JP5980039B2 - 負圧ポンプ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、負圧ポンプを制御する制御装置(負圧ポンプ制御装置)等に関し、特に、負圧ポンプ制御装置において、負圧ポンプの駆動に異常があると想定することができる場合、負圧ポンプの作動を開始する負圧閾値であるON負圧閾値と負圧ポンプの作動を停止する負圧閾値であるOFF負圧閾値との双方による負圧ポンプの駆動モードを変更可能な技術に関するものである。
自動車等の車両は、負圧ブースタの負圧室内を負圧にする負圧ポンプを備えることができ、負圧ブースタ等は、例えば倍力ブレーキ装置を構成する。倍力ブレーキ装置は、運転者のブレーキペダルの踏力を軽減し、小さな踏力で大きな制動力が得られる。
例えば特許文献1の図1は、ポンプ部6及びモータ7で構成される負圧ポンプ3を制御する負圧ポンプ制御装置12を開示している。特許文献1の段落[0018]の記載によれば、負圧ポンプ制御装置12は、負圧ブースタ1の負圧室内の絶対圧力がON負圧閾値(例えば0.4[バール絶対圧力]=40[kPa abs])を超える時にポンプ部6を作動可能に制御し、且つ絶対圧力がOFF負圧閾値(例えば0.2[バール絶対圧力]=20[kPa abs])を下回る時にポンプ部6を作動不能に制御する。
また、例えば特許文献2の図1も、負圧ポンプ7を制御する負圧ポンプ制御装置10を開示している。特許文献2の段落[0019]、[0031]の記載によれば、負圧センサ5が故障してON負圧閾値及びOFF負圧閾値で負圧ポンプ7を制御できない場合、ブレーキランプスイッチ3がOFFからONに変化する時から8秒間だけ、負圧ポンプ制御装置10は、負圧ポンプ7を作動可能に制御する。同様に、ブレーキランプスイッチ3がONからOFFに変化する時から8秒間だけ、負圧ポンプ制御装置10は、負圧ポンプ7を作動可能に制御する。
特表2008−502531号公報 特開2010−162914号公報
このように、特許文献2では、負圧センサ5が故障した時に、負圧ポンプ制御装置10は、ON負圧閾値及びOFF負圧閾値による駆動モードをブレーキランプスイッチ3の状態で負圧ポンプ7の作動を開始する駆動モードに変更する。しかしながら、負圧センサ5が故障していない時に負圧ポンプ7の駆動に異常がある場合、負圧ブースタ4の負圧室内の絶対圧力がOFF負圧閾値に到達しないこともある。この場合、負圧ポンプ7は、作動し続けてしまい、負圧ポンプ7の耐久性が低下してしまう。
同様に、特許文献1では、例えばポンプ部6の性能低下、モータ7の回転数低下等の劣化が負圧ポンプ3に生じる場合、負圧ポンプ3を作動させても負圧ブースタ1の負圧室内の絶対圧力がOFF負圧閾値に到達しないこともある。この場合、負圧ポンプ3は、作動し続けてしまい、負圧ポンプ3の耐久性が低下してしまう。
本発明の1つの目的は、負圧ポンプの耐久性の低下を抑制可能な負圧ポンプ制御装置を提供することである。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び好ましい実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
本発明に従う第1の態様は、負圧ブースタの負圧室内を負圧にする負圧ポンプの作動を開始する負圧閾値である第1のON負圧閾値と前記負圧ポンプの作動を停止する負圧閾値である第1のOFF負圧閾値とで前記負圧ポンプを制御する制御装置を備える負圧ポンプ制御装置であって、
前記負圧ポンプの作動時間が所定の連続作動時間よりも長いか否かを判定する作動時間判定手段と、
前記負圧ポンプ制御装置が故障したか否かを判定する故障判定手段と、
前記負圧ポンプの前記作動時間が所定の連続作動時間よりも長く、前記制御装置が故障していない場合、前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による駆動モードを変更する変更手段と、
を備え
前記変更手段は、前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値を変更して、変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードを変更後の第2のON負圧閾値及び第2のOFF負圧閾値による駆動モードに変更することを特徴とする負圧ポンプ制御装置に関係する。
例えば負圧ポンプの負圧室内の絶対圧力が第1のON負圧閾値を超える時を契機として、負圧ポンプの作動は、開始される。第1の態様では、作動時間判定手段は、負圧ポンプの作動時間が所定の連続作動時間よりも長いか否かを判定し、故障判定手段は、負圧ポンプ制御装置が故障したか否かを判定し、変更手段は、負圧ポンプの作動時間が所定の連続作動時間よりも長く、制御装置が故障していない場合、第1のON負圧閾値及び第1のOFF負圧閾値による駆動モードを変更する。このように、負圧ポンプの作動時間が所定の連続作動時間よりも長い場合、負圧ポンプの駆動に異常があると想定することができるので、第1のON負圧閾値及び第1のOFF負圧閾値による駆動モードが変更される。負圧ポンプの駆動モードを変更することによって、負圧ポンプの連続作動を抑制し、負圧ポンプの耐久性の低下を抑制可能な負圧ポンプ制御装置を提供することができる。また、負圧ポンプの作動時間が所定の連続作動時間よりも長い場合、第1の態様では、変更手段は、第1のON負圧閾値及び第1のOFF負圧閾値を変更する。負圧ポンプの性能低下に応じてON負圧閾値及びOFF負圧閾値を変更することで、負圧ポンプの連続作動を抑制し、負圧ポンプの耐久性の低下を抑制することができる。
