JP5965174B2 - 無線装置およびそれにおける基地局の切替方法 - Google Patents

無線装置およびそれにおける基地局の切替方法 Download PDF

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Description

この発明は、無線装置およびそれにおける基地局の切替方法に関するものである。
無線LAN(Local Area Network)は、家庭やオフィスなどで広く使われている。無線LANが普及するとともに、多くのアクセスポイント(AP)が設置されるが、これらのAPは、たとえ、通信データが発生しなくても、通常、電源がオンされたままで使用される。
このような、“つけっぱなし”になっているAPが過半数の時間で使用されていないため、電力は、無駄に消費される。
センサーネットワークでは、ウェイクアップ受信機を用いて通信が必要となっているときだけ、データの送信先をウェイクアップする手法が検討されている。
非特許文献1では、無線LANカードよりも低い電力を消費する802.15.4sensor motesを用いて同じ周波数である無線LANチャネルを観測し、送信元からの電波を検知すると、自端末の無線LANカードをウェイクアップする手法が提案されている。
また、特許文献1〜3および非特許文献2では、より低い電力を消費するウェイクアップ受信機を用いて無線LANカードをウェイクアップする手法が提案されている。
更に、特許文献1,2および非特許文献2では、ウェイクアップ信号の周波数が無線LANの周波数と異なるので、2つのアンテナが必要である。
特表2007−526655号公報 国際公開第04/100503号パンフレット 米国特許出願公開第2007/0253468号明細書
Nilesh Mishra, Kameswari Chebrolu, Bhaskaran Raman, Abhinav Pathak, Wakeon WLAN, WWW 2006. 石田繁己、鈴木誠、森戸貴、森川博之,低受信待機電力無線通信のための多段ウェイクアップ機構,IEICE technical report, information networks 107(525), 355-360, 2008-02-28.
しかし、従来の技術においては、アクセスポイントが無線LANモジュールを停止するスリープ状態にあるときに、迅速にハンドオーバーを行うことができないという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、基地局がスリープ状態にあっても迅速にハンドオーバーできる無線装置を提供することである。
また、この発明の別の目的は、基地局がスリープ状態にあっても迅速にハンドオーバーできる基地局の切替方法を提供することである。
この発明の実施の形態によれば、無線装置は、送信手段と、切替手段とを備える。送信手段は、第1の基地局と無線通信を行っているときに第1の基地局から受信した無線フレームの受信信号強度が第1のしきい値よりも小さいとき、第1の基地局と同じネットワーク識別子を有する第2の基地局へネットワーク識別子に基づいて生成したウェイクアップ信号を送信する。切替手段は、第2の基地局から制御フレームを受信したときの受信信号強度が第1のしきい値以上に設定された第2のしきい値よりも大きいとき接続先を第1の基地局から第2の基地局へ切り替える。
また、この発明の実施の形態によれば、基地局の切替方法は、送信手段が、第1の基地局と無線通信を行っているときに第1の基地局から受信した無線フレームの受信信号強度が第1のしきい値よりも小さいとき、第1の基地局と同じネットワーク識別子を有する第2の基地局へネットワーク識別子に基づいて生成したウェイクアップ信号を送信する第1のステップと、切替手段が、第2の基地局から制御フレームを受信したときの受信信号強度が第1のしきい値以上に設定された第2のしきい値よりも大きいとき接続先を第1の基地局から第2の基地局へ切り替える第2のステップとを備える。
この発明の実施の形態によれば、無線装置は、第1の基地局と無線通信を行っているときに第1の基地局から受信した無線フレームの受信信号強度が第1のしきい値よりも小さいとき、第2の基地局へウェイクアップ信号を送信して第2の基地局を起動状態へ移行させ、第2の基地局から受信した制御フレームの受信信号強度が第2のしきい値よりも大きいとき、第1の基地局から第2の基地局へ接続先を切り替える。
従って、第2の基地局がスリープ状態であっても、迅速にハンドオーバーできる。
この発明の実施の形態における無線通信ネットワークの概略図である。 図1に示す基地局の構成図である。 図2に示すウェイクアップ信号受信機の構成図である。 図1に示す端末装置の実施の形態1における構成を示す概略図である。 ビット列とフレーム長との関係を示す図である。 包絡線検波およびビット判定の概念図である。 累積値とビット列との変換表を示す図である。 実施の形態1における基地局の切替方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示す端末装置の実施の形態2における構成を示す概略図である。 実施の形態2におけるフレーム長変調の方法を示す図である。 実施の形態2における基地局の切替方法を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態における無線通信ネットワークの概略図である。図1を参照して、この発明の実施の形態における無線通信ネットワーク10は、基地局1〜3と、端末装置4とを備える。なお、図1においては、基地局2,3に帰属する端末装置は、省略されている。
基地局1〜3は、それぞれ、通信領域REG1〜REG3を有する。そして、通信領域REG1〜REG3は、一部が相互に重複している。また、基地局1〜3は、同じネットワーク識別子(ESSID:Extended Service Set Identifier)を有する。
基地局1〜3は、それぞれ、自己の通信領域REG1〜REG3内に存在する端末装置を管理するためのビーコンフレームBeacon(=制御フレーム)を定期的に送信するとともに、自己の通信領域REG1〜REG3内に存在する端末装置と無線通信を行う起動状態と、自己の通信領域REG1〜REG3内に存在する端末装置と無線通信(=データの送受信)を行うことができないスリープ状態とを有する。
