JP5999424B2 - 駆動伝達装置、および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は駆動伝達装置、および画像形成装置であって、装置本体に配置した駆動源の回転駆動力を着脱可能な被駆動ユニットの回転部材に伝達する駆動伝達装置、およびこの駆動伝達装置を備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置では、感光体等の消耗部分をユニット化して着脱可能にすることにより、ユーザによって交換できるようにしたものがある。例えば、感光体ドラムと帯電装置、現像装置、クリーニング装置をユニット化して、画像形成装置の装置本体から着脱可能とし、装置本体側からこれらの駆動力を伝達する構成である。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色それぞれの画像形成部を有するタンデム型の画像形成装置では、この画像形成ユニットを色ごとに計4つ備えている。この画像形成ユニットを画像形成装置の装置置本体に装着し、画像形成時には、感光体ドラムや現像ローラ等を回転駆動する必要があるが、そのために、駆動源となるモータや減速ユニットは、画像形成装置の装置本体側に備え、減速ユニットと感光体ドラムを連結して動力が伝達できるようにしているものがある。
この連結部の構成は、従来、種々提案されており、例えば、外歯車と内歯車を用いたスプラインカップリングがあるが、画像形成ユニットが着脱可能であるため、連結する装置本体側の減速ユニット出力軸と着脱する画像形成ユニット側の感光体ドラム軸とに軸偏心や軸偏角が発生しやすい。また、連結部品である外歯車や内歯車自体の軸に対する歯車偏心や、歯車偏角が発生しやすい。
特許文献1に記載の画像形成装置では、スプラインカップリングを有し、歯幅中央部から歯端部方向に歯厚が減少する傾斜面をもつテーパ状歯形を用いて、着脱性と回転伝達精度を確保する手段が提案されている。詳細には、画像形成ユニットを画像形成装置本体に装着するときに、スプラインカップリングを確実に係合させ、回転特性も安定させることを目的として、スプラインカップリングの一端である外歯車の歯形状を、噛合い歯面の歯幅方向において、歯幅中央部分から両端部に向けて傾斜面とするテーパ形状の歯形を構成するカップリングが開示されている。
また特許文献2に記載の画像形成装置では、同様にスプラインカップリングを有し、外歯車の歯形をピッチ円方向の厚みが軸方向の中央部で極大となるようにクラウニング加工を施し、軸偏心や軸偏角を許容しながら、回転伝達誤差が発生しない高精度な連結手段が提案されている。
ところで、歯車部品の生産手段として射出成形がある。射出成形による樹脂歯車は低コストで量産できるメリットがあり、ポリアセタール樹脂など流動性の高い材料を使用することで高精度歯車が成形できるという利点がある。一般の射出成形においては、先述した両端部テーパ形状やクラウニング形状の歯車部品は、歯幅中央の有効歯面内にて固定側金型と可動側金型を分割しなければ、成形品が取り出せない形状である。平面上や曲面上で両金型を分割すると、型分割によるバリと呼ばれる線形状の凹凸部が形成されやすい。従って、特許文献1、2に開示されている発明では、歯面形状の精度が要求される歯車においては、成形加工が困難である。
特許文献3には、樹脂の収縮特性(ひけ現象)を応用した樹脂クラウニング歯車の成形方法が提案されている。しかし、ひけによるクラウニング量は40μm程度では、特許文献2に提示されているようなクラウニング量を確保するには不十分である。また、安定かつ高精度なクラウニング成形が困難である。
すなわち高精度な歯車を射出成形するには、ひけ誘導は歯面以外の場所にして、シャープなエッジ部分である歯幅方向端部で型分割することが必要である(例えば、特許文献4の図4参照:同図のライン11が型分割面である。)。
本発明は、歯車部品を射出成形によって量産するのが困難という問題にかんがみ、画像形成ユニットの回転軸と減速ユニットの出力軸との連結部において、軸偏心や軸偏角等の誤差を許容し回転伝達が可能で、かつ、画像形成ユニットの回転軸の着脱が可能で容易で、さらに位相組みを行うことで連結部ギヤの1回転成分をキャンセルできる射出成形による成形可能な樹脂歯車を採用したスプラインカップリングを備えた駆動伝達装置、およびこれを用いた画像形成装置を提案することを目的とする。
本発明に係る駆動伝達装置は、画像形成装置本体に対してその軸の軸線方向で着脱可能に装着した回転体に、前記画像形成装置本体が備える駆動源の回転駆動を伝達する駆動伝達装置において、外周に前記回転体の軸線方向に延伸する歯が形成された2つの外歯車と、該外歯車と噛み合うように、円筒形状の内周に歯が形成された内歯車と、を有し、前記円筒状の内歯車はその内周の一端側で前記2つの外歯車の一方と、前記内周の他端側で前記2つの外歯車の他方と噛み合い、前記2つの外歯車は同一形状を有し、且つ、歯面以外の一部に凹状あるいは凸状の印を形成してなり、前記2つの外歯車が前記内歯車を介して連結する際に前記印を向かい合わせて連結することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置の連結部に用いる駆動伝達装置、詳細にはそのスプラインカップリングを、射出成形による量産可能な歯車形状のものであって着脱性と回転伝達特性を高め得るものとすることができる。
本発明を実施可能な画像形成装置の一例の概略構成を示す模式図 本発明の実施形態1に係る駆動伝達装置を示す断面図 本発明の実施形態2に係る駆動伝達装置を示す断面図 本発明に係る駆動伝達装置の各実施形態において使用する歯車形状について説明するための概念図 本発明の実施形態に係る駆動伝達装置で用いる連結手段の具体的な構成や部品形状について示す模式的断面図 本発明の実施形態に係る駆動伝達装置で用いる連結手段の具体的な構成や部品形状の他の例について示す模式的断面図
