JP5976394B2 - 昇降式足場装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばビル等の建築工事において敷設される仮設足場に用いられ、特に作業床が昇降移動可能な昇降式足場装置に関するものである。
従来、仮設足場は、例えばビル等の建築工事において建築物に沿うようにして設けられており、作業者が作業を行うための作業床を有している。近年では、作業床が上下方向に昇降移動することが可能な昇降式足場装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許第2881677号公報
上記昇降式足場装置の中には、例えば2本のタワーを有し、これらのタワー間に作業床を有する足場部が連結され、この足場部が水平状態を維持したまま昇降するものが知られている。すなわち、この昇降式足場装置は、建築物が立設された地盤において例えば2本のタワーが所定の間隔を隔てて並設され、各タワーに沿って上下方向に昇降可能な昇降部がそれぞれ備えられている。そして、両昇降部間に足場部が連結されている。
各昇降部は例えばモータが回転駆動されることにより昇降され、各昇降部は同じタイミングで昇降されることから、足場部はほぼ水平を維持したまま上昇及び下降する。そして、足場部を所定の高さ位置まで上昇させて停止させると、足場部に搭乗している作業者は、所定の高さ位置でそのまま高所作業を行うことができる。
上記昇降式足場装置では、足場部を昇降移動させるためのモータに電源電圧(例えばAC200V)が供給される。この昇降式足場装置では、モータに電源電圧を供給するための電源供給ケーブルがいわゆるバスケット方式で敷設されている。すなわち、電源供給ケーブルは、地上に設けられたバスケットの内部に例えばとぐろを巻いた状態で収納されており、その一端がバスケットから立ち上がって空中を介して制御盤に接続されている。そして、制御盤から昇降部に設けられたモータに対して電源ケーブルが別に敷設され、これにより電源電圧が供給される。したがって、バスケットに収納されている電源供給ケーブルは、昇降部が上昇する場合、バスケットから引き出される一方、昇降部が下降する場合、自重によりバスケットの内部に落とし込まれ収納される。
しかしながら、電源供給ケーブルは、例えば足場部が上昇しているときバスケットの上端と接触したり、風等で煽られて昇降式足場装置の筐体部分等と引っ掛かったりする。そのため、電源供給ケーブルに張力が加わり、電源供給ケーブルが断線に至ることがある。電源供給ケーブルには例えばキャブタイヤケーブルが用いられるので、電源供給ケーブルの長さが長いほどケーブル全体の重量が大となる。そのため、電源供給ケーブルが断線すると、電源供給ケーブルが自重により落下するので、地上にいる作業者にとっては危険な状態となるおそれがある。
また、例えば足場部が所定の高さまで上昇し、その際に電源供給ケーブルが断線するようなことがあれば、モータに電源電圧が供給されなくなる。モータには、通常、電源電圧が供給されなくなると、その回転を自動で停止させるブレーキ制動機能が備えられているため、足場部はその高さ位置で停止したままになる。そのため、足場部は、モータを駆動させることによって下降することができず、足場部に搭乗していた作業者は、地上に降りることが困難になるといった不具合が生じる。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、足場部の昇降動作時における電源供給ケーブルの断線等の不具合を未然に防止することのできる昇降式足場装置を提供することを、その課題とする。