基地局1〜3は、一定の期間、自己の通信領域REG1〜REG3内に存在する端末装置と無線通信を行わなかったとき、または自己に帰属する端末装置が存在しないとき(即ち、通信領域REG1〜REG3内に端末装置が存在しないとき)、起動状態からスリープ状態へ移行する。
また、基地局1〜3は、スリープ状態において、自己の通信領域REG1〜REG3内に存在する端末装置から自己をスリープ状態から起動状態へ移行させるためのウェイクアップ信号を受信すると、スリープ状態から起動状態へ移行する。そして、基地局1〜3は、自己の通信領域REG1〜REG3内に存在する端末装置と無線通信を行う。この場合、基地局1〜3は、例えば、2.45GHz帯で自己の通信領域REG1〜REG3内に存在する端末装置と無線通信を行う。
端末装置4は、基地局1の通信領域REG1内に配置されており、基地局1と無線通信を行う。
また、端末装置4は、通信領域REG1から他の通信領域(通信領域REG2,REG3のいずれか)へ移動するとき、後述する方法によって、ウェイクアップ信号を基地局2,3へ送信し、接続先を基地局1から他の基地局(基地局2,3のいずれか)へ切り替える。
[実施の形態1]
図2は、図1に示す基地局1の構成図である。図2を参照して、基地局1は、アンテナ11と、切替器12と、ウェイクアップ信号受信機13と、メイン装置14と、電源15とを含む。
アンテナ11は、切替器12を介してウェイクアップ信号受信機13またはメイン装置14に接続される。
切替器12は、アンテナ11と、ウェイクアップ信号受信機13およびメイン装置14との間に接続される。
アンテナ11は、無線通信によって端末装置4から無線フレームを受信し、その受信した無線フレームを切替器12を介してウェイクアップ信号受信機13またはメイン装置14へ出力する。また、アンテナ11は、メイン装置14から受けた無線フレームを無線通信によって端末装置4へ送信する。
切替器12は、メイン装置14からの制御信号CTLに応じて、アンテナ11をウェイクアップ信号受信機13またはメイン装置14に接続する。
ウェイクアップ信号受信機13は、例えば、100μWの電力を電源15から受け、その受けた電力によって駆動される。また、ウェイクアップ信号受信機13は、メイン装置14がスリープ状態にあるとき、切替器12を介してアンテナ11に接続される。そして、ウェイクアップ信号受信機13は、アンテナ11を介して端末装置4から無線フレームを受信すると、その受信した無線フレームの長さによって表されるウェイクアップIDを検出し、その検出したウェイクアップIDが基地局1のIDに一致するか否かを判定する。ウェイクアップ信号受信機13は、ウェイクアップIDが基地局1のIDに一致すると判定したとき、起動信号を生成し、その生成した起動信号をメイン装置14へ出力する。
一方、ウェイクアップ信号受信機13は、ウェイクアップIDが基地局1のIDに一致しないとき、無線フレームを破棄する。そして、ウェイクアップ信号受信機13は、無線フレームの受信を待つ状態になる。
なお、ウェイクアップ信号受信機13は、基地局1をウェイクアップさせるための無線フレームを受信する機能のみを有し、無線フレームを送信する機能を有しない。
メイン装置14は、例えば、7Wの電力を電源15から受け、その受けた電力によって駆動される。
メイン装置14は、起動状態であるとき、アンテナ11を介して端末装置4と無線通信を行い、有線ケーブル20を介して他の通信装置と通信を行う。
また、メイン装置14は、一定の期間T1、端末装置4と無線通信を行わなかったとき、または基地局1に帰属する端末装置が存在しないとき、起動状態からスリープ状態へ移行する。なお、一定の期間T1は、例えば、数十秒に設定される。
更に、メイン装置14は、スリープ状態にあるときに、ウェイクアップ信号受信機13から起動信号を受けると、スリープ状態から起動状態へ移行する。
電源15は、100μWの電力をウェイクアップ信号受信機13へ供給し、7Wの電力をメイン装置14へ供給する。
切替器12は、スイッチ121と、端子122,123とを含む。メイン装置14は、無線通信モジュール141と、有線通信モジュール142と、ホストシステム143とを含む。
スイッチ121は、アンテナ11に接続される。端子122は、ウェイクアップ信号受信機13に接続される。端子123は、無線通信モジュール141に接続される。
スイッチ121は、メイン装置14のホストシステム143から制御信号CTLを受ける。そして、スイッチ121は、その制御信号CTLによってアンテナ11を端子122または端子123に接続する。
この場合、制御信号CTLは、L(論理ロー)レベルの信号、またはH(論理ハイ)レベルの信号からなる。そして、スイッチ121は、制御信号CTLがLレベルの信号からなる場合、アンテナ11を端子122に接続し、制御信号CTLがHレベルの信号からなる場合、アンテナ11を端子123に接続する。
無線通信モジュール141は、ホストシステム143からコマンド信号COM1を受けると、起動状態からスリープ状態へ移行し、ホストシステム143からコマンド信号COM2を受けると、スリープ状態から起動状態へ移行する。なお、このスリープ状態は、無線通信モジュール141が動作を停止した状態である。
そして、無線通信モジュール141は、起動状態へ移行すると、基地局1が起動したことを端末装置4へ通知するための無線フレーム(起動通知)を生成し、その生成した無線フレーム(起動通知)を端末装置4へ送信する。
その後、無線通信モジュール141は、アンテナ11を介してビーコンフレームBeaconを定期的に送信し、端末装置4との間で無線通信リンクを確立する。そして、無線通信モジュール141は、端末装置4と無線通信を行う。この場合、無線通信モジュール141は、端末装置4から受信した無線フレームからデータを取り出してホストシステム143へ出力し、ホストシステム143から受けたデータを含む無線フレームを生成して端末装置4へ送信する。
有線通信モジュール142は、有線ケーブル20を介して他の通信装置からデータを受信し、その受信したデータをホストシステム143へ出力する。
