JP5983987B2 - Icカード通信方法およびicカード - Google Patents
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Description
たとえば、リーダライタ側のポーリング間隔に拘わらず、リーダライタとの間で適切な通信方式の通信インターフェースを用いて通信を行うことを目的とし、リーダライタからの呼び出し信号を受けると、呼び出し信号の通信方式とデフォルトとして設定されている通信インターフェースの通信方式とが同じであるか否かを判定し、通信方式が同じであればデフォルトの通信インターフェース(例えば、通信方式α)を使用し、通信方式が同じでなければ使用する通信インターフェースを別の通信方式の通信インターフェース(例えば通信方式β)に切り替える(特許文献1)。
また、携帯可能情報記録媒体の内部で何かしらのトラブルが発生した場合に、その原因を特定する目的で、ICカードは、非接触通信部と接触通信部を有する通信部と、非接触通信部と接触通信部を制御するCPU等を備え、CPUは、非接触通信部で主要な通信を行い、テストモードの場合に、非接触通信部から接触通信部に通信手段を切り替え、切り替えを行った接触通信部で内部処理情報としてのジャンプ先のアドレスの情報を接触用外部装置に通知する(特許文献2)。
また、利用者の待ち時間を短縮することを目的とし、ICカードは、非接触通信部と接触通信部とを有する通信部と、通信部を制御するCPU等を備え、CPUは、非接触通信部でリーダライタと主要な通信を行い、その通信を行っている間に非接触通信部から接触通信部に通信手段を切り替え、切り替えを行った接触通信部でPDA(第2の外部装置)と通信を行い、その通信完了後に接触通信部から非接触通信部に通信手段を切り替え、切り替えを行った非接触通信部リーダライタ20aに応答する(特許文献3)。
上記の従来技術において、ICカードとリーダライタとの間の通信において、複数のインタフェースを使用する構成が開示されている。しかし、通信状況に応じて適合するインタフェースを選択する構成は開示されていない。
また、本発明の請求項2に係るICカード通信方法は、前記複数のインタフェースはさらに接触型の通信手段を含んでいるようにしたものである。
また、本発明の請求項3に係るICカード通信方法は、請求項1または2に係るICカード通信方法において、前記通信状況は通信速度と電力供給状態であるようにしたものである。
また、本発明の請求項4に係るICカード通信方法は、請求項1〜3のいずれかに係るICカード通信方法において、前記通信状況検出過程と前記通信適否判定過程はICカードが通信を行っている間も動作を継続し、適否判定で使用中の通信が不適合と判定されたときには、前記インタフェース選択過程が動作を開始するようにしたものである。
また、本発明の請求項5に係るICカード通信方法は、請求項1〜4のいずれかに係るICカード通信方法において、適否判定基準と接続優先順位を設定する通信設定手段を有し、前記通信状況検出過程は検出した通信状況を記憶し、前記通信適否判定過程は前記通信状況と前記適否判定基準を比較して通信状況の適否判定を記憶し、前記インタフェース選択過程は前記適否判定と前記接続優先順位に基いて通信に使用するインタフェースを選択するようにしたものである。
また、本発明の請求項6に係るICカードは、リーダライタとの間で通信を行う近接型の通信手段となる複数のインタフェースを有するICカードにおいて、前記複数のインタフェースにおける前記ICカードと前記リーダライタとの通信状況を検出する通信状況検出手段と、前記複数のインタフェースにおける前記通信状況の適否判定を行う通信適否判定手段と、前記適否判定にしたがって前記通信状況を検出した前記複数のインタフェースから通信に使用するインタフェースを選択するインタフェース選択手段と、を有するようにしたものである。
なお、図1に示す構成においては、本発明に係わる構成が記載されており、一般のICカードが備える一般的な構成であっても本発明に直接係わらない構成は記載していない。
また、UICCとCLF(Contactless Front End)との間の通信のために、SWPの上位層で通信を管理するHCI(Host Controller interFace)がETSI−SCP(ETSI TS 102.622)において規格化されている。このSWP/HCIの通信をSWP通信手段16が行うときには、NFC(Near Field Communication;近距離無線通信)のアプリケーションを内蔵したICカード(UICC)とCLFを備える携帯電話、通信装置、等において、非接触型の通信を行うことができる。SWPの通信方式については周知であるから詳細な説明は省略する。
