JP5949101B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プラテンからのシートの浮き上がりを抑制する当接部材が設けられたインクジェット記録装置に関する。
搬送向きへ搬送されるシートを支持するプラテンと、搬送向きと直交する走査方向へ往復動可能な記録部とを備えており、プラテン上のシートに記録部からインク滴を吐出して画像記録を行うインクジェット記録装置が知られている。この種のインクジェット記録装置には、プラテンからのシートの浮き上がりを抑制する当接部材を備えたものがある(特許文献1参照)。当接部材は、プラテンと記録部との間の隙間に配置されており、搬送されるシートの上面に当接することにより、プラテンからのシートの浮き上がりを抑制する。
特開平4−69264号公報
隙間を小さくした方がインク滴の吐出距離が短くなり、画像記録の精度が良くなる。しかしながら、隙間を小さくすると、当接部材が記録部に近接してしまう。そうすると、記録部の下側にプラテンを配置した場合に、記録部を往復動可能に支持する支持部材が撓んで変形したり、プラテン側へ変位したりして、往復動される記録部と当接部材とが接触するおそれが生じてしまう。記録部と当接部材とが接触すると、当接部材にインクが付着したり、記録部が往復動し難くなったりしてしまう。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、支持部材の変形や変位による記録部と当接部材との接触を抑制できる手段を提供することにある。
(1)本発明のインクジェット記録装置は、上下方向と交差する第1方向へ往復動可能で
あり、ノズルから下方へインク滴を吐出する記録部と、上記記録部を上記第1方向へ移動可能に支持する支持部材と、上記記録部の下側に上記記録部と間隔をあけて配置されており、上下方向及び上記第1方向と交差する搬送向きへ搬送されるシートを支持するプラテンと、上記ノズルより上記搬送向き上流側であり、且つ、上記記録部の搬送向き上流側端よりも下流側となる位置であって、上記プラテン上を搬送されるシートの上面に当接する当接部を有しており、且つ上記支持部材に取り付けられた当接部材と、を備えている。
当接部材の当接部は、プラテン上を搬送されるシートの上面に当接し、プラテンからのシートの浮き上がりを抑制する。支持部材が撓んで変形したり、下方へ変位したりして記録部が下方へ変位すると、支持部材に取り付けられた当接部材も記録部と同じだけ下方へ変位する。これにより、記録部と当接部材との接触が抑制される。
(2)上記当接部材は、複数が上記第1方向へ離間されて上記支持部材に配置されたものであってもよい。複数の当接部材は、第1方向における長さの異なるいずれのサイズのシートにおいても、プラテンからの浮き上がりを抑制する。複数の当接部材を設けることにより、いずれのサイズのシートにおいてもプラテンからの浮き上がりを抑制でき、且つ支持部材の変形や変位による記録部と当接部材との接触を抑制できる。
(3)上記当接部材は、上下方向へ移動可能に上記支持部材に支持されており、上記支持部材の下面に当接して上限位置となるものであってもよい。
当接部材は、搬送されるシートにより下側から持ち上げられて上限位置にされる。上限位置にされた当接部材は、搬送されるシートを上側から押さえる。当接部材を上下方向へ移動可能としたことにより、当接部材の支持部材への取り付けが容易になり、また、シートを押さえる際の当接部材の高さ位置を正確に決めることができる。
(4)上記プラテンは、上記搬送向きへ延び、上記第1方向における上記当接部材の間となる位置に上記第1方向へ離間されて配置されており、上端が上記当接部の下端よりも上方に位置する複数の支持リブを有するものであってもよい。
搬送されるシートは、当接部材と支持リブとの間を通過する際に、当接部材と支持リブとにより互いに反対向きに押さえられる。これにより、シートは、支持リブにより押し上げられた部分を「山」とし、当接部材により押し下げられた部分を「谷」とする波形状にされる。波形状にされたシートは、腰が強くなる。その結果、当接部材より搬送向き下流側においても、プラテンからのシートの浮き上がりを抑制できる。
(5)上記プラテンは、上記支持リブの上端が上記当接部の下端より上方に位置する第1位置、及び上記支持リブの上端が上記当接部より下方に位置する第2位置に移動可能に設けられており、上記プラテンを上記第1位置側へ付勢する付勢部材を備えていてもよい。
プラテンは、搬送されるシートにより、シートの厚みや腰の強さに応じた距離において第1位置から第2位置へ向かって移動される。よって、厚みや腰の強さの異なる種々のシートに画像を記録できる。
(6)上記当接部は、弾性変形により、上記当接部が上下に変位するものであってもよい。当接部は、記録用紙などよりも厚みの厚い厚紙などのシートが搬送されたときに撓む。これにより、シートが当接部とプラテンとの間において詰まるおそれを低減できる。
(7)上記当接部は、上記プラテンの上面に沿って広がる形状であって、上記搬送向き下流端が上記搬送向き上流端より下方となる向きに上記搬送向きに対して傾斜して配置されたものであってもよい。これにより、記録部とプラテンとの間の距離をより短くして画像記録の精度を良くできる。また、シートをスムーズに搬送できる。
(8)上記当接部よりも搬送向き上流側に配置され、シートを挟持して搬送する搬送部を更に備えており、上記当接部材は、上記搬送部のシート挟持位置よりも上方から上記当接部へ向かって上記搬送向き下流側へ下方に傾斜して延びており、搬送されるシートを上記当接部へ案内する案内面を有するものであってもよい。シートを当接部へスムーズに案内できる。
(9)上記当接部における上記プラテン側には、上記搬送向きに沿い、且つ下向きへ突出する当接リブが設けられていてもよい。シートと当接部との接触面積が小さくなってシートの搬送抵抗が減り、シートが詰まったり、画像記録の精度が悪くなったりすることを抑制できる。
(10)上記支持部材は、上下方向を厚みとして上記第1方向に沿って延びる平板形状であって、上記ノズルより上記搬送向き上流側に配置されており、上記当接部材は、上記支持部材の下面側から上記記録部と上記プラテンとの間へ向かって延びるものであってもよい。
(11)上記当接部材は、上記当接部の下端が上記支持リブの上端より下方に位置する第3位置、及び上記当接部が上記支持リブの上端より上方であって、且つ上記記録部の下面よりも下方に位置する第4位置に移動可能に設けられており、上記当接部材を上記第3位置側へ付勢する付勢部材を備えていてもよい。
当接部材は、搬送されるシートにより、シートの厚みや腰の強さに応じた距離において第3位置から第4位置へ向かって移動される。よって、厚みや腰の強さの異なる種々のシートに画像を記録できる。
(12)本発明のインクジェット記録装置は、シートを搬送向きに搬送する搬送部と、上記搬送部により搬送されたシートを支持するプラテンと、上記プラテンに支持されたシートにノズルからインク滴を吐出する記録部と、走査方向に移動する上記記録部を支持する支持部材と、上記搬送向きにおいて上記ノズルと上記搬送部との間でシートと当接する当接部を有する当接部材と、を備え、上記当接部材は上記支持部材に取り付けられている。
当接部材の当接部は、プラテン上を搬送されるシートに当接し、シートの浮き上がりを抑制する。支持部材が撓んで変形して変位すると、支持部材が支持する記録部も変位する。また、支持部材に配置された当接部材も記録部と同じだけ変位する。これにより、記録部及び当接部材の相対関係を保つことができる。
(13)上記支持部材は、開口を有し、上記当接部材は、上記開口の開口幅と略同一の大きさの支柱と、上記支柱に設けられ、上記開口幅よりも大きく、上記支持部材と係合する係合部と、を有するものであってもよい。
支持部材の開口に当接部材の支柱が嵌め込まれ、当接部材の係合部が支持部材と係合することによって、当接部材を支持部材に対して係止することができ、当接部材を支持部材に対して取り付け易い。
(14)上記当接部材は、上記支柱と上記係合部から構成された取付部を複数有し、上記支持部材は、上記搬送向きに上記開口を複数設けているものであってもよい。
(15)上記当接部材は、上記支柱と上記係合部から構成された取付部を複数有し、上記支持部材は、上記走査方向に上記開口を複数設けているものであってもよい。
(16)上記当接部材は、突起を有し、上記支持部材は、上記突起が挿入される位置決め部を有するものであってもよい。当接部材の突起が、支持部材の位置決め部に挿入されることによって、当接部材を支持部材に対して係止することができる。
(17)上記突起は、複数の上記取付部の間に設けられ、上記位置決め部は、複数の上記開口の間に設けられるものであってもよい。
