JP6006077B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体内に挿入される挿入部を具備する内視鏡に関する。
近年、被検体内に挿入される内視鏡は、医療分野及び工業用分野において広く利用されている。内視鏡は、細長い挿入部を被検体内に挿入することによって、被検体内を観察することができる。
また、内視鏡の挿入部の挿入方向先端側(以下、単に先端側と称す)に位置する先端部は、硬質な金属から構成された先端硬質部材を具備しており、先端硬質部材内に、被検体内を撮像する撮像ユニットが設けられている。
尚、先端硬質部材内には、被検体内に処置具を供給する用の処置具挿通用管路や、被検体内に液体を供給する前方送水管路や、撮像ユニットの後述する観察窓に気体または液体を供給する送気送水管路等の挿入部内に挿通されたそれぞれ既知の各種管路の先端側が挿入方向に沿って形成されているとともに、照明用窓に照明光を供給する挿入部内に挿通されたライトガイドの先端側が挿入方向に沿って挿通されている。
また、先端硬質部材の先端面には、撮像ユニットを構成する複数の対物レンズの内、最も先端側に位置する対物レンズ(観察窓)や、被検体内に対してライトガイドから伝達された照明光を供給する照明窓や、処置具挿通用管路内に挿通された処置具を先端面よりも挿入方向の前方(以下、単に前方と称す)に突出させる処置具挿通用管路の先端開口であるチャンネル用開口や、先端面よりも前方に液体を供給する前方送水管路の先端開口である送液用開口や、送気送水管路の先端開口に装着されたノズル等が設けられている。
ここで、特許文献1には、前方送水管路の先端開口に臨む位置に、送液用開口から送液される液体の送液方向を可変する揺動自在なノズルチップが設けられた構成が開示されている。
特開2009−153927号公報
ところで、術者は、挿入部を被検体内に挿入した後、観察窓の観察下において、例えば処置部位に対してチャンネル用開口から突出させた処置具を用いて各種処置、例えば切開処置を行った後、観察窓により処置部位に出血を観察した際は、出血箇所(以下、出血点と称す)を確認するため、送液用開口から処置部位に液体、例えば水を送液して、処置部位から出血した血液を洗い流し、その後、確認した出血点を、チャンネル用開口から突出させた止血用処置具を用いて、既知のクリッピングまたは焼灼することにより止血する処置を行っている。
しかしながら、先端硬質部材に対して前方送水管路は、処置具挿通用管路に対して平行に形成されていることと、通常、処置部位に対して各種処置を行う場合は、挿入部の先端面と処置部位との距離は、例えば1cmと非常に近いことから、単に送液用開口から液体を供給しただけでは処置部位に対し液体を位置精度良く集中的に供給できず、処置部位から出血した血液が洗い流し難くなることから、術者は出血点を確認し難いといった問題があった。
よって、通常、術者は、例えば処置部位の切開処置後、出血を観察した後、挿入部に設けられた湾曲部を湾曲させる等により先端面の位置を処置部位に液体が位置精度良く集中的に供給される送液位置まで移動させ、処置部位に送液用開口から液体を供給して血液を洗い流した後、再度、先端面の位置を処置具が切開処置を行った処置位置まで戻して出血点を確認し、該出血点を、止血用処置具を用いて止血処置を行う処置をしていた。
ところが、既知のESD(Endoscopic submucosal dissection)処置を行っている際等の処置中の突発的な出血の際は、処置具の位置及び観察視野は変えない方が出血点の予想がつきやすいことから、先端面の位置を変えずに出血点を確認できれば、止血処理を効率的に行うことができるといった経緯から、出血中の先端面の位置は出来るだけ移動させたくないといった事情があった。
また、先端面の位置を、処置位置から送液位置、送液位置から処置位置へと移動させている最中にも処置部位からは出血し続けていることから、送液位置から処置位置へと戻す時間が長くなってしまうと、術者は、再度出血点を見失ってしまうといった問題もあった。よって、術者は、出血点を見失ってしまうと、出血点を確認できるまで先端面の移動を処置位置と送液位置との間で繰り返さなければならず、止血処理が遅くなってしまうといった問題もあった。