以下本発明を実施するための形態に係る駆動伝達装置、およびこの駆動伝達装置を備えた画像形成装置について説明する。各実施形態に係る駆動伝達装置は、画像形成装置の連結部に適用するスプラインカップリングが、連結後、伝達時に主に噛み合う歯面部分(有効歯面)が平歯車で、2つある外歯車を同一形状としている。これによって、射出成形において成形された歯車の振幅と位相が同じになるので位相組みすることで連結部の1回転変動成分をキャンセルできるようにしている。すなわち、回転伝達時に主に噛み合う歯面部分(有効歯面)を平歯車とし、また、有効歯面の歯幅方向の片端部を型分割とし、それによって有効歯面上に型分割を設定することなく成形することを可能とし、また一回転変動成分を打ち消すために二つある外歯ギヤを同一型から搭載できる形状にしている。
<実施形態1>
以下、実施形態1に係る画像形成装置について説明する。まず、駆動伝達装置を使用する画像形成装置について説明する。図1は本発明を実施可能な画像形成装置の一例の概略構成を示す模式図である。
この画像形成装置10は、タンデム方式を用いた電子写真方式のカラー複写機である。画像形成装置10では、静電潜像を乾式2成分系現像剤による2成分現像方式で現像して可視像化する。なお、本実施形態では複写機を対象としているが、画像形成装置はこれに限ることなく、プリンターやファクシミリ装置、あるいは印刷機やこれら機能を複合した複合機を対象とすることができる。
画像形成装置10は、図示しない画像読取部から画像情報である画像データを受け取って画像形成処理を行う。この画像形成装置10には、図1に示すように、イエロー(以下、「Y」と略記する。)、マゼンタ(以下、「M」と略記する。)、シアン(以下、「C」と略記する。)、ブラック(以下、「Bk」と略記する。)の各色用の4個の回転体としての潜像担持体、すなわち感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkを並べて設けている。これら感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkは、駆動ローラを含む回転可能な複数のローラに支持された無端ベルト状の中間転写ベルト5に接触するように、そのベルト移動方向に沿って並んで配置する。
また、感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkの周りには、それぞれ、帯電装置2Y、2M、2C、2Bk、各色対応の現像装置9Y、9M、9C、9Bk、クリーニング装置4Y、4M、4C、4Bk、除電装置3Y、3M、3C、3Bk等の電子写真プロセス用部材をプロセス順に配置する。
画像形成装置10でフルカラー画像を形成する場合、後述する感光体ドラム駆動装置で、感光体ドラム1Yを図中矢印の方向に回転駆動しながら帯電装置2Yで一様帯電した後、図示しない光書込装置からの光ビームLYを照射して感光体ドラム1Y上にY静電潜像を形成する。
このY静電潜像は、現像装置9Yにより、現像剤中のYトナーにより現像される。現像時には、現像ローラと感光体ドラム1Yとの間に所定の現像バイアスが印加され、現像ローラ上のYトナーは、感光体ドラム1Y上のY静電潜像部分に静電吸着する。
このように現像されて形成されたYトナー像は、感光体ドラム1Yの回転に伴い、感光体ドラム1Yと中間転写ベルト5とが接触する1次転写位置に搬送される。この1次転写位置において、中間転写ベルト5の裏面には、1次転写ローラ6Yにより所定のバイアス電圧が印加される。そして、このバイアス印加によって発生した1次転写電界により、感光体ドラム1Y上のYトナー像を中間転写ベルト5側に引き寄せ、中間転写ベルト5上に1次転写する。
以下、同様にして、Mトナー像、Cトナー像、Bkトナー像を、中間転写ベルト5上のYトナー像に順次重ね合うように1次転写する。
中間転写ベルト5上に4色重なり合ったトナー像を、中間転写ベルト5の回転に伴い、2次転写ローラ7と対向する2次転写位置に搬送する。また、この2次転写位置には、図示しないレジストローラにより所定のタイミングで転写紙を搬送する。そして、この2次転写位置において、2次転写ローラ7により転写紙の裏面に所定のバイアス電圧を印加し、そのバイアス印加により発生した2次転写電界および2次転写位置での押付圧により、中間転写ベルト5上のトナー像を転写紙上に一括して2次転写する。その後、トナー像が2次転写した転写紙を、定着ローラ対8により定着処理を施し、その後装置外に排出する。
次に上述したような画像形成装置に使用するための駆動伝達装置80について説明する。
図2は本発明の実施形態1に係る駆動伝達装置を示す断面図である。本実施形態では、感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkを被駆動体の例として説明しているが、他にも、画像形成ユニットにある現像ローラやクリーニングローラの連結部に使用することも可能である。また、画像形成装置にある中間転写ベルトユニットにある駆動ローラや、定着ユニットにある定着ローラ、2次転写ユニットにある転写ローラなどで同様に使用することも可能である。
画像形成装置10の各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkは、同一構成の感光体駆動装置により回転駆動されているので、以下、感光体ドラム1Yと感光体駆動装置10Yとの連結部について説明する。他の感光体ドラム1M、1C、1Bkも同一構成の連結部を備える。
画像形成装置10の本体には、感光体ドラム1Yを着脱自在に装着する。感光体ドラム1Yを画像形成装置10の本体に配置した被駆動歯車71で回転駆動する駆動軸50Yに、駆動伝達装置80Yを介して連結する。感光体ドラム1Yは、ドラム筒(感光体ドラム本体)52Y、フロント側ドラムフランジ部53b、リア側ドラムフランジ部53aを備える。
