JP5995772B2 - 電圧非直線抵抗体、その製造方法およびそれを含む過電圧保護装置 - Google Patents

電圧非直線抵抗体、その製造方法およびそれを含む過電圧保護装置 Download PDF

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Description

本発明は、電圧非直線抵抗体、その製造方法およびそれを含む過電圧保護装置に関する。
避雷器およびサージアブゾーバなどに用いられる電圧非直線抵抗体は、焼結体に電極および側面高抵抗層が設けられることにより形成されている。焼結体は、主成分である酸化亜鉛(ZnO)に、電圧非直線性の発現に必須である酸化ビスマス(Bi23)および電気特性の改善に有効なその他の添加物が添加された混合物を順次、粉砕、混合、造粒、成形、焼成および後熱処理することにより作製される。
電圧非直線抵抗体の動作は、サージエネルギーが印加されていない待機状態と、サージエネルギーが印加されている動作状態とに分けられる。現在の電圧非直線抵抗体では、待機状態において常に両端子間に電圧が印加されるいわゆるギャップレス構造を有するものが主流となっている。
そのため、待機状態の電圧非直線抵抗体には、微小な漏れ電流が流れる。待機状態における電圧非直線抵抗体の特性として、漏れ電流が小さいこと、電圧非直線抵抗体の温度上昇時における漏れ電流の増加量が少ないこと、および、漏れ電流の経時変化が減少傾向を示すことが求められる。
動作状態における電圧非直線抵抗体の特性として、サージ電流が流れたときに電圧非直線抵抗体に発生する制限電圧が低いこと、印加される開閉サージまたは雷サージに対する応答速度、および、これらのサージの除去後に待機状態に戻るまでの復帰速度が速いこと、ならびに、破壊するまでのエネルギー耐量が大きいことなどが求められる。
近年、電圧非直線抵抗体の動作開始電圧、すなわちバリスタ電圧の高電圧化が図られている。電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧を高めることにより、電圧非直線抵抗体を内部に搭載する避雷器などの装置の小型化を図ることができる。
電圧非直線抵抗体の電気特性は、焼結体の微細構造に依存する。焼結体は主に、酸化亜鉛粒子、亜鉛とアンチモンとを主成分とするスピネル粒子、および、粒界の3重点近辺に存在する酸化ビスマス相から構成される。電圧非直線性の発現に必須の添加物であるビスマスは、酸化ビスマス相だけでなく、酸化亜鉛粒子同士の間の粒界にも存在することが知られている。
焼結体の微細構造は、添加物の種類、添加量および焼成条件などに依存することが知られている。これまで、電圧非直線抵抗体の電気特性を改善するために、様々な検討がなされてきた。
酸化亜鉛に添加物を添加することにより、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧の高電圧化を図った先行文献として、特開平10−270209号公報(特許文献1)、特開平5−55011号公報(特許文献2)、特開平2−241003号公報(特許文献3)、特開2002−217006号公報(特許文献4)、および、東芝レビューVol.57 No.10 (2002) p.58−61(非特許文献1)がある。
特許文献1に記載された電圧非直線抵抗体の作製においては、主成分である酸化亜鉛に希土類元素の酸化物を添加して希土類元素を含む粒子を酸化亜鉛粒子の粒界に形成することにより、焼成中に酸化亜鉛粒子が成長することを抑制している。これにより、焼結体中の酸化亜鉛粒子の径を小さくして、バリスタ電圧の高い電圧非直線抵抗体を実現している。
特許文献2に記載された電圧非直線抵抗体の製造方法においては、二酸化ケイ素粉末を抵抗体構成元素単体またはその酸化物により被覆して添加する。これにより、二酸化ケイ素の添加量が多い場合でも、二酸化ケイ素粉末の表面活性を減らして混合物スラリーの粘性の変動を少なくすることによって、電圧非直線抵抗体の特性の安定を図っている。
非特許文献1に記載された避雷器用超高耐圧ZnO素子においては、主成分である酸化亜鉛に酸化アンチモン(Sb23)などを添加して、バリスタ電圧を600V/mmまで高めている。
特許文献3に記載された酸化亜鉛形バリスタの製造方法においては、添加物を酸化物ではなく、金属粉末、金属炭化物または金属窒化物の形で添加する。これにより、酸化亜鉛形バリスタの電圧非直線性およびサージエネルギー吸収能力の向上を図っている。
特許文献4に記載された非直線抵抗体においては、焼結体中におけるZn7Sb212を主成分とするスピネル粒子の占有率および平均粒径を限定することにより、電流−電圧非直線抵抗特性、寿命特性、エネルギー耐量特性の向上を図っている。
特開平10−270209号公報 特開平5−55011号公報 特開平2−241003号公報 特開2002−217006号公報
