JP5942479B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、画像形成装置に用いられるロール紙の保持方法、給紙方式・タイプに関しては、大別して2つがある。すなわち、ロール紙の芯管に長い軸を通すスプール方式(タイプ)と、ロール紙の芯管の両端部にフランジ部材(以下、「フランジ」という)を挿入・装着するフランジ方式(タイプ)とがあることも知られている(例えば、特許文献1ないし3参照)。
本発明は、長尺のシートが管に巻き付けられて構成されたロール状記録媒体の前記管に挿通・固定された軸の各端部を回転可能に支持する軸支持部と、該軸支持部を介してシートが繰り出し可能に支持されたロール状記録媒体からシートを給送する給送手段と、前記軸支持部の近傍に配置され、前記ロール状記録媒体に装着済みの前記軸の各端部を一時的に載置する仮載置部とを具備し、前記仮載置部は、外力が作用しない状態で前記軸の転がりを規制する規制手段を有し、前記規制手段は、前記軸の長手方向に沿って、かつ、該長手方向と交差する方向に複数形成された、前記軸の外周面と接触するよう突出した凸部を備え、前記複数の凸部のうちの前記交差する方向で隣る2つが、前記軸の外周面と接触するシート給送装置と、前記シート給送装置から給送されてきたシートに画像を形成する画像形成部と、画像形成後に排出されるシートを積載する、一端部に被支持部を有するスタック部と、を備え、前記仮載置部は、前記被支持部を支持する支持部と前記軸支持部との間に配置されていることを特徴とする画像形成装置である。
なお、画像読取部2と装置本体1とは一体で構成してもよい。
密着イメージセンサ14は、全体として主走査方向Yに長い形状をしており、原稿を照明する光源およびイメージセンサを有している。密着イメージセンサ14の上記光源で原稿搬送路13において原稿を照明し、該原稿からの反射光をレンズアレイなどを通して上記イメージセンサ上に結像させて、光電変換を行うことにより画像信号を出力する。また、密着イメージセンサ14の上方近傍に設けられたコンタクトガラスに対向して、原稿を押圧する白色基準板を兼ねる圧板17が設けられている。
画像形成部3に対応した装置本体1の内部には、ガイドロッド18およびガイドレール19が図示しない側板に掛け渡され、これらのガイドロッド18およびガイドレール19にキャリッジ20が主走査方向Yに摺動可能に保持されている。キャリッジ20には、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドである液体記録ヘッド(図示せず、以下、「記録ヘッド」ともいう)が搭載されている。各記録ヘッドには、図示しないが、各記録ヘッドにインクを供給するサブタンクが一体的に備えられている。
ベルト部材24は、キャリッジ20背面側に設けられたベルト固定部にその一部分が固定保持されていることで、キャリッジ20を主走査方向Yに牽引するようになっている。
また、主走査領域のうちの一方の端部側領域(図において右斜め下方側)には、キャリッジ20内の各記録ヘッドの維持回復を行う維持回復機構25が配置され、さらに、各記録ヘッドのサブタンクに供給する各色のインクを収容したメインカートリッジ26が装置本体1に対して着脱自在に装着される。
排紙ガイド板28は、下方に行くにつれて前面1Fから突出する突出量が漸次大きくなる曲面状のガイド面を備えていて、下端28bがロール給紙部カバー60の上記した軸支持部61と少なくとも同じ高さまで重なるように下方に延びて形成されている。排紙ガイド板28は、図2に示すように、装置本体1内に形成されたロール紙8の収容部である開口部32の上部の一部を覆うように配置されている。
また、排紙ガイド板28は、基端部28aが前面1Fと連結される部分に設けられたヒンジを介して、下端28bが基端部28aを中心に上下方向Zに揺動・開閉可能となるように構成されている。これにより、操作者や使用者(以下、「ユーザ」という)は排紙ガイド板28を開放しながらロール給紙部カバー60の軸支持部61へのロール紙8の着脱操作を支障なく容易に行うことができる。
上述のとおり、排紙ガイド板28と排紙バケット50とは、ロール給紙部カバー60の上方から下方にかけてシート幅方向Yに渡り覆うように配置されているとともに、排紙バケット50の排紙ロッド52が、ロール給紙部カバー60における軸支持部61位置とほぼ同じ高さで支持されている。排紙バケット50は、画像形成後に排出される用紙10を積載する、一端部に被支持部としての排紙ロッド52を有するスタック部として機能する。
