JP5985232B2 - 臨界防止装置、原子力発電所および臨界防止方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原子力発電所のシビアアクシデントにより炉内の燃料溶融が起きた後の再臨界を防止する臨界防止装置およびそれを備えた原子力発電所並びに臨界防止方法に関する。
原子力発電所において設計基準事象を大きく超えて炉心が重大な損傷を受けるような事象(以下「シビアアクシデント」)においては、冷却材による炉心の冷却が不足し、炉心溶融が生じるような事象が想定される。原子炉が停止した状態であっても、炉心溶融により、燃料の形状が変化することにより、原子炉が再び臨界となる「再臨界」事象は、原子炉内での核***反応の増加により、放射性物質の環境への放出につながる可能性がある。
再臨界を防ぐことは、放射性物質の閉じ込めの観点から重要である。高速炉は軽水炉よりも核***性物質を多く含むため、特に再臨界を防止するための方法がこれまでにも多く検討されている。たとえば特許文献1では、燃料集合体下部に高融点、高密度の再臨界緩和領域を設けることにより、再臨界を防止する技術が開示されている。
また、軽水炉についても再臨界防止の検討が行われており、特許文献2においては、原子炉圧力容器底部に中性子吸収体を配置することにより再臨界を防止し、また、特許文献3においては、沸騰水型原子力発電所のセパレータおよびドライヤに銀、カドミウム、ホウ素化合物からなる中性子吸収体を含有させ、炉心溶融時にこれらの吸収体が落下することにより、未臨界を維持する技術が開示されている。
一方、炉心の溶融状況によっては、必ずしも、全炉心が溶融し原子炉圧力容器底部に到達するとは限らないことがわかっている。例えば、米国のスリーマイルアイランド事故においても、炉心中央部が溶融し、炉心下部では健全な燃料部分が残っていることが報告されている(非特許文献2)。
特開2002−90489号公報 特開2000−98078号公報 特開平6−160572号公報
S. Hagen, et al., "Lessons Learned from CORA Program," Transactions from the International Topical Meeting on Probabilistic Safety Assessment, Park City, Utah, September 1996. J. M. Broughton, et al., "A Scenario of the Three Mile Island Unit2 Accident," Nucl. Technol., 87, 34(1989)
非特許文献1では、実験により炉心溶融を模擬し、燃料や被覆管、制御棒がどのように変化するかを明らかにしている。ここに示されているように、ステンレス鋼の融点は1723Kであり、ステンレス製の制御棒の融点は、UO2の融点である3123Kより低い。
したがって、炉内の温度状況によっては、制御棒が先に解け落ち、その後、燃料溶融が部分的に留まり、ある高さに溶融した炉心が形成されることが考えられる。この場合、その後の注水により、ある水位に到達したときに再臨界が起きる可能性がある。
このような事象においては、特許文献2に示されるような炉底部に中性子吸収材を配置することは有効でなく、また、セパレータやドライヤが健全のまま、上部に維持されていれば、特許文献3に示されるような中性子吸収体の落下も起こらない可能性がある。
また、溶融炉心は崩壊熱により温度が高く、また、燃料形状が崩壊している場合、十分な冷却材の確保ができず、水は蒸発して水蒸気として存在する可能性が高い。
軽水炉においては、水は核***で発生した高速の中性子を、核***を起こしやすい熱中性子と呼ばれる低速の中性子に減速するための減速材としての機能を有するので、水と燃料の比率には臨界になりやすい最適値があるが、水蒸気の状態では減速が不足するため、臨界に至る可能性が小さくなる。
一方、時間の経過とともに崩壊熱は減少するため、炉心溶融から数ヶ月以上も時間が経過した後に、炉内の水蒸気が水となり、中性子の減速効果が増大して臨界となる可能性がある。