本発明に従う第の態様は、第の態様において、
前記負圧ブースタは、車両に備えられてもよく、
変更後の前記第2のON負圧閾値及び前記第2のOFF負圧閾値による前記駆動モードで制御される前記負圧ポンプの前記作動時間が前記所定の連続作動時間よりも長い場合、前記故障判定手段は、前記車両のブレーキランプスイッチが故障したか否かを判定してもよく、
前記ブレーキランプスイッチが故障した場合、前記変更手段は、変更後の前記第2のON負圧閾値及び前記第2のOFF負圧閾値による前記駆動モードを所定の間隔で前記負圧ポンプの作動を間欠的に開始する駆動モードに変更してもよい。
第1のON負圧閾値及び第1のOFF負圧閾値を変更した後も、負圧ポンプの作動時間が所定の連続作動時間よりも長い場合、負圧ポンプの性能低下の程度が高いと想定することができるので、第3の態様では、故障判定手段は、ブレーキランプスイッチが故障したか否かを判定する。負圧ポンプの性能低下の程度が高い時にブレーキランプスイッチが故障した場合、変更手段は、第2のON負圧閾値及び第2のOFF負圧閾値による駆動モードを変更する。変更された駆動モードは、第2のON負圧閾値及び第2のOFF負圧閾値を用いないで、所定の間隔で負圧ポンプの作動を間欠的に開始することができる。このような間欠的な駆動モードにより、負圧室内の負圧を保つことができる。また、間欠的な駆動モードにより、負圧ポンプの連続的な又は恒久的な作動を回避して、負圧ポンプの耐久性の低下を抑制することができる。
本発明に従う第の態様は、第の態様又は第の態様において、
前記負圧ブースタは、車両に備えられてもよく、
変更後の前記第2のON負圧閾値及び前記第2のOFF負圧閾値による前記駆動モードで制御される前記負圧ポンプの前記作動時間が前記所定の連続作動時間よりも長い場合、前記故障判定手段は、前記車両のブレーキランプスイッチが故障したか否かを判定してもよく、
前記ブレーキランプスイッチが故障していない場合、前記変更手段は、変更後の前記第2のON負圧閾値及び前記第2のOFF負圧閾値による前記駆動モードを前記ブレーキランプスイッチの状態で前記負圧ポンプの作動を開始する駆動モードに変更してもよい。
第1のON負圧閾値及び第1のOFF負圧閾値を変更した後も、負圧ポンプの作動時間が所定の連続作動時間よりも長い時にブレーキランプスイッチが故障していない場合、第4の態様では、変更手段は、第2のON負圧閾値及び第2のOFF負圧閾値による駆動モードを変更する。変更された駆動モードは、第2のON負圧閾値及び第2のOFF負圧閾値を用いないで、ブレーキランプスイッチの状態で負圧ポンプの作動を開始することができる。このようなブレーキランプスイッチによる駆動モードにより、負圧室内の負圧を保つことができる。また、ブレーキランプスイッチによる駆動モードにより、負圧ポンプの連続的な又は恒久的な作動を回避して、負圧ポンプの耐久性の低下を抑制することができる。加えて、ブレーキランプスイッチによる駆動モードは、間欠的な駆動モードと比べて、負圧ポンプがONされる頻度が少ないので、負圧ポンプの耐久性の低下をより一層抑制することができる。
本発明に従う第の態様は、第の態様又はの態様おいて、
変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで制御される前記負圧ポンプの前記作動時間が前記所定の連続作動時間よりも長い場合、前記故障判定手段は、前記負圧室内の空気の外部漏れが発生したか否かを判定し、
変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで前記負圧ポンプが制御される時に前記外部漏れが発生した場合、前記故障判定手段は、前記ブレーキランプスイッチが故障したか否かを判定し、
変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで前記負圧ポンプが制御される時に前記ブレーキランプスイッチが故障した場合、前記変更手段は、変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードを前記所定の間隔で前記負圧ポンプの作動を間欠的に開始する前記駆動モードに変更してもよい。
負圧ポンプの作動時間が所定の連続作動時間よりも長い場合、負圧ポンプの性能が低下したと想定することができる。しかしながら、実際には、負圧ポンプの性能が低下したのではなく、負圧室内の空気の外部漏れが発生した場合であっても、負圧ポンプの作動時間が所定の連続作動時間よりも長くなる。負圧ポンプが劣化していない場合、第1のON負圧閾値及び第1のOFF負圧閾値が変更されても、負圧ポンプの作動時間は、再び、所定の連続作動時間よりも長くなる。そこで、変更前の第1のON負圧閾値及び第1のOFF負圧閾値による駆動モードで制御される負圧ポンプの作動時間が所定の連続作動時間よりも長く、且つ負圧室内の空気の外部漏れが発生した場合、第5の態様では、負圧ポンプの性能が低下していないと想定することができ、変更手段は、第1のON負圧閾値及び第1のOFF負圧閾値を変更しないで、駆動モードを変更する。負圧ポンプの性能が低下しないで、ブレーキランプスイッチが故障した場合、変更された駆動モードは、所定の間隔で負圧ポンプの作動を間欠的に開始することができる。
本発明に従う第の態様は、第の態様において、
変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで制御される前記負圧ポンプの前記作動時間が前記所定の連続作動時間よりも長い場合、前記故障判定手段は、前記負圧室内の空気の外部漏れが発生したか否かを判定し、
