JP5953793B2 - 位置特定装置、位置特定方法及びプログラム - Google Patents

位置特定装置、位置特定方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5953793B2
JP5953793B2 JP2012030359A JP2012030359A JP5953793B2 JP 5953793 B2 JP5953793 B2 JP 5953793B2 JP 2012030359 A JP2012030359 A JP 2012030359A JP 2012030359 A JP2012030359 A JP 2012030359A JP 5953793 B2 JP5953793 B2 JP 5953793B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
altitude
stop position
specifying
stop
route
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012030359A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013167506A (ja
Inventor
聡 櫻岡
聡 櫻岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2012030359A priority Critical patent/JP5953793B2/ja
Publication of JP2013167506A publication Critical patent/JP2013167506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5953793B2 publication Critical patent/JP5953793B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、位置特定装置、位置特定方法及びプログラムに関する。
従来、例えば電車などの交通手段にユーザが乗車した時点からの経過時間及び交通機関の駅間の所要時間に基づいて、交通機関の路線に沿ってユーザの位置を特定する位置特定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−210473号公報
ところで、上記特許文献1等では、地下鉄などの隣合う駅間の距離があまり長くない交通機関では、隣合う駅間の乗車時間の長さに差異が生じ難く、乗車時間からユーザの位置を推定することは困難である。さらに、予め乗車する電車の速度データを登録しておく必要があることから、電車の運行ダイヤに乱れが生じた場合にも、ユーザの位置を推定することができなくなってしまう。
そこで、本発明の課題は、交通手段を利用する使用者の位置の特定を適正に行うことができる位置特定装置、位置特定方法及びプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明に係る位置特定装置は、
所定の路線に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、当該装置本体の存する高度を逐次測定する高度測定手段と、前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する判定手段と、前記交通手段が停止状態の際に前記高度測定手段により測定された高度と前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、停止位置の名称を特定する停止位置特定手段と、この停止位置特定手段により逐次特定された少なくとも二つの停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段と、を備えたことを特徴としている。
また、本発明に係る位置特定装置は、
複数の所定の路線の各々に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを路線毎に対応付けて記憶する記憶手段と、当該装置本体の存する高度を逐次測定する高度測定手段と、前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する判定手段と、前記交通手段が停止状態の際に前記高度測定手段により測定された少なくとも二つの高度と前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、各々に対応する停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線を特定する路線特定手段と、この路線特定手段により特定された一の路線を構成する複数の停止位置のうち、少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段と、を備えたことを特徴としている。
また、本発明に係る位置特定方法は、
所定の路線に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備える位置特定装置を用いた位置特定方法であって、当該装置本体の存する高度を逐次測定する処理と、前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する処理と、前記交通手段が停止状態の際に測定された高度と前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、停止位置の名称を特定する処理と、逐次特定された少なくとも二つの停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する処理と、を含むことを特徴としている。
また、本発明に係る位置特定方法は、
複数の所定の路線の各々に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを路線毎に対応付けて記憶する記憶手段を備える位置特定装置を用いた位置特定方法であって、当該装置本体の存する高度を逐次測定する処理と、前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する処理と、前記交通手段が停止状態の際に測定された少なくとも二つの高度と前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、各々に対応する停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線を特定する処理と、特定された一の路線を構成する複数の停止位置のうち、少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する処理と、を含むことを特徴としている。
また、本発明に係るプログラムは、
所定の路線に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備える位置特定装置のコンピュータを、当該装置本体の存する高度を逐次測定する高度測定手段、前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する判定手段、前記交通手段が停止状態の際に前記高度測定手段により測定された高度と前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、停止位置の名称を特定する停止位置特定手段、この停止位置特定手段により逐次特定された少なくとも二つの停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段、として機能させることを特徴としている。
また、本発明に係るプログラムは、
複数の所定の路線の各々に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを路線毎に対応付けて記憶する記憶手段を備える位置特定装置のコンピュータを、当該装置本体の存する高度を逐次測定する高度測定手段、前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する判定手段、前記交通手段が停止状態の際に前記高度測定手段により測定された高度と前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、各々に対応する停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線を特定する路線特定手段、この路線特定手段により特定された一の路線を構成する複数の停止位置のうち、少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段、として機能させることを特徴としている。
本発明によれば、交通手段を利用する使用者の位置の特定を適正に行うことができる。
本発明を適用した一実施形態の位置特定装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の位置特定装置による位置特定処理を説明するための図である。 図1の位置特定装置による位置特定処理を説明するための図である。 図1の位置特定装置による位置特定処理を説明するための図である。 図1の位置特定装置による位置特定処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 図5の位置特定処理の続きを示すフローチャートである。 変形例1の位置特定装置の概略構成を示すブロック図である。 図7の位置特定装置による位置特定処理を説明するための図である。 図7の位置特定装置による位置特定処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態の位置特定装置100の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、位置特定装置100は、中央制御部1と、GPS処理部2と、センサ部3と、自律航法制御処理部4と、記憶部5と、位置特定部6と、計時部7と、表示部8と、操作入力部9等を備えている。
