JP5991644B2 - スイッチ付同軸コネクタ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
まず、図1〜図18に示された本発明の第1の実施形態にかかるスイッチ付同軸コネクタ10は、図示を省略した印刷配線基板上に実装されるものであって、当該スイッチ付同軸コネクタ10に対して、他のコネクタとしての検査用プラグコネクタ20(図16〜図18参照)が上方側から嵌合され、又は上方側に向かって抜出される構成になされている。すなわち、そのスイッチ付同軸コネクタ10の上方側に配置された検査用プラグコネクタ20が、作業者の手で把持されながら下方側のスイッチ付同軸コネクタ10に向かって適宜の力で押し込まれ、それによって両コネクタ同士が嵌合された装着状態になされる。また、その両コネクタの装着状態から検査用プラグコネクタ20を把持して上方側に適宜の力で引き上げれば、当該検査用プラグコネクタがスイッチ付同軸コネクタ10から上方に離脱して抜出が行われる。なお、検査用プラグコネクタ20は作業者の手で挿抜されることに限らず、機械によって自動的に挿抜されてもよい。以下、この検査用プラグコネクタの挿入方向及び抜出方向を、それぞれ「下方向」及び「上方向」とする。
上述したスイッチ付同軸コネクタ10の本体部を構成している絶縁ハウジング11は、プラスチック等の樹脂材を用いて例えばモールド成形されたものであって、平面略矩形状の板状部材からなるベース枠体部11aと、そのベース枠体部11aの上面中央部分に配置された挿入ガイド部11bとを一体的に有している。
一方、絶縁ハウジング11のベース枠体部11aに設けられたコンタクト挿入通路11eの内部には、信号伝送用の可動コンタクト12、及び固定コンタクト13が、上述した検査用プラグコネクタ(他のコネクタ)20の挿入・抜去の方向(上下方向)に対して略直交する水平方向において互いに対向するように配置されている。以下において、これらの可動コンタクト12及び固定コンタクト13同士が対向する方向を、単に「コンタクト対向方向」と呼び、また、各コンタクト12,13の個々において、相手側に向かっている方向を「前方」、その反対方向を「後方」とする。
さらに、前述した可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12c、及び固定コンタクト13の固定ビーム状部材13cは、互いに近接するように突出する片持ち状の帯板状部材から形成されている。そのうちの可動コンタクト12の弾性ビーム状部材12cは、前述したように固定基部12aの後端縁部から後方側に延出する反転折返し部12c1を有しているが、固定基部12aから上方に向かって延出した反転折返し部12c1は、前方に向かって反転するように延出し、そこから前方側に向かって弾性ビーム状部材12cが一体的に延出している。
一方、図1〜図4にも示されているように、上述した絶縁ハウジング11の上面側表面には、薄板状の導電性部材からなる導電性シェル14が上方側から覆うようにして装着されている。この導電性シェル14は、絶縁ハウジング11の上面側から挿入ガイド部11bの外周面の一部を覆うように装着されているが、この導電性シェル14が絶縁ハウジング11の上面側表面を覆っている上面基板14aが平面略矩形状をなすように形成されている。
11 絶縁ハウジング
11a ベース枠体部
11b 挿入ガイド部
11c プローブ挿入穴(相手挿入穴)
11d 傾斜ガイド面
11e コンタクト挿入通路
12 可動コンタクト
12a 固定基部
12a1 固定延設片
12a2 切欠き部
12b 基板接続部
12b1 反転折返し部
12c 弾性ビーム状部材
12c1 反転折返し部
12c2 下方段部
12c3 接点部
12c4 貫通穴
13 固定コンタクト
13a 固定基部
13a1 固定延設片
13b 基板接続部
13b1 反転折返し部
13c 固定ビーム状部材
13c1 反転折返し部
13c2 リンクアーム部
13c3 主接点部
13c4 補助接点部
14 導電性シェル
14a 上面基板
14b グランド端子部
14c 固定係止溝
14d 基板接続部
14f 半田接合片
20 検査用プラグコネクタ(他のコネクタ)
20a プローブ
20b 係合突部
Claims (3)
- 絶縁ハウジングに弾性変形可能となるように片持ち状に取り付けられた可動コンタクトと、絶縁ハウジングに固定された固定コンタクトと、を有し、
前記可動コンタクトの片持ち状先端部分に設けられた接点部が、当該可動コンタクトの弾性力で前記固定コンタクトの接点部に圧接するように維持されるものであって、
他のコネクタが嵌合されることによって前記可動コンタクトが弾性変形され、当該可動コンタクトの接点部が固定コンタクトの接点部から離間するように構成されたスイッチ付同軸コネクタにおいて、
前記固定コンタクトの接点部には、当該固定コンタクトの接点部から前記他のコネクタの嵌合方向と反対方向に離間した位置に補助接点部が付設され、その固定コンタクトの補助接点部に前記可動コンタクトの接点部が接触した状態に組み付けられたものであって、
前記可動コンタクトの接点部は、前記他のコネクタが最初に嵌合されることにより前記固定コンタクトの補助接点部から離間した状態に配置されるとともに、前記他のコネクタが抜去された際における前記可動コンタクトの弾性復元力によって前記固定コンタクトの接点部に圧接される構成になされていることを特徴とするスイッチ付同軸コネクタ。 - 前記固定コンタクトの接点部及び補助接点部は、前記可動コンタクトの弾性変位方向に対して略直交する方向に延在するアーム状部材の端縁部に形成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ付同軸コネクタ。
- 絶縁ハウジングに弾性変形可能となるように片持ち状に取り付けられた可動コンタクトと、絶縁ハウジングに固定された固定コンタクトと、を有し、
前記可動コンタクトの片持ち状先端部分に設けられた接点部が、当該可動コンタクトの弾性力で前記固定コンタクトの接点部に圧接するように維持されるものであって、
他のコネクタが嵌合されることによって前記可動コンタクトが弾性変形され、当該可動コンタクトの接点部が固定コンタクトの接点部から離間するように構成されたスイッチ付同軸コネクタの製造方法において、
前記絶縁ハウジングに前記可動コンタクトを組み付けるにあたって、当該可動コンタクトの接点部を、前記固定コンタクトの接点部から離間した位置に設けた補助接点部に接触させた状態に配置しておき、
その後、前記他のコネクタの最初の嵌合又はそれ以外の治具で、前記可動コンタクトの接点部を前記補助接点部から離間させた後に、前記可動コンタクトの弾性復元力によって前記固定コンタクトの接点部に接触させるようにしたことを特徴とするスイッチ付同軸コネクタの製造方法。
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JP2012143704A JP5991644B2 (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | スイッチ付同軸コネクタ及びその製造方法 |
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