JP5981267B2 - ラミネートチューブの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、医薬品や化粧品のチューブ容器に用いられるラミネートチューブの製造方法に関する。
クリーム、塗り薬、練り歯磨き、からし、わさび、接着剤、絵の具などの化粧品、医薬品、食品、工業用品向けのゲル状内容物容器として、チューブ容器が広く用いられている。図3に、一般的なチューブ容器を示す。図中、20はチューブ容器、21は胴部、22は頭部、23はキャップである。胴部21はラミネートチューブからなり、該胴部21の一方の開口部には熱可塑性樹脂からなる頭部22を成形固着し、別途成形したキャップ23が該頭部22に取り付けられる。そして胴部21の他方の開口部より内容物を充填した後、係る開口部を熱溶着等により封止して封止部21bとし、内容物を充填したチューブ容器20が得られる。胴部21となるラミネートチューブは、2層以上の熱可塑性樹脂層の間にアルミニウム箔などのバリア層を挟んだ積層体シートを所望の大きさに切断した後、筒状にし、その端面同士を熱溶着させることによって形成する。シール部21aは、このラミネートチューブ形成時に、積層体シートの端面同士を熱溶着させた部位である。チューブ容器20としては、この胴部21に残るシール部21aを外観上、目立たなくすることが望まれている。
そこで、特許文献1には、ラミネートチューブ形成時に、積層体シートの端面を積層体シート表面に対して垂直、或いは傾斜するように切断し、係る端面を互いに突き合わせて熱溶着させることにより、シール部21aの厚みを他の領域と同様にして目立たなくする技術が開示されている。図4,図5を用いて説明する。図4は端面を積層体シート表面に対して垂直に切断した場合、図5は端面を積層体シート表面に対して傾斜するように切断した場合の、端面同士の熱溶着工程を示す断面模式図である。図中、2〜5は熱可塑性樹脂層、6は端面同士の熱溶着工程で溶融しない中間層、8は積層体シート、8a,8bは積層体シートの端面である。
図4(a)、図5(a)に示すように、積層体シート8を筒状にして端面8a,8bを互いに対向配置させる。次いで、図4(b)、図5(b)に示すように、端面8a、8bを互いに押圧するように密着させて付き合わせた状態で、積層体シート8の両面から加熱すると、熱可塑性樹脂層2〜5が熱溶融し、端面8aと8bとが互いに熱溶着し、積層体シートは筒状のラミネートチューブとなる。
また、シール部21aの厚みを他の領域と同様にする技術として、特許文献2には、図5(a)の如く、積層体シート表面に対して傾斜するように端面を切断し、図5(c)に示すように、半径方向において両端面8a,8bをずらせて突き合わせた状態で、端面8aと8bとを熱溶着させる技術が開示されている。
特開平8−151059号公報 特開平8−1838号公報
しかしながら、図4,図5に示したように、積層体シート8の端面8a,8b同士を突き合わせて互いに熱溶着させた場合、図3のチューブ容器20のシール部21aの厚さは他の領域と同様の厚さに抑え、外観上、目立たなくすることができるものの、シール部21aの強度が十分ではなかった。そこで、シール部21aの強度が不十分であるラミネートチューブを詳細に観察したところ、図6(a)、(b)の断面模式図に示すように、熱溶着工程で溶融しない中間層6の端部同士の接触部分において、空隙61が形成されていることがわかった。樹脂層内にこのような空隙61が形成されると、該空隙61において強度が大幅に低下するため、シール部21aの剥離や破断が生じてしまう。
本発明の課題は、シール部に空隙がなく、厚さも他の領域と同等で、外観及び強度に優れたチューブ容器を形成しうるラミネートチューブの製造方法を提供することにある。
本発明は、少なくとも2層の熱可塑性樹脂層と、前記2層の熱可塑性樹脂層に挟まれた、前記2層の熱可塑性樹脂層よりも融点が高い中間層を有する積層体シートを筒状にし、前記筒状の周方向において前記中間層の端部同士が離れるように、前記積層体シートの端面同士を、間隙を介して対向配置させ、
前記熱可塑性樹脂の融点以上で前記中間層の融点以下の温度で前記積層体シートの両面から加熱することにより、前記端面同士を互いに熱融着させてシール部を形成することを特徴とするラミネートチューブの製造方法である。
