JP5954011B2 - マイクロニードル刺し込み量規制器具 - Google Patents

マイクロニードル刺し込み量規制器具 Download PDF

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Description

この発明は、マルチマイクロニードルデバイスを使用する流体注入器の為のマイクロニードル刺し込み量規制器具に関係している。
マルチマイクロニードルデバイスを使用する流体注入器は、例えば医療分野で知られている。医療分野におけるこのような流体注入器は注射器として知られている。
流体注入器は、所定量の流体(医療分野では、例えば薬液)を保持可能な細長い流体保持空間と流体保持空間の長手方向の一端に配置され流体保持空間からの流体が流出可能な流体流出口と流体保持空間の長手方向の他端に配置された流体保持空間入口開口とを有した流体保持筒(注射器では注射筒)と、流体保持筒の流体保持空間に流体保持空間入口開口から上記長手方向中心線に沿い摺動可能に組み合わされたピストン部材と、を備えている。
医療分野においてマルチマイクロニードルデバイスは、医療分野において良く知られている一本の注射針の代わりに、従来の注射器の注射筒の流体流出口に取り付けられて皮内注射することに使用することが検討されている。マルチマイクロニードルデバイスは、注射筒の流体、医療分野では薬液、の流体流出口に着脱可能に取り付けられる流出口取付口と注射器のピストン部材の押圧により注射筒の流体流出口から流出口取付口に流出された流体を一時的に保持する平坦な流体保持空間とが形成されている平坦な本体と、平坦な本体において流出口取付口とは流体保持空間を挟んで反対側に位置している平面上に複数配置されたマイクロニードルと、を備えている。
平坦な本体の上記平面は皮膚接触表面として機能し、複数のマイクロニードルの夫々は上記平面上の基端と上記平面から離れた先端との間を延出している微小な流体注入路を有しており、上記基端と上記先端との間の長さ、即ち個々のマイクロニードルの高さは使用対象となる皮膚組織を有した生物(例えば全ての人間)の前記皮膚組織の厚さの範囲内に入るよう設定されている。
特表2006−518675号公報 特表2004−507371号公報 特表2003−501161号公報 特表2002−521222号公報
マルチマイクロニードルデバイスを使用した注射器により皮内注射をする場合には、予め注射器の注射筒内に注射筒の流体流出口を介して皮内注射に使用する流体、例えば薬液、を取り込み、その後に注射筒の流体流出口にマルチマイクロニードルデバイスの流出口取付口を着脱可能に取り付け、さらにその後に注射器のピストン部材をわずかに押してマルチマイクロニードルデバイスの流体保持空間及び複数のマイクロニードルの夫々の微小な流体注入路中の空気を注射筒からの流体で外部空間に押し出し、マルチマイクロニードルデバイスの流体保持空間及び複数のマイクロニードルの夫々の微小な流体注入路中を流体で充たしておく。
次に、マルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面を生物、例えば人、の皮膚の露出している所望の個所に押し当てる。この押し当てにより皮膚接触表面の複数のマイクロニードルが生物、例えば人、の皮膚の露出している所望の個所の皮膚組織に突き刺される。そして次に注射器のピストンを押すと、注射筒からの流体がマルチマイクロニードルデバイスの流体保持空間及び複数のマイクロニードルの夫々の微小な流体注入路を介して生物、例えば人、の皮膚の露出している所望の個所の皮膚組織内に注入される。
マルチマイクロニードルデバイスを使用した注射器により皮内注射をする場合には、マルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面を生物、例えば人、の皮膚の露出している所望の個所に押し当てたまま注射器のピストン部材を押すことになる。この場合、前記皮膚の露出している所望の個所にはマルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面からの圧力に加え注射器のピストンを押す力が負荷されて前記皮膚の露出している所望の個所の皮膚組織が圧縮され幾分弾力性を失う。このことが、マルチマイクロニードルデバイスを使用した注射器により皮内注射をする場合に前記所望の個所の皮膚組織に複数のマイクロニードルからの流体、例えば薬液、の全部を注入することが出来ず、前記所望の個所の皮膚の表面に前記流体が漏れ出てしまったり、或いは所望の量の流体の全部を前記所望の個所の皮膚組織に注入するのに比較的多くの時間がかかっていた。
この発明は上記事情の下でなされ、この発明の目的は、マルチマイクロニードルデバイスを使用した、例えば注射器の如き、流体注入器により、所望の個所の皮膚組織に皮内注射をする場合に、誰でも容易に確実に短時間で流体注入器中の所望の量の流体の全部を所望の個所の皮膚組織に注入することが出来るマイクロニードル刺し込み量規制器具を提供することである。
上述したこの発明の目的を達成する為に、この発明に従った、マイクロニードル刺し込み量規制器具は、マルチマイクロニードルデバイスを使用する流体注入器の為のマイクロニードル刺し込み量規制器具であって:
流体注入器の流体保持筒に対し流体保持筒の長手方向に沿いマルチマイクロニードルデバイスから離れて固定された基端部と;
基端部から流体保持筒の外周面に沿いマルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面に向い延出し、基端部からの延出距離が増大するのに伴い流体保持筒の外周面から遠ざかる弾性片部と;そして、
