JP6005688B2 - ワイヤ張力調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤを引っ張る力が調整できるワイヤ張力調整装置に関し、特に、河川や湖、海を利用してのボート競技などで、コースを区画するためのワイヤを張る際に使用されるワイヤ張力調整装置に関するものである。
河川や湖、海などを区画して、所定の距離を漕いで所要時間を競うボート競技が知られている。
このボート競技では、複数のコースが設定され、一斉にスタートする。コースは、スタート位置からゴール位置まで張られたコースワイヤに、コースワイヤを浮上させるためのブイが所定間隔ごとに配置されて設定される。そして、スタート位置とゴール位置とに、このコースワイヤ(被緊張線材)を緊張させるためのワイヤ張力調整装置が設置される。
このようなワイヤ張力調整装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載の浮設ワイヤ調整装置は、水面上に浮上し第一係合部を持つフロートと、フロートから浮力を受け、水中または水面に浮設される浮設ワイヤの端部が接続された浮設ワイヤ用接続部と、第二係合部(敷設ワイヤ係合リング)とを持つフロート側連結具と、水底に沈設されるウェイトと、ウェイトに接続され、第三係合部を持つウェイト側連結具と、水面上から、第一係合部、第二係合部、第三係合部の順に係合し、ウェイト側連結具に接続された調整ワイヤと、フロートとフロート側連結具との間に介装されたスペーサとを備えたものである。
特許文献1に記載の浮設ワイヤ調整装置によれば、岸にウインチやアンカーなどの構造物を設置しなくても、水上から調整ワイヤを弛張させることにより浮設ワイヤを調整することができる。
特開2005−95250号公報
しかし、特許文献1に記載の浮設ワイヤ調整装置では、フロートとフロート側連結具との間に介装されたスペーサを設けているため、例えば、浮設ワイヤを水深が2m近くなるように設定したい場合には、2mの長さのスペーサが必要となるため、運搬時や設置時、保管時など、取り扱いが煩雑であり、広い場所を確保しなければならない。
また、緊張用線材である浮設ワイヤは、敷設ワイヤ係合リングに摺動しながら、フロートから引き上げられるため、浮設ワイヤと敷設ワイヤ係合リングとの摩擦により引き上げ難いと思われる。
そこで本発明は、緊張用線材をフロートから引き上げ易く、運搬時や設置時、保管時など、取り扱いが容易なワイヤ張力調整装置を提供することを目的とする。
本発明は、水中に配設された被緊張線材を緊張するワイヤ張力調整装置において、水面に浮上するフロートと、沈降されるアンカーと、前記フロートから垂下する水深設定用線材と、前記水深設定用線材および前記被緊張線材に接続された第1部材と、前記アンカーに接続された第2部材と、前記フロートから引き上げることで前記被緊張線材を緊張する緊張用線材とを備え、前記第2部材は、滑車により形成され、前記緊張用線材は、前記フロートから前記第2部材の滑車に巻き回されて、前記第1部材に接続されていることを特徴とする。
本発明のワイヤ張力調整装置によれば、ボートなどでフロートに接近して、緊張用線材をフロートから引き上げれば、緊張用線材が第2部材の滑車を介して第1部材を引き寄せ、被緊張線材を緊張させる。第2部材の滑車により緊張用線材を第1部材に向かわせ引き寄せているため、第2部材の滑車と緊張用線材との摩擦を低いものとすることができるので、緊張用線材をフロートからスムーズに引き上げることができる。また、第1部材は、フロートから垂下する水深設定用線材により水深を維持した状態で、被緊張線材を引っ張り緊張させる。従って、第1部材の水深を確保するために水深設定用線材だけでよいため、本発明のワイヤ張力調整装置は嵩張らない。
ここで、「接続」とは、ワイヤまたはロープなどの線材が、接続相手に結索されたり、金具を使って締め付けられたりして固定された状態をいう。
前記第1部材は、滑車により形成され、前記緊張用線材は、前記フロートから前記第1部材の滑車に掛け回された後に、前記第2部材の滑車に掛け回されて、前記第1部材に接続されていることが望ましい。