(18)上記支持部材の上記開口は、上記係合部の大きさよりも開口幅の大きい第1開口と、上記第1開口に連続し、上記係合部の大きさよりも開口幅が小さく、上記支柱の大きさと開口幅が略同一の大きさの第2開口と、を有するものであってもよい。
支持部材の第1開口に当接部材の支柱及び係止部が挿入された後、支持部材の第2開口に当接部材の支柱が嵌め込まれ、当接部材の係合部が支持部材と係合することによって、当接部材を支持部材に対して係止することができ、当接部材を支持部材に対して取り付け易い。
(19)上記第2開口は、上記第1開口から上記走査方向に形成されたものであってもよい。これにより、当接部材を搬送向きにおいて支持部材に対して係止することができる。
(20)上記当接部材は、上記搬送部よりも搬送向き上流側において上記支持部材に取り付けられ、上記当接部材は、上記搬送向き下流側の上記当接部へ向かって上記プラテン側に傾斜して延びており、搬送されるシートを上記当接部へ案内する案内部を有するものであってもよい。シートを当接部へスムーズに案内できる。
(21)上記案内部は、上記搬送部近傍まで延びており、上記搬送向き上流側端は、上記搬送部の上記搬送向き下流側端よりも上記搬送向き上流側に位置するものであってもよい。
これにより、搬送部により搬送されるシートの先端を、搬送部と当接部材との間に進入させることなく、案内部によってシートを当接部へスムーズに案内できる。
(22)上記当接部材は、上記支持部材側に設けられた規制部を更に有しており、上記当接部がシートを押圧する押圧方向において第1当接位置第2当接位置との間を移動可能に上記支持部材に支持され、上記第1当接位置では、上記係合部が上記支持部材と当接し、上記第2当接位置では、上記規制部が上記支持部材と当接するものであってもよい。
当接部材は、当接部が搬送されるシートと当接することにより第1当接位置から第2当接位置に移動される。第2当接位置にされた当接部材は、搬送されるシートを押さえる。第2当接位置において、当接部材の規制部が支持部材と当接しているため、シートを押さえる際の当接部材の位置を正確に決めることができる。
(23)上記当接部材は、複数設けられ、上記走査方向に間隔をあけて上記支持部材に取り付けられたものであってもよい。複数の当接部材は、走査方向における長さの異なるいずれのサイズのシートにおいても、プラテンからの浮き上がりを抑制することができる。
(24)上記プラテンは、上記記録部側に突出し、上記搬送向きへ延びる支持リブを有し、上記支持リブは、上記走査方向における上記当接部の間に配置され、上記支持リブの頂部は、上記当接部のシートと当接する上記プラテン側の端部よりも上記記録部側に位置するものであってもよい。
搬送されるシートは、当接部材と支持リブとの間を通過する際に、当接部材と支持リブとにより互いに反対向きに押さえられる。これにより、シートは、支持リブにより押された部分を「山」とし、当接部材により押された部分を「谷」とする波形状にされる。波形状にされたシートは、腰が強くなる。その結果、プラテンからのシートの浮き上がりを抑制できる。
(25)上記プラテンは、上記記録部との間隔が第1間隔の第1位置、及び当該第1間隔よりも上記記録部との間隔が大きい第2間隔の第2位置に移動可能に設けられており、上記プラテンを上記第1位置側へ付勢する付勢部材を備えたものであってもよい。
プラテンは、搬送されるシートにより、シートの厚みや腰の強さに応じた距離において第1位置から第2位置へ移動される。よって、厚みや腰の強さの異なる種々のシートに画像を記録できる。
(26)上記第1位置は、上記支持リブの頂部が上記当接部の上記プラテン側の端部よりも上記記録部側に位置し、上記第2位置は、上記当接部の上記プラテン側の端部が上記支持リブの頂部より上記記録部側に位置するものであってもよい。
(27)上記当接部が弾性材料で形成されているものであってもよい。当接部は、記録用紙などよりも厚みの厚い厚紙などのシートが搬送されたときに撓む。これにより、シートが当接部とプラテンとの間において詰まるおそれを低減できる。
(28)上記当接部は、上記搬送向き下流端が上記搬送向き上流端より上記プラテン側となる向きに傾斜して配置されたものであってもよい。これにより、シートをスムーズに搬送できる。
(29)上記当接部は、上記搬送向き上流端から上記搬送向き下流端に向かって、厚みが薄くなり、且つ、上記走査方向の長さが短くなるものである。
これにより、厚みが若干厚いシートが搬送されたときに撓み、厚いシートが当接部とプラテンとの間において詰まることを抑制する。また、当接部の下流端部の厚みが薄くされることにより、記録部とのギャップを大きくすることができ、当接部と記録部とが接触し難くなる。また、当接部に接触した状態でシートが詰まったときに、シートが除去しやすくなる。
(30)上記当接部材は、上記当接部と上記プラテンとの間隔が第3間隔の第3位置、及び当該第3間隔よりも上記当接部と上記プラテンとの間隔が大きい第4間隔の第4位置に移動可能に設けられており、上記当接部を上記第3位置側へ付勢する付勢部材を備えたものであってもよい。
当接部材は、搬送されるシートにより、シートの厚みや腰の強さに応じた距離において第3位置から第4位置へ移動される。よって、厚みや腰の強さの異なる種々のシートに画像を記録できる。
(31)上記第3位置は、上記当接部の上記プラテン側の端部が上記支持リブの頂部よりプラテン側に位置し、上記第4位置は、上記当接部の上記プラテン側の端部が上記支持リブの頂部より上記記録部側に位置するものであってもよい。
(32)上記当接部は、上記プラテン側に突出し、上記搬送向きへ延びる当接リブを有するものであってもよい。シートと当接部との接触面積が小さくなってシートの搬送抵抗が減り、シートが詰まったり、画像記録の精度が悪くなったりすることを抑制できる。
(33)本発明のインクジェット記録装置は、シートを搬送向きに搬送する搬送ローラと、上記搬送ローラにより搬送されたシートを支持するプラテンと、上記プラテンに支持されたシートにノズルからインク滴を吐出する記録ヘッドが搭載されたキャリッジと、上記キャリッジを移動可能に支持するガイドレールと、上記搬送向きにおいて上記ノズルと上記搬送ローラとの間でシートと当接する当接リブを有し、上記キャリッジの移動方向において間隔をあけて複数設けられた当接部材と、上記プラテンに設けられており、上記キャリッジ側に突出し、上記搬送向きへ延び、上記キャリッジの移動方向における上記当接リブの間に配置された支持リブと、上記ガイドレールに設けられた被係合部と、上記当接部材に設けられ、上記被係合部と係合する係合部と、を備え、上記係合部と上記被係合部との係合状態において、上記支持リブの頂部は、上記当接リブの上記プラテン側の端部よりも上記キャリッジ側に位置するものである。
当接部材の当接リブは、搬送されるシートに当接し、シートの浮き上がりを抑制する。ガイドレールが撓んで変形して変位すると、ガイドレールが支持するキャリッジも変位する。また、ガイドレールに配置された当接部材もキャリッジと同じだけ変位する。これにより、キャリッジ及び当接部材の相対関係を保つことができる。
また、搬送されるシートは、当接リブと支持リブとの間を通過する際に、当接リブと支持リブとにより互いに反対向きに押さえられる。これにより、シートは、支持リブにより押された部分を「山」とし、当接リブにより押された部分を「谷」とする波形状にされる。波形状にされたシートは、腰が強くなる。その結果、プラテンからのシートの浮き上がりを抑制できる。
本発明によれば、当接部材を支持部材に配置することにより、支持部材の変形や変位による記録部と当接部材との接触を抑制でき、その結果、記録部とプラテンとの間の距離を短くして画像記録の精度を良くできる。
