以下に、本発明にかかる映像データ格納装置、映像データ格納プログラムおよび映像データ格納システムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
実施例1に係る映像データ格納システム10について説明する。映像データ格納システム10は、イベントが発生した際の映像データを格納するシステムである。以下では、イベントとして、地震を検出し、地震が発生した際の映像データを格納する場合を例に説明する。図1は、映像データ格納システムの全体の概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、映像データ格納システム10は、カメラ11と、映像データ格納装置12と、蓄積装置13とを備えている。カメラ11は、映像データ格納装置12と接続されている。また、映像データ格納装置12と蓄積装置13は、ネットワーク14を介して通信可能に接続され、各種の情報を交換することが可能とされている。かかるネットワーク14の一態様としては、有線または無線を問わず、Local Area Network(LAN)やVirtual Private Network(VPN)、移動体通信網などの任意の通信網が挙げられる。なお、図1の例では、映像データ格納システム10は、カメラ11および映像データ格納装置12を1つ有する場合を例示したが、開示のシステムはこれに限定されず、カメラ11および映像データ格納装置12を任意の数とすることができる。また、映像データ格納システム10は、蓄積装置13を複数有してもよい。また、図1の例では、映像データ格納装置12に1台のカメラ11を接続した場合を例示したが、開示のシステムはこれに限定されず、映像データ格納装置12に複数台のカメラ11を接続してもよい。
また、ネットワーク14は、地震情報システム15が接続されている。映像データ格納装置12は、ネットワーク14を介して地震情報システム15と通信可能に接続され、各種の情報を交換することが可能とされている。地震情報システム15は、地震に関する各種の情報を提供する。例えば、地震情報システム15は、地震が発生した場合、発生した地震の震度を示す震度情報を提供する。地震情報システム15は、気象庁などの公共機関が運用するものであってもよく、地震に関する情報を提供するサービスを行う業者が運用するものであってもよい。
カメラ11は、映像を撮影する撮影デバイスである。カメラ11は、監視対象が撮影範囲内となるように配置される。図1の例は、河川を監視対象とした場合を示している。カメラ11は、河川が撮影範囲内となるように配置される。なお、監視対象は、河川に限定されるものではなく、何れであってもよい。カメラ11は、所定のフレームレートで画像を連続的に撮影し、連続的に撮影された画像の映像データを映像データ格納装置12へ出力する。
映像データ格納装置12は、映像データを格納する装置である。映像データ格納装置12は、カメラ11から出力された映像データが入力する。映像データ格納装置12は、入力した映像データを蓄積装置13へ転送する。また、映像データ格納装置12は、入力した映像データを一時的に記憶する。そして、例えば、映像データ格納装置12は、ネットワーク14が通信不能となり、映像データを蓄積装置13へ転送できなくなった場合、入力した映像データを記憶媒体に格納して保存する。なお、カメラ11および映像データ格納装置12には、例えば、Uninterruptible Power Supply(UPS)などの電力を蓄積し、蓄積した電力を供給が可能な電源装置が接続されている。カメラ11および映像データ格納装置12は、停電等が発生して商用電源から電力が供給されなくなった場合でも、電源装置から供給される電力により、映像の撮影および撮影された映像データの格納を行うことが可能とされている。
蓄積装置13は、映像データを蓄積する装置である。蓄積装置13は、例えば、サーバ・コンピュータなどのコンピュータである。蓄積装置13は、例えば、ディスクアレイ装置などの大容量の記憶装置13Aを備えている。記憶装置13Aは、複数の映像データ格納装置12から転送された映像データを所定の保存期間、蓄積可能な記憶容量を有する。蓄積装置13は、映像データ格納装置12から転送された映像データを記憶装置13Aに蓄積して所定の保存期間、保存する。
次に、実施例1に係る映像データ格納装置12の構成について説明する。図2は、映像データ格納装置の全体構成の一例を示す図である。図2に示すように、映像データ格納装置12は、入力部20と、通信I/F(インタフェース)部21と、操作部22と、記憶部23と、カードスロット24と、制御部25とを有する。
入力部20は、映像データを入力するためのインタフェースである。入力部20は、カメラ11が接続され、カメラ11から出力された映像データが入力する。かかる入力部20の一態様としては、コンポジット映像端子、セパレート映像端子、コンポーネント映像端子、D映像端子、High Definition Multimedia Interface(HDMI)端子などの入力端子が挙げられる。なお、入力部20は、Universal Serial Bus(USB)などの汎用の端子であってもよい。
通信I/F部21は、他の装置との間で通信制御を行うインタフェースである。通信I/F部21は、ネットワーク14を介して他の装置と各種情報を送受信する。例えば、通信I/F部21は、映像データを蓄積装置13へ送信する。また、通信I/F部21は、地震情報システム15と通信を行い、地震情報システム15から地震に関する各種の情報を受信する。かかる通信I/F部21の一態様としては、LANカードなどのネットワークインタフェースカードを採用できる。
