JP5954048B2 - 抗アレルゲン性能を有する化粧シート及び化粧板 - Google Patents

抗アレルゲン性能を有する化粧シート及び化粧板 Download PDF

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Description

本発明は、抗アレルゲン性能を有効に発揮する化粧シート及び化粧板に関する。より詳細には、本発明は、木質基板から放散される揮発性有機化合物による抗アレルゲン性能低下を抑制して、抗アレルゲン性能を有効に発揮する化粧シート、及び当該化粧シートを使用した化粧板に関する。
近年、アレルギー疾患に罹患する人が増加傾向にあり、アレルギー疾患の発症防止のために、アレルギー疾患に原因となるダニや花粉等のアレルゲンを室内空間から除去又は不活化することが求められている。
従来、抗アレルゲン剤として、フェノール性水酸基を有する化合物を初めとする水酸基含有化合物を使用できることが知られている。このような抗アレルゲン剤では、水酸基を介してアレルゲンを吸着捕捉して、アレルゲンを不活化させることにより、抗アレルゲン性能を発現している。そこで、建築物の床材、壁材等の内装用建材の分野でも、抗アレルゲン剤として水酸基含有化合物を利用して、床材、壁材等の内装用建材に抗アレルゲン性能を付与する技術についても、精力的な検討がなされている。例えば、特許文献1には、化粧シートの表面に存在する硬化性樹脂塗膜に、水酸基含有化合物等の抗アレルゲン剤を配合することによって、化粧シートに抗アレルゲン性能を付与できることが開示されている。
一方、建材として使用されている合板やパーティクルボード等の木質基板には、ホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物(VOC)を放散するものがある。従来、このような木質基板に、抗アレルゲン性能を付与した化粧シートを貼付する場合の影響については、何ら検討されていない。
特開2010−194763号公報
本発明者は、抗アレルゲン剤として水酸基含有化合物を利用して抗アレルゲン性能を付与した化粧シートについて、ホルムアルデヒドを放散する木質基板に貼付した場合を想定して、ホルムアルデヒドの放散した環境をつくり、抗アレルゲン性能を評価した。その結果、驚くべきことに、ホルムアルデヒドを放散させた環境下においた化粧シートは、当該環境下に置く前に比べて、抗アレルゲン性能が低減していることが明らかとなった。即ち、本発明者は、抗アレルゲン剤として水酸基含有化合物を利用して抗アレルゲン性能を付与した化粧シートは、木質基板から放散されるホルムアルデヒドによってアレルゲン性能が低減し得るという従来予想すらされていなかった新たな課題を見出した。
このような抗アレルゲン性能の低下メカニズムについて、限定的な解釈を望むものではないが、抗アレルゲン剤として使用される化合物の水酸基に、ホルムアルデヒドが反応することより、抗アレルゲン剤の作用の減弱又は消失が起きると考えられる。
そこで、本発明は、抗アレルゲン剤として水酸基含有化合物を利用して抗アレルゲン性能を付与した化粧シートにおいて、従来予想すらされていなかった上記新規な課題を解決することを目的とする。具体的には、本発明は、抗アレルゲン剤として水酸基含有化合物を含む化粧シートにおいて、木質基板から放散される揮発性有機化合物による抗アレルゲン性能低下を抑制して、抗アレルゲン性能を有効に発揮させる技術を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、基材シート層上に、水酸基含有化合物を含む抗アレルゲン剤を含有する抗アレルゲン機能層を積層させた化粧シートにおいて、当該抗アレルゲン機能層よりも下層において、揮発性有機化合物を吸着する吸着剤を含有させることにより、揮発性有機化合物による抗アレルゲン性能の低下を抑制できることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の化粧シート及び化粧板を提供する。
項1. 基材シート層上に、水酸基含有化合物を含む抗アレルゲン剤を含有する抗アレルゲン機能層を積層させた化粧シートであって、
当該抗アレルゲン機能層よりも下層が、揮発性有機化合物を吸着する吸着剤を含有していることを特徴とする、化粧シート。
項2. バッカー層、中間樹脂層、印刷層、及びプライマー層よりなる群から選択される少なくとも1種の併設層を有していてもよく、
前記基材シート層と前記併設層の内、1又は2以上の層が、前記吸着剤を含有している、項1に記載の化粧シート。
項3. 前記水酸基含有化合物が、フェノール性水酸基を有する化合物である、項1又は2に記載の化粧シート。
項4. 揮発性有機化合物が、ホルムアルデヒドである、項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
項5. 項1〜4のいずれかに記載の化粧シートを木質基材に貼付してなる化粧板。
本発明の本発明の化粧シート及び化粧板は、抗アレルゲン機能層の下層に設けられたVOC吸着層によって、木質基板から放散される揮発性有機化合物(特にホルムアルデヒド)を吸着できるので、抗アレルゲン機能層において、抗アレルゲン剤として水酸基含有化合物を含んでいながら、抗アレルゲン性能が低減されることなく有効に発揮される。そのため、本発明の本発明の化粧シート及び化粧板によれば、効果的に抗アレルゲン性能を発揮して、快適で健康的な室内空間を形成することが可能になる。
本発明の化粧シートの態様の一例について、その断面構造を示す図である。
1.化粧シート
本発明の化粧シートは、基材シート層上に、水酸基含有化合物を含む抗アレルゲン剤を含有する抗アレルゲン機能層を積層させた化粧シートであって、当該抗アレルゲン機能層よりも下層が、揮発性有機化合物を吸着する吸着剤(以下、VOC吸着剤)を含有していることを特徴とするものである。以下、本発明の化粧シートについて詳述する。
(1)積層構造
本発明の化粧シートは、基材シート層1上に、水酸基含有化合物を含む抗アレルゲン剤を含有する抗アレルゲン機能層2が積層された積層構造を有する。本発明の化粧シートは、抗アレルゲン機能層2が最表面を形成していることを限度として、基材シート層1と抗アレルゲン機能層2との間、及び/又は基材シート層1の下層には、1又は2以上の併設層3が形成されていてもよい。