本発明によって提供される昇降式足場装置は、上下方向に延びたタワー部と、前記タワー部に沿って昇降自在に設けられた昇降部と、前記昇降部に設けられこの昇降部を昇降させるための駆動力を付与する駆動手段と、前記昇降部の側方方向に設けられかつ前記昇降部が昇降することにともなって昇降する足場部と、前記足場部の高さ位置を検出するエンコーダと、前記駆動手段を駆動させるための電源電圧を、地上に設けられた地上設備から供給する電源供給ケーブルと、前記足場部の昇降動作時に前記電源供給ケーブルに対して張力が加わったことを検出する検出手段と、前記検出手段によって前記電源供給ケーブルに対して張力が加わったことが検出されたとき、前記駆動手段の駆動を禁止する制御手段と、を備え、前記検出手段は、前記足場部にシーソー動作自在に支持された長尺状の可動部と、前記可動部の一端側に設けられ、前記電源供給ケーブルの一部を案内支持する支持部と、前記可動部の他端側に支持された当接板と、前記足場部に前記当接板と所定の間隔を隔てて支持され、前記可動部他端側が上下方向に変位することにより前記当接板に当接してオン動作するリミットスイッチとからなり、前記支持部に案内支持される前記電源供給ケーブルに対して張力が加わったことに基づいて、前記可動部の一端側が変位し、その変位にともなって前記可動部の他端側が逆方向に変位して前記リミットスイッチがオン動作することにより、前記電源供給ケーブルに対して張力が加わったことを検出するものであり、前記リミットスイッチは、オン動作するときの前記可動部の傾き角度の異なる複数のリミットスイッチからなり、前記制御手段は、前記エンコーダの出力に応じて前記複数のリミットスイッチのうちいずれかのリミットスイッチを選択し、前記選択されたリミットスイッチの出力に基づいて、前記検出手段によって前記電源供給ケーブルに対して張力が加わったことが検出されたとして前記駆動手段の駆動を禁止することを特徴としている。
本発明の昇降式足場装置において、前記当接板は、前記所定の間隔が調整自在に前記可動部に取り付けられているとよい。
本発明によれば、足場部が上昇又は下降動作されたとき、電源供給ケーブルが昇降式足場装置の筐体部分等に引っ掛かると電源供給ケーブルに張力が加わる。この場合、検出手段によって電源供給ケーブルに張力が加わったことを検出し、それに基づいて駆動手段(例えばモータ)の駆動を禁止する。そのため、足場部の昇降動作時において電源供給ケーブルが断線する前に足場部の昇降が停止されるので、電源供給ケーブルの断線を未然に防止することができる。
本発明に係る昇降式足場装置を示す正面図である。 第1モータ及び第2モータとピニオンの配置関係を示し、(a)は側面図、(b)は背面図である。 第1制御盤の正面図である。 過張力検出機構の構成を示す部分側面図である。 図4に示すA−A線部分矢視図である。 図4に示すB−B線部分矢視図である。 昇降式足場装置の電気的構成を示すブロック図である。 過張力検出機構の作用を説明するための図であり、(a)は通常の状態、(b)は電源供給ケーブルに張力が加わった状態を示す。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係る昇降式足場装置(以下、単に「足場装置」という)を示す正面図である。この足場装置は、例えば建築工事の仮設足場に用いられるものであり、特に作業床が昇降する昇降式のものである。
足場装置は、図1に示すように、2本のタワーを備えている。足場装置は、所定の高さを有する第1タワー1と、所定の間隔を隔てて並設された第2タワー2と、両タワー1,2に支持された昇降移動可能な足場部3とを備えている。第1タワー1及び第2タワー2は、ほぼ同様の構成とされている。なお、以下の説明では、構成が共通する部材については同符号で示す。
第1及び第2タワー1,2は、これらを地盤Gに対して支持するためのベース部4をそれぞれ有している。ベース部4は略平板状に形成されており、ベース部4の角部には複数のジャッキ機構5が設けられている。ジャッキ機構5は、それぞれの高さを調整することにより、ベース部4を水平状態に維持するものである。
第1及び第2タワー1,2は、外形が略直方体の枠状に形成された枠状部材7が複数個連接された構成とされている。具体的には、第1及び第2タワー1,2は、ベース部4の中央部において最下段の枠状部材7が取付けられ、その枠状部材7の上方に他の枠状部材7が積み重ねられて構成される。
第1タワー1の各枠状部材7の内部空間には、上下方向に延びたラック8が設けられている。ラック8は長尺状に形成され、図2(b)に示すように、その一方側端面に複数のピニオン9が歯合される歯合部8aが形成されている。同様に、第2タワー2の各枠状部材7の内部空間には、上下方向に延びたラック8が設けられている。なお、ピニオン9は、後述する第1及び第2モータ11,12の回動軸11a,12aにそれぞれ設けられている。
