JP6007166B2 - 機器間通信制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、センサや情報収集機器から取得された情報に基づき、ネットワークを介して接続された複数の通信制御機器に接続された制御対象機器を制御可能とする複数の通信制御機器を用いた機器間通信制御システムに関する。
現在、温度、湿度、消費電力、放射線量、振動、衝撃、赤外線、水位等の情報を検知するための多様なセンサが存在しており、それらの情報を収集することにより、たとえば、外部環境の経時的変化の情報を得ることや、検知場所の違いによる地理的データ(たとえば全国の各地の多地点データ)を得ることができる。それらの情報のうち、たとえば、初期の気象情報における全国の昨日の最高気温、最低気温などは、それぞれの地方で得られたデータを集計して、全国の情報としてまとめていた。この段階では、センサにより得られた情報を収集するのみであった。
その後、センサ情報を収集する機器がネットワークで接続され、リアルタイムで全国のセンサ情報を得ることができるようになってきた。このようなセンサ情報を収集する機器として、たとえば、センサ等から取得される情報に変化が生じた時、遠隔の管理者端末に電子メールで状態変化を知らせることによる遠隔監視制御システムである機器間通信制御システムが提案されている(特許文献1を参照)。
この特許文献1に記載による機器間通信制御システムは、センサ情報等のデータを収集している単一の監視制御装置からなり、その監視制御装置がセンサ等から取得した情報を、遠隔に設置される管理用端末に電子メールで状態変化を知らせる。そして、管理者が、送信された電子メールの内容に基づき、管理用端末を用いて制御を指示する電子メールを送信することにより、監視制御装置に接続される監視制御対象物に対して、その電子メールに記載される情報に基づき遠隔制御が行われる。管理者が管理者端末を用いて行う制御命令は、監視制御対象物をON/OFFの制御の命令である。
一方、近年、ビッグデータを扱うことにより広範囲の多様な情報が得られることから、それらの解析により有用な付加情報の提供が可能になるメリットがある。大量で、多様な、即時性を持った情報を、多くのセンサや携帯電話などから得て活用するために、それらの情報を取得するための機器類は、ネットワークに接続され、サーバ上でそれらの情報が蓄積され、さらに、蓄積されたデータの処理あるいは解析が行われている(たとえば、特許文献2、3、4を参照)。また、データ処理後あるいは解析後のデータにおける情報提供サービスは多様化しており、このような情報提供サービスとして、たとえば、自動車に取り付けられたセンサ情報を利用してエコドライブのためのサービスを提供するシステム(特許文献5を参照)や、農業、漁業の生産者の所持する端末と消費者の所持する端末の情報をサーバ経由でデータベースに蓄積しサービスを提供するサービス(特許文献6を参照)等が提案されている。このようなシステムを構築することにより、多くのセンサ類、携帯電話、機器等から情報を集めることが可能になり、大量の多様な情報を集めることが可能になっている。そして、それらのデータ分析等を行うことにより、顧客に有用な環境情報、稼働情報、傾向分析結果など、これまで得ることができなかった新しい価値を見出す情報を得ることができるようになってきている。
さらに、他のセンサからの情報に基づく制御システムとして、家庭用エネルギー管理システム(HEMS;HOME ENERGY MANAGEMENT SYSTEM)が提案されている(たとえば、特許文献7を参照)。この家庭用エネルギー管理システムでは、分電盤、エアコン等の家電機器類、蓄電池等の消費に関係する機器や家庭内の発電機器をネットワークで接続し、電力発電量、電力使用量等を端末等で確認できる。また、太陽光発電や蓄電池を所有している家では、発電による電力の供給と電力消費の関係から、電力会社に電気を売っているか、電気を買っているかなどの情報が一目でわかるような状況になっている。
特開2002−101473号公報 特開2012−221090号公報 特開2006−107130号公報 特開2005−321934号公報 特開2004−157842号公報 特開2001−350818号公報 特開2013−066268号公報
しかしながら、特許文献1において提案されるような機器間通信制御システムでは、単一の監視制御装置からなり、センサ情報を収集して、その監視制御装置を介して管理用端末に電子メールでそのセンサ情報を知らせた上で、その電子メールの内容に基づき、管理者は、管理用端末から監視制御装置に対して電子メールを送信し、その電子メールに記載される情報に基づきに監視制御装置に接続される監視制御対象物に対して制御を行っている。この制御はON/OFFのみの制御であり、管理者の手を介することなく複数の監視制御装置の間で自律的に監視、制御するものではなかった。
また、広範囲の多種多様なデータを扱うようなシステムでは、多くのセンサ、携帯電話、機器等から情報を集めることが可能になり、多くの多様な情報を集めることができる。そのため、それらの情報の分析結果から、顧客に有用な環境情報、稼働情報等が得られうる。しかしながら、機器制御だけを行うには、システムが大きくなるため、それに対応して設備投資額が大きくなることから容易に導入できるものではない。従って、多くのセンサや携帯電話などからの情報を収集して、サーバに集積し、それらの情報を解析することで、機器制御だけでなく、顧客に有用なサービスを提供することは可能であるが、機器制御だけを目的とした場合、データ解析やサービスの提供は必要ではなく、目的外の設備投資額が必要になるという問題点があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、サーバ等の設備機器を導入することなく、複数の通信制御機器により構成される機器間通信制御システムであって、通信制御機器に接続された情報収集機器等からの情報に基づき、他の通信制御機器に接続された制御対象機器を自律的に制御しうる機器間通信制御システムを提供することである。
この発明にかかる機器間通信制御システムは、情報収集機器および制御対象機器の少なくともいずれか一方が接続された複数の通信制御機器がネットワークにより接続されて構成される機器間通信制御システムであって、通信制御機器が、制御対象機器および情報収集機器の少なくともいずれか一方を接続するための1以上のポートを備え、情報収集機器から得られた情報に基づき、制御すべき制御対象機器が接続された通信制御機器を特定する数値と制御対象機器の接続されたポートを特定する数値とを含む制御フォーマットを含む制御命令メールを作成するメール文作成手段と、作成された制御命令メールに基づき1以上の通信制御機器に制御命令メールを送信する送信用通信手段と、を含み、制御命令メールが送信された他の通信制御機器は、送信された制御命令メールを受信するための受信用通信手段と、受信した制御命令メールを解析するためのメール文解析手段と、を含み、制御命令メールの解析された結果に基づき、他の通信制御機器に接続される制御対象機器を自律的に制御することを特徴とする、機器間通信制御システムである。
この発明にかかる機器間通信制御システムは、通信制御機器が、情報収集機器から得られた入力値が所定の閾値との比較により、所定の条件を満たした場合に制御命令メールを作成するデータ処理手段をさらに含むことが好ましい。
また、この発明にかかる機器間通信制御システムは、データ処理手段が、任意の時間に到達した場合に、制御命令メールを作成する機能を含むことが好ましい。
さらに、この発明にかかる機器間通信制御システムは、データ処理手段が、特定の情報収集機器から得られる情報を最優先に制御させる処理をする機能を含むことが好ましい。
また、この発明にかかる機器間通信制御システムは、メール作成手段が、情報収集機器から得られた情報に基づき添付ファイルを作成し、添付ファイルが添付された添付ファイル付制御命令メールを作成する機能を有し、機器間通信制御システムが、制御すべき制御対象機器と通信制御機器との間に接続されるデータ制御機器をさらに含み、データ制御機器が、添付ファイル付制御命令メールに添付される添付ファイルを解析した上で、制御対象機器に対する制御命令を実行することが好ましい。
さらに、この発明にかかる機器間通信制御システムは、制御フォーマットにおいて、制御対象機器の接続されたポートの特定が、制御対象機器をONするポートと制御対象機器をOFFするポートの位置を特定する数値が用いられ、数値が16進数により表現されることが好ましい。
また、この発明にかかる機器間通信制御システムは、制御フォーマットが、制御すべき制御対象機器を多段階で制御するための多段階設定値を含むことが好ましい。
さらに、この発明にかかる機器間通信制御システムは、多段階設定値が、制御命令メールを受信した時点における設定値に対して上昇させるかまたは下降させるかの値を任意に設定することにより特定することが好ましい。
また、この発明にかかる機器間通信制御システムは、機器間通信制御システムが、ネットワークに接続された管理者端末を含み、メール作成手段が、情報収集機器から得られた情報に基づく管理者端末向けのお知らせメールを作成する機能を有し、送信用通信手段が、制御命令メールを送信する際に、同時に管理者端末にお知らせメールを送信する機能を有することが好ましい。
さらに、この発明にかかる機器間通信制御システムは、管理者端末が、制御すべき制御対象機器の接続された通信制御機器を特定する数値と制御対象機器の接続されたポートを特定する数値とを含む制御フォーマットを含む制御命令メールを作成するメール文作成手段と、作成された制御命令メールに基づき1以上の通信制御機器に制御命令メールを送信する送信用通信手段と、を含み、通信制御機器に接続された制御対象機器を制御する機能を有することが好ましい。
また、この発明にかかる機器間通信制御システムは、管理者端末におけるメール文作成手段が、情報を収集する対象となる情報収集機器が接続された通信制御機器を特定する数値と、情報収集機器の接続されたポートを特定する数値とを含む制御フォーマットを含む状態読出しメールを作成する機能を有し、状態読出しメールが送信された通信制御機器において、受信用通信手段が、状態読出しメールを受信する機能を含み、メール文解析手段が、受信した状態読出しメールを解析する機能を含み、通信制御機器におけるメール文作成手段が、状態読出しメールの解析された結果に基づき、情報収集機器から収集した情報に基づくお知らせメールを作成する機能を含み、通信制御機器における送信用通信手段は、状態読出しメールが送信された管理者端末にお知らせメールを送信することが好ましい。
さらに、この発明にかかる機器間通信制御システムは、管理者端末において、通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器の配置レイアウトを示すための配置レイアウト画面を表示するための表示手段を備え、管理者端末の表示手段に表示される配置レイアウト画面は、通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器を示すアイテムを適宜選択し、選択された通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器を示すアイテムを配置レイアウト画面における所定の場所に配置することにより配置レイアウト画面が作成されることが好ましい。
また、この発明にかかる機器間通信制御システムは、管理者端末において、配置レイアウト画面に表示される通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器を示すアイテムと、通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器とをそれぞれ関連付ける処理を行うことが好ましい。
さらに、この発明にかかる機器間通信制御システムは、管理者端末において、管理者端末の表示手段に表示される配置レイアウト画面において表示されている情報収集機器に対応するアイテムを選択することで、お知らせメールに記載の情報収集機器の情報が表示されることが好ましい。
この発明にかかる機器間通信制御システムによれば、情報収集機器および制御対象機器の少なくともいずれか一方が接続された複数の通信制御機器がネットワークにより接続されて構成される機器間通信制御システムであって、情報収集機器から得られた情報に基づき、制御すべき制御対象機器が接続された通信制御機器を特定する数値と制御対象機器の接続されたポートを特定する数値とを含む制御フォーマットを含む制御命令メールを作成するメール文作成手段と、作成された制御命令メールに基づき1以上の通信制御機器に制御命令メールを送信する送信用通信手段と、を含み、制御命令メールが送信された他の通信制御機器は、送信された制御命令メールを受信するための受信用通信手段と、受信した制御命令メールを解析するためのメール文解析手段と、を含み、制御命令メールの解析された結果に基づき、他の通信制御機器に接続される制御対象機器を制御することができるので、機器間通信制御システムにおいて、自律的に制御対象機器を制御することができる。
また、通信制御機器が、情報収集機器から得られた入力値が所定の閾値との比較により、所定の条件を満たした場合に制御命令メールを作成するデータ処理手段を含む場合は、情報収集機器からの入力値に応じて制御命令メールが作成されるので、不必要な制御を防止でき、制御対象機器に対して適切な制御を行うことができる。
さらに、データ処理手段が、任意の時間に到達した場合に制御命令メールを作成する機能を含む場合は、定期的に制御対象機器に対して制御されるので、定常的な変化に対する外部環境に応じて制御対象機器に対して適切な制御を行うことができる。
また、データ処理手段が、特定の情報収集機器から得られる情報を最優先に制御させる処理をする機能を含む場合は、複数の情報収集機器から情報が得られた場合に機器間通信制御システムにおける目的を達成するために必要不可欠な情報収集機器から得られる情報のみに着目して制御するので、制御対象機器に対して不必要な制御命令を低減させることができる。
さらに、メール作成手段が、情報収集機器から得られた情報に基づき添付ファイルを作成し、添付ファイルが添付された添付ファイル付制御命令メールを作成する機能を有し、機器間通信制御システムが、制御すべき制御対象機器と通信制御機器との間に接続されるデータ制御機器をさらに含み、データ制御機器が、添付ファイル付制御命令メールに添付される添付ファイルを解析した上で、制御対象機器に対する制御命令を実行する場合は、通信制御機器から制御対象機器に対して直接命令することが出来ないフォーマットであっても制御することができるので、データ制御機器を介することで、各制御対象機器に応じた制御命令に基づいて適切な制御をすることができる。
また、制御フォーマットにおいて、制御対象機器の接続されたポートの特定が、制御対象機器をONするポートと制御対象機器をOFFするポートを特定する数値が用いられ、数値が16進数により表現される場合は、通信制御機器のポートの数が多数存在しても制御フォーマットのコード長さを短く表現できるので、通信量の低減に貢献することができる。
さらに、制御フォーマットが、制御すべき制御対象機器を多段階で制御するための多段階設定値を含み、また、多段階設定値が制御命令メールを受信した時点における設定値に対して上昇させるかまたは下降させるかの値を任意に設定することにより特定する場合は、制御対象機器に対してON/OFF以外の複雑な制御命令ができるので、制御対象機器に対して決め細やかな制御を行うことができる。
また、機器間通信制御システムが、ネットワークに接続された管理者端末を含み、メール作成手段が、情報収集機器から得られた情報に基づく管理者端末向けのお知らせメールを作成する機能を有し、送信用通信手段が、制御命令メールを送信する際に、同時に管理者端末にお知らせメールを送信する機能を有する場合は、機器間通信制御システムの管理者は、管理者端末を用いて情報収集機器から得られた情報を含むお知らせメールを受信することができるので、遠隔で情報収集機器の状態を把握することができ、他の通信制御機器に制御命令メールが送付されることも把握することができる。
さらに、管理者端末が、制御すべき制御対象機器の接続された通信制御機器を特定する数値と制御対象機器の接続されたポートを特定する数値とを含む制御フォーマットを含む制御命令メールを作成するメール文作成手段と、作成された制御命令メールに基づき1以上の通信制御機器に制御命令メールを送信する送信用通信手段と、を含み、通信制御機器に接続された制御対象機器を制御する機能を有する場合は、管理者は、管理者端末を用いて制御対象機器を制御することができるので、遠隔から制御対象機器を制御することができる。
また、管理者端末におけるメール文作成手段が、情報を収集する対象となる情報収集機器が接続された通信制御機器を特定する数値と、情報収集機器の接続されたポートを特定する数値とを含む制御フォーマットを含む状態読出しメールを作成する機能を有し、状態読出しメールが送信された通信制御機器において、受信用通信手段が、状態読出しメールを受信する機能を含み、メール文解析手段が、受信した状態読出しメールを解析する機能を含み、通信制御機器におけるメール文作成手段が、状態読出しメールの解析された結果に基づき、情報収集機器から収集した情報に基づくお知らせメールを作成する機能を含み、通信制御機器における送信用通信手段は、状態読出しメールが送信された管理者端末にお知らせメールを送信する場合は、管理者は、管理者端末を用いて情報収集機器の状態を遠隔から把握することができる。
