JP5966960B2 - 吸入調量弁駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コモンレールシステムにおける吸入調量弁駆動装置に関するものである。
コモンレールシステムでは、一般的に、燃料供給ポンプの燃料吸入部に電磁駆動式の吸入調量弁が設けられており、その吸入調量弁の開度が操作されることにより燃料供給ポンプの燃料吸入量が制御されるようになっている。これにより、燃料供給ポンプによる燃料吐出量が制御され、コモンレール圧が所望の圧力に制御されることとなる。なお、吸入調量弁の制御装置に関する技術としては、例えば特許文献1のようなものが提供されている。
米国特許第7121265号明細書
ところで、吸入調量弁を駆動する駆動装置ではローサイド側の地絡異常を検出することが求められ、地絡異常の検出方法としては、ローサイド側において電流値をモニタする方法が挙げられる。例えば、目標とするコモンレール圧力に基づいて算出された駆動電流指示値と、ローサイド側における実際の電流値とに基づき、駆動電流指示値が一定レベル以上であるのに実電流値が所定の閾値を下回っている場合に、地絡異常が生じていると判定することができる。
しかしながら、近年の吸入調量弁駆動装置では、目標とするコモンレール圧力の調整の高精度化や高ロバスト性化を図ることが求められ、演算や制御が複雑化する傾向にあり、一意に設定した電流閾値では地絡異常を検出することが困難となる場合がある。また、インピーダンスを含む地絡が発生する場合には、ローサイド側の電流検出部(シャント抵抗等)と地絡によって形成されるインピーダンスとの相関関係によっては、電流値の検出可能領域が限定されることによって検出精度が低下することになる。そのため、吸入調量弁駆動装置はローサイド側において地絡が生じたまま動作を続ける虞があり、この場合、コモンレールの圧力が目標値に対して正確に制御できず、指示電流による駆動に対する応答性が悪化する懸念がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、吸入調量弁の駆動装置において、地絡状態の検出をより確実に行うことが可能な構成を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、コモンレール式燃料噴射システムに用いられ、駆動電流に応じて弁開度が制御される吸入調量弁(3)を駆動する吸入調量弁駆動装置(1)であって、
コモンレール内の圧力を検出する圧力センサ(80)からの圧力検出値を取得する取得部(10)と、
前記取得部(10)によって取得された前記圧力センサ(80)からの前記圧力検出値と、前記コモンレールでの目標圧力値とに基づき、前記コモンレール内の圧力を前記目標圧力値に近づけるように前記駆動電流の指令値をデューティ信号として出力する出力部(10)と、
前記出力部(10)からの前記デューティ信号に基づいて、前記吸入調量弁(3)への前記駆動電流の供給状態をオン状態とオフ状態とに切り替える第1スイッチ(40)と、
前記吸入調量弁(30)とグランドとの間の経路を導通状態と非導通状態とに切り替える第2スイッチ(50)と、
予め定められた所定条件が成立するまでは、前記第2スイッチ(50)を導通状態に切り替え、前記所定条件が成立した場合に前記第2スイッチ(50)を非導通状態に切り替える切替部(10)と、
前記切替部(10)によって前記第2スイッチ(50)が前記非導通状態に切り替えられた場合において、前記取得部(10)によって取得される前記圧力検出値の変化が、前記第2スイッチ(50)が前記非導通状態に切り替えられた場合の正規の圧力変化とは異なる圧力変化となった場合に異常と判定する判定部(10)と、
を有することを特徴とする。
請求項1の発明では、所定条件成立時に第2スイッチ(50)を非導通状態に切り替え、その切替後に、正規の圧力変化(第2スイッチ(50)が非導通状態に切り替えられた場合にとるべき圧力変化)とは異なる圧力変化となった場合に異常と判定することができる。つまり、第2スイッチ(50)が非導通状態に切り替えられたにもかかわらず、正規の圧力変化とは異なる圧力変化が生じている場合、地絡発生に起因して吸入調量弁(3)に対し電流が供給され続けている可能性がある。従って、このような状態が生じたときに判定部(10)によって異常と判定すれば、その後に適切な対応或いは処理を行いやすくなる。特にこの構成では、ある程度抵抗成分を含んだ地絡状態が発生した場合でも、第2スイッチ(50)が非導通状態に切り替えられたときには、正規の圧力変化とは異なる圧力変化が生じることになるため、その地絡状態の発生をより正確に検出しやすくなる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る吸入調量弁駆動装置を概略的に説明する説明図である。 