JP5968979B2 - ステアリングホイールカバー及びステアリングホイールカバーの製造方法 - Google Patents
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請求項2に記載した発明は、前記カバー本体は、前記縫合部における前記第一被覆部材と前記第二被覆部材との継ぎ目が前記断面の周方向に沿って延びるように形成され、前記第三被覆部材には、前記断面の周方向の両側の二辺に折り目が形成されると共に、前記折り目を利用して前記カバー本体の裏面に折り返される折り返し部が形成され、前記第三被覆部材は、前記折り返し部における前記仮想軸線の方向の中心と前記カバー本体における前記継ぎ目とが、前記仮想軸線と直交する方向から見て重なるように配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、ステアリングホイールのリム部を被覆するステアリングホイールカバーの製造方法において、前記ステアリングホイールカバーは、前記リム部の周方向の一部を被覆する第一被覆部材と、前記リム部において前記第一被覆部材と隣り合う部分を被覆するように前記第一被覆部材の一端部に縫合される第二被覆部材とを有するカバー本体と、前記カバー本体における前記第一被覆部材と前記第二被覆部材との縫合部を被覆するように前記第一被覆部材及び前記第二被覆部材に跨って縫合される第三被覆部材と、を備え、前記第一被覆部材の前記一端部と前記第二被覆部材の一端部とを湾曲形状とし、湾曲形状とした前記第一被覆部材及び前記第二被覆部材の前記一端部同士を縫合して前記縫合部を形成することにより、前記リム部の周方向に沿う仮想軸線を有する立体形状の前記カバー本体を形成するカバー本体形成工程と、前記カバー本体形成工程の後、展開形状が前記仮想軸線と直交する断面の周方向に沿うように少なくとも二辺を有する形状をなす前記第三被覆部材を前記カバー本体の前記縫合部を跨ぐ位置に配置する第三被覆部材配置工程と、前記第三被覆部材配置工程の後、前記第三被覆部材において前記仮想軸線の方向から前記縫合部を挟む位置の前記二辺を、前記カバー本体に対して前記カバー本体の前記仮想軸線と直交する断面の周方向に沿って縫合する第三被覆部材縫合工程とを含むことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記第三被覆部材配置工程では、前記第三被覆部材において前記断面の周方向の両側の二辺に折り目を形成し、前記折り目を利用して前記第三被覆部材を前記カバー本体の前記縫合部を跨ぐ位置に取り付けることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記カバー本体形成工程では、前記縫合部における前記第一被覆部材と前記第二被覆部材との継ぎ目を前記断面の周方向に沿って延びるように形成し、前記第三被覆部材配置工程では、前記第三被覆部材において前記断面の周方向の両側の二辺に折り目を形成し、前記折り目を利用して前記第三被覆部材を前記カバー本体の裏面に折り返して折り返し部を形成し、前記折り返し部における前記仮想軸線の方向の中心と前記カバー本体における前記継ぎ目とを、前記仮想軸線と直交する方向から見て重なるように配置することを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、第三被覆部材を、折り返し部における仮想軸線の方向の中心とカバー本体における継ぎ目とを、仮想軸線と直交する方向から見て重なるように配置することで、カバー本体に第三被覆部材を縫合する際の位置決めをすることができる。そのため、カバー本体に第三被覆部材を縫合する際に第三被覆部材の縫合位置がずれたり縫合ラインが歪んだりすることを抑制でき、第三被覆部材の縫合精度を向上することができる。
請求項3に記載した発明によれば、カバー本体形成工程の後、展開形状が仮想軸線と直交する断面の周方向に沿うように少なくとも二辺を有する形状をなす第三被覆部材をカバー本体の縫合部を跨ぐ位置に配置することで、第三被覆部材により縫合部を隠して見栄えを向上できるため、ステアリングホイールカバーのデザイン性を向上することができる。又、第三被覆部材配置工程の後、第三被覆部材において仮想軸線の方向から縫合部を挟む位置の二辺をカバー本体の仮想軸線と直交する断面の周方向に沿ってカバー本体に縫合することで、第三被覆部材の四辺全てをカバー本体に縫合する場合と比較して、第三被覆部材における皺の逃げ道を、仮想軸線の方向から縫合部を挟む位置の二辺と交差する二辺で確保できるため、第三被覆部材における皺の発生を抑えてステアリングホイールカバーにおける皺の発生を抑制することができる。
