JP5977657B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP5977657B2
JP5977657B2 JP2012265774A JP2012265774A JP5977657B2 JP 5977657 B2 JP5977657 B2 JP 5977657B2 JP 2012265774 A JP2012265774 A JP 2012265774A JP 2012265774 A JP2012265774 A JP 2012265774A JP 5977657 B2 JP5977657 B2 JP 5977657B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
winning
decoration device
illegal
ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012265774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014108329A (ja
Inventor
松村 光宏
光宏 松村
佐藤 卓也
卓也 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Heiwa Corp filed Critical Heiwa Corp
Priority to JP2012265774A priority Critical patent/JP5977657B2/ja
Publication of JP2014108329A publication Critical patent/JP2014108329A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5977657B2 publication Critical patent/JP5977657B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、不正行為を防止可能な遊技機に関し、特に糸状部材に繋がれた不正球を使用した不正行為を防止可能な遊技機に関する。
従来、パチンコ機において、遊技者は遊技店によって貸し出される遊技球を発射機構に装填するとともに遊技球を遊技領域内に発射し、遊技領域内に設けられた複数の入賞口に遊技球を入賞させることにより、所定個数の賞球の払い出しという利益を享受している。ところが近年では、遊技球に接着剤等を介して糸状部材を付けた遊技球(以下、不正球という)を自作し、不正球と繋がる糸状部材を手で保持したまま、不正球をパチンコ機の発射機構に装填し、不正球を遊技領域内に発射するという「糸ゴト」と呼ばれる不正行為が散見されている。具体的には、糸ゴトを行う遊技者(以下、不正遊技者)は、遊技領域内に設けられた飾り装置の角部等を支点として、手で保持した糸を操作することにより、遊技領域内に到達した不正球を自在に操り、不正球を遊技盤に配設された始動入賞口や一般入賞口に取り込ませた上で、手に保持した糸を繰り返し引っ張ることにより(リフティング動作)、上記入賞口の内部に設けられた入賞検出センサーにより不正球を繰り返し検出させ、短時間に大量の不正な賞球を得ている。
このような不正球を用いた不正行為を防止すべく、従来においては、発射通路の出口部分に設けられた戻り弁の先端部に不正球の糸状部材と係合しリフティング動作を不可能とする係合部を設けた構成や、風車の回転軸に切欠が設けられた壁部を設け、糸状部材を巻き取る構成や、センターケースの不正球が転動する面に、傾斜面に延設された突起を有する複数の溝を設けた構成を備えたパチンコ機が提案されている。
特開2012−100972号公報
しかしながら、特許文献1に記載の遊技機では、係合部を有する戻り弁と糸状部材とが係合した場合であっても、糸状部材としてビニールワイヤーやピアノ線等の一定の強度を有する糸状部材が用いられると、不正遊技者のリフティング運動により一定の柔軟性を有する戻り弁は遊技球発射方向の前後に自由に撓む。つまり、不正遊技者は、糸状部材が係合部に係合したまま不正行為を行うことができるので、不正行為を確実に抑止することができないという欠点が存在する。また、特許文献1に記載の遊技機に係る風車では、不正球が衝突した場合に発生する回転力により切欠が糸状部材を弾き、糸状部材を巻き取りにくいと言う欠点がある。さらに、特許文献1に記載の溝の傾斜面には、複数の突起が延設されているので、不正遊技者が不正行為を行った場合、糸状部材が切断されて不正球が機内から排出されてしまうこととなり、不正を行った証拠を保全することができないという欠点がある。