本発明のラミネートチューブにおいては、積層体シートの端面同士のシール部に後述するように空隙がないため、本発明のラミネートチューブを胴部に用いたチューブ容器において、係るシール部における剥離や破断が生じにくく、強度に富むチューブ容器を提供することができる。また、本発明のラミネートチューブにおいては、シール部の厚さがシール部と近接する他の領域の厚さと同等であるため、シール部が目立たず、外観上も優れたチューブ容器を製造することができる。
本発明のラミネートチューブの一実施形態の断面模式図である。 図1のラミネートチューブの熱溶着工程を示す断面模式図である。 本発明のラミネートチューブを用いて製造されるチューブ容器の一例を示す図である。 従来のラミネートチューブの熱溶着工程を示す断面模式図である。 従来のラミネートチューブの熱溶着工程を示す断面模式図である。 従来のラミネートチューブの断面模式図である。
本発明者等は、従来のラミネートチューブのシール部において、図6(a),(b)に示したような、中間層6の端部同士の接触部分に形成される空隙61を解消すべく鋭意検討したところ、空隙61が形成される原因が、中間層6が熱溶着工程において溶融しないために、端部同士が互いに押圧されて重なったり、折れ曲がったりして、微細な凹凸を形成してしまい、中間層6に隣接する熱可塑性樹脂層4,5が熱溶融してなる溶融樹脂が、この微細な凹部に流れ込むことができないためとわかった。
そこで、本発明者等は、空隙の原因となる中間層6の端部同士の重なり合いや折れ曲がりが発生しないように、熱溶着工程で中間層6の端部同士を離して熱溶着したラミネートチューブを作製したところ、シール部に空隙が発生しないことを見出し、本発明に至った。即ち、意図的に中間層6の端部同士が離れるように、積層体シート8の端面8a,8bを離して熱溶着させることで、中間層6の両端部付近に微細な凹凸が形成されず、該中間層6に隣接する熱可塑性樹脂層4,5が熱溶融してなる溶融樹脂が、中間層6の両端部間に良好に流れ込み、空隙がなく、強度に富むシール部を形成することができる。
図1に、本発明の一実施形態のラミネートチューブの部分断面模式図を示す。図中、1はラミネートチューブ、2〜5は熱可塑性樹脂層、6は中間層である。図1に示すように、本発明のラミネートチューブ1は、シール部において中間層6の端部同士が周方向に間隙tを有している。
図2に図1のラミネートチューブ1の熱溶着工程を断面模式図で示す。図中、8は積層体シート、8a,8bは積層体シート8の端面である。また、図2(a)は、熱溶着工程において、積層体シート8の端面8a,8bが積層体シート8の表面に対して垂直となるように積層体シート8を切断した場合、図2(b)は積層体シート8の端面8a,8bが積層体シート8の表面に対して鋭角になるように積層体シート8を切断した場合である。
本発明のラミネートチューブは、積層体シート8を筒状にし、その端面8aと8bとを、間隙t’を介して対向配置させた状態で、前記積層体シート8の両面から加熱することにより、端面8aと8bとを熱溶着させて図1のように接合する。この時、熱溶着工程の加熱温度は、熱可塑性樹脂層2〜5の融点以上で中間層6の融点以下とすることにより、中間層6は溶融しない。一般的に熱可塑性樹脂の融点は150℃未満であり、中間層の融点は150℃を超えるので、加熱温度は150℃未満で行う。積層体8aと8bとの間隙t’は、加熱によって溶融した熱可塑性樹脂層2〜5の溶融樹脂によって埋められるが、中間層6の両端部間は熱可塑性樹脂4,5の溶融樹脂によって隙間無く埋められる。
本発明において、積層シート8の端面8a,8bが図2(a)の如く、積層シート8の表面に垂直な場合よりも、図2(b)のように、端面8a,8bの積層シート8の表面に対する角度θが鋭角となる場合の方が、端面8a,8bの先端の薄い部分が他方の端面に溶着し易い。よって、本発明においては、積層体シート8の端面8a,8bの積層シート8の表面に対する角度θが30〜60°となるように切断して熱溶着させることが好ましい。