図2は、図1の吸入調量弁駆動装置が適用されるコモンレール式燃料噴射システムを概略的に説明する説明図である。 図3は、図1の吸入調量弁駆動装置における正常動作時の動作波形を例示するタイミングチャートである。 図4は、図1に係る吸入調量弁駆動装置で行われる判定処理の流れを例示するフローチャートである。 図5は、図1の吸入調量弁駆動装置において、インピーダンスを含む地絡が発生した異常時の動作波形を説明する説明図である。 図6は、一意の閾値によって異常判定を行う比較例に関し、インピーダンスを含まない地絡が発生した異常時の動作波形を説明する説明図である。 図7は、一意の閾値によって異常判定を行う比較例に関し、インピーダンスを含む地絡が発生した異常時の動作波形を説明する説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示す吸入調量弁駆動装置(以下、単に駆動装置ともいう)1は、車両用電子制御装置(ECU)として構成されるものであり、例えば図2のようなコモンレール式燃料噴射システム(以下、コモンレールシステムともいう)100において、吸入調量弁3を制御する装置として構成されている。このコモンレール式燃料噴射システム100では、図2のように、多気筒ディーゼルエンジン130の各気筒において、電磁駆動式のインジェクタ105が設けられており、インジェクタ105からエンジン130の燃焼室に燃料が噴射される構成となっている。
インジェクタ105は例えば三方電磁弁を用いた構成となっており、ノズルボデー内をノズルニードルが摺動することに伴い燃料が噴射される。各インジェクタ105は燃料伝送配管110を介して、共通のコモンレール106に接続されている。インジェクタ108の動作に伴って発生するリーク燃料は、リーク管112を介して燃料タンク114へ排出される。コモンレール106には高圧燃料配管116を介して高圧ポンプ104が接続されている。高圧ポンプ104は、コモンレール106に燃料を供給する燃料供給ポンプを構成する。高圧ポンプ104の駆動に伴い、噴射圧相当の高圧燃料がコモンレール106に蓄えられて蓄圧される。高圧ポンプ104は、エンジン130の回転に伴い駆動され、エンジン回転に同期して燃料の吸入及び吐出が繰り返し行われる。高圧ポンプ104の燃料吸入部には、電磁駆動式の吸入調量弁(SCV)3が配置されている。
吸入調量弁3は、低圧燃料配管122を介してフィードポンプ124に接続されており、高圧ポンプ104に吸入される燃料量を調整する。フィードポンプ124は燃料タンク114の燃料を汲み上げる。フィードポンプ124によって燃料タンク114から汲み上げられた低圧燃料は、吸入調量弁3を介して高圧ポンプ104の燃料圧送部に吸入される。また、吸入調量弁3の配線は、ECUとして構成される駆動装置1のハイサイド端子42に一端側が接続され、駆動装置1のローサイド端子52に他端側が接続される。そして、この駆動装置1によって当該吸入調量弁3への供給電流(駆動電流)が制御されるようになっている。
コモンレール106には圧力センサ80(コモンレール圧センサ)と減圧弁120とが設けられている。圧力センサ80は、コモンレール106内の燃料圧(コモンレール圧)を検出する。減圧弁120は、コモンレール圧が過剰に上昇したときに開いて圧力を逃がす働きをする。減圧弁120は、リーク管112に接続されており、減圧弁120が開くとコモンレール106内の燃料はリーク管112を介して燃料が燃料タンク114に排出され、これにより減圧が行われるようになっている。減圧弁120としては、機械式の弁又は電磁駆動式の弁を用いることができる。
図1に示す吸入調量弁駆動装置(SCV駆動回路)1は、図2に示すようにECUとして吸入調量弁3の開度を制御する機能を有する。吸入調量弁駆動装置1の駆動対象となる吸入調量弁3は、コモンレール106内の燃料の圧力を制御する機能を有し、高圧ポンプ104の燃料圧送部に送られる燃料の量を制御するバルブ(例えばニードルバルブ等)として構成されている。この構成では、例えば吸入調量弁3がソレノイド式の電磁弁として構成され、当該吸入調量弁3に対する駆動電流が供給されない時には、吸入調量弁3が開けられて燃料が高圧ポンプの圧送部へ吸入される方式となっている。一方、吸入調量弁3に駆動電流が供給される時には、駆動電流に応じた閉塞度合いで吸入調量弁3が閉じられるようになっている。具体的には、吸入調量弁3に供給される駆動電流が0の時に全開となり、駆動電流が大きくなるにつれて吸入調量弁3の開度が小さくなり、吸入調量弁3に供給される駆動電流が最も大きいとき(第1スイッチ40のオンが継続する100%デューティのとき)には、最も開度が小さくなるように構成されている。なお、本構成では、吸入調量弁3の一方側に例えば14Vの電源20が設けられ、他方側がグランド側となっており、後述する第1スイッチ40及び第2スイッチ50がオン状態のときに、電源20から抵抗28、第1スイッチ40、吸入調量弁3、第2スイッチ50、抵抗62を介してグランドに駆動電流が流れるようになっている。
