JP5959526B2 - 少なくとも二つの薬剤を逐次的に送達するための薬物送達デバイス及び方法 - Google Patents

少なくとも二つの薬剤を逐次的に送達するための薬物送達デバイス及び方法 Download PDF

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Description

本特許出願は、単回投薬インターフェースを介して少なくとも二つの薬剤を送達するための薬剤デバイス及び方法に関し、ここで薬物は、各々が独立した(単一化合物)又はプレミックスされた(共製剤化複数化合物(co-formulated multiple compounds))薬物作用物質を含有する、二つ又はそれ以上のカートリッジ(通常「リザーバ」とも称される)、容器又はパッケージ中に含有される。
或る病状は、好ましくは、一つ又はそれ以上の異なる薬物作用物質を用いて治療される(つまり、併用療法)。例えば、幾つかの例において、糖尿病を、持続性インスリンを用いて及びプログルカゴン遺伝子の転写産物に由来するグルカゴン−様ペプチド−1(GLP−1)を用いてで治療することは便益があるであろう。GLP−1は、体内において見出され、そして腸のL細胞によって消化管ホルモンとして分泌される。GLP−1は、それ(及びその類似体)を糖尿病の有望な治療として広汎な研究対象とする幾つかの生理学的性質を有する。併用療法が用いられるとき、或る薬物作用物質は、最適な治療用量を送達するために、他の薬物作用物質に対して特定の関係において送達される必要があり得る。
或る病状を治療するために併用療法は好ましいものの、二つの活性薬物作用物質の保存及び送達に関連する多くの潜在的問題がある。例えば、もし、二つの活性薬物作用物質が一つの薬剤配合において事前に混合されるならば、それらは長期間の保存中に互いに相互作用し得る。従って、活性薬物作用物質を別々に保存し、そして送達の時点でのみ、例えば、注射、無針注射、ポンプ又は吸入を介してそれらを組み合わせることは有利である。しかしながら、二つの活性薬物作用物質を組み合わせるためのプロセスには、使用者が信頼して、繰り返してそして安全に実行するために簡単でかつ便利であることが必要である。
更なる問題は、併用療法を構成している各活性薬物作用物質の量及び/又は割合が、各使用者に対して又はそれらの治療の異なる段階で変えられことが必要であり得る。例えば、或る活性薬物作用物質は、患者を「維持」用量に徐々に導くための調節期間(titration period)を必要とし得る。更なる例は、一方の活性薬物作用物質が調節できない固定用量を必要とし、一方、他方が患者の症状又は物理的状況に応じて変えられる場合であろう。この問題は、複数の活性薬物作用物質の事前に混合される製剤が、これらの事前に混合される製剤が活性薬物作用物質の固定比を有するであろうし、それが健康管理者又は使用者によって変更され得ないであろう故に、適切であり得ないことを意味する。
併用療法を送達するための一つの公知方法は、各々が異なる薬剤を有するカートリッジを含有している二つの別々のデバイスを使用することである。従って、ユーザは、両方の薬剤の用量を設定するために、二つのデバイスの用量設定器に関して独立した行動を取る必要がある。しかしながら、多くのユーザは、一つ又はそれ以上のデバイスを使用しなければならないこと及び/又は要求される用量の組合せを適切に投与するために、必要な正確な計算をしなければならないことに耐えられない。これは、手先が不器用であるか又は計算が苦手なユーザにとって、特にその通りである。従って、ユーザが実行するのに簡単である(例えば、複数のデバイスの複数の用量設定器に関するユーザの行動を必要としない)二つ又はそれ以上の薬物作用物質を送達するためのデバイス及び方法を供するという強いニーズが存在する。
開示されたデバイス及び対応する方法は、望まれる併用療法を構成する二つ又はそれ以上の活性薬物作用物質に対する別々のカートリッジを供することによって上述の問題を克服することに役立つ。二つ又はそれ以上の活性薬物作用物質は、送達中にのみ組合される。このように、二つ又はそれ以上の活性薬物作用物質は、長期間の保存中に互いに相互作用しないであろう。加えて、開示されたデバイス及び対応する方法によって、多様な治療用量プロファイルを達成することが可能となり、その結果、各ユーザに対して又は彼らの治療の異なる段階で変えられることを必要とする併用療法が可能となる。更に、開示されたデバイス及び対応する方法によって、ユーザが、異なるデバイスの異なる用量設定器を用いて、複数の薬剤の用量を独立して設定することを必要とせずに、併用療法が可能となる。
これらのそしてその他利点は、本発明の以下のより詳細な記述から明らかになるであろう。
本明細書において、少なくとも二つの薬剤を逐次的に送達する(本明細書において、時々「投薬する」と称される)ための薬物送達デバイス及び対応する方法の種々の例が開示され、ここで各薬剤は独立した(単一化合物)又は事前に混合された(共製剤化複数化合物)薬物作用物質を含有する。特に、開示されたデバイス及び対応する方法によって、使用者は、少なくとも二つの薬物送達デバイスを制御する単一の用量設定器を用いて、少なくとも二つの薬剤の各用量を設定しそして(単回投薬インターフェースを介して)逐次的に送達することが可能となり、ここで各用量設定機構は異なる薬剤と関連付けられる。
開示されたデバイス及び対応する方法は、特定の目標患者グループに対して、治療用量プロファイル(つまり、患者に送達され得る二つ又はそれ以上の薬剤(及びそれらの各薬物作用物質)の間の定量的関係)の制御及び定義を通して治療応答が最適化され得る場合に、特に有益なものである。更に、開示されたデバイス及び対応する方法は、併用療法が望ましい場合、但し、限定するものではないが、安定性、妥協された治療性能及び毒性学のような理由で、一つの薬剤配合においては不可能である場合にも特に有益なものである。
逐次薬剤送達の例示的利点は、複数の薬剤を送達するために要求されるユーザの力の削減である。力の低減は、送達中の如何なる時間においても、逐次送達には、機械的損失(カートリッジ栓の摩擦、送達機構における摩擦又は非効率)の一組しか存在し得ないとことが要求されるという事実と併せて、単回投薬インターフェースを通して薬剤のより低い容量流速(或る時間に亘る平行的な複数の容量とは反対に逐次的な複数の容量)を維持することの直接的な結果である。
デバイスの用量設定器(例えば、ダイヤル)は、用量設定器を介して、薬物作用物質の事前に定義された組合せが設定され得るように、(各薬剤を含有している各カートリッジに各々操作可能に連結される)用量設定機構を制御するように構成される。薬物作用物質の事前に定義された組合せが設定された後、それは単回投薬インターフェース(例えば、針カヌーレ)を通して投薬され得る。本明細書においては、患者に注射することが可能な薬物送達デバイスとして主として述べられたが、基本的な原理は、制限するものではないが、吸入、鼻、眼、口、局所など同様なデバイスのような薬物送達の他の形態に適用可能であろう。