弾性片部の延出端に設けられ、マルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面からの複数のマイクロニードルの突出高さよりも小さな所定の厚さを有し、マルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面から前記本体の側方及び前記基端部に向かい移動した初期位置に弾性片部の弾性力により配置されるマイクロニードル刺し込み量規制部と、
を備えていて、
弾性片部がその弾性力に抗して流体保持筒の外周面に向かい押されることによりマイクロニードル刺し込み量規制部が前記初期位置からマルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面において複数のマイクロニードルを取り囲む領域に対応した作動位置に移動する、
ことを特徴としている。
このように構成されていることを特徴とするこの発明に従った、マルチマイクロニードルデバイスを使用する流体注入器の為のマイクロニードル刺し込み量規制器具は:流体注入器の流体保持筒に対し流体保持筒の長手方向に沿いマルチマイクロニードルデバイスから離れて固定された基端部と;基端部から流体保持筒の外周面に沿いマルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面に向い延出し、基端部からの延出距離が増大するのに伴い流体保持筒の外周面から遠ざかる弾性片部と;そして、弾性片部の延出端に設けられ、マルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面からの複数のマイクロニードルの突出高さよりも小さな所定の厚さを有し、マルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面から前記本体の側方及び前記基端部に向かい移動した初期位置に弾性片部の弾性力により配置されるマイクロニードル刺し込み量規制部と、
を備えている。
弾性片部が押圧されずマイクロニードル刺し込み量規制部が初期位置に配置されている間には、マルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面を生物の皮膚の露出されている所望の位置に十分押し当てることが出来るとともに、皮膚接触表面の複数のマイクロニードルを上記所望の位置の皮膚組織に対し十分に差し込むことが出来る。
しかし、この時には、マルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面が生物の皮膚の露出されている所望の位置を押圧する力が皮膚の露出されている所望の位置の弾力性を低下させる。
前述した如く、マルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面が生物の皮膚の露出されている所望の位置に十分押し当てられているとともに、皮膚接触表面の複数のマイクロニードルが上記所望の位置の皮膚組織に対し十分に差し込まれている間に、弾性片部がその弾性力に抗して流体保持筒の外周面に向かい押されると、マイクロニードル刺し込み量規制部が前記初期位置からマルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面において複数のマイクロニードルを取り囲む領域に対応した作動位置に移動する。
マイクロニードル刺し込み量規制部のこの移動は、マルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面においてマイクロニードル刺し込み量規制部により取り囲まれていて複数のマイクロニードルが設けられている領域が皮膚の露出されている所望の位置を押圧する力を緩和することが出来る。即ち、皮膚の露出されている所望の位置の皮膚組織の弾力性が回復する。
この後、流体注入器からマルチマイクロニードルデバイスの複数のマイクロニードルを介し流体が流出されると、複数のマイクロニードルから流出された流体は生物の皮膚の露出されている所望の位置の皮膚組織内に素早く注入されることが出来る。
弾性片部をその弾性力に抗して流体保持筒の外周面に向かい押し、マイクロニードル刺し込み量規制部を前記初期位置からマルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面において複数のマイクロニードルを取り囲む領域に対応した作動位置に移動させることは、誰でも容易に確実に行うことが出来る。
従って、このように構成されていることを特徴とするこの発明に従った、マルチマイクロニードルデバイス使用流体注入器の為のマイクロニードル刺し込み量規制器具を使用することにより、マルチマイクロニードルデバイスを使用した、例えば注射器の如き、流体注入器により、所望の個所の皮膚組織に皮内注射をする場合に、誰でも容易に確実に短時間で流体注入器中の所望の量の流体の全部を所望の個所の皮膚組織に注入することが出来る。
図1の(A)は、この発明の一実施形態に従ったマイクロニードル刺し込み量規制器具と組み合わされているとともにマルチマイクロニードルデバイスを使用した流体注入器の概略的な側面図であり、ここにおいてはマイクロニードル刺し込み量規制器具の1対の弾性片部がその弾性力に抗して押圧されておらずマイクロニードル刺し込み量規制部が初期位置に配置されており; 図1の(B)は、図1の(A)のマイクロニードル刺し込み量規制器具の1対の弾性片部の延出端の初期位置のマイクロニードル刺し込み量規制部の概略的な裏面図であり; 図1の(C)は、図1の(A)の流体注入器の概略的な側面図であるが、ここにおいてはマイクロニードル刺し込み量規制器具の弾性片部がその弾性力に抗して押圧されていてマイクロニードル刺し込み量規制部が初期位置から作動位置に移動されており;そして、 図1の(D)は、図1の(C)のマイクロニードル刺し込み量規制器具の1対の弾性片部の延出端の作動位置のマイクロニードル刺し込み量規制部の概略的な裏面図である。 