このように構成されていることで、第1部材の滑車が動滑車として機能し、第2部材の滑車が固定滑車として機能するため、緊張用線材の引き上げるために要する力を軽減することができる。
前記第2部材は、N個(但し、Nは1以上の整数)の滑車を備え、前記第1部材は、N個またはN+1個の滑車を備え、前記緊張用線材は、前記第1部材と前記第2部材とに交互に掛け回され、前記緊張線材の終端は、前記第1部材の滑車がN個の場合には、前記第1部材に接続され、前記第1部材の滑車がN+1個の場合には、前記第2部材に接続されることが望ましい。
第2部材が1個以上の滑車を有し、第1部材が第1部材と同数、または第2部材の滑車の数に+1した滑車を備えさせることができる。第1部材と第2部材とが有する滑車の数を増やすことで、緊張用線材を、更に、小さい力で巻き上げることができる。
前記第1部材または第2部材が複数の滑車により形成されているときには、前記複数の滑車が上下に並ぶように配置されていると、第1部材または第2部材のそれぞれの滑車に掛け回された緊張用線材が絡み難い。
前記第1部材には、水深設定用錘が設けられていると、水深設定用線材により位置決めされた第1部材の水深を、更に安定させることができるので、被緊張線材を一定の水深に安定させることができる。
前記第2部材には、よじれ防止用フロートまたはよじれ防止用錘のいずれか一方、または両方が設けられているとる緊張用線材がよじれ絡まることが防止できる。
前記被緊張線材が、各コースを区切るコースワイヤであると、コースワイヤを、しっかりと適度な緊張で張ることができる。
前記被緊張線材は、各コースを横断する横張ワイヤあると、コースワイヤを弛み無く持ち上げ、コースワイヤ同士の間隔を維持することができる。
本発明のワイヤ張力調整装置は、緊張用線材をフロートからスムーズに引き上げることができ、嵩張らないため、緊張用線材をフロートから引き上げ易く、運搬時や設置時、保管時など、取り扱いが容易である。
本実施の形態1に係るワイヤ張力調整装置が設置されたボートコースの全体を示す図である。 図1に示すワイヤ張力調整装置の構成を説明するための図である。 図1に示すワイヤ張力調整装置の各部を説明するための図であり、(A)はフロートを示す拡大図、(B)は第1部材を示す拡大図、(C)は第2部材を示す拡大図である。 図1に示すボートコースの横張ワイヤの構成を説明するための図である。 本実施の形態2に係るワイヤ張力調整装置の構成を説明するための図である 図5に示すワイヤ張力調整装置の各部を説明するための図であり、(A)は第1部材を示す拡大図、(B)は第2部材を示す拡大図である。 本実施の形態3に係るワイヤ張力調整装置の構成を説明するための図である 図7に示すワイヤ張力調整装置の各部を説明するための図であり、(A)は第1部材を示す拡大図、(B)は第2部材を示す拡大図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るワイヤ張力調整装置について、図面に基づいて説明する。
図1に示すボートコース100は、各コースを区切るコースワイヤW1,W2が、所定間隔を空けて平行に敷設されている。このボートコース100は、スタートライン距離が1000mである。
両側のコースワイヤW1には、外側との境界を示す外境ブイV1が50mごとに設置されている。また、コースワイヤW1には、250mごとに距離を示す距離表示ブイV2が設置されている。両側のコースワイヤW1に挟まれた内側のコースワイヤW2には、20mごとに境界ブイV3が設置されている。ボートコース100のゴールラインには、ゴールを示すゴールフラッグFが設置されている。
また、それぞれのコースワイヤW1,W2に跨る横張ワイヤW3が、スタート地点、ゴール地点および中間地点に張られている。
ボートコース100には、コースワイヤW1,W2を被緊張線材として、これらのワイヤを引っ張り、緊張状態とするワイヤ張力調整装置10が、各コースワイヤW1,W2の両端部(スタート地点,ゴール地点)に設置されている。また、ボートコース100には、横張ワイヤW3を被緊張線材として、ワイヤ張力調整装置10が、スタート地点,ゴール地点および中間地点に設置されている。