一つ又はそれ以上の用量設定機構を制御する用量設定器を供して種々の各薬剤の種々の薬物作用物質の間の治療関係(つまり、治療用量プロファイル)を事前に定義することによって、そして単回投薬インターフェースを介して種々の薬剤を送達することによって、出願人の薬物送達デバイスは、患者が、複数のデバイス及び/又は複数の用量設定器を用いた、正しい組合せ用量の計算及び設定における複数入力及び/又はユーザのミスに関連する固有のリスクなしで、最適な治療組合せ用量を確実に受け取ることに役立つ。従って、開示されたデバイス及び対応する方法は、処方された治療の改善された遵守及び患者の安全の両方の観点で、手先が不器用であるか計算が苦手なユーザに対して特別な便益があるものである。
組合せ用量を構成している一つ又はそれ以上の薬剤は、本明細書において液体として定義された流体、気体又は流れることができそして、その形を変える傾向にある力によって作用されたとき一定速度で形を変える粉末であり得る。一つ又はそれ以上の薬剤は、固体、粉末、別の流体薬剤を用いて運ばれ、溶解され、さもなければ投薬されるスラリの懸濁液であり得る。一つの例において、治療組合せ用量は、各カートリッジ中に含有された第一及び第二の薬剤を含む。両方の薬剤は流体であり得るか又は一方の薬剤が流体であり得て、そして他方が、それが単回投薬インターフェースを介して送達される前に、流体薬剤中に溶解されるか又は同伴されるかの何れかである粉末であり得る。
可能な薬物の組合せには、インスリン、インスリン類似体又はインスリン誘導体、及びGLP−1又はGLP−1類似体が挙げられ得るが、鎮痛剤、ホルモン、β−アゴニスト又はコルチコステロイド又は上述の薬物の如何なる組合せなどの他の薬物又は薬物の組合せも、提案されたデバイス及び方法システムと共に使用できるであろう。
本明細書において使用される用語「インスリン」はヒトインスリン又はヒトインスリン類似体若しくは誘導体を含むインスリン、インスリン類似体、インスリン誘導体、又はそれらの混合物を意味するものとする。インスリン類似体の例は、限定するものではないが、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位置におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val又はAlaによって置換される、及びB29位置のLysにProよって置換されるヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン又はDes(B30)ヒトインスリンである。インスリン誘導体の例は、限定するものではないが、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイル ヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン; B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、及びB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
本明細書において使用される用語「GLP−1」は限定するものではないが、エキセナチド(エキセンジン−4(1−39)、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2)のシーケンスを有するペプチド、エキセンジン−3、リラグリチド、又はAVE0010(H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Ser−Lys−Lys−Lys−Lys−Lys−Lys−NH2)を含むGLP−1、GLP類似体、それらの混合物を意味するものとする。
β−アゴニストの例としては、制限するものではないが、サルブタモール、レボサルブタモール、テルブタリン、ピルブテロール、プロカテロール、メタプロテレノール、フェノテロール、メシル酸ビトルテロール、サルメテロール、ホルモテロール、バムブテロール、クレンブテロール、インダカテロールがある。
ホルモンは、例えば、ゴナドトロピン(ホリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロパイン (ソマトロピン)、デスモプレッシン、テルリプレッシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの脳下垂体ホルモン又は視床下部ホルモン又は規制活性ペプチド及びそれらの拮抗剤である。
薬物送達デバイスの一つの例において、薬物送達デバイスは、第一の薬剤のユーザ設定可能な用量、及び第二の薬剤の固定用量(つまり、ユーザが設定できない用量)を設定するための用量設定器、用量ボタン、単回投薬インターフェース、第一の薬剤の複数の容量を含有している第一のカートリッジ、及び第二の薬剤の複数の容量を含有している第二のカートリッジを含む。用量ボタンは、機械的に駆動されるか又は電子工学及び機械学の組合せを通してかを問わず、送達手順をトリガーする如何なるタイプの機構でもあり得る。本ボタンは、物理的に動き得るか又は触感性仮想ボタン、例えば、触感性スクリーンであり得る。
本明細書において使用される「ユーザ設定可能な用量」は、使用者(例えば、患者又は健康管理者)がデバイスを設定するために選択できそして、物理的に操作できることを意味する。他の例において、ユーザ設定可能な用量は無線通信(Bluetooth、WiFi、衛星など)の使用を通して遠隔で設定され得るか又は用量は、治療処理アルゴリズムを実行した後、血糖モニタのような別の統合されたデバイスによって設定され得るであろう。「固定用量」は、ユーザ(又は如何なる他の入力も)が望まれる用量を設定できず、むしろユーザが、固定用量設定機構によって定義される所定の用量を設定可能なのみであることを意味する。
単回投薬インターフェースは、第一及び第二のカートリッジと流体連通になるように構成される。本投薬インターフェースは、二つ又はそれ以上の薬剤がデバイスを出ていき、そして患者に送達されることを可能にする如何なるタイプの出口でもあり得る。インターフェースのタイプには、針カヌーレ、カテーテル、噴霧器、圧気注射器、無針注射器、マウスピース、鼻アプリケータなどが挙げられる。薬剤の組合せは、分離されたユニットとしてのまたは混合型ユットとしての単回投薬インターフェースを介して送達され得て、そのようにして、ユーザの見方からは、標準針を使用する現在利用可能な注射デバイスと非常にピッタリと一致する方法において達成される併用療法が供される。
別の例において、薬物送達デバイスは、第一の薬剤を含有している第一のカートリッジに操作可能に連結された、回転駆動可変用量設定機構;第二の薬剤を含有している第二のカートリッジに操作可能に連結された、固定用量設定機構;第一の薬剤のユーザ設定可能な用量、及び第二の薬剤の固定用量を設定するための用量設定器;及び回転駆動可変用量設定機構を固定用量設定機構に取り外し可能に連結するための連結機能;を含む。第二の薬剤の固定用量の設定中に、回転駆動可変用量設定機構、及び固定用量設定機構が連結機能を介して連結されるが、第一の薬剤のユーザ設定可能な用量の設定中に、回転駆動可変用量設定機構、及び固定用量設定機構は連結機能を介して連結されない。