操作部22は、各種の操作を受け付けるインタフェースである。例えば、操作部22としては、操作パネルや、マウス、キーボードなどの入力デバイスが挙げられる。操作部22は、システムを管理する管理者などからの操作入力を受け付け、受け付けた操作内容を示す操作情報を制御部25へ出力する。
記憶部23は、ハードディスク、Solid State Drive(SSD)、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部23は、Random Access Memory(RAM)、フラッシュメモリ、Non Volatile Static Random Access Memory(NVSRAM)などのデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。
記憶部23は、制御部25で実行されるOperating System(OS)や各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部23は、映像データの格納に用いる各種のプログラムを記憶する。さらに、記憶部23は、制御部25で実行されるプログラムで用いられる各種データを記憶する。例えば、記憶部23は、地震ブレ情報30と、重み情報31とを記憶する。
地震ブレ情報30は、地震によって映像に発生するブレに関する情報を記憶したデータである。例えば、地震ブレ情報30には、地震の震度毎に、カメラ11によって撮影される映像に発生するブレ量が記憶されている。一例として、地震ブレ情報30は、映像格納ソフトウェアの作成元で予め登録されてもよい。また、地震ブレ情報30は、管理者により操作部22あるいは、映像データ格納装置12と通信可能とされたクライアントコンピュータなどの端末装置から登録されてもよい。他の一例として、地震ブレ情報30は、後述する補正部57によりデータが補正される。
図3は、地震ブレ情報のデータ構成の一例を示す図である。図3に示すように、地震ブレ情報30は、「震度階級」、「振幅」、「揺時間」の各項目を有する。震度階級の項目は、地震の揺れの大きさを示す震度を記憶する領域である。振幅の項目は、映像データに発生する映像のブレ量の範囲を記憶する領域である。映像には、水平方向と垂直方向のブレがある。本実施例では、映像の水平方向をX方向、映像の垂直方向をY方向とする。本実施例では、振幅の項目を「X」と「Y」の項目に分けている。Xの項目は、映像の水平方向のブレ量の範囲を記憶する領域である。Yの項目は、映像の垂直方向のブレ量の範囲を記憶する領域である。揺時間の項目は、振動が検出される振動時間を記憶する領域である。
ここで、地震によって映像に発生するブレ量は、カメラ11の設置環境によって異なる場合がある。また、映像の水平方向と垂直方向のブレ量も、カメラ11の設置環境によって異なる場合がある。例えば、カメラ11が鉄塔などの塔の上部に設置された場合、映像のブレは、地震による振幅が地上よりも大きくなるため、地上よりも大きくなる。また、映像のブレは、塔の振動方向に大きくなる。また、風などの影響により、映像にブレが発生する場合もある。そこで、地震ブレ情報30には、震度階級の項目に、各震度と共に、誤検知が設定されている。地震ブレ情報30には、各震度および誤検知と検出するブレ量の範囲および振動時間が格納されている。
図2に戻り、重み情報31は、重み値に関する情報を記憶したデータである。例えば、重み情報31は、地震の震度毎に、それぞれの重み値が記憶されている。一例として、重み情報31は、映像格納ソフトウェアの作成元で予め登録されてもよい。また、重み情報31は、管理者により操作部22あるいは、映像データ格納装置12と通信可能とされたクライアントコンピュータなどの端末装置から登録されてもよい。
図4は、重み情報のデータ構成の一例を示す図である。図4に示すように、重み情報31は、「震度」、「重み」の各項目を有する。震度の項目は、震度を記憶する領域である。重みの項目は、震度に対応付ける重み値を記憶する領域である。図4の例では、震度「5強」の場合、重み値が「32」であることを示している。
図2に戻り、カードスロット24は、記憶媒体40との間でデータを入出力するインタフェースである。記憶媒体40は、例えば、不揮発性の半導体メモリが内蔵され、データの書き換えが可能とされており、書き込まれたデータを保持する。かかる記憶媒体40の一態様としては、Secure Digital memory card(SDメモリカード)、コンパクトフラッシュ(登録商標)などのメモリカードが挙げられる。
カードスロット24は、記憶媒体40が着脱可能とされている。カードスロット24は、装着された記憶媒体40に対してデータの書き込みおよび読み込みを行う。本実施例では、記憶媒体40の記憶領域を第1記憶部41と第2記憶部42とに分けている。第1記憶部41は、カメラ11により撮影される直近の映像データを記憶するための領域である。第2記憶部42は、地震が発生した際の映像データを保存するための領域である。
制御部25は、映像データ格納装置12を制御するデバイスである。制御部25としては、Central Processing Unit(CPU)、Micro Processing Unit(MPU)等の電子回路や、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Field Programmable Gate Array(FPGA)等の集積回路を採用できる。制御部25は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部25は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。例えば、制御部25は、変換部50と、転送部51と、第1格納部52と、検出部53と、検知部54と、第2格納部55と、取得部56と、補正部57とを有する。