第1タワー1には、それに沿って上下方向に昇降自在とされた昇降部10が設けられている。昇降部10は、高さ方向に延びた略直方体の枠状に形成されている。昇降部10は、図略のガイドローラを介して枠状部材7の外表面に沿って昇降される。一方、第2タワー2にも、それに沿って上下方向に昇降自在とされた昇降部10が設けられている。
昇降部10には、図1及び図2に示すように、これを昇降させるための第1モータ11及び第2モータ12が上下方向に並んで取付けられている。第1及び第2モータ11,12は、ともに誘導モータとされ、電源電圧が供給されることにより回転可能となる。第1及び第2モータ11,12は、電源電圧の供給が遮断されたとき、その回転を停止させるブレーキ制動機能がそれぞれ備えられている。このように、2つのモータが備えられることにより、一方のモータが故障した場合等に他方のモータを使用することができ、非常時の安全性を確保することができる。
昇降部10には、それを覆うように配置され、前後方向(図1において紙面の手前又は奥行き方向)に水平移動自在な水平移動部13が設けられている。水平移動部13は、前後方向に延びた略直方体の枠状に形成されている。水平移動部13は、昇降部10が昇降することにより昇降される。
足場部3は、第1及び第2タワー1,2の各水平移動部13同士の間に設けられた中間足場部14と、第1タワー1の水平移動部13の左方向に延びた左方足場部15と、第2タワー2の水平移動部13の右方向に延びた右方足場部16とによって構成されている。なお、左方足場部15には、左方向に進退自在とされた左方進退部17が設けられている右方足場部16には、右方向に進退自在とされた右方進退部18が設けられている(図1は、左方進退部17及び右方進退部18がそれぞれ進出した状態を示している。)。
また、左方足場部15は、第1タワー1の水平移動部13を中心として平面視で扇状に旋回自在とされている。また、右方足場部16は、第2タワー2の水平移動部13を中心として扇状に旋回自在とされている。
第1及び第2タワー1,2には、足場部3の中間足場部14、左方足場部15及び右方足場部16を担持支持するための担持機構19がそれぞれ設けられている。左方足場部15及び右方足場部16は、それらが旋回されるとき各担持機構19によってそれぞれ担持される。
上記構成により、第1及び第2タワー1,2の両昇降部10が昇降することにより両水平移動部13が昇降され、その結果、足場部3も昇降する。また、両水平移動部13が前後方向に移動されると、足場部3も前後方向に移動する。
なお、足場部3は、設置部位の違いにより中間足場部14、左方足場部15及び右方足場部16といった構成に分類されるが、共通する部材構成としては、略直方体の枠状に形成された複数の枠組部材と、各枠組部材の上面に配され作業者の踏み床となる作業床(図略)と、各枠組部材に立設され、作業者の転落を防止するための複数の手摺20とを有する。
中間足場部14の手摺20には、第1タワー1の第1及び第2モータ11,12等を制御するための第1制御盤21と、第2タワー2の第1及び第2モータ11,12等を制御するための第2制御盤22とがそれぞれ設けられている。
足場装置には、地上設備(図略)から第1制御盤21に対して電源電圧(例えばAC200V)を供給するための電源供給ケーブル23(以下、「供給ケーブル」という)が敷設されている。供給ケーブル23は、地上においてバスケット24に収納され、その一端がバスケット24から空中を立ち上がり第1タワー1に設けられたクランプ(図略)及び後述する過張力検出機構30(後述)を介して中間足場部14に配置された第1制御盤21に接続されている。
中間足場部14においては、第1制御盤21から第2制御盤22に電源電圧を供給するための渡り電源供給ケーブル25が敷設されている。また、図示してしないが、本足場装置では、第1制御盤21から第1タワー1の第1及び第2モータ11,12に対して電源電圧を供給するための電源ケーブルが敷設されるとともに、第2制御盤22から第2タワー2の第1及び第2モータ11,12に対して電源電圧を供給するための電源ケーブルが敷設されている。