図2の(A)は、この発明の別の実施形態に従ったマイクロニードル刺し込み量規制器具と組み合わされているとともにマルチマイクロニードルデバイスを使用した流体注入器の概略的な側面図であり、ここにおいてはマイクロニードル刺し込み量規制器具が流体注入器を着脱可能に保持している流体注入器保持体を備えていて、さらにここにおいてはマイクロニードル刺し込み量規制器具の1対の弾性片部がその弾性力に抗して押圧されておらずマイクロニードル刺し込み量規制部が初期位置に配置されており; 図2の(B)は、図2の(A)のマイクロニードル刺し込み量規制器具の1対の弾性片部の延出端の初期位置のマイクロニードル刺し込み量規制部の概略的な裏面図であり; 図2の(C)は、図2の(A)の流体注入器保持体の概略的な側面図であるが、ここにおいてはマイクロニードル刺し込み量規制器具の弾性片部がその弾性力に抗して押圧されていてマイクロニードル刺し込み量規制部が初期位置から作動位置に移動されており;そして、 図2の(D)は、図2の(C)のマイクロニードル刺し込み量規制器具の1対の弾性片部の延出端の作動位置のマイクロニードル刺し込み量規制部の概略的な裏面図である。
[一実施形態]
最初に、図1の(A)及び(B)を参照して、マルチマイクロニードルデバイス10を使用した流体注入器12の為の、この発明の一実施形態に従ったマイクロニードル差し込み量規制器具14の構造について概略的に説明する。
この発明の一実施形態に従ったマイクロニードル差し込み量規制器具14と組み合わされるマルチマイクロニードルデバイス10を使用した流体注入器12は例えば医療分野において注射器として使用されることが検討されている。
流体注入器12は、所定量の流体(医療分野では、例えば薬液)を保持可能な細長い流体保持空間と流体保持空間の長手方向の一端に配置され流体保持空間からの流体が流出可能な流体流出口12aと流体保持空間の長手方向の他端に配置された流体保持空間入口開口とを有した流体保持筒12b(注射器では注射筒)と、流体保持筒12bの流体保持空間に流体保持空間入口開口から上記長手方向中心線に沿い摺動可能に組み合わされたピストン部材12cと、を備えている。
この実施形態においては、流体流出口12aと流体保持空間の長手方向の他端に配置された流体保持空間入口開口とを有した流体保持筒12b(注射器では注射筒)と、ピストン部材12cと、を備えた流体注入器12は、公知の注射器の注射筒とピストン部材との組み合わせであることが出来る。
医療分野においてマルチマイクロニードルデバイス10は、医療分野において良く知られている一本の注射針の代わりに、従来の注射器の注射筒の流出口に取り付けられて皮内注射する為に使用することが検討されている。
マルチマイクロニードルデバイス10は、流体注入器12の流体保持筒12b(注射器では注射筒)の流体、医療分野では薬液、の流体流出口12aに着脱可能に取り付けられる流出口取付口10aと流体注入器12のピストン部材12cの押圧により流体保持筒12bの流体流出口12aから流出口取付口10aに流出された流体を一時的に保持する平坦な流体保持空間とが形成されている平坦な本体10bと、平坦な本体10bにおいて流出口取付口10aとは流体保持空間を挟んで反対側に位置している平面上に複数配置されたマイクロニードル10cと、を備えている。
マルチマイクロニードルデバイス10は、例えば、シリコン基板に公知のフォトリソグラフィ法を用いたエッチング手段を適用することにより作製することが出来る。さらには、当該シリコン製のマルチマイクロニードルデバイスを原版として、電鋳法により反転形状の複製版を作製し、複製版から樹脂製のマルチマイクロニードルデバイス10を作成することも出来る。
平坦な本体10bの上記平面は皮膚接触表面10dとして機能し、複数のマイクロニードル10cの夫々は上記平面上の基端と上記平面から離れた先端との間を延出している微小な流体注入路を有しており、上記基端と上記先端との間の長さ、即ち個々のマイクロニードル10cの高さは使用対象となる皮膚組織を有した生物(例えば全ての人間)の前記皮膚組織の厚さの範囲内に入るよう設定されている。具体的には、マイクロニードル10cの高さは100〜2000μmの範囲内で設定されることが好ましい。また、マイクロニードル10cの形状は、円錐体や角錐体といった錐体形状や、円柱や角柱といった柱状形状の中から適宜選択される。
この発明の一実施形態に従ったマイクロニードル差し込み量規制器具14は、流体注入器12の流体保持筒12bに対し流体保持筒12bの長手方向に沿いマルチマイクロニードルデバイス10から離れて固定された基端部14aを備えている。
マイクロニードル差し込み量規制器具14はまた、基端部14aから流体保持筒12bの外周面に沿いマルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dに向い延出し、基端部14aからの延出距離が増大するのに伴い流体保持筒12bの外周面から遠ざかる弾性片部14bを備えている。
マイクロニードル差し込み量規制器具14はさらに、弾性片部14bの延出端に設けられ、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dからの複数のマイクロニードル10cの突出高さよりも小さな所定の厚さを有したマイクロニードル刺し込み量規制部14cを備えている。
マイクロニードル刺し込み量規制部14cは、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dから本体10bの側方及び基端部14aに向かい移動した初期位置に弾性片部14bの弾性力により配置されている。