このような事情及び問題に鑑み、特許文献1に開示されたノズルチップを用いて、送液方向を変えることにより、先端面を移動させずに処置部位に送液を行う構成も考えられるが、特許文献1のノズルチップは揺動方向が、送液用開口と観察窓とを結ぶ方向に一致しているため、処置部位に向けて液体を位置精度良く供給することができないといった問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、先端面を動かさずに、観察視野を確保しながら処置部位に液体を精度良く確実に集中的に供給することができる構成を具備する内視鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の一態様による内視鏡は、被検体内に挿入される挿入部の挿入方向の先端に位置する先端部の先端面に形成された、該先端面よりも前記挿入方向の前方に処置具を突出させるチャンネル用開口と、前記先端面の面上において細長に延在する形状を呈する細長形状部を形成した開口であって、該先端面よりも前記前方に液体を供給するための送液用開口と、前記先端部内において前記挿入方向に沿って形成されるとともに前記挿入方向の先端に前記送液用開口を有する孔内において、前記液体を吐出する先端開口が前記送液用開口における前記細長形状部に沿って変位自在となるよう配置された送液パイプと、前記送液パイプの前記先端開口を前記送液用開口における前記細長形状部に沿って変位させるための駆動機構と、を具備し、前記送液用開口における前記細長形状部の前記延在方向は、前記先端面において前記送液用開口を当該延在方向に沿って延長した際、前記チャンネル用開口に重なる方向に設定され、前記送液パイプは、当該送液パイプにおける前記挿入方向の中途位置において、当該送液パイプにおける先端開口が前記送液用開口における前記細長形状部に沿って揺動自在となるよう支持される支点が設定される。
本発明によれば、先端面を動かさずに、観察視野を確保しながら処置部位に液体を精度良く確実に集中的に供給することができる構成を具備する内視鏡を提供することができる。
本実施の形態の内視鏡を示す斜視図 図1の挿入部の先端部を図1中のII方向からみた平面図 図2中のIII-III線に沿う挿入部の先端側を、操作部とともに概略的に示した部分断面図 図3中のIV線で囲った部位における送液パイプの拡大図 図3の連結部を拡大して示す斜視図 図3の送液パイプの先端開口を、送液用開口の延在方向に沿ってチャンネル用開口側に変位させた状態を示す部分断面図 図3の送液パイプの先端開口を、送液用開口の延在方向に沿って先端部の外周面側に変位させた状態を示す部分断面図 被検体内の処置部位に、図2の送液用開口から液体を送液した状態を概略的に示す図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態の内視鏡を示す斜視図、図2は、図1の挿入部の先端部を図1中のII方向からみた平面図、図3は、図2中のIII-III線に沿う挿入部の先端側を、操作部とともに概略的に示した部分断面図である。
また、図4は、図3中のIV線で囲った部位における送液パイプの拡大図、図5は、図3の連結部を拡大して示す斜視図である。
さらに、図6は、図3の送液パイプの先端開口を、送液用開口の延在方向に沿ってチャンネル用開口側に変位させた状態を示す部分断面図、図7は、図3の送液パイプの先端開口を、送液用開口の延在方向に沿って先端部の外周面側に変位させた状態を示す部分断面図である。
図1に示すように、内視鏡1は、被検体内に挿入される挿入部2と、該挿入部2の挿入方向Sの基端(以下、単に基端と称す)に連設された操作部6と、該操作部6から延出されたユニバーサルコード7と、該ユニバーサルコード7の延出端に設けられたコネクタ8とを具備して主要部が構成されている。
