JP5957388B2 - 注出容器 - Google Patents
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Description
このような注出容器では、例えば容器本体内の内容物の残量が少なくなったときなどに、スライド部材をスライド移動させて連通孔を外部に露出させることにより、注出孔よりも大径の連通孔から内容物を取り出せるようになっている。
そして、弱化部を起点として係合片を折り曲げたり破断したりして収容凹部から離脱させると、本体キャップと係合筒、ひいては口部との相対的な上記緩み方向への回転移動の規制が解除されることになり、本体キャップを口部から離脱することが可能となる。
すなわち、本体キャップを口部から離脱させるためには、係合片を収容凹部から離脱させるだけではなく、本体キャップ及び口部を相対的に上記緩み方向に回転移動させる操作も必要となる。そのため、不意に加えられた外力によって、容器本体内に連通しかつ外部に露呈する孔が注出孔から口部の開口に不用意に切り替えられることを防止できる。
このように、本体キャップを口部から離脱させることで、例えば容器本体内の内容物を口部から直接取り出したり、本体キャップと容器本体とを分別したりすることが可能となる。
この場合では、係合片を収容凹部から離脱させた状態で容器本体に対して上キャップを上記緩み方向に回転移動させたときに、本体キャップが上キャップに螺着されたまま本体キャップが口部から離脱される。したがって、係合片を収容凹部から離脱させた後では、上キャップを本体キャップから離脱させる操作と本体キャップを口部から離脱させる操作とを個別に行うことなく、上キャップを容器本体に対して上記緩み方向に回転移動させるだけで本体キャップを口部から離脱させることが可能になり、操作性を向上させることができる。
ここで、容器本体2、本体キャップ4、係合筒5及び上キャップ6は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oと称し、図1において容器軸Oに沿って上キャップ6側を上方、容器本体2側を下方とする。また、容器軸Oに直交する方向を径方向と称し、容器軸O回りに周回する方向を周方向と称する。
また、本実施形態における注出容器1では、上キャップ6の本体キャップ4に対する周方向に沿う緩み方向が、本体キャップ4の口部3に対する周方向に沿う緩み方向と同方向となっている。
一対の第1係合部3Aは、容器軸Oを挟む両側に配設されており、第1係合部3Aの横断面視形状は、径方向の大きさが上記緩み方向に向かうにしたがって漸次小さくなる直角三角形状となっている。また、第1係合部3Aにおける上記締め方向の端面は、係合筒5の後述する第2係合部(係合部)5Aに近接するまたは当接する。
また、容器本体2の口部3の外周面には、図1に示すように、本体キャップ4を螺着するための雄ネジ部が形成されている。
装着筒11は、容器軸Oと同軸に配設された円筒状の囲繞筒部(囲繞筒)15、円筒状の螺着筒部16及び円筒状の内筒部17を有する。
囲繞筒部15は、係合筒5を径方向外側から囲繞している。また、囲繞筒部15には、図1及び図2に示すように、上下方向に沿って延在するスリットである収容凹部15Aが形成されている。さらに、囲繞筒部15の上端は、平面視円環状の第1連結部21を介して螺着筒部16の上端部に連結されている。
また、内筒部17の径方向内側には、弁座部24の開口部を開閉する開閉弁25が配設されている。
本体筒部31の上端開口部は、口部3の開口径よりも小径の注出孔12Aとされている。
下筒部32は、本体筒部31の下端から下方に向けて延設されており、筒状部26の径方向内側に配設されている。
取付筒部33は、本体筒部31の下端から下方に向けて延設されており、下筒部32よりも径方向外側に配設されている。また、取付筒部33の下端には、取付溝部17Aと係合する取付突出部33Aが径方向内側に向けて突設されている。下筒部32及び取付筒部33は、内筒部17の上端部及び開閉弁25の筒状部26を径方向で挟み込んでいる。
外筒部41は、容器軸Oと同軸に配設されており、外筒部41のうち周方向の位置が収容凹部15Aと一致する部分には、上端から下方に向けて陥没する凹部41Aが形成されている。また、外筒部41における凹部41Aの内周縁は、結合部42を介して係合筒5の下端部に連設されている。さらに、結合部42の外周縁には、折り曲げまたは破断可能な弱化部43を介して係合片44の下端が連設されている。
係合片44は、上下方向に延在する板状部材であり、係合片44の周方向両縁は、収容凹部15Aの内周縁に当接している。そのため、装着筒11は、係合筒5に対して周方向で位置決めされる。また、係合片44の上端は、自由端とされており、囲繞筒部15の上端よりも上方に突出している。
周壁部52の下端部の内周面には、内筒部17の雄ネジ部に螺着される雌ネジ部が形成されており、この雌ネジ部よりも下方において、係合突出部23Aが係合して上キャップ6を装着筒11に対して周方向で位置決めする係合凹部52Aが形成されている。このように、係合凹部52Aが係合突出部23Aと係合することにより、周壁部52を内筒部17から離脱する際に要する最大開栓トルクは、装着筒11の螺着筒部16を口部3から離脱する際に要する最大開栓トルクよりも大きくなっている。
まず、上キャップ6を容器本体2に対して上記緩み方向に回転させる。ここで、収容凹部15Aにおける上記緩み方向の内周縁と係合片44とが当接しているので、装着筒11が係合筒5に対して上記緩み方向に回転することが規制される。また、容器本体2の第1係合部3Aと係合筒5の第2係合部5Aとが係合しているので、係合筒5が容器本体2に対して上記緩み方向に回転することが規制される。そのため、上キャップ6を容器本体2に対して上記緩み方向に回転させたときに、本体キャップ4が上キャップ6と共回りすることが防止される。
そして、上キャップ6は、係合突出部23Aと係合凹部52Aとの係合を解除して上記緩み方向に回転され、本体キャップ4から離脱される。これにより、注出筒12の注出孔12Aが外部に露呈される。