請求項4に記載した発明によれば、第三被覆部材配置工程では、第三被覆部材において前記断面の周方向の両側の二辺に折り目を形成し、折り目を利用して第三被覆部材をカバー本体の縫合部を跨ぐ位置に取り付けることで、縫合部を跨ぐ位置に第三被覆部材を仮止めすることができる。そのため、カバー本体に対して第三被覆部材を縫合する際に第三被覆部材の縫合位置がずれたり縫合ラインが歪んだりすることを抑制でき、第三被覆部材の縫合精度を向上することができる。
請求項5に記載した発明によれば、第三被覆部材配置工程では、折り返し部における仮想軸線の方向の中心とカバー本体における継ぎ目とを、仮想軸線と直交する方向から見て重なるように配置することで、カバー本体に第三被覆部材を縫合する際の位置決めをすることができる。そのため、カバー本体に第三被覆部材を縫合する際に第三被覆部材の縫合位置がずれたり縫合ラインが歪んだりすることを抑制でき、第三被覆部材の縫合精度を向上することができる。
図1〜図4に示すように、ステアリングホイールカバー1は、ステアリングホイール50のリム部52を被覆するカバーであり、布及び皮革等により形成される。ステアリングホイールカバー1は、リム部52の周方向を被覆するカバー本体2と、カバー本体2に縫合されるタグ3(第三被覆部材)とを備える。ステアリングホイール50は、図4の前面視で、径方向中央に配置されるボス部51と、運転者が把持する円環状のリム部52と、ボス部51とリム部52とを連結する複数(例えば本実施形態では三つ)のスポーク部53とを備える。尚、図中符号30は、カバー本体2に縫合されるタグ3の縫い目を示す。
図5は、実施形態に係るステアリングホイールカバーの製造方法のフローチャートである。図6は、上記ステアリングホイールカバーの製造方法におけるカバー本体形成工程を説明するための図である。図7は、図6に続く、上記カバー本体形成工程を説明するための図である。図8は、上記カバー本体形成工程の後のタグ配置工程を説明するための図である。図9は、図8に続く、上記タグ配置工程を説明するための図である。図10は、図9に続く、上記タグ配置工程を説明するための図である。図11は、上記タグ配置工程の後のタグ縫合工程を説明するための図である。
以上の工程により、実施形態に係るステアリングホイールカバー1(図1参照)が形成される。
この構成によれば、タグ3を展開形状が矩形形状をなす状態でカバー本体2の縫合部4aを跨ぐ位置に配置することで、タグ3により縫合部4aを隠して見栄えを向上できるため、ステアリングホイールカバー1のデザイン性を向上することができる。又、タグ3において仮想軸線FLの方向から縫合部4aを挟む位置の二辺31,32をカバー本体2の仮想軸線FLと直交する断面の周方向(縫合周方向CV)に沿ってカバー本体2に縫合することで、タグ3の四辺全てをカバー本体2に縫合する場合と比較して、タグ3における皺の逃げ道を、仮想軸線FLの方向から縫合部4aを挟む位置の二辺31,32と交差する二辺33,34で確保できるため、タグ3における皺の発生を抑えてステアリングホイールカバー1における皺の発生を抑制することができる。
更に、カバー本体2にタグ3を縫合する際の位置決めをする際に、カバー本体2とタグ3とを仮止め部材7により仮止めすることで、タグ3の縫合精度をより効果的に向上することができる。
本変形例のステアリングホイールカバーの基本構成は上記実施形態と同一であり、タグの展開形状が上記実施形態と異なる。従って、本変形例では、ステアリングホイールカバーの基本構成の説明は省略し、タグの展開形状について説明する。
図12に示すように、第一変形例のタグ103は、縫合周方向CVに沿う直線状をなす二辺131,132と、縫合周方向CVの両側の曲線状をなす二辺133,134とを有する形状とされる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
2 カバー本体
2S カバー本体の仮想軸線と直交する断面
3,103,203,303,403 タグ(第三被覆部材)
3m,103m,203m,303m,403m 折り目
3u,103u,203u,303u,403u 折り返し部
31,32,131,132,231,232,331,332,431,432 タグ(第三被覆部材)における縫合部を挟む位置の二辺
33,34,133,134,233,234,333,334,433,434 タグ(第三被覆部材)における断面の周方向の二辺
4a 縫合部
5a 継ぎ目
21 第一サブカバー(第一被覆部材)
21a 第一サブカバーの一端部(第一被覆部材の一端部)
