JP6006961B2 - 超高圧水銀ランプおよびこれを備えた紫外線照射装置 - Google Patents

超高圧水銀ランプおよびこれを備えた紫外線照射装置 Download PDF

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Description

本発明は248nm付近の波長域と365nm付近の波長域との光強度が両立して寿命内における光強度の維持率がそれぞれの波長域において高い超高圧水銀ランプに関する。
半導体の製造プロセスとして露光技術を利用した、いわゆるステッパーと呼ばれる装置を用いて、シリコンウエハ上に塗布されたレジストに、フォトマスクを介した紫外線を照射する露光工程があり、この露光工程が、繰り返されて微細なパターンが積層された半導体チップが製造されることが知られている。しかしながら、シリコンウエハ上には、半導体チップが多数形成される領域のほかに、利用されない周辺部が存在し、この周辺部に残存するレジストを効率的に除去することが、半導体チップ製造のスループットや歩留まり等の生産性を向上させる重要なプロセス技術であるとされている。
近年、シリコンウエハ上に形成するパターンが微細化されるにつれステッパーに搭載される紫外線源は、従来のi線と呼ばれる365nmに加え、Krfと呼ばれる248nmの波長を有するものが採用されている。この周辺部に残存するレジストを除去する、いわゆる周辺露光装置にも、ステッパーに採用された特定の紫外線と実質的に同じ波長の紫外線源を搭載する必要がある。
かかる周辺露光装置に搭載される紫外線源の代表例として、超高圧水銀ランプが用いられている。この超高圧水銀ランプは、半導体の製造プロセスに使用される機器のひとつの構成部材として、一般的な産業機器の水準を超える次のような条件が求められる。すなわち、計画的なメンテナンス期間を除き原則として24時間稼働を前提とするため長期の連続点灯が必要であり、またメンテナンスの実施間隔の延長化やコスト削減のため、長期の連続使用に耐える長寿命であって、さらに寿命までの使用期間全体に亘り比較的安定した強度を継続的に供給することが求められている。
すなわち、このような周辺露光装置に搭載される最新の超高圧水銀ランプに求められる能力は、ステッパーに採用される異なる波長の紫外線源に対して、1種類のランプによってカバーできるよう約230nm〜290nm(以下、248nm付近という)の波長域の所定以上の光強度と、約330〜400nm(以下、365nm付近という)の波長域の所定以上の光強度とが両立し、寿命内における強度の維持率(寿命までの使用期間後の強度と初期強度との比)が、それぞれの波長域において高く、ランプとして長寿命であること、例えば、3000時間使用後の最低保証強度が具体的に求められるようになっている。
一般に、超高圧水銀ランプには定電力制御による電源が採用された紫外線照射装置が用いられる。この定電力制御の電源が採用される理由は、超高圧水銀ランプにおいては、点灯時間に応じて電極損耗により電極間の距離が延びることを想定する必要があり、定電流制御による電源を用いた場合、電極間の距離が延びると点灯電力が増大することから、ランプの寿命時間内にランプに対して設計値を超える電力が供給されることを防止するためである。
従来、そのバルブ内に水銀が封入される超高圧水銀ランプは、水銀の輝線スペクトルである365nm付近の波長の光が主に利用され、ランプ自体の性能評価も、この波長域の光の初期強度や強度維持率の向上に目が向けられてきた。 特許文献1には、超高圧水銀ランプにおいて248nm付近の波長の光の強度を高める試みとして、バルブ内に封入する単位容積あたりの水銀封入量と希ガスとしてキセノン、クリプトン、アルゴンガスの封入量とを制御することが開示されている。
実用新案登録第3165731号公報
しかしながら、248nm付近の強度を高めることのみに着目することにより、例えば、水銀封入量を20mg/ccとした場合には、365nm付近の波長域における初期強度が不足し、上述した248nm付近の波長域の所定以上の光強度と365nm付近の波長域の所定以上の光強度とを両立することは困難であり、まして、それぞれの波長域における光強度の維持率を長期の寿命内において高くするとの着眼もなく、その効果自体も大きく不足しており、現在の産業上の実用に適さないとの問題を有していた。
本発明は、以上の事情に基づいてなされたものであり、その課題は248nm付近の波長域の所定以上の光強度と、365nm付近の波長域の所定以上の光強度とが両立し、寿命内における光強度の維持率が、それぞれの波長域において高く、長寿命の超高圧水銀ランプを提供すること、および、これを搭載した紫外線照射装置を提供することである。
なお、本発明は、課題・手段・効果を明確に説明するために、周辺露光装置に搭載される紫外線照射装置、およびこの紫外線照射装置に取り付けられる超高圧水銀ランプを取り上げているが、その他の半導体製造、電子機器・電子部品製造等における紫外線を用いた露光・硬化・光洗浄等、248nm付近および365nm付近の波長域の紫外線を共用する、または、1つのランプを用いてこれらの波長域の光を使い分ける必要があるような精密な光照射を必要とする分野にも適用可能な技術思想である。
