JP5996139B1 - 赤外線温度計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外部温度の変化に起因して、赤外線センサ30により測定した測定対象の温度に誤差が生じても、短時間で誤差を解消することができる赤外線温度計を提供する。【解決手段】 ケース10の外壁21で囲まれた設置空間20に赤外線センサ30と導波管40とを配置する。この設置空間20の周囲に、ケース10の外壁21を挟んで空気溜まり22を形成する。さらに、当該空気溜まり22を第1の隙間23を通して外部の空気と連通させる。これにより、第1の隙間を通して外気と連通する空気溜まり22を介して、赤外線センサ30と導波管40の周囲温度を外部温度に速やかに近づけることができ、温度変化に起因する測定誤差を短時間で解消することが可能となる。【選択図】 図1

Description

この発明は、測定対象から放射される赤外線からその測定対象の温度を求める赤外線温度計に関する。
赤外線温度計は、例えば、医師が患者の体温を非接触かつ短時間で測定する用途に広く用いられている。特許文献1及び2は、この種の従来の赤外線温度計を開示している。
すなわち、特許文献1には、患者の耳孔内に挿入するスペキュラ(25)と称する部材を導波路(11)の外周に取り付け、その内部に空間(9)を形成して、スペキュラ(25)の外部にある熱源から導波路(11)を断熱する構成が記載されている(同文献1の図1参照)。
また、特許文献2には、患者の耳孔内に挿入するプローブ(40)と導波管(30)の先端部付近との間に間隙(33)が設けられた構成が開示されているとともに、導波管(30)の内端と赤外線センサ(20)との間に間隙(34)を形成し、それら部材を互いに接触しないようにした構成が記載されている(同文献2の図1参照)。
なお、上述した従来技術の説明に用いた括弧付の符号は、各特許文献に記載されている符号を引用したものである。
特公平5−28617号公報 国際公開WO2000/022978号公報
赤外線温度計の構造的な特質として、外部の温度が大きく変化し、導波管や赤外線センサに温度変化が生じている間は、測定温度の誤差が大きくなることが知られている。
また、人体の体温を測定するための赤外線温度計には、いわゆる耳孔内接触式のものと皮膚非接触式のものとがある。このうち耳孔内接触式の赤外線温度計は、患者の耳孔内にプローブやスペキュラと称する測定子を挿入して皮膚に接触させ、この状態で耳孔内の主に鼓膜から放射される赤外線を測定する方式となっている。そのため、特に耳孔内の皮膚から直接人体の熱が伝えられる測定子の断熱が主な課題となっている。
特許文献1及び特許文献2は、この種の耳孔内接触式の赤外線温度計を開示している。そして、特許文献1に記載された空間(9)や特許文献2に記載された間隙(33)(34)も、断熱を目的として付加された構成要素である。
しかし、特許文献1に記載された空間(9)や特許文献2に記載された間隙(33)は、導波管を断熱する効果をもたらすものの、通常の室温とは大きく相違する温度環境下に赤外線温度計を長時間放置した場合には、導波管の温度が変化することは避けられない。そして、その後に通常の室温環境下に戻したときは、むしろこれらの空間(9)や間隙(33)が導波管を保温して、導波管が室温に戻るまでの時間を遅らせてしまう。
また、特許文献2に記載されたように、間隙(34)の形成により導波管(30)の内端と赤外線センサ(20)との間を非接触とした場合、導波管(30)と赤外線センサ(20)との間の位置合わせが難しくなるとともに、外部からの振動でこれら各部材の間に位置ずれが生じて、導波管(30)に導かれてきた赤外線を赤外線センサ(20)へ適正に入射できなくなるおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、外部温度の変化に起因して、赤外線センサにより測定した測定対象の温度に誤差が生じても、短時間で誤差を解消することができる赤外線温度計の提供を第1の目的とする。
さらに本発明は、外部温度の変化に起因して、赤外線センサにより測定した測定対象の温度に誤差が生じたとき、その測定誤差を高精度に補正することができる赤外線温度計の提供を第2の目的とする。
本発明は、上記第1の目的を達成するために、少なくとも一部をケースの外壁で囲まれた設置空間に、測定対象の温度を検出するための赤外線センサと、先端が外部に開口し測定対象から放射される赤外線を当該開口から取り込み赤外線センサに導く導波管と、を備えた赤外線温度計において、