吸入調量弁駆動装置1は、マイコンとして構成される制御部10を備え、吸入調量弁3のハイサイド側には、一端側が電源20に接続される抵抗28と、一端側が抵抗28に接続され、他端側が吸入調量弁3に接続される第1スイッチ40とが設けられ、抵抗28、第1スイッチ40、吸入調量弁3が直列に接続されている。また、吸入調量弁3のローサイド側には、一端側が吸入調量弁3に接続される第2スイッチ50と、一端側が第2スイッチ50に接続され、他端側が接地される抵抗62とが設けられ、吸入調量弁3、第2スイッチ50、抵抗62が直列に接続されている。
制御部10は、コモンレール106内の圧力を検出する圧力センサ80からの圧力検出値を取得する「取得部」として機能し、圧力センサ80からの信号(圧力検出値)が入力されるようになっている。
本構成では、ECUとして構成される駆動装置1に、圧力センサ80の検出信号やエンジン回転速度及びアクセル操作量などの運転情報が逐次入力される。そして、駆動装置1は、入力された運転情報に基づいて最適な燃料噴射時期及び噴射量を算出するとともに、インジェクタ105に対して燃料噴射時期及び噴射量に応じた噴射制御信号を出力する。これにより、各気筒において、インジェクタ105からエンジン130への燃料噴射が行われる。また、駆動装置1は、算出した燃料噴射量に基づいてコモンレール106内の燃料の目標圧力値を求めるとともに、コモンレール106内の実際の燃料圧(圧力センサ80で検出された圧力検出値)を、その定めた目標圧力値に一致させる燃料圧フィードバック制御を行う。本燃料圧フィードバック制御にかかる処理は所定周期毎(例えば、各気筒の燃焼毎として180°CA毎)に行われる。燃料圧フィードバック制御では、吸入調量弁3を駆動制御することにより、高圧ポンプ104からコモンレール106に圧送される燃料量が調節される。
具体的には、制御部10は、圧力センサ80によって測定されたコモンレール106内の圧力Pc(実際の圧力)と、目標とする圧力Pa(上述の目標圧力値)とに基づいて、目標とする圧力に近づけるための指令値(デューティ比)を算出し、このデューティ比で設定されたパルス信号を出力基本Duty信号として出力する。この制御部10の基本的動作としては、圧力センサ80から入力された圧力検出値Pcが目標圧力値Paよりも低い場合、コモンレール106内の圧力を増大させる制御(即ち、デューティ比を低減させて駆動電流を低減させる制御)を行う。逆に圧力センサ80から入力された圧力検出値Pcが目標圧力値Paよりも高い場合、コモンレール106内の圧力を低減させる制御(即ち、デューティ比を増加させて駆動電流を増大させる制御)を行う。なお、このようなフィードバック制御における具体的な制御量の算出方法は、PID制御などの公知のフィードバック制御における制御量の算出方法を用いることができる。例えば、上述の目標圧力値Paに対する実圧(圧力センサ80での圧力検出値)Pcの圧力偏差ΔP(=Pa−Pc)に基づいて、比例項Up、積分項Ui、及び微分項Udが求められる。そして、これらの各項Up,Ui,Udの和によって制御量Uが求められる(U=Up+Ui+Ud)。制御量Uが正の場合には、吸入調量弁3が開弁されるとともに高圧ポンプ104による燃料の圧送が行われ、実圧Pcが増加される。このとき、制御量Uが大きいほど吸入調量弁3の弁開度が大きくなり、高圧ポンプ104による燃料の圧送量が増加してコモンレール106内の実圧Pcが急速に増加される。一方、制御量Uが負の場合には、吸入調量弁3が閉弁され、高圧ポンプ104による燃料圧送が行われなくなる。そして、インジェクタ105による燃料噴射や、インジェクタ105の摺動部分を介しての燃料リークにより、実圧(圧力センサ80での圧力検出値)Pcが次第に低下する。
なお、制御部10は、出力部の一例に相当し、圧力センサ80から入力された圧力検出値と、コモンレール106での目標圧力値とに基づき、コモンレール106内の圧力を目標圧力値に近づけるように駆動電流の指令値をデューティ信号として出力するように機能する。
制御部10における出力端子P1(出力基本Duty信号を出力する端子)とグランドとの間には、抵抗24及び抵抗25が直列に接続され、これら抵抗24、25によって分圧回路が構成されている。そして、この分圧回路から出力される電圧値がRC回路(抵抗24と抵抗25の間に接続される抵抗26及びコンデンサ29によって構成される回路)を介してコンパレータ30の正側の入力端子に入力されるようになっている。この構成では、抵抗26は、一端が抵抗24と抵抗25との間に接続され、他端は、コンパレータ30の正側の入力端子とコンデンサ29の一方の電極とに接続されている。また、コンパレータ30の負側の入力端子にはコンデンサ29の他方の電極と、電流検出部60の出力端子とが接続されている。そして、コンパレータ30の負側の入力端子には、後述する電流検出部60からの出力信号(抵抗62に流れる電流の値を電圧値に変換し、その電圧値を増幅した信号)が入力されるように構成されている。