本発明に係る第1の観点による超高圧水銀ランプは、
定電力制御電源に接続されて使用され、
密閉され所定の容積を備えるバルブ部を有し
前記バルブ部内に同軸上に対向するよう所定の電極間距離をもって配置される陽極および陰極を備え、
さらに200〜330Wのランプ定格を有する主に紫外線を放射する超高圧水銀ランプであって、
前記バルブ部内に、少なくとも水銀およびキセノンガスが封入され、
前記水銀の封入量が、前記容積1ccあたり30〜40mgの範囲であり、
前記キセノンガスの封入圧が、0.1〜5.0atmの範囲であり、
前記電極間距離は、2.2〜2.4mmの範囲であり、
点灯時のランプ電流値が5.0A〜7.0Aの範囲であることを特徴とする超高圧水銀ランプである。
[ランプ定格]
本発明に係る第2の観点による超高圧水銀ランプは、そのランプ定格が200W〜330Wの範囲であることを前提とする。さらに、第3の観点による超高圧水銀ランプは、前記したランプ定格に応じた定電力電源により制御されることにより実現される。本発明者は多数の実証実施を繰り返し、以下に掲げる超高圧水銀ランプを構成する技術要素を特定するものである。
[水銀量]
本発明に係る超高圧水銀ランプのバルブに封入される水銀量は、以下のとおり定義される。
水銀量は、365nm付近の波長域の光強度の観点から見れば、単位容量(1cc)あたり、60mg程度の上限までは、封入量が多いほど光強度が高くなる。一方、248nm付近の波長域の光強度の観点から見ると、単位容量あたりの量を365nm付近の波長域の光強度が最大となる封入量と比較すると、著しく少なくすることによりその光強度は増加する傾向がある。例えば、248nm付近の波長域の光強度のみを高める観点では、他の構成要素とのバランスに影響されるが、15mg/cc程度を封入した場合、最大値を取得している。しかしながら、この15mg/cc程度の封入量では、課題の一部とする365nm付近の波長域の所定以上の光強度を確保することができない。
この水銀量は、他の構成要素とのバランスに影響されるが、封入量が少ないと、ランプ電流値が大幅に上昇したり、バルブの点灯時内圧が不足することでアークが広がるため、陰極先端において広範囲で損耗が促進、特に寿命末期にチラツキなどの問題を生じるなど安定的な点灯に悪影響を及ぼしたりする。さらに、封入量の多寡により、ランプの点灯時電圧にも相応の影響を及ぼすものである。

本発明に係る超高圧水銀ランプにおいて、この水銀量は、好ましくは、30~40mg/cmとすることであり、下限を下回ると365nm付近の波長域の光強度が所定値に達せず、またランプの点灯時電圧が低下することで電流値が上昇し光強度維持率を低下させる要因となり、上限を超えると248nm付近の波長域の光強度が所定値に達しないため好ましくない。そして、さらに34〜38mg/cmとすることがさらに好ましい。この範囲の封入量とすることにより、後述するガス圧と電極間距離とにより定まるランプの点灯時電圧を好適な範囲に収めることにより、後述するランプの点灯時電流値を好適な範囲に収れんし、光強度維持率の高いランプの実現に寄与する。
[キセノンガス]
超高圧水銀ランプのバルブ内に、一般的に封入されるキセノン、アルゴン、クリプトン等の希ガスのうち、本発明に係る超高圧水銀ランプが、キセノンガスを取り上げて封入する技術的意義を以下に述べる。
本発明者は、多数の実証実施を経て光強度の維持率を、ランプ寿命内において高く維持するための技術的要素として、点灯時の電極、とりわけ陰極の温度を低く抑えることが電極の損耗量を低減するうえで、極めて重要であるとの見識に立ち、超高圧水銀ランプのバルブ内に封入する希ガス種の適性について考察を行った。
このような観点より、本発明者は、希ガスが有する電離電圧と熱伝導率(10-4W/cm/K)に着目した。すなわち、電離電圧は高いほど、点灯時のアーク内の温度が高くなる傾向があり、熱伝導率は低いほど、アーク内から放射される熱が陰極に伝播しにくいことを見出し、電離電圧が12.1eVと、クリプトンガス(14.0eV)やアルゴンガス(15.8eV)よりも低いキセノンガスが点灯時のアーク内の温度を低減することに寄与すること、さらに、熱伝導率が0.50と、他のガスよりも比較的低い(クリプトン0.88、アルゴン1.63)キセノンガスがアークから放射される熱の伝播を低く抑えることができることから、封入するガスをキセノンガスとしたものである。
しかしながら、このキセノンガスは、クリプトンガスやアルゴンガスと比して、放電を開始させる為の絶縁破壊電圧が比較的高くなるとの物性を有することから、後述するガス圧を考慮して電源の制御条件を好適な範囲に収める課題を残している。
[ガス圧]
本発明に係る超高圧ランプのバルブに封入されるキセノンガスのガス圧は、以下のとおり定義される。すなわち、キセノンガスは、0.1atm〜5.0atmの範囲とすることがより好ましい。キセノンガス圧は、365nm付近の波長域の光強度を高める観点より見ると、前記した範囲においては封入圧が高いほど、光強度が高くなる傾向を示す。
一方、248nm付近の波長域の光強度を高める観点より見ると、下限値である0.1atmまでの範囲においては、封入圧が低いほど、光強度が高くなる傾向を示し、365nm付近の波長域の光強度を高める観点とは相反する実態を呈する。