また、初期には存在していた上述の制御棒中のホウ素が時間経過とともに冷却材とともに流出し、中性子吸収材が減少することにより臨界となる可能性がある。
このような臨界を防止するための方策としては、冷却材として常にホウ酸水や五ホウ酸ナトリウム溶液などのホウ素を含む水溶液を流し続ける方法が考えられるが、ホウ素を含む水溶液は金属の腐食を促進させるため、原子炉圧力容器、格納容器の長期的な健全性の確保の観点からは、望ましくない。
また、制御棒材である炭化ホウ素を粒状として冷却材とともに外部から注入することも考えられるが、粒状の炭化ホウ素は給水ポンプを故障させる原因となる可能性があるため注入できない、あるいは、溶融炉心の中まで炭化ホウ素が浸入しない可能性がある。
したがって、上記のような再臨界を防止するためには、注入時はホウ酸のように水に溶けており、炉内で固形化し、溶融炉心に付着し、容易に水に溶けないことが望ましい。
そこで、本発明は、原子力発電所のシビアアクシデントにより炉内の燃料溶融が起きた後の再臨界を防止することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る臨界防止装置は、炉心を収納する原子炉容器の外部に配置されて、ホウ素溶液を供給するホウ素溶液供給装置と、前記ホウ素溶液が前記原子炉容器に注入された場合に前記ホウ素溶液と反応してホウ素を含む物質を前記原子炉容器内に析出させる析出用化合物の溶液である析出用化合物溶液を前記原子炉容器内に供給する析出用化合物供給装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、原子力発電所のシビアアクシデントにより炉内の燃料溶融が起きた後の再臨界を防止する臨界防止方法であって、ホウ素を含むホウ素溶液を炉心に供給するホウ素溶液供給ステップと、前記ホウ素溶液と反応してホウ素を含む物質を析出させる析出用化合物の溶液である析出用化合物溶液を炉心に供給する析出用化合物供給ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、原子力発電所のシビアアクシデントにより炉内の燃料溶融が起きた後の再臨界を防止することができる。
本発明に係る原子力発電所の実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明に係る原子力発電所の実施形態を示すフロー図である。
以下、図面を参照して本発明に係る原子力発電所の実施形態について説明する。ここで、同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る原子力発電所の実施形態の構成を示すブロック図である。
原子力発電所は、炉心1、炉心1を収納する原子炉圧力容器2、主蒸気管3、主タービン6、および臨界防止装置20を備える。
第1の給水ポンプ9a、第2の給水ポンプ9bは臨界防止装置20の構成要素である。また、臨界防止装置20は、第1の給水ポンプ9aの吸込み側に接続されるホウ素溶液供給装置21、および第2の給水ポンプ9bの吸込み側に接続される析出用化合物供給装置22を有する。
原子炉圧力容器2には、原子炉圧力容器2内で生成される主蒸気を移送する主蒸気管3が接続されている。主蒸気は、主蒸気管3により、この主蒸気で駆動される主タービン6に導かれる。主タービン6からの排気蒸気は、復水器7で冷却され凝縮し、復水となる。
復水は、給復水配管8に互いに並列に設けられた第1の給水ポンプ9aおよび第2の給水ポンプ9bにより、原子炉圧力容器2に送られる。
また、主タービン6を介さずに主蒸気管3と復水器7とを接続するタービンバイパス配管5が設けられており、また、タービンバイパス配管5にはタービンバイパス弁5aが設置されている。
原子炉圧力容器2から主蒸気管3の下流側、特に第1の給水ポンプ9aおよび第2の給水ポンプ9bに固形物が持ち込まれないように、給復水配管8には、固形物除去フィルター23が設けられている。
