JP5960548B2 - 葉物野菜の水切り装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レタスやキャベツなどの葉物野菜の葉を水洗した後、その葉を水切りするのに用いて好適の、葉物野菜の水切り装置及び方法に関するものである。
近年、外食産業などにおいて、調理前に、葉物野菜の葉を1枚毎に分離して準備しておくことが要求される。
このような葉物野菜の葉は、収穫された状態の葉物野菜からその葉を1枚1枚剥ぎ取り、それらの葉を水洗いした後、遠心分離機の中に放り込まれ、脱水処理により水切りされることが知られている。(特許文献1)
また、カットされて、水洗いされた葉物野菜などの水切りには、回転するコンベア上にカット野菜が積層され、コンベアの搬送途中でコンベア下方からコンベア上方に向けて空気が吹き出され、コンベア上でカット野菜を飛び跳ねるようにしてカット野菜に付着した水を除去する連続式生野菜処理装置が知られている。(特許文献2)
特開昭63−296648号公報 特開2011−254758号公報
ところで、外食産業などで提供されるハンバーガーは、その高級感やボリューム感を出すために、ハンバーガーのパン(バンズ)の間に挟まれるレタスなどの大きな葉が前記バンズからはみ出すようにして販売されたり、サラダなどの料理には、皿などの容器の上に敷かれた大きなレタスの葉が、前記容器からはみ出すようにして提供されたりしている。葉物野菜の葉が大きくなると、その水切りに新たな課題が発生する。
例えば、特許文献1に開示された遠心分離機のドラムの回転による葉物野菜の水切りでは、カット野菜のように小さく多数にカットされた野菜の水切りではあまり問題にならないが、葉物野菜の葉を1枚1枚剥ぎ取った大きな葉の水切りをする場合には、大きな葉同士がドラムの中で互いにぶつかりあって前記葉が破損したり、あるいはドラムの中で大きい葉同士が重なりあい、前記葉の水切りが十分に出来なかったりするという課題があった。
また、特許文献2に開示された連続式生野菜処理装置の水切り装置では、生野菜搬送用のベルト上方に固定された生野菜飛散防止用蓋が設けられているため、前記葉物野菜の大きな葉を水切りしようとすると、噴出された空気により前記大きな葉がベルト上で持ち上げられ、固定の生野菜飛散防止用蓋に衝突して前記葉が破損したり、あるいは前記コンベアの上方から下方に向けて空気を噴射する装置が設けられていないため、前記葉の片面しか水切りが出来なかったりするという課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みて創案されたもので、特に、水洗いした葉物野菜の大きな葉に破損を与えることなく適度な水切りを行うことができ、前記葉の旨みを残しながら効率のよい水切り作業ができる葉物野菜の水切り装置及び方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、請求項1記載の本発明の葉物野菜の水切り装置は、水洗された葉物野菜の葉を載置し、前記葉を連続搬送するとともに前記葉の搬送面に通気構造を有する搬送コンベアベルトと、前記搬送コンベアベルトの上方に配設され、前記搬送コンベアベルトと同方向に回転し、前記搬送コンベアベルトと協働して前記葉を挟持するとともに前記葉の挟持面に通気構造を有する案内コンベアベルトと、前記搬送コンベアベルトと前記案内コンベアベルトとが協働して前記葉を挟持する挟持領域において、前記搬送コンベアベルトの下方から上方に向けて空気を噴出す下部ノズルと、前記挟持領域において、前記案内コンベアベルトの上方から下方に向けて空気を噴出す上部ノズルとを有することを特徴としている。
請求項2記載の本発明の葉物野菜の水切り装置は、請求項1記載の葉物野菜の水切り装置において、前記案内コンベアベルトは、前記搬送コンベアベルトと協働して前記葉を押圧することを特徴としている。
請求項3記載の本発明の葉物野菜の水切り装置は、請求項1または2記載の葉物野菜の水切り装置において、前記搬送コンベアベルト及び前記案内コンベアベルトは、それぞれネット状コンベアベルトから形成されることを特徴としている。
請求項4記載の本発明の葉物野菜の水切り装置は、請求項1〜3の何れか1項記載の葉物野菜の水切り装置において、前記下部ノズルおよび前記上部ノズルの空気噴出し方向は、それぞれ前記搬送コンベアベルトの搬送方向に対して上流側に指向していることを特徴としている。