さらに、ガス圧は、上述したより好ましい範囲とすることにより、水銀量と後述する電極間距離とにより定まるランプの点灯時電圧を好適な範囲に収めることにより、後述するランプの点灯時電流値を好適な範囲に収れんし、光強度維持率の高いランプの実現に寄与する。
[電極間距離]
電極間距離は、バルブ内に同軸上に対向して配設される陽極と陰極の両先端部間の距離を指す。
一般的に、周辺露光装置に搭載される光源には、超高圧水銀ランプから放射される光の輝点を第一焦点とし、その光を受光し、外部の被照射物に光を伝導する導光体に設けられる入射面を第二焦点とする集光楕円ミラーが採用されることから、電極間距離は短いほど、放射される光が第二焦点において集光され、単位面積あたりの光強度は高くなり、長いほど集光度が低減し、入射面以外の領域にも多くの光が散乱し、単位面積あたりの光強度は低くなり、ランプから放射される光の利用効率が下がる。
従来の超高圧水銀ランプにおいて、一般に採用される電極間距離は、2.0mmとされているが、本発明に係る超高圧水銀ランプの電極間距離は、2.2mm〜2.4mmとすることが好ましい。電極間距離を拡げることにより初期の単位面積あたりの光強度は低下するが、ランプ点灯時電圧を増加させ電流値を下げることにより、電極の損耗量を低減し、寿命内の光強度維持率を向上させ、所定の光強度を従来よりも長時間維持することが可能になる。一方、電極間距離が2.4mmを超える場合は初期の単位面積あたりの光強度の低下が大きく、光強度維持率の向上を踏まえても所定の光強度を維持できないため好ましくない。電極間距離は2.2mm〜2.4mmの範囲内で水銀量と希ガス圧とにより定まるランプの点灯時電圧を好適な範囲に収めることにより、後述するランプの点灯時電流値を好適な範囲に収れんし、光強度維持率の高いランプの実現に寄与する。
[点灯時ランプ電流値]
発明者は、多数の実証実施により、本発明に係る超高圧水銀ランプの点灯時電流値が、ランプの光強度維持率に大きな影響を及ぼすことを見出した。すなわち、本発明に係る点灯時電流値は、5.0A〜7.0Aの範囲に収まるよう超高圧水銀ランプを構成することが好ましい。定電力制御の電源を用いて、この超高圧水銀ランプを点灯する場合、上記した範囲の電流値における点灯を実現するようランプ点灯時電圧を水銀量、希ガス圧、電極間距離により制御することが必要である。
点灯時電流値が、下限5.0Aを下回ると、アーク放電が安定せずチラツキが発生するなどの弊害を生じる。一方、上限7.0Aを上回ると、電極の温度が上昇することから電極の損耗が促進され、チラツキを発生したり、電極から蒸発した浮遊物が、ランプのバルブ部内面に付着することにより、放射される光の透過率が低下したり、電極間距離の拡大が促進されることにより集光効率が低下したりすることで光強度維持率の低下現象を生じることが確認された。さらに、このランプの点灯時電流値は、ランプ定格が200W〜330Wの間の本発明に係る超高圧水銀ランプに連続的に適用可能である。


さらに、点灯時のランプ電流値が、5.5A以上6.5A以下に収まるよう超高圧水銀ランプを構成することがより好ましい。この電流値範囲で点灯されたランプは、その光強度維持率が、表1に示されるとおり、極めて高く最も実用性の高い超高圧水銀ランプを提供することが可能である。
Figure 0006006961
このような格別な作用効果を示す要因は、必ずしも明らかではないが、封入されたキセノンガスの有する電離電圧の低さと熱伝導率の低さから、電極材料であるトリエーテドタングステンに与える熱的な影響を極めて低く抑えることにより、ランプ寿命全体に亘り、電極材料の損耗量を低減させていることによるものと推測される。
[所定光強度]
本発明に係る所定強度とは、周辺露光装置に搭載される光源に設けられる導光体の入射面における、周辺露光装置の作動に最小限求められる超高圧水銀ランプの紫外線強度であり、設計寿命内において維持されなければならない光強度である。
例えば、248nm付近:1300mW/cm2以上、365nm付近:3500mW/cm2以上の光強度を意味する。
上記の各強度値は、紫外線強度測定器として、ウシオ電機株式会社製・本体:UIT−250、受光器:UVD−S365、UVD−S254を用いる。超高圧水銀ランプは、後述する紫外線照射装置100に装着され、それぞれのランプ定格に応じた電力を供給して点灯させる。この超高圧水銀ランプより放射された光を、紫外線照射装置100に装着された石英ファイバを用いたライトガイド(結束径:φ5mm・長さ:1000mm)の入射面で受光し、その出射面から10mmの位置に前述の受光器を正対させて、それぞれ測定した強度値である。
また、本発明に係る第4の観点による超高圧水銀ランプは、放射される紫外線のうち、248nm付近の光(具体的には、約230〜290nmの波長域)と、365nm付近の光(具体的には、約330〜400nmの波長域)とが、従来の同種のランプと対比して、極めてバランスされている。上記した第1〜第3の観点による超高圧水銀ランプは、248nm付近の光が、365nm付近の光に対して、それぞれの波長域でのeV積算値において、少なくとも40%以上であるとの技術的特徴を有するものである。