また、有線通信モジュール142は、ホストシステム143からデータを受け、その受けたデータを有線ケーブル20を介して他の通信装置へ送信する。
更に、有線通信モジュール142は、ホストシステム143からコマンド信号COM1を受けると、起動状態からスリープ状態へ移行し、ホストシステム143からコマンド信号COM2を受けると、スリープ状態から起動状態へ移行する。なお、このスリープ状態は、有線通信モジュール142が動作を停止した状態である。
ホストシステム143は、一定の期間T1、端末装置4からの無線フレームを無線通信モジュール141を介して受けないとき、または通信範囲REG1内に端末装置が存在しないとき、コマンド信号COM1を生成し、その生成したコマンド信号COM1を無線通信モジュール141および有線通信モジュール142へ出力するとともに、Lレベルの制御信号CTLを生成して切替器12へ出力する。そして、ホストシステム143は、スリープ状態(=停止状態)へ移行する。
また、ホストシステム143は、ウェイクアップ信号受信機13から起動信号を受けると、スリープ状態から起動状態へ移行する。そして、ホストシステム143は、コマンド信号COM2を生成し、その生成したコマンド信号COM2を無線通信モジュール141および有線通信モジュール142へ出力するとともに、Hレベルの制御信号CTLを生成して切替器12へ出力する。
更に、ホストシステム143は、無線通信モジュール141からデータを受けると、その受けたデータを有線通信モジュール142へ出力する。
更に、ホストシステム143は、有線通信モジュール142からデータを受けると、その受けたデータを無線通信モジュール141へ出力する。
更に、ホストシステム143は、通信範囲REG1内に存在する端末装置を管理する。
図3は、図2に示すウェイクアップ信号受信機13の構成図である。図3を参照して、ウェイクアップ信号受信機13は、包絡線検波器131と、ビット判定器132と、フレーム長検出器133と、ID識別器134とを含む。
包絡線検波器131は、アンテナ11および切替器12を介して電波を受信し、その受信した受信電波を包絡線検波し、その検波した検波信号をビット判定器132へ出力する。
ビット判定器132は、包絡線検波器131から受けた検波信号を“0”または“1”のビット値に変換し、その変換後のビット列をフレーム長検出器133へ出力する。
フレーム長検出器133は、ビット判定器132から受けたビット列に基づいて無線フレームのフレーム長を検出する。より具体的には、フレーム長検出器133は、“1”のビット値の個数を累計し、“0”のビット値が入力されれば、累計値をID識別器134へ出力するとともに、累計値をリセットする。
ID識別器134は、累計値をフレーム長検出器133から受け、その受けた累計値を後述する方法によってビット列に変換する。そして、ID識別器134は、その変換したビット列を保持する。
そうすると、ID識別器134は、保持したビット列が基地局1の識別情報(ID)に一致するとき、起動信号を生成してホストシステム143へ出力する。
なお、ID識別器134は、保持したビット列のビット長がウェイクアップIDの長さを超える場合、ビット列のうち、最も古いビット値から順に破棄する。
このように、ウェイクアップ信号受信機13は、バンドパスフィルタを備えていないので、アンテナ11を介して受信した全ての受信電波に基づいてウェイクアップIDを検出する。即ち、ウェイクアップ信号受信機13は、無線通信ネットワーク10において使用可能な全てのチャネルのいずれかで送信された電波を受信してウェイクアップIDを検出する。
なお、図1に示す基地局2,3の各々も、図2および図3に示す基地局1と同じ構成からなる。
図4は、図1に示す端末装置4の実施の形態1における構成を示す概略図である。図4を参照して、端末装置4は、アンテナ41と、無線通信モジュール42と、ホストシステム43とを含む。ホストシステム43は、ウェイクアップ信号生成部431を含む。
無線通信モジュール42は、アンテナ41を介して基地局1から起動通知を受信すると、基地局1との間で無線通信リンクを確立し、基地局1との間で無線通信を行う。
この場合、無線通信モジュール42は、アンテナ41を介して基地局1から無線フレームを受信し、その受信した無線フレームを復調してデータを取り出し、その取り出したデータをホストシステム43へ出力する。また、無線通信モジュール42は、基地局1から無線フレームを受信したときの受信信号強度RSSI1を検出し、その検出した受信信号強度RSSI1をホストシステム43へ出力する。更に、無線通信モジュール42は、ホストシステム43からデータを受け、その受けたデータを含む無線フレームを生成し、その生成した無線フレームを無線LANによる変調方式によって変調し、その変調した無線フレームをアンテナ41を介して基地局1へ送信する。
無線通信モジュール42は、ホストシステム43のウェイクアップ信号生成部431からウェイクアップIDを受けると、その受けたウェイクアップIDを後述する方法によってフレーム長変調し、そのフレーム長変調したウェイクアップID(=ウェイクアップ信号)をアンテナ41を介して基地局2,3へ送信する。
無線通信モジュール42は、ウェイクアップ信号を送信した後、アンテナ41を介して基地局2および/または基地局3からビーコンフレームBeaconを受信すると、そのビーコンフレームBeaconを受信したときの受信信号強度RSSIj(j=2,3)を検出し、その検出した受信信号強度RSSIjをホストシステム43へ出力する。
無線通信モジュール42は、接続先を基地局1から他の基地局(基地局2または基地局3)へ切り替えるためのコマンド信号COM4をホストシステム43から受けると、接続先を基地局1から他の基地局(基地局2または基地局3)へ切り替える。
ホストシステム43は、無線通信モジュール42がアンテナ41を介して受信したビーコンフレームBeaconを無線通信モジュール42から受ける。そして、ホストシステム43は、その受けたビーコンフレームBeaconに含まれるESSIDまたはBSSIDを取り出して管理するとともに、ESSIDまたはBSSIDに基づいて、端末装置4が帰属する基地局1を管理する。