変換部50は、各種の変換を行う。例えば、変換部50は、カメラ11から入力する映像データを所定のデータ形式の映像データに変換する。例えば、変換部50は、カメラ11から入力する映像データをMoving Picture Experts Group phase 2(MPEG2)の形式に変換してデータの圧縮を行う。本実施例では、変換部50は、カメラ11から入力する映像データを、例えば、6MbpsのMPEG2の形式の映像データに変換する。
転送部51は、各種の転送を行う。例えば、転送部51は、カメラ11により撮影され、変換部50により変換された映像データを蓄積装置13へ転送する。これにより、映像データは、ネットワーク14を介して蓄積装置13へ転送され、記憶装置13Aに蓄積される。
第1格納部52は、各種の格納を行う。例えば、第1格納部52は、カメラ11により撮影され、変換部50により変換された映像データを第1記憶部41の記憶領域に順に上書き保存することを繰り返して、第1記憶部41に直近の映像データを格納する。
検出部53は、各種の検出を行う。例えば、検出部53は、地震の発生および発生した地震の震度を検出する。例えば、検出部53は、カメラ11から入力する映像データの映像のフレーム間の水平方向および垂直方向のブレ量を検出する。例えば、検出部53は、フレームを比較し、フレーム間での物体の位置の変化から水平方向および垂直方向のブレ量を検出する。
図5は、フレーム間の水平方向および垂直方向のブレ量の一例を示す図である。図5の例は、フレーム60Aに対してフレーム60Bが水平方向にΔX、垂直方向にΔYのブレが発生していることを示している。
検出部53は、検出した水平方向および垂直方向のブレ量が地震ブレ情報30の何れかの震度のブレ量の範囲に該当するか判定する。検出部53は、水平方向および垂直方向のブレ量が何れの震度のブレ量の範囲に該当し、揺時間の間、該当する状態が継続した場合、地震が発生したと検出する。また、検出部53は、ブレ量が該当した震度階級から地震の震度を検出する。
検知部54は、各種の検知を行う。例えば、検知部54は、ネットワーク13が通信可能か否かを検知する。この検知の方式は、ネットワーク13が通信可能か否かを検知できれば何れの方式でもよい。例えば、検知部54は、蓄積装置13とコネクションを確立できない場合や、転送部51により転送される映像データのパケットの再送が所定期間に所定回発生した場合、ネットワーク13が通信不能と検知する。なお、検知部54は、商用電源から電力が供給されなくなったことを検知して、ネットワーク13が通信不能と検知してもよい。また、検知部54は、例えば、蓄積装置13へ周期的に、例えば、Packet Internet Groper(Ping)などにより生存を確認するパケットを送信し、蓄積装置13から応答が得られるか否かにより、ネットワーク13が通信可能か否かを検知してもよい。
第2格納部55は、各種の格納を行う。例えば、第2格納部55は、地震発生時からの映像データを第2記憶部42に格納する。例えば、第2格納部55は、検出部53により地震が検出された場合、第2記憶部42に映像データが格納されているか判定する。
第2格納部55は、第2記憶部42に映像データが未格納の状態である場合、第1記憶部41に格納された地震の発生の所定時間前からの映像データを読み出す。この所定時間は、例えば、1分とする。この所定時間は、管理者により操作部22あるいは、映像データ格納装置12と通信可能とされたクライアントコンピュータなどの端末装置から変更可能としてもよい。第2格納部55は、地震の発生の所定時間前からの映像データおよび以降にカメラ11により撮影され、変換部50により変換された映像データを、検出された地震の震度と関連付けて第2記憶部42に格納する。地震の震度の関連付けは、映像データのファイルのヘッダなど、映像データのファイルに対して地震の震度の情報を記憶させるものであってもよい。また、地震の震度の関連付けは、映像データに関連付けて別なファイルに地震の震度の情報を記憶させるものであってもよい。
一方、第2格納部55は、第2記憶部42に映像データが格納されている場合、映像データを現在格納中であるか否かを判定する。すなわち、第2格納部55は、以前に地震が発生して現在も映像データの格納を継続しているか否かを判定する。
第2格納部55は、映像データを現在格納中ではない場合、第2記憶部42に格納済みの映像データを撮影期間の後方から、検出された地震の震度および第2記憶部42に格納された映像データの震度に基づく期間だけ削除する。例えば、第2格納部55は、重み情報31に基づき、検出された地震の震度の重み値および第2記憶部42に格納された映像データに関連付けられた震度の重み値を求める。なお、第2記憶部42に格納された映像データに複数の震度が関連付けられている場合、第2格納部55は、複数の震度のうちの最も大きな震度の重み値を求める。そして、第2格納部55に格納済みの映像データを撮影期間の後方から、検出された地震の重み値と第2記憶部42に格納された映像データの重み値との比率に応じた期間だけ削除する。
そして、第2格納部55は、第1記憶部41に格納された地震の発生の所定時間前からの映像データを読み出す。第2格納部55は、地震の発生の所定時間前からの映像データおよび以降にカメラ11により撮影され、変換部50により変換された映像データを検出された地震の震度と関連付けて第2記憶部42に格納する。
