JP6004177B2 - 貯湯式給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、加熱湯水を貯湯タンクに貯留させておき、この貯湯タンクから所望の給湯先に湯水供給を行なうのに利用される貯湯式給湯システム、より詳しくは、たとえばコージェネレーションシステムの構成要素として、あるいはヒートポンプ方式の給湯システムとして好適に用いることが可能な貯湯式給湯システムに関する。
コージェネレーションシステムにおいては、燃料電池あるいは発電用のガスエンジンから排出される高温の排ガスを利用して湯水加熱を行ない、かつ加熱された湯水を貯湯タンクに貯留させているのが通例である。高温の排ガスを利用した湯水加熱動作は、熱交換器(排熱回収用の熱交換器)を用いて行なわれ、この熱交換器と貯湯タンクとは、循環ポンプを備えた配管部を介して接続される。
貯湯タンクに湯水を貯留させる場合、その湯水温度を高くし、貯湯タンクへの貯熱量を多くすることが望まれる。このための一手段として、循環ポンプの駆動量を制御する手段が採用されている(たとえば、特許文献1を参照)。循環ポンプの駆動量を少なくし、熱交換器に送り込まれる湯水流量を少なくするほど、熱交換器を通過した後の湯水温度を高温とすることが可能である。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、熱交換器による湯水加熱温度を高くするには、循環ポンプの駆動電力を小さくし、熱交換器に送られる湯水流量を少なくする制御が行なわれる。このような制御に際し、たとえばSOFC(固体酸化物形燃料電池)の場合には、発電効率が比較的高く、排熱量が少ないために、高温の湯水を得るには、湯水流量をかなり少量(たとえば、数十mL/min)に絞る必要がある。
ところが、湯水流量を少量に絞るべく循環ポンプの駆動電力を小さくし過ぎると、循環ポンプが停止する事態が発生する。これでは、適正かつ円滑な湯水加熱を行なうことができない。また、燃料電池あるいはガスエンジンからの排熱回収も適切に行なわれないこととなるため、それらの機器が過熱状態になることを防止する観点から、燃料電池あるいはガスエンジンの駆動を一時的に停止させる必要も生じる。このような燃料電池あるいはガスエンジンの一時的な停止を頻繁に生じさせて、停止と運転再開とを繰り返したのでは、発電効率も悪いものとなり、とくにSOFCの場合には、その発電効率が著しく低下する特性がある。
特開2009−168441号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、貯湯タンクと湯水加熱用の熱交換器との間で湯水を循環させる循環ポンプが不用意に停止する不具合を適切に抑制することが可能な貯湯式給湯システムを提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される貯湯式給湯システムは、発電装置からの排熱またはヒートポンプの冷媒を利用して湯水加熱が可能とされた熱交換器に、湯水循環用の配管部を介して接続された貯湯タンクと、前記配管部に設けられ、かつ前記貯湯タンクの湯水を前記熱交換器に送り込んでから前記熱交換器によって加熱された湯水を前記貯湯タンクに戻して貯留させるように湯水を循環させるための循環ポンプと、この循環ポンプの駆動制御を行なう制御手段と、を備えている、貯湯式給湯システムであって、前記制御手段は、前記循環ポンプが駆動して前記配管部に湯水流通が生じている状態から前記循環ポンプの駆動電力を減少させていくことにより、前記循環ポンプが停止し、または停止に近い所定の状態までその駆動量が低下した際に、その時点における前記循環ポンプの駆動電力またはこの駆動電力に対応する所定のパラメータの値を、循環ポンプ駆動用の下限値として規定する循環ポンプ駆動用の下限値検出動作を実行制御可能であり、前記循環ポンプを駆動させて前記熱交換器により加熱された湯水を前記貯湯タンクに貯留させる通常の湯水加熱貯留動作が実行される際には、前記循環ポンプの駆動電力または前記所定のパラメータの値が、前記下限値以下になることを回避するように、前記循環ポンプが制御される構成とされていることを特徴としている。
前記循環ポンプの駆動電力に対応するパラメータの具体例としては、循環ポンプの駆動電圧、あるいは駆動電流などが挙げられる。