コンパレータ30は、「比較部」の一例に相当し、電流検出部60によって出力された検出値と、制御部10からの制御信号を反映した指令値とを比較し、指令値が検出値を上回る場合にオン信号を出力し、指令値が検出値を下回る場合にオフ信号を出力するように機能するものであり、制御部10からの制御信号(出力基本Duty信号)に応じた正側の信号と、電流検出部60からの出力に応じた負側の信号とを比較し、比較結果に応じた信号を出力する。具体的には、制御部10からの出力基本Duty信号が分圧回路(抵抗24、25)によって分圧され、且つRC回路(抵抗26、コンデンサ29)を経た信号と、抵抗62を流れる電流(モニタ電流)を電圧変換及び増幅した信号とを比較し、抵抗62を流れる電流(モニタ電流)を電圧変換及び増幅した信号(電流検出部60からの出力信号)の方が大きい場合には、第1スイッチ40をオフ動作させるためのオフ信号(Lレベル信号)を出力する。なお、コンパレータ30の出力端子と第1スイッチ40の間には、入力信号を反転するバッファ31が設けられており、コンパレータ30の正側に入力される信号よりも負側に入力される信号(電流検出部60からの出力信号)の方が大きい場合には、コンパレータ30からLレベル信号が出力され、このLレベル信号はバッファ31で反転されることで第1スイッチ40のゲートにHレベル信号が入力されることになる。これにより、Pチャネル型の第1スイッチ40はオフ動作する。逆に、抵抗62を流れる電流(モニタ電流)を電圧変換及び増幅した信号(電流検出部60からの出力信号)の方が小さい場合には、第1スイッチ40をオン動作させるためのオン信号(Hレベル信号)を出力する。この場合、コンパレータ30からのHレベル信号がバッファ31で反転されることで第1スイッチ40のゲートにLレベル信号が入力されることになる。これにより、Pチャネル型の第1スイッチ40はオン動作する。このように、コンパレータ30では、電流検出部60によって出力された検出値と、制御部10からの出力基本Duty信号を反映した値(指令値)とを比較し、指令値が検出値を上回る場合にオン信号を出力し、指令値が検出値を下回る場合にオフ信号を出力するようになっている。そして、このように構成されているため、ハードウェア的にもフィードバック制御を行うことができ、電源電圧の変動にも迅速に対応できるようになっている。例えば、出力基本Duty信号がある値に保たれている場合に電源20の電圧が上昇した場合には、電流検出部60から出力される検出値も増大するため、この部分のハードウェア制御によってコンパレータ30から出力されるパルス信号のデューティ比(出力実Duty)を自動的に低減することができる。逆に、出力基本Duty信号がある値に保たれている場合に電源20の電圧が低減した場合には、電流検出部60から出力される検出値も低減するため、この部分のハードウェア制御によってコンパレータ30から出力されるパルス信号のデューティ比(出力実Duty)を自動的に増大することができるようになっている。
第1スイッチ(ハイサイドスイッチ)40は、例えばPチャネル型のMOSFETとして構成されており、制御部10からのデューティ信号(出力基本Duty信号)に基づいて、吸入調量弁3への駆動電流の供給状態をオン状態とオフ状態とに切り替える機能を有し、具体的には、コンパレータ30から出力されるオン信号及びオフ信号に応じて吸入調量弁3への駆動電流の供給状態をオン状態とオフ状態とに切り替えるように機能する。
この第1スイッチ40は、ソースが抵抗28の低電位側及び保護回路22に接続され、ドレインがハイサイド端子42を介して吸入調量弁3の一端側に接続されている。また、ゲートは、抵抗27及びバッファ31を介してコンパレータ30の出力側に接続されており、コンパレータ30から出力されるオン信号又はオフ信号に応じて吸入調量弁3への駆動電流の供給状態をオン状態とオフ状態とに切り替えるように機能する。この構成では、コンパレータ30からHレベル信号が出力されているときに第1スイッチ40がON動作して通電状態となり、電源20から吸入調量弁3へ駆動電流が供給される。一方で、コンパレータ30からLレベル信号が出力されているときには第1スイッチ40がOFF動作して非通電状態となり、電源20からの駆動電流の供給が遮断される。
また、保護回路22は、公知の保護回路によって構成され、抵抗28の高電位側(電源20側)に接続されると共に、抵抗28の低電位側(第1スイッチ40側)に接続され、更に抵抗27を介して第1スイッチ40のゲートにも接続されている。この保護回路22は、電源20から過大な電流が流れる場合に、抵抗27を介してハイサイドスイッチ40のゲートにハイレベルの信号を入力することで、第1スイッチ40をOFF動作させ、過大な電流が吸入調量弁3に通電されることを防いでいる。また、制御部10の端子P2は、コンパレータ30の出力端子に接続されており、制御部10は、コンパレータ30からの出力信号(即ち、第1スイッチ40に入力される制御信号)を出力実Dutyとして検出するように機能する。