中央制御部1は、位置特定装置100の各部を統括的に制御する。具体的には、中央制御部1は、図示は省略するが、CPU、RAM、ROM等を備え、位置特定装置100用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行い、必要に応じてその制御動作の結果を表示部8に表示させる。その際に、CPUは、RAM内の格納領域内に各種処理結果を格納させ、必要に応じてその処理結果を表示部8に表示させる。
RAMは、例えば、CPUにより実行される処理プログラム等を展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等を格納するデータ格納領域などを備える。
ROMは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されたプログラム、具体的には、位置特定装置100で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラムや、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ等を記憶する。例えば、ROMには、自律航法用センサを用いた継続的な自律航法測位とGPS(全地球測位システム)による間欠的なGPS測位とにより移動経路上の各地点の位置データを取得していく測位処理のプログラムが記憶されている。
GPS処理部2は、GPS(Global Positioning System)衛星Sから送信されたデータを受信アンテナ2aを介して受信する。
即ち、受信アンテナ2aは、地球低軌道に打ち上げられた複数のGPS衛星(測位衛星;図1には一つのみ図示)Sから送信されるGPS信号(例えば、アルマナック(概略軌道情報)やエフェメリス(詳細軌道情報)など)を所定のタイミングで受信する。そして、受信アンテナ2aは、受信したGPS信号をGPS処理部2に出力する。
GPS処理部2は、受信アンテナ2aを介して受信されるGPS信号の復調処理を行って、GPS衛星Sの各種送信データを取得する。そして、GPS処理部2は、取得された送信データに基づいて、所定の測位演算を行うことで、当該装置本体の絶対的な2次元の現在位置(緯度、経度)を測位して当該位置(GPS測位地点)に係る位置データ(例えば、緯度及び経度の座標情報)を測位結果として取得する。また、GPS処理部2は、GPS測位地点の標高を測定して、当該標高に係る高度データを取得する。
また、GPS処理部2は、予め設定された所定の時間間隔毎に、当該装置本体の現在位置に係る位置データ及び高度データを逐次取得する。
ここで、GPS処理部2は、当該装置本体の存する位置を測位する位置測定手段を構成している。
センサ部3は、自律航法用センサとして、3軸地磁気センサ3a、3軸加速度センサ3b及び気圧センサ3cを備えている。
3軸地磁気センサ3aは、互いに直交する3軸方向の地磁気の大きさをそれぞれ検出する。そして、3軸地磁気センサ3aは、検出された各軸の検出データを自律航法制御処理部4に出力する。
3軸加速度センサ3bは、自律航法用センサであり、互いに直交する3軸方向の加速度をそれぞれ検出する。そして、3軸加速度センサ3bは、検出された各軸の検出データを所定の周波数でサンプリングして、自律航法制御処理部4に出力する。
気圧センサ3cは、高低差を求めるために気圧を検出するセンサである。また、気圧センサ3cは、検出された気圧の検出データ(気圧データ)を自律航法制御処理部4に出力する。
自律航法制御処理部4は、3軸地磁気センサ3a、3軸加速度センサ3b及び気圧センサ3c等により検出された検出データに基づいて、自律航法の測位演算を連続的に行う。
即ち、自律航法制御処理部4は、例えば、屋内等の受信アンテナ2aにより信号受信が行われない環境下にて、センサ部3の自律航法用センサを用いた自律航法測位を行う。
例えば、自律航法制御処理部4は、所定のサンプリング周期で3軸地磁気センサ3a及び3軸加速度センサ3bにより検出された検出データを取得して、これらの検出データから位置特定装置100の移動方向及び移動量を算出する。具体的には、自律航法制御処理部4は、3軸地磁気センサ3aの出力に現れる歩行時特有の出力変動パターンから移動方向を算出する。また、自律航法制御処理部4の移動量算出部4aは、3軸加速度センサ3bの出力から位置特定装置100の上下動の認識処理を行い、この上下動から歩数を求めて予め設定済みの歩幅データと乗算することで、歩行による移動量を算出する。
さらに、自律航法制御処理部4は、所定地点の位置データに、算出された移動方向及び移動量からなる相対的なベクトルデータを加算することで、自律航法の測位結果である一連の移動経路の各地点の位置データを算出する。
具体的には、自律航法制御処理部4は、検出データを取得する直前に予めGPS処理部2により取得された当該装置本体の存する現在位置の位置データに、算出された移動方向及び移動量からなる相対的なベクトルデータを加算することで移動経路の各地点の位置データを算出する。また、自律航法制御処理部4は、当該位置データを所定の時間間隔毎に連続して算出することで、当該装置本体の位置データを取得する。
また、自律航法測位により算出された移動経路に係る一連の位置データは記憶部5に記憶される。
また、自律航法制御処理部4の高度測定部(高度測定手段)4bは、所定のサンプリング周期で気圧センサ3cにより検出された気圧データを取得して、当該気圧データの出力値の変化から高さ方向の移動量を算出する。具体的には、高度測定部4bは、標高が測定済みの基準地点(例えば、直前にGPS測位された地点等)の気圧データを基準として標高の補正値を算出した後、算出された補正値を用いて当該装置本体の存する任意の地点で検出された気圧データの出力値を所定の演算式に従って標高に換算し、当該地点の標高を逐次測定する。
記憶部5は、例えば、不揮発性メモリなどにより構成されている。また、記憶部5は、中央制御部1等によって処理される各種データ等を記憶する。具体的には、記憶部5には、制御データ5a、移動履歴データ5b、地図データベース5c等が記憶されている。
制御データ5aは、測位処理の実行に必要なデータである。即ち、制御データ5aとしては、例えば、間欠的に行われるGPS測位により得られた位置データや、予めユーザによる操作入力部9の所定操作に基づいて、中央制御部1により設定された平均的な歩幅を表わす歩幅データ(例えば、1.0m等)などが挙げられる。
移動履歴データ5bは、装置移動中の測位処理によって取得された移動経路に沿った各地点の一連の位置データが順次登録されるものである。即ち、測位処理では、GPS測位が間欠的に行われるとともに、その間に自律航法測位が連続的に行われて、移動経路上の各地点の位置データ及び高度データ並びに気圧データが取得されて移動履歴データ5bが形成される。
また、移動履歴データ5bには、例えば、一連の位置データに付随して、位置データの取得順序を表わすインデックスナンバー「No.」と、位置データが取得されたときの時刻を表わす時刻データと、位置データが補正済みのものか否かを表わす補正フラグ等がそれぞれ登録されるようになっている。
地図データベース5cは、図示は省略するが、例えば、所定範囲内の地図を表示部8に表示するための地図データが位置座標と対応付けて記憶されている。即ち、地図データベース5cは、都道府県や市町村等の行政区画、番地等の住所情報や、建物、施設、店舗、公園、鉄道に関する情報、地形情報、道路情報等を表す地図データと、緯度及び経度の座標情報並びに標高の高度情報とが対応付けられている。
また、地図データベース5cには、交通機関の路線情報が記憶されている。この路線情報は、所定の路線に沿って移動する地下鉄やバス等の交通手段に関するものであり、各々の交通手段毎に、各路線に含まれる各停止位置の名称と、当該停止位置の位置情報及び高度情報とが対応付けられている。例えば、路線が地下鉄○○線などの場合には、当該○○線を構成する各駅の名称と、各駅の緯度及び経度の位置データ並びに標高の高度データとが対応付けられている。また、路線がバスの○号線などの場合も同様に、当該○号線を構成する各バス停の名称と、各バス停の緯度及び経度の位置データ並びに標高の高度データとが対応付けられている。
ここで、記憶部5は、所定の路線に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを対応付けて記憶する記憶手段を構成している。
なお、上記した地図データベース5cは、一例であってこれに限られるものではなく、当該データベースに記憶される情報の内容等は適宜任意に変更可能である。
位置特定部6は、第1状態判定部6aと、第2状態判定部6bと、停止位置特定部6cと、移動区間特定部6dとを具備している。
第1状態判定部6aは、当該装置本体を所持するユーザが乗り物で移動しているか否かを判定する。
即ち、第1状態判定部6aは、所定のサンプリング周期で3軸地磁気センサ3a及び3軸加速度センサ3bにより検出された検出データを取得して、これらの検出データから当該装置本体を所持するユーザが乗り物で移動しているか否かを判定する。具体的には、第1状態判定部6aは、3軸地磁気センサ3aにより検出された検出データを解析して、歩行時特有の出力変動パターンが現れているか否かを判定する。また、第1状態判定部6aは、3軸加速度センサ3bにより検出された検出データを解析して、所定の軸の低周波成分の振動特性から乗り物が走行状態であるか停止状態であるかを判定する。例えば、第1状態判定部6aは、低周波成分の振幅が一定の値以上の場合に走行状態であると判定し、低周波成分の振幅が一定の値よりも小さい場合に停止状態であると判定する。なお、第1状態判定部6aは、3軸加速度センサ3bの検出データから当該装置本体の速度を算出し、算出された速度が所定の速度(例えば、30km/h等)以上の場合に、走行状態であると判定しても良い。
そして、第1状態判定部6aは、3軸地磁気センサ3aの検出データに歩行時特有の出力変動パターンが現れていないと判定し、且つ、3軸加速度センサ3bの検出データの低周波成分の振幅が一定の値以上である(走行状態である)と判定した場合に、ユーザが乗り物で移動していると判定する。