まず、コースワイヤW1,W2を緊張するワイヤ張力調整装置10について、図2に基づいて説明する。
図2に示すように、ワイヤ張力調整装置10は、水面Sに浮上するフロート11と、沈降されるアンカー12と、フロート11から垂下する水深設定用線材13と、コースワイヤW1,W2が接続される第1部材14と、アンカー12が接続される第2部材15とを備えている。
図2および図3(A)に示すように、フロート11は、略円柱状に形成されている。フロート11には、第1部材14に接続された水深設定用線材13が、底面から入り、フロート11に接続され、固定される留め部11aが、上部内部に配置されている。留め部11aは、フロート11の底面中央部から入り、上面から引き出される緊張用線材16が、引き出しされた後に、水中に引き込まれないように、ロック機構を有している。
図2に示すように、アンカー12は、水底Bに配置される。アンカー12は、第2部材15とは、金属製のワイヤ12aにより接続される。アンカー12の位置およびワイヤ12aの長さは、緊張用線材16がコースワイヤW1,W2を緊張しているときに、第2部材15の水深が第1部材14より深くなるように設定されているのが望ましい。
水深設定用線材13は、フロート11と第1部材14とを接続するワイヤである。この水深設定用線材13の長さは、コースワイヤW1,W2を水中に留める深さに設定されている。
図2および図3(B)に示すように、第1部材14は、フロート11からの水深設定用線材13の先端と、コースワイヤW1,W2の終端と、第2部材15からの緊張用線材16の終端が接続されたリング状部材である。第1部材14には、水深設定用錘17が設けられている。
図2および図3(C)に示すように、第2部材15は、1個の滑車により形成されている。第2部材15は、この滑車に、フロート11からの緊張用線材16が掛け回されている。第2部材15には、よじれ防止用フロート18と、よじれ防止用錘19とが設けられている。
緊張用線材16は、フロート11から第2部材15を介して第1部材14に接続されたロープである。緊張用線材16は、例えば、船舶用ロープが耐久性、耐摩耗性が高いため使用できる。
以上のように構成されたワイヤ張力調整装置10は、図2に示すように、ボート(図示せず)にてフロート11に近づき、緊張用線材16を手動で引き上げたり、ウインチ等で巻き上げたりすることにより、フロート11と第2部材15との間の緊張用線材16がフロート11側に引き寄せられる。次に、第2部材15と第1部材14との間の緊張用線材16が第2部材15に引き寄せられる。従って、第1部材14が、第2部材15側に引き寄せられることで、コースワイヤW1,W2が緊張する。
このように、緊張用線材16をフロート11から引き上げる際に、第2部材15の滑車により緊張用線材16を第1部材14に向かわせ引き寄せている。そのため、特許文献1に記載の浮設ワイヤ調整装置の敷設ワイヤ係合リングに緊張用線材を摺動させながら引き上げる場合と比較して、第2部材15の滑車と緊張用線材16との摩擦を低いものとすることができる。従って、ワイヤ張力調整装置10は、緊張用線材をフロートからスムーズに引き上げることができる。
また、第1部材14には、フロート11から垂下する水深設定用線材13が接続されているため、第1部材14が第2部材15側に引き寄せられる際に、水深設定用線材13により設定された水深で、第1部材14が引き寄せられる。従って、ワイヤ張力調整装置10は、水深設定用線材13がワイヤにより形成されているため、特許文献1に記載の浮設ワイヤ調整装置のスペーサと比較して嵩張らない。また、ワイヤ張力調整装置10は、第1部材14がリング状部材であり、第2部材15は滑車であり、他はロープやワイヤであるため、長さが長く折り曲げられない部材や幅が広い部材などが無いため、運搬時や設置時、保管時など、取り扱いが容易である。