本発明において、ラミネートチューブ1の中間層6の端部間の間隙tが3μm以上であれば、シール部に空隙がなかった。そのため、積層体シート8の熱溶着工程においては、積層体シート8の端面8aと8bとの間隙t’を、得られるラミネートチューブ1の中間層6の間隙tが3μm以上となるように設定すればよい。具体的には、ラミネートチューブ1の中間層6の端部間の間隙tと積層体シート8の端面8aと8bとの間隙t’は殆ど同一であるため、積層体シート8の端面8aと8bとの間隙t’を3μm以上として調整すればよい。
また、本発明のラミネートチューブ1において、中間層6の間隙tの領域では、中間層6の機能が得られなくなるため、間隙tが広すぎるのは好ましくない。また、積層体シート8の熱溶着工程において、間隙t’が広すぎると、間隙t’を埋める溶融樹脂が不足してシール部の強度が低下してしまう。一般的な膜厚400μmのラミネートチューブ1を、図2(b)のθ=45°で熱溶着した場合、中間層6の間隙tが480μmを超えると、強度が低下する傾向が見られるため、ラミネートチューブ1における中間層6の間隙tは480μm以下が好ましい。また、理論上、積層体シート8の端面8a,8bの、積層体シート8の表面に対する角度θが鋭角の場合、ラミネートチューブ1の半径方向において、両端面8a、8bが部分的に重なっていれば互いに熱溶着させることは可能であると考えられる。
また、本発明において、端面同士が熱溶着することが可能であり、端面8a、8bの積層シート8の表面に対する角度θのうち特に好ましい角度θが30°〜60°である。
そして、ラミネートチューブ1の半径方向において、両端面8a、8bが部分的に重なっていれば互いに熱溶着させることは可能であると考えられることから、間隙t’の距離の上限は、図2(c)に示すように、積層体シート8の端面8a、8bの、積層体シート8の表面に対する角度θが30°の時に両端面8a,8bの先端が触れる距離である積層体シート8の厚さの31/2倍を上限とすることができる。
尚、本発明において、中間層6の間隙tは、ラミネートチューブ1の溶着部を図1に示すように表面が直線状になるように配置した状態で、中間層6の端部間の最短距離を言う。
実際には、間隙tは加熱条件や加圧条件によって変動し、熱溶着工程における間隙t’がラミネートチューブ1における間隙tに必ずしも等しくなるわけではないため、所定の熱溶着条件において、得られるラミネートチューブ1において中間層6の間隙tが3μm以上480μm以下となるように、積層体シート8の端面8aと8bとを離して熱溶着すれば良い。
本発明において、用いられる積層体シート8としては、少なくとも、2層の熱可塑性樹脂層4,5と、係る2層の熱可塑性樹脂層4,5に挟まれた中間層6とを有していればよく、中間層6は、該中間層6以外の熱可塑性樹脂層2〜5の融点よりも融点が高い材料からなる。図1において、熱可塑性樹脂層2〜5は、熱溶融し、相互に融着しうる熱可塑性樹脂からなり、そのうち、2はチューブ容器を作製した際に外側となる表面樹脂層、5は容器の内側となる内面樹脂層である。
表面樹脂層2としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を不飽和カルボン酸を使用して酸変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等が用いられる。
内面樹脂層5としては、上記表面樹脂層2に用いられる樹脂と同様な樹脂を用いることができる。
中でも、線状低密度ポリエチレンは、粘着性を有することから破断の伝搬が少なく、ラミネートチューブの耐衝撃性を向上させるという利点があり、好ましい。また、内面樹脂層5は、チューブ容器において常に内容物と接触していることから、耐ストレスクラッキング性に優れた、線状低密度ポリエチレンが好ましく用いられる。
熱可塑性樹脂層3,4については、特に限定されず、上記の表面樹脂層2,内面樹脂層5と同様の樹脂を用いることができる。
熱可塑性樹脂層3,4については、特に必要がなければ除くことができるが、積層体としての強度を上げたり、バリア性を向上させるために設けるのが好ましい。
中間層6は、他の熱可塑性樹脂層2〜5よりも融点が高い材料からなり、具体的には、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ナイロン(Ny)などのポリアミド、2軸延伸ポリアミド、金属酸化物蒸着層と2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)層との積層体などを用いることもできる。また、図1,図2においては、中間層6は1層のみであるが、2層以上有していても良く、2層以上の場合、互いに構成材料が同じでも異なっていても良い。
