JP5999494B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、像担持体に担持したトナー像を、無端移動するベルト部材の表面、あるいはベルト部材上の記録部材の表面に転写する画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置としては、複数の張架ローラに支持されたベルト部材である中間転写ベルトと、この中間転写ベルトに接触して対向するように並設された複数の感光体とを備えた中間転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置が知られている(例えば特許文献1)。この装置では、各感光体上に形成された各色のトナー像が無端移動する中間転写ベルトに重ね合わせて転写(一次転写)され、中間転写ベルト上のトナー像が転写材に一括転写(二次転写)されることにより、転写材上にカラー画像を形成することができる。
中間転写ベルトを備えた画像形成装置としては、単色モードと、複数色モードとを選択的に実行し得るように構成したものがある。単色モードは、単色のトナー像からなる画像を形成するように一つの感光体を用いるモードである。複数色モードは、複数色のトナー像を重ね合わせたカラー画像を形成するように複数の感光体を用いるモードである。
このような装置では、一つの感光体を用いる単色モードのときは、他の感光体は使用しないため中間転写ベルトに対して離間させることが一般的である。これは、感光体、感光体周りの部品、及び、中間転写ベルトを挟んで感光体と対向する一次転写部材などの消耗を抑制し長寿命化を図るためである。また、超寿命化のためには、画像形成を行わないときには、全ての感光体を中間転写ベルトから離間させることが望ましい。
特許文献1に記載の画像形成装置は、中間転写ベルトを支持する張架ローラの位置を変えることで中間転写ベルトの軌道を変化させ、感光体に対して中間転写ベルトを接離する。具体的には、単色モードであるモノクロモードのとき、他の感光体に対して中間転写ベルトを離間させ、画像形成を行わないとき、全ての感光体に対して中間転写ベルトを離間させる。
上記特許文献1の画像形成装置は、中間転写ベルトの速度変動による色ズレの発生を抑え得る構成を備えている。この画像形成装置は、ベルト周方向に所定ピッチで並ぶ複数の目印を具備するスケールを中間転写ベルトに設けている。そして、スケールにおける個々の目印をスケールセンサによって検知する時間間隔に基づいて中間転写ベルトの速度を検出する。その検出結果に基づいてベルト駆動モータの駆動速度をフィードバック制御することで、中間転写ベルトの速度変動を低減している。
また、特許文献1には、スケールセンサが目印の検知を行う検知位置に対して中間転写ベルトの移動方向について、上流側の張架ローラと、下流側の張架ローラとを保持する保持部材に、スケールセンサを固定した構成が記載されている。すなわち、一つの保持部材に対して、スケールセンサと、上流側の張架ローラと、下流側の張架ローラとの位置を固定した構成である。
この構成では、保持部材を移動させることにより、保持部材に保持された張架ローラの位置が変化し、中間転写ベルトの軌道を変化して、中間転写ベルトが感光体に対して接離する。また、検知位置の上流側の張架ローラと下流側の張架ローラとを保持する保持部材にスケールセンサが固定されているため、保持部材が移動しても、二つの張架ローラに張架された中間転写ベルトの張架面とスケールセンサとの位置関係は変化しない。特許文献1に記載の構成では、上流側の張架ローラと下流側の張架ローラとの間の張架面に検知位置を設定しているため、接離動作を行うときに中間転写ベルトの軌道が変化しても、検知位置を含む部分の中間転写ベルトとスケールセンサとの位置関係が変化しない。
接離動作に関わらず、検知位置を含む部分の中間転写ベルトとスケールセンサとの位置関係が変化しないため、接触状態と離間状態との何れの状態であっても、スケールセンサによる目印の検知を行うことが出来る。
特許文献1の構成では、上記保持部材が回動軸を中心に回動することで上流側の張架ローラと下流側の張架ローラとが張架している張架面を含む部分の中間転写ベルトの感光体に対する接離動作を行っている。また、この回動軸からの距離が、上流側の張架ローラよりも、下流側の張架ローラの方が離れており、保持部材を回動したときの変位が、下流側の張架ローラの方が大きい構成となっている。
このような構成で、保持部材の回動による移動範囲が小さいと、回動軸に近い上流側の張架ローラの移動量が小さくなり、離間させている感光体と中間転写ベルトとの離間量が小さくなる。離間量が小さいと、離間させている感光体よりも上流側の感光体で中間転写ベルトにトナー像を転写した場合に、離間しているはずの感光体と中間転写ベルトとが、公差やバタツキ等によって接触し、画像擦れが発生するおそれがある。
一方、保持部材の回動による移動範囲が大きくなるように設定すると、上流側の張架ローラの移動量も大きくなり、離間させているはずの感光体と中間転写ベルトとの接触を防止でき、画像擦れの発生を防止することが可能となる。しかし、上流側の張架ローラの移動量が十分大きくなるように、保持部材の回動による移動範囲を大きく設定すると、上流側の張架ローラよりも回動軸から離れた位置にある下流側の張架ローラの移動量は、上流側の張架ローラの移動量よりも大きくなる。その結果、下流側の張架ローラに張架される部分の中間転写ベルトの軌道が大きく変化する。このように中間転写ベルトの軌道が大きく変化すると、軌道の変化に起因するベルトテンション力の変化を抑制するために設けられているテンションローラによる付勢だけでは、ベルトテンション力の大幅な変化を回避できなくなる場合がある。
このように一つの張架ローラの移動量を大きく設定すると、他の張架ローラの移動量がさらに大きくなってしまう問題を解決するためには、検知位置の上流側の張架ローラと下流側の張架ローラとが、個別の保持部材で保持され、接離動作を行う構成が求められる。
このような構成の場合、検知位置の上流側の張架ローラの保持部材と、検知位置を含む部分の中間転写ベルトとの位置関係は接離動作によって変化してしまう。同様に、検知位置の下流側の張架ローラの保持部材と、検知位置を含む部分の中間転写ベルトとの位置関係も接離動作によって変化してしまう。このため、上流側の張架ローラの保持部材と、検知位置の下流側の張架ローラの保持部材との何れかにスケールセンサを固定したとしても、検知位置を含む部分の中間転写ベルトとスケールセンサとの位置関係を一定に保つことはできない。
よって、上流側の張架ローラの保持部材や下流側の張架ローラの保持部材と、検知位置を含む部分の中間転写ベルトとの位置関係が接離動作によって変化する構成であっても、スケールセンサと中間転写ベルトの検知位置との位置関係を接離動作に関わらず一定に保つことが可能な構成が求められる。
このような課題は、中間転写ベルトに限らず、ベルト表面が像担持体と対向する転写位置に記録材を搬送する転写搬送ベルト等、他のベルト部材でも生じ得る課題である。
また、ベルト部材の表面の検知対象を検知する検知手段としては、ベルト部材上の複数の目印を検知するスケールセンサに限るものではない。表面の傷の検知する検知手段やトナー付着量の検出に用いられる検知手段など、他の検知手段であっても同様の課題は生じ得る。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、検知位置の上流側の張架部材や下流側の張架部材の保持部材と、検知位置を含む部分のベルト部材との位置関係が接離動作によって変化する構成であっても、検知手段とベルト部材の検知位置との位置関係を接離動作に関わらず一定に保つことができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナー像を担持する像担持体と、外周面を該像担持体に当接させて転写ニップを形成しながら無端移動する無端状のベルト部材と、該ベルト部材を該像担持体に対して接離する接離手段と、該ベルト部材表面上の検知対象を検知する検知手段と、該検知手段を保持し、回動軸を中心に回動可能な検知手段保持部材と、を有する画像形成装置において、上記検知手段保持部材の上記回動軸を装置本体に対して移動させる検知手段回動軸移動手段を備え、上記検知手段回動軸移動手段は、上記検知手段が上記検知対象を検知する検知位置を含む上記ベルト部材の平面から上記検知手段保持部材の回動軸までの距離が、接触状態と離間状態とで同じになるように、該検知手段保持部材の回動軸を移動させる構成であり、該検知位置を含む該ベルト部材の平面に対する該検知手段保持部材の傾きが該接触状態と該離間状態とで同じになるように、該検知手段保持部材の回動方向の位置決めを行う検知手段回動方向位置決め手段を備えることを特徴とするものである。
検知手段とベルト部材の検知位置との位置関係を一定に保つには、検知位置を含むベルト部材の張架面と、検知手段との距離と、検知位置を含む張架面に対する検知手段の傾きとを一定に保つ必要がある。
特許文献1に記載の構成等、従来の画像形成装置では、検知手段を保持する検知手段保持部材の回動軸が装置本体に固定されていた。接離動作によって検知位置を含む部分のベルト部材の軌道が変化すると、検知位置を含む部分のベルト部材と装置本体との位置関係が変化する。このように装置本体に対する位置関係が変化するベルト部材と、装置本体に保持部材の回動軸が固定された検知手段との位置関係を一定に保つには、次のような構成を要する。
すなわち、検知手段と、検知位置を含む部分のベルト部材とが、同じ回動軸を中心に共に回動する構成である。このような構成を実現するには、検知位置の上流側の張架部材と、検知位置の下流側の張架部材と、検知手段とを一つの保持部材に保持する構成である。