さらに、管理者端末において、通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器の配置レイアウトを示すための配置レイアウト画面を表示するための表示手段を備え、管理者端末の表示手段に表示される配置レイアウト画面は、通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器を示すアイテムを適宜選択し、選択された通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器を示すアイテムを配置レイアウト画面における所定の場所に配置することにより配置レイアウト画面が作成される場合は、管理者は実際に、通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器を配置する施行前に、管理者端末において通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器の配置レイアウトを検討することができる。
また、管理者端末において、配置レイアウト画面に表示される通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器を示すアイテムと、通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器とをそれぞれ関連付ける処理を行う場合、施行現場における実際の通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器と配置レイアウト画面における通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器との関係との整合性を確保することができる。
さらに、管理者端末において、管理者端末の表示手段に表示される配置レイアウト画面において表示されている情報収集機器に対応するアイテムを選択することで、お知らせメールに記載の情報収集機器の情報が表示される場合、管理者は容易に情報収集機器の状態を視覚的に把握することができる。
この発明によれば、サーバ等の設備機器を導入することなく、複数の通信制御機器により構成される機器間通信制御システムであって、通信制御機器に接続された情報収集機器等からの情報に基づき、他の通信制御機器に接続された制御対象機器を自律的に制御しうる機器間通信制御システムが得られる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明にかかる機器間通信制御システムにおける一実施の形態の構成例を示す図解図であって、(a)は機器間通信制御システムにおける通信制御機器、ネットワークおよび管理者端末の構成を示す図解図であり、(b)は各通信制御機器と制御対象機器、情報収集機器およびセンサとの接続関係、ならびにデータ制御機器およびデータ処理機器を介した通信制御機器と制御対象機器、情報収集機器およびセンサとの接続関係を示す図解図である。 この発明にかかる機器間通信制御システムを構成する通信制御機器の一実施の形態の構成例を示すブロックである。 (a)は、この発明にかかる機器間通信制御システムを構成する通信制御機器の一実施の形態の外観を示す斜視模式図であり、(b)はこの発明にかかる機器通信制御システムを構成する通信制御機器の他の実施の形態の外観を示す斜視模式図である。 この発明にかかる機器間通信制御システムにおける通信制御機器間の処理フローを示したブロック図であり、(a)は制御命令メールを発信する側の通信制御機器における処理フローを示し、(b)は制御命令メールを受信する側の通信制御機器における処理フローを示す。 この発明にかかる機器間通信制御システムにおける管理者端末からの電子メールに基づく通信制御機器内の処理フローを示したブロック図であり、(a)は管理者端末からの状態読出しメールを受信した場合の通信制御機器における処理フローを示し、(b)は管理者端末から制御命令メールを受信した場合の通信制御機器における処理フローを示す。 この発明にかかる機器間通信制御システムにおいて用いられる通信制御機器を制御するための制御フォーマットの例を示す。 この発明にかかる機器間通信制御システムにおいて用いられる通信制御機器に対して多段階レベルの制御をするための多段階制御フォーマットの例を示す。 この発明にかかる機器間通信制御システムにおいて用いられる通信制御機器に対して多段階レベルの制御をするための多段階制御フォーマットを用いた実施の形態であって、(a)は栽培施設を示した構成図であり、(b)は監視装置を示した構成図である。 この発明にかかる機器間通信制御システムを用いて構成された生産工場管理システムを示した構成図である。 この発明にかかる機器間通信制御システムを用いて構成された栽培システムを示した構成図である。 この発明にかかる機器間通信制御システムを用いて構成されたビル用省エネルギー管理システムを示した構成図である。 この発明にかかる機器間通信制御システムを用いて構成されたビル防犯管理システムを示した構成図である。 管理者端末の表示手段に表示される基本画面の階層構造を説明するための概念図である。 管理者端末の表示手段に表示される設定画面で設定できる項目の2次階層以下の階層構造を説明するための概念図である。 管理者端末の表示手段に表示される機器監視画面で設定できる項目の2次階層以下の階層構造を説明するための概念図である。 管理者端末の表示手段に表示される機器制御画面で設定できる項目の2次階層以下の階層構造を説明するための概念図である。 管理者端末の表示手段に表示される監視カメラの制御設定画面で設定できる項目の2次階層以下の階層構造を説明するための概念図である。 (a)は、1次階層である基本画面を説明するための平面図である。また、(b)〜(f)は2次階層の各画面であり、それぞれ、(b)は設定画面、(c)は機器監視画面、(d)は機器制御画面、(e)は監視カメラの制御設定画面、そして、(f)は、設置場所一覧の表示画面の平面図である。 管理者端末の表示手段に表示される設置場所一覧の表示画面のうち、○△ビル1Fボタンを選択した場合における各アイテムの配置レイアウト例を示した配置レイアウト画面の平面図である。 管理者端末の表示手段に表示される設置場所一覧の表示画面のうち、××ビル3Fボタンを選択した場合における各アイテムの配置レイアウト例を示した配置レイアウト画面の平面図である。 管理者端末の表示手段に表示される初期の配置レイアウト設定画面の例を説明するための平面図である。 管理者端末の表示手段に表示される通信制御機器と制御対象機器および情報収集機器との関連付けを設定するための関連付け設定画面を説明するための平面図である。 管理者端末の表示手段に表示される監視カメラの方向の調整のための方向調整設定画面を説明するための平面図である。 管理者端末の表示手段に表示される監視カメラの可動角度設定画面を説明するための平面図である。
本発明にかかる機器間通信制御システムは、情報収集機器等から情報が入力される複数の通信制御機器により構成されるシステムであって、情報収集機器等からの情報の変化に基づき電子メール(ショートメッセージを含む)を他の制御すべき通信制御機器に送信し、その通信制御機器に接続された制御対象機器を制御することが可能なシステムである。図1は、この発明にかかる機器間通信制御システムにおける一実施の形態の構成例を示す図解図であって、(a)は機器間通信制御システムにおける通信制御機器、ネットワークおよび管理者端末の構成を示す図解図であり、(b)は各通信制御機器と制御対象機器、情報収集機器およびセンサとの接続関係、ならびにデータ制御機器およびデータ処理機器を介した通信制御機器と制御対象機器、情報収集機器およびセンサとの接続関係を示す図解図である。
また、図2ないし図7を参照しながら通信制御機器の構成例等について説明する。図2は、この発明にかかる機器間通信制御システムを構成する通信制御機器の一実施の形態の構成例を示すブロックである。図3(a)は、この発明にかかる機器間通信制御システムを構成する通信制御機器の一実施の形態の外観を示す斜視模式図であり、(b)はこの発明にかかる機器通信制御システムを構成する通信制御機器の他の実施の形態の外観を示す斜視模式図である。図4は、この発明にかかる機器間通信制御システムにおける通信制御機器間の処理フローを示したブロック図であり、(a)は制御命令メールを発信する側の通信制御機器における処理フローを示し、(b)は制御命令メールを受信する側の通信制御機器における処理フローを示す。図5は、この発明にかかる機器間通信制御システムにおける管理者端末からの電子メールに基づく通信制御機器内の処理フローを示したブロック図であり、(a)は管理者端末からの制御命令メールを受信した場合の通信制御機器における処理フローを示し、(b)は管理者端末から状態読出しメールを受信した場合の通信制御機器における処理フローを示す。図6は、この発明にかかる機器間通信制御システムにおいて用いられる通信制御機器を制御するための制御フォーマットの例を示す。図7は、この発明にかかる機器間通信制御システムにおいて用いられる通信制御機器に対して多段階レベルの制御をするための多段階制御フォーマットの例を示す。
(機器間通信制御システムの構成)
機器間通信制御システム10は、電子メールを送受信する機能を有する複数の通信制御機器12を含む。また、機器間通信制御システム10は、通信制御機器12には、図1(b)に示すように、通信制御機器12が制御するための制御対象機器14が直接接続されるか、あるいは、データ制御機器20を介して間接的に接続されている。また、通信制御機器12には、外部情報を取得するための情報収集機器16およびセンサ18が直接接続されるか、あるいは、データ処理機器22を介して間接的に接続されている。外部情報とは、たとえば、温度情報、湿度情報あるいは照度情報等、情報収集機器16やセンサ18が収集する情報である。
さらに、機器間通信制御システム10は、複数の通信制御機器12を管理するための管理者端末24を含む。そして、複数の通信制御機器12および管理者端末24は、ネットワーク26を介して接続されている。
通信制御機器12は、他の通信制御機器12と通信するための通信モジュール28、通信ポート30およびアンテナ32を含む。また、通信制御機器12は、通信制御機器12を駆動させるためのバッテリ34と、後述するI/O部からの情報を保存するためのメモリ36を含む。
アンテナ32は、ネットワーク26におけるたとえば、携帯網などに接続するために備えられる。通信ポート30は、携帯網を使用しない場合には、たとえば、ネットワーク26におけるたとえば、イーサネット(登録商標)網に接続するために設けられる。そして、通信モジュール28は、携帯網あるいはイーサネット(登録商標)網に接続するために設けられる。
アンテナ32は、図3(a)に示すように外側に接続せず、内蔵していてもよい。
また、通信制御機器12は、情報通信処理部38を含む。情報通信処理部38は、I/O部40を含む。I/O部40は、制御対象機器14、情報収集機器16およびセンサ18と接続するため、あるいはデータ制御機器20およびデータ処理機器22と接続するための外部入出力端子42および無線モジュール44により構成される。外部入出力端子は、USB、IEE1394、ETHERNET(登録商標)、RS−232Cなどで接続されてもよく、無線モジュールは、WiFi、ZigBee、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等で接続されてもよい。外部入出力として、無線モジュールを経由してセンサや外部入出力端子42を用いることができる。
I/O部40は、情報収集機器16およびセンサ18から、外部入出力端子42あるいは無線モジュール44を介して、アナログ入力46aおよびデジタル入力46b、ならびにアナログ出力48aおよびデジタル出力48bする機能を有する。
さらに、通信制御機器12における情報通信処理部38は、通信制御機器12から他の通信制御機器12や管理者端末24に電子メール(制御命令メールや状態変化報告メール等)を送信する機能を構成する、データ処理部50、メール文作成部52、電子メール作成部54、送信用通信部54を含み、他の通信制御機器12や管理者端末24からの電子メールを受信する機能を構成する、受信用通信部58、電子メール文抽出部60、メール文解析部62、データ解析部62を含む。
データ処理部50は、I/O部40が情報収集機器16やセンサ18から取得した情報に対する処理条件に基づき判断する機能を有する。また、データ処理部50は、処理条件が満たされた場合、その内容をメール文作成部52に送る機能を有する。メール文作成部52は、データ処理部50から取得した内容に基づきメールを作成する機能を有する。また、メール文作成部52は、作成されたメールを電子メール作成部54に送る機能を有する。電子メール作成部54は、作成されたメールの内容に基づき、制御すべき通信制御機器12を特定し、電子メールを作成する機能を有する。また、電子メール作成部54は作成された電子メールは、送信用通信部56に送る機能を有する。送信用通信部56は、取得した電子メールを所定の通信制御機器12に送信する機能を有する。
受信用通信部58は、他の通信制御機器12や管理者端末24からの電子メール(制御命令メールや状態読出しメール)を受信する機能を有する。受信用通信部58は、受信された電子メールは、電子メール文抽出部60に送る機能を有する。電子メール文抽出部60は、電子メールの本文を抽出する機能を有する。また、電子メール文抽出部60は、抽出された電子メールの本文をメール文解析部62に送る機能を有する。メール文解析部62は、取得した電子メールの本文に記載される制御命令を取り出し、その制御命令から通信制御機器12に接続される所定の制御対象機器14にどのような制御を行うかを解析する機能を有する。
このように、通信制御機器12によれば、通信制御機器12間での電子メールのやり取り、および管理者端末24へのお知らせメール、管理者端末24からの通信制御機器12に接続される情報収集機器16やセンサ18の状態を問い合わせメールに対する、応答を実施する機能を有する。
また、通信制御機器12は、機器状態表示用LED66、電源用LED68、表示用LCD70、操作ボタン72、電源スイッチ74、電源入力端子76により構成される。
機器状態表示用LED66あるいは表示用LCD70は、通信制御機器12が正常に起動しているか、あるいはアンテナ受信感度や送信状態等の通信制御機器12の状態や、情報収集機器16あるいはセンサ18の状態を表示するために備えられている。
電源用LED68は、通信制御機器12の通電状態を示すために備えられている。操作ボタン72は、通信制御機器12の設定状態を操作することができ、操作結果は、表示用LCD70に表示される。電源スイッチ74は、通信制御機器12をON/OFFするために備えられ、電源入力端子76は、通信制御機器12への電源を確保するために備えられる。バッテリ34は、電源入力端子76から供給される電力に替えて、そのバッテリ34に電力を蓄積して停電時に対応するために設けられる。電源の入切のために電源スイッチ74を設けてもよい。
ここで、図3(a)は、この発明にかかる機器間通信制御システムを構成する通信制御機器の一実施の形態の外観を示す斜視模式図を示す。
図3(a)に示すように、通信制御機器の正面に電源用LED68、表示用LCD70、操作ボタン72を備える。表示用LCD70には、アンテナ受信感度や送受信など通信状態などを含む機器状態を表示することができる。電源用LED68には、LEDが点灯することで通電状態を示している。また、操作ボタン72との組み合わせの動作により、設定状態や接続している情報収集機器16やセンサ18の状態等を表示させることができる。また、手前面と左側面に外部入出力端子42が設けられており、センサ類や情報収集機器などが接続される。外側には、アンテナ32が接続されている。また、左側面には、通信ポート30が設けられている。この携帯網、もしくはイーサネット(登録商標)網に接続するための通信モジュール28が内蔵されている。機器間通信制御システム10を構成する通信制御機器12が、すべてイーサネット(登録商標)等の有線通信でも、すべてが携帯網の無線通信でも、有線通信と無線通信が混在しても構わない。設置場所の条件により選択することができる。
また、図3(b)は、通信制御機器12の他の実施の形態にかかる外観斜視図を示す。図3(b)に示すように、表示用LCD70が無い代わりに機器状態表示用LED66があり、この機器状態表示用LED66には、アンテナ受信感度や送信状態などを含む機器状態を表示させることができる。
なお、図2には図示していないが、通信制御機器12には、プログラム等の演算処理を行うために制御するためのCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)、各演算処理を実行するときに使用するプログラムである手段やデータを一時的に格納するためのRAM(Random Access Memory)、プログラムを記憶しているROM(Read ONly Memory)を含む。