リア側ドラムフランジ部53aおよびフロント側ドラムフランジ部53bは、ドラム筒52Yの両端部にはめ込んで取り付けられる。フロント側ドラムフランジ部53bおよびリア側ドラムフランジ部53aの中心にドラム軸55Yを貫通するようはめ込む。ドラム軸55Yは、感光体ドラムユニットフレーム54Yに軸受56で支持する。なお、ドラム軸55Yは、例えば外径が10mm程度の金属シャフトを使用する。
感光体ドラムユニットフレーム54Yは、感光体ドラム1Yを収納する感光体ドラムユニットの筐体をなす。感光体ドラム1Yを、その交換等のために画像形成装置本体から取り出す際には、感光体ドラムユニットフレーム54Yごと取り出す。また、ドラム軸55Yの画像形成装置10本体側(リア側)には、ドラム軸55Yを回転中心とする第1の外歯車81(スプラインカップリング出力部)が形成されている。また、ドラム軸55Yの他方側(フロント側)は、前側板61に設置された軸受で支持され画像形成装置本体に位置決めされる。
次に感光体ドラム1Yを駆動するための画像形成装置10本体側の駆動部について説明する。図2に示すように、感光体駆動装置10Yは、感光体ドラム1Yを駆動するために画像形成装置本体に設けられている。この感光体駆動装置10Yは、駆動モータ20Y、モータ軸20Yaに取り付けた外歯車である駆動歯車72、駆動歯車72にかみ合う外歯車である被駆動歯車71、この被駆動歯車71に取り付けた駆動軸50Y、駆動軸50Yに取り付けた第2の外歯車83(スプラインカップリング入力部)を備えている。駆動モータ20Yは、画像形成装置本体の駆動側板63に取り付けている。
この実施形態1では、この感光体駆動装置10Yで駆動モータ20Yの回転駆動力を駆動軸50Yに取り付けられた第2の外歯車83に伝達する。駆動軸50Yは、駆動側板63に取り付けられた軸受63aと、画像形成装置本体の本体フレームの後側板62に取り付けられた軸受62aで画像形成装置本体側に支持されている。駆動軸50Yは、例えば外径が10mm程度の金属シャフトを使用する。
感光体ドラムユニットのドラム軸55Yと駆動軸50Yは、共に大径金属シャフトを採用しているので、駆動側、被駆動側のどちらも剛性が高くたわみ量が少ない。これによって、画像形成時に低周波の振動を押さえることができるため、バンディングと称される画像の周期的な濃度ムラを抑制することができる。しかし、ドラム軸55Yと駆動軸50Yは軸心ずれ、軸偏角の誤差が発生することがある。これをねじ締結などで固定連結したり、許容誤差範囲の少ないカップリングで連結したりするとそれぞれの軸に大きな軸反力が発生し、感光体ドラムユニットの変形や、大きな振動を発生させてしまう。なお、感光体ユニットには、感光体ドラムの他に現像ローラを備えた現像装置9Yや帯電装置2Y、除電装置3Y、クリーニング装置4Yが含まれる場合がある。このような大型の感光体ユニットでは、装着時の位置決め精度が下がり、軸心ずれや軸偏角はより大きくなりやすい。
そこで本実施形態では、許容誤差範囲の広い連結手段として知られている2段のスプラインカップリングを採用する。駆動伝達装置80Yは、第1の外歯車81、第2の外歯車83および中間伝達部材であるスリーブ84を備えて構成される。スリーブ84は円筒形の部材であり、その内周面に内歯車82を形成する。この内歯車82は、第1の外歯車81、第2の外歯車83の両歯車とかみ合うものである。外歯車81、83は、それぞれ、ピッチ円方向の厚みが軸方向に変化し、規定の有効歯面で噛み合うように設計されている。なお、本実施形態及び以下に説明する他の実施形態に係る歯車は、既述の1段のスプラインカップリングにも適用可能である。
このような駆動伝達装置80Yにおいて、スリーブ84は、前記第1の外歯車81と第2の外歯車83の両方に前記内歯車がかみ合った連結状態(図2の状態)から、前記第2の外歯車83だけにかみ合う非連結状態(図2の状態から圧縮スプリング86を圧縮する方向にスリーブ84を移動した状態まで、軸線方向に沿って移動できる。
第1の外歯車81および第2の外歯車83は、それぞれ、ピッチ円方向の厚みが軸方向の中央部で極大となるようにクラウニング処理を施す。このクラウニング形状の歯車により、第1の外歯車81、83とスリーブ84の内歯車82とにおいて軸偏角を許容することができる。この軸偏角を許容するかみ合部が2箇所、すなわち第1の外歯車81と内歯車82、第2の外歯車83と内歯車82にあるので、軸心ずれがあった場合も内歯車が形成されたスリーブ84の傾斜により許容することができる。
このように第1の外歯車81、83とスリーブ84とで2段のスプラインカップリングを構成する。実施形態1に係る駆動伝達装置では、この構造によって、内歯車82が軸誤差に応じて揺動し、第1の外歯車81の回転中心軸と、第2の外歯車83の回転中心軸とのずれを吸収する。また、ドラム軸55Yおよび駆動軸50Yが同一直線上にない平行な位置関係となっている場合でも、軸反力を発生させることなく、角速度を変化させることなく回転駆動力を伝達することができる。
次に駆動伝達装置80Yの着脱性を向上するための構成について説明する。図2に示すように、スリーブ84の第2の外歯車83側端部には外側に向け突出形成したフランジ部84sを形成している。また、このフランジ部84sの周囲には、スリーブガイド85を配置している。
中間伝達機構保持部材であるスリーブガイド85は、2つの円板部85a、85bを、フランジ部84sを挟むように間隔を開けて配置し、円板部85a、85bの周囲を円筒部85cで接続した構造をそなえる。また、円板部85aには、駆動軸50Yの貫通孔を、円板部55bには、スリーブ84の貫通孔を開設する。そして、このような構成のスリーブガイド85は、フランジ部84sに対して、回転軸スラスト方向、およびラジアル方向に一定の隙間を持って保持される。この一定の隙間の寸法は、軸ずれを吸収するためにスリーブ84が揺動したときにスリーブガイド85が干渉しない十分なものである。