変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで前記負圧ポンプが制御される時に前記外部漏れが発生した場合、前記故障判定手段は、前記車両のブレーキランプスイッチが故障したか否かを判定し、
変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで前記負圧ポンプが制御される時に前記ブレーキランプスイッチが故障した場合、前記変更手段は、変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードを前記所定の間隔で前記負圧ポンプの作動を間欠的に開始する前記駆動モードに変更し、
変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで前記負圧ポンプが制御される時に前記ブレーキランプスイッチが故障していない場合、前記変更手段は、変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードを前記ブレーキランプスイッチの前記状態で前記負圧ポンプの作動を開始する前記駆動モードに変更しもよい。
変更前の第1のON負圧閾値及び第1のOFF負圧閾値による駆動モードで制御される負圧ポンプの作動時間が所定の連続作動時間よりも長く、且つ負圧室内の空気の外部漏れが発生した場合、第6の態様では、負圧ポンプの性能が劣化していないと想定することができ、変更手段は、第1のON負圧閾値及び第1のOFF負圧閾値を変更しないで、駆動モードを変更する。負圧ポンプの性能が低下しないで、ブレーキランプスイッチが故障していない場合、変更された駆動モードは、ブレーキランプスイッチの状態で負圧ポンプの作動を開始することができる。
本発明に従う第の態様は、第の態様乃至第の態様の何れか1つにおいて、
変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで制御される前記負圧ポンプの前記作動時間が前記所定の連続作動時間よりも長い場合、前記故障判定手段は、前記負圧室内の空気の外部漏れが発生したか否かを判定し、
変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで前記負圧ポンプが制御される時に前記外部漏れが発生していない場合、前記変更手段は、前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値を変更して、変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードを変更後の第2のON負圧閾値及び第2のOFF負圧閾値による前記駆動モードに変更してもよい。
変更前の第1のON負圧閾値及び第1のOFF負圧閾値による駆動モードで制御される負圧ポンプの作動時間が所定の連続作動時間よりも長い場合、第7の態様では、負圧室内の空気の外部漏れが発生していないという条件で、負圧ポンプの性能が低下したと想定することができ、変更手段は、第1のON負圧閾値及び第1のOFF負圧閾値を変更して、駆動モードを変更する。負圧室内の空気の外部漏れが発生しないで、負圧ポンプの性能が低下する場合、変更された駆動モードは、変更後の第1のON負圧閾値で負圧ポンプの作動を開始することができるとともに、変更後の第1のOFF負圧閾値で負圧ポンプの作動を停止することができる。
本発明に従う第の態様は、第1の態様乃至第の態様の何れか1つにおいて、
前記故障判定手段は、前記負圧ポンプ制御装置の前記制御装置が故障したか否かを判定してもよく、
前記制御装置が故障した場合、前記負圧ポンプの通電を停止してもよい。
負圧ポンプ制御装置の制御装置が故障して、駆動モードを正確に実行できない場合、負圧ポンプが連続的に作動し続ける恐れがある。そこで、負圧ポンプ制御装置の制御装置が故障した場合、第8の態様では、負圧ポンプの通電を停止して、負圧ポンプの連続的な作動を未然に防ぐことができる。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
本発明に従う負圧ポンプ制御装置の概略構成例を示す。 ON負圧閾値及びOFF負圧閾値の設定例を示す。 図1の制御装置の動作例を示すフローチャートを示す。 図1の制御装置の他の動作例を示すフローチャートを示す。 図5(A)は、ON負圧閾値及びOFF負圧閾値の他の変更例を示し、図5(B)及び図5(C)の各々は、負圧ポンプの駆動信号の時間変化例を示す。
以下に説明する好ましい実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1は、本発明に従う負圧ポンプ制御装置の概略構成例を示す。図1の例において、負圧ポンプ制御装置100は、少なくとも制御装置80を備え、負圧ポンプ制御装置100は、負圧ポンプ10等を更に備えることができる。制御装置80は、例えば電子制御ユニット(ECU)等で構成され、負圧ポンプ10は、例えばモータ22及びポンプ部50等で構成される。負圧ポンプ10は、負圧ブースタ11の負圧室12内を負圧にすることができる。車両に備えられる負圧ブースタ11等は、例えば図1に示されるような倍力ブレーキ装置を構成し、倍力ブレーキ装置は、運転者のブレーキペダル20の踏力を軽減し、小さな踏力で大きな制動力が得られる。