この構成であれば、検知位置の上流側と下流側との二つの張架部材が同じ保持部材に保持されていることで、これら二つの張架部材と、検知位置を含む部分のベルト部材との位置関係が接離動作によって変化しない。このため、二つの張架部材と同じ保持部材に保持され、二つの張架部材との位置関係が固定された検知手段と、検知位置を含む部分のベルト部材との位置関係も接離動作によって変化せず、接離動作に関わらず一定に保つことができる。
しかし、この構成は、二つの張架部材を同じ保持部材に保持させる構成であり、一つの張架部材の移動量を大きく設定すると、他の張架部材の移動量がさらに大きくなってしまう問題が生じ得る。
一方、本発明においては、検知手段回動軸移動手段によって、検知手段保持部材の回動軸を装置本体に対して移動させることができるため、検知位置を含む部分のベルト部材の変位に合わせて、検知手段保持部材の回動軸を移動させることができる。そして、検知位置を含む部分のベルト部材の変位に合わせて、回動軸の移動、及び、検知手段保持部材の回動を行うことにより、検知手段とベルト部材の検知位置との位置関係を接離動作に関わらず一定に保つことが可能となる。
また、ベルト部材の変位に合わせて、回動軸の移動、及び、検知手段保持部材の回動を行うため、検知位置を含む部分のベルト部材と検知手段とが同じ回動軸を中心に回動しなくとも良い。このため、検知位置の上流側の張架部材や下流側の張架部材の保持部材と、検知位置を含む部分のベルト部材との位置関係が接離動作によって変化する構成であってもよい。
本発明によれば、検知手段の上流側の張架部材や下流側の張架部材の保持部材と、検知位置を含む部分のベルト部材との位置関係が接離動作によって変化する構成であっても、検知手段とベルト部材の検知位置との位置関係を接離動作に関わらず一定に保つことが可能となるという優れた効果がある。
ベルトユニットのベルト速度検出装置近傍の拡大説明図、(a)は接触状態、(b)は離間状態。 複写機を示す概略構成図。 形状係数SF−1の説明図。 形状係数SF−2の説明図。 中間転写ベルトの部分拡大説明図。 中間転写ベルト駆動装置の概略説明図。 スケールマークとスケールセンサとの配置状態の説明図。 スケールセンサによるスケールマークの検出についての説明図、(a)は、スケールマークの平面図、(b)は、側面透視図、(c)は、スケールセンサの検出面の平面図。 スケールセンサ及びセンサ保持部材の説明図、(a)は、二つのスケールセンサを一体に設けたセンサ基板の説明図、(b)は、センサ保持部材にセンサ基板を保持した状態の説明図。 センサ保持部材近傍の斜視拡大図。 各モードにおける中間転写ベルトの軌跡の変化の説明図、(a)は、中間転写ベルトが全ての感光体に接触しているモード、(b)は、中間転写ベルトが最下流のK用感光体にのみ接触しているモードの説明図、(c)は、中間転写ベルトが最上流のS用感光体にのみ接触しているモードの説明図。 ベルトユニットのK用一次転写ローラ近傍の拡大斜視図。 奥側接離スライダを手前側から見た説明図。 奥側接離スライダに保持された各部材を奥側接離スライダ側から見た説明図。 接離スライダに設けられた接離スタッドと、各ローラブラケットとの位置関係の拡大説明図、(a)は、図14中にαで示す領域の拡大図、(b)は、図14中にβで示す領域の拡大図、(c)は、図14中にγで示す領域の拡大図。 離間状態における図13に示す部分の説明図。 離間状態における図14に示す部分の説明図。 中間転写ベルトが四つの感光体の全てに当接している状態の従来例の説明図。 四つの感光体のうち、K用感光体だけに中間転写ベルトが接触している状態の従来例の説明図。 中間転写ベルトが全ての感光体から離間している状態の従来例の説明図。 Kニップ上流ローラと、K用一次転写ローラと、スケールセンサとを、第一ブラケットに固定した構成の説明図、(a)は、接触状態、(b)は離間状態。 図21に示す構成のC用感光体とC用一次転写ローラとの当接部近傍の拡大図。
以下、本発明を、電子写真方式の複写機(以下、単に複写機500という)に適用した実施形態について説明する。
まず、複写機500の基本的な構成について説明する。
図2は、複写機500を示す概略構成図である。複写機500は、画像以下、本発明を適用した画像形成装置の実施形態について説明する。複写機500は、タンデム型カラー画像形成装置であり、画像形成装置本体部であるプリンタ部150と、給紙装置200と、スキャナ300と、原稿自動搬送装置(ADF)400とを備えている。
プリンタ部150には、中央に、無端状のベルト部材である中間転写ベルト50を有するベルトユニット510を備えている。図2に示すように、中間転写ベルト50は、三つ支持ローラ(14、15及び16)に掛け回されており、この状態で、図2中の時計回りに無端移動可能となっている。プリンタ部150は、三つの支持ローラのうち、クリーニング対向ローラ15に対して中間転写ベルト50を挟んで対向する位置(図中、クリーニング対向ローラ15の左側)に、中間転写体クリーニング装置17を備える。中間転写体クリーニング装置17は、転写紙Sに画像を転写した後の中間転写ベルト50上に残留する残留トナーを除去する。
また、三つの支持ローラのうちの、ベルト駆動ローラ14とクリーニング対向ローラ15との間に張り渡した中間転写ベルト50の張架面に対向する位置には、タンデム型画像形成部120が配置されている。タンデム型画像形成部120には、対向する中間転写ベルト50の張架面の表面移動方向に沿って、ブラック、マゼンタ、シアン及びイエロー、それぞれの画像形成手段である四つの画像形成ユニット18が超架面に対向して並置されている。
四つの画像形成ユニット18はそれぞれ感光体10(K,M,C,Y)と、感光体10上にトナー像を形成する帯電装置、現像装置、感光体クリーニング装置及び除電装置等とを備える。また、四つの感光体10それぞれと対向するように中間転写ベルト50を挟んで四つの一次転写ローラ62を備える。
タンデム型画像形成部120の上方には、露光装置21が配置されている。中間転写ベルト50を挟んでタンデム型画像形成部120が配置された側とは反対側(中間転写ベルト50の下方)には、二次転写装置22が配置されている。二次転写装置22においては、無端ベルトである転写搬送ベルト24が一対の転写搬送支持ローラ23に張架されており、一対の転写搬送支持ローラ23の一方が駆動ローラとして回転駆動することにより、転写搬送ベルト24は図2中の反時計回り方向に回転駆動する。また、図2中の右側の転写搬送支持ローラ23と二次転写対向ローラ16とは、中間転写ベルト50及び転写搬送ベルト24を挟んで当接している。この当接による中間転写ベルト50と転写搬送ベルト24との接触部分が、中間転写ベルト50上の画像を転写紙Sに転写する二次転写ニップとなる。
プリンタ部150における二次転写装置22の転写紙Sの搬送方向下流側(図2中の左側)には、トナー像を転写紙S上に定着する定着装置25が配置されている。定着装置25は、内部に加熱手段である不図示のヒータが設けられた加熱ローラ26と、図示しないバネによって加圧されて加熱ローラ26と圧接し圧接部であるニップ部を形成する加圧ローラ27を有している。
上述した二次転写装置22はは、画像転写後の転写紙Sをこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えている。二次転写装置22としては、非接触のチャージャを配置してもよく、そのような場合は、二次転写装置22がこのシート搬送機能をあわせて備えることは難しくなる。
プリンタ部150における二次転写装置22及び定着装置25の下方には、上述したタンデム型画像形成部120と平行に、転写紙Sの両面に画像形成を行う際に転写紙Sを反転させる反転装置28が配置されている。
次に、複写機500を用いたフルカラー画像の形成(カラーコピー)について説明する。先ず、原稿自動搬送装置(ADF)400の原稿台430上に原稿をセットするか、あるいは、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じて、原稿自動搬送装置400で原稿を押さえる。
使用者が不図示の操作パネルのスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは原稿が搬送されてコンタクトガラス32上へと移動された後で、スキャナ300が駆動し、第一走行体33及び第二走行体34が走行する。一方、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは直ちに、スキャナ300が駆動し、第一走行体33及び第二走行体34が走行する。このとき、第一走行体33により、光源からの光が照射されることで、この光が原稿面で反射し、この反射光が第一走行体33及び第二走行体34におけるミラーで反射し、結像レンズ35を通して読み取りセンサ36で受光される。これにより、カラー原稿(カラー画像)が読み取られ、ブラック、イエロー、マゼンタ、及びシアンの画像情報とされる。
また、使用者が不図示のスタートスイッチを押すと、不図示の駆動モータでベルト駆動ローラ14を回転駆動し、他の二つの支持ローラ(15及び16)を従動回転させ、中間転写ベルト50を無端移動させる。
これと同時に、タンデム型画像形成部120における四つの画像形成ユニット18のそれぞれの感光体10を回転駆動させる。上述したブラック、マゼンタ、シアン及びイエローの各画像情報は、露光装置21に伝達され、各画像情報に応じた露光光が各画像形成ユニット18の各感光体10に向けてそれぞれ照射される。これにより、各画像形成ユニット18の各感光体10上にそれぞれ、ブラック、マゼンタ、シアン及びイエローの各色トナー画像が形成される。
こうして形成された各色トナー画像を、表面移動する中間転写ベルト50に順次重ね合わせて転写(一次転写)し、中間転写ベルト50上に合成カラー画像を形成する。