本発明は、上記事情に鑑みて糸状部材に繋がれた不正球を使用した不正行為を確実に防止可能なパチンコ機を提供する。
上記課題を解決するための構成として、遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、遊技盤に配置された飾り装置と、遊技領域における飾り装置の下方に配置された入賞部品と、遊技領域における飾り装置の一側部に形成され、遊技球を入賞部品に向けて流下させる誘導流路とを備えた遊技機であって、飾り装置内に、粗面加工により形成された抵抗部と、抵抗部の端部から厚みが漸次減少する誘導部とを有する複数の抵抗子を積層した状態で、誘導部が誘導流路側に露出するように設けた構成とした。
また、他の構成として、飾り装置が、遊技盤に配設された演出表示装置の周囲を囲むように設けられ、入賞部品が飾り装置の右側部の下方に設けられ、複数の抵抗子の誘導部が、飾り装置における演出表示装置の右側部に対応する壁部と、演出表示装置の右下部に対応する壁部とがなす角部において誘導流路側に露出するように設けられた構成とした。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
上記各構成によれば、糸状部材の形状及び材質にかかわらず、糸状部材に繋がれた不正球を使用した不正行為を防止することができる。
パチンコ機の外観を示す斜視図である。 遊技盤を示す正面図である。 パチンコ機のブロック図である。 右下飾り部品の角部を示す拡大斜視図である。 右下飾り部品の分解斜視図である。 抵抗子の斜視図である。 糸状部材の状態を示す拡大透過図である。
以下、図1〜図7を参照し、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、以下の説明においてパチンコ機の各部の左右方向は、そのパチンコ機に対面する遊技者にとっての左右方向に一致させて説明する。
まず、図1から図3を用いてパチンコ機1について概説する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るパチンコ機1は、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2の側部に軸着され、開閉自在に取り付けられた本体枠3と、当該本体枠3の内側に装着された遊技盤20と、本体枠3の前面に軸着されて開閉自在に取り付けられ、ガラス窓4aが中央に大きく設けられたパネル扉4と、遊技球を収容する上皿5および下皿6とを有する前面ボード7と、本体枠3の下部に配設された図外の発射装置と、パネル扉4の下部に取り付けられたハンドル8と、パネル扉4の左右の上部にそれぞれ設けられたスピーカ9;9及びパネル扉4の内部に配設された図外の複数の発光体を備える。
上皿5の中央部には、操作部10が配設される。操作部10は、遊技盤20の中央部に開設された取付孔を介して配設される演出表示装置500の表示画面50Aに表示されるカーソル等を移動するためのダイアル部、ダイアル部によって移動されるカーソルと対応する項目を選択する際や、表示画面50Aにおいて展開される多様なボタン演出の際に押下されるボタン部等から構成される。
また、パチンコ機1の背面側には、図外の収容体や支持部材等を介して、図3に示す主制御装置100、副制御装置(演出制御装置)200、払出制御装置300、発射制御装置400等の制御装置が搭載されている。主制御装置100、副制御装置200、払出制御装置300及び発射制御装置400は、何れもCPU(Central Processing Unit)と、遊技処理に必要なプログラム、及び、遊技処理に必要なデータを格納したROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されたコンピュータプログラムに従って処理を行うための一時記憶領域であるRAM(Random Access Memory)とを備えるマイクロコンピュータである。
図2,3に示すように、前面ボード7の上皿5に充填された球はパチンコ機1の内部に1個ずつ流入され、図示しない発射装置に1個ずつ流入(供給)されるようになっている。発射制御装置400は、ハンドル8の回動操作量に応じて球の発射強度を設定し、その発射強度で球が発射されるよう発射装置を制御するようになっている。
また、発射制御装置400には、ハンドル8に設けられた人体検知に係るタッチスイッチ302や停止スイッチ303からの信号が払出制御装置300を経由して入力され、タッチスイッチ302がON状態であることを条件にハンドル8の回動操作が有効化される。有効化されたハンドル8を右側に回動することにより、発射装置に装填される球は発射装置から発射され、内ガイドレール27及び外ガイドレール28により区画される発射領域29を通過し、外ガイドレール28及び後述のセンター飾り装置40によって区画される遊技領域30内を流下する。