なお、給復水配管8のうち、ホウ素溶液供給装置21が接続される第1の給水ポンプ9aの吸込み側から第1の給水ポンプ9aまでの部分、析出用化合物供給装置22が接続される第2の給水ポンプ9bの吸込み側から第2の給水ポンプ9bまでの部分は、臨界防止装置20の一部を構成している。また、固形物除去フィルター23も臨界防止装置20の一部を構成している。
ホウ素溶液供給装置21は、ホウ酸水溶液供給槽21a、ホウ酸水溶液供給弁21bおよび第1の接続部21cを有する。ホウ酸水溶液供給槽21a側と、ホウ酸水溶液供給弁21b側とは、第1の接続部21cで切り離し、接続が可能となっている。
析出用化合物供給装置22は、析出用化合物供給槽22a、析出用化合物供給弁22bおよび第2の接続部22cを有する。析出用化合物供給槽22a側と、析出用化合物供給弁22b側とは、第2の接続部22cで切り離し、接続が可能となっている。
ここで、ホウ素溶液については、ホウ酸水として記載しているが、五ホウ酸ナトリウム溶液でもよい。
また、ホウ素溶液と反応してホウ素を含む化合物を析出させるための析出用化合物としては、カルシウムを含む化合物を用いることができる。カルシウムを含む化合物の溶液としては、水酸化カルシウム溶液または炭酸カルシウム溶液を用いることができる。
図2は、本実施形態を示すフロー図である。原子力発電所においてシビアアクシデントが発生した場合の臨界防止方法を以下に説明する。
先ず、主蒸気止め弁4を閉止、タービンバイパス弁5aを開き、原子炉圧力容器2から
復水器7に至る経路を確保する。また、第1の給水ポンプ9a、第2の給水ポンプ9b、ホウ素溶液供給装置21および析出用化合物供給装置22をそれぞれ運転可能状態とする(S01)。
また、以下のステップにおいて、ホウ素溶液供給装置21によるホウ酸水溶液の供給の前には、第1の給水ポンプ9aを、また、析出用化合物供給装置22による析出用化合物溶液の供給前には、第2の給水ポンプ9bを運転状態とする。
ステップS01の後に、ホウ素溶液供給装置21のホウ酸水溶液供給弁21bを開き、ホウ酸水溶液を、第1の給水ポンプ9aを経由して原子炉圧力容器2に送り、原子炉圧力容器2内において溶融した炉心1(以下「炉心1」と表示する。)をホウ酸水溶液によって十分に満たす(S02)。
ステップS02の後に、ホウ酸水溶液供給弁21bを閉じ、ホウ酸水溶液の供給を停止する(S03)。
炉心1が、ホウ酸水溶液によって十分満たされたことの判断は、種々の方法が可能である。たとえば、原子炉圧力容器2の液面計が使用できる場合は液面計でよい。また、原子炉圧力容器2から漏えいがない場合には、第1の給水ポンプ9aの流量とホウ酸水溶液を原子炉圧力容器2に送った時間とから推定することができる。
この際、炉心1の原子炉圧力容器2内における高さは、たとえば、当初の炉心の高さであると仮定すれば安全側である。
ステップS03の後に、析出用化合物供給装置22の析出用化合物供給弁22bを開き、析出用化合物溶液を、第2の給水ポンプ9bを経由して原子炉圧力容器2に送り、原子炉圧力容器2内において析出用化合物溶液を炉心1まで到達させる(S04)。
ステップS04の後に、析出用化合物供給弁22bを閉じ、析出用化合物溶液の供給を停止する(S05)。
析出用化合物溶液が、原子炉圧力容器2内において、炉心1までに到達したか否かの判断は、種々の方法が可能である。たとえば、第2の給水ポンプ9bの流量と析出用化合物溶液を原子炉圧力容器2に送った時間とから推定することができる。
なお、炉心1に到達するまでの途中の配管や流路等が狭い場合で、途中でホウ酸水溶液と析出用化合物溶液が反応して凝固することにより、炉心1までの流路が閉塞する可能性が懸念されるような場合が考えられる。このような場合には、ステップS02の後でステップS03の前に、ホウ酸水溶液供給弁21bおよび析出用化合物供給弁22bを閉止した状態で、狭い流路の体積分に余裕を見た体積の水を送るステップがあってもよい。
以上のように構成された本実施形態の作用を以下に説明する。
シビアアクシデントが発生した場合、まず、ステップS01により、原子炉圧力容器2から、復水器7、固形物除去フィルター23および第1の給水ポンプ9a、第2の給水ポンプ9bを経由して、原子炉圧力容器2に戻る流路による運転が可能な系統構成がなされる。