さらに、この足場装置では、昇降部10の昇降位置を検出するためのエンコーダや複数のリミットスイッチ、作業員に異常状態を報知するための回転灯等が設けられている。これらは、第1制御盤21及び第2制御盤22によって制御されるため、第1制御盤21及び第2制御盤22と上記エンコーダや各リミットスイッチとの間には、制御ケーブルが敷設されている。
第1制御盤21は、図3に示すように、その前面にモニタ部27及び非常停止ボタン28が設けられている。モニタ部27は、タッチパネルを有する液晶表示器によって構成され、昇降部10の高さ位置等が表示される。非常停止ボタン28は、緊急時に昇降部10の昇降を停止させるためのものである。
第1制御盤21には、操作ボックス29が接続されている。操作ボックス29は、足場部3の上昇及び下降等の昇降動作を作業者が操作入力するためのものである。操作ボックス29は、上昇スイッチ29a及び下降スイッチ29bを備えている(図3の円内参照)。上昇スイッチ29aは、昇降部10を上昇させるためのものであり、下降スイッチ29bは、昇降部10を下降させるためのものである。
上記のように、上昇スイッチ29a及び下降スイッチ29bが操作されることにより、昇降部10が昇降移動され、すなわち足場部3が昇降移動される。なお、第2制御盤22は、第1制御盤21と同様の構成とされるが、操作ボックス29は接続されていない。
ここで、本実施形態の特徴部分である過張力検出機構30について説明する。
過張力検出機構30は、供給ケーブル23の断線を未然に防止するためのものである。過張力検出機構30は、図1及び図4に示すように、例えば中間足場部14に配置される第1制御盤21の近傍であって、中間足場部14を構成する枠組部材14aの下方側に設けられている。
過張力検出機構30は、所定の部位を支点としてシーソー動作自在とされた可動部31と、可動部31の前端部に設けられ、供給ケーブル23の一部を案内支持するためのケーブル支持部32と、可動部31の後端部に設けられ、供給ケーブル23に過張力が加わったことを検出するための検出部33とによって構成されている。可動部31の最後端部には、可動部31のシーソー動作におけるストロークを吸収するための緩衝部34が設けられている。
可動部31は、前後方向に延びた複数の長尺状の角柱部材からなる。可動部31は、一端部が中間足場部14の枠組部材14aに取り付けられた一対の第1支持板35によってシーソー動作可能に支持されている。可動部31は、第1支持板35の他端部が支持軸35aに軸支されている。
ケーブル支持部32は、断面視略コの字状の円弧状部材36と、円弧状部材36の基端に設けられた曲面部材37とからなる。円弧状部材36は、一端が可動部31の前端部に固着されている。曲面部材37は、可動部31の前端部に設けられた一対の第2支持板38の軸38aによって支持されている。第2支持板38は、略くの字状に形成され、折れ曲げ部分に軸38aが軸支されている。曲面部材37の幅方向端面には、ガイド片37aが形成されている(図5参照)。
供給ケーブル23は、第1制御盤21から一旦曲面部材37の円周表面に沿って布設され、供給ケーブル23同士が円弧状部材36の一端で例えば番線等の締結部材39で締結されている。さらに、供給ケーブル23は、円弧状部材36の途中でブラケット36aによって固定支持され、そのまま円弧状部材36に案内されて下方に垂れ下げられている。このように、供給ケーブル23は、締結部材39及びブラケット36aによってケーブル支持部32に強固に固定される。この場合、供給ケーブル23は曲面部材37の表面に沿わされているので、その損傷を可能な限り抑制することができるとともに、供給ケーブル23に加わる張力が第1制御盤21に対して及ぶことを抑制することができる。