そして、図1の(C)及び(D)中に示されている如く、弾性片部14bがその弾性力に抗して流体保持筒12bの外周面に向かい押されることによりマイクロニードル刺し込み量規制部14cは、図1の(A)中に示されていた初期位置からマルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dにおいて複数のマイクロニードル10cを取り囲む領域に対応した作動位置に移動する。
次に、図1の(A)乃至(D)を参照しながら、この発明の一実施形態に従ったマイクロニードル差し込み量規制器具14と組み合わされているとともにマルチマイクロニードルデバイス10を使用している流体注入器12を操作して生物、この実施形態では例えば人、の皮膚の露出している所望の個所の皮膚組織に流体注入器12が保持している流体、例えば薬液、を注入する手順を説明する。
生物、例えば人、の皮膚組織に注入する為の流体、例えば薬液、の所望量が、流体保持筒12b及びマルチマイクロニードルデバイス10の本体10aの流体保持空間及びマルチマイクロニードルデバイス10の複数のマイクロニードル10cの微小な流体注入路に既に満たされている。
そして、前述したこの発明の一実施形態に従ったマイクロニードル差し込み量規制器具14と組み合わされているとともにマルチマイクロニードルデバイス10を使用している流体注入器12の使用者は、マイクロニードル差し込み量規制器具14のマイクロニードル刺し込み量規制部14cが、図1の(A)中に示されている如く、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dから本体10bの側方及び基端部14aに向かい移動した初期位置に弾性片部14bの弾性力により配置されている間に、流体注入器12の外周面を握り、次に、生物、例えば人、の皮膚SKの露出している所望の位置に、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dを押し当てる。
この時、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10d上の複数のマイクロニードル10cが上記領域の皮膚組織に確実に突き刺される(図1の(A)参照)。
またこの時、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dが押し当てられた皮膚SKの露出している前述した所望の位置の上記領域の皮膚組織の弾力性は幾分失われる。
次に、マイクロニードル差し込み量規制器具14の弾性片部14bをその弾性力に抗して流体保持筒12bの外周面に向かい押し、図1の(C)及び(D)中に示されている如く、弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cを、図1の(A)中に示されていた初期位置からマルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dにおいて複数のマイクロニードル10cを取り囲む領域に対応した作動位置に移動させる。
作動位置に移動された弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cは、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dからの複数のマイクロニードル10cの突出高さよりも小さな厚さを有しているので、作動位置に移動された弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cは、皮膚SKの露出している所望の位置からの複数のマイクロニードル10cの抜け出しを生じさせることがない。
しかも、皮膚SKの露出している所望の位置において、作動位置に移動された弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cにより押されていない領域、即ち、作動位置に移動された弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cに取り囲まれていて、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dにおいて複数のマイクロニードル10cが突出している領域に対応している領域は、弾力性が回復することにより皮膚接触表面10dに向い膨らむ。
この間に使用者は、流体注入器12のピストン部材12cを図1の(C)中に矢印Pで示す如く押圧する。この結果、流体注入器12の流体保持筒12b,マルチマイクロニードルデバイス10の本体10aの流体保持空間,そして多数のマイクロニードル10cの微小な流体注入路に前述されていた如く満たされていた流体を、上記押圧の距離に応じてマルチマイクロニードルデバイス10の多数のマイクロニードル10cの微小な流体注入路を介し、皮膚SKの露出している前述した所望の位置の前述した如く弾力性が回復されている前記領域の皮膚組織内に、図1の(C)中に複数の矢印Iで示す如く皮膚SKの外に漏らすことなく容易に素早く注入させることが出来る。
流体注入器12からのマルチマイクロニードルデバイス10の多数のマイクロニードル10cを介した皮膚SKの露出している前述した所望の位置の前記領域の皮膚組織内への前記流体の注入が終了した後には、流体注入器12が皮膚SKの露出している前述した所望の位置から引き離され、同時にマルチマイクロニードルデバイス10の複数のマイクロニードル10cが皮膚SKの露出している前述した所望の位置の前記領域の皮膚組織から引き抜かれる。
次に、マイクロニードル差し込み量規制器具14の弾性片部14bに負荷していた押圧力を解放すれば、弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cは、図1の(C)中に示されていた作動位置から図1の(A)中に示されている初期位置へと弾性片部14bの弾性力により復帰する。
