〔第1実施形態〕
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の一例としての複写機1の概略構成図である。
図1に示すように、複写機1は、操作部30と、原稿読取部50と、原稿給送部70と、本体部100と、を備えている。
操作部30は、情報を表示するための表示部31(報知部)と、ユーザーによって各種指示の操作を行わせるための操作キー部32と、スピーカー33(報知部)と、を備えている。表示部31は、例えばタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等によって構成されている。操作キー部32は、例えばユーザーが印刷実行指示を入力するためのスタートキーや、印刷部数等を入力するためのテンキー等の各種キースイッチを備えている。スピーカー33は、後述の制御部10から入力された指示に従って所定の音声を出力する装置である。
原稿読取部50は、露光ランプ及びCCD(Charge Coupled Device)等からなるスキャナー部51と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台52と、原稿読取スリット53と、を備えている。
スキャナー部51は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台52に載置された原稿を読み取るときは、原稿台52に対向する位置で原稿面に沿って移動され、原稿を走査しつつ取得した画像を表す画像データを後述する制御部10へ出力する。また、原稿給送部70により給送された原稿を読み取るときは、原稿読取スリット53と対向する位置に移動され、原稿読取スリット53を介して原稿給送部70による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を取得し、その画像データを後述する制御部10へ出力する。
原稿給送部70は、原稿を載置するための原稿載置部71と、画像読み取り済みの原稿を排出するための原稿排出部72と、原稿載置部71に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿排出部72へ排出する原稿搬送機構73と、を備えている。
本体部100は、画像形成部2C、2M、2Y、2Kと、給紙部150と、定着部160と、排出部170と、除電クリーニング部180と、制御部10と、電源部20と、を備えている。
画像形成部2C、2M、2Y、2Kは、それぞれ、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及び黒(K)の各色の画像を用紙に形成する。画像形成部2Cは、交換ユニット8C、帯電部4C、露光部5C、トナー供給部60C、現像部6C、及びクリーニング部7Cを備えている。同様に、画像形成部2Mは、交換ユニット8M、帯電部4M、露光部5M、トナー供給部60M、現像部6M、及びクリーニング部7Mを備えている。画像形成部2Yは、交換ユニット8Y、帯電部4Y、露光部5Y、トナー供給部60Y、現像部6Y、及びクリーニング部7Yを備えている。画像形成部2Kは、交換ユニット8K、帯電部4K、露光部5K、トナー供給部60K、現像部6K、及びクリーニング部7Kを備えている。
交換ユニット8C、8M、8Y、8Kは、本体部100における図1の紙面表側に設けられた図略のカバーを開いて本体部100に対して着脱可能に構成されている。交換ユニット8Cは感光体ドラム3Cを含み、交換ユニット8Mは感光体ドラム3Mを含み、交換ユニット8Yは感光体ドラム3Yを含み、交換ユニット8Kは感光体ドラム3Kを含んでいる。
以下では、画像形成部2C、2M、2Y、2Kを総称して説明する場合に、画像形成部2と示し、感光体ドラム3C、3M、3Y、3Kを総称して説明する場合に、感光体ドラム3と示す。また、帯電部4C、4M、4Y、4Kを総称して説明する場合に、帯電部4と示し、露光部5C、5M、5Y、5Kを総称して説明する場合に、露光部5と示す。また、トナー供給部60C、60M、60Y、60Kを総称して説明する場合に、トナー供給部60と示し、現像部6C、6M、6Y、6Kを総称して説明する場合に、現像部6と示し、クリーニング部7C、7M、7Y、7Kを総称して説明する場合に、クリーニング部7と示す。
感光体ドラム3は、例えば、アモルファスシリコンから成る感光層が積層された表面を有し、図略のモーターによって回転動作する。
帯電部4は、回転動作する感光体ドラム3の表面全体を均一に所定電位に帯電させる。露光部5は、制御部10による制御のもと、制御部10に入力された画像データに基づいてレーザー光を感光体ドラム3の表面に照射し、感光体ドラム3の表面上に静電潜像を形成する。
トナー供給部60C、60M、60Y、60Kは、それぞれ、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及び黒(K)の各色のトナーを収容している。トナー供給部60は、図略のスクリューフィーダーを回転動作させることによってトナーを搬送し、現像部6に通ずる図略のトナー供給口を介して現像部6にトナーを供給する。
現像部6は、感光体ドラム3に対向する位置に配置された図略の現像ローラーを備えている。現像部6は、現像ローラーを回転動作させることによって、トナー供給部60から供給されたトナーを現像ローラーの周面に担持させ、現像ローラーの周面に担持させたトナーを感光体ドラム3に形成された静電潜像に付着させることで、トナー像として静電潜像を顕在化させる。
クリーニング部7は、後述する中間ベルト190へのトナー画像の一次転写終了後、中間ベルト190に転写されずに感光体ドラム3の表面に残存したトナーを除去する。
また、画像形成部2C、2M、2Y、2Kの下方には、それぞれ、感光体ドラム3C、3M、3Y、3Kの表面に顕在化した各色のトナー像の一次転写を行うための一次転写ローラー9C、9M、9Y、9K及び中間ベルト190が配設されている。
中間ベルト190は、感光体ドラム3C、3M、3Y、3Kとそれぞれ対向するように配置された一次転写ローラー9C、9M、9Y、9Kによって感光体ドラム3C、3M、3Y、3Kに押圧された状態で、駆動ローラー111、112、113によって無端回転するように構成されている。
感光体ドラム3C、3M、3Y、3K上に形成された各色のトナー像は、回転される中間ベルト190上に、それぞれタイミングを合わせて、シアン、マゼンタ、イエロー及び黒の順に転写されて重ね合わされる。これにより中間ベルト190上にシアン、マゼンタ、イエロー、黒の4色からなるカラー画像が形成される。
駆動ローラー113と対向する位置には、中間ベルト190を介して2次転写ローラー114が設けられている。2次転写ローラー114は、中間ベルト190上に転写されたカラー画像を用紙へ転写する。