次に、図2を参照して、遊技盤20の遊技領域30内に配設された各種の遊技部品について説明する。遊技盤20の遊技領域30には、遊技領域30の略中央部に配設された表示手段としての演出表示装置500と、当該演出表示装置500の周囲を取り囲むように配設されたセンター飾り装置40の他、演出表示装置500よりも下方における遊技領域30の略中央部に配設された第1始動入賞部品61と、当該第1始動入賞部品61の直下に配設される第2始動入賞部品62と、当該第2始動入賞部品62の下方に配設される第1特別入賞装置65Aと、遊技領域30の右側部に形成された右側流路R1の下方に配設される第2特別入賞装置65Bと、遊技領域30の左側部、及び右側流路R1の下方にそれぞれ配設される複数の一般入賞部品67等の入賞手段が設けられる。
図3に示すように各入賞手段それぞれには、遊技球の入賞を検知する検知センサーSW1〜SW5が内蔵されており、遊技球の進入が検知される。また、遊技盤20にはこの他、第1始動入賞部品61又は第2始動入賞部品62への入賞を契機として、主制御装置100によって実行される特別遊技の可否に関する所定の抽選(特図当否抽選)の結果をそれぞれ表示する第1特別図柄表示装置35A、及び第2特別図柄表示装置35Bと、遊技領域30の左側部に配設され、通過ゲート66に内蔵された検知センサーSW6による遊技球の検知を契機として主制御装置100により実行される所定の抽選(普図当否抽選)の結果を表示する普通図柄表示装置41と、前述の各入賞手段に入賞せずに遊技領域30を流下した遊技球を回収するアウト口68と、遊技領域30内を流下する遊技球の流下方向を可変する風車や、遊技領域30に進入した遊技球の流下通路を形成する複数の遊技釘とが設けられている。
次に、パチンコ機1における遊技の概要について説明する。
遊技領域30に発射された遊技球が、第1始動入賞部品61又は第2始動入賞部品62内に取り込まれ、検知センサーSW1又はSW2によって検知されると、当該検知センサーSW1又はSW2の検知信号は、主制御装置100側に入力される。主制御装置100側では当該検知信号の入力に基づいて、例えば0〜65536までの値を取り得るカウンタから1つの乱数を取得するとともに、当該取得した乱数と、当該乱数に対応する当否結果(「当り」又は「外れ」)が規定された所定のテーブルとを参照し、特別遊技の実行の可否に関する抽選処理(特図当否抽選)を実行する。そして、主制御装置100は、当該特図当否抽選の結果(当否結果)が「当り」である場合においては、前述の第1特別図柄表示装置35A、及び第2特別図柄表示装置35Bにおける特別図柄の変動表示制御を開始させるとともに、所定の変動時間経過後に、特別図柄を当否結果が「当り」であることを示す態様で停止表示させる。
また、主制御装置100は、特図当否抽選の実行とともに、少なくとも当否結果に係る情報を含む変動開始コマンドを副制御装置200側に送信し、演出表示装置500の表示画面50Aで展開される演出図柄(例えば1〜9までの数字及び特定のキャラクター)の変動表示を開始させる。変動開始コマンドを受信した副制御装置200は、当否結果に係る情報や主制御装置100側で決定された変動時間に係る情報等に基づいて複数の演出パターンの中から特定の演出パターンを決定して当該決定された演出パターンに係る情報を含む演出開始コマンドを演出表示装置500側に送信し、前述の特別図柄の変動時間と略同期した演出図柄の変動表示を表示画面50Aにおいて展開させる。
また、主制御装置100は、特別図柄及び演出図柄の停止態様が「当り」を示す態様である場合には、特別遊技を実行する。特別遊技は、主制御装置100の制御によって第1特別入賞装置65A又は第2特別入賞装置65Bが開放動作されることにより具現化される。例えば、主制御装置100は、第1特別入賞装置65Aを構成する横長矩形状の開閉体を図外のソレノイドへの励磁によって遊技領域30の前方において閉鎖状態から開放状態へと変位させ、第1特別入賞装置65Aの周囲近傍に流下してきた遊技球の内部への取り込みを可能とする。また、主制御装置100は、第2特別入賞装置65Bを構成する遊技盤20の前後方向に出没可能な横長矩形状の開閉体を図外のソレノイドへの励磁によって遊技領域30の前方において出没させ、右側流路R1を経て第2特別入賞装置65Bの周囲近傍に流下してきた遊技球の内部への取り込みを可能とする。つまり、パチンコ機1は、第1始動入賞部品61又は第2始動入賞部品62への遊技球の入賞を契機として、特別遊技の実行の可否に関する所定の抽選を実行し、当該抽選の結果を示す態様で特別図柄及び演出図柄を停止表示させた後に、第1特別入賞装置65A又は第2特別入賞装置65Bが開放状態とする特別遊技を実行する構成である。