まず、倍力ブレーキ装置の原理について以下に説明する。運転者がブレーキペダル20を踏むと、プッシュロッド16が押され、このプッシュロッド16の前進によりマスターシリンダ202を作動させ、マスターシリンダ202は、高圧のブレーキ液(図示せず)を矢印で示すように車輪ブレーキ(図示せず)に供給することができる。図1の例において、負圧ブースタ11は、ダイヤフラム14及びリターンばね15を収納し、負圧室12から負圧管13が延び、負圧管13の先端に負圧ポンプ10が接続されている。
負圧ポンプ10を作動させると、負圧管13、負圧室12及び変圧室19内が負圧になっている。この状態で運転者がブレーキペダル20を踏むと負圧室12と変圧室19とが、倍力ブレーキ装置内の図示しない調整バルブによって遮断され、変圧室19に空気が導入され、負圧室12と変圧室19との間の圧力差により、ダイヤフラム14がリターンばね15を圧縮させる側へ変形し、プッシュロッド16を押し出す。この時、負圧室12内の絶対圧力が低い程、負圧室12と変圧室19との間の圧力差が大きくなり、より大きな制動力が得られる。
ところで、負圧ポンプ10が停止した状態において、運転者がブレーキペダル20を強く踏むと、負圧管13及び負圧室12内が大気圧になる。従って、負圧室12内を負圧に保つために、制御装置80は、負圧ブースタ11の負圧室12内の絶対圧力が負圧閾値であるON負圧閾値を超える時にモータ22をONにしてポンプ部50を作動可能に制御することができる。また、制御装置80は、負圧室12内の絶対圧力が負圧閾値であるOFF負圧閾値を下回る時にモータ22をOFFにしてポンプ部6を作動不能に制御することができる。このように、負圧ポンプ10をON負圧閾値及びOFF負圧閾値で制御することによって、負圧室12内の絶対圧力は、ON負圧閾値からOFF負圧閾値までの範囲に保たれる。
なお、負圧室12内の圧力を絶対圧力で表す時、真空圧力は、ゼロ[kPa abs]であり、且つ大気圧力(1標準気圧)は、101.3[kPa abs]である一方、負圧室12内の圧力をゲージ圧力で表す時、真空圧力は、−101.3[kPa Gauge]であり、且つ大気圧力(1標準気圧)は、ゼロ[kPa Gauge]である。負圧室12内の圧力は、負圧センサ12sで検出される。
図1の例において、ポンプ部50は、カバー部54で囲われ、ポンプ部50とモータ22とが一体に形成されて、負圧ポンプ10は、車両の側のブラケット17にボルト18で固定される。モータ22の回転速度(単位時間当たりの回転数)は、ポンプ部50の回転速度と一致し、モータ22の回転速度は、モータ22を流れるモータ電流によって制御され、モータ電流は、例えばPWM(パルス幅変調)信号のデューティ比で決定される。
モータ22の電源がOFFされて、モータ22のモータ電流がゼロである間、制御装置80は、負圧室12内の絶対圧力がON負圧閾値を超えるか否かを判定することができる。負圧室12内の絶対圧力がON負圧閾値を超える瞬間、制御装置80は、モータ22の電源をONして、モータ22の通電を開始することができる。一方、モータ22の電源がONされて、モータ22のモータ電流が流れる間、制御装置80は、負圧室12内の絶対圧力がOFF負圧閾値を下回るか否かを判定することができる。負圧室12内の絶対圧力がOFF負圧閾値を下回る瞬間、制御装置80は、モータ22の電源をOFFして、モータ22の通電を停止することができる。
例えば負圧ポンプ10の負圧室内の絶対圧力がON負圧閾値を超える時を契機として負圧ポンプ10の作動が開始された場合であっても、負圧ポンプ制御装置100に異常がある状況において、負圧ブースタ11の負圧室内の絶対圧力がOFF負圧閾値に到達しないこともある。このような状況において、負圧ポンプ10は、作動し続けてしまい、負圧ポンプ7の耐久性が低下してしまう。そこで、作動時間判定手段81は、負圧ポンプ10の作動時間(負圧室12内の絶対圧力がON負圧閾値からOFF負圧閾値に到達するまでのポンプ部50が連続して作動する期間)が所定の連続作動時間よりも長いか否かを判定することができる。負圧ポンプ10の作動時間が所定の連続作動時間よりも長い場合、負圧ポンプ10が劣化したと想定することができる。
故障判定手段83は、負圧ポンプ制御装置100が故障したか否かを判定することができる。故障判定手段83は、例えば、負圧ポンプ制御装置100の制御装置80が故障したか否かを判定し、例えば図3及び図4で後述するように、制御装置80が故障した場合、負圧ポンプ制御装置100は、負圧ポンプ10の通電を停止することができる。また、故障判定手段83は、車両のブレーキランプスイッチ20sが故障したか否か、負圧室12内の空気の外部漏れが発生したか否か、及び負圧センサ12sが故障したか否かを判定することができる。
負圧ポンプ10の作動時間が所定の連続作動時間よりも長く、制御装置80が故障していない場合、変更手段82は、ON負圧閾値及びOFF負圧閾値による駆動モードを変更することができる。このように負圧ポンプ制御装置100に異常があることが想定される場合、負圧ポンプ10の駆動モードを変更することによって、負圧ポンプ10の耐久性の低下を抑制可能な負圧ポンプ制御装置を提供することができる。負圧ポンプ10は、通常、基本のON負圧閾値(第1のON負圧閾値)及びOFF負圧閾値(第1のOFF負圧閾値)の双方による駆動モードで制御されるが、例えば図3〜図5で後述するように、変更された第2のON負圧閾値及び第2のOFF負圧閾値による駆動モードで負圧ポンプ10が制御されてもよく、或いは、第1,第2のON負圧閾値及び第1,第2のOFF負圧閾値を用いない駆動モードで負圧ポンプ10が制御されてもよい。