なお、この実施形態においては、マイクロニードル差し込み量規制器具14は、流体注入器12の流体保持筒12bの外周面を、マイクロニードル差し込み量規制器具14の基端部14a又は弾性片部14bとともに取り囲み、流体保持筒12bの長手方向に沿い移動可能である環状の弾性片部操作部材16をさらに備えている。さらにこの実施形態においては、弾性片部14bには、基端部14aと弾性片部14bの延出端との間に流体保持筒12bの径方向の外方に向かい突出した弾性片部操作部材抜け止め14dが設けられている。弾性片部操作部材抜け止め14dは、弾性片部14bと一体的に形成されていて良いし、弾性片部14bとは別に形成された後に弾性片部14bに固定されても良い。
マイクロニードル差し込み量規制器具14において環状の弾性片部操作部材16は、図1の(A)中に示されている如く基端部14a上に配置された初期位置と、図1の(C)中に示されている如く弾性片部操作部材抜け止め14dに当接した作動位置と、の間で基端部14a及び弾性片部14b上で流体保持筒12bの長手方向に沿い移動可能である。
環状の弾性片部操作部材16が図1の(A)中に示されている如く基端部14a上の初期位置に配置されている間には、弾性片部14bがその弾性力により流体保持筒12bの外周面から遠ざかり弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cが初期位置に配置されている。
環状の弾性片部操作部材16が図1の(A)中に示されている基端部14a上の初期位置から、弾性片部14bの延出端に向かい移動されることにより弾性片部14bをその弾性力に抗して流体保持筒12bの外周面に向かい押して弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cを前記初期位置から図1の(C)中に示されている如き作動位置へと移動させることが出来る。
弾性片部14b上で流体保持筒12bの外周面に沿い弾性片部14bの延出端に向かい移動される環状の弾性片部操作部材16は、弾性片部14b上の弾性片部操作部材抜け止め14dに当接することにより弾性片部14bの延出端からの脱落が阻止されている。
環状の弾性片部操作部材16が、弾性片部14b上から基端部14a上の図1の(A)中に示されている如き初期位置に向かい移動され初期位置に到達することにより弾性片部14bはその弾性力により流体保持筒12bの外周面から遠ざかることを許容され、その結果として弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cは図1の(C)中に示されている如き作動位置から図1の(A)中に示されている如き初期位置へと移動することを許容される。
この発明の概念に従えば、マイクロニードル差し込み量規制器具14は流体注入器12の流体保持筒12bと別体に形成された後に流体注入器12の流体保持筒12bの外周面上に基端部14aが固定されて良いし、或いはマイクロニードル差し込み量規制器具14は流体注入器12の流体保持筒12bと一体に形成されても良い。
この実施形態においては、弾性片部14bは基端部14aにおいて流体保持筒12bの外周面の周方向に等間隔、例えば相互に略180°離れて、1対設けられているが、弾性片部14bは1本のみであっても良いし、1対以上の複数であっても良い。
弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cは、それが図1の(C)及び(D)中に示されている作動位置に配置された時に、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dにおいて複数のマイクロニードル10cを取り囲む領域を出来る限り多く覆うような形状を有していることが好ましい。
この為に、弾性片部14bが1本のみの場合には、弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cは、マイクロニードル刺し込み量規制部14cが前記初期位置と前記作動位置との間を移動する間にマルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dの複数のマイクロニードル10cに衝突しないような切り欠きが形成されている略U字形状の平面形状であることが出来る。弾性片部14b及びマイクロニードル刺し込み量規制部14cの夫々が複数の場合には、複数のマイクロニードル刺し込み量規制部14cの夫々はマルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dにおいて複数のマイクロニードル10cを取り囲む領域を覆う環形状を前記複数の数で割った平面形状とすることが出来る。
[別の実施形態]
次に、図2の(A)乃至(D)を参照しながら、この発明の別の実施形態に従ったマイクロニードル刺し込み量規制器具14´について説明する。
このマイクロニードル刺し込み量規制器具14´は、マルチマイクロニードルデバイス10を使用した流体注入器12を着脱可能に保持している流体注入器保持体18を備えている。
この実施形態において使用されるマルチマイクロニードルデバイス10を使用した流体注入器12の構成は図1の(A)乃至(D)を参照しながら前述したマルチマイクロニードルデバイス10を使用した流体注入器12の構成と同じである。従って、図2の(A)乃至(D)中に示されているマルチマイクロニードルデバイス10及び流体注入器12の構成の説明は、図1の(A)乃至(D)を参照しながら前述したマルチマイクロニードルデバイス10を使用した流体注入器12の構成部材に付されていた参照符号と同じ参照符号を図2の(A)乃至(D)中に示されているマルチマイクロニードルデバイス10を使用した流体注入器12の対応している構成部材にも付すことにより、省略する。