設置空間を囲むケースの外壁の周囲を先端カバーで被覆し、この先端カバーとケースの外壁との間に空気溜まりを形成するとともに、当該空気溜まりを外部の空気と連通させる第1の隙間を形成したことを特徴とする。
赤外線センサと導波管の設置空間に対してその周囲に空気溜まりを形成することで、外部の温度に僅かな変化があってもその空気溜まりが適度な断熱効果を発揮し、赤外線センサや導波管の温度変化を抑制する。
さらに本発明では、その空気溜まりを第1の隙間によって外部の空気と連通させることで、外部温度が大きく変化したときは、第1の隙間を通して外気と空気溜まり内の空気とが交換され、空気溜まり内の温度を速やかに外部温度に近づけることができる。そして、ケースの外壁を介して空気溜まりと上記設置空間との間で熱交換が行われ、赤外線センサや導波管の周囲温度を速やかに外部温度へ近付けることができる。
その結果、外部温度の変化に起因して、赤外線センサにより測定した測定対象の温度に誤差が生じても、短時間でその誤差を解消して、上記第1の目的を達成することができる。
ところで、低温の環境から高温多湿環境へ移動したとき、導波管の内周面や、赤外線センサの赤外線入射窓に結露が生じることがある。導波管の内周面に結露が生じると、先端から取り込まれた赤外線が乱反射して、赤外線センサへ導く赤外線の光量が減少してしまう。さらに、赤外線入射窓に結露が生じると、同様に結露部分で赤外線が乱反射してセンサ内部への赤外線の入射光量が減少してしまう。それらが原因で、赤外線センサにより測定した測定対象の温度に誤差が生じる。結露の状態は一定ではなく定量的な把握が困難なため、結露により生じる測定温度の誤差をコンピュータソフトウエアで補正することができない。ゆえに結露は速やかに消す必要がある。
そこで、本発明は、赤外線入射窓がある赤外線センサの正面と導波管の基端との間に、当該導波管の内部空間と設置空間とを連通する第2の隙間を形成することが好ましい。
この構成により、導波管の内部空間及び第2の隙間を介して、温度差のある外気と上記設置空間との間で空気の流動が生じ、これにより導波管の内周面と赤外線入射窓とに発生した結露を速やかに消すことが可能となる。
ここで、導波管の基端から少なくとも三本の脚部を延出し、これら各脚部をそれぞれ赤外線センサに接触させて組み合わせることで、これら脚部により導波管と赤外線センサとの位置ずれを抑制できる。第2の隙間は、各脚部によって赤外線センサの正面と導波管の基端との間に形成される。
さらに、導波管の基端から延出した各脚部を、赤外線センサにそれぞれ接触させて組み合わせたとき、導波管の中心軸と赤外線センサにおける赤外線入射窓の中心とが同軸上に配置されるように位置決めしておくことで、導波管と赤外線センサとの位置合わせを容易に行うことが可能となる。
また、導波管は、合成樹脂により製作され、内周面を鏡面仕上げし、外周面は鏡面仕上げしていない構成とすることが好ましい。
このように構成することで、鏡面仕上げした導波管の内周面は、先端から取り込んだ赤外線を効率的に反射して赤外線入射窓へ導くことができる。一方、鏡面仕上げされていない導波管の外周面は、表面積が広くかつ反射率が低いので、周囲の熱を効率的に吸収して結露の速やかな消去に貢献することができる。
本発明の上述した各構成は、外部温度の変化に起因して、赤外線センサにより測定した測定対象の温度に誤差が生じたとき、次に示す温度補正手段と相俟って、その温度測定の誤差を高精度に補正し、上記第2の目的を達成することができる。
かかる第2の目的を達成するために、本発明は、
赤外線センサが、内部の赤外線入射窓と対向する部位に赤外線検出素子を備えるとともに、当該赤外線検出素子の周囲温度を検出する温度検出素子を備え、
さらに、赤外線検出素子の出力から求めた測定対象の温度(以下、測定温度)を補正するための温度補正手段を有する構成とすることが好ましい。
温度補正手段は、温度検出素子の出力から赤外線検出素子の周囲温度の変化量(以下、センサ温度変化量)を求め、測定温度を求めた時点の当該センサ温度変化量に基づいて当該測定温度を補正する。
また、温度補正手段は、測定温度を求めた時点の当該センサ温度変化量を参照して、当該測定温度に対する補正の要否を判断する機能を備えた構成とすることが好ましい。