この後に、ステップS02の操作により、ホウ素溶液供給装置21からホウ素溶液が、第1の給水ポンプ9aを経由して原子炉圧力容器2に送られる。この操作により、炉心1は、ホウ素溶液によって満たされる。
ステップS02により、析出用化合物供給装置22から析出用化合物溶液が、第2の給水ポンプ9bを経由して原子炉圧力容器2に送られ、最終的には、析出用化合物溶液が炉心1に到達する。
炉心1の周囲では、到達した析出用化合物溶液がホウ素化合物と反応して、ホウ素を含む化合物を析出させ、炉心1の周囲は、析出したホウ素を含む化合物が付着し固定した状態となる。
析出するホウ素を含む化合物としては、2−カルシウム−6−ホウ酸塩−5−水和化合物が知られている。なお、マグネシウム−ホウ酸塩は、カルシウム−ホウ酸塩よりさらに難溶性であることも知られている。したがって、本実施形態のカルシウム化合物をマグネシウム化合物に置き換えてもよい。
炉心1周囲に、この析出したホウ素を含む化合物が安定に存在することにより、臨界状態となることが防止される。
なお、炉心1に至る経路に狭い流路が存在する場合には、ステップS02とステップS03との間に、狭い流路の体積分に余裕を見た体積の水を送るステップを設けることにより、ホウ酸水溶液を含む給水、給水、および析出用化合物溶液を含む給水が狭い流路を、ピストン流に近い流れで通過することにより、炉心1に至る経路で析出して炉心1への流路を塞ぐことはない。
以上のような本実施形態によれば、原子力発電所のシビアアクシデントにより炉内の燃料溶融が起きた後の再臨界を防止することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
たとえば、対象とする原子力発電所の炉型は、水冷却型原子炉に限らず、たとえば、ガス冷却炉でもよい。
また、実施形態では、並列に設けられたポンプとして給水ポンプの場合を説明したが、並列に設けられているのであれば、給水ポンプのほかに、非常用炉心冷却系のポンプや原子炉浄化系のポンプ等であってもよい。さらに、ポンプを使用せずに重力落下方式を用いてもよい。また、これらを組み合わせてもよい。
さらに、原子力発電所の通常の状態では、ホウ酸水溶液供給槽21a側および析出用化合物供給槽22a側を設けずに、シビアアクシデントが発生したときに、ホウ酸水溶液供給槽21a側および析出用化合物供給槽22a側を設け、第1の接続部21cにてホウ酸水溶液供給槽21a側をホウ酸水溶液供給弁21b側と接続し、第2の接続部22cにて析出用化合物供給槽22a側を析出用化合物供給弁22b側と接続することでもよい。
また、既設の原子力発電所については、ホウ酸水溶液供給槽21a側および析出用化合物供給槽22a側について他の目的で既に設置されている複数の貯槽を、事故時にはホウ酸水溶液の供給および析出用化合物の供給にそれぞれ流用してもよい。あるいは、ホウ酸水溶液供給槽21aは既設の貯槽を流用し、析出用化合物供給槽22a側を追加設置することでもよい。
また、ホウ酸水溶液、水酸化カルシウム溶液または炭酸カルシウム溶液以外でも、化学反応により、ホウ素を含む化合物が析出される組合せのものは本発明に用いることができる。温度上昇に対する溶解度の低下が大きい化合物の場合は、炉心1近傍に到達するまでに高温の流路を通過しないよう注入場所や系統構成に注意して行う。
また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1・・・炉心、2・・・原子炉圧力容器(原子炉容器)、3・・・主蒸気管、4・・・主蒸気止め弁、5・・・タービンバイパス配管、5a・・・タービンバイパス弁、6・・・主タービン、7・・・復水器、8・・・給復水配管、9・・・給水ポンプ、9a・・・第1の給水ポンプ(第1のポンプ)、9b・・・第2の給水ポンプ(第2のポンプ)、20・・・臨界防止装置、21・・・ホウ素溶液供給装置、21a・・・ホウ酸水溶液供給槽、21b・・・ホウ酸水溶液供給弁(第1の止め弁)、21c・・・第1の接続部、22・・・析出用化合物供給装置、22a・・・析出用化合物供給槽、22b・・・析出用化合物供給弁(第2の止め弁)、22c・・・第2の接続部、23・・・固形物除去フィルター