第2スイッチ(ローサイドスイッチ)50は、Nチャネル型のMOSFETとして構成されており、吸入調量弁3とグランドとの間の経路を導通状態と非導通状態とに切り替える機能を有し、具体的には、吸入調量弁3と電流検出部60との間を導通状態と非導通状態とに切り替える機能を有する。この第2スイッチ50は、ドレインがローサイド端子52に接続され、ソースが抵抗(シャント抵抗)62の高電位側に接続され、ゲートが抵抗54を介して制御部10の端子P3に接続されている。この第2スイッチ(ローサイドスイッチ)50は、制御部10の端子P3からオフ信号が供給されない通常時にはオン状態(通電状態)で維持され、ローサイド端子52側から電流検出部60側へ電流が流れうるようになっている。また、制御部10の端子P3からオフ信号が供給される場合には、オフ状態(非通電状態)となり、ローサイド端子52側から電流検出部60側へ電流が流れなくなる。
なお、図1では、吸入調量弁3とローサイド端子52の間に地絡が発生したときの経路を一点鎖線のライン92と抵抗90によって概念的に示しており、以下では、この抵抗90の抵抗値が0又は限りなく0に近い場合をデッドショート、この抵抗90の抵抗値が0よりも大きい所定の値となる場合をレアショートと定義して説明することとする。
電流検出部60は、吸入調量弁3を流れる駆動電流を反映した検出値(具体的には、吸入調量弁3から第2スイッチ50及び抵抗62を介してグランドに流れる電流を電圧に変換し且つ増幅した値)を出力するように機能しており、例えば、公知の電流電圧変換回路によって構成されている。図1に示すように、オペアンプ64の正側の入力端子は抵抗66を介して抵抗(シャント抵抗)62の高電位側と接続されており、オペアンプ64の負側の入力端子は抵抗67を介して抵抗(シャント抵抗)62の低電位側と接続されている。なお、シャント抵抗を構成する抵抗62の高電位側は第2スイッチ(ローサイドスイッチ)50のソースと接続され、抵抗62の低電位側は接地されている。また、オペアンプ64と抵抗66との接続ラインには、抵抗68の一端が接続され、抵抗68の他端は接地されている。また、オペアンプ64と抵抗67との接続ラインには、抵抗69の一端が接続され、抵抗69の他端はオペアンプ64の出力端子に接続されている。また、オペアンプ64の出力端子はコンパレータ30の負側の入力端子と、コンデンサ29の一方の電極とに接続され、電流検出部60からの出力電圧をなました波形がコンパレータ30の負側の入力端子に入力されるようになっている。また、オペアンプ64の出力端子は、抵抗70の一端に接続されており、抵抗70の他端は制御部10の端子P4と、コンデンサ72の一方の電極とに接続されている。そして、コンデンサ72の他方の電極は接地されている。即ち、電流検出部60からの出力電圧は、公知のRCフィルタ回路を介して制御部10の端子P4に入力されるようになっている。
電流検出部60は、このような構成により、吸入調量弁3とグランドの間の経路(第2スイッチ50と抵抗62を流れる経路)に入力される電流を電圧に変換すると共に増幅させ、その増幅信号(出力信号)を上述のRCフィルタ回路を介して制御部10の端子P4に入力する一方で、その増幅信号をコンパレータ30の負側の入力端子に入力させている。そして、制御部10は、この端子P4に入力される信号により、吸入調量弁3を流れる電流をモニタしうるようになっている。なお、端子P4に入力される信号は、以下の説明ではSCV実電流とも称する。
圧力センサ80は、コモンレール106内の燃料圧を検出し得る公知の圧力センサとして構成されている。この圧力センサ80は、駆動装置1に設けられた端子82と接続され、端子82を介して駆動装置1に圧力信号を出力するようになっている。図1の構成では、抵抗84の一端が端子82と接続され、抵抗84の他端は制御部10の入力端子P5と接続されている。また、抵抗84と制御部10との接続ラインにはコンデンサ86の一方の電極が接続され、コンデンサ86の他方の電極は接地されている。即ち、圧力センサ80と端子P5の間の出力ラインには、公知のRCフィルタ回路が接続された構成となっている。このような構成により、圧力センサ80で測定された値(コモンレール106内での圧力検出値)が制御部10に入力されるようになっている。なお、制御部10は、「取得部」の一例に相当し、コモンレール106内の圧力を検出する圧力センサ80からの圧力検出値を取得する機能を有する。
(基本動作)