東芝レビューVol.57 No.10(2002) p.58−61
希土類元素の酸化物、二酸化ケイ素または酸化アンチモンなどの添加物の添加量を増やすことにより、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧を一定のレベルまで高めることができる。ただし、添加物の添加量が所定の量を超えると、バリスタ電圧を高める効果が飽和傾向を示す。そのため、単に添加物の添加量を増やすことのみでは、バリスタ電圧を600V/mm程度まで高めることはできない。
焼結体に含まれるスピネル粒子は、電圧非直線抵抗体の電圧−電流特性を改善する遷移元素である、マンガン、コバルトおよびニッケルなどを含む。酸化アンチモンの添加量を増加させてバリスタ電圧を高める場合、焼結体中のスピネル粒子の量が増加し、それに伴ってスピネル粒子に取り込まれる遷移元素の量の変動が大きくなる。その結果、電圧非直線抵抗体の電圧−電流特性を安定して改善することが難しい。
また、焼結体の焼成温度を1000℃より低い温度まで下げることにより、結体中の酸化亜鉛粒子の径を小さくして電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧を高めた場合、焼成が不十分となって焼結体密度が下がる。この場合、電圧非直線抵抗体のエネルギー耐量が低下し、600V/mmを超える高いバリスタ電圧を実現することは難しい。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、600V/mmを超える高いバリスタ電圧を安定して得られる、電圧非直線抵抗体、その製造方法およびそれを含む過電圧保護装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく電圧非直線抵抗体は、酸化亜鉛(ZnO)を主成分とし、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)およびケイ素(Si)を副成分とする焼結体を備える。焼結体は、ケイ酸亜鉛(Zn2SiO4)を12%以上の占有率で含み、かつ、Ni3.2Bi9.820とBi1.83Mn0.173.08とを共に含む。
本発明によれば、600V/mmを超える高いバリスタ電圧を安定して得られる。
電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧と、Si34またはSiO2の添加量との関係を示すグラフである。 本実施形態に係る電圧非直線抵抗体の焼結体の結晶組織を示す模式図である。 同実施形態に係る電圧非直線抵抗体を製造する方法を示すフロー図である。 同実施形態に係る電圧非直線抵抗体の構造を示す断面図である。 同実施形態に係る電圧非直線抵抗体を含む過電圧程装置の構成を示す系統図である。 実施例および比較例に係る焼結体のX線回折結果を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態に係る電圧非直線抵抗体、その製造方法およびそれを含む過電圧保護装置について図面を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
本発明者らは、主成分であるZnOに添加する添加物について種々検討した結果、ZnOにBi23およびSb23を添加した混合物に、さらにSi34を添加することにより、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧を高めることができることを見出した。
また、本発明者らは、ZnOにBi23、Sb23、Ni単体またはNi化合物、および、Mn単体またはMn化合物を添加した混合物に、SiO2または酸素を含む雰囲気中において酸化ケイ素になりうる成分とSi34とをさらに添加することにより、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧がSi34の添加量に比例して増加することを見出した。すなわち、この方法によれば、Si34の添加量を多くするほど、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧を高めることができる。
図1は、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧と、Si34またはSiO2の添加量との関係を示すグラフである。図1においては、縦軸に電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧(V/mm)、横軸にSi34またはSiO2の添加量を示している。