半導体製造に用いられるレジストは、照射された紫外線(光)によって、レジストの構造が化学変化を起こし、その溶融性が変化する。周辺露光によるレジストの除去もこの作用を利用している。この化学変化は、光強度だけでなく光子の持つエネルギーの影響を強く受ける。このことから効率的なレジスト除去を実現する手段として、それぞれの波長域の光が有する光子のエネルギー(eV)を重視して超高圧水銀ランプから放射される紫外線(光)のバランスを制御し、前記した各波長域でのeV積算値を評価、特定することは、技術的な意義が極めて大きい。
[光強度維持率]
本発明に係る超高圧水銀ランプにおける光強度維持率とは、周辺露光装置に搭載される光源に設けられ超高圧水銀ランプの輝点を第一焦点とする集光楕円ミラーにおいて、その光を受光し外部の被照射物に光を伝導する導光体の入射面が設けられる第二焦点における、所定時間使用後、具体的には、設計寿命時間使用時点での365nm付近の波長域および/または248nm付近の波長域の紫外線強度とそれぞれの波長域における初期強度を比したものであり、高い光強度の維持率とは、一例として、3000時間経過後の365nm付近の波長域の場合、約72%(比較例1;約50%)であり、248nm付近の波長域の場合、約59%(比較例1:約32%)であることを意味する。
本発明にかかる超高圧水銀ランプ10の概略構成図である。 本発明に係る紫外線照射装置100の概略構成図である。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一の実施形態および比較例における使用時間ごとの248nm付近の強度推移グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一の実施形態および比較例における使用時間ごとの248nm付近の強度維持率グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一の実施形態および比較例における使用時間ごとの365nm付近の強度推移グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一の実施形態および比較例における使用時間ごとの365nm付近の強度維持率グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一〜第三の実施形態における使用時間ごとの248nm付近の強度推移グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一〜第三の実施形態における使用時間ごとの248nm付近の強度維持率グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一〜第三の実施形態における使用時間ごとの365nm付近の強度推移グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一〜第三の実施形態における使用時間ごとの365nm付近の強度維持率グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一および第四、第五の実施形態における使用時間ごとの248nm付近の強度推移グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一および第四、第五の実施形態における使用時間ごとの248nm付近の強度維持率グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一および第四、第五の実施形態における使用時間ごとの365nm付近の強度推移グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプのおよび第四、第五の実施形態における使用時間ごとの365nm付近の強度維持率グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一および第六の実施形態における使用時間ごとの248nm付近の強度推移グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一および第六の実施形態における使用時間ごとの248nm付近の強度維持率グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一および第六の実施形態における使用時間ごとの365nm付近の強度推移グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの第一および第六の実施形態における使用時間ごとの365nm付近の強度維持率グラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの実施形態および比較例における点灯時電流値と3000時間後の248nm付近の光強度維持率との関係を示したグラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの実施形態および比較例における点灯時電流値と3000時間後の365nm付近の光強度維持率との関係を示したグラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの水銀封入量と248nm付近および365nm付近の光強度の関係を示したグラフである。 本発明に係る超高圧水銀ランプの分光分布を示したグラフである。