一方、第2格納部55は、第2記憶部42に映像データを現在格納中である場合、格納中の映像データに、検出された地震の震度を関連付けて第2記憶部42に格納する。これにより、現在格納中の映像データには、複数の震度が関連付けられる。
取得部56は、各種の取得を行う。例えば、取得部56は、地震情報システム15から発生した震度情報を取得する。震度情報は、取得部56が地震情報システム15へ情報の要求を送信し、地震情報システム15が送信するものとしてもよく、地震情報システム15が地震の発生中または地震の発生後に送信するものとしてもよい。
補正部57は、各種の補正を行う。例えば、補正部57は、取得部56により取得した震度情報と、地震が発生した際に映像データの映像のフレーム間のブレ量から地震ブレ情報30を補正する。例えば、補正部57は、地震を検出した際のブレ量が、地震ブレ情報30に記憶された震度情報の震度のブレ量の範囲内であるか否かを判定する。補正部57は、地震を検出した際のブレ量が、地震ブレ情報30に記憶された震度情報の震度のブレ量の範囲外である場合、地震を検出した際のブレ量が範囲内となるように地震ブレ情報30に記憶されたブレ量の範囲を補正する。例えば、補正部57は、ブレ量の範囲の2つの境界値のうち、地震を検出した際のブレ量に近い境界値を、地震を検出した際のブレ量とする補正を行う。また、補正部57は、地震を検出した際のブレ量が、地震ブレ情報30に記憶された震度情報の震度以外の震度のブレ量の範囲内となる場合、地震を検出した際のブレ量が範囲外となるように地震ブレ情報30に記憶されたブレ量の範囲を補正する。例えば、補正部57は、地震を検出した際のブレ量が震度情報の震度よりも大きい震度のブレ量の範囲内である場合、ブレ量の範囲の下限の境界値を、地震を検出した際のブレ量よりも大きな値に補正する。また、補正部57は、地震を検出した際のブレ量が震度情報の震度よりも小さい震度のブレ量の範囲内である場合、ブレ量の範囲の上限の境界値を、地震を検出した際のブレ量よりも小さな値に補正する。
また、補正部57は、地震を検出したが、実際には地震が発生していない場合、または、地震ブレ情報30に記憶された誤検知のブレ量の範囲を補正する。例えば、補正部57は、地震を検出したにもかかわらず震度情報が得られない場合、または、震度情報が例えば震度ゼロなど地震が発生していないことを示す場合、地震を検出した際のブレ量が、誤検知のブレ量の範囲内となるように補正する。例えば、補正部57は、誤検知のブレ量の範囲の2つの境界値のうち、地震を検出した際のブレ量に近い境界値を、地震を検出した際のブレ量とする補正を行う。
次に、本実施例に係る映像データ格納装置12による映像データの格納の流れを説明する。図6は、映像データの格納の流れの一例を示す図である。第1記憶部41および第2記憶部42は、映像データをそれぞれ所定時間分、記憶可能な記憶領域を有するものとする。本実施例では、第1記憶部41および第2記憶部42は、映像データを24時間分、記憶可能な記憶領域を有するものとする。第1格納部52は、カメラ11により撮影され、変換部50により変換された映像データを第1記憶部41に順に上書き保存する。これにより、第1記憶部41には、直近24時間分の映像データが記憶される。
例えば、検出部53が震度6弱の地震を検出した場合、図6の上側に示すように、第2格納部55は、第1記憶部41から地震の発生の所定時間前からの映像データ70を読み出す。そして、第2格納部55は、映像データ70および以降にカメラ11により撮影される映像データ71を検出された地震の震度6弱と関連付けて第2記憶部42に格納する。これにより、第2記憶部42には、震度6弱の地震発生時からの映像データ72が記憶される。
その後、例えば、検出部53が震度4の地震を検出した場合、第2格納部55は、第2記憶部42に映像データを現在格納中であるか判定する。図6の例は、第2記憶部42に震度6弱の地震発生時からの映像データ72の格納が終了しており、第2記憶部42に映像データを現在格納中ではないものとする。第2格納部55は、映像データを現在格納中ではない場合、重み情報31に基づき、検出された地震の震度の重み値および第2記憶部42に格納された映像データに関連付けられた震度の重み値を求める。図6の下側の例では、検出した震度4の地震の重みが「8」と求まり、第2記憶部42に格納された震度6弱の映像データ72の重みが「64」と求まる。そして、第2格納部55は、第2格納部55に格納済みの映像データを撮影期間の後方から、検出された地震の重み値と第2記憶部42に格納された映像データの重み値との比率に応じた期間だけ削除する。図6の下側の例では、第2格納部55は、検出された地震の重み値「8」と第2記憶部42に格納された映像データ72の重み値「64」との比率に応じて、映像データ72を撮影期間の後方から1/8だけ削除する。そして、第2格納部55は、第1記憶部41から震度4の地震の発生の所定時間前からの映像データ73を読み出し、映像データ73および以降にカメラ11により撮影される映像データ75を震度4と関連付けて第2記憶部42に格納する。これにより、第2記憶部42には、震度4の地震発生時からの映像データ75が記憶される。
このように、第2記憶部42には、それぞれの地震発生時の映像データが記憶される。また、第2記憶部42には、震度が大きい地震ほど、撮影時間が長い映像データが記憶される。図6の例では、前に発生した震度6弱の映像データ72が後に発生した震度4の映像データ75よりも長く記憶される。
図7は、映像データの格納の流れの他の一例を示す図である。上述のように第1記憶部41には、直近24時間分の映像データが記憶される。