次に、図3等を参照し、吸入調量弁駆動装置1における正常時(吸入調量弁3のローサイド側において地絡が発生していない状態)の基本動作について説明する。本構成では、上述したように、制御部10の端子P1から矩形パルス信号としての制御信号(出力基本Duty)が出力され、上述の分圧回路(抵抗24,25によって構成される回路)及びRC回路(抵抗26及びコンデンサ29によって構成される回路)を介してコンパレータ30の正側の入力端子に指令値として入力される。一方、コンパレータ30の負側の入力端子には電流検出部60からの上述の出力信号が入力される。なお、図4のSCV実電流は、吸入調量弁3に実際に流れる電流の変化を示す波形であり、正常時には、このSCV実電流の値を電圧変換し且つ増幅した増幅信号がコンパレータ30の負側の入力端子に入力される。そして、コンパレータ30は、上記指令値が大きければオン信号を出力し、指令値が小さければオフ信号を出力するようにオンオフ信号を出力する。コンパレータ30からオン信号が出力された場合には、電源20側から吸入調量弁3へ駆動電流が流れ、通常時には第2スイッチ(ローサイドスイッチ)50がオン動作するため、吸入調量弁3に通電した電流は電流検出部60の抵抗62(シャント抵抗)を流れる。そして、電流検出部60から出力される信号(抵抗62を流れる電流を電圧に変換し且つ増幅した電圧信号)は、RC回路(抵抗70及びコンデンサ72によって構成される回路)を介して制御部10の端子P4に入力される。この信号が図4に示すSCVモニタ電流である。また、電流検出部60から出力される信号(抵抗62を流れる電流を電圧に変換し且つ増幅した電圧信号)は、上述したようにコンパレータ30の負側の入力端子に入力され、正側に入力される指令値(分圧回路及びRC回路を介して正側の入力端子に入力される出力基本Duty信号)と比較されることになる。そして、コンパレータ30において上記比較結果が出力され、その出力信号(出力実Duty信号)は、第1スイッチ40に入力されると共に、制御部10の端子P2に入力される。なお、コンパレータ30からの出力信号(出力実Duty信号)は、電流検出部60から出力される信号(抵抗62を流れる電流を電圧に変換し且つ増幅した電圧信号)と、分圧回路及びRC回路を介して正側の入力端子に入力される出力基本Duty信号との比較結果として生成されるため、端子P1からの制御信号(出力基本Duty信号)とは位相が多少ずれることになる。
(判定処理)
次に、図4等を参照し、吸入調量弁駆動装置1における判定処理について説明する。図3の処理は例えば制御部10によって短い時間間隔で定期的に実行される処理であり、まず、本異常状態が確定しているか否か(即ち、既に行われた図3の処理においてS5の判定がなされているか否か)を判断する。既に本異常状態が確定している場合には、S1にてNoに進む。一方、本異常状態が確定していない場合には、S1にてYesに進み、仮異常状態が成立しているか否かを判断する(S2)。ここでは、例えば、端子P1から出力される制御信号(出力基本デューティ)のデューティ比と、端子P2に入力される信号(即ち、第1スイッチ40に入力される実際の制御信号である出力実デューティ)のデューティ比との差が所定値以上である場合に、仮異常状態が成立していると判断し、S2にてYesに進む。
S2にてYesに進む場合(即ち、仮異常状態が成立している場合)には、第2スイッチ50に対しオフ信号を出力し、第2スイッチ50をオフ状態に切り替えてローサイド側の経路の通電を遮断する(S3)。本構成では、上述の「仮異常状態の成立」が「予め定められた所定条件の成立」に相当する。また、制御部10は、「切替部」の一例に相当し、予め定められた所定条件が成立するまでは、第2スイッチ50を導通状態に切り替え、当該所定条件が成立した場合に第2スイッチ50を非導通状態に切り替えるように機能しており、具体的には、「出力部」からの出力に応じた指令値のデューティ比と、コンパレータ30から出力されるオン信号とオフ信号とのデューティ比との差が所定値以上となったことを「所定条件の成立」として第2スイッチ50を非導通状態に切り替えるように機能する。
S3の処理により第2スイッチ50をオフ状態に切り替え、ローサイド側の経路の通電を遮断した場合、図1のような地絡が発生していない正常状態である場合には、吸入調量弁3への通電が遮断されるため、吸入調量弁3は全開状態となる。従って、コモンレール106内の圧力は、減圧することができないため上昇することになり、少なくともS3での通電遮断時点よりも高圧側へと振舞うこととなる。他方、図1のように地絡が発生した場合、デッドショートの場合でも、レアショートの場合でも、吸入調量弁3のローサイド側から外部へと電流が流れる経路が存在することになり、吸入調量弁3への通電が可能な状態となる。このように通電可能な状態であれば、通電電流量に応じた開度で吸入調量弁3が閉じられるため、S3での通電遮断時点よりもコモンレール106の圧力は減圧する側へと振舞うこととなる。