このスリーブガイド85によって、スリーブ84は連結時には自由に揺動が可能となり、第1の外歯車81がスラスト方向に外れた非連結時には、第2の外歯車83と内歯車82のかみ合が外れないようにスリーブ84を保持することができる。
スリーブガイド85は、駆動軸50Yに沿ってスラスト方向に自由に移動可能な隙間を有しており、弾性部材である圧縮スプリング86でスラスト方向の感光体ドラム1Y側に押し付けるように配置している。圧縮スプリング86の他端は軸受62aに接触するように配置したスプリング保持部87によって支持する。スプリング保持部87は、駆動軸50Yに押し入れて固定する。またスリーブガイド85は、圧縮スプリング86に付勢された状態で、第2の外歯車83のリム部83sと接触する。これによって、連結時に圧縮スプリング86による付勢力がスリーブ48に伝達しないようにしている。したがって、連結時、および、駆動伝達時にスリーブ48は、圧縮スプリング86の付勢力によって揺動姿勢が変化することなく、軸ずれを吸収することが可能となる。
また、スリーブ84を連結状態から非連結状態にするには、スリーブ84を圧縮スプリング86の圧縮方向に押し付ける。この動作により、スリーブ84の内歯車82は、第1の外歯車81から外れる。これにより、感光体ドラム1Yの交換を行うことができる。
次にこの実施形態1に係る駆動伝達装置の動作について説明する。
まず、感光体ドラム1Yの連結について説明する。連結に際しては、感光体ドラムユニットフレーム54Yを画像形成装置10本体内の感光体駆動装置10Yに向け、ガイドフレーム(図示していない)に沿って回転軸に沿ってスライド挿入する。挿入するにつれて、第1の外歯車81とスリーブ84の内歯車82がかみ合う。しかし、第1の外歯車81と内歯車82を正しくかみ合わせることは容易ではない。その理由は、挿入時の第1の外歯車81の歯の位置と内歯車82とがかみ合う位相関係になっていることが少ないためである。また、内歯車82とスリーブ84は、揺動できるので、第1の外歯車81が外れた非連結状態では、スリーブ84は重力で傾斜していることが多く、挿入すべき第1の外歯車81の歯部に対して、内歯車82の歯部が正しくかみ合う位置にないためである。
したがって、第1の外歯車81の軸先端部と内歯車82およびスリーブ84の端部が接触し、そのまま、感光体ドラムユニットフレーム54Yの挿入につれて内歯車82およびスリーブ84は感光体駆動装置10Y側に退避していく。このとき、スリーブ84がスリーブガイド85と接触し、スリーブ84がスリーブガイド85を介して圧縮スプリング86を押し込みながら移動する。内歯車82とスリーブ84とは、第1の外歯車81の軸先端部と内歯車82端部が接触したまま、感光体ドラムユニットが画像形成装置本体に装着可能な位置まで移動できる。圧縮スプリング86の付勢力はこの待避時に作用して、第1の外歯車81とスリーブ84との接触による衝撃を吸収する。
なお、第1の外歯車81と第2の外歯車83は同じ歯数で同じ歯形状としており、内歯車82は両外歯車81、83にかみ合うように軸方向に同一形状に形成している。このため、内歯車82の歯部が第1の外歯車81とのかみ合部と第2の外歯車83とのかみ合部において分割され、中間に歯が形成されていない場合には、内歯車の歯の位相がそれぞれ一致するように形成することが望ましい。このような構成にすることで、内歯車82とスリーブ84は、軸方向で感光体駆動装置10Y側にスムーズに移動することができる。
第1の外歯車81の軸方向先先端部の歯は、歯厚、歯たけが減少するようにクラウニングしているので、先細りのテーパ形状となっており、内歯車82とのかみ合連結が容易となる。例えば、内歯車82とスリーブ84の待避中において、内歯車82とスリーブ84の姿勢変化や、内歯車82と第2の外歯車83とのバックラッシ、被駆動歯車71と駆動歯車72とのバックラッシにより、内歯車82とスリーブ84の少しの回転によって、正しいかみ合位相となり、連結することができる。
実施形態1によれば、スリーブ84と両外歯車81、83が連結状態で揺動でき、軸ずれを吸収するので、回転伝達誤差がなく、高精度な回転伝達を実現できる。また、軸ずれ状態の駆動ユニットと画像形成ユニットを連結することによる軸反力の発生を防止して、高精度な画像形成が可能となる。さらに、非連結状態から連結時の第1の外歯車81と内歯車82の接触によるユニット装着の不可や連結部の破損を防止することができる。
<実施形態2>
次に本発明の実施形態2に係る駆動伝達装置について説明する。先に説明した実施形態1に係る駆動伝達装置は、感光体ドラム1Y側のドラム軸55Yと、画像形成装置本体側の駆動軸50Yとを駆動伝達装置80Yで連結する構成であった。本実施形態に係る駆動伝達装置は、感光体ドラム1Y側と画像形成装置本体側で共通の回転軸を用いる点で第1の実施形態に係る駆動伝達装置と異なっている。
従来、画像形成装置本体側の駆動ユニットから回転駆動軸を感光体ドラムの支持位置まで延長して、中空の感光体ドラムを回転駆動軸に装着するものが提案されている。この構成によれば、感光体ドラムが回転駆動軸に位置決めされるため、軸ずれがなく高精度な駆動伝達が実現できる。しかし、連結部の部品精度によって、軸ずれと同様の課題が発生する。例えば、感光体ドラムフランジに形成された外歯車の偏心や回転軸に押し入れた外歯車の偏心によって、軸ずれと同様に連結部のずれが生じる。これが回転伝達誤差や軸反力の発生要因となり、先述と同様に画像品質の悪化を招く。
そこで本発明の実施形態2に係る駆動伝達装置では、画像形成装置本体から延長配置された貫通タイプのドラム軸を採用している。また、画像形成装置本体内に遊星歯車機構による減速機構を採用した場合等、多数の部品を用いた場合には、連結部で発生する軸反力によって駆動ユニット側の複数の歯車かみ合状態へ影響し画像品質の劣化が大きくなりやすい。実施形態2に係る駆動伝達装置はこのような構成の画像形成装置に好適である。