図2は、ON負圧閾値及びOFF負圧閾値の設定例を示す。図2の例において、例えば1組のON負圧閾値及びOFF負圧閾値が曲線上に示され、この曲線は、負圧ポンプ10の基本特性を表す。即ち、この曲線は、負圧室12内の絶対圧力が大気圧力である時刻t0でモータ22の通電を開始した時の負圧室12内の絶対圧力の時間変化を表す。時刻t0から負圧ポンプ10をONし続けると、時刻t1及びt2で、負圧室12内の絶対圧力は、それぞれ、ON負圧閾値BASE(第1のON負圧閾値)及びOFF負圧閾値BASE(第1のOFF負圧閾値)に到達する。その後、負圧室12内の絶対圧力は、OFF負圧閾値BASEを下回り、負圧ポンプ10の能力に応じる到達圧力で留まる。
図3は、図1の制御装置80の動作例を示すフローチャートを示す。制御装置80の電源がONされると、図1の制御装置80は、負圧ポンプ10の負圧室12内の絶対圧力がON負圧閾値からOFF負圧閾値までの範囲に保たれるようにプログラム又は回路設計されている(図3のステップST1)。具体的には、まず、制御装置80は、負圧センサ12sからの信号を入力し、負圧室12内の圧力、例えば絶対圧力がON負圧閾値を超える場合、制御装置80は、負圧ポンプ10の作動を開始する。また、制御装置80は、負圧室12内の例えば絶対圧力がOFF負圧閾値を下回る場合、制御装置80は、負圧ポンプ10の作動を停止する。この時、ON負圧閾値及びOFF負圧閾値は、それぞれ、例えば図2で示されるようなON負圧閾値BASE及びOFF負圧閾値BASEに設定される。
なお、制御装置80は、例えば車載装置230で求められた負圧室12内の絶対圧力をCAN(controller area network)等の車載ネットワーク200を介して入力してもよく、ここで、車載装置230は、他の電子制御ユニット等の制御装置であってもよい。
図3の例において、制御装置80の作動時間判定手段81は、負圧ポンプ10の作動時間t(負圧室12内の絶対圧力がON負圧閾値からOFF負圧閾値に到達するまでの負圧ポンプ10が連続して作動する期間)が所定値Tよりも長いか否かを判定する(図3のステップST2)。図3のステップST2において、負圧ポンプ10の作動時間tが所定値Tよりも長くない場合、制御装置80は、ステップST2の実行に戻る。一方、図3のステップST2において、負圧ポンプ10の作動時間tが所定値Tよりも長い場合、制御装置80は、運転者に警報を伝える(図3のステップST3)。具体的には、制御装置80は、例えば、警報信号を車載ネットワーク200を介して車載装置230に出力してもよく、ここで、車載装置230は、他の制御装置であってもよく、或いは、例えばブザー、スピーカ、ランプ、インジケータ等の警報装置であってもよい。警報音、警報光等の警報を受けることによって、運転者は、負圧ポンプ10の劣化の異常、駆動モードの変更等に対する注意が喚起される。
図3の例において、制御装置80の故障判定手段83は、制御装置80が故障したか否かを判定する(図3のステップST4)。制御装置80は、例えば電子制御ユニット(ECU)で構成され、制御装置80又は電子制御ユニットは、故障判定手段83である自己診断機能を有することができる。自己診断機能は、制御装置80又は電子制御ユニットのコンピュータ等の演算に異常が発生したか否かを判定することができ、制御装置80又は電子制御ユニットが故障した場合、制御装置80又は電子制御ユニットは、例えばすべての出力をゼロに設定することができる。なお、制御装置80又は電子制御ユニットが故障したか否かは、他の電子制御ユニットによって診断されてもよい。制御装置80又は電子制御ユニットが故障した場合、負圧ポンプ10が連続的に作動し続ける恐れがある。そこで、図3のステップST4において、制御装置80又は電子制御ユニットが故障した場合、負圧ポンプ10を停止する(図3のステップST5)。具体的には、制御装置80は、負圧ポンプ10のモータ22の電源をOFFして、負圧ポンプ10又はモータ22の通電を停止し、制御装置80は、ステップST4の実行に戻る。
図3のステップST4において、制御装置80が故障していない場合、制御装置80は、ON負圧閾値及びOFF負圧閾値を変更したか否かを判定する(図3のステップST6)。具体的には、ON負圧閾値及びOFF負圧閾値の初期値として、例えば図2のON負圧閾値BASE及びOFF負圧閾値BASEが設定されている場合、制御装置80は、ON負圧閾値BASE及びOFF負圧閾値BASEが維持されているか否かを判定する。図3のステップST6において、ON負圧閾値及びOFF負圧閾値(初期値)が変更されていない場合、即ちON負圧閾値BASE及びOFF負圧閾値BASEが維持されている場合、制御装置80の変更手段82は、ON負圧閾値及びOFF負圧閾値(初期値)を変更する(図3のステップST7)。具体的には、変更手段82は、ON負圧閾値BASE及びOFF負圧閾値BASEをそれぞれ高く変更する。
ところで、図3のステップST7を実行する前提として、ステップST2において、負圧ポンプ10の作動時間tは、所定値Tよりも長い。この場合、負圧ポンプ制御装置10に異常があると想定することができるので、図3のステップST7を実行して、ON負圧閾値及びOFF負圧閾値(初期値)による駆動モードを変更することができる。駆動モードの変更例は、図5(A)で後述する。負圧ポンプ10の性能低下に応じてON負圧閾値及びOFF負圧閾値を変更することで、負圧ポンプ10の連続作動を抑制し、負圧ポンプ10の耐久性の低下を抑制することができる。