このような構成によれば、循環ポンプの駆動電力を減少させていくことによって、循環ポンプが停止し、または停止に近い状態になる時点の駆動電力を事前に把握し、これを下限値として規定しておき、その後に通常の湯水加熱貯留動作を行なう際には、循環ポンプの駆動電力が前記下限値以下にならないように制御される。したがって、循環ポンプの駆動電力を減少させ過ぎることに起因して循環ポンプが不用意に停止することは適切に防止または抑制される。その結果、循環ポンプの不容易な停止に起因して、湯水加熱貯留動作の円滑化が阻害される不具合を解消することが可能となる。また、コージェネレーションシステムの場合には、循環ポンプの停止に起因して発電装置からの排熱回収が困難となるようなことも抑制されるために、発電装置を停止させる必要を無くし、または少なし、発電効率を高めることができるといった利点も得られることとなる。
本発明において、好ましくは、前記循環ポンプ駆動用の下限値検出動作は、この貯湯式給湯システムの試運転時に実行可能とされている。
このような構成によれば、貯湯式給湯システムの施工後の試運転時に、循環ポンプ駆動用の下限値検出動作を行なわせることができるために、システムの実際の施工状況に対応した下限値検出が可能となる。また、本発明に係る貯湯式給湯システムを、試運転後に本格的に稼働させる際に、循環ポンプが不用意に停止することを未然に防止する上でも好ましいものとなる。
本発明において、好ましくは、前記制御手段は、前記熱交換器の出口側の湯水温度が所定の目標温度未満である場合には、前記湯水温度が前記目標温度になるように前記循環ポンプの駆動電力を少なくする制御を実行する一方、前記制御時において、前記湯水温度が目標温度に達していない場合であっても、前記循環ポンプの駆動電力をさらに減少させると前記循環ポンプの駆動電力または前記所定のパラメータの値が前記下限値以下になる場合には、前記駆動電力をさらに少なくする制御は実行されないように構成されている。
このような構成によれば、湯水温度を目標温度になるように加熱する制御を実行する際に、循環ポンプの駆動電力を減少させ過ぎることに起因して、循環ポンプが不用意に停止することを適切に回避することができる。
本発明において、好ましくは、前記通常の湯水加熱貯留動作において、前記循環ポンプの駆動電力を減少させている際に、前記循環ポンプの駆動電力または前記所定のパラメータの値が前記下限値以下まで低下していないにも拘わらず、前記循環ポンプが停止した場合には、その時点における前記循環ポンプの駆動電力または前記所定のパラメータの値が、循環ポンプ駆動用の新たな下限値として規定され、前記下限値が更新されるように構成されている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
循環ポンプの駆動電力が、循環ポンプ駆動用の下限値を上回っている場合であっても、たとえば経年変化によって配管部の流路抵抗が増加しているといったことに起因し、循環ポンプが停止する場合が生じ得る。前記構成によれば、そのような事態が生じた場合には、前記状況に対応した新たな下限値が、その後の下限値として利用されることとなり、実情により対応したものとすることができる。
本発明において、好ましくは、前記循環ポンプ駆動用の下限値検出動作が、所定のタイミングで定期または非定期で繰り返し実行され、かつその都度、前記下限値が更新されるように構成されている。
このような構成によれば、循環ポンプ駆動用の下限値検出動作が、過度にならないように、適度なタイミングで繰り返し実行され、循環ポンプ駆動用の下限値が順次更新されるために、この下限値をシステムの最新の状況に対応した値に設定することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明が適用された貯湯式給湯システムを用いて構成されたコージェネレーションシステムの一例を示す概略説明図である。 図1に示す貯湯式給湯システムで実行される循環ポンプ駆動用の下限値検出動作の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1に示す貯湯式給湯システムで実行される通常の湯水加熱貯留動作の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の他の例を示すフローチャートである。 本発明の他の例を示す概略説明図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す貯湯式給湯システムSYは、発電機能を兼備したコージェネレーションシステムとして構成されており、発電ユニットU1と、貯湯タンク2を有する貯湯タンクユニットU2とを組み合わせて構成されている。