以下、実施形態2に係る駆動伝達装置について説明する。
図3は実施形態2に係る駆動伝達装置を示す断面図である。図3に示すように、画像形成装置10本体内に、駆動機構として、駆動モータ20Y、遊星歯車減速装置30Y、ジョイント41Yを備え、ドラム軸55Yを延長して配置する。遊星歯車減速装置30Yの出力軸40と、ドラム軸55Yとは、ジョイント41Yで連結固定する。またドラム軸55Yには軸受51を押し入れており、この軸受51を介して装置筐体である後側板62に支持して位置決めし、感光体ドラム装着後に固定される前側板61の軸受61aで支持する。遊星歯車減速装置30Yは、2K−H型2段構成の遊星歯車機構を用いる。なお、この例では遊星歯車減速装置の減速段数を2段としているが、減速比に応じて3段、4段と段数をさらに重ね合わせることもできる。
この遊星歯車減速装置30Yの構成について説明する。駆動モータ20Yの出力軸21Yに第1太陽歯車31を直接歯切りし、この第1太陽歯車31およびブラケット22に固定した内歯歯車32にかみ合う1段目の第1遊星歯車33を1段目の第1キャリア34で支持して、第1太陽歯車31の外周を公転するように配置する。第1遊星歯車33は、回転バランスとトルク分担のために同心状の3箇所に配置する。第1遊星歯車33は、第1キャリア34に設けられた第1キャリアピン35で支持されて自転できる。
第1遊星歯車33は、第1太陽歯車31と内歯歯車32とのかみ合により、自転および公転回転し、第1遊星歯車33を支持する第1キャリア34は、第1太陽歯車31の回転に対し減速回転し、1段目の減速比が獲得できる。次に、この第1キャリア34の回転中心に設けられた第2太陽歯車36が2段目減速機構の入力となる。第1キャリア34に回転支持部はなく、浮動回転を行う。同様に、2段目の第2太陽歯車36には2段目まで一体で形成された内歯歯車32にかみ合う2段目の第2遊星歯車37が2段目の第2キャリア38で支持され、2段目の第2太陽歯車36の外周を公転する。
第2遊星歯車は、第2キャリア38に設けられた第2キャリアピン39で支持され、自転および公転する。最終段に相当する2段目の第2キャリア38の回転中心には出力軸40を設けており、中空円筒上のジョイント41Yを介してドラム軸55Yと連結している。ここで第2キャリア38の出力軸40は内歯歯車32により位置決めされた内歯歯車キャップ42に押し入れた軸受により支持される構成となっている。
内歯歯車キャップ42は内歯歯車32の内周といわゆるインローで位置決めされる構成となっているため、出力軸40は内歯歯車の中心軸と同軸度を最小化できる構成となっている。ジョイント41Yは中空円筒形状となっており、ドラム軸55Y、遊星歯車減速装置の出力軸40は同じ直径となっており、ジョイント41Yはドラム軸55Yに押し入れられ、ジョイント41Yは中央部にスリットを有しており、出力軸40は図示しない固定用ねじにより押し曲げられたジョイント41Yとの摩擦力により連結固定されている。
駆動モータ20Yは、ブラケット22で支持されている。内歯歯車32は、ブラケット22にねじ43で固定しており、ブラケット22は内歯歯車32を固定・保持をし、また駆動モータ20Yの固定・保持をしている。またブラケット22は駆動側板63にねじで固定する構成としている。なお、駆動側板63は、後側板62にかしめられたスタッド64により支持位置決めしている。内歯歯車32の駆動モータ側には、内歯歯車中心軸に中空円筒形状のボスを設け、駆動モータ20Yをその円筒形状内周と駆動モータ20Y側に設けられた軸受がインローによる嵌合で位置決めし、中空円筒形状の外周をブラケット22の穴とインローによる嵌合で位置決めする。
以上の構成により、内歯歯車32を基準として、駆動モータの出力軸21Y、ブラケット22、遊星歯車減速装置の出力軸40をすべて同軸上に配置し、かつ部品寸法のばらつきによる同軸度を最小化することができる。
これより、駆動モータの出力軸21Yからドラム軸55Yまで中心軸をすべて同軸上に配置できかつ、部品寸法のばらつきによる同軸度を最小化することができる。加えて速度検知手段90を内歯歯車、駆動モータの出力軸21Y、ブラケット22、遊星歯車減速装置の出力軸40の中心軸の同軸上に設けている。なおこの実施形態では、速度検知手段90として、エンコーダ90aと2つのセンサー90bで構成したものを示しているが、速度検知手段90の構成は必要な制御精度に応じて任意にセンサーの数を変更するなどとすればよい。
また、ドラム筒52Yはドラム両端に設けられたリア側ドラムフランジ部53a、フロント側ドラムフランジ部53bを介してドラム軸55Yを中心に配置する。リア側ドラムフランジ部53aには第1の外歯車81を一体成形する。また、第1の外歯車81および両ドラムフランジ部53a、53bの中心には、ドラム軸55Yの貫通穴を形成している。これにより、組み立てられた両ドラムフランジ部53a、53b、ドラム筒52Y、および第1の外歯車81は、ドラム軸55Yの周囲を自由に回転できる。
なお、ドラム軸55Yをリア側ドラムフランジ部53aおよびフロント側ドラムフランジ部53bとはインローで位置決めする。また、スリーブ84には、フランジ部84sを形成しており、このフランジ部84sの周囲にはスリーブガイド85を配置している。
スリーブガイド85の画像形成装置10本体側には、圧縮スプリング86を配置し、スリーブガイド85を感光体ドラム1Y側に押し付けている。また、第2の外歯車83には、リム部83sを形成し、連結時に圧縮スプリング86による付勢力がスリーブ48に伝達しないようにしている。圧縮スプリング86の画像形成装置10本体側には、スプリング保持部87を配置する。これらの構成は実施形態1に係る駆動伝達装置と同じである。