また、ホストシステム43は、基地局1からビーコンフレームBeaconを受信しないとき、基地局1がスリープ状態であると判定し、コマンド信号COM3およびESSID(またはBSSID)をウェイクアップ信号生成部431へ出力する。
更に、ホストシステム43は、しきい値th1,th2を保持しており、受信信号強度RSSI1を無線通信モジュール42から受けると、受信信号強度RSSI1がしきい値th1よりも小さいか否かを判定する。そして、ホストシステム43は、受信信号強度RSSI1がしきい値th1よりも小さいとき、コマンド信号COM3およびESSID(またはBSSID)をウェイクアップ信号生成部431へ出力する。また、ホストシステム43は、受信信号強度RSSI1がしきい値th1以上であるとき、コマンド信号COM3およびESSID(またはBSSID)をウェイクアップ信号生成部431へ出力しない。
なお、しきい値th1は、例えば、−70dBmに設定され、しきい値th2は、例えば、−60dBmに設定される。
更に、ホストシステム43は、受信信号強度RSSIjを無線通信モジュール42から受けると、受信信号強度RSSIjがしきい値th2よりも大きいか否かを判定する。そして、ホストシステム43は、受信信号強度RSSIjがしきい値th2よりも大きいとき、コマンド信号COM4を生成して無線通信モジュール42へ出力する。また、ホストシステム43は、受信信号強度RSSIjがしきい値th2以下であるとき、コマンド信号COM4を無線通信モジュール42へ出力しない。
更に、ホストシステム43は、無線通信モジュール42からデータを受けるとともに、データを生成して無線通信モジュール42へ出力する。
ウェイクアップ信号生成部431は、コマンド信号COM3およびESSID(またはBSSID)をホストシステム43から受けると、ESSID、BSSID、およびそれらのハッシュ値のいずれかからなるウェイクアップIDを生成し、その生成したウェイクアップIDを無線通信モジュール42へ出力する。なお、ウェイクアップIDは、端末装置4が起動させる基地局を示す情報である。
図5は、ビット列とフレーム長との関係を示す図である。図5を参照して、テーブルTBL1は、ビット列とフレーム長とを含む。ビット列およびフレーム長は、相互に対応付けられる。
1000μsのフレーム長は、ビット列“00”に割り当てられ、1200μsのフレーム長は、ビット列“01”に割り当てられ、1400μsのフレーム長は、ビット列“10”に割り当てられ、1600μsのフレーム長は、ビット列“11”に割り当てられる。
例えば、ウェイクアップIDが“10110010”のビット列からなる場合、ビット列“10110010”は、2ビットのビット列“10”,“11”,“00”,“10”に分割される。
そして、1400μsのフレーム長がビット列“10”に割り当てられ、1600μsのフレーム長がビット列“11”に割り当てられ、1000μsのフレーム長がビット列“00”に割り当てられ、1400μsのフレーム長がビット列“10”に割り当てられる。
その結果、“10110010”のウェイクアップIDは、1400μs/1600μs/1000μs/1400μsのフレーム長にフレーム長変調される。
端末装置4の無線通信モジュール42は、テーブルTBL1を保持している。そして、無線通信モジュール42は、ウェイクアップIDをウェイクアップ信号生成部431から受けると、その受けたウェイクアップIDを2ビットづつのビット列に分割し、テーブルTBL1を参照して、その分割した2ビットの各ビット列にフレーム長を割り当てる。
そうすると、無線通信モジュール42は、ウェイクアップIDをフレーム長変調したときのフレーム長を有する無線フレームをアンテナ41を介して送信する。
なお、無線通信モジュール42は、ウェイクアップIDがビット列“10110010”以外のビット列からなる場合も、同様にして、ウェイクアップIDをフレーム長変調して送信する。
図6は、包絡線検波およびビット判定の概念図である。図6を参照して、ウェイクアップ信号受信機13の包絡線検波器131は、アンテナ11および切替器12を介して無線フレームFRを受信する。無線フレームFRは、例えば、1000(μs)のフレーム長Lを有する((a)参照)。
包絡線検波器131は、無線フレームFRの包絡線EVLを検出し、その検出した包絡線EVLを10(μs)毎に検波し、検波値I〜I101を検出する((b)参照)。
そして、包絡線検波器131は、検波値I〜I101をビット判定器132へ出力する。ビット判定器132は、検波値I〜I101をビット判定し、“111・・・1110”のビット列を得る。そして、ビット判定器132は、“111・・・1110”のビット列をフレーム長検出器133へ出力する。
フレーム長検出器133は、“111・・・1110”のビット列の先頭から“1”のビット値の個数を累積し、“100”の累積値を検出する。そして、フレーム長検出器133は、101個目のビット値が“0”であるので、“100”の累積値cをID識別器134へ出力するとともに、累積値cをリセットする。
なお、無線フレームFRが1000μs以外のフレーム長を有する場合も、上述した方法によって累積値cが検出される。
図7は、累積値とビット列との変換表を示す図である。図7を参照して、テーブルTBL2は、累積値とビット列とを含む。累積値およびビット列は、相互に対応付けられる。
“00”のビット列は、100の累積値cに対応付けられる。“01”のビット列は、120の累積値cに対応付けられる。“10”のビット列は、140の累積値cに対応付けられ、“11”のビット列は、160の累積値cに対応付けられる。
ID識別器134は、テーブルTBL2を保持している。そして、ID識別器134は、フレーム長検出器133から100の累積値cを受けると、テーブルTBL2を参照して“00”のビット列を検出する。また、ID識別器134は、フレーム長検出器133から120の累積値cを受けると、テーブルTBL2を参照して“01”のビット列を検出する。ID識別器134は、他の累積値cをフレーム長検出器133から受けた場合も、テーブルTBL2を参照してビット列を検出する。