また、図1においては、本発明の一実施形態に係る電圧非直線抵抗体のデータを実線A、第1比較形態である電圧非直線抵抗体のデータを点線B、第2比較形態である電圧非直線抵抗体のデータを1点鎖線Cで示している。
本実施形態に係る電圧非直線抵抗体においては、Si34およびSiO2の両方が添加されている。第1比較形態に係る電圧非直線抵抗体においては、Si34は添加されているが、SiO2は添加されていない。第2比較形態に係る電圧非直線抵抗体においては、SiO2は添加されているが、Si34は添加されていない。
図1に示すように、本実施形態に係る電圧非直線抵抗体においては、所定量のSiO2を添加しつつ、Si34の添加量を多くするほど、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧が高くなって600V/mmを超えている。
一方、第1比較形態に係る電圧非直線抵抗体においては、Si34の添加量を所定量以上に多くしても、バリスタ電圧を高める効果が飽和して、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧は600V/mm以下である。
第2比較形態に係る電圧非直線抵抗体においては、SiO2の添加量を所定量以上に多くしても、バリスタ電圧を高める効果が飽和して、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧は600V/mm以下である。
図2は、本実施形態に係る電圧非直線抵抗体の焼結体の結晶組織を示す模式図である。図2に示すように、本実施形態に係る電圧非直線抵抗体の焼結体は、主に、ZnO粒子1と、ZnおよびSbを主成分とするスピネル粒子2と、Bi23相3と、ZnおよびSiを主成分とするケイ酸亜鉛(Zn2SiO4)粒子4とから構成されている。ZnO粒子1の結晶内には双晶境界5が存在している。添加したSi34は、焼結体中に存在していない。
詳細に分析した結果、本実施形態に係る電圧非直線抵抗体の焼結体は、ZnOを主成分とし、Bi、Sb、Ni、MnおよびSiを副成分として、Zn2SiO4を12%以上の占有率で含み、かつ、Ni3.2Bi9.820とBi1.83Mn0.173.08とを共に含む。
図3は、本実施形態に係る電圧非直線抵抗体を製造する方法を示すフロー図である。図3に示すように、本実施形態に係る電圧非直線抵抗体を製造する方法は、ZnO、Bi23、Sb23、ニッケル単体(Ni)またはニッケル化合物、および、マンガン単体(Mn)またはマンガン化合物を混合して第1混合物を作製する工程(S100)と、第1混合物に、SiO2または酸素を含む雰囲気中において酸化ケイ素になりうる成分とSi34とを添加して第2混合物を作製する工程(S110)と、第2混合物を含む造粒粉を焼結して焼結体を作製する工程(S120)とを備える。
本実施形態に係る電圧非直線抵抗体を製造する方法は、さらに、焼結体の側面に焼結体より電気抵抗の高い抵抗層を設ける工程(S130)と、焼結体の両端面に電極を設ける工程(S140)とを備える。
第1混合物を作製する工程(S100)と第2混合物を作製する工程(S110)とにおいて、各成分を下記の範囲で調整することが好ましい。
ZnOは、電圧非直線抵抗体において電圧非直線性の確保、エネルギー耐量の向上および長寿命化の観点から、第2混合物中に、90モル%以上98モル%以下の範囲で含まれることが好ましく、95モル%以上98モル%以下の範囲で含まれることがさらに好ましい。ZnOの原料粉としては、平均粒子径(d50)が1μm以下の粉末であることが好ましい。
Bi23は、電圧非直線抵抗体において電圧非直線性および課電寿命の向上の観点から、第2混合物中に、0.5モル%以上2モル%以下の範囲で含まれることが好ましく、0.7モル%以上1.5モル%以下の範囲で含まれることがさらに好ましい。
Sb23は、電圧非直線抵抗体において電圧非直線性および課電寿命の向上の観点から、第2混合物中に、0.1モル%以上2モル%以下の範囲で含まれることが好ましく、0.2モル%以上0.8モル%以下の範囲で含まれることがさらに好ましい。
なお、第2混合物中におけるBi23とSb23との総量は、0.6モル%以上2モル%以下であることが好ましく、1.0モル%以上1.5モル%以下であることがさらに好ましい。
NiOは、電圧非直線抵抗体において電圧非直線性および課電寿命の向上の観点から、第2混合物中に、0.1モル%以上2モル%以下の範囲で含まれることが好ましい。ただし、NiOに限られず、ニッケル単体または他のニッケル化合物の状態で添加されてもよい。
Mn34は、電圧非直線抵抗体において電圧非直線性および課電寿命の向上の観点から、第2混合物中に、0.1モル%以上2モル%以下の範囲で含まれることが好ましい。ただし、Mn34に限られず、マンガン単体または他のマンガン化合物の状態で添加されてもよい。