インクジェット記録装置10の斜視図である。 本体13の模式的な縦断面図である。 記録ヘッド46の下面図である。 本体13の一部の背面側の斜視図である。 本体13の一部の前面側の斜視図である。 当接部材60を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図、(D)は右側面図、(E)は下面図、(F)は斜視図である。 当接部材70を示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図、(D)は右側面図、(E)は下面図、(F)は斜視図である。 (A)はガイドレール92の一部の平面図であり、(B)は第1孔98に挿入突起65を挿入した状態の図であり、(C)は当接部材60がガイドレール92に取り付けられた状態の図であり、(D)は(C)のD−D断面図である。 当接部材60の縦断面図であり、(A)は下限位置を示しており、(B)は上限位置を示している。 (A)は変形例1のプラテン50の前後方向8と直交する断面図であり、(B)は変形例2のプラテン50が第2位置にある状態における前後方向8と直交する断面図である。 変形例2の本体13の一部が破断した側面側の斜視図である。 変形例2の動作を説明する動作説明図であり、(A)は前後方向8に直交するプラテン50の断面図であり、(B)は第1位置にあるプラテン50の縦断面図であり、(C)は第1位置と第2位置との間の位置にあるプラテン50の縦断面図であり、(D)は第2位置にあるプラテン50の縦断面図である。 変形例3の当接部材60の動作説明図であり、(A)は第3位置を示しており、(B)は第4位置を示している。 プリンタ部11におけるプラテン50周辺を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明がされる。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例であり、本発明の要旨を変更しない範囲において実施形態が適宜変更されてもよい。以下の説明においては、図1に示されるように、インクジェット記録装置10を使用可能に設置した状態を基準として上下方向7が定義されている。また、操作パネル16がインクジェット記録装置10の側面に設けられており、当該側面をインクジェット記録装置10の前面(正面)として前後方向8が定義されている。また、インクジェット記録装置10を前面側から見て左右方向9が定義されている。
[インクジェット記録装置10の概要]
図1に示されるように、インクジェット記録装置10は、記録用紙や、光沢紙や、葉書等であるシート6(図2)に画像を記録するプリンタ部11と、原稿(不図示)に記録された画像を取り込むスキャナ部12と、を備えており、プリント、スキャン、コピー等を実行可能である。スキャナ部12は任意の構成であり、詳細な説明は省略される。
[プリンタ部11の概要]
図1に示されるように、プリンタ部11は、本体13と、本体13の下部に収容された給紙カセット20と、を備えている。給紙カセット20には、シート6(図2)が載置される。本体13の筐体14(図1)内には、図2に示される給送部40、搬送路31、搬送ローラ対34、排紙ローラ対37、当接部材60,70及び記録部45が設けられている。本体13は、給送部40によりシート6を搬送路31へ送り出し、送り出されたシート6を搬送ローラ対34により搬送し、搬送されるシート6を当接部材60,70により押さえ、押さられたシート6に記録部45からインク滴を吐出して画像記録を行う。画像が記録されたシート6は、排紙ローラ対37により給紙カセット20の排紙トレイ29へ排出される。以下、プリンタ部11の各構成について説明がされる。
[筐体14]
図1に示されるように、筐体14は、給紙カセット20が挿抜される挿抜口15を前後方向8における前面に有している。給紙カセット20は、挿抜口15から前後方向8へスライド可能である。
[給紙カセット20]
図1に示されるように、給紙カセット20は、筐体14の下部に収容されており、前後方向8へスライド可能である。図2に示されるように、給紙カセット20は、画像記録前のシート6を保持するメイントレイ21と、画像記録後のシート6を受ける排紙トレイ29と、を備えている。排紙トレイ29は、メイントレイ21の上側に配置され、メイントレイ21に支持されている。
図2に示されるように、メイントレイ21は、シート6が載置される底板22と、前後方向8における底板22の後端から後方斜め上へ向かって延びる傾斜板26と、を備えている。傾斜板26は、給送部40により送り出されるシート6を搬送路31へ案内する。底板22には、シート6をセンタ合わせにより位置決めし、給送部40により送り出されるシート6の斜行を抑制するサイドガイド機構27が設けられている。センタ合わせとは、種々のサイズのシート6の左右方向9における中央を左右方向9における底板22の中央に一致させる位置合わせを意味する。
[フレーム91]
給紙カセット20の上側には、図4に示されるフレーム91が配置されている。フレーム91は、後述の搬送ローラ35や排紙ローラ38(図2)やプラテン50(図2)等を支持する部材である。フレーム91は、鋼板の左右方向9における両端部を上側へ折り曲げることにより形成されており、底板94と、左右方向9において互いに対向する左側板95及び右側板96と、を備えている。フレーム91は、給紙カセット20の上側に配置され、ネジなどにより筐体14に固定されている。なお、図2では、フレームの図示が省略されている。
左側板95及び右側板96には、搬送ローラ35の回転軸35Aを回転可能に支持する円形状の切欠部101,103が設けられている。また、左側板95及び右側板96には、排紙ローラ38の回転軸38A(図2)を回転可能に支持する円形状の切欠部102,104が設けられている。
前後方向8における左側板95及び右側板96の後部の上端からは、ガイドレール92(図5)を係止する係止片105,107が上向きへ突出されている。前後方向8における左側板95及び右側板96の前部の上端からは、ガイドレール93(図5)を係止する係止片106,108が上向きへ突出されている。
[ガイドレール92,93]
図5に示されるガイドレール92,93は、後述の記録部45を左右方向9へ往復動可能に支持する部材であり、左右方向9へ延びる板状の外形に形成されている。ガイドレール92,93には、前後方向8における前端部及び後端部が上向きへ折り曲げられた左右方向9へ延びる鋼板が用いられている。
ガイドレール92は、フレーム91の係止片105,107(図4)が挿入される挿入開口92Aを左右方向9における両端部にそれぞれ有している。ガイドレール93は、フレーム91の係止片106,108(図4)が挿入される挿入開口93Aを左右方向9における両端部にそれぞれ有している。ガイドレール92,93は、左側板95及び右側板96の上端間に架設され、係止片105〜108によりフレーム91に固定されている。
ガイドレール92の折り曲げられた前端部と、ガイドレール93の折り曲げられた後端部とには、後述のキャリッジ48が架設されている。ガイドレール92,93は、架設されたキャリッジ48を左右方向9(本発明の第1方向の一例)へ往復動可能に支持している。
ガイドレール92(本発明の支持部材の一例)には、複数の挿入孔97が設けられている。挿入孔97には、後述される当接部材60,70の挿入突起65,75(図6,7)が挿入されている。挿入孔97は、前後方向8におけるガイドレール92の前部に左右方向9において互いに離間されて配置された1列と、前後方向8におけるガイドレール92の後部に左右方向9において互いに離間されて配置された1列との2列に設けられている。1つの当接部材60,70は、4個の挿入突起65,75をそれぞれ有している。この4個の挿入突起65、75は、前部側の2個の挿入孔97と、後部側の2個の挿入孔97とにそれぞれ挿入されている。1つの当接部材60,70に4個の挿入突起65,75がそれぞれ設けられているのは、4点支持により当接部材60,70を確実に支持するためである。
図8(A)に示されるように、挿入孔97は、前後方向8へ延びる第1孔98と、前後方向8における第1孔98の中央部から左右方向9における左方へ向かって延びる第2孔99と、を有している。挿入突起65,75は、図8(B)に示されるように、ガイドレール92の下側から第1孔98に挿入された後、左右方向9における左向きへ移動され、図8(C),(D)に示されるように第2孔99に嵌め込まれる。
図5に示されるように、ガイドレール92には、左右方向9において当接部材60,70を係止する複数の係止孔92Bが設けられている。1つの当接部材60(当接部材70)に対応して1つの係止孔92Bが設けられている。なお、図5において、一部の係止孔92Bにのみ符号が付されている。係止孔92は、前後方向8における後側の2個の挿入孔97の中間となる位置に設けられている。係止孔92Bには、当接部材60,70に設けられた係止凸部121が嵌め込まれる。詳しくは後述される。
[給送部40]
図2に示されるように、給送部40は、フレーム91(図4)の底板94に回転可能に支持された支軸41と、支軸41に一端部が回動可能に支持されて支軸41から後方斜め下へ向かって延びるアーム42と、アーム42の他端部に回転可能に支持された給送ローラ43と、を備えている。アーム42には、支軸41の回転を給送ローラ43に伝達する複数のギア44が設けられている。