用量設定器は、固定用量設定機構に(連結機能を介して)取り外し可能に連接されつつ、連結機能を含み得て、そして(用量設定器中の少なくとも一つのスプライン係合された(つまり、軸方向の)溝を介して)回転駆動可変用量設定機構に軸方向に滑り得るように連接され得る。用量設定器が連結機能を介して固定用量設定機構に連接されるとき、第二の薬剤の固定用量を設定するために、用量設定器は軸方向に近位方向に変位でき、そして用量設定器が固定用量設定機構から取り外されるとき、第一の薬剤のユーザ設定可能な用量を設定するために、用量設定器は回転できる。または、用量設定器は、用量設定器を単に回転することによって、第二の薬剤の固定用量、及び第一の薬剤のユーザ設定可能な用量の両者を設定するように構成される。そのような用量設定器は、回転駆動可変用量設定機構の部分であり得る。
用量設定器は、第一の薬剤のユーザ設定可能な用量の前に、第二の薬剤の固定用量を設定し、そして第二の薬剤の固定用量の前に、第一の薬剤のユーザ設定可能な用量を送達するように構成され得る。第二の薬剤の固定用量が設定された後、用量設定器は固定用量設定機構から取り外され得る。(i)第一の薬剤のユーザ設定可能な用量、及び第二の薬剤の固定用量が設定され、そして(ii)第一の薬剤のユーザ設定可能な用量が送達された後、(らせん経路に沿った用量設定器の回転又は軸方向の併進によって引き起こされたか否かを問わず)用量設定器の遠位方向への軸方向の変位によって第二の薬剤の固定用量が送達されることになるように、連結機能を介して用量設定器は、固定用量設定機構に再度取り付けられ得る。
本明細書において開示された薬物送達デバイスは、専用化された又はコード化された機構の採用を通して、その使用を専用の第一及び第二のカートリッジに制限するように設計され得る。
出願人らの本開示は、薬物送達デバイスの別々のカートリッジから、第一の薬剤の可変用量、及び第二の薬剤の固定用量を設定する及び送達する方法も包含する。一つの例において、本方法は上述のようなデバイスを使用し、そして用量設定器を用いる第二の薬剤の用量、続いて第一の薬剤の用量の第一の設定の工程を含む。次いで、デバイスは起動され、そして第一の薬剤のユーザ設定可能な用量、続いて第二の薬剤の固定用量が送達される。両方の用量は単回投薬インターフェースを介して送達される。第二の薬剤の固定用量を設定するために、用量設定器は近位方向に引っ張られ得る。第二の薬剤の固定用量が設定された後、単に用量設定器を回転することによって、第一の薬剤のユーザ設定可能な用量が設定され得る。または、第一及び第二の薬剤の用量は両方共、用量設定器を回転するによって設定され得る。
別の例において、本方法は、(i)単回投薬インターフェースの近位端が、第一の薬剤及び第二の薬剤の両方と流体連通状態にあるように単回投薬インターフェースを薬物送達デバイスの遠位端に取り付けること、(ii)第一の薬剤のユーザ設定可能な用量、及び第二の薬剤の固定用量の両方を設定するために用量設定器を使用すること、(iii)単回投薬インターフェースの遠位端を患者内に望まれる投与部位で挿入すること及び(iv)第二の薬剤の固定用量、逐次的に第一の薬剤のユーザ設定可能な用量を投薬することを含む。
本発明の種々の態様のこれらの並びに他の利点は、添付図面を適宜、参照して、以下の詳細な記述を読むことによって当業者に明らかになるであろう。
出願人の薬物送達デバイス及び対応する方法の種々の例が以下の図面を参照して本明細書において述べられ、ここで類似の符号は類似の実体を表す:
出願人の開示の薬物送達デバイスを用いて達成され得る例示的な治療用量プロファイルを図示する。 薬物送達デバイスの例を図示する。 薬物送達デバイスの別の例を図示する。 図3において示された薬物送達デバイスの可変用量設定機構の内部構造の幾つかを図示する。 図3において示された可変用量設定機構の内部構造を図示する。 第二の薬剤の固定用量の用量設定の開始時での、図3において示された薬物送達デバイスを図示する。 第二の薬剤の固定用量の用量設定中の、図3において示された薬物送達デバイスを図示する。 第一の薬剤のユーザ設定可能な用量の用量設定中の、図3において示された薬物送達デバイスを図示する。 第一の薬剤のユーザ設定可能な用量の用量送達中の、図3において示された薬物送達デバイスを図示する。 第二の薬剤の固定用量の用量送達中の、図3において示された薬物送達デバイスを図示する。
本明細書において開示された薬物送達デバイスは、少なくとも二つの薬剤を、単回投薬インターフェースを通して逐次的に送達することが可能である。
一つの例において、薬物送達デバイスは、第一の薬剤のユーザ設定可能な(つまり、可変)用量、及び第二の薬剤の固定用量の両者を設定するための用量設定器を含む。両方の用量が設定された後、ユーザは薬物送達デバイスを起動し、そして第一の薬剤のユーザ設定可能な用量、続いて第二の薬剤の固定用量が送達される。本明細書において、薬物送達デバイスを「起動する」は、単一の行動又は複数の行動を含み得る。第一の薬剤のユーザ設定可能な用量と第二の薬剤の固定用量の間の関係を表している治療用量プロファイル100が、図1において図示され、ここで化合物Aは第一の薬剤を表し、そして化合物Bは第二の薬剤を表す。示された通り、第一の薬剤のユーザ設定可能な用量は変わり得て、一方、第二の薬剤の用量は固定されて留まり、このことは或る療法に対しては便利であり得る。このタイプのプロファイルは、種々の成分部分の濃度が一定(Xミリグラム/ミリリッタ)である一緒に配合された組合せ用量を含有する単一カートリッジを有するデバイスを用いては達成できない。
図2は薬物送達デバイス102の例を図示する。示された通り、薬物送達デバイス102は、第一の薬剤108を含有している第一のカートリッジ106に操作可能に連結された、回転駆動可変用量設定機構104(「可変用量設定機構」)、第二の薬剤114を含有している第二のカートリッジ112に操作可能に連結された、固定用量設定機構110、スプライン係合された用量設定器116、及び単回投薬インターフェース119を有するニードルアセンブリ118を含む。
スプライン係合された用量設定器116は、ユーザが、第一の薬剤108のユーザ設定可能な用量、及び第二の薬剤114の固定用量の両方をスプライン係合された用量設定器116を介して設定可能なように、両方の用量設定機構104、110に操作可能に連結される。スプライン係合された用量設定器116は可変用量設定機構の四つの半径方向の突出部120、及び用量設定器116の内面上に置かれた四つのスプライン係合された(つまり軸方向の)溝122の係合を介して、可変用量設定機構104に操作可能に連結される。示された通り、四つの半径方向の突出部120は可変用量設定機構の用量設定器124に連結される。従って、デバイス102のスプライン係合された用量設定器116の回転によって、可変用量設定機構104の用量設定器124の対応する回転が引き起こされ、それによって第一の薬剤108の用量が設定される。デバイス102の他の例は、如何なる数の半径方向の突出部120及び対応する軸方向の溝122をも含み得る。半径方向の突出部120は可変用量設定機構104の用量設定器124に、おそらくピン又はねじによって連結される別の部品であり得るか、又はそれらは用量設定器124自身の部分であり得る。
