JP5970347B2 - 遊技情報管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技台の遊技情報を管理対象とした遊技情報管理装置に関する。
従来、遊技情報管理装置ではパチンコ遊技台等の遊技台の遊技情報として出玉率を遊技状態に対応づけて管理しており、例えば特許文献1では、「ベース」として通常状態、及び所謂時短状態のような特別状態(甘モード)等に区分けして管理し、甘モード中のベース(以下、BAと称す)により甘モード中の出玉を管理している。
さて、近年の遊技台のスペックは多様化しており、機種に応じて甘モード中の大当り確率や時短回数の実行回数(時短状態が継続する遊技回数)に差異がある。そして、この差異により、例えばBAが同一であっても遊技者が不平等と感じることがある。例えば、BAが90%であっても、甘中の大当り確率や実行回数の振分け等により想定される甘モード中のアウトが300玉であれば甘モード中に減少する出玉は30玉である一方、500玉であれば50玉となる。即ち、想定されるアウトに応じて1回の甘モードにて減少する出玉が異なり、この点を不平等と考え、想定されるアウトの多い機種を毛嫌いすることがある。また、想定されるアウトの少ない機種において遊技者が不快と感じないにも関わらず、必要以上のBAとなることもある。
このように、遊技台のスペックの多様化に伴い、従来の遊技情報管理装置のようにBAを管理するだけでは、甘モード中の出玉(獲得価値)管理を適切に行うことが困難であった。
特開平9−168657号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、遊技台のスペック等を考慮した特別状態における新規な獲得価値管理を行うための遊技情報管理装置を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、遊技価値を消費することで予め設定される始動条件を成立可能であり、その成立に応じて作動する役物の作動結果に応じて大当りを発生させ、大当り終了後に通常状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である特別状態を発生可能であり、その特別状態が大当りの発生以外の予め設定される終了条件が成立することにより終了することのある遊技台の遊技情報を管理対象とした遊技情報管理装置であって、遊技に応じて消費された遊技価値を示すアウトを特定可能なアウト信号と、遊技に応じて遊技者に付与された遊技価値を示すセーフを特定可能なセーフ信号と、前記役物の作動回数を示すスタートを特定可能な始動信号と、前記特別状態である期間を示す特別状態期間を特定可能な特別状態信号とを遊技台側から出力される遊技信号として入力し、前記特別状態期間を特定すると共に、その特別状態期間における前記アウトである特別アウトと、前記セーフである特別セーフと、前記スタートである特別Sとを少なくとも含む遊技情報を特定すること、及び操作入力を受付けることの少なくとも一方により、前記特別アウトに対する前記特別セーフの割合を示すBAと、前記特別アウトに対する前記特別Sの割合を示すSAとを特定可能な遊技情報である元情報を特定する元情報特定手段と、前記特別状態において大当りを発生させるための前記特別Sの期待値を示し、理論上の特別状態における大当り間の前記特別Sを示すTSA、大当りが発生してから特別状態を経て通常状態へと戻るまでの期間を示す特賞期間において発生が期待される理論上の大当り回数を示す期待連荘数から、その契機となる大当り数を差引いた大当り回数の期待値を示す期待継続数、及び前記終了条件を成立させるための前記特別Sの期待値を示す期待特別Sを少なくとも含む理論設定値を特定可能な理論設定情報を設定する設定手段と、前記元情報、及び前記理論設定情報により特定され、前記元情報により特定される前記SAとBAとが得られる遊技台の調整状況にて遊技し、前記特賞期間において大当りが理論値通り発生すると共に、前記特賞期間における最後の大当り発生後からの前記特別Sにより前記終了条件が成立したと仮定した場合に、前記特別状態中に得られる理論上の前記特別アウトと特別セーフとの差を示す遊技情報である理論BAサであって、大当りが複数回発生した前記特賞期間である連荘期間における理論上の前記特別Sを示す連荘期待Sに対応した遊技を行った場合に得られる前記理論BAサを示す連荘理論BAサと、前記通常状態において大当りが発生した場合に、前記連荘期間が理論上の発生割合通りに振り分けられたと更に仮定し、前記特賞期間における理論上の前記特別Sを示す総合期待Sに対応した遊技を行った場合に得られる前記理論BAサを示す総合理論BAサとの内、少なくとも一方をシミュレートするシミュレート手段と、前記シミュレート手段によるシミュレート結果を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記シミュレート手段は、前記連荘理論BAサをシミュレートする場合には、前記TSAに前記期待継続数を乗じ、更に前記期待特別Sを加算した値により示される値である前記連荘期待Sを、前記SAにて除すると共に前記BAを100%から差引いた値を示す減少率を乗じた値により示される値を前記連荘理論BAサとしてシミュレートし、前記総合理論BAサをシミュレートする場合には、前記TSAに前記期待継続数を乗じ、更に前記期待特別Sを加算した値と、前記期待特別Sとを、通常状態にて大当りが発生した場合における前記連荘期間の発生割合にて加重平均化した値により示される値である前記総合期待Sを、前記SAにて除すると共に前記減少率を乗じた値により示される値を前記総合理論BAサとしてシミュレートすることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記遊技台は、予め設定される前記特別Sである終了S分の特別Sを実行することにより前記終了条件が成立し、その終了Sが前記連荘期間における最後の大当りの終了後である連終と、大当りが単数発生した特賞期間である単発期間における大当り終了後である単終とで異なる終了Sを特定し得、更にその少なくとも一方の終了Sを、複数の候補となる終了Sの内から各候補の選択率である振分率に応じて振分ける遊技台であって、前記理論設定情報は、前記連終と単終とで異なる期待特別Sを特定可能であり、その終了Sが振分けられる場合には、その振分率に応じた加重平均値を示す値を対応する期待特別Sとして特定可能であり、前記シミュレート手段は、前記連終に対応した期待特別Sを前記連荘期待Sとすることにより示される値を前記連荘理論BAサとしてシミュレートする一方、前記TSAに前記期待継続数を乗じ、更に前記連終に対応した期待特別Sを加算した値と、前記単終に対応した期待特別Sとを、通常状態にて大当りが発生した場合における前記連荘期間の発生割合にて加重平均化した値を前記総合期待Sとすることにより示される値を前記総合理論BAサとしてシミュレートすることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記元情報は、前記理論BAサを目標となる理論BAサである推奨BAサとするために必要な前記BAである推奨BAをシミュレートする場合における前記推奨BAサを特定可能であり、前記シミュレート手段は、前記推奨BAをシミュレートする場合、シミュレート対象期間が前記連荘期間であれば、前記連荘期待Sに対応した遊技を前記特別状態中に行った場合に得られる前記理論BAサを、前記推奨BAサとした場合に想定される理論上の前記BAを連荘推奨BAとしてシミュレートし、シミュレート対象期間が前記特賞期間の全体であれば、前記総合期待Sに対応した遊技を前記特別状態中に行った場合に得られる前記理論BAサを、前記推奨BAサとした場合に想定される理論上の前記BAを総合推奨BAとしてシミュレートすることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記シミュレート手段は、前記連荘期間、前記特賞期間の全体、大当りが単数発生した前記特賞期間である単発期間、前記連荘期間における大当り間、及び前記連荘期間の一部であり最後の大当りが発生してから前記連荘期間が終了するまでの期間である連終期間の内、少なくとも複数の期間を対象として、前記理論BAサをシミュレート可能であり、前記出力手段は、前記シミュレート手段により複数の期間を対象としてシミュレートされた理論BAサを対比可能に出力することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記元情報は、通常状態における基準となる前記スタートである基準スタートを特定可能であり、前記理論設定情報は、通常状態において大当りを発生させるための前記スタートの期待値を示し、理論上の通常状態における大当り間の前記スタートであるTSを特定可能であり、前記シミュレート手段は、前記基準スタートを前記TSにて除した値であり、前記基準スタート分の遊技を通常状態において実行した場合に期待される大当り数である理論初当り数に、前記理論BAサを乗じた値をシミュレートすることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、連荘理論BAサと総合理論BAサとの内、少なくとも一方をシミュレートするので、特賞期間や連荘期間に想定される長さ、即ち、特別アウトや特別Sに応じた理論BAサを特定し得るようになり、特賞期間や連荘期間の長さに応じて不公平感を抱くような遊技者の不快度を把握した上で遊技台を調整出来るようになり、不必要に高いBAとなるように遊技台を調整する虞も低減出来る。
請求項2に記載した発明によれば、連荘理論BAサと総合理論BAサとをそれぞれ適切にシミュレートし得るので、理論BAサを適切に特定し得るようになる。
請求項3に記載した発明によれば、連終と単終とで異なる期待特別Sに基づいて連荘理論BAサと総合理論BAサとをシミュレートすると共に、終了Sが振分けられる場合にはその振分率に応じた加重平均値を示す値を対応する期待特別Sとして連荘理論BAサと総合理論BAサとをシミュレートするので、連荘期間と単発期間とで終了条件(時短回数(終了S)の振分け条件等)が異なる遊技台についても、その点を考慮して適切に理論BAサを特定可能となる。
請求項4に記載した発明によれば、推奨BAサを設定し、その推奨BAサが理論BAサとなるBAを推奨BAとして特定可能となるので、BAをどの程度のBAとすれば目標となる理論BAサに出来るかを把握出来、従来と同様にBAにより遊技台を適切に調整し得るようになる。
請求項5に記載した発明によれば、複数の期間を対象として理論BAサをシミュレートして対比可能に出力するので、遊技場管理者が重視したい特別状態期間における遊技者の不快度を、その他の期間を参照しながら把握可能となる。
請求項6に記載した発明によれば、ほとんどの機種は異なるTSが採用されているものの、例えば1日分のスタートを基準スタートとしてシミュレートすれば、機種間のTSの違いを考慮した遊技者の不快度を把握可能な遊技情報を特定出来る。
本発明の一実施形態による遊技情報管理装置の構成を概略的に示す図 管理装置が設定する設定情報の一例を示す図 管理装置が集計する台別の実データの一例を示す図 管理装置が集計する機種別の実データの一例を示す図 管理装置が集計する台別のBAサの一例を示す図 管理装置が集計する機種別のBAサの一例を示す図
以下、本発明の一実施形態による遊技情報管理装置について、図1から図6を参照しながら説明する。
図1に示すように、遊技情報管理装置(管理装置6)を適用した遊技場用システム1が設けられている遊技場内には、複数の遊技台2が設置されており、各遊技台2に対応して貸出機3が付設されている。これら遊技台2及び貸出機3は、それぞれ2台ずつが中継装置4に接続している。中継装置4は、LAN5を介して管理装置6に接続しており、遊技台2や貸出機3等の遊技台側の装置から出力される後述する遊技信号を管理装置6に送信すると共に、管理装置6から各種の情報を受信して遊技台側の装置に中継する。管理装置6は、遊技場内の例えば事務所等に設置されており、出力手段としてのモニタ7等が接続されている。遊技場内には例えば数百台の遊技台2が設置されており、管理装置6の管理対象となっている。また、遊技場内には、景品交換のための周知のPOS等も設置されている。
本実施形態の遊技台2は、所謂パチンコ遊技台であり、遊技媒体としての玉(遊技価値に相当する)を盤面に発射するためのハンドル9、玉を入賞させるための普図入賞口10、第一始動口11及び第二始動口12、玉の入賞に応じて表示図柄が変動する表示部13、大当り時に開放する大入賞口14、玉が払い出される上皿15、並びに上皿15から溢れた玉を一時的に貯留する下玉受皿16等を備えている。尚、上皿15には、概ね150玉から200玉程度の玉が貯留される。
第一始動口11は、入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第二始動口12は、入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。第二始動口12は普図入賞口10への入賞に応じて変動する普図図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率が高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり、時短状態(特別状態)では3秒となる。また、第二始動口12の開放時間は、通常状態では0.3秒であり、時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では、通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、第二始動口12の開放時間は長くなることから、第二始動口12の入賞率が高くなる。
遊技台2は、第一始動口11又は第二始動口12への玉の入賞(始動入賞)に応じて所定の当選確率にて大当り抽選を行い、その抽選結果に基づき所謂特別図柄(特図)による図柄変動を表示部13にて実行する。そして、表示部13に停止表示された図柄が大当り図柄の場合に大当りを発生させる。大当りが発生すると、遊技台2は、対応するラウンド数に応じた回数分だけ大入賞口14を開放する。
また、遊技台2は、図柄変動中に始動入賞した場合には、予め設定された上限値(例えば第一始動口11と第二始動口12に対してそれぞれ4個)まで図柄変動を累積的に保留し、実行中の図柄変動の終了後に保留している図柄変動を順次開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合(所謂オーバーフローした場合)には、その始動入賞に対応する図柄変動は保留されない。
ここで、遊技台2のスペックについて説明する。
遊技場内に設けられている遊技台2は、機種毎にそのスペックが異なっている。例えば、機種Aの遊技台2の場合、大当り抽選の当選確率(大当り確率)は約1/360であり、大当りがその後確変状態(確変)となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は、通常状態及び確変状態共に約66.6%である。大当りが発生すると15ラウンド(R)分だけ大入賞口14を開放する。尚、大入賞口14への1Rの上限入賞数は10個、大入賞口14の上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間のいずれかが満たされた場合に1Rが終了する。
また、機種Aの遊技台2は、確変中は大当り確率が約1/31に向上すると共に、第二始動口12への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当りまで継続する為、大当りや、確変、時短等の特別状態でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当り(通常大当り)が発生するまで継続し、その後は図柄変動を時短振分け抽選により振分けられた回数(終了Sに相当する)分行うまで時短となってから、その後、通常状態となる。時短振分け抽選は大当り抽選と共に行われ、複数の時短回数を所定の確率にて振分け、大当り図柄により報知する。本実施形態では、大当り図柄が偶数のゾロ目の場合には通常大当りである旨を示し、奇数図柄のゾロ目の場合には確変大当りである旨を示すようになっている。
具体的には、機種Aの遊技台2の場合、通常大当りにおける時短回数、振分率及び大当り図柄の関係(スペック)は、以下のようになっている。[時短回数:振分率:対応図柄]=[20回:40%:2のゾロ目]、[40回:50%:4又は6のゾロ目]、[100回:10%:8のゾロ目]。つまり、理論上は、通常大当りの40%が時短回数20回に振り分けられ、50%が時短回数10回に振り分けられ、10%が時短回数100回に振り分けられることになる。一方、特賞期間において一度でも確変大当りが発生した場合、その特賞期間における最後の通常大当りにより時短回数が[時短回数:振分率]=[50回:50%]、[100回:50%]のように振り分けられるようになる。尚、確変大当り時の図柄の振分については説明を省略する。
機種Bの遊技台2の場合、以下の点が機種Aの遊技台2と異なっている。機種Bの場合、確変率は通常状態で50%、確変中(確変状態中)では70%であり、大当り確率は通常状態では1/360、確変中では1/59であり、時短振分けは、通常状態では[時短回数:振分率]=[30回:10%]、[50回:40%]、[100回:50%]であり、確変中では[時短回数:振分率]=[100回:100%]である。尚、詳細な説明は省略するが、遊技場内には、例えば機種C(スペックは後述する図2参照)や図示しない他の機種など、様々なスペックの遊技台2が設置されている。
この場合、確変大当り時に期待出来る平均大当り回数(K)は、機種Aが、1÷(1−66.6%)で3回となり、機種Bが1÷(1−70%)で3.3回となるので、機種Aは確変大当り後2回の大当りが、機種Bは確変大当り後2.3回の大当りが期待値として想定される。また、時短振分けにより機種Aの期待出来る通常大当り時の平均時短回数は20回×40%+40回×50%+100回×10%=38回となり、機種Bは30回×10%+50回×40%+100回×50%=73回となる。このような遊技台2のスペックは、詳細は後述するが、管理装置6により、図2に示す設定情報として機種別に設定(記憶)されている。
貸出機3は、図1に示すように、玉の貸出を受けるための対価(例えば、貨幣)を投入する貨幣投入口30、各種の情報を表示する液晶表示部31、所謂再プレイを行うために遊技者が操作する再プレイ釦32、玉を遊技台2に払出す払出ノズル33、及びICカード8等の記録媒体を挿入するカード挿入口34等を備えている。貸出機3は、遊技者によって貨幣投入口30に対価が投入されて貸出釦(図示省略)が操作されると、例えば1玉4円で貸出す場合には125玉等の貸出単位の玉(対価と引換に遊技者に貸出された遊技価値に相当する)を払出ノズル33から遊技台2に払出す貸出処理を実行する。このとき、貸出機3は、投入された対価から払出した玉数に対応する対価を減算した残高を記憶しており、遊技者による返却釦(図示省略)の操作に応じて残高を記録したICカード8(残高カード)を発行する。尚、貸出機3は、ICカード8として、残高カードだけでなく、遊技者個人を特定可能な会員情報を記録した所謂会員カードも受付可能である。会員カードを受付けた場合、貸出機3は、会員カードに記録されている会員情報(例えば、会員番号や遊技者の氏名等の情報)を読出し、読出した会員情報を管理装置6へ送信する。また、会員カードを受付けた場合には、所謂貯玉による遊技(再プレイ)が可能となる。
このような構成の遊技台側の装置(遊技台2や貸出機3等)からは、遊技の進行に伴って、以下のような遊技信号が出力される。
・アウト信号:消費玉を回収するアウトBOX(図示省略)から出力され、消費価値(アウト。遊技に応じて消費された遊技価値に相当する)を特定可能な信号(稼動信号。遊技信号に相当する)。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技台2から出力される信号でも良い。
・セーフ信号:遊技台2から出力され、入賞付与価値(セーフ。遊技に応じて遊技者に付与された遊技価値に相当する)を特定可能な信号(遊技信号に相当する)。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、玉を補給する補給装置(図示省略)から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
・始動信号:遊技台2から出力され、始動入賞により変動(作動)する表示部13(役物)におけるスタート(図柄変動。役物の作動回数に相当する)を特定可能な信号(遊技信号に相当する)。図柄変動確定時に出力されるので、始動信号の入力に応じて図柄変動を特定する。尚、第一始動口11や第二始動口12に入賞したことを示す信号(始動入賞回数を特定可能な信号)としても良い。
・大当り信号:遊技台2から出力される大当り期間を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので大当り信号入力中を大当り中として特定する。
・特別状態信号:遊技台2から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号。第二始動口12の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号入力中を特別状態期間として特定する。尚、大当り確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。また、大当り信号と特別状態信号のいずれも入力していない期間を通常状態として特定し、大当りが発生してから特別状態を経て通常状態へと戻るまでの期間を特賞期間として特定する。
管理装置6(遊技情報管理装置、元情報特定手段、シミュレート手段、出力手段に相当する)は、CPU、ROM及びRAM等で構成された制御部、HDD等で構成された記憶部、及び上記した遊技信号等の送受信を行う入出力部等を備えている。管理装置6は、記憶部に記憶されている制御プログラムに従って作動し、入出力部に入力される遊技台2側の装置からの遊技信号に基づいて各種の遊技情報を特定する。例えば、管理装置6は、アウト信号に基づくアウトの特定、セーフ信号に基づくセーフの特定、始動信号に基づくスタートの特定等を行い、出玉率や稼動率或いは売上額等の遊技情報を特定し、特定した遊技情報を、例えば遊技台単位、機種単位、遊技者単位や遊技場全体等に区分けして集計する。
また、管理装置6は、上記したような各遊技台2のスペックを、図2に示す設定情報(理論設定情報に相当する)として記憶している。この図2には、以下に示す項目が記憶されている。
・TSA:スペック上の確変中大当り確率の逆数。即ち、理論上の期待される平均図柄変動数。例えば、機種Aの場合、上記したように確変中の大当り確率が約1/31であるので、その逆数の「31」が設定される。「理論上の特別状態における大当り間の前記特別S」に相当する。
・期待連荘数:確変大当りとなった場合に期待される理論上の大当り回数で、1÷(1−確変中確変率)の演算式にて特定される。尚、スペック値をそのまま設定しても良い。また、この期待連荘数は、期待連荘数から連荘の発生契機となった大当り数(=1)を差し引いた値を期待継続数(例えば、機種Aであれば、期待継続数=3.0−1=2)として特定可能な設定情報でもある。
・確変率:大当りとなった場合に確変大当りとなる確率。尚、「通常」は通常状態を意味し、「確変」は確変状態を意味する。また、確変率の確変(確変中確変率)は所謂確変継続率を示す。以下、第1〜第4時短数及び期待時短数についても同様に「通常」と「確変」とに区分けして設定されている。
・第1〜第4時短数:時短振分となる時短回数とその振分率。候補がない場合は「−」が記憶される。尚、この図2では第4時短数まで設定しているが、振分け対象となる時間回数が5つ以上ある場合は、第5時短数のように5つ以上を設定可能としても良い
・期待時短数:時短振分を考慮した理論上の期待される時短回数で、時短振分け対象となる時短数の回数に振分率を乗じた値を合計した加重平均値。
次に、上記した構成による作用について説明する。
管理装置6は、上記した遊技信号例えばアウト信号の入力に基づいてアウトを集計したり、セーフ信号の入力に基づいてセーフを集計したり、始動信号の入力に基づいてスタート(有効S。実際に役物が作動した回数。本実施形態における「基準スタート」に相当する)を集計したりしている。図3及び図4は、遊技台2単位(図3)及び機種単位(図4)での実際の遊技情報の集計例であり、各項目の内、「連終S」及び「単終S」以外は従来から集計されている周知の遊技情報である。また、図3及び図4に示す各項目の意味は、以下の通りである。
・大当り:発生した大当り数で、「通常」は通常状態において発生した大当り数で、「単発」は「通常」の内、大当り後に発生した甘中に大当りとなることなく通常状態となった大当り数で、「甘中」は甘中に発生した大当り数を示す。
・アウト:アウト信号に基づいた遊技台2にて消費された遊技玉数(消費価値)を示す。また、以下に説明する他の項目も含めて「甘中データ」とは、甘中における遊技情報を示し、例えばこのアウトであれば甘中のアウトを示す。尚、当然ではあるが、管理装置6は通常状態や大当り状態における遊技情報も同様に管理している。
・セーフ:セーフ信号に基づいた遊技台2が遊技に応じて払出した遊技玉数(入賞付与価値)。
・有効S:始動信号に基づいた遊技台2における役物の作動回数(スタート)。
・BA:所謂出玉率で、セーフ÷アウトにより示される値。
・SA:アウトと有効Sとの割合、即ち比を示し、有効S÷アウトにより示される値。「特別アウトに対する特別Sの割合」に相当する。
・連終S:通常状態にて大当りが発生してから通常状態に戻るまでの期間である特賞期間の内、大当りが複数回発生(=大当りが連荘)した特賞期間である連荘期間の一部であり最後の大当り後から当該連荘期間が終了するまでの期間である連終期間における有効Sの平均値。即ち、甘中に大当りの発生を監視し、大当りの発生を経て甘モードが終了した場合の前回大当り後からの各連荘期間における有効Sを合計し、更にその連荘期間発生回数(=大当り「通常」−「単発」)にて除することにより示される値。
・単終S:特賞期間の内、大当りが初回のみ、即ち、大当りが単発で終了した特賞期間である単発期間における初回大当り後からの有効Sの平均値。連終S同様に対象となる有効Sを合計し、その単発期間発生回数(=大当り「単発」)にて除することにより示される値。尚、連終S、単終S共に特賞期間における最後の大当り後からの有効Sが対象となる有効Sとなる。
また、各項目の「平均」は遊技台2当りの平均値で、「合計」は対象となる遊技台2の合計値であるが、BA及びSAについては、「平均」は各遊技台2の平均値、「合計」はアウト等の合計値を対応する演算式にて演算した値を示す。
また、管理装置6は、図5及び図6に示すように、遊技台2単位(図5)及び機種単位(図6)に区分けして、実際のBAサや理論上のBAサを集計すると共に、理論BAサを推奨BAサ(本実施形態では平均値)とするための推奨BAをシミュレートしている。このとき、管理装置6は、実際のBAサは連荘期間及び単発期間にて区分けして、理論上のBAサ或いは推奨BAはT1、連終等にて区分けして遊技情報を特定しており、特定した遊技情報を出力することで、遊技場管理者は、連荘BAサや単発BAサにより実際の甘中におけるBAサ、即ち、遊技者の持玉の目減り感を把握出来るようになる。図5及び図6の各項目の意味は、以下の通りである。尚、図5及び図6では各平均値を示しているが、合計値を演算式に当て嵌めて算出しても良い。
・連荘BAサ:連荘期間における甘中の差玉(差引価値=アウト−セーフ)の「合計」と、その連荘期間1回当りの「平均(=合計÷連荘期間発生回数)」を示す。
・単発BAサ:単発期間における甘中の差玉の「合計」と、その単発期間1回当りの「平均(合計÷単発期間発生回数)」を示す。
・理論BAサ:甘中の対応期間にて理論値通り大当りが発生した場合、或いは時短回数が振分けられた場合に、現状の調整状況であればどの程度の差玉になるかを示すシミュレート値で、「期待有効S」÷SA×(1−BA)、即ち、対応期間において実行される有効Sの期待値である後述する期待有効S分の遊技を行った場合のアウトに減少率を乗じた値にて示される値。
・推奨BA:甘中の対応期間にて理論BAサを予め設定される推奨BAサとするためのBA。対応期間は理論BAサと同様で、推奨BAサを各集計値の平均とした場合の値で、いずれも1−対応する推奨BAサ×SA÷「期待有効S」にて示される値。即ち、理論BAサの演算式に理論BAサの代わりに推奨BAサを代入し、演算式が成立するBAを示す値。
これら理論BAサと推奨BAは、以下のようにして演算される。尚、以下では、推奨BAサを図6の各対応期間における理論BAサの平均とした場合における演算例を示している。具体的には、例えば図6の機種Bの場合、「T1」については、期待有効S=TSA=59、推奨(平均)BAサ=27.5であるので、理論BAサ=「期待有効S」÷SA×(1−BA)=59÷13.6%×(1−90.4%)=41.4となり、推奨BA=1−対応する推奨BAサ×SA÷「期待有効S」=1−27.5×13.6%÷59=93.6%となる。尚、他の項についても同様に演算されるものの、図5及び図6ではいずれも少数点1位までを表記しているので、上記した演算式にて演算を行うと多少の誤差が生じることがある。
さて、これら理論BAサ及び推奨BAサは、対応期間により場合分けされて集計及びシミュレートされている。具体的には、対応期間及び期待有効Sは、以下のように場合分けされている。尚、期待有効Sは、以下に説明するように、対応期間が大当り間(T1)であればTSA(図2参照)、連終Sや単終Sに対応した期間(連終や単)であれば時短回数とその振分け率に応じた加重平均値(いずれも期待特別Sに対応する)、連荘期間全体(T)であれば期待有効S(連荘期待Sに相当する)は、TSA×期待継続数+確変中の期待時短数(確変中の期待時短数は連終と同様)、特賞期間全体(総合)であれば期待有効S(総合期待Sに相当する)は、通常確変率×(TSA×期待継続数+確変中の期待時短数)+(1−通常確変率)×通常の期待時短数(通常の期待時短数は単と同様)となり、いずれも図2に示す設定情報(スペック)により特定可能である。
・T1:対応期間は、特賞期間における大当り終了後から大当り開始までの期間、即ち、大当り終了後からTSA分の有効Sが実行されるまでの期間に対応し、期待有効Sは、「TSA」。
・連終:対応期間は、連荘期間における最後の大当り終了後から甘モード(連荘期間)終了までの期間、即ち、連荘期間における最後の大当り終了後から確変期待時短数分の有効Sが実行されるまでの期間に対応し、期待有効S(理論連終S)は、「確変期待時短数」。
・T:対応期間は、連荘期間における全甘中期間、即ち、連荘期間にて期待継続数分の大当りが発生すると共に、T1、連終と同条件で大当りが発生し、時短数が振分けられた場合における連荘期間中の全甘中期間に対応し、期待有効Sは、「TSA×期待継続数+理論連終S」。
・単:対応期間は、単発期間における大当り終了後から甘モード(単発期間)終了までの期間、即ち、単発期間にて大当り終了後から通常期待時短数分の有効Sが実行されるまでの期間に対応し、期待有効Sは「通常期待時短数」。
・総合:対応期間は、全ての特賞期間における全甘中期間。期待有効Sは、「T」と「単」の通常確変率(所謂初当り確変率)に応じた加重平均値(=通常確変率×(TSA×期待継続数+理論連終S)+(1−通常確変率)×通常期待時短数)。
管理装置6は、このように集計及び算出した遊技情報を出力(例えば表示や印字)することで、遊技場管理者に報知する。そして、遊技場管理者は、これらの遊技情報を参照することで、遊技台2の調整状況などを把握出来る。
例えば、遊技場管理者は、図3や図4に示す連終S及び単終Sによって、どの程度の時短回数がどのような時短振分けにて振分けられているのかの振分傾向を、連荘期間と単発期間とに区分けして把握出来るようになる。また、遊技場管理者は、図5や図6に示す連荘BAサや単発BAサによって、実際の甘中におけるBAサ、即ち、遊技者の持玉の目減り感を把握出来るようになる
さて、図4に示すように、機種A〜機種Cは、BA及びSAが共にほぼ同等であり、従来であれば、いずれの機種も甘中における調整が平等であると考えられていた。しかし、図6に示すように、理論BAサがいずれの期間においても大きく相違しており、例えば「T」であれば遊技者の持玉が機種Aに比較して機種Bは66玉、機種Cでは100玉以上も多く甘中に減少していることを示している。このため、機種Cについては、例えば時短中に上皿15から玉が無くなること等が発生する可能性が高く、遊技者が「時短中なのに玉が無くなった」等、不快に感じていることが予測される。
一方、「総合」の理論BAサを参照すると、「T」では最も理論BAサの多かった機種Cの理論BAサが最も低いのに対して、機種Bの理論BAサが最も高く、特賞期間全体でみると機種Bが最も出玉が減少している可能性があり、遊技者が「出玉が少ない」等、不快に感じているとも考えられる。
このように、BA及びSAがほぼ同等の機種であっても、細かい期間(対応期間)でみれば理論BAサに大きな差が生じることがある。また、遊技者が不快と感じる事象も、上記したように甘中の出玉であったり総出玉(特賞期間全体での出玉)であったりする。そこで、管理装置6のように対応期間に応じて理論BAサを特定することにより、遊技者が重視する対応期間に応じて、換言すると、遊技場がどの対応期間を重視して遊技者が感じる不快度を減少させたいかによって、理論BAサを参照する期間を選択して遊技台2の調整を行うことが出来るようになる。
そして、推奨BAを参照すれば、推奨する理論BAサを得るためのBAを把握出来るため、どの程度のBAとすればその機種に対して適切なBAサとなるのかを把握可能となる。例えば「総合」に注目した場合(「総合」の対応期間における遊技者の不快度を重視した場合)、機種Aは実際のBAとあまり差が無いのでそのままの調整で良いと考えられるが、機種Bは実際のBAよりも高く調整する必要があり、機種Cについては実際のBAよりも低く調整する必要がある旨を把握出来る。
一方、注目する期間を「T」とした場合(「T」の対応期間における遊技者の不快度を重視した場合)等も、理論BAサと同様に異なる結果となるので、遊技場管理者の意向(ニーズ)に応じて他と比較しながら適切な推奨BAを提供出来る。更に、図5のように遊技台2毎の遊技情報を参照すれば、BAやSAを機種内で揃えなかった場合(調整が台毎に異なる場合)において、遊技者の目減り感(不快度)がどれくらい異なるかを把握出来る。尚、図5にて推奨BAが台単位で異なるのはSAが異なるためである。
このように、従来のようにBAやSAだけを参照するだけでは遊技者がどの程度不快に感じているかを誤って把握する虞があるが、本実施形態のように理論BAサを参照することで、特賞期間における持玉の目減り感、即ち遊技者の不快度を適切に把握出来るようになり、推奨BAによりその不快度を解消するためのBAを把握出来るようになる。尚、連荘期間と単発期間とで期待値が異なるため連終Sと単終Sとを区分けして集計したが、期待値が同じ場合等、適宜区分けせず集計しても良い。この場合、理論BAサや推奨BAも区分けせずに特定すると共に、その演算過程において区分けせずに演算しても良い。また、時短回数を振分ける遊技台を例として説明したが、振分けない固定の時短回数を採用した遊技台を対象としても良い。
また、通常状態の大当り確率を考慮してBAサを特定しても良い。例えば通常時の有効Sを予め設定し(例えば3600)、大当り確率の逆数であるTS(例えば360)にて除することで期待される大当り数(例えば3600×360=10)を特定し、その大当り数に理論BAサ(例えば「総合」)を乗ずれば、その設定した有効S分遊技した場合の特賞期間における目減り感、即ち、大当り確率が甘く特賞期間が多く発生するのか、大当り確率が辛く特賞期間が少なく発生するのかを考慮した上で特賞期間の目減り感を把握可能となる。
更に、BAやSAは実データを得ることなくスペック等により大凡の値を推測出来るので、その推測値つまり利用したいデータを上記演算式に代入し特定した際、理論BAサが大きく目減り感の強い機種は導入を見送る等、遊技台2の導入前の導入是非の検討シミュレートに本実施形態の管理装置6を利用することも出来る。
また、本実施形態では甘モード中にBAが一定となる遊技台2を想定していたため、対象期間の期待有効Sの合計を特定してから減少率を乗ずることを例示したが、大当りが発生するか否か(例えば、「T1」の期間か「連終」の期間か等)によりBAが異なる場合を考慮して、各々区分けしてBAを集計して理論BAサを特定しても良い。具体的には、「T1」と「連終」とで異なるBAにより理論BAサを特定し、更にその特定した理論BAサを対象として期待継続数等により演算(T1×期待継続数+連終等)しても良い。
また、上記したように通常時の有効S(通常状態においてシミュレーションの基準となるスタート)を予め設定し、大当り確率の逆数であるTSにて除することで期待される大当り数を特定し、その大当り数に理論BAサ(例えば「総合」)を乗ずれば、その設定した有効S分遊技した場合の特賞期間における目減り感を把握可能となるので、ほとんどの機種は異なるTSが採用されているものの、例えば1日分のスタートを基準スタートとしてシミュレートすれば、機種間のTSの違いを考慮した遊技者の不快度を把握可能な遊技情報を特定出来る。
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果を得ることが出来る。
連荘理論BAサと総合理論BAサとの内、少なくとも一方をシミュレートするので、特賞期間や連荘期間に想定される長さ、即ち、特別アウト(BA)や特別S(有効S)に応じた理論BAサを特定し得るようになり、特賞期間や連荘期間の長さに応じて不公平感を抱くような遊技者の不快度を把握した上で遊技台2を調整出来るようになると共に、不必要に高いBAとなるように遊技台2を調整してしまう虞を低減出来る。
連荘理論BAサをシミュレートする場合には、TSAに期待継続数を乗じ、更に期待特別S(期待有効S)を加算した値により示される値である連荘期待Sを、SAにて除すると共にBAを100%から差引いた値を示す減少率を乗じた値により示される値を用いてシミュレートし、総合理論BAサをシミュレートする場合には、TSAに期待継続数を乗じ、更に期待特別Sを加算した値と期待特別Sとを、通常状態にて大当りが発生した場合における連荘期間の発生割合にて加重平均化した値により示される値である総合期待Sを、SAにて除すると共に減少率を乗じた値により示される値を用いてシミュレートするので、連荘理論BAサと総合理論BAサとをそれぞれ適切にシミュレート出来、理論BAサを適切に特定することができる。
図5及び図6に示すように、連終と単終とで異なる期待特別Sに基づいて連荘理論BAサと総合理論BAサとをシミュレートすると共に、終了Sが振分けられる場合にはその振分率に応じた加重平均値を示す値を対応する期待特別Sとして連荘理論BAサと総合理論BAサとをシミュレートするので、連荘期間と単発期間とで終了条件(時短回数(終了S)の振分け条件等)が異なる遊技台2についても、その点を考慮して適切に理論BAサを特定可能となる。
推奨BAサを設定し、その推奨BAサが理論BAサとなるBAを推奨BAとして演算により求めているので、BAをどの程度のBAとすれば目標となる理論BAサに出来るかを把握出来、従来と同様にBAにより遊技台2を適切に調整し得るようになる。つまり、BAにて遊技場を管理している従来の運営体系を変化させることなく、本発明を適用出来る。
図5及び図6に示すように「T1」や「連終」等の複数の期間を対象として理論BAサをシミュレートして対比可能に出力するので、遊技場管理者が重視したい特別状態期間における遊技者の不快度を、その他の期間を参照しながら把握可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記した一実施形態にて例示したものに限定されることなく、次のように変形又は拡張することが出来る。
推奨BAを演算する場合の推奨BAサとして理論BAサにより求めた平均値としたが、例えば対応する大当り中の出玉(例えばT1や連終、単ならT1Y=大当り中の(セーフ−アウト)、TならT1Y×期待継続数等)に対する割合を設定しておき、T1Yと設定した割合に応じた値を推奨BAサとする等、どのような値を設定しても、どのような設定方法を採用しても良い。
また、推奨BAを演算する場合、SAを実データのまま採用したが、SAを操作入力により設定した値やBAとSAとの比較結果から特定されるBAに応じた値等の設定値や変数を採用しても良い。
理論BAサや推奨BAを複数の対応期間により区分けして特定したが、例えば総合だけとする等、特定期間のみを対象として特定しても良い。
一実施形態では説明の都合上、基準スタート(通常時の有効Sの設定値)をそのまま設定することを例示したが、一実施形態と同様に実データを基準スタートとしても、或いは基準アウト(例えば1営業日の合計アウト)、通常状態におけるアウトと有効Sとの割合を示すS%、及び大当り1回の平均アウトであるT1Oを設定することで、TS÷S%にて通常状態におけるアウトの期待値である理論BOと、総合期待S÷SA+T1O×期待連荘数×通常確変率+T1O×(1−通常確変率)にて特賞期間全体におけるアウトの期待値である理論Tアウトとが特定出来るので、その比に応じて(例えば、基準アウト×理論BO÷(理論BO+理論Tアウト)×S%のように算出して)基準スタートを設定しても良い。
一実施形態では、説明の都合上TSAや期待継続数について時短中に大当りが発生することを考慮せずに演算処理を行ったが、TSA(=甘中の大当り確率)として、時短中に大当りが発生することを考慮してTSAや期待継続数等を設定して演算しても良い。
図2等の設定は、遊技場管理者が任意に設定しても、予め管理装置6の製造メーカ等にて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。
集計例として営業日1日を例示したが、複数の営業日が含まれる営業期間を任意に設定して、その期間における遊技情報を集計対象として抽出した上で集計を行っても良く、この場合、平均情報は営業日1日当りの1台当りの平均値とすることが望ましい。また、期間を指定せず帳票を出力することで、予め設定される営業日(出力日当日)を特定しても良い。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。更に、例示した演算式は例示であり、例えば特賞期間全体の理論BAサを、対応する連荘期待Sを求めた上でSAにて除し、減少率を乗じて求めたが、T1の理論BAサ×期待継続数+連終の理論BAサ等の演算式により求めたり、演算仮定における演算値を特定することなく、求めたい演算値をそのまま演算したりする等、どの様な演算式や演算方法等により遊技情報を特定しても良い。また、遊技状態を特定する場合に、所謂遅延タイマによる特別状態終了後の時間により、或いは有効S等の単位遊技数等の実行回数により遅延期間を設けてその期間を特別状態である期間に含めるようにしても良い。
対象となる遊技台2としては遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ遊技台以外のパチンコ遊技台や、スロットマシン等も採用できる。スロットマシンに対して採用した場合、ゲームをスタート、大当りをボーナス、特別状態をRT等として、理論BAサ等を特定すれば良い。尚、所謂封入式やクレジット式を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。また、特別状態の終了条件として大当り以外の終了条件(規定の時短回数を実行すること)を例示したが、大当り以外の終了条件が成立することで終了することがあれば、大当りにより終了する場合があっても勿論良く、この場合はその旨(発生割合等)を考慮して理論BAサや推奨BAをシミュレートすれば良い。
管理装置6が行う処理の一部を貸出機3や中継装置4等にて行っても良い。また、変形例を含む例示した構成をどのように組み合わせても良い。
図面中、6は管理装置(遊技情報管理装置、元情報特定手段、シミュレート手段、出力手段)、7はモニタ(出力手段)を示す。

Claims (6)

  1. 遊技価値を消費することで予め設定される始動条件を成立可能であり、その成立に応じて作動する役物の作動結果に応じて大当りを発生させ、大当り終了後に通常状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である特別状態を発生可能であり、その特別状態が大当りの発生以外の予め設定される終了条件が成立することにより終了することのある遊技台の遊技情報を管理対象とした遊技情報管理装置であって、
    遊技に応じて消費された遊技価値を示すアウトを特定可能なアウト信号と、遊技に応じて遊技者に付与された遊技価値を示すセーフを特定可能なセーフ信号と、前記役物の作動回数を示すスタートを特定可能な始動信号と、前記特別状態である期間を示す特別状態期間を特定可能な特別状態信号とを遊技台側から出力される遊技信号として入力し、前記特別状態期間を特定すると共に、その特別状態期間における前記アウトである特別アウトと、前記セーフである特別セーフと、前記スタートである特別Sとを少なくとも含む遊技情報を特定すること、及び操作入力を受付けることの少なくとも一方により、前記特別アウトに対する前記特別セーフの割合を示すBAと、前記特別アウトに対する前記特別Sの割合を示すSAとを特定可能な遊技情報である元情報を特定する元情報特定手段と、
    前記特別状態において大当りを発生させるための前記特別Sの期待値を示し、理論上の特別状態における大当り間の前記特別Sを示すTSA、大当りが発生してから特別状態を経て通常状態へと戻るまでの期間を示す特賞期間において発生が期待される理論上の大当り回数を示す期待連荘数から、その契機となる大当り数を差引いた大当り回数の期待値を示す期待継続数、及び前記終了条件を成立させるための前記特別Sの期待値を示す期待特別Sを少なくとも含む理論設定値を特定可能な理論設定情報を設定する設定手段と、
    前記元情報、及び前記理論設定情報により特定され、前記元情報により特定される前記SAとBAとが得られる遊技台の調整状況にて遊技し、前記特賞期間において大当りが理論値通り発生すると共に、前記特賞期間における最後の大当り発生後からの前記特別Sにより前記終了条件が成立したと仮定した場合に、前記特別状態中に得られる理論上の前記特別アウトと特別セーフとの差を示す遊技情報である理論BAサであって、
    大当りが複数回発生した前記特賞期間である連荘期間における理論上の前記特別Sを示す連荘期待Sに対応した遊技を行った場合に得られる前記理論BAサを示す連荘理論BAサと、
    前記通常状態において大当りが発生した場合に、前記連荘期間が理論上の発生割合通りに振り分けられたと更に仮定し、前記特賞期間における理論上の前記特別Sを示す総合期待Sに対応した遊技を行った場合に得られる前記理論BAサを示す総合理論BAサとの内、少なくとも一方をシミュレートするシミュレート手段と、
    前記シミュレート手段によるシミュレート結果を出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。
  2. 前記シミュレート手段は、
    前記連荘理論BAサをシミュレートする場合には、前記TSAに前記期待継続数を乗じ、更に前記期待特別Sを加算した値により示される値である前記連荘期待Sを、前記SAにて除すると共に前記BAを100%から差引いた値を示す減少率を乗じた値により示される値を前記連荘理論BAサとしてシミュレートし、
    前記総合理論BAサをシミュレートする場合には、前記TSAに前記期待継続数を乗じ、更に前記期待特別Sを加算した値と、前記期待特別Sとを、通常状態にて大当りが発生した場合における前記連荘期間の発生割合にて加重平均化した値により示される値である前記総合期待Sを、前記SAにて除すると共に前記減少率を乗じた値により示される値を前記総合理論BAサとしてシミュレートすることを特徴とする請求項1記載の遊技情報管理装置。
  3. 前記遊技台は、予め設定される前記特別Sである終了S分の特別Sを実行することにより前記終了条件が成立し、その終了Sが前記連荘期間における最後の大当りの終了後である連終と、大当りが単数発生した特賞期間である単発期間における大当り終了後である単終とで異なる終了Sを特定し得、更にその少なくとも一方の終了Sを、複数の候補となる終了Sの内から各候補の選択率である振分率に応じて振分ける遊技台であって、
    前記理論設定情報は、前記連終と単終とで異なる期待特別Sを特定可能であり、その終了Sが振分けられる場合には、その振分率に応じた加重平均値を示す値を対応する期待特別Sとして特定可能であり、
    前記シミュレート手段は、
    前記連終に対応した期待特別Sを前記連荘期待Sとすることにより示される値を前記連荘理論BAサとしてシミュレートする一方、
    前記TSAに前記期待継続数を乗じ、更に前記連終に対応した期待特別Sを加算した値と、前記単終に対応した期待特別Sとを、通常状態にて大当りが発生した場合における前記連荘期間の発生割合にて加重平均化した値を前記総合期待Sとすることにより示される値を前記総合理論BAサとしてシミュレートすることを特徴とする請求項1または2記載の遊技情報管理装置。
  4. 前記元情報は、前記理論BAサを目標となる理論BAサである推奨BAサとするために必要な前記BAである推奨BAをシミュレートする場合における前記推奨BAサを特定可能であり、
    前記シミュレート手段は、前記推奨BAをシミュレートする場合、
    シミュレート対象期間が前記連荘期間であれば、前記連荘期待Sに対応した遊技を前記特別状態中に行った場合に得られる前記理論BAサを、前記推奨BAサとした場合に想定される理論上の前記BAを連荘推奨BAとしてシミュレートし、
    シミュレート対象期間が前記特賞期間の全体であれば、前記総合期待Sに対応した遊技を前記特別状態中に行った場合に得られる前記理論BAサを、前記推奨BAサとした場合に想定される理論上の前記BAを総合推奨BAとしてシミュレートすることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の遊技情報管理装置。
  5. 前記シミュレート手段は、前記連荘期間、前記特賞期間の全体、大当りが単数発生した前記特賞期間である単発期間、前記連荘期間における大当り間、及び前記連荘期間の一部であり最後の大当りが発生してから前記連荘期間が終了するまでの期間である連終期間の内、少なくとも複数の期間を対象として、前記理論BAサをシミュレート可能であり、
    前記出力手段は、前記シミュレート手段により複数の期間を対象としてシミュレートされた理論BAサを対比可能に出力することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の遊技情報管理装置。
  6. 前記元情報は、通常状態における基準となる前記スタートである基準スタートを特定可能であり、
    前記理論設定情報は、通常状態において大当りを発生させるための前記スタートの期待値を示し、理論上の通常状態における大当り間の前記スタートであるTSを特定可能であり、
    前記シミュレート手段は、前記基準スタートを前記TSにて除した値であり、前記基準スタート分の遊技を通常状態において実行した場合に期待される大当り数である理論初当り数に、前記理論BAサを乗じた値をシミュレートすることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の遊技情報管理装置。
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