なお、上記したユーザが乗り物で移動しているか否かの判定手法は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
第2状態判定部6bは、交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する。
即ち、第2状態判定部6bは、上記第1状態判定部6aと同様に、3軸加速度センサ3bにより検出された検出データを解析して、所定の軸の低周波成分の振動特性からユーザが乗車している交通手段(乗り物)が走行状態であるか停止状態であるかを判定する。
また、交通手段が地下鉄の場合には、第2状態判定部6bは、所定のサンプリング周期で気圧センサ3cにより検出された気圧の検出データの出力値の変化を基準として、地下鉄が走行状態であるか停止状態であるかを判定しても良い。
即ち、地下鉄がその周囲が開放している広い空間を走行している場合には、気圧センサ3cの検出データの出力値の変動が起こり難いのに対して、地下鉄がトンネル内などの狭い空間を走行している場合には、車両とトンネルの間を通過する空気の流れが速くなると気圧が下がることになる(ベルヌーイの定理)。つまり、地下鉄の車両が発車して加速していくと気圧が下がり単位時間あたりの高度の変化量(高度差)が大きくなっていき、駅が近くなって車両が減速していくと気圧が元に戻り始めて高度差が小さくなっていく。
このような気圧の変化、即ち、高度差の変化を基準として、第2状態判定部6bは、地下鉄が地下(トンネル内)を走行中であることを特定することができる。
例えば、図2に、3軸加速度センサ3bの検出結果を基準とする走行状態と停止状態の判定結果と、気圧センサ3cの検出データから高度測定部4bにより換算された高度の1秒あたりの変化量(高度差)とを対応付けて示す。なお、高度の変化に対する気圧の変化は、例えば、標高や気温によって変動するが、簡便の為に1mの気圧変化を0.1hPaとする。
第2状態判定部6bは、3軸加速度センサ3bの検出データを解析して、所定の軸の低周波成分の振動特性に基づいて、乗り物(地下鉄の車両)が停止状態から発車して加速していき走行状態へと変化したと判定する。その後、第2状態判定部6bは、地下鉄の車両の加速に伴って変化する高度差が所定の第1の閾値(例えば、0.5m等)を越えたか否かを判定する。第1の閾値を超えたと判定された後、第2状態判定部6bは、隣合う駅に近付く車両の減速に伴って変化する高度差が所定の第2の閾値(例えば、−0.5m等)を越えたか否かを判定する。第2の閾値を超えたと判定されると、第2状態判定部6bは、交通手段(乗り物)が地下鉄であり、当該地下鉄の車両が走行状態であると判定する。
上記のようにして、地下鉄の車両が走行状態であるか停止状態であるかを判定した場合、3軸加速度センサ3bの検出結果を基準とする振動による判定に比べて、地下鉄の車両の走行状態と停止状態とが明確になっていることがわかる(図3参照)。これにより、地下鉄の車両が実際に停車している時間を算出することができ、停車状態の車両は気圧の変化が比較的小さく(安定し)、当該停車状態の際に停車位置(駅)の標高を精度良く求めることができると考えられる。
なお、第1の閾値及び第2の閾値として例示した値及び走行状態の判定の手法は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。即ち、3軸加速度センサ3bの検出結果を基準とする振動による判定では、車両が停止状態であっても当該装置本体を所持するユーザの動きを誤検知して走行状態であると判定して、カーブなどで減速した場合に停止状態となったと判定してしまう虞がある。
そこで、第2状態判定部6bによって交通機関が地下鉄であると判定された場合には、判定の精度を向上させるように第1の閾値や第2の閾値を再度設定しても良い。例えば、第2状態判定部6bは、第1の閾値を0.25mとするとともに第2の閾値を−0.25mとする。そして、第2状態判定部6bは、高度差が所定時間(例えば、10秒間等)以上連続して第1の閾値と第2の閾値の間に収まっていると判定した場合には、3軸加速度センサ3bの検出データを基準とする振動によって停止状態から走行状態に変化したと判定されても、当該所定期間は停止状態であるとの判定を維持するようにしても良い。一方、第2状態判定部6bは、高度差が所定時間(例えば、10秒間等)以上連続して第1の閾値と第2の閾値の間に収まっていないと判定した場合には、振動によって走行状態から停止状態に変化したと判定されても、当該所定期間は走行状態であるとの判定を維持するようにしても良い。
このように、第2状態判定部6bは、交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する判定手段を構成している。
停止位置特定部6cは、ユーザが使用する交通手段の各停止位置の名称を特定する。
即ち、停止位置特定部6cは、記憶部5の地図データベース5cに記憶されている交通手段の各停止位置の標高の高度データに基づいて、高度測定部4bにより測定された標高毎に対応する停止位置の名称を特定する。具体的には、停止位置特定部6cは、第2状態判定部6bにより交通手段が停止状態であると判定された際に、記憶部5の地図データベース5cを参照して、交通機関の路線情報に含まれる各停止位置(例えば、地下鉄の駅)の標高の高度データと高度測定部4bにより測定された標高とを比較して、標高が一致するか標高どうしの差が所定範囲内である停止位置の名称(例えば、駅の名称)を特定する。
例えば、図4に示すように、地図データベース5cの路線情報に含まれる地下鉄○○線の駅1〜20の実際の標高と、交通手段が停止状態の際に気圧センサ3cにより検出された気圧の検出データから高度測定部4bにより換算された標高との間には、ある程度の相関関係があると考えられる。
また、停止位置特定部6cは、交通手段の隣合う二つの停止位置の標高どうしの差と、高度測定部4bにより測定された二つの標高どうしの差とを比較して、交通手段の停止位置の名称を特定しても良い。
即ち、停止位置特定部6cは、既に交通手段の何れか一の停止位置の名称(例えば、乗車駅としての「駅7」等)が特定された状態にて、記憶部5の地図データベース5cを参照して、当該停止位置に隣合う停止位置(例えば、「駅6」や「駅8」の隣りの駅等)との標高差をそれぞれ算出する。また、停止位置特定部6cは、交通手段が次に停止状態となった際に高度測定部4bにより測定された標高と既に測定済みの隣合う停止位置の標高との標高差を算出する。そして、停止位置特定部6cは、記憶部5の地図データベース5cを用いて算出された各標高差のうち、高度測定部4bによる測定結果から算出された標高差と一致するか当該標高差に対する差が所定範囲内である標高差を特定する。そして、停止位置特定部6cは、特定された当該標高差を構成する既に名称を特定済みの停止位置(例えば、「駅7」等)以外の停止位置の名称(例えば、「駅8」等)を特定する。
また、停止位置特定部6cは、記憶部5の地図データベース5cに記憶されている交通手段の各停止位置の緯度及び経度の位置データを参照し、GPS測位や自律航法測位された当該装置本体が存する位置を基準として交通手段の所定の路線における停止位置の名称を特定しても良い。
即ち、例えば、交通手段が地上を走行する区間を有する場合には、当該交通手段の停止位置(例えば、地下鉄の駅等)も地上に設けられ、ユーザが乗車した駅などをGPS測位可能な場合がある。そこで、停止位置特定部6cは、記憶部5の地図データベース5cを参照して、交通機関の路線情報に含まれる各停止位置の緯度及び経度の位置データと、GPS処理部2により測定された当該装置本体が存する位置の位置データとを比較して、交通手段の所定の路線における停止位置の名称を特定する。
また、例えば、交通手段の停止位置がGPS信号を受信できない環境(例えば、地下等)に設けられている場合には、停止位置特定部6cは、記憶部5の地図データベース5cを参照して、直前にGPS測位された地点の近傍に存する交通手段の停止位置のうち、高度測定部4bにより測定された標高と一致するか当該標高に対する差が所定範囲内である標高の停止位置の名称を特定する。
なお、停止位置特定部6cは、当該装置本体が存する位置を自律航法測位して、交通手段の所定の路線における停止位置の名称を特定しても良い。
このように、停止位置特定部6cは、記憶部5に記憶されている交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、高度測定部4bにより測定された高度毎に対応する停止位置の名称を特定する停止位置特定手段を構成している。
移動区間特定部6dは、交通手段が移動した路線の区間及び当該交通手段が移動した移動方向を特定する。
即ち、移動区間特定部6dは、停止位置特定部6cにより逐次特定された少なくとも二つの停止位置の名称(例えば、「駅7」と「駅8」等)に基づいて、交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する。具体的には、移動区間特定部6dは、第2状態判定部6bによる判定の結果、例えば、交通手段が何れか一の駅で停止した第1の停止状態から移動状態となった後、隣りの駅で第2の停止状態となった場合に、停止位置特定部6cにより特定された当該第1及び第2の停止状態の際に高度測定部4bにより測定された二つの標高に対応する各停止位置の名称(例えば、「駅7」と「駅8」等)に基づいて、交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する。例えば、第1の停止状態となった停止位置として「駅7」が特定され、且つ、第2の停止状態となった停止位置として「駅8」が特定されていた場合には、移動区間特定部6dは、「駅7」及び「駅8」が含まれる「地下鉄○○線」を特定するとともに、当該「駅7」と「駅8」の区間を「駅7」から「駅8」の方向に移動したと特定する。
このように、移動区間特定部6dは、停止位置特定手段により逐次特定された少なくとも二つの停止位置の名称に基づいて、交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段を構成している。
計時部7は、図示は省略するが、例えば、タイマや計時回路等を備えて構成され、現在の時刻を計時して時刻情報を取得する。そして、計時部7は、取得した時刻情報をメモリ(図示略)に出力する。