支軸41が不図示の駆動モータにより回転されると、支軸41との摩擦力によりアーム42が支軸41と一体に回動され、給送ローラ43がメイントレイ21上のシート6に当接される。また、給送ローラ43は、ギア44を介して支軸41により回転される。そうすると、シート6は、前後方向8における後向きへ送り出される。送り出されたシート6は、メイントレイ21の傾斜板26により搬送路31へ案内される。
[搬送路31]
図2に示されるように、搬送路31は、シート6が搬送される通路であり、複数のガイド部材(不図示)及びプラテン50により区画されている。搬送路31は、1点鎖線により示される湾曲路32と、2点鎖線により示される直線路33と、を有している。湾曲路32は、メイントレイ21の傾斜板26の上端を基端として上方へ向かい、次いで湾曲して前後方向8における前方へ向かって延びている。直線路33は、湾曲路32の終端から前方へ向かって直線状に延びている。直線路33の下面は、プラテン50により区画されている。プラテン50上において、シート6に画像が記録される。
[プラテン50]
図2に示されるように、プラテン50は、上下方向7を厚みとする板状の外形であり、フレーム91の底板94(図4)の上側であって、且つガイドレール92,93(図5)の下側となる位置に配置されている。図5に示されるように、プラテン50の上面からは、シート6を支持する複数の支持リブ51が上向きへ突出されている。支持リブ51は、搬送されるシート6を支持できるように、前後方向8へ延びている。また、支持リブ51は、左右方向9へ互いに離間され、且つ左右方向9におけるプラテン50の中央部を基準に左右対称となる位置に配置されている。これは、サイドガイド機構27によりセンタ合わせで位置決めされた種々のサイズのシート6を左右対称な位置において支持するためである。
[記録部45]
図2に示されるように、記録部45は、キャリッジ48と、キャリッジ48に搭載された記録ヘッド46と、を備えており、プラテン50の上側に間隔を空けて配置されている。記録部45とプラテン50との間に隙間Gが形成されている。
図5に示されるように、キャリッジ48は、ガイドレール92の折り曲げられた前端部と、ガイドレール93の折り曲げられた後端部とに架設されており、左右方向9へ往復動可能にガイドレール92,93に支持されている。キャリッジ48は、不図示のベルトに固着されている。このベルトは、周運動可能にガイドレール93に設けられており、不図示の駆動モータにより周運動され、キャリッジ48を左右方向9へ往復動させる。
図2に示されるように、記録ヘッド46は、キャリッジ48に搭載され、プラテン50の上側に位置している。図3に示されるように、記録ヘッド46は、インク滴を吐出する複数のノズル47を下面に有している。記録ヘッド46は、プラテン50上のシート6へノズル47からインク滴を吐出することにより、シート6に画像を記録する。
[搬送ローラ対34]
図2に示されるように、搬送ローラ対34(本発明の搬送部の一例)は、プラテン50より搬送向き19における上流側(前後方向8における後側)であって、且つガイドレール92(図5)の下側となる位置に、ニップ位置(シート挟持位置)をプラテン50に近接させて配置されている。搬送ローラ対34は、搬送ローラ35と、搬送ローラ35の下側に配置された従動ローラ36と、を備えている。搬送ローラ35は、左右方向9(図2の紙面に直交する方向)へ延びる回転軸35Aに設けられており、回転軸35Aと一体に回転される。回転軸35Aは、左右方向9における両端部がフレーム91(図4)の左側板95及び右側板96の切欠部101,103に嵌め込まれており、フレーム91に回転可能に支持されている。
従動ローラ36は、不図示のホルダに回転可能に支持されている。このホルダは、弾性部材により上向きへ付勢されている。この弾性部材の付勢力により、従動ローラ36は、搬送ローラ35に圧接されている。回転軸35Aが不図示の駆動モータにより回転されると、搬送ローラ対34は、シート6をニップし、搬送向き19へシート6を搬送する。
[排紙ローラ対37]
図2に示されるように、排紙ローラ対37は、プラテン50より搬送向き19の下流側(前後方向8における前側)であって、且つガイドレール93(図5)の下側に配置されている。排紙ローラ対37は、複数の排紙ローラ38と、排紙ローラ38の上側に配置された複数の拍車39と、を備えている。排紙ローラ38は、左右方向9(図2の紙面に直交する方向)へ延びる回転軸38Aに設けられており、回転軸38Aと一体に回転される。回転軸38Aは、左右方向9における両端部がフレーム91(図4)の左側板95及び右側板96の切欠部102,104に嵌め込まれ、フレーム91に回転可能に支持されている。
拍車39は、不図示の弾性軸に回転可能に支持されている。この弾性軸の軸方向の両端部は、ガイドレール93に保持された不図示の保持部材に支持されている。拍車39は、撓んだ弾性軸により、排紙ローラ38に圧接されている。回転軸38Aが不図示の駆動モータにより回転されると、排紙ローラ対37は、シート6をニップし、搬送向き19へシート6を搬送する。
[当接部材60]
図2に示される複数の当接部材60,70は、搬送されるシート6を上側から押さえてシート6のプラテン50からの浮きを抑制する部材である。図5に示されるように、複数の当接部材60は、左右方向9へ互いに離間されて配置されている。また、複数の当接部材60は、左右方向9におけるプラテン50の中央を基準に左右対称となる位置に配置されている。これは、センタ合わせにより位置決めされる種々のサイズのシート6を、左右対称な位置において押さえるためである。以下、図6,8を参照して当接部材60について詳しく説明がされる。なお、図6,8に示される上下方向7、前後方向8及び左右方向9は、当接部材60をガイドレール92に取り付けた状態における方向である。
図6に示されるように、当接部材60は、ガイドレール92に取り付けられる取付部61と、取付部61から湾曲して延びる湾曲部62と、湾曲部62から隙間Gへ延びる当接部63と、を備えている。当接部材60は、当接部63及び後述の弾性部120が弾性変形可能なように、弾性を有する樹脂材料により成型されている。当接部63及び弾性部120の弾性変形については後述される。
取付部61は、上下方向7を厚みとする板状の外形に形成されている。取付部61の上面からは、補強用の複数の補強リブ64と、ガイドレール92の挿入孔97(図8(A))に挿入される4つの挿入突起65とが上向きへ突出されている。4つの挿入突起65は、前後方向8及び左右方向9に2個ずつ並ぶ位置に配置されている。
図6に示されるように、挿入突起65の突出の先端部(上端部)には、ガイドレール92(図8(D))の上面に引っ掛かる前後一対の爪66,67が設けられている。爪66は、挿入突起65の上端部から前後方向8における前方へ向かって突出されている。爪67は、挿入突起65の上端部から前後方向8における後方へ向かって突出されている。
前後方向8における取付部61の後端からは、上下方向7において可撓性を有する板状の弾性部120が後方へ向かって延びている。弾性部120の突出の先端部(前後方向8における後端部)の上面からは、ガイドレール92に設けられた上述の係止孔92Bに嵌る係止凸部121が上向きへ突出されている。
当接部材60のガイドレール92への取り付けは、まず、挿入突起65をガイドレール92の下側から挿入孔97の第1孔98に挿入する(図8(B))。次に、当接部材60を左右方向9における左向きへ移動させる。そうすると、係止凸部121がガイドレール92の下面に当接して弾性部120が撓む。当接部材60をさらに左向きへ移動させて挿入突起65を第2孔99に嵌め込むと(図8(C),(D))、弾性部120の弾性力により、係止凸部121が係止孔92Bに嵌め込まれる。これにより、当接部材60は、左右方向9においてガイドレール92に係止される。
以下、図8を参照し、挿入突起65及び爪66,67と挿入孔97との寸法関係について詳しく説明がされる。
挿入突起65の前後方向8における厚みT1(図8(D))は、挿入突起65を前後方向8において係止できるように、前後方向8における第2孔99の幅W1(図8(A))とほぼ同じにされている。これは、以下の理由による。ノズル47(図3)の近傍まで当接部材60の当接部63を延ばした方が、ノズル47の近傍においてシート6(図2)を押さえることができ、画像記録の精度が良くなる。当接部材60の前後方向8における位置が、がたつきにより変わると、当接部63がノズル47から離れたり、ノズル47に近づいてインク滴が付着してしまったりする。当接部材60を前後方向8において係止することにより、画像記録の精度を安定に維持でき、且つ当接部63へのインクの付着を抑制できる。