請求項5記載の本発明の葉物野菜の水切り装置は、請求項1〜4の何れか1項記載の葉物野菜の水切り装置において、前記案内コンベアベルトは、前記挟持領域の搬送方向上流端部及び下流端部の2箇所と、前記搬送方向上流端部よりも上流側でかつ上方部の1箇所との少なくとも3箇所のローラで支持され、前記搬送コンベアベルトは、前記挟持領域の搬送方向上流端部よりも上流側と、前記挟持領域の搬送方向下流端部よりも下流側との少なくとも2箇所のローラで支持され、前記挟持領域の上流側において、前記案内コンベアベルトと前記搬送コンベアベルトとが、下流側に向けて次第に間隔を狭められていることを特徴としている。
請求項6記載の本発明の葉物野菜の水切り装置は、請求項5記載の葉物野菜の水切り装置において、前記上流側でかつ上方部に配設されたローラは移動可能に取り付けられたことを特徴としている。
請求項7記載の本発明の葉物野菜の水切り装置は、請求項5または6記載の葉物野菜の水切り装置において、前記搬送コンベアベルトの前記下流側のローラ及び前記案内コンベアベルトの前記下流端部のローラを駆動ローラにしたことを特徴としている。
請求項8記載の本発明の葉物野菜の水切り装置は、請求項7記載の葉物野菜の水切り装置において、前記搬送コンベアベルト及び前記案内コンベアベルトのそれぞれ前記駆動ローラは同期して駆動されることを特徴としている。
請求項9記載の本発明の葉物野菜の水切り方法は、水洗された葉物野菜の葉を搬送コンベアベルトに載置して、前記葉を連続搬送させ、前記搬送コンベアベルトと同期して駆動させられる案内コンベアベルトにより、搬送された前記葉を広げ、広げられた状態の前記葉に空気を噴出して水切りを行うことを特徴としている。
請求項1記載の本発明の葉物野菜の水切り装置によれば、搬送コンベアベルトと案内コンベアベルトとが協働して葉物野菜の葉を挟持する挟持領域において、前記葉に上部ノズル及び下部ノズルから空気を噴出するので、前記葉は両コンベア間で飛び跳ねることなく、上下両ノズルから噴出される空気により水切りができ、前記葉の水切り作業の効率が向上する。
請求項2記載の本発明の葉物野菜の水切り装置によれば、前記搬送コンベアベルトと前記案内コンベアベルトとを協働して前記葉を押圧することにより、前記葉は、前記搬送コンベアベルトの搬送方向に沿って、湾曲状態から押し広げられて湾曲の曲率が小さくなり、曲率が小さいままの状態で搬送される。その結果、前記上下両ノズルにそれぞれ対面する前記葉の面積が増大し、葉物野菜の葉の水切り作業の効率がさらに向上する。
請求項3記載の本発明の葉物野菜の水切り装置によれば、前記搬送コンベアベルトと前記案内コンベアベルトとがネット状コンベアベルトで形成されているため、前記ネット状コンベアベルトが前記通気構造を形成しており、前記通気構造を介して前記上下両ノズルからの空気が通過し易くなるとともに前記葉物野菜の葉から吹き飛ばされた水が排出され易くなる。
請求項4記載の本発明の葉物野菜の水切り装置によれば、前記上下両ノズルをそれぞれ前記搬送コンベアベルトの搬送方向に対して上流側に指向させたので、水洗された葉物野菜の葉の水は前記上下両ノズルから噴出される空気により、前記上流側に吹き飛ばされ、一度水切りされた前記上下両ノズルにより下流側の葉物野菜の葉の側には水が飛ばされず、葉物野菜の葉の水切り作業の効率が向上する。
請求項5記載の本発明の葉物野菜の水切り装置によれば、前記案内コンベアベルトは少なくとも3箇所のローラで支持され、かつ1箇所のローラは他の2箇所のローラより前記葉物野菜の葉の搬送方向上流側上方に配置できるので、前記葉物野菜の葉を挟持し始めるローラ部の前記案内コンベアベルトは鈍角形状にして回転ができる。また、前記案内コンベアベルトと前記搬送コンベアベルトとが協働して前記葉物野菜の葉を挟持する挟持領域の上流側では、前記案内コンベアベルトが傾斜することになり、前記案内コンベアベルトと前記搬送コンベアベルトは下流側に向けて次第に間隔が狭められる。その結果、水洗された前記葉物野菜の葉が前記搬送コンベアベルトと前記案内コンベアベルトの前記挟持領域間に進入する際、前記葉が前記案内コンベアベルトにより、湾曲状態の葉が押し広げ易くなる。