尚、コネクタ8が、既知の図示しない光源装置やビデオプロセッサ等に接続自在なことにより、内視鏡1は、周辺装置に接続自在となっている。
挿入部2は、先端側から順に、先端部3と湾曲部4と可撓管部5とを具備して主要部が構成されている。
湾曲部4は、操作部6に設けられた湾曲操作ノブ6a、6bにより、例えば上下左右の4方向に湾曲操作されるものであり、先端部3と可撓管部5との間に設けられている。
また、先端部3は、図3に示すように、内部に硬質な金属から構成された先端硬質部材3cを具備しており、先端硬質部材3c内に、被検体内を撮像する図示しない撮像ユニットが固定されている。
さらに、先端硬質部材3c内には、被検体内に処置具60(図8参照)を供給する用の処置具挿通用管路14(図8参照)や、被検体内に液体R(図8参照)を供給する前方送水管路15や、撮像ユニットの後述する観察窓10(図2参照)に気体または液体を供給する図示しない送気送水管路等、挿入部2内に挿通されたそれぞれ既知の各種管路の先端側が挿入方向Sに沿って形成されているとともに、後述する照明窓12、13(図2参照)に対し照明光を供給する挿入部2内に挿通された図示しないライトガイドの先端側が挿入方向に沿って挿通されている。
また、先端部3の先端面3sには、図2に示すように、上述した撮像ユニットを構成する複数のレンズの内、最も先端側に位置するとともに被検体内を観察する観察窓10や、被検体内に対して上述したライトガイドから伝達された照明光を供給する照明窓12、13が設けられている。
さらに、先端面3sには、図2に示すように、操作部6に設けられた処置具挿入口6i(図1参照)から処置具挿通用管路14内に挿入された処置具60を先端面3sよりも前方に突出させる処置具挿通用管路14の先端開口となるチャンネル用開口14sや、先端面3sよりも前方に液体Rを供給する前方送水管路15の先端開口となる送液用開口15sや、上述した送気送水管路の先端面3sの先端開口に装着されたノズル11等が設けられている。
尚、チャンネル用開口14sからは、操作部6に設けられた図示しない吸引操作釦の釦操作により、処置具挿通用管路14を介して、体腔内の粘液や血液等が回収される。
次に、送液用開口15s及び前方送水管路15の構成について説明する。
図2に示すように、送液用開口15sは、先端面3sにおいて細長に延在するよう形成されている。
尚、送液用開口15sが延在する方向(以下、延在方向と称す)Eは、図2の1点鎖線に示すように、先端面3sにおいて送液用開口15sを延在方向Eに沿って延長した際、チャンネル用開口14sに重なる方向に設定されている。
即ち、送液用開口15sは、先端面3sにおいて延在方向Eに沿って延長した際、チャンネル用開口14sに重なる位置に細長に形成されている。よって、細長な送液用開口15sは、延在方向Eに沿って延長した際、チャンネル用開口14sに重なる位置であれば、図2に示す位置に限定されず、先端面3sのどの位置に形成されていても構わない。
また、送液用開口15sは、先端面3sにおいて延在方向Eに沿って延長した際、必ずしも完全にチャンネル用開口14sに重なる必要はなく、少なくとも一部がチャンネル用開口14sに重なる位置に細長に形成されていれば良い。
尚、送液用開口15sの延在方向Eにおける長さは、後述する送液パイプ16の先端開口16sの外径よりも大きく、かつチャンネル用開口14sの外周縁と先端面3sの外周縁とを結ぶ長さよりも小さく設定されている。また、送液用開口15sの延在方向Eに直交する幅Dは、後述する送液パイプ16の先端開口16sの外径よりも若干大きく形成されている。
また、図3に示すように、送液用開口15sは、先端硬質部材3cに対して挿入方向Sに沿って形成された孔17の挿入方向Sの先端(以下、単に先端と称す)の開口を構成している。
孔17は、挿入方向Sの中途位置よりも略前半部に位置するとともに延在方向E及び幅方向Dにおいて送液用開口15sと同じ大きさを有する大径部17aと、略後半部に位置するとともに大径部17aに連通しさらに大径部17aよりも小径な小径部17bとから構成されており、前方送水管路15の一部を構成している。よって、大径部17aの先端の開口が送液用開口15sを構成している。