なお、計時部7は、取得した時刻情報に基づいて、日付や曜日等の暦を特定しても良い。
表示部8は、例えば、液晶表示パネルであり、各種の情報や画像等の表示用の画像データを読み出して表示画面に表示する。
操作入力部9は、ユーザによる所定操作に基づいて、当該位置特定装置100本体に対して各種指示を入力する。具体的には、操作入力部9は、例えば、電源ボタン、上下左右のカーソルボタン、決定ボタン(何れも図示略)等を備えている。
次に、本実施形態の位置特定装置100による位置特定処理について図5及び図6を参照して説明する。
図5及び図6は、位置特定処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下に説明する位置特定処理にあっては、自律航法制御処理部4が自律航法の測位演算を連続的に行うようになっているが、その図示は省略する。
図5に示すように、先ず、中央制御部1のCPUは、GPS処理部2によるGPS測位処理の実行タイミングであるか否かを所定の時間間隔で判定する(ステップS1)。
ここで、GPS測位処理の実行タイミングであると判定されると(ステップS1;YES)、中央制御部1のCPUは、GPS測位指令をGPS処理部2に出力し、GPS処理部2は、GPS測位指令の入力に基づいて、当該装置本体の存する現在位置の測位(GPS測位)を行う(ステップS2)。
次に、GPS処理部2は、GPS測位が成功したか否かを判定する(ステップS3)。
ここで、GPS測位が成功していないと判定されると(ステップS3;NO)、中央制御部1のCPUは、処理をステップS1に戻し、GPS測位処理の実行タイミングであるか否かを判定する(ステップS1)。
また、ステップS1にて、GPS測位処理の実行タイミングでないと判定された場合にも(ステップS1;NO)、中央制御部1のCPUは、所定の時間経過後にGPS測位処理の実行タイミングであるか否かを判定する(ステップS1)。
ステップS3にて、GPS測位が成功したと判定されると(ステップS3;YES)、GPS処理部2は、受信アンテナ2aにより受信されたGPS信号に基づいて測位演算された現在位置の位置データ及び標高の高度データを記憶部5に出力する。そして、中央制御部1のCPUは、気圧測位指令をセンサ部3に出力し、センサ部3の気圧センサ3cは、気圧測位指令の入力に基づいて、気圧を検出してその気圧データを記憶部5に出力する(ステップS4)。
続けて、記憶部5は、GPS処理部2から出力され入力されたGPS測位地点の位置データ及び標高の高度データ並びに気圧センサ3cから出力され入力されたGPS測位地点の気圧データと、計時部7により計時された時刻データと対応付けて移動履歴データ5bとして記憶する(ステップS5)。
次に、中央制御部1のCPUは、第1判定指令を位置特定部6に出力し、位置特定部6の第1状態判定部6aは、第1判定指令の入力に基づいて、当該装置本体を所持するユーザが乗り物で移動しているか否かを判定する(ステップS6)。具体的には、第1状態判定部6aは、所定のサンプリング周期で3軸地磁気センサ3a及び3軸加速度センサ3bにより検出された検出データを取得して、これらの検出データから当該装置本体を所持するユーザが乗り物で移動しているか否かを判定する。
ステップS6にて、ユーザが乗り物で移動していないと判定された場合(ステップS6;NO)、即ち、ユーザが徒歩で移動しているか、停止している状態であり、中央制御部1のCPUは、処理をステップS1に戻し、GPS測位処理の実行タイミングであるか否かを判定する(ステップS1)。
一方、ステップS6にて、ユーザが乗り物で移動していると判定されると(ステップS6;YES)、即ち、3軸地磁気センサ3aの検出データに歩行時特有の出力変動パターンが現れていないと判定され、且つ、3軸加速度センサ3bの検出データの低周波成分の振幅が一定の値以上であると判定されると、中央制御部1のCPUは、GPS測位指令をGPS処理部2に出力し、GPS処理部2は、GPS測位指令の入力に基づいて、当該装置本体の存する現在位置の測位(GPS測位)を行う(ステップS7)。
次に、GPS処理部2は、GPS測位が成功したか否かを判定する(ステップS8)。ここで、GPS測位が成功したと判定されると(ステップS8;YES)、GPS処理部2は、GPS測位の成功に係る信号を位置特定部6に出力し、位置特定部6は、当該信号の入力に基づいて、ユーザが地上を乗り物で移動していると特定する(ステップS9)。
その後、中央制御部1のCPUは、処理をステップS6に戻し、第1状態判定部6aは、当該装置本体を所持するユーザが乗り物で移動しているか否かを判定する(ステップS6)。
ステップS8にて、GPS測位が成功していないと判定されると(ステップS8;NO)、中央制御部1のCPUは、第2判定指令を位置特定部6に出力し、位置特定部6の第2状態判定部6bは、第2判定指令の入力に基づいて、ユーザが地下鉄に乗車中であるか否かを判定する(ステップS10)。具体的には、第2状態判定部6bは、所定のサンプリング周期で気圧センサ3cにより検出された気圧データの出力値の変化を基準として、ユーザが地下鉄に乗車中であるかを判定する。
ステップS10にて、ユーザが地下鉄に乗車中でないと判定されると(ステップS10;NO)、中央制御部1のCPUは、処理をステップS9に戻し、位置特定部6は、ユーザが地上(特に、GPS信号を受信できない環境)を乗り物で移動していると特定する(ステップS9)。その後、中央制御部1のCPUは、処理をステップS6に戻す。
一方、ステップS10にて、ユーザが地下鉄に乗車中であると判定されると(ステップS10;YES)、図6に示すように、中央制御部1のCPUは、気圧測位指令をセンサ部3に出力し、センサ部3の気圧センサ3cは、気圧測位指令の入力に基づいて、装置本体の存する地点の気圧を検出してその気圧データを自律航法制御処理部4に出力する(ステップS11)。
その後、自律航法制御処理部4の高度測定部4bは、気圧データが入力されると、記憶部5の移動履歴データ5bを参照して、直前にGPS測位された標高が測定済みの地点の高度データ及び気圧データを基準として、当該装置本体の存する地点で検出された気圧データを所定の演算式に従って標高に換算して算出する(ステップS12)。
続けて、停止位置特定部6cは、地図データベース5cに記憶されている交通機関の路線情報を参照して、ユーザが地下鉄に乗車した乗車駅を特定する(ステップS13)。具体的には、停止位置特定部6cは、路線情報に含まれる各停止位置の緯度及び経度の位置データと、直前にGPS測位された地点の位置データとを比較して、直前にGPS測位された地点の近傍に存する交通手段の停止位置の名称を特定した後、高度測定部4bにより測定された標高と一致するか当該標高に対する差が所定範囲内である標高の停止位置の名称を乗車駅(例えば、「駅7」等)として特定する。
次に、中央制御部1のCPUは、第2判定指令を位置特定部6に出力し、位置特定部6の第2状態判定部6bは、第2判定指令の入力に基づいて、地下鉄が停止状態であるか否かを判定する(ステップS14)。具体的には、第2状態判定部6bは、所定のサンプリング周期で気圧センサ3cにより検出された気圧の検出データの出力値の変化を基準として、地下鉄が走行状態であるか停止状態であるかを判定する。
ステップS14にて、地下鉄が停止状態であると判定されると(ステップS14;YES)、中央制御部1のCPUは、気圧測位指令をセンサ部3に出力し、センサ部3の気圧センサ3cは、気圧測位指令の入力に基づいて、装置本体の存する停車駅の気圧を検出してその気圧データを自律航法制御処理部4に出力する(ステップS15)。
次に、自律航法制御処理部4の高度測定部4bは、気圧データが入力されると、標高が測定済みの基準地点(例えば、乗車駅等)の気圧データを基準として、当該装置本体の存する地点で検出された気圧データの出力値を所定の演算式に従って標高に換算して算出する(ステップS16)。
続けて、停止位置特定部6cは、高度測定部4bにより測定された標高と既に測定済みの隣りの駅(例えば、乗車駅等)の標高との標高差を算出する(ステップS17)。そして、停止位置特定部6cは、高度測定部4bによる測定結果から算出された標高差を基準として、交通機関の路線情報を参照して、地下鉄が停車した停車駅を特定する(ステップS18)。具体的には、停止位置特定部6cは、記憶部5の地図データベース5cを参照して、既に特定済みの停止位置(例えば、乗車駅としての「駅7」等)に隣合う停止位置(例えば、隣りの駅の「駅6」や「駅8」等)との標高差をそれぞれ算出する。そして、停止位置特定部6cは、記憶部5の地図データベース5cを用いて算出された各標高差のうち、高度測定部4bによる測定結果から算出された標高差と一致するか当該標高差に対する差が所定範囲内である標高差を特定して、当該標高差を構成する既に名称を特定済みの停止位置(例えば、「駅7」等)以外の停止位置の名称(例えば、「駅8」等)を停車駅として特定する。
特定された停車駅、即ち、当該装置本体を所持するユーザの位置データは、時刻データと対応付けられて記憶部5の移動履歴データ5bに逐次記憶される。
次に、移動区間特定部6dは、停止位置特定部6cにより逐次特定された少なくとも二つの停止位置の名称(例えば、「駅7」と「駅8」等)に基づいて、地下鉄が移動した路線の区間及び移動方向を特定する(ステップS19)。具体的には、例えば、第1の停止状態となった停止位置として「駅7」が特定され、且つ、第2の停止状態となった停止位置として「駅8」が特定されていた場合には、移動区間特定部6dは、「駅7」及び「駅8」が含まれる「地下鉄○○線」を特定するとともに、当該「駅7」と「駅8」の区間を「駅7」から「駅8」の方向に移動したと特定する。
次に、中央制御部1のCPUは、第2判定指令を位置特定部6に出力し、位置特定部6の第2状態判定部6bは、第2判定指令の入力に基づいて、ユーザが地下鉄に乗車中であるか否かを判定する(ステップS20)。
また、ステップS14にて、地下鉄が停止状態でないと判定された場合(ステップS14;NO)、即ち、地下鉄が走行状態であり、中央制御部1のCPUは、処理をステップS20に移行し、第2状態判定部6bは、ユーザが地下鉄に乗車中であるか否かを判定する(ステップS20)。