制御対象機器14は、通信制御機器12により制御される対象となる機器である。制御対象機器14は、たとえば、照明、エアコン、加湿器、栽培施設の屋根部を開閉するための駆動部等である。制御対象機器14は、図1(b)に示されるように、直接的に通信制御機器12に接続される場合と、データ制御機器20を介して接続する場合とがある。
情報収集機器16およびセンサ18は、通信制御機器12が制御する基となる環境情報(外部情報)等の情報を収集する機器である。情報収集機器16およびセンサ18は、たとえば、温度センサ、照度センサ、湿度センサ等である。情報収集機器16およびセンサ18は、図1(b)に示されるように、直接的に通信制御機器12に接続される場合と、データ処理機器22を介して接続する場合とがある。
データ制御機器20は、後述する添付ファイル付制御命令メールに添付されている添付ファイルに記載の制御情報を、制御対象機器14に対応する制御フォーマットに変換し、該制御対象機器14に制御命令を送るための機能を有する。データ制御機器20は、たとえば、パソコン等により構成される。
データ処理機器22は、情報収集機器16およびセンサ18から収集される情報を通信制御装置12に対応する制御フォーマットに処理するための機能を有する。たとえば、データ処理機器22は、たとえば、パソコン等により構成される。
管理者端末24は、表示手段を備え、制御すべき制御対象機器が接続された通信制御機器を特定する数値と前記制御対象機器の接続されたポートを特定する数値とを含む制御フォーマットを含む制御命令メールを作成するメール文作成手段と、作成された制御命令メールに基づき1以上の通信制御機器に制御命令メールを送信する送信用通信手段を含む。また、管理者端末24におけるメール文作成手段は、情報を収集する対象となる情報収集機器が接続された通信制御機器を特定する数値と、前記情報収集機器の接続されたポートを特定する数値とを含む制御フォーマットを含む状態読出しメールを作成する機能を有する。
また、管理者端末24は、通信制御機器12を介して、制御対象機器14に制御命令メールを送信したり、情報収集機器16あるいはセンサ18により取得された情報を取得するための状態読出しメールを送信したりする機能を有する。そして、通信制御機器12において作成された管理者端末24へのお知らせメールを受信する機能を有する。管理者端末24は、たとえば、パソコン、携帯電話やスマートフォンもしくはタブレット端末のような携帯端末により構成される。
(通信制御機器間における処理フロー)
主体(制御命令メールを発信する側)となる通信制御機器12と連携する(制御命令メールを受信する側の)通信制御機器12との間における動きについて説明する。この発明にかかる機器間通信制御システムにおける通信制御機器間の処理フローを示したブロック図であり、(a)は制御命令メールを発信する側の通信制御機器における処理フローを示し、(b)は制御命令メールを受信する側の通信制御機器における処理フローを示す。
まず、主体(制御命令メールを発信する側)となる通信制御機器12における処理フローについて説明する。
主体となる通信制御機器12には、情報収集機器16およびセンサ18が直接、あるいは、データ処理機器22を介して接続されており、その接続は通信制御機器12のI/O部40に接続されている。主体となる通信制御機器12では、その構成のうち、I/O部40、データ処理部50、メール文作成部52、電子メール作成部54および送信用通信部56が、制御命令メールを発信する処理に用いられる。
最初に、情報収集機器16やセンサ18から得られる情報はI/O部40を経由してデータ処理部50に取り込まれる。情報収集機器16やセンサ18からデータ処理部50に情報(データ)を取得する方法は、以下のような方法が適用される。
第1の方法として、I/O部40おいて、任意に設定可能なサンプリング時間を設定しておき、そのサンプリング時間にしたがって、情報収集機器16やセンサ18に対してデータを取り込むためのトリガー信号を送信し、情報収集機器16やセンサ18からデータをデータ処理部50に取り込む方法である。
また、第2の方法として、情報収集機器16やセンサ18からの情報を、I/O部40において予め設定されたサンプリング時間毎に取り込みを行うことにより、I/O部40を経由して、データ処理部50に取り込む方法である。
センサ18である温度センサや湿度センサなどから取り込まれるデータがアナログデータの場合、任意に閾値を設定しておき、取り込まれたデータが、その設定された閾値を超えた時、もしくは、その閾値を下回った時に、データ処理部50は、連携する通信制御機器12への制御命令メール、または管理者端末24への状態変化報告メールを送信すべきと判断する。また、制御対象機器14の照明のON/OFFや人感センサの感知/不感知などのディジタルデータの場合、データ処理部50は、ON状態からOFF状態、もしくは、OFF状態からON状態に状態変化が生じた場合、連携する通信制御機器12への制御命令メール、または管理者端末24への状態変化報告メールを送信すべきと判断する。続いて、連携する通信制御機器12へ制御命令メールを送信すべきと判断された場合、メール文作成部52は、データ処理部50から取得した内容に基づき、制御命令メールに記載される所定の制御フォーマットの本文を作成する(なお、制御フォーマットについては、後述する。)。続いて、メール文作成部52は、作成されたメールを電子メール作成部54に送る。次に、電子メール作成部54は、電子メールの本文に記載される制御フォーマットに基づいて、連携する通信制御機器12あるいは管理者端末24を特定し、電子メールの送信先を特定することで、電子メールを作成する。そして、電子メール作成部54は、作成された電子メールを送信用通信部56に送る。続いて、送信用通信部56は、取得した電子メールを連携する通信制御機器12に送信する。
次に、連携する(制御命令メールを受信する側の)通信制御機器12における処理フローについて説明する。
連携する通信制御機器12では、その構成のうち、受信用通信部58、電子メール抽出部60、メール文解析部62、データ解析部64およびI/O部40が、制御命令メールを受信する処理に用いられる。
まず、主体となる通信制御機器12から送られてきた制御命令メールは、連携する通信制御機器12内の受信用通信部58で受信される。次に、受信用通信部58は、受信した制御命令メールを電子メール文抽出部60に送る。続いて、電子メール文抽出部60は、取得した制御命令メールからメールの本文を抽出する処理が行われ、抽出された本文がメール文解析部62に送られる。メール文解析部64では、抽出された本文から制御命令部分を取り出し、制御命令から通信制御機器12に接続されているどのポート番号に接続されている制御対象機器14にどのような制御を行うかを解析し、その結果をI/O部40を介して制御対象機器14に出力する。
また、上述の制御対象機器14への制御によって生じた変化から他の制御命令がある場合は、さらなる連携する通信制御機器12への制御命令メールを送付するため、メール文作成部52においてメール文の作成が行われる。一方、他の連携する通信制御機器12への制御命令の送付が必要でない場合は、管理者端末24への状態変化報告メールを送付するため、メール文作成部52において状態変化報告メールの作成が行われ、続いて、管理者端末24への電子メール作成部54において状態変化報告メールが作成される。
次に、送信用通信部56は、管理者端末24に状態変化報告メール、もしくは連携する通信制御機器12に制御命令メールを送付される。連携する通信制御機器12が複数台存在しても、それぞれ通信制御機器12内の処理動作は、ここに記載した通信制御機器12と同様の動作処理が行われる。
次に、管理者が通信制御機器に接続されているセンサ類や情報収集機器の状態を知りたい時、および、管理者が制御対象機器を制御したい時の処理の流れについて説明する。図5は、この発明にかかる機器間通信制御システムにおける管理者端末からの電子メールに基づく通信制御機器内の処理フローを示したブロック図であり、(a)は管理者端末から状態読出しメールを受信した場合の通信制御機器における処理フローを示し、(b)は管理者端末から制御命令メールを受信した場合の通信制御機器における処理フローを示す。
通信制御機器内の構成は図5に示すように、受信用通信部58、電子メール文抽出部60、メール文解析部62、データ解析部64、I/O部40、メール文作成部52、電子メール作成部54、送信用通信部56を含む。ただし、図5(a)では、情報の読出しに関係のない外部接続の制御対象機器は記載しておらず、また、図5(b)には、制御命令に関係しない外部接続のセンサ、および、制御対象機器は記載していない。
まず、管理者端末24からのデータ読み出し時の通信制御機器12内における処理フローについて図5(a)を用いて説明する。
最初に、管理者端末24から送信された状態読出しメールが、受信用通信部58で受信される。次に、受信用通信部58は、受信した状態読出しメールを電子メール文抽出部60に送る。続いて、電子メール文抽出部60は、取得した状態読出しメールから本文を抽出する処理を行い、抽出された本文をメール文解析部62に送る。メール文解析部62では、抽出された本文から制御命令部分を取り出し、さらにデータ解析部64において情報取集機器16またはセンサ18からの情報を読み出す命令であることを検出し、I/O部40を介して、情報取集機器16またはセンサ18からの情報の読出しが行われる。次に、読出した情報は、メール文作成部52においてメール文の作成が行われる。すなわち、管理者端末24へのお知らせメールを送付するため、メール文作成部52において読み出された情報の記載されたお知らせメールの本文の作成が行われ、続いて、管理者端末24への電子メール作成部54においてお知らせメールが作成される。続いて、送信用通信部56は、管理者端末24にお知らせメールを送付する。
次に、管理者端末24からの制御命令メールが送られた時の通信制御機器12内における処理フローについて図5(b)を用いて説明する。
最初に、管理者端末24からの制御命令メールが、受信用通信部58で受信される。次に、受信用通信部58は、受信した制御命令メールを電子メール文抽出部60に送る。続いて、電子メール文抽出部60は、取得した制御命令メールから本文を抽出する処理が行われ、抽出された本文がメール文解析部62に送られる。メール文解析部62では、抽出された本文から制御命令部分を取り出し、さらにデータ解析部64においてメール本文中の制御情報から制御命令であることを検出し、制御対象の制御対象機器とポート番号、制御内容を読出し、I/O部40を介して制御対象機器14に対して機器制御が行われる。続いて、機器制御して変化した状態の情報に基づき、メール文作成部52でメール文の本文の作成が行われる。管理者端末24へのお知らせメールを送付するため、メール文作成部52においてお知らせメールの作成が行われ、続いて、電子メール作成部54において管理者端末24へのお知らせメールが作成される。そして、送信用通信部56は、管理者端末24にお知らせメールを送付する。
以上に示した処理フローにより、外部に接続された情報収集機器16またはセンサ18からの主体となる通信制御機器12における処理フロー、主体となる通信制御機器12からの制御命令メールに対応する連携する通信制御機器12における処理フロー、管理者端末24からの状態データの読出し、および制御対象機器14の各処理フローを示した。これらの処理フローにより、複数の通信制御機器12が存在した場合にも同様の処理フローを行うことができる。これにより、図1で示したような複数の通信制御機器12、ならびに、その通信制御機器12に接続されている、制御対象機器14、制御収集機器16およびセンサ18が存在した状況においても、処理フローとして、通信制御機器12の間における制御を行うことができる。
(制御命令メール等の本文に記載の制御フォーマット)
次に主体となる通信制御機器12から連携となる通信制御機器12へ指示するための制御命令メールに記載される制御フォーマットについて説明する。
図1において示す機器間通信制御システム10は、複数の通信制御機器12により構成されており、そのため、接続先も複数存在することから、制御命令メールや状態読出しメールにおいて、制御すべき通信制御機器12やその通信制御機器12に接続される制御対象機器14、情報収集機器16あるいはセンサ18をそれぞれ区別して特定する必要がある。また、通信制御機器12における外部入出力端子42を構成するポートも複数存在するため、制御命令メールにおいて、各ポートに接続されている制御対象機器14、情報収集機器16あるいはセンサ18をそれぞれ区別する必要がある。したがって、本発明にかかる機器間通信制御システム10に特有の通信制御を可能とする制御フォーマットが準備される。換言すると、このような機器間通信制御システム10では、どの通信制御機器12からでも、制御すべき他の通信制御機器12およびポート番号を特定することが可能な制御フォーマットが必要になる。本発明にかかる機器間通信制御システム10は、この制御フォーマットにより、情報収集機器16やセンサ18を監視しながら、それらの機器から得られる情報が変化した時、制御命令メールや情報読出しメールを受信し、それに対する制御命令メールやお知らせメールを送信する機能を持つシステムを構成することができる。そうすることで、ここに示したように、これらの情報収集機器16やセンサ18の監視、あるいは通信制御機器12の制御を行うためのサーバ等を必要とせず、システム規模が大きくならない機器間通信制御システム10を構成することができる。
まず、図6は、この発明にかかる機器間通信制御システムにおいて用いられる通信制御機器を制御するための制御フォーマットの例を示す。
この制御命令メールに記載される制御フォーマットは、制御対象となる通信制御機器12が特定され、通信制御機器12における外部入出力端子42の各ポートに接続される制御対象機器14をONするポート番号あるいはOFFするポート番号が特定される。したがって、制御フォーマットの構成は、「制御対象である通信制御機器12を特定する番号」、「制御対象である通信制御機器12におけるポート番号のうちONするポート番号」、「制御対象である通信制御機器12におけるポート番号のうちOFFするポート番号」により構成される。以下、図6を用いて、具体的な例を提示しながら説明をする。
たとえば、主体となる通信制御機器12の3番ポート(入力ポート)に接続される情報収集機器16から収集されるアナログデータが閾値を超えた場合、連携する第2の通信制御機器12の2番ポート(出力ポート)をON、第4の通信制御機器12の3番ポート(出力ポート)をOFFする制御設定条件を仮定する。この制御を制御フォーマットとして表現すると「#2+2−0」,「#4+0−4」により表される。
まず、「#」は連携する通信制御機器12を特定する番号を識別するための記号であり、「+」は出力ポートに接続される制御対象機器14をONするポート番号を識別するための記号であり、「−」は出力ポートに接続される制御対象機器14をOFFするポート番号を識別するための記号である。つまり、「#2+2−0」は、「#2」から連携する第2の通信制御機器12が特定され、続いて「+2」から、ONするポートが2番ポートであることが特定され、最後の「−0」から、OFFするポートの存在しないことが特定される。次に、制御フォーマットにおけるポート番号の特定方法について説明する。
制御フォーマットにおいて、連携する通信制御機器12を特定するための表現は16進数、10進数、2進数などどの表記でも構わないが、制御対象機器14が接続されるポート番号は16進数表記が好ましい(読出し時は2進数での解析)ので、「#4+0−4」のOFFするポート番号の「4」は16進数、「(4)16=(0100)2」で2進数表示にすると3桁目が「1=ON」であるので3番ポートをOFFさせ、他は何もしない命令になる。制御フォーマットにおいて、ポート番号は、1ケタ目から1番ポート、2番ポートというように昇順に番号を付与する。
ポート番号の特定の方法をより詳細に説明する。
ON、OFFするポート番号を示す数字は16進数で表記されており、ポート番号を特定するためには、2進数に変換して読み取られる。4の場合は、「0100」として解読し、3番ポートが特定されていることを示し、「7」は、「0111」として解読されるので、1番,2番,3番ポートの3つのポート番号が特定される。また、「f」は、「1111」として解読されるので、1番,2番,3番,4番ポートのすべてが特定される。このように16進数を2進数表記として解釈することにより、短い制御コードで複数の出力ポートを特定することができる。
また、通信制御機器12の外部入出力端子42のポート数が多い場合は、「4a7」のように3文字で記載され、これを2進数に変換すると、「0100 1010 0111」で示すように12の出力ポートを取り扱うことができる。このように桁数を増やすことにより扱えるポート数を増やすことができる。これは、通信制御機器を特定する場合にも適用することができ、3桁の場合には4096種類の通信制御機器を特定することができる(なお、機器番号は読みやすさのため10進数を用いてもよい)。比較的、機器間通信制御システム10を構成する通信制御機器12の数が多いシステムの場合、この制御フォーマットにより、図6に示している「#5691+38−C7」といった桁数を増やすことにより、大多数の通信制御機器12を特定することができる。