ここで、「排紙バケット50の排紙ロッド52が、ロール給紙部カバー60における軸支持部61位置とほぼ同じ高さで支持されている」とは、排紙ロッド52が、ロール給紙部カバー60における軸支持部61位置と同じ高さ位置で支持されている場合を含む他、設計公差内で支持されているときも含むことを意味する。
排紙バケット50は、排紙ロッド52がロール給紙部カバー60のロッド支持部62に、フロントロッド53がロッド支持部62よりも低い位置のサイドロッド66のロッド支持部66aに装着支持されることにより、排紙ロッド52とフロントロッド53との間に形成される本体51が、正面視上向きの開口でほぼU字形状をなす状態で保持される。
ここで、「ユーザ34の立位状態での腰34bの高さ」とは、画像形成装置を操作する標準的なユーザの腰の高さ位置を意味し、人間工学的・設計上の観点から一例を挙げれば、上記特許文献3の段落「0045」に記載されている内容と同様である。すなわち、日本人の場合には身長が男1686.8mm、 女1557.9mmで、腰の高さが男845.9mm、 女768.8mmに設定される。また、外国人(例えば米国人)の場合には身長が男1760.4mm、 女1626.7mmで、腰の高さが男934.3mm、 女829.9mmに設定される(1998年度成人平均データによる)。
ユーザ34が日本人の条件において、一例を挙げればHa=520mm程度に設定されるが、これに限定するものではない。
給紙ローラ6の作動により、ロール紙8から繰り出された用紙10は、カール癖を印字・画像形成面の下向きに有した状態で搬送され、用紙10の先端がレジストローラ対9のニップ部に突き当たることで一旦停止され、斜行などが修正された後、所定のタイミングで画像形成部3に搬送される。画像形成部3では上記構成によって画像の記録・形成が行われ、画像を記録された用紙(排紙)は、装置本体1の前面1Fの排紙口31から装置本体1の外側に排出され、排紙ガイド板28の上記ガイド面を案内されながら、排紙ガイド板28の下方に連続的に配置される排紙バケット50内に排出されスタック・積載される。
このような画像形成装置の場合、画像形成部3の下部に排紙を収納・積載する排紙スタック部材などを配置することが困難であり、図2に示すように装置本体1の前面1Fにスタック部としての排紙バケット50を配置することになる。また、装置本体1の前面1Fに排紙を収容・積載する排紙バケット50を配置することで、排出された用紙へのアクセスがよく、大判用紙のハンドリングもよいという利点がある。
ロール紙8サイズとしては、例えば、用紙幅方向でA0〜A4(幅297〜594mm)サイズのものまで設定されている。
なお、ギヤフランジ46aと一体化されたギヤ46は、所定の強度を有し耐摩耗性に優れるポリアセタール樹脂(POM)などで形成されるが、このような必要な機能を満足すれば上記材料に限定されるものではない。また、コスト的に許容されるのであれば、従動ギヤ46はスプール軸7の両端部に配設してもよい。
本発明では、ロール紙セット部(軸支持部)への操作性向上および簡素かつ安価な構成のシート給送装置およびこれを備えた画像形成装置の実現・提供を目的にしているため、スプールタイプを採用している。
図5〜図7に示すように、ロール給紙部カバー60は、上記した軸支持部61と、軸支持部61の近傍に配置され、ロール紙8に装着・セットされたスプール軸7(以下、ロール紙8に装着・セットされたことが明らかである場合には説明の簡明化のため、単に「スプール軸7」ともいう)の各端部を一時的に載置するための仮載置部70とを具備している。図6において、7aはスプール軸7に施されたC面取りを示す。
ここで、「ユーザの操作力・外力が作用しない状態で」とは、ユーザがロール紙8に装着・セットされたスプール軸7を仮載置部70に載置した後に、スプール軸7の各端部から手を離したような状態を意味する。
第1に、仮載置部70は、外力が作用しない状態でスプール軸7の転がりを規制する規制手段を有し、該規制手段は、スプール軸7の長手方向に沿って、かつ、該長手方向と交差・直交するシート排出方向Xaに複数形成された、略鉛直上方向に突出しスプール軸7の外周面およびギヤフランジ46aの外周面と線接触する凸部としてのリブ71を備え、複数のリブ71のうちのシート排出方向Xaで隣る2つが、スプール軸7の外周面と線接触する構成、およびスプール軸7の外周面およびギヤフランジ46aの外周面が水平面72とも線接触する構成により、ロール紙8に装着済みのスプール軸7を仮載置部70に載置した後に手を離しても、すなわちユーザの操作力による外力が作用しない状態で、ロール紙8に装着済みのスプール軸7の転がりによるロール紙8の落下を防止することができるとともに、ロール紙8のセット時の操作性を向上することができる。