一方、使用者が不図示のスタートスイッチを押すと、給紙装置200においては、給紙ローラ142の一つを選択的に回転する。これにより、ペーパーバンク143に多段に備える給紙カセット144の一つから転写紙Sを繰り出し、分離ローラ145で一枚ずつ分離して給紙路146に送り込む。給紙路146に到達した転写紙Sを搬送ローラ147で搬送してプリンタ部150内の本体側給紙路148に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。
または、使用者が不図示のスタートスイッチを押すと、手差し給紙ローラ51を回転して手差しトレイ54上の転写紙Sを繰り出す。そして、手差し分離ローラ52で一枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、上記同様にレジストローラ49に突き当てて止める。
レジストローラ49は、一般には接地されて使用されるが、転写紙Sの紙粉除去のためにバイアスが印加された状態で使用されてもよい。
レジストローラ49に突き当てて止めた後、中間転写ベルト50上に形成された合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、上述した二次転写ニップに向けて転写紙Sを送り込む。二次転写ニップにおける二次転写装置22側の転写搬送支持ローラ23と二次転写対向ローラ16との間に形成される転写電界によって中間転写ベルト50上の合成カラー画像を転写紙S上に転写し、転写紙S上にカラー画像を形成する。二次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト50上の転写残トナーは、中間転写体クリーニング装置17が除去し、タンデム型画像形成部120による再度の画像形成に備える。
カラー画像が形成された転写紙Sは、二次転写装置22により搬送されて、定着装置25へと送り込まれる。この定着装置25では、加熱ローラ26と加圧ローラ27とによって形成されるニップ部で、熱と圧力とを付与することによりカラー画像を転写紙S上に定着する。
定着装置25を通過した転写紙Sは、定着後搬送ローラ対56によって搬送力を付与され、切換爪55の位置に到達する。転写紙Sは、切換爪55が搬送方向を切り換えることで排出ローラ対156により排出されて排紙トレイ57上にスタックされる。または、切換爪55が搬送方向を切り換ることで反転装置28に到達し、ここで反転されて再びレジストローラ49に突き当たる位置まで導かれる。そして、二次転写ニップで裏面にも画像が形成され定着装置25で定着された後、排出ローラ対156により排出されて排紙トレイ57上にスタックされる。
中間転写ベルト50はPVDF(フッ化ビニルデン)、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PI(ポリイミド)、PC(ポリカーボネート)等を単層または複数層に構成している。これに、カーボンブラック等の導電性材料を分散させ、その体積抵抗率を10〜1012[Ω・cm]、かつ表面抵抗率を10〜1013[Ω・cm]の範囲となるよう調整されている。必要に応じて中間転写ベルト50の表面に離型層をコートしても良い。コートに用いる材料としては、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PTFE(ポリ四フッ化エチレン)、PVDF(フッ化ビニルデン)、PEA(パ−フルオロアルコキシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)、PVF(フッ化ビニル)等のフッ素樹脂が使用できるが、これに限定されるものではない。
中間転写ベルト50の製造方法は注型法、遠心成形法等があり、必要に応じてその表面を研磨しても良い。
中間転写ベルト50の体積抵抗率が上述した範囲を超えると、転写に必要なバイアスが高くなるため、電源コストの増大を招くため好ましくない。また、転写工程、転写紙剥離工程などで中間転写ベルト50の帯電電位が高くなり、かつ自己放電が困難になるため除電手段を設ける必要が生じる。また、体積抵抗率および表面抵抗率が上述した範囲を下回ると、帯電電位の減衰が早くなるため自己放電による除電には有利となるが、転写時の電流が面方向に流れるためトナー飛び散りが発生してしまう。したがって、中間転写ベルト50の体積抵抗率および表面抵抗率は上述した範囲内が好ましい。
体積抵抗率および表面抵抗率の測定は高抵抗抵抗率計(三菱化学社製:ハイレスタIP)にHRSプローブ(内側電極直径5.9[mm]、リング電極内径11[mm])を接続して行う。そして、中間転写ベルト50の表裏に100[V](表面抵抗率は500[Ω・cm])の電圧を印加して10[秒]後の測定値を用いた。
また、転写ローラ(二次転写ニップを形成するローラ)は発泡樹脂剤を金属製(鉄、ステンレス鋼、アルミニウム等)の芯金に塗布したものである。発泡樹脂剤の肉厚は2[mm]〜10[mm]であるがこれに限定するものではない。
次に、複写機500に好適に使用されるトナーについて説明する。
複写機500で使用するトナーとしては、形状係数SF−1が100〜180、形状係数SF−2が100〜180の範囲にあることが望ましい。
図3は、形状係数SF−1を説明するためにトナーの形状を模式的に表した図である。形状係数SF−1は、トナー形状の丸さの割合を示すものであり、下記式(1)で表される。トナーを二次元平面に投影してできる形状の最大長MXLNGの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF−1={(MXLNG)/AREA}×(100π/4)・・・式(1)
SF−1の値が100の場合トナーの形状は真球となり、SF−1の値が大きくなるほど不定形になる。
また、図4は、形状係数SF−2を説明するためにトナーの形状を模式的に表した図である。形状係数SF−2は、トナーの形状の凹凸の割合を示すものであり、下記式(2)で表される。トナーを二次元平面に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで除して、100/4πを乗じた値である。
SF−2={(PERI)/AREA}×100/(4π)・・・式(2)
SF−2の値が100の場合トナー表面に凹凸が存在しなくなり、SF−2の値が大きくなるほどトナー表面の凹凸が顕著になる。
形状係数の測定は、具体的には、走査型電子顕微鏡(S−800:日立製作所製)でトナーの写真を撮り、これを画像解析装置(LUSEX3:ニレコ社製)に導入して解析して計算した。トナーの形状が球形に近くなると、トナーとトナーあるいはトナーと感光体との接触状態が点接触になる。このために、トナー同士の吸着力は弱くなり流動性が高くなる。また、トナーと感光体との吸着力も弱くなって、転写率が高くなる。形状係数SF−1、SF−2のいずれかが180を超えると、転写率が低下するとともに、感光体10や中間転写ベルト50にトナーが付着した場合のクリーニング性も低下するため、好ましくない。
また、トナー粒径は体積平均粒径で4〜10[μm]の範囲であることが望ましい。この範囲よりも小粒径の場合には現像時に地汚れの原因となったり、流動性が悪化し、凝集しやすくなるので中抜けが発生し易くなったりする。逆にこの範囲よりも大粒径の場合にはトナー飛び散りや、解像度悪化により高精細な画像を得ることができない。複写機500では、トナーとして体積平均粒径が6.5[μm]のものを用いた。
図5は、中間転写ベルト50の部分拡大説明図であり、中間転写ベルト50の軌跡とセンサ保持部材130との位置関係の説明図である。
中間転写ベルト50は図5中の矢印F方向に表面移動する。また、二次転写対向ローラ16とクリーニング対向ローラ15との間に、中間転写ベルト50を外周面側から押圧するテンションローラ19を備える。テンションローラ19は、付勢部材である不図示のベルトテンションスプリングのよって中間転写ベルト50の外周面に向かって押圧されており、中間転写ベルト50のベルトテンションの変動を抑制する構成となっている。
また、K用一次転写ローラ62Kが中間転写ベルト50を挟んでK用感光体10Kに当接するKニップの中間転写ベルト50の表面移動方向上流側には、後述するスケールセンサ6を備えたベルト速度検出装置110が配置されている。
図6は、中間転写ベルト50の駆動制御を行う中間転写ベルト駆動装置105の概略説明図である。
図6に示すように、中間転写ベルト50は、ベルト駆動ローラ14、クリーニング対向ローラ15及び二次転写対向ローラ16に掛け渡されている。また、図6では、図示を省略した上述のテンションローラ19により、表面移動方向(図中の矢印F方向)に沿った所定のテンションが付加させる。この状態で、ベルト駆動モータ7が駆動し、ベルト駆動ローラ14に取り付けられた減速ギヤ8に回転駆動を伝達すると、ベルト駆動ローラ14が回転駆動し、中間転写ベルト50が所定速度で表面移動する。
また、中間転写ベルト50のおもて面または裏面(図6に示す構成では裏面である内周面)の一方の側縁部に沿って、その無端移動方向の全周にわたって所定間隔(ピッチ)で複数のスケールマークSMが連続して設けられている。
これら複数のスケールマークSMは、同じ長さに形成されて、互いに平行に等間隔で、かつ、無端移動方向に沿って極めて小さいピッチで配列され、中間転写ベルト50の全周に設けられて、全体として中間転写ベルト50のスケール5を構成している。
図6に示す構成では、スケールマークSMは、所定色の目盛状に形成されており、例えば中間転写ベルト50の表面よりも反射率の高いインキ等によって印刷されたものが挙げられる。他の例としては、地の反射率とは異なる反射率のスケールマークSMを印刷したテープを、中間転写ベルト50の全周に亘って貼り着けられた者を挙げることも出来る。
中間転写ベルト50の駆動の制御を行う駆動制御装置70は、互いに接続された制御装置71と、モータ駆動回路81と、スケールマークSMを検出するスケールセンサ6とを有する。スケールセンサ6は、中間転写ベルト50のスケールマークSMの形成位置上方に僅かな距離を開けて配置されている。