給紙部150は、用紙を収納する給紙カセット151と、給紙ローラー152と、用紙が搬送される経路である搬送路153と、搬送ローラー154とを備えている。給紙ローラー152は、給紙カセット151から用紙を1枚ずつ取り出し、取り出した用紙を2次転写ローラー114に向けて搬送する。搬送ローラー154は、2次転写ローラー114によってカラー画像が転写された用紙を搬送路153に沿って定着部160に向けて搬送する。
定着部160は、搬送路153における2次転写ローラー114よりも下流側に設けられている。定着部160は、ヒートローラー161と加圧ローラー162とを備えている。ヒートローラー161は、図略のヒーターによって加熱され、熱によって用紙上のトナーを溶かす。加圧ローラー162は、ヒートローラー161と対向するように配置され、ヒートローラー161と加圧ローラー162との間を通過する用紙に圧力をかけて、ヒートローラー161によって溶かされたトナーを用紙上に定着させる。
排出部170は、用紙が搬送される経路である搬送路171と、搬送ローラー172と、排出ローラー173と、排出トレイ174と、を備えている。搬送ローラー172は、定着部160によってトナーが定着された用紙を搬送路171に沿って排出ローラー173に向けて搬送する。排出ローラー173は、搬送ローラー172によって搬送されてきた用紙を排出トレイ174に排出する。
除電クリーニング部180は、中間ベルト190上の残留トナーを除去する。除電クリーニング部180は、例えば、図略のクリーニング電極及びクリーニングブラシからなり、クリーニング電極によってトナーの帯電電荷と逆極性のクリーニングバイアスをクリーニングブラシに印加し、これによる静電気力によって中間ベルト190上のトナーをクリーニングブラシに移動させることでトナー除去を行う。
また、用紙の搬送方向において駆動ローラー113及び2次転写ローラー114の上流側近傍には、用紙検知センサーJ1が設けられている。用紙検知センサーJ1は、例えば光透過型センサーで構成され、用紙の先端が到達したことを検知することによって、駆動ローラー113及び2次転写ローラー114に用紙が到達したことを検知し、検知したことを示す信号を制御部10へ出力する。
また、用紙の搬送方向において搬送ローラー154の上流側近傍には、用紙検知センサーJ2が設けられている。用紙検知センサーJ2は、例えば光透過型センサーで構成され、用紙の先端が到達したことを検知することによって、搬送ローラー154に用紙が到達したことを検知し、検知したことを示す信号を制御部10へ出力する。
更に、用紙の搬送方向においてヒートローラー161及び加圧ローラー162の上流側近傍には、用紙検知センサーJ3が設けられている。用紙検知センサーJ3は、例えば光透過型センサーで構成され、用紙の先端が到達したことを検知することによって、ヒートローラー161及び加圧ローラー162に用紙が到達したことを検知し、検知したことを示す信号を制御部10へ出力する。
また、用紙の搬送方向において搬送ローラー172の上流側近傍には、用紙検知センサーJ4が設けられている。用紙検知センサーJ4は、例えば光透過型センサーで構成され、用紙の先端が到達したことを検知することによって、搬送ローラー172に用紙が到達したことを検知し、検知したことを示す信号を制御部10へ出力する。
また、用紙の搬送方向において排出ローラー173の上流側近傍には、用紙検知センサーJ5が設けられている。用紙検知センサーJ5は、例えば光透過型センサーで構成され、用紙の先端が到達したことを検知することによって、排出ローラー173に用紙が到達したことを検知し、検知したことを示す信号を制御部10へ出力する。
制御部10は、複写機1全体の動作を司る。制御部10は、例えば、所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリーと、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、これらの周辺回路等とを備えて構成されている。
電源部20は、商用電源等の交流電源から供給される交流電圧を、図略のAC/DCコンバーターによって所定の電圧値の直流電圧に変換することによって、画像形成部2、帯電部4、露光部5、現像部6、クリーニング部7、及び用紙検知センサーJ1〜J5の各部の動作に用いられる電源電圧を生成する。
次に、交換ユニット8を複写機1に取り付けるための接続関係について詳述する。図2は、複写機1における交換ユニット8に関わる部分の構成の一例を示すブロック図である。
例えば図2に示すように、複写機1は、交換ユニット8C、8M、8Y、8Kと、交換ユニット8C、8M、8Y、8Kがそれぞれ着脱可能に接続される本体コネクター90C(第1の本体側接続部)、90M(第3の本体側接続部)、90Y(第3の本体側接続部)、90K(第2の本体側接続部)と、給電切替スイッチ21(給電切替部)と、抵抗器22と、電源部20と、用紙検知センサーJ1〜J5と、制御部10とを備えている。本体コネクター90C、90M、90Y、90Kは、本体側接続部90を構成する。
尚、用紙検知センサーJ1〜J5には、図略の給電線を介して電源部20から電源電圧が供給されている。また、制御部10にも、図略の給電線を介して電源部20から電源電圧が供給されている。
交換ユニット8Cは、ユニットコネクター80C(ユニット側接続部)と、内部ブロック85Cと、を備えている。内部ブロック85Cには、感光体ドラム3C(動作部)と、ROM86C(基準情報記憶部)と、出力部87Cと、が含まれている。
ユニットコネクター80Cは、電源端子81C(ユニット側電源端子)と、第1接続端子82C(第1のユニット側接続端子)と、第2接続端子83C(第2のユニット側接続端子)と、信号端子84Cと、を備え、本体コネクター90Cに着脱可能に接続される。
電源端子81Cは、本体コネクター90Cに備えられた後述の電源端子91Cに接続され、電源端子91Cから供給される電源電圧を受電する。第1接続端子82Cと第2接続端子83Cは、本体コネクター90Cに接続される側とは反対側の端部が互いに接続され、互いに導通する。信号端子84Cは、本体コネクター90Cに備えられた後述の信号端子94Cに接続され、出力部87Cから出力された信号を信号端子94Cに伝達する。
感光体ドラム3Cは、電源端子81Cによって受電された電源電圧によって動作する図略のモーターによって回転動作する。
ROM86Cには、例えば、感光体ドラム3Cの仕様によって予め定められた感光体ドラム3Cを回転動作させることができる最大累積稼働時間を示す情報等、感光体ドラム3Cの交換の要否を判断するための基準となる基準情報が記憶されている。
出力部87Cは、ROM86Cに記憶されている基準情報を読み出し、基準情報を示す信号を信号端子84Cへ出力する。
本体コネクター90Cは、電源端子91C(本体側電源端子)と、第1接続端子92C(第1の本体側接続端子)と、第2接続端子93C(第2の本体側接続端子)と、信号端子94Cと、を備えている。