また、主制御装置100は、遊技球が前述の各入賞手段に入賞(各検知センサーSW1〜SW5により検知)した場合、入賞手段の種類に応じて所定の賞球を払出す賞球払出処理を実行する。ここで、例えば第1始動入賞部品61、第2始動入賞部品62及び一般入賞部品67への入賞に対する賞球数は3個に設定され、第1特別入賞装置65A及び第2特別入賞装置65への入賞に対する賞球数は15個に設定されている。主制御装置100は、各検知センサーSW1〜SW5からの検知信号の入力に基づいてこれに対応する賞球数に係る情報を含む賞球払出しコマンドを生成し、払出制御装置300側に送信する。
払出制御装置300側では、賞球払出しコマンドに含まれる賞球数に係る情報に基づいて賞球払出装置300Aを駆動制御し、遊技者に対して各入賞手段の種類に応じた個数の賞球を払出させる。以下、特に本発明と関連の深いセンター飾り装置40について説明する。
センター飾り装置40は、遊技盤20の中央に開設された取付孔を介して配設された演出表示装置500の表示画面50Aの周囲を取り囲むように配設された枠状部品であって、周囲に設けられた複数のネジ穴を介して遊技盤20の前面に取り付けられる。センター飾り装置40が遊技盤20の前面に取り付けられ、前述のガラス窓4aが閉じられた場合、センター飾り装置40の前面とガラス窓4aの裏面との離間距離は、遊技球の直径よりも小さな寸法で近接しており、センター飾り装置40の前方を遊技球が流下することは不可能とされている。よって、センター飾り装置40よりも上方の遊技領域30に到達した遊技球は、センター飾り装置40に沿って遊技領域30の左右方向に誘導されることとなる。
上記枠状のセンター飾り装置40は、大きく分けて表示画面50Aの上方に位置する上側飾り部品40A、表示画面50Aの左側方に位置する左側飾り部品40B、表示画面50Aの右側方に位置する右側飾り部品40C、左側飾り部品40Bと連続するように遊技盤20の中央方向に下傾斜しつつ延在する左下側飾り部品40D、右側飾り部品40Cと連続するように遊技盤20の中央方向に下傾斜しつつ延在する右下側飾り部品40E、及び、左下側飾り部品40D、右下側飾り部品40Eの端部同士を接続し、表示画面50Aの下方において左右方向に延在する下側飾り部品40Fによって分割可能に構成されている。
上側飾り部品40Aは、前面に機種ごとのタイトル等が表示される表示面やその他の意匠面、或いは発光面を有し、表示画面50Aの上方において左右方向に延在する。左側飾り部品40Bは、上側飾り部品40Aの左側端部と連接して、左側に緩やかに湾曲しつつ下方に向かって延在する部品であり、その前面は立体的な装飾形状を呈するように加工されているとともに、遊技球の進入を許容する図外のワープ口が開設されている。また、左側飾り部品40Bの背後には、副制御装置200の駆動制御によって表示画面50Aの前方を右方向に移動可能な所定形状の可動役物51Aが配設されている。
右側飾り部品40Cは、上側飾り部品40Aの右側端部と連接して、右側に緩やかに湾曲しつつ下方に向かって延在する部品であり、その前面は左側飾り部品40Bと同様に立体的な装飾形状を呈するように加工されている。また、右側飾り部品40Cの背後には、副制御装置200の駆動制御によって表示画面50Aの前方を左方向に移動可能な所定形状の可動役物51Bが配設されている。
また、右側飾り部品40Cの右側には、外ガイドレール28との間に遊技球の直径よりも僅かに広い右側流路R1が形成されており、遊技領域30の中心部よりも右側に打ち出された遊技球は、当該右側流路R1を通って下方に流下することとなる。なお、右側流路R1の寸法は、一個の遊技球が流下可能である一方、2個の遊技球が並列した状態で流下することができない寸法に設定されており、当該右側流路R1に到達した遊技球は、1つずつ下方に位置する第2特別可変入賞装置65B又は一般入賞部品67に向けて誘導されることとなる。
左下側飾り部品40Dは、左側飾り部品40Bの下端部と連接して右側に下傾斜しつつ延在する部品である。右下側飾り部品40Eは、右側飾り部品40Cの下端部と連接して下方に垂下するとともに、略直角に屈曲して遊技盤20の中央部(左側)に下傾斜しつつ延在する部品である。また、右下側飾り部品40Eの右側には、前述の右側飾り部品40Cと同様に、外ガイドレール28との間の領域である右側流路R1が形成されている。