そして、ID識別器134は、その検出した2ビットのビット列を配列してウェイクアップID=“10110010”を取得し、その取得したウェイクアップID=“10110010”が基地局(基地局1〜3のいずれか)の識別情報(ID)に一致する場合、起動信号を生成してメイン装置14へ出力する。
図8は、実施の形態1における基地局の切替方法を説明するためのフローチャートである。
端末装置4は、通信領域REG1と通信領域REG2との重複領域に存在するとき、基地局1,2の両方からビーコンフレームBeaconを受信する。また、端末装置4は、通信領域REG1と通信領域REG3との重複領域に存在するとき、基地局1,3の両方からビーコンフレームBeaconを受信する。更に、端末装置4は、通信領域REG1〜REG3の重複領域に存在するとき、基地局1〜3の全てからビーコンフレームBeaconを受信する。従って、端末装置4は、過去に、上述した重複領域へ移動したとき、基地局2,3からもビーコンフレームBeaconを受信し、ホストシステム43は、基地局2,3のESSIDを保持している。そして、端末装置4が通信領域REG1から他の通信領域(通信領域REG2,REG3のいずれか)へ移動するとき、基地局2,3がスリープ状態へ移行していることも想定される。
そこで、図8においては、基地局2,3がスリープ状態であり、端末装置4のホストシステム43が基地局2,3のESSIDを保持していることを前提として基地局の切替方法を説明する。
図8を参照して、端末装置4は、基地局1との間で無線通信を行っている(ステップS1)。
そして、端末装置4の無線通信モジュール42は、基地局1からアンテナ41を介して無線フレームを受信すると、無線フレームを受信したときの受信信号強度RSSI1を検出し(ステップS2)、その検出した受信信号強度RSSI1をホストシステム43へ出力する。
その後、端末装置4のホストシステム43は、受信信号強度RSSI1を無線通信モジュール42から受け、その受けた受信信号強度RSSI1がしきい値th1よりも小さいか否かを判定する(ステップS3)。
ステップS3において、受信信号強度RSSI1がしきい値th1よりも小さいと判定されると、ホストシステム43は、基地局2,3のESSIDおよびコマンド信号COM3をウェイクアップ信号生成部431へ出力する。
端末装置4のウェイクアップ信号生成部431は、コマンド信号COM3に応じて、ESSIDのハッシュ値を演算してウェイクアップIDを生成する。また、ウェイクアップ信号生成部431は、任意のペイロードサイズを有する意味の無いデータDataを生成する。そして、ウェイクアップ信号生成部431は、その生成したウェイクアップIDおよびデータDataを無線通信モジュール42へ出力する。
端末装置4の無線通信モジュール42は、ウェイクアップIDおよびデータDataを受けると、テーブルTBL1を参照して、その受けたウェイクアップIDをフレーム長に変調してウェイクアップIDを構成する複数のフレーム長を生成する。そして、無線通信モジュール42は、その生成した複数のフレーム長を有するように伝送レートを調整して複数の無線フレームを送信する。
例えば、ウェイクアップIDが“10110010”のビット列からなる場合、無線通信モジュール42は、ビット列“10110010”を2ビットのビット列“10”,“11”,“00”,“10”に分割する。
そして、無線通信モジュール42は、テーブルTBL1を参照して、ビット列“10”に1400μsのフレーム長を割り当て、ビット列“11”に1600μsのフレーム長を割り当て、ビット列“00”に1000μsのフレーム長を割り当て、ビット列“10”に1400μsのフレーム長を割り当てる。
その結果、無線通信モジュール42は、“10110010”のウェイクアップIDを構成する4個のフレーム長1400μs,1600μs,1000μs,1400μsを生成する。
そして、無線通信モジュール42は、伝送レートとデータ長とを調整してフレーム長が1400μsになるようにデータDataを送信し、その後、伝送レートとデータ長とを調整してフレーム長が1600μsになるようにデータDataを送信し、引き続いて、伝送レートとデータ長とを調整してフレーム長が1000μsになるようにデータDataを送信し、最後に、伝送レートとデータ長とを調整してフレーム長が1400μsになるようにデータDataを送信する。この場合、無線通信モジュール42は、基地局1との無線通信に用いているチャネルと異なるチャネルに切り替えてフレーム長が1400μs,1600μs,1000μs,1400μsになるようにデータDataを送信する。
このように、端末装置4は、基地局1との無線通信に用いているチャネルと異なるチャネルでフレーム長変調によってウェイクアップ信号を送信する(ステップS4)。
そして、端末装置4の無線通信モジュール42は、一定期間T2だけ待機する(ステップS5)。なお、一定期間T2は、例えば、1秒に設定される。
基地局2,3のウェイクアップ信号受信機13は、端末装置4から送信された複数の無線フレーム(=ウェイクアップ信号)を受信し、その受信した複数の無線フレーム(=ウェイクアップ信号)に基づいて、上述した方法によってフレーム長を検出し、テーブルTBL2を参照して、その検出したフレーム長を2ビットのビット列に変換して“10110010”からなるウェイクアップIDを取得する。そして、基地局2のウェイクアップ信号受信機13は、その取得したウェイクアップID=“10110010”が基地局2のIDに一致するとき、起動信号を生成してメイン装置14へ出力し、メイン装置14は、スリープ状態から起動状態へ移行する。基地局3も同様にしてスリープ状態から起動状態へ移行する。即ち、基地局2,3は、ウェイクアップ信号に基づいて起動する(ステップS6)。
そして、基地局2,3の無線通信モジュール141は、ビーコンフレームBeaconを定期的に送信する(ステップS7)。
端末装置4の無線通信モジュール42は、全てのチャネルでバックグラウンドスキャンを行う(ステップS8)。そして、無線通信モジュール42は、ビーコンフレームBeaconを受信し、ビーコンフレームBeaconを受信したときの受信信号強度RSSIjを検出する(ステップS9)。即ち、無線通信モジュール42は、基地局2からビーコンフレームBeaconを受信したときの受信信号強度RSSI2と、基地局3からビーコンフレームBeaconを受信したときの受信信号強度RSSI3とを検出する。