また、特許文献1や2記載の仮載置部と比較して、仮載置部70がユーザの腰の高さよりも低い位置に配置されているので、万一、ロール紙8を落下させた場合でもダメージを小さく抑えることが可能となる。
図1および図2に示した画像形成装置に限らず、画像読取部に加えて、装置本体の上部の正面側に操作部としての操作パネルを設けたものであってもよい。操作パネルとしては、例えば、上記一実施形態の図2に示す画像形成装置を操作するための、テンキー等を含む動作指示手段やタッチパネル式の液晶表示装置等の報知手段等を備えたものが想定される。
さらに、ロール紙の排出方向、排紙ガイド板、排紙バケット、ロール紙は、上述した一実施形態で説明したように装置前面側にあるものに限定されず、例えば用途等に応じて装置背面側や装置側面側等に配置してもよい。
1F 装置本体の前面
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部(シート給送装置)
6 給紙ローラ(給送手段)
7 スプール軸(軸)
8 ロール紙(ロール状記録媒体、シートロール)
8a 紙管(管)
9 レジストローラ対
10 用紙(シート)
11 原稿台(原稿載置台)
20 キャリッジ
27 カッタ(シート切断手段)
28 排紙ガイド板(ガイド部)
29 排紙部(排出部)
31 排紙口(シート排出口)
34 ユーザ
36 床面
45a,45b スプールフランジ
46 従動ギヤ
50 排紙バケット(スタック部)
51 排紙バケットの本体
52 排紙ロッド(被支持部)
53 フロントロッド
60 ロール給紙部カバー(支持手段)
61 軸支持部
62 ロッド支持部(支持部)
63 軸受凹部
64 駆動ギヤ
70 仮載置部
71 リブ(規制手段、凸部)
72 水平面
75 段差(規制手段、凸部)
100 前カバー(開閉部材)
X 前後方向
Xa シート排出方向
Y 主走査方向、シート幅方向
Z 上下(鉛直)方向
Claims (5)
- 長尺のシートが管に巻き付けられて構成されたロール状記録媒体の前記管に挿通・固定された軸の各端部を回転可能に支持する軸支持部と、該軸支持部を介してシートが繰り出し可能に支持されたロール状記録媒体からシートを給送する給送手段と、前記軸支持部の近傍に配置され、前記ロール状記録媒体に装着済みの前記軸の各端部を一時的に載置する仮載置部とを具備し、
前記仮載置部は、外力が作用しない状態で前記軸の転がりを規制する規制手段を有し、
前記規制手段は、前記軸の長手方向に沿って、かつ、該長手方向と交差する方向に複数形成された、前記軸の外周面と接触するよう突出した凸部を備え、
前記複数の凸部のうちの前記交差する方向で隣る2つが、前記軸の外周面と接触するシート給送装置と、
前記シート給送装置から給送されてきたシートに画像を形成する画像形成部と、
画像形成後に排出されるシートを積載する、一端部に被支持部を有するスタック部と、
を備え、
前記仮載置部は、前記被支持部を支持する支持部と前記軸支持部との間に配置されていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記隣る2つの凸部の間には、水平面が形成されており、
前記軸の外周面は、前記水平面とも接触することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記隣る2つの凸部のうちの一方は、他方よりも高い凸部であることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
- 前記軸支持部は、装置本体内における前記画像形成部の下方であって、セットするユーザの立位状態での腰の高さより低い位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一つに記載の画像形成装置。
- 前記交差する方向における前記仮載置部と前記軸支持部との間は、前記軸が転がり可能に形成されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れか一つに記載の画像形成装置。
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