図3のステップST7を実行した後、制御装置80は、ステップST2の実行に戻る。この時、ステップST7の実行によってON負圧閾値及びOFF負圧閾値(初期値)が変更されているので、制御装置80は、変更後のON負圧閾値(第2のON負圧閾値)及びOFF負圧閾値(第2のFF負圧閾値)による駆動モードで制御される負圧ポンプ10の作動時間tが所定値Tよりも長いか否かを判定する(図3のステップST2)。ON負圧閾値及びOFF負圧閾値(初期値)を変更した後も、負圧ポンプ10の作動時間tが所定値Tよりも長い場合、負圧ポンプ10の性能低下の程度が高いと想定することができる。そこで、このような場合、制御装置80の故障判定手段83は、ブレーキランプスイッチ20sが故障したか否かを判定する(図3のステップST8)。例えば、ブレーキランプスイッチ20sは、自己診断機能を有することができ、ブレーキランプスイッチ20sは、ブレーキランプスイッチ20sの故障を故障判定手段83に通知することができる。或いは、故障判定手段83は、ブレーキランプスイッチ20sと制御装置80との配線の断絶を識別することができる。
図3のステップST8において、ブレーキランプスイッチ20sが故障した場合、制御装置80の変更手段82は、変更後のON負圧閾値及びOFF負圧閾値による駆動モードを所定の間隔で負圧ポンプ10の作動を間欠的に開始する駆動モードに変更し、実行する(図3のステップST9)。駆動モードの変更例は、図5(B)で後述する。このような間欠的な駆動モードにより、負圧室12内の負圧を保つことができる。また、間欠的な駆動モードにより、負圧ポンプ10の連続的な又は恒久的な作動を回避して、負圧ポンプ10の耐久性の低下を抑制することができる。なお、制御装置80は、ステップST4の実行に戻り、制御装置80が故障した場合、制御装置80は、ステップST5を実行する一方、制御装置80が故障していない場合、制御装置80は、ステップST6の代わりにステップST9を実行する。
図3のステップST8において、ブレーキランプスイッチ20sが故障していない場合、制御装置80の変更手段82は、変更後のON負圧閾値及びOFF負圧閾値による駆動モードをブレーキランプスイッチ20sの状態で負圧ポンプ10の作動を開始する駆動モードに変更する(図3のステップST10)。駆動モードの変更例は、図5(C)で後述する。このようなブレーキランプスイッチ20sによる駆動モードにより、負圧室12内の負圧を保つことができる。また、ブレーキランプスイッチ20sによる駆動モードにより、負圧ポンプ10の連続的な又は恒久的な作動を回避して、負圧ポンプ10の耐久性の低下を抑制することができる。加えて、ブレーキランプスイッチ20sによる駆動モードは、間欠的な駆動モードと比べて、負圧ポンプ10がONされる頻度が少ないので、負圧ポンプ10の耐久性の低下をより一層抑制することができる。なお、制御装置80は、ステップST4の実行に戻り、制御装置80が故障した場合、制御装置80は、ステップST5を実行する一方、制御装置80が故障していない場合、制御装置80は、ステップST6の代わりにステップST10を実行する。言い換えれば、制御装置80及びブレーキランプスイッチ20sが故障しない限り、制御装置80は、ブレーキランプスイッチ20sによる駆動モードを実行し続ける。
図4は、図1の制御装置80の他の動作例を示すフローチャートを示す。図4の例において、制御装置80は、ステップST6を実行する前に、ステップSTA及びステップSTBを実行することができる。また、図4の例において、制御装置80は、図3のステップST1〜ステップST10を実行することができる。以下、図4に示される図1の制御装置80の他の動作例の特徴な部分について説明する一方、図3に示される図1の制御装置80の動作例に対して図1の制御装置80の他の動作例の同じ部分についての説明は省略する。
図4のステップST4において、制御装置80が故障していない場合、制御装置80の故障判定手段83は、負圧センサ12sが故障したか否かを判定する(図4のステップSTA)。例えば、負圧センサ12sは、自己診断機能を有することができ、負圧センサ12sは、負圧センサ12sの故障を故障判定手段83に通知することができる。或いは、故障判定手段83は、負圧センサ12sと制御装置80との配線の断絶を識別することができる。負圧センサ12sが故障した場合、制御装置80の故障判定手段83は、ステップST6の代わりにステップST8を実行することができる。言い換えれば、負圧センサ12sが故障した場合、制御装置80は、制御装置80は、ON負圧閾値及びOFF負圧閾値を用いない駆動モード(ステップST9,ステップST10)を実行する。
図4のステップSTAにおいて、負圧センサ12sが故障していない場合、制御装置80の故障判定手段83は、負圧室12内の空気の外部漏れが発生したか否かを判定する(図4のステップSTB)。例えば、制御装置80は、負圧ポンプ10の作動を一時的に停止し、故障判定手段83は、負圧ポンプ10が一時的に停止する期間に、負圧ポンプ10の負圧室12内の絶対圧力が所定値以上上昇した時に、外部漏れが発生したと判定することができる。この時、好ましくは、制御装置80の故障判定手段83は、ブレーキペダル20が操作されないでブレーキランプスイッチ20sがOFFされている状態で、負圧ポンプ10が一時的に停止する期間に、負圧ポンプ10の負圧室12内の絶対圧力が所定値以上上昇するか否かを判定することができる。