例えば、基材シート層1と抗アレルゲン機能層2との間には、必要に応じて硬化性樹脂を含む樹脂組成物により形成された中間樹脂層31が併設層として積層していてもよい。また、基材シート層1と抗アレルゲン機能層2との間には、これらの密着性を高めるために必要に応じてプライマー層32が併設層として積層していてもよい。また、中間樹脂層31を設ける場合には、基材シート層1と中間樹脂層31の間、及び/又は中間樹脂層31と抗アレルゲン機能層2との間には、これらの密着性を高めるために、必要に応じてプライマー層32が併設層として積層していてもよい。更に、基材シート層1と抗アレルゲン機能層2との間には、化粧シートの意匠性を向上させる目的で、必要に応じて印刷層33が併設層3として積層していてもよい。更に、基材シート層1の下面(抗アレルゲン機能層2を積層する面に対して反対側の面)に、被着体(特に木質合板)面に不可避的に存在する凹凸の影響を緩和するために、必要に応じて、樹脂層からなるバッカー層34が併設層として積層していてもよい。また、基材シート層1の下面(抗アレルゲン機能層2を積層する面に対して反対側の面)に、被着体との接着性を高めるために、必要に応じてプライマー層32が併設層として積層していてもよい。また、バッカー層34を設ける場合には、基材シート層1とバッカー層34との間には、これらの密着性を高めるために必要に応じてプライマー層32が併設層として積層していてもよい。
本発明の化粧シートでは、抗アレルゲン機能層2の下層に、VOC吸着剤が含有されていればよく、例えば、基材シート層1;基材シート層1と抗アレルゲン機能層2の間に必要に応じて設けられる併設層;及び基材シート層1の下面(抗アレルゲン機能層2を積層する面に対して反対側の面)に必要に応じて設けられる併設層のいずれか少なくとも1つの層にVOC吸着剤が含有されていればよい。具体的には、本発明の化粧シートは、基材シート層1及び抗アレルゲン機能層2以外に、バッカー層34、中間樹脂層31、印刷層33、及びプライマー層32よりなる群から選択される少なくとも1種の併設層3を有していてもよく、基材シート層1と前記併設層3の内、1又は2以上の層がVOC吸着剤を含有していればよい。
揮発性有機化合物に起因する抗アレルゲン性能の低下を一層効果的に抑制するという観点から、本発明の化粧シートの好適な態様として、VOC吸着剤を含有する基材シート層1が設けられている積層構造;基材シート層1と抗アレルゲン機能層2との間に、VOC吸着剤を含有する中間樹脂層31が設けられている積層構造(例えば、図1);基材シート層1の下面に、VOC吸着剤を含有するプライマー層32及び/又はVOC吸着剤を含有するバッカー層34が設けられている積層構造等が挙げられる。
(2)VOC吸着剤
本発明で使用されるVOC吸着剤は、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等の揮発性有機化合物を吸着する物質であればよいが、好ましくはホルムアルデヒドを吸着できる物質が挙げられる。VOC吸着剤は、有機化合物、無機化合物の別を問わず、また、その揮発性有機化合物の吸着機構も、化学的吸着、物理的吸着のいずれであってもよい。ここで、「化学的吸着」とは、化学結合により揮発性有機化合物を吸着することであり、「物理的吸着」とは、ファンデルワールス力により揮発性有機化合物を吸着することである。以下、本明細書において、化学的吸着により揮発性有機化合物を吸着できるVOC吸着剤を「VOC化学的吸着剤」と表記し、物理的吸着により揮発性有機化合物を吸着できるVOC吸着剤を「VOC物理的吸着剤」と表記することもある。
VOC化学的吸着剤としては、例えば、アミン類、尿素類、アミド類、イミド類、ヒドラジド類、アゾール類、アジン類等の含窒素化合物が挙げられる。
前記アミン類としては、ヒドロキシルアミン、エタノールアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、イソプロピルアミン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ジシアノジアミド、エチレンイミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ジエチレントリアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、1,2−ジアミノプロパン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、イミノビスプロピルアミン、テトラメチレンジアミン、炭酸グアニジン、グリシン、アラニン、ザルコシン、グルタミン酸、ヘキサメチレンジアミン、メラミン、モルホリン、2−アミノ−4,5−ジシアノイミダゾール、3−アザヘキサン−1,6−ジアミン、アミノ安息香酸ナトリウム、H2N−(CH2CH2−NH)n−CH2CH2NH2(nは0以上3以下の整数)で表されるアミン化合物、アニリン等が挙げられる。
前記尿素類としては、尿素、チオ尿素、メチル尿素、エチレン尿素、アセチル尿素、アゾジカルボンアミド等が挙げられる。
前記アミド類としては、ホルムアミド、アセトアミド、コハク酸アミド、ジシアンジアミド等が挙げられる。
前記イミド類としては、スクシンイミド、ヒダントイン、イソシアヌル酸等が挙げられる。
ヒドラジド類としては、ラウリル酸ヒドラジド、サリチル酸ヒドラジド、ホルムヒドラジド、アセトヒドラジド、プロピオン酸ヒドラジド、p−ヒドロキシ安息香酸ヒドラジド、ナフトエ酸ヒドラジド、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸ヒドラジド、シュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン−2酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、ジグリコール酸ジヒドラジド、酒石酸ジヒドラジド、リンゴ酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒドラジド、ダイマー酸ジヒドラジド、2,6−ナフトエ酸ジヒドラジド等が挙げられる。