例えば、検出部53が震度2の地震を検出した場合、図7の上側に示すように、第2格納部55は、第1記憶部41から地震の発生の所定時間前からの映像データ80を読み出す。そして、第2格納部55は、映像データ80および以降にカメラ11により撮影される映像データ81を検出された地震の震度2と関連付けて第2記憶部42に格納する。これにより、第2記憶部42には、震度2の地震発生時からの映像データ82が記憶される。
その後、例えば、検出部53が震度5弱の地震を検出した場合、第2格納部55は、第2記憶部42に映像データを現在格納中であるか判定する。図7の例は、第2記憶部42に震度2の地震発生時からの映像データ82の格納が終了しており、第2記憶部42に映像データを現在格納中ではないものとする。第2格納部55は、映像データを現在格納中ではない場合、重み情報31に基づき、検出された地震の震度の重み値および第2記憶部42に格納された映像データに関連付けられた震度の重み値を求める。図7の下側の例では、検出した震度5弱の地震の重みが「16」と求まり、第2記憶部42に格納された震度2の映像データ82の重みが「2」と求まる。第2格納部55は、第2格納部55に格納済みの映像データを撮影期間の後方から、検出された地震の重み値と第2記憶部42に格納された映像データの重み値との比率に応じた期間だけ削除する。図7の下側の例では、第2格納部55は、検出された地震の重み値「16」と第2記憶部42に格納された映像データ82の重み値「2」との比率に応じて、映像データ82を撮影期間の後方から7/8だけ削除する。そして、第2格納部55は、第1記憶部41から震度5弱の地震の発生の所定時間前からの映像データ83を読み出し、映像データ74および以降にカメラ11により撮影される映像データ84を震度5弱と関連付けて第2記憶部42に格納する。これにより、第2記憶部42には、震度5弱の地震発生時からの映像データ85が記憶される。
このように、図7の例では、後に発生した震度5弱の映像データ85が前に発生した震度2の映像データ82よりも長く記憶される。
図8は、映像データの格納の流れの他の一例を示す図である。上述のように第1記憶部41には、直近24時間分の映像データが記憶される。
例えば、検出部53が震度5強の地震を検出した場合、図8の上段に示すように、第2格納部55は、第1記憶部41から地震の発生の所定時間前からの映像データ90を読み出す。そして、第2格納部55は、映像データ90および以降にカメラ11により撮影される映像データ91を検出された地震の震度2と関連付けて第2記憶部42に格納する。これにより、第2記憶部42には、震度5強の地震発生時からの映像データ92が記憶される。
その後、例えば、検出部53が震度4の地震を検出した場合、第2格納部55は、第2記憶部42に映像データを現在格納中であるか判定する。図8の例は、第2記憶部42に震度5強の地震発生時からの映像データ92の格納が終了しており、第2記憶部42に映像データを現在格納中ではないものとする。第2格納部55は、映像データを現在格納中ではない場合、重み情報31に基づき、検出された地震の震度の重み値および第2記憶部42に格納された映像データに関連付けられた震度の重み値を求める。図8の中段の例では、検出した震度4の地震の重みが「8」と求まり、第2記憶部42に格納された震度5強の映像データ92の重みが「32」と求まる。第2格納部55は、第2格納部55に格納済みの映像データを撮影期間の後方から、検出された地震の重み値と第2記憶部42に格納された映像データの重み値との比率に応じた期間だけ削除する。図8の中段の例では、第2格納部55は、検出された地震の重み値「8」と第2記憶部42に格納された映像データ92の重み値「32」との比率に応じて、映像データ92を撮影期間の後方から1/4だけ削除する。そして、第2格納部55は、第1記憶部41から震度4の地震の発生の所定時間前からの映像データ93を読み出し、映像データ93および以降にカメラ11により撮影される映像データ94を震度4と関連付けて第2記憶部42に格納する。これにより、第2記憶部42には、震度4の地震発生時からの映像データ95が記憶される。
その後、例えば、検出部53がさらに震度4の地震を検出した場合、第2格納部55は、第2記憶部42に映像データを現在格納中であるか判定する。図8の例は、第2記憶部42に震度4の地震発生時からの映像データ95の格納が終了しており、第2記憶部42に映像データを現在格納中ではないものとする。第2格納部55は、映像データを現在格納中ではない場合、重み情報31に基づき、検出された地震の震度の重み値および第2記憶部42に格納された映像データに関連付けられた震度の重み値を求める。図8の下段の例では、検出した震度4の地震の重みが「8」と求まり、第2記憶部42に格納された震度5強の映像データ92の重みが「32」、震度4の映像データ95の重みが「8」と求まる。第2格納部55は、第2格納部55に格納済みの映像データを撮影期間の後方から、検出された地震の重み値と第2記憶部42に格納された映像データの重み値との比率に応じた期間だけ削除する。図8の下段の例では、第2格納部55は、検出された地震の重み値「8」と、第2記憶部42に格納された映像データ92の重み値「32」の比率に応じて、映像データ92を撮影期間の後方から1/4だけ削除する。また、第2格納部55は、検出された地震の重み値「8」と、第2記憶部42に格納された映像データ95の重み値「8」の比率に応じて、映像データ95を撮影期間の後方から1/2だけ削除する。そして、第2格納部55は、第1記憶部41から震度4の地震の発生の所定時間前からの映像データ96を読み出し、映像データ93および以降にカメラ11により撮影される映像データ97を震度4と関連付けて第2記憶部42に格納する。これにより、第2記憶部42には、震度4の地震発生時からの映像データ98が記憶される。