上記熱可塑性樹脂層2〜5及び中間層6を備えた積層体シート8とするには、一般的に用いられているラミネート法を用いることができる。具体的には、各層をフィルム或いはシートとして成形し、ウエットラミネーション法、ドライラミネーション法、無溶剤型ドライラミネーション法、押出ラミネーション法、Tダイ共押出成形法、共押出ラミネーション法により貼り合わせるか、溶融押出法により樹脂を積層して積層体シート8を形成する。
また、前記ラミネート法を実施する際に、必要に応じて、コロナ処理、オゾン処理等の前処理を積層前のフィルムやシートに施すことができる。また、イソシアネート系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、有機チタン系等のアンカーコーティング剤や、ポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系等のラミネート用接着剤等を用いることもできる。特に、本発明において、積層体シート8をドライラミネートにより形成する際の接着剤としては、2液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリ酢酸ビニル系接着剤、エポキシ系接着剤、ゴム系接着剤等を用いることができる。
本発明に係る積層体シート8には、チューブ容器とした際の商品情報や意匠性を付与するため、表面樹脂層2に印刷を施したり、印刷済みのフィルムを中間の熱可塑性樹脂層3,4として用いることができる。また、中間の熱可塑性樹脂層3、4として、着色樹脂や、パール顔料やアルミニウム薄片などを樹脂素材に練り込ませた樹脂組成物を用いることができる。
次に、本発明のラミネートチューブの製造方法においては、上記した積層体シートを固定し、切断面が該積層体シートの表面に対して直角或いは所望の角度(θ)となるように、傾けた回転刃、V型切断刃等にて所望の幅で連続的に切断する。図2を用いた前述の説明の通り、切断された個々の積層体シート8を筒状に巻回し、切断面である端面8a,8bを間隙tを介して対向配置させ、中間層6以外の熱可塑性樹脂層2〜5の融点以上で中間層6の融点以下の温度で加熱し、互いに熱溶着させる。熱溶着の方法は、公知の熱溶着法、或いは、中間層6に金属層を有していれば、高周波溶着法を用いることができる。このように熱溶着して得られた本発明のラミネートチューブを図3に示したチューブ容器20の胴部21として用い、口部及び肩部をインジェクション成形等により一体成形された頭部22を上記胴部21の上端に溶着し、別途成形したキャップ23を頭部22に取り付けた後、内容物を充填し、胴部21の下端を熱溶着により封止することで内容物が充填されたチューブ容器20が形成される。
(実施例1)
上から順に、厚さが155μmのLDPE層、次いで白色顔料を含む厚さが160μmのポリエチレン(PE)層、厚さが37μmのLDPE層、厚さが7μmの中間層、厚さが41μmのLDPE層からなる積層体シートを形成した。中間層としては厚さ7μmのEVOH層を用いた。融点は、LDPEが100〜110℃、PEが100〜110℃、EVOHが150〜200℃である。
上記積層体シートを、端面が表面に対してθ=60°となるように切断し、2枚のシートの端面同士を上記中間層のEVOHの融点以下の温度である130℃、圧力0.08MPa、シール時間1秒で、端面同士の間隙t’を3μmとなるように熱溶着させて、シール部を中心に幅15mmのサンプルを作製し、下記耐折試験と引張試験を行い、評価した。
耐折試験:得られたサンプルを用いて、MIT型耐折度試験機にて、サンプル幅15mm、引張荷重1kg、折り曲げ角度135°(左右)として溶着部を折り曲げるように300回の折り曲げを行い、溶着部に剥離や破断がない場合を良品、剥離や破断が生じた場合を不良品とした。
引張試験:JIS K7127に準拠し、サンプル幅15mm、引張スピード100m/分で引張強度を測定した。強度が十分である数値は60N/15mm以上である。結果を表1に示す。