ステップS20にて、ユーザが地下鉄に乗車中であると判定されると(ステップS10;YES)、中央制御部1のCPUは、処理をステップS14に戻し、第2状態判定部6bは、地下鉄が停止状態であるか否かを判定する(ステップS14)。
上記の処理を繰り返し実行することで、ユーザが地下鉄に乗車中に、当該地下鉄が停止状態となる毎に逐次停車駅が特定される。
そして、ステップS20にて、ユーザが地下鉄に乗車中でないと判定されると(ステップS20;NO)、図5に示すように、中央制御部1のCPUは、処理をステップS1に戻し、所定の時間経過後にGPS測位処理の実行タイミングであるか否かを判定する(ステップS1)。
以上のように、本実施形態の位置特定装置100によれば、高度測定部4bにより測定された高度毎に対応する停止位置の名称を特定し、逐次特定された少なくとも二つの停止位置の名称に基づいて、交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定するので、交通手段の各停止位置の高度を利用することで、地下鉄などの隣合う駅間の距離があまり長くない交通機関であっても、また、交通機関の運行ダイヤに乱れが生じた場合であっても、当該装置本体を所持するユーザが利用する交通手段の停止位置を適正に特定することができる。また、交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定していくことで、ユーザが乗車した停止位置と降車した停止位置の特定も行うことができる。
従って、当該交通手段を利用する使用者の位置の特定を適正に行うことができる。
また、交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定し、交通手段が停止状態の際に高度測定部4bにより測定された高度に対応する停止位置の名称を特定することで、当該装置本体を所持するユーザが利用する交通手段の停止位置を適正に特定することができる。特に、高度測定部4bが気圧センサ3cにより検出された気圧に基づいて高度を算出して測定する構成の場合に、交通手段としての地下鉄の車両の停車中は気圧が変化し難く、車両の走行状態と停止状態とを明確に判定することができることを利用して、当該装置本体を所持するユーザが利用する地下鉄の停止位置の高度を適正に測定することができる。
また、具体的には、第2状態判定部6bによる判定の結果、交通手段が第1及び第2の停止状態の際に測定された二つの高度に対応する各停止位置の名称を適正に特定することで、交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を適正に特定することができる。このとき、交通手段の隣合う二つの停止位置の高度どうしの差と、高度測定部4bにより測定された二つの高度どうしの差とを比較することで、高度測定部4bにより測定された高度から交通手段の停止位置の名称を特定する場合に比べて当該交通手段の停止位置の名称の特定を適正に行うことができる。
また、所定方向の加速度を検出する加速度センサを利用することで、交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを簡便に、且つ、適正に判定することができる。
さらに、記憶部5に記憶されている交通手段の各停止位置の位置情報を参照し、当該装置本体の存する位置を基準として交通手段の所定の路線における停止位置の名称を特定するので、当該装置本体の存する位置を測定できた場合には、当該位置を利用してユーザが利用する交通手段の停止位置、特に、交通手段の車両に乗車した乗車位置の名称を簡便に特定することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
以下に、位置特定装置100の変形例について図7〜図9を参照して説明する。
変形例1の位置特定装置200は、以下に説明する以外の点で、上記実施形態の位置特定装置100と略同様の構成をなし、その詳細な説明は省略する。
<変形例1>
図7は、変形例1の位置特定装置200の概略構成を示すブロック図である。
図7に示すように、位置特定装置200の位置特定部6は、第1状態判定部6aと、第2状態判定部6bと、路線特定部6eと、移動区間特定部6fとを具備している。
このうち、第1状態判定部6a及び第2状態判定部6bは、上記実施形態の位置特定装置100に備わるものと略同様の構成をなし、その詳細な説明は省略する。
路線特定部6eは、路線特定手段として、記憶部5の地図データベース5cに記憶されている交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、高度測定部4bにより逐次測定された少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線を特定する。
即ち、路線特定部6eは、例えば、既に交通手段の何れか一の停止位置の名称(例えば、乗車駅としての「駅7」等)が特定された状態にて、記憶部5の地図データベース5cを参照して、当該停止位置に対して所定方向(例えば、第1及び第2の移動方向等)に沿って並んだ各停止位置(例えば、「駅8」、「駅9」、「駅10」、「駅11」等や、「駅6」、「駅5」、「駅4」、「駅3」等)との標高差をそれぞれ算出する(図8参照)。また、路線特定部6eは、交通手段が次に停止状態となる毎に高度測定部4bにより測定された標高と既に測定済みの停止位置(例えば、「駅7」等)の標高との標高差を逐次算出する。そして、路線特定部6eは、記憶部5の地図データベース5cを用いて算出された所定方向の複数の停止位置の標高差と、高度測定部4bによる測定結果から算出された複数の標高差とを比較して、これらの標高差が一致するか、或いは、標高差どうしの差が所定範囲内となる所定方向に沿った複数の停止位置を特定する。例えば、図8に示すように、気圧から高度測定部4bにより換算された標高差と、地図データベース5cの路線情報に含まれる地下鉄○○線の第1の移動方向の実際の標高差との間には、相関関係があると考えられる。
そして、路線特定部6eは、特定された所定方向に沿った複数の停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線(例えば、地下鉄○○線の「駅7」〜「駅11」等)を特定する。
移動区間特定部6fは、移動区間特定手段として、路線特定部6eにより特定された一の路線を構成する複数の停止位置のうち、少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称に基づいて、交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する。
即ち、移動区間特定部6fは、例えば、乗車駅として「駅7」が特定された状態で、路線特定部6eにより一の路線として「地下鉄○○線」の「駅7」〜「駅11」が特定された場合には、地下鉄が「駅7」と「駅11」の区間を「駅7」から「駅11」の方向に移動したと特定する。
次に、変形例1の位置特定装置200による位置特定処理について図5及び図9を参照して説明する。
図5及び図9は、位置特定処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下に説明する位置特定処理のうち、上記実施形態の位置特定装置100による位置特定処理と同様の各処理については、その詳細な説明は省略する。
即ち、変形例1の位置特定装置200は、上記実施形態の位置特定装置100と同様に、図5の各処理(ステップS1〜S10)並びに図9のステップS11〜S13の各処理を行って、ユーザが地下鉄に乗車した乗車駅を特定する(ステップS13)。
その後、上記実施形態の位置特定処理と略同様に、中央制御部1のCPUは、第2判定指令を位置特定部6に出力し、位置特定部6の第2状態判定部6bは、第2判定指令の入力に基づいて、地下鉄が停止状態であるか否かを判定する(ステップS14)。
ステップS14にて、地下鉄が停止状態であると判定されると(ステップS14;YES)、上記実施形態の位置特定処理と略同様に、中央制御部1のCPUは、気圧測位指令をセンサ部3に出力し、センサ部3の気圧センサ3cは、気圧測位指令の入力に基づいて、装置本体の存する停車駅の気圧を検出してその気圧データを自律航法制御処理部4に出力する(ステップS15)。
次に、上記実施形態の位置特定処理と略同様に、自律航法制御処理部4の高度測定部4bは、気圧データが入力されると、標高が測定済みの基準地点(例えば、乗車駅等)の気圧データを基準として、当該装置本体の存する地点で検出された気圧データの出力値を所定の演算式に従って標高に換算して算出する(ステップS16)。
続けて、路線特定部6eは、高度測定部4bにより測定された停車駅の標高と既に測定済みの乗車駅の標高との標高差を算出して、当該停車駅に係る標高差を所定の格納手段(例えば、記憶部5等)に記憶する(ステップS31)。
次に、上記実施形態の位置特定処理と略同様に、中央制御部1のCPUは、第2判定指令を位置特定部6に出力し、位置特定部6の第2状態判定部6bは、第2判定指令の入力に基づいて、ユーザが地下鉄に乗車中であるか否かを判定する(ステップS20)。
また、ステップS14にて、地下鉄が停止状態でないと判定された場合(ステップS14;NO)、即ち、地下鉄が走行状態であり、中央制御部1のCPUは、処理をステップS20に移行し、第2状態判定部6bは、ユーザが地下鉄に乗車中であるか否かを判定する(ステップS20)。
ステップS20にて、ユーザが地下鉄に乗車中であると判定されると(ステップS10;YES)、中央制御部1のCPUは、処理をステップS14に戻し、第2状態判定部6bは、地下鉄が停止状態であるか否かを判定する(ステップS14)。
上記の処理を繰り返し実行することで、ユーザが地下鉄に乗車中に、当該地下鉄が停止状態となる毎に逐次停車駅の乗車駅に対する標高差が算出されて記憶される。
