JP5972658B2 - スケール装置 - Google Patents

スケール装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5972658B2
JP5972658B2 JP2012109201A JP2012109201A JP5972658B2 JP 5972658 B2 JP5972658 B2 JP 5972658B2 JP 2012109201 A JP2012109201 A JP 2012109201A JP 2012109201 A JP2012109201 A JP 2012109201A JP 5972658 B2 JP5972658 B2 JP 5972658B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scale
detection
slide block
guide rail
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012109201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013234978A (ja
Inventor
丸山 重明
重明 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DMG Mori Co Ltd
Original Assignee
DMG Mori Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DMG Mori Co Ltd filed Critical DMG Mori Co Ltd
Priority to JP2012109201A priority Critical patent/JP5972658B2/ja
Publication of JP2013234978A publication Critical patent/JP2013234978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5972658B2 publication Critical patent/JP5972658B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

本発明は、目盛が記録されたスケール部と、目盛を読み取る検出素子を有したスケール部に沿って移動する検出走行部とを有し、スケール部に対する検出走行部の相対的変移量を検出するスケール装置に関する。
工作機械等の機械装置の直線的な動きを実現する機械要素としてリニアガイド機構がある。このリニアガイド機構は、ガイドレールに沿ってスライドブロックが直動し、そのスライドブロックを含む直動部の移動量は、例えばスケール装置によって計測される。ここで、図11は、従来のスケール装置を側面から見た模式的な図である。図11に示すスケール装置101は、目盛102が形成されたスケール部103を有している。このスケール部103には、検出走行部104が配設され、検出走行部104には、目盛102に対向離間して検出素子105が配設されている。検出素子105は、目盛102との間隔を例えば10μm程度に一定するため、ベアリング106を介して押圧ばね107でスケール部103に押し付けられている。
直動部には、図11に示したスケール装置とは別にリニアガイド機構が設けられている。図示はしないが、リニアガイド機構を構成するガイドレールには、直動部と一体的なスライドブロックが係合されている。スライドブロックは、直動部を介して、検出走行部104と機械的に結合されている。かくして、直動部と一体的な検出走行部104は、別途設けられたリニアガイド機構によってガイドされて移動し、目盛102に対向された検出素子105で直動部の位置を検出する。
この種のスケール装置101では、目盛102と検出素子105との間隔113を一定にするため、ベアリング106や押圧ばね107を必要し、更に、別途リニアガイド機構を設けており、更なる構成の簡素化が求められる。
図12は、下記特許文献1に示す磁気スケール装置111を示す。この磁気スケール装置111は、ガイドレール108の頂面に磁気目盛102が設けられている。一方、磁気検出素子105は、スライドブロック109に固定される取付部材110に取り付けられ、磁気目盛102と離間して対向される。取付部材110に磁気検出素子105を取り付けるに当たっては、高さ調整用のスペーサ112を介して磁気検出素子105を取付部材110に取り付けるようにしている。
この磁気スケール装置111は、検出走行部104とリニアガイド機構とが一体的である点で、磁気スケール装置101より構成が簡素化されている。しかしながら、磁気スケール装置111は、スライドブロック109に負荷される直動部の重量によってスライドブロック109のガイドレール108に対する位置が変化し、これに伴って、磁気目盛102と磁気検出素子105との間隔が変化する虞がある。ときには、磁気目盛102と磁気検出素子105との間隔が許容される間隔を外れてしまう虞もある。また、磁気スケール装置111は、スペーサ112によって、磁気検出素子105の高さを調整するようにしているが、この間隔を再調整するには、直動部を機械装置に組み込んだ後、改めて、磁気検出素子105の高さ調整のため分解する作業が必要となり、煩雑であり、作業性が非効率である。
更に、スライドブロック109への荷重は、直動部の静的な荷重だけでなく、例えば工作機械に見られるような、切削加工に伴う動的な負荷の変動やワークや直動部であるテーブルの移動加速度による変動する力も含まれている。このような変動する荷重に対しては、磁気検出素子105の高さ調整を、動的に磁気検出素子105の高さを変化させることができないスペーサ112で対処することはできない。
特許第2985492号公報
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、スライドブロックや機械装置に動的な加重があったときにも、検出素子と目盛との間の間隔を一定に保持することができるスケール装置を提供することを目的とする。
本発明に係るスケール装置は、目盛が記録され、ガイドレール又は該ガイドレールが敷設されるベース部の該ガイドレール近傍に設けられるスケール部と、上記スケール部に沿って上記ガイドレール上を移動すると共に、離間して対向した上記スケール部の目盛を読み取り、上記スケール部に対する相対的変位量を検出する検出素子を有する検出走行部と、機械装置と結合され上記ガイドレールに嵌合されて上記ガイドレールに沿って移動するスライドブロックと、上記スライドブロック又は該スライドブロックが結合される上記機械装置と、上記検出走行部とを連結するジョイント部とを備える。
上記ジョイント部は、少なくとも上記機械装置又は上記スライドブロックが変位する方向に可撓性を有すると共に、上記検出走行部は、上記機械装置と非接触となっている。
また、上記機械装置又は上記スライドブロックのうち、上記検出走行部と連結される構造体と、上記検出走行部との間の距離を測定するセンサを設けるようにしても良い。この場合、制御部を設け、この制御部は、上記センサによって測定された距離を上記検出素子で読み取った上記スケール部の目盛の値と加減算することにより、上記機械装置又は上記スライドブロックのうち、上記検出走行部と連結される構造体の位置を算出する。この場合、上記ジョイント部は、上記機械装置又は上記スライドブロックのうち、上記検出走行部と連結される構造体が移動する方向に可撓性を有するようにすることができる。
更に、上記検出走行部は、上記ガイドレールの表面に接するスクレーパが設けるようにしても良い。また、上記検出走行部は、上記ガイドレール上で、複数の上記スライドブロックの間に配置するようにしても良いし、また、上記ガイドレール上で、一対の上記スライドブロックの外側に配置するようにしても良い。
本発明は、機械装置と一体的なスライドブロックに対して加重があり、スライドブロック13が加重方向に変位したときであっても、ジョイント部が加重方向に可撓変位し、その変位を吸収するので、検出走行部の検出素子と目盛との間隔を一定に保つことができる。また、検出走行部は、機械装置と非接触であるため、機械装置が検出走行部に接触することが防止され、検出素子と目盛との間隔を一定に保つことができる。したがって、本発明では、検出素子からの出力が安定し、正確な位置検出を行うことができる。
工作機械の斜視図である。 磁気スケール装置を側面から見た模式的な図である。 スケール部の断面図である。 ラジアル方向の負荷荷重とスライドブロックのラジアル方向変位量との関係を示す図である。 ジョイント部にスライドブロックの移動方向にも変位する弾性体を用い、更にセンサを設けた例を側面から見た模式的な図である。 ジョイント部に引っ張りばねを用いた例を側面から見た模式的な図である。 検出走行部をスライドブロックの外側に取り付け、スライドブロックにスクレーパを取り付けた例を側面から見た模式的な図である。 スクレーパとスライドブロックの取付構造を示す分解斜視図である。 ガイドレールが敷設されるベース部のガイドレール近傍にスケール部を設けた例を示す図であり、(A)は、正面から見た図、(B)は側面から見た模式的な図である。 機械装置と検出走行部とを結合した例を示す模式的な図である。 従来の磁気スケール装置を側面から見た模式的な図である。 特許文献1に記載された磁気スケール装置の分解斜視図である。
以下、本発明に係る弾性体拘束度可変構造が適用された磁気スケール装置について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明が適用された磁気スケール装置10は、機械装置である工作機械1に用いられる。具体的に、工作機械1は、床面上に据え付けられたベッド2と、ベッド2上に設置されたコラム3と、主軸4を有する主軸頭5と、テーブル6を有するサドル7とを備えている。主軸頭5は、コラム3の前面に支持されて、上下方向(Z軸方向)に移動可能になっている。主軸4の先端には、工具8が着脱可能に装着される。主軸4は、その中心軸線がZ軸と平行で且つ中心軸線まわりに回転可能に、主軸頭5に支持されている。
サドル7は、ベッド2上に配置されて前後の水平方向(Y軸方向)に移動可能で、サドル7上には、テーブル6が配置されている。テーブル6は、左右の水平方向(X軸方向)に移動可能で、テーブル6上には被加工物9が載置されている。すなわち、工作機械1は、互いに直交する移動軸(X軸,Y軸およびZ軸)により、直交3軸が構成されている。コラム3に支持されている主軸頭5は、Z軸送り機構に駆動されてZ軸方向に移動し、ベッド2上に配置されているサドル7は、Y軸送り機構に駆動されてY軸方向に移動し、サドル7上に載置されて被加工物9を支持するテーブル6は、X軸送り機構に駆動されてX軸方向に移動する。そして、工作機械1は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向のそれぞれに、磁気スケール装置10が設けられている。
図2に示すように、この磁気スケール装置10は、磁気目盛11aが設けられたガイドレール11を有するスケール部12と、スケール部12の磁気目盛11aを読み取る検出走行部17と、ガイドレール11にガイドされて移動するスライドブロック13,13と検出走行部17とを連結するジョイント部21とを備える。ガイドレール11は、図1に示すように、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向のそれぞれの方向に、互いに平行に一対設けられている(図1参照)。ガイドレール11,11は、図2及び図3に示すように、リニアガイド機構10aの一部を構成し、移動方向に沿った突条部11bを有し、突条部11bにスライドブロック13,13が移動可能に取り付けられている。この突条部11bの頂面には、磁気目盛11aが設けられている。
なお、磁気スケール装置10は、一対のガイドレール11,11のうち、少なくとも何れか一方に設けられていれば、必ずしも両方のガイドレールに設ける必要はない。また、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向のリニアガイド機構の何れに設けても良いし、全てに設けても良い。
スライドブロック13,13は、図2及び図3に示すように、各ガイドレール11,11に、移動方向に離間して一対配設されている。スライドブロック13,13は、ガイドレール11の突条部11bに嵌合するように、上面部13bと一対の側面部13a,13aとによって断面略コ字状に形成されている。突条部11bと係合する凹部を構成する一対の側面部13a,13aの相対する内面の間隔は、ガイドレール11の突条部11bの幅と略一致するように形成されている。側面部13a,13aと突条部11bの側面部との間には、ボールベアリング14が設けられている。すなわち、突条部11bの側面部のガイド溝部14aとスライドブロック13の側面部13aの内面に設けられたガイド溝部14bには、ボール14cが係合される。これにより、直動部16の一部となっているスライドブロック13,13は、ガイドレール11に沿って直動する。このスライドブロック13には、具体的に、工作機械1のテーブル6やサドル7といった直動部16と結合されている。
なお、スライドブロック13,13には、ガイドレール11の突条部11bと係合する凹部の外側の開口端に、後述するようなスクレーパを設け、磁気検出素子15と磁気目盛11aとの間等のスライドブロック13,13との間に工作物の切り子や異物等が浸入することを防止しても良い。
一対のスライドブロック13,13の間には、図2に示すように、スケール部12の磁気目盛11aを読み取る検出走行部17が配設されている。検出走行部17は、スライドブロック13,13の間に設けられることで、切削粉等の塵埃が磁気検出素子15等に付着することが防止されている。この検出走行部17は、図3に示すように、スライドブロック13と略同じ断面略コ字状をなし、上面部17bと一対の側面部17a,17aとでガイドレール11の突条部11bと嵌合する凹部を構成している。側面部17aと突条部11bの側面部との間には、スライドブロック13の場合と同様に、ボールベアリング14が設けられている。
ところで、この検出走行部17は、図2に示すように、スライドブロック13よりやや小さく、すなわちガイドレール11の突条部11bの頂面を基準にしたとき、上面部17bがスライドブロック13の上面部13bより低くなるように形成され、直動部16と上面部17bとの間に、間隙18を形成している。この間隙18は、直動部の重量や切削加工に伴う動的な負荷による加重によってスライドブロック13,13が変位したときにも、直動部16が検出走行部17の上面部17bに接触しないようにしている。また、上面部17bの内面、すなわちガイドレール11の磁気目盛11aと対向する面には、磁気目盛11aと一定間隔19だけ離間して磁気検出素子15が配設されている。この検出走行部17は、間隙18を設けることで、直動部16と非接触となっており、直動部16からの荷重が無くなり、常に、磁気検出素子15と磁気目盛11aとの間隔19を一定にすることができる。これにより、磁気検出素子15からの出力は、安定したものとなり、直動部16の位置制御を正確に行うことができる。
なお、磁気検出素子15と磁気目盛11aの位置関係は、磁気検出素子15を上面部17bの内面に設け、磁気目盛11aをガイドレール11の突条部11bの頂面に設ける場合に限定されるものではない。例えば、ガイドレール11が設けられるベッド2やテーブル6やサドル7といったベース部41のガイドレール11の近傍に磁気目盛11aを設け、検出走行部17のこの磁気目盛11aと対向する面に磁気検出素子15を設けるようにしても良い(詳細は後述する(図9参照)。)。
一対のスライドブロック13,13の何れか一方と検出走行部17とはジョイント部21によって連結されている。ジョイント部21は、一方のスライドブロック13に固定するための固定片22aと、検出走行部17に固定するための固定片22bと、固定片22a,22bとの間に設けられる可撓変位部22cとを有し、全体形状が略コ字状に形成されている。固定片22aは、ネジ等の固定部材23aによってスライドブロック13に固定され、固定片22bも、ネジ等の固定部材23bによって検出走行部17に固定される。可撓変位部22cは、板バネ等の薄板状部であり、スライドブロック13がテーブル6やサドル7といった直動部16の重量や被加工物9の重量や工具8の切削抵抗や直動部16の加速度による力といった負荷荷重によって変位する方向(図2中上下方向)に変位するが、ガイドレール11に沿った移動方向には変位しないもの又はしにくいものが用いられる。ジョイント部21は、全体を板バネ等の薄板で形成するようにしても良い。
すなわち、ガイドレール11に沿った移動方向の変位量は、磁気スケールの測定分解能以下とされる。これにより、検出走行部17は、ジョイント部21を介して一方のスライドブロック13と一体的にガイドレール11に沿って直動する。また、スライドブロック13に対して加重があり、スライドブロック13が図2中上下方向に変位したときであっても、ジョイント部21の可撓変位部22cが可撓変位し、検出走行部17の位置が変位することを防止することができる。
以上のような磁気スケール装置10は、直動部16が送り機構に駆動されて移動すると、直動部16と結合された一方のスライドブロック13とジョイント部21を介して連結された検出走行部17の磁気検出素子15で磁気目盛11aを読み取って、直動部16の位置を検出する。直動部16が移動するときには、上述のように、直動部16の重量だけでなく、被加工物9の重量や工具8の切削抵抗や直動部16の加速度による力といった負荷荷重等の動的に変動する荷重も加わる。
ここで、図4は、負荷荷重と検出走行部の移動方向の変位量との関係を示す図である。例えば、ラジアル方向の荷重を見たとき、基本静定格荷重:137[kN]の7%の荷重(9.59[kN])が加わると、その変位量は、22μm程度となる。一般に、磁気スケール装置において、要求される磁気目盛11aと磁気検出素子15との間の間隔19の変動の許容値は、例えば20μm程度であることに鑑みれば、基本静定格荷重の7%の荷重で、磁気目盛11aと磁気検出素子15との間の間隔19の変動許容値を超えてしまう。このジョイント部21によってスライドブロック13と検出走行部17とを連結したときには、スライドブロック13の変位を可撓変位部22cが吸収することで検出走行部17が変位することを防止できる。すなわち、磁気目盛11aと磁気検出素子15との間の間隔19の変動を許容値以内にすることができる。
また、ジョイント部21の可撓変位部22cが可撓変位したときには、直動方向の相対位置も僅かに変動するが、その変動量は、スライドブロック13が負荷荷重により20μm沈み込んだ場合でも、可撓変位部22cの長さが10mmであれば、0.02μm程度と見積もられ、磁気スケール装置10の測定精度に影響を及ぼすことを防止することができる。
以上のような磁気スケール装置10によれば、図11に示すようなスケール部103と検出走行部104とは別にリニアガイド機構を設ける必要も無くなり、構成の簡素化や部品点数の削減を図ることができ、コストの削減を実現することができる。すなわち、磁気スケール装置10は、リニアガイド機構を構成するガイドレール11にスケール部12を設け、スライドブロック13,13と検出走行部17とをガイドレール11に嵌合させる構成で位置検出を行うことができるので、スライドブロックやベアリングといった高価な部品を削減することができ、構成の簡素化やコストの削減を実現することができる。
また、図11の例では、リニアガイド機構の直動部と磁気スケール装置101の直動部とを別々に機械装置に取り付ける必要があったため、それぞれの取付作業のみならず相互の位置精度を合わせる作業等の熟練が必要な作業を必要としていたが、この磁気スケール装置10は、ガイドレール11にスライドブロック13,13や検出走行部17を取り付けるだけで取付作業が完了するので、取付作業の簡素化と効率化を実現することができる。更に、この磁気スケール装置10では、ジョイント部21がスライドブロック13,13が変位する方向に可撓性を有するため、動的又は静的な荷重に関わらず、スライドブロック13と検出走行部17との相対的変位量を磁気スケールの測定分解能以下で同じとすることができる。したがって、磁気スケール装置10は、動的又は静的な荷重に関わらず、直動部16の位置を正確に検出することができる。
ところで、図5に示すように、ジョイント部21は、負荷荷重によってスライドブロック13が変位する方向(図2中上下方向)に変位可能な板バネ等の薄板状部の可撓変位部22cに限定されるものではない。例えば、可撓変位部22cには、更にNBR(Nitrile butadiene rubber)といったゴムやコイルバネといった移動方向にも変位可能な弾性体24を用いても良い。この場合、一方のスライドブロック13と検出走行部17との距離が、弾性体24が移動方向に磁気スケール装置10の計測分解能以上に変位する場合がある。
そこで、検出走行部17には、光学式、接触式のセンサ25が設けられている。ここで用いるセンサ25は、磁気スケール装置10の計測分解能と同等又はそれ以上の分解能を有するものを用いる。センサ25は、磁気検出素子15からの位置情報が入力される制御部26に接続されている。なお、センサ25は、一方のスライドブロック13に設けるようにしても良い。制御部26は、センサ25によって検出される検出走行部17と一方のスライドブロック13間の距離を、磁気検出素子15が測定された位置情報に対して加算又は減算してスライドブロックの位置を算出する。具体的に、制御部26は、センサ25によって測定された距離を、磁気検出素子15で読み取ったスケール部12の磁気目盛11aの値に対して加減算することにより、検出走行部17と連結されたスライドブロックの位置を算出する。
なお、このセンサ25は、図2に示した磁気スケール装置10、すなわち可撓変位部22cに板バネ等の薄板状部を用いたジョイント部21に用いた装置に設けても良い。
また、ジョイント部21は、図6に示すようにしても良い。図6の例では、検出走行部17に球面ピン27を設け、一方のスライドブロック13に、球面ピン27の先端部の球面が突き当てられる摺動板28を設けている。また、一方のスライドブロック13と検出走行部17とは、引っ張りばね29によって互いに近接する方向に付勢されている。これにより、球面ピン27の先端部は、常時摺動板28に当接され、スライドブロック13が変位する方向(図2中上下方向)の負荷荷重があったときには、球面ピン27の先端部が摺動板28に対して摺動すると共に、引っ張りばね29がスライドブロック13が変位する方向(図6中上下方向)に変位する。この際も、一方のスライドブロック13と検出走行部17との間隔は、引っ張りばね29によって球面ピン27の先端部が摺動板28に当接しているので、一定の間隔に保持される。なお、この例においても、センサ25を設け、一方のスライドブロック13と検出走行部17との間隔を測定するようにしてもよい。
以上の例では、何れも、スライドブロック13,13を一対設け、一方のスライドブロック13と検出走行部17との間をジョイント部21で連結する場合を説明したが、スライドブロックの数は、一つでも良いし、更に、3つ以上であっても良い。スライドブロック13が複数の場合には、何れか一のスライドブロック13に検出走行部17をジョイント部21で連結すれば良い。また、以上の例では、検出走行部17をスライドブロック13,13の間に配設するようにしたが、次に説明する図7に示すように、スライドブロック13の外側に検出走行部17を設けるようにして良い。
具体的に、図7に示すように、検出走行部17のスライドブロック13とは反対側の側面には、磁気目盛11aを含むガイドレール11の表面に付着した工作物の切り子や異物等を払拭するスクレーパ31が設けられている。図8に示すように、スクレーパ31は、ガイドレール11の表面の凹凸形状32aに対応した凹部32bを有し、ガイドレール11の凹凸形状32aの各面に接触するように凹部32bが接触するように形成されている。スクレーパ31は、例えば、含油発泡合成ゴムであり、ガイドレール11の凹凸形状32aに密着しながら、ガイドレール11上にある工作物の切り子や異物を除去する。図8に示すように、スクレーパ31は、スクレーパ31と同形状の固定金具33をネジ等の固定部材34でスライドブロック13の側面に固定される。
なお、スライドブロック13と検出走行部17との接続は、図2に示すようなジョイント部21の構成でも良いし、図5に示すようなジョイント部21の構成でも良いし、図6に示すようなジョイント部21の構成でも良い。
図7に示す磁気スケール装置10では、スライドブロック13の外側に検出走行部17が設けられているので、検出走行部17の設置が容易であり、また、検出走行部17のメンテナンス等も容易に行うことができる。また、スライドブロック13の外側に連結された検出走行部17の上側には、直動部16が存在しないことから、検出走行部17の大きさや形状の自由度を上げることができる。
以上の例では、ガイドレール11の頂面に磁気目盛11aを設けた場合を説明したが、磁気目盛11aは、ガイドレール11の近傍に設けても良い。すなわち、図9(A)及び図9(B)に示すように、磁気目盛11aは、ベッド2やテーブル6やサドル7といったベース部41のガイドレール11の近傍に、ガイドレール11と平行に設けられている。具体的に、磁気目盛11aは、ベース41にガイドレール11と平行に設けられた凸部41aの頂面に設けられている。検出走行部17は、上述と同様に、スライドブロック13と略同じ断面略コ字状をなして凹部を構成し、ガイドレール11上を移動する。なお、側面部17aと突条部11bの側面部との間には、スライドブロック13の場合と同様に、ボールベアリング14を設けて、高精度のガイド機構を設けても良い(図3参照)。
更に、検出走行部17は、取付片40が設けられており、この取付片40には、ガイドレール11の近傍にガイドレール11と平行に設けられた磁気目盛11aと対向して、一定間隔19だけ離間して磁気検出素子15が配設されている。このような図9に示す例では、ガイドレール11の近傍に磁気目盛11aが設けられると共に、磁気検出素子15が配設されているので、検出走行部17のメンテナンス等も容易に行うことができる。
このような検出走行部17にあっても、一方のスライドブロック13とジョイント部21によって連結されている。検出走行部17は、ガイドレール11に係合しており、連結されたスライドブロック13が負荷荷重によって変位したときにあっても、可撓変位部22cが可撓変位することで、スライドブロック13の変位を吸収して、磁気検出素子15の位置が変位することを防止することができる。なお、この例にあっても、ジョイント部21は、図5及び図6に示すような構成としても良いし、図7に示すように、スライドブロック13の外側に検出走行部17を設けるようにしても良い。
更に、以上の例では、検出走行部17と一方のスライドブロック13とをジョイント部21で連結した場合を説明したが、検出走行部17は、図10に示すように、機械装置である工作機械1と連結するようにしても良い。ここでは、工作機械1のテーブル6やサドル7といった直動部16と検出走行部17とがジョイント部21によって連結されている。また、この例での直動部16には、ガイドレール11に沿って直動するスライドブロック13,13が結合されている。また、検出走行部17は、一方のスライドブロック13の側に配設されている。
検出走行部17と直動部16とは、ジョイント部21によって連結されている。ジョイント部21は、直動部16に固定するための固定片42aと、検出走行部17に固定するための固定片42bと、固定片42a,42bとの間に設けられる可撓変位部42cとを有し、略平行な固定片42a,42bに対して可撓変位部42cが略垂直をなすように形成されている。固定片42aは、ネジ等の固定部材43aによって直動部16に固定され、固定片42bも、ネジ等の固定部材43bによって検出走行部17に固定される。可撓変位部42cは、板バネ等の薄板状部であり、被加工物9の重量や工具8の切削抵抗や直動部16の加速度による力といった負荷荷重によって直動部16が変位する方向(図10中上下方向)に変位するが、ガイドレール11に沿った移動方向には変位しないもの又はしにくいものが用いられる。
すなわち、検出走行部17は、一方のスライドブロック13と一体的に移動するのではなく、ジョイント部21で連結された直動部16と一体的に移動する。そして、直動部16も、被加工物9の重量や工具8の切削抵抗や直動部16の加速度による力といった負荷荷重によって変位することがあるが、このような場合には、ジョイント部21の可撓変位部42cが図10中上下方向に変位することによって、直動部16又はスライドブロック13と検出走行部17との相対的変位量を磁気スケールの測定分解能以下で同じとすることができる。したがって、磁気スケール装置10は、動的又は静的な荷重に関わらず、直動部16やスライドブロック13の位置を正確に検出することができる。なお、この例にあっても、ジョイント部21は、図5及び図6に示すような構成としても良い。更に、図7に示すように、検出走行部17のスライドブロック13とは反対側の側面には、磁気目盛11aを含むガイドレール11の表面に付着した工作物の切り子や異物等を払拭するスクレーパ31を設けるようにしても良い。更に、図9に示すように、磁気目盛11aをガイドレール11の近傍に設けるようにし、磁気目盛11aと対向する位置に、磁気検出素子15を設けるようにしても良い。
更に、以上の例ではスケールとして磁気式スケール装置を用いて説明したが、本発明は、光学式、静電容量式、電磁誘導式等、いずれの方式のスケール装置にも適用することができる。また、以上の例ではガイドレールが直線のリニアガイド機構を例に説明したが、本発明は、曲線のガイドレールや曲線と直線を組み合わせたガイドレールを有する案内機構に用いることもできる。
1 工作機械、2 ベッド、3 コラム、4 主軸、5 主軸頭、6 テーブル、7 サドル、8 工具、9 被加工物、10 磁気スケール装置、10a リニアガイド機構、11 ガイドレール、11a 磁気目盛、11b 突条部、12 スケール部、13 スライドブロック、13a 側面部、13b 上面部、14 ボールベアリング、14a,14b ガイド溝部、14c ボール、15 磁気検出素子、16 直動部、17 検出走行部、17a 側面部、17b 上面部、18 間隙、19 一定間隔、21 ジョイント部、22a,22b 固定片、22c 可撓変位部、23a,23b 固定部材、24 弾性体、25 センサ、26 制御部、27 球面ピン、28 摺動板、31 スクレーパ、32a 凹凸形状、32b 凹部、33 固定金具、34 固定部材、40 取付片、41 ベース部、41a 凸部、42a,42b 固定片、42c 可撓変位部、43a,43b 固定部材、101 磁気スケール装置、102 磁気目盛、103 スケール部、104 検出走行部、105 磁気検出素子、106 ベアリング、107 押圧ばね、108 ガイドレール、109 スライドブロック、110 取付部材、111 磁気スケール装置、112 スペーサ、113 間隔

Claims (7)

  1. 目盛が記録され、ガイドレール又は該ガイドレールが敷設されるベース部の該ガイドレール近傍に設けられるスケール部と、
    上記スケール部に沿って上記ガイドレール上を移動すると共に、離間して対向した上記スケール部の目盛を読み取り、上記スケール部に対する相対的変位量を検出する検出素子を有する検出走行部と、
    機械装置と結合され上記ガイドレールに嵌合されて上記ガイドレールに沿って移動するスライドブロックと、
    上記スライドブロック又は該スライドブロックが結合される上記機械装置と、上記検出走行部とを連結するジョイント部とを備え、
    上記ジョイント部は、少なくとも上記機械装置又は上記スライドブロックが変位する方向に可撓性を有すると共に、
    上記検出走行部は、上記機械装置と非接触であることを特徴とするスケール装置。
  2. 更に、上記機械装置又は上記スライドブロックのうち、上記検出走行部と連結される構造体と、上記検出走行部との間の距離を測定するセンサを備えることを特徴とする請求項1記載のスケール装置。
  3. 上記センサによって測定された距離を上記検出素子で読み取った上記スケール部の目盛の値と加減算することにより、上記機械装置又は上記スライドブロックのうち、上記検出走行部と連結される構造体の位置を算出する制御部とを備えることを特徴とする請求項2記載のスケール装置。
  4. 上記検出走行部は、上記ガイドレールの表面に接するスクレーパが設けられていることを特徴とする請求項1−3の何れか記載のスケール装置。
  5. 上記ジョイント部は、上記機械装置又は上記スライドブロックのうち、上記検出走行部と連結される構造体が移動する方向に可撓性を有することを特徴とする請求項1−4の何れか記載のスケール装置。
  6. 上記検出走行部は、上記ガイドレール上で、複数の上記スライドブロックの間に配置されることを特徴とする請求項1−4の何れか記載のスケール装置。
  7. 上記検出走行部は、上記ガイドレール上で、一対の上記スライドブロックの外側に配置されることを特徴とする請求項1−4の何れか記載のスケール装置。
JP2012109201A 2012-05-11 2012-05-11 スケール装置 Active JP5972658B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012109201A JP5972658B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 スケール装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012109201A JP5972658B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 スケール装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013234978A JP2013234978A (ja) 2013-11-21
JP5972658B2 true JP5972658B2 (ja) 2016-08-17

Family

ID=49761204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012109201A Active JP5972658B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 スケール装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5972658B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3624485A1 (de) * 1986-07-19 1988-01-21 Heidenhain Gmbh Dr Johannes Positionsmesseinrichtung
AT394446B (de) * 1990-10-11 1992-03-25 Rsf Elektronik Gmbh Inkrementales laengenmesssystem
JP3019585B2 (ja) * 1991-04-10 2000-03-13 ソニー・プレシジョン・テクノロジー株式会社 スケール装置
JPH07243869A (ja) * 1994-03-09 1995-09-19 Olympus Optical Co Ltd エンコーダ
JP4154082B2 (ja) * 1999-06-18 2008-09-24 ソニーマニュファクチュアリングシステムズ株式会社 測尺装置
JP2003156364A (ja) * 2001-11-22 2003-05-30 Murata Mach Ltd スライド位置検出装置を備えた直動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013234978A (ja) 2013-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4852267A (en) Coordinate measuring machine having a guide section for a column of a measuring member support body
US6769195B2 (en) Linear encoder and linear guide assembly with the linear encoder
JP5797942B2 (ja) エンコーダ・フィードバック、誤差マッピング、および空気圧制御を用いた誤差補償システム
JP4500102B2 (ja) スライド装置
JP2009139311A (ja) 平坦度測定装置
JP2008541024A (ja) 長さ測定システムを備えたリニアガイドユニット
JP5972658B2 (ja) スケール装置
JP4071975B2 (ja) 直動案内ユニット
JP4071974B2 (ja) 直動案内ユニット
JP2017507035A (ja) 工具スライド
CN108361278B (zh) 具有使用寿命监测的线性运动装置
JP5172265B2 (ja) 駆動装置、これを用いた加工機械および測定機械
TWI260646B (en) X-Y axis stage device
ITMI20080396A1 (it) Spazzola
JP2017533104A (ja) 工作機械で使用する位置測定装置
JP5247934B2 (ja) 触針式測定装置
CN102279100A (zh) 一种滚动直线导轨副刚度试验机
US10663273B2 (en) Profile measuring machine and movement mechanism
JP5053039B2 (ja) 位置検出装置
JP2004317485A (ja) X−yステージ装置
JP4282389B2 (ja) Xyテーブル
JP5237178B2 (ja) 移動機構の防塵装置および測定機
JP2012146944A (ja) 部品実装装置
JP2004286710A (ja) リニアスケールの取付方法及び装置
EP1341021A2 (en) Compensation mechanism for component and assembly deviation in a component precision positioning stage

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5972658

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250