請求項6記載の本発明の葉物野菜の水切り装置によれば、前記上流側でかつ上方部に配設されたローラを可動可能に取り付けたため、大きさや形状の異なる葉物野菜の葉に応じて前記案内コンベアベルトの前記鈍角の角度を調整することができる。
請求項7記載の本発明の葉物野菜の水切り装置によれば、前記搬送コンベアベルト及び前記案内コンベアベルトのそれぞれの搬送方向下流側のローラを駆動ローラとしたため、前記搬送コンベアベルト及び前記案内コンベアベルトはコンベアに張力が掛けられた状態になり、コンベアが弛まず前記葉物野菜の葉を搬送できる。
請求項8記載の本発明の葉物野菜の水切り装置によれば、前記搬送コンベアベルト及び前記案内コンベアベルトのそれぞれ前記駆動ローラは同期して駆動されるため、前記搬送コンベアベルト及び前記案内コンベアベルトに挟持された前記葉物野菜の葉は搬送方向で負荷を受けることがなく、損傷し難くなる。
請求項9記載の本発明の葉物野菜の水切り方法によれば、搬送コンベアベルトと案内コンベアベルトとにより、搬送された前記葉物野菜の葉を広げ、広げられた状態の前記葉に空気を噴出して水切りを行うため、噴出される空気を受ける前記葉の面積が増大し、葉物野菜の葉の水切り作業の効率が向上する。
本発明の一実施形態に係る葉物野菜の水切り装置を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る葉物野菜の水切り装置を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る葉物野菜の水切り装置の一部分である搬送コンベアベルト装置本体を示す右側面図で、図1のA矢視図である。 本発明の一実施形態に係る葉物野菜の水切り装置の一部分である搬送コンベアベルト装置本体を示す左側面図で、図1のB矢視図である。 図1の要部拡大図で、葉物野菜が挟持された状態を示す図である。 図4の拡大図で、葉物野菜が挟持された状態を示す図である。
以下、図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6は本発明の一実施形態に係る葉物野菜の水切り装置を説明するもので、これらの図を参照して説明する。なお、本実施形態では、葉物野菜対象の物品をレタスとしている。
〔装置構成〕
図1〜図6に示すように、この葉物野菜の水切り装置10は、主に搬送コンベア装置20とブロア装置40とから構成されている。
装置を説明する前に、先に葉物野菜の水洗について説明すると、予め収穫された状態の葉物野菜からその葉を1枚1枚剥ぎ取り、図示しないバケットに入れた後、前記バケットを図示しない水槽の中に入れて前記葉を水洗いして、水洗いされた前記葉が前記バケット内に準備される。
搬送コンベア装置20は、前記バケットから1枚1枚取り出された前記葉が重ならないように載置される搬送面Sを有し、前記葉を搬送後、水切りされた前記葉が取出される取出し面Fを備えた搬送コンベアベルト(以下、単に搬送コンベアともいう)21と、搬送コンベア21の上方に設けられ搬送コンベア21と協働して前記葉を挟持する案内コンベアベルト(以下、単に案内コンベアともいう)22と、搬送コンベア21を支持するローラ29,30と、案内コンベア22を支持するローラ34〜37とを備えて構成されている。
さらに、搬送コンベア装置20には、搬送コンベア21の下方から搬送コンベア21の複数の通気孔23を介して上方に空気を噴射させる下部ノズル24と、案内コンベア22の上方から案内コンベア22の複数の通気孔25を介して下方に空気を噴射させる上部ノズル26とが装備されている。なお、通気孔23及び通気孔25は本願の通気構造である。
また、搬送コンベア21と案内コンベア22とにより前記葉を挟持するため、前記葉が両コンベア21,22間から左右側方(図1の紙面垂直方向)に外れるおそれもないので、両コンベア21,22の両側(図1の紙面垂直方向)にはサイド壁や案内コンベア等の空間を遮蔽するものは設けられていない。
下部ノズル24は、パイプ状に形成されて、その長手方向にスリット27が設けられるとともにスリット27からの空気噴出し方向Xはその真上より搬送コンベア21の搬送方向の上流側(図1の右側)に指向するように取り付けられている。
上部ノズル26は、パイプ状に形成されて、その長手方向にスリット28が設けられるとともにスリット28からの空気噴出し方向Yはその真下より搬送コンベア21の搬送方向の上流側(図1の右側)に指向するように取り付けられている。
