JP5948504B2 - ストレージシステム及びストレージシステムの制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、ストレージシステム及びストレージシステムの制御方法に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2007−286946号公報(特許文献1)がある。この公報は、HA(High Availability)構成の二つのストレージ装置のいずれにアクセスしても最新のデータにアクセス可能な計算機システムを開示している。
複数ボリュームによるActive−Active型HA構成では、プライマリボリュームとセカンダリボリューム(以下では論理ユニットと呼ぶこともある)のHAボリュームペアを、単一の論理ユニット(仮想論理ユニット)としてホスト計算機に提供する。さらに、複数ストレージ装置によるActive−Active型HA構成では、プライマリストレージ装置とセカンダリストレージ装置(以下では単に装置と呼ぶこともある)のHAストレージ装置ペアを、単一のストレージ装置(仮想ストレージ装置)として、ホスト計算機に提供する。
複数の論理ユニットを、単一の仮想論理ユニットとしてホスト計算機に提供する場合、ホスト計算機が仮想論理ユニットにアクセスするための複数のパスが存在する。ホスト計算機は、仮想論理ユニットへのアクセスに使用するパスを決定するために、仮想ストレージ装置に対して、仮想論理ユニットに対応付けられた全ポートの状態の通知を要求する。要求は、例えば、SCSI(Small Computer System Interface)におけるREPORT TARGET PORT GROUPSコマンドを使用する。
複数のストレージ装置を単一の仮想ストレージ装置としてホスト計算機に提供する場合、ポート状態通知要求を受けたストレージ装置は、自装置が有するポートの状態と合わせて、自装置とHAストレージ装置ペアを構成する他装置(以下では単に他装置と呼ぶこともある)が有するポートの状態も応答する必要がある。
しかし、例えばストレージ装置間で通信障害が発生した場合、ストレージ装置は、他装置が有するポートの状態を知ることができない。そのため、ポート状態通知要求への一方のストレージ装置からの応答と他方のストレージ装置からの応答に、矛盾が生じる可能性がある。仮想ストレージ装置を構成する全てのストレージ装置間で整合している必要がある。
本発明の一態様は、互いに通信可能な第1ストレージ装置と第2ストレージ装置とを含む複数ストレージ装置をもとに仮想ストレージ装置をホスト計算機に提供する、ストレージシステムである。前記第1ストレージ装置は、第1論理ユニットを提供し、前記第1論理ユニットに対応付けられている第1ポートと、前記第1ポートの状態の情報を含む第1ポート管理情報と、を含む。前記第2ストレージ装置は、第2論理ユニットを提供し、前記第2論理ユニットに対応付けられている第2ポートと、前記第2ポートの状態の情報を含む第2ポート管理情報と、を含む。前記第1論理ユニット及び前記第2論理ユニットは、一つの仮想論理ユニットとして前記ホスト計算機に提供される。前記第1ストレージ装置は、前記ホスト計算機からの前記仮想論理ユニットを指定したポート状態の問い合わせに対して、前記第1ポートの状態が前記第1ポート管理情報により示される状態であり、前記第2ストレージ装置が前記ポート状態の問い合わせに対して応答不可であることを示す応答を、前記ホスト計算機に返す。前記第2ストレージ装置は、前記ホスト計算機からの前記仮想論理ユニットを指定したポート状態の問い合わせに対して、応答を返さない。
本発明の一態様によれば、Active−Active型HA構成を有するストレージシステムにおいて、ポートの状態についての問い合わせに対して適切な応答を返すことができる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。以下の説明は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。各図において共通の構成については同一の参照符号が付されている。
金融系の基幹システムなど、極めて高い可用性(サービス継続性)が求められる情報システムにおいては、RAID(Redundant Array of Independent (or Inexpensive) Disks)等の技術による高信頼化方法に加え、HA(High Availability)構成が用いられている。
HA構成は、二重化された系を有し、障害発生時には自動的に故障した系を切り離し、正常な系のみを用いて動作を継続するための自動障害回復機能を備える。特に、現在では、リソースの有効活用及び負荷分散の観点から、全ての系を稼動系として運用するActive−Active型HA構成が注目を集めている。
現在ストレージコントローラの二重化による単一の装置内でのActive−Active型HA構成が存在する。一方で、Disaster Recoveryの観点から、ストレージ装置の二重化によるActive−Active型HA構成に対する要求が強くなると予想される。
ストレージ装置の二重化によるActive−Active型HA構成は、二つのストレージ装置(物理ストレージ装置)からなるHAストレージ装置ペアを、単一の仮想ストレージ装置として、ホスト計算機に提供する。ストレージ装置の二重化によるHA構成は、さらに、二つのストレージ装置のそれぞれが提供する論理ユニットのペアを、単一の仮想論理ユニットとしてホスト計算機に提供する。ホスト計算機は、仮想論理ユニットにアクセスするため、論理ユニットペアのいずれのパスも使用することができる。
例えば、同じデータセンタ内に存在する複数のストレージ装置によるActive−Active型HA構成において、ホスト計算機から仮想論理ユニット(仮想論理ユニットを構成する異なる論理ユニット)へのアクセス時間は、使用するパスに因らず、ほぼ同等となる。そのため、ホスト計算機が、仮想論理ユニットへのアクセスを行う際に使用するパスによる性能上の影響はほとんどない。
一方、Disaster Recoveryの観点からは、Active−Active型HA構成の複数のストレージ装置は、互いに距離を置いて遠隔地に配置することが望ましい。遠隔地のデータセンタ間の複数のストレージ装置によるHA構成においては、使用するパスによって、ホスト計算機から仮想論理ユニットへのアクセス時間が大きく異なる。
例えば、一方のパスはホスト計算機から近距離に存在するストレージ装置が有する論理ユニットに対応付けられているため、当該パスを使用した仮想論理ユニットへのアクセス時間が短い。他方のパスは、ホスト計算機から100km以上離れた遠隔地に存在するストレージ装置が有する論理ユニットに対応付けられているため、当該パスを使用した仮想論理ユニットへのアクセス時間は長い。
このような環境では、ストレージ装置がパス(ポート)に使用優先度を設定することが可能な非対称Active−Active型HA構成の適用が望ましい。この構成を、ALUA(Asymmetric Logical Unit Access)構成と呼ぶ。ALUA構成を用いることにより、ホスト計算機は遅延の少ないパスを優先的に使用することが可能となり、性能と可用性を両立させることができる。
具体的には、ホスト計算機が仮想論理ユニットに対して発行するREPORT TARGET PORT GROUPSコマンドに対して、ストレージ装置が当該仮想論理ユニットに対応付けられたポートが含まれるポートグループ(PG)の状態(PG状態)を応答することによりALUA構成が実現される。設定されるPG状態は、例えば、「優先」「非優先」、を含む。ホスト計算機は、「優先」状態のポートグループ(パス)を、「非優先」のポートグループ(パス)よりも優先的に使用する。
仮想ストレージ装置は、ホスト計算機からは単一のストレージ装置に見えていなければならない。REPORT TARGET PORT GROUPSコマンドがいずれのストレージ装置に発行されるかは、ホスト計算機に依存している。当該コマンドへの応答は、仮想ストレージ装置を構成するストレージ装置間で整合している必要がある。以下においては、当該応答整合性の問題を解決するストレージシステムを説明する。
本実施例は、複数のストレージ装置でALUA構成を実現する方法を説明する。図1は本実施例の情報システムの概要を示す。ストレージ装置30a、30bは、HAストレージ装置ペアを構成しており、ホスト計算機20には、単一の仮想ストレージ装置70に見えている。
論理ユニット(LUと記載することもある)60a、60bは、HAペア(HA論理ユニットペア)を構成しており、ホスト計算機20には、単一の仮想論理ユニット61に見えている。ポート37a、37bは、それぞれ論理ユニット60a、60bに対応付けられている。ホスト計算機20には、仮想論理ユニット61に対応付けられているように見える、つまり、ホスト計算機20が保持するマッピング情報は、仮想論理ユニット61にポート37a、37bを対応付けている。