以下、図面に基づき、本発明に係る超高圧水銀ランプおよびこれを搭載した紫外線照射装置について説明する。なお、本実施の形態においては、以下の順序で項分けして説明を行う。
1.超高圧水銀ランプの構成(各実施形態に共通)
2.紫外線照射装置の構成(各実施形態に共通)
3.第一の実施形態
4.比較例1
5.比較例2
6.考察
7.第二の実施形態
8.第三の実施形態
9.第四の実施形態
10.第五の実施形態
11.ランプのまとめ
12.第六の実施形態(紫外線照射装置)
<1.超高圧水銀ランプの構成>
本発明に係る超高圧水銀ランプの全体構成を、その概略構成図である図1を用いて説明する。
図1に示すとおり、本実施形態において、例に挙げる超高圧水銀ランプ10は、バルブ部11と、バルブ部11内に同軸上に対向するよう電極間距離Gとして配置される陽極12aおよび陰極12bとを備える。陽極12aを構成する材料はタングステンであり、陰極12bを構成する材料は、例えば、トリエーテッドタングステンを用いることができる。
また、バルブ部11の内部には、容積1ccあたり所定量の水銀(不図示)と、所定の封入圧のキセノンガス(不図示)が封入されて構成される。
さらに、バルブ部11より連続して同軸上に延伸するガラス棒状部の封止部13の内部には、モリブデンの電気伝導箔14が配置されており、電気伝導箔14のバルブ部側端には電極(陽極12a、陰極12b)が溶接して接続されている。電気伝導箔14のもう一方の端には外部リード15が溶接して接続されており、外部リード15は封止部13から一部が露出するよう設置されている。
この超高圧水銀ランプ10は、端部に固定や通電の為の口金やリード線などを付属するなどして、図2に示す、後述する定電力の電源・制御部24を備える紫外線照射装置100・101に取り付けられ、点灯時には所定の電流値を示すものである。
<2.紫外線照射装置の構成>
次に、本発明に係る紫外線照射装置の全体構成を、その概略構成図である図2を用いて説明する。
紫外線照射装置100は、超高圧水銀ランプ10を固定するランプホルダ21と、ランプ10より放射される光を集光する楕円ミラー22と、ランプホルダ21と楕円ミラー22とを共に所定の位置関係となるよう支持する支持台23と、ランプ10に所定の電力を投入する電源・制御部24とにより構成される。
さらに、これらを収容する外筐体29は、ランプホルダ21の背面側の外側面に開口を有し、強制冷却を行う排風ファン25が設けられ、楕円ミラー22の開口側の外側面に開口を有し、ランプ10より放射された光を受光する導光体26およびその受光面26aを保持固定する導光体ホルダ26が設けられる。
また、導光体ホルダ27の近傍には、不図示のメカニカル絞りやメカニカルシャッタを設けて、ランプ10から放射される光を選択的に透過・遮断して、導光体26の受光面26aに到達する光強度を制御することも可能である。
放電ランプ10は、外筐体29に設けられる不図示の交換扉から外筐体29内に持ち込まれ、楕円ミラー22の上面に設けられる開口22aを貫通して、その上方に設けられるランプホルダ21と嵌合して保持固定される。
この照射装置100は、放電ランプ10がランプホルダ21により所定の位置に保持固定されることにより、楕円ミラー22が有する第一焦点F1に、放電ランプ10の輝点が位置するよう、第二焦点F2に、導光体26の受光面26aが位置するよう予め精密に調整される。
なお、導光体26は、多数の光ファイバを束ねたファイバライトガイド、単一のガラスロッドや所定の集光・配光性能を備える筐筒に収容されたレンズ群などを採用することができる。ここで、紫外線照射装置100に電力を投入して作動させる。なお、電源・制御部24よりランプ定格に応じた一定の定電力を供給するよう電源出力は予め調整されている。
上記した共通する超高圧水銀ランプ10及び紫外線照射装置100の構成に基づき、以下に本発明の超高圧水銀ランプの実施形態について説明する。
<3.第一の実施形態>
本発明による超高圧水銀ランプとして、本実施形態に係るランプ30の構成は、以下のとおりである。
ランプ定格:250W
バルブ部容積あたりの水銀封入量:36mg/cc
封入キセノンガス圧:0.2atm
電極間距離:2.3mm
上記により構成されるランプ30を、紫外線照射装置100に取付け、電源制御部23よりランプ30に所定電力:約249Wを掛けて点灯させた。この点灯させたランプ30の点灯時電流値をクランプテスタ(CL220:横河メータ&インスルメンツ株式会社製)を用いて計測したこところ、その値は、6.3Aであった。
また、このランプ30の使用開始時点の紫外線強度を、紫外線強度計:UIT−250、受光器:UVD−S365、UVD−S254(いずれも、ウシオ電機株式会社製)を用いて、照射装置には導光体として、石英ファイバを用いたライトガイド(結束径:φ5mm、長さ:1000mm、照射面から受光器までの距離10mm)を装着して計測したところ、248nm付近においては2460mW/cm2であり、365nm付近においては、5455mW/cm2であった。