スケールセンサ6は、中間転写ベルト50の表面移動方向に沿って所定間隔を置いて複数(図6に示す構成では、下流側センサ6Aと上流側センサ6Bとの二つ)配置され、それぞれ中間転写ベルト50上のスケールマークSMを順次検出して、制御装置71に検出信号を出力する。
制御装置71は、後述するように、検出信号からスケールマークSMをピッチ補正するための位置データ等を取得し、目標位置データをモータ駆動回路81に入力する等して、中間転写ベルト50の移動速度を制御する。このように、制御装置71は、下流側センサ6Aと上流側センサ6Bとで検出した中間転写ベルト50の位置情報等に基づき、モータ駆動回路81に適宜信号を出力する。そして、モータ駆動回路81によりベルト駆動モータ7を駆動させて、中間転写ベルト50の表面移動速度をフィードバック制御する。
図7は、スケールマークSMとスケールセンサ6との配置状態についての説明図である。
本実施形態の駆動制御装置70では、図7に示すように、図中矢印Fで示す中間転写ベルト50の表面移動方向に沿って、上流側センサ6Bと下流側センサ6Aとを、それぞれが全てのスケールマークSMを検出できるように配置している。
また、図7に示すように、上流側センサ6Bと下流側センサ6Aとの検出点の間隔を検出間隔Dとし、スケールマークSMのピッチの設計値をスケールピッチP0とした場合、次のように設定されている。すなわち、検出間隔Dは、スケールピッチP0の整数倍(D=N・P0(N=1、2、3・・・))に設定されている。
中間転写ベルト50に伸縮等がないときには、二つのスケールマークSMの中心部が、上流側センサ6Bと下流側センサ6Aとの検出点を同時に通過する。上流側センサ6Bと下流側センサ6Aとは、中間転写ベルト50が移動すると、それぞれスケールマークSMを順次検出して検出信号を制御装置71に出力する。そして、制御装置71が、後述するように、検出信号(入力信号)の位相差等に基づいて、モータ駆動回路81をフィードバック制御する。
図8は、スケールセンサ6によるスケールマークSMの検出についての説明図である。図8(a)は、スケールマークSMを中間転写ベルト50の内側から見た平面図、図8(b)は、スケールセンサ6の光学系の構成と光路とを示す側面透視図、図8(c)は、スケールセンサ6の検出面の平面図(上面図)である。
本実施形態のスケールマークSMは、反射型のマークであり、図8(a)に示すように、図中矢印Fで示す表面移動方向に沿って中間転写ベルト50の外周面に反射部(スケールマークSM)と遮光部SBとが交互に形成されている。
また、図8(b)及び図8(c)に示すように、スケールセンサ6は、LED等の発光素子121、コリメートレンズ122及びスリットマスク123を備える。さらに、スケールセンサ6は、ガラスや透明樹脂フィルム等の透明カバーからなる受光窓124、及びフォトトランジスタ等の受光素子125を備える。そして、これらの各部材がセンサ筐体140の各部に固定されている。
スケールセンサ6の光源である発光素子121が発光すると、その光がコリメートレンズ122を通過して平行光束になる。そして、スリットマスク123のスケールマークSMと平行な複数のスリット123aを通り、複数の光ビームLBに分割されて、中間転写ベルト50上のスケール5に照射される。
この複数の光ビームLBの一部がスケールマークSMにより反射されて、反射光が受光窓124を通って受光素子125によって受光され、受光素子125が反射光の明暗の変化(強弱)を電気信号に変換する。
このように、スケールセンサ6は、受光素子125により反射光の強弱を感知してスケールマークSMを検出し、中間転写ベルト50の移動に伴うスケールマークSMの有無を、連続的に変調されたアナログ交番信号にして出力する。
図9は、ベルト速度検出装置110におけるスケールセンサ6及びセンサ保持部材130の説明図である。図9(a)が二つのスケールセンサ6(6A及び6B)を一体に設けたセンサ基板127の説明図、(b)がセンサ保持部材130にセンサ基板127を保持した状態の説明図である。
ベルト速度検出装置110は、図9(b)に示すように、センサ基板127とセンサ保持部材130とから主に構成されている。
図9(a)に示すようにセンサ基板127には、発光素子121及び受光素子125等が入った二つのスケールセンサ6(6A及び6B)の検知面126が図中上方に向くように配置されている。また、センサ基板127における二つのスケールセンサ6(6A及び6B)を設けた側とは反対側の端部近傍には、図中上方に突出するように固定されたハーネスコネクタ部128が配置されている。
センサ保持部材130は、図9(b)に示すように、センサ基板127を保持している。そして、後述するセンサブラケット161に固定され、センサブラケット161のベルト移動方向上流側の一端側が後述するセンサ回動軸162によって回動可能に支持されている。
また、センサ保持部材130のベルト対向面131には、二つのセンサ窓132が形成されている。二つのセンサ窓132は、センサ保持部材130が保持するセンサ基板127に固定された二つのスケールセンサ6の検知面126の一部を中間転写ベルト50に対して露出させるためのものである。
このベルト対向面131は中間転写ベルト50と接触するため、表面に植毛処理をするなどして摩擦力を小さくする工夫をしている。また、本実施形態のセンサ保持部材130は、樹脂製のものを用いているが、他の設計条件による制約が無ければ、金属製のものでも良い。
図10は、センサ保持部材130近傍の斜視拡大図であり、中間転写ベルト50やセンサブラケット161は部分断面図となっている。
本実施形態では、図10に示すように、中間転写ベルト50のばたつきに起因するスケールセンサ6の検知誤差を抑制するために、センサ保持部材130とベルト上押さえ部材135とによって中間転写ベルト50を挟み込んでいる。
上押さえ部材135が中間転写ベルト50と接触する上押さえ接触部136の接触面も、植毛処理を施すなどして摩擦係数を減らすことが好ましい。
また、センサ保持部材130が中間転写ベルト50と接触するベルト対向面131も、植毛処理を施すなどして摩擦係数を減らすことが好ましい。
また、上押さえ部材135を設ける構成では、中間転写ベルト50の幅方向(矢印で示す表面移動方向に直交する方向)の端部にスケールセンサ6を設置することが好ましい。上押さえ部材135は、中間転写ベルト50を挟んでスケールセンサ6と対向する位置に設けられるため、中間転写ベルト50の幅方向の中央側にスケールセンサ6を設けると次のような不具合が生じる。すなわち、スケールセンサ6が対向する位置の中間転写ベルト50の裏側が、中間転写ベルト50上の画像範囲内となってしまい上押さえ部材135を設置できなくなるためである。上押さえ部材135は、センサ保持部材130に対し、ねじ止めによって位置決めされており、センサ保持部材130が移動するときには、センサ保持部材130と共に移動する。
図14に示すように、センサ保持部材130と中間転写ベルト50とを接触させることで、スケールセンサ6とスケールマークSMとの間の距離のばらつきを小さくすることができる。
図11は、各モードにおける中間転写ベルト50の軌跡の変化の説明図である。図11(a)は、中間転写ベルト50が全ての感光体10に接触しているモードの説明図であり、図11(b)は、中間転写ベルト50が最下流のK用感光体10Kにのみ接触しているモードの説明図である。また、図11(c)は、中間転写ベルト50が最上流のS用感光体10Sにのみ接触しているモードの説明図である。
図2では、四つの感光体10を備える構成を示したが、図11に示すように五つの感光体10を備える構成としてもよい。五つ目の感光体10であるS用感光体10Sとしては、透明なクリアトナーによって現像がなされる構成を挙げることが出来る。
図11に示す、中間転写ベルト50が接触する感光体10の数や中間転写ベルト50の軌跡などは一例である。例えば、中央の三色(Y,C,M)の感光体10とのみ中間転写ベルト50が接触するモードを設定しても良い。
複写機500は、K用感光体10KとK用一次転写ローラ62Kとが中間転写ベルト50を挟んで当接するK用の一次転写部であるKニップを形成する。そして、図11に示すように、Kニップに対して、中間転写ベルト50の表面移動方向(以下、「ベルト移動方向」とよぶ。)上流側にベルト速度検出装置110を配置している。また、ベルト速度検出装置110に対してさらにベルト移動方向上流側にKニップ上流ローラ153を備え、Kニップに対してベルト移動方向下流側にはKニップ下流ローラ154を備える。
次に、図1を用いて本発明の特徴部について説明する。
図1は、図11中のベルト速度検出装置110近傍の拡大説明図である。図1(a)は、最下流のK用感光体10Kと中間転写ベルト50とが接触しているモード(図11(a)または図11(b)のモード)のときの説明図である。また、図1(b)は、最下流のK用感光体10Kと中間転写ベルト50とが離間しているモード(図11(c)のモード)のときの説明図である。
Kニップ上流ローラ153は、上流ローラブラケット702に保持されており、上流ローラブラケット702が、上流ローラ回動軸172を中心に回動することによって、Kニップ上流ローラ153が上下に移動する。上流ローラ回動軸172は、装置本体(中間転写ベルトフレーム等)に固定されており、この上流ローラ回動軸172が上流ローラブラケット702の回動方向の動きの主基準となる。
上流ローラブラケット702は、二点鎖線で模式的に示す上流ローラ付勢スプリング750によって、上流ローラ回動軸172から離れた側の端部が上方(図1中の矢印E1方向)に引っ張られている。図1(a)に示す接触状態のときは、上流ローラ駆動カム703が上流ローラブラケット702に接触していない。このため、上流ローラ付勢スプリング750に付勢された上流ローラブラケット702は、装置本体(中間転写ベルトフレーム等)に固定された上流ローラ従基準部材705に突き当たる。これにより、上流ローラブラケット702及びKニップ上流ローラ153の装置本体に対する位置決めがなされる。