なお、制御フォーマットにおいて使用している記号の「#」,「+」,「−」は、特に、これらの記号に限定されるものではなくポート番号の表示に用いない文字列、記号であれば他の記号を使用しても構わない。また、頭文字として何等らかの識別文字、記号を使用しても構わない。この通信制御機器12に対する指定を記載する場合、「#2+0−4」,「#3+1−0」,「#2+0−4」,「#3+1−0」のように、各制御フォーマットの間に「(コンマ)」や「(スペース)や「*(アスタリスク)」などの文字列記号を用いても、他の規定で使用していない限り構わない。
また、別の制御条件で主体となる通信制御機器12の3番ポート(入力ポート)に接続される情報収集機器16から収集されるアナログデータが閾値を下回った場合、連携する第2の通信制御機器12の3番ポート(出力ポート)をOFF、連携する第3の通信制御機器12の1番ポート(出力ポート)をONする制御設定条件を仮定する。この制御を制御フォーマットとして表現すると、「#2+0−4」,「#3+1−0」により表される。
上述した制御を行うための2つの制御設定条件に基づいて、制御命令メールには、下記のような制御フォーマットが記載される。すなわち、

制御設定条件1:
主体となる通信制御機器12の3番ポートが閾値上限越え:#2+2−0、#4+0−4
制御設定条件2:
主体となる通信制御機器12の3番ポートが閾値下限超え:#2+0−4、#3+1−0

となり、この条件の制御フォーマットを主体となる通信制御機器12の3番ポートに関連付した形式で記憶させ、条件成立時に上記の制御フォーマットを用いてそれぞれの制御フォーマットにおいて特定される連携する通信制御機器12に制御命令メールとして送信される。
次に、管理者端末24に対してお知らせメールを送信する場合の制御フォーマットの記載について説明する。
管理者端末24に対してお知らせメールを送信する場合は、制御フォーマットにおいて、管理者端末24向けのメールであることを特定するために、たとえば、「#9999」や「##」等とし、通常、通信制御機器の番号を記載する表記としては用いられない表記とする。このように、管理者端末24を特定するための表記として、通信制御機器12を特定する表記とは異なる表記を予め設定しておくことにより、管理者端末24に対してお知らせメールとして送信することができる。管理者端末24が複数存在する場合には、「#9999」と表記することにより、一括して、全ての管理者端末24にお知らせメールを送信するように設定することもできる。また、複数の管理者端末24のうち、一部の特定の管理者端末24にお知らせメールを送信する場合は、「#9999」,「#9998」とそれぞれの管理者端末24に対応した個別の表記とすることにより、各管理者端末を区別するようにしてもよい。そうすると、お知らせメールを送信する条件に応じて、送信する管理者端末24を特定するように設定することができる。
以上に示した制御フォーマットにより複数の通信制御機器12、通信制御機器の複数ポートに対応して、ON/OFF制御を行う場合の制御フォーマットを示した。
次に、制御対象機器14に対して、複数の段階の制御(多段階レベルの制御)を行うための制御フォーマットについて説明する。つまり、多段階レベルの制御とは、たとえば、扇風機の微弱、弱、中、強やエアコンの25℃,25.5℃,26℃,26.5℃,27℃,27.5℃,28℃,28.5℃のような設定対象が多段階のレベルのことをいい、このような制御を可能とする制御フォーマットを多段階制御フォーマットという。
図7は、この発明にかかる機器間通信制御システムにおいて用いられる通信制御機器に対して多段階レベルの制御をするための多段階制御フォーマットの例を示す。
多段階制御フォーマットの構成は、「制御対象である通信制御機器12を特定する番号」、「制御対象となる通信制御機器12におけるポート番号」、「多段階設定値」により構成される。以下、図7を用いて、具体的な例を提示しながら説明する。
たとえば、主体となる通信制御機器12の3番ポート(入力ポート)に接続される情報収集機器16から収集されるアナログデータが閾値を超えた場合、連携する第2の通信制御機器12の2番ポート(出力ポート)をレベル8に制御する制御設定条件を仮定する。この制御を多段階制御フォーマットとして表現すると「$2¥2&8」になる。
この多段階制御フォーマットは、「$」に続いて通信制御機器を特定する番号、「¥」に続いてポート番号、「&」に続いて多段階設定値で構成される。ここで示している通信制御機器を特定する番号およびポート番号が10進数、多段階設定値が16進数で示される。なお、通信制御機器を特定する番号、ポート番号および多段階設定値は、いずれも10進数で表現されても、16進数でもかまわない。また、ここで使用している記号は任意であり、制御フォーマットと明確に区別するため、制御フォーマットと多段階制御フォーマットとの間では異なる記号を用いることが望ましい。頭記号は異なる表現の方法として、たとえば、制御フォーマットの頭記号が「#」で、多段階制御フォーマットの頭記号が「##」のように区別してもよい。
また、多段階設定値の表現において、多段階設定値のレベル数が多くなった場合、図7に示すように「$2¥2&E8」のようにレベル値を示すケタ数を1ケタ2ケタへ増やすことにより多段階の段階数が増えた場合でも対応することができる。
ここで、ポート番号の特定の方法が10進数でも構わない理由について説明する。先に示した多段階に対応していない制御フォーマットの条件では、複数の制御対象機器12をON/OFFをすることがあると考えられる。そのため、制御フォーマットのコード数を減少させた上で、複数の制御対象機器12のON/OFFを制御可能にするために、16進数により表現されていたが、多段階制御フォーマットによる通信制御機器12を制御設定条件では、同じレベルに複数の制御対象機器14を設定することが少ないため、1つの通信制御機器12を制御する形式を使用する。しかしながら、多段階制御フォーマットの制御コードが長くなるが、「$2¥2&8 $2¥4&8」のように並べて記載することにより複数の多段階レベルの制御を行うことは、当然できる。
次に多段階制御フォーマットを用いた具体的な例を挙げて説明する。
まず、エアコンの運転を例にあげて説明する。エアコン風量の設定は、「弱」,「中」,「強」,「最強」などのON/OFFでなく多段階設定値により表現される。ここに示される多段階設定値は、この多段階の設定を可能とするものである。たとえば、「弱」,「中」,「強」,「最強」を数値に置き換えると「弱」は「1」、「中」は「2」、「強」は「3」、「最強」は「4」、「切る」は「0」というように設定することができる。この「0」〜「4」が多段階設定値である。なお、「0」〜「4」以外はデータ解析部64の処理で制御対象外とみなされる。具体例を挙げると、多段階制御フォーマット「$3¥7&2」により記載される多段階制御フォーマットによる命令は、連携する第3の通信制御機器12の7番ポートでエアコンの風量を設定することが示されており、エアコン風量を示す多段階設定値が「2」であるため、エアコン風量は、「中」の設定を示している。また、多段階制御フォーマット「$3¥7&4」により記載される多段階制御フォーマットによる命令は、同じ通信制御機器の同じ7番ポートでエアコン風量が「最強」の設定を示している。
また、別の例として、エアコンの温度設定を行う場合を例に説明する。エアコンの温度設定を18℃から28℃まで0.5℃毎に多段階設定することについて示す。18℃を「1」とし、0.5℃ごとに多段階設定を1ずつ増やすと28℃が「21」になる。たとえば、多段階制御フォーマット「$4¥3&1」により記載される多段階制御フォーマットによる命令が、連携する第4の通信制御機器12の3番ポートのエアコンを18℃(命令文の「1」(16進数、10進数でもかまわない))に設定することを示し、別の多段階制御フォーマット「$4¥3&15」により記載される多段階制御フォーマットによる命令が連携する第4の通信制御機器12の3番ポートを28℃(命令文の「15」(16進数)10進数では21)に設定することができる。このような多段階制御フォーマットを用いることにより、制御対象機器14に対して、ON/OFF制御以外の多段階の制御が可能になる。
また、上記の多段階レベルの制御とは別の方法で多段階レベルの制御を行う方法について説明する。たとえば、上記方法では、温度設定値を数値に対応させて制御する方法であったが、エアコンなどでは初期設定値を決めた上で、温度設定値を上げる、もしくは、下げる方法がある。たとえば、初期設定値を24℃とした場合、温度を上げる制御に対応するプラス制御、もしくは、温度を下げる制御に対応するマイナス制御を行うことによって、エアコンの多段階レベルの制御を実現することができる。この多段階制御フォーマットの例として、次に示すような多段階制御フォーマットを示す。
多段階制御フォーマット「$2¥2&+」,「$2¥2&−」あるいは「$2¥2&1」,「$2¥2&0」により表現する方法がある。この多段階制御フォーマットによる制御命令は、前述している多段階設定方法と同じく、「$」に続いて通信制御機器を特定する番号、「¥」に続いてポート番号、「&」に続いて上昇、もしくは、下降することを示し、記号、または数値で構成されている。「$2¥2&+」は、連携する第2の通信制御機器12の2番ポートのレベルを上昇させる設定するという制御命令に対応する。一方、多段階制御フォーマット「$2¥2&−」は、連携する第2の通信制御機器12の2番ポートのレベルを下降させる設定するという制御命令に対応する。ここで示した、上昇、もしくは、下降させる温度値は、任意に設定することができる。たとえば、0.5℃上昇、もしくは、0.5℃下降させる設定を予め行っておくことにより、0.5℃のステップ毎の温度変化を実行させうる制御を行うことができる。
これと同じ形として、「$2¥2&1」,「$2¥2&0」といった、「&」の後に続いて数値を与えることにより、制御することもできる。ここでは、「1」を上昇する制御に対応させ、「0」を下降する制御に対応させることにより、「+」,「−」を用いた制御命令と同様な制御を行うことができる。
なお、これらの多段階レベルの制御が行われた後に発信元への状態のフィードバックについては、先に記載した多段階レベルの制御である「$2¥2&8」の「&」の後に続く「8」が多段階設定値を示す形式を用いる。これにより現在値を得ることができる。
次に、図8は、この発明にかかる機器間通信制御システムにおいて用いられる通信制御機器に対して多段階レベルの制御をするための多段階制御フォーマットを用いた実施の形態であって、(a)は栽培施設を示した構成図であり、(b)は監視装置を示した構成図である。
まず、図8(a)において、栽培施設80に対してこの発明にかかる機器間通信制御システムを用いた実施の形態について説明する。栽培施設80の屋根部82は、制御対象機器に対応する駆動部(図示せず)により開閉可能に設けられている。栽培施設80の室内には、通信制御機器12aと、加湿器、エアコン等(いずれも図示せず)の他に、温度センサ18a(上記複数の温度センサの代表、もしくは、平均値に対応)とが配置され、栽培施設80の室外には、通信制御機器12bと温度センサ18b(上記複数の温度センサの代表、もしくは、平均値に対応)とが配置されている。また、この栽培施設80を管理するための管理者端末24がネットワーク26を介して通信制御機器12a,12bと接続されている。
たとえば、夏の夜、栽培施設80内の温度が上昇している場合、栽培施設80の室内の温度センサ18aと室外の温度センサ18bとから温度データを収集することにより、通信制御機器12bにおいて室外の温度の方が低いと判断された場合、屋根部82をレベル1まで開放するように駆動部により制御され、一定期間経過した後、室外と室内の温度データを収集し、室外と室内の温度を比較して、さらに室外の温度が低い場合は、さらに屋根部82をレベル2まで開放するように駆動部により制御される。この制御は、通信制御機器12bから通信制御機器12aに対して、制御命令メールが送信されることにより実施される。
また、上記の温度状況とは異なり、栽培施設80の室内の温度より室外の温度の方が低くなっている場合は、屋根部82の開放レベルが、レベル1から定常状態に戻すように駆動部が制御される。このように、エアコンを稼働するだけでなく、状況によっては、屋根部82の開閉制御を行うことにより温度調節をすることで、省エネルギーが達成されうる制御を行うことができる。
栽培施設80の室温の制御として、栽培施設80の屋根部82の開放レベルについて、定常状態のレベル0から、レベル1,2,3,4という形で多段階レベルの制御の対象として、複数の温度センサからの温度情報により、屋根部82の開放レベルの制御を行うことができる。また、それに付随して、管理者端末24に屋内の温度、屋外の温度、屋根部82の開放レベルの状態変化が生じた時、もしくは、管理者端末24が情報収集を行ったときの状況把握をすることができる。また、管理者端末24から屋根部82の開放レベルに対して制御命令を実施する場合でも、屋根部82の開放レベルやエアコンの設定温度を変更することができる。なお、ここで示した機器間通信制御システムを導入した栽培施設80が複数存在していても、各栽培施設80の通信制御機器12aに対して同様の制御が可能である。
次に、図8(b)を用いて、この発明にかかる機器間通信制御システムにおいて用いられる通信制御機器に対して、多段階レベルの制御をするための多段階制御フォーマットを、カメラを用いた監視装置の制御に適用した例を説明する。この監視装置84は、カメラ86を含む。また、この監視装置84は、カメラ86を配置するためのターンテーブル88を含む。このターンテーブル88は、制御対象機器に対応する駆動部(図示せず)により回転可能に設けられる。なお、ここでは、ターンテーブル88上に設置されたカメラ86により監視装置84が構成されているが、カメラが吊り下げられた状態の監視装置84でも向きを回転させる機能がある場合には同様な効果が得られる。
図8(b)に示すように、この監視装置84は、ターンテーブル88を用いて、カメラの正面方向の向きを45度間隔の角度1から角度8まで8段階に変更することができる。なお、このカメラの向きの角度間隔、カメラの首振り範囲は任意に設定することができる。
図8(b)では、システム構成が図示されていないが、この監視装置84が、通信制御機器12の2番ポートに接続されていると仮定する。監視装置84の向きを制御する方法は、上述した多段階制御フォーマットにより、直接的にカメラ86の向きを任意に所定の角度に指定する方法と、現在(制御命令時)のカメラ86の向きを基に、その位置から左方向、または、右方向に1段階ずつ変更する方法の2種類の方法がある。
まず、多段階制御フォーマットを用いて、直接的にカメラ86の向きを任意に所定の角度に指定する方法について説明する。第6の通信制御機器12の2番ポートに接続されている監視装置84のカメラ86の向きを角度1に設定する場合を仮定したとき、多段階制御フォーマットは「$6¥2&1」に基づく命令により実現することができる。また、監視装置84のカメラ86の向きが角度1から角度5に変更する場合は、多段階制御フォーマットは「$6¥2&5」に基づく命令を送ることにより段階的に変更することなく、直接的にカメラ86を向けたい方向に設定することを可能とする。
次に、多段階制御フォーマットを用いて、現在のカメラ86の向きを基に、段階的にカメラの向きを指定する方法について述べる。第2の通信制御機器12の2番ポートに接続されている監視装置84の向きを制御すると仮定する。多段階制御フォーマットが「$2¥2&+」に基づく命令の場合、命令の最後の項目が「&+」であることから、角度番号を上昇させる命令であることが分かる。すなわち、このことは、たとえば、多段階制御フォーマットに基づく命令を受信した時点で角度4の状態であれば、角度5に向きを変えることができることを示す。一方、多段階制御フォーマットが「$2¥2&−」に基づく命令の場合、命令の最後の項目が「&−」であることから、角度番号を下降させる命令であることが分かる。すなわち、このことは、たとえば、多段階制御フォーマットに基づく命令を受信した時点で角度4の状態であれば、角度3の向きに変えることができることを示す。これらの多段階制御フォーマットに基づく命令を用いることで、カメラ86の向きを角度1から角度8に変えることができる。
なお、例外的な処理ではあるが、監視装置84のカメラ86の向きを角度1の状態に対して角度番号を下降させるような命令を受信した場合は、状態を変化させない。同様に角度8の状態に角度番号を上昇させるような命令を受信しても状態を変化させない。システムの構成によっては、カメラ86の向きを通信制御機器12にフィードバックし、管理者端末24に知らせることも可能である。管理者端末24に通信制御機器12に接続される監視装置84を制御するための専用のアプリケーションが導入されている場合は、角度状態が管理者端末24の表示手段に視覚的に表示させることも可能である。また、通信制御機器12との通信手段が電子メールである場合は、この電子メールの本文に現在のカメラ84の向きを記述し管理者端末24に送信させることもできる。
また、監視装置84のカメラ86の向きを制御するに際して、上述した2種類の多段階制御フォーマットを組合せて制御しても構わない。たとえば、直接的な多段階制御フォーマットは「$6¥2&4」で第6の通信制御機器12の2番ポートに接続されている監視装置84のカメラ86を角度4に設定する命令を行った後、さらに監視装置84のカメラ86の向きを微調整したいとき、次に、多段階制御フォーマットは「$6¥2&3」や「$6¥2&5」といった隣の多段階設定値を用いたカメラ86の向きの設定をする。図8(b)の例では、角度1と角度2の角度差が45度に設定されており、45度間隔でカメラ86の向きを調整することができる。