さらに、ランプ30から放射された光の分光分布を分光放射照度計USR−40(ウシオ電機株式会社製)を用いて、1nmピッチで測定した。この測定結果を、図22に示す。測定された230nm〜290nmの波長域(248nm付近)と330nm〜400nmの波長域(365nm付近)で、各波長の測定値に対して、その波長のeV単位でのエネルギーを乗じ、それらの値を積算し波長域ごとにeV積算値を求めた。248nm付近の光のeV積算値は、365nm付近の光のeV積算値に対し、約50%であることが確認された。


そして、このランプ30を連続して3000時間点灯させ、使用開始後500・1000・1500・2000・2500・3000時間経過後の248nm付近と365nm付近、それぞれの波長域における紫外線強度を計測し、この結果をまとめて、図3および図5に示す。また、それぞれの時間経過後の紫外線強度と使用開始時点での紫外線強度とを比較し、強度維持率を算定し、この結果をまとめて、図4および図6に示す。
このランプ30の3000時間点灯後の紫外線強度は、248nm付近において1451mW/cm2であり、365nm付近で3928mW/cm2であった。それぞれの強度維持率は、前者が59.0%であり、後者が72.0%であった。
<4.比較例1>
次に従来の技術に基づく超高圧水銀ランプの比較検証のため、ランプ50として以下の構成を用いた。このランプ50は、248nm付近の波長域の初期強度を重視して、水銀封入量を比較的少なくし、封入ガスとしてアルゴンガスを採用したものである。
ランプ定格:250W
バルブ部容積あたりの水銀封入量:30mg/cc
封入アルゴンガス圧:0.26atm
電極間距離:2.0mm
上記により構成されるランプ50を、紫外線照射装置100に取付け、電源制御部23よりランプ50に所定電力:250Wを掛けて点灯させた。
このランプ50を、第一の実施形態と同じ条件にて測定したところ、点灯時電流値は、8.1Aであり、使用開始時点の紫外線強度は、248nm付近においては3460mW/cm2であり、365nm付近においては、5718mW/cm2であった。
また、3000時間経過後の紫外線強度は、248nm付近において1118mW/cm2であり、365nm付近で2876mW/cm2であった。それぞれの強度維持率は、前者が32.3%であり、後者が50.3%であった。
<5.比較例2>
本発明の実証実施の過程において確認された比較例2をランプ51として以下の構成とした。
ランプ定格:250W
バルブ部容積あたりの水銀封入量:20mg/cc
封入アルゴンガス圧:0.26atm
電極間距離:2.3mm
上記により構成されるランプ51を、紫外線照射装置100に取付け、電源制御部23よりランプ51に所定電力:250Wを掛けて点灯させた。
このランプ51を、第一の実施形態と同じ条件にて測定したところ、点灯時電流値は、8.6Aであり、使用開始時点の紫外線強度は、248nm付近においては2807mW/cm2であり、365nm付近においては、4492mW/cm2であった。
また、3000時間経過後の紫外線強度は、248nm付近において587mW/cm2であり、365nm付近で1914mW/cm2であった。それぞれの強度維持率は、前者が20.9%であり、後者が42.6%であった。
<6.考察>
ここで、第一の実施形態、比較例1、および比較例2の測定結果を対比すると、それぞれの波長域における3000時間経過後の紫外線強度の実測値に大きな差が観測された。第一の実施形態は、点灯開始時点の紫外線強度が248nm付近では比較例1および比較例2よりも、365nm付近では比較例1よりも低いにも拘わらず、3000時間後の紫外線強度は波長域の双方において比較例1および比較例2よりも高いことが観測された。
周辺露光装置に搭載される紫外線照射装置用超高圧水銀ランプは、例えば、ある特定の周辺露光装置に求められる3000時間使用後に必要とされる紫外線強度が、248nm付近において、1300mW/cm2、365nm付近において、3500mW/cm2である。
周辺露光装置の安定した稼働を実現するために、仮に使用開始時点でより多くの光が供給できる場合でも、設定寿命末期の光強度に合せて装置を設計する思想を採用している。このため、使用開始時点で、余ることになる必要強度以上の光は、紫外線照射装置内部に設けられたメカニカル絞りにより減光されることになり利用されない。
この性能必要条件を、上述した3例に当てはめると、第一の実施形態のランプ30は、寿命4000時間に達するのに対し、使用時間ごとの強度測定結果を示す図3および図5のグラフから読み取ると、365nm付近の波長域の光強度の劣化が大きいことから、比較例1におけるランプ50は、その寿命は、わずかに約1000時間程度に止まり、比較例2におけるランプ51では、約500時間程度である。
したがって、寿命時間を比率で表すと、本発明に係る超高圧水銀ランプは、従来の技術に基づく超高圧水銀ランプよりもそれぞれ4.0倍、8.0倍の長寿命化という格別の作用効果を実現している。
<7.第二の実施形態>
本発明による超高圧水銀ランプとして、この第二の実施形態に係るランプ31の構成は、以下のとおりである。このランプ31は、第一の実施形態におけるランプ30と比較して、キセノンガスの封入ガス圧を高くしている。
