JP5986006B2 - ナースコールシステム - Google Patents
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Description
そのため、呼出ボタンを無線化した構成が提案されている。例えば特許文献1には、壁面に設置されたプレート子機から呼出ボタンに対してポーリング呼出を一定周期で実施し、この応答信号から呼出ボタンの押下操作を認識するよう構成されたナースコール子機が開示されている。
しかしながら、呼出ボタンを無線化することで、プレート子機とのペアリング作業が必要となり、手動で設定する面倒な作業が発生した。そのため、ベッド移動に合わせて呼出ボタンも移動する場合には、移動先のプレート子機との新規ペアリング操作が必要となるし、移動前に使用していたプレート子機とのペアリングを解除する作業も必要であった。
ナースコール子機は、呼出信号を無線発信する無線呼出ボタンと、ベッド近傍に固定設置されて呼出信号を受信する受信部を備えて受信した呼出信号をナースコール親機へ有線送信するための受信装置とを有し、無線呼出ボタンは、自身のID情報を定期的に発信するID信号生成部を有する一方、受信装置は複数の無線呼出ボタンから受信したID情報の電波強度を計測する電波計測部と、計測した電波強度情報を比較して受信電波の最も強い1台の無線呼出ボタンを受信対象として選択する呼出ボタン選択部と、自身のID情報及び受信対象に選択した無線呼出ボタンのID情報とその受信電波強度情報とをペアリング情報として制御機へ送信する子機情報送信部とを有し、更に制御機は、各受信装置から受信したペアリング情報を登録する子機情報記憶部と、無線呼出ボタンと受信装置とのペアリングの可否を判断するペアリング判断手段とを有し、ペアリング判断手段は、受信したペアリング情報から無線呼出ボタンの重複するペアリングの発生を監視し、重複するペアリングが発生したら受信電波強度の最も強いペアリングを優先して登録し、他のペアリングを不可としてペアリングを解消させるキャンセル信号を受信装置に送信する一方、ペアリング情報の無線呼出ボタンに重複がないと判断したら認証信号を対応する受信装置に送信し、無線呼出ボタン或いは受信装置は、認証信号を受けてペアリング認証を通知する認証表示部を有することを特徴とする。
この構成によれば、無線呼出ボタンが自身のID信号を定期的に発信し、受信装置がそれを受信するため、無線呼出ボタンが操作されなくても受信対象の無線呼出ボタンの状態を受信装置が認識できる。そして、受信電波強度情報を基に受信対象の無線呼出ボタンを選択するため、ベッド移動等で無線呼出ボタンも移動したら電波強度の低下からそれを認識できるし、新たに強い電波の無線呼出ボタンを認識したら自動で受信対象を変更するよう制御でき、無線呼出ボタンと受信装置とのペアリングを別途設定する作業を無くすことができる。
この構成によれば、無線呼出ボタンをベッド移動等で受信装置から遠ざけるとペアリングを自動解消するため、使用しないプレート子機が発生しても別途解消操作が必要ないし、新たなペアリング設定時に比較が不要となる。
この構成によれば、無線呼出ボタンに電池切れや故障が発生したらそれを通報するため、看護師等は容易にそれを認識できシステムの信頼性が向上する。
この構成によれば、不明になった無線呼出ボタンが発生したら、それを通知するため、無線呼出ボタンを管理し易い。
その後、受信装置2は引き続き無線呼出ボタン1が定期的に発信するID情報を受信し、受信したID情報及び受信部22が計測した電波強度情報を受信装置CPU27に出力する(S2)。受信装置CPU27は、所定の一定期間(例えば30秒)が経過したら(S3でYes)、その間に受信した複数の無線呼出ボタン1から発信されたID情報x1,x2,x3,・・・の電波強度情報X1,X2,X3,・・[dBm]を比較して受信電波強度が最大値を示したIDを選択し(S4)、そのID情報をID記憶部24に記憶させて受信対象の無線呼出ボタン1として登録する(S5)。また、選択したID情報及び自身のID(受信装置番号)と電波強度情報とから成るペアリング情報を制御機6に送信する(S6)。
受信装置2から送出されたペアリング情報は、プレート子機3、廊下灯4を介して制御機6に送信され、制御機CPU63の制御により子機情報記憶部61に登録されているペアリング情報(ID情報及びRSSI値)が更新される(S7)。
そして、第1受信装置2a前に配置されたベッド上にID「001」の無線呼出ボタン1aが配置され、第2受信装置2b前に配置されたベッド上にID「002」の無線呼出ボタン1bが配置され、第3受信装置2c前に配置されたベッド上にID「003」の無線呼出ボタン1cが配置され、第4受信装置2d前に配置されたベッド上にID「004」の無線呼出ボタン1dが配置されているとする。尚、第1受信装置2aと少なくとも第2受信装置2bとは隣接して配置、即ち対応するベッド同士は隣接して配置されているとする。
そして、ID「003」、「004」の無線呼出ボタン1c,1dは同様にそれぞれ最も近い第3受信装置2c、第4受信装置2dにおいて選択され、それぞれ登録される(詳述せず)。
但し、制御機CPU63は、無線呼出ボタン1が新規で登録された際、或いは登録が変更された際には、無線呼出ボタン1と受信装置2とのペアリングに重複がないか子機情報記憶部61のペアリング情報を読み取って判断し、重複がある場合は受信電波の最も強いペアリングを優先して登録し、弱い方のペアリングを解消させる。解消させる際はキャンセル信号を対応する受信装置2に送信し、重複がなければ認証信号を受信装置2に送信する。