検出部33は、可動部31他端側の上下方向の変位を検出するものである。すなわち、検出部33は、供給ケーブル23に張力が加わり、支持軸35aを支点にして回動する可動部31が所定の傾き角度以上になったことを検出するものである。検出部33は、枠組部材14aに支持された例えばリミットスイッチ40と、このリミットスイッチ40と所定の間隔を隔てて可動部31に支持された当接板41とからなる。リミットスイッチ40は、スイッチ部を有する略直方体形状の本体42と、本体42に接続され鉛直方向に揺動自在なアクチュエータ43とからなる。アクチュエータ43は、レバー及びその先端に設けられた略円柱状のローラを有する。
リミットスイッチ40は、枠組部材14aの後方側に鉛直方向に沿って設けられた支持板44に取り付けられている。リミットスイッチ40は、通常の状態でアクチュエータ43が本体42に対して折り曲げられるようにして支持されている。リミットスイッチ40は、アクチュエータ43が外力により傾けられ所定の角度になるとオン動作し、例えば接点信号を外部に出力する。本実施形態では、その接点信号が第1制御盤21に制御ケーブル45を通じて送られる。
当接板41は、図6に示すように、断面視で略L字状に形成され、水平面部41aと鉛直面部41bとを有する。当接板41は、可動部31の後端側近傍の側面にボルト31aにより取り付けられており、通常状態で水平面部41aがアクチュエータ43の先端に対して所定の間隔を隔てた位置になるように配置されている。
なお、図示してしないが、当接板41の鉛直面部41bには、ボルト31aを貫通するための貫通穴が形成され、貫通穴は長穴とされている。この長穴に対してボルト31aの固定位置を変更することにより、当接板41の高さ位置を変更することができる。すなわち、当接板41の水平面部41aとアクチュエータ43の先端との間の距離を調整自在とされている。
これにより、可動部31がリミットスイッチ40をオン動作させるタイミングを変更することができ、すなわち検出される供給ケーブル23に加わる張力の度合いを調整することができる。例えば当接板41の水平面部41aとアクチュエータ43の先端との間の距離を短く調整すれば、可動部31の傾きが小さい角度のときリミットスイッチ40をオン動作させるので、供給ケーブル23に加わる張力が小さい場合でも検出することができる。また、当接板41の水平面部41aとアクチュエータ43の先端との間の距離を長く調整すれば、可動部31の傾きが大きい角度のときリミットスイッチ40をオン動作させるので、供給ケーブル23に加わる張力が大きい場合を検出することができる。
緩衝部34は、例えばコイルばねからなり、支持軸35aを支点にして回動する可動部31の傾きを吸収するものである。緩衝部34は、その上端部が枠組部材14aの後端部に固着され、下端部が可動部31の後端部に固着されている。
図7は、本足場装置の電気的構成を示すブロック図である。この足場装置では、第1制御盤21に例えばシーケンサからなる制御部26が備えられている。制御部26には、上述したモニタ部27及び非常停止ボタン28が接続されている。制御部26は、モニタ部27に対して表示すべき表示データを送出するとともに、モニタ部27からのタッチパネルによる操作信号に基づいて各種のデータ処理を行う。制御部26は、非常停止ボタン28からの押下信号が入力されると、第1及び第2モータ11,12の回転駆動を強制的に停止させるよう制御する。
制御部26には、操作ボックス29が接続されるとともに、第1タワー1の第1及び第2モータ11,12が接続されている。制御部26は、操作ボックス29の上昇スイッチ29a及び下降スイッチ29bが押下されると、それらの操作信号が入力され、これらの操作信号に応じて、第1及び第2モータ11,12に対して駆動信号をそれぞれ送出する。これら駆動信号に基づいて第1及び第2モータ11,12が正転又は逆転動作され、これにより、足場部3が昇降動作する。
また、制御部26には、上述した過張力検出用のリミットスイッチ40が接続されている。制御部26は、リミットスイッチ40から供給ケーブル23に過張力が加わった状態である旨の信号が伝達された場合、第1及び第2モータ11,12の回転駆動を停止させるよう制御する。また同時に、第2制御盤22にもその旨を伝達し、第2制御盤22では、第2タワー2の第1及び第2モータ11,12の回転駆動を停止させる。これにより、足場部3の昇降が強制的に停止される。