しかしながら、多段階制御フォーマットが「$6¥2&+」や「$6¥2&−」といった多段階制御フォーマットに基づく命令を受信した時点から、「+方向」にカメラ86の向きを回転、「−方向」にカメラ86の向きを回転という方法を組合せて制御することにより、より細やかなカメラの向きの調整が可能になる。
このように、直接的にカメラ86の向きを任意に所定の角度に指定する方法と、現在のカメラ86の向きを基に段階的にカメラの向きを指定する方法とを組み合わせることで、まず、前者の命令を用いて大まかなカメラの向きを決めた後、後者の命令を用いてより細やかなカメラ向きの角度調整を行うことができる。従って、管理者は、管理者端末24を介して、所定のカメラ86の向きに設定しその映像を入手することが可能になる。
上記の制御フォーマットおよび多段階制御フォーマットに基づいて通信制御機器12を制御する方法では、1つの通信制御機器12の1つのポートに対して1つの制御命令を送付するようなフォーマットの形式である。次に述べる電子メールにファイルを添付することにより制御命令メールが構成される添付ファイル方式(以下、添付ファイル付制御命令メールという)では、1つの通信制御機器12の1つのポートに1つ以上の制御命令を送付することができ、さらに、制御対象機器14が生値に対応していない場合や、直接的にデータを受け付けるポートを持たない制御対象機器14に対して適用することができる。この添付ファイル方式により制御を行う場合は、制御対象機器14に対して直接的に制御できないため、通信制御機器12と制御対象機器14との間にデータ制御機器20が接続される。
この添付ファイル付制御命令メールを用いることで、1つの制御対象機器14が2つ以上のデータを使用する時に、添付ファイル付制御命令メールの添付ファイルに、データ制御機器20を介して制御対象機器14が読み込むことのできる、ファイル形式、データフォーマットを予め定めた添付ファイルとしてデータを送付することができ、一回のデータ取り込み操作で複数のデータを取り込むことができる。また、添付ファイル付制御命令メールを用いて制御命令をすることで、データ制御機器20を介して制御対象機器14が直接的に読み込めるファイル形式で送付することができる。これは、添付ファイル付制御命令メールを送信する先の通信制御機器12に異なるファイル形式に対応した制御対象機器14が接続されていても、それぞれの制御対象機器14に対して必要なファイル形式の添付ファイルを、データ制御機器20を介して送付することを可能にする。ファイル形式について、ファイル形式は、たとえば、***1.txt,***2.csv,***3.doc,***4.pdfといったファイル名と拡張子により構成されるものである。
添付ファイル付制御命令メールの添付ファイル内におけるデータフォーマットについて、温度,湿度,照度等のデータ数,データの並びを自由に構成できるため、データ制御機器20を介して制御対象機器14がそのまま取り込めるデータ形式を記載することができる。すなわち、このようなデータフォーマットは、ファイルの中身の形式を規定するもので、たとえば、日時,温度データ,湿度データが順番に記載されている。その内容が、日時が2013年11月22日15時21分である場合、「2013/11/22/15/21」の形式で表記され、温度データ、湿度データは、それぞれ「**.*」,「**.*」という小数点1桁の形式で表記され、それぞれファイルに記載される。すなわち、データフォーマットは、何のデータがどのような形式で、かつ、どのような配置で構成されているかを示す。たとえば、上記のデータを具体的なデータフォーマットとして、異なる2種類の表記例を以下に示す。

例1:
2013/11/22/15/21,**.*,**.*

例2:
2013/11/22/15/21
**.*
**.*
データフォーマットの形式で記載されるデータの種類という点では、情報収集機器16および各種センサ18からの生データあるいは生データを計算式で処理した間接データ(加工データ)についてもデータとして記載することができる。
また、単一時間のデータだけではなく、時系列のデータをまとめて送付することができ、時系列の差分、たとえば、10分間隔の温度データから温度変化量といった生データだけでなく、加工データについても項目として含めることができる。
添付ファイル付制御命令メールの本文に記載される制御フォーマットは、「制御対象の通信制御機器」と「制御対象である通信制御機器12におけるポート番号」で構成される。たとえば、第1の通信制御機器12の3番ポートにデータ制御機器20が接続されている時の制御フォーマットは、「#1$3」になる。「#」が通信制御機器番号を特定するための記号であり、「$」がポート番号を特定するための記号である。これにより、第1の通信制御機器12の3番ポートに添付ファイル付制御命令メールが送付され、添付ファイルも送信することができる。
(機器間通信制御システムを用いて構成された各システム)
次に、本発明にかかる機器間通信制御システム10を用いて構成された生産工場管理システムについて説明する。図9は、この発明にかかる機器間通信制御システムを用いて構成された生産工場管理システムを示した構成図である。
生産工場管理システム110は、ある製品を生産するための第1工場F1および第2工場F2により構成される。第1工場F1には、該製品を生産するために、工程1P1、工程2P2、工程3P3、工程4P4および工程5P5が含まれる。また、第2工場F2は、該製品を完成させる工程を含み、第1工場F1の工程5P5を経て、工程6P6、工程7P7、工程8P8および工程9P9が含まれる。
また、第1工場F1は、通信制御機器112aを含み、工程1P1〜工程5P5の各工程に使用される電源制御部が、通信制御機器112aに接続される。工程5P5は、データ制御機器120aを介して通信制御機器112aと接続される。
一方、第2工場F2は、通信制御機器112bを含み、工程6P6〜工程9P9の各工程に使用される電源制御部が、通信制御機器112bに接続される。工程7P7は、データ制御機器120bを介して通信制御機器112bに接続され、工程9P9は、データ制御機器120cを介して通信制御機器112bに接続される。
また、第2工場F2の外側には、温度センサ118a、湿度センサ118b、照度センサ118cが配置されており、第2工場F2内に配置されるデータ処理機器122を介して通信制御機器112bに接続されている。
この生産工場管理システム110においては、製品は、原料が工程1P1に投入されてから、工程2P2以降工程9P9まで進むことにより完成するため、工程1P1と工程9P9では稼働するそれぞれの開始時刻が異なる。つまり、工程1P1の装置は、稼動開始後すぐに稼動し始めるが、工程9P9は工程8P8を経て稼働を始めるため、稼働開始時刻が工程1P1より遅くなることから、それに従い、稼働終了時刻も遅くなる。工程によっては、稼働1時間前から電源を投入してウオームアップしないと稼働状態にならないものや稼働終了後すぐに電源を落としてしまうと機械が故障するなどといったものなど工程によって停止のための条件がある。
続いて、上記条件を踏まえた、図9に示される生産工場管理システム110に構成における、第1工場F1および第2工場F2における各工程における電源制御について説明する。
まず、工程1P1の電源が投入されること連動して、工程2P2の電源投入のためのタイマーがスタートされ、工程1P1から流れ始めの製品が出てくるタイミングで工程2P2の電源が投入される。また、工程2P2から流れ始めの製品が出てくるタイミングで工程3P3、工程5P5、工程7P7の電源投入のためのタイマーがスタートされる。工程5P5と工程7P7はウオーミングアップが必要な設備で工程3P3から流れ始めの製品が出てくるタイミングより前に動かさなければならない。続いて、工程3P3から流れ始めの製品が出るタイミングで工程4P4の電源が投入され、工程5P5から流れ始めの製品が出てくるタイミングで工程6P6と工程9P9の電源が投入される。製品は工程6P6、工程7P7を通過し、工程7P7から流れ始めの製品が出てくるタイミングで工程8P8の電源を投入する。
各工程での加工(処理)時間は、ほぼ決まっているため、工程1の電源を投入した時刻で他の工程の電源についてタイマーをスタートさせ電源を投入することも可能であるが、工程毎に多少の遅れを生じることがあるためより省エネルギーを行うためには、前工程の電源投入時刻を基準に次の工程の電源投入することが望ましい。また、工程によっては、稼働前のウオームアップや稼働後クールダウンを必要とする工程がある。
また、各工場の稼働開始時刻、稼働時間、稼働終了時刻などは、朝礼や行事によって変動することがある。そのため単なるタイマーを用いて工程設備の電源を制御した場合、稼働開始よりも必要以上に早い時刻から電源が投入され、稼働終了よりも遅い時刻まで電源が投入された状態になり、省エネルギー制御を達成しえない状態になっている。そのため、人により工程設備の電源が投入されることもある。しかし、省エネルギー制御という面で適切な時刻に工程設備の電源制御が行われているとは言い切れない。
しかしながら、本発明にかかる機器間通信制御システム10を用いた生産工場管理システム110によれば、流れ始めの製品が各工程を流れる状況に合わせて電源を投入することにより、省エネルギー制御を実現することができる。
なお、工程5P5、工程7P7、工程9P9については、第1工場F1および第2工場F2の外側における温度、湿度、照度などの外的環境に応じて設定条件を変えている。この設定条件の基準となる、温度情報、湿度情報および照度情報を取得するために、温度センサ118a、湿度センサ118b、照度センサ118cが第2工場F2の外側に設置されている。工程5P5、工程7P7、工程9P9の設定条件を満たす形式で外側に配置されたデータ処理機器122でデータ加工される。そして、添付ファイル付制御命令メールが、工程5P5へはデータ制御機器120aを介して送信され、工程7P7へはデータ制御機器120bを介して送信され、工程9P9へはデータ制御機器120cを介して送信される。データ制御機器120a,120b,120cは、工程5P5、工程7P7、工程9P9のそれぞれの制御情報として添付ファイルにより記載された設定条件が取り込まれる。
これにより、本発明にかかる機器間通信制御システム10において、外的環境の変化に基づく自律的な制御を行うことができる。
次に、本発明にかかる機器間通信制御システム10を用いて構成された栽培システムについて説明する。図10は、この発明にかかる機器間通信制御システムを用いて構成された栽培システムを示した構成図である。
野菜やくだもの類を栽培するに際しては、温度、湿度あるいは照度等の管理が重要であり、また、それぞれの野菜やくだもの類に対して、栽培環境の最適条件が異なる。さらに、トマトやレタス等のような土壌栽培する場合と水耕栽培する場合との違いにより栽培環境の最適条件も異なる。そのため、よりよい環境で栽培するためには、野菜やくだもの類別、栽培方法別で温度、湿度、照度等の栽培環境の条件を把握し、各栽培環境の条件を管理する必要がある。本栽培システム210を用いることで、上記の管理を実施することができる。以下、詳細に説明する。
栽培システム210は、多種の野菜やくだもの類を栽培するための複数の栽培施設280a〜280hにより構成される。本栽培システム210では、例として、栽培施設280aではトマトを、栽培施設280bではレタスを、栽培施設280cではにんじんを、栽培施設280dではイチゴを、栽培施設280eではピーマンを、栽培施設280fではかぼちゃを、栽培施設280gではジャガイモを、そして栽培施設280hではネギを栽培している。なお、当然、これらの野菜やくだもの類は例示であり、これらの各栽培施設で栽培される野菜やくだもの類はこれらの記載に限定されるものではない。
図10に示した8つの栽培施設280a〜280hにおけるそれぞれの室内には、通信制御機器212a〜212hが配置される。また、各栽培施設280a〜280hには、センサ18として温度センサ218a1〜218a8、湿度センサ218b1〜218b8、および照度センサ218c1〜218c8がそれぞれ配置される。なお、栽培施設の規模によって必要な温度センサ、湿度センサ、照度センサの数が異なるのでここでは代表として1組のセンサとして表している。温度センサ218a1〜218a8、湿度センサ218b1〜218b8、および照度センサ218c1〜218c8により取得される情報は、各栽培施設280a〜280hにおいて栽培される野菜やくだもの類を栽培するための環境情報を調整するために使用される。
また、この栽培施設218a〜218hにおけるそれぞれの室内には、制御対象機器14として照明214a1〜214a8が配置される。
そして、温度センサ218a1〜218a8、湿度センサ218b1〜218b8、および照度センサ218c1〜218c8は、各栽培施設280a〜280hに配置された通信制御機器212a〜212hに接続される。また、照明214a1〜214a8は、各栽培施設280a〜280hに配置されたデータ制御機器220a〜220hを介して通信制御機器212a〜212hに接続される。
なお、図10においては、制御対象機器14として照明214a1〜214a8を図示しているが、温度条件を調整するためには、制御対象機器14であるエアコン、ヒータなどの室内の温度を調整するための設備(図示せず)と制御対象機器14であるヒータ、温水器、冷却装置などの土壌栽培の土壌や水耕栽培の水を温度調整するための設備(図示せず)が用いられる。照度条件を調整するためには、照明機器が利用され、湿度を調整するためには、水管やスプリンクラーなど(図示せず)が用いられる。
さらに、栽培施設280a〜280hの外側の環境の情報を取得するために、栽培施設280c,280d,280e,280fに囲まれた中央部分に、通信制御機器280iが配置されており、通信制御機器280iには、データ処理機器222を介して温度センサ218a0および湿度センサ218b0が接続されている。
続いて、栽培システム210において実施される各栽培施設280a〜280hに対する制御について説明する。
栽培システム210における温度制御は、栽培施設280a〜280hの室内における温度センサ218a1〜218a8により室内の温度や土壌の温度、水温などが計測され、その計測された情報がフィードバックされることにより、それぞれの温度を制御するシステムである。
また、栽培システム210における湿度制御は、栽培施設280a〜280hの室内における湿度センサ218b1〜218b8により室内の湿度、土壌内の湿度などが計測され、その計測された情報がフィードバックされることにより、それぞれの湿度を制御するシステムである。
また、栽培システム210における照度制御は、栽培施設280a〜280hの室内における照度センサ218c1〜218c8により室内の照度が計測され、その計測された情報がフィードバックされることにより、栽培されている野菜くだものに最適な照明条件(照度、照明時間)を制御するシステムである。なお、栽培システム210における制御は、栽培施設280a〜280h内に配置されるデータ制御機器220a〜220hによって制御されている。
栽培施設280a〜280hの室内における温度や湿度は、常に調整されているため外気温度、湿度とは異なっている。しかしながら、外気は朝から昼にかけて上昇したり、昼から夜にかけて下降したりするため、外気の温度や湿度の変化による影響を受ける。これは、春、夏、秋、冬などの季節により温度、湿度、およびそれらの変化量が異なることにも影響を受けることを示している。外気の温度および湿度の情報を栽培施設280a〜280hの中央に設置された温度センサ218a0、湿度センサ218b0から得ることにより、これらのデータをプローブとして、各栽培施設280a〜280h内でフィードフォーワード制御を行い、栽培施設280a〜280hの室内におけるフィードバック制御の調整量を少なくする。この制御を行うために、温度センサ218a0、湿度センサ218b0から取得された情報をそれぞれの栽培施設280a〜280hの室内で利用できるフォーマットに記録したデータを添付ファイルとして、添付ファイル付制御命令メールを通信制御機器212iから送信する。これを受信した栽培施設280a〜280h内の通信制御機器212a〜212hが、それぞれの通信制御機器212a〜212hに接続されているデータ制御機器220a〜220hに添付ファイルを送る。
以上のように、本発明にかかる機器間通信制御システム10を用いた栽培システム210により、それぞれの栽培施設280a〜280hの室内における温度、湿度のフィードフォーワード制御を可能とし、栽培施設280a〜280hの室内における温度、湿度センサからの情報によるフィードバック制御でロスの少ない、精度の高い省エネルギー制御を可能とした栽培施設280a〜280hを用いた栽培システム210を構成することが可能になる。
次に、本発明にかかる機器間通信制御システム10を用いて構成されたビル用省エネルギー管理システムについて説明する。図11は、この発明にかかる機器間通信制御システムを用いて構成されたビル用省エネルギー管理システムを示した構成図である。