SiO2または酸素を含む雰囲気中において酸化ケイ素になりうる成分は、電圧非直線抵抗体において電圧非直線性の向上およびバリスタ電圧を高める観点から、第2混合物中に、SiO2換算で1モル%以上3モル%以下の範囲で添加することが好ましく、1モル%以上2モル%以下の範囲で添加することがさらに好ましい。なお、酸素を含む雰囲気中において酸化ケイ素になりうる成分とは、Si単体またはSiOなどを含む。
SiO2または酸素を含む雰囲気中において酸化ケイ素になりうる成分を、第2混合物中に、SiO2換算で3モル%より多く添加すると、後述する第2混合物を含むスラリーの粘度が急増して、造粒以降の工程が困難になる場合があり好ましくない。
Si34は、電圧非直線抵抗体においてバリスタ電圧を高める観点から、第2混合物中に、1モル%以上4モル%以下の範囲で添加することが好ましい。Si34を第2混合物中に4モル%より多く添加すると、電圧非直線抵抗体の待機状態における漏れ電流が大きくなるため、また、焼結時に生成されるケイ酸亜鉛粒子が増えることにより焼結体中の絶縁領域が増加して電圧非直線抵抗体のエネルギー耐量が著しく低下するため、好ましくない。Si34の原料粉としては、平均粒子径(d50)が1μm程度の粉末であることが好ましい。
電圧非直線抵抗体において電圧非直線性および課電寿命の向上の観点から、第2混合物中にCr23が0.1モル%以上2モル%以下の範囲で含まれるようにしてもよい。同様に、第2混合物中にCo34が0.1モル%以上2モル%以下の範囲で含まれるようにしてもよい。
電圧非直線抵抗体において電圧非直線性の向上の観点から、第2混合物中にAl(NO3)3が0.001モル%以上0.01モル%以下の範囲で含まれるようにしてもよい。
電圧非直線抵抗体において課電寿命の向上の観点から、第2混合物中にH3BO3が0.001モル%以上0.5モル%以下の範囲で含まれるようにしてもよい。
なお、第2混合物中におけるNiOとMn34とCr23とCo34とAl(NO3)3とH3BO3との総量は、1モル%以上4モル%以下であることが好ましい。これらの酸化物の原料粉としては、平均粒子径(d50)が1μm以下の粉末であることが好ましい。
本実施形態においては、第2混合物中に、Bi23が0.6モル%、Sb23が1.2モル%、NiOが1モル%、Mn34が0.4モル%、SiO2が1モル%、Si34が2モル%、および、ZnOが93.8モル%含まれるようにしている。
焼結体を作製する工程(S120)においては、上記のように調整された第2混合物に水、分散剤およびポリビニルアルコールなどのバインダーを添加した後、粉砕と混合とを十分に行なって均一な組成のスラリーを作製する。このスラリーをスプレードライヤーで乾燥および造粒して、造粒物を作製する。
この造粒物をたとえば200kgf/cm2以上500kgf/cm2以下の成形圧で成形して、所定形状の成形体を作製する。この成形体を大気中または酸素雰囲気中において450℃程度の温度まで加熱することにより、成形体中のバインダーを除去する。続いて、この成形体を大気中で1000℃以上1150℃以下の温度で焼成して焼結体を作製する。本実施形態においては、1100℃で焼成する。
図4は、本実施形態に係る電圧非直線抵抗体の構造を示す断面図である。図4に示すように、抵抗層を設ける工程(S130)においては、焼結体11の側面に焼結体11より電気抵抗の高いガラスを焼き付けて抵抗層13を設ける。なお、抵抗層13は、ガラスの焼き付けに限られず、焼結体11より電気抵抗値の高い拡散剤を焼結体11に拡散させることにより設けられてもよい。
電極を設ける工程(S140)においては、焼結体11の両端面にアルミニウムを溶射して電極12を設ける。なお、電極12の材料はアルミニウムに限られず、銀または銅などの電気伝導率の高い材料であればよい。
本実施形態に係る電圧非直線抵抗体10のバリスタ電圧の測定値は600V/mmを超える。さらに、Si34の添加量を増加すると、電圧非直線抵抗体10のバリスタ電圧は、図1中の実線Aで示すように、Si34の添加量に対してほぼ直線的に増加する。このように本実施形態に係る電圧非直線抵抗体およびその製造方法においては、600V/mmを超える高いバリスタ電圧を安定して得られる。
図5は、本実施形態に係る電圧非直線抵抗体を含む過電圧程装置の構成を示す系統図である。図5に示すように、本実施形態に係る電圧非直線抵抗体10を含む過電圧程装置は、被保護機器20に過電圧が印加されることを防止する装置であって、複数の電極12を有する電圧非直線抵抗体10と、被保護機器20に電気的に接続された配線30とを備える。
複数の電極12のうちの少なくとも1つの電極12は接地されている。複数の電極12のうちの少なくとも1つの電極12は配線30に接続されている。本実施形態においては、2つの電極12のうち、一方の電極12が接地され、他方の電極12が配線30に接続されている。