また、略直角に屈曲しつつ延在する右下側飾り部品40Eの角部Qには、右側流路R1を経由して、当該右側流路R1の下方に配設された一般入賞部品67や第2特別図柄表示装置35Bに入賞しようとする不正球による不正行為を阻止するための後述の不正遊技防止機構45が設けられている。
下側飾り部品40Fは、左下飾り部品40Bと右下側飾り部品40Cとを接続するように下方に向けて緩やかに湾曲しつつ左右方向に延在する部品である。また、下側飾り部品40Fの一部における遊技盤20前面からの突出寸法は、他の飾り部品の突出寸法よりも短く設定され、遊技球は当該下側飾り部品40Fの前面を流下することが可能である。また、下側飾り部品40Fの背後には、後方及び左右方向に広がるステージ52が設けられており、ワープ口52Aに進入してステージ52上に到達した遊技球は、下側飾り部品40Fの前方から下方の遊技領域30に流下可能である。
以下、図4乃至図7を参照し、右側流路R1の一部を形成するとともに、内部に不正遊技防止機構45を備えた右下側飾り部品40Eの構造について説明する。
図5に特に示すように、右下側飾り部品40Eは、遊技盤20前面の一部に取り付けられるベース部材70と、当該ベース部材70に対して前方から組み付けられるカバー部材80とから構成される。また、ベース部材70と、カバー部材80との間には複数の抵抗子90より構成される不正遊技防止機構45が設けられる。
ベース部材70は、L字状のベースプレート71と、上下方向に延在する側壁72と、左右方向に延在する底壁73と、複数の受容部75A〜75D、及び調節貫通孔76とを有し、カバー部材80と前後方向に組み付け可能に構成されている。L字状のベースプレート71は、側壁72の外側に開設された取付孔71Aに前方より螺入される止めねじ等の固定手段によって遊技盤20の前面に固定される。側壁72は、ベースプレート71の右側周縁部近傍における前面から前方、即ちカバー部材80側に突設される壁部であって、右側流路R1を形成する外ガイドレール28の一部の範囲と対向しつつ上下方向に延在する。
底壁73は、側壁72とベースプレート71の右側周縁部近傍における前面から前方、即ちカバー部材80側に突設される壁部であって、側壁72に対して略直角に左右方向に延在する。つまり、側壁72と底壁73は、L字状のベースプレート71の右側周縁部、下側周縁部を縁取るように形成される。また、側壁72の下端部と底壁73の右端部との間の角部Qは、後述する不正遊技防止機構45の一部が右側流路R1側に露出可能な露出部P1として設けられている。
受容部75A〜75Dは、カバー部材80側に設けられた円筒状の取り付けボス85A〜85Dと対応する位置に設けられた係合凹部であって、各取り付けボス85A〜85Dの先端部を受け入れ可能となっている。調節貫通孔76は、ベースプレート71の前後面を貫通する円孔であって、ベースプレート71の後方より、雄ネジXを螺入可能である。
また、ベースプレート71の露出部P1には、略五角形状の座板77が配設される。座板77は、側壁72と底壁73との間に形成された露出部P1に嵌りこむように形成された略五角形状の外郭部77Aと、外郭部77Aの1つの角部から内周側に向けて設けられたボス受入部77Bとを有する。外郭部77Aは、ベースプレート71の前面より所定の厚みを有するとともに、同じく略五角形状に形成された複数の抵抗子90の周縁部と当接する。また、ボス受入部77Bは、前述の調節貫通孔76の周縁を取り囲むように設けられた円環状であって、カバー部材80側に形成されたトルク調整用ボス86の先端部を受け入れ可能とされている。なお、調整貫通孔76とトルク調整用ボス86との関係については後述する。
次に、カバー部材80について説明する。カバー部材80は、前述のL字状のベースプレート71と略対応する形状に形成されたL字状のカバープレート81と、前述の側壁72と対応して形成された側壁82と、底壁73と対応して形成された底壁83と、底壁83と連接して形成された補強壁84と、複数の受容部75A〜75Dに対応して形成された取り付けボス85A〜85Dと、トルク調整用ボス86とを有する。カバープレート81は、ベースプレート71と前後方向に対向する略L字状の板体であって、遊技者が正面視した場合に炎の形状を呈するように、その一部が先鋭に加工されている。
側壁82は、前述の側壁72よりも内側の位置において、カバープレート81の後面から後方に突設される壁部であって、ベース部材70に対してカバー部材80が組み付けられた場合、側壁82は側壁72によってその外周面が覆われる。また、側壁82の内周面側には、カバープレート81の後面から後方に突出する取り付けボス85Aが側壁82と接するように設けられている。底壁83は、前述の底壁72よりも内側の位置において、カバープレート81の後面から後方に突設される壁部であって、ベース部材70に対してカバー部材80が組み付けられた場合、底壁83は底壁73によってその外周面が覆われる。また、底壁83の内周面側には、カバープレート81の後面から後方に突出する取り付けボス85Dが設けられている。また、側壁82の下端部と底壁83の右端部との間の角部Qは、不正遊技防止機構45の一部が右側流路R1側に露出可能な露出部P2として設けられている。