22 第二サブカバー(第二被覆部材)
22a 第二サブカバーの一端部(第二被覆部材の一端部)
50 ステアリングホイール
52 リム部
CV 縫合周方向(カバー本体の仮想軸線と直交する断面の周方向)
FL 仮想軸線
Claims (5)
- ステアリングホイールのリム部を被覆するステアリングホイールカバーにおいて、
前記ステアリングホイールカバーは、前記リム部の周方向の一部を被覆する第一被覆部材と、前記リム部において前記第一被覆部材と隣り合う部分を被覆するように前記第一被覆部材の一端部に縫合される第二被覆部材とを有するカバー本体と、前記カバー本体における前記第一被覆部材と前記第二被覆部材との縫合部を被覆するように前記第一被覆部材及び前記第二被覆部材に跨って縫合される第三被覆部材と、を備え、
前記カバー本体は、前記第一被覆部材の前記一端部と前記第二被覆部材の一端部とを湾曲形状とし、湾曲形状とした前記第一被覆部材及び前記第二被覆部材の前記一端部同士を縫合して前記縫合部を形成することにより、前記リム部の周方向に沿う仮想軸線を有する立体形状とされ、
前記第三被覆部材は、展開形状が前記仮想軸線と直交する断面の周方向に沿うように少なくとも二辺を有する形状をなす状態で、前記カバー本体の前記縫合部を跨ぐ位置に配置されており、前記第三被覆部材において前記仮想軸線の方向から前記縫合部を挟む位置の前記二辺が前記カバー本体の前記仮想軸線と直交する断面の周方向に沿って前記カバー本体に縫合されていることを特徴とするステアリングホイールカバー。 - 前記カバー本体は、前記縫合部における前記第一被覆部材と前記第二被覆部材との継ぎ目が前記断面の周方向に沿って延びるように形成され、
前記第三被覆部材には、前記断面の周方向の両側の二辺に折り目が形成されると共に、前記折り目を利用して前記カバー本体の裏面に折り返される折り返し部が形成され、
前記第三被覆部材は、前記折り返し部における前記仮想軸線の方向の中心と前記カバー本体における前記継ぎ目とが、前記仮想軸線と直交する方向から見て重なるように配置されることを特徴とする請求項1に記載のステアリングホイールカバー。 - ステアリングホイールのリム部を被覆するステアリングホイールカバーの製造方法において、
前記ステアリングホイールカバーは、前記リム部の周方向の一部を被覆する第一被覆部材と、前記リム部において前記第一被覆部材と隣り合う部分を被覆するように前記第一被覆部材の一端部に縫合される第二被覆部材とを有するカバー本体と、前記カバー本体における前記第一被覆部材と前記第二被覆部材との縫合部を被覆するように前記第一被覆部材及び前記第二被覆部材に跨って縫合される第三被覆部材と、を備え、
前記第一被覆部材の前記一端部と前記第二被覆部材の一端部とを湾曲形状とし、湾曲形状とした前記第一被覆部材及び前記第二被覆部材の前記一端部同士を縫合して前記縫合部を形成することにより、前記リム部の周方向に沿う仮想軸線を有する立体形状の前記カバー本体を形成するカバー本体形成工程と、
前記カバー本体形成工程の後、展開形状が前記仮想軸線と直交する断面の周方向に沿うように少なくとも二辺を有する形状をなす前記第三被覆部材を前記カバー本体の前記縫合部を跨ぐ位置に配置する第三被覆部材配置工程と、
前記第三被覆部材配置工程の後、前記第三被覆部材において前記仮想軸線の方向から前記縫合部を挟む位置の前記二辺を、前記カバー本体の前記仮想軸線と直交する断面の周方向に沿って前記カバー本体に縫合する第三被覆部材縫合工程とを含むことを特徴とするステアリングホイールカバーの製造方法。 - 前記第三被覆部材配置工程では、前記第三被覆部材において前記断面の周方向の両側の二辺に折り目を形成し、前記折り目を利用して前記第三被覆部材を前記カバー本体の前記縫合部を跨ぐ位置に取り付けることを特徴とする請求項3に記載のステアリングホイールカバーの製造方法。
- 前記カバー本体形成工程では、前記縫合部における前記第一被覆部材と前記第二被覆部材との継ぎ目を前記断面の周方向に沿って延びるように形成し、
前記第三被覆部材配置工程では、前記第三被覆部材において前記断面の周方向の両側の二辺に折り目を形成し、前記折り目を利用して前記第三被覆部材を前記カバー本体の裏面に折り返して折り返し部を形成し、前記折り返し部における前記仮想軸線の方向の中心と前記カバー本体における前記継ぎ目とを、前記仮想軸線と直交する方向から見て重なるように配置することを特徴とする請求項3又は4に記載のステアリングホイールカバーの製造方法。
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