この発明の別の実施形態に従ったマイクロニードル刺し込み量規制器具14´が備えている流体注入器保持体18は、生物、例えば人、の皮膚組織に注入する為の流体、例えば薬液、の所望量が、流体保持筒12b及びマルチマイクロニードルデバイス10の本体10aの流体保持空間及びマルチマイクロニードルデバイス10の複数のマイクロニードル10cの微小な流体注入路に既に満たされている流体注入器12を着脱可能に保持するよう構成されている。
詳細には、流体注入器保持体18は、流体注入器12の流体保持筒12b及び流体流出口12aの外周面の縦半分が摩擦係合されるとともに流体注入器12のピストン部材12cはその長手方向に移動可能に収容する流体注入器保持溝18aを備えている。流体注入器保持溝18aは、流体注入器保持体18の外周面に、流体注入器保持溝18aに対する流体注入器12の着脱を可能にする開口を含む。
流体注入器12は、前述した如く、公知の注射器の注射筒とピストン部材との組み合わせであることが出来、そのために、流体注入器保持体18の流体注入器保持溝18aは、公知の注射器の注射筒の鍔部材12dを着脱可能に受け入れ流体注入器保持溝18a中における流体注入器12の位置決めをする位置決め部18cを含む。
流体注入器保持体18の流体注入器保持溝18a中で位置決め部18cにより位置決めされている流体注入器12に取り付けられているマルチマイクロニードルデバイス10は、流体注入器保持体18の流体注入器保持溝18a中から外部空間中に露出されている。即ち、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10d及び複数のマイクロニードル10cを外部空間に突出させている。
流体注入器保持体18は、流体注入器保持溝18aにおいてピストン部材12cの突出端側に、流体保持筒12bに対するピストン部材12cの移動方向に移動可能なピストン部材操作棒18bを備えている。ピストン部材操作棒18bにおいて、流体注入器保持溝18a中の流体注入器12のピストン部材12cとは反対側の端部が外部空間中に突出されている。
この実施形態に従ったマイクロニードル刺し込み量規制器具14´が、図1の(A)乃至(D)を参照しながら前述した一実施形態に従ったマイクロニードル刺し込み量規制器具14と異なっているのは、基端部14´aが流体注入器保持体18に対し、流体注入器保持溝18a中の流体注入器12の流体保持筒12bの長手方向に沿いマルチマイクロニードルデバイス10から離れて固定されていることである。即ち、マイクロニードル刺し込み量規制器具14´の基端部14´aは流体注入器保持体18を介し、流体注入器保持体18の流体注入器保持溝18a中の流体注入器12に着脱可能に保持されている流体保持筒12bに対し流体保持筒12bの長手方向に沿いマルチマイクロニードルデバイス10から離れて固定されていることになる。
この発明の別の実施形態に従ったマイクロニードル刺し込み量規制器具14´のその他の構成は、図1の(A)乃至(D)を参照しながら前述したマイクロニードル刺し込み量規制器具14の構成と同じである。従って、図2の(A)乃至(D)中に示されているマイクロニードル刺し込み量規制器具14´の構成の説明は、図1の(A)乃至(D)を参照しながら前述したマイクロニードル刺し込み量規制器具14の構成部材に付されていた参照符号と同じ参照符号を図2の(A)乃至(D)中に示されているマイクロニードル刺し込み量規制器具14´において対応している構成部材にも付すことにより、省略する。
次に、図2の(A)乃至(D)を参照しながら、この発明の別の実施形態に従ったマイクロニードル差し込み量規制器具14´と組み合わされているとともにマルチマイクロニードルデバイス10を使用している流体注入器12を操作して生物、この実施形態では例えば人、の皮膚の露出している所望の個所の皮膚組織に流体注入器12が保持している流体、例えば薬液、を注入する手順を説明する。
生物、例えば人、の皮膚組織に注入する為の流体、例えば薬液、の所望量が、流体保持筒12b及びマルチマイクロニードルデバイス10の本体10aの流体保持空間及びマルチマイクロニードルデバイス10の複数のマイクロニードル10cの微小な流体注入路に既に満たされている。
そしてこの流体注入器12は、マイクロニードル刺し込み量規制器具14´の流体注入器保持体18の流体注入器保持溝18a中の所定位置中に、図2の(A)中に示されている如く着脱自在に保持されている。
そして、前述したこの発明の別の実施形態に従ったマイクロニードル差し込み量規制器具14´と組み合わされているとともにマルチマイクロニードルデバイス10を使用している流体注入器12の使用者は、マイクロニードル差し込み量規制器具14´のマイクロニードル刺し込み量規制部14cが、図1の(A)中に示されている如く、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dから本体10bの側方及び基端部14´aに向かい移動した初期位置に弾性片部14bの弾性力により配置されている間に、流体注入器保持体18の外周面を握り、次に、生物、例えば人、の皮膚SKの露出している所望の位置に、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dを押し当てる。
この時、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10d上の複数のマイクロニードル10cが上記領域の皮膚組織に確実に突き刺される(図2の(A)参照)。
またこの時、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dが押し当てられた皮膚SKの露出している前述した所望の位置の上記領域の皮膚組織の弾力性は幾分失われる。