尚、小径部17bの先端には、内径方向に周状に突出する内向フランジ17bfが設けられており、該内向フランジ17bf内の孔17biも大径部17aに連通している。尚、孔17biは、小径部17bよりも小径であるとともに、後述する送液パイプ16よりも大径に形成されている。
孔17内に、挿入方向Sに沿って送液パイプ16が挿通されている。尚、送液パイプ16は、前方送水管路15の一部を構成している。
送液パイプ16の先端に位置する先端開口16sは、液体Rを吐出するものであり、大径部17a内において、送液用開口15sよりも挿入方向Sの後方(以下、単に後方と称す)に位置している。
また、送液パイプ16の挿入方向Sの中途位置の外周面には、図4に示すように周状の溝16mが形成されており、該溝16mに、Oリング等のゴム部材35が嵌合している。
ゴム部材35は、小径部17bの内周面17bnに当接しているとともに、内向フランジ17bfの挿入方向Sの基端側(以下、基端側と称す)の面に当接している。尚、送液パイプ16は、ゴム部材35が内向フランジ17bfの基端側に面に前方に押圧された状態において、孔17内に圧入されている。
また、ゴム部材35は、送液用開口15sを介して大径部17aに進入した液体が、小径部17bに進入してしまうことを防ぐ。
さらに、ゴム部材35は、孔17内において送液パイプ16を支持している。具体的には、ゴム部材35は、大径部17aにおいて、後述する駆動機構50により、送液パイプ16の先端開口16sが送液用開口15sの延在方向Eに沿って変位自在となるよう支持している。
より具体的には、送液パイプ16は、後述する駆動機構50によって、挿入方向Sの中途位置となる溝16mが形成された位置、即ち、ゴム部材35が内周面17bnに当接する位置を支点16pとして、図6、図7に示すように、孔17内を送液パイプ16が延在方向Eに沿って揺動自在となるよう、小径部17bの内周面17bnに支持されている。
また、ゴム部材35は、送液パイプ16の外周面の溝16mに嵌合していることから、上述した送液パイプ16の揺動に伴い、ゴム部材35が送液パイプ16の外周面に対し挿入方向Sの前後に移動してしまうことが防がれている。
また、送液パイプ16において孔17内の小径部17bよりも後方に突出した基端16k側の部位の外周に、送液チューブ18の先端側が固定されている。
送液チューブ18は、挿入部2、操作部6、ユニバーサルコード7、コネクタ8内に挿通されており、基端がコネクタ8に設けられた図示しない送液口金に固定されている。よって、送液口金に接続された図示しない送液装置から液体Rが供給されると、液体Rは、送液チューブ18内に導入され、挿入部2の先端側において、送液パイプ16の内部に導入され、その後、先端開口16s、送液用開口15sから被検体内へと供給される。尚、送液チューブ18も前方送水管路15の一部を構成している。
また、送液パイプ16の送液チューブ18の先端側が固定された部位の外周、即ち、送液チューブ18の先端側の外周に、連結部30が設けられている。
具体的には、図5に示すように、連結部30は、筒状の固定部30aと、該固定部30aの外周面の一部から起立する起立片であるワイヤ取り付け部30bとから主要部が構成されている。
固定部30aは、内部30iに、送液パイプ16の基端16k側及び送液チューブ18の先端側が挿通されて、内周面に送液チューブ18の先端側の外周面が、例えば接着により固定される部位である。このことにより、送液パイプ16の基端16k側に連結部30が設けられる。
ワイヤ取り付け部30bは、孔部30hに、後述するワイヤ40の先端40sが固定される部位である。
次に、孔17の大径部17a内において、送液パイプ16の先端開口16sを延在方向Eに変位させる、即ち、孔17内において送液パイプ16を揺動させる駆動機構50について説明する。