一方、ステップS20にて、ユーザが地下鉄に乗車中でないと判定されると(ステップS20;NO)、路線特定部6eは、停車駅毎に記憶された標高差を基準として、地下鉄で移動した路線を特定する(ステップS32)。具体的には、路線特定部6eは、例えば、乗車駅としての「駅7」が特定された状態にて、記憶部5の地図データベース5cを参照して、当該停止位置に対して第1及び第2の移動方向(例えば、上り方向及び下り方向)に沿って並んだ各停止位置との標高差をそれぞれ算出する。そして、路線特定部6eは、記憶部5の地図データベース5cを用いて算出された第1及び第2の移動方向の複数の停止位置の標高差のうち、高度測定部4bによる測定結果から算出された複数の停車駅に係る標高差と一致するか、或いは、標高差どうしの差が所定範囲内となる方向に沿った複数の停止位置を特定して、特定された所定方向に沿った複数の停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線(例えば、「地下鉄○○線」の「駅7」〜「駅11」等)を特定する。
次に、移動区間特定部6fは、例えば、乗車駅として「駅7」が特定された状態で、路線特定部6eにより一の路線として「地下鉄○○線」の「駅7」〜「駅11」が特定された場合には、地下鉄が「駅7」と「駅11」の区間を「駅7」から「駅11」の方向に移動したと特定する(ステップS33)。特定された路線の区間及び移動方向は、時刻データと対応付けられて記憶部5の移動履歴データ5bに記憶される。
その後、図5に示すように、中央制御部1のCPUは、処理をステップS1に戻し、所定の時間経過後にGPS測位処理の実行タイミングであるか否かを判定する(ステップS1)。
以上のように、変形例1の位置特定装置200によれば、高度測定部4bにより逐次測定された少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線を特定し、特定された一の路線を構成する複数の停止位置のうち、少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称に基づいて、交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定するので、高度測定部4bによる高度の測定に誤差が含まれている場合であっても、少なくとも二つの高度を測定して、各高度に対応する停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線を特定することで、当該装置本体を所持するユーザが利用する交通手段の停止位置を適正に特定することができる。また、交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定していくことで、ユーザが乗車した停止位置と降車した停止位置の特定も行うことができる。
従って、当該交通手段を利用する使用者の位置の特定を適正に行うことができる。
また、位置特定装置100、200の構成は、上記実施形態に例示したものは一例であり、これに限られるものではない。即ち、必ずしも第2状態判定部6bを具備する必要はなく、交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定するか否かは適宜任意に変更可能である。
さらに、位置測定手段として、GPS処理部2や自律航法制御処理部4を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、装置本体の存する位置を測定する手法は適宜任意に変更可能である。即ち、例えば、無線LANのアクセスポイントの位置データを利用して装置本体の存する位置の測位を行うようにしても良い。
加えて、上記実施形態にあっては、高度測定手段、停止位置特定手段、移動区間特定手段としての機能を、中央制御部1の制御下にて、自律航法制御処理部4の高度測定部4b、停止位置特定部6c、移動区間特定部6dが駆動することにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、中央制御部1によって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
即ち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、高度測定処理ルーチン、停止位置特定処理ルーチン、移動区間特定処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、高度測定処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、当該装置本体の存する高度を逐次測定する高度測定手段として機能させるようにしても良い。また、停止位置特定処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、記憶手段に記憶されている交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、高度測定手段により測定された高度毎に対応する停止位置の名称を特定する停止位置特定手段として機能させるようにしても良い。また、移動区間特定処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、停止位置特定手段により逐次特定された少なくとも二つの停止位置の名称に基づいて、交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段として機能させるようにしても良い。
また、上記変形例1にあっては、高度測定手段、路線特定手段、移動区間特定手段としての機能を、中央制御部1の制御下にて、自律航法制御処理部4の高度測定部4b、路線特定部6e、移動区間特定部6fが駆動することにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、中央制御部1によって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
即ち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、高度測定処理ルーチン、路線特定処理ルーチン、移動区間特定処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、高度測定処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、当該装置本体の存する高度を逐次測定する高度測定手段として機能させるようにしても良い。また、路線特定処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、記憶手段に記憶されている交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、高度測定手段により逐次測定された少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線を特定する路線特定手段として機能させるようにしても良い。また、移動区間特定処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、路線特定手段により特定された一の路線を構成する複数の停止位置のうち、少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称に基づいて、交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段として機能させるようにしても良い。
同様に、判定手段、位置測定手段についても、中央制御部1のCPUによって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
さらに、上記の各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROMやハードディスク等の他、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを所定の通信回線を介して提供する媒体としては、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
所定の路線に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
当該装置本体の存する高度を逐次測定する高度測定手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、前記高度測定手段により測定された高度毎に対応する停止位置の名称を特定する停止位置特定手段と、
この停止位置特定手段により逐次特定された少なくとも二つの停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段と、
を備えたことを特徴とする位置特定装置。
<請求項2>
前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する判定手段を更に備え、
前記停止位置特定手段は、前記交通手段が停止状態の際に前記高度測定手段により測定された高度に対応する停止位置の名称を特定することを特徴とする請求項1に記載の位置特定装置。
<請求項3>
前記移動区間特定手段は、更に、
前記判定手段による判定の結果、前記交通手段が第1の停止状態から移動状態となった後、第2の停止状態となった場合に、前記停止位置特定手段により特定された当該第1及び第2の停止状態の際に測定された二つの高度に対応する各停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び前記移動方向を特定することを特徴とする請求項2に記載の位置特定装置。
<請求項4>
所定方向の加速度を検出する加速度センサを更に備え、
前記判定手段は、前記加速度センサにより検出された加速度に基づいて、前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定することを特徴とする請求項2又は3に記載の位置特定装置。
<請求項5>
前記停止位置特定手段は、
前記交通手段の隣合う二つの停止位置の高度どうしの差と、前記高度測定手段により測定された二つの高度どうしの差とを比較して、前記交通手段の停止位置の名称を特定することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の位置特定装置。