次に、マイクロニードル差し込み量規制器具14´の弾性片部14bをその弾性力に抗して流体注入器保持体18の外周面に向かい、即ち流体保持筒12bの外周面に向かい、押し、図2の(C)及び(D)中に示されている如く、弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cを、図2の(A)中に示されていた初期位置からマルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dにおいて複数のマイクロニードル10cを取り囲む領域に対応した作動位置に移動させる。
作動位置に移動された弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cは、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dからの複数のマイクロニードル10cの突出高さよりも小さな厚さを有しているので、作動位置に移動された弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cは、皮膚SKの露出している所望の位置からの複数のマイクロニードル10cの抜け出しを生じさせることがない。
しかも、皮膚SKの露出している所望の位置において、作動位置に移動された弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cにより押されていない領域、即ち、作動位置に移動された弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cに取り囲まれていて、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dにおいて複数のマイクロニードル10cが突出している領域に対応している領域は、弾力性が回復することにより皮膚接触表面10dに向い膨らむ。
この間に使用者は、流体注入器保持体18のピストン部材操作棒18bを図2の(C)中に矢印Pで示す如く押圧する。この結果として、流体注入器12のピストン部材12cがピストン部材操作棒18bを介して押圧され、流体注入器12の流体保持筒12b,マルチマイクロニードルデバイス10の本体10aの流体保持空間,そして多数のマイクロニードル10cの微小な流体注入路に前述されていた如く満たされていた流体を、上記押圧の距離に応じてマルチマイクロニードルデバイス10の多数のマイクロニードル10cの微小な流体注入路を介し、皮膚SKの露出している前述した所望の位置の前述した如く弾力性が回復されている前記領域の皮膚組織内に、図2の(C)中に複数の矢印Iで示す如く皮膚SKの外に漏らすことなく容易に素早く注入させることが出来る。
流体注入器12からのマルチマイクロニードルデバイス10の多数のマイクロニードル10cを介した皮膚SKの露出している前述した所望の位置の前記領域の皮膚組織内への前記流体の注入が終了した後には、流体注入器12を保持している流体注入器保持体18が皮膚SKの露出している前述した所望の位置から引き離され、同時にマルチマイクロニードルデバイス10の複数のマイクロニードル10cが皮膚SKの露出している前述した所望の位置の前記領域の皮膚組織から引き抜かれる。
次に、マイクロニードル差し込み量規制器具14´の弾性片部14bに負荷していた押圧力を解放すれば、弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cは、図2の(C)中に示されていた作動位置から図2の(A)中に示されている初期位置へと弾性片部14bの弾性力により復帰する。
なお、この実施形態においても、マイクロニードル差し込み量規制器具14´は、流体注入器保持体18の外周面、ひいては流体注入器12の流体保持筒12bの外周面を、マイクロニードル差し込み量規制器具14´の基端部14´a又は弾性片部14bとともに取り囲み、流体注入器保持体18の長手方向、即ち流体保持筒12bの長手方向、に沿い移動可能である環状の弾性片部操作部材16をさらに備えている。
マイクロニードル差し込み量規制器具14´においても環状の弾性片部操作部材16は、図2の(A)中に示されている如く基端部14´a上に配置された初期位置と、図2の(C)中に示されている如く弾性片部操作部材抜け止め14dに当接した作動位置と、の間で基端部14´a及び弾性片部14b上で流体注入器保持体18の長手方向、ひいては流体保持筒12bの長手方向、に沿い移動可能である。
環状の弾性片部操作部材16が図2の(A)中に示されている如く基端部14´a上の初期位置に配置されている間には、弾性片部14bがその弾性力により流体注入器保持体18の外周面、ひいては流体保持筒12bの外周面、から遠ざかり弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cが初期位置に配置されている。
環状の弾性片部操作部材16が図2の(A)中に示されている基端部14´a上の初期位置から、弾性片部14bの延出端に向かい移動されることにより弾性片部14bをその弾性力に抗して流体注入器保持体18の外周面、ひいては流体保持筒12bの外周面、に向かい押して弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cを前記初期位置から図2の(C)中に示されている如き作動位置へと移動させることが出来る。
弾性片部14b上で流体注入器保持体18の外周面、ひいては流体保持筒12bの外周面、に沿い弾性片部14bの延出端に向かい移動される環状の弾性片部操作部材16は、弾性片部14b上の弾性片部操作部材抜け止め14dに当接することにより弾性片部14bの延出端からの脱落が阻止されている。