前後方向8における爪66の前端と爪67の後端との間の距離L1(図8(D))は、挿入突起65を第1孔98に挿入できるように、前後方向8における第1孔98の幅W2(図8(A))よりも若干短くされている。また、挿入突起65が第2孔99に嵌め込まれたときに爪66,67がガイドレール92の上面に引っ掛かるように、距離L1は、第2孔99の幅W1よりも長くされている。また、挿入孔97内において当接部材60を左右方向9へ移動し易くするために、爪66,67の下端と補強リブ64の上端との間の距離L2(図8(D)の拡大図)は、ガイドレール92の板厚T2(図8(D)の拡大図)より大きくされている。よって、当接部材60は、爪66,67がガイドレール92の上面に当接する下限位置(図9(A))と、補強リブ64の上端がガイドレール92の下面に当接する上限位置(図9(B))との間において上下方向7へ移動可能である。距離L2は、下限位置において後述の当接部63がプラテン50の上面に当接せず、上限位置において当接部63が支持リブ51より上方に位置し記録部50の下面より下方に位置するように決められている。なお、図8(D)の拡大図に示されるように、爪66,67の下端面を円弧状に形成することにより、爪66,67とガイドレール92との接触面積を減らし、当接部材60を左右方向9へ移動させ易くしている。
このように、当接部材60は、前後方向8及び左右方向9においてガイドレール92に係止されており、上下方向7において若干移動可能である。当接部材60は、外力が加えられていないときは、自重により下限位置にある。当接部材60は、搬送されるシート60が後述の当接部63に当接すると、シート6により、図9(A)に示される下限位置から、図9(B)に示される上限位置へ移動される。詳しくは後述される。
図6に示されるように、湾曲部62は、円弧状に湾曲しながら下方へ向かって延びている。これは、ガイドレール92(図5)の下側に配置された搬送ローラ35(図5)と湾曲部62との接触を回避するためである。湾曲部62は、撓みを抑えるために、補強リブ68により補強されている。
湾曲部62の下端には、搬送されるシート6の搬送向き19における下流端(以下、単にシート6の先端と記載される)を当接部63へ案内する案内面69が設けられている。詳しく説明すると、案内面69は、搬送ローラ対34(図2)のニップ位置の前方斜め上から前方斜め下へ向かって延びる傾斜面に形成されている。案内面69からは、案内面69の延びる向き(前方斜め下向き)へ延びる3つのガイドリブ69Aが下向きへ突出されている。ガイドリブ69Aは、左右方向9における案内面69の両端部と中央部とにそれぞれ設けられている。搬送ローラ対34により搬送されたシート6の先端は、ガイドリブ69Aの突出の先端(下端)に当接し、当接部63へ案内される。
図11、14に示されるように、湾曲部62の案内部69は、搬送ローラ対34のニップ位置へ近づくように湾曲部62から突出している。当接部材60がガイドレール92に取り付けられた状態において、案内部69は、搬送ローラ35の搬送向き19の下流端より、すなわち搬送ローラ35のローラ面が最も下流側へ膨らんでいる位置より、プラテン50側において搬送向き19の上流側まで突出している。これにより、搬送ローラ対34により挟持されてプラテン50へ搬送されるシート6の先端が、搬送ローラ35と湾曲部62との間に進入することなく、案内部69に案内されて当接部63へ進んで、記録ヘッド46側の面を当接部63によりプラテン50側へ押される。
図6に示されるように、当接部63は、湾曲部62の下端部の前後方向8における前面から前方斜め下へ向かって延びる板状の外形であり、前方へ向かうにつれてプラテン50の上面に近づくように水平面に対して若干傾斜されている。前後方向8における当接部63の前端は、前後方向8における記録ヘッド46のノズル47(図3)より後側(搬送向き19における上流側)であって、且つ前後方向8におけるキャリッジ48の後端より前側(搬送向き19における上流端より下流側)に位置しており、ノズル47に近接している。複数の当接部材60は、当接部63が上下方向7及び前後方向8において同じ位置となるようにガイドレール92にそれぞれ取り付けられている。
当接部63が傾斜されているのは、搬送されるシート6(図2)を前後方向8における当接部63の前端へスムーズに案内するためである。また、当接部63が板状にされているのは、上下方向7における距離が短くされた隙間G(図2)に当接部63を配置し、且つ当接部63の強度を確保するためである。前後方向8における当接部63の前端をノズル47(図3)に近接させるのは、ノズル47に近い位置においてシート6を押さえて画像記録の精度を良くするためである。
当接部63は、上下方向7へ撓み易いように、前後方向8における前方へ向かうにつれて左右方向9における両端が互いに近づくように傾斜する先細りの形状にされている。前後方向8における当接部63の前端部は、先細りの形状にされることにより、厚みが若干厚いシート6が搬送されたときに撓み、厚いシート6が当接部63とプラテン50(図2)との間において詰まることを抑制する。
また、当接部63は、前後方向8における前方へ向かうにつれて板状の厚みが薄くされている。当接部63の前端部は、薄くされることにより、搬送されるシート6を波形状にする際に撓む。当接部63の前端部を撓ませるのは、波形状を調整するためである。また、当接部63の前端部は、厚みが若干厚いシート6が搬送されたときに撓み、厚いシート6が当接部63とプラテン50との間において詰まることを抑制する。また、当接部63の前端部の厚みが薄くされることにより、記録ヘッド46のノズル47側の面(下面)とのギャップを大きくすることができ、当接部63と記録ヘッド46とが接触し難くなる。また、当接部63に接触した状態でシート6が詰まったときに、シート6が除去しやすくなる。
当接部63の下面からは、当接部63が延びる向き(前方斜め下向き)へ延びる3つの当接リブ63Aが下向きへ突出されている。当接リブ63Aは、左右方向9における両端部と中央部とにそれぞれ設けられており、湾曲部62のガイドリブ69Aと繋がっている。当接リブ63Aは、搬送されるシート6(図2)の上面に当接し、シート6を上側から押さえる。当接リブ63Aが設けられたことにより、当接部材60とシート6との接触面積が減り、シート6の搬送抵抗が小さくなる。その結果、画像記録の精度が良くなる。
[当接部材70]
図5に示されるように、当接部材70は、左右方向9におけるプラテン50の両端部の上側にそれぞれ配置されている。そのため、当接部材70は、当接部材60と形状が若干変えられている。以下、図7を参照して詳しく説明される。なお、図7に示される上下方向7、前後方向8及び左右方向9は、当接部材70をガイドレール92に取り付けた状態における方向である。
当接部材70は、取付部71、湾曲部72、及び当接部73を備えている。取付部71には、当接部材60と同様に、補強用の補強リブ74、挿入突起75、弾性部120及び係止凸部121が設けられている。取付部71は、前後方向8における前側の2つの挿入突起75に爪77が設けられていない他は、当接部材60の取付部61とほぼ同じ構成を有している。前側の2つの挿入突起75に爪77が設けられていないのは、他部材との緩衝を回避するためである。取付部71は、4個の挿入突起75、爪76,77及び補強リブ74により、当接部材60の取付部61と同様に、ガイドレール92に取り付けられている。
湾曲部72は、補強用の補強リブ78、案内面79及びガイドリブ79Aを有しており、当接部材60の湾曲部62とほぼ同形状に形成されている。
当接部73は、前後方向8における前端が後端よりも下方に位置するように水平面に対して若干傾斜された矩形板状の外形に形成されている。前後方向8における当接部73の前端(下端)は、前後方向8における当接部63の前端(下端)と、上下方向7及び前後方向8において同じ位置に位置している。当接部73の下面からは、当接部73が傾斜する向き(前方斜め下向き)へ延びる3つの当接リブ73Aが下向きへ突出されている。当接リブ73Aは、当接部73の左右方向9における両端部と中央部とにそれぞれ設けられており、湾曲部72のガイドリブ79Aと繋がっている。当接リブ73Aは、搬送されるシート6の上面に当接し、シート6を押さえる。