ランプ定格:250W
バルブ部容積あたりの水銀封入量:36mg/cc
封入キセノンガス圧:5.0atm
電極間距離:2.3mm
上記により構成されるランプ31を、紫外線照射装置100に取付け、電源制御部23よりランプ31に所定電力:250Wを掛けて点灯させた。
このランプ31を、第一の実施形態と同じ条件にて測定したところ、点灯時電流値は、6.0Aであり、使用開始時点の紫外線強度は、248nm付近においては2164mW/cm2であり、365nm付近においては、5891mW/cm2であった。
また、3000時間経過後の紫外線強度は、248nm付近において1335mW/cm2であり、365nm付近で4348mW/cm2であった。それぞれの強度維持率は、前者が61.7%であり、後者が73.8%であった。
<8.第三の実施形態>
本発明による超高圧水銀ランプとしてこの第三の実施形態に係るランプ32の構成は、以下のとおりである。このランプ32は、第一の実施形態におけるランプ30と比較して、電極間距離を拡げている。
ランプ定格:250W
バルブ部容積あたりの水銀封入量:36mg/cc
封入キセノンガス圧:0.2atm
電極間距離:2.4mm
上記により構成されるランプ32を、紫外線照射装置100に取付け、電源制御部23よりランプ32に所定電力:250Wを掛けて点灯させた。
このランプ32を、第一の実施形態と同じ条件にて測定したところ。点灯時電流値は、6.1Aであり、使用開始時点の紫外線強度は、248nm付近においては2263mW/cm2であり、365nm付近においては、5291mW/cm2であった。
また、3000時間経過後の紫外線強度は、248nm付近において1385mW/cm2であり、365nm付近で3921mW/cm2であった。それぞれの強度維持率は、前者が61.2%であり、後者が74.1%であった。
<9.第四の実施形態>
本発明による超高圧水銀ランプとしてこの第四の実施形態に係るランプ33の構成は、以下のとおりである。このランプ33は、第一の実施形態におけるランプ30と比較して、ランプ定格を増大して300Wとし、水銀封入量を増している。
ランプ定格:300W
バルブ部容積あたりの水銀封入量:40mg/cc
封入キセノンガス圧:0.2atm
電極間距離:2.3mm
上記により構成されるランプ33を、紫外線照射装置100に取付け、電源制御部23よりランプ33に所定電力:300Wを掛けて点灯させた。
このランプ33を、第一の実施形態と同じ条件にて測定したところ、点灯時電流値は、7.0Aであり、使用開始時点の紫外線強度は、248nm付近においては2778mW/cm2であり、365nm付近においては、6776mW/cm2であった。また、3000時間経過後の紫外線強度は、248nm付近において1447mW/cm2であり、365nm付近で4472mW/cm2であった。それぞれの強度維持率は、前者が52.1%であり、後者が66.0%であった。
<10.第五の実施形態>
本発明による超高圧水銀ランプとしてこの第五の実施形態に係るランプ34の構成は、以下のとおりである。このランプ34は、第一の実施形態におけるランプ30と比較して、ランプ定格を下げて200Wとしている。
ランプ定格:200W
バルブ部容積あたりの水銀封入量:36mg/cc
封入キセノンガス圧:0.2atm
電極間距離:2.3mm
上記により構成されるランプ34を、紫外線照射装置100に取付け、電源制御部23よりランプ34に所定電力:200Wを掛けて点灯させた。
このランプ36を、第一の実施形態と同じ条件にて測定したところ、点灯時電流値は、5.2Aであり、使用開始時点の紫外線強度は、248nm付近においては1968mW/cm2であり、365nm付近においては、4364mW/cm2であった。
また、3000時間経過後の紫外線強度は、248nm付近において1334mW/cm2であり、365nm付近で3544mW/cm2であった。それぞれの強度維持率は、前者が67.8%であり、後者が81.2%であった。
<11.超高圧水銀ランプのまとめ>
従来は248nm付近および365nm付近の光強度を所定強度以上に長時間維持するための方法として、一般的に初期光強度を高める手法が取られてきたが光強度維持率の低下により十分な寿命延長の効果は得られなかった。今回、第一〜第五の実施形態および比較例1、2の結果から光強度維持率と電流値に相関があることが確認された(図19、図20)。この結果より電流値を7.0A以下とすることで3000時間経過後の光強度維持率を248nm付近においては約50%以上、365nm付近においては約60%以上で維持できることが可能であり、電流値7.0A以下を満たす範囲内で水銀封入量やキセノンガス封入圧、電極間距離の設定を行なうことで3000時間以上の長寿命化を実現できることが確認された。
<12.第六の実施形態>
本発明に係る紫外線照射装置を、第六の実施形態として以下説明する。この紫外線照射装置は、<2.紫外線照射装置の構成>による紫外線照射装置100のうち、定電力を供給するとした電源・制御部23を、供給電力を電圧又は電流により変動可能なものと置き換え、さらに点灯時間に応じて、適宜、供給電力を増減できるプログラム制御機能を加えて紫外線照射装置101とし、本発明による超高圧水銀ランプとして、第一の実施形態によるランプ30を取り付けて構成した。