環状の弾性片部操作部材16が、弾性片部14b上から基端部14´a上の図2の(A)中に示されている如き初期位置に向かい移動され初期位置に到達することにより弾性片部14bはその弾性力により流体注入器保持体18の外周面、ひいては流体保持筒12bの外周面、から遠ざかることを許容され、その結果として弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cは図2の(C)中に示されている如き作動位置から図2の(A)中に示されている如き初期位置へと移動することを許容される。
この発明の概念に従えば、マイクロニードル差し込み量規制器具14´は流体注入器保持体18と別体に形成された後に流体注入器保持体18の外周面上に基端部14´aが固定されて良いし、或いはマイクロニードル差し込み量規制器具14´は流体注入器保持体18と一体に形成されても良い。
この実施形態においても、弾性片部14bは基端部14´aにおいて流体注入器保持体18の外周面の周方向、ひいては流体保持筒12bの外周面の周方向、に等間隔、例えば相互に略180°離れて、1対設けられているが、弾性片部14bは1本のみであっても良いし、1対以上の複数であっても良い。
弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cは、それが図2の(C)及び(D)中に示されている作動位置に配置された時に、マルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dにおいて複数のマイクロニードル10cを取り囲む領域を出来る限り多く覆うような形状を有していることが好ましい。
この為に、弾性片部14bが1本のみの場合には、弾性片部14bの延出端のマイクロニードル刺し込み量規制部14cは、マイクロニードル刺し込み量規制部14cが前記初期位置と前記作動位置との間を移動する間にマルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dの複数のマイクロニードル10cに衝突しないような切り欠きが形成されている略U字形状の平面形状であることが出来る。弾性片部14b及びマイクロニードル刺し込み量規制部14cの夫々が複数の場合には、複数のマイクロニードル刺し込み量規制部14cの夫々はマルチマイクロニードルデバイス10の本体10bの皮膚接触表面10dにおいて複数のマイクロニードル10cを取り囲む領域を覆う環形状を前記複数の数で割った平面形状とすることが出来る。
10…マルチマイクロニードルデバイス、10a…流体流出口、10b…本体、10c…マイクロニードル、10d…皮膚接触表面、12…流体注入器、12a…流体流出口、12b…流体保持筒、12c…ピストン部材、14,14´…マイクロニードル差し込み量規制器具、14a,14´a…基端部、14b…弾性片部、14c…マイクロニードル刺し込み量規制部、14d…弾性片部操作部材抜け止め、16…弾性片部操作部材、SK…皮膚組織、18…流体注入器保持体、18a…流体注入器保持溝、18b…ピストン部材操作棒。

Claims (3)

  1. マルチマイクロニードルデバイスを使用する流体注入器の為のマイクロニードル刺し込み量規制器具であって:
    流体注入器の流体保持筒に対し流体保持筒の長手方向に沿いマルチマイクロニードルデバイスから離れて固定された基端部と;
    基端部から流体保持筒の外周面に沿いマルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面に向い延出し、基端部からの延出距離が増大するのに伴い流体保持筒の外周面から遠ざかる弾性片部と;そして、
    弾性片部の延出端に設けられ、マルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面からの複数のマイクロニードルの突出高さよりも小さな所定の厚さを有し、マルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面から前記本体の側方及び前記基端部に向かい移動した初期位置に弾性片部の弾性力により配置されるマイクロニードル刺し込み量規制部と、
    を備えていて、
    弾性片部がその弾性力に抗して流体保持筒の外周面に向かい押されることによりマイクロニードル刺し込み量規制部が前記初期位置からマルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面において複数のマイクロニードルを取り囲む領域に対応した作動位置に移動する、
    ことを特徴とする、マイクロニードル刺し込み量規制器具。
  2. 流体注入器の流体保持筒の外周面を前記基端部又は前記弾性片部とともに取り囲み、流体保持筒の長手方向に沿い移動可能であり、前記基端部又は前記弾性片部において前記基端部側から前記弾性片部の延出端に向かい移動されることにより前記弾性片部をその弾性力に抗して流体保持筒の外周面に向かい押して前記マイクロニードル刺し込み量規制部を前記初期位置から前記作動位置へと移動させ、前記弾性片部の延出端から前記基端部又は前記弾性片部における前記基端部側に向い移動されることにより前記弾性片部がその弾性力により流体保持筒の外周面から遠ざかることを許容する、環状の弾性片部操作部材をさらに備えている、ことを特徴とする、請求項1に記載のマイクロニードル刺し込み量規制器具。
  3. 流体注入器をマルチマイクロニードルデバイスの本体の皮膚接触表面及び複数のマイクロニードルを外部空間に突出させて着脱可能に保持する流体注入器保持体をさらに備えており、
    前記基端部が流体注入器保持体の外周面に固定されている、ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のマイクロニードル刺し込み量規制器具。
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