当接部材70は、シート6(例えば、A4サイズ、リーガルサイズ)の左右方向9における左端または右端が2つの当接リブ73Aの間となる位置に配置されている。よって、左右方向9における片方の当接リブ73Aにしかシート6が当接しない場合がある。そうすると、当接部73を当接部63のように先細りの形状とすると、ノズル47(図3)の近傍までシート6を押さえることができなくなる。よって、当接部73は、先細りの形状とされておらず、矩形板状にされている。当接部材70は、当接リブ73Aにより、左右方向9におけるシート6の両端より内側において、ノズル47(図3)の近傍までシート6を押さえる。なお、前後方向8における当接部73の前端部の左右方向9における中央部には、前端から切り欠いた形状の切欠部73Bが設けられている。切欠部73Bにより、左右方向9における当接部73の中央部に設けられた当接リブ73Aの前後方向8における前端は、左右両側の当接リブ73Aの前端より後方に位置することになる。
当接部73の前端部は、板形状の厚みが薄くされることにより、搬送されるシート6を波形状にする際に撓む。当接部73の前端部を撓ませるのは、波形状を調整するためである。また、当接部73の前端部は、厚みが若干厚いシート206が搬送されたときに撓み、厚いシート6が当接部73とプラテン50との間において詰まることを抑制する。また、当接部73の前端部の厚みが薄くされることにより、記録ヘッド46のノズル47側の面(下面)とのギャップを大きくすることができ、当接部73と記録ヘッド46とが接触し難くなる。また、当接部73に接触した状態でシート6が詰まったときに、シート6が除去しやすくなる。
[本実施形態の動作]
図2を参照してインクジェット記録装置10の動作が説明される。メイントレイ21に載置されたシート6は、給送ローラ43により搬送路31へ送り出される。送り出されたシート6は、搬送ローラ対34により搬送される。搬送ローラ対34のニップ位置を通過したシート6の先端は、当接部材60,70のガイドリブ69A,79Aにより当接部63,73へ案内される。案内されたシート6は、下限位置(図9(A))にある当接部材60,70を上限位置(図9(B))まで持ち上げる。上限位置へ移動された当接部材60,70は、当接部63,73の当接リブ63A,73Aによりシート6を上側から押さえ、プラテン50からのシート6の浮きを抑制する。シート6の先端部が記録ヘッド46のノズル47(図3)の下方となる位置に到達すると、搬送ローラ35の回転が停止される。その後、キャリッジ48が左右方向9へ往復動されながら、ノズル47からシート6へインク滴が吐出され、1行の印刷が行われる。1行の印刷が行われた後、搬送ローラ35が回転され、シート6が1行分だけ搬送される。1行の印刷と1行分のシート6の搬送とが交互に繰り返され、シート6に画像が記録される。画像が記録された後、シート6は、排紙ローラ対37により排紙トレイ29へ排出される。また、シート6が当接部材60,70を通過すると、上限位置にあった当接部材60,70は、自重により下限位置に戻る。
[本実施形態の効果]
本実施形態では、当接部材60,70は、記録部45を支持するガイドレール92に配置されている。よって、ガイドレール92が撓み、またはガイドレール92が下方へ変位して記録部45が下方へ変位すると、記録部45の変位に追従して、当接部材60,70も下方へ変位する。そうすると、ガイドレール92の撓みによる記録部45と当接部63,73との接触が抑制される。その結果、記録部45と当接部材60,70との接触により、当接部材60,70にインクが付着したり、記録部45が左右方向9へ往復動し難くなることを抑制できる。
また、本実施形態では、複数の当接部材60,70が左右方向9へ離間して配置されている。よって、シート6のサイズに拘わらず、シート6を押さえることができる。また、当接部材を左右方向9へ延びるように設け、この当接部材に複数の当接部63を設けると、この当接部材がガイドレール92の撓みに追従して撓まない場合に、記録部45と当接部63との間の距離が変化し、記録部45と当接部63とが接触するおそれがある。本実施形態のように複数の当接部材60,70を設けることにより、いずれのサイズのシート6においても、プラテン50からの浮き上がりを抑制でき、且つ記録部45と当接部63との接触を抑制できる。
また、本実施形態では、挿入突起65,75や係止凸部121により当接部材60,70をガイドレール92に取り付けるので、ネジなどの固着具を用いる場合よりも部品点数が減り、且つ当接部材60,70をガイドレール92に取り付け易い。当接部材60,70を上下方向7へ移動可能とすることにより、上限位置における当接部63,73の高さ位置をガイドレール92を基準にして、正確に位置決めすることができる。このように、本実施形態では、部品点数を減らすことができ、当接部材60,70をガイドレール92に取り付け易くでき、且つ当接部63,73の高さ位置を正確に決めることができる。
また、当接部63、73に接触した状態でシートが詰まり、シート6を除去するために、シート6を持ち上げた際に、当接部材60、70に掛かる力をガイドレール92で受けるため、当接部材60、70の破損も防止できる。
[変形例1]
上述の実施形態では、上限位置(図9(B))にある当接部63,73の下端が支持リブ51の上端よりも上方に位置する例が説明された。本変形例では、上限位置にある当接部63,73の下端が支持リブ51の上端よりも下方に位置し、当接部63,73と支持リブ51とによって、普通紙などの腰の弱いシート6を波形状にして搬送する例が説明される。シート6を波形状にするのは、シート6の腰を強くしてシート6がプラテン50上において反ることを抑制し、画像記録の精度を良くするためである。以下、詳しく説明がされる。
図10(A)に示されるように、搬送されるシート6を波形状にするため、プラテン50の支持リブ51は、突出の先端(上端)が上限位置における当接リブ63A,73Aの下端(前後方向8における前端)よりも上方に位置するように設けられている。搬送されるシート6は、当接部63,73を通過する際に、支持リブ51により支持され、当接リブ63A,73Aにより押し下げられる。そうすると、シート6は、支持リブ51により支持された部分を「山」とし、当接リブ63A,73Aにより押し下げられた部分を「谷」とする波形状になる。波形状にされたシート6は、上方へ反ることを抑制されてプラテン50上を搬送される。
支持リブ51は、左右方向9において隣り合う2つの当接部材60の中間となる位置に設けられている。これは、波形状の山の頂点と谷の頂点との間の距離を同じにして記録ヘッド46の制御を容易にするためである。記録ヘッド46は、波形状により変化するシート6とノズル47(図3)との距離を考慮してインク滴を吐出することにより、画像記録の精度を良くする。よって、波形状の山の頂点と谷の頂点との間の距離を同じにした方が、記録ヘッド46の制御が容易になる。
[変形例2]
本変形例では、変形例1の構成において、普通紙などの腰の弱いシート6だけでなく、光沢紙や厚紙などの腰の強いシート6にも画像を記録できるように、プラテン50が回動可能に設けられている。詳しく説明がされる。図11に示されるように、プラテン50は、前後方向8における前端部において排紙ローラ38の回転軸38Aに回動可能に支持されている。よって、前後方向8におけるプラテン50の後端部は、上下に変位可能である。プラテン50は、支持リブ51の上端が、上限位置にある当接部63,73の下端(前後方向8における前端)より上方に位置する図10(A)の第1位置、及び支持リブ51の上端が、上限位置にある当接部63,73の下端より下方に位置する図10(B)の第2位置に回動される。
図11に示されるように、前後方向8におけるプラテン50の後端部の下側には、プラテン50を第1位置側(上向き)へ付勢するコイルバネ113(本発明の付勢部材の一例)が配置されている。コイルバネ113の下端は、フレーム91の底板94の上側に配置された中板112に当接して支持されている。コイルバネ113の上端はプラテン50の下面に当接している。プラテン50は、コイルバネ113により第1位置側(上向き)へ付勢され、従動ローラ36を回転可能に保持するホルダ114に当接して第1位置となっている。
図10(B)に示されるように、光沢紙などの非常に腰の強いシート6が搬送されると、プラテン50は、シート6により第1位置から第2位置に回動される。シート6は、プラテン50を第2位置にし、波形状とされることなく搬送される。第2位置にされたプラテン50は、シート6が当接部材60,70を通過すると、コイルバネ113(図11)の付勢力により第1位置に戻される。