前記アゾール類及びアジン類としては、3−メチル−5−ピラゾロン、1,3−ジメチル−5−ピラゾロン、3−メチル−1−フェニル−5−ピラゾロン、3−フェニル−6−ピラゾロン、3−メチル−1−(3−スルホフェニル)−5−ピラゾロン等のピラゾロン類、ピラゾール、3−メチルピラゾール、1,4−ジメチルピラゾール、3,5−ジメチルピラゾール、3,5−ジメチル−1−フェニルピラゾール、3−アミノピラゾール、5−アミノ−3−メチルピラゾール、3−メチルピラゾール−5−カルボン酸、3−メチルピラゾール−5−カルボン酸メチルエステル、3−メチルピラゾール−5−カルボン酸エチルエステル、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、3−n−ブチル,5−ジメチル−1,2,4−トリアゾール、3,5−ジ−n−ブチル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール、4−アミノ−1,2,4−トリアゾール、3,5−ジアミノ−1,2,4−トリアゾール、5−アミノ−3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−アミノ−5−フェニル−1,2,4−トリアゾール、3,5−ジフェニル−1,2,4−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール−3−オン、ウラゾール(3,5−ジオキシ−1,2,4−トリアゾール)、1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、5−ヒドロキシ−7−メチル−1,3,8−トリアザインドリジン、1H−ベンゾトリアゾール、4−メチル−1H−ベンゾトリアゾール、5−メチル−1H−ベンゾトリアゾール、6−メチル−8−ヒドロキシトリアゾロピリダジン、4,5−ジクロロ−3−ピリダジン、マレイン酸ヒドラジド、6−メチル−3−ピリダゾン等が挙げられる。
また、VOC化学的吸着剤は、前記含窒素化合物を多孔質材料に担持させたものであってもよい。前記含窒素化合物の担持に使用される多孔質材料としては、例えば、二酸化ケイ素、活性炭、セピオライト、雲母等が挙げられる。これらの多孔質材料の中でも、アルデヒド吸着性能の観点から、好ましくは二酸化ケイ素が挙げられる。
また、VOC物理的吸着剤としては、例えば、ゼオライト(モルデナイト型、Y型、ZSM−5型等)、リン酸アルミニウム、ハイドロキシアパタイト等の無機化合物が挙げられる。
なお、以上に例示するVOC吸着剤は、いずれも、ホルムアルデヒドを吸着する特性があり、ホルムアルデヒド吸着機能を付与するために好適に使用することができる。
これらのVOC吸着剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらのVOC吸着剤の中でも、VOC吸着性能を一層高めるという観点からは、好ましくはVOC化学的吸着剤、更に好ましくは前記含窒素化合物が多孔質材料に担持されてなるVOC化学的吸着剤が挙げられる。
VOC吸着剤の平均粒径については、特に制限されないが、例えば、0.1〜15μm、好ましくは1〜5μmが挙げられる。
本発明の化粧シートにおいて、VOC吸着剤の含有量については、VOC吸着剤の種類、配合対象となる層の種類等に応じて適宜設定されるが、例えば、本発明の化粧シート1m2当たりのVOC吸着剤の含有量が、0.1〜15g、好ましくは1〜5gが挙げられる。
(3)各層の組成及び形成方法
以下、本発明の化粧シートを構成する各層の組成及び形成方法について説明する。
[抗アレルゲン機能層2]
抗アレルゲン機能層2は、本発明の化粧シートの最表面層を形成する。当該抗アレルゲン機能層2としては、具体的には、抗アレルゲン剤及び硬化性樹脂を含む樹脂組成物により形成できる。
抗アレルゲン機能層2に使用される抗アレルゲン剤としては、水酸基を含有する化合物(即ち、水酸基含有化合物)であって、ダニや花粉等種々のアレルゲンに対して分解又は不活化可能である限り、特に制限されないが、例えば、フェノール性水酸基を有する化合物、具体的には、分子内に複数のフェノール性水酸基、即ちベンゼン環やナフタレン環等の芳香環に結合した水酸基を有する化合物が挙げられる。フェノール性水酸基を有する化合物の中でも、優れた抗アレルゲン性を有すると共に、工業的に容易にかつ安価に入手できるという観点から、好ましくは、ポリパラビニルフェノール;ポリ(3,4,5−ヒドロキシ安息香酸ビニル);エピカテキン、ガロタンニン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、カテキン等の低分子量ポリフェノール;タンニン酸等の高分子量のポリフェノール等が挙げられる。これらの中でも、より優れた抗アレルゲン性能を発揮させるという観点から、更に好ましくはタンニン酸が挙げられる。これらの抗アレルゲン剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、前記アレルゲン剤としては、市販品として入手も可能であり、例えば、ポリパラビニルフェノールについては「マルカリンカーM(商品名)」(丸善石油化学株式会社)等が市販品として挙げられる。
更に、抗アレルゲン剤の好適な例として、前記水酸基含有化合物が無機固体酸に担持されたものが挙げられる。このような抗アレルゲン剤において、無機固体酸に担持させる前記水酸基含有化合物は、上記したものの中から、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記無機固体酸は、無機物質であって、その表面に水素イオンを放出し、酸性を発現する酸点あるいは活性点を有する化合物である。無機固体酸としては、例えば、H置換Y型ゼオライト、H置換ZSM−5型ゼオライト等のゼオライト類;リン酸ジルコニウム、リン酸アルミニウム、リン酸スズ、リン酸セリウム、リン酸チタニウム等のリン酸塩;アンチモン酸;シリカアルミナ、シリカチタニア、シリカジルコニア、チタニアアルミナ、チタニアジルコニア等の複合酸化物等が挙げられる。これらの無機固体酸の中でも、より優れた抗アレルゲン性能を発揮させるという観点から、好ましくはゼオライト類、複合酸化物、更に好ましくはリン酸ジルコニウム、特に好ましくは層状構造の結晶型を有する層状リン酸ジルコニウムが挙げられる。
無機固体酸の形状は、粉末状、塊状、板状及び繊維状等が挙げられるが、取り扱いの点から粉末状であることが好ましい。粉末状の場合、その平均粒径については、特に制限されないが、例えば、0.01〜50μm、好ましくは0.02〜20μmが挙げられる。このような平均粒子径の粉末状無機固体酸によれば、取り扱いが容易であり、より優れた抗アレルゲン性能を得ることができる。
水酸基含有化合物を無機固体酸に担持させた抗アレルゲン剤を使用する場合、水酸基含有化合物と無機固体酸との質量比率としては、例えば10:90〜95:5、好ましくは20:80〜80:20、更に好ましくは20:80〜40:60が挙げられる。このような質量比率を充足することにより、水酸基含有化合物と無機固体酸との相乗効果により、とりわけ優れた抗アレルゲン性能が発揮され得る。