ブロア装置40は、周りの大気を吸気取入口41から吸い込むとともに吸い込まれた大気中の塵埃等を除去するフィルタ42を内蔵した吸気ハウジング43と、吸気ハウジング43から吸い込まれた空気がパイプ44を介して貯蔵されるタンク室45と、パイプ46を介してタンク室45内の空気を排気ハウジング47に供給するブロア48とから構成されている。
排気ハウジング47には、パイプ46を介して送り込まれた空気の除菌等を行なうため、HEPAフィルタ(High Efficiency Parpiculate Air Filter)あるいはULPAフィルタ(Ultra Low Penetration Air Filter)などの除菌フィルタ49(図3参照)が内蔵されている。
さらに、排気ハウジング47は三つ叉状に配置されたパイプ50a,50b,50cを介して下部ノズル24と上部ノズル26とに接続され、排気ハウジング47に供給された空気は下部ノズル24と上部ノズル26のそれぞれのスリット27,28から噴出されるようになっている。
搬送コンベア21は、その搬送方向両端部に回転方向上流側からローラ29,30と、ローラ29,30間でその下方に取り付けられたローラ31,32と、ローラ31,ローラ32間の下方に設けられた張力調整用のローラ33とで支持されるとともに巻装されている。
案内コンベア22は、前記搬送方向両端部に回転方向上流側からローラ34,35と、ローラ34,35間の上方に取り付けられた張力調整用のローラ36と、ローラ34より前記搬送方向上流側の上方に設けられた案内ローラ37とで支持されるとともに巻装されている。
そして、搬送コンベア21と案内コンベア22とが協働して前記葉物野菜を挟持するローラ34と駆動ローラ35との間が挟持領域として形成される。
また、ローラ30,ローラ35はそれぞれ搬送コンベア21と案内コンベア22とを回転駆動するモータ38,39が個別に設けられ、モータ38,39はその回転速度が可変になっており、搬送コンベア21と案内コンベア22の速さを調整することが出来るようになっている。これ以降、ローラ30,ローラ35を駆動ローラ30,駆動ローラ35と称する。
張力調整用のローラ33,36はその取付部に上下方向の長穴51,52が設けられており、張力調整用のローラ33,36を図示しないアクチュエータによって各長穴51,52に沿って上下させることにより、搬送コンベア21と案内コンベア22に張力を持たせるようにしてある。
案内コンベア22側のローラ34,駆動ローラ35は、その取付部に図示しない上下方向の長穴が設けられており、ローラ34,駆動ローラ35を図示しないアクチュエータによって長穴に沿って上下させることにより、前記挟持領域間の搬送コンベア21と案内コンベア22との間隔を調整でき、前記葉への押圧力を調整できるようにしてある。
案内ローラ37はその取付部に水平方向(図1の左右方向)の長穴53が設けられており、ローラ37を図示しないアクチュエータによって長穴53に沿って水平方向に移動させることにより、ローラ34を挟む案内ローラ37と駆動ローラ35との間の案内コンベア22の角度θを調整できるようにし、ガイド面Gの傾きが可変となるようにしてある。
なお、モータ38,39、張力調整用のローラ33,36、案内コンベア22のローラ34,35および案内ローラ37を上下あるいは左右に移動させる図示しない各アクチュエータはコントローラ(コンピュータ)100によって、電子制御される。特にモータ38,39は同期回転するように回転を制御される。
コントローラ100には、図示しない入力装置が備えられ前記入力装置にローラ33〜37の各位置を設定できるようになっており、この設定に応じて前記各アクチュエータが制御される。
また、搬送コンベア21と案内コンベア22とはそれぞれ開口率に優れるステンレス製のネット状コンベアベルト(ネットコンベア)で構成されており、ネットコンベア内に複数の通気孔23を形成している。なお、前記ネットコンベアはナイロンやポリエステルなどの樹脂製で構成してもよい。
電気ボックス54は、その内部にブロア48の図示しない制御装置が収納されており、前記制御装置は下部ノズル24と上部ノズル26とから噴出される空気の噴射圧,噴射量及び噴射時間を調整したりするために使用される。