発電ユニットU1は、発電装置10、湯水加熱用(排熱回収用)の熱交換器11、および制御部12を具備している。発電装置10は、SOFCなどの燃料電池を用いて構成されており、この発電装置10から排出される高温の排ガスは、熱交換器11に送られる。この熱交換器11は、湯水循環用の配管部40,41を介して貯湯タンク2と接続されている。配管部40には、循環ポンプP1が設けられており、この循環ポンプP1が駆動されると、貯湯タンク2内の湯水は、貯湯タンク2の下部から配管部40内を通過して熱交換器11に送られて加熱され、その後は配管部41を通過して貯湯タンク2内にその上部から流入し、貯留される。制御部12は、たとえばマイクロコンピュータを用いて構成さ
れており(この点は、後述の制御部7も同様)、発電ユニットU1の各部の動作制御やデータ処理を実行する。
貯湯タンクユニットU2は、前記した貯湯タンク2や循環ポンプP1に加え、放熱器5、入水管60、出湯管61、および制御部7を備えている。なお、循環ポンプP1は、貯湯タンクユニットU2に代えて、発電ユニットU1に具備させた構成とすることができる。放熱器5は、貯湯タンク2の蓄熱量が満杯であって、貯湯タンク2内の高温の湯水を熱交換器11にそのまま送り込んだだけでは排熱回収が困難な際に、熱交換器11に向けて送られる湯水を冷却し、排熱回収を適切に行なわせるためのものである。この放熱器5は、通常時にはファン50が停止した状態にあり、無駄な放熱を生じないように構成されている。ファン50が駆動される場合、配管部40の三方弁V1は、配管部40,41をバイパス配管部42を介して接続するように切り替えられ、循環ポンプP1の駆動により放熱器5を通過した湯水は、熱交換器11を通過して加熱された後にバイパス配管部42を経由して放熱器5に再度送られる。
入水管60および出湯管61は、貯湯タンク2の下部および上部に接続されており、入水管60の一端は、水道管などの給水管(図示略)が接続された入水口60aである。出湯管61は、給湯栓(図示略)が配管接続された出湯口61aを有しており、前記給湯栓が開状態とされた際には、入水口60aから貯湯タンク2内への入水圧により、貯湯タンク2内の湯水が出湯管61内に流出し、前記給湯栓に向けて供給可能とされている。図面では省略しているが、貯湯タンク2は、給湯栓への給湯動作に加え、たとえば浴槽への給湯動作、風呂追い焚き用の熱交換器への給湯動作、暖房端末用の熱交換器への給湯動作などを適宜行なうことが可能とされている。
制御部7は、貯湯タンクユニットU2の各部の動作制御やデータ処理を実行するものであり、発電ユニットU1の制御部12との間でデータ通信も実行する。制御部7は、本発明でいう制御手段の一例に相当し、循環ポンプP1の駆動制御を実行可能である。本実施形態とは異なり、循環ポンプP1が発電ユニットU1に具備されている場合には、制御部7,12が協働して循環ポンプP1を制御する構成とすることが可能であり、この場合には制御部7,12が本発明でいう制御手段に相当することとなる。
配管部41には、熱交換器11の出口側の湯水温度を検出するための温度センサSaや、流量センサSbが設けられており、制御部7は、これらのセンサSa,Sbの検出信号などに基づいて循環ポンプP1の駆動を制御するが、その具体的な内容については、後述する。なお、温度センサSaは、本実施形態では、貯湯タンクユニットU2に設けているが、循環ポンプP1と同様に、発電ユニットU1側に設けた構成とすることもできる。循環ポンプP1は、たとえば直流モータ方式の回転ポンプであり、その駆動電圧を変化させることによってその回転数(駆動量)が変化する。循環ポンプP1のモータ回転数を検出するための図示しない回転数センサも備えられる。制御部7には、表示部80や複数の操作スイッチ81を有するリモコン8が通信接続されている他、この制御部7自体にも操作部70が適宜設けられている。