この紫外線照射装置101を作動させ、ランプ30にランプ定格250Wよりもやや低い約225Wの電力を供給し、ランプを点灯させた。
このランプ30を、第一の実施形態と同じ測定条件にて測定したところ、点灯時電流値は、5.8Aであり、使用開始時点の紫外線強度は、248nm付近においては2214mW/cm2であり、365nm付近においては、4909mW/cm2であった。
連続的に点灯する過程で、使用時間3000時間までは、点灯時間500時間ごとに供給する電力をランプ定格の約5Wずつ増加させるプログラム制御(3000時間以降は、ランプ定格の250Wを維持)を行い、点灯させ、3000時間経過後の紫外線強度は、248nm付近において1552mW/cm2であり、365nm付近で4035mW/cm2であった。それぞれの強度維持率は、前者が70.1%であり、後者が82.2%であった。
さらに点灯を続け、5000時間経過後の紫外線強度は、248nm付近において1379mW/cm2であり、365nm付近で3672mW/cm2であった。それぞれの強度維持率は、前者が62.3%であり、後者が74.8%であった。
前述したとおり、ある特定の周辺露光装置に搭載される寿命末期の紫外線強度の要求仕様値、248nm付近において、1300mW/cm2、365nm付近において、3500mW/cm2であることから、ランプ寿命を5000時間に延命化することができる。
ここで、この第六の実施形態に基づく使用時間ごとの紫外線強度の推移を示す図11および図13のグラフを用いて説明を行う。図11および図13は、第一の実施形態および第六の実施形態のそれぞれの使用時間500時間ごとの248nm付近および365nm付近の紫外線強度の測定値をプロットして作表したものである。
ここで、248nm付近の波長域の光に求められる1300mW/cm2の値、および365nm付近の波長域の光に求められる3500mW/cm2の値に水平線を付すと、この線よりも上に存在する光強度は、照射装置内部に設けられるメカニカル絞りにより減光(熱などに変換)されるため利用されない。 第六の実施形態は、第一の実施形態と比較すると、寿命にして約1.25倍(5000時間:4000時間)と極めて大きな相違を生じ、消費電力の点においても平均で10%以上低く低減でき、長寿命化により電極に使用されるレアメタルである:タングステンの使用量を抑えことができ、長寿命化により廃棄物サイクルをも長期化できることから、極めて耐環境性にも優れた作用効果を奏するものである。
10・30~34・50・51・・・・・・超高圧水銀ランプ
11・・・・・・バルブ部
12a・・・・・陽極
12b・・・・・陰極
13・・・・・・封止部
14・・・・・・電気伝導箔
15・・・・・・外部リード
100・101・・・・紫外線照射装置

Claims (7)

  1. 定電力制御電源に接続されて使用され、
    密閉され所定の容積を備えるバルブ部を有し
    前記バルブ部内に同軸上に対向するよう所定の電極間距離をもって配置される陽極および陰極を備え、
    さらに所定のランプ定格を有する主に紫外線を放射する超高圧水銀ランプであって、
    前記バルブ部内に、少なくとも水銀およびキセノンガスが封入され、
    前記水銀の封入量が、前記容積1ccあたり30〜40mgの範囲であり、
    前記キセノンガスの封入圧が、0.1〜5.0atmの範囲であり、
    前記電極間距離は、2.2〜2.4mmの範囲であり、
    点灯時のランプ電流値が5.0A〜7.0Aの範囲であることを特徴とする超高圧水銀ランプ。
  2. 前記ランプ定格が200W〜330Wであることを特徴とする請求項1に記載の超高圧水銀ランプ。
  3. 前記ランプ定格に応じた定電力電源により制御されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超高圧水銀ランプ。
  4. 前記紫外線は、その放射強度において、230nm〜290nmの波長域の光が、330nm〜400nmの波長域の光に対し、それぞれの波長域でのeV積算値の比において、40%以上であることを特徴とする請求項3に記載の超高圧水銀ランプ。
  5. 前記230nm〜290nmの波長域の光および前記330nm〜400nmの波長域の光の3000時間使用後の強度維持率が、前記230nm〜290nmの光において50%以上、前記330nm〜400nmの波長域の光において60%以上であることを特徴とする請求項4に記載の超高圧水銀ランプ。
  6. 230nm〜290nmの波長域の光および330nm〜400nmの波長域の光の3000時間使用後の強度維持率が、前記230nm〜290nmの光において50%以上、前記330nm〜400nmの波長域の光において60%以上であることを特徴とする請求項3に記載の超高圧水銀ランプ。
  7. 請求項1〜のいずれかの超高圧水銀ランプを備えた紫外線照射装置。
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