このように、図8の例では、3回地震が発生した場合でも、第2格納部55には、それぞれの地震発生時の映像データ92、95、98が記憶される。また、図8の例では、後に発生した震度5強の映像データ92が震度4の映像データ95、98よりも長く記憶される。
図9は、映像データの格納の流れの他の一例を示す図である。上述のように第1記憶部41には、直近24時間分の映像データが記憶される。
例えば、検出部53が震度6弱の地震を検出した場合、図9の上側に示すように、第2格納部55は、第1記憶部41から地震の発生の所定時間前からの映像データ100を読み出す。そして、第2格納部55は、映像データ100および以降にカメラ11により撮影される映像データ101を検出された地震の震度6弱と関連付けて第2記憶部42に格納する。これにより、第2記憶部42には、震度6弱の地震発生時からの映像データ102が記憶される。
その後、例えば、検出部53が震度4の地震を検出した場合、第2格納部55は、第2記憶部42に映像データを現在格納中であるか判定する。図9の例は、第2記憶部42に震度6弱の地震発生時からの映像データ102の格納中であるものとする。第2格納部55は、映像データを現在格納中である場合、格納中の映像データに、検出された地震の震度と関連付けて第2記憶部42に格納する。図9の下側の例では、第2格納部55は、格納中の映像データ102に検出された地震の震度4をさらに関連付ける。これにより、第2記憶部42には、震度6弱および震度4が関連付けられた映像データ102が記憶される。
このように、図9の例では、映像データの蓄積中に地震が発生した場合でも、映像データに複数の震度が関連付けられ、それぞれの地震発生時の映像が映像データ102に記憶される。
次に、本実施例に係る映像データ格納装置12が映像データを格納する格納制御処理の流れを説明する。図10は、格納制御処理の手順を示すフローチャートである。この格納制御処理は、所定のタイミング、例えば、装置が起動したタイミングまたは管理者により操作部22あるいは、映像データ格納装置12と通信可能とされたクライアントコンピュータなどの端末装置から処理開始が指示されたタイミングで実行される。
図10に示すように、第1格納部52は、記憶領域に順に上書き保存することを繰り返して、変換部50により変換された映像データを第1記憶部41に格納する(S10)。検出部53は、一定間隔毎に、映像データの映像のフレーム間の水平方向および垂直方向のブレ量を検出する(S11)。そして、検出部53は、検出したブレ量から地震が発生したか否かを検出する(S12)。例えば、検出部53は、検出した水平方向および垂直方向のブレ量が地震ブレ情報30の何れかの震度のブレ量の範囲に該当し、揺時間の間、該当する状態が継続した場合、地震が発生したと検出する。また、検出部53は、ブレ量が該当した震度階級から地震の震度を検出する。地震が発生していない場合(S12否定)、処理は、後述するS19へ移行する。
一方、地震が発生した場合(S12肯定)、検知部54は、ネットワーク13が通信可能か否かを判定する(S13)。ネットワーク13が通信不能の場合(S13肯定)、第2格納部55は、後述する映像データ格納処理を行い(S14)、処理終了後、後述するS19へ移行する。
ネットワーク13が通信可能である場合(S13否定)、取得部56は、地震情報システム15から発生した震度情報を取得する(S15)。補正部57は、実際に地震が発生したか否かを判定する(S16)。実際に地震が発生していた場合(S16肯定)、震度情報と、検出したブレ量から地震ブレ情報30の震度のブレ量の範囲を補正する(S17)。一方、実際に地震が発生していない場合(S16否定)、検出したブレ量から地震ブレ情報30の誤検知のブレ量の範囲を補正する(S18)。
制御部25は、処理終了が指示されたか否かを判定する(S19)。例えば、制御部25では、操作部22あるいは、映像データ格納装置12と通信可能とされたクライアントコンピュータなどの端末装置から処理終了が指示されたか否かを判定する。処理終了が指示されていない場合(S19否定)、処理は、上述のS10へ移行する。一方、処理終了が指示された場合(S19肯定)、処理を終了する。
次に、本実施例に係る映像データ格納処理の流れを説明する。図11は、映像データ格納処理の手順を示すフローチャートである。この映像データ格納処理は、図10に示す格納制御処理のS14から実行される。
図11に示すように、第2格納部55は、第2記憶部42の映像データの記憶状況を確認する(S30)。第2格納部55は、確認の結果、第2記憶部42に映像データが空の状態であるか否かを判定する(S31)。第2記憶部42に映像データが空の状態である場合(S31肯定)、処理は、後述するS36へ移行する。一方、第2記憶部42に映像データが空の状態ではない場合(S31否定)、第2格納部55は、第2記憶部42へ映像データを格納中であるか否かを判定する(S32)。映像データを格納中である場合(S32肯定)、第2格納部55は、格納中の映像データに、検出された地震の震度を関連付けて第2記憶部42に格納し(S33)、映像データ格納処理の呼び出し元に処理が移行する。
一方、映像データを格納中でない場合(S32否定)、第2格納部55は、重み情報31に基づき、検出された地震の震度の重み値および第2記憶部42に格納された映像データに関連付けられた震度の重み値を求める(S34)。そして、第2格納部55に格納済みの映像データを撮影期間の後方から、検出された地震の重み値と第2記憶部42に格納された映像データの重み値との比率に応じた期間だけ削除する(S35)。