本実施形態に係る過電圧程装置は、600V/mmを超える高いバリスタ電圧を安定して得られる電圧非直線抵抗体を含むため、小型で高性能の避雷器またはサージアブソーバーとして機能する。
以下、本発明に係る実験例について説明する。
(実験例)
(実施例1〜5および比較例1〜8)
表1は、本実験例における実施例1〜5および比較例1〜8の各々の条件および結果をまとめたものである。
Figure 0005995772
実施例1〜5および比較例1〜8において、第2混合物中に、Bi23が0.6モル%、Sb23が1.2モル%、NiOが1モル%、Mn34が0.4モル%、Cr23が0.5モル%、Co34が0.3モル%、Al(NO3)3・9H2Oが0.002モル%、および、H3BO3が0.04モル%、共通に含まれるようにした。
実施例1においては、第2混合物中に、Si34が1モル%およびSiO2が1モル%、さらに含まれるようにした。実施例2においては、第2混合物中に、Si34が2モル%およびSiO2が1モル%、さらに含まれるようにした。実施例3においては、第2混合物中に、Si34が4モル%およびSiO2が1モル%、さらに含まれるようにした。実施例4においては、第2混合物中に、Si34が2モル%およびSiO2が1モル%、さらに含まれるようにした。実施例5においては、第2混合物中に、Si34が4モル%およびSiO2が1モル%、さらに含まれるようにした。
比較例1,2においては、Si34およびSiO2を添加しなかった。比較例3においては、第2混合物中にSiO2が1モル%さらに含まれるようにした。比較例4においては、第2混合物中にSiO2が2モル%さらに含まれるようにした。比較例5においては、第2混合物中にSi34が1モル%さらに含まれるようにした。比較例6においては、第2混合物中にSi34が2モル%さらに含まれるようにした。
比較例7においては、第2混合物中に、Si34が0.1モル%およびSiO2が1モル%、さらに含まれるようにした。比較例8においては、第2混合物中に、Si34が0.5モル%およびSiO2が1モル%、さらに含まれるようにした。
実施例1〜5および比較例1〜8において、第2混合物中の残部はZnOである。
Si34の原料粉としては、平均粒子径(d50)が0.6μmである宇部興産製の型番SN−E10を用いた。Bi23、Sb23、NiO、Mn34、Cr23、Co34およびSiO2の各々は、平均粒子径(d50)が1μm以下である工業用原料粉末を用いた。
上記のように調整された第2混合物に水、分散剤およびバインダーを添加した後、粉砕と混合とを十分に行なって均一な組成のスラリーを作製した。このスラリーをスプレードライヤーで乾燥および造粒して、造粒物を作製した。
この造粒物を500kgf/cm2以下の成形圧で成形して、直径40mm、厚さ10mmのディスク状の成形体を作製した。この成形体を大気中において450℃の温度で5時間加熱することにより、成形体中のバインダーを除去した。
続いて、この成形体を5時間焼成して焼結体を作製した。実施例1〜3および比較例1,3〜8においては、1100℃で焼成した。実施例4,5および比較例2においては、1150℃で焼成した。焼成時の昇温速度および降温速度は、50℃/時間とした。
上記のように作製した実施例1〜5および比較例1〜8の焼結体11の側面に、焼結体11より電気抵抗値の高い樹脂を塗布して拡散させることにより抵抗層13を設けた。さらに、焼結体11の両端面にアルミニウムを溶射して電極12を設けた。
このように作製した実施例1〜5および比較例1〜8の電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧を測定した。バリスタ電圧としては、電圧非直線抵抗体を流れる電流が0.46mAの時の電圧(V0.46mA)とした。電圧非直線抵抗体に60Hzの交流電圧(正弦波)を印加してV0.46mAを測定した。
電圧非直線抵抗体に交流電圧を印加した場合、電圧非直線抵抗体を流れる電流は抵抗性成分(Ir)と容量性成分(Ic)に分かれる。そこで、抵抗分漏れ電流抽出装置を用いて抵抗性成分(Ir)を抽出した。具体的には、抵抗性成分(Ir)が0.46mAとなる印加電圧をV0.46mAとして測定した。
その結果、表1に示すように、バリスタ電圧(V0.46mA)は、実施例1で603V/mm、実施例2で713V/mm、実施例3で969V/mm、実施例4で605V/mm、実施例5で787V/mmとなった。
バリスタ電圧(V0.46mA)は、比較例1で269V/mm、比較例2で223V/mm、比較例3で444V/mm、比較例4で516V/mm、比較例5で577V/mm、比較例6で580V/mm、比較例7で466V/mm、比較例8で515V/mmとなった。