第1部材14には、水深設定用錘17が設けられているため、水深設定用線材13により位置決めされた第1部材14の水深を、更に安定させることができる。従って、水深設定用錘17は、被緊張線材を一定の水深に安定させることができる。
更に、第2部材15は、第1部材14より深い水深に位置しているため、緊張用線材16をフロート11から引き上げると、第1部材14はより深い水深に引き込まれるように作用する。第1部材14は、水深設定用線材13に接続されているため、これ以上は深く沈まない。従って、第1部材14が浮上することが防止でき、コースワイヤW1,W2の水深を更に安定したものとすることができる。
また、本実施の形態1では、第2部材15に、よじれ防止用フロート18と、よじれ防止用錘19とが設けられているため、第1部材14および第2部材15の間と、フロート11と、第2部材15との間に跨る緊張用線材16がよじれ絡まることが防止できる。
なお、よじれ防止用フロート18と、よじれ防止用錘19とは、いずれか一方でもよいし、両方備えていてもよい。第2部材15に両方を備えていることで、より強いよじれ力に対抗することができる。
また、本実施の形態1では、アンカー12は、ワイヤ12aにより第2部材15に接続されているが、ワイヤ12aが無くても問題なければ、ワイヤ12aは省略することができる。
なお、実施の形態1に係るワイヤ張力調整装置10では、緊張用線材16がフロート11から傾斜した状態で第2部材15まで配線されるため、ボートなどの往来に支障が出ることが心配される。この場合には、フロート11から第2部材15までの間の緊張用線材16に錘を付け、緊張用線材16を弛ませることで、ボートなどの往来のためのスペースを確保してもよい。
次に、横張ワイヤW3を緊張するワイヤ張力調整装置10について、図面に基づいて説明する。
図1に示すスタート地点、ゴール地点および中間地点に設置されたワイヤ張力調整装置10は、被緊張線材として、図4に示す横張ワイヤW3に接続されている。
横張ワイヤW3は、各コースを区切るコースワイヤW1,W2を横断するように設置される。横張ワイヤW3には、コースワイヤW1,W2に引っ掛ける連結具20がコースの間隔ごとに配置されている。
連結具20は、釣り針形状のフック部と、フック部の開口部を弾性力で付勢された状態で閉塞するストッパ部とによるフック金具である。
この連結具20にコースワイヤW1,W2を通して、横張ワイヤW3の両端部をワイヤ張力調整装置10にて引っ張ることにより、コースワイヤW1,W2を弛み無く持ち上げ、コースワイヤW1,W2同士の間隔を維持することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るワイヤ張力調整装置について、図面に基づいて説明する。なお、図5および図6においては、図2および図3と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図5に示すワイヤ張力調整装置10xは、コースワイヤW1,W2が接続される第1部材14xが、1個の滑車により形成されている。
図5および図6(A)に示すように、第1部材14xは、この滑車にフロート11からの緊張用線材16が掛け回されている。また、図5および図6(B)に示すように、第1部材14xからの緊張用線材16は、第2部材15の滑車に掛け回されている。そして、図5および図6(A)に示すように、第2部材15からの緊張用線材16は、再び、第1部材14xへ戻り、第1部材14xに接続されている。
以上のように構成されたワイヤ張力調整装置10xは、図5に示すように、緊張用線材16を手動で引き上げたり、ウインチ等で巻き上げたりすることにより、フロート11と第1部材14xとの間の緊張用線材16がフロート11側に引き寄せられる。次に、第1部材14xと第2部材15との間の緊張用線材16が、第1部材14xに引き寄せられる。次に、折り返した第2部材15と第1部材14xとの間の緊張用線材16が第2部材15側に引き寄せられる。第2部材15は、アンカー12に接続されたワイヤ12aが繋がっているため、アンカー12と第2部材15との間の距離は縮まない。従って、第1部材14xが第2部材15側に引き寄せられることで、コースワイヤW1,W2が緊張させられる。