ホスト計算機20から仮想論理ユニット61に対して発行されたPEPORT TARGET PORT GROUPSコマンドを、例えばストレージ装置30aが受信した場合、ストレージ装置30aは、ストレージ装置30bに対し、ポート37bが含まれるポートグループのPG状態を通知するよう要求する。この通知要求が失敗した場合、ストレージ装置30aが、論理ユニットペア管理テーブル111を参照し、自装置30aの論理ユニット60aのI/Oの可不可の状態を確認する。
ポートグループは、仮想ストレージ装置70を構成するストレージ装置30a、30bが有する全てのポートを分割して形成されるグループである。ポートグループは、1又は複数のポートで構成されている。以下に説明する例において、ポートグループは、単一のストレージ装置のポートからなる。
自装置30aの論理ユニット60aに「I/O可能」に相当する状態が付与されている場合、ストレージ装置30aは、ポート37aが含まれるポートグループの状態については、PG状態管理テーブル114に記載されたPG状態を、ホスト計算機20に対して応答する。
ポート37bが含まれるポートグループの状態については、「応答不可」に相当するPG状態を、ホスト計算機20に対して応答する。当該応答により、ホスト計算機20は、ポート37bへアクセスできないと認識する。当該応答は、ポート37bについての一切の情報を示さないことで「応答不可」に相当するPG状態を応答してもよい。
自装置30aの論理ユニット60aに「I/O不可」に相当するステータスが付与されている場合、ストレージ装置30aは、ホスト計算機20に対して、PEPORT TARGET PORT GROUPSコマンドに対する応答を返さない。
この構成により、ストレージ装置30a、30b間の通信に障害が発生した場合においても、ホスト計算機20からのPEPORT TARGET PORT GROUPSコマンドに対して、ストレージ装置30a、30b間で整合性の取れた応答を行うことができる。これにより、複数ストレージ装置からなるALUA構成を実現できる。
特に、Disaster Recoveryのため、100kmを越えるような遠隔地に存在するデータセンタのストレージ装置でHA構成を組んでいるユーザに対しては、ALUA構成により、高可用且つ、高性能なシステムを提供できる。さらに、複数の仮想サーバが複数のホスト計算機で稼動する様なユーザに対しては、複数のストレージ装置に対してそれぞれの仮想サーバからアクセス可能になるため、システムリソースの有効活用可能なシステムを提供できる。
図2は、本実施例におけるストレージ装置30を備える情報システム1の構成例を示す。以下の説明において、ホスト計算機20はいずれか一つ又は複数ホスト計算機を示す。この点は、ストレージ装置30、論理ユニット60、ポート37等の他の構成要素について同様である。
情報システム1は、管理サーバ10、ホスト計算機20a、20b、ストレージ装置30a、30b、及び外部装置40を備える。図2は、一台の管理サーバ10、2台のホスト計算機20a、20b、2台のストレージ装置30a、30bを示すが、これら装置の数は限定されない。
ホスト計算機20a、20b、ストレージ装置30a、30b、及び外部装置40は、データ通信線51を解して相互に接続される。また、管理サーバ10は、ホスト計算機20a、20b、ストレージ装置30a、30bに機器制御線50を介して接続される。
管理サーバ10は、二次記憶装置11、プロセッサであるCPU12、主記憶装置であるメモリ13、入力装置14、出力装置である表示装置15、及びインタフェース(I/F)16を備える。これらは、内部ネットワークによって相互に接続される。
ホスト計算機20は、二次記憶装置21、プロセッサであるCPU22、主記憶装置であるメモリ23、入力装置24、出力装置である表示装置25、I/F26、及びポート27を備える。これらは、内部ネットワークによって相互に接続される。
CPU22は、メモリ23に格納されるプログラムを実行することによって、各種処理を行う。例えば、CPU22は、ストレージ装置30にI/O要求を送信することによって、当該ストレージ装置30によって提供される論理ユニットにアクセスする。
ストレージ装置30a、30bは、それぞれ、ストレージコントローラ31、及びディスクドライブ39を備える。ディスクドライブ39は、ホスト計算機20(ホスト計算機20a、20bの任意の一つ)から書き込み要求されたデータを記憶する。
ストレージコントローラ31は、ストレージ装置30(ストレージ装置30a、30bの任意の一つ)の全体を制御する。例えば、ストレージコントローラ31は、ディスクドライブ39からのデータの読み出しを制御する。ストレージコントローラ31は、ディスクドライブ39の記憶領域を、1つ以上の論理ユニットとしてホスト計算機20に提供する。ホスト計算機20から論理ユニットや装置の情報の要求を受けると、ストレージコントローラ31は、ストレージ装置ID及び論理ユニットIDを仮想ストレージ装置ID及び仮想論理ユニットIDに変換し、ホスト計算機20に提供する。
ストレージコントローラ31は、プロセッサ32、メモリ33、制御メモリ34、キャッシュメモリ35、I/F36、ポート37、及びディスク制御部38を備える。これらは、内部ネットワークにて相互に接続される。
プロセッサ32は、メモリ33又は制御メモリ34に格納されるプログラムを実行することによって各種処理を行う。メモリ33は、プロセッサ32によって実行されるプログラム及びプロセッサ32によって必要とされる情報等を格納する。メモリ33及び制御メモリ34は区別されていなくともよい。キャッシュメモリ35は、ディスクドライブ39へ書き込まれるデータ及びディスクドライブ39から読み出されるデータを一時的に格納する。
ポート37は、ホスト計算機20又は他方のストレージ装置30との接続に用いられる。本例は、ポート37として、SCSIを上位プロトコルとしたファイバチャネルI/Fに対応したポートを想定する。SCSIを上位プロトコルとしたIPネットワークI/Fなど、ネットワークI/Fに対応した他の種類のポートであってもよい。
なお、本例は、ポート37として物理ポートを説明するが、NPIV(N_Port ID Virtualization)等の技術を用いて仮想化された、仮想ポートであってもよい。
ディスク制御部38は、ディスクドライブ39へのデータの書き込み及びディスクドライブ39からのデータの読み出しを制御する。ディスクドライブ39の記憶領域は、一つ以上の論理ユニット60としてストレージ装置30に提供される。外部装置40は、例えば装置間通信障害が発生した場合などに、各ストレージ装置30が正常に稼働しているかを確認するために用いられる。
ストレージ装置30a、30bは、装置間データ通信線52を介して相互に接続される。1本の装置間データ通信線52のみが図示されているが、複数の通信線が存在してもよい。例えば、ストレージ装置30aからストレージ装置30bへデータ通信を行うデータ通信線と、ストレージ装置30aからストレージ装置30bへデータ通信を行うデータ通信線が含まれる。
次に、本例の情報システム1における処理の概要を説明する。本例の情報システム1は、複数のストレージ装置30(物理ストレージ装置30)を単一のストレージ装置(仮想ストレージ装置70)としてホスト計算機20に提供し、さらに、複数の論理ユニット(実論理ユニット)60を単一の論理ユニット(仮想論理ユニット)61としてホスト計算機20に提供する。ホスト計算機20に対し、仮想ストレージ装置70、及び仮想論理ユニット61を提供する具体的な手段については、図7を参照して後述する。
図3Aは、各ホスト計算機20のメモリ23が格納している情報の例を示す。メモリ23は、CPU22によって実行されるプログラム及びCPU22によって必要とされる情報等を格納している。図3Aに示すように、メモリ23は、パス定義テーブル100、パス制御プログラム101、アプリケーションプログラム102、及びOS103を格納している。
パス定義テーブル100は、ストレージ装置30の論理ユニット60へのアクセスに使用されるパスに関する情報を示す。パス定義テーブル100については、図4Aを参照して後述する。
パス制御プログラム101は、ストレージ装置30の論理ユニット60へのアクセスに使用されるパスを制御する。パス制御プログラム101は、パス定義テーブル100を参照して、パスを制御する。
アプリケーションプログラム102は、各種処理を実行する。例えば、アプリケーションプログラム102は、データベースの機能又はWebサーバ機能を提供する。OS103は、ホスト計算機20の処理の全体を制御する。