図11に示すビル用省エネルギー管理システム310は、ある製造メーカの6階建て本社ビルを仮定しており、1Fに営業部、2Fに総務部、資材部、3Fに技術部、4Fに品質部、5Fに評価室、工作室、6Fに会議室があるものと仮定する。それぞれの階層には、通信制御機器312a〜312fが配置される。また、それぞれの階層の各部屋には、センサ18として温度センサ318a1〜318a9、照度センサ318c1〜318c9、人感センサ318d1〜318d24がそれぞれ配置される。したがって、各部屋には、温度センサ318a1〜318a9、照度センサ318c1〜318c9が1組ずつ配置される。
さらに、それぞれの階層の各部屋には、制御対象機器14として照明314a1〜314a24およびエアコン314b1〜314b13が配置される。照明314a1〜314a24と人感センサ318d1〜318d24とは、1組の組合せとなるように配置されている。
そして、温度センサ318a1〜318a9、照度センサ318c1〜318c9、人感センサ318d1〜318d24は、それぞれの階層に配置される通信制御機器312a〜312hにそれぞれ接続される。また、照明314a1〜314a24およびエアコン314b1〜314b13も、それぞれの階層に配置される通信制御機器312a〜312hにそれぞれ接続される。
なお、図11には図示されていないが、このビルの受配電機器は1階に配置されているものとする。受配電機器は、情報収集機器である。
続いて、ビル用省エネルギー管理システム310において実施されるそれぞれの階層で行われる制御について説明する。
ビルの電力使用量は、1Fの受配電機器に取り付けられた電力使用量を検知するセンサにより計測され、それぞれの階層に配置される通信制御機器312a〜312hに送られることにより監視されている。ここで、たとえば、本ビル用省エネルギー管理システム310により、夏場に、総電力消費量を制限するような制御が行われている場合の制御方法について説明する。
あらかじめ設定している総電力消費量を超えたことを検知した場合、まず、それぞれの階層に配置された通信制御機器312a〜312fを介して人感センサ318d1〜318d24およびエアコン314b1〜314b13の稼働状態を調べ、人感センサ318d1〜318d24が感知していない場所のエアコン314b1〜314b13をOFFにする操作が行われる。たとえば、エアコン314b1に対しては、人感センサ318d1および人感センサ318d3の両方がOFF状態であると感知された場合には、エアコン314b1の電源をOFFする制御が行われる。また、エアコン314b11に関しては、人感センサ318d21および人感センサ318d22が両方OFFの場合に、エアコン314b11の電源をOFFする制御が行われる。さらに、総電力消費量が規定値を超える場合は、各部屋の温度センサ318a1〜318a9の温度情報から稼働しているエアコン314b1〜314b13がある階、もしくは、部屋でもっとも室温が低い階、もしくは、部屋のエアコン314b1〜314b13を停止する制御が行われる。その後、総電力消費量がさらに規定値を上回る場合は、次に、温度が低い階、もしくは、部屋のエアコン314b1〜314b13を停止する制御が行われる。このような操作の繰り返しで総電力消費量の制御が行われる。ただし、このような制御が行われ始めた時、管理者端末(図示せず)にメールを送信するようにしておき、管理者が管理者端末を操作することで制御ができるように設定しても構わない。
なお、このビル用省エネルギーシステム310が通常運転状態では、人感センサ318d1〜318d24が一定時間、人を感知しない場合、照明314a1〜314a24の電源をOFFする機能や、照度センサ318c1〜318c9がある一定以上の場合に、照明がOFFする機能などを有している。ただし、照度センサ318c1〜318c9の値を利用して照明のON、OFFをする際、照度センサの配置場所や配置する照度センサの数を増やしてもよい。ビル用省エネルギーシステム310において用いられる照明設備が多段階に明るさを調整する機能を有する場合、照明314a1〜314a24に対して、多段階レベルの制御により、照明314a1〜314a24の明るさをON、OFFだけでない、多段階で制御することも可能である。
次に、本発明にかかる機器間通信制御システム10を用いて構成されたビル防犯管理システムについて説明する。図12は、この発明にかかる機器間通信制御システムを用いて構成されたビル防犯管理システムを示した構成図である。
図12に示すビル防犯管理システム410は、ビルのような複数階建ての建物でも、平屋の建物についても適用可能である。図12に示すビルの1Fは、部屋R1〜R6を含み、1つの通信制御機器412aが配置される。そして、1Fと2Fとに、エレベータE1,E2が配置される。また、このビルの1Fには、センサ18として人感センサ418d1〜418d10が配置される。さらに、このビルの1Fには、制御対象機器14として監視カメラ414c1〜414c5および照明414a1〜414a11が配置される。そして、人感センサ418d1〜418d10は、通信制御機器412aに有線あるいは無線により接続される。また、監視カメラ414c1〜414c5および照明414a1〜414a11も、それぞれ通信制御機器412aに有線もしくは無線により接続される。
一方、図12に示すビルの2Fは、部屋R7〜R12を含み、1つの通信制御機器412bが配置される。また、このビルの2Fには、センサ18として人感センサ418d11〜418d19が配置される。さらに、このビルの2Fには、監視カメラ414c6〜414c10および照明414a12〜414a22が配置される。そして、人感センサ418d11〜418d19は、通信制御機器412bに有線あるいは無線により接続される。また、監視カメラ414c6〜414c10および照明414a12〜414a22も、それぞれ通信制御機器412bに有線もしくは無線により接続される。
また、監視カメラ414c1〜414c10、人感センサ418d1〜418d19、天井照明の電源ON、OFFスイッチ部(図示せず)、部屋R1〜R12の各部屋の鍵が締められているかどうかの状態等が、通信制御機器412a、412bに対する入力とされる。
続いて、ビル防犯管理システム410において実施される在宅状態モードあるいは不在状態モードの場合に行われる制御について説明する。
通信制御機器412a,412bは、在宅状態モードと不在状態モードを設定でき、在宅状態モードと不在状態モードとでは異なったモードで動作させることができる。
まず、在宅状態モードにおける動作状況について説明する。
在宅状態モードでは、監視カメラ414c1〜414c10を録画状態で運転し、その状態を所定の時間だけ保持するような運用ができる。また、照明414a1〜414a22では、省エネルギー対策として、通常は照明414a1〜414a22が消えた状態であるが、人感センサ418d1〜418d19の反応によりONすることができ、所定の時間が経過した時、自動で照明をOFFする制御をすることができる。たとえば、1Fの自動ドア(入口)から、人が入ってきた場合、人感センサ418d9が人を感知し照明414a9の電源がONする。人感センサ418d9が人を感知しなくなってから既定の時間を経過した時、照明414a9の電源をOFFする。
次に、不在状態モードにおける動作状況について説明する。
不在状態モードとして、社員等がすべて帰宅した後の夜中と仮定して説明する。社員等が帰宅して人がいないビル内で、監視カメラ414c1〜414c10を稼動させて、所定時間、映像を記録し保持することは無駄な電力を使用することになる。従って、社員等が不在の時間帯は、監視カメラ414c1〜414c10の電源をOFFし、記録をとらないものと設定される。ただし、不在状態モードでは、ビル内に設置された人感センサ418d1〜418d19が人の動きを感知した時、監視カメラ414c1〜414c10の電源をONし、映像の記録を開始するものと設定される。
続いて、不在状態モード時に、人感センサ418d1〜418d19が人の動きを感知した場合の動作を説明する。たとえば、人感センサ418d15が人の動きを感知した時、すべての監視カメラ414c1〜414c10の電源をONし、映像の記録を開始し、管理者端末(図示せず)に人感センサ418d15が人の動きを感知したことをお知らせメールで知らせる。さらに、人の動きを感知した人感センサ418d15の最寄りの照明414a20と照明414a21の電源をON状態に変更する制御を行い、監視カメラ414c8、監視カメラ414c9の両方の静止画像、設定によっては動画も添付ファイルとして管理者端末に送付することができる。
また、人感センサ418d1〜418d19が人の動きを感知した時、全館の照明414a1〜414a22の電源をON状態に変更したり、警告音を鳴らしたりすることにより侵入者に対して威嚇、警告するような状況を設定することもできる。
また、侵入者感知のお知らせメールを管理者端末において受信した後に、管理者は、管理者端末を操作することにより、その受信した情報から、任意の監視カメラ414c1〜414c10の向きを変更し、その監視カメラ414c1〜414c10からのカメラ映像を管理者端末に送信することができる。これにより、管理者は、遠隔にいながら、現場の状況を概ね把握することができる。さらに現場の情報が必要な場合、管理者端末に予め導入されているアプリケーションにより、監視カメラ414c1〜414c5のカメラ映像を入手し、任意の監視カメラを指定し、指定された監視カメラの向きを変えることにより別の視点の映像を入手することで、ビル内の状況を把握することができる。さらに必要であれば、その他の監視カメラの向きを変え、より詳しい(別の視点からの)情報を得ることができる。その際、管理者端末における画面では、監視カメラの番号を選択することにより、その監視カメラの向いている方向を確認することができ、監視カメラの方向を変更したい監視カメラの向きを選択することにより、監視カメラの操作をすることができる。加えて、表示したい監視カメラを選択することにより、その監視カメラの映像を受け取ることができる。
たとえば、監視カメラ414c4の場合は、360度回転することができ、全方位の映像を得ることができる。また、監視カメラ414c1の背面がガラス面の場合には、通常状態では入口側の映像情報を得ることができるが、180度カメラの向きを変えることにより屋外の映像を入手することも可能である。
また、監視カメラ414c1〜414c10により得られる映像情報から状況を判断して、何事もなかったことを確認した場合については、元の状態に戻すために照明414a1〜414a22のOFF、監視カメラ414c1〜414c10の動作停止等の操作を、管理者端末から操作することができる。
次に、図12と同じ構成で不在状態モードにおける他の動作状況について説明する。
不在状態モードとして、社員等がすべて帰宅した夜間の不在状態モード時での動きを仮定して説明する。
ビル内の人感センサ、ここでは人感センサ418d1が人の動きを感知したとき、設置されているすべての通信制御機器412a,412bに対して、人感センサ418d1が感知したことを通知する。そして、不在状態モード時において、その情報を受けた通信制御機器412a,412bは、動作を止めているすべての監視カメラ414c1〜414c10の動作を開始させると同時に、その通信制御機器412a,412bに接続されている任意の照明414a1〜414a22をONすることができる。誤検知を無くすために、人感センサ418d1以外の人感センサが人の動きを感知した場合(たとえば人感センサ418d10)、このときはじめて、通信制御機器412aは、管理者端末(図示せず)に人感センサが人の動きを感知したことを知らせるメールと共に、人感センサ418d1に対応する監視カメラ414c1、もしくは、人感センサ418d10に対応する監視カメラ414c4、または、その両方の映像をお知らせメールとして管理者端末に送信することができる。このお知らせメールを受信した管理者端末は、すべての監視状況の情報を入手することができ、先に述べたように、所定の監視カメラの向きを変えることにより、別の方向のカメラ映像を得ることができ、遠隔でありながら現場の情報を収集することができる。
図12には、2階建てのビルが記載されているが、10階、30階建て等の3階以上の複数階建てビルを仮定した、ビル防犯管理システム410の制御例について説明する。
たとえば、2階に侵入者があったと仮定する。人感センサ418d17が人の動きを感知した場合、監視カメラ414c8,414c9,414c10が動作を開始し、それぞれの監視カメラ414c8,414c9,414c10は、人感センサ418d17が人を感知したという条件であらかじめ設定したカメラの向きに監視カメラの向きを変える。監視カメラ414c8であれば、紙面の下向きに、監視カメラ414c9であれば、紙面の左下向きに、監視カメラ414c10であれば紙面の左側向きにそれぞれの監視カメラの向きを変更する制御を行う。そして、それらの監視カメラが捉えた映像を管理者端末にお知らせメールとして送信する。なお、人感センサ418d17が人の動きを感知した段階で、すべての監視カメラが記録モードに入り、すべての監視カメラが動画の記録を行うように制御される。また、遠隔に配置される管理者端末に対しては、まず、静止画を送付し、通信回線状態が良い時は、監視カメラの動画により現状確認をすることができる。
この監視カメラにより取得される動画は、通信手段として電子メールではなくRTP(Real−time Transport Protocol)等の別の手段を用いて管理者端末に配信(ストリーミング配信)される。
次に、人感センサ418d18が人の動きを感知した場合には、監視カメラ414c9や監視カメラ414c10が人感センサ418d18条件に設定された監視カメラの向きに向きを変え、加えて、1Fに配置される監視カメラ414c5の電源がONされ、監視カメラの向きがエレベータE1の映像をとらえることのできる予め設定された向きに監視カメラを向けることができる。なお、これは、エレベータE1ではなく階段であっても同様に設定することができる。このように、侵入者があった場合、本ビル防犯管理システム410によれば、侵入された階だけではなく、他の階についても連動して動くことができる。たとえば、5階建ての場合、2階の監視カメラ414c10だけでなく、1階の監視カメラ414c5、3階のエレベータ前の監視カメラ、4階のエレベータ前の監視カメラ、5階のエレベータ前の監視カメラの向きをエレベータ方向に向け、侵入者の動きに対応することができる。
(機器間通信制御システムにおける設定項目)
機器間通信制御システム10を用いて構成された各システムにおいて、制御するための設定条件は、たとえば、管理者端末を用いて設定することができる。たとえば、ビル防犯管理システム410において設定される制御条件として、特定の人感センサが人を感知した場合、どの監視カメラがどの方向を向く等の設定は、管理者端末で設定が行われる。
簡単な設定方法としては、特定の人感センサが感知した場合、動作する監視カメラ群を設定し、実際に監視カメラの向きを管理者端末に予め導入されている設定アプリケーションから動作させ、最適な向きを記憶させることにより設定する。より優しい設定方法として、アプリケーションに部屋等のレイアウトを入力した上で、人感センサや監視カメラの設置をアプリ上でも行う。
そこで、次に、管理者端末により行われる各制御のための設定について説明する。
図13は、管理者端末の表示手段に表示される設定画面の階層構造を説明するための概念図である。そして、図14ないし図17は、各設定画面において設定可能な2次階層以下の階層構造を説明するための概念図である。また、図18は、(a)は、1次階層である基本画面を説明するための平面図である。また、図18(b)〜図18(f)は2次階層の各画面であり、それぞれ、(b)は設定画面、(c)は機器監視画面、(d)は機器制御画面、(e)は監視カメラの制御設定画面、そして(f)は設置場所一覧の表示画面の平面図である。
まず、設定画面510以下の階層構造について説明する。図14は、管理者端末の表示手段に表示される設定画面で設定できる項目の2次階層以下の階層構造を説明するための概念図である。設定画面510では、制御対象機器14、情報収集機器16およびセンサ18を設定が行われる。制御対象機器14として、監視カメラ、照明が準備されており、センサ18として温度センサ、湿度センサが準備されている。なお、他に、通信制御機器12に接続される制御対象機器14、情報収集機器16あるいはセンサ18が増加すると、それに応じて、この項目も増加する。
まず、監視カメラ510aの設定項目について説明する。監視カメラではどの監視カメラを設定するのかを指定することが必要であるため、まず、監視カメラ番号を指定する(番号指定510b)。次に、その監視カメラが関係する人感センサ番号を指定する(人感センサ510cおよび人感センサの番号指定510d)。人感センサ510cおよび人感センサの番号指定510dでは、指定した人感センサが人を感知した場合に監視カメラの映像を記録することに関係する項目に対応する。監視カメラの向きに関しては、通常、監視カメラの向いている監視カメラの向きを設定する(カメラの向き510e)。監視カメラの可動角度に関しては、監視カメラのふり幅を設定する(カメラの可動角度510f)。カメラ可動角度510fは、監視カメラの配置場所によっては、360度回転する必要がある場所や90度回転する必要がある場合など多様であるため、監視カメラのふり幅を設定するための項目である。