補強壁84は、底壁83と連接してカバープレート81の後面から後方に突設される壁部であって、カバープレート81の前面の炎形状の一部と対応するように枠状に延在する。また、補強壁84の内周側には、カバープレート81の後面から後方に突出する取り付けボス85Cが補強壁84と接するように設けられている。
側壁82と底壁83との間に設けられた露出部P2内には、取り付けボス85B、トルク調整用ボス86が形成されるとともに、座板87が配設される。取り付けボス85Bは、カバープレート81の後面から後方に突出し、その先端部は複数の抵抗子90にそれぞれ形成され、当該取り付けボス85Bの外径と略一致する内径を有する貫通孔94に挿通されて前述の受容部75Bに受け入れられる。また、トルク調整用ボス86は、取り付けボス85Bよりも左側の位置においてカバープレート81の後面から後方に突出する。トルク調整用ボス86の先端部は、複数の抵抗子90にそれぞれ形成され、当該トルク調整用ボス86の外径と略一致する内径を有する貫通孔95に挿通され、前述の座板77に形成されたボス受入部77B内に挿入される。
露出部P2内において取り付けボス85B、及びトルク調整用ボス86を取り囲むように配設される座板87は、前述の座板77の外郭部77Aと対応する略五角形状の外郭部87Aを有する。当該外郭部87Aは、カバープレート81の後面より所定の厚みを有するとともに、同じく略五角形状に形成された複数の抵抗子90の周縁部と当接する。
次に、上記構成からなるベース部材70とカバー部材80との組み付け例について説明する。まず、ベース部材70及びカバー部材80の露出部P1;P2それぞれに座板77;87を配置する。次に、複数の抵抗子90を任意の枚数だけ重ね合せ(本例では3枚)、後述する抵抗子90の誘導部92が右側流路R1を向くようにカバー部材80側に配設する。
より詳細には、貫通孔94;95と取り付けボス85B、及びトルク調整用ボス86とを互いに対応するように位置決めし、台座87上に複数の抵抗子90を載置する。次に、ベース部材70の複数の受容部75A〜75Dと、カバー部材80の複数の取り付けボス85A〜85Dとを互いに向い合せて位置決めし、前後方向に嵌合させる。次に、ベース部材70の後方側から調整貫通孔76に対して止めねじXを挿入し、当該調整貫通孔76に対向するトルク調整用ボス86の先端部に螺入する。この時、止めねじXの締め付けトルクにより、複数の抵抗子90間に生じる間隙を調節することが可能であり、止めねじXを緩めれば糸状部材を収容できる間隙は増加し、止めねじXを強く締めれば間隙は減少する。当該締め付けトルクの調整により、不正球を用いた不正遊技に用いられる糸状部材の太さに対応することが可能となる。
複数の抵抗子90が、上記のように組み付けられる右下側飾り部品40E内に装着された場合、図2,図4に示すように右下側飾り部品40Eにおける右下の角部Qには、不正遊技防止機構45を構成する複数の抵抗子90の一部である誘導部92が右側流路R1に臨んで外部に露出した状態として配設されることとなる。
つまり、本実施形態に係る不正遊技防止機構45は、右側流路R1に面する右下側飾り部品40Eの角部Qにおいて、右側流路R1側に露出する誘導部92を備えた複数の抵抗子90により構成される。そして、例えば糸状部材L1と接続された不正球Tが、右側流路R1を流下し、右側に配設された一般入賞部品67に入賞しようとした場合、当該不正球Tに続く糸状部材L1は、複数の抵抗子90によって捕捉され、リフティング動作が不可能とされる。以下、図6を参照して、抵抗子90の具体的な構造について説明する。
図6は、不正遊技防止機構45を構成する抵抗子90の斜視図である。同図に示めすように、抵抗子90は、座板77;87の外郭部77A;87の形状と対応するように略五角形に形成され、ベース部材70及びカバー部材80内に配設された場合において、ベース部材70及びカバー部材80によって前後が覆われる抵抗部91と、右側流路R1に臨み、外部に露出する誘導部92とを有する。また、同図に示すように、抵抗部91及び誘導部92は、抵抗子90の前後にそれぞれ設けられた領域である。抵抗子90は、例えばポリカーボネートで形成されている。