通信状況検出手段21は接続優先順位34を参照し、接続優先順位34において優先順位が決められていないときには、通信状況検出手段21はICカードが備えている通信手段のすべてに対して一巡するように任意の順番に活性化し動作させリーダライタとの通信接続を試行する。通信状況検出手段21は、その通信接続の試行において、ICカードが備えている通信手段におけるリーダライタとの通信状況を検出し、検出した通信状況を通信状況31として記憶部3に記憶する。優先順位が決められていないから、通信状況検出手段21は、一巡したところで、ICカードが備えている通信手段のすべての通信状況を一括して通信状況31に記憶する。一括して通信状況31に記憶することにより、最も適合する通信手段を選択することが可能となる。
通信状況検出手段21が検出する通信速度は、各通信手段の通信規格において規定されている通信速度であって、その通信速度が複数存在するときには実際の通信において使用された通信速度とすることができる。通信規格では、たとえば、TypeCについて、通信速度は、第1世代が211Kbps、第2世代が倍の424Kbpsである。また、ISO7816のT=1プロトコルでは9.6Kbps、38.4Kbps、76.8Kbps、等の通信速度を選択可能である。
また、通信状況検出手段21が検出する通信速度は、実際の通信において使用された通信速度ではなく、断続的な通信におけるアイドル時間、ノイズ等による再送信の時間、等を含む時間における平均値としての通信速度とすることができる。後者の通信速度を通信状況検出手段21が検出する通信状況とすることにより、より実際の通信状況に近い通信状況を検出することができる。
また、通信状況検出手段21が検出する電力供給状態は、ICカードが活性化し動作を開始する一定期間の平均値としての電力(=電圧×電流)、または電圧、電流を電力供給状態とすることができる。
電力供給状態が悪いか余裕がないときには電圧の低下が起こるため、電力、電圧、電流のすべてが低下する。そのときの電力供給状態が通信状況検出手段21によって検出される。ICカードが動作するために必要とする値よりも電圧が低下するとICカードは正常な動作を行うことができず、通信状況検出手段21も動作しない。
なお、ICカードが備えている通信手段(インタフェース)は、すでに説明したように、図1のインタフェース部1に記載された通信手段のすべてである必要性はない。たとえば、TypeA通信手段11とTypeB通信手段12とISO7816通信手段14の3つだけを備えるICカードであってよい。
その適合と判定された通信手段が複数存在するときには、インタフェース選択手段23は接続優先順位34を参照し、特定の通信手段を優先する記載が存在すれば、それに従って通信手段を選択する。
また、特定の通信手段を優先する記載が存在しないときに、通信速度を優先する記載が存在すれば、インタフェース選択手段23はそれに従って通信手段を選択する。たとえば、適合と判定された通信手段に通信速度が1のものと、3のものとが存在するときには通信速度が3の通信手段を通信に使用する通信手段として選択する。
また、特定の通信手段を優先する記載が存在しないときに、電力供給状態を優先する記載が存在すれば、インタフェース選択手段23はそれに従って通信手段を選択する。たとえば、適合と判定された通信手段に電力供給状態が1のものと、3のものとが存在するときには電力供給状態が3の通信手段を通信に使用する通信手段として選択する。
また、特定の通信手段を優先する記載が存在しないときに、接続優先順位34に通信速度を優先する記載と電力供給状態を優先する記載の両方が存在するときには、インタフェース選択手段23は、適合と判定された通信手段における通信速度と電力供給状態の値を加算した値が大きい通信手段を選択する。
なお、接続優先順位34においてすべての通信手段に対して優先順位が0のときには、通信状況検出手段21は接続優先順位34を参照し、接続優先順位34において優先順位が決められているときの通信状況検出動作を行う。また、接続優先順位34において1つの通信手段に対してでも優先順位が0でないときには、通信状況検出手段21は接続優先順位34を参照し、接続優先順位34において優先順位が決められていないときの通信状況検出動作を行う(前述した、通信状況検出手段21の説明を参照)。
なお、説明するまでもないことであるが、通信設定手段24だけでなく、インターフェース部1、処理部2、記憶部3についても、OS(Operating System)35、アプリケーション36、ファームウェア、等のプログラム(ソフトウェア)によって動作する。
まず、図6のステップS101(接続優先順位参照)において、通信状況検出手段21は接続優先順位34を参照する。
次に、ステップS102(対象インターフェース数=K)において、通信状況検出手段21は接続優先順位34の通信手段名称に存在する優先順位が設定されたインタフェースの数を読み取りKに代入する。また、優先順位が設定されていないときには、通信状況検出手段21は接続優先順位34の通信手段名称に存在するインタフェースの総数を読み取りKに代入する。