図1(a)に示す接触状態から図1(b)に示す離間状態とするときには、不図示の駆動モータを駆動し、上流ローラ駆動カム703を回転させることで、上流ローラブラケット702に上流ローラ駆動カム703が突き当たる。このとき、上流ローラ駆動カム703が上流ローラブラケット702を下方に押圧する。これにより、上流ローラ付勢スプリング750の付勢力に反して、上流ローラブラケット702の図1中の左端側が、下方に下がって、上流ローラ従基準部材705から上流ローラブラケット702が離間する。この状態では、上流ローラブラケット702に突き当たっている上流ローラ駆動カム703が上流ローラブラケット702の従基準となり、装置本体に対する上流ローラブラケット702の位置決めを行う。
図1に示す構成では、図1(b)で示す離間状態のときは、Kニップ上流ローラ153が中間転写ベルト50に対して離間している。
センサ保持部材130を介して上述したスケールセンサ6を保持するセンサブラケット161は、ベルト移動方向上流側の端部が、回動軸であるセンサ回動軸162によって回動可能に支持されている。
センサブラケット161の主基準となるセンサ回動軸162は、上流ローラブラケット702に設置している。このような構成により、上流ローラブラケット702の回動動作によって、センサ回動軸162の装置本体に対する位置が移動する。
センサブラケット161は、二点鎖線で模式的に示すセンサブラケット付勢スプリング751によって、センサ回動軸162から下方(図1中の矢印E2方向)に引っ張られている。上流ローラブラケット702には、図1(a)に示す接触状態のときに、センサブラケット161の従基準として、センサブラケット161を下方から支持する接触時従基準部材704が設けられている。一方、装置本体には、図1(b)に示す離間状態のときに、センサブラケット161の従基準として、センサブラケット161を下方から支持する離間時従基準部材713が設けられている。すなわち、離間状態のときには、センサブラケット161に突き当たる従基準を、中間転写ベルトフレーム等の装置本体に設けられた、接触時とは別の従基準にセンサブラケット161を突き当てる構成である。
センサブラケット付勢スプリング751によって下方に付勢されるセンサブラケット161は、図1(a)に示す接触状態では、接触時従基準部材704よりも上方に位置する離間時従基準部材713に突き当たる。センサブラケット付勢スプリング751によって付勢し、接触時従基準部材704に突き当てることで、センサブラケット161の位置決めを行っている。
図1(a)に示す接触状態から上流ローラ駆動カム703が回転して、上流ローラブラケット702に突き当たると、上流ローラブラケット702が上流ローラ回動軸172を中心に図1中の時計回り方向に回動する。これにより、上流ローラブラケット702に固定された接触時従基準部材704は下方に移動する。従基準の移動に合わせて、センサブラケット161もセンサ回動軸162を中心に図1中の時計回り方向に回動する。その後、装置本体に固定された離間時従基準部材713に突き当たると、センサ回動軸162を中心としたセンサブラケット161の回動が止まる。これにより、接触時従基準部材704がセンサブラケット161から離間する。上流ローラ駆動カム703の回転が停止すると、上流ローラブラケット702の位置が定まり、上流ローラブラケット702に設けられたセンサ回動軸162の位置も定まる。このときの、センサブラケット付勢スプリング751によって付勢し、離間時従基準部材713に突き当てることで、センサブラケット161の位置決めが行われる。
また、検知位置を含む部分の中間転写ベルト50とセンサ回動軸162との距離Wが、接触状態のときと離間状態のときとで同じ距離となるように、上流ローラブラケット702におけるセンサ回動軸162の位置を設定している。さらに、検知位置を含む部分の中間転写ベルト50の張架面に対するセンサブラケット161の傾きが一定となるように、接触時従基準部材704の位置と、離間時従基準部材713の位置とを設定している。
本実施形態では、センサ回動軸162から検知位置を含む中間転写ベルト50の張架面まで距離Wと、この張架面に対するセンサブラケット161の傾きとが、接離動作に関わらず一定である。このため、検知位置を含む中間転写ベルト50の張架面と、センサブラケット161に固定されたスケールセンサ6との位置関係を、接離動作に関わらず一定に保つことが可能となる。
上述したように、センサブラケット161及び上流ローラブラケット702は、スプリングによって付勢され、それぞれの突き当て部材(705、703、704、713)に突き当たることで位置決めしている。二つのブラケットの位置決めを重力等のみで行うと、共振点を調整することが出来ない。これに対して、スプリング等の弾性部材を用いることでバネ定数を調整すれば共振点を調整できる。
また、ベルト上押さえ部材135は、センサ保持部材130に位置決めされており、センサ保持部材130はセンサブラケット161に固定されている。すなわち、ベルト上押さえ部材135はセンサ保持部材130を介して、センサブラケット161に固定されている。このため、センサブラケット161が接離動作によって変位しても、ベルト上押さえ部材135のセンサ保持部材130やセンサブラケット161に対する位置関係は保たれる。
ここで従来の中間転写ベルトを備えた画像形成装置の構成について説明する。
中間転写ベルトを備えた画像形成装置では、中間転写ベルトを駆動する駆動モータを一定速度で駆動しても、中間転写ベルトに速度変動が発生することがある。その速度変動の原因としては、中間転写ベルトを張架する張架ローラの偏心、駆動ギヤの偏心、中間転写ベルトの周方向における厚みムラなどが挙げられる。中間転写ベルトに対してトナー像の重ね合わせ転写を実施している最中に、中間転写ベルトの速度変動が発生すると、その速度変動に起因するトナー像の形状が色ズレとなって現れるため、画質劣化が非常に目立ってしまう。
上記特許文献1の画像形成装置は、中間転写ベルトの速度変動による色ズレの発生を抑え得る構成を備えている。この画像形成装置は、ベルト周方向に所定ピッチで並ぶ複数の目印を具備するスケールを中間転写ベルトに設けている。そして、スケールにおける個々の目印をスケールセンサによって検知する時間間隔に基づいて中間転写ベルトの速度を検出する。その検出結果に基づいてベルト駆動モータの駆動速度をフィードバック制御することで、中間転写ベルトの速度変動を低減している。
中間転写ベルトの軌道を変化させることで接離動作を行う構成の場合、中間転写ベルトの軌道が変化しても、スケールセンサとスケールセンサが目印を検知する位置の中間転写ベルト表面(以下、「検知位置」とよぶ)との位置関係が変化しないことが求められる。特許文献1には、スケールセンサに対して中間転写ベルトの移動方向上流側の張架ローラと、下流側の張架ローラと、スケールセンサとを一つの保持体に固定した構成が記載されている。以下、図18〜図20を用いて特許文献1に記載の構成について説明する。
図18〜図20は、複数の張架ローラに張架された中間転写ベルト50と、四つの感光体10(Y,M,C,K)との位置関係を示す説明図である。図18は、中間転写ベルト50が、四つの感光体10(Y,M,C,K)の全てに当接している状態の説明図であり、上記複数色モードに対応する。図19は、四つの感光体10(Y,M,C,K)のうち、K用感光体10Kだけに中間転写ベルト50が接触している状態の説明図であり、上記単色モードに対応する。図20は、中間転写ベルト50が全ての感光体10(Y,M,C,K)から離間している状態の説明図であり、上述した画像形成を行わない状態に対応する。
K用感光体10Kに対して中間転写ベルト50を挟んで当接するK用一次転写ローラ62Kは、第一ブラケット72に保持されている。また、K用一次転写ローラ62K以外の三つの一次転写ローラ62(Y,M,C)は、不図示の第二ブラケットに保持されている。図18の状態から第二ブラケットを不図示の回動手段によって回動させることで、三つの一次転写ローラ62(Y,M,C)が三つの感光体10(Y,M,C)から離間する。これにより、中間転写ベルト50が三つの感光体10(Y,M,C)から離間して、図19に示す状態となる。また、図19の状態から第一偏心カム73を回転させることで、第一ブラケット72が第一回動軸72aを中心にして回動して、K用一次転写ローラ62KがK用感光体10Kから離間する。これにより、中間転写ベルト50がK用感光体10Kから離間して、図20中の実線で示す状態となる。
このような接離動作により、中間転写ベルト50の張架形状が変化する。しかし、図示しないブラケットにスライド移動可能に保持されながらベルト外周面に向けて付勢されているテンションローラ19がその変化に応じて柔軟に移動することで、ベルトテンション力の大幅な変化を回避している。
図18〜図20に示す構成では、K用一次転写ローラ62Kに対して中間転写ベルト50の移動方向上流側に中間転写ベルト50の表面に設けられた目印を検知するスケールセンサ6を備える。また、スケールセンサ6に対してベルト移動方向上流側にKニップ上流ローラ153を備え、K用一次転写ローラ62Kに対してベルト移動方向下流側にKニップ下流ローラ154を備える。そして、Kニップ上流ローラ153、K用一次転写ローラ62K、スケールセンサ6及びKニップ下流ローラ154は、何れも第一ブラケット72に保持されている。すなわち、スケールセンサ6に対して上流側の張架ローラであるKニップ上流ローラ153と、下流側の張架ローラであるK用一次転写ローラ62Kと、スケールセンサ6とを一つの保持体である第一ブラケット72に固定した構成となっている。このため、スケールセンサ6が目印を検知するKニップ上流ローラ153とK用一次転写ローラ62Kとの間の中間転写ベルト50の表面とスケールセンサ6との位置関係は、第一ブラケット72の回動動作に関わらず一定となる。
この構成では、第一ブラケット72を回動させることで、中間転写ベルト50の軌道を変化させ、K用感光体10Kに対する中間転写ベルト50の接離動作を行う。そして、スケールセンサ6と中間転写ベルト50の検知位置との位置関係は、第一ブラケット72の回動動作に関わらず一定で、変化しない。よって、接離動作を行う構成で、中間転写ベルト50の軌道が変化しても、スケールセンサ6と検知位置を含む部分の中間転写ベルト50との位置関係が変化しない構成を実現できる。
しかしながら、図18〜図20に示す構成のように、スケールセンサ6に対して中間転写ベルト50の移動方向上流側の張架ローラと、下流側の張架ローラと、スケールセンサ6とを一つの保持体に固定した構成では以下のような問題が生じることがあった。
図21は、スケールセンサ6の上流側の張架ローラであるKニップ上流ローラ153と、下流側の張架ローラであるK用一次転写ローラ62Kと、スケールセンサ6とを、第一ブラケット72に固定した構成の説明図である。図21(a)は、中間転写ベルト50が、全ての感光体10に当接している状態の説明図であり、図21(b)は複数の感光体10のうち、最上流側の感光体10のみに中間転写ベルト50が接触している状態の説明図である。また、図22は、スケールセンサ6に対して上流側となるC用感光体10CとC用一次転写ローラ62Cとの当接部近傍の拡大図であり、図21(a)の状態を破線で示し、図21(b)の状態を実線で示している。
第一ブラケット72は、第一回動軸72aを中心に回動可能で、第一ブラケット72の図中右側を下方に付勢する不図示のスプリングと第一偏心カム73とによって、第一ブラケット72の回動方向の位置決めがなされる。そして、第一偏心カム73が上下に動くことで第一ブラケット72も上下に動く。図21(a)と図21(b)とでは、中間転写ベルト50の軌跡が変化しているが、どちらの軌跡でも、Kニップ上流ローラ153とK用一次転写ローラ62Kとが中間転写ベルト50に接触して、スケールセンサ6が目印の検知を行う検知位置を含む部分の中間転写ベルト50の軌跡を形成している。このような構成によって、検知位置を含む部分の中間転写ベルト50と、スケールセンサ6との位置関係は一定に保たれる。
この構成では、Kニップ上流ローラ153とK用一次転写ローラ62Kとが同じブラケットに固定されているため、それぞれの位置を独立に位置決めすることができず、一方の位置を動かせば他方の位置も動くということになる。
このような構成で、第一ブラケット72の回動による移動範囲が小さいと次のような問題が生じる。図21(b)に示すように、中間転写ベルト50が最上流側の感光体10のみに接触している場合、中間転写ベルト50は、最上流側の感光体10と対向する一次転写ローラ62とKニップ上流ローラ153との間が直線状の張架面となるように張架される。このため、Kニップ上流ローラ153よりも上流側にある一次転写ローラ62を中間転写ベルト50よりも十分に離間させても、各感光体10と中間転写ベルト50との距離は、Kニップ上流ローラ153の移動量(図22中の「D」)よりも小さくなる。第一ブラケット72の回動による移動範囲が小さいと、Kニップ上流ローラ153の移動量が小さくなり、離間させている感光体10と中間転写ベルト50との離間量が小さくなる。
離間量が小さいと、最上流側の感光体10からトナー像が転写された中間転写ベルト50が離間しているはずの下流側の感光体10と公差や中間転写ベルト50のばたつき等によって接触し、画像擦れが発生するおそれがある。
このような問題を防止するために、第一ブラケット72の回動による移動範囲を大きく設定することが考えられるが、この場合、次のような問題が生じる。
まず、上記問題を解決するために、Kニップ上流ローラ153の移動量が十分大きくなるように、第一ブラケット72の回動による移動範囲を大きく設定する。このように設定すると、第一回動軸72aからの距離がKニップ上流ローラ153よりも離れた位置にあるK用一次転写ローラ62Kの移動量は、十分に大きく設定されたKニップ上流ローラ153の移動量よりもさらに大きな移動量となる。
例えば、第一回動軸72aからKニップ上流ローラ153までの距離が30[mm]で、第一回動軸72aからK用一次転写ローラ62Kまでの距離が60[mm]だったとする。このとき、Kニップ上流ローラ153を3[mm]下方に下げるように設定すると、K用一次転写ローラ62Kは6[mm]下方に下がってしまう。
また、図21に示す構成では、K用一次転写ローラ62Kよりも第一回動軸72aから離れた位置にあるKニップ下流ローラ154も第一ブラケット72に位置が固定されている。このため、Kニップ下流ローラ154はK用一次転写ローラ62Kよりもさらに移動量が大きくなる。その結果、一次転写ローラ62やKニップ下流ローラ154に張架される部分の中間転写ベルト50の軌道が大きく変化する。このとき、最上流の感光体10と中間転写ベルト50との接触点からベルト駆動ローラ14の巻きつき終わりまで距離が図21に示す状態よりも短くなる。
短くなった分はテンションローラ19が移動することで中間転写ベルト50の軌跡が形成されるが、テンションローラ19が動くとベルトテンションスプリングのバネ荷重が小さくなる。そして、テンションローラ19による付勢だけでは、ベルトテンション力の大幅な変化を回避できなくなる。
ベルトテンション力が小さくなるのでベルトのばたつきが大きくなり画像がこすれてしまったり、駆動の特性が変化することで駆動制御に悪影響が発生したりする。
また、第一ブラケット72の回動による移動範囲を大きく設定するために、第一偏心カム73の上下に動く量を増やすと、第一偏心カム73を回転させるときのトルクが高くなる。第一偏心カム73のトルクが大きくなると、モータのコストアップや、ギヤ磨耗、カム磨耗などが発生し易くなる。
このように、複数の従動ローラ(153、62K及び154)を一つのブラケットに保持することに起因する不具合を防止する構成としては、それぞれの従動ローラを別々のブラケットで固定する構成が考えられる。これにより、それぞれの従動ローラについてそれぞれの下げる位置を自由に独立して決めることができるため、一つの張架ローラの移動量を大きく設定すると、他の張架ローラの移動量がさらに大きく設定してしまう問題の発生を防止できる。
このような構成の場合、スケールセンサの上流側の張架ローラの保持部材と、検知位置を含む部分の中間転写ベルトとの位置関係は接離動作によって変化してしまう。同様に、スケールセンサの下流側の張架ローラの保持部材と、検知位置を含む部分の中間転写ベルトとの位置関係も接離動作によって変化してしまう。その結果、スケールセンサのセンサ面と検知位置を含む部分のベルト部材の張架面とが成す角度が変わってしまう。
このように検知位置を含む部分のベルト部材の張架面の軌跡が変わる構成で、その張架面を形成する二つの張架ローラが独立した保持部材に保持された構成の場合、スケールセンサを二つの張架ローラと同じ保持部材に保持させることは不可能である。よって、どちらか一方の張架ローラと同じ保持部材にするか、スケールセンサだけの保持部材にするか、のどちらかになる。
この場合、理論的にはセンサブラケットの回動軸をベルト部材が折れ曲がる最上流のベルト部材と感光体とが接触している位置付近に持っていかない限り、ベルト部材とセンサ面との位置関係を一定に保つことが出来ない。
こベルト部材とセンサ面との位置関係を一定に保つ構成としては、以下の(1)及び(2)の構成を挙げることができる。
(1)センサブラケットの回動軸を最上流側の感光体とベルト部材との接触する(ベルトが折れ曲がる)付近にもってくる。
(2)接触時と離間時とでセンサブラケットの位置決め基準を従基準だけでなく、主基準も変えてしまう。
上記(1)の構成を実施しようとすると、センサブラケットが非常に大きくなり、この大きなセンサブラケットを配置するためのスペースを設ける必要があるため、実施することが出来ない。
よって、上記(2)の構成を用いることになるが、上記(2)の構成に対応するものが、図1を用いて説明した構成である。
図1に示す構成では、スケールセンサに対して上流側の張架ローラ及び下流側の張架ローラを個別の保持部材にすることができる。このため、離間量を確保しつつベルトテンションをなるべく低下させないように張架ローラの離間時の位置を独立に位置決めすることができる。また、図1に示す構成では、中間転写ベルト50とスケールセンサ6との位置関係を一定に保つこととが出来る。
次に、本実施形態の複写機500で、Kニップ上流ローラ153、K用一次転写ローラ62K及びKニップ下流ローラ154を個別の保持部材に保持させ、接離動作を行う構成例について説明する。
図12は、中間転写ベルト50を取り外した状態のベルトユニット510のK用一次転写ローラ62K近傍の拡大斜視図である。
ベルトユニット510は、中間転写ベルトフレームとして、二つの転写フレーム501(手前側転写フレーム501a、奥側転写フレーム501b)を備える。
奥側転写フレーム501bに対しては奥側接離スライダ550bが、手前側転写フレーム501aに対しては不図示の手前側接離スライダ550aが、スライド可能に保持されている。
図13は、奥側接離スライダ550bを手前側(図12中の矢印G方向)から見た説明図であり、各ローラは断面図になっている。また、図14は、奥側接離スライダ550bに保持された各部材を奥側接離スライダ550b側(図12中の矢印H方向)から見た説明図である。図13及び図14は、K用一次転写ローラ62Kが中間転写ベルト50を挟んでK用感光体10Kに当接して接触状態における説明図である。
図12に示すように、ベルトユニット510は、Kニップ上流ローラ153を保持する二つの上流ローラブラケット702として、手前側上流ローラブラケット702a及び奥側上流ローラブラケット702bを備える。また、K用一次転写ローラ62Kを保持する二つのK用ローラブラケット802として、手前側K用ローラブラケット802a及び奥側K用ローラブラケット802bを備える。さらに、Kニップ下流ローラ154を保持する二つの下流ローラブラケット902として、手前側下流ローラブラケット902a及び奥側上流ローラブラケット902bを備える。