図4のステップST6を実行する前のステップSTBにおいて、負圧室12内の空気の外部漏れが発生した場合、制御装置80は、負圧ポンプ10の性能が低下していないと想定することができ、制御装置80がステップST6を実行する代わりに故障判定手段83がステップST8を実行することができる。故障判定手段83の判定結果に応じて、変更手段82は、ON負圧閾値及びOFF負圧閾値を用いない駆動モード(ステップST9,ステップST10)を決定し、制御装置80は、決定された1つの駆動モードを実行する。
なお、図4のステップST6を実行する前のステップSTBの実行した結果、負圧室12内の空気の外部漏れが発生していないという条件で、制御装置80は、負圧ポンプ10の性能が低下したと想定することができる。
図5(A)は、ON負圧閾値及びOFF負圧閾値の他の変更例を示し、図5(B)及び図5(C)の各々は、負圧ポンプの駆動信号の時間変化例を示す。図5(A)の例において、点線又は図2で示されるように、負圧ポンプ10のポンプ部60の性能低下、負圧ポンプ10のモータ22の回転数低下等の異常が負圧ポンプ10に生じない場合、負圧ポンプ10の作動が開始されると、負圧室12内の絶対圧力は、異常前の到達圧力まで低下し得る。一方、図5(A)の例において、実線で示されるように、負圧ポンプ10に異常が生じる場合、負圧ポンプ10の作動が開始されても、負圧室12内の絶対圧力は、異常後の到達圧力までしか低下しない。従って、負圧ポンプ10の性能が低下したと想定される場合、制御装置80の変更手段82は、例えば、初期値であるON負圧閾値BASE(第1のON負圧閾値)及びOFF負圧閾値BASE(第1のOFF負圧閾値)をそれぞれ図5(A)で示すようなON負圧閾値A(第2のON負圧閾値)及びOFF負圧閾値B(第2のON負圧閾値)に変更することができる。変更後のON負圧閾値A及びOFF負圧閾値Bによる駆動モードであれば、負圧ポンプ10の性能が低下する場合であっても、負圧ポンプ10の作動時間(=時刻t2−時刻t1)を一定に保つことができる。但し、負圧ポンプ10の実際の性能低下の程度が図5(A)の実線で示される劣化よりも大きい場合、負圧ポンプ10の作動時間は、時刻t2−時刻t1よりも長くなる。或いは、負圧ポンプ10の実際の性能低下の程度が図5(A)の実線で示される劣化よりも小さい場合、負圧ポンプ10の作動時間は、時刻t2−時刻t1よりも短くなる。
図5(B)の例において、負圧ポンプ10の駆動信号は、一定の周期でON及びOFFされ、このような駆動信号に従って所定の間隔で負圧ポンプ10の作動を間欠的に開始することができる。即ち、駆動信号がOFFからONに変化する時に負圧ポンプ10の作動が開始されて、駆動信号がONを示す期間だけ、負圧ポンプ10は作動し続け、駆動信号がONからOFFに変化する時に負圧ポンプ10の作動が停止される。
図5(C)の例において、負圧ポンプ10の駆動信号は、ブレーキランプスイッチ20sの状態に従ってON又はOFFされる。即ち、制御装置80は、ブレーキランプスイッチ20sで検出されるブレーキ操作の状態を入力することができ、ブレーキ操作の状態に合わせて負圧ポンプ10の制御することができる。具体的には、運転者がブレーキペダル20を踏まないでブレーキランプスイッチ20sがOFFされる間、負圧ポンプ10の作動も停止される。運転者がブレーキペダル20を踏んで、ブレーキランプスイッチ20sOFFからONに変化する時に負圧ポンプ10の作動が開始される。その後、運転者がブレーキペダル20を踏んだ後に例えば所定の時間が経過した時を契機として、負圧ポンプ10の作動は、停止される。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
10・・・負圧ポンプ、11・・・負圧ブースタ、12・・・負圧室、12s・・・負圧センサ、13・・・負圧管、14・・・ダイヤフラム、15・・・リターンばね、16・・・プッシュロッド、17・・・ブラケット、18・・・ボルト、19・・・変圧室、20・・・ブレーキペダル、20s・・・ブレーキランプスイッチ、22・・・モータ、50・・・ポンプ部、54・・・カバー部、80・・・制御装置、100・・・負圧ポンプ制御装置、200・・・車載ネットワーク、202・・・マスターシリンダ、210s・・・車速センサ、220s・・・勾配角センサ、230・・・車載機器。

Claims (7)

  1. 負圧ブースタの負圧室内を負圧にする負圧ポンプの作動を開始する負圧閾値である第1のON負圧閾値と前記負圧ポンプの作動を停止する負圧閾値である第1のOFF負圧閾値とで前記負圧ポンプを制御する制御装置を備える負圧ポンプ制御装置であって、
    前記負圧ポンプの作動時間が所定の連続作動時間よりも長いか否かを判定する作動時間判定手段と、
    前記負圧ポンプ制御装置が故障したか否かを判定する故障判定手段と、
    前記負圧ポンプの前記作動時間が所定の連続作動時間よりも長く、前記制御装置が故障していない場合、前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による駆動モードを変更する変更手段と、
    を備え
    前記変更手段は、前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値を変更して、変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードを変更後の第2のON負圧閾値及び第2のOFF負圧閾値による駆動モードに変更することを特徴とする負圧ポンプ制御装置。
  2. 請求項に記載の負圧ポンプ制御装置であって、
    前記負圧ブースタは、車両に備えられ、