<請求項6>
前記記憶手段は、前記交通手段の所定の路線における各停止位置の位置情報を前記停止位置の名称と対応付けて記憶し、
当該装置本体の存する位置を測定する位置測定手段を更に備え、
前記停止位置特定手段は、更に、前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の位置情報を参照し、前記位置測定手段により測定された位置を基準として前記交通手段の所定の路線における停止位置の名称を特定することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の位置特定装置。
<請求項7>
気圧を検出する気圧センサを更に備え、
前記高度測定手段は、前記気圧センサにより検出された気圧に基づいて高度を算出して測定することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の位置特定装置。
<請求項8>
複数の所定の路線の各々に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを各路線毎に対応付けて記憶する記憶手段と、
当該装置本体の存する高度を逐次測定する高度測定手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、前記高度測定手段により逐次測定された少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線を特定する路線特定手段と、
前記路線特定手段により特定された一の路線を構成する複数の停止位置のうち、少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段と、
を備えたことを特徴とする位置特定装置。
<請求項9>
所定の路線に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備える位置特定装置を用いた位置特定方法であって、
当該装置本体の存する高度を逐次測定する処理と、
前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、測定された高度毎に対応する停止位置の名称を特定する処理と、
逐次特定された少なくとも二つの停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する処理と、
を含むことを特徴とする位置特定方法。
<請求項10>
複数の所定の路線の各々に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを各路線毎に対応付けて記憶する記憶手段を備える位置特定装置を用いた位置特定方法であって、
当該装置本体の存する高度を逐次測定する処理と、
前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、逐次測定された少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線を特定する処理と、
特定された一の路線を構成する複数の停止位置のうち、少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する処理と、
を含むことを特徴とする位置特定方法。
<請求項11>
所定の路線に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備える位置特定装置のコンピュータを、
当該装置本体の存する高度を逐次測定する高度測定手段、
前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、前記高度測定手段により測定された高度毎に対応する停止位置の名称を特定する停止位置特定手段、
この停止位置特定手段により逐次特定された少なくとも二つの停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項12>
複数の所定の路線の各々に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを各路線毎に対応付けて記憶する記憶手段を備える位置特定装置のコンピュータを、
当該装置本体の存する高度を逐次測定する高度測定手段、
前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、前記高度測定手段により逐次測定された少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線を特定する路線特定手段、
前記路線特定手段により特定された一の路線を構成する複数の停止位置のうち、少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
100、200 位置特定装置
1 中央制御部
2 GPS処理部
3 センサ部
3a 3軸地磁気センサ
3b 3軸加速度センサ
3c 気圧センサ
4 自律航法制御処理部
4a 移動量算出部
4b 高度測定部
5 記憶部
6 位置特定部
6a 第1状態判定部
6b 第2状態判定部
6c 停止位置特定部
6d、6f 移動区間特定部
6e 路線特定部

Claims (11)

  1. 所定の路線に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    当該装置本体の存する高度を逐次測定する高度測定手段と、
    前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する判定手段と、
    前記交通手段が停止状態の際に前記高度測定手段により測定された高度と前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、停止位置の名称を特定する停止位置特定手段と、
    この停止位置特定手段により逐次特定された少なくとも二つの停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段と、
    を備えたことを特徴とする位置特定装置。
  2. 前記移動区間特定手段は、更に、
    前記判定手段による判定の結果、前記交通手段が第1の停止状態から移動状態となった後、第2の停止状態となった場合に、前記停止位置特定手段により特定された当該第1及び第2の停止状態の際に測定された二つの高度に対応する各停止位置の名称に基づいて、
    前記交通手段が移動した路線の区間及び前記移動方向を特定することを特徴とする請求項1に記載の位置特定装置。
  3. 所定方向の加速度を検出する加速度センサを更に備え、
    前記判定手段は、前記加速度センサにより検出された加速度に基づいて、前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の位置特定装置。
  4. 前記停止位置特定手段は、
    前記交通手段の隣合う二つの停止位置の高度どうしの差と、前記高度測定手段により測定された二つの高度どうしの差とを比較して、前記交通手段の停止位置の名称を特定することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の位置特定装置。
  5. 前記記憶手段は、前記交通手段の所定の路線における各停止位置の位置情報を前記停止位置の名称と対応付けて記憶し、
    当該装置本体の存する位置を測定する位置測定手段を更に備え、
    前記停止位置特定手段は、更に、前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の位置情報を参照し、前記位置測定手段により測定された位置を基準として前記交通手段の所定の路線における停止位置の名称を特定することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の位置特定装置。
  6. 気圧を検出する気圧センサを更に備え、
    前記高度測定手段は、前記気圧センサにより検出された気圧に基づいて高度を算出して測定することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の位置特定装置。
  7. 複数の所定の路線の各々に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを路線毎に対応付けて記憶する記憶手段と、
    当該装置本体の存する高度を逐次測定する高度測定手段と、
    前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する判定手段と、
    前記交通手段が停止状態の際に前記高度測定手段により測定された少なくとも二つの高度と前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、各々に対応する停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線を特定する路線特定手段と、
    この路線特定手段により特定された一の路線を構成する複数の停止位置のうち、少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段と、
    を備えたことを特徴とする位置特定装置。
  8. 所定の路線に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備える位置特定装置を用いた位置特定方法であって、
    当該装置本体の存する高度を逐次測定する処理と、
    前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する処理と、
    前記交通手段が停止状態の際に測定された高度と前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、停止位置の名称を特定する処理と、
    逐次特定された少なくとも二つの停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する処理と、