図3Bは、各ストレージ装置30の制御メモリ34が格納している情報の例を示す。制御メモリ34は、プロセッサ32によって実行されるプログラム及びプロセッサ32によって必要とされる情報等を格納する。制御メモリ34は、例えば、ストレージ装置ペア管理テーブル110、論理ユニットペア管理テーブル111、自装置マッピング管理テーブル112、他装置マッピング管理テーブル113、及びPG状態管理テーブル114を格納している。
制御メモリ34は、さらに、入出力処理プログラム115、装置間通信制御プログラム116、論理ユニットペア状態管理プログラム117、マッピング状態管理プログラム118、ポート状態設定プログラム119、ポート状態確認プログラム120、及びID変換プログラム121を格納している。
ストレージ装置ペア管理テーブル110は、ストレージ装置30からなるHAストレージ装置ペアを管理するための情報である。HAストレージ装置ペアは、二つのストレージ装置から形成され、ホスト計算機20には、HAストレージ装置ペアに対応する一つの仮想ストレージ装置70が提供される。ストレージ装置ペア管理テーブル110については、図5Aを参照して後述する。
論理ユニットペア管理テーブル111は、ストレージ装置30a、30bのそれぞれから提供される論理ユニット60からなるHA論理ユニットペアを管理するための情報である。HA論理ユニットペアは、二つの論理ユニットから形成され、ホスト計算機20には、HA論理ユニットペアに対応する一つの仮想論理ユニット61が提供される。論理ユニットペア管理テーブル111については、図5Bを参照して後述する。
自装置マッピング管理テーブル112、他装置マッピング管理テーブル113、及びPG状態管理テーブル114は、ストレージ装置30によって提供される論理ユニット60に対応付けられたポート37の情報を管理するための情報である。自装置マッピング管理テーブル112、他装置マッピング管理テーブル113、及びPG状態管理テーブル114については、それぞれ、図5C、図5D及び図5Eを参照して後述する。
入出力処理プログラム115は、ホスト計算機20から受信したI/O要求を処理する。装置間通信制御プログラム116は、ストレージ装置30間で制御情報やユーザデータの送受信を制御する。
論理ユニットペア状態管理プログラム117は、仮想論理ユニット61を構成する論理ユニット60(HA論理ユニットペア)のペア状態を管理する。論理ユニットペア状態管理プログラム117は、論理ユニット60のペアの同期がしているか否かを判定し、判定結果を論理ユニットペア管理テーブル111に格納する。
同期しているペアにおいて、一方の論理ユニットにおける更新毎に、他方の論理ユニットに反映される。論理ユニットペア状態管理プログラム117は、論理ユニット60へのI/Oが可能か否かを判定し、判定結果を論理ユニットペア管理テーブル111のLU状態(自装置)カラム516に格納する。
マッピング状態管理プログラム118は、論理ユニット60とポート37のマッピングを管理し、結果を自装置マッピング管理テーブル112及び他装置マッピング管理テーブル113に格納する。
ポート状態設定プログラム119は、ストレージ装置30の管理者からの指示、又はストレージ装置30の状態を基に、ポート37が属するポートグループの状態をPG状態管理テーブル114に格納する。
ポート状態確認プログラム120は、ホスト計算機20から受けたポート状態通知要求に対し、対象となるポート37の状態を取得し、ホスト計算機20に応答を行う。本例において、ポート37の状態は、当該ポート37が属するPG状態に一致する。
具体的には、ポート状態確認プログラム120は、PEPORT TARGET PORT GROUPSコマンドが指定する仮想論理ユニット61が対応付けられている自ストレージ装置30及び他ストレージ装置30のポート37が属するポートグループの状態を、ホスト計算機20に応答する。
ID変換プログラム121は、ストレージ装置ID及び論理ユニットIDを、それぞれ仮想ストレージ装置ID及び仮想論理ユニットIDに変換し、ホスト計算機20に提供する。ID変換プログラム121は、ホスト計算機20から受けた仮想ストレージ装置ID及び仮想論理ユニットIDを、それぞれストレージ装置ID及び論理ユニットIDに変換する。
図4Aは、ホスト計算機20のメモリ23に格納されるパス定義テーブル100の構成例を示す。パス定義テーブル100は、仮想論理ユニット61にアクセス可能なパスを管理する。
パス定義テーブル100は、仮想ストレージ装置IDカラム401、仮想LU IDカラム402、パス1カラム403及びパス2カラム404を有する。さらに、パス1カラム403、パス2カラム404は、それぞれ、ポートIDカラム421、431、PG IDカラム422、432及びPG状態カラム423、433を有する。
仮想ストレージ装置カラムID401は、ホスト計算機20がアクセスを行う仮想ストレージ装置の、情報システム1内で一意の識別子を格納する。仮想LU IDカラム402は、ホスト計算機20がアクセスを行う仮想論理ユニット61の、情報システム1内で一意の識別子を格納する。パス1カラム403及びパス2カラム404は、それぞれ、仮想論理ユニット61にアクセス可能な一つのパスを示す。本例においては、二つのパスの情報のみが示されている。
ポートIDカラム421、431は、仮想論理ユニット61に対応付けられたポート37の識別子を示す。PG IDカラム422、432は、ポート属するポートグループの識別子を示す。ポートID、PG IDは、情報システム1内の一意である。PG状態カラム423、433は、ポートが属するポートグループの状態を示す。
パス制御プログラム101は、ストレージ装置30a、30bに、PG状態カラム423、433に格納する値を要求し、受信した値を格納する。図4Bは、PG状態の定義例を示す。「PG状態」カラムは、ホスト計算機20からの要求に対するストレージ装置30からの応答が示すPG状態を示す。図4Bの例において、「Active/Optimized」は、ALUA構成における優先ポートを示し、「Active/Non−Optimized」はALUA構成における非優先ポートを示す。優先ポート及び非優先ポートは運用ポートであり、ホスト計算機20は、優先ポートを優先して使用して仮想論理ユニット61にアクセスする。
「Standby」は、待機ポートを示す。運用ポートで障害発生すると、当該運用ポートから待機ポートに切り替えられる。「Unavailable」は、使用不可ポートを示し、「Offline」は、応答不可ポートを示す。
ストレージ装置30は、優先ポート及び非優先ポートへのリード/ライトアクセス及び状態情報の要求に応答する。状態情報の要求は、例えば、INQUIRYコマンドやPEPORT TARGET PORT GROUPSコマンドである。
ストレージ装置30は、待機ポート及び使用不可ポートへのリード/ライトアクセスを受け付けないが、状態情報の要求を受け付け、ホスト計算機20に応答を返す。ストレージ装置30は、応答不可ポートへの一切の要求を受け付けない、つまり、ホスト計算機20に対して応答を返さない。
なお、上記状態の一部のみが設定されていてもよい。例えば、「Standby」、「Unavailable」は、通常のActive−Active型HA構成の運用においては、積極的に設定されることは少ない。
図5Aは、ストレージ装置30の制御メモリ34に格納されるストレージ装置ペア管理テーブル110の構成例を示す。ストレージ装置ペア管理テーブル110は、仮想ストレージ装置IDカラム501、ストレージ装置ID(自装置)カラム502、ストレージ装置ID(他装置)カラム503を有する。
仮想ストレージ装置IDカラム501は、ホスト計算機20がアクセスを行う仮想ストレージ装置70の、情報システム1内で一意の識別子であり、HAストレージ装置ペアを構成するストレージ装置間で共通の値が格納される。
ストレージ装置ID(自装置)カラム502は、仮想ストレージ装置70の構成要素である自装置の識別子を格納する。ストレージ装置ID(他装置)カラム503は、仮想ストレージ装置70の構成要素である他装置の識別子を格納する。ストレージ装置ID(自装置)カラム502、及びストレージ装置ID(他装置)カラム503は、情報システム1内で一意の識別子である。
ストレージ装置30は、ストレージ装置ID(他装置)カラム503に格納された値を確認することにより、自装置とHAストレージペアを構成するストレージ装置30のIDを取得することができる。
図5Bは、ストレージ装置30の制御メモリ34に格納される論理ユニットペア管理テーブル111の構成例を示す。論理ユニットペア管理テーブル111は、仮想LU IDカラム511、LU ID(自装置)カラム512、LU ID(他装置)カラム513、ペア状態カラム514、プライマリLU IDカラム515、LU状態(自装置)カラム516を有する。