抵抗子90の前後に形成される抵抗部91の表面には、粗面加工装置を用いて粗面加工が施してあり、その摩擦係数は、誘導部92の表面に比べて高く設定される。また、抵抗部91には、前後方向に貫通する貫通孔94;95が開設されており、当該貫通孔94;95内には、前述の取り付けボス85B及びトルク調整用ボス96が挿通される。
誘導部92は、五角形状の抵抗子90における右側流路R1に臨む2辺に亘って屈曲しつつ延在する領域である。また、誘導部92は、抵抗部91の外縁91Aから右側流路R1方向に向けてテーパー状となるように、換言すれば、厚みが漸次減少するように剣先状に形成されている。また、当該誘導部92の表面は、前述の抵抗部91の表面とは異なり、粗面加工がなされておらず、その摩擦係数は抵抗部91の表面に比べて低く設定されている。
次に、図2,図4,図7を参照し、上記構成からなる不正遊技防止機構45を備えたパチンコ機1において、不正行為を行おうとする不正遊技者が、糸状部材L1が結び付けられた不正球Tを用いて遊技した場合について説明する。なお、同図において積層された複数の抵抗子90を前方から90A;90B;90Cとする。また、不正遊技者が、遊技球に結び付けられる糸状部材L1としては、例えば、天然繊維や化学繊維により構成される糸や紐、ナイロンやフロロカーボン等の合成繊維により構成されるビニールワイヤー、すずや亜鉛等から構成されるピアノ線等の金属ワイヤー、並びにこれらの撚り合せた編み糸等が一例として挙げられる。
遊技者の発射操作により、不正球Tが右側飾り部品40C及び右下側飾り部品40Eの右側に形成された右側流路R1を流下した場合、当該不正球Tは、右下側飾り部品40Eの直下に設けられたクランク状の遊技球誘導部Kに沿って遊技盤20の中央方向(左側)に転動し、遊技球誘導部Kの左端部下方に設けられた一般入賞部品67方向へ流下する。そして、不正球Tが上記位置に到達したことを見計らって、不正遊技者は、不正球を一般入賞部品67に入賞させようとすべく糸状部材L1を上下に引っ張り(リフティング操作)、不正球Tが一般入賞部品67の周囲に稙設された遊技釘をかいくぐるように操作する。
ところが、このような操作がなされた場合、図7に示すように不正球Tに繋がれた後続の糸状部材L1は、球の重さと不正遊技者に引っ張られる張力により右下側飾り部品40Eの角部Q側に引き寄せられ、右下側飾り部品40Eの角部Qに接触した糸状部材L2は、複数の抵抗子90A〜90Cのうちのいずれかの誘導部92により右下側飾り部品40Eの内部、換言すれば抵抗部91側に引き込まれるように誘導される。そして、抵抗部91側に誘導された糸状部材L2は、前後方向に対向する複数の抵抗子90(同図では抵抗子90A;90B)における抵抗部91;91間に挟まった状態となり、抵抗部91;91間に挟まった糸状部材L2は、粗面加工された表面との摩擦により、不正遊技者が糸状部材を引っ張ってリフティング操作をしようとしても容易に動くことができない。これにより、不正球を繰り返し一般入賞部品67に入賞させる不正遊技を確実に防止できるとともに、一度抵抗部91;91間に挟まった糸状部材L2を容易に回収することができないため、不正がなされた証拠として糸状部材L2や当該糸状部材L2に繋がれた不正球Tを保全することが可能となる。
なお、上記実施形態においては、抵抗部91の表面を粗面加工を施す構成としたが、例えば抵抗部91の表面に薄膜のゴムやウレタン等で構成されたシートを貼着、或いは、塗布する構成として摩擦係数を高めるようにしてもよい。
1 パチンコ機,20 遊技盤,28 外側ガイドレール,30 遊技領域,
40C 右側飾り部品,40E 右下側飾り部品,45 不正遊技防止機構,
50 センター飾り装置,50A 表示画面,65A 第1特別入賞装置,
65B 第2特別入賞装置,67 一般入賞部品,70 ベース部材,
76 調整貫通孔,80 カバー部材,90 抵抗子,91 抵抗部,92 誘導部,
100 主制御装置,500 演出表示装置,
L1;L2 糸状部材,P1;P2 露出部,R1 右側流路,T 不正球。

Claims (2)

  1. 遊技球が流下する遊技領域を有する遊技盤と、
    前記遊技盤に配置された飾り装置と、
    前記遊技領域における前記飾り装置の下方に配置された入賞部品と、
    前記遊技領域における飾り装置の一側部に形成され、遊技球を前記入賞部品に向けて流下させる誘導流路と、
    を備えた遊技機であって、
    前記飾り装置内に、粗面加工により形成された抵抗部と、前記抵抗部の端部から厚みが漸次減少する誘導部とを有する複数の抵抗子を積層した状態で、前記誘導部が前記誘導流路側に露出するように設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記飾り装置が、前記遊技盤に配設された演出表示装置の周囲を囲むように設けられ、