また、接離スライダ550に突き当たることで、接離スライダ550を左右にスライドさせる接離カム503と、接離カム駆動軸504とを備える。また、接離カム駆動軸504に駆動を伝達するプーリ505やタイミングベルト506を備え、接離カム駆動軸504の駆動源であるカム駆動モータ508を備える。さらに、カム駆動モータ508や不図示の駆動ギヤ等を保持するカム駆動部材保持ブラケット507が手前側転写フレーム501aに固定されている。
接離スライダ550は、転写フレーム501に対して図13中の左右方向にスライドする構成である。接離スライダ550は第一スライダ位置決め用玉軸受551及び第二スライダ位置決め用玉軸受552によって上下方向の位置決めがされている。
接離スライダ550は、左右方向については、接離カム503によって位置決めされている。一端が転写フレーム501に固定されたスライダ引っ張りスプリング560によって図13中の右方向(図中矢印E3方向)に接離スライダ550は引っ張られている状態である。そして、接離スライダ550がスライダ引っ張りスプリング560に引っ張られている状態で、接離カム受け用玉軸受513が接離カム503に突き当たることで位置決めされる。
図13に示すように、上流ローラブラケット702は、転写フレーム501に固定された上流ローラ回動軸172を中心に回動可能である。この上流ローラブラケット702は、接離スライダ550に一端が固定された上流ローラブラケット引っ張りスプリング723によって図中矢印E4方向に付勢されている。また、図14に示すように、上流ローラブラケット702は、上流ローラ突き当て従基準部材706を備える。そして、接触状態のときには、上流ローラ突き当て従基準部材706が、転写フレーム501に設けられた上流ローラ位置決めスタッド707に突き当たることで、上流ローラブラケット702の位置決めが成される。
下流ローラブラケット902は、転写フレーム501に固定された下流ローラ回動軸192を中心に回動可能である。この下流ローラブラケット902は、接離スライダ550に一端が固定された下流ローラブラケット引っ張りスプリング903によって図中矢印E6方向に付勢されている。また、図14に示すように、下流ローラブラケット902は、下流ローラ突き当て従基準部材906を備える。そして、接触状態のときには、下流ローラ突き当て従基準部材906が、転写フレーム501に設けられた下流ローラ位置決めスタッド907に突き当たることで、下流ローラブラケット902の位置決めが成される。
K用ローラブラケット802は、転写フレーム501に固定されたK用ローラ回動軸182を中心に回動可能である。このK用ローラブラケット802は、接離スライダ550に一端が固定されたK用ローラブラケット引っ張りスプリング803によって図中矢印E5方向に付勢されている。接触状態のときのK用ローラブラケット802の位置決めは、K用一次転写ローラ62Kが中間転写ベルト50を挟んでK用感光体10Kに突き当たることで位置決めがされている。
図15は、接離スライダ550に設けられた接離スタッド(715、805及び905)と、各ローラブラケット(702、802及び902)との位置関係の拡大説明図である。図15(a)は、図14中にαで示す領域の拡大図、図15(b)は、図14中にβで示す領域の拡大図、図15(c)は、図14中にγで示す領域の拡大図である。
接触状態のときには、図15(a)に示すように、下流ローラブラケット902の下流ローラブラケット離間時突き当て面952は、下流ローラ接離スタッド905と離間している。また、図15(b)に示すように、K用ローラブラケット802のK用ローラブラケット離間時突き当て面852は、K用ローラ接離スタッド805と離間している。さらに、上流ローラブラケット702の上流ローラブラケット離間時突き当て面752は、上流ローラ接離スタッド715と離間している。
上述したように、接触状態のときには、突き当て従基準または一次転写ローラを突き当てて位置決めを行っている。このため、各ブラケットの離間時突き当て面(752、852及び952)が、各接離スタッド(715、805及び905)に接触しないように配置する。
図16は、離間状態における図13に示す部分の説明図であり、図17は、離間状態における図14に示す部分の説明図である。
接触状態からカム駆動モータ508を駆動し、接離カム503が図13に示す状態から図16に示す状態に変位すると、接離カム503に接離カム受け用玉軸受513が押されることで、接離スライダ550が図中の矢印I方向にスライドする。
これにより、各接離スタッド(715、805及び905)が、図14に示すように、各ブラケットの離間時突き当て面(752、852及び952)に接触し、各ローラブラケット(702、802及び902)を押圧する。
各ローラブラケット(702、802及び902)が押圧されることで回動し、各ローラ(153、62K及び154)は、下方に移動し、K用一次転写ローラ62KがK用感光体10Kに対して離間した状態となる。
接触状態のときに、転写フレーム501が備える位置決めスタッド(707及び907)に突き当たっていた突き当て従基準部材(706及び906)は、離間状態のときには、位置決めスタッド(707及び907)から離間した状態となる。
離間状態では、各引っ張りスプリング(723、803及び903)に付勢された各ローラブラケット(702、802及び902)が、各接離スタッド(715、805及び905)に突き当たる。これにより、各ローラブラケット(702、802及び902)の位置決めが成されている。
図12〜図17を用いて説明した構成における接離カム503が、図1の構成の上流ローラ駆動カム703に相当する。また、図12〜図17を用いて説明した構成における上流ローラブラケット引っ張りスプリング723が、図1の構成の上流ローラ付勢スプリング750に相当する。
また、図1を用いて説明した構成では、検知手段保持部材を構成するセンサブラケット161のセンサ回動軸162を保持して移動する検知手段回動軸移動手段を構成する部材が、上流ローラブラケット702となっている。センサ回動軸162を保持して移動する部材としては、上流ローラブラケット702に限らず、他の張架ローラの保持部材(ローラブラケット)であってもよい。さらに、張架ローラの保持部材とは独立した支持部材に検知手段回動軸であるセンサ回動軸162を保持させてもよい。すなわち、検知位置を含む部分の中間転写ベルト50とセンサ回動軸162との距離を接触状態と離間状態とで一定に保てるものであればよい。
本実施形態の中間転写ベルト50は、複数の張架部材である張架ローラ(14、15及び16等)によって支持され、その外周面を像担持体である感光体10に当接させて転写ニップを形成しながら無端移動する無端状のベルト部材である。また、ベルトユニット510は、転写ニップにて感光体10の表面上のトナー像を、中間転写ベルト50の外周面に重ね合わせて転写する転写手段である。転写手段としては、中間転写ベルト50の外周面にトナー像転写するものに限らず、転写搬送ベルトで担持し、転写ニップに挟み込んだ転写材の表面にトナー像を重ね合わせて転写するものであってもよい。
図12〜図17を用いて説明した接離スライダ550や各ローラブラケット(702、802及び902)等は、中間転写ベルト50をK用感光体10Kに対して接離する接離手段である。スケールセンサ6は、上述の接離手段の接離動作によって軌道が変化する部分の中間転写ベルト50の検知位置における中間転写ベルト50の表面(本実施形態では内周面)上の検知対象であるスケールマークSMを検知する検知手段である。
センサ保持部材130及びセンサブラケット161は、検知手段であるスケールセンサ6を固定した状態で保持し、検知手段回動軸であるセンサ回動軸162を中心に回動可能な検知手段保持部材である。
上流ローラ駆動カム703及び上流ローラブラケット702は、上述した接離動作に応じて、センサ回動軸162を移動させる検知手段回動軸移動手段である。また、検知位置を含む中間転写ベルト50町架面からセンサ回動軸162までの距離が、接触状態と離間状態と同じとなるように、上流ローラブラケット702におけるセンサ回動軸162の位置を設定している。
接触時従基準部材704及び離間時従基準部材713は、検知手段保持部材であるセンサブラケット161の回動方向の位置決めを行う検知手段回動方向位置決め手段である。接触状態と離間状態とで該検知位置を含む中間転写ベルト50の張面に対するセンサブラケット161の傾きが同じになるように、接触時従基準部材704及び離間時従基準部材713の位置を設定している。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
トナー像を担持する感光体10等の像担持体と、外周面を像担持体に当接させて転写ニップを形成しながら無端移動する無端状の中間転写ベルト50等のベルト部材と、ベルト部材を像担持体に対して接離する接離スライダ550や各ローラブラケット(702、802及び902)等の接離手段と、ベルト部材表面上のスケールマークSM等の検知対象を検知するスケールセンサ6等の検知手段と、検知手段を保持し、センサ回動軸162等の回動軸を中心に回動可能なセンサ保持部材130及びセンサブラケット161等の検知手段保持部材と、を有する複写機500等の画像形成装置において、検知手段保持部材の回動軸を装置本体に対して移動させる上流ローラ駆動カム703及び上流ローラブラケット702等の検知手段回動軸移動手段を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、スケールセンサ6等の検知手段の上流側のKニップ上流ローラ153等の張架部材や下流側のKニップ下流ローラ154等の張架部材の保持部材(上流ローラブラケット702及び下流ローラブラケット902等)と、検知位置を含む部分のベルト部材との位置関係が接離動作によって変化する構成であっても、検知手段とベルト部材の検知位置との位置関係を接離動作に関わらず一定に保つことが可能となる。