実施例1〜5の電圧非直線抵抗体の焼結体の結晶組織を高性能電子プローブマイクロアナライザ(EPMA:Electron Probe Microanalyser)を用いて分析した結果、Zn2SiO4粒子が形成され、Si34粒子は存在していなかった。
さらに、Zn2SiO4粒子をエネルギー分散型X線分析(EDX:Energy Dispersive X-ray spectrometry)によって定量分析した結果、Zn2SiO4粒子にZn、Si、Oがほぼ一定の比率で含まれていることが確認できた。
Si34は、大気中で非常に安定した物質であるが、第2混合物中においては比較的低い温度で化学反応してZn2SiO4を生成することが分かった。また、SiO2も化学反応してZn2SiO4を生成したと考えられる。
次に、焼結体に含まれるZn2SiO4粒子の占有率を求めた。具体的には、電圧非直線抵抗体から切り出した焼結体の表面を鏡面研磨し、その表面をEPMAにより撮影した反射電子像を画像解析して占有率を求めた。Zn2SiO4粒子はSiを含むため、反射電子像においてZn2SiO4粒子は黒くなって容易に判別可能である。この黒くなったZn2SiO4粒子が観察領域全体において占める面積を百分率で計算した。
なお、実施例1〜5および比較例1〜8の各々のZn2SiO4粒子の占有率は、焼結体の表面の複数の場所でそれぞれ求めた占有率を算術平均して算出した数値である。表1に示すように、Zn2SiO4粒子の占有率は、実施例1で12%、実施例2で25%、実施例3で46%、実施例4で14%、実施例5で45%であった。
Zn2SiO4粒子の占有率は、比較例1で2%、比較例2で3%、比較例3で8%、比較例4で17%、比較例5で8%、比較例6で16%、比較例7で10%、比較例8で11%であった。
さらに、X線回折装置(XRD:X-Ray Diffraction)を用いて、焼結体に含まれる結晶相を分析した。図6は、実施例および比較例に係る焼結体のX線回折結果を示すグラフである。図6においては、縦軸に回折強度I(cps)、横軸に入射角の2倍である2θ(deg.)を示している。
図6においては、Si34およびSiO2の両方が添加されている実施例1〜5および比較例7,8の焼結体のX線回折結果の代表例を実線Aで示している。Si34は添加されているが、SiO2は添加されていない、比較例5,6の焼結体のX線回折結果の代表例を実線Bで示している。SiO2は添加されているが、Si34は添加されていない、比較例3,4の焼結体のX線回折結果の代表例を実線Cで示している。
図6中において、点線40で囲んだ部分のピークは、Bi1.83Mn0.173.08の(110)面での回折ピークであり、点線50で囲んだ部分のピークは、スピネル粒子の(220)面での回折ピークであり、点線60で囲んだ部分のピークは、Ni3.2Bi9.820の(222)面での回折ピークであり、点線70で囲んだ部分のピークは、ZnOの(100)面での回折ピークであり、点線80で囲んだ部分のピークは、Ni3.2Bi9.820の(321)面での回折ピークである。
図6に示すように、Si34およびSiO2の両方が添加されている実施例1〜5および比較例7,8の焼結体においては、Ni3.2Bi9.820とBi1.83Mn0.173.08とを共に含むことが確認された。Si34は添加されているが、SiO2は添加されていない、比較例5,6の焼結体においては、Bi1.83Mn0.173.08を含むことが確認された。SiO2は添加されているが、Si34は添加されていない、比較例3,4の焼結体においては、Ni3.2Bi9.820を含むことが確認された。
上記のように、実施例1〜5および比較例7,8の電圧非直線抵抗体においては、Si34の添加量を多くするほど、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧が高くなった。実施例1〜5の電圧非直線抵抗体においては、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧は600V/mm以上であった。また、Si34の添加量が同じ場合、焼成温度が1100℃のときの方が、焼成温度が1150℃のときより、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧は高かった。
比較例1,2の電圧非直線抵抗体においては、Si34およびSiO2の両方が添加されていないため、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧は低かった。比較例3,4の電圧非直線抵抗体においては、SiO2の添加量を多くしても、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧は600V/mm以下であった。比較例5,6の電圧非直線抵抗体においては、Si34の添加量を多くしても、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧は600V/mm以下であった。