電源端子91Cは、電源端子81Cに接続される。また、電源端子91Cは、ユニットコネクター80Cに接続される側とは反対側の端部が給電切替スイッチ21を介して電源部20に接続されている。
給電切替スイッチ21は、後述する給電制御部14による指示の下、電源部20から電源端子91Cに向かう電流経路を導通させるオン状態と、電源部20から電源端子91Cに向かう電流経路を遮断するオフ状態と、を切り替えるスイッチである。給電切替スイッチ21は、オン状態とオフ状態とを切り替えることによって、電源部20から電源端子91Cへの電源電圧の供給と遮断とを切り替える。
つまり、電源端子91Cは、給電切替スイッチ21がオン状態にある場合に、電源部20によって生成された電源電圧を電源端子81Cを介して交換ユニット8Cに供給する。
第1接続端子92Cは、第1接続端子82Cに接続される。第2接続端子93Cは、第2接続端子83Cに接続される。
信号端子94Cは、信号端子84Cに接続され、信号端子84Cに接続される側とは反対側の端部が制御部10に接続されている。つまり、信号端子94Cは、信号端子84Cから伝達された信号を制御部10へ出力する。
交換ユニット8Mは、交換ユニット8Cと同様の構成であり、ユニットコネクター80Mと、内部ブロック85Mと、を備えている。内部ブロック85Mには、感光体ドラム3Mと、ROM86Mと、出力部87Mと、が含まれている。ユニットコネクター80Mは、ユニットコネクター80Cと同様の構成であり、電源端子81Mと、第1接続端子82Mと、第2接続端子83Mと、信号端子84Mと、を備え、本体コネクター90Mに着脱可能に接続される。
交換ユニット8Yは、交換ユニット8Cと同様の構成であり、ユニットコネクター80Yと、内部ブロック85Yと、を備えている。内部ブロック85Yには、感光体ドラム3Yと、ROM86Yと、出力部87Yと、が含まれている。ユニットコネクター80Yは、ユニットコネクター80Cと同様の構成であり、電源端子81Yと、第1接続端子82Yと、第2接続端子83Yと、信号端子84Yと、を備え、本体コネクター90Yに着脱可能に接続される。
交換ユニット8Kは、交換ユニット8Cと同様の構成であり、ユニットコネクター80Kと、内部ブロック85Kと、を備えている。内部ブロック85Kには、感光体ドラム3Kと、ROM86Kと、出力部87Kと、が含まれている。ユニットコネクター80Kは、ユニットコネクター80Cと同様の構成であり、電源端子81Kと、第1接続端子82Kと、第2接続端子83Kと、信号端子84Kと、を備え、本体コネクター90Kに着脱可能に接続される。
本体コネクター90M(第3の本体側接続部)は、本体コネクター90Cと同様の構成であり、電源端子91Mと、第1接続端子92Mと、第2接続端子93Mと、信号端子94Mと、を備えている。電源端子91Mは、給電切替スイッチ21を介して電源部20に接続されており、給電切替スイッチ21がオン状態にある場合に、電源部20によって生成された電源電圧を電源端子81Mを介して交換ユニット8Mに供給する。
本体コネクター90Y(第3の本体側接続部)は、本体コネクター90Cと同様の構成であり、電源端子91Yと、第1接続端子92Yと、第2接続端子93Yと、信号端子94Yと、を備えている。電源端子91Yは、給電切替スイッチ21を介して電源部20に接続されており、給電切替スイッチ21がオン状態にある場合に、電源部20によって生成された電源電圧を電源端子81Yを介して交換ユニット8Yに供給する。
本体コネクター90K(第2の本体側接続部)は、本体コネクター90Cと同様の構成であり、電源端子91Kと、第1接続端子92Kと、第2接続端子93Kと、信号端子94Kと、を備えている。電源端子91Kは、給電切替スイッチ21を介して電源部20に接続されており、給電切替スイッチ21がオン状態にある場合に、電源部20によって生成された電源電圧を電源端子81Kを介して交換ユニット8Kに供給する。
また、本体コネクター90Cの第1接続端子92Cは、ユニットコネクター80Cと接続される側とは反対側の端部が、配線部L0を介して制御部10に接続されている。配線部L0は、抵抗器22を介して電源部20と接続されている。また、本体コネクター90Kの第2接続端子93Kは、ユニットコネクター80Kに接続される側とは反対側の端部が、グランドに接続されている。
また、複写機1は、本体コネクター90Cの第2接続端子93Cにおけるユニットコネクター80Cと接続される側とは反対側の端部と、本体コネクター90Mの第1接続端子92Mにおけるユニットコネクター80Mと接続される側とは反対側の端部と、を接続する配線部L1(第1の配線部)を備えている。
また、複写機1は、本体コネクター90Mの第2接続端子93Mにおけるユニットコネクター80Mと接続される側とは反対側の端部と、本体コネクター90Yの第1接続端子92Yにおけるユニットコネクター80Yと接続される側とは反対側の端部と、を接続する配線部L3(第3の配線部)を備えている。
また、複写機1は、本体コネクター90Yの第2接続端子93Yにおけるユニットコネクター80Yと接続される側とは反対側の端部と、本体コネクター90Kの第1接続端子92Kにおけるユニットコネクター80Kと接続される側とは反対側の端部と、を接続する配線部L2(第2の配線部)を備えている。
したがって、本体コネクター90Cにユニットコネクター80Cが装着されると、電源部20から抵抗器22を介して、本体コネクター90Cの第1接続端子92C、ユニットコネクター80Cの第1接続端子82C、ユニットコネクター80Cの第2接続端子83C、本体コネクター90Cの第2接続端子93C、を順に通る電流の導通経路が形成される。更に、配線部L1によって、本体コネクター90Cの第2接続端子93Cから本体コネクター90Mの第1接続端子92Mに至る電流の導通経路が形成される。
また、本体コネクター90Mにユニットコネクター80Mが装着されると、本体コネクター90Mの第1接続端子92M、ユニットコネクター80Mの第1接続端子82M、ユニットコネクター80Mの第2接続端子83M、本体コネクター90Mの第2接続端子93Mを順に通る電流の導通経路が形成される。更に、配線部L3によって、本体コネクター90Mの第2接続端子93Mから本体コネクター90Yの第1接続端子92Yに至る電流の導通経路が形成される。
また、本体コネクター90Yにユニットコネクター80Yが装着されると、本体コネクター90Yの第1接続端子92Y、ユニットコネクター80Yの第1接続端子82Y、ユニットコネクター80Yの第2接続端子83Y、本体コネクター90Yの第2接続端子93Yを順に通る電流の導通経路が形成される。更に、配線部L2によって、本体コネクター90Yの第2接続端子93Yから本体コネクター90Kの第1接続端子92Kに至る電流の導通経路が形成される。