次に、過張力検出機構30の作用を説明する。
作業者が例えば第1制御盤21において上昇スイッチ29aを操作入力すると、第1及び第2タワー1,2の第1及び第2モータ11,12がともに回転駆動される。これにより、昇降部10が上昇され、すなわち足場部3が上昇される。
この場合、地上設備から供給ケーブル23を介して電源電圧が第1制御盤21に供給されている。また、過張力検出機構30のケーブル支持部32には、供給ケーブル23の自重が負荷としてかかっている。
ここで、例えば供給ケーブル23が何らかの原因(例えばバスケット24に引っ掛かる等)で供給ケーブル23に張力が加わり、さらにこの状態で足場部3が上昇されると、より一層供給ケーブル23に張力が加わる。そのため、供給ケーブル23はこの張力によって断線しそうな状態になる。本実施形態の足場装置には過張力検出機構30が設けられているため、供給ケーブル23の断線を未然に防止することができる。
すなわち、図8(a)に示す通常の状態に対して、図8(b)に示すように、供給ケーブル23に張力が加わると、それがケーブル支持部32に対しても加わり(矢印C参照)、円弧状部材36の先端が下方に引っ張られる状態になる。そのため、可動部31は、その一端部が下方に変位し、支持軸35aを支点にして時計方向に回動動作する。これにより、可動部31の他端部は上方に変位し、当接板41の水平面部41a表面がアクチュエータ43の先端に当接される。
そして、足場部3の上昇が継続され、供給ケーブル23にさらなる張力が加わると、可動部31が時計方向にさらに回動動作する。そのため、アクチュエータ43が水平状態に近づくような傾きになるまで、水平面部41aがアクチュエータ43の先端を押し込み、可動部31の他端部が上方に変位する(矢印D参照)。
これにより、リミットスイッチ40がオン動作し、リミットスイッチ40から第1制御盤21に、供給ケーブル23に過張力が加わった状態である旨の信号が出力され、第1制御盤21の制御部26は、第1及び第2モータ11,12に対して駆動停止信号を出力する。そのため、第1及び第2モータ11,12の回転が強制的に停止され、昇降部10の上昇動作が停止され、すなわち足場部3の上昇動作が停止される。したがって、供給ケーブル23には、それ以上の張力が加わることがなく、供給ケーブル23の断線を未然に防止することができる。
このように、本実施形態によれば、足場部3の昇降中に供給ケーブル23に張力が加わった場合、可動部31がシーソー動作し、それをリミットスイッチ40で適切に検出して足場部3の上昇動作を停止させるので、簡単な構造で供給ケーブル23の断線防止化を図ることができる。
供給ケーブル23に張力が加わったことの検出は、例えは市販のロードセルを用いるようにしてもよいが、一般にロードセルは高価である。本実施形態では、そのような高価なロードセルを用いずに、供給ケーブル23に加わる張力を検出することができるので、安価に供給ケーブル23の断線防止化を図ることができる。
なお、本発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態では、リミットスイッチ40が一つのみ備えられていたが、これに代えて、オン動作するときの可動部31の傾き角度の異なる複数のリミットスイッチを備え、制御部26は、エンコーダの値(高さ位置)に応じていずれかのリミットスイッチを選択し、選択されたリミットスイッチの出力に基づいて第1及び第2モータ11,12を停止させるようにしてもよい。
すなわち、足場部3が昇降移動する高さ範囲が大きくなると、供給ケーブル23の自重による円弧状部材36にかかる重量が足場部3の高さ位置によって大きく異なってくることがある。具体的には、足場部3の昇降高さが高くなるほど供給ケーブル23の自重が円弧状部材36に大きくかかり、その場合、可動部31が傾きやすくなりリミットスイッチもオン動作しやすくなる。したがって、制御部26は、足場部3の昇降高さが高くなるほど複数のリミットスイッチの中からオン動作しにくいリミットスイッチを選択するようにし、そのリミットスイッチのオン動作に基づいて、第1及び第2モータ11,12を停止させるようにすれば、電源供給ケーブル23の自重を考慮した制御を行うことができる。