そして、無線通信モジュール42は、その検出した受信信号強度RSSIjをホストシステム43へ出力する。
端末装置4のホストシステム43は、受信信号強度RSSIjを受けると、受信信号強度RSSIjがしきい値th2よりも大きいか否かを判定する(ステップS10)。
ステップS10において、受信信号強度RSSIjがしきい値th2よりも大きいと判定されたとき、ホストシステム43は、コマンド信号COM4を生成して無線通信モジュール42へ出力する。なお、コマンド信号COM4は、接続先を切り替えるべき基地局(基地局2,3のいずれか)を示す情報を含む。また、受信信号強度RSSI2,RSSI3の両方がしきい値th2よりも大きいとき、接続先を切り替えるべき基地局は、基地局2,3から任意に選択される。
無線通信モジュール42は、コマンド信号COM4に応じて、受信信号強度RSSIjが得られた基地局(基地局2または基地局3)へ接続先を切り替える(ステップS11)。
一方、ステップS10において、受信信号強度RSSIjがしきい値th2以下であると判定されたとき、ホストシステム43は、受信信号強度RSSI1がしきい値t1よりも小さいか否かを更に判定する(ステップS12)。
ステップS12において、受信信号強度RSSI1がしきい値th1よりも小さいと判定されたとき、一連の動作は、ステップS4へ戻り、ステップS4〜ステップS12が実行される。
一方、ステップS12において、受信信号強度RSSI1がしきい値th1以上であると判定されたとき、またはステップS11の後、一連の動作は、終了する。
このように、基地局2,3がスリープ状態にあるときに、端末装置4は、基地局1から受信した無線フレームの受信信号強度RSSI1がしきい値th1よりも小さいと判定されたとき、フレーム長変調によってウェイクアップ信号を基地局2,3へ送信して基地局2,3を起動状態へ移行させ、基地局2,3のうち、受信信号強度RSSIjがしきい値th2よりも大きくなる基地局(基地局2,3のいずれか)へ接続先を切り替える。
従って、基地局2,3がスリープ状態にあっても、端末装置4は、迅速にハンドオーバーできる。
また、端末装置4は、受信信号強度RSSI1がしきい値th1よりも小さいときにウェイクアップ信号を送信するが(ステップS3の“YES”およびステップS4参照)、これは、端末装置4が通信領域REG1と通信領域REG2および/または通信領域REG3との境界領域へ移動し、基地局1から受信した無線フレームの受信信号強度RSSI1が小さくなったので、ハンドオーバーする必要があるからである。従って、しきい値th1は、端末装置4が通信領域REG1と通信領域REG2および/または通信領域REG3との境界領域へ移動したことを示す受信信号強度に設定される。
なお、実施の形態1においては、しきい値th2は、一般的に、しきい値th1以上の値に設定される。そして、実施の形態1においては、しきい値th2は、しきい値th1と同じであってもよい。
[実施の形態2]
図9は、図1に示す端末装置4の実施の形態2における構成を示す概略図である。図1に示す端末装置4は、実施の形態2においては、図9に示す端末装置4Aからなる。
図9を参照して、端末装置4Aは、図4に示す端末装置4の無線通信モジュール42を無線通信モジュール42Aに代えたものであり、その他は、端末装置4と同じである。
無線通信モジュール42Aは、ウェイクアップIDをウェイクアップ信号生成部431から受けると、基地局1との無線通信に用いられているデータのデータ長をウェイクアップIDに応じて変調して送信する。
無線通信モジュール42Aは、その他、無線通信モジュール42と同じ機能を果たす。
図10は、実施の形態2におけるフレーム長変調の方法を示す図である。端末装置4Aが基地局1との無線通信に用いているデータを200バイトのデータとする。そして、200バイトのデータが“00”のビット列に割り当てられ、205バイトのデータが“01”のビット列に割り当てられ、210バイトのデータが“10”のビット列に割り当てられ、215バイトのデータが“11”のビット列に割り当てられる。
この場合、200バイトのデータに5バイトのパディングを追加することによって205バイトのデータが生成され、200バイトのデータに10バイトのパディングを追加することによって210バイトのデータが生成され、200バイトのデータに15バイトのパディングを追加することによって215バイトのデータが生成される。
そして、無線フレームFR1〜FR4は、それぞれ、200バイトのデータ、205バイトのデータ、210バイトのデータおよび215バイトのデータからなる(図10の(a)参照)。
無線通信モジュール42Aは、ウェイクアップIDを受けると、ウェイクアップIDを構成するビット列を先頭から2ビットづつに分割し、その分割した2ビットの各ビット列に図10の(a)に示す方法に従って各データ長を有するデータを割り当ててウェイクアップIDを構成する複数の無線フレームを生成する。
例えば、ウェイクアップIDが“10110010”からなる場合、無線通信モジュール42Aは、ウェイクアップID=“10110010”を構成する無線フレームFR3/FR4/FR1/FR3を生成する。
そして、無線通信モジュール42Aは、その生成した複数の無線フレームFR3/FR4/FR1/FR3を一定の伝送レートで送信する。
また、5.5Mbpsの伝送レートが“00”のビット列に割り当てられ、11Mbpsの伝送レートが“01”のビット列に割り当てられ、22Mbpsの伝送レートが“10”のビット列に割り当てられ、44Mbpsの伝送レートが“11”のビット列に割り当てられる。
そして、無線通信モジュール42Aは、一定のデータ長を有するデータ(例えば、200バイトのデータ)をウェイクアップIDを構成するビット列に応じた伝送レート(5.5Mbps,11Mbps,22Mbps,44Mbpsのいずれか)で送信する。より具体的には、無線通信モジュール42Aは、ウェイクアップIDを構成するビット列を2ビットづつのビット列に分割し、その分割した各ビット列に応じて5.5Mbps,11Mbps,22Mbps,44Mbpsのいずれかの伝送レートを選択し、その選択した伝送レートを用いて一定のデータ長を有するデータを送信する。