仮想LU IDカラム511は、ホスト計算機20がアクセスを行う仮想論理ユニット61の識別子を格納する。LU ID(自装置)カラム512は、仮想論理ユニット61の構成要素である自装置30内の論理ユニットの識別子を示す。LU ID(他装置)カラム513は、仮想論理ユニット61の構成要素である他装置30内の論理ユニットの識別子を示す。
ペア状態カラム514は、仮想論理ユニット61を構成するHA論理ユニットペアの状態を示す。例えば、「Duplex」は、仮想論理ユニット61を構成する論理ユニット60間の同期が取れている(論理ユニット60が同一のユーザデータを格納している)ことを示す。「Suspend」は、仮想論理ユニット61を構成する論理ユニット60間の同期が取れていないことを示す。例えば、ストレージ装置間通信障害により、同期が妨げられる。
プライマリLU IDカラム515は、HA論理ユニットペアにおいて、片方の論理ユニット60のみで運用を行う場合に優先的に使用する論理ユニット60の識別子を示す。例えば、ストレージ装置間通信障害が発生した場合に、プライマリLU IDが示す論理ユニット60が優先的に使用される。
LU状態(自装置)カラム516は、仮想論理ユニット61を構成する論理ユニット60のうち、自装置の論理ユニット60が「I/O可能」であるか、若しくは「I/O不可」であるかを示すLU状態を示す。
論理ユニットペア状態管理プログラム117は、仮想論理ユニット61を構成する論理ユニット60(HA論理ユニットペア)のペア状態を管理する。論理ユニットペア状態管理プログラム117は、さらに、論理ユニット60のペアの同期がしているか否かを判定し、判定結果を論理ユニットペア管理テーブル111に格納する。同期しているペアにおいて、一方の論理ユニット60における更新毎に、他方の論理ユニット60に反映される。
仮想LU IDカラム511、LU ID(自装置)カラム512、LU ID(他装置)カラム513、プライマリLU IDカラム515、の値は、例えば管理者の指示に従って、予め設定されている。
以下において、図5Bの構成図及び図6のフローチャートを参照しつつ論理ユニットペア管理テーブル111の更新を説明する。ストレージ装置30a、30bは、ストレージ装置30a、30b間の通信障害を監視する(SP51)。ストレージ装置30a、30b内での障害又は装置間データ通信線52におけるストレージ装置30a、30b間の通信における障害により、HA論理ユニットペアの同期が取れなくなることがある。それを検知した論理ユニットペア状態管理プログラム117は、対応するエントリにおけるペア状態カラム514の値を、「Duplex」から「Suspend」に変更する(SP52)。
装置間データ通信線52の状態及び他装置30からの応答を監視することで、各HA論理ユニットペアの同期状態を確認できる。HA論理ユニットペアの同期が回復した場合、論理ユニットペア状態管理プログラム117は、対応するエントリにおけるペア状態カラム514の値を、「Suspend」から「Duplex」に変更する。
論理ユニットペア状態管理プログラム117は、論理ユニット60へのI/Oが可能か否かを判定し、判定結果を論理ユニットペア管理テーブル111のLU状態(自装置)カラム516に格納する。例えば、自装置30内の障害により論理ユニット60への適正なアクセスができない場合、当該論理ユニット60のLU状態は、「I/O不可」である。
装置間データ通信線52におけるストレージ装置30a、30b間の通信における障害等によりHA論理ユニットペアの同期が取れない場合、論理ユニットペア状態管理プログラム117は、プライマリLU IDカラム515を参照する(SP53)。
論理ユニットペア状態管理プログラム117は、「Suspend」のエントリにおいて、プライマリLU IDカラム515が自装置30のLU IDを含む場合(SP53YES)、LU状態(自装置)カラム516の値を「I/O可能」に維持する(SP54)。「Suspend」のエントリにおいて、プライマリLU IDカラム515が他装置30のLU IDを含む場合(SP53:NO)、LU状態(自装置)カラム516の値を「I/O不可」に変更する(SP55)。
このように、プライマリLU IDカラム515及びLU状態(自装置)カラム516は、それぞれ、非同期状態におけるポート(論理ユニット/ストレージ装置)の優先度を示している。プライマリLU IDカラム515により、ストレージ装置30a、30bはLU状態を決定することができる。
図5Cは、ストレージ装置30の制御メモリ34に格納される自装置マッピング管理テーブル112の構成例を示す。自装置マッピング管理テーブル112は、自装置内に存在する論理ユニット60に関するマッピング情報を格納する。
自装置マッピング管理テーブル112は、LU IDカラム521、ポートIDカラム522、PG IDカラム523を有する。LU IDカラム521は、自装置内に存在する論理ユニット60の識別子を格納する。ポートIDカラム522は、論理ユニット60に対応付けられたポート37の識別子を示す。PG IDカラム523は、ポート37の属するポートグループの識別子を示す。
図5Dは、ストレージ装置30の制御メモリ34に格納される他装置マッピング管理テーブル113の構成例を示す。他装置マッピング管理テーブル113は、自装置とHAストレージ装置ペアを構成している他装置30内に存在する論理ユニット60に関するマッピング情報を格納する。
他装置マッピング管理テーブル113は、LU IDカラム531、ポートIDカラム532、PG IDカラム533を有する。LU IDカラム531は、自装置30とHAストレージ装置ペアを構成している他装置30内に存在する論理ユニット60の識別子を示す。ポートIDカラム532は、論理ユニット60に対応付けられたポート37の識別子を示す。PG IDカラム533は、ポート37の属するポートグループの識別子を示す。
マッピング状態管理プログラム118が自装置マッピング管理テーブル112を変更した場合、装置間通信制御プログラム116は、HAストレージ装置ペアを構成する他装置30に対して、変更内容を通知する。変更内容を受信した他装置30のマッピング状態管理プログラム118は、受信した内容に沿って、他装置マッピング管理テーブル113を更新する。
ストレージ装置30は、自装置マッピング管理テーブル112を更新した際に、他装置30に変更内容を通知しなくともよい。他装置30のマッピング情報を参照したい場合は、その都度、装置間通信制御プログラム116が他装置30に対してマッピング情報の通知要求を行う。マッピング状態管理プログラム118は、当該通知要求の応答を他装置マッピング管理テーブル113に格納する。なお、本例において一つのLU IDに一つのポートIDが対応付けられているが、一つの論理ユニット60に対して複数のポート37が対応付けられていてもよい。
図5Eは、ストレージ装置30の制御メモリ34に格納されるPG状態管理テーブル114の構成例を示す。PG状態管理テーブル114は、PG IDカラム541、ポートグループを管理しているストレージ装置30(自装置又他装置)を示す装置情報カラム542、自装置30で管理されているポートグループの状態を示すPG状態カラム543を有する。PG状態カラム543の値は、管理者によって予め設定されている。又は、ストレージ装置30が自動的にPG状態カラム543の値を決定する。この点は後述する。
図7は、ホスト計算機20に対し、仮想ストレージ装置70、及び仮想論理ユニット61を提供する手段を示す概要図である。ホスト計算機20が、例えばSCSIのINQUIRYコマンドを用いて、ストレージ装置30a(ストレージ装置ID:SN−a)に対して、ストレージ装置IDの通知を要求した場合、当該要求を受領したストレージ装置30aは、ストレージ装置ペア管理テーブル110を参照し、仮想ストレージ装置IDカラム501から取得した値(仮想ストレージ装置ID:SN−c)を、ホスト計算機20に応答する。
仮想ストレージ装置IDカラム501の値は、HAストレージ装置ペアを構成するストレージ装置30a、及び30bで共通であり、当該ストレージ装置ID要求の応答は、当該ストレージ装置ID要求が発行されたストレージ装置によらず共通となる。これにより、HAストレージ装置ペアを構成するストレージ装置30a、及び30bを、単一の仮想ストレージ装置70としてホスト計算機に提供する。
同様に、ホスト計算機20が、例えばSCSIのINQUIRYコマンドを用いて、ストレージ装置30に対して、論理ユニットIDの通知を要求した場合、当該要求を受領したストレージ装置30は、論理ユニットペア管理テーブル111を参照し、仮想LU IDカラム511から取得した値(仮想LU ID:Vol−3)を、ホスト計算機20に応答する。