上述した第1の目的を達成するための構成を備えた本発明は、温度補正手段による温度補正のパラメータとなるセンサ温度変化量を速やかに減少して測定温度の誤差を低減させることができるので、温度補正手段による温度補正を必要とする期間を短縮させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、第1の隙間を通して外気と連通する空気溜まりを介して、赤外線センサと導波管の周囲温度を外部温度に速やかに近づけることができるので、外部温度の変化に起因して、赤外線センサにより測定した測定対象の温度に誤差が生じても、短時間で誤差を解消することができる。
本発明の実施形態に係る赤外線温度計を示す図で、(a)は一部を切り欠いて示す平面断面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 ケースに組み込まれた赤外線センサと導波管の周辺構造を拡大して示す図である。 赤外線センサを示す正面断面図である。 導波管を示す図で、(a)は平面断面図、(b)は斜視図である。 温度補正手段の概略構造を示すブロック図である。 CPUによって実行される温度補正の処理手順を示すフローチャートである。 図6に続く、温度補正の処理手順を示すフローチャートである。 (a)はメモリに保存されたセンサ温度変化量の一例を示すグラフ、(b)は補正前の測定温度と補正後の測定温度を同じグラフ上に示した図である。 補正テーブルの例を示す図である。 第1の隙間に関する実験例の結果を示す図である。 図10に示す実験結果に対する比較例を示す図である。 図10に示す実験結果に対する別の比較例を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る赤外線温度計を示す図である。
赤外線温度計は、合成樹脂で製作されたケース10の表面に操作ボタン11と液晶表示部12が設けられ、操作ボタン11の押圧操作をもって測定動作が実行され、液晶表示部12に測定対象の表面温度や、この表面温度から推定した内部温度が表示される仕組みとなっている。
ケース10の内部には、赤外線センサ30と導波管40とが組み込まれている。ケース10の先端面には赤外線の取込口13が開口しており、導波管40の先端開口部42がこの取込口13に配置されている。
また、ケース10の先端部分には、合成樹脂で製作された先端カバー14が装着してあり、この先端カバー14に取込口13を開閉する扉15が回転自在に取り付けてある。扉15は、赤外線温度計を使用していないときは、取込口13と対向する位置に止めておくことで、導波管40内への塵埃の侵入を防ぐことができる。そして、赤外線温度計の使用に際しては、扉15を先端カバー14の背面側に回動して固定することで、取込口13の前方が解放されて、測定対象からの赤外線を取り込み可能となる。
赤外線温度計は、ケース10の先端面に設けた取込口13を測定対象に向け、操作ボタン11の押圧操作に従い、測定対象から放射された赤外線を導波管40の内部空間に取り込み、赤外線センサ30へと導いていく。赤外線センサ30は、赤外線の入射光量に応じた電気信号を出力する。ケース10内には演算処理回路(図示せず)が内蔵されており、赤外線センサ30から出力された電気信号に基づき、演算処理回路が測定対象の表面温度や内部温度を算出する。
本発明に係る赤外線温度計の主な用途は、人体の体温測定であり、導波管40の先端を測定対象としての人体の測定部位に向けて操作することで、人体の皮膚温度や体温を知ることができる。
なお、本発明が人体の体温測定に限定されず、表面温度や内部温度を手軽にかつ迅速に測定する必要のある種々の用途に利用できることは勿論である。
ケース10の後端部分には、光源としてのLED16が内蔵してあり、ケース10の表面に設けた照明ボタン17の押圧操作をもってケース10に内蔵した照明回路(図示せず)がLED16を発光させるように仕組まれている。ケース10の後端面には照射口18が開口しており、この照射口18を通してLED16からの光線が外部へ出射される。LED16の前方周囲には反射筒19が配置してあり、LED16から放射された光線を反射して、減衰させることなく照射口18へ導いている。なお、光源には懐中電灯に用いられる豆電球等を使用することもできる。
医師が患者の診察に赤外線温度計を使用する際は、まず患者の額等に取込口13を向けて体温を測定し、引き続き患者の口腔内にLED16からの光線を照射して喉の腫れ等を観察することができるので、使い勝手がよい。
図2はケース10に組み込まれた赤外線センサ30と導波管40の周辺構造を拡大して示す図である。
図2に示すように、導波管40と赤外線センサ30は、ケース10の内部に形成された設置空間20内に組み込まれている。設置空間20の周囲はケース10の壁で囲まれており、特に導波管40の外周面43と対向する部分はケース10の外壁21で囲まれている。