スプライン係合された用量設定器116はスプライン係合された用量設定器の連結機能126を介して固定用量設定機構110に操作可能に、取り外し可能に連結される。連結機能126は、二方向クリップ(2−way clip)、栓又は(示されていない)スナップ連結機能を介して、固定用量設定機構110の近位端128(つまり、固定用量設定機構の用量設定器)を係合する。スプライン係合された用量設定器116が(連結機能126を介して)固定用量設定機構110の用量設定器128に連結されるとき、スプライン係合された用量設定器116の近位の軸方向の動き130によって、固定用量設定機構110の用量設定器128の対応する軸方向の動きが引き起こされ、それによって第二の薬剤114の用量が設定される。
一旦、第二の薬剤の固定用量が設定されると、(示されていないが、当業者に公知のような)固定用量設定機構における停止機構は、用量設定器128の更なる近位軸方向の動きを防ぐ。この点で、連結機能126の取り外し可能性によって、可変用量設定機構104が、第二の薬剤114の用量設定中に(スプライン係合された用量設定器116の連結機能126を介して)固定用量設定機構110に連結される状態から、第一の薬剤108の用量設定中に固定用量設定機構110から連結解除される状態へ移行することが可能になる。薬剤送達中に、第二の薬剤114の固定用量設定機構の完全な送達の際に、連結機能126の取り外し可能性によって、可変用量設定機構104が、第一の薬剤108のユーザ設定可能な用量送達中に、固定用量設定機構110から連結解除される状態から、(スプライン係合された用量設定器116の連結機能126を介して)固定用量設定機構110に連結される状態へ移行することが可能になる。
薬物送達デバイス102の上述の例の種々の機構を更に図示するために、102を用いた例示的方法がここで述べられる。第一に、ユーザは第二の薬剤114の固定用量を設定する。固定用量を設定するために、ユーザはデバイス102のスプライン係合された用量設定器116を上方に(つまり、近位方向130に)引く。連結機能126が固定用量設定機構110の用量設定器128と係合されるため、スプライン係合された用量設定器116が上方に引かれるとき、固定用量設定機構110の用量設定器128も近位方向130に無理やり引かれ、そうすることによって、第二の薬剤114の固定用量が設定される。この結果を成就するために、連結機能126を固定用量設定機構110から係合解除するために要求される力は、好ましくは、第二の薬剤114の固定用量を設定するために要求される力よりも大きい安全係数であろう。
連結機能126が固定用量設定機構110に係合されている間、ユーザはスプライン係合された用量設定器116を回転することができず、そのため第一の薬剤108の用量を設定することができない。むしろ、用量設定器116は軸方向にのみ滑ることができる。半径方向の突出部120と、スプライン係合された用量設定器116中のスプライン係合された溝122との係合によって、第二の薬剤114の用量設定中にスプライン係合された用量設定器116の軸方向の動きを案内することが助けられる。第二の薬剤114の用量設定中にスプライン係合された用量設定器116によって走行された軸方向の距離は、可変用量設定機構104に何の影響も及ぼさない。
第二の薬剤114の固定用量が設定された後、ユーザは第一の薬剤108のユーザ設定可能な用量を設定する。第二の薬剤114の固定用量が完全に設定されたとき、固定用量設定機構110の用量設定器128は近位方向130に更に変位できない(つまり、固定用量設定機構110の用量設定器128は完全に伸ばされる)。その結果、ユーザがデバイス102のスプライン係合された用量設定器116を近位方向130に(事前に定義された軸方向の位置へと)引かれ続けるとき、連結機能126は固定用量設定機構110の用量設定器128から係合解除する。上述の通り、連結機能126は、その係合解除力が、第二の薬剤114の用量を設定するために要求されるものより大きい安全な係数であるが、ユーザの能力を超えるほど大きくはないように設計される。これによって、ユーザが連結機能126を固定用量設定機構110から係合解除でき、そしてまた第二の薬剤114の固定用量が完全に設定された後でなければ係合解除が起こらないことが確保される。
連結機能126の固定用量設定機構100からの係合解除によって、ユーザはスプライン係合された用量設定器116を回転することが可能になり、ひいては、第一の薬剤108の望まれる用量を設定するために可変用量設定機構104の用量設定器124を回転することが可能になる。スプライン係合された用量設定器116の回転によって、可変用量設定機構104の用量設定器124の対応する回転が引き起こされる。このように、ユーザは、第一の薬剤108の望ましいユーザ設定可能な用量が設定されるまで、スプライン係合された用量設定器116を回転できる。第一の薬剤の設定中に、スプライン係合された用量設定器116の軸方向の動きを排除するために、スプライン係合された溝122の遠位端は、スプライン係合された用量設定器116の初期回転の際に、好ましくは、半径方向の突出部120がその中に入るカットアウト(cut out)132を含み得る。これを助けるために、スプライン係合された溝122の軸方向の長さ、及び連結機能126に対するカットアウト132の相対的な軸方向の位置は、第二の薬剤114の固定用量が設定され、そして連結機能126が固定用量設定機構100から係合解除後、スプライン係合された用量設定器116の反時計回りの回転134の際に半径方向の突出部120がカットアウト132に入るように設計される。
一旦、第一の薬剤108が、望ましいユーザ設定可能な用量に設定されると、デバイス102のスプライン係合された用量設定器116は、第一の薬剤108の設定された用量を送達するために、下方に(遠位方向136に)押され得る。ユーザがスプライン係合された用量設定器116上を押し下げるとき、突出部120はカットアウト132の近位面138によって無理やり押し下げられ、それによって、可変用量設定機構104の用量設定器124を起動することによって可変用量設定機構104が起動される。
第一の薬剤108のユーザ設定可能な用量が送達され、そして可変用量設定機構104及びデバイス102の用量設定器124、116がそれらの第一の薬剤設定前の位置に戻った後、連結機能126は固定用量設定機構110と再度整列される。このように、スプライン係合された用量設定器116を遠位方向136に押す(つまりデバイス102を更に起動する)ことによって、連結機能126は固定用量設定機構110の用量設定器128に再度取り付けられ、そして逐次的に遠位方向136に押すことによって、第二の薬剤114の固定用量が送達されることになる。第二の薬剤114の固定用量が送達された後、デバイス102は次の用量を設定するために準備される。