その結果、“00”のビット列に対応する無線フレームFR1は、フレーム長L1を有し、“01”のビット列に対応する無線フレームFR2は、フレーム長L2を有し、“10”のビット列に対応する無線フレームFR3は、フレーム長L3を有し、“11”のビット列に対応する無線フレームFR4は、フレーム長L4を有する(図10の(b)参照)。
更に、無線通信モジュール42Aは、1000バイトのデータをフラグメンテーションによって200バイト、220バイト、280バイトおよび300バイトの4個のデータに分割する。そして、無線通信モジュール42Aは、“00”のビット列に応じて、200バイトのデータが1000μsのフレーム長を有するように伝送レートを調整して送信する。また、無線通信モジュール42Aは、“01”のビット列に応じて、220バイトのデータが1200μsのフレーム長を有するように伝送レートを調整して送信する。更に、無線通信モジュール42Aは、“10”のビット列に応じて、280バイトのデータが1400μsのフレーム長を有するように伝送レートを調整して送信する。更に、無線通信モジュール42Aは、“11”のビット列に応じて、300バイトのデータが1600μsのフレーム長を有するように伝送レートを調整して送信する。
その結果、“00”のビット列に対応する無線フレームFR1は、1000μsのフレーム長を有し、“01”のビット列に対応する無線フレームFR2は、1200μsのフレーム長を有し、“10”のビット列に対応する無線フレームFR3は、1400μsのフレーム長を有し、“11”のビット列に対応する無線フレームFR4は、1600μsのフレーム長を有する(図10の(c)参照)。
なお、図10の(a),(b)においては、端末装置4Aが基地局1との無線通信に用いるデータのデータ長が200バイトである場合を例にしたが、実際には、200バイトに限らず、任意のデータ長であってもよい。即ち、無線通信モジュール42Aは、ウェイクアップIDをウェイクアップ信号生成部431から受けたときに、ホストシステム43から受けたデータに、図10の(a)または図10の(b)に示す方法によってフレーム長変調したウェイクアップ信号を重畳して送信すればよい。
また、図10の(b)においては、伝送レートは、5.5Mbps,11Mbps,22Mbps,44Mbpsの伝送レートに限らず、これらの伝送レート以外の伝送レートをビット列“00”,“01”,“10”,“11”に割り当ててもよい。
更に、図10の(c)においては、1000バイトのデータを200バイト、220バイト、280バイトおよび300バイトの4個のデータに分割すると説明したが、実際には、1000バイトに限らず、任意のデータ長を有するデータを分割してもよい。即ち、無線通信モジュール42Aは、ウェイクアップIDをウェイクアップ信号生成部431から受けたときに、ホストシステム43から受けたデータをフラグメンテーションによって複数のデータに分割し、その分割した複数のデータに図10の(c)に示す方法によってフレーム長変調したウェイクアップ信号を重畳して送信すればよい。
図11は、実施の形態2における基地局の切替方法を示すフローチャートである。なお、図11は、図8における前提と同じ前提に基づいて基地局の切替方法を示す。
図11に示すフローチャートは、図8に示すフローチャートのステップS4をステップS4Aに代えたものであり、その他は、図8に示すフローチャートと同じである。
図11を参照して、一連の動作が開始されると、上述したステップS1〜ステップS3が順次実行される。
そして、ステップS3において受信信号強度RSSI1がしきい値th1よりも小さいと判定されたとき、またはステップS12において、受信信号強度RSSI1がしきい値th1よりも小さいと判定されたとき、無線通信モジュール42Aは、図10の(a)〜(c)のいずれかの方法によって、基地局1との無線通信に用いているデータに重畳してウェイクアップ信号を送信する(ステップS4A)。
その後、上述したステップS5〜ステップS12が順次実行される。そして、ステップS11の後、またはステップS12において、受信信号強度RSSI1がしきい値th1よりも小さいと判定されたとき、一連の動作が終了する。
このように、端末装置4Aは、フレーム長変調によってウェイクアップ信号を基地局1との無線通信に用いているデータに重畳して基地局2,3へ送信し、基地局2,3を起動状態へ移行させ、しきい値th2よりも大きい受信信号強度RSSIjが得られた基地局(基地局2,3のいずれか)に接続先を切り替える。
従って、基地局2,3がスリープ状態にあっても、端末装置4は、迅速にハンドオーバーできる。
実施の形態2におけるその他の説明は、実施の形態1と同じである。
上述した実施の形態1,2においては、端末装置4,4Aは、基地局2,3から受信したビーコンフレームBeaconの受信信号強度RSSIjを検出し、その検出した受信信号強度RSSIjがしきい値th2よりも大きいとき、接続先を基地局1から他の基地局(基地局2,3のいずれか)に切り替える。
従って、実施の形態1,2において説明した基地局の切替は、MAC(Media Access Control)層で実現される。その結果、迅速にハンドオーバーできる。
なお、この発明の実施の形態においては、受信信号強度RSSI1がしきい値th1よりも小さいときウェイクアップ信号を送信する無線通信モジュール42,42Aは、「送信手段」を構成する。
また、この発明の実施の形態においては、受信信号強度RSSIjがしきい値th2よりも大きいとき接続先を基地局1から他の基地局(基地局2,3のいずれか)へ切り替える無線通信モジュール42,42Aは、「切替手段」を構成する。
更に、この発明の実施の形態においては、基地局2,3からビーコンフレームBeaconを受信する無線通信モジュール42,42Aは、「受信手段」を構成する。