内容物を適宜注出した後、上キャップ6を装着筒11に螺着する。
まず、図1の矢印Aに示すように、弱化部43を起点として係合片44を折り曲げたり破断したりする。この時、係合片44が上キャップ6から外部に露出しているので、上キャップ6を装着筒11に螺着したまま係合片44を折り曲げまたは破断することが可能である。これにより、本体キャップ4の収容凹部15Aと係合筒5の係合片44との係合が解除される。
また、係合片44を折り曲げまたは破断した後では、上キャップ6を容器本体2に対して上記緩み方向に回転移動させるだけで本体キャップ4を口部3から離脱させることが可能になるので、操作性を向上させることができる。
ここで、本体キャップ4と容器本体2とを分別することが可能となる。さらに、本体キャップ4を取り外すことにより、係合片44が容器本体2に対して上方に移動することが可能となるため、容器本体2から係合片44を分別することが可能となる。
例えば、装着筒と注出筒とを別部材として形成しているが、装着筒と注出筒とを一体化してもよい。
係合筒は、口部に対して着脱自在に外装されているが、着脱不能であってもよい。また、係合筒は、螺着筒部の下端が第2係合部の上端に近接または当接することによって上下方向の移動が規制されているが、係合筒の上端を第1連結部に近接または当接することによって上下方向の移動が規制されてもよい。
係合片は、本体キャップが係合筒に対して上記緩み方向に回転移動することができれば、他の形状であってもよい。また、係合片は、少なくとも1つ設けられていればよく、複数設けられていてもよい。同様に、収容凹部は、囲繞筒を貫通するスリットとして形成されているが、囲繞筒部を貫通しない凹部であってもよい。
上キャップを本体キャップから離脱する際に要する開栓トルクを本体キャップを口部から離脱する際に要する開栓トルクよりも大きくする構成として、周壁部の外周面と内筒部の内周面との間の摩擦係数を螺着筒部の内周面と口部の外周面との間の摩擦係数よりも大きくしたり、内筒部の雄ネジ部における谷部に周壁部の雌ネジ部が乗り越えるための突出部を径方向外側に向けて突設したりすることなど、他の構成を採用してもよい。また、上キャップを本体キャップから離脱する際に要する開栓トルクを本体キャップを口部から離脱する際に要する開栓トルクよりも大きくしなくてもよい。
上キャップは、係合片を径方向外側から覆うように構成されてもよい。
口部には、位置決突出部が形成されているが、位置決突出部が形成されていなくてもよい。
第1及び第2係合部は、それぞれ一対ずつ形成されているが、少なくとも1つずつ形成されていればよい。
装着筒の内側には、開閉弁が配設されているが、内容物の粘度などに応じて開閉弁が配設されていなくてもよい。
容器本体は、チューブ容器など、他の構成の容器本体であってもよい。また、容器本体は、内容物に応じて、スクイズ変形しなくてもよい。
Claims (2)
- 内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に螺着されると共に、内容物の注出孔が形成された本体キャップと、
前記本体キャップに着脱自在に螺着されると共に、前記注出孔を覆う上キャップと、を備え、
前記上キャップの前記本体キャップに対する容器軸回りに沿う緩み方向と、前記本体キャップの前記口部に対する容器軸回りに沿う緩み方向と、が同じである注出容器であって、
前記容器本体の口部には、係合筒が外装され、
前記係合筒及び前記容器本体には、互いに係合し合うことにより、前記係合筒と前記容器本体との相対的な少なくとも前記緩み方向への回転移動を規制する係合部が各別に形成され、
前記本体キャップには、前記係合筒を径方向外側から囲繞すると共に、外周面に収容凹部が形成された囲繞筒が設けられ、
前記係合筒には、前記収容凹部内に収容されると共に、折り曲げもしくは破断可能な弱化部を介して連結された係合片が連設されていることを特徴とする注出容器。 - 前記上キャップを前記本体キャップから離脱する際に要する開栓トルクが、前記本体キャップを前記口部から離脱する際に要する開栓トルクよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の注出容器。
Priority Applications (1)
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JP2013017003A JP5957388B2 (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | 注出容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013017003A JP5957388B2 (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | 注出容器 |
Publications (2)
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JP2014148322A JP2014148322A (ja) | 2014-08-21 |
JP5957388B2 true JP5957388B2 (ja) | 2016-07-27 |
Family
ID=51571669
Family Applications (1)
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JP2013017003A Active JP5957388B2 (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | 注出容器 |
Country Status (1)
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- 2013-01-31 JP JP2013017003A patent/JP5957388B2/ja active Active
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