設置空間20を囲む外壁21の前面には取込口13が形成してあり、この取込口13に導波管40の先端部が嵌め込み固定してある。
設置空間20を囲むケース10の底部壁27はケース10の内壁で形成され、この底部壁27に赤外線センサ30のリード線36を挿通する開口25が形成してある。
赤外線センサ30は、ケース10の中央部付近に配設された演算処理回路(図示せず)を搭載するプリント基板28に、リード線36が半田付けされた状態で支持されている。そして、後述する赤外線検出素子を内蔵する本体部分は、設置空間20内に配置されている。なお、赤外線センサ30は底部壁27には接触していない。
設置空間20内に配置された赤外線センサ30の正面30aは、取込口13と対向しており、当該赤外線センサ30の正面と取込口13との間に導波管40を配置した構造となっている。
なお、ケース10内には乾電池等の電源(図示せず)も収納されており、電源スイッチ26をオン操作したとき、内部回路に電源が接続されて、温度測定が可能な状態となる。
設置空間20を囲むケース10の外壁21は、その周囲が先端カバー14で被覆されており、この先端カバー14とケース10の外壁21との間の空間が空気溜まり22を形成している。したがって、空気溜まり22と設置空間20は、ケース10の外壁21により仕切られている。ケース10の外壁21は、合成樹脂で製作されており、空気溜まり22と設置空間20との間に大きな温度差が生じたとき、温度の高い側の熱を吸収して温度の低い側へ放熱する熱交換手段として機能する。
空気溜まり22は、先端カバー14の壁によって外部と仕切られている。
さらに、ケース10の外壁21の前面と先端カバー14との境界部分には、第1の隙間23が形成してあり、空気溜まり22はこの第1の隙間23を通して外部の空気と連通している。したがって、外部の空気と空気溜まり22内の空気との間に大きな温度差が生じたときは、外部と空気溜まり22との間に気圧の差が生じるため、第1の隙間23を通して空気が流動して、空気溜まり22内の空気が外部の空気と入れ替えられる。その結果、空気溜まり22の内部は、速やかに外部の温度に近づいていく。
さて、赤外線温度計が高温環境下(又は低温環境下)に長時間置かれた後、室温環境下に移されると、外部の空気は室温となるが、赤外線温度計の内部は高温環境下(又は低温環境下)での温度を保持するので、赤外線温度計の内部と外部とに、大きな温度差が生じる。そして、時間の経過とともに、赤外線温度計の内部が外部の温度に近づいていく。その間は、赤外線温度計の内部温度は変化を続ける。
既述したように、赤外線温度計は構造的な特質として、特に導波管40や赤外線センサ30に温度変化が生じている間は、測定温度の誤差が大きくなってしまう。そこで、赤外線温度計には、通常、測定温度の誤差を補正する機能が組み込まれており、測定温度の誤差が大きい間は当該補正機能が作動する仕組みになっている。
しかし、測定温度の誤差が大きく、補正しなければならない状況は、測定装置としての本来の機能を発揮できていないことであるから、その状況は速やかに脱却することが好ましい。
上述した本実施形態の構成によれば、空気溜まり22内の空気が第1の隙間23を通して外部の空気に入れ替えられ、空気溜まり22内が速やかに外部の温度に近づいていく。そうすると、ケース10の外壁21を挟んで導波管40と赤外線センサ30の設置空間20と空気溜まり22との間に温度差が生じる。このとき、ケース10の外壁21が熱交換手段として機能し、温度の高い側の熱を吸収して温度の低い側へ放熱する。これにより、導波管40と赤外線センサ30の設置空間20は、速やかに外部の温度に近づき、その結果、導波管40と赤外線センサ30の温度変化を短時間で収束させることが可能となる。
ここで、赤外線センサ30と導波管40の構成を説明する。
図3は赤外線線センサを示す正面断面図である。
本実施形態では、サーモパイル型赤外線センサ30を利用している。
サーモパイルは、測定対象から放射される赤外線を受光すると、その入射エネルギー量に応じた熱起電力を電気信号として出力する熱型の赤外線検出素子32である。サーモパイル型赤外線センサ30を用いることで、測定対象に接触することなく表面温度の絶対値を検出することが可能となる。すなわち、本実施形態の赤外線温度計は、人体等の測定対象から離間した位置で、測定対象から放射された赤外線を測定する非接触式の構成を採用している。