駆動機構50は、図1、図3に示すように、操作部6に設けられた操作部材である方向F1及び方向F2に回動自在な操作レバー20と、操作部6内に設けられるとともに操作レバー20の回動軸20jに連結された操作レバー20の回動力を、挿入方向Sの前後への力へと変換するリンク機構41と、挿入部2及び操作部6内に挿通されるとともに、先端40sが連結部30のワイヤ取り付け部30bの孔部30hに固定され、基端40kがリンク機構41に接続されたワイヤ40とを具備して主要部が構成されている。
よって、図3の2点鎖線に示す位置から図3の実線に示す位置へと操作レバー20が方向F1に回転操作されると、リンク機構41を介してワイヤ40は後方へと牽引され、反対に、図3の実線に示す位置から図3の2点鎖線に示す位置へと操作レバー20が方向F2に回転操作されると、リンク機構41を介してワイヤ40は前方へと弛緩される構成となっている。
ワイヤ40が挿入方向Sの前後に牽引弛緩されると、ワイヤ40の先端40sが固定された連結部30は、送液パイプ16の基端16k側に固定されていることに加え、送液チューブ18の先端側は柔軟な部材から構成されていることから、送液チューブ18の先端側において連結部30よりも後方に位置する部位が屈曲することに伴い、孔17内において、送液パイプ16を延在方向Eに揺動させる。即ち、連結部30に固定された送液パイプ16は、連結部30の揺動に伴い、支点16pを中心として、図6、図7に示すように、延在方向Eに沿って揺動する。
言い換えれば、送液パイプ16の先端開口16sは、延在方向Eに沿って大径部17a内において変位自在となっている。
具体的には、操作レバー20の方向F1への回転操作により、一方、ワイヤ40が後方に牽引された際は、図6に示すように、大径部17a内に位置する送液パイプ16の部位は、延在方向Eにおいて、チャンネル用開口14s側に移動し、小径部17b内に位置する送液パイプ16の部位は、連結部30とともに延在方向Eにおいて、先端部3の外周面側に移動する。
即ち、図1、図6に示すように先端開口16sは、大径部17a内において、図3に示す先端開口16sと送液用開口15sとが平行な状態または図7に示す先端部3の外周面側に変位した状態から、延在方向Eに沿ってチャンネル用開口14s側に変位する。
尚、先端開口16sのチャンネル用開口14s側への変位は、図6に示すように、送液パイプ16の支点16pよりも後方側の位置が、小径部17bの後方における先端部3の外周側の開口端に接触するまで行われる。
他方、操作レバー20の方向F2への回転操作により、ワイヤ40が前方に弛緩された際は、図7に示すように、大径部17a内に位置する送液パイプ16の部位は、延在方向Eにおいて、先端部3の外周面側に移動し、小径部17b内に位置する送液パイプ16の部位は、連結部30とともに延在方向Eにおいて、チャンネル用開口14s側に移動する。
即ち、図1、図7に示すように先端開口16sは、大径部17a内において、図3に示す先端開口16sと送液用開口15sとが平行な状態または図6に示すチャンネル用開口14s側に変位した状態から、図7に示す延在方向Eに沿って先端部3の外周面側に変位する。
尚、先端開口16sの先端部3の外周面側への変位は、図7に示すように、送液パイプ16の支点16pよりも後方側の位置が、小径部17bの後方におけるチャンネル用開口14s側の開口端に接触するまで行われる。
次に、本実施の形態の作用について、上述した図1〜図7と、図8を用いて説明する。図8は、被検体内の処置部位に、図2の送液用開口から液体を送液した状態を概略的に示す図である。
術者は、被検体内において処置部位Qに対し、例えば切開処置を行う際は、先ず、観察窓10の観察視野において、挿入部2を挿入方向Sの前後に移動させるとともに、湾曲部4を操作部6に設けられた湾曲操作ノブ6a、6b(図1参照)を回動操作することによって湾曲させることにより、図8に示すように、先端面3sを処置部位Qに近接させるとともに、観察窓10の観察視野内に処置部位Qを位置させる。