    変更後の第2のON負圧閾値及び第2のOFF負圧閾値による前記駆動モードで制御される前記負圧ポンプの前記作動時間が前記所定の連続作動時間よりも長い場合、前記故障判定手段は、前記車両のブレーキランプスイッチが故障したか否かを判定し、
    前記ブレーキランプスイッチが故障した場合、前記変更手段は、変更後の第2のON負圧閾値及び第2のOFF負圧閾値による前記駆動モードを所定の間隔で前記負圧ポンプの作動を間欠的に開始する駆動モードに変更することを特徴とする負圧ポンプ制御装置。
  3. 請求項又は請求項に記載の負圧ポンプ制御装置であって、
    前記負圧ブースタは、車両に備えられ、
    変更後の第2のON負圧閾値及び第2のOFF負圧閾値による前記駆動モードで制御される前記負圧ポンプの前記作動時間が前記所定の連続作動時間よりも長い場合、前記故障判定手段は、前記車両のブレーキランプスイッチが故障したか否かを判定し、
    前記ブレーキランプスイッチが故障していない場合、前記変更手段は、変更後の前記第2のON負圧閾値及び前記第2のOFF負圧閾値による前記駆動モードを前記ブレーキランプスイッチの状態で前記負圧ポンプの作動を開始する駆動モードに変更することを特徴とする負圧ポンプ制御装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の負圧ポンプ制御装置であって、
    変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで制御される前記負圧ポンプの前記作動時間が前記所定の連続作動時間よりも長い場合、前記故障判定手段は、前記負圧室内の空気の外部漏れが発生したか否かを判定し、
    変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで前記負圧ポンプが制御される時に前記外部漏れが発生した場合、前記故障判定手段は、前記車両のブレーキランプスイッチが故障したか否かを判定し、
    変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで前記負圧ポンプが制御される時に前記ブレーキランプスイッチが故障した場合、前記変更手段は、変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードを前記所定の間隔で前記負圧ポンプの作動を間欠的に開始する前記駆動モードに変更することを特徴とする負圧ポンプ制御装置。
  5. 請求項に記載の負圧ポンプ制御装置であって、
    変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで制御される前記負圧ポンプの前記作動時間が前記所定の連続作動時間よりも長い場合、前記故障判定手段は、前記負圧室内の空気の外部漏れが発生したか否かを判定し、
    変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで前記負圧ポンプが制御される時に前記外部漏れが発生した場合、前記故障判定手段は、前記車両のブレーキランプスイッチが故障したか否かを判定し、
    変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで前記負圧ポンプが制御される時に前記ブレーキランプスイッチが故障した場合、前記変更手段は、変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードを前記所定の間隔で前記負圧ポンプの作動を間欠的に開始する前記駆動モードに変更し、
    変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで前記負圧ポンプが制御される時に前記ブレーキランプスイッチが故障していない場合、前記変更手段は、変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードを前記ブレーキランプスイッチの前記状態で前記負圧ポンプの作動を開始する前記駆動モードに変更することを特徴とする負圧ポンプ制御装置。
  6. 請求項乃至請求項の何れか1項に記載の負圧ポンプ制御装置であって、
    変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで制御される前記負圧ポンプの前記作動時間が前記所定の連続作動時間よりも長い場合、前記故障判定手段は、前記負圧室内の空気の外部漏れが発生したか否かを判定し、
    変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードで前記負圧ポンプが制御される時に前記外部漏れが発生していない場合、前記変更手段は、前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値を変更して、変更前の前記第1のON負圧閾値及び前記第1のOFF負圧閾値による前記駆動モードを変更後の第2のON負圧閾値及び第2のOFF負圧閾値による前記駆動モードに変更することを特徴とする負圧ポンプ制御装置。
  7. 請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の負圧ポンプ制御装置であって、
    前記故障判定手段は、前記負圧ポンプ制御装置の前記制御装置が故障したか否かを判定し、
    前記制御装置が故障した場合、前記負圧ポンプの通電を停止することを特徴とする負圧ポンプ制御装置。
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