水酸基含有化合物を無機固体酸に担持させた抗アレルゲン剤は、市販品として入手も可能であり、例えば、ポリフェノール化合物とジルコニウム化合物とを組み合わせた「アレリムーブ(商品名)」(東亞合成株式会社製)等が市販品として挙げられる。
抗アレルゲン機能層2における抗アレルゲン剤の含有量については、使用する抗アレルゲン剤の種類等に応じて適宜設定されるが、例えば、後記する硬化性樹脂100質量部当たり、抗アレルゲン剤が1〜30質量部程度、好ましくは5〜15質量部程度が挙げられる。
抗アレルゲン機能層2に使用される硬化性樹脂としては、具体的には、電離放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂(常温硬化性樹脂、2液反応硬化性樹脂を含む)等が挙げられる。これらの中でも、電離放射線硬化性樹脂は、硬化速度が速く作業性も良好であり、しかも柔軟性や硬度等の樹脂の物性の調節も容易であるので好ましい。
電離放射線硬化性樹脂として、具体的には、分子中に重合性不飽和結合又はエポキシ基を有するモノマー、オリゴマー、及び/又はプレポリマーを適宜混合したものが挙げられる。ここで電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋しうるエネルギー量子を有するものを意味し、通常紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線等の電磁波、α線、イオン線等の荷電粒子線も含まれる。電離放射線硬化性樹脂としては、電子線照射によってラジカル重合(硬化)するものが好ましい。
前記モノマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つ(メタ)アクリレートモノマーが好適であり、中でも多官能性(メタ)アクリレートモノマーが好ましい。多官能性(メタ)アクリレートモノマーとしては、分子内に重合性不飽和結合を2個以上有する(メタ)アクリレートモノマーであればよい。なお、本明細書において「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート又はメタクリレート」を意味し、他の類似するものも同様の意である。
また、前記オリゴマーとしては、例えば、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリブタジエン(メタ)アクリレートオリゴマー、シリコーン(メタ)アクリレートオリゴマー、アミノプラスト樹脂(メタ)アクリレートオリゴマー等が挙げられる。これらの中でも、アルデヒド吸着性能を一層効果的に発揮させるという観点から、好ましくはウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが挙げられる。
ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、例えば、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールとポリイソシアネートの反応によって得られるポリウレタンオリゴマーを、(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができ、ラジカル重合性不飽和基を有する化合物である。抗アレルゲン機能層に使用されるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーのラジカル重合性不飽和基の数については、特に制限されないが、例えば2〜10個、即ち2〜10官能のものが挙げられる。特に、アルデヒド捕捉機能をより効果的に発揮させるという観点から、前記ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、好ましくは2〜6官能、更に好ましくは2官能のものが挙げられる。
これらの硬化性樹脂は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの硬化性樹脂の中でも、抗アレルゲン性能をより一層効果的に発揮させるという観点から、好ましくはウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、更に好ましくは2〜6官能のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、特に好ましくは2官能のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが挙げられる。
また、抗アレルゲン機能層2には、備えさせるべき所望の物性に応じて、耐候性改善剤、耐摩耗性向上剤、重合禁止剤、架橋剤、赤外線吸収剤、帯電防止剤、接着性向上剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、カップリング剤、可塑剤、消泡剤、充填剤、溶剤、着色剤、艶調整剤、抗菌剤、防カビ剤、耐汚染性付与剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
抗アレルゲン機能層2は、硬化性樹脂、抗アレルゲン剤、及び必要に応じて各種添加剤を混合した樹脂組成物を、グラビアコート、バーコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコート、フローコーター、吹きつけ法、エアレススプレー法、エアスプレー法、刷毛塗り、コテ塗り、浸漬法、引き上げ法、ノズル法、巻取り法、流し法、盛り付け法、パッチング法等により塗工した後に、当該樹脂組成物を硬化させることにより形成される。当該樹脂組成物を硬化する条件については、使用する硬化性樹脂の種類等に応じて適宜設定されるが、例えば電離放射線硬化性樹脂を使用し、電子線照射により硬化させる場合であれば、加速電圧70〜300kV程度で、照射線量5〜300kGy(0.5〜30Mrad)程度、好ましくは10〜50kGy(1〜5Mrad)程度が挙げられる。
抗アレルゲン機能層2の厚みについては、特に制限されないが、例えば、5〜30μm、好ましくは10〜20μmが挙げられる。
[基材シート層1]
本発明で用いられる基材シート層1の素材については、特に制限されず、樹脂製、繊維質製の別を問わないが、本発明の化粧シートを床用化粧シートとして用いる場合には樹脂基材であることが好ましく、壁紙用化粧シートとして用いる場合には繊維質基材であることが好ましい。