次に、前記した貯湯式給湯システムSYの作用について説明する。併せて、制御部7の動作処理手順の一例について、図2および図3のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、この貯湯式給湯システムSYは、所定箇所への設置後の試運転時において、循環ポンプ駆動用の下限値検出動作が可能とされている。この動作は、発電装置10が駆動されていない状態において、次のような手順で行なわれる。
すなわち、リモコン8または操作部70を利用して所定のスイッチ操作が行なわれると
、制御部7は、循環ポンプP1を駆動させる(S1:YES,S2)。その際の循環ポンプP1の回転数は、湯水流通を生じさせ得る回転数であればよく、限定されない。循環ポンプP1の駆動に伴い、流量センサSbによる流量検出があると、制御部7は、その後は循環ポンプP1の駆動電圧を徐々に低下させていく(S4)。このことにより、循環ポンプP1が停止すると、その停止時における循環ポンプP1の駆動電圧Vdを、下限値VLとして記憶する(S5:YES,S6)。後述するように、その後に実行される通常の湯水加熱貯留動作時には、循環ポンプP1の駆動電圧Vdは、下限値VL以下にならないように制御される。なお、循環ポンプP1が停止したか否かの判断は、流量センサSaによる流量検出量がゼロになることと、循環ポンプP1の回転数の検出がゼロになることのいずれに基づいて判断してもよい。
次いで、試運転後における通常の湯水加熱貯留動作が実行される場合には、次のような制御がなされる。なお、この場合には、発電装置10が駆動された状態にある。
まず、循環ポンプP1の駆動が開始されると、温度センサSaを利用して検出される湯水温度(加熱湯水温度T1)と、目標温度Ttとが比較される(S11,S12)。目標温度Ttは、たとえば80℃である。T1=Ttの場合には、循環ポンプP1の駆動電圧Vdは現状の値に維持され、発電装置10の駆動停止などに伴って湯水加熱貯留動作を終了する必要が生じると、その時点で循環ポンプP1の駆動が停止される(S12:YES,S13,S14:YES,S15)。
加熱湯水温度T1および目標温度Ttが、T1>Ttの場合には、駆動電圧Vdが所定量だけ高くされる(S16:YES,S17)。このことにより、循環ポンプP1の回転速度が速くなり、熱交換器11に送られる湯水流量が多くなるため、加熱湯水温度T1が低くなる。T1>Ttの状態が継続する場合には、T1=Ttとなるまで、駆動電圧Vdを所定量だけ高くする制御が繰り返されることとなる(S17,S14:NO,S12:NO,S16:YES)。
前記とは異なり、加熱湯水温度T1および目標温度Ttが、T1<Ttの場合には、原則的には、循環ポンプP1の駆動電圧Vdを下げ、熱交換器11に送られる湯水流量を少なくする制御を実行する。ただし、それ以前において、駆動電圧Vdが、下限値VLに所定の余裕値α1を加えた値よりも高いか否かが判断される(S16:NO,S18)。余裕値α1は、α1>0であり、たとえば0.1〔V〕であるが、これに限定されない。前記判断において、駆動電圧Vdが、下限値VLに所定の余裕値α1を加えた値以下である場合、制御部7は、駆動電圧Vdを低下させない(S18:NO,S23)。駆動電圧Vdが、下限値VL以下になると、循環ポンプP1の駆動が停止する可能性が非常に高く、熱交換器11を利用した排熱回収を適切に行なえなくなるといった不具合を生じるが、前記した処理によれば、そのような不具合を適切に解消することが可能である。
一方、循環ポンプP1の駆動電圧Vdが、下限値VLに所定の余裕値α1を加えた値よりも高い場合には、駆動電圧Vdを低くする制御が実行される(S18:YES,S19)。このことにより、循環ポンプP1の回転数が低下し、熱交換器11への湯水供給流量が減少するため、熱交換器11の出口側温度を上昇させることができる。なお、フローチャートでは省略しているが、駆動電圧Vdを低くする場合、この駆動電圧Vdが下限値VLに所定の余裕値α1を加えた値以下にならないようにされる。
ステップS19において、循環ポンプP1の駆動電圧Vdを低くした場合、この駆動電圧Vdが下限値VLに所定の余裕値α1を加えた値よりも高いにも拘わらず、循環ポンプP1が停止する場合があり得る。その要因としては、経年変化により、配管部40,41の流路抵抗が増加することや、循環ポンプP1の性能劣化などが挙げられる。このような