なお、図1のコントローラ100は電気ボックス54とは別置して描いたが、電気ボックス54内に収納すれば、コンパクト化されるものである。
〔作用、効果〕
本発明の一実施形態に係る葉物野菜の水切り装置は、上述のように構成されるので、以下のように葉物野菜の水洗後の水切りが行われる。
本装置では、例えば図1に示すように、始めに張力調整用のローラ33の上下方向の位置を調整して、搬送コンベア21が適当な張力状態となるように搬送コンベア21がセットされる。
次に、葉物野菜の湾曲した葉の厚み方向の長さに応じて、前記挟持領域間で前記湾曲した葉の厚み方向の長さより短い間隔となるようにローラ33と駆動ローラ35との上下方向の位置が調整される。搬送コンベア21と案内コンベア22との間隔が調整された後、前記葉の湾曲の度合いに応じて、案内ローラ37は長穴53内で位置を調整し、搬送コンベア21と案内コンベア22との間に搬送される前記葉の湾曲度が小さくなるようにガイド面Gの傾斜が調整され、最後に張力調整用のローラ36で案内コンベア22が適当な張力状態となるように案内コンベア22がセットされる。
そして、モータ38,39およびブロア48の各スイッチがONされ、搬送コンベア21と案内コンベア22の回転速度を調整し、前記回転速度や気温及び湿度等の周囲の環境状況に応じた下部ノズル24および上部ノズル26からの空気噴射圧,噴射量及び噴射時間が調整され、水きり作業の準備が整われる。すると、搬送コンベア21と案内コンベア22とは同期して図1の矢印Cおよび矢印D方向(回転方向)にそれぞれ回転を始め、下部ノズル24および上部ノズル26から空気が適宜噴射される。
葉物野菜の水切り装置10が作動しだすと、葉物野菜の水切り作業者は、前記バケットから水洗いされた前記葉を取出し、搬送面Sに前記葉同士が重ならずに1枚1枚が分離された状態になるように、前記葉の表面を上側又は下側にして載置する。
搬送面Sに載置された前記葉は、搬送コンベア21で搬送されるとガイド面Gに接触し、ガイド面Gに沿いながら湾曲した前記葉は押し広げられ、その曲率が小さくされたまま搬送コンベア21と案内コンベア22との間に押圧された状態で挿入される。
よって、搬送コンベア21と案内コンベア22との間に押圧された前記葉は、広げられたままの状態で搬送されることになるので、前記葉は搬送コンベア21や案内コンベア22側に対面する面積が増加したことになる。
対面する面積が増加した前記葉は、搬送コンベア21により下流側に搬送されると、上部ノズル26から空気が噴射され、案内コンベアベルトの22の通気孔25を通過して、前記葉の上面側に付着していた水を前記搬送方向上流側に吹き飛ばし、水切りが行われる。
前記葉が搬送コンベア21によりさらに下流側に搬送されると、下部ノズル24から空気が噴射され、搬送コンベアベルトの21の通気孔23を通過して、前記葉の下面側に付着していた水を前記搬送方向上流側に吹き飛ばし、水切りが行われる。
両面の水切りが終了した前記葉は、完全に乾燥した状態ではなく、みずみずしく旨みを残した状態で搬送コンベア21により取出し面Fに到達し、作業者によって取出され、プラスチック等の容器に入れられ、その後前記容器内を真空処理して商品化される。
このように、本発明に係る葉物野菜の水切り装置は、前記葉を広げて広い面積に空気を噴射させるとともに、搬送コンベア21と案内コンベア22との間で前記葉を固定しながら搬送しているため、前記葉が飛び跳ねることなく水きりができ、前記葉の旨みを残したまま、水切り作業の効率が向上でき、前記葉の損傷も低減できる。
また、下部ノズル24や上部ノズル26から噴射される空気の噴射方向が、搬送方向上流側であるため、噴射された空気により飛ばされた水は、まだ水切りしていない葉側に噴射され、一度水切りした前記葉側には再度水が付着することはないという効果がある。
搬送コンベアベルト21と案内コンベアベルト22とがネット状コンベアベルトで形成されているため、前記ネット状部分が通気孔23,25を形成しており、通気孔23,25を介して上下両ノズル24,26からの空気が通過し易くなるとともに前記葉物野菜から吹き飛ばされた水が排出され易くなるという効果がある。