第1部材14xには、フロート11から垂下する水深設定用線材13が接続されているため、第1部材14xが第2部材15側に引き寄せられる際に、水深設定用線材13により設定された水深で、第1部材14xが引き寄せられる。従って、ワイヤ張力調整装置10xは、水深設定用線材13がワイヤにより形成されているため、特許文献1に記載の浮設ワイヤ調整装置のスペーサと比較して嵩張らない。また、ワイヤ張力調整装置10x
は、第1部材14xと、第2部材15とが滑車であり、他はロープやワイヤであるため、長さが長い部材や幅が広い部材などが無いため、運搬時や設置時、保管時など、取り扱いが容易である。
また、緊張用線材16は、第1部材14xと第2部材15とに掛け回されているため、第2部材15の滑車が定滑車として機能し、第1部材14xが動滑車として機能する。従って、コースワイヤW1,W2を緊張させる力の1/3で、緊張用線材16をフロート11から引き上げればよい。従って、ワイヤ張力調整装置10xは、スムーズに、かつ簡単にコースワイヤW1,W2の緊張を小さい力で調整することができるので、設置者はウインチを使用しなくても手動により緊張用線材16をメインフロート11から引き上げ、コースワイヤW1,W2の緊張させることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係るワイヤ張力調整装置について、図面に基づいて説明する。なお、図7および図8においては、図5および図6と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、本実施の形態3に係るワイヤ張力調整装置10yでは、第1部材14yと、第2部材15yとが、それぞれ2個の滑車を有している。この2個の滑車は上下に並べて配置されている。
第1部材14yと、第2部材15yとに掛け回される緊張用線材16は、まず、フロート11から、図8(A)に示す第1部材14yの1個目の滑車(滑車14m)に掛け回される。次に、緊張用線材16は、第1部材14yの1個目の滑車(滑車14m)から、図8(B)に示す第2部材15yの1個目の滑車(滑車15m)に掛け回される。次に、緊張用線材16は、図8(B)に示す第2部材15yの1個目の滑車(滑車15m)から、図8(A)に示す第1部材14yの2個目の滑車(滑車14n)に掛け回される。次に、緊張用線材16は、図8(A)に示す第1部材14yの2個目の滑車(滑車14n)から、図8(B)に示す第2部材15yの2個目の滑車(滑車15n)に掛け回される。そして、緊張用線材16は、図8(B)に示す第2部材15yの2個目の滑車(滑車15n)から、図8(A)に示す第1部材14yに向かって、第1部材14yにて接続される。
このように構成されており、第1部材14yには、フロート11から垂下する水深設定用線材13が接続されているため、第1部材14yが第2部材15側に引き寄せられる際に、水深設定用線材13により設定された水深で、第1部材14yが引き寄せられる。従って、ワイヤ張力調整装置10yは、水深設定用線材13がワイヤにより形成されているため、特許文献1に記載の浮設ワイヤ調整装置のスペーサと比較して嵩張らない。また、ワイヤ張力調整装置10yは、第1部材14yと、第2部材15yとが滑車であり、他はロープやワイヤであるため、長さが長く折り曲げられない部材や幅が広い部材などが無いため、運搬時や設置時、保管時など、取り扱いが容易である。
また、緊張用線材が、第1部材14yが有する1以上の滑車と、第2部材15yが有する1以上の滑車とに交互に掛け回され、緊張用線材16の終端が、第1部材14yに接続されていることで、フロート11から引き上げる緊張用線材16の力を1/4にすることができる。従って、設置者はウインチを使用しなくても、手動により軽々と、緊張用線材16をメインフロート11から引き上げ、コースワイヤW1,W2の緊張させることができる。