更に、この発明の実施の形態においては、ビーコンフレームBeaconを受信したときの受信信号強度RSSIjを検出する無線通信モジュール42,42Aは、「検出手段」を構成する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、無線装置およびそれにおける基地局の切替方法に適用される。
1〜3 基地局、4,4A 端末装置、10 無線通信システム、20 有線ケーブル、1,41 アンテナ、12 切替器、13 ウェイクアップ信号受信機、14 メイン装置、15 電源、42,42A,141 無線通信モジュール、43,143 ホストシステム、121 スイッチ、122,123 端子、131 包絡線検波器、132 ビット判定器、133 フレーム長検出器、134 ID識別器、142 有線通信モジュール、431 ウェイクアップ信号生成部。

Claims (10)

  1. 第1の基地局と無線通信を行っているときに前記第1の基地局から受信した無線フレームの受信信号強度が第1のしきい値よりも小さいとき、前記第1の基地局と同じネットワーク識別子を有する第2の基地局へ前記ネットワーク識別子に基づいて生成したウェイクアップ信号をフレーム長変調によって送信する送信手段と、
    前記第2の基地局から制御フレームを受信したときの受信信号強度が前記第1のしきい値以上に設定された第2のしきい値よりも大きいとき接続先を前記第1の基地局から前記第2の基地局へ切り替える切替手段と
    前記送信手段が前記ウェイクアップ信号を送信した後、全てのチャネルでバックグラウンドスキャンを行って前記第2の基地局から前記制御フレームを受信する受信手段と、
    前記受信手段が前記制御フレームを受信したときの受信信号強度を検出する検出手段と、
    を備え
    前記送信手段は、
    前記第1の基地局との無線通信に用いられているデータである無線通信用データに前記ウェイクアップ信号を重畳して送信する、
    無線装置。
  2. 前記送信手段は、
    前記無線通信用データに、ビット列パターンに対応付けたバイト数のパディングデータを付加することで、パディング付加データを生成し、生成したパディング付加データに対してフレーム長変調を行うことで無線送信用信号を取得し、取得した前記無線送信用信号を送信することで、前記無線通信用データに前記ウェイクアップ信号を重畳して送信する、
    請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記送信手段は、
    前記無線通信用データを、ビット列パターンに対応付けた伝送レートにより、フレーム長変調を行うことで無線送信用信号を取得し、取得した前記無線送信用信号を送信することで、前記無線通信用データに前記ウェイクアップ信号を重畳して送信する、
    請求項1に記載の無線装置。
  4. 前記送信手段は、
    前記無線通信用データを、ビット列パターンに対応付けたフラグメンテーションにより分割することで、分割データを取得し、前記分割データに対してフレーム長変調を行うことで無線送信用信号を取得し、取得した前記無線送信用信号を送信することで、前記無線通信用データに前記ウェイクアップ信号を重畳して送信する、
    請求項1に記載の無線装置。
  5. 前記送信手段は、前記第1の基地局と無線通信を行っているチャネルと異なるチャネルを用いて前記ウェイクアップ信号を送信する、
    請求項1から4のいずれかに記載の無線装置。
  6. 送信手段が、第1の基地局と無線通信を行っているときに前記第1の基地局から受信した無線フレームの受信信号強度が第1のしきい値よりも小さいとき、前記第1の基地局と同じネットワーク識別子を有する第2の基地局へ前記ネットワーク識別子に基づいて生成したウェイクアップ信号をフレーム長変調によって送信する第1のステップと、
    切替手段が、前記第2の基地局から制御フレームを受信したときの受信信号強度が前記第1のしきい値以上に設定された第2のしきい値よりも大きいとき接続先を前記第1の基地局から前記第2の基地局へ切り替える第2のステップと
    受信手段が、前記送信手段が前記ウェイクアップ信号を送信した後、全てのチャネルでバックグラウンドスキャンを行って前記第2の基地局から前記制御フレームを受信する第3のステップと、
    検出手段が、前記受信手段が前記制御フレームを受信したときの受信信号強度を検出する第4のステップと、
    を備え
    前記第1のステップにおいて、前記送信手段は、前記第1の基地局との無線通信に用いられているデータである無線通信用データに前記ウェイクアップ信号を重畳して送信する、
    基地局の切替方法。
  7. 前記第1のステップにおいて、前記送信手段は、
    前記無線通信用データに、ビット列パターンに対応付けたバイト数のパディングデータを付加することで、パディング付加データを生成し、生成したパディング付加データに対してフレーム長変調を行うことで無線送信用信号を取得し、取得した前記無線送信用信号を送信することで、前記無線通信用データに前記ウェイクアップ信号を重畳して送信する、
    請求項6に記載の切替方法。
  8. 前記第1のステップにおいて、前記送信手段は、
    前記無線通信用データを、ビット列パターンに対応付けた伝送レートにより、フレーム長変調を行うことで無線送信用信号を取得し、取得した前記無線送信用信号を送信することで、前記無線通信用データに前記ウェイクアップ信号を重畳して送信する、
    請求項6に記載の切替方法
  9. 前記第1のステップにおいて、前記送信手段は、
    前記無線通信用データを、ビット列パターンに対応付けたフラグメンテーションにより分割することで、分割データを取得し、前記分割データに対してフレーム長変調を行うことで無線送信用信号を取得し、取得した前記無線送信用信号を送信することで、前記無線通信用データに前記ウェイクアップ信号を重畳して送信する、
    請求項6に記載の切替方法
  10. 前記第1のステップにおいて、前記送信手段は、前記第1の基地局と無線通信を行っているチャネルと異なるチャネルを用いて前記ウェイクアップ信号を送信する、
    請求項6からのいずれかに記載の基地局の切替方法。
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