基材シート層1として樹脂基材を使用する場合、化粧シートに適用可能な樹脂シートであれば特に制限されないが、好ましくは熱可塑性樹脂により構成される樹脂シートが挙げられる。基材シート層1を構成する熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂;(メタ)アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられる。これらの中でも、本発明の化粧シートを床材として用いる場合には、コスト及びシート柔軟性の点で、好ましくはポリオレフィン系樹脂が挙げられ、また耐傷つき性等の特性が求められる場合には、好ましくはポリエステル系樹脂が挙げられる。また、基材シート層として用いられる樹脂シートは、着色されたものでもよく、無着色のものでもよい。
また、基材シート層1として樹脂基材を使用する場合、当該基材シート層1は、1つの樹脂シートからなる単層構成のシートであってもよく、また2つ以上の樹脂シートが積層された複層構成のシートであってもよい。基材シート層1として、複層構成の樹脂シートを用いる場合、2つ以上の樹脂シートは、同一樹脂成分からなるものであってもよく、また異なる樹脂成分からなるものであってもよい。
例えば、基材シート層として複層構成の樹脂シートを用いる場合、1層目の樹脂シートの表面に、必要に応じてコロナ放電処理、プラズマ処理等を施して易接着層を形成し、更に必要に応じて接着剤層を設けた後に、2層目の樹脂シートを押出ラミネーション、ドライラミネーション、ウエットラミネーション、サーマルラミネーション等のラミネート法により接着・圧着する工程を、層数に応じて繰り返すことにより得られる。
複層構成の樹脂シートを用いる場合に必要に応じて設けられる接着剤層は、例えば、ウレタン系、アクリル系、アクリル/ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリスチレン系、セルロース系等の接着剤を使用することにより形成される。これらの接着剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、基材シート層1として繊維質基材を使用する場合であれば、通常、壁紙用紙として用いられているものであればよい。また、繊維質基材には、必要に応じて難燃剤、無機質剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、着色剤、サイズ剤、定着剤等が含まれていてもよい。繊維質基材として、具体的には、壁紙用一般紙(パルプ主体のシートをサイズ剤でサイズ処理したもの)、難燃紙(パルプ主体のシートをスルファミン酸グアニジン、リン酸グアジニン等の難燃剤で処理したもの);水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機添加剤を含む無機質紙;上質紙;薄用紙;繊維混抄紙(合成繊維をパルプと混抄したもの)等が挙げられる。繊維質基材の坪量については、特に制限されないが、例えば50〜300g/m2程度、好ましくは50〜120g/m2程度が挙げられる。
基材シート層1は、抗アレルゲン機能層が積層される側の面には、密着性を高めるために、必要に応じて、コロナ放電処理やプラズマ処理等の易接着性処理がなされていてもよい。
基材シート層1の厚みは、本発明の化粧シートの用途等に応じて適宜設定できるが、一般には20〜300μmが好ましい。なお、基材シート層1として複層構成の樹脂シートを使用する場合、各層を構成する樹脂シートの厚みの合計が上記範囲内にあればよく、各樹脂シートの厚さは同じでも異なっていてもよい。
基材シート層1として樹脂基材を使用する場合には、当該基材シート層1にVOC吸着剤を含有させることができる。樹脂基材を用いた基材シート層1にVOC吸着剤を含有させるには、具体的には、基材シート層1を構成する樹脂シート中に前記VOC吸着剤を配合する方法;複層構成の樹脂シートである場合には、必要に応じて設けられる接着剤層中に前記VOC吸着剤を含有させる方法等が挙げられる。
VOC吸着剤を含有する基材シート層1の好適な一例として、2つ以上の樹脂シートを含む複層構成のシートであって、樹脂シート間に設けられる印刷層及び/又は接着剤層中に前記VOC吸着剤が配合されているものが挙げられる。
基材シート層1にVOC吸着剤を含有させる場合に、基材シート層1における前記VOC吸着剤の含有量については、使用する前記VOC吸着剤の種類等に応じて適宜設定されるが、例えば、基材シート層100質量部当たり、前記VOC吸着剤が1〜60質量部程度、好ましくは10〜30質量部程度が挙げられる。
[中間樹脂層]
中間樹脂層31は、必要に応じて形成される併設層1の一つであって、化粧シートの柔軟性を維持しつつ、化粧シートの厚みを増したり、種々の機能を付与したりするために設けられる。
中間樹脂層31を構成する樹脂成分の種類については、特に制限されず、熱可塑性樹脂又は硬化性樹脂のいずれによって形成してもよい。中間樹脂層31に使用される硬化性樹脂の種類については、前記抗アレルゲン機能層2で使用されるものと同様のものが例示される。中間樹脂層31に使用される熱可塑性樹脂の種類としては、前記基材シート層1を構成する樹脂基材に使用されるものと同様である。
また、中間樹脂層31には、備えさせるべき所望の物性に応じて、耐候性改善剤、耐摩耗性向上剤、重合禁止剤、架橋剤、赤外線吸収剤、帯電防止剤、接着性向上剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、カップリング剤、可塑剤、消泡剤、充填剤、溶剤、着色剤、艶調整剤、抗菌剤、防カビ剤、耐汚染性付与剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
中間樹脂層31の形成において、前記樹脂組成物の塗工方法、硬化方法等については、前記抗アレルゲン機能層2の場合と同様である。
中間樹脂層31の厚みについては、特に制限されないが、例えば、5〜30μm、好ましくは1〜20μmが挙げられる。
中間樹脂層31にVOC吸着剤を含有させる場合、硬化性樹脂、前記VOC吸着剤、及び必要に応じて添加される他の添加剤を含む樹脂組成物を用いて、中間樹脂層31を形成すればよい。
中間樹脂層31にVOC吸着剤を含有させる場合に、中間樹脂層31における前記VOC吸着剤の含有量については、使用する前記VOC吸着剤の種類等に応じて適宜設定されるが、例えば、中間樹脂層31中の硬化性樹脂100質量部当たり、前記VOC吸着剤が1〜40質量部程度、好ましくは1〜20質量部程度が挙げられる。
[プライマー層32]
プライマー層32は、必要に応じて形成される併設層3の一つであって、基材シート層1における被着体が貼付される側の面、基材シート層1と抗アレルゲン機能層2との間、基材シート層1と中間樹脂層31との間、中間樹脂層31と抗アレルゲン機能層2との間、及び/又は、基材シート層1とバッカー層34との間に、これらの密着性を向上させるために設けられる。