次いで、術者は、操作部6に設けられた処置具挿入口6i(図1参照)から処置具挿通用管路14内に挿入された、例えば切開用の処置具60を、チャンネル用開口14sを介して先端面3sよりも前方、即ち、処置部位Q側に突出させた後、観察窓10の観察視野において、突出させた処置具60を用いて切開処置を行う。尚、切開処置に伴い、処置部位Qからは出血が生じる。
そこで、術者は、処置部位Qの出血点Vを確認するため、操作部6に設けられた図示しない前方送水釦を押下操作する。このことにより、図示しない送液装置内の液体R、例えば水は、前方送水管路15、送液用開口15sを介して先端面3sよりも前方に供給される。
尚、術者によって操作レバー20が操作されていないときは、図3に示すように、送液パイプ16の先端開口16sと送液用開口15sとは略平行に位置していることから、送液用開口15sから前方に吐出される液体Rは、送液用開口15sと略直交する方向に送液されるため、処置部位Qに液体Rを集中的に供給することはできない。
そこで術者は、操作レバー20を、方向F1に回転操作を行う。その結果、ワイヤ40が後方に牽引されることから、上述したように、送液パイプ16の大径部17a内の部位は、支点16pを中心として、図6に示すように、延在方向Eに沿ってチャンネル用開口14s側に移動する。即ち、先端開口16sは、大径部17a内において延在方向Eに沿ってチャンネル用開口14s側に変位する。
その結果、先端開口16sから前方に吐出される液体Rの吐出方向も、チャンネル用開口14s側に変更されることから、液体Rはチャンネル用開口14sから前方に突出する処置具60側、即ち処置部位Qへと位置精度良く確実に集中的に供給され、処置部位Qから出血する血液が洗い流される。
尚、この処置部位Qへの液体Rの供給は、観察窓10の観察視野内において行われることから、液体Rの供給に伴い、術者は血液が洗い流された処置部位Qの出血点Vを容易に確認することができる。
また、先端開口16sの延在方向Eに沿ったチャンネル用開口14s側への変位は、先端開口16sから液体Rが吐出された状態のまま行っても構わないし、先端開口16sから液体Rが吐出する前に行っても構わない。
出血点Vの確認後、術者は、処置具挿入口6i(図1参照)を介して切開用の処置具60を処置具挿通用管路14から引き抜き、その後、処置具挿入口6i(図1参照)から処置具挿通用管路14内に挿入された、止血用の処置具を、チャンネル用開口14sを介して先端面3sよりも前方、即ち、処置部位Q側に突出させた後、観察窓10の観察視野において、突出させた止血用の処置具を用いて出血点Vの止血処置を行う。
尚、先端開口16sからの液体Rの供給中に、先端部3の外周面側に液体Rを供給する必要があるときは、術者は、上述したように、操作レバー20を方向F2側に回転操作することにより、送液パイプ16の大径部17a内の部位を、支点16pを中心として、図7に示すように、延在方向Eに沿って先端部3の外周面側に移動させれば良い。即ち、先端開口16sを、延在方向Eに沿って先端部3の外周面側に変位させれば良い。
このように、本実施の形態においては、送液用開口15sは、先端面3sにおいて延在方向Eに沿って延長した際、チャンネル用開口14sに重なる位置に細長に形成されていると示した。
また、送液パイプ16は、挿入方向Sの中途位置となる溝16mが形成された位置を支点16pとして、図6、図7に示すように、孔17内を送液パイプ16が延在方向Eに沿って揺動自在となるよう、小径部17bの内周面17bnに支持されていることにより、先端開口16sは、送液用開口15s内、即ち大径部17a内において、延在方向Eに変位自在であると示した。
さらに、被検体内の処置部位Qに、送液用開口15sを介して先端開口16sから液体Rの送液を行う際、操作レバー20が方向F1に回転操作されることによってワイヤ40が後方に牽引されることにより、大径部17a内において、先端開口16sを延在方向Eにおけるチャンネル用開口14s側に変位させると示した。