    前記入賞部品が前記飾り装置の右側部の下方に設けられ、
    前記複数の抵抗子の誘導部が、前記飾り装置における前記演出表示装置の右側部に対応する壁部と、前記演出表示装置の右下部に対応する壁部とがなす角部において前記誘導流路側に露出するように設けられたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
JP2012265774A 2012-12-04 2012-12-04 遊技機 Expired - Fee Related JP5977657B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012265774A JP5977657B2 (ja) 2012-12-04 2012-12-04 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012265774A JP5977657B2 (ja) 2012-12-04 2012-12-04 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014108329A JP2014108329A (ja) 2014-06-12
JP5977657B2 true JP5977657B2 (ja) 2016-08-24

Family

ID=51029310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012265774A Expired - Fee Related JP5977657B2 (ja) 2012-12-04 2012-12-04 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5977657B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5537325B2 (ja) * 2010-08-06 2014-07-02 サミー株式会社 弾球遊技機の球通路構造
JP2012100972A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Sophia Co Ltd 遊技機
JP5084066B2 (ja) * 2011-04-01 2012-11-28 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014108329A (ja) 2014-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5255033B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2017113138A (ja) 弾球遊技機
JP5730494B2 (ja) パチンコ機
JP5977657B2 (ja) 遊技機
JP2008119118A (ja) 遊技機
JP5152756B2 (ja) 弾球遊技機
JP5965020B2 (ja) パチンコ機
EP1530174A1 (en) Gaming machine
JP6246670B2 (ja) 遊技機
JP2018143668A (ja) 遊技機
JP4251555B2 (ja) 遊技機
JP6786570B2 (ja) 遊技機
JP6786573B2 (ja) 遊技機
JP6786571B2 (ja) 遊技機
JP6786572B2 (ja) 遊技機
JP6757389B2 (ja) 遊技機
JP5953596B2 (ja) 遊技機
JP7456629B2 (ja) 遊技機
JP2019146625A (ja) 遊技機
JP5989996B2 (ja) 遊技機
JP7376180B1 (ja) 遊技機
JP7456630B2 (ja) 遊技機
JP4520239B2 (ja) 遊技機
JP6909177B2 (ja) 遊技機
JP4926864B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150915

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160715

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5977657

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees