JP5971149B2 - 給湯機 - Google Patents

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Description

本発明は、水道水、井戸水等の低温水を加熱する熱交換器を備えた給湯機に関する。
従来技術として、大気中の熱を利用して低温水を加熱するヒートポンプ式の給湯機が知られている。従来技術の給湯機は、大気中から熱を取込んだ冷媒と、低温水との間で熱交換を行う水加熱用熱交換器を備えている。水加熱用熱交換器には、低温水を流通させつつ加熱するための配管が設けられている。ここで、低温水として、カルシウム等の硬度成分が多く含まれる水を使用した場合には、低温水が水加熱用熱交換器内で加熱されるときに、水中のカルシウム成分が炭酸カルシウム等のスケール(固形析出物)となって配管内に析出し易くなる。
スケールが配管内に析出すると、冷媒の熱が配管内を流れる水に伝達し難くなり、加熱性能が低下する虞れがある。また、スケールが配管内に堆積すると、配管の流路抵抗が大きくなるので、低温水を水加熱用熱交換器に送り込むポンプ等の消費電力が増加したり、配管を流れる水量が減少して給湯性能が低下する場合がある。このため、例えば特許文献1に記載された従来技術では、孔壁の付着物を除去するときに、洗浄液を脈動させながら孔内に注入し、洗浄液の流れによって付着物を除去するようにしている。
特開2004-176477号公報
上述した従来技術では、洗浄液の圧力を常に正圧及び負圧に変動させることにより、孔内の付着物を吸引して排出する。しかしながら、この方法を給湯機に適用した場合、即ち、水加熱用熱交換器の配管内を流れる湯水の流量を常に変動させる構成とした場合には、当該熱交換器から流出する高温水の出湯温度を制御するのが困難となり、エラーの発生等により給湯機の運転が停止するという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、循環回路を流れる湯水の流量を適度に変化させることにより、スケール等のような異物の付着を抑制しつつ、加熱運転を安定的に実行することが可能な給湯機を提供することを目的とする。
本発明に係る給湯機は、湯水を加熱する加熱装置と、加熱装置に設けられた湯水の流路を含んで構成され、加熱装置に湯水を循環させることが可能な循環回路と、循環回路を用いて加熱装置に湯水を循環させる循環装置と、加熱装置と循環装置とを制御する機能を有し、循環装置により循環回路に湯水を循環させつつ、当該湯水を加熱装置により加熱する加熱運転を実行する制御装置と、を備え、制御装置は、加熱運転を実行するときに、循環装置を制御することにより、循環回路を流れる湯水の循環流量を予め設定された定常流量に保持する定常動作と、循環流量を定常流量に対して一時的に増加及び減少させる脈動動作とを実行し、かつ、脈動動作中における循環流量の最大値と最小値との流量差を循環回路内への異物の付着が抑制可能な基準値以上に保持する構成としている。
本発明によれば、加熱運転時には、加熱装置の流路を含む循環回路に必要最小限の湯水を循環させつつ、その循環流量に十分な大きさの脈動を生じさせることができる。従って、加熱運転を安定的に実行しつつ、湯水が循環回路内で滞留するのを防止し、湯水中の異物が循環回路内に付着するのを抑制することができる。
本発明の実施の形態1による貯湯式の給湯機を示す構成図である。 本発明の実施の形態1において、スケール抑制制御により実現される湯水の循環流量の変化を示す特性線図である。 沸き上げ運転の進行時に定常流量の設定値を増加させた状態を示す特性線図である。 本発明の実施の形態2において、加熱運転の目標加熱温度がスケール発生温度未満である場合の循環流量の制御を示す特性線図である。 加熱運転の目標加熱温度がスケール発生温度以上である場合の循環流量の制御を示す特性線図である。 本発明の実施の形態3において、制御装置により実行される制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4による貯湯式の給湯機を示す構成図である。 本発明の実施の形態5による貯湯式の給湯機を示す構成図である。 本発明の実施の形態1乃至5における変形例を示す構成図である。
実施の形態1.
以下、図1乃至図3を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。なお、本実施の形態では、ヒートポンプを用いる貯湯式の給湯機を例に挙げて述べる。また、本明細書で使用する各図においては、共通する要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略するものとする。まず、図1は、本発明の実施の形態1による貯湯式の給湯機を示す構成図である。この図に示すように、給湯機は、湯水を加熱する加熱装置としてのヒートポンプユニット1と、タンクユニット10とを備えている。ヒートポンプユニット1は、圧縮機2、水加熱用熱交換器3、膨張弁4、蒸発器5を冷媒配管6により環状に接続したもので、冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を構成している。
水加熱用熱交換器3は、冷媒配管6に接続されて冷媒が流通する1次側流路と、後述の貯湯タンク11から低温水が流入する2次側流路3Aとを備えている。そして、水加熱用熱交換器3は、高温の冷媒と低温水との間で熱交換することにより、2次側流路3Aを流れる低温水を加熱して高温水を生成し、この高温水をタンクユニット10側に戻すように構成されている。なお、ヒートポンプユニット1により高温水を生成するためには、冷媒として二酸化炭素を使用し、臨界圧を超える圧力でヒートポンプサイクルを運転することが好ましい。
次に、タンクユニット10について説明する。タンクユニット10には、貯湯タンク11、循環ポンプ12、四方弁13及び給湯混合弁14が搭載されている。貯湯タンク11は、ヒートポンプユニット1により加熱した温水を貯留するもので、密閉型のタンクにより構成されている。貯湯タンク11は、当該タンクの上部に配置された温水出入口11Aと、貯湯タンク11の下部に配置された水流入口11B、水流出口11C及び水戻り口11Dとを備えている。
貯湯タンク11には、ヒートポンプユニット1により加熱された高温水が温水出入口11Aから流入し、低温水が水流入口11Bから流入する。これにより、貯湯タンク11の内部には、上部側に高温水が滞留し、下部側に低温水が滞留する温度成層が形成される。なお、本明細書において、「湯水」とは湯または水を意味し、「高温水」とは、貯湯タンク11の上部に滞留する温水またはこれと等温の温水を意味している。また、「低温水」とは、貯湯タンク11の下部に滞留する水もしくはこれと等温の水、または後述の給水配管20から供給される水道水、井戸水等を意味し、高温水よりも低い温度を有している。
循環ポンプ12は、後述の循環回路を用いて貯湯タンク11内の湯水を水加熱用熱交換器3の2次側流路3Aに循環させるもので、電動ポンプ等により構成されている。循環ポンプ12は、本実施の形態における循環装置の具体例を示している。また、四方弁13は、例えば4個のポートを有する電磁弁により構成され、後述のように、給湯機の運転形態に応じて湯水の流路を切換えるものである。給湯混合弁14は、例えば2個の流入ポートと1個の流出ポートとを有する電磁駆動式の三方弁等により構成され、ヒートポンプユニット1と貯湯タンク11の何れかにより供給される高温水と、水道水等の低温水とを混合して所望温度の温水を生成するものである。
また、タンクユニット10には、給水配管20、給湯配管22、ヒートポンプ往き配管23、ヒートポンプ戻り配管24、タンク上部戻り配管25及びバイパス配管26等が搭載されている。給水配管20は、貯湯タンク11の水流入口11B及び給湯混合弁14の一方の流入ポートにそれぞれ接続され、これらの接続部に外部から水道水、井戸水等の低温水を供給するものである。給水配管20には、低温水の供給圧を一定に保持する減圧弁21が設けられている。給湯配管22は、ヒートポンプユニット1及び貯湯タンク11から給湯混合弁14の他方の流入ポートに高温水を供給するものである。
ヒートポンプ往き配管23は、貯湯タンク11の水流出口11Cと水加熱用熱交換器3の2次側流路3Aの流入口とを接続し、貯湯タンク11の下部から流出した低温水を水加熱用熱交換器3の2次側流路3Aに流入させるものである。ヒートポンプ往き配管23の途中には、前記循環ポンプ12が設けられている。一方、ヒートポンプ戻り配管24は、前記2次側流路3Aの流出口と四方弁13の1個のポートとを接続し、水加熱用熱交換器3から流出した高温水をタンクユニット10に戻すものである。
四方弁13の他のポートには、タンク上部戻り配管25及びバイパス配管26の一端側がそれぞれ個別に接続されている。タンク上部戻り配管25の他端側は、給湯配管22と合流して貯湯タンク11の温水出入口11Aに接続されている。バイパス配管26の他端側は、貯湯タンク11の水戻り口11Dに接続されている。また、四方弁13の残りのポートには、他のバイパス配管27が接続されており、このバイパス配管27は、循環ポンプ12の下流側でヒートポンプ往き配管23に接続されている。また、貯湯タンク11は、タンク内の圧力が過大となった場合に当該圧力を外部に逃がすための逃がし弁28を備えている。
給湯栓29は、給湯機による給湯対象の一例を示すもので、給湯混合弁14の流出ポートに接続されている。本発明の給湯対象は、給湯栓29に限定されるものではなく、シャワー、浴槽、温水循環型の暖房機等であってもよい。また、タンクユニット10には、上記の機器及び配管以外にも、浴槽水を追焚きするための熱交換器、弁類、配管等が搭載されているが、これらは本実施の形態の内容と関係しないので、図示及び説明を省略する。
なお、実施の形態1では、ヒートポンプユニット1に湯水を循環させるための循環回路を、四方弁13、ヒートポンプ往き配管23、ヒートポンプ戻り配管24、タンク上部戻り配管25及び水加熱用熱交換器3の2次側流路3Aにより構成している。
次に、給湯機の制御系統について説明する。タンクユニット10には、給湯機の作動状態を制御する制御装置30が搭載されている。制御装置30は、例えばマイクロコンピュータ等により構成され、ROM、RAM、不揮発性メモリ等を含む記憶回路と、記憶回路に記憶されたプログラムに基いて所定の演算処理を実行する演算処理装置(CPU)と、演算処理装置に対して外部の信号を入出力する入出力ポートとを備えている。制御装置30の入力側には、給湯機の作動状態を検出する各種のセンサが接続されている。このセンサには、例えば貯湯タンク11内の温度分布を検出して貯湯量を算出するためのタンク温度センサ、給湯栓29に供給される温水の流量を検出する給湯流量センサ、給湯温度を検出する給湯温度センサ、水加熱用熱交換器3の2次側流路3Aを流れる湯水の流量を検出する循環流量センサ等が含まれている。なお、循環流量センサは、例えばヒートポンプ往き配管23、ヒートポンプ戻り配管24等に設けられる。
一方、制御装置30の出力側には、ヒートポンプユニット1の圧縮機2、循環ポンプ12、四方弁13及び給湯混合弁14を含む各種のアクチュエータが接続されている。また、制御装置30は、給湯機に備えられたリモコン31と通信可能に構成されている。リモコン31は、給湯機のユーザ等により操作されるもので、給湯機の運転形態を切換えたり、目標加熱温度、給湯温度等の設定等を行うものである。制御装置30は、リモコン31等により実行された操作及び設定の内容と、各センサの出力とに基いて各アクチュエータを駆動することにより、給湯機の作動状態を制御し、給湯機の運転形態を切換える。運転形態の具体例としては、沸き上げ運転、凍結防止運転及び給湯運転等が挙げられる。以下、これらの運転形態について説明する。
(沸き上げ運転)
沸き上げ運転は、ヒートポンプユニット1により貯湯タンク11に貯留する湯水を加熱する(沸き上げる)ものである。沸き上げ運転は、循環ポンプ12により水加熱用熱交換器3の2次側流路3Aに湯水を循環させつつ、当該湯水をヒートポンプユニット1により加熱するもので、加熱運転の一例を構成している。具体的に述べると、制御装置30は、例えば貯湯タンク11内の湯量が許容限度を超えて減少したり、貯湯タンク11内の湯温が許容限度を超えて低下したときに、沸き上げ運転を実行する。沸き上げ運転では、四方弁13によりヒートポンプ戻り配管24とタンク上部戻り配管25とを連通した状態で、ヒートポンプユニット1及び循環ポンプ12を作動させる。
これにより、貯湯タンク11の下部に滞留する低温水は、水流出口11Cからヒートポンプ往き配管23に流出し、循環ポンプ12を経由して水加熱用熱交換器3の2次側流路3Aに流入する。この低温水は、水加熱用熱交換器3内で高温の冷媒と熱交換することにより加熱されて高温水となり、2次側流路3Aからヒートポンプ戻り配管24に流出する。ヒートポンプ戻り配管24に流出した高温水は、四方弁13及びタンク上部戻り配管25を経由して貯湯タンク11の温水出入口11Aに流入し、貯湯タンク11の上部に貯湯される。そして、制御装置30は、貯湯タンク11に十分な量の高温水が貯湯された時点で、沸き上げ運転を終了する。
また、制御装置30は、沸き上げ運転を実行するときに、例えばリモコン31により設定された給湯温度、貯湯タンク11の温度情報、外気温度等に基いて目標加熱温度を設定する。目標加熱温度は、加熱される湯水の温度が到達すべき目標の温度である。そして、制御装置30は、ヒートポンプユニット1及び循環ポンプ12を駆動しつつ、圧縮機2の出力等を調整することにより、水加熱用熱交換器3から流出する高温水の温度が目標加熱温度と一致するように温度制御を実行する。
(凍結防止運転)
凍結防止運転は、寒冷地、夜間等の低温環境において、ヒートポンプ往き配管23及びヒートポンプ戻り配管24等に滞留した水の凍結を防止するものである。制御装置30は、例えば外気温度センサ等の出力に基いて凍結の恐れがあると判定した場合に、凍結防止運転を実行する。凍結防止運転では、四方弁13によりヒートポンプ戻り配管24とバイパス配管26とを連通した状態で、循環ポンプ12を作動させる。これにより、貯湯タンク11の下部に滞留する低温水は、水流出口11Cからヒートポンプ往き配管23に流出し、循環ポンプ12、水加熱用熱交換器3の2次側流路3A、ヒートポンプ戻り配管24、四方弁13及びバイパス配管26を順次経由して貯湯タンク11の水戻り口11Dに戻される。従って、ヒートポンプ往き配管23及びヒートポンプ戻り配管24の内部で水を常に流動させ、凍結を防止することができる。
(給湯運転)
給湯運転は、給湯使用者により給湯栓29が開かれた場合に実行される。給湯運転では、リモコン31等により設定された給湯温度に応じて給湯混合弁14を制御し、貯湯タンク11から給湯配管22に供給される高温水と、給水配管20に供給される低温水とを給湯混合弁14により適切な流量比で混合することにより、所望温度の温水を生成する。この温水は、給湯混合弁14から給湯栓29に供給される。このとき、貯湯タンク11の下部には、給水配管20から低温水が補充される。
(スケール抑制制御)
沸き上げ運転等のような加熱運転を行う場合には、水加熱用熱交換器3の2次側流路3Aを湯水が循環するときに、当該湯水に含まれるカルシウム等の硬度成分が高熱によりスケールとなって析出し、2次側流路3A内にスケールが付着する傾向がある。また、前記循環回路のうち2次側流路3A以外の部分でも、例えば温水が滞留するような場合には、スケールが析出し易い傾向がある。これらの傾向は、給水配管20から供給される水の硬度が高い場合に顕著となる。
このため、制御装置30は、加熱運転を実行するときに、2次側流路3Aを含む循環回路を循環する湯水の循環流量を脈動させることにより、循環回路内へのスケールの析出及び付着を抑制するスケール抑制制御を実行する。なお、本実施の形態では、2次側流路3Aにおけるスケールの付着抑制を主要な目的としているが、本発明は、循環回路全体におけるスケールの付着抑制を目的としてもよいものである。また、スケールは、本実施の形態における異物の一例を示すもので、他の異物については後述する。
スケール抑制制御では、制御装置30から循環ポンプ12に出力する制御信号に基いて、例えば循環ポンプ12の回転数を変化させる。これにより、循環ポンプ12の吐出流量、即ち、2次側流路3Aを循環する湯水の循環流量を減少及び増加させ、後述の図2に示すように、循環流量の波形に脈動を生じさせることができる。なお、本実施の形態では、加熱運転として沸き上げ運転を例示したが、本発明の加熱運転には、実施の形態5で説明する追焚き運転等も含まれる。
図2は、本発明の実施の形態1において、スケール抑制制御により実現される湯水の循環流量の変化を示す特性線図である。この図は循環流量の波形の一例を示すもので、本発明を限定するものではない。図2に示すように、スケール抑制制御では、加熱運転を実行するときに、湯水の循環流量を予め設定された定常流量Aに保持する定常動作と、前記循環流量を定常流量Aに対して一時的かつ急激に減少及び増加させる脈動動作とを実行する。そして、脈動動作中には、循環流量の最大値である最大流量Aと、循環流量の最小値である最小流量Aとの流量差ΔA(=A−A)を予め設定された基準値S以上に保持する。
ここで、スケールの付着を抑制する効果は、脈動動作中の流量差ΔA、即ち、循環流量の変動幅が大きいほど高くなる傾向がある。このため、基準値Sは、例えばスケールの付着抑制効果が得られる流量差の最小値として設定されている。また、最小流量Aは、例えばヒートポンプユニット1の加熱機能を維持するために必要な最小の流量として設定され、最大流量Aは、最小流量Aに対して基準値S以上の流量差ΔAを確保することが可能な流量として設定される。これらの最小流量Aと最大流量Aを実現するのに必要な循環ポンプ12の回転数及び当該回転数の継続時間は、実測等により予め設定され、制御装置30に記憶されている。また、制御装置30には、後述の周期t0及び継続時間t1を含む脈動動作の動作パターンも予め記憶されている。
上記スケール抑制制御によれば、加熱運転時には、水加熱用熱交換器3の2次側流路3Aに必要最小限の湯水を循環させつつ、その循環流量に十分な大きさの脈動を生じさせることができる。これにより、2次側流路3A内の水流に乱れを発生させたり、水流の流速を周期的に変化させることができる。従って、湯水が2次側流路3A内で滞留するのを防止し、スケールが2次側流路3A内に付着するのを抑制することができる。しかも、循環流量の脈動は循環回路の各部に波及するので、スケールの付着抑制効果は、2次側流路3Aに限らず、循環回路の各部で発揮することができる。これにより、スケールの析出による配管内径の狭小化を抑制し、給湯機の耐久性や寿命を向上させることができる。また、スケール抑制制御では、湯水の循環流量を脈動させつつも、循環流量を常に最小流量A以上に保持するので、ヒートポンプユニット1により湯水を安定的に加熱し、加熱運転を円滑に実行することができる。
一方、循環流量を最小流量A以上に保持しても、脈動動作が頻繁に行われると、加熱運転に悪影響が生じる可能性がある。このため、本実施の形態では、定常動作の合間に脈動動作を周期的に実行する。そして、脈動動作の継続時間t1は、例えば脈動動作の周期t0の少なくとも半分以下、好ましくは、周期t0の1/3〜1/15程度に設定する。この設定によれば、加熱運転中には、定常動作を十分な時間長(=t0−t1)にわたって継続することができる。これにより、脈動動作を周期的に実行しても、周期t0の全体にわたって循環流量を平均した時間平均値を定常流量Aに近づけることができる。従って、通常の加熱運転時(スケール抑制制御の非実行時)と同様に、循環する湯水を安定的に加熱することができる。しかも、一時的に急激な脈動動作を生じさせることで、スケールの付着抑制効果をより高めることができる。
また、脈動動作では、定常流量Aを基準として、例えば循環流量を急峻なエッジ状(楔形状)に減少させる流量減少動作と、循環流量を同じく急峻なエッジ状に増加させる流量増加動作とを連続的に実行する。なお、本発明では、増加動作を先に実行してから減少動作を実行する構成としてもよいが、減少動作を先に実行してから増加動作を実行する構成としたほうが好ましい。これは、最大流量時から流量が下がるときは、循環ポンプを減速または停止して循環ポンプと管路の流路抵抗で流量が間接的に減少するのに対し、最小流量時から流量を増加させるときは、循環ポンプの能力で直接的に変化させることができるためである。この制御によれば、循環流量に対して短時間で大きな流量差ΔAを発生させつつ、定常動作の実行時間を十分に確保することができる。なお、図2に示すスケール抑制制御の一例では、脈動動作の周期t0を30秒程度に設定し、脈動動作の継続時間t1を5秒から10秒程度に設定する場合を例示した。しかし、本発明は、これらの具体値に限定されるものではなく、脈動動作の周期t0及び継続時間t1は、設計上の必要性等に応じて任意の値に設定してよいものである。
また、加熱運転として沸き上げ運転を実行している場合には、貯湯タンク11内の貯湯量が増加するにつれて、貯湯タンク11の下部から水加熱用熱交換器3に供給される湯水の温度が上昇する。このとき、制御装置30は、水加熱用熱交換器3から流出する高温水の温度を予め設定された目標加熱温度(沸き上げ目標温度)に保持するために、図3に示すように、湯水の循環流量を前述の定常流量Aよりも大きな定常流量A′に増加させる(A′>A)。図3は、沸き上げ運転の進行時に定常流量の設定値を増加させた状態を示す特性線図である。
このように、定常流量を増加させると、前述の流量増加動作により循環流量を定常流量から増加させるときの流量比(A/A′)が沸き上げ運転の初期の流量比(A/A)と比較して小さくなる。このとき、例えばスケール抑制制御として流量増加動作のみを実行する構成としていた場合には、循環流量の変動幅が減少するので、スケールの付着抑制効果を十分に得ることができない。これに対し、本実施の形態では、定常流量Aを変更した場合でも、循環流量の変動幅である流量差ΔAを要求された一定値に保持することができる。即ち、例えば沸き上げ運転の初期から終了までの期間中に、所望の流量差ΔAを周期的に発生し続けることができる。従って、沸き上げ運転の進行状態に関係なく、スケールの付着抑制効果を安定的に発揮することができる。
実施の形態2.
次に、図4及び図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1と同様の構成及び制御に加えて、加熱運転を実行するときに設定される湯水の目標加熱温度に基いて、当該加熱運転中に前記脈動動作を実行するか否かを切換えることを特徴としている。具体的に述べると、制御装置30は、沸き上げ運転等のような加熱運転の実行時において、前述の目標加熱温度が予め設定されたスケール発生温度未満の場合には、図4に示すように、加熱運転中に脈動動作を実行せずに定常動作のみを実行する。図4は、本発明の実施の形態2において、加熱運転の目標加熱温度がスケール発生温度未満である場合の循環流量の制御を示す特性線図である。
ここで、スケール発生温度とは、例えばスケールが発生し易くなる水温の最低値として設定される。即ち、水加熱用熱交換器3の2次側流路3Aを流れる湯水の温度がスケール発生温度未満の場合には、スケール抑制制御により脈動動作を実行しなくても、スケールが析出及び付着し難いと考えられるので、加熱運転中に脈動動作を実行しない。そして、循環ポンプ12の出力を定常流量Aが実現される状態に保持する。
一方、図5は、加熱運転の目標加熱温度がスケール発生温度以上である場合の循環流量の制御を示す特性線図である。この場合には、実施の形態1で述べたように、スケールが析出し易いので、スケール抑制制御により定常動作と脈動動作とを交互に繰返す。なお、図4は、目標加熱温度が65℃に設定された場合を例示し、図5は、目標加熱温度が70℃に設定された場合を例示している。この場合、スケール発生温度は、65℃よりも高く、かつ、70℃未満の温度に設定されている。また、図4及び図5では、実施の形態1と異なる脈動動作の周期t0及び継続時間t1を例示している。
このように構成される本実施の形態でも、前記実施の形態1とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、スケールが付着し難い低水温時において、脈動動作を行わずに加熱運転を実行することができる。これにより、高水温時におけるスケールの付着抑制効果は維持しつつ、低水温時の余分な脈動動作を回避することができ、循環ポンプ12に加わる負荷を軽減することができる。
実施の形態3.
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1と同様の構成及び制御に加えて、給湯機のユーザ等によりスケール抑制制御の制御内容を変更可能としたことを特徴としている。スケール抑制制御の制御内容は、制御装置30に予め記憶されているが、給湯機の設置環境によっては、この制御内容を変更した方がよい場合がある。変更可能な制御内容の例としては、スケール抑制制御(脈動動作)を実行するか否かの選択、周期t0の時間長、最大流量A及び最小流量Aの流量値等が挙げられる。本実施の形態では、リモコン31等の操作手段を操作することにより、これらの制御内容を所望の設定に変更する設定操作を行うことができる。
具体例を挙げると、給湯機が屋内(特に、寝室の近傍等)に設置されている場合には、循環ポンプ12の作動音が居住者に聞こえ易い。この場合、ユーザは、循環ポンプ12の作動音を抑制するために、就寝時にスケール抑制制御を停止する設定操作を実行したり、スケール抑制制御の初期設定に対して、脈動動作の周期t0を長くするか、または、最大流量A及び最小流量Aを小さくする等の設定操作を行うことができる。これらの設定操作は、スケール抑制制御による脈動動作の実行状態を、スケールが析出し易くなるように変更するものである。
但し、上記のようにスケールが析出し易くなる設定操作が行われた場合には、スケールの付着抑制効果が低下するので、加熱運転の目標加熱温度を通常時の目標加熱温度と比較して低下させるのが好ましい。具体的に述べると、制御装置30は、ユーザによりスケール抑制制御が停止された場合に、例えば通常時に75℃に設定されている目標加熱温度を65℃に低下させ、この状態で加熱運転を実行する。また、脈動動作の周期t0を長くしたり、最大流量A及び最小流量Aを小さくする設定が行われた場合には、目標加熱温度を70℃に低下させ、この状態で加熱運転及びスケール抑制制御を実行する。なお、「通常時」とは、スケールの付着抑制効果を低下させる設定操作の非実行時に相当している。
一方、例えば騒音が比較的大きい場所に給湯機が設置されている場合には、循環ポンプ12の作動音が居住者に聞こえ難くなる。このような場所としては、幹線道路の近傍、夜間操業する工場の近傍等が挙げられる。この場合、ユーザは、例えばスケール抑制制御の初期設定に対して、脈動動作の周期t0を短くしたり、最大流量A及び最小流量Aを大きくする等の設定操作を行うことができる。
但し、このような設定操作が行われた場合には、循環流量の変動が大きくなって給湯機の温度制御に悪影響を与える可能性が生じる。このため、制御装置30は、周期t0の下限値、最大流量Aの上限値及び最小流量Aの下限値等を備えており、これらの値の設定範囲を制限するように構成されている。また、制御装置30は、ユーザがスケールの付着抑制効果を高くする設定を実行した場合に、通常時の目標加熱温度(例えば、75℃)に基いて加熱運転を実行しつつ、スケール抑制制御を実行する。
図6は、本発明の実施の形態3において、制御装置により実行される制御の一例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンは、給湯機の作動中に繰返し実行されるものとする。図6に示すルーチンでは、まず、ステップS100において、ユーザによりスケール抑制制御の制御内容を変更する設定操作が行われたか否かを判定する。この判定が成立した場合には、ステップS102に移行し、ユーザにより行われた設定操作がスケールの付着抑制効果を低下させるものであるか否かを判定する。そして、ステップS102の判定が成立した場合には、ステップS103に移行し、目標加熱温度を通常時の値よりも低く設定する。また、ステップS102の判定が不成立の場合には、ステップS104に移行し、目標加熱温度を通常時の値に保持する。
上述したように、本実施の形態によれば、ユーザは、給湯機の設置環境、使用環境等に応じてスケール抑制制御の制御内容を適切に変更することができる。従って、実施の形態1の効果に加えて、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ユーザがスケールの付着抑制効果を低下させる設定操作を実行した場合には、制御装置30により加熱運転の目標加熱温度を通常よりも低下させることができ、ユーザの設定操作に対応してスケールの析出し易さを調整することができる。
実施の形態4.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1と同様の構成及び制御に加えて、湯水の水質を考慮することを特徴としている。図7は、本発明の実施の形態4による貯湯式の給湯機を示す構成図である。この図に示すように、本実施の形態による給湯機は、水加熱用熱交換器3の2次側流路3Aを流れる湯水の水質を測定する水質測定装置40を備えている。水質測定装置40は、例えば湯水のpH、硬度等を水質として測定するもので、pH計、硬度計等により構成され、ヒートポンプ往き配管23の途中に設けられている。
制御装置30は、水質測定装置40の出力に基いてスケールの析出し易さ(析出傾向)を判定し、析出傾向が大きいとの判定結果を得た場合には、当該判定結果が得られない場合と比較して加熱運転の目標加熱温度を低下させる構成としてもよい。具体例を挙げると、水質測定装置40の出力に基いて湯水のカルシウム硬度が第1の判定値以上であると判定した場合には、スケールの析出傾向が極端に大きいと判断する。この場合には、例えば通常時に75℃に設定されている目標加熱温度を65℃に低下させると共に、スケール抑制制御を停止した状態で加熱運転を実行する。なお、第1の判定値は、例えば150mg/L程度に設定される。
また、湯水のカルシウム硬度が前記第1の判定値よりは低いものの、第2の判定値以上であると判定した場合には、スケールの析出傾向がある程度大きいと判断する。この場合には、例えば目標加熱温度を70℃に低下させ、この状態で加熱運転及びスケール抑制制御を実行する。なお、第2の判定値は、第1の判定値よりも小さな値に設定されるもので、例えば100mg/L程度に設定される。また、スケールの析出傾向は、水質測定装置40の出力と、インターネット等のネットワークを経由して得られた水質情報とに基いて判定する構成としてもよい。
一方、スケール抑制制御を実行する場合には、スケールの析出傾向が小さいほど、即ち、スケールが析出し難いほど、脈動動作の周期t0を長くするか、または、前記最大流量Aを小さくする構成としてもよい。これにより、スケールが2次側流路3A内に析出し難いほど、循環ポンプ12を軽い負荷で作動させることができる。
このように構成される本実施の形態でも、前記実施の形態1とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そして、特に本実施の形態では、加熱運転の目標加熱温度とスケール抑制制御の制御内容のうち少なくとも一方を湯水の水質に応じて適切に調整することができ、スケールの付着を抑制しつつ、循環ポンプ12の負荷を軽減することができる。
実施の形態5.
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態4と同様の構成及び制御において、給湯機により加熱運転として追焚き運転を実行することを特徴としている。図8は、本発明の実施の形態5による貯湯式の給湯機を示す構成図である。この図に示すように、本実施の形態による給湯機は、浴槽50に貯留された浴槽水を加熱するために、追焚き用熱交換器51、加熱側流入配管52、加熱側流出配管53、浴槽循環配管54、浴槽循環ポンプ55、風呂混合弁56、風呂給湯配管57等を備えている。
追焚き用熱交換器51は、本実施の形態の加熱装置を構成するもので、ヒートポンプユニット1と貯湯タンク11の何れかにより供給される高温水が流通する1次側配管51Aと、浴槽水が流通する2次側配管51Bとを備えている。そして、追焚き用熱交換器51は、この高温水と浴槽水との間で熱交換することにより、浴槽水を加熱(追焚き)するものである。また、加熱側流入配管52は、1次側配管51Aの流入口とタンク上部戻り配管25とを接続し、加熱側流出配管53は、1次側配管51Aの流出口とヒートポンプ往き配管23とを接続している。ここで、加熱側流出配管53とヒートポンプ往き配管23との接続部は、循環ポンプ12及び水質測定装置40よりも上流側(貯湯タンク11側)に配置されている。
一方、浴槽循環配管54は、浴槽50と追焚き用熱交換器51との間に浴槽水を循環させるもので、浴槽循環配管54の両端側は、それぞれ浴槽50に接続されている。浴槽循環配管54の中間部には、追焚き用熱交換器51の2次側配管51Bと、浴槽循環ポンプ55とが設けられている。浴槽循環ポンプ55は、浴槽循環配管54を介して浴槽50と追焚き用熱交換器51との間に浴槽水を循環させるものである。なお、本実施の形態では、追焚き用熱交換器51の2次側配管51B及び浴槽循環配管54が循環回路の具体例を構成し、浴槽循環ポンプ55が循環装置の具体例を構成している。
風呂混合弁56は、給湯混合弁14と同様の三方弁等により構成され、風呂混合弁56の2個の流入ポートは、それぞれ給水配管20及び給湯配管22に対して給湯混合弁14と並列に接続されている。また、風呂混合弁56の流出ポートは、風呂給湯配管57を介して浴槽循環配管54に接続されている。そして、風呂混合弁56は、ヒートポンプユニット1と貯湯タンク11の何れかにより供給される高温水と、水道水等の低温水とを混合して所望温度の温水を生成し、この温水を浴槽循環配管54に供給するものである。また、浴槽循環ポンプ55と風呂混合弁56とは、制御装置30により制御される。
次に、本実施の形態の給湯機により加熱運転として実行される2種類の追焚き運転について説明する。追焚き運転は、ヒートポンプユニット1と貯湯タンク11の何れかにより追焚き用熱交換器51の1次側配管51Aに供給される高温水を利用して、2次側配管51Bを循環する浴槽水を加熱(追焚き)するものである。以下の説明では、追焚き運転のうち貯湯タンク11の高温水を利用するものを貯湯追焚き運転と称し、ヒートポンプユニット1により得られる高温水を利用するものを直接追焚き運転と称する。
(貯湯追焚き運転)
制御装置30は、貯湯追焚き運転を実行するときに、四方弁13によりバイパス配管26,27を相互に連通すると共にヒートポンプ戻り配管24及びタンク上部戻り配管25の端部を閉塞する。そして、循環ポンプ12及び浴槽循環ポンプ55を作動させる。これにより、貯湯タンク11の温水出入口11Aから高温水が流出する。この高温水は、タンク上部戻り配管25の一部と加熱側流入配管52とを経由して追焚き用熱交換器51の1次側配管51Aに流入し、追焚き用熱交換器51内で浴槽水を加熱することにより温度が低下する。そして、1次側配管51Aから流出した温水は、加熱側流出配管53、ヒートポンプ往き配管23の一部、循環ポンプ12、バイパス配管27、四方弁13及びバイパス配管26を順次経由して貯湯タンク11の水戻り口11Dに戻される。一方、浴槽50内の浴槽水は、浴槽循環配管54を介して追焚き用熱交換器51の2次側配管51Bに流入し、追焚き用熱交換器51により加熱された後に、浴槽循環配管54を介して浴槽50に戻される。
(直接追焚き運転)
また、直接追焚き運転を実行するときには、四方弁13によりヒートポンプ戻り配管24とタンク上部戻り配管25とを連通すると共にバイパス配管26,27の端部を閉塞する。そして、ヒートポンプユニット1、循環ポンプ12及び浴槽循環ポンプ55を作動させる。これにより、水加熱用熱交換器3で加熱された高温水は、ヒートポンプ戻り配管24、四方弁13、タンク上部戻り配管25、加熱側流入配管52、追焚き用熱交換器51、ヒートポンプ往き配管23及び循環ポンプ12を順次経由して水加熱用熱交換器3に戻される。この高温水は、貯湯追焚き運転の場合と同様に浴槽循環配管54を循環する浴槽水を加熱する。
制御装置30は、上記2種類の追焚き運転を実行するときに、浴槽循環ポンプ55の回転数(即ち、吐出流量)を変化させ、2次側流路51Bを循環する湯水の循環流量を増加及び減少させる。これにより、制御装置30は、前述したスケール抑制制御の場合と同様に、定常動作と脈動動作とを実行し、2次側流路51Bを流れる湯水の循環流量に脈動を生じさせる。この制御によれば、浴槽水中の硬度成分がスケールとなって循環回路(特に、2次側流路51B)内に析出するのを抑制することができる。また、例えば浴槽水に混入した垢、髪の毛、皮脂等の異物が循環回路内に付着するのを抑制することができる。従って、貯湯追焚き運転と直接追焚き運転の何れにおいても、スケールの付着を抑制しつつ、浴槽水を安定的に加熱することができる。
なお、前記実施の形態1乃至5では、沸き上げ運転、貯湯追焚き運転及び直接追焚き運転において、循環流量の脈動動作を実行するものとした。しかし、本発明はこれに限らず、例えばヒートポンプユニット1により加熱した高温水を給湯混合弁14から給湯栓29に直接供給する給湯運転においても、ヒートポンプユニット1を循環する湯水の循環流量を脈動させる構成としてもよい。また、実施の形態1乃至4では、スケールの付着抑制を目的として循環流量を脈動させたが、実施の形態5の場合と同様に、湯水中のゴミ等が循環回路に付着するのを抑制するために循環流量を脈動させる構成としてもよい。
また、実施の形態1乃至5では、循環ポンプ12及び浴槽循環ポンプ55の回転数を制御することにより脈動動作を行う場合を例示した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図9に示す変形例のように、例えば循環ポンプ12(または、浴槽循環ポンプ55)の吐出側に流量制御弁70を設け、制御装置30は、流量制御弁70の開度を変化させることにより、循環流量の脈動を発生させる構成としてもよい。これにより、ポンプの吐出流量を一定に保持し、ポンプの負荷を軽減することができる。また、流量制御弁70を用いることにより、ポンプの回転数を変化させる場合と比較して循環流量を正確に制御することができる。
また、実施の形態1では、脈動動作を周期t0毎に規則的に実行する場合を例示した。しかし、本発明はこれに限らず、脈動動作を不規則に実行する構成としてもよい。また、脈動動作では、減少動作と増加動作とを交互に行う構成としたが、例えば減少動作と増加動作の何れか一方の動作を1回または複数回実行した後に、他方の動作を1回または複数回実行する構成としてもよい。
また、実施の形態1乃至5では、それぞれ個別の構成を例示したが、本発明は、個々の実施の形態で示した構成に限定されるものではなく、実施の形態1乃至5の構成のうち組合わせが可能な複数の構成を組み合わせてシステムを実現してもよい。
また、前記実施の形態1乃至4では、加熱装置としてヒートポンプユニット1を用いる場合を例示したが、本発明はこれに限らず、ヒートポンプユニット1以外の各種の加熱装置を用いてもよい。また、本発明は、貯湯タンク11を備えていない給湯機にも適用されるものである。
1 ヒートポンプユニット(加熱装置),2 圧縮機,3 水加熱用熱交換器,3A 2次側流路(流路、循環回路),10 タンクユニット,11 貯湯タンク,12 循環ポンプ(循環装置),13 四方弁(循環回路),14 給湯混合弁,20 給水配管,22 給湯配管,23 ヒートポンプ往き配管(循環回路),24 ヒートポンプ戻り配管(循環回路),25 タンク上部戻り配管(循環回路),26,27 バイパス配管,29 給湯栓,30 制御装置,31 リモコン(操作手段),40 水質測定装置,50 浴槽,51 追焚き用熱交換器(加熱装置),51B 2次側配管(流路、循環回路),54 浴槽循環配管(循環回路),55 浴槽循環ポンプ(循環装置),56 風呂混合弁,57 風呂給湯配管,70 流量制御弁

Claims (8)

  1. 湯水を加熱する加熱装置と、
    前記加熱装置に設けられた湯水の流路を含んで構成され、前記加熱装置に湯水を循環させることが可能な循環回路と、
    前記循環回路を用いて前記加熱装置に湯水を循環させる循環装置と、
    前記加熱装置と前記循環装置とを制御する機能を有し、前記循環装置により前記循環回路に湯水を循環させつつ、当該湯水を前記加熱装置により加熱する加熱運転を実行する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記加熱運転を実行するときに、前記循環装置を制御することにより、前記循環回路を流れる湯水の循環流量を予め設定された定常流量に保持する定常動作と、前記循環流量を前記定常流量に対して一時的に増加及び減少させる脈動動作とを実行し、かつ、前記脈動動作中における前記循環流量の最大値と最小値との流量差を前記循環回路内への異物の付着が抑制可能な基準値以上に保持する構成とした給湯機。
  2. 前記制御装置は、前記定常動作の合間に前記脈動動作を周期的に実行し、かつ、前記脈動動作の継続時間を当該脈動動作の周期の少なくとも半分以下に設定する構成としてなる請求項1に記載の給湯機。
  3. 前記制御装置は、前記加熱運転を実行するときに、加熱される湯水の温度が到達すべき目標加熱温度を設定し、当該目標加熱温度に基いて前記脈動動作を実行するか否かを切換える構成としてなる請求項1または2に記載の給湯機。
  4. 前記脈動動作の実行状態を変更する設定操作を行うことが可能な操作手段を備え、
    前記制御装置は、前記異物であるスケールが前記循環回路内に析出し易くなる設定操作が行われた場合に、前記加熱運転により加熱される湯水の目標加熱温度を前記設定操作の非実行時と比較して低下させる構成としてなる請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の給湯機。
  5. 前記加熱装置の流路を流れる湯水の水質を測定する水質測定装置を備え、
    前記制御装置は、前記水質測定装置の出力に基いて前記異物であるスケールが前記循環回路内に析出し易いとの判定結果を得た場合に、前記加熱運転により加熱される湯水の目標加熱温度を前記判定結果が得られない場合と比較して低下させる構成としてなる請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の給湯機。
  6. 前記加熱装置の流路を流れる湯水の水質を測定する水質測定装置を備え、
    前記制御装置は、前記異物であるスケールの析出し易さを前記水質測定装置の出力に基いて判定し、前記スケールが前記循環回路内に析出し難いほど、前記定常動作の合間に周期的に実行する前記脈動動作の周期を長くするか、または、前記循環流量の最大値を小さくする構成としてなる請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の給湯機。
  7. 前記加熱装置は、浴槽に貯留された湯水である浴槽水を加熱するものとし、
    前記制御装置は、前記加熱運転中に前記脈動動作を実行することにより、前記浴槽水に混入した前記異物が前記加熱装置の流路に付着するのを抑制する構成としてなる請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の給湯機。
  8. 前記循環装置は、湯水を吸込んで吐出するポンプと、前記ポンプの吐出側で湯水の循環流量を調整する流量制御弁と、を備え、
    前記制御装置は、前記流量制御弁の開度を変化させることにより、前記脈動動作を実行する構成としてなる請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の給湯機。
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