仮想LU IDカラム501の値は、HAストレージ装置ペアを構成するストレージ装置30a、及び30bで共通であり、当該LU ID要求の応答は、当該ストレージ装置ID要求が発行されたストレージ装置によらず共通となる。これにより、HAボリュームペアを構成する論理ユニット60a、及び60bを、単一の仮想論理ユニット61としてホスト計算機に提供する。
図8は、ストレージ装置30における、ホスト計算機20から発行されたポート状態通知要求に対する応答内容を決定するためのフロー図である。ストレージ装置30は、ホスト計算機20からの仮想論理ユニット61を指定した要求に対して、図4Bに示すPG状態の一つを選択する。
本例は、ホスト計算機20から発行されるポート状態通知要求の一例として、SCSIにおけるREPORT TARGET PORT GROUPSコマンドを説明する。
ステップSP1において、ストレージ装置30aは、ホスト計算機20から仮想論理ユニット61に対して発行されたREPORT TARGET PORT GROUPSコマンドを、受信する。
ステップSP2において、ストレージ装置30aのポート状態確認プログラム120は、当該REPORT TARGET PORT GROUPSコマンドに含まれ、当該REPORT TARGET PORT GROUPSコマンドの対象となる仮想論理ユニット61の仮想LU IDを取得する。
ステップSP3において、ストレージ装置30aのポート状態確認プログラム120は、自装置30aの論理ユニットペア管理テーブル111を参照し、当該仮想LU IDが示す仮想論理ユニット61のペア状態の情報を、ペア状態カラム514から取得する。
当該ペア状態が、Duplex状態である場合(SP3:NO)、ポート状態確認プログラム120は、ステップSP4を実行する。当該ペア状態がSuspend状態である場合(SP3:YES)、ポート状態確認プログラム120は、ステップSP7を実行する。
ステップSP4において、ポート状態確認プログラム120は、自装置30aの装置間通信制御プログラム116を起動する。装置間通信制御プログラム116は、HAストレージ装置ペアを構成する他装置30bに対し、当該仮想LU IDを送信し、当該仮想LU IDに対応するPG状態の通知を要求する。
当該通知要求を受け取ったストレージ装置30bは、ポート状態確認プログラム120を起動する。ストレージ装置30bのポート状態確認プログラム120は、自装置30bの論理ユニットペア管理テーブル111を参照し、当該仮想LU IDと対応する自装置30bのLU IDを、LU IDカラム512から取得する。
次にポート状態確認プログラム120は、自装置30bの自装置マッピング管理テーブル112を参照し、取得したLU IDと対応するPG IDを、PG IDカラム523から取得する。次にポート状態確認プログラム120は、自装置30bのPG状態管理テーブル114を参照し、当該PG IDに対応するPG状態の情報を、PG状態カラム543取得する。
次にポート状態確認プログラム120は、自装置30bの装置間通信制御プログラム116を起動する。装置間通信制御プログラム116は、当該PG状態を、ストレージ装置30aに送信する。
ステップSP5において、ストレージ装置30aのポート状態確認プログラム120は、他装置30bから、PG状態の情報を受信する。
ステップSP6において、ストレージ装置30aのポート状態確認プログラム120は、ストレージ装置30bと同様の方法で、自装置30aにおいて当該仮想LU IDに対応するPG状態の情報を、PG状態管理テーブル114のPG状態カラム543から取得する。
ポート状態確認プログラム120は、自装置30aの論理ユニットペア管理テーブル111を参照し、当該仮想LU IDに対応する自装置30aのLU IDをLU ID(自装置)カラム512から取得し、他装置30bのLU IDを、LU ID(他装置)カラム513から取得する。
ポート状態確認プログラム120は、自装置30aの自装置マッピング管理テーブル112を参照し、自装置30aのLU IDに対応するPG IDを、PG IDカラム523から取得する。さらに、ポート状態確認プログラム120は、他装置マッピング管理テーブル113を参照し、他装置30bのLU IDに対応するPG IDを、PG IDカラム533から取得する。
次にポート状態確認プログラム120は、REPORT TARGET PORT GROUPSコマンドに対する応答として、当該仮想LU IDに対応する自装置30aのPG ID及びPG状態の組合せと、他装置30bのPG ID及びPG状態の組合せを、ホスト計算機20に送信する。これにより、ペア状態が同期状態の場合に、適切にポート状態(PG状態)をホスト計算機20に返すことができる。
ステップSP7において、ストレージ装置30aのポート状態確認プログラム120は、自装置30aの論理ユニットペア管理テーブル111を参照し、当該仮想LU IDに対応する自装置のLU状態を、LU状態(自装置)カラム516から取得する。当該LU状態が、「I/O可能」である場合(SP7:YES)、ポート状態確認プログラム120は、ステップSP8を実行する。当該LU状態が、「I/O不可」である場合(SP7:NO)、ポート状態確認プログラム120は、ステップSP9を実行する。
ステップSP8において、ポート状態確認プログラム120は、自装置30aの論理ユニットペア管理テーブル111を参照し、当該仮想LU IDと対応する自装置のLU IDを、LU ID(自装置)カラム512から取得する。
次にポート状態確認プログラム120は、自装置30aの自装置マッピング管理テーブル112を参照し、当該LU IDaと対応するPG IDを、PG IDカラム523から取得する。次にポート状態確認プログラム120は、自装置30aのPG状態管理テーブル114を参照し、PG状態をPG状態カラム543から取得する。
次にポート状態確認プログラム120は、自装置30aの他装置マッピング管理テーブル113を参照し、他装置30bのLU IDと対応する他装置30bのPG IDを、PG IDカラム533から取得する。
次にポート状態確認プログラム120は、当該REPORT TARGET PORT GROUPSコマンドに対する応答として、当該仮想LU IDに対応する自装置30aのPG ID及びPG状態の組合せと、他装置30bのPG ID及びPG状態の組合せとを、ホスト計算機20に送信する。このとき応答される他装置30bのPG状態は、当該ポートグループを介した全ての通信が不可であることを示す、「Offline」である。
本ステップではストレージ装置30、30b間の通信が不可であるため、ホスト計算機20に通知する他装置30bのPG IDは、実際に他装置30bのLU IDに対応づけられているPG IDとは異なる可能性がある。ステップSP8は、他装置30bのポートグループの状態はホスト計算機20に「Offline」であると、ホスト計算機20に通知する。これにより、ホスト計算機20から当該仮想論理ユニット61へのアクセスは、当該ポートグループに属するポート37を使用することがなく、実運用上の問題を防ぐことができる。
ステップSP9において、ストレージ装置30aのポート状態確認プログラム120は、当該REPORT TARGET PORT GROUPSコマンドに対する応答を行わない。ホスト計算機20は、一定の時間以内にストレージ装置30からの応答がなかった場合、当該REPORT TARGET PORT GROUPSコマンドの発行に用いたポート37は使用不可能な状態になっていると判定する。ホスト計算機20は、別のポート37を用いて改めてREPORT TARGET PORT GROUPSコマンドを発行する。
上記ステップSP8及びSP9により、ペア状態が非同期状態の場合についても、ホスト計算機20に対して、ストレージ装置間で矛盾のない応答を行うことができる。
上記動作に代えて、マッピング状態管理プログラム118が、当該ポートグループに属する他装置30bのポート37と当該仮想論理ユニット61の対応付けを、他装置マッピング管理テーブル113及びPG状態管理テーブル114から削除してもよい。これにより、他装置30bが、REPORT TARGET PORT GROUPSコマンドに対して応答不可であることを示す。
この場合、ポート状態確認プログラム120は、REPORT TARGET PORT GROUPSコマンドに対しては、当該仮想LU IDに対応する自装置30aのPG ID及びPG状態の組合せのみ応答する。当該仮想LU IDに対応する他装置30bのPG ID及びPG状態については一切応答を行わない。
なお、ストレージ装置30aが他装置マッピング管理テーブル113を持たなくてもよい。この構成において、ステップSP6及びSP8において、ポート状態確認プログラム120は、他装置30bのPG IDを参照することができない。ステップSP6については、ステップSP4及びSP5でストレージ装置30bに対してPG状態の要求及び受信を行う際に、当該仮想LU IDに対応するPG IDの要求及び受信を合わせて行えばよい。ステップSP8については、ポート状態確認プログラム120が、PG状態管理テーブル114を参照し、装置情報カラム542の値が「自装置」となっているPG ID以外の全てのPG IDについて、「Offline」と応答すればよい。