赤外線センサ30は、図3に示すように、基盤31の正面中央部に赤外線検出素子32が配置してあり、その近傍には温度検出素子33が配置されている。温度検出素子33としては、赤外線検出素子32の周囲温度に応じて抵抗値を変えるサーミスタが適用される。これら赤外線検出素子32と温度検出素子33は、赤外線センサ30の外観を形成する保護部材34で被覆されており、保護部材34の正面中央部(すなわち、赤外線センサ30の正面中央部)に赤外線入射窓35が形成されている。赤外線入射窓35は赤外線検出素子32の受光部と対向しており、赤外線入射窓35を通して入射してきた赤外線が赤外線検出素子32の受光部に入射する。なお、基盤31の背面からは、リード線36が外部へ延出している。
図4は導波管40を示す図である。
本実施形態で用いる導波管40は、合成樹脂を材料として管状に製作され、内周面41のみに金メッキを施すことで鏡面仕上げした構成となっている。内周面41を鏡面に仕上げることで、先端開口部42から内部空間に取り込んだ赤外線を反射させて、基端44側に配置される赤外線センサ30へと効率的に導くことが可能となる。
導波管40の内周面41の形状や先端開口部42における開口角は、例えば、あらかじめ設定した測定距離Lと測定範囲Sを基準にして、先端開口部42から測定距離Lの位置に存在する測定対象の、測定範囲Sの領域から放射される赤外線を、先端開口部42から取り込んで基端44の中央部へ導くように設計される。
導波管40の外周面43は、金メッキが施されず鏡面に仕上げられていない。よって、表面積が広くかつ反射率が低くなり、周囲の熱を効率的に吸収して結露の速やかな消去に貢献することができる。
さて、内周面41のみに金メッキを施した導波管40の製作は、例えば、二色成形(ダブルモールド)という特殊な樹脂成形方法を用いることで実現することができる。二色成形は、異なる材質の樹脂材を組み合わせて一体成形する手法であり、例えば、金メッキが付着しにくいポリカーボネート等の樹脂を外周面43側に配置し、一方、金メッキとの親和性が高いABS樹脂を内周面41側に配置して一体成形することで、その後に内周面41側だけを金メッキ処理することが可能となる。
導波管40の基端44からは、三本の脚部45が軸方向へ延出している。これらの脚部45は導波管40の本体と一体に樹脂成形される。導波管40の基端44は円環状に形成され、その円周方向に三分割する各部位から脚部45が延出している。これら脚部45は同じ寸法形状としてあり、内周面41側の基端44近くに導波管40の基端面と平行に平坦な正面支持部46が形成してある。さらに、脚部45の内周面41は、正面支持部46から先端にかけて側面支持部47を形成している。
なお、図4(a)の平面断面図は、1本の脚部45が平断面で描かれるように、導波管40を図4(b)の姿態から中心軸周りに回転させた姿態をもって描いている。(図1(a)、図2、図10(a)、図11(a)、図12(a)についても同じ。)
図2に戻り、導波管40の基端44から延出する各脚部45は、設置空間20内に配置された赤外線センサ30に接触した状態で組み合わされている。具体的には、各脚部45の正面支持部46が、赤外線センサ30の正面30aにおける周縁部の三箇所に接触し、各脚部45の側面支持部47が、赤外線センサ30の側面30bにおける三箇所に接触した状態で、赤外線センサ30に各脚部45が嵌め合わされている。
既述したように、導波管40の先端部は、設置空間20を囲む外壁21の前面に形成した取込口13に嵌め込み固定してあり、赤外線センサ30は、リード線36がプリント基板28に半田付けして支持された状態で、本体部分が設置空間20に配置されている。そして、導波管40の基端44から延出する三本の脚部45が、赤外線センサ30に嵌め合わされている。このように組み合わせたとき、導波管40の中心軸と赤外線センサ30の正面中央部に形成した赤外線入射窓35の中心とが自動的に同軸上に配置されるように、あらかじめ位置決めして各部材を製作してある。
また、各脚部45を赤外線センサ30に嵌め合わせた状態では、赤外線センサ30の正面30aが導波管40の基端44から離間して配置される。そのため赤外線センサ30の正面30aと導波管40の基端44との間には、隙間(第2の隙間24)が形成される。したがって、導波管40の内部空間は、この第2の隙間24から各脚部45の間を通して、上述した設置空間20に連通する。
この構成により、導波管40の内周面41や赤外線センサ30の赤外線入射窓35に結露が生じたとき、導波管40の内部空間、各脚部45の間の隙間及び第2の隙間24を通して、温度差のある外気と設置空間20との間で空気の流動が生じるので、結露を速やかに消すことが可能となる。