プライマー層32を形成するプライマー剤としては、特に制限されないが、例えば、ウレタン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、(メタ)アクリル−ウレタン共重合体樹脂、アクリルポリオールを主成分とするウレタン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン等の樹脂が挙げられる。また、前記プライマー層には、必要に応じて、前記樹脂以外に、溶剤、安定剤、可塑剤、硬化剤等の添加剤が含まれていてもよい。
プライマー層32の形成は、前記プライマー剤をそのままで又は溶媒に溶解若しくは分散させた状態のものを用い、公知の印刷方法、塗布方法等によって、基材シート層1及び/又は中間樹脂層31に塗布し、乾燥、硬化することによって行うことができる。プライマー層32を形成する際に、基材シート層1及び/又は中間樹脂層32に対して、コロナ放電処理、プラズマ処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理等の易接着処理を施し、これらとプライマー層との接着性を高めることもできる。
プライマー層32の厚さとしては、特に制限されないが、例えば、0.1〜5μm、好ましくは0.5〜3μmが挙げられる。
プライマー層32にVOC吸着剤を含有させる場合、具体的には、プライマー剤、前記VOC吸着剤、及び必要に応じて添加される他の添加剤を含むプライマー形成用組成物を用いて、プライマー層32を形成すればよい。
プライマー層32にVOC吸着剤を含有させる場合に、プライマー層32における前記VOC吸着剤の含有量については、使用する前記VOC吸着剤の種類等に応じて適宜設定されるが、例えば、プライマー層に含まれる樹脂100質量部当たり、前記VOC吸着剤が1〜40質量部程度、好ましくは1〜20質量部程度が挙げられる。
[印刷層33]
印刷層33は、必要に応じて形成される併設層3の一つであって、化粧シートの意匠性を向上させる目的で設けられる。印刷層33は、基材シート層1と抗アレルゲン機能層2との間、基材シート層1と中間樹脂層31との間、及び/又は中間樹脂層31と抗アレルゲン機能層2との間に設けることができる。また、基材シート層1として2以上の樹脂シートからなる複層構成のシートを使用する場合、印刷層33は、基材シート中1の樹脂シートの間に設けてもよい。
印刷層33は、隠蔽層及び/又は絵柄層により構成され、インキと印刷機を使用して印刷することにより形成される。隠蔽層は、全面にわたって被覆する一様均一な着色を施した層であり、意匠性を向上させる効果のほか、基材シート又は化粧シートを貼り合わせる基板を隠蔽する効果も有する。絵柄層は、インキで種々の模様を表出させた層である。絵柄層の模様としては、木目模様、大理石模様(例えばトラバーチン大理石模様)等の岩石の表面を模した石目模様、布目や布状の模様を模した布地模様、タイル貼模様、煉瓦積模様等があり、これらを複合した寄木、パッチワーク等の模様もある。意匠性の向上の観点からは、絵柄層と隠蔽層とを設けることが好ましい。印刷層33の形成方法としては、例えば、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷等の輪転印刷、枚葉印刷等が挙げられる。
また、印刷層33の形成に用いるインキとしては、バインダー樹脂に顔料を添加したものを使用することができる。インキに使用される顔料としては、特に制限されず、無機顔料及び有機顔料のいずれであってもよい。無機顔料としては、例えば、酸化チタン、亜鉛華、カーボンブラック、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、黄鉛、モリブデートオレンジ、カドミウムイエロー、ニッケルチタンイエロー、クロムチタンイエロー、酸化鉄(弁柄)、カドミウムレッド、群青、紺青、コバルトブルー、酸化クロム、コバルトグリーン、アルミニウム粉、ブロンズ粉、雲母チタン、硫化亜鉛等が挙げられる。有機顔料としては、例えば、アニリンブラック、ペリレンブラック、アゾ系(アゾレーキ、不溶性アゾ、縮合アゾ)、多環式(イソインドリノン、イソインドリン、キノフタロン、ペリノン、フラバントロン、アントラピリミジン、アントラキノン、キナクリドン、ペリレン、ジケトピロロピロール、ジブロムアンザントロン、ジオキサジン、チオインジゴ、フタロシアニン、インダントロン、ハロゲン化フタロシアニン)等が挙げられる。これらの顔料は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、インキに使用されるバインダー樹脂としては、特に制限されず、例えば、ポリウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−アクリル系共重合体樹脂、塩素化ポリエチレン系樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ブチラール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、酢酸セルロース系樹脂等が挙げられる。これらのバインダー樹脂は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
印刷層33の厚みは、特に制限されないが、例えば0.1〜10μm程度が挙げられる。
印刷層33にVOC吸着剤を含有させる場合、隠蔽層及び/又は絵柄層に前記VOC吸着剤を含ませればよく、具体的には、前記VOC吸着剤を含有するインキを用いて、隠蔽層及び/又は絵柄層を形成すればよい。
印刷層33にVOC吸着剤を含有させる場合に、印刷層33における前記VOC吸着剤の含有量については、使用する前記VOC吸着剤の種類等に応じて適宜設定されるが、例えば、印刷層中のバインダー樹脂100質量部当たり、前記VOC吸着剤が1〜40質量部程度、好ましくは1〜20質量部程度が挙げられる。
[バッカー層34]
バッカー層34は、必要に応じて形成される併設層3の一つであって、基材シート層1の下面(抗アレルゲン機能層2を積層する面に対して反対側の面)に形成される樹脂層である。このようなバッカー層34を設けることにより、化粧シートを被着体(特に木質合板)と貼着して化粧板とする場合に、被着体表面に不可避的に存在する凹凸の影響を緩和することができる。特に床用化粧シートとして用いる場合には、バッカー層34は化粧シートにクッション性を付与する層にもなる。