次に、ステップS103(N=1)において、通信状況検出手段21はNに1を代入する。
次に、ステップS104(優先順位有り?)において、通信状況検出手段21は優先順位有りのときにはステップS105に進み、優先順位無しのときにはステップS113に進む。
次に、ステップS106(通信状況検出)において、通信状況検出手段21は通信状況を検出する。
次に、ステップS107(第N通信状況として記憶)において、通信状況検出手段21は検出した通信状況を通信状況31として記憶部3に記憶する。
次に、ステップS108(第N通信状況の適否判定)において、通信適否判定手段22は、適否判定基準32と通信状況31を比較する。そして、信適否判定手段22は第N優先インタフェースが通信に適合するか否かを判定し、その判定を適否判定33の通信可否において0(不可)または1(可)として記憶する。
次に、ステップS109(適合?)において、通信適否判定手段22によって、第N優先インタフェースが通信に適合すると判定されたときにはステップS112に進み、第N優先インタフェースが通信に適合しないと判定されたときにはステップS110に進む。
次に、ステップS111(N>K)において、通信適否判定手段22は、NとKを比較し、N>KのときにはステップS112に進み、N>KでないときにはステップS105に戻って上述した以降のステップを繰り返す。
次に、ステップS112(インタフェース選択)において、インタフェース選択手段23は適否判定33の通信可否において1(可)と記載されたインタフェース(通信手段)を通信に使用する通信手段として選択する。なお、インタフェース選択手段23は適否判定33の通信可否において1(可)と記載されたインタフェース(通信手段)が存在しないときには通信に使用する通信手段として選択しない。そして、そのときには、ICカードは通信使用インタフェース決定の過程を最初から繰り返す。
次に、ステップS113(第Nインタフェース試行)において、通信状況検出手段21は第Nインタフェース(通信手段)を活性化し動作させリーダライタとの通信接続を試行する。第NインタフェースはN番目に通信状況検出手段21が通信状況を検出するインタフェースであり、同じインタフェースを重複して検出することはない。
次に、ステップS114(通信状況検出)において、通信状況検出手段21は通信状況を検出する。
次に、ステップS115(第N通信状態として記憶)において、通信状況検出手段21は検出した通信状況を通信状況31として記憶部3に記憶する。
次に、ステップS116(N=N+1)において、通信状況検出手段21は、NにN+1を代入する(Nに1を加算する)。
次に、ステップS117(N>K)において、通信状況検出手段21は、NとKを比較し、N>KのときにはステップS118に進み、N>KでないときにはステップS113に戻って上述した以降のステップを繰り返す。
次に、ステップS112(インタフェース選択)において、インタフェース選択手段23は適否判定33の通信可否において1(可)と記載されたインタフェース(通信手段)を通信に使用する通信手段として選択する。通信可否において1(可)と記載されたインタフェースが複数存在するときには、インタフェース選択手段23は接続優先順位34を参照し、通信速度を優先する記載が存在すれば、インタフェース選択手段23はそれに従って通信手段を選択する。また、電力供給状態を優先する記載が存在すれば、インタフェース選択手段23はそれに従って通信手段を選択する。接続優先順位34に通信速度を優先する記載と電力供給状態を優先する記載の両方が存在するときには、インタフェース選択手段23は、適合と判定された通信手段における通信速度と電力供給状態の値を加算した値が大きい通信手段を選択する。なお、インタフェース選択手段23は適否判定33の通信可否において1(可)と記載されたインタフェース(通信手段)が存在しないときには通信に使用する通信手段として選択しない。そして、そのときには、ICカードは通信使用インタフェース決定の過程を最初から繰り返す。
まず、図7のステップS201(第Nインタフェースを駆動)において、インタフェースを決定する過程において選択された第Nインタフェース、または第N優先インタフェースは駆動され通信に使用中である。ここでは第Nインタフェースというときには、それを第N優先インタフェースと読み替えた場合も含むものとする。
次に、ステップS202(通信状況検出)において、通信状況検出手段21は通信状況を検出する。
次に、ステップS203(第N通信状況として記憶)において、通信状況検出手段21は検出した通信状況を通信状況31として記憶部3に記憶する。
次に、ステップS204(第N通信状況の適否判定)において、通信適否判定手段22は、適否判定基準32と通信状況31を比較する。そして、信適否判定手段22は第Nインタフェースが通信に適合するか否かを判定し、その判定を適否判定33の通信可否において0(不可)または1(可)として記憶する。
次に、ステップS206(インタフェース選択?)において、インタフェース選択手段23は適否判定33の通信可否において1(可)と記載されたインタフェース(通信手段)が存在するか否かを判定する。
次に、ステップS207(適合が有るか?)において、インタフェース選択手段23は適否判定33の通信可否において1(可)と記載されたインタフェース(通信手段)が存在するときにはステップS208に進み、存在しないときには「通信使用インタフェース決定」の処理ルーチンに進む。
次に、ステップS208(選択したNにNを更新)において、インタフェース選択手段23は、適否判定33の通信可否において1(可)と記載されたインタフェース(通信手段)を通信に使用する通信手段として選択する。通信可否において1(可)と記載されたインタフェースが複数存在するときには、インタフェース選択手段23は接続優先順位34を参照し、通信速度を優先する記載が存在すれば、インタフェース選択手段23はそれに従って通信手段を選択する。また、電力供給状態を優先する記載が存在すれば、インタフェース選択手段23はそれに従って通信手段を選択する。接続優先順位34に通信速度を優先する記載と電力供給状態を優先する記載の両方が存在するときには、インタフェース選択手段23は、適合と判定された通信手段における通信速度と電力供給状態の値を加算した値が大きい通信手段を選択する。そして選択した通信手段のNにNを更新する。なお、Nは通信手段を特定する番号であり、優先順位が設定されているときには優先順位と一致する番号である。なお、インタフェース選択手段23は適否判定33の通信可否において1(可)と記載されたインタフェース(通信手段)が存在しないときには通信に使用する通信手段として選択しない。そして、そのときには、ICカードは通信使用インタフェース決定の過程を最初から繰り返す。
11 TypeA通信手段
12 TypeB通信手段
13 TypeC通信手段
14 ISO7816通信手段
15 USB通信手段
16 SWP通信手段
2 処理部2
21 通信状況検出手段
22 通信適否判定手段
23 インタフェース選択手段
24 通信設定手段
3 記憶部
31 通信状況
32 適否判定基準
33 適否判定
34 接続優先順位
35 OS
36 アプリケーション
Claims (6)
- 近接型の通信手段となる複数のインタフェースを有するICカードとリーダライタとの間の通信において、
前記ICカードの複数のインタフェースにおける前記ICカードと前記リーダライタとの通信状況を検出する通信状況検出過程と、
前記複数のインタフェースにおける前記通信状況の適否判定を行う通信適否判定過程と、
前記適否判定にしたがって、前記通信状況を検出した前記複数のインタフェースから、通信に使用するインタフェースを選択するインタフェース選択過程と、
を有することを特徴とするICカード通信方法。 - 請求項1に記載のICカード通信方法において、前記複数のインタフェースはさらに接触型の通信手段を含んでいることを特徴とするICカード通信方法。
- 請求項1または2に記載のICカード通信方法において、前記通信状況は通信速度と電力供給状態であることを特徴とするICカード通信方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のICカード通信方法において、前記通信状況検出過程と前記通信適否判定過程はICカードが通信を行っている間も動作を継続し、適否判定で使用中の通信が不適合と判定されたときには、前記インタフェース選択過程が動作を開始することを特徴とするICカード通信方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のICカード通信方法において、適否判定基準と接続優先順位を設定する通信設定手段を有し、前記通信状況検出過程は検出した通信状況を記憶し、前記通信適否判定過程は前記通信状況と前記適否判定基準を比較して通信状況の適否判定を記憶し、前記インタフェース選択過程は前記適否判定と前記接続優先順位に基いて通信に使用するインタフェースを選択することを特徴とするICカード通信方法。
- リーダライタとの間で通信を行う近接型の通信手段となる複数のインタフェースを有するICカードにおいて、
前記複数のインタフェースにおける前記ICカードと前記リーダライタとの通信状況を検出する通信状況検出手段と、
前記複数のインタフェースにおける前記通信状況の適否判定を行う通信適否判定手段と、
前記適否判定にしたがって、前記通信状況を検出した前記複数のインタフェースから、通信に使用するインタフェースを選択するインタフェース選択手段と、
を有することを特徴とするICカード。
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