第2格納部55は、第1記憶部41に格納された地震の発生の所定時間前からの映像データを読み出す(S36)。第2格納部55は、地震の発生の所定時間前からの映像データおよび以降にカメラ11により撮影された映像データを検出された地震の震度と関連付けて第2記憶部42に格納し(S37)、映像データ格納処理の呼び出し元に処理が移行する。
このように、映像データ格納装置12は、第1記憶部41に対して上書きを繰り返して、カメラ11により撮影される映像データを第1記憶部41に格納する。また、映像データ格納装置12は、地震の発生および発生した地震の震度を検出する。映像データ格納装置12は、第2記憶部42に映像データが未格納の状態で地震が検出された場合、次の処理を行う。映像データ格納装置12は、第1記憶部41に格納された当該地震の発生の所定時間前からの映像データおよび以降にカメラ11により撮影される映像データを当該地震の震度と関連付けて第2記憶部42に格納する。また、映像データ格納装置12は、第2記憶部42に地震に関連付けて映像データが格納済みの状態で地震が検出された場合、次の処理を行う。映像データ格納装置12は、第2記憶部42に格納済みの地震の映像データを撮影期間の後方から、検出された地震の震度および第2記憶部42に格納された映像データの震度に基づく期間だけ削除する。そして、映像データ格納装置12は、第1記憶部41に格納された当該地震の発生の所定時間前からの映像データおよび以降にカメラ11により撮影される映像データを当該地震の震度と関連付けて前記第2記憶部42に格納する。これにより、映像データ格納装置12は、地震が発生した際の映像データを保存できる。また、映像データ格納装置12は、地震の震度が大きいほど長い撮影期間、映像データを保存できる。
また、映像データ格納装置12は、重み情報31に基づき、検出された地震の震度の重み値および第2記憶部42に格納された映像データの震度の重み値を求める。映像データ格納装置12は、第2記憶部42に格納済みの地震の映像データを撮影期間の後方から、検出された地震の震度の重み値と第2記憶部42に格納された映像データの震度の重み値との比率に応じた期間だけ削除する。これにより、映像データ格納装置12は、重み値の小さい映像データについては撮影期間の後方から多く削除するため、重み値の大きい映像データを格納するための記憶領域を確保することができる。
また、映像データ格納装置12は、第2記憶部42に映像データを格納中に新たな地震が検出された場合、格納中の映像データに当該新たな地震の震度をさらに関連付けて格納する。これにより、映像データ格納装置12は、地震が続けて発生したことを映像データに記録できる。また、映像データ格納装置12は、第2記憶部42に記憶された映像データに複数の震度が関連付けられている場合、検出された地震の震度および格納された映像データの複数の震度のうちの最も大きい震度に基づく期間だけ削除を行う。これにより、映像データ格納装置12は、映像データに複数の地震の映像が記録されている場合でも、震度が大きい映像を含む映像データを長い撮影期間保存できる。
また、映像データ格納装置12は、カメラ11により撮影される映像データの映像のフレーム間のブレから、前記地震として地震の発生を検出する。これにより、映像データ格納装置12は、震度センサ等のデバイスを設けることなく、地震の発生を検出できる。
また、映像データ格納装置12は、地震ブレ情報30に基づいて、カメラ11により撮影される映像データの映像のフレーム間のブレ量から、地震の震度を検出する。これにより、映像データ格納装置12は、震度センサ等のデバイスを設けることなく、地震の震度を検出できる。
また、映像データ格納装置12は、発生した震度情報を取得する。そして、映像データ格納装置12は、震度情報と、当該震度情報を受付けた地震が発生した際の映像データの映像のフレーム間のブレ量から地震ブレ情報30を補正する。これにより、映像データ格納装置12は、カメラ11の設置環境に関わらず、地震を精度よく検出できる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、開示の技術は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
例えば、上記の実施例では、イベントとして、地震を検出する場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。イベントは、映像を記憶させるトリガとなるものであれば、何れでもよい。例えば、特定の物体の検出や特定の状況となったことをイベントとして、映像を格納するものとしてもよい。
また、上記の実施例では、カメラ11により撮影される映像のブレから地震の発生を検出する場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、映像データ格納装置12に加速度センサを設け、加速度センサにより検出される加速度の大きさから、地震の発生および前記震度として地震の震度を検出してもよい。
また、上記の実施例では、第2格納部55は、第2記憶部42に映像データを現在格納中である場合、格納中の映像データに、検出された地震の震度を関連付けて格納する場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、第2格納部55は、格納中の映像データを一端そこで区切り、検出された地震の映像データを新しく格納してもよい。