また、例えば上記実施形態における過張力検出機構30を構成する部材の数、形態、構成等は、上記実施形態に限るものではない。例えば検出部33にリミットスイッチが用いられていたが、これに限るものではない。また、上記実施形態では、可動部31は、中間足場部14に吊下げられる構成とされたが、これに代えて据え置きされた構成であってもよい。また、上記実施形態では、リミットスイッチ40は中間足場部14に設けられていたが、これに代えて、リミットスイッチ40が可動部31に設けられ、当接板41が中間足場部14に設けられていてもよい。
上記実施形態によれば、供給ケーブル23に張力が加わったことを検出し足場部3の上昇動作を停止させる場合、その旨を作業者に報知するようにしてもよい。例えば回転灯を動作させてもよい。上記実施形態では、供給ケーブル23に張力が加わると、可動部31の一端が下方に変位したが、これに代えて可動部31の一端が上方に変位するようにしてもよい。
また、第1及び第2タワー1,2、足場部3、昇降部10、並びに第1及び第2モータ11,12等の構成は、適宜設計変更可能である。例えば上記実施形態では、2本のタワー1,2を有していたが、1本または3本以上のタワーで昇降式足場装置が構成されていてもよい。
1 第1タワー
2 第2タワー
3 足場部
10 昇降部
11 第1モータ
12 第2モータ
13 水平移動部
14 中間足場部
21 第1制御盤
23 電源供給ケーブル
26 制御部
30 過張力検出機構
31 可動部
32 ケーブル支持部
33 検出部
40 リミットスイッチ
41 当接板

Claims (2)

  1. 上下方向に延びたタワー部と、
    前記タワー部に沿って昇降自在に設けられた昇降部と、
    前記昇降部に設けられこの昇降部を昇降させるための駆動力を付与する駆動手段と、
    前記昇降部の側方方向に設けられかつ前記昇降部が昇降することにともなって昇降する足場部と、
    前記足場部の高さ位置を検出するエンコーダと、
    前記駆動手段を駆動させるための電源電圧を、地上に設けられた地上設備から供給する電源供給ケーブルと、
    前記足場部の昇降動作時に前記電源供給ケーブルに対して張力が加わったことを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記電源供給ケーブルに対して張力が加わったことが検出されたとき、前記駆動手段の駆動を禁止する制御手段と、
    を備え
    前記検出手段は、
    前記足場部にシーソー動作自在に支持された長尺状の可動部と、
    前記可動部の一端側に設けられ、前記電源供給ケーブルの一部を案内支持する支持部と、
    前記可動部の他端側に支持された当接板と、
    前記足場部に前記当接板と所定の間隔を隔てて支持され、前記可動部他端側が上下方向に変位することにより前記当接板に当接してオン動作するリミットスイッチとからなり、
    前記支持部に案内支持される前記電源供給ケーブルに対して張力が加わったことに基づいて、前記可動部の一端側が変位し、その変位にともなって前記可動部の他端側が逆方向に変位して前記リミットスイッチがオン動作することにより、前記電源供給ケーブルに対して張力が加わったことを検出するものであり、
    前記リミットスイッチは、
    オン動作するときの前記可動部の傾き角度の異なる複数のリミットスイッチからなり、
    前記制御手段は、
    前記エンコーダの出力に応じて前記複数のリミットスイッチのうちいずれかのリミットスイッチを選択し、
    前記選択されたリミットスイッチの出力に基づいて、前記検出手段によって前記電源供給ケーブルに対して張力が加わったことが検出されたとして前記駆動手段の駆動を禁止することを特徴とする、昇降式足場装置。
  2. 前記当接板は、
    前記所定の間隔が調整自在に前記可動部に取り付けられている、請求項に記載の昇降式足場装置。
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