このことによれば、先端開口16sから吐出された液体Rは、湾曲部4を湾曲させたり、挿入部2を挿入方向Sの前後に移動させたりして先端面3sを動かさなくても、観察窓10の観察視野内において、確実かつ位置精度良く、チャンネル用開口14sから前方に突出する処置具60が処置する処置部位Qに集中的に供給されることから、例えば切開処置によって生じた血液を、確実に洗い流せることができるため、処置部位Qの出血点Vを容易に確認することができ、即座に出血点Vの止血処置を行うことができる。
以上から、先端面3sを動かさずに、観察視野を確保しながら処置部位Qに液体Rを精度良く確実に集中的に供給することができる構成を具備する内視鏡1を提供することができる。
1…内視鏡
2…挿入部
3…先端部
3s…先端面
6…操作部
14s…チャンネル用開口
15s…送液用開口
16…送液パイプ
16p…支点
16s…先端開口
17…孔
17bn…小径部の内周面
20…操作レバー(操作部材)
30…連結部
40…ワイヤ
40s…ワイヤの先端
40k…ワイヤの基端
50…駆動機構
60…処置具
E…延在方向
S…挿入方向

Claims (5)

  1. 被検体内に挿入される挿入部の挿入方向の先端に位置する先端部の先端面に形成された、該先端面よりも前記挿入方向の前方に処置具を突出させるチャンネル用開口と、
    前記先端面の面上において細長に延在する形状を呈する細長形状部を形成した開口であって、該先端面よりも前記前方に液体を供給するための送液用開口と、
    前記先端部内において前記挿入方向に沿って形成されるとともに前記挿入方向の先端に前記送液用開口を有する孔内において、前記液体を吐出する先端開口が前記送液用開口における前記細長形状部に沿って変位自在となるよう配置された送液パイプと、
    前記送液パイプの前記先端開口を前記送液用開口における前記細長形状部に沿って変位させるための駆動機構と、
    を具備し、
    前記送液用開口における前記細長形状部の前記延在方向は、前記先端面において前記送液用開口を当該延在方向に沿って延長した際、前記チャンネル用開口に重なる方向に設定され、
    前記送液パイプは、当該送液パイプにおける前記挿入方向の中途位置において、当該送液パイプにおける先端開口が前記送液用開口における前記細長形状部に沿って揺動自在となるよう支持される支点が設定される
    ことを特徴とする内視鏡。
  2. 前記駆動機構は、前記チャンネル用開口から突出された前記処置具によって処置された前記被検体内の処置部位に、前記送液用開口を介して前記先端開口から送液を行う際、前記先端開口を前記送液用開口における前記細長形状部に沿って前記チャンネル用開口側に揺動させることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記送液パイプは、当該送液パイプにおける前記挿入方向の基端に、前記駆動機構に連結される連結部が設けられており、
    前記連結部が前記駆動機構により前記支点を中心として揺動されることにより、前記送液パイプの前記先端開口は、前記送液用開口における前記細長形状部に沿って揺動自在となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡。
  4. 前記駆動機構は、前記挿入部の前記挿入方向の基端に連設された操作部に設けられた操作部材と、前記挿入部内に挿通された前記挿入方向の先端が前記連結部に接続され、前記挿入方向の基端が前記操作部材に接続されたワイヤとを具備し、
    前記連結部は、前記ワイヤが前記操作部材によって牽引弛緩されることによって揺動することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
  5. 前記支点は、さらに、前記送液パイプの前記揺動に伴う当該送液パイプに係る挿入方向の移動を規制する
    ことを特徴とする請求項1−4のいずれか1項に記載の内視鏡。
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