理由に基づき、循環ポンプP1が停止した場合には、制御部7は、循環ポンプP1が停止した際の駆動電圧Vdを新たな下限値VLとして記憶(更新)する(S20:YES,S21)。一方、循環ポンプP1を停止させたままにしておくことは妥当でないため、循環ポンプP1は、駆動電圧Vdを適当な値(たとえば、0.5〔V〕程度)だけ高め、循環ポンプP1を再駆動させる(S22)。
前記した一連の処理によれば、加熱湯水温度T1を目標温度Ttにする制御を実行する際に、循環ポンプP1の駆動電圧Vdが下限値VL以下になることが回避されるために、駆動電圧Vdを低くし過ぎることに起因して循環ポンプP1が停止するという不具合を適切に抑制することができる。また仮に、経年変化による流路抵抗の増加などに起因して循環ポンプP1が停止する事態を生じた場合には、下限値VLの値が更新されるために、その後に循環ポンプP1の駆動電圧が低くされる際に循環ポンプP1が再度停止するようなことも適切に抑制することが可能である。
図2に示したフローチャートでは、循環ポンプ駆動用の下限値検出動作が、試運転時に行なわれ、また図3のフローチャートでは、ステップS20において循環ポンプP1が不慮に停止した場合に下限値検出動作が実質的に実行されている。これに加え、制御部7には、図4に示すようなタイミングで循環ポンプ駆動用の下限値検出動作をさらに実行させることも可能であり、この点について、以下説明する。
まず、発電装置10の駆動開始に伴い、循環ポンプP1も駆動開始される場合、制御部7は、循環ポンプP1についての前回の下限値検出動作時から現時点までに所定時間が経過しているか否かを判断する(S31:YES,S32)。前記所定時間は、たとえば数箇月程度とされるが、これに限定されない。前記判断において、前回の下限値検出動作時から現時点までの期間が短く、未だ所定時間が経過していない場合には、下限値検出動作を実行することなく、通常の湯水加熱貯留動作が実行される(S32:NO,S34)。下限値検出動作は、所定時間経過後であって、試運転時と同様に、発電装置10が停止しているときに実施してもよい。
これに対し、前回の下限値検出動作時から現時点までの期間が長く、所定時間が経過している場合には、循環ポンプ駆動用の下限値検出動作が実行されて、下限値の値が新たな値に更新されてから、通常の湯水加熱貯留動作が実行される(S32:YES,S33,S34)。ステップS33の循環ポンプ駆動用の下限値検出動作は、図2のステップS2〜S6に示す動作と同様である。
前記した動作制御によれば、循環ポンプ駆動用の下限値検出動作を試運転時のみならず、その後も適当な時間間隔を経て継続的に行なうことができるために、下限値VLの値を、貯湯式給湯システムSYの実情により合致したものとすることができる利点が得られる。
図5は、本発明の他の例を示している。
同図に示す貯湯式給湯システムSY’は、ヒートポンプ式であり、ヒートポンプHPは、従来既知のヒートポンプと同様であって、たとえばCO2などの冷媒の循環路に、ファン30aを利用して取り込まれる空気から熱を吸収する蒸発器30、圧縮器31、凝縮器としての湯水加熱用の熱交換器32、および膨張弁33が設けられたものである。貯湯タンクユニットU2’は、図1に示した貯湯タンクユニットU2と比較すると、放熱器5やバイパス配管部42を具備しない点で相違するものの、これ以外の基本的な構成は同様である。
本実施形態の貯湯式給湯システムSY’においても、循環ポンプP1の駆動電圧が低く
され過ぎることによって循環ポンプP1が停止することを抑制することができる。本実施形態から理解されるように、本発明の貯湯式給湯システムは、コージェネレーションシステムとして構成されることに代えて、ヒートポンプ方式の貯湯式給湯システムとして構成することもできる。
なお、本発明に係る貯湯式給湯システムをコージェネレーションシステムとして構成する場合、その発電装置は、燃料電池に代えて、たとえばガスエンジンとし、このガスエンジンから排出される高温の排ガスを利用して湯水加熱を行なうように構成することも可能である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る貯湯式給湯システムの各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