また、ステップSP4において、装置間通信制御プログラム116は、HAストレージ装置ペアを構成する他装置30bに対し、論理ユニットペア管理テーブル111のLU ID(他装置)カラム513を送信してもよい。この場合、ストレージ装置30bのポート状態確認プログラム120は、自装置マッピング管理テーブル112を参照し、取得したLU IDと対応するPG IDを、PG IDカラム523から取得する。
ALUA構成を組む場合、ストレージ装置30の管理者は各ポート37が属するポートグループについてPG状態を設定する。例えば、全てのポートグループに対して「Active/Optimized」(優先)、或いは「Active/Non−Optimized」(非優先)の状態一方を設定する。
各ポートグループの状態は、ストレージ装置30の管理者が自由に決めることができる。例えば以下のような基準で設定すればよい。
(1)HA論理ユニットペアを構成する2つの論理ユニット60のうち、いずれか1つの論理ユニット60にのみローカルコピーペアを組んでいる構成が考えられる。このような構成では、管理者は、バックアップ論理ユニットとローカルコピーペアを組んでいる論理ユニット60に対応付けられているポート37が属するポートグループの状態を「Active/Optimized」(優先)と設定すればよい。
さらに、管理者は、ローカルコピーを組んでいない独立の論理ユニット60に対応付けられているポート37が属するポートグループの状態を「Active/Non−Optimized」(非優先)と設定すればよい。これにより、仮想論理ユニットの耐障害性を向上できる。
(2)HA論理ユニットペアを構成する2つの論理ユニット60のうち、いずれか1つの論理ユニット60にのみ、バックアップ論理ユニットとリモートコピーを組む構成が考えられる。図9は、この構成例を示す。図9において、仮想論理ユニット61aは、論理ユニット60a_a、論理ユニット60b_aで構成されており、仮想論理ユニット61bは、論理ユニット60a_b、論理ユニット60b_bで構成されている。論理ユニット60a_a、論理ユニット60a_bは、ストレージ装置30aにより提供され、論理ユニット60b_a、論理ユニット60b_bは、ストレージ装置30bにより提供されている。
論理ユニット60a_aは、ストレージ装置30cの論理ユニット60cとリモートコピーペアを構成している。論理ユニット60b_bは、ストレージ装置30dの論理ユニット60dとリモートコピーペアを構成している。
管理者は、リモートコピーペアを組んでいる論理ユニット60a_a、60b_bに対応付けられているポート37が属するポートグループの状態を「Active/Optimized」(優先)と設定すればよい。管理者は、リモートコピーペアを組んでいない独立の論理ユニット60a_b、60b_aに対応付けられているポート37が属するポートグループの状態を、「Active/Non−Optimized」(非優先)と設定すればよい。これにより、仮想論理ユニットの耐障害性を向上できる。
(3)HA論理ユニットペアを構成する2つの論理ユニット60のうち、いずれか1つの論理ユニット60を有するストレージ装置30が、ホスト計算機20から近い距離に存在し、他方の論理ユニット60を有するストレージ装置30が、ホスト計算機20から遠い距離に存在する構成が考えられる。
図10は、この構成例を示す。図10において、仮想論理ユニット61aは、論理ユニット60a_a、論理ユニット60b_aで構成されており、仮想論理ユニット61bは、論理ユニット60a_b、論理ユニット60b_bで構成されている。論理ユニット60a_a、論理ユニット60a_bは、ストレージ装置30aにより提供され、論理ユニット60b_a、論理ユニット60b_bは、ストレージ装置30bにより提供されている。
ホスト計算機20aは、仮想論理ユニット61aにアクセスする。ホスト計算機20aは、ストレージ装置30bから遠く、ストレージ装置30aに近い位置に配置されている。ホスト計算機20bは、仮想論理ユニット61bにアクセスする。ホスト計算機20bは、ストレージ装置30aから遠く、ストレージ装置30bに近い位置に配置されている。
管理者は、ホスト計算機20aから近い距離に存在するストレージ装置30aが有する論理ユニット60a_aに対応付けられているポート37が属するポートグループを「Active/Optimized」(優先)と設定すればよい。さらに、管理者は、ホスト計算機20aから遠い距離に存在するストレージ装置30bが有する論理ユニット60b_aに対応付けられているポート37が属するポートグループの状態を「Active/Non−Optimized」(非優先)と設定すればよい。
同様に、管理者は、ホスト計算機20bから近い距離に存在するストレージ装置30bが有する論理ユニット60b_bに対応付けられているポート37が属するポートグループを「Active/Optimized」(優先)と設定すればよい。さらに、管理者は、ホスト計算機20bから遠い距離に存在するストレージ装置30aが有する論理ユニット60a_bに対応付けられているポート37が属するポートグループの状態を「Active/Non−Optimized」(非優先)と設定すればよい。これにより、ホスト計算機から仮想論理ユニットへのアクセスにおける応答時間を短縮できる。
(4)図5Bを参照して説明したように、ストレージ装置30間で障害が発生した場合、HA論理ユニットペアを構成する二つの論理ユニット60において、いずれの論理ユニット60を用いて運用を行うか、予め設定されている。
ここで、ストレージ装置30間の通信障害時に「I/O可能」と設定される論理ユニット60をプライマリLU、「I/O不可」と設定される論理ユニット60をセカンダリLUと呼ぶ。
管理者は、プライマリLUに対応付けられているポート37が属するポートグループを「Active/Optimized」(優先)と設定し、セカンダリLUに対応付けられているポート37が属するポートグループを「Active/Non−Optimized」(非優先)と設定すればよい。これにより、ストレージ装置間の通信が取れない状態においても、ホスト計算機が同一の論理ユニットにアクセスできる。
以上の例において、ストレージ装置30の管理者が、手動でポートグループの状態(優先度)を設定する。ストレージ装置30は、ポートグループの状態を自動的に設定してもよい。例えば、上記(1)のケースにおいて、ストレージ装置30a、30bの装置間通信制御プログラム116は、自装置30のローカルコピーの構成についての情報を、他装置30に送信し、受信した情報を制御メモリ34内に保持する。
各ストレージ装置30のポート状態設定プログラム119は、自装置及び他装置30のローカルコピー構成を基に、上記(1)において説明した判定を行い、判定結果を自装置30のPG状態管理テーブル114に格納する。
若しくは、上記(4)のケースにおいて、各ストレージ装置30のポート状態設定プログラム119が、自装置30の論理ユニットペア管理テーブル111を参照し、プライマリLU IDの情報を基に、上記(4)と同様の判定を行い、判定結果を自装置30のPG状態管理テーブル114に格納する。
なお、図2が示す構成例において、装置の仮想化機能を有するストレージ装置30に存在するディスクドライブ39によって提供される論理ユニット60が、HA論理ユニットペアを構成している。これと異なり、ストレージ装置30に外接ストレージ装置を接続し、外接ストレージ装置のディスクドライブよって提供される論理ユニットによってHA論理ユニットペアを構成してもよい。
図11は、この構成例を示す。図11において、外接ストレージ装置80a、80bが、それぞれ、ストレージ装置30a、30bに接続している。外接ストレージ装置80a、80bは、それぞれ、ストレージコントローラ81及びディスクドライブ84を含む。ストレージコントローラ81は、I/F82及びポート83を含む。
外接ストレージ装置80a、80bは、ディスクドライブ84の記憶領域から論理ユニットを構成する。ストレージ装置30a、30bは、それぞれ、外接ストレージ装置80a、80bの論理ユニットを、マッピングにより自装置の論理ユニットと同様に、ホスト計算機20に提供することができる。
ストレージ装置30a、30bは、外接ストレージ装置80a、80bの論理ユニットのみでHA論理ユニットペアを構成してもよいし、外接ストレージ装置80a、80bの論理ユニットとストレージ装置30a、30bの論理ユニットでHA論理ユニットペアを構成してもよい。なお、この構成において、ストレージ装置30a、30bのディスクドライブ39の有無を問わず、また、外接ストレージ装置80a、80bの仮想化機能の有無を問わない。