ドラム軸55Yにはドラム筒52Yへと駆動伝達を行う第2の外歯車83を押し入れている。リア側ドラムフランジ部53aに固定している第1の外歯車81と第2の外歯車83とをスリーブ84の内歯車82にかみ合わせてドラム筒52Yを回転駆動する。
駆動伝達装置80Yを介して感光体ドラム1Yを画像形成装置10に取り付けるには、前側板61を取り外した状態で、ドラム軸55Yに感光体ドラム1Yのリア側ドラムフランジ部53a、フロント側ドラムフランジ部53b、第1の外歯車81を差し込む。そして、個の状態で、スリーブ84は圧縮スプリング86で押し出されて、第2の外歯車83と第1の外歯車81にかみ合い、ドラム軸55Yの回転駆動力が第2の外歯車83からスリーブ84を介して第1の外歯車81に伝達される。これにより、駆動モータ20Yの駆動力が感光体ドラム1Yに伝達できる。
一方、交換のため、1Yを取り外すには、前側板61を外して、ドラム軸55Yから、感光体ドラム1Yの第1の外歯車81、リア側ドラムフランジ部53a、フロント側ドラムフランジ部53bを抜き取る。
以上の構成により、駆動モータ20Yの出力軸21Y、遊星歯車減速装置30Yの内歯歯車32、第2キャリア38、出力軸40、ドラム軸55Y、感光体ドラム1Yの中心軸をすべて同一軸上に配置でき、同軸度を最小化できる。
このような状態で、両ドラムフランジ部53a、53bのドラム筒52Yへの押し入れ精度、リア側ドラムフランジ部53aに一体形成した第1の外歯車81の成形精度、第2の外歯車83の成形精度およびドラム軸55Yへの押し入れ精度による、第2の外歯車83に対する第1の外歯車81の回転中心ずれが発生することがある。しかし、これらのずれは、内歯車82とスリーブ84の揺動によって吸収でき、高精度な回転伝達が実現できる。実施形態2に係る駆動伝達装置によれば、吸収する軸ずれ量がより少ないため、両外歯車81、83のクラウン量が少なくてよい。このため、かみ合接触面積を広くでき高い伝達剛性を実現できる。
<本発明に係る駆動伝達装置の各実施形態において使用する歯車形状>
図4は、本発明に係る駆動伝達装置の各実施形態において使用する歯車形状について説明するための概念図であり、この図を用いて外歯車81、83の位相組みについて説明する。
図4(A)は、外歯車の位相組みについて、外歯車81、83の歯車上にある凸状の印(マーク)88、88の位置関係について示している(なお図では大きさを誇張しているが、大きさについては適宜のサイズで良い。)。外歯車81はドラム軸50Yに軽く圧入されておりスラスト方向に移動させることが可能である。外歯車83は内歯車82を取り付けた後は多少スラスト移動することも可能だが取り外れない形状になっている。このとき、図4(A)に示すように印88の位置を軸線方向で一致させた関係で外歯車81を内歯車82に嵌合させると、内歯車82の位相に関係なく図4(B)のように外歯1回転周期の回転ムラをキャンセルすることができる。また、この時の要点は中間体を経由した二つの外歯車の位相が合えば1回転周期をキャンセルできるので、印88の位置は振幅が最大や最小である必要は全くない。そのため、一度型を作って成形条件も決まってから成形したギヤの偏心を調べてから印を彫る等の作業をする必要がなく、また後日に型修正をした際にも再度印の位置を確認する等の手順は発生しない。ただし、図4(C)の形態のように、印88aが凸状、印88bが凹状とするのが良いが、いずれにしても一度最大振幅位置をマークしてしまえば逆に組みつけても位相をキャンセルできるので、レイアウト上の実装容易さを取るか、部品管理の容易さを取るかで実装形態は異なる。なお外歯車81、83の歯車上に設ける印(マーク)はどのようなものでも良い。また凸状あるいは凹状のマークだけでなく、平面状のものでもよい。
本発明の実施形態では、図4(C)の方式を採用する。また、歯幅は例えば有効歯幅2mmとしている。従来の画像形成装置で用いられているスプラインカップリングの歯幅は10mm前後であるのに対し、本発明の各実施形態では噛合有効歯面の歯幅を極小である2mmに設計する。これは、歯幅を短くすることで回転伝達特性が向上するためである。歯幅を短くすると歯元強度、特に歯幅方向端部の歯元強度が低くなりクラック損傷が発生しやすい。また、ギヤ嵌合時の組み立て性も懸念されるので、有効歯幅2mm外に5mmのテーパ形状部を設けている。
有効歯幅を短くすることで回転伝達特性が向上する理由について説明する。
外歯車と内歯車とに偏角が生じても回転伝達誤差が発生しにくい歯車としてクラウニング歯車が知られている。この歯車は、ピッチ円方向の歯厚が歯幅方向の中央部で極大となるようにクラウニングしたもので、理想的な連結状態では、この歯厚が極大となる歯幅中央部で噛み合い、偏角が生じた場合でも、ほぼ同じ歯幅中央部で噛み合う。このため、噛み合い箇所が常に安定し回転伝達時の変動が生じない。本発明の実施形態では、同様の効果を狙って形成した歯形を用いる。幅2mmの短い範囲に噛合有効歯幅を設計し、偏角が生じても常に安定した回転伝達を可能としている。また連結性の向上のためにエッジ部を構成する。なお、図示は省略するが、前記した外歯車がその有効歯幅領域外にテーパ形状の歯を有し、かつ、そのテーパ形状の複数歯のうち一歯が他と比べてテーパ長が長い構成とすることもできる。
<連結手段の具体的な構成や部品形状例>
図5は本発明の実施形態に係る駆動伝達装置で用いる連結手段の具体的な構成や部品形状について示す模式的断面図である。なお図示の駆動伝達装置は本発明の実施形態1に係る駆動伝達装置の変形例であり、要部以外の構造は実施形態1に係る駆動伝達装置と同じである。
本発明の実施形態に係る駆動伝達装置は、基本的には実施形態1に係る駆動伝達装置と同じ構成を備えるが、スリーブ84のフランジ部84s、スリーブガイド85、および第2の外歯車83のリム部83sの形状を変更している。