上述した実施形態では、循環ポンプ駆動用の下限値検出動作において、循環ポンプの駆動が停止した時点における循環ポンプの駆動電圧を、循環ポンプ駆動用の下限値として規定しているが、本発明はこれに限定されない。本発明においては、循環ポンプの駆動が停止する直前の駆動電圧(たとえば、循環ポンプの回転数が所定の少数の回転数になった時点、あるいは流量センサSbによる検出流量が少量の所定流量になった時点での駆動電圧)を、循環ポンプ駆動用の下限値としてもよい。
また、下限値としては、駆動電圧に代えて、駆動電力あるいは駆動電流の下限値を用いることもできる。循環ポンプのモータ制御方式が、たとえばPWM制御の場合には、たとえばデューティ比を用いることも可能であり、要は、循環ポンプの駆動電力、または駆動電力に対応して変化するパラメータであればよい。
本発明に係る貯湯式給湯システムは、コージェネレーションシステム、あるいはヒートポンプ方式の貯湯式給湯システムのいずれのシステムとして構成されていてもよいことは、既に述べたとおりである。
SY,SY’ 貯湯式給湯システム
HP ヒートポンプ
P1 循環ポンプ
2 貯湯タンク
7 制御部(制御手段)
10 発電装置
11 熱交換器
32 熱交換器
40,41 湯水循環用の配管部

Claims (5)

  1. 発電装置からの排熱またはヒートポンプの冷媒を利用して湯水加熱が可能とされた熱交換器に、湯水循環用の配管部を介して接続された貯湯タンクと、
    前記配管部に設けられ、かつ前記貯湯タンクの湯水を前記熱交換器に送り込んでから前記熱交換器によって加熱された湯水を前記貯湯タンクに戻して貯留させるように湯水を循環させるための循環ポンプと、
    この循環ポンプの駆動制御を行なう制御手段と、
    を備えている、貯湯式給湯システムであって、
    前記制御手段は、前記循環ポンプが駆動して前記配管部に湯水流通が生じている状態から前記循環ポンプの駆動電力を減少させていくことにより、前記循環ポンプが停止し、または停止に近い所定の状態までその駆動量が低下した際に、その時点における前記循環ポンプの駆動電力またはこの駆動電力に対応する所定のパラメータの値を、循環ポンプ駆動用の下限値として規定する循環ポンプ駆動用の下限値検出動作を実行制御可能であり、
    前記循環ポンプを駆動させて前記熱交換器により加熱された湯水を前記貯湯タンクに貯留させる通常の湯水加熱貯留動作が実行される際には、前記循環ポンプの駆動電力または前記所定のパラメータの値が、前記下限値以下になることを回避するように、前記循環ポンプが制御される構成とされていることを特徴とする、貯湯式給湯システム。
  2. 請求項1に記載の貯湯式給湯システムであって、
    前記循環ポンプ駆動用の下限値検出動作は、この貯湯式給湯システムの試運転時に実行可能とされている、貯湯式給湯システム。
  3. 請求項1または2に記載の貯湯式給湯システムであって、
    前記制御手段は、前記熱交換器の出口側の湯水温度が所定の目標温度未満である場合には、前記湯水温度が前記目標温度になるように前記循環ポンプの駆動電力を少なくする制御を実行する一方、
    前記制御時において、前記湯水温度が目標温度に達していない場合であっても、前記循環ポンプの駆動電力をさらに減少させると前記循環ポンプの駆動電力または前記所定のパラメータの値が前記下限値以下になる場合には、前記駆動電力をさらに少なくする制御は実行されないように構成されている、貯湯式給湯システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の貯湯式給湯システムであって、
    前記通常の湯水加熱貯留動作において、前記循環ポンプの駆動電力を減少させている際に、前記循環ポンプの駆動電力または前記所定のパラメータの値が前記下限値以下まで低下していないにも拘わらず、前記循環ポンプが停止した場合には、その時点における前記循環ポンプの駆動電力または前記所定のパラメータの値が、循環ポンプ駆動用の新たな下限値として規定され、前記下限値が更新されるように構成されている、貯湯式給湯システム。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の貯湯式給湯システムであって、
    前記循環ポンプ駆動用の下限値検出動作が、所定のタイミングで定期または非定期で繰り返し実行され、かつその都度、前記下限値が更新されるように構成されている、貯湯式給湯システム。
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