次に、本実施形態の赤外線温度計に組み込まれた温度補正手段について説明する。
図5は温度補正手段の概略構造を示すブロック図である。
温度補正手段は、ケース10に内蔵されたマイクロプロセッサ(MPU)50で構成される。MPU50は、赤外線センサ30に内蔵された赤外線検出素子32からの電気信号(アナログ)を増幅する増幅器51と、増幅した電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器52と、赤外線センサ30に内蔵された温度検出素子33からの電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器53と、これらデジタル信号に基づき演算処理を実行する中央処理回路(CPU)54と、CPU54に演算処理を実行させるためのプログラムや後述する補正テーブルをあらかじめ記録するとともに、CPU54による算出データ等を保存するメモリ55と、時間を計数するタイマ56とを含んでいる。CPU54は、温度補正手段の機能に加えて、赤外線検出素子32からの電気信号に基づき測定対象の温度を求める演算処理回路としても機能している。
図6及び図7はCPU54によって実行される温度補正の処理手順を示すフローチャートである。
電源スイッチ26が操作されて電源57がオンの状態になると(ステップS1)、MPU50内のタイマ56が作動して時間の計数を開始する(ステップS2)。そして、本実施形態では、MPU50が4秒毎に温度検出素子33から出力された電気信号に基づき赤外線検出素子32の周囲温度を算出し(ステップS3)、続けてこの周囲温度から4秒間での当該周囲温度の変化量(以下、センサ温度変化量ということもある)を算出してメモリ55に保存している(ステップS4)。
図8(a)はメモリ55に保存されたセンサ温度変化量の一例を示すグラフである。
グラフは、横軸を電源オンの状態になった後の時間経過とし、縦軸をセンサ温度変化量として、4秒毎に算出されたセンサ温度変化量がプロットされている。
4秒毎のセンサ温度変化量の算出は、電源57がオフになるまで繰り返し続けられるが、2回目以降はそれより前に算出したセンサ温度変化量と比較して、センサ温度変化量が増加しているか、あるいは減少しているかを判定し、判定結果をメモリ55に保存する(ステップS5)。なお、CPU54はセンサ温度変化量の増減を監視して、センサ温度変化量が増加から減少に転じたときの当該センサ温度変化量をピーク値としてメモリ55に保存する。
その後、本実施形態では1分が経過すると自動的に電源57をオフにして一連の処理を終了するとともに、メモリ55に保存していた算出データを消去する(ステップS6)。
一方、1分間の間に操作ボタン11が操作されると(ステップS7)、CPU54はステップ3〜5の処理に続いて、赤外線検出素子32から出力された電気信号に基づき測定対象の温度(以下、測定温度ということもある)を算出する(ステップS8)。そして、算出したセンサ温度変化量の値から、まず測定温度を補正する必要があるか否かを判定する(ステップS9)。
図8(b)は補正前の測定温度と補正後の測定温度を同じグラフ上に示したものである。
ここで、図8のグラフは37.2℃の熱を放出する黒体炉を測定対象として得られた測定結果の一例を示している。
グラフに示された測定結果を参照すると、処理を開始してから420秒が経過した付近以降で、補正前の測定温度が安定して37.2℃付近を示している。よって、かかる測定温度は誤差が少なく、補正の必要はないと考えられる。
対応する図8(a)のグラフにおいて、420秒が経過した付近のセンサ温度変化量は、0.045℃付近の値を示しているので、この付近のセンサ温度変化量を判断基準値としてあらかじめ設定し、CPU54は補正の要否を判定する。本実施形態では、センサ温度変化量が0.045℃よりも小さいときに、補正不要と判定している。
そして、補正が必要ないと判断した場合は(ステップS10)、補正していない測定温度をそのまま液晶表示部12へ表示する(ステップS14)。
一方、補正が必要と判断した場合は(ステップS10)、測定温度を算出したときのセンサ温度変化量に基づいて、補正テーブルを選択する(ステップS11)
本実施形態では、図9に示すような補正テーブルをCPU54が参照して、温度補正値を決定している。