さらに、本実施形態では、搬送コンベア21と案内コンベア22に沿ってその両側にサイド壁や案内コンベアベルト等を設けていないので、下部ノズル24や上部ノズル26から噴射された空気により水切りされた水は、通気孔23,25を介して排水されたり、前記サイド側で反射することもなくそのまま排水される。
搬送コンベア21と案内コンベア22との間隔が調整可能でかつ案内コンベア22のガイド面Gの傾斜が調整可能であるため、前記葉の大きさが異なっても、その大きさに適した前記間隔およびガイド面Gの傾斜に設定すれば、確実に前記葉を押し広げながら搬送コンベア21と案内コンベア22との間に押圧できるようになり、水切り作業の効率が向上する。
搬送コンベア21と案内コンベア22は樹脂性のネットコンベアで形成した際には、前記葉が搬送コンベア21や案内コンベア22と衝突しても衝撃が柔らかく、前記葉の損傷が低減できる。
搬送コンベア21と案内コンベア22は同期して回転しており、かつ駆動ローラ30,35が前記葉の搬送方向下流側に設けられているために、搬送コンベア21と案内コンベア22は前記葉と接触する側の面が常に弛むことがなく引っ張られるので、前記葉が損傷し難いという効果がある。
また、本発明に係る葉物野菜の水切り方法は、上述の水切り装置を用い、水洗した葉物野菜の葉を広げながら空気を噴射して水切りを行うようにしたので、上記と同様の効果を得ることができる。
〔その他〕
以上本発明の一実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することができる。
例えば、水切りのために、上部ノズル26から先に空気を噴射し、その後下部ノズル24から空気を噴射したが、先に下部ノズル24から空気を噴射し、その後上部ノズル26から空気を噴射するように構成してもよい。
下部ノズル24と上部ノズル26とはその位置を固定したもので説明したが、搬送コンベア21と案内コンベア22の回転速度に応じて、下部ノズル24と上部ノズル26とをそれぞれ水平方向に往復動させながら、空気噴射圧,噴射量及び噴射時間を適宜調整された空気を下部ノズル24と上部ノズル26から噴射させれば、水切り作業時間をさらに短縮できる。
下部ノズル24と上部ノズル26をそれぞれ1個ずつ設けたもので説明したが、1個ずつの下部ノズル24と上部ノズル26では前記葉の水切りが不十分な場合、それぞれ水平方向に複数個設置し、複数個の下部ノズル24と上部ノズル26からそれぞれ空気を噴射するようにしてもよい。
下部ノズル24と上部ノズル26のスリットは前記葉の搬送方向上流側に指向させたが、下部ノズル24と上部ノズル26をその軸中心線周りに回転させて、その指向角度を調整できるようにしてもよい。
下部ノズル24と上部ノズル26のスリット27,28はそれぞれ1個で説明したが、それぞれの下部ノズル24および上部ノズル26の中にスリット27,28と間隔を設けて複数個のスリットを並設してもよい。
下部ノズル24と上部ノズル26とのスリット27,28は前記上流側を指向するように固定されたもので説明したが、下部ノズル24はその軸中心線周りで時計周りに、上部ノズル26はその軸中心線周りで反時計周りに、それぞれ回転させるようにしてもよい。
上記実施形態では水切り作業者は、水洗いされた1枚1枚の葉を、搬送面Sに葉同士が重ならないように載置したもので説明したが、例えば前記搬送面S下部に回転カムを当接させて、前記回転カムを回転させることにより前記搬送面Sに振動を与え、前記搬送面S上で重なった葉を振動により分散させて前記葉同士の重なりを防止してもよく、あるいは前記搬送面S上流の工程で徐々に速度が増すように設定された複数の搬送コンベアベルトを設け、前記複数の搬送コンベアベルトで水洗いされた葉を受け渡しするように搬送すれば、前記複数の搬送コンベアベルトの速度差により前記葉が分散されるので、その分散された前記葉を前記搬送面Sに自動的に載置させるようにしてもよい。
搬送コンベア21は5箇所のローラ29〜33で支持させ、案内コンベア22は4箇所のローラ34〜37で支持させたもので説明したが、搬送コンベア21はローラ31,32を取り除いた残りの3箇所のローラ29,30,33で支持させ、案内コンベア22はローラ36を取り除いた残りの3箇所のローラ34,35,37で支持させてもよく、その場合には長穴53に代えて円弧形状の穴に形成させガイド面Gの傾斜を変えるようにしてもよい。