そして、本体コネクター90Kにユニットコネクター80Kが装着されると、本体コネクター90Kの第1接続端子92K、ユニットコネクター80Kの第1接続端子82K、ユニットコネクター80Kの第2接続端子83K、本体コネクター90Kの第2接続端子93Kを順に通り、グランドに至る電流の導通経路が形成される。
つまり、4つのユニットコネクター80C、80M、80Y、80Kの全てがそれぞれに対応する本体コネクター90C、90M、90Y、90Kに装着された場合には、本体コネクター90Cの第1接続端子92Cと本体コネクター90Kの第2接続端子93Kとの間に、4つの本体コネクター90C、90M、90Y、90Kに含まれる全ての第1接続端子92C、92M、92Y、92K及び第2接続端子93C、93M、93Y、93Kと、4つのユニットコネクター80C、80M、80Y、80Kに含まれる全ての第1接続端子82C、82M、82Y、82K及び第2接続端子83C、83M、83Y、83Kと、を通る電流の導通経路が形成される。このため、4つのユニットコネクター80C、80M、80Y、80Kのうちの何れかが、それぞれに対応する本体コネクター90C、90M、90Y、90Kに装着されていない場合には、上記の電流の導通経路がどこかで遮断されることとなる。
尚、以下では、交換ユニット8C、8M、8Y、8Kを総称して説明する場合に、交換ユニット8と示す。
また、ユニットコネクター80C、80M、80Y、80Kを総称して説明する場合に、ユニットコネクター80と示し、内部ブロック85C、85M、85Y、85Kを総称して説明する場合に、内部ブロック85と示す。
また、電源端子81C、81M、81Y、81Kを総称して説明する場合に、電源端子81と示し、第1接続端子82C、82M、82Y、82Kを総称して説明する場合に、第1接続端子82と示し、第2接続端子83C、83M、83Y、83Kを総称して説明する場合に、第2接続端子83と示し、信号端子84C、84M、84Y、84Kを総称して説明する場合に、信号端子84と示す。また、ROM86C、86M、86Y、86Kを総称して説明する場合に、ROM86と示し、出力部87C、87M、87Y、87Kを総称して説明する場合に、出力部87と示す。
また、電源端子91C、91M、91Y、91Kを総称して説明する場合に、電源端子91と示し、第1接続端子92C、92M、92Y、92Kを総称して説明する場合に、第1接続端子92と示し、第2接続端子93C、93M、93Y、93Kを総称して説明する場合に、第2接続端子93と示し、信号端子94C、94M、94Y、94Kを総称して説明する場合に、信号端子94と示す。
制御部10は、不揮発性メモリーの記憶領域の一部を履歴情報記憶部11として用いる。また、制御部10は、不揮発性メモリーに記憶された制御プログラムを実行することによって、動作制御部12、着脱要否判断部13、給電制御部14、導通検出部15及び異常検出部16を構成する。尚、履歴情報記憶部11、動作制御部12、着脱要否判断部13、給電制御部14、及び導通検出部15の詳細については後述する。
異常検出部16は、用紙の搬送経路内で紙詰まりが発生したことを検出する。具体的には、異常検出部16は、用紙の搬送経路に設けられた5つの用紙検知センサーJ1〜J5(図1)のうち、連続して配設された2つの用紙検知センサーによって用紙の到達がそれぞれ検知された時点の時間差を計測する。そして、計測した時間差が、当該2つの用紙検知センサーの組み合わせに応じて予め定められた時間以上であった場合に、用紙の搬送経路における当該2つの用紙検知センサーを両端とする区間で紙詰まりが発生したことを検出する。尚、2つの用紙検知センサーの組み合わせに応じて予め定められた時間には、例えば試験運転等の実験値に基づいて、用紙を当該2つの用紙検知センサーを両端とする区間搬送するのに要する時間が設定されている。
例えば、用紙検知センサーJ1(図1)によって用紙の先端が到達することが検知された時刻をt1とし、その後、用紙検知センサーJ2(図1)によって用紙の先端が到達したことが検知された時刻をt2とすると、異常検出部16は、時刻t1と時刻t2の時間差を計測する。そして、計測した時間差が、用紙検知センサーJ1と用紙検知センサーJ2の組み合わせに応じて予め定められた時間、つまり、用紙を用紙検知センサーJ1と用紙検知センサーJ2とを両端とする区間搬送するのに要する時間として予め定められた時間以上であった場合に、用紙検知センサーJ1と用紙検知センサーJ2とを両端とする区間内で紙詰まりが発生したことを検出する。
以下では、ユーザーが交換ユニット8を複写機1から取り外すときの複写機1の動作について説明する。そして、当該説明の中で、履歴情報記憶部11、動作制御部12、着脱要否判断部13、及び給電制御部14の詳細について説明する。図3は、ユーザーが交換ユニット8を複写機1から取り外すときの複写機1の動作の一例を示すフローチャートである。図4は、交換ユニット8の取り外しを促す情報が表示された表示部31の一例を示す説明図である。
図3に示すように、4つのユニットコネクター80C、80M、80Y、80Kがそれぞれ本体コネクター90C、90M、90Y、90Kに装着されている場合において、例えば、ユーザーによる操作部30の操作によって画像を用紙に形成させる印刷ジョブの実行指示が入力されると、動作制御部12は、当該実行指示を受け付け(S1)、受け付けた実行指示に基づいて、画像形成部2C、2M、2Y、2Kによって画像を用紙に形成させ、排出部170によって画像が形成された用紙を排出させる印刷処理を実行する(S2)。
そして、動作制御部12は、ステップS2における印刷処理の実行によって、感光体ドラム3Cを回転動作させた稼動時間を累積加算し、累積加算した結果である累積稼動時間を示す情報を、感光体ドラム3Cを回転動作させた履歴に関する情報である履歴情報として履歴情報記憶部11に記憶する。同様に、動作制御部12は、感光体ドラム3M、3Y、3Kを回転動作させた稼動時間をそれぞれ累積加算し、各累積加算した結果の累積稼動時間を示す情報を、それぞれ、感光体ドラム3M、3Y、3Kを回転動作させた履歴に関する情報である履歴情報として履歴情報記憶部11に記憶する(S3)。
次に、着脱要否判断部13は、交換ユニット8Cの出力部87Cによって、ROM86Cに記憶されている基準情報を示す信号を信号端子84Cへ出力させ、信号端子84Cから信号端子94Cを介して入力された信号によって示される基準情報を取得する。同様に、着脱要否判断部13は、交換ユニット8M、8Y、8Kの出力部87M、87Y、87Kによって、それぞれ、ROM86M、86Y、86Kに記憶されている基準情報を示す信号を信号端子84M、84Y、84Kへ出力させ、信号端子84M、84Y、84Kから信号端子94M、94Y、94Kを介して入力された各信号によってそれぞれ示される各基準情報を取得する(S4)。
そして、着脱要否判断部13は、ステップS3において履歴情報記憶部11に記憶された履歴情報によって示される感光体ドラム3C、3M、3Y、3Kの各累積稼動時間が、ステップS4において取得された基準情報によって示される感光体ドラム3C、3M、3Y、3Kの各最大累積稼働時間以上であるか否かを判定する(S5)。