バッカー層34を形成する樹脂としては、特に制限されないが、熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、ポリプロピレン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリメチレン、ポリメチルペンテン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重合体、ポリイミド、ポリスチレン、ポリアミド、ABS等が挙げられる。
バッカー層34は、例えば、上記樹脂を含む樹脂組成物を、カレンダー法、インフレーション法、Tダイ押し出し法等によって形成してもよく、また予め成型した樹脂フィルムを用いてもよい。
バッカー層34を溶融樹脂の押出し成形によって形成する際は、例えば、Tダイを用いた押出し成形が好適に利用できる。また、バッカー層が多層である場合には、例えば、マルチマニホールドタイプやフィードブロックタイプのTダイを用いることにより、多層同時押出しを行えばよい。バッカー層34を多層とする場合は、例えば、基材シート層1の裏面と最も近い層を易接着樹脂層とすることが好ましい。この様な改良は、例えば、易接着樹脂層とする層に公知の熱可塑性エラストマーを配合することによって達成できる。熱可塑性エラストマーの種類は、特に限定されず、バッカー層34を構成する樹脂と相溶性が高く、基材シート層1との密着性改善に寄与し得るものの中から広く選択できる。
また、押し出し成形によって形成したバッカー層34が熱融着による接着では基材シート層1の裏面と密着し難い場合には、必要に応じて、バッカー層34と基材シート層1との密着性を高めるためにこれらの間に接着剤層を設けてもよい。
バッカー層34の厚みについては、特に制限されないが、例えば100μm以上、好ましくは150〜600μm程度、更に好ましくは250〜400μm程度が挙げられる。バッカー層34の引張り弾性率についても、特に制限されないが、例えば、1000MPa以上、好ましくは1500〜2500MPa以上が挙げられる。
バッカー層34にVOC吸着剤を含有させる場合、前記樹脂及び前記VOC吸着剤を含有する樹脂組成物を用いて、バッカー層34を形成すればよい。
バッカー層34にVOC吸着剤を含有させる場合に、バッカー層34における前記VOC吸着剤の含有量については、使用する前記VOC吸着剤の種類等に応じて適宜設定されるが、例えば、バッカー層34中の樹脂100質量部当たり、前記VOC吸着剤が1〜60質量部程度、好ましくは10〜30質量部程度が挙げられる。
[セパレータ]
本発明の化粧シートは、基材シート層1側の表面(バッカー層を設ける場合にはその表面)に、粘着剤を介してセパレータを設けることもできる。このような構成にすることにより、セパレータを剥がして露出した面を被着体に貼着することができる。
[エンボス模様]
本発明の化粧シートは、意匠性の付与を目的として、抗アレルゲン機能層の表面に、エンボス加工によるエンボス模様を施すこともできる。エンボス模様を形成するためのエンボス加工法については、特に制限されないが、例えば、抗アレルゲン機能層面からエンボス板で加熱加圧する方法が挙げられる。エンボス模様の形状については、特に制限されず、本発明の化粧シートが適用される建材の特性に応じて設定される。
(4)化粧シートの製造方法
本発明の化粧シートは、抗アレルゲン機能層2よりも下層に、VOC吸着性能を付与した状態で、基材シート層1上に、抗アレルゲン機能層2を積層させることによって製造される。各層を形成して積層させる方法については、前記の通りである。
2.化粧板
本発明は、更に、上記化粧シートを、被着体となる基材に貼付してなる化粧板が提供される。
本発明の化粧シートの適用対象となる被着体は、特に制限されず、一般に内装材又は外装材として使用される基材であればよい。本発明の効果に鑑みれば、上記化粧シートの被着体として、好ましくは内装用床材に使用される基材、更に好ましくは、内装用床材に使用される木質基板、特にホルムアルデヒドを初めとする揮発性有機化合物が放散している又は放散する惧れがある木質基板が挙げられる。
木質基板としては、例えば、杉、檜、欅、松、ラワン、チーク、メラピー等の各種素材の突板、木材単板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)等の木質系の板が挙げられる。本発明の化粧板において、木質基板は、1枚の基板からなるものであっても、また2枚以上の基板が積層されてなるものであってもよい。
また、化粧シートと被着体とを貼り付けるために用いる接着剤としては、尿素系、酢酸ビニル樹脂系、ユリア樹脂系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系、イソシアネート系等の接着剤を用いることができ、単独であるいは任意混合した混合型接着剤として用いられる。接着剤には、必要に応じてタルク、炭酸カルシウム、クレー、チタン白等の無機質粉末、小麦粉、木粉、プラスチック粉、着色剤、防虫剤、防カビ剤等を添加混合して用いることができる。
接着剤の塗布は、スプレー、スプレッダー、バーコーター等の塗布装置を用いて行うことができる。一般に、接着剤は固形分を35〜80質量%とし、塗布量50〜300g/m2の範囲で被着体表面に塗布される。
化粧シートの木質基板への貼着は、通常、化粧シートの裏面に接着剤層を形成し、木質基板を貼着するか、木質基板の上に接着剤を塗布し、化粧シートを貼着する等の方法による。貼着には、コールドプレス、ホットプレス、ロールプレス、ラミネーター、ラッピング、縁貼り機、真空プレス等の貼着装置を用いることができる。
このようにして得られた本発明の化粧板は、任意に切断して、表面や木口部にルーター、カッター等の切削加工機を用いて溝加工、面取加工等の任意加飾を施すことができる。本発明の化粧板は、例えば、床材、壁材等の種々の用途、好ましくは床材に使用される。
以下に実施例を示して本発明を詳細に説明する。但し、本発明は実施例に限定されるものではない。
参考試験例1
(化粧板の製造)