次に、照明510gの設定項目について説明する。照明510gについても照明機器の番号指定をした後(番号指定510h)、人感センサの番号指定をする(人感センサ510iおよび人感センサの番号指定510j)。これにより、指定した人感センサが人を感知した場合に指定された照明がONされることを可能にする。なお、人感センサの配置によっては複数の人感センサを設定してもよい。
続いて、温度センサ510kの設定項目について説明する。温度センサ510kについても、まず、温度センサの番号を指定する(番号指定510l)。そして、その指定された温度センサの計測した温度により制御する対象のエアコン番号を指定し(エアコン510m)、冷房をONする温度、冷房をOFFする温度や、暖房をONする温度、暖房をOFFする温度設定を行う(温度設定510n)。
次に、湿度センサ510oの設定項目について説明する。湿度センサ510oについても、まず、湿度センサの番号を指定する(番号指定510p)。そして、指定された湿度センサの計測した温度により制御する対象のエアコン番号を指定し(エアコン510q)、温度センサと同様にエアコン、もしくは、加湿器、除湿器が、加湿を始める湿度、加湿を止める湿度、除湿を始める湿度、除湿を止める湿度設定を行う(加湿、除湿設定510r)。
このように、設定画面510では、センサや情報収集機器と制御対象の関係性を設定するために使用される。
次に、機器監視画面520以下の階層構造について説明する。図15は、管理者端末の表示手段に表示される機器監視画面で設定できる項目の2次階層以下の階層構造を説明するための概念図である。機器監視画面520は、人感センサ、照明、温度センサ、湿度センサ、接点などの現時点のON/OFF状態などを状況監視するための設定が行われる。
まず、人感センサ520aの設定項目では、設置している人感センサの一覧に人感センサが感知しているか、感知していないかのON/OFFが一覧と共に表示されている(人感センサ番号に対するON/OFF一覧520b)。次に、照明520cの設定項目では、照明の一覧が表示され照明の電源がONされているかOFFされているかが、一覧で確認できるように表示されている(照明番号に対するON/OFF一覧520d)。温度センサ520eの設定項目では、設置している温度センサ一覧にその温度センサの計測している温度が表示される(温度センサ番号の計測温度一覧520f)。湿度センサ520gの設定項目では、温度センサ520eと同様に設置している湿度センサ一覧にその湿度センサが計測している湿度が表示される(湿度センサ番号の計測湿度一覧520h)。接点520iの設定項目では、人感センサや照明と同様に、設置されている接点の情報一覧にその接点がONであるかOFFであるかの表示がされる(通信制御機器番号、ポート番号に対する接点状況一覧520j)。
パラメータ読出し520kにおいては、通信制御機器のパラメータを読み出すために通信制御機器番号を指定し(通信制御機器番号指定520l)、指定した通信制御機器に設定されたパラメータが表示される(対象機器のパラメータ表示520m)。
続いて、機器制御画面530以下の階層構造について説明する。図16は、管理者端末の表示手段に表示される機器制御画面で設定できる項目の2次階層以下の階層構造を説明するための概念図である。機器制御画面530は、制御対象機器14に指示を与えるための設定が行われる。
接点530aの設定項目では、通信制御機器番号とポート番号とを指定し(通信制御機器番号、ポート番号を指定530b)、制御の実行をする(530c)。制御の実行530cは、接点をONにする、もしくは、接点をOFFにするといった制御命令である。次に、照明530dの設定項目では、接点と同様に照明の番号指定をした後(番号指定530e)、照明のON/OFFの制御の実行(ON/OFF)をする(制御の実行530f)。エアコンの設定項目は、ON/OFFの制御(エアコンのON/OFF制御530g)の項目と温度設定(エアコンの温度設定530j)の項目とがそれぞれ設けられている。エアコンのON/OFFの制御530gでは、エアコンの番号指定をして(番号指定530h)、ON/OFFの制御を行う(制御の実行530i)。エアコンの温度設定530jは、エアコンの番号指定をして(番号指定530k)、温度の設定を行う(制御の実行530l)。温度の設定のための制御の実行530lは、多段階制御フォーマットによる制御命令メールを送信することにより制御命令が行われる。パラメータの変更530mの設定は、通信制御機器番号を指定して(530n)、パラメータの変更530oが実施される。
次に、監視カメラの制御設定画面540以下の階層構造について説明する。図17は、管理者端末の表示手段に表示される監視カメラの制御設定画面で設定できる項目の2次階層以下の階層構造を説明するための概念図である。
まず、監視カメラの番号指定を行うことにより制御する監視カメラを指定する(番号指定540a)。次に、制御項目の映像の表示540b、カメラの可動角度の変更540c、カメラの向き設定変更540d、カメラの電源540eのON、OFFの制御の実行540f、カメラの向き(状況確認)540gを選択する。映像の表示540bは単に映像を確認するためのものであり、カメラの可動角度の変更540cは監視カメラの最大可動範囲(ふり幅)を設定変更するためのものであり、カメラの向き設定変更540dはデフォルト状態の監視カメラの向きの変更をするためのものであり、カメラ電源540eのON、OFFは監視カメラの電源状態を制御するものであり、カメラの向き540gについては、見たい場所の画像を表示させるための監視カメラの角度の調整をするものである。監視カメラの向きについては、その時の監視カメラの映像を表示させて、その映像を見ながら監視カメラの向きをどのように変更するかの指示を与え、その映像状態を見て、得たい場所の映像と異なる場合は再度カメラの向きの変更を指定し映像の確認をする、の繰り返しを行う。
管理者端末に表示される設定画面は、ツリー上の階層構造によって構成されており、本実施の形態においては、図13に示されるように、最上位の階層である1次階層、1次階層の下位の階層となる2次階層を有する。また、図18(a)に示されるように、1次階層に位置する基本画面500は、設定ボタン500a、機器監視ボタン500b、機器制御ボタン500c、監視カメラ制御ボタン500dおよび設置場所ボタン500eが配置される。また、図18(b)は設定画面510、図18(c)は機器監視画面520、図18(d)は機器制御画面530、図18(e)は監視カメラの制御設定画面540、そして図18(f)は設置場所一覧の表示画面550を示す。
図18(a)の基本画面500は、管理者端末において、アプリケーションを立ち上げた状態での画面で基本画面である。設定ボタン500aを押圧することにより、図18(b)に示されるような設定画面510が表示される。2次階層に位置する設定画面510は、監視カメラボタン510a、照明510ボタンg、温度センサボタン510k、湿度センサボタン510oが配置される。
機器監視ボタン500bを押圧することにより、図18(c)に示されるような機器監視画面520が表示される。2次階層に位置する機器監視画面520は、人感センサボタン520a、照明ボタン520c、温度センサボタン520e、湿度センサボタン520g、接点ボタン520i、パラメータ読出しボタン520kが配置される。
機器制御ボタン500cを押圧することにより、図18(d)に示されるような機器制御画面530が表示される。2次階層に位置する機器制御画面530は、接点ボタン530a、照明ボタン530d、エアコン(ON/OFF)ボタン530g、エアコン(温度設定)ボタン530j、パラメータ変更ボタン530mが配置される。
監視カメラ制御500dボタンを押圧することにより、図18(e)に示されるような監視カメラの制御設定画面540が表示される。2次階層に位置する監視カメラの制御設定画面540は、番号指定ボタン540aやカメラの向きボタン540hが配置される。
設置場所500eボタンを押圧することにより、図18(f)に示されるような設置場所一覧の表示画面550が表示される。設置場所一覧の表示画面550は、人感センサ、温度センサ、監視カメラといった機器単位ではなく、場所単位での状況確認をするための項目である。そのため、図18(f)の設置場所一覧の表示画面550に表示される○△ビル1Fボタン550a等のように、設置場所名が表示されたボタンが配置される。
このようにアプリケーションの画面では、選択可能な選択肢が階層毎に表示される。
次に、図18(f)で示した設置場所一覧の表示画面550から○△ビル1Fボタン550aを選択した場合の表示画面の例について、図19を用いて説明する。図19は、管理者端末の表示手段に表示される設置場所一覧の表示画面のうち、○△ビル1Fボタンを選択した場合における各アイテムの配置レイアウト例を示した配置レイアウト画面の平面図である。
図19には、配置レイアウト画面600において、○△ビル1Fにおいて配置される各アイテムの配置状況を示すレイアウトが示されている。配置レイアウト画面600には、各アイテムを配置するためのアイテム配置フィールド602とアイテム配置フィールド602に配置される各アイテムを表示するためのアイテム表示部604とを備える。アイテム表示部604には、アイテム配置フィールド602に配置される複数の種類のアイテムが表示されており、図19においては、たとえば、通信制御機器を示すアイテム604a、照明を示すアイテム604b、監視カメラを示すアイテム604c、そして人感センサを示すアイテム604dが表示されている。
また、アイテム配置フィールド602には、○△ビル1Fにおいて配置される各アイテムが配置されており、2個の通信制御機器を示すアイテム604a、8個の照明を示すアイテム604b、5個の監視カメラを示すアイテム604c、そして12個の人感センサを示すアイテム604dが示されている。
照明を示すアイテム604bについては、ON状態とOFF状態とにより表示される色を異ならせることにより、この配置レイアウト画面600を見ることで、視覚的にON/OFF状態を把握することができる。また、同様に、人感センサを示すアイテム604dについても、感知状態(ON状態)と不感知状態(OFF状態)とにより表示される色を異ならせることにより、この配置レイアウト画面600を見ることで、視覚的にON/OFF状態を把握することができる。
また、たとえば、監視カメラを示すアイテム604c上をタップすることにより、監視カメラモードに移り、監視カメラの映像を見ることができる。なお、この監視カメラモードについては、後述する。
また、配置レイアウト画面600の別の例として、図18(f)で示した設置場所一覧の表示画面550から「××ビル3Fボタン」を指定した場合のアプリケーション画面の実施例について図20を用いて説明する(なお、図17に「××ビル3Fボタン」は図示していない)。図20は、管理者端末の表示手段に表示される設置場所一覧の表示画面のうち、××ビル3Fボタンを選択した場合における各アイテムの配置レイアウト画面の例を示した配置レイアウト画面の平面図である。
図20には、配置レイアウト画面600において、××ビル3Fにおいて配置される各アイテムの配置状況を示すレイアウトが示されている。図20には、図19と同様に、配置レイアウト画面600において、各アイテムを配置するためのアイテム配置フィールド602とアイテム配置フィールド602に配置される各アイテムを表示するためのアイテム表示部604とを有する。アイテム表示部604には、たとえば、通信制御機器を示すアイテム604a、照明を示すアイテム604b、人感センサを示すアイテム604d、エアコンを示すアイテム604e、照度センサを示すアイテム604gおよび温度センサを示すアイテム604hが表示されている。
また、アイテム配置フィールド602には、××ビル3Fにおいて配置される各アイテムが配置されており、1個の通信制御機器を示すアイテム604a、4個の照明を示すアイテム604b、2個の人感センサを示すアイテム604d、2個のエアコンを示すアイテム604e、1個の照度センサを示すアイテム604g、そして1個の温度センサを示すアイテム604hが示されている。
図19と同様に、図20において示される配置レイアウト画面600の表示において、照明を示すアイテム604bについても、ON状態とOFF状態とにより表示される色が異なり、人感センサを示すアイテム604dについても、感知状態(ON状態)と不感知状態(OFF状態)とにより表示される色が異なり、エアコンを示すアイテム604eについても、ON状態とOFF状態とにより表示される色が異なるように表示される。
また、エアコンを示すアイテム604eに関しては、アイテム配置フィールド602に配置された、エアコンを示すアイテム604eのマーク上をタップすることにより、設定温度を確認することができる。
さらに、温度センサを示すアイテム604hのマーク上をタップすることにより、温度が表示され、現在の温度を把握することができる。
図19または図20で示されるように、管理者端末における表示手段に表示された配置レイアウト画面600上には、通信制御機器、制御対象機器、情報収集機器、センサ類等を示すそれぞれのアイテムが配置されている。
次に、この配置レイアウト画面の基となるデータを作成するためのツールについて説明する。図21は、管理者端末の表示手段に表示される初期の配置レイアウト設定画面の例を説明するための平面図である。
初期の配置レイアウト画面610には、各アイテムを配置するためのアイテム配置フィールド602とアイテム配置フィールド602に配置される各アイテムを表示するためのアイテム表示部604とを有する。図21に示される初期の配置レイアウト画面610は、通信制御機器、制御対象機器、情報収集機器、センサ類等を示すそれぞれの各アイテムが、アイテム配置フィールド602に配置されていない状態である。アイテム表示部604には、通信制御機器を示すアイテム604a、照明を示すアイテム604b、監視カメラを示すアイテム604c、人感センサを示すアイテム604d、エアコンを示すアイテム604e、部屋を示すアイテム604f、照度センサを示すアイテム604g、そして温度センサを示すアイテム604hが表示されている。そして、アイテム表示部604から、所定のアイテムを選択(ドラッグ)し、アイテム配置フィールド602の任意の場所に配置(ドロップ)することで、各アイテム604a〜604hをアイテム配置フィールド602上に配置することができる。
このような初期の配置レイアウト画面610を用いることにより、機器間通信制御システム10を用いた各種のシステムを施工する前に通信制御機器、制御対象機器あるいは情報収集機器等の配置レイアウトについて検討する際に利用することができ、実際の配置が終了した後の修正にも利用することもできる。さらに、図19ないし図20で示したような、施工後に、配置レイアウト画面600として使用することで、実用の操作時にも利用することができる。
(関連付け)
次に、実際の通信制御機器と制御対象機器14、情報収集機器16およびセンサ18との接続関係と配置レイアウト画面600に表示される各アイテム604a〜604hとの関連づけの方法について説明する。図22は、管理者端末の表示手段に表示される通信制御機器と制御対象機器および情報収集機器との関連付けを設定するための関連付け設定画面を説明するための平面図である。
通信制御機器712における外部入出力端子42の各ポートと、各ポートに接続される制御対象機器14、情報収集機器16およびセンサ18との関連付けは、図22に示される関連付け設定画面700により行われる。
図22に示される関連付け設定画面700において、第1の通信制御機器712は、外部入出力端子42において10個のポート42a〜42jを含む。そして、各ポート42a〜42jには、制御対象機器14である監視カメラ714c1,714c2、照明714a1,714a2、エアコン714b、およびセンサ18である人感センサ718d1〜718d3、温度センサ718aがそれぞれ接続されている。具体的には、1番ポート42aは監視カメラ714c1が接続され、2番ポート42bには監視カメラ714c2が接続され、3番ポート42cには人感センサ718d1が接続され、4番ポート42dには人感センサ718d2が接続され、5番ポート42eには人感センサ718d3が接続され、6番ポート42fには温度センサ718aが接続され、7番ポート42gには照明714a1が接続され、8番ポート42hには照明714a2が接続され、9番ポート42iには照度センサ718cが接続され、10番ポート42jにはエアコン714bが接続されている。
この関連付け設定画面700を用いて通信制御機器712における外部入出力端子42の各ポート番号と、各ポートに接続される制御対象機器14、情報収集機器16およびセンサ18との関連付けを行うことにより、施工現場における実際の通信制御機器712の外部入出力端子42の各ポート番号に接続される制御対象機器14、情報収集機器16およびセンサ18と、前述している配置レイアウト画面600における通信制御機器を示すアイテムや制御対象機器、情報収集機器およびセンサを示すアイテムとの間の関係との整合性を確保することができる。