図12は、映像データの格納の流れの他の一例を示す図である。例えば、検出部53が震度6弱の地震を検出した場合、図12の上側に示すように、第2格納部55は、第1記憶部41から地震の発生の所定時間前からの映像データ100を読み出す。そして、第2格納部55は、映像データ100および以降にカメラ11により撮影される映像データ101を検出された地震の震度6弱と関連付けて震度6弱の映像データ102として第2記憶部42に格納する。その後、例えば、映像データ102の格納中に、検出部53が震度4の地震を検出した場合、第2格納部55は、図12の下側示すように、映像データ102の格納を終了する。そして、第2格納部55は、第1記憶部41から震度4の地震の発生の所定時間前からの映像データ103を読み出し、映像データ103および以降にカメラ11により撮影される映像データ104を震度4と関連付けて第2記憶部42に格納する。これにより、第2記憶部42には、震度6弱の映像データ102および震度4の映像データ105が記憶される。
また、上記の実施例では、第2格納部55は、第2記憶部42に映像データを現在格納中である場合、格納中の映像データに、検出された地震の震度を関連付けて格納する場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、第2格納部55は、後に検出された地震の震度が、前に検出された地震の震度よりも小さい場合、格納中の映像データに、検出された地震の震度を関連付けて格納してもよい。また、第2格納部55は、後に検出された地震の震度が、前に検出された地震の震度よりも大きい場合、格納中の映像データを一端そこで区切り、検出された地震の映像データを新しく格納してもよい。
また、上記の実施例では、記憶媒体40に第1記憶部41と第2記憶部42を設けた場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。第1記憶部41と第2記憶部42は、別な記憶装置に設けてもよい。例えば、第1記憶部41は、RAMなどとし、第2記憶部42は記憶媒体としてもよい。
また、上記の実施例では、映像データを重み値の比率に応じて削除する場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、映像データに重み値の比率に応じた撮影期間、映像が記憶されていないものがある場合、映像データを削除しないようにしてもよい。すなわち、映像が比率に応じた撮影期間だけ記憶された映像データについてのみ、撮影期間の後ろから削除を行うようにしてもよい。
また、上記の実施例では、ネットワーク14が通信不能の場合に、第2格納部55は、第2記憶部42に映像データを格納する場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、ネットワーク14が通信可能な状態であっても第2格納部55は、第2記憶部42に映像データを格納してもよい。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的状態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図2に示す変換部50、転送部51、第1格納部52、検出部53、検知部54、第2格納部55、取得部56および補正部57の各処理部が適宜統合または分割されてもよい。また、各処理部にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
[映像データ格納プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。図13は、映像データ格納プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図13に示すように、コンピュータ300は、CPU310、Read Only Memory(ROM)320、Hard Disk Drive(HDD)330、Random Access Memory(RAM)340を有する。これら310〜340の各部は、バス400を介して接続される。
ROM320には上記実施例の各処理部と同様の機能を発揮する映像データ格納プログラム320aが予め記憶される。例えば、上記実施例の変換部50、転送部51、第1格納部52、検出部53、検知部54、第2格納部55、取得部56および補正部57と同様の機能を発揮する映像データ格納プログラム320aを記憶させる。なお、映像データ格納プログラム320aについては、適宜分離してもよい。
HDD330には、各種データを記憶する。例えば、HDD330は、OSや特性の推定に用いる各種データを記憶する。
そして、CPU310が、映像データ格納プログラム320aをROM320から読み出して実行することで、実施例の各処理部と同様の動作を実行する。すなわち、映像データ格納プログラム320aは、実施例の変換部50、転送部51、第1格納部52、検出部53、検知部54、第2格納部55、取得部56および補正部57と同様の動作を実行する。
なお、上記した映像データ格納プログラム320aについては、必ずしも最初からROM320に記憶させることを要しない。映像データ格納プログラム320aはHDD330に記憶させてもよい。
例えば、コンピュータ300に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、Compact Disk Read Only Memory(CD−ROM)、Digital Versatile Disk(DVD)、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ300に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などにプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。