(態様B)
態様Aにおいて、上流ローラ駆動カム703及び上流ローラブラケット702等の検知手段回動軸移動手段は、スケールセンサ6等の検知手段が検知対象を検知する検知位置を含む中間転写ベルト50等のベルト部材の平面からセンサ回動軸162等の検知手段保持部材の回動軸までの距離が、接触状態と離間状態とで同じになるように、検知手段保持部材の回動軸を移動させる構成であり、検知位置を含むベルト部材の平面に対するセンサ保持部材130及びセンサブラケット161等の検知手段保持部材の傾きが接触状態と離間状態とで同じになるように、検知手段保持部材の回動方向の位置決めを行う接触時従基準部材704及び離間時従基準部材713等の検知手段回動方向位置決め手段を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、検知位置を含むベルト部材の平面に対する検知手段保持部材の距離と傾きとを一定に保つことができるため、検知手段保持部材に保持された検知手段と、検知位置を含むベルト部材の平面との位置関係を接離動作に関わらず一定に保つことができる。
(態様C)
態様Aまたは態様Bにおいて、感光体10等の像担持体を複数備え、複数の該像担持体のうち、中間転写ベルト50等のベルト部材の無端移動方向最下流側に配置されたK用感光体10K等の像担持体に対してのみ、ベルト部材を接触させる最下流接触モードを有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、モノクロモード等の単色モード時にも検知手段と、検知位置を含むベルト部材の平面との位置関係を保つことができる。
(態様D)
態様A乃至Cの何れかの態様において、感光体10等の像担持体を複数備え、複数の像担持体のうち、中間転写ベルト50等のベルト部材の無端移動方向最上流側に配置されたS用感光体10S等の像担持体に対してのみ、ベルト部材を接触させる最上流接触モードを有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、クリアトナーのみを記録媒体に転写する場合などの単色モード時にも、検知手段と、検知位置を含むベルト部材の平面との位置関係を保つことができる。
(態様E)
態様A乃至Dの何れかの態様において、スケールセンサ6等の検知手段は、ベルト対向面131等の検知手段接触面を中間転写ベルト50等のベルト部材の表面に接触させてスケールマークSM等の検知対象を検知するものであり、検知手段接触面との間でベルト部材を挟み込むベルト上押さえ部材135等のベルト挟み部材を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、検知位置でのベルト部材を挟み込むようにして押さえることで、ベルト部材のばたつきを抑えて、検知手段の検知精度を高めることができる。
(態様F)
態様A乃至Eの何れかの態様において、センサブラケット161等の検知手段保持部材が突き当たる接触時従基準部材704及び離間時従基準部材713等の突き当て部材と、突き当て部材に向けて検知手段保持部材を付勢するセンサブラケット付勢スプリング751等の付勢手段とを備え、突き当て部材と付勢手段とによって検知手段保持部材の回動方向の位置決めを行う。
これによれば、上記実施形態について説明したように、バネ定数等の付勢力調節することで、検知手段保持部材の共振周波数を調節することができ、振動が入力された場合に検知手段保持部材の振動を小さくすることができる。
(態様G)
態様A乃至Fの何れかの態様において、スケールセンサ6等の検知手段は、ベルト対向面131等の検知手段接触面を中間転写ベルト50等のベルト部材の表面に接触させてスケールマークSM等の検知対象を検知するものであり、検知手段接触面に植毛処理を行う。
これによれば、上記実施形態について説明したように、ベルト部材や検知対象が傷付くことを防止できる。
5 スケール
6 スケールセンサ
7 ベルト駆動モータ
8 減速ギヤ
10 感光体
14 ベルト駆動ローラ
15 クリーニング対向ローラ
16 二次転写対向ローラ
18 画像形成ユニット
19 テンションローラ
21 露光装置
22 二次転写装置
25 定着装置
50 中間転写ベルト
62 一次転写ローラ
70 駆動制御装置
71 制御装置
105 中間転写ベルト駆動装置
110 ベルト速度検出装置
120 タンデム型画像形成部
130 センサ保持部材
131 ベルト対向面
132 センサ窓
135 ベルト上押さえ部材
136 上押さえ接触部
140 センサ筐体
150 プリンタ部
153 Kニップ上流ローラ
154 Kニップ下流ローラ
156 排出ローラ対
161 センサブラケット
162 センサ回動軸
200 給紙装置
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置
430 原稿台
500 複写機
501 転写フレーム
501a 手前側転写フレーム
501b 奥側転写フレーム
503 接離カム
508 カム駆動モータ
510 ベルトユニット
513 接離カム受け用玉軸受
550 接離スライダ
550a 手前側接離スライダ
550b 奥側接離スライダ
551 第一スライダ位置決め用玉軸受
552 第二スライダ位置決め用玉軸受
560 スライダ引っ張りスプリング
702 上流ローラブラケット
702a 手前側上流ローラブラケット
702b 奥側上流ローラブラケット
703 上流ローラ駆動カム
704 接触時従基準部材
705 上流ローラ従基準部材
706 上流ローラ突き当て従基準部材
707 上流ローラ位置決めスタッド
713 離間時従基準部材
715 上流ローラ接離スタッド
723 上流ローラブラケット引っ張りスプリング
751 センサブラケット付勢スプリング
750 上流ローラ付勢スプリング
752 上流ローラブラケット離間時突き当て面
802 K用ローラブラケット
802a 手前側K用ローラブラケット
802b 奥側K用ローラブラケット
803 K用ローラブラケット引っ張りスプリング
805 K用ローラ接離スタッド
852 K用ローラブラケット離間時突き当て面
902 下流ローラブラケット
902a 手前側下流ローラブラケット
902b 奥側下流ローラブラケット
903 下流ローラブラケット引っ張りスプリング
905 下流ローラ接離スタッド
906 下流ローラ突き当て従基準部材
907 下流ローラ位置決めスタッド
952 下流ローラブラケット離間時突き当て面
特開2010−256459号公報

Claims (6)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    外周面を該像担持体に当接させて転写ニップを形成しながら無端移動する無端状のベルト部材と、
    該ベルト部材を該像担持体に対して接離する接離手段と、
    該ベルト部材表面上の検知対象を検知する検知手段と、
    該検知手段を保持し、回動軸を中心に回動可能な検知手段保持部材と、を有する画像形成装置において、
    上記検知手段保持部材の上記回動軸を装置本体に対して移動させる検知手段回動軸移動手段を備え、
    上記検知手段回動軸移動手段は、上記検知手段が上記検知対象を検知する検知位置を含む上記ベルト部材の平面から上記検知手段保持部材の回動軸までの距離が、接触状態と離間状態とで同じになるように、該検知手段保持部材の回動軸を移動させる構成であり、
    該検知位置を含む該ベルト部材の平面に対する該検知手段保持部材の傾きが該接触状態と該離間状態とで同じになるように、該検知手段保持部材の回動方向の位置決めを行う検知手段回動方向位置決め手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記像担持体を複数備え、複数の該像担持体のうち、上記ベルト部材の無端移動方向最下流側に配置された該像担持体に対してのみ、該ベルト部材を接触させる最下流接触モードを有することを特徴とする画像形成装置
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、
    上記像担持体を複数備え、複数の該像担持体のうち、上記ベルト部材の無端移動方向最上流側に配置された該像担持体に対してのみ、該ベルト部材を接触させる最上流接触モードを有することを特徴とする画像形成装置
  4. 請求項1乃至の何れかの画像形成装置において、
    上記検知手段は、検知手段接触面を上記ベルト部材の表面に接触させて上記検知対象を検知するものであり、
    該検知手段接触面との間で該ベルト部材を挟み込むベルト挟み部材を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至の何れかの画像形成装置において、
    上記検知手段保持部材が突き当たる突き当て部材と、該突き当て部材に向けて該検知手段保持部材を付勢する付勢手段とを備え、該突き当て部材と該付勢手段とによって該検知手段保持部材の回動方向の位置決めを行うことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至の何れかの画像形成装置において、
    上記検知手段は、検知手段接触面を上記ベルト部材の表面に接触させて上記検知対象を検知するものであり、
    該検知手段接触面に植毛処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
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