図9に示す補正テーブルは、センサ温度変化量をパラメータとして温度補正値を設定した補正基準データである。この補正テーブルは、例えば、赤外線温度計を一定の温度環境下(例えば、13℃)に長時間放置した後、異なる温度環境下(例えば、室温)に移して、一定の温度(例えば、37.2℃)に保たれた黒体炉等の測定対象に対して温度測定を実施し、測定対象の実際の温度と測定温度との差を求め、当該温度差を温度補正値としてセンサ温度変化量に関連付けて作成される。
なお、センサ温度変化量が増加している過程での温度補正値と、センサ温度変化量が減少している過程での温度補正値とは、同じセンサ温度変化量であっても値が異なる。したがって、補正テーブルは、センサ温度変化量が増加している過程のものと(図8(a))、センサ温度変化量が減少している過程のものを用意し(図8(b))、選択して参照する必要がある(ステップS11)。
次いで、CPU54は、測定温度を算出したときのセンサ温度変化量に対応する温度補正値を、選択した補正テーブルを参照して決定し(ステップS12)、その温度補正値をもって測定温度を補正する(ステップS13)。そして、補正後の測定温度を液晶表示部12へ表示する(ステップS14)。CPU54は、以上の処理ステップを電源57がオフになるまで繰り返す(ステップS15)。
なお、測定対象から放射された赤外線から得られる温度情報は、測定対象の表面温度である。したがって、測定対象の内部温度(人体の体温など)を液晶表示部12へ表示する場合は、あらかじめ表面温度から内部温度を推定して算出するプログラムを組み込んでおき、CPU54が表面温度から自動的に内部温度を算出し、これを測定温度として液晶表示部12へ表示する構成とする。この場合、測定対象の表面温度と内部温度の両方を液晶表示部12へ表示することができるほか、表示モードを切り替えて測定対象の表面温度と内部温度のいずれか一方を液晶表示部12へ表示することもできる。
〔第1の隙間23に関する実験例〕
図10乃至図12は第1の隙間23の効果を確認するために本発明者らが実施した実験結果を示している。
図10は、同図(a)に示すとおり、図1に示した構成の赤外線温度計を用いて得られた測定結果を示している。
図11は、同図(a)に示すように、図1に示した構成の赤外線温度計における先端カバー14を取り除き、導波管40と赤外線センサ30の設置空間20と接するケース10の外壁21を外部に露出させた構成のものを用いて得られた測定結果を示している。
図12は、同図(a)に示すように、図1に示した構成の赤外線温度計における第1の隙間23を取り除き、導波管40と赤外線センサ30の設置空間20を密閉空間とした構成のものを用いて得られた測定結果を示している。
実験では、各赤外線温度計を13℃の温度環境下に1時間放置した後、室温に移し、37.2℃の熱を放出する黒体炉を測定対象として、温度測定を実施した。この実験においては、補正前と補正後の測定温度の誤差を全体にわたり観察する必要があるため、算出したすべて測定温度に対して補正処理を実行している。なお、各温度測定に用いた赤外線温度計は、上記設置空間20に関係した構成部分以外はすべての同じ構成としてあり、測定条件も同じである。また、測定温度の補正には同じ補正テーブルを使用した。
各図の(b)は測定開始からの時間経過に対するセンサ温度変化量の変化をプロットしたグラフである。
図11(b)のグラフを観察すると、センサ温度変化量が増加している区間Aの時間幅が短く、短時間でピーク値に達していることがわかる。そして、この区間Aにおける補正後の測定温度を同図(c)のグラフで観察すると、測定対象の実際の温度(37.2℃)に対して補正後の測定温度が大きくばらついていることがわかる。
これは、ピーク値までの温度測定回数が少なくなってしまったことに起因する誤差と思われる。これを解消するには、4秒よりもさらに短い時間でセンサ温度変化量を求めるとともに、そのセンサ温度変化量に対応した補正テーブルを作成する必要がある。しかし、センサ温度変化量を算出する周期を短くした場合、電源の消費が増大し、短い期間で充電したりあるいは電池を交換したりする必要が生じて、ユーザに余分な負担をかけてしまうおそれがある。
図12(b)のグラフを観察すると、センサ温度変化量のピーク幅Dが図10(b)のグラフに比べて長いことがわかる。ピーク値付近は、補正テーブルの選択が難しく、CPU54が選択を誤ると同図(c)の符号Pで示した補正後の測定温度のように、測定対象の実際の温度(37.2℃)対して補正後の測定温度も大きな誤差を含んでいることがわかる。