ポリプロピレンフィルム(厚さ60μm、商品名「アートプライ」、三菱樹脂株式会社製)の表面にウレタンと硝化綿の混合樹脂をバインダーとするインキに硬化剤(ヘキサメチレンジイソシアネート)を当該混合樹脂100質量部に対して5質量部添加した樹脂組成物を塗工し、厚さ1.5μmのプライマー層を形成した。また、前記プライマー層を積層させた面とは、反対側のポリプロピレンフィルム表面上に、ポリウレタンとアクリルポリオールの混合樹脂をバインダーとして含むインキを用いて、絵柄模様をグラビア印刷にて形成することにより、厚さ5μmの印刷層を形成した。次いで、印刷層上に、プライマー層形成用のインキ(アクリルポリオール樹脂系)に硬化剤(ヘキサメチレンジイソシアネート)をアクリルポリオール100質量部に対して5質量部添加した樹脂組成物を乾燥後の塗布量が1.5g/m2となるように塗工し、厚さ1.5μmのプライマー層を積層させた。更に、前記プライマー層上に、電子線硬化性樹脂(6官能ウレタンアクリレートオリゴマー)100質量部に対して抗アレルゲン剤(フェノール系ポリマー、商品名「アレリムーブ」、東亞合成株式会社製)を10質量部添加した樹脂組成物を乾燥後の塗布量が15g/m2となるように塗工した後に、電子線(加速電圧165kV、照射線量5Mrad)を照射して硬化させ、厚さ15μmの抗アレルゲン機能層を積層させ、抗アレルゲン機能を有する化粧シートを製造した。
(抗アレルゲン性能の評価)
上記で得られた化粧シート(10cm×10cm)を内容量5Lのテドラーバック内に挿入した。28%ホルムアルデヒド水溶液と合成空気〔(窒素:酸素)容積比4:1、相対湿度50%〕を用いて調製したホルムアルデヒド濃度80ppmのガス1Lを、テドラーバック内に送り込み、6時間放置した。このテトラーバック環境は、化粧シートについて、ホルムアルデヒドを放散する木質基板に貼付した場合に、化粧シートがホルムアルデヒドに曝露される条件を模擬的に再現したものである。
ホルムアルデヒドをテトラーバック内に送り込んで6時間放置した後に、テトラーバック内の化粧シートを取り出して、以下の方法で抗アレルゲン性能を評価した。
ダニアレルゲン(「ダニ抗原Derf1,精製(商品名)」、和光純薬工業株式会社製)を含む水溶液(ダニアレルゲンの初期濃度:100ng/ml)を化粧シート上に400μl滴下してガラス板で覆い、24時間放置した後、該化粧シート上のダニアレルゲンを回収し、ELISA法を用いてダニアレルゲンの不活性化率を測定した。また、比較のために、ホルムアルデヒド雰囲気に曝露していない化粧シートについても同様の方法でダニアレルゲンの不活性化率を測定した。
その結果、ホルムアルデヒド雰囲気に暴露した化粧シートは、ホルムアルデヒド雰囲気に暴露していないものに比べて、ダニアレルゲンの不活性化率が20%も減少していることが分かった。以上の結果から、水酸基含有化合物を含む抗アレルゲン剤を含む化粧シートでは、木質基板から放散されるホルムアルデヒドにより悪影響を受け、抗アレルゲン性能の低下が生じ得ることが明らかとなった。
実施例1
ポリプロピレンフィルム(厚さ60μm、商品名「アートプライ」、三菱樹脂株式会社製)の表面に、ウレタンと硝化綿の混合樹脂をバインダーとするインキに硬化剤(ヘキサメチレンジイソシアネート)を当該混合樹脂100質量部に対して5質量部添加した樹脂組成物を塗工し、厚さ1.5μmのプライマー層を形成した。前記プライマー層を積層させた面とは、反対側のポリプロピレンフィルム表面上に、ポリウレタンとアクリルポリオールの混合樹脂をバインダーとして含むインキにVOC吸着剤(商品名「ケスモン NSシリーズ」、東亞合成株式会社製)を当該混合樹脂100質量部に対して10質量部添加した樹脂組成物を用いて、絵柄模様をグラビア印刷にて形成することにより、厚さ5μmの印刷層を形成した。次いで、印刷柄層上に、アクリルとウレタンの混合樹脂をバインダーとするプライマー層形成用インキに硬化剤(ヘキサメチレンジイソシアネート)を当該混合樹脂100質量部に対して5質量部添加した樹脂組成物を、乾燥後の塗布量が1.5g/m2となるように塗工し、厚さ1.5μmのプライマー層を積層させた。更に、前記プライマー層上に、電子線硬化性樹脂(6官能ウレタンアクリレートオリゴマー)100質量部に対して抗アレルゲン剤(フェノール系ポリマー、商品名「アレリムーブ」、東亞合成株式会社製)を10質量部添加した樹脂組成物を乾燥後の塗布量が15g/m2となるように塗工した後に、電子線(加速電圧165kV、照射線量5Mrad)を照射して硬化させ、厚さ15μmの抗アレルゲン機能層を積層させ、プライマー層/基材シート層/VOC吸着機能を有する印刷層/プライマー層/抗アレルゲン機能層が順に積層された化粧シートを製造した。
実施例2
参考試験例1で使用した木質基材に接着剤(エチレン−酢酸ビニル系)を乾燥前の塗布量が60g/m2となるように塗工し、この接着剤を介して上記実施例1の化粧シートを、木質基材に貼付し、化粧板を製造した。
実施例3
印刷層を形成する樹脂組成物として、ポリウレタンとアクリルポリオールの混合樹脂をバインダーとして含むインキを使用したこと、並びに基材シート層の下側(木質基材を貼付する側)に設けるプライマー層を形成する樹脂組成物として、ウレタンと硝化綿の混合樹脂をバインダーとするインキに、当該混合樹脂100質量部に対して硬化剤(ヘキサメチレンジイソシアネート)5質量部及びVOC吸着剤(商品名「ケスモン NSシリーズ」、東亞合成株式会社製)10質量部を添加した樹脂組成物を使用したこと以外は、上記実施例と同条件で化粧シートを製造した。製造された化粧シートは、VOC吸着機能を有するプライマー層/基材シート層/印刷層/プライマー層/抗アレルゲン機能層が順に積層された積層構造を有している。
実施例4
参考試験例1で使用した木質基材に接着剤(エチレン−酢酸ビニル系)を乾燥前の塗布量が60g/m2となるように塗工し、この接着剤を介して上記実施例3の化粧シートを、木質基材に貼付し、化粧板を製造した。
1 基材シート層
2 抗アレルゲン機能層
31 VOC吸着機能を有する中間樹脂層

Claims (5)

  1. 基材シート層上に、水酸基含有化合物を含む抗アレルゲン剤を含有する抗アレルゲン機能層を積層させた化粧シートであって、
    当該抗アレルゲン機能層よりも下層が、揮発性有機化合物を吸着する吸着剤を含有していることを特徴とする、化粧シート。
  2. バッカー層、中間樹脂層、印刷層、及びプライマー層よりなる群から選択される少なくとも1種の併設層を有していてもよく、
    前記基材シート層と前記併設層の内、1又は2以上の層が、前記吸着剤を含有している、請求項1に記載の化粧シート。
  3. 前記水酸基含有化合物が、フェノール性水酸基を有する化合物である、請求項1又は2に記載の化粧シート。
  4. 揮発性有機化合物が、ホルムアルデヒドである、請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シートを木質基材に貼付してなる化粧板。
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