そして、着脱要否判断部13は、ステップS5において、感光体ドラム3C、3M、3Y、3Kのうちに、累積稼動時間が最大累積稼働時間以上になっている感光体ドラムがなかった場合は(S6;NO)、寿命に達している感光体ドラム3が存在せず、交換が必要な交換ユニット8は存在しないと考えられるので、再び画像形成部2に動作を行わせるべく、ステップS1に処理を移行させる。
一方、着脱要否判断部13は、ステップS5において、感光体ドラム3C、3M、3Y、3Kのうちに、累積稼動時間が最大累積稼働時間以上になっている感光体ドラムが有った場合(S6;YES)、累積稼動時間が最大累積稼働時間以上になっている感光体ドラムを特定する。そして、その特定された感光体ドラムは寿命に達していると考えられるので、着脱要否判断部13は、その特定した感光体ドラム3を交換するために、その特定した感光体ドラム3を含む交換ユニット8を交換のために取り外す必要があると判断する(S7)。
ステップS7において、着脱要否判断部13によって交換ユニット8を取り外す必要があると判断されると、給電制御部14は、給電切替スイッチ21をオフ状態に切り替える(S8)。これによって、電源部20から電源端子91への電源電圧の供給が遮断され、電源端子81において電源電圧が受電されなくなる。
そして、給電制御部14は、着脱要否判断部13によって取り外しが必要と判断された交換ユニット8の取り外しを促す情報を表示部31に表示させる(S9)。
例えば、ステップS7において、着脱要否判断部13によって感光体ドラム3Kを含む交換ユニット8Kの取り外しが必要と判断された場合、給電制御部14は、ステップS9において、例えば図4に示すように、感光体ドラム3Kを含む交換ユニット8K(図4における、「ドラム(K)」とラベルが付されたユニット)の取り外しを促す情報Mを表示部31に表示させる。
尚、給電制御部14は、ステップS9において、着脱要否判断部13によって取り外しが必要と判断された交換ユニット8の取り外しを促す情報を表示部31に表示させる代わりに、或いは、着脱要否判断部13によって取り外しが必要と判断された交換ユニット8の取り外しを促す情報を表示部31に表示させることに加えて、着脱要否判断部13によって取り外しが必要と判断された交換ユニット8の取り外しを促す情報を示す音声をスピーカー33に出力させるように構成してもよい。
このように、第1実施形態の構成によれば、着脱要否判断部13によって交換ユニット8の取り外しが必要と判断された場合に、電源部20から電源端子91への電源電圧の供給が遮断されるので、電源端子81において電源電圧が受電されなくなる。また、着脱要否判断部13によって交換ユニット8の取り外しが必要と判断された場合には、表示部31に交換ユニット8の取り外しを促す情報が表示される。
このため、ユーザーは、交換ユニット8の取り外しが必要であることに気付き、交換ユニット8を取り外すことができる。そして、ユーザーによって交換ユニット8が取り外されるときには、交換ユニット8は、電源電圧を受電していない状態になっているので、交換ユニット8の取り外しのためにユニットコネクター80が本体側接続部90から取り外されるときに、電源端子81にサージ電圧が生じる虞が軽減される。これによって、交換ユニット8を損傷させる虞が軽減される。
このように、第1実施形態の構成によれば、ユニットコネクター80及び本体側接続部90に例えば巻きバネや先当りピン等の特殊な機構を設ける必要がないので、交換ユニット8を取り外す際に交換ユニット8が損傷する虞を低減するためのコストを低減することができる。
また、第1実施形態の構成によれば、着脱要否判断部13は、履歴情報記憶部11に記憶された履歴情報によって示される累積稼動時間が、ROM86に記憶された基準情報とによって示される最大累積稼動時間以上になっているか否かによって、感光体ドラム3の交換の要否を判断することができる。これによって、着脱要否判断部13は、感光体ドラム3の交換が必要であると判断した場合には、その感光体ドラム3を含む交換ユニット8の交換が必要であると考えられるので、その交換ユニット8を交換するために取り外しが必要であることを適切に判断することができる。
続いて、ユーザーが感光体ドラム3を含む交換ユニット8を複写機1に装着するときの複写機1の動作について説明する。そして、当該説明の中で、導通検出部15の詳細について説明する。図5は、ユーザーが交換ユニット8を複写機1に装着するときの複写機1の動作の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、導通検出部15は、電源部20(図2)から抵抗器22(図2)を介して印加される電圧値Vsを測定し、測定した電圧値Vsが所定の基準電圧値Vthを下回るか否かによって、第1接続端子92C(図2)と第2接続端子93K(図2)との間の導通の有無を検出する(S21)。
例えば、ユニットコネクター80C、80M、80Y、80Kがそれぞれ本体コネクター90C、90M、90Y、90Kに装着されている場合、電源部20から、抵抗器22、第1接続端子92C、交換ユニット8C、8M、8Y、8K、及び第2接続端子93Kを介してグランドに至る電流の導通経路は遮断されていない。この場合、第1接続端子92Cがグランドに接続されるので、第1接続端子92Cの電圧値がグランドレベルになり、測定した電圧値Vsが所定の基準電圧値Vthを下回る。これによって、導通検出部15は、第1接続端子92Cと第2接続端子93Kとの間が導通していることを検出する。
一方、ユニットコネクター80C、80M、80Y、80Kのうちの何れかが本体コネクター90C、90M、90Y、90Kに装着されていない場合、電源部20から、抵抗器22、第1接続端子92C、交換ユニット8C、8M、8Y、8K、及び第2接続端子93Kを介してグランドに至る電流の導通経路がどこかで遮断される。この場合、電源部20から抵抗器22を介して第1接続端子92Cに向けて電流が流れなくなり、測定した電圧値Vsが所定の基準電圧値Vthを下回らない。これによって、導通検出部15は、第1接続端子92Cと第2接続端子93Kとの間が導通していないことを検出する。
ステップS21において、第1接続端子92Cと第2接続端子93Kとの間が導通していることが検出された場合(S21;YES)、電源部20から、抵抗器22、第1接続端子92C、交換ユニット8C、8M、8Y、8K、及び第2接続端子93Kを介してグランドに至る電流の導通経路が導通しており、つまり、4つのユニットコネクター80C、80M、80Y、80Kがそれぞれ本体コネクター90C、90M、90Y、90Kに装着されていると考えられる。そこで、給電制御部14は、給電切替スイッチ21をオン状態に切り替える(S22)。これによって、電源部20から電源端子91への電源電圧の供給が開始され、電源端子81において電源電圧が受電されるようになり、交換ユニット8C、8M、8Y、8Kに含まれる感光体ドラム3C、3M、3Y、3Kを回転動作させることができるようになる。