図10(c)のグラフから明らかなように、図1に示した本発明の実施形態に係る赤外線温度計は、図11(a)や図12(a)に示した構造での欠点もなく、この結果から導波管40と赤外線センサ30の設置空間20とこれを外部と連通する第1の隙間23が、有効に機能していることが理解される。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施や応用実施が可能であることは勿論である。
例えば、第1の隙間23の形成箇所や形成個数は、必要に応じて任意に設定することができる。使用する導波管40は、図4に示した構成のものに限定されず、必要に応じて各種形状のものを適用できる。赤外線センサ30も同様に、各種構造のものを適用できる。
導波管40の基端44から延出させる脚部45は、三本が三点支持をもってがたつきなく安定した支持を実現できて好ましいが、これに限定されず四本以上であってもよい。
導波管40は、外周面の全体を鏡面仕上げしない構成とすることが、周囲の熱を効率的に吸収する上で好ましい。ただし、これに限定されるものではなく、必要に応じて外周面の一部を鏡面仕上げしない構成としてもよい。
補正手段のセンサ温度変化量を算出する周期は、4秒毎に限定されず、必要に応じて任意の時間に設定することができる。ただし、周期が短くなるほど電源の消耗が早くなる。
10:ケース、11:操作ボタン、12:液晶表示部、13:取込口、14:先端カバー、15:扉、16:LED、17:照明ボタン、18:照射口、19:反射筒、20:設置空間、21:外壁、22:空気溜まり、23:第1の隙間、24:第2の隙間、25:開口、26:電源スイッチ、27:底部壁、28:プリント基板、
30:赤外線センサ、31:基盤、32:赤外線検出素子、33:温度検出素子、34:保護部材、35:赤外線入射窓、36:リード線、
40:導波管、41:内周面、42:先端開口部、43:外周面、44:基端、45:脚部、46:正面支持部、47:側面支持部、
50:MPU、51:増幅器、52:A/D変換器、53:A/D変換器、54:CPU、55:メモリ、56:タイマ、57:電源

Claims (7)

  1. 少なくとも一部をケースの外壁で囲まれた設置空間に、測定対象の温度を検出するための赤外線センサと、先端が外部に開口し測定対象から放射される赤外線を当該開口から取り込み前記赤外線センサに導く導波管と、を備えた赤外線温度計において、
    前記設置空間を囲むケースの外壁の周囲を先端カバーで被覆し、この先端カバーと前記ケースの外壁との間に空気溜まりを形成するとともに、当該空気溜まりを外部の空気と連通させる第1の隙間を形成したことを特徴とする赤外線温度計。
  2. 前記導波管は、合成樹脂により製作され、内周面を鏡面仕上げし、外周面は鏡面仕上げしていないことを特徴とする請求項1に記載の赤外線温度計。
  3. 前記赤外線センサは、正面に赤外線入射窓を有し、
    前記赤外線センサの正面と前記導波管の基端との間に、当該導波管の内部空間と前記設置空間とを連通する第2の隙間を形成したことを特徴とする請求項1又は2の赤外線温度計。
  4. 前記導波管の基端から少なくとも三本の脚部を延出し、これら各脚部をそれぞれ前記赤外線センサに接触させて組み合わせることで、前記赤外線センサの正面と前記導波管の基端との間に前記第2の隙間を形成したことを特徴とする請求項3の赤外線温度計。
  5. 前記導波管の基端から延出した各脚部を、前記赤外線センサにそれぞれ接触させて組み合わせたとき、前記導波管の中心軸と前記赤外線センサにおける赤外線入射窓の中心とが同軸上に配置されるように位置決めしてあることを特徴とした請求項4の赤外線温度計。
  6. 前記赤外線センサは、内部の前記赤外線入射窓と対向する部位に赤外線検出素子を備えるとともに、当該赤外線検出素子の周囲温度を検出する温度検出素子を備え、
    さらに、前記赤外線検出素子の出力から求めた測定対象の温度(以下、測定温度)を補正するための温度補正手段を有し、
    前記温度補正手段は、前記温度検出素子の出力から前記赤外線検出素子の周囲温度の変化量(以下、センサ温度変化量)を求め、前記測定温度を求めた時点の当該センサ温度変化量に基づいて当該測定温度を補正することを特徴とした請求項3乃至5のいずれか一項に記載の赤外線温度計。
  7. 前記温度補正手段は、前記測定温度を求めた時点の当該センサ温度変化量を参照して、当該測定温度に対する補正の要否を判断することを特徴とした請求項6の赤外線温度計。
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