つまり、本来振舞うべき理論値の圧力と逆側へ振舞うことになる。このように、S3で通電を遮断した後のコモンレール106の圧力が、S3で通電を遮断した時点のコモンレール106の圧力よりも減少した場合(即ち、コモンレール圧力が理論値と逆へ振舞ったことが判定できた場合)、S4にてYesに進み、本異常を確定する(S5)。S5で本異常を確定させた場合、エンジン出力の制限(例えば定常時に対して半分程度の制限や、エンジンストール等)などを行う。一方、S5の処理が行われない場合(即ち、S1でNo、S2でNo、S4でNoとなる場合)は、正常な状態であり、この場合、エンジン出力制限が継続している場合にはその出力制限を解除して通常のエンジン出力を復帰させる。
本構成では、制御部10が「判定部」の一例に相当し、上述の「切替部」によって第2スイッチ50が非導通状態に切り替えられた場合において、上述の「取得部」によって取得される圧力検出値の変化が、第2スイッチ50が非導通状態に切り替えられた場合の正規の圧力変化とは異なる圧力変化となった場合に異常と判定するように機能する。なお、この例では、第2スイッチ50が非導通状態に切り替えられた時点でのコモンレール内の圧力よりも圧力が増大する圧力変化が「非導通状態に切り替えられた場合の正規の圧力変化」である。そして、第2スイッチ50が非導通状態に切り替えられた時点でのコモンレール内の圧力よりも圧力が減少する圧力変化が「正規の圧力変化とは異なる圧力変化」である。
本構成では、所定条件成立時に第2スイッチ50を非導通状態に切り替え、その切替後に、正規の圧力変化(第2スイッチ50が非導通状態に切り替えられた場合にとるべき圧力変化)とは異なる圧力変化となった場合に異常と判定することができる。つまり、第2スイッチ50が非導通状態に切り替えられたにもかかわらず、正規の圧力変化とは異なる圧力変化が生じている場合、地絡発生に起因して吸入調量弁3に対し電流が供給され続けている可能性がある。従って、このような状態が生じたときに判定部(制御部10)によって異常と判定すれば、その後に適切な対応或いは処理を行いやすくなる。特にこの構成では、ある程度抵抗成分を含んだ地絡状態が発生した場合でも、第2スイッチ50が非導通状態に切り替えられたときには、正規の圧力変化とは異なる圧力変化が生じることになるため、その地絡状態の発生をより正確に検出しやすくなる。
なお、図1のようなハードウェア構成において、図6のように一意の閾値を定めて異常を検出する場合の比較例について説明する。図6のように、デッドショート発生時、ローサイド側コネクタへ電流が流入しないため、SCVモニタ電流はゼロ近傍を示す。この時、ハードウェアフィードバック制御により、電流が不足しているとみなされ、出力実Dutyを増やす側へと制御する。そして、出力実Dutyが増えた結果、吸入調量弁3への通電電流が大きくなるため、制御部10(マイコン)内のコモンレール圧力PID制御の働きにより、出力基本Dutyは電流を減少させる側へと振舞う。その結果、出力実Dutyが過大にもかかわらず、SCVモニタ電流値が閾値以下の微量のため、デッドショートであることを判定が可能である。しかしながら、図7の場合に問題となる。図7は、上述のレアショートが生じた場合の動作波形の例である。このケースでは、外部で抵抗成分を持って地絡が生じているため、ローサイド側コネクタへも幾らか電流が流入することになる。この時、指示電流、即ち出力基本Dutyの状態によっては、ハードウェアフィードバック制御で出力実Dutyを増大させることにより、不足した電流が補える場合がある。この状態の場合、出力基本Dutyまたは出力実Dutyがいずれか0%、ないし100%に到達した場合はそれ以上フィードバック制御を行なうことが出来ないため、コモンレール圧力を一定に保持できる領域は極めて限られる。また高応答制御を要求されるコモンレール圧力制御の応答遅れが発生したり、コモンレール圧力が追従できなくなった場合には、本来ローサイド地絡異常を判定すべきところを、SCVモニタ電流が閾値を下回らないため地絡異常と判定せず、コモンレール圧力制御異常、といった故障を判定してしまうことが考えられる。しかしながら、図4、図5等に示す本実施形態の方法によれば、このような問題を確実に解消することができる。
また、切替部(制御部10)は、出力部(制御部10)によって出力される指令値のデューティ比と、コンパレータ30から出力されるオン信号とオフ信号とのデューティ比との差が所定値以上となったことを所定条件の成立として第2スイッチ50を非導通状態に切り替えるようになっている。この構成では、レアショートが推定されるケースに対して適切に異常判定を行うことができる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