一方、導通検出部15は、ステップS21において第1接続端子92Cと第2接続端子93Kとの間が導通していることを検出していない間は(S21;NO)、電源部20から、抵抗器22、第1接続端子92C、交換ユニット8C、8M、8Y、8K、及び第2接続端子93Kを介してグランドに至る電流の導通経路がどこかで遮断されており、つまり、4つのユニットコネクター80C、80M、80Y、80Kのうちの何れかが本体側接続部90に装着されていないと考えられる。そこで、導通検出部15は、4つのユニットコネクター80C、80M、80Y、80Kが全て、それぞれに対応する本体コネクター90C、90M、90Y、90Kに装着されることを検出すべく、再びステップS21に処理を移行する。
このように、第1実施形態の構成によれば、導通検出部15によって、本体コネクター90Cの第1接続端子92Cと本体コネクター90Kの第2接続端子93Kとの間の導通、即ち、4つのユニットコネクター80に含まれる全ての第1接続端子82及び第2接続端子83と、本体側接続部90に含まれる全ての第1接続端子92及び第2接続端子93と、を通る電流の導通経路の導通の有無を検出することによって、適切に、4つのユニットコネクター80の全てが本体側接続部90に装着されたか否かを検知することができる。
そして、本体コネクター90Cの第1接続端子92Cと本体コネクター90Kの第2接続端子93Kとの間の導通が検出された場合に、つまり、4つのユニットコネクター80の全てが本体側接続部90に装着された後に、電源部20から電源端子91への電源電圧の供給が開始される。つまり、交換ユニット8C、8M、8Y、8Kのうち、一つでも本体コネクター90C、90M、90Y、90Kに装着されていない交換ユニットがあれば、本体コネクター90C、90M、90Y、90Kには電源電圧は供給されない。したがって、電源電圧が供給された状態の本体コネクター90C、90M、90Y、90Kに交換ユニット8C、8M、8Y、8Kが装着されることがない。これによって、本体側接続部90に装着された交換ユニット8の電源端子81にサージ電圧が生じる虞が軽減され、当該交換ユニット8を損傷させる虞が軽減される。
〔第2実施形態〕
第1実施形態では、交換ユニットの一例として、感光体ドラム3を含む交換ユニット8について説明したが、これと同様にして、トナー供給部60を含む交換ユニットを構成し、当該トナー供給部60を含む交換ユニットを複写機1に対して着脱可能に構成してもよい。
以下、トナー供給部60を含む交換ユニットを複写機1に取り付けるための接続関係について詳述する。図6は、複写機1におけるトナー供給部60C、60M、60Y、60Kを含む交換ユニット800C、800M、800Y、800Kに関わる部分の構成の一例を示すブロック図である。尚、図6において、図2に示したものと同じ構成のブロックについては図2と同じ符号を用い、その説明を省略する。
図6に示すように、交換ユニット800Cは、図2に示した交換ユニット8Cとは、内部ブロック85Cの代わりに内部ブロック850Cを備える点が異なる。内部ブロック850Cには、トナー供給部60C(動作部)と、ROM860C(基準情報記憶部)と、出力部870Cと、残量検出部880Cと、が含まれている。
同様に、交換ユニット800Mは、図2に示した交換ユニット8Mとは、内部ブロック85Mの代わりに内部ブロック850Mを備える点が異なる。内部ブロック850Mには、トナー供給部60Mと、ROM860Mと、出力部870Mと、残量検出部880Mと、が含まれている。交換ユニット800Yは、図2に示した交換ユニット8Yとは、内部ブロック85Yの代わりに内部ブロック850Yを備える点が異なる。内部ブロック850Yには、トナー供給部60Yと、ROM860Yと、出力部870Yと、残量検出部880Yと、が含まれている。交換ユニット800Kは、図2に示した交換ユニット8Kとは、内部ブロック85Kの代わりに内部ブロック850Kを備える点が異なる。内部ブロック850Kには、トナー供給部60Kと、ROM860Kと、出力部870Kと、残量検出部880Kと、が含まれている。内部ブロック850C、850M、850Y、850Kは、供給するトナーの色が異なる点を除き、互いに同様の構成を有する。
以下では、交換ユニット800C、800M、800Y、800Kを総称して説明する場合に、交換ユニット800と示し、内部ブロック850C、850M、850Y、850Kを総称して説明する場合に、内部ブロック850と示す。
また、ROM860C、860M、860Y、860Kを総称して説明する場合に、ROM860と示し、出力部870C、870M、870Y、870Kを総称して説明する場合に、出力部870と示し、残量検出部880C、880M、880Y、880Kを総称して説明する場合に、残量検出部880と示す。
トナー供給部60は、電源電圧によってスクリューフィーダーを動作させることによって、各色のトナーを現像部6(図1)に供給する動作を行う。
ROM860には、トナー供給部60の交換の要否を判断するための基準となる基準情報として、例えば、トナー供給部60の仕様によって予め定められた、印刷処理に最低限必要なトナー残量を示す情報が記憶されている。
出力部870は、ROM860に記憶されている基準情報を読み出し、基準情報を示す信号を信号端子84へ出力する。
残量検出部880は、トナー供給部60に収容されているトナーの残量を検出し、検出したトナーの残量を示す信号を信号端子84に出力する。
以下では、ユーザーがトナー供給部60を含む交換ユニット800を複写機1から取り外すときの複写機1の動作について説明する。図7は、ユーザーがトナー供給部60を含む交換ユニット800を複写機1から取り外すときの複写機1の動作の一例を示すフローチャートである。尚、図7において、図3に示したものと同じ処理内容のステップについては図3と同じ符号を用い、その説明を省略する。
図7に示すように、ユーザーがトナー供給部60を含む交換ユニット800を複写機1から取り外すときの複写機1の動作は、図3に示したユーザーが感光体ドラム3を含む交換ユニット8を複写機1から取り外すときの複写機1の動作とは、交換ユニット8の交換要否を判断するステップS3からステップS7の代わりに、トナー供給部60を含む交換ユニット800の交換要否を判断するステップS31からステップS36を実行する点が異なる。