厚紙など普通紙よりも厚みのあるシート6が搬送されると、プラテン50は、シート6により、図12(B)に示される第1位置から、図12(C)に示される位置に回動される。図12(C)に示される位置は、図12(B)に示される第1位置と、図12(D)に示される第2位置との間の位置である。そうすると、シート6は、図12(A)の実線により示されるように、普通紙の場合(図の破線)よりも緩やかな(振幅の小さい)波形状とされて搬送される。記録部45は、シート6が揺やかな波形状にされたものとしてインク滴を吐出する。具体的には、記録ヘッド46は、シート6とノズル47(図3)との間の距離が周期的に変化するが、その変化量が普通紙の場合と比べて小さいものとしてインク滴を吐出する。なお、シート6が普通紙であるか、光沢紙であるか、厚紙であるかは、印刷指示に含まれる情報により判断される。
本変形例では、シート6の厚みや腰の強さに応じてプラテン50が回動されるので、シート6の厚みや腰の強さに拘わりなくシート6を搬送して画像を記録できる。
本変形例では、前後方向8におけるプラテン50の後端部が回動により上下に変位する例が説明された。しかしながら、プラテン50は、水平状態を維持しつつ全体が上下方向7へ移動可能に設けられていてもよい。
[変形例3]
変形例2では、光沢紙などの腰の強いシート6が波形状にされることなく搬送されるように、プラテン50が回動可能に設けられた例が説明された。本変形例では、プラテン50が回動可能に設けられる代わりに、当接部材60,70が回動可能に設けられた例が説明される。
図13に示されるように、ガイドレール92には、前後方向8における当接部材60,70の後端部を回動可能に支持する受け部92Aが設けられている。以下では、図13に示される当接部材60について説明されるが、当接部材70についても同様である。
当接部材60には、上述の実施形態と異なり、前後方向8における後側の挿入突起65は設けられていない。また、前後方向8における前側の挿入突起65の上下方向7における長さは、上述の実施形態の挿入突起65(図6)よりも長くされている。当接部材60は、前後方向8における前側の挿入突起65の爪66がガイドレール92の上面に当接する第3位置(図13(A))、及び補強リブ64がガイドレール92の下面に当接する第4位置(図13(B))に後端部を軸に回動される。
当接部材60が第3位置にあるとき、当接リブ63Aの下端(前後方向8における前端)は、支持リブ51の上端よりも下方に位置している。当接部材60が第4位置にあるとき、当接リブ63Aの下端は、支持リブ51の上端よりも上方に位置している。前後方向8における取付部61の前端部とガイドレール92との間には、コイルバネ115(本発明の付勢部材の一例)が配置されている。コイルバネ115は、当接部材60,70を第3位置側(下向き)へ付勢している。
光沢紙などの非常に腰の強いシート6(図10(B))が搬送されると、当接部材60は、シート6により第3位置から第4位置に回動される。シート6は、当接部材60を第4位置にし、波形状とされることなく搬送される。第4位置にされた当接部材60は、シート6の通過後、コイルバネ115の付勢力により、第3位置に戻される。
厚紙などの普通紙よりも厚みのあるシート6が搬送されるときは、当接部材60は、第3位置と第4位置との間の位置へ回動される。シート6は、図12(A)の実線の波形状に示される場合と同様に、破線により示される普通紙の場合よりも緩やかな(振幅の小さい)波形状にされて搬送される。
本変形例では、シート6の厚みや腰の強さに応じて当接部材60,70が回動されるので、シート6の厚みや腰の強さに拘わりなくシート6を搬送して画像を記録できる。
本変形例では、当接部材60,70が回動可能に設けられた例が説明された。しかしながら、当接部材60,70は、全体が上下方向7へ移動可能に設けられていてもよい。
[その他の変形例]
上述の実施形態では、当接部63を板状にした例が説明された。しかしながら、当接部63の強度を確保できるのであれば、当接部63は、棒状にされてもよい。
上述の実施形態では、ガイドレール92に鋼板を用いた例が説明された。しかしながら、ガイドレール92の強度を確保できるのであれば、樹脂材料により成型したガイドレール92が用いられても良い。
上述の実施形態では、挿入突起65,75を用いて当接部材60,70をガイドレール92に取り付けた例が説明された。しかしながら、当接部材60,70は、ネジなどの固着具を用いてガイドレール92に取り付けられてもよい。また、ガイドレール92と当接部材60,70とが樹脂により一体に成型されていてもよい。
上述の実施形態では、当接部材60,70の2種類の当接部材が用いられた例が説明された。しかしながら、当接部材60または当接部材70の一方のみが用いられていてもよい。
上述の実施形態では、当接部材60にガイドリブ69A及び当接リブ63Aが設けられた例が説明された。しかしながら、当接部材60にガイドリブ69A及び当接リブ63Aが設けられていなくともよい。この場合、案内面69によりシート6が当接部63へ案内される。また、シート6は、当接部63の下面により押さえられる。当接部材70についても同様である。
上述の実施形態では、搬送路31が湾曲路32を有する例が説明された。しかしながら、搬送路31は、直線路33のみで構成されていてもよい。
6・・・シート
7・・・上下方向
9・・・左右方向
10・・・インクジェット記録装置
11・・・プリンタ部
19・・・搬送向き
34・・・搬送ローラ対
45・・・記録部
47・・・ノズル
50・・・プラテン
51・・・支持リブ
60・・・当接部材
63・・・当接部
63A・・・当接リブ
69A・・・ガイドリブ
70・・・当接部材
73・・・当接部
73A・・・当接リブ
79A・・・ガイドリブ
92・・・ガイドレール
113・・・コイルバネ
115・・・コイルバネ

Claims (33)

  1. 上下方向と交差する第1方向へ往復動可能であり、ノズルから下方へインク滴を吐出する記録部と、
    上記記録部を上記第1方向へ移動可能に支持する支持部材と、
    上記記録部の下側に上記記録部と間隔をあけて配置されており、上下方向及び上記第1方向と交差する搬送向きへ搬送されるシートを支持するプラテンと、
    上記ノズルより上記搬送向き上流側であり、且つ、上記記録部の搬送向き上流側端よりも下流側となる位置であって、上記プラテン上を搬送されるシートの上面に当接する当接部を有しており、且つ上記支持部材に取り付けられた当接部材と、を備えたインクジェット記録装置。
  2. 上記当接部材は、複数が上記第1方向へ離間されて上記支持部材に配置されたものである請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 上記当接部材は、上下方向へ移動可能に上記支持部材に支持されており、上記支持部材の下面に当接して上限位置となるものである請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 上記プラテンは、上記搬送向きへ延び、上記第1方向における上記当接部材の間となる位置に上記第1方向へ離間されて配置されており、上端が上記当接部の下端よりも上方に位置する複数の支持リブを有するものである請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 上記プラテンは、上記支持リブの上端が上記当接部の下端より上方に位置する第1位置、及び上記支持リブの上端が上記当接部より下方に位置する第2位置に移動可能に設けられており、
    上記プラテンを上記第1位置側へ付勢する付勢部材を備えたものである請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 上記当接部は、弾性変形により、上記当接部が上下に変位するものである請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 上記当接部は、上記プラテンの上面に沿って広がる形状であって、上記搬送向き下流端が上記搬送向き上流端より下方となる向きに上記搬送向きに対して傾斜して配置されたものである請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 上記当接部よりも搬送向き上流側に配置され、シートを挟持して搬送する搬送部を更に備えており、
    上記当接部材は、上記搬送部のシート挟持位置よりも上方から上記当接部へ向かって上記搬送向き下流側へ下方に傾斜して延びており、搬送されるシートを上記当接部へ案内する案内面を有するものである請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 上記当接部における上記プラテン側には、上記搬送向きに沿い、且つ下向きへ突出する当接リブが設けられたものである請求項1から8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 上記支持部材は、上下方向を厚みとして上記第1方向に沿って延びる平板形状であって、上記ノズルより上記搬送向き上流側に配置されており、