第1実施形態では、吸入調量弁3として、供給される駆動電流の電流値が0の時に全開となるバルブを用いているが、供給される駆動電流値が0の時に全閉となるバルブを用いてもよい。この構成では、第2スイッチ50をオフ状態としたときのコモンレール圧力の振る舞いが上記実施形態とは逆になるため、本異常の判定条件を逆にすればよい。即ち、この場合、S3の処理により第2スイッチ50をオフ状態に切り替え、ローサイド側の経路の通電を遮断した場合、図1のような地絡が発生していない正常状態である場合には、吸入調量弁3への通電が遮断されるため、吸入調量弁3は全閉状態となる。従って、コモンレール106内の圧力は、下降することになり、少なくともS3での通電遮断時点よりも低圧側へと振舞うこととなる。他方、図1のように地絡が発生した場合、デッドショートの場合でも、レアショートの場合でも、吸入調量弁3のローサイド側から外部へと電流が流れる経路が存在することになり、吸入調量弁3への通電が可能な状態となる。このように通電可能な状態であれば、通電電流量に応じた開度で吸入調量弁3が開かれるため、S3での通電遮断時点よりもコモンレール106の圧力は上昇する側へと振舞うこととなる。つまり、本来振舞うべき理論値の圧力と逆側へ振舞うことになる。このケースでは、S3で通電を遮断した後のコモンレール106の圧力が、S3で通電を遮断した時点のコモンレール106の圧力よりも増加した場合(即ち、コモンレール圧力が理論値と逆へ振舞ったことが判定できた場合)、S4にてYesに進み、本異常を確定することになる(S5)。
上記実施形態では、仮異常状態の成立を示す「所定条件」としてデューティ比の差が所定値以上であることを例示したが、例えば、端子P4でモニタされるモニタ電流が所定値以下である場合を「仮異常状態の成立」としてもよい。
或いは、圧力センサ80で検出されるコモンレール圧力が所定値以下の場合又は所定値以上の場合を「仮異常状態の成立」としてもよい。
1…吸入調量弁駆動装置
3…吸入調量弁
10…制御部(取得部、出力部、切替部、判定部)
30…コンパレータ(比較部)
40…第1スイッチ
50…第2スイッチ
60…電流検出部

Claims (3)

  1. コモンレール式燃料噴射システムに用いられ、駆動電流に応じて弁開度が制御される吸入調量弁(3)を駆動する吸入調量弁駆動装置(1)であって、
    コモンレール内の圧力を検出する圧力センサ(80)からの圧力検出値を取得する取得部(10)と、
    前記取得部(10)によって取得された前記圧力センサ(80)からの前記圧力検出値と、前記コモンレールでの目標圧力値とに基づき、前記コモンレール内の圧力を前記目標圧力値に近づけるように前記駆動電流の指令値をデューティ信号として出力する出力部(10)と、
    前記出力部(10)からの前記デューティ信号に基づいて、前記吸入調量弁(3)への前記駆動電流の供給状態をオン状態とオフ状態とに切り替える第1スイッチ(40)と、
    前記吸入調量弁(3)とグランドとの間の経路を導通状態と非導通状態とに切り替える第2スイッチ(50)と、
    予め定められた所定条件が成立するまでは、前記第2スイッチ(50)を導通状態に切り替え、前記所定条件が成立した場合に前記第2スイッチ(50)を非導通状態に切り替える切替部(10)と、
    前記切替部(10)によって前記第2スイッチ(50)が前記非導通状態に切り替えられた場合において、前記取得部(10)によって取得される前記圧力検出値の変化が、前記第2スイッチ(50)が前記非導通状態に切り替えられた場合の正規の圧力変化とは異なる圧力変化となった場合に異常と判定する判定部(10)と、
    を有することを特徴とする吸入調量弁駆動装置(1)。
  2. 前記吸入調量弁(3)とグランドとの間の前記経路に設けられ、前記吸入調量弁(3)から当該経路を介してグランドに流れる電流を反映した検出値を出力する電流検出部(60)と、
    前記電流検出部(60)によって出力された検出値と、前記出力部(10)からの制御信号に応じた指令値とを比較し、前記指令値が前記検出値を上回る場合にオン信号を出力し、前記指令値が前記検出値を下回る場合にオフ信号を出力する比較部(30)と、
    を備え、
    前記第1スイッチは、前記比較部(30)からの前記オン信号及び前記オフ信号に応じて前記吸入調量弁(3)への前記駆動電流の供給状態をオン状態とオフ状態とに切り替えることを特徴とする請求項1に記載の吸入調量弁駆動装置(1)。
  3. 前記切替部(10)は、前記指令値のデューティ比と、前記比較部(30)から出力される前記オン信号と前記オフ信号とのデューティ比との差が所定値以上となったことを前記所定条件の成立として前記第2スイッチ(50)を非導通状態に切り替えることを特徴とする請求項2に記載の吸入調量弁駆動装置(1)。
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