これらの結果から、Si34は電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧を高める効果を有することが確認できた。さらに、所定量のSiO2を添加することにより、Si34の添加量に正比例して、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧を高くできることが確認できた。この特性を利用することにより、600V/mmを超える高いバリスタ電圧を安定して得ることができる。
なお、Si34およびSiO2と同様にY23を添加する実験も行なったが、SiO2と同様に、Y23の添加量を所定量以上に多くしても、バリスタ電圧を高める効果が飽和して、電圧非直線抵抗体のバリスタ電圧は600V/mm以下であった。
現在のところ、SiO2を所定量添加した場合に、Si34の添加量に対してバリスタ電圧が正比例して増加する詳細なメカニズムは不明であるが、第1に、Si34がZnOと反応してZn2SiO4を形成する反応時期が、ZnOの粒成長する時期と合致していること、第2に、Si34が焼結体中に存在しなかったこと、第3に、Zn2SiO4粒子の占有率が12%以上であり、かつ、Ni3.2Bi9.820とBi1.83Mn0.173.08とが共に存在した場合にのみ、600V/mmを超える極めて高いバリスタ電圧が得られたこと、の3つの点から、Zn2SiO4粒子によるZnO粒子の成長抑制効果と、Ni3.2Bi9.820とBi1.83Mn0.173.08とが共に存在することによるZnO粒子の粒界改善効果との相乗効果によるものと考えられる。
なお、今回開示した上記実施形態および実験例はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態および実験例のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 ZnO粒子、2 スピネル粒子、3 Bi23相、4 Zn2SiO4粒子、5 双晶境界、10 非直線抵抗体、11 焼結体、12 電極、13 抵抗層、20 被保護機器、30 配線。

Claims (5)

  1. 酸化亜鉛(ZnO)を主成分とし、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)およびケイ素(Si)を副成分とする焼結体を備え、
    前記焼結体は、ケイ酸亜鉛(Zn2SiO4)を12%以上の占有率で含み、かつ、Ni3.2Bi9.820とBi1.83Mn0.173.08とを共に含む、電圧非直線抵抗体。
  2. 酸化亜鉛(ZnO)、酸化ビスマス(Bi23)、酸化アンチモン(Sb23)、ニッケル単体(Ni)またはニッケル化合物、および、マンガン単体(Mn)またはマンガン化合物を混合して第1混合物を作製する工程と、
    前記第1混合物に、二酸化ケイ素(SiO2)または酸素を含む雰囲気中において酸化ケイ素になりうる成分と窒化ケイ素(Si34)とを添加して第2混合物を作製する工程と、
    前記第2混合物を含む造粒粉を焼結して焼結体を作製する工程と
    を備える、電圧非直線抵抗体の製造方法。
  3. 前記第2混合物を作製する工程において、前記窒化ケイ素(Si34)を前記第2混合物中において1mol%以上4mol%以下となるように添加する、請求項2に記載の電圧非直線抵抗体の製造方法。
  4. 前記第2混合物を作製する工程において、前記二酸化ケイ素(SiO2)または酸素を含む雰囲気中において酸化ケイ素になりうる前記成分を、前記第2混合物中において1mol%以上3mol%以下となるように添加する、請求項2または3に記載の電圧非直線抵抗体の製造方法。
  5. 被保護機器に過電圧が印加されることを防止する過電圧保護装置であって、
    複数の電極を有する電圧非直線抵抗体と、
    前記被保護機器に電気的に接続された配線と
    を備え、
    前記複数の電極のうちの少なくとも1つの電極は接地され、
    前記複数の電極のうちの少なくとも1つの電極は前記配線に接続され、
    前記電圧非直線抵抗体は、酸化亜鉛(ZnO)を主成分とし、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)およびケイ素(Si)を副成分とする焼結体を含み、
    前記焼結体は、ケイ酸亜鉛(Zn2SiO4)を12%以上の占有率で含み、かつ、Ni3.2Bi9.820とBi1.83Mn0.173.08とを共に含む、過電圧保護装置。
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