すなわち、スリーブ84には、フランジ部84sを備える。フランジ部84sは、断面形状において角部がない曲面で構成する。また、スリーブガイド85は、偏平な略C字状の断面形状を有し、2つの円板部85a、85bを備えている。そして円板部85a、85bの内側に形成され、スリーブ84のフランジ部84sを囲む凹部85dを曲面で構成する。さらに、スリーブガイド85とリム部83sとの接触部を、テーパ形状とする。
駆動伝達装置のスリーブガイド85は、連結状態において駆動軸50Yに沿って軸方向に自由に移動できるガタを有しており、圧縮スプリング86に軸方向に付勢されてリム部83sと接触している。図中の丸印93に示すように、スリーブガイド85とリム部83sとの接触部を、テーパー形状としているので、スリーブガイド85は、圧縮スプリング86の付勢力によってテーパー形状の傾斜に案内されて、リム部83sに対し同軸となる位置に移動する。
このように駆動伝達装置の連結状態では、スリーブガイド85は駆動軸50Yに対し同軸に位置決めされる。画像形成装置において課題となる軸ずれ量は、0.5mm程度であり、この量を吸収するスリーブ84の揺動量を考慮すると、スリーブガイド85とスリーブ84との隙間は1mm程度となる。スリーブガイド85が位置決めされていないと、狙いの隙間が確保されず、スリーブ84の揺動が阻害されてしまう。
また、内歯車82とスリーブ84は軸のずれを吸収すべく揺動する。また、スリーブ84は、定常的にスラスト方向に移動することがある。そこで、スリーブ84の感光体駆動装置10Y側端部に外側に向くフランジ部84sを設け、スリーブガイド85とスリーブ84との連結が外れないようにしている。図中丸印91で示すように、スリーブガイド85とスリーブ突起部の接触部は曲面形状としているので、スリーブの揺動移動時の摩擦抵抗が少なく、軸ずれの吸収効果が向上する。
このようなスリーブガイド85は、駆動軸50Yとともに回転するように構成することが望ましい。スリーブガイド85を画像形成装置本体の筐体に固定してスリーブ84をガイドすることもできるが、スリーブ84の回転とガイド側が非回転のため、接触摩耗が発生し耐久性の問題が生じる。
この駆動伝達装置で非連結状態から、連結する際に、内歯車82とスリーブ84は揺動可能なため、非連結状態では重力により傾斜してしまう。そのため、外歯車81端部と内歯車82端部が接触して噛み合うことができず、傾斜して接触したままの状態で、内歯車82とスリーブ84が駆動ユニット側に押し込まれる。このとき、スリーブガイド85は、駆動軸50Yに対して間隔を開けて配置しえいるため、内歯車82とスリーブ84にしたがって傾斜をしてしまう。このような状態で、スリーブ84およびスリーブガイド85が駆動ユニット側に退避していく。
内歯車82、スリーブ84、スリーブガイド85が駆動ユニット側に傾斜した状態のまま退避していくが、スプリング保持部87に図中丸印92に示すように、駆動軸50Yに沿ったテーパ形状部が形成されており、ここでスリーブガイド85が退避するに従い、その姿勢が補正される。スプリング保持部87は、駆動軸50Yに押し入れられており、スラスト方向および回転方向に移動しないよう固定されている。圧縮スプリング86の一端を保持すると同時に駆動軸50Yと一体に回転する。スリーブガイド85の姿勢が補正されると同時に、内歯車82、スリーブ84の姿勢も補正され、正しいかみ合位置に規制される。正しいかみ合位置に内歯車82の位置が修正されれば、第1の外歯車81の先端部のテーパー形状と、各歯車かみ合部のバックラッシ分の回転方向のかたつきによって、かみ合が容易となる。
<連結手段の他の具体的な構成や部品形状>
図6は本発明の実施形態に係る駆動伝達装置で用いる連結手段の他の具体的な構成や部品形状について示す模式的断面図である。なお図示の駆動伝達装置は実施形態1に係る駆動伝達装置の変形例であり、要部以外の構造は実施形態1に係る駆動伝達装置と同じである。なお連結時の動作や効果については先述した図5で示したものと同様のため、連結状態のみで、図5の例と異なる部分について説明する。
この例では、円筒内に内歯車82が形成されたスリーブ84をその感光体駆動装置10Y側の端部に内側に向けて形成したフランジ部82bを備えるコップ形状としている。フランジ部82bの内側には、開口を形成し、この開口にリム部98の感光体駆動装置10Y側端部が挿入できる。リム部98は、その感光体駆動装置10Y側の直径を他の部分より小さく形成している。スリーブガイド97は、中心に駆動軸50Yの挿入孔を形成した環状の板材とし、連結状態において、圧縮スプリング86の付勢力によって、リム部98に接触する。
スリーブ84の位置は、リム部98の小径部と、大径部と間の段部と、スリーブガイド97で形勢される図中丸印96に示すガイド空間部で規制する。スリーブ84のフランジ部82bは、曲面で構成する。このため、スリーブ84の揺動移動が容易かつ円滑に行い得るようになっている。
連結時に発生する内歯車82とスリーブ84の退避動作によりスリーブガイド97は感光体駆動装置10Y側に押し込むように移動させる。このため、スプリング保持部95に感光体ドラム1Y側に向け突出する円筒部95aを形成する。この円筒部95aの感光体ドラム1Y側には、先端に向け肉薄状態となるテーパ部95bを形成する(図中丸印94)。このため、退避時のスリーブ84の姿勢補正は、スプリング保持部95のテーパ部形状部で行う。
スプリング保持部95は、駆動軸50Yに圧入されており、圧縮スプリング86の一端を保持すると同時に駆動軸50Yと一体に回転する。図中丸印94のテーパ部95bは、スリーブ84が退避するにつれて、その姿勢を直接補正する。スリーブ84の姿勢が補正され、正しいかみ合位置にスリーブ84の内歯車82が位置すると、第1の外歯車81の先端部のテーパ形状と、各歯車かみ合部のバックラッシ分の回転方向のがたつきによって、かみ合が容易となる。なお、この例においても、感光体ドラム内を貫通するドラム軸55が駆動軸50Yと共通で一体の構成においても同様に適用が可能である。また、内歯車82の端部側と外歯車81の先端部の両方をテーパ形状とすることで、退避機構を省いてもよい。この場合、図6の圧縮スプリング86、スプリング保持部95を省き、スリーブガイド97をリム部98または駆動軸50Yに固定した構成となる。