薬物送達デバイス102の(示されていない)別の例において、デバイス102の用量設定器116はスプライン係合された(つまり、軸方向の)溝122の代わりにらせん溝(例えば、ねじ)を有し、そして可変用量設定機構104の用量設定器124は、半径方向の突出部120の代わりに適合するらせん突出部(例えば、ねじ)を有する。らせん溝及び対応する突出部は、第二の薬剤114の固定用量が設定され、そして連結機能126が固定用量設定機構110から係合解除した後、用量設定器116が、可変用量設定機構104の用量設定器124が回転する(つまり、用量設定器のらせん溝の遠位端が到達され、そして更なる回転によって可変用量設定機構104の用量設定器124が回転する結果となる)ことなしに、更に近位方向130に動くことができないように構成される。
この例において、第二の薬剤114の固定用量を設定するために、ユーザは、デバイス102の用量設定器116を上方130に引く代わりに回転する。このように、この例における連結機能126は、好ましくは、ユーザが用量設定器116を回転するとき、それが回転的に固定された状態に留まるように、デバイス102の用量設定器116をインターフェース接続する別の部分である。これは、もし用量設定器116とインターフェース接続する連結機能126の部分が用量設定器116に固定されないならば、達成され得て、このようにして用量設定器116が連結機能126に対して回転することが可能になる。しかしながら、用量設定器116の軸方向の動きは、第二の薬剤114の固定用量を設定するために、連結機能126の対応する軸方向の動きを引き起こすべきである。この例は、第一及び第二の薬剤108、114の両方の各用量を設定するために、ユーザが一つの行動(つまり、回転)を実行することのみを要求する。ユーザは第二の薬剤114の固定用量を設定されるまで単純に用量設定器116を回転し、次いで第一の薬剤108のユーザ設定可能な用量が設定されるまで用量設定器116を回転し続ける。
図3は薬物送達デバイス202の別の例を示す。示された通り、上述の例と同様、薬物送達デバイス202は、第一の薬剤208を含有している第一のカートリッジ206に操作可能に連結された、回転駆動可変用量設定機構204;第二の薬剤214を含有している第二のカートリッジ212に操作可能に連結された、固定用量設定機構210、連結機能226、及び単回投薬インターフェース219を有するはルアセンブリ218を含む。しかしながら、上述の例と異なり、デバイス202は、第一の薬剤208のユーザ設定可能な用量、及び第二の薬剤214のユーザが設定できない用量を設定するために、可変用量設定機構204の用量設定器224(つまり、ダイヤル)を利用する。これによってスプライン係合された用量設定器216の必要性がなくなり、そして両方の薬剤208、214の各用量を設定するために、使用者が一つの行動(つまり、回転)を実行することのみが要求される。
この例において、連結機能226は固定用量設定機構210の部分であるか、またはそれに操作可能に連結され、そして持ち上げカラー242を介して可変用量設定機構204のダイヤルスリーブ240に取り外し可能に連結される(図3においては、取り外された状態で示される)。連結機能226及び持ち上げカラー242は、可変用量設定機構204が、第二の薬剤214の用量設定中に、(連結機能226及び襟242の係合を介して)固定用量設定機構210に連結されている状態から、第一の薬剤208の用量設定中に、固定用量設定機構210から連結解除されている状態に移り得るように構成される。可変用量設定機構204が固定用量設定機構210に連結されるとき、可変用量設定機構204のダイヤルスリーブ240の近位軸方向の動き230によって、固定用量設定機構210の用量設定器228の対応する軸方向の動きが引き起こされ、このようにして第二の薬剤214の固定用量が設定される。薬剤の送達中に、連結機能226及び襟242は、可変用量設定機構204が、第一の薬剤208の送達中に、固定用量設定機構210から連結解除されている状態から、第二の薬剤214の送達中に、(連結機能226及び襟242の係合を介して)固定用量設定機構210に連結されている状態に移ることを可能にする。
図4及び5は、第一及び第二の薬剤208、214の逐次的な送達を可能にする可変用量設定機構205の内部構造の例示的機構を図示する。図4において示されるように、本体/ハウジング244は、遠位端近くでらせんであり、そして一般的に垂直/軸方向になるように一つ又はそれ以上の連続溝246を含む。操作中(つまり、第一及び第二の薬剤208、214の両方の用量を設定するための、可変用量設定機構204の224の回転中)に、クリッカ248及び300ユニットカウンタ250(「カウンタ」)は本体/ハウジング溝246のらせん部251中に最初置かれる。用量設定器224が回転されるので、クリッカ248及びカウンタ250は本体/ハウジング溝246のらせん経路に従動し、その時点で第二の薬剤214の固定用量が設定されている。次いで、第二の薬剤214の固定用量が完全に設定されていることに対応する第一の所定の軸方向の位置で、クリッカ248は本体/ハウジング溝246の垂直部253に入るが、カウンタ250はまだ溝246のらせん部251中に置かれる。第二の軸方向の位置で、カウンタ250は本体/ハウジング溝246の垂直部253に入る。クリッカ248が溝246の垂直部253中にあるとき、第一の薬剤208のユーザ設定可能な用量が設定されている。
カウンタ250は、可変用量設定機構204の寿命期間に亘って、設定された可変用量の積算数をカウントするように構成され、そして積算合計を最大用量限界(例えば、カートリッジ中の利用可能な容積)に制限し、一方、クリッカ248は可変用量設定機構204の単一設定行動中、設定された可変用量の量をカウントする。単一設定行動に対する(クリッカ248を用いた)可変用量カウントは、クリッカ248が本体/ハウジング溝246の垂直部253と係合されるときに生じる。(カウンタ250を用いて)カウントされた可変用量の積算数は、用量設定中に、カウンタ250及びクリッカ248の両者が本体/ハウジング溝246の垂直部253と係合されるときのみならず、送達中にクリッカ248が溝246の垂直部253中にありそしてカウンタ250が溝246のらせん部251中にあるときにも始まる。本体/ハウジング溝246は、(示されていない)300単位停止部が到達されるとき、可変用量設定機構204が合計で300単位をダイヤルしているように構成される。送達中のこの点で、カウンタ250は、クリッカ248と同じ時刻でらせん部251に入り、そのため、送達中に更なるカウントは生じず、そして可変用量設定機構204は、更なる用量設定が不可能であるように送達の後ロックされた状態に留まる。