Claims (9)

  1. 炉心を収納する原子炉容器の外部に配置されて、
    ホウ素溶液を供給するホウ素溶液供給装置と、
    前記ホウ素溶液が前記原子炉容器に注入された場合に前記ホウ素溶液と反応してホウ素を含む物質を前記原子炉容器内に析出させる析出用化合物の溶液である析出用化合物溶液を前記原子炉容器内に供給する析出用化合物供給装置と、
    を備えることを特徴とする臨界防止装置。
  2. 前記ホウ素溶液が、前記原子炉容器の外部に配置されたホウ素溶液供給装置に貯留されていることを特徴とする請求項1に記載の臨界防止装置。
  3. 前記ホウ素溶液は、五ホウ酸ナトリウム溶液またはホウ酸水の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の臨界防止装置。
  4. 前記析出用化合物溶液は、カルシウムまたはマグネシウムの少なくとも一つを含む溶液であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の臨界防止装置。
  5. 前記析出用化合物溶液は、水酸化カルシウム溶液または炭酸カルシウム溶液の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項4に記載の臨界防止装置。
  6. 前記原子炉容器に冷却水を供給する第1のポンプと、
    前記第1のポンプと並列に設置され、前記原子炉容器に冷却水を供給する第2のポンプと、
    前記第1のポンプの吸込み側に接続された第1の止め弁と、
    前記第2のポンプの吸込み側に接続された第2の止め弁と、
    をさらに備え、
    前記ホウ素溶液は、前記第1の止め弁を介して前記第1のポンプの吸込み側に供給され、
    前記析出用化合物溶液は、前記第2の止め弁を介して前記第2のポンプの吸込み側に供給される、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の臨界防止装置。
  7. 前記原子炉容器内で生成される主蒸気によって駆動される主タービンと、
    前記原子炉容器から前記主蒸気を前記主タービンに送る主蒸気管と、
    前記主タービンからの排気蒸気を凝縮させる復水器と、
    前記主タービンを介さずに前記主蒸気管と前記復水器とを接続するタービンバイパス配管と、
    前記復水器から前記原子炉容器に至る給復水配管と、
    前記給復水配管の途中に設けられて原子炉容器に冷却水を供給する第1の給水ポンプと、
    前記給復水配管の途中に前記第1の給水ポンプと並列に設けられて原子炉容器に冷却水を供給する第2の給水ポンプと、
    前記第1の給水ポンプの吸込み側に接続された第1の止め弁と、
    前記第2の給水ポンプの吸込み側に接続された第2の止め弁と、
    をさらに備え、
    前記ホウ素溶液は、前記第1の止め弁を介して前記第1の給水ポンプの吸込み側に供給され、
    前記析出用化合物溶液は、前記第2の止め弁を介して前記第2の給水ポンプの吸込み側に供給される、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の臨界防止装置、
    を備える原子力発電所。
  8. 原子力発電所のシビアアクシデントにより炉内の燃料溶融が起きた後の再臨界を防止する臨界防止方法であって、
    ホウ素を含むホウ素溶液を炉心に供給するホウ素溶液供給ステップと、
    前記ホウ素溶液と反応してホウ素を含む物質を析出させる析出用化合物の溶液である析出用化合物溶液を炉心に供給する析出用化合物供給ステップと、
    を有することを特徴とする臨界防止方法。
  9. 前記析出用化合物供給ステップは、前記ホウ素溶液供給ステップの後に行うことを特徴とする請求項8に記載の臨界防止方法。
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