動作制御部12は、ステップS2における印刷処理の実行後、交換ユニット800Cの残量検出部880Cによって、トナー供給部60Cに収容されているシアン色のトナーの残量を示す信号を信号端子84Cへ出力させ、信号端子84Cから信号端子94Cを介して入力された信号によって示されるシアン色のトナーの残量を示す情報を取得する。同様に、動作制御部12は、残量検出部880M、880Y、880Kによって、それぞれ、トナー供給部60M、60Y、60Kに収容されているマゼンタ、イエロー、シアン色のトナーの残量を示す信号を信号端子84M、84Y、84Kへ出力させる。そして、動作制御部12は、信号端子84M、84Y、84Kから、それぞれ、信号端子94M、94Y、94Kを介して入力された信号によって示されるマゼンタ、イエロー、シアン色のトナーの残量を示す情報を取得する(S31)。
そして、動作制御部12は、ステップS31で取得した各色のトナーの残量を示す情報を履歴情報として履歴情報記憶部11に記憶する(S32)。つまり、トナー供給部60によって各色のトナーを現像部6に供給させる動作を行わせると、トナー供給部60に収容されている各色のトナーの残量が減少するため、トナー供給部60に収容されている各色のトナーの残量を、トナー供給部60によって各色のトナーを現像部6に供給させる動作を行わせたことの履歴に関する情報である履歴情報としている。
そして、着脱要否判断部13は、ステップS4(図3)と同様にして、ROM860C、860M、860Y、860Kにそれぞれ記憶されている基準情報を取得した後(S33)、履歴情報記憶部11に記憶された履歴情報によって示されるトナー供給部60C、60M、60Y、60Kの各色のトナーの残量が、ステップS33において取得した基準情報によって示される印刷処理に最低限必要なトナー供給部60C、60M、60Y、60Kの各色のトナーの残量を下回っているか否かを判定する(S34)。
そして、着脱要否判断部13は、ステップS34において、トナー供給部60C、60M、60Y、60Kのうちに、トナーの残量が印刷処理に最低限必要なトナーの残量を下回っているトナー供給部がなかった場合は(S35;NO)、印刷処理に最低限必要なトナー量を現像部6へ供給することができないトナー供給部は存在せず、交換が必要な交換ユニット800は存在しないと考えられるので、再び画像形成部2に動作を行わせるべく、ステップS1に処理を移行させる。
一方、着脱要否判断部13は、ステップS34において、トナー供給部60C、60M、60Y、60Kのうちに、トナーの残量が印刷処理に最低限必要なトナーの残量を下回っているトナー供給部が有った場合(S35;YES)、トナーの残量が印刷処理に最低限必要なトナーの残量を下回っているトナー供給部を特定する。そして、その特定されたトナー供給部は印刷処理に最低限必要なトナー量を現像部6へ供給することができないと考えられるので、着脱要否判断部13は、その特定したトナー供給部60を交換するために、その特定したトナー供給部60を含む交換ユニット800を交換のために取り外す必要があると判断する(S36)。そして、着脱要否判断部13は、ステップS8へ処理を移行させる。
トナー供給部60を含む交換ユニット800を複写機1に装着するときの複写機1の動作は、図5に示したユーザーが感光体ドラム3を含む交換ユニット8を複写機1に装着するときの複写機1の動作と同じ動作であるので説明を省略する。
〔第3実施形態〕
また、第1実施形態及び第2実施形態と同様にして、現像部6を含む交換ユニットを構成し、当該現像部6を含む交換ユニットを複写機1に対して着脱可能に構成してもよい。
以下、現像部6を含む交換ユニットを複写機1に取り付けるための接続関係について詳述する。図8は、複写機1における現像部6C、6M、6Y、6Kを含む交換ユニット801C、801M、801Y、801Kに関わる部分の構成の一例を示すブロック図である。尚、図8において、図2に示したものと同じ構成のブロックについては図2と同じ符号を用い、その説明を省略する。
図8に示すように、交換ユニット801Cは、図2に示した交換ユニット8Cとは、内部ブロック85C(図2)の代わりに、内部ブロック851Cを備える点が異なる。内部ブロック851Cには、現像部6C(動作部)と、ROM861C(基準情報記憶部)と、出力部871Cと、が含まれている。
同様に、交換ユニット801Mは、図2に示した交換ユニット8Mとは、内部ブロック85M(図2)の代わりに、内部ブロック851Mを備える点が異なる。内部ブロック851Mには、現像部6Mと、ROM861Mと、出力部871Mと、が含まれている。交換ユニット801Yは、図2に示した交換ユニット8Yとは、内部ブロック85Y(図2)の代わりに、内部ブロック851Yを備える点が異なる。内部ブロック851Yには、現像部6Yと、ROM861Yと、出力部871Yと、が含まれている。交換ユニット801Kは、図2に示した交換ユニット8Kとは、内部ブロック85K(図2)の代わりに、内部ブロック851Kを備える点が異なる。内部ブロック851Kには、現像部6Kと、ROM861Kと、出力部871Kと、が含まれている。内部ブロック851C、851M、851Y、851Kは、現像に用いるトナーの色が異なる点を除いて、互いに同様の構成を有する。
以下では、交換ユニット801C、801M、801Y、801Kを総称して説明する場合に、交換ユニット801と示し、内部ブロック851C、851M、851Y、851Kを総称して説明する場合に、内部ブロック851と示す。
また、ROM861C、861M、861Y、861Kを総称して説明する場合に、ROM861と示し、出力部871C、871M、871Y、871Kを総称して説明する場合に、出力部871と示す。
現像部6は、電源電圧によって現像ローラーを回転動作させることによって、各色のトナーを感光体ドラム3上の静電潜像に付着させる動作を行う。
ROM861には、現像部6の交換の要否を判断するための基準となる基準情報として、例えば、現像部6に備えられた現像ローラーの仕様によって予め定められた、現像ローラーを回転動作させることができる最大累積稼動時間を示す情報が記憶されている。
出力部871は、ROM861に記憶されている基準情報を読み出し、基準情報を示す信号を信号端子84へ出力する。
以下では、ユーザーが現像部6を含む交換ユニット801を複写機1から取り外すときの複写機1の動作について説明する。図9は、ユーザーが現像部6を含む交換ユニット801を複写機1から取り外すときの複写機1の動作の一例を示すフローチャートである。尚、図9において、図3に示したものと同じ処理内容のステップについては図3と同じ符号を用い、その説明を省略する。
図9に示すように、ユーザーが現像部6を含む交換ユニット801を複写機1から取り外すときの複写機1の動作は、図3に示したユーザーが感光体ドラム3を含む交換ユニット8を複写機1から取り外すときの複写機1の動作とは、交換ユニット8の交換要否を判断するステップS3からステップS7の代わりに、現像部6を含む交換ユニット801の交換要否を判断するステップS41からステップS45を実行する点が異なる。