機能面において、可変用量設定機構204の用量設定器224の初期回転によって、ダイヤルスリーブ240中の溝254により画成される規定されたらせん経路の回りの、(クリッカ248及びカウンタ250を含む)ダイヤルスリーブ240及び駆動スリーブ252の回転が引き起こされる。カウンタ254のらせん経路は、その内でクリッカ248とカウンタ250が係合する可変用量設定機構204の本体/ハウジング244中の内部らせんねじ山246のそれと合致する。これらのらせん経路は等しいので、クリッカ248は駆動スリーブ252に対する如何なる相対的な動きも招かないし、そのためカウントも始めない。また、カウンタ250が本体/ハウジング溝246のらせん部251中を回転する間、それは駆動スリーブ252に対する如何なる相対的な動きも招かず、このようにして積算合計に向う如何なる用量もカウントしない。
このらせんの(そしてカウントされない)動きの軸方向の成分は、固定用量設定機構210の用量設定器228を完全に設定された点に持ち上げるために使用される。第二の薬剤214の固定用量が設定された後、持ち上げカラー242は連結機能226から連結解除し、そしてクリッカ248は本体/ハウジング溝246の垂直部253に入る。可変用量設定機構204の用量設定器224の更なる回転によって、第一の薬剤208の可変用量が設定される。この回転によって、ダイヤル及び駆動スリーブ240、252がクリッカ248に対して回転を引き起こし、その結果、クリッカ248が可変用量をカウントする。第一の薬剤208の用量設定中に、クリッカ248は、それが軸方向にのみ動くように、本体/ハウジング溝246の垂直部253によって拘束される。幾つかの点で、カウンタ250は(それが軸方向に動くよう拘束され、一方、駆動スリーブ252はダイヤルスリーブ240中のカウンタ254によって画成されるらせん経路に従動し続けるので)本体/ハウジング溝246の垂直部253に入り、そして積算合計に向けて用量をカウントし始める。
第二の薬剤214の固定用量、及び第一の薬剤208のユーザ設定可能な用量が設定された後、用量ボタン256を起動することによるデバイス102の起動によって、ダイヤルスリーブ240が駆動スリーブ252から回転的に係合解除され、そして第一の薬剤の用量に逐次的に第二の薬剤の用量が送達されることになる。しかしながら、送達中に、ダイヤルスリーブ240は、そのらせん経路を遠位方向236に戻って従動し、ここで(示されていない)クラッチの起動を通してダイヤルスリーブ240から連結解除されるものの、本体/ハウジング溝246の垂直部253におけるクリッカ248の係合による回転において固定される駆動スリーブ252は回転せずに軸方向に動き、そうして親ねじ260が第一のカートリッジ206の(示されていない)栓を遠位方向236に無理やり押すので、第一の薬剤の用量が送達されることになる。第一の薬剤208のユーザ設定可能な用量が送達された後、持ち上げカラー242は連結機能226と再度係合し、そしてダイヤルスリーブ240が、そのらせん経路に沿って遠位方向36に動き続けるので、それによって固定用量設定機構210が第二の薬剤214の固定用量を送達することになる。ダイヤルスリーブは、ハウジングに対して正確に画成された経路を従動し、そしてその結果、それが遠位に回転して戻るとき連結機能226を再連結するであろう。
持ち上げカラー242が連結機能226と再係合するとき、クリッカ248は本体/ハウジング溝246のらせん部分に入り、その結果、可変用量設定機構204が回転して本体/ハウジング溝246のらせん部251の下方に戻ることが可能になる。本体/ハウジング溝246のらせん部251のピッチが駆動スリーブ252と親ねじ260の間のらせんねじ山258のピッチと合致するにように設計されるため、可変用量設定機構204が回転して本体/ハウジング溝246のらせん部251の下方に戻るとき、第一の薬剤208は送達されない。送達中に、カウンタ250は最初本体/ハウジング溝246の垂直部253に沿って軸方向に動き、その後、それは本体/ハウジング溝246のらせん部251中に入る。カウンタ250が本体/ハウジング溝246のらせん部251中に置かれるものの、クリッカ248が溝246の垂直部253中にまだ置かれるとき、カウンタ250は、それが回転しそしてダイヤルスリーブ240が軸方向に走行するので、積算合計に向かって用量をカウントする。
薬物送達デバイス102の上述の例の種々の機構を更に説明するために、202を用いた例示的方法を、図6a〜6eを参照してここで述べる。これらの図において、矢印は動きの方向を表し、そして丸印は固定されている部品を表す。第一に、ユーザは第二の薬剤214の固定用量を設定する。図6a及び6bにおいて示されるように、可変用量設定機構204の用量設定器224の初期回転によって、(クラッチで係合されている)ダイヤル及び駆動スリーブ240、252はダイヤルスリーブ240中のカウンタ254によって画成されるらせん経路の上部へといっしょに回転することになり、そうすることによって、持ち上げカラー242及び連結機能226の係合を介して固定用量設定機構210の用量設定器228をその設定点まで持ち上げる。カウンタ250及びクリッカ248は本体/ハウジング244中の溝246によって画成されそして、ダイヤルスリーブ240中のカウンタ254によって画成されるらせん経路と同じらせん経路に従動し、このようにして、ダイヤルされた用量をカウントしない。その設定点に到達しだい、固定用量設定機構210は可変用量設定機構204から係合解除する。固定用量ピストンロッド262は、この段階中、(示されていない)一方向ラチェットの操作を通して固定された状態に留まる。
固定用量の設定点に達すると、クリッカ248は本体/ハウジング溝246の垂直部253と係合し、その全体を通して可変用量がカウントされる。用量設定器224の連続回転及びダイヤルスリーブ240の対応する回転によって、駆動スリーブ252が、(示されていない)ナットによってしかるべき位置に保持される親ねじ260(図6cを参照)に対して無理やり回転させられる。この段階中に、カウンタ250は本体/ハウジングに対して最初に回転し、次いで幾つかの点で、本体/ハウジング溝246の垂直部253に入り、そして積算可変用量をカウントし始める。