    上記当接部材は、上記支持部材の下面側から上記記録部と上記プラテンとの間へ向かって延びるものである請求項1から9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  11. 上記当接部材は、上記当接部の下端が上記支持リブの上端より下方に位置する第3位置、及び上記当接部が上記支持リブの上端より上方であって、且つ上記記録部の下面よりも下方に位置する第4位置に移動可能に設けられており、
    上記当接部材を上記第3位置側へ付勢する付勢部材を備えたものである請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  12. シートを搬送向きに搬送する搬送部と、
    上記搬送部により搬送されたシートを支持するプラテンと、
    上記プラテンに支持されたシートにノズルからインク滴を吐出する記録部と、
    走査方向に移動する上記記録部を支持する支持部材と、
    上記搬送向きにおいて上記ノズルと上記搬送部との間でシートと当接する当接部を有する当接部材と、を備え、
    上記当接部材は上記支持部材に取り付けられたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  13. 上記支持部材は、開口を有し、
    上記当接部材は、
    上記開口の開口幅と略同一の大きさの支柱と、
    上記支柱に設けられ、上記開口幅よりも大きく、上記支持部材と係合する係合部と、を有することを特徴とする請求項12に記載のインクジェット記録装置。
  14. 上記当接部材は、上記支柱と上記係合部から構成された取付部を複数有し、
    上記支持部材は、上記搬送向きに上記開口を複数設けたことを特徴とする請求項13に記載のインクジェット記録装置。
  15. 上記当接部材は、上記支柱と上記係合部から構成された取付部を複数有し、
    上記支持部材は、上記走査方向に上記開口を複数設けたことを特徴とする請求項13または14に記載のインクジェット記録装置。
  16. 上記当接部材は、突起を有し、
    上記支持部材は、上記突起が挿入される位置決め部を有することを特徴とする請求項14または15に記載のインクジェット記録装置。
  17. 上記突起は、複数の上記取付部の間に設けられ、
    上記位置決め部は、複数の上記開口の間に設けられたことを特徴とする請求項16に記載のインクジェット記録装置。
  18. 上記支持部材の上記開口は、
    上記係合部の大きさよりも開口幅の大きい第1開口と、
    上記第1開口に連続し、上記係合部の大きさよりも開口幅が小さく、上記支柱の大きさと開口幅が略同一の大きさの第2開口と、を有することを特徴とする請求項13乃至17のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  19. 上記第2開口は、上記第1開口から上記走査方向に形成されたことを特徴とする請求項18に記載のインクジェット記録装置。
  20. 上記当接部材は、上記搬送部よりも搬送向き上流側において上記支持部材に取り付けら
    れ、
    上記当接部材は、上記搬送向き下流側の上記当接部へ向かって上記プラテン側に傾斜して延びており、搬送されるシートを上記当接部へ案内する案内部を有することを特徴とする請求項12乃至19のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  21. 上記案内部は、上記搬送部近傍まで延びており、上記搬送向き上流側端は、上記搬送部の上記搬送向き下流側端よりも上記搬送向き上流側に位置することを特徴とする請求項20に記載のインクジェット記録装置。
  22. 上記当接部材は、上記支持部材側に設けられた規制部を更に有しており、上記当接部がシートを押圧する押圧方向において第1当接位置第2当接位置との間を移動可能に上記支持部材に支持され、
    上記第1当接位置では、上記係合部が上記支持部材と当接し、
    上記第2当接位置では、上記規制部が上記支持部材と当接することを特徴とする請求項13乃至19のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  23. 上記当接部材は、複数設けられ、上記走査方向に間隔をあけて上記支持部材に取り付けられたことを特徴とする請求項12乃至22のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  24. 上記プラテンは、上記記録部側に突出し、上記搬送向きへ延びる支持リブを有し、上記支持リブは、上記走査方向における上記当接部の間に配置され、上記支持リブの頂部は、上記当接部のシートと当接する上記プラテン側の端部よりも上記記録部側に位置することを特徴とする請求項12乃至23のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  25. 上記プラテンは、上記記録部との間隔が第1間隔の第1位置、及び当該第1間隔よりも上記記録部との間隔が大きい第2間隔の第2位置に移動可能に設けられており、
    上記プラテンを上記第1位置側へ付勢する付勢部材を備えた請求項24に記載のインクジェット記録装置。
  26. 上記第1位置は、上記支持リブの頂部が上記当接部の上記プラテン側の端部よりも上記記録部側に位置し、
    上記第2位置は、上記当接部の上記プラテン側の端部が上記支持リブの頂部より上記記録部側に位置することを特徴とする請求項25に記載のインクジェット記録装置。
  27. 上記当接部が弾性材料で形成されていることを特徴とする請求項12乃至26のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  28. 上記当接部は、上記搬送向き下流端が上記搬送向き上流端より上記プラテン側となる向きに傾斜して配置されたことを特徴とする請求項12乃至27のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  29. 上記当接部は、上記搬送向き上流端から上記搬送向き下流端に向かって、厚みが薄くなり、且つ、上記走査方向の長さが短くなることを特徴とする請求項12乃至28のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  30. 上記当接部材は、上記当接部と上記プラテンとの間隔が第3間隔の第3位置、及び当該第3間隔よりも上記当接部と上記プラテンとの間隔が大きい第4間隔の第4位置に移動可能に設けられており、
    上記当接部を上記第3位置側へ付勢する付勢部材を備えたことを特徴とする請求項24に記載のインクジェット記録装置。
  31. 上記第3位置は、上記当接部の上記プラテン側の端部が上記支持リブの頂部よりプラテン側に位置し、
    上記第4位置は、上記当接部の上記プラテン側の端部が上記支持リブの頂部より上記記録部側に位置することを特徴とする請求項30に記載のインクジェット記録装置。
  32. 上記当接部は、上記プラテン側に突出し、上記搬送向きへ延びる当接リブを有することを特徴とする請求項12乃至31のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  33. シートを搬送向きに搬送する搬送ローラと、
    上記搬送ローラにより搬送されたシートを支持するプラテンと、
    上記プラテンに支持されたシートにノズルからインク滴を吐出する記録ヘッドが搭載されたキャリッジと、
    上記キャリッジを移動可能に支持するガイドレールと、
    上記搬送向きにおいて上記ノズルと上記搬送ローラとの間でシートと当接する当接リブを有し、上記キャリッジの移動方向において間隔をあけて複数設けられた当接部材と、
    上記プラテンに設けられており、上記キャリッジ側に突出し、上記搬送向きへ延び、上記キャリッジの移動方向における上記当接リブの間に配置された支持リブと、
    上記ガイドレールに設けられた被係合部と、
    上記当接部材に設けられ、上記被係合部と係合する係合部と、を備え、
    上記係合部と上記被係合部との係合状態において、上記支持リブの頂部は、上記当接リブの上記プラテン側の端部よりも上記キャリッジ側に位置することを特徴とするインクジェット記録装置。
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