以上のように、本実施例によれば、複数のストレージ装置によるAULA構成のストレージシステムにおいて、仮想論理ユニットに対するポート状態通知要求に対して、応答内容の不整合を避けることができる。
実施例1は、ALUA構成を有する複数のストレージ装置30を含む情報システムの例を説明した。複数ストレージ装置がActive−Active型HA構成を有する場合、その対称性に関わらず、ALUA構成と同様の課題が存在する。そこで本実施例は、複数ストレージ装置により対称的なActive−Active型HA構成を組む例を説明する。なお、ALUA構成と区別する上で、対称的なActive−Active型HA構成を、SLUA(Symmetric Logical Unit Access)構成と呼ぶこともある。
以下には実施例1との差異を主に説明する。SLUA構成においても、HAストレージ装置ペアを構成するストレージ装置30間で通信が取れていない場合、ストレージ装置30は、PG状態について、実施例1と同様の応答を返す。
SLUA構成においては、ホスト計算機20が仮想論理ユニット61にアクセスする場合、どのパスを用いても差がないことが期待される。通常時において、ホスト計算機20が発行するREPORT TARGET PORT GROUPSコマンドに対する応答は、全ポートグループのPG状態が「Active/Optimized」(優先)であることを示せばよい。
ホスト計算機20は、仮想論理ユニット61へのアクセスに際し、任意のパスを使用してよい。例えば、ホスト計算機20は、仮想論理ユニット61へアクセス可能な全てパスの中から、ラウンドロビンでアクセスに使用するパスを選択する。
ただし、ホスト計算機20のパス選択方法によっては、HAストレージ装置ペアを構成する2つのストレージ装置30のうち、いずれか一方のストレージ装置30の負荷が増大する可能性がある。
そこで、例えば、ストレージ装置30a、30bのそれぞれは、ホスト計算機20が定期的に発行するREPORT TARGET PORT GROUPSコマンドに対して、HAストレージ装置ペアを構成するストレージ装置30a、30b双方の負荷状態を基に、応答する。ストレージ装置30a、30bの負荷状態に基づく応答は、HAストレージ装置ペアを構成するストレージ装置30間で通信可能である場合の応答である。
例えば、仮想ストレージ装置70を構成するストレージ装置30a、30bのそれぞれは、負荷状態監視プログラム(不図示)により、自装置の有する全プロセッサ32の稼働率を定期的に監視し、プロセッサ32当たり及び単位時間当たりの平均稼働率を算出する。ストレージ装置30a、30bの装置間通信制御プログラム116は、それぞれ、自装置の測定値を他装置に送信し、自装置の測定値を他装置と共有する。
二つのストレージ装置30a、30b平均稼働率の差が規定値を超える場合、次回のREPORT TARGET PORT GROUPSコマンドを受信したストレージ装置30は、平均稼働率の高いストレージ装置30の有するポートグループのうち、所定割合のポートグループのPG状態を「Active/Non−Optimized」(非優先)と応答する。上記所定割合は、平均稼働率の差に応じて増加する関数で表されてもよいし、固定値でもよい。
その後、当該平均稼働率の差が上記規定値以下になった場合、次回のREPORT TARGET PORT GROUPSコマンドを受信したストレージ装置30は、全PGの状態が「Active/Optimized」(優先)であると、応答する。
ストレージ装置30は、プロセッサ32の稼働率以外の負荷状態の測定値を使用することができる。他の負荷状態の測定値の例は、ディスクドライブ39の平均稼働率及びキャッシュメモリ35の平均使用率等である。複数種類の測定値の組み合わせを使用してもよい。以上のように、本実施例によれば、ストレージ装置の負荷状態に応じてホスト計算機からのアクセスを制御することで、適切に負荷を分散することができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様々な変形例を含む。例えば、仮想ストレージ装置は、3以上のストレージ装置から構成されていてもよい。ストレージ装置は、他ストレージ装置のポート状態の情報やコピーペアの情報を管理計算機から受信してもよい。
ホスト計算機は、上記例のように、仮想論理ユニットのポートグループの状態を問い合わせることで、当該仮想論理ユニットのポート状態を問い合わせてもよいし、当該仮想論理ユニットのポートのみの状態を問い合わせてもよい。ストレージ装置は、仮想論理ユニットのポートのみについて、ポート状態の情報を返す。
上記例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。ある例の構成の一部を他の例の構成に置き換えることが可能であり、ある例の構成に他の例の構成を加えることも可能である。各例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。図の構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての構成を示しているとは限らない。
Claims (15)
- 互いに通信可能な第1ストレージ装置と第2ストレージ装置とを含む複数ストレージ装置をもとに仮想ストレージ装置をホスト計算機に提供する、ストレージシステムであって、
前記第1ストレージ装置は、第1論理ユニットを提供し、前記第1論理ユニットに対応付けられている第1ポートと、前記第1ポートの状態の情報を含む第1ポート管理情報と、を含み、
前記第2ストレージ装置は、第2論理ユニットを提供し、前記第2論理ユニットに対応付けられている第2ポートと、前記第2ポートの状態の情報を含む第2ポート管理情報と、を含み、
前記第1論理ユニット及び前記第2論理ユニットは、一つの仮想論理ユニットとして前記ホスト計算機に提供され、
前記第1ストレージ装置は、前記ホスト計算機からの前記仮想論理ユニットを指定したポート状態の問い合わせに対して、前記第1ポートの状態が前記第1ポート管理情報により示される状態であり、前記第2ストレージ装置が前記ポート状態の問い合わせに対して応答不可であることを示す応答を、前記ホスト計算機に返し、
前記第2ストレージ装置は、前記ホスト計算機からの前記仮想論理ユニットを指定したポート状態の問い合わせに対して、応答を返さない、ストレージシステム。 - 請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記第1ストレージ装置は、前記第1論理ユニットがI/O可能であるか否かを示すLU状態、を示す第1論理ユニット管理情報を保持し、
前記第2ストレージ装置は、前記第2論理ユニットがI/O可能であるか否かを示すLU状態、を示す第2論理ユニット管理情報を保持し、
前記第1ストレージ装置及び前記第2ストレージ装置は、それぞれ、前記第1論理ユニット管理情報及び前記第2論理ユニット管理情報が示すLU状態に基づき、前記ポート状態の問い合わせに対する応答の有無を決定する、ストレージシステム。 - 請求項2に記載のストレージシステムであって、
前記第1論理ユニット管理情報及び前記第2論理ユニット管理情報は、それぞれ、前記第1論理ユニットと前記第2論理ユニットの一方のみを使用する場合に優先して選択されるプライマリ論理ユニットを示し、
前記第1論理ユニット及び前記第2論理ユニットが同期状態から非同期状態に変化した場合、
前記第1ストレージ装置は、前記第1論理ユニット管理情報において、前記第1論理ユニットが前記プライマリ論理ユニットである場合に前記第1論理ユニットのLU状態をI/O可能に維持し、前記第2論理ユニットが前記プライマリ論理ユニットである場合に前記第1論理ユニットのLU状態をI/O不可に変更し、
前記第2ストレージ装置は、前記第2論理ユニット管理情報において、前記第2論理ユニットが前記プライマリ論理ユニットである場合に前記第2論理ユニットのLU状態をI/O可能に維持し、前記第1論理ユニットが前記プライマリ論理ユニットである場合に前記第2論理ユニットのLU状態をI/O不可に変更する、ストレージシステム。 - 請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記ホスト計算機からの前記仮想論理ユニットのポート状態の問い合わせは、前記仮想論理ユニットのポートグループの状態の問い合わせであり、
前記第1ストレージ装置が返す応答は、前記第1ポートが含まれる第1ポートグループを示す識別子と前記第1ポートグループの状態を明示し、