以上説明したように、本発明の各実施形態に係る駆動伝達装置によれば、駆動伝達装置の着脱性を高めることができる。また、非連結時に傾斜してしまったスリーブの姿勢をかみ合い位置となる水平状態に補正して連結容易にすることができる。また、非連結時に傾斜してしまったスリーブの姿勢をかみ合い位置となる水平状態により確実に補正して連結を容易に行える。また、スリーブを保持するスリーブガイドが傾斜しているとスリーブの揺動を阻害してしまうため、ガイド位置がより高精度となるように補正部を設け、スリーブの揺動による軸ずれ吸収機能を有する。また、駆動伝達時に、スリーブとスリーブガイドが接触する際に速度差がないので摩耗が少ない。さらに、駆動伝達時に、スリーブとスリーブガイド)が接触する際に接触面が少ないので中間伝達部材が揺動しやすい。そして、軸ずれを吸収し、遊星歯車機構に発生する軸反力が抑えられ、高精度な駆動伝達が実現できる。
なお本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
1Y、1M、1C、1Bk:感光体ドラム
2Y、2M、2C、2Bk:帯電装置
3Y、3M、3C、3Bk:除電装置
4Y、4M、4C、4Bk:クリーニング装置
5:中間転写ベルト
6Y:1次転写ローラ
7:2次転写ローラ
8:定着ローラ対
9Y、9M、9C、9Bk:現像装置
10:画像形成装置
10Y:感光体駆動装置
20Y:駆動モータ
20Ya:モータ軸
21Y:出力軸
22:ブラケット
30Y:遊星歯車減速装置
31:第1太陽歯車
32:内歯歯車
33:第1遊星歯車
34:第1キャリア
35:第1キャリアピン
36:第2太陽歯車
37:第2遊星歯車
38:第2キャリア
39:第2キャリアピン
40:出力軸
41Y:ジョイント
42:内歯歯車キャップ
43:ねじ
48:スリーブ
50Y:駆動軸
51:軸受
52Y:ドラム筒
53a:リア側ドラムフランジ部
53b:フロント側ドラムフランジ部
54Y:感光体ドラムユニットフレーム
55Y:ドラム軸
55b:円板部
56:軸受
61:前側板
61a:軸受
62:後側板
62a:軸受
63:駆動側板
63a:軸受
64:スタッド
71:被駆動歯車
72:駆動歯車
80:駆動伝達装置
80Y:駆動伝達装置
81:第1の外歯車
82:内歯車
82b:フランジ部
83:第2の外歯車
83s:リム部
84:スリーブ(中間伝達部材)
84s:フランジ部
85:スリーブガイド(中間伝達部材保持機構)
85a、85b:円板部
85c:円筒部
85d:凹部
86:圧縮スプリング(弾性部材)
87:スプリング保持部
88、88a、88b:印
90:速度検知手段
90a:エンコーダ
90b:センサー
95:スプリング保持部
95a:円筒部
95b:テーパ部
97:スリーブガイド
特開2008−2671公報 特開2009−204002公報 特許第4409782号公報 特許第4230063号公報

Claims (8)

  1. 画像形成装置本体に対してその軸の軸線方向で着脱可能に装着した回転体に、前記画像形成装置本体が備える駆動源の回転駆動を伝達する駆動伝達装置において、
    外周に前記回転体の軸の軸線方向に延伸する歯が形成された2つの外歯車と、
    該外歯車と噛み合うように、円筒形状の内周に歯が形成された内歯車と、
    を有し、
    前記円筒状の内歯車はその内周の一端側で前記2つの外歯車の一方と、前記内周の他端側で前記2つの外歯車の他方と噛み合い、
    前記2つの外歯車は同一形状を有し、且つ、歯面以外の一部に凹状あるいは凸状の印を形成してなり、
    前記2つの外歯車が前記内歯車を介して連結する際に前記印を向かい合わせて連結する
    ことを特徴とする駆動伝達装置。
  2. 前記2つの外歯車が同一型から成形した歯車であることを特徴とする請求項1記載の駆動伝達装置。
  3. 前記内歯車が、非連結状態において姿勢を補正する補正部材を有していることを特徴とする請求項1または2記載の駆動伝達装置。
  4. 前記第1の外歯車と前記第2の外歯車のそれぞれに噛み合う内歯車を有する中間伝達部材を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の駆動伝達装置。
  5. 前記中間伝達部材を、前記第1の外歯車と前記第2の外歯車の両方に前記内歯車が噛み合った連結状態から、前記第2の外歯車のみに噛み合う非連結状態まで、前記回転体の軸線方向に移動可能としてなることを特徴とする請求項4に記載の駆動伝達装置。
  6. 前記中間伝達部を保持する中間伝達部保持手段を備え、該中間伝達部保持手段と前記中間伝達部材の接触面を曲面としてなることを特徴とする請求項4または5に記載の駆動伝達装置。
  7. 前記画像形成装置本体が備える駆動源の回転を前記回転体の軸へ伝達する駆動伝達手段として遊星歯車機構を用いたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の駆動伝達装置。
  8. 画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体に着脱自在に取り付ける被駆動ユニットと、前記画像形成装置本体からの回転駆動力を前記被駆動ユニットに伝える請求項1から7のいずれかに記載の駆動伝達装置とを備え、前記画像形成装置本体側の回転駆動源の回転駆動力を前記被駆動ユニットの回転部材に伝達することを特徴とする画像形成装置。
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