動作制御部12は、ステップS2における印刷処理の実行によって、現像部6Cに備えられた現像ローラーを回転動作させた稼動時間を累積加算し、累積加算した結果である累積稼動時間を示す情報を、現像部6Cを動作させた履歴に関する情報である履歴情報として履歴情報記憶部11に記憶する。同様に、動作制御部12は、現像部6M、6Y、6Kのそれぞれに備えられた現像ローラーを回転動作させた稼動時間をそれぞれ累積加算し、各累積加算した結果の累積稼動時間を示す情報を、それぞれ、現像部6M、6Y、6Kを回転動作させた履歴に関する情報である履歴情報として、履歴情報記憶部11に記憶する(S41)。
そして、着脱要否判断部13は、ステップS4(図3)と同様にして、ROM861C、861M、861Y、861Kにそれぞれ記憶されている基準情報を取得した後(S42)、履歴情報記憶部11に記憶された履歴情報によって示される現像部6C、6M、6Y、6Kに備えられた各現像ローラーの各累積稼動時間が、ステップS42において取得された基準情報によって示される現像部6C、6M、6Y、6Kに備えられた各現像ローラーの各最大累積稼動時間以上であるか否かを判定する(S43)。
そして、着脱要否判断部13は、ステップS43において、現像部6C、6M、6Y、6Kのうちに、現像ローラーの累積稼動時間が最大累積稼動時間以上になっている現像部6がなかった場合は(S44;NO)、寿命に達している現像部が存在せず、交換が必要な交換ユニット8は存在しないと考えられるので、再び画像形成部2に動作を行わせるべく、ステップS1に処理を移行させる。
一方、着脱要否判断部13は、ステップS43において、現像部6C、6M、6Y、6Kのうちに、現像ローラーの累積稼動時間が最大累積稼動時間以上になっている現像部6が有った場合(S44;YES)、現像ローラーの累積稼動時間が最大累積稼動時間以上になっている現像部6を特定する。そして、その特定された現像部6は寿命に達していると考えられるので、着脱要否判断部13は、その特定した現像部6を交換するために、その特定した現像部6を含む交換ユニット801を交換のために取り外す必要があると判断する(S45)。そして、着脱要否判断部13は、ステップS8へ処理を移行させる。
現像部6を含む交換ユニット801を複写機1に装着するときの複写機1の動作は、図5に示したユーザーが感光体ドラム3を含む交換ユニット8を複写機1に装着するときの複写機1の動作と同じ動作であるので説明を省略する。
〔第4実施形態〕
また、第1乃至第3実施形態と同様にして、定着部160を含む交換ユニットを構成し、当該定着部160を含む交換ユニットを、本体部100(図1)における図1の紙面左側に設けられた図略のカバーを開いて本体部100に対して着脱可能に構成してもよい。
以下、定着部160を含む交換ユニットを複写機1に取り付けるための接続関係について詳述する。図10は、複写機1における定着部160を含む交換ユニット802に関わる部分の構成の一例を示すブロック図である。尚、図10において、図2に示したものと同じ構成のブロックについては図2と同じ符号を用い、その説明を省略する。
図10に示すように、交換ユニット802は、図2に示した交換ユニット8Cとは、内部ブロック85C(図2)の代わりに、内部ブロック852を備える点が異なる。内部ブロック852には、定着部160(動作部)と、ROM862(基準情報記憶部)と、出力部872と、が含まれている。
定着部160は、電源電圧によってヒーターを駆動してヒートローラー161(図1)を加熱するとともに、電源電圧によって加圧ローラー162(図1)を回転動作させることによって、トナーを用紙上に定着させる動作を行う。
ROM862には、定着部160の交換の要否を判断するための基準となる基準情報として、例えば、加圧ローラー162の仕様によって予め定められた、加圧ローラー162を回転動作させることができる最大累積稼動時間を示す情報が記憶されている。
出力部872は、ROM862に記憶されている基準情報を読み出し、基準情報を示す信号を信号端子84Cへ出力する。
また、第2接続端子93Cは、図2に示した第2接続端子93Cとは異なり、ユニットコネクター80Cと接続される側とは反対側の端部がグランドに接続されている。したがって、ユニットコネクター80Cが本体コネクター90Cに装着されると、電源部20から抵抗器22を介して、本体コネクター90Cの第1接続端子92C、ユニットコネクター80Cの第1接続端子82C、ユニットコネクター80Cの第2接続端子83C、本体コネクター90Cの第2接続端子93C、を順に通り、グランドに至る電流の導通経路が形成される。
以下では、ユーザーが定着部160を含む交換ユニット802を複写機1から取り外すときの複写機1の動作について説明する。図11は、ユーザーが定着部160を含む交換ユニット802を複写機1から取り外すときの複写機1の動作の一例を示すフローチャートである。尚、図11において、図3に示したものと同じ処理内容のステップについては図3と同じ符号を用い、その説明を省略する。
図11に示すように、ユーザーが定着部160を含む交換ユニット802を複写機1から取り外すときの複写機1の動作は、図3に示したユーザーが感光体ドラム3を含む交換ユニット8を複写機1から取り外すときの複写機1の動作とは、交換ユニット8の交換要否を判断するステップS3からステップS7の代わりに、定着部160を含む交換ユニット802の交換要否を判断するステップS51からステップS55を実行する点が異なる。
動作制御部12は、ステップS2における印刷処理の実行によって、加圧ローラー162を回転動作させた稼動時間を累積加算し、累積加算した結果である累積稼動時間を示す情報を、定着部160を動作させた履歴に関する情報である履歴情報として履歴情報記憶部11に記憶する(S51)。
そして、着脱要否判断部13は、ステップS4(図3)と同様にして、ROM862に記憶されている基準情報を取得した後(S52)、履歴情報記憶部11に記憶された履歴情報によって示される加圧ローラー162の累積稼動時間が、ステップS52において取得された基準情報によって示される加圧ローラー162の最大累積稼動時間以上であるか否かを判定する(S53)。
そして、着脱要否判断部13は、ステップS53において、加圧ローラー162の累積稼動時間が最大累積稼動時間以上ではないと判定した場合は(S54;NO)、定着部160は寿命に達していず、交換ユニット802を交換する必要はないと考えられるので、再び画像形成部2に動作を行わせるべく、ステップS1に処理を移行させる。
一方、着脱要否判断部13は、ステップS53において、加圧ローラー162の累積稼動時間が最大累積稼動時間以上であると判定した場合は(S54;YES)、定着部160は寿命に達していると考えられるので、定着部160を交換するために、交換ユニット802を交換のために取り外す必要があると判断する(S55)。
次に、ユーザーが定着部160を含む交換ユニット802を複写機1に装着するときの複写機1の動作について説明する。ユーザーが定着部160を含む交換ユニット802を複写機1に装着するときの複写機1の動作は、図5に示したユーザーが感光体ドラム3を含む交