ガイド面Gを支持するローラ34や案内ローラ37は、円筒状外周面を有するローラで説明したが、前記葉を抵抗なく押し広げることが出来るものであれば、前記ローラ34,37を紡錘形状の外周面を有するものにしたりしてもよい。あるいは、ローラ34,37をそれぞれ軸方向に複数に分割し、平面視でコ字を広げた形状に複数個のローラを配置したりしてもよい。例えば、3個のローラに分割し、中央のローラは軸心が駆動ローラ30,35等と同方向に真横を向き、両側のローラは外端部が上流側へシフトするように軸心を傾斜させて配置する。
10 葉物野菜の水切り装置
20 搬送コンベア装置
21 搬送コンベア(搬送コンベアベルト)
22 案内コンベア(案内コンベアベルト)
23,25 通気孔(通気構造)
24 下部ノズル
26 上部ノズル
30,35 駆動ローラ
33,36 張力調整用のローラ
37 案内ローラ
38,39 モータ
40 ブロア装置
43 吸気ハウジング
48 ブロア
51,52,53 長穴
100 コントローラ
C,D 回転方向
F 取出し面
G ガイド面
S 搬送面
X スリット27からの空気噴出し方向
Y スリット28からの空気噴出し方向
θ 角度

Claims (9)

  1. 水洗された葉物野菜の葉を載置し、前記葉を連続搬送するとともに前記葉の搬送面に通気構造を有する搬送コンベアベルトと、
    前記搬送コンベアベルトの上方に配設され、前記搬送コンベアベルトと同方向に回転し、前記搬送コンベアベルトと協働して前記葉を挟持するとともに前記葉の挟持面に通気構造を有する案内コンベアベルトと、
    前記搬送コンベアベルトと前記案内コンベアベルトとが協働して前記葉を挟持する挟持領域において、前記搬送コンベアベルトの下方から上方に向けて空気を噴出す下部ノズルと、
    前記挟持領域において、前記案内コンベアベルトの上方から下方に向けて空気を噴出す上部ノズルと、を有する
    ことを特徴とする、葉物野菜の水切り装置。
  2. 前記案内コンベアベルトは、前記搬送コンベアベルトと協働して前記葉を押圧する
    ことを特徴とする、請求項1記載の葉物野菜の水切り装置。
  3. 前記搬送コンベアベルト及び前記案内コンベアベルトは、それぞれネット状コンベアベルトから形成される
    ことを特徴とする、請求項1または2記載の葉物野菜の水切り装置。
  4. 前記下部ノズルおよび前記上部ノズルの空気噴出し方向は、それぞれ前記搬送コンベアベルトの搬送方向に対して上流側に指向している
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項記載の葉物野菜の水切り装置。
  5. 前記案内コンベアベルトは、前記挟持領域の搬送方向上流端部及び下流端部の2箇所と、前記搬送方向上流端部よりも上流側でかつ上方部の1箇所との少なくとも3箇所のローラで支持され、
    前記搬送コンベアベルトは、前記挟持領域の搬送方向上流端部よりも上流側と、前記挟持領域の搬送方向下流端部よりも下流側との少なくとも2箇所のローラで支持され、
    前記挟持領域の上流側において、前記案内コンベアベルトと前記搬送コンベアベルトとが、下流側に向けて次第に間隔を狭められている
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項記載の葉物野菜の水切り装置。
  6. 前記上流側でかつ上方部に配設されたローラは移動可能に取り付けられた
    ことを特徴とする、請求項5記載の葉物野菜の水切り装置。
  7. 前記搬送コンベアベルトの前記下流側のローラ及び前記案内コンベアベルトの前記下流端部のローラを駆動ローラにした
    ことを特徴とする、請求項5または6記載の葉物野菜の水切り装置。
  8. 前記搬送コンベアベルト及び前記案内コンベアベルトのそれぞれ前記駆動ローラは同期して駆動される
    ことを特徴とする、請求項7記載の葉物野菜の水切り装置。
  9. 水洗された葉物野菜の葉を搬送コンベアベルトに載置して、前記葉を連続搬送させ、前記搬送コンベアベルトと同期して駆動させられる案内コンベアベルトにより、搬送された前記葉を広げ、
    広げられた状態の前記葉に空気を噴出して水切りを行う
    ことを特徴とする、葉物野菜の水切り方法。
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