前記第1ストレージ装置が返す応答は、前記第2ポートが含まれる第2ポートグループを示す識別子と前記第2ポートグループの状態が応答不可であることを明示する、又は、前記第2ポートグループについての情報含まないことによって、前記第2ストレージ装置が前記ポート状態の問い合わせに対して応答不可であることを示す、ストレージシステム。 - 請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記第1論理ユニットと前記第2論理ユニットが同期状態にある場合、前記ホスト計算機から前記仮想論理ユニットへ、前記第1ポート及び前記第2ポートを介してアクセス可能であり、
前記第1論理ユニットと前記第2論理ユニットが非同期状態にある場合、前記第1ストレージ装置は前記応答を前記ホスト計算機に返し、前記第2ストレージ装置は前記応答を返さない、ストレージシステム。 - 請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記第1ストレージ装置は、前記第2ストレージ装置から前記第2ポートの状態を示す情報を受信し、
前記第2ストレージ装置は、前記第1ストレージ装置から前記第1ポートの状態を示す情報を受信し、
前記第1論理ユニットと前記第2論理ユニットが同期状態にある場合、
前記第1ストレージ装置は、前記ホスト計算機からの前記仮想論理ユニットを指定したポート状態の問い合わせに対して、前記第1ポートの状態が第1ポート管理情報により示される状態であり、前記第2ポートの状態が前記第2ストレージ装置から受信した情報が示す状態であることを示す応答を、前記ホスト計算機に返し、
前記第2ストレージ装置は、前記ホスト計算機からの前記仮想論理ユニットを指定したポート状態の問い合わせに対して、前記第2ポートの状態が第2ポート管理情報により示される状態であり、前記第1ポートの状態が前記第1ストレージ装置から受信した情報が示す状態であることを示す応答を、前記ホスト計算機に返す、ストレージシステム。 - 請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記第1ストレージ装置及び前記第2ストレージ装置は、それぞれ、仮想論理ユニットの論理ユニットの非同期状態における優先度を示す、論理ユニット優先度情報を保持し、
前記論理ユニット優先度情報は、前記第1論理ユニットが前記第2論理ユニットより優先されることを示し、
前記第1ストレージ装置及び前記第2ストレージ装置は、前記論理ユニット優先度情報を参照して、前記ホスト計算機への応答内容を決定する、ストレージシステム。 - 請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記第1ポート及び前記第2ポートのポート状態として、前記ホスト計算機から前記仮想論理ユニットへのアクセスにおける優先度を示す優先ポート状態及び非優先ポート状態が定義されており、
前記第1論理ユニット及び前記第2論理ユニットの一方はバックアップ論理ユニットとコピーペアを構成し、他方は独立論理ユニットであり、
前記第1ポート及び前記第2ポートにおいて前記一方の論理ユニットに対応付けられているポートは、前記優先ポート状態であり、
前記第1ポート及び前記第2ポートにおいて前記他方の論理ユニットに対応付けられているポートは、前記非優先ポート状態である、ストレージシステム。 - 請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記第1ポート及び前記第2ポートのポート状態として、前記ホスト計算機から前記仮想論理ユニットへのアクセスにおける優先度を示す優先ポート状態及び非優先ポート状態が定義されており、
前記第1ポート及び前記第2ポートにおいて前記ホスト計算機からの距離が近いポートは優先ポート状態であり、
前記第1ポート及び前記第2ポートにおいて前記ホスト計算機からの距離が遠いポートは非優先ポート状態である、ストレージシステム。 - 請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記第1ポート及び前記第2ポートのポート状態として、前記ホスト計算機から前記仮想論理ユニットへのアクセスにおける優先度を示す優先ポート状態及び非優先ポート状態が定義されており、
前記第1ストレージ装置及び前記第2ストレージ装置は、自装置及び他装置の負荷状態を監視し、
前記第1ストレージ装置及び前記第2ストレージ装置は、前記第1ストレージ装置及び前記第2ストレージ装置の負荷状態の差に基づいて、前記第1ポート及び前記第2ポートの状態を決定する、ストレージシステム。 - 互いに通信可能な第1ストレージ装置と第2ストレージ装置とを含む複数ストレージ装置をもとに仮想ストレージ装置をホスト計算機に提供するストレージシステム、の制御方法であって、
前記第1ストレージ装置は、第1論理ユニットを提供し、前記第1論理ユニットに対応付けられている第1ポートと、前記第1ポートの状態の情報を含む第1ポート管理情報と、を含み、
前記第2ストレージ装置は、第2論理ユニットを提供し、前記第2論理ユニットに対応付けられている第2ポートと、前記第2ポートの状態の情報を含む第2ポート管理情報と、を含み、
前記第1論理ユニット及び前記第2論理ユニットは、一つの仮想論理ユニットとして前記ホスト計算機に提供され、
前記第1ストレージ装置が、前記ホスト計算機からの前記仮想論理ユニットを指定したポート状態の問い合わせに対して、前記第1ポートの状態が前記第1ポート管理情報により示される状態であり、前記第2ストレージ装置が前記ポート状態の問い合わせに対して応答不可であることを示す応答を、前記ホスト計算機に返し、
前記第2ストレージ装置が、前記ホスト計算機からの前記仮想論理ユニットを指定したポート状態の問い合わせに対して、応答を返さない、ストレージシステムの制御方法。 - 請求項11に記載のストレージシステムの制御方法であって、
前記第1ストレージ装置は、前記第1論理ユニットがI/O可能であるか否かを示すLU状態、を示す第1論理ユニット管理情報を保持し、
前記第2ストレージ装置は、前記第2論理ユニットがI/O可能であるか否かを示すLU状態、を示す第2論理ユニット管理情報を保持し、
前記第1ストレージ装置及び前記第2ストレージ装置が、それぞれ、前記第1論理ユニット管理情報及び前記第2論理ユニット管理情報が示すLU状態に基づき、前記ポート状態の問い合わせに対する応答の有無を決定する、ストレージシステムの制御方法。 - 請求項12に記載のストレージシステムの制御方法であって、
前記第1論理ユニット管理情報及び前記第2論理ユニット管理情報は、それぞれ、前記第1論理ユニットと前記第2論理ユニットの一方のみを使用する場合に優先して選択されるプライマリ論理ユニットを示し、
前記第1論理ユニット及び前記第2論理ユニットが同期状態から非同期状態に変化した場合、
前記第1ストレージ装置が、前記第1論理ユニット管理情報において、前記第1論理ユニットが前記プライマリ論理ユニットである場合に前記第1論理ユニットのLU状態をI/O可能に維持し、前記第2論理ユニットが前記プライマリ論理ユニットである場合に前記第1論理ユニットのLU状態をI/O不可に変更し、
前記第2ストレージ装置が、前記第2論理ユニット管理情報において、前記第2論理ユニットが前記プライマリ論理ユニットである場合に前記第2論理ユニットのLU状態をI/O可能に維持し、前記第1論理ユニットが前記プライマリ論理ユニットである場合に前記第2論理ユニットのLU状態をI/O不可に変更する、ストレージシステムの制御方法。 - 請求項11に記載のストレージシステムの制御方法であって、
前記ホスト計算機からの前記仮想論理ユニットのポート状態の問い合わせは、前記仮想論理ユニットのポートグループの状態の問い合わせであり、
前記第1ストレージ装置が返す応答は、前記第1ポートが含まれる第1ポートグループを示す識別子と前記第1ポートグループの状態を明示し、
前記第1ストレージ装置が返す応答は、前記第2ポートが含まれる第2ポートグループを示す識別子と前記第2ポートグループの状態が応答不可であることを明示する、又は、前記第2ポートグループについての情報含まないことによって、前記第2ストレージ装置が前記ポート状態の問い合わせに対して応答不可であることを示す、ストレージシステムの制御方法。 - 請求項11に記載のストレージシステムの制御方法であって、
前記第1論理ユニットと前記第2論理ユニットが同期状態にある場合、前記ホスト計算機から前記仮想論理ユニットへ、前記第1ポート及び前記第2ポートを介してアクセス可能であり、
前記第1論理ユニットと前記第2論理ユニットが非同期状態にある場合、前記第1ストレージ装置が前記応答を前記ホスト計算機に返し、前記第2ストレージ装置が前記応答を返さない、ストレージシステムの制御方法。
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