次に、図6dに戻ると、ユーザは、用量ボタン256の起動を介してデバイス102を起動することによって、第一の薬剤208のユーザ設定可能な用量を送達する。第一の薬剤208のユーザ設定可能な用量の送達中に、ダイヤルスリーブ240は駆動スリーブ252から回転的に連結解除される。この行動によって、ダイヤルスリーブ240がらせん的に回転してデバイス204の本体244内に戻り、そして駆動スリーブ252が軸方向に動くことが可能になり、このようにして親ねじ260が遠位方向236に動くようになり、そうすることによって第一の薬剤の用量が、第一のカートリッジ206の(示されていない)栓を遠位方向236に無理やり押すことによって送達される。クリッカ248及びダイヤルスリーブ240の両者は、この段階中、軸方向に動く。カウンタ250は初期に本体/ハウジング溝246の垂直部253に沿って軸方向に動き、その後、それは本体/ハウジング溝246のらせん部251に入り、その間、それは軸方向に動いている駆動スリーブ252に対して回転する際、用量をカウントする。最後に、クリッカ248はらせん部251に入り、その点でクリッカ248及びカウンタ250は駆動スリーブと一緒に回転し、そしてカウンタ250は用量のカウントを停止する。尚、300単位又は(示されていない)他の適切な単位の停止部が到達した(合計300単位がダイヤルされた)とき、カウンタ250は更にダイヤルすることを防ぐ。この最後の用量が送達されたとき、クリッカ248及びカウンタ250の両者は、送達中、この最終用量においてカウントが生じないように、そして用量の最後で、デバイス204が更にダイヤルすることをロックアウトされるように設計される。
図6eに戻ると、可変送達段階の最後に向かって、持ち上げカラー242は連結機能226と再係合する。再係合の後、第二の薬剤214の固定用量の送達が始まる。ダイヤルスリーブ240が遠位方向236に連続して動くため、固定用量設定機構210の用量設定器228と(連結機能226を介して)係合される持ち上げカラー242は、用量設定器228を遠位方向236に無理やり押し、このようにして、ラチェットの操作を通して、ピストン262を遠位方向236に無理やり押す。ピストン262のこの遠位運動236によって、それが第二のカートリッジ212の(示されていない)栓を遠位方向236に無理やり押すため、第二の薬剤214の固定用量が送達されることになる。この段階中、駆動スリーブ252及びクリッカ248が親ねじ260のそれと合致するらせん経路の回りを回転するので可変用量設定機構204は投薬しない。
デバイス102、202の上述の例の何れにおいても、用量送達の最後に達したとき、連結機能126、226は聴くことができ及び/又は触れることができるフィードバックをユーザに与えるように構成され得る。同様に、第二の薬剤114、214の固定用量を設定後の連結機能126、226の係合解除によって、聴くことができ及び/又は触れることができるフィードバックがユーザに供され得て、このようにして、第二の薬剤114、214の固定用量が設定されたことをユーザに知らせ、そしてユーザはここで第一の薬剤108、208のユーザ設定可能な望まれる用量を設定し得る。
本明細書において開示された薬物送達デバイスは、二つの薬剤の送達された用量の間に厳密に1:1の比がない限り、薬剤の一方が他方より先に消費されるであろう合理的な確率がある故に、薬剤の浪費を管理する観点において、モジュール化された使い捨て可能な又は再使用可能なデバイスであることが最も好適である。各駆動機構がリセット可能である場合、新しいカートリッジが挿入され得て、そしてデバイスは使用され続け得る。モジュール化された使い捨て可能なデバイスに対するあり得そうな実施態様は、限定するものではないが、新しいカートリッジが備えられたデバイス全体の交換、及び新しいカートリッジが備えられた駆動機構の交換であり得るであろう。デバイスがモジュラー化された使い捨て可能であるか、または再使用可能であるかに関わらず、適する再係合機構は、個々のデバイス成分を、頑丈で、直観的でそしてユーザに優しい方法で一緒に整列し及び固定するのを助けるよう、デバイス内に統合され得る。そのようなモジュラー化された使い捨て可能な配置は、好ましくは、個々のエレメントが、それらが正しく一緒に連結されるまで、操作不能にさせるように構成され得る。
再使用可能なデバイスは、一旦、それらが各々の走行の限界に達すると、それらの各々の駆動機構へと捲き戻され得るスピンドル、親ねじ及び/又はピストンを特長とし得る。これはデバイスをリセット状態に置くことによって、例えば、カートリッジの一つ又は両方を取り除くことによって達成され得て、その後、スピンドル又はピストンを保持している各本体ナットは、デバイス本体に対して自由に回転するようになる。次いで、本体ナットの手動回転によって、各スピンドル又はピストンが回転されることになるであろうし、そしてこれによって、今度はスピンドル又はピストンがデバイス本体内へと逆に捲き戻され、そしてその初期位置に戻ることになるであろう。この機能に加えて、再使用可能なデバイスは、それらの各々のスピンドル又はピストンをリセットした後の、カートリッジの容易な交換ための機構を有し得る。
上述の例のすべてにおいて、第一及び第二の薬剤は、単回投薬インターフェース119、219を介して送達され得る。単回投薬インターフェースを第一及び第二のカートリッジに取り付けるために、第一及び第二のカートリッジは、遠位端で各取り付け手段を有し得る。又はカートリッジは、各カートリッジホルダ中に収容され得て、そしてカートリッジホルダは各取り付け手段を有し得る。
取り付け手段は、ハブ164、264及び単回投薬インターフェース119、219を含むニードルアセンブリ118、218と相容れ得る。ニードルアセンブリ118、218は取り外し可能であり得て、そして使い捨て可能か又は再使用可能かのどちらかであり得る。そのようなニードルアセンブリは図2及び3において示される。ニードルアセンブリ118、218は、第一及び第二の薬剤と単回投薬インターフェース119、219の間で流体連通が可能であれば、如何なる形態をも取り得る。例示的なニードルアセンブリ118、218は、当業技術分野における所謂「2対1針(2−to−1 needle)」構成と称されるものを含み得る。
示されていないが、ニードルアセンブリは、ニードルアセンブリを完全に又は部分的に含有する保護かつ殺菌カプセル又は容器中に入ってメーカによって供給され得る。ユーザは、殺菌された単回投薬インターフェースに近づくためにシール又は容器自身を剥がし及び/又は口を開け得る。幾つかの例において、ニードルアセンブリの各端部に対して二つ又はそれ以上のシールを供することが望ましいであろう。シールは、ラベルの規制要求事項によって求められる情報の表示を可能にし得る。
ハブを介した薬物送達デバイスへのニードルアセンブリの取りつけによって、投薬インターフェースと第一及び第二の薬剤の間の流体連結が生み出される。
本明細書において述べられた薬物送達デバイスの種々の例は単回投薬インターフェースを含むが、他の例は複数の投薬インターフェース、例えば、各カートリッジ/薬剤毎に異なる投薬インターフェースを含み得る。複数の投薬インターフェースは、二つ又はそれ以上の薬剤の同時注射が望ましいものの、これらの薬剤の特別な組合せを同じ注射部位内に同時注射することによって、一つ又はそれ以上の薬剤の薬物動態(PK)プロファイルに悪影響を及ぼし得るとき、有利であり得る。例として、或る持続性基本インスリンの希釈によってそれらのin−vivoPKプロファイルが変わり得ると理解される。
薬物送達デバイス及び対応する方法の例が述べられてきた。しかしながら、当業者は、請求の範囲によって定義された本発明の範囲と精神を逸脱することなく、変更及び修正がこれらの例になされ得ると理解するであろう。
100 用量プロファイル
102 薬物送達デバイス