なお、本実施の形態3に係るワイヤ張力調整装置10yでは、第1部材14yと第2部材15yとがそれぞれ2個の滑車を有しているが、第2部材は1個の滑車(つまり、実施の形態1の第2部材15(図2参照))としてもよい。その場合には、緊張用線材16の終端は、第2部材15にて接続される。
また、第2部材15yを2個の滑車とし、第1部材を3個の滑車とすることも可能である。その場合には、緊張用線材16の終端は、第1部材の3個目の滑車を掛け回されて、第2部材15yで接続される。更に、第1部材と第2部材とをそれぞれ3個以上とすることも可能である。
つまり、第2部材の数をN個(但し、Nは1以上の整数)とすると、第1部材はN個またはN+1個とすることができる。緊張用線材16は、これらの滑車に交互に掛け回されている。そして、緊張用線材16の終端は、第1部材がN個の滑車である場合には、第1部材に接続され、第1部材の滑車がN+1個の滑車である場合には、第2部材に接続される。
このように、第1部材と第2部材とが同じ滑車数であれば、緊張用線材16は第1部材側で固定され、第2部材の滑車が第1部材の滑車より1個少ない場合には、第2部材側で固定される。
第1部材と第2部材が有する滑車の数を増やすことで、緊張用線材16を、更に、小さい力で巻き上げることができる。
なお、実施の形態2,3に係るワイヤ張力調整装置10x,10yは、被緊張線材として、コースワイヤW1,W2を緊張させていたが、実施の形態1に係るワイヤ張力調整装置10と同様に、被緊張線材として、図4に示す横張ワイヤW3に接続されて、横張ワイヤW3を緊張させるようにしてもよい。
本発明のワイヤ張力調整装置は、ボート競技などのボートコースにおいて、各コースを区切るコースワイヤやコースワイヤを横断する横張ワイヤを設置する際に、好適である。
100 ボートコース
10,10x,10y ワイヤ張力調整装置
11 フロート
11a 留め部
12 アンカー
12a ワイヤ
13 水深設定用線材
14,14x,14y 第1部材
14m,14n 滑車
15,15y 第2部材
15m,15n 滑車
16 緊張用線材
17 水深設定用錘
18 よじれ防止用フロート
19 よじれ防止用錘
20 連結具
W1,W2 コースワイヤ
W3 横張ワイヤ
V1 外境ブイ
V2 距離表示ブイ
V3 境界ブイ
F ゴールフラッグ
S 水面

Claims (6)

  1. 水中に配設された被緊張線材を緊張するワイヤ張力調整装置において、
    水面に浮上するフロートと、
    沈降されるアンカーと、
    前記フロートから垂下する水深設定用線材と、
    前記水深設定用線材および前記被緊張線材に接続された第1部材と、
    前記アンカーに接続された第2部材と、
    前記フロートから引き上げることで前記被緊張線材を緊張する緊張用線材とを備え、
    前記第1部材は、N個(但し、Nは1以上の整数)またはN+1個の滑車を備え、
    前記第2部材は、N個の滑車を備え
    前記緊張用線材は、前記フロートから前記第1部材の滑車に掛け回された後に、前記第2部材の滑車に掛け回されて、前記第1部材と前記第2部材とに交互に掛け回され、
    前記緊張用線材の終端は、前記第1部材の滑車がN個の場合には、前記第1部材に接続され、前記第1部材の滑車がN+1個の場合には、前記第2部材に接続されているワイヤ張力調整装置。
  2. 記複数の滑車が上下に並ぶように配置されている請求項記載のワイヤ張力調整装置。
  3. 前記第1部材には、水深設定用錘が設けられている請求項1または2記載のワイヤ張力調整装置。
  4. 前記第2部材には、よじれ防止用フロートまたはよじれ防止用錘のいずれか一方、または両方が設けられている請求項1からのいずれかの項に記載のワイヤ張力調整装置。
  5. 前記被緊張線材は、各コースを区切るコースワイヤである請求項1からのいずれかの項に記載のワイヤ張力調整装置。
  6. 前記被緊張線材は、各コースを横断する横張ワイヤある請求項1からのいずれかの項に記載のワイヤ張力調整装置。
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