なお、この関連付け設定画面700は、機器間通信制御システム10を用いた各種のシステムを施工する前の設計段階で設定し、実際の施工時の原図にして使用することもできる。なお、関連付け設定画面700を用いた設定は、機器間通信制御システム10による各種のシステムを施工した後の段階で実施しても構わない。
(監視カメラに対する設定)
次に、監視カメラの映像を見る時の監視カメラの向きの調整について図23を用いて説明する(図14を参照)。図23は、管理者端末の表示手段に表示される監視カメラの方向の調整のための方向調整設定画面を説明するための平面図である。
図23に示される監視カメラの方向の調整のための方向調整設定画面800(以下、単に方向調整設定画面という)には、監視カメラにより得られる映像を表示するための表示部802を備える。また、方向調整設定画面800は、監視カメラの向きを調整するための左粗調整ボタン804、左微調整ボタン806、右微調整ボタン808および右粗調整ボタン810を備える。さらに、方向調整設定画面800は、監視カメラのズームを調整するための拡大調整ボタン812および縮小調整ボタン814を備える。また、方向調整設定画面800は、監視カメラの向きの調整の設定を決定するための設定ボタン818と1次階層の基本画面500あるいは2次階層の設定画面510に戻るための戻るボタン818とを備える。
続いて、この方向調整設定画面800を用いて監視カメラの方向を調整するための操作方法について説明する。
図23に示される方向調整設定画面800では、たとえば、監視カメラ11が選択されている。監視カメラ11が指定された段階で(図14における番号指定510b)、方向調整設定画面800には、指定された時点における監視カメラ11により得られる映像が表示部802に表示される。この状態から監視カメラの向きを変更し、管理者は管理者端末を用いて表示させたい構図になるように監視カメラの向き等の調整を行う。
上述したように、方向調整設定画面800は、監視カメラの向きを調整するための左粗調整ボタン804、左微調整ボタン806、右微調整ボタン808および右粗調整ボタン810を備える。左粗調整ボタン804は、左方向にふり幅を大きく向きを変更するためのボタンであり、左微調整ボタン806は、左方向にふり幅を小さく向きを変更するための微調整のためのボタンである。また、右微調整ボタン808は、右方向にふり幅を小さく向きを変更するための微調整のためのボタンであり、右粗調整ボタン810は、右方向にふり幅を大きく向きを変更するためのボタンである。監視カメラの向きが決まったら、設定ボタン816を押圧することで、監視カメラの向きの調整の設定が決定される。ただし、単に表示状態を確認するだけの場合は、設定ボタン816を押圧せず戻るボタン818を押圧することにより、なんら設定変更せずに、状態確認だけを行うことができる。
また、上述したように、方向調整設定画面800は、監視カメラのズームを調整するための拡大調整ボタン812および縮小調整ボタン814を備える。拡大調整ボタン812は、表示部802に表示される映像を拡大するためのボタンであり、縮小調整ボタン814は、表示部802に表示される映像を広角に表示するためのボタンである。
このように、管理者端末に表示される方向調整設定画面800を用いることで、監視カメラの向きや表示部802に表示される映像のズームイン・ズームアウトを自由に変更できるので、遠隔に居ながら、監視カメラからの映像により現場の現在の状況を把握することができる。
ここで、方向調整設定画面800を用いた監視カメラの方向を調整するための粗調整と微調整について詳細に説明する。
たとえば、左粗調整ボタン804および右粗調整ボタン810を1回押圧することによる監視カメラの向きの角度の変化量をそれぞれ20度に設定し、左微調整ボタン806および右微調整ボタン808を1回押圧することによる監視カメラの向きの角度の変化量をそれぞれ2度に設定する。そうすることで、左粗調整ボタン804および右粗調整ボタン810により、大まかな監視カメラの角度調整をすることができ、左微調整ボタン806および右微調整ボタン808により、細やかな監視カメラの角度調整をすることができる。これらの制御は、多段階制御フォーマットに基づく制御命令メールを適用することにより実現することができる。
次に、監視カメラの可動範囲を設定するための管理者端末のアプリケーションによる設定の例について図24を用いて説明する(図14参照)。図24は、管理者端末の表示手段に表示される監視カメラの可動角度設定画面を説明するための平面図である。
図24に示される監視カメラの可動角度設定画面820(以下、単に可動角度設定画面という)には、監視カメラにより得られる映像を表示するための表示部822を備える。また、可動角度設定画面820は、監視カメラの正面方向に対して右側方向を設定するのか、左側方向を設定するのかを選択するための右側方向決定ボタン824および左側方向決定ボタン826を備える。さらに、可動角度設定画面820は、監視カメラの左右方向の可動域を調整するための左方向調整ボタン828および右方向調整ボタン830を備える。また、可動角度設定画面820は、監視カメラの可動範囲の設定を決定するための設定ボタン832と1次階層の基本画面500あるいは2次階層の設定画面510に戻るための戻るボタン834とを備える。
なお、可動角度設定画面820において、監視カメラを切り替えるためのボタンが別途備えられていてもよい。たとえば、図24において示される可動角度設定画面820において、「監視カメラ No.11」と表示されている右側の領域に「+」,「−」と表示されたボタンを並べて設けておき、「+」ボタンが押圧されることで、現在表示されている監視カメラの指定番号に対して「+1」された指定番号の監視カメラに切り替わり、「−」ボタンが押圧されることで、現在表示されている監視カメラの指定番号に対して「−1」された指定番号の監視カメラに切り替わるようにしてもよい。
続いて、この可動角度設定画面820を用いて監視カメラの可動角度を設定するための操作方法について説明する。
図24に示される可動角度設定画面820では、たとえば、監視カメラ11が選択されている。監視カメラ11が指定された段階で(図14における番号指定510b)、可動角度設定画面820には、指定された時点における監視カメラ11により得られる映像が表示部822に表示される。この状態から監視カメラの向きを変更し、管理者は管理者端末を用いて表示させたい構図になるように監視カメラの可動角度の設定を行う。
上述したように、可動角度設定画面820は、監視カメラの正面方向に対して右側方向を設定するのか、左側方向を設定するのかを選択するための右側方向決定ボタン824および左側方向決定ボタン826を備える。図24に示される可動角度設定画面820では、右側の可動範囲を設定するとして選択されている状態になっている。右側方向決定ボタン824を押圧すると、その時点で設定されている右側の限度状態の映像が表示される。そして、監視カメラの可動域を変更する場合は、監視カメラの左右方向の可動域を調整するための左方向調整ボタン828および右方向調整ボタン830を適宜押圧することにより、右側の限界状態とする角度を設定する。設定を終了する場合は、設定ボタン832を押圧することにより確定させることができる。同様な方法で、左側方向決定ボタン826を押圧した上で、可動範囲を選択することで、左側の可動範囲を設定することができる。
10 機器間通信制御システム
12、12a、12b、112a、112b、212a〜212i、312a〜312f、412a、412b、712 通信制御機器
14 制御対象機器
16 情報収集機器
18 センサ
20、120a、120b、120c、220a〜220h データ制御機器
22、122、222 データ処理機器
24 管理者端末
26 ネットワーク
28 通信モジュール
30 通信ポート
32 アンテナ
34 バッテリ
36 メモリ
38 情報通信処理部
40 I/O部
42 外部入出力端子
44 無線モジュール
46a アナログ入力
46b デジタル入力
48a アナログ出力
48b デジタル出力
50 データ処理部
52 メール文作成部
54 電子メール作成部
56 送信用通信部
58 受信用通信部
60 電子メール文抽出部
62 メール文解析部
64 データ解析部
66 機器状態表示用LED
68 電源用LED
70 表示用LCD
72 操作ボタン
74 電源スイッチ
76 電源入力端子
80、280a〜280h 栽培施設
82 屋根部
18a、18b、118a、218a0〜218a8、318a1〜318a9、718a 温度センサ
84 監視装置
86 カメラ
88 ターンテーブル
110 生産工場管理システム
118b、218b0〜218b8 湿度センサ
118c、218c1〜218c8、318c1〜318c9、718c照度センサ
210 栽培システム
214a1〜214a8、314a1〜314a24、414a1〜414a22、714a1、714a2 照明
310 ビル用省エネルギー管理システム
314b1〜314b13、714b エアコン
318d1〜318d24、418d1〜418d19、718d1〜718d3 人感センサ
410 ビル防犯管理システム
414c1〜414c10、714c1、714c2 監視カメラ
500 基本画面
510 設定画面
520 機器監視画面
530 機器制御画面
540 監視カメラの制御設定画面
550 設置場所一覧の表示画面
600 配置レイアウト画面
602 アイテム配置フィールド
604 アイテム表示部
604a〜604h アイテム
610 初期の配置レイアウト画面
700 関連付け設定画面
800 監視カメラの方向の調整のための方向調整設定画面
802、822 表示部
804 左粗調整ボタン
806 左微調整ボタン
808 右微調整ボタン
810 右粗調整ボタン
812 拡大調整ボタン
814 縮小調整ボタン
816、832 設定ボタン
818、834 戻るボタン
820 監視カメラの可動角度設定画面
822 表示部
824 右側方向決定ボタン
826 左側方向決定ボタン
828 左方向調整ボタン
830 右方向調整ボタン
F1〜F2 第1工場〜第2工場
P1〜P9 工程1〜工程9
R1〜R12 部屋
E1、E2 エレベータ

Claims (14)

  1. 情報収集機器および制御対象機器の少なくともいずれか一方が接続された複数の通信制御機器がネットワークにより接続されて構成される機器間通信制御システムであって、
    前記通信制御機器は、
    前記制御対象機器および前記情報収集機器の少なくともいずれか一方を接続するための1以上のポートを備え、
    前記情報収集機器から得られた情報に基づき、制御すべき制御対象機器が接続された通信制御機器を特定する数値と前記制御対象機器の接続されたポートを特定する数値とを含む制御フォーマットを含む制御命令メールを作成するメール文作成手段と、
    前記作成された制御命令メールに基づき1以上の通信制御機器に前記制御命令メールを送信する送信用通信手段と、
    を含み、
    前記制御命令メールが送信された他の通信制御機器は、
    前記送信された制御命令メールを受信するための受信用通信手段と、
    前記受信した制御命令メールを解析するためのメール文解析手段と、
    を含み、
    前記制御命令メールの解析された結果に基づき、前記他の通信制御機器に接続される前記制御対象機器を自律的に制御することを特徴とする、機器間通信制御システム。
  2. 前記通信制御機器は、
    前記情報収集機器から得られた入力値が所定の閾値との比較により、所定の条件を満たした場合に制御命令メールを作成するデータ処理手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の機器間通信制御システム。
  3. 前記データ処理手段は、
    任意の時間に到達した場合に、制御命令メールを作成する機能を含むことを特徴とする、請求項2に記載の機器間通信制御システム。
  4. 前記データ処理手段は、
    特定の情報収集機器から得られる情報を最優先に制御させる処理をする機能を含むことを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の機器間通信制御システム。
  5. 前記メール作成手段は、
    前記情報収集機器から得られた情報に基づき添付ファイルを作成し、前記添付ファイルが添付された添付ファイル付制御命令メールを作成する機能を有し、
    前記機器間通信制御システムは、
    制御すべき制御対象機器と前記通信制御機器との間に接続されるデータ制御機器をさらに含み、
    前記データ制御機器は、前記添付ファイル付制御命令メールに添付される添付ファイルを解析した上で、前記制御対象機器に対する制御命令を実行することを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の機器間通信制御システム。
  6. 前記制御フォーマットにおいて、前記制御対象機器の接続されたポートの特定は、前記制御対象機器をONするポートと前記制御対象機器をOFFするポートを特定する数値が用いられ、前記数値は16進数により表現されることを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の機器間通信制御システム。
  7. 前記制御フォーマットは、前記制御すべき制御対象機器を多段階で制御するための多段階設定値を含むことを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の機器間通信制御システム。
  8. 前記多段階設定値は、前記制御命令メールを受信した時点における設定値に対して上昇させるかまたは下降させるかの値を任意に設定することにより特定することを特徴とする、請求項7に記載の機器間通信制御システム。
  9. 前記機器間通信制御システムは、前記ネットワークに接続された管理者端末を含み、
    前記メール作成手段は、前記情報収集機器から得られた情報に基づく前記管理者端末向けのお知らせメールを作成する機能を有し、
    前記送信用通信手段は、前記制御命令メールを送信する際に、同時に前記管理者端末に前記お知らせメールを送信する機能を有することを特徴とする、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の機器間通信制御システム。
  10. 管理者端末は、
    制御すべき制御対象機器が接続された通信制御機器を特定する数値と前記制御対象機器の接続されたポートを特定する数値とを含む制御フォーマットを含む制御命令メールを作成するメール文作成手段と、
    前記作成された制御命令メールに基づき1以上の通信制御機器に前記制御命令メールを送信する送信用通信手段と、
    を含み、
    前記通信制御機器に接続された前記制御対象機器を制御する機能を有することを特徴とする、請求項9に記載の機器間通信制御システム。
  11. 前記管理者端末におけるメール文作成手段は、
    情報を収集する対象となる情報収集機器の接続された通信制御機器を特定する数値と、前記情報収集機器の接続されたポートを特定する数値とを含む制御フォーマットを含む状態読出しメールを作成する機能を有し、
    前記状態読出しメールが送信された通信制御機器において、
    前記受信用通信手段は、前記状態読出しメールを受信する機能を含み、
    前記メール文解析手段は、前記受信した状態読出しメールを解析する機能を含み、
    前記通信制御機器における前記メール文作成手段は、前記状態読出しメールの解析された結果に基づき、前記情報収集機器から収集した情報に基づくお知らせメールを作成する機能を含み、
    前記通信制御機器における送信用通信手段は、前記状態読出しメールが送信された管理者端末に前記お知らせメールを送信することを特徴とする、請求項9または請求項10のいずれかに記載の機器間通信制御システム。
  12. 前記管理者端末において、前記通信制御機器、前記制御対象機器および前記情報収集機器の配置レイアウトを示すための配置レイアウト画面を表示するための表示手段を備え、
    前記管理者端末の表示手段に表示される配置レイアウト画面は、通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器を示すアイテムを適宜選択し、選択された通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器を示す前記アイテムを前記配置レイアウト画面における所定の場所に配置することにより配置レイアウト画面が作成されることを特徴とする、請求項9ないし請求項11のいずれかに記載の機器間通信制御システム。
  13. 前記管理者端末において、前記配置レイアウト画面に表示される通信制御機器、制御対象機器および情報収集機器を示す前記アイテムと、前記通信制御機器、制御対象機器および前記情報収集機器とをそれぞれ関連付ける処理を行うことを特徴とする、請求項12に記載の機器間通信制御システム。
  14. 前記管理者端末において、
    前記管理者端末の表示手段に表示される前記配置レイアウト画面において表示されている前記情報収集機器に対応するアイテムを選択することで、前記お知らせメールに記載の前記情報収集機器の情報が表示されることを特徴とする、請求項13に記載の機器間通信制御システム。
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