更に、重複するペアリングが発生したら、制御機6が受信電波強度の最も強いペアリングのみ残して他のペアリングを不可とするため、1台の無線呼出ボタン1に対して複数の受信装置2がペアリングする事態を防止できる。よって、応答時に無線呼出ボタン1から離れたナースコール子機7が通話路を形成するような事態を防止でき、個々の無線呼出ボタン1を良好に動作させることができる。
また、無線呼出ボタン1が正常に動作することを表示部23により認識できるため、ベッド移動等で無線呼出ボタン1と受信装置2とのペアリングが変更されても、認証表示部のペアリング認証通知動作により正常に動作することを認識でき、安心して無線呼出ボタン1を使用できる。更に、ペアリングが解消された場合、或いは認証されなかった場合も通知されるためナースコール子機7側で状況を把握し易い。
このような場合、制御機CPU63が引き続きこの状態を監視し、一定時間が経過しても新たな無線呼出ボタン1が登録されなければ、受信装置2に対して警告信号を送信する。警告信号を受信した受信装置2は、受信装置CPU27が表示部23を点滅等の所定の異常発生表示を実施させて警告し、無線呼出ボタン1に異常が発生したことを通知する。
この結果、不明になった無線呼出ボタン1が発生したらそれを通知するため、無線呼出ボタン1を管理し易い。
また、制御機6が受信装置2にペアリング認証の通知を実施したら、受信装置2の表示部23がそれを表示しているが、受信装置2から無線呼出ボタン1に更に通知して無線呼出ボタン1の表示部15の表示で通知しても良い。
更に、受信装置2はプレート子機3から電源の供給を受けているが、独立させて商用電源から電力の供給を受けても良いし、無線呼出ボタン1と同様に電池により駆動させても良い。
また、病院に適用したナースコールシステムを説明したが、上記ナースコールシステムは介護施設に対しても適用でき、この場合無線呼出ボタンは非介護者が介護者を呼び出す際に使用される。
Claims (4)
- ベッド毎に設置されて患者が看護師を呼び出して通話するためのナースコール子機と、ナースステーションに設置されて前記ナースコール子機からの呼び出しに応答するためのナースコール親機と、前記ナースコール子機とナースコール親機との間の通信を制御する制御機とを有するナースコールシステムであって、
前記ナースコール子機は、呼出信号を無線発信する無線呼出ボタンと、ベッド近傍に固定設置されて前記呼出信号を受信する受信部を備えて受信した呼出信号を前記ナースコール親機へ有線送信するための受信装置とを有し、
前記無線呼出ボタンは、自身のID情報を定期的に発信するID信号生成部を有する一方、
前記受信装置は複数の前記無線呼出ボタンから受信した前記ID情報の電波強度を計測する電波計測部と、計測した電波強度情報を比較して受信電波の最も強い1台の無線呼出ボタンを受信対象として選択する呼出ボタン選択部と、
自身のID情報及び受信対象に選択した前記無線呼出ボタンのID情報とその受信電波強度情報とをペアリング情報として前記制御機へ送信する子機情報送信部とを有し、
更に前記制御機は、各受信装置から受信した前記ペアリング情報を登録する子機情報記憶部と、前記無線呼出ボタンと前記受信装置とのペアリングの可否を判断するペアリング判断手段とを有し、
前記ペアリング判断手段は、受信した前記ペアリング情報から無線呼出ボタンの重複するペアリングの発生を監視し、重複するペアリングが発生したら受信電波強度の最も強いペアリングを優先して登録し、他のペアリングを不可としてペアリングを解消させるキャンセル信号を前記受信装置に送信する一方、
前記ペアリング情報の無線呼出ボタンに重複がないと判断したら認証信号を対応する前記受信装置に送信し、
前記無線呼出ボタン或いは前記受信装置は、前記認証信号を受けてペアリング認証を通知する認証表示部を有することを特徴とするナースコールシステム。 - 前記子機情報送信部は、選択した前記無線呼出ボタンのID情報が受信できなくなったら、選択解除信号を前記制御機に送信し、
前記制御機は、前記選択解除信号を受けて、登録されているペアリング情報を削除することを特徴とする請求項1記載のナースコールシステム。 - 前記ペアリング判断手段は、前記受信装置から前記選択解除信号を受けてペアリング情報を削除した後、一定時間が経過しても新たなペアリング情報が送信されなければ、当該受信装置に対して無線呼出ボタン異常の発生を通知する警告信号を送信し、
前記受信装置は、前記警告信号を受けて無線呼出ボタン異常の発生を報音或いは表示により通知する異常発生通知部を有することを特徴とする請求項2記載のナースコールシステム。 - 前記ペアリング判断手段は、記憶したペアリング情報が変更され、それまで登録していた前記無線呼出ボタンのIDが何れの前記受信装置にも選択されていない場合には、直前まで前記無線呼出ボタンがペアリングされていた前記受信装置に対して前記無線呼出ボタンが不明になったことを通知する不明発生信号を送信する一方、
前記受信装置は、前記不明発生信号を受けて不明になった前記無線呼出ボタンの発生を報音或いは表示により通知する不明通知部を有することを特徴とする請求項2又は3記載のナースコールシステム。
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