104 可変用量設定機構
106 第一のカートリッジ
108 第一の薬剤
110 固定用量設定機構
112 第二のカートリッジ
114 第二の薬剤
116 スプライン係合された用量設定器
118 ニードルアセンブリ
119 単回投薬インターフェース
120 半径方向の突出部
122 溝
124 用量設定器
126 連結機能
128 近位端
130 方向矢印
132 カットアウト
134 反時計回りの回転
136 方向矢印
138 近位面
164 ハブ
202 薬物送達デバイス
204 可変用量設定機構
206 第一のカートリッジ
208 第一の薬剤
210 固定用量設定機構
212 第二のカートリッジ
214 第二の薬剤
218 ニードルアセンブリ
219 単回投薬インターフェース
224 用量設定器
226 連結機能
228 用量設定器/投薬器
230 方向矢印
236 方向矢印
240 ダイヤルスリーブ
242 持ち上げカラー
244 本体/ハウジング
246 連続溝
248 クリッカ
250 カウンタ
251 らせん部
252 駆動スリーブ
253 垂直部
254 ダイヤルスリーブ溝
256 用量ボタン
258 らせんねじ山山
260 親ねじ
262 ピストンロッド
264 ハブ

Claims (13)

  1. 少なくとも二つの薬剤を逐次的に送達するための薬物送達デバイス(102、202)であって、薬物送達デバイス(102、202)は、
    第一の薬剤(108、208)を含有する第一のカートリッジ(106、206)に操作可能に連結された、回転駆動可変用量設定機構(104、204);
    第二の薬剤(114、214)を含有する第二のカートリッジ(112、212)に操作可能に連結された、固定用量設定機構(110、210);
    第一の薬剤(108、208)のユーザ設定可能な用量、及び第二の薬剤(114、214)のユーザが設定できない固定用量の両方、投薬ステップの前の用量設定ステップにおいて設定するための単一の用量設定器(116、224);及び
    回転駆動可変用量設定機構(104、204)を固定用量設定機構(110、210)に取り外し可能に連結するための連結機能(126、226);を含んでなり:
    ここで、用量設定器(116、224)は、回転駆動可変用量設定機構(104、204)に連結され、そして
    ここで、連結機能(126、226)は、第二の薬剤(114、214)の固定用量の設定中は、回転駆動可変用量設定機構(104、204)及び固定用量設定機構(110、210)が連結機能(126、226)を介して連結され、用量設定器(116、224)の近位方向(130、230)への軸方向変位及び/又は用量設定器(116、224)の回転により、第二の薬剤(114、214)の固定用量が設定され、そして、第一の薬剤(108、208)のユーザ設定可能な用量の設定中は、回転駆動可変用量設定機構(104、204)及び固定用量設定機構(110、210)が連結され用量設定器(116、224)の回転により、第一の薬剤(108、208)のユーザ設定可能な用量が設定されるように操作可能である、上記薬物送達デバイス。
  2. 回転駆動可変用量設定機構(104)が、少なくとも一つの半径方向の突出部(120)を含み、そして、用量設定器(116)が、前記少なくとも一つの半径方向の突出部(120)と係合する少なくとも一つのスプライン係合溝(122)を含む、請求項1に記載の薬物送達デバイス(102)。
  3. 用量設定器(116)が連結機能(126)を含む、請求項1又は2に記載の薬物送達デバイス(102)。
  4. 用量設定器(116)が、回転駆動可変用量設定機構(104)に軸方向に摺動可能に連接され、そして連結機能(126)を介して、固定用量設定機構(110)に取り外し可能に連接される、請求項3に記載の薬物送達デバイス(102)。
  5. 用量設定器(116)が、連結機能(126)を介して固定用量設定機構(110)に連接されたとき、用量設定器(116)が近位方向(130)に軸方向に変位して第二の薬剤(114)の固定用量を設定でき、そして用量設定器(116)が固定用量設定機構(110)から取り外されたとき、用量設定器(116)が回転して、第一の薬剤(108)のユーザ設定可能な用量を設定できる、請求項1〜4の何れか1項に記載の薬物送達デバイス(102)。
  6. 用量設定器(116、224)が、第一の薬剤(108、208)のユーザ設定可能な用量の前に、第二の薬剤(114、214)の固定用量を設定するように構成される、請求項1〜5の何れか1項に記載の薬物送達デバイス(102、202)。
  7. 第二の薬剤(114、214)の固定用量が設定された後、用量設定器(116、224)が固定用量設定機構(110、210)から外れる、請求項1〜6の何れか1項に記載の薬物送達デバイス(102、202)。
  8. (i)第一の薬剤(108)のユーザ設定可能な用量、及び第二の薬剤(114)の固定用量が設定され、そして(ii)第一の薬剤(108)のユーザ設定可能な用量がその後に送達された後、遠位方向(136)への用量設定器(116)の軸方向の変位によって、第二の薬剤 (114)の固定用量が送達されるように、用量設定器(116)が、連結機能(126)を介して固定用量設定機構(110)に再連結する、請求項1〜7の何れか1項に記載の薬物送達デバイス(102)。
  9. 用量設定器(224)が、回転駆動可変用量設定機構(204)の部分である、請求項1〜8の何れか1項に記載の薬物送達デバイス(202)。
  10. 用量設定器(224)が、第一の薬剤(208)のユーザ設定可能な用量の前に、第二の薬剤(214)の固定用量を設定するように構成され、そして第二の薬剤(214)の固定用量、及び第一の薬剤(208)のユーザ設定可能な用量の両者が、用量設定器(224)を回転することによって設定される、請求項1又は請求項9に記載の薬物送達デバイス(202)。
  11. 第二の薬剤(214)の固定用量が設定された後、回転駆動可変用量設定機構(204)が固定用量設定機構(210)から外れる、請求項1、9又は10の何れか1項に記載の薬物送達デバイス(202)。
  12. 第二の薬剤(214)の固定用量、及び第一の薬剤(208)のユーザ設定可能な用量が設定され、そして薬物送達デバイス(202)がその後に起動された後、第二の薬剤(214)の固定用量の前に、第一の薬剤(208)のユーザが設定可能な用量が送達される、請求項1、又は9〜11の何れか1項に記載の薬物送達デバイス(202)。
  13. 第一の薬剤(208)のユーザ設定可能な用量が送達された後、遠位方向(236)への連結機能(226)の軸方向の変位によって、第二の薬剤(214)の固定用量が送達されるように、回転駆動可変用量設定機構(204)が、連結機能(226)を介して、固定用量設定機構(210)に再連結する、請求項12に記載の薬物送達デバイス(202)。
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