    を含むことを特徴とする位置特定方法。
  9. 複数の所定の路線の各々に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを路線毎に対応付けて記憶する記憶手段を備える位置特定装置を用いた位置特定方法であって、
    当該装置本体の存する高度を逐次測定する処理と、
    前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する処理と、
    前記交通手段が停止状態の際に測定された少なくとも二つの高度と前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、各々に対応する停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線を特定する処理と、
    特定された一の路線を構成する複数の停止位置のうち、少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する処理と、
    を含むことを特徴とする位置特定方法。
  10. 所定の路線に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備える位置特定装置のコンピュータを、
    当該装置本体の存する高度を逐次測定する高度測定手段、
    前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する判定手段、
    前記交通手段が停止状態の際に前記高度測定手段により測定された高度と前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、停止位置の名称を特定する停止位置特定手段、
    この停止位置特定手段により逐次特定された少なくとも二つの停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  11. 複数の所定の路線の各々に沿って移動する交通手段の各停止位置の名称と当該停止位置の高度情報とを路線毎に対応付けて記憶する記憶手段を備える位置特定装置のコンピュータを、
    当該装置本体の存する高度を逐次測定する高度測定手段、
    前記交通手段が停止状態であるか移動状態であるかを判定する判定手段、
    前記交通手段が停止状態の際に前記高度測定手段により測定された高度と前記記憶手段に記憶されている前記交通手段の各停止位置の高度情報に基づいて、各々に対応する停止位置の名称をそれぞれ含む一の路線を特定する路線特定手段、
    この路線特定手段により特定された一の路線を構成する複数の停止位置のうち、少なくとも二つの高度の各々に対応する停止位置の名称に基づいて、前記交通手段が移動した路線の区間及び移動方向を特定する移動区間特定手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
JP2012030359A 2012-02-15 2012-02-15 位置特定装置、位置特定方法及びプログラム Active JP5953793B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012030359A JP5953793B2 (ja) 2012-02-15 2012-02-15 位置特定装置、位置特定方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012030359A JP5953793B2 (ja) 2012-02-15 2012-02-15 位置特定装置、位置特定方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013167506A JP2013167506A (ja) 2013-08-29
JP5953793B2 true JP5953793B2 (ja) 2016-07-20

Family

ID=49178019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012030359A Active JP5953793B2 (ja) 2012-02-15 2012-02-15 位置特定装置、位置特定方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5953793B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5731424B2 (ja) * 2012-02-21 2015-06-10 Kddi株式会社 地下を走る電車内において停車駅を判定する携帯装置
JP6900248B2 (ja) * 2017-06-12 2021-07-07 アルパイン株式会社 現在位置算出装置、ナビゲーションシステム及びピッチ角誤差の算出方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63305500A (ja) * 1987-06-05 1988-12-13 Pioneer Electronic Corp 路線バス案内装置
JP2005106714A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Mti Ltd 携帯電話機、及び携帯電話機を使用したナビゲーションシステム
JP4308693B2 (ja) * 2004-03-23 2009-08-05 財団法人鉄道総合技術研究所 誘導システム
JP2006292550A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Aruze Corp 観光経路案内システム
JP5197072B2 (ja) * 2008-03-04 2013-05-15 公益財団法人鉄道総合技術研究所 Pq測定処理装置及びpq測定処理プログラム
JP5050934B2 (ja) * 2008-03-05 2012-10-17 住友電気工業株式会社 位置特定装置、コンピュータプログラム及び位置特定方法
JP2009229205A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 歩行者誘導装置、コンピュータプログラム及び歩行者誘導方法
JP5214391B2 (ja) * 2008-10-06 2013-06-19 株式会社日本総合研究所 利用者情報送信装置および利用者情報送信システム
JP5311214B2 (ja) * 2009-03-17 2013-10-09 カシオ計算機株式会社 位置検出装置およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013167506A (ja) 2013-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5929230B2 (ja) 測位装置、測位方法及びプログラム
US9008996B2 (en) Moving body positioning device
EP2224210B1 (en) Navigation device and navigation method
US9267800B2 (en) System and method for assisting the driver of a biomechanically driven vehicle including at least one wheel
US8700355B2 (en) Positioning apparatus judging moving method to control positioning timing
JP6409297B2 (ja) 測位装置、測位方法及びプログラム
US20100324815A1 (en) Position detection apparatus and position detection program
JP2007093433A (ja) 歩行者の動態検知装置
CN101762275A (zh) 车载导航***及方法
US9157753B2 (en) Navigation system, recording medium recording computer program, and current position calculation method
JP2009168792A (ja) 歩幅算出装置、歩行距離特定装置、位置特定装置、コンピュータプログラム及び歩幅算出方法
JP6554679B2 (ja) 測位システム
JP2009036651A (ja) ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びナビゲーションプログラム
JP5953793B2 (ja) 位置特定装置、位置特定方法及びプログラム
JP6273128B2 (ja) 経路案内装置、サーバ及び経路案内方法
JP6060548B2 (ja) 測位装置、測位方法及びプログラム
JP5311214B2 (ja) 位置検出装置およびプログラム
JP6492726B2 (ja) 位置照合装置、位置照合方法及びプログラム
CN104583721A (zh) 信息处理装置,信息处理方法和程序
JP4074598B2 (ja) ナビゲーション装置、及び現在位置算出方法
JP6014987B2 (ja) 測位装置、測位方法及びプログラム
JP6507476B2 (ja) 位置照合装置、位置照合方法及びプログラム
JP4746884B2 (ja) ナビゲーション装置
JP6696253B2 (ja) 経路推定装置、経路推定方法及びプログラム
JP2013083464A (ja) ナビゲーション装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160530

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5953793

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150