(実施例2)
上から順に、厚さが160μmのLDPE層、次いで白色顔料を含む厚さが160μmのPE層、厚さが31μmのLDPE層、厚さが13μmの中間層、厚さが36μmのLDPE層からなる積層体シートを形成した。中間層は、厚さが5μmのNy層、厚さが3μmのEVOH層、厚さが5μmのNy層、の積層構造とした。融点はNyが215〜270℃であり、その他の樹脂は実施例1と同じである。
上記積層体シートを、端面が表面に対してθ=60°となるように切断し、2枚のシートの端面同士を上記中間層のNy及びEVOHの融点以下の温度である130℃、圧力0.08MPa、シール時間1秒で、端面同士の間隙t’を3μmとして熱溶着させて、シール部を中心に幅15mmのサンプルを作製し、実施例1と同様に耐折試験と引張試験を行い、評価した。結果を表1に示す。
(実施例3〜6)
上から順に、厚さが110μmのLDPE層、次いで白色顔料を含む厚さが160μmのPE層、厚さが34μmのLDPE層、厚さが13μmの中間層、厚さが88μmのLDPE層からなる積層体シートを形成した。中間層は、厚さが5μmのNy層、厚さが3μmのEVOH層、厚さが5μmのNy層、の積層構造とした。融点はNyが215〜270℃であり、その他の樹脂は実施例1と同じである。
上記積層体シートを、端面が表面に対してθ=45°となるように切断し、2枚のシートの端面同士を上記中間層のNy及びEVOHの融点以下の温度である130℃、圧力0.08MPa、シール時間1秒で、端面同士の間隙t’を56μm、220μm、345μm、486μmとして熱溶着させて、シール部を中心に幅15mmのサンプルを作製し、実施例1と同様に耐折試験と引張試験を行い、評価した。結果を表1に示す。
(比較例1)
厚さが80μmのLLDPE層、厚さが25μmのPE層、厚さが12μmで印刷を施したPET層、厚さが25μmのPE層、白色顔料を含む厚さが100μmのPE層、厚さが12μmの中間層、厚さが25μmのEMAA層、厚さが80μmのLLDPE層からなる積層体シートをドライラミネーション法で形成した。中間層は厚さ12μmのPET層とした。融点はLLDPEが110〜120℃、PETが260〜270℃、EMAAが94〜98℃であり、その他の樹脂は実施例1と同じである。
上記積層体シートを、端面が表面に対してθ=45°となるように切断し、2枚のシートの端面同士を互いに押圧するように突き合わせ、上記中間層のPETの融点以下の温度である130℃、圧力0.08MPa、シール時間1秒で熱溶着させて、シール部を中心に幅15mmのサンプルを作製し、実施例1と同様に耐折試験と引張試験を行い、評価した。結果を表1に示す。
Figure 0005981267
1:ラミネートチューブ、2〜5:熱可塑性樹脂層、6:中間層、8:積層体シート、8a,8b:積層体シートの端面、20:チューブ容器、21:胴部、21a:シール部、21b:封止部、22:頭部、23:キャップ、61:空隙

Claims (4)

  1. 少なくとも2層の熱可塑性樹脂層と、前記2層の熱可塑性樹脂層に挟まれた、前記2層の熱可塑性樹脂層よりも融点が高い中間層を有する積層体シートを筒状にし、前記筒状の周方向において前記中間層の端部同士が離れるように、前記積層体シートの端面同士を、間隙を介して対向配置させ、
    前記熱可塑性樹脂の融点以上で前記中間層の融点以下の温度で前記積層体シートの両面から加熱することにより、前記端面同士を互いに熱融着させてシール部を形成することを特徴とするラミネートチューブの製造方法。
  2. 前記積層体シートの端面同士の間の前記間隙の距離が、3μm以上で前記積層体シートの厚さの31/2倍以下である請求項1に記載のラミネートチューブの製造方法。
  3. 前記積層体シートの端面が、前記積層体シートの表面に対して鋭角となるように切断されている請求項1又は2に記載のラミネートチューブの製造方法。
  4. 前記積層体シートの端面が、前記積層体シートの表面に対して30〜60°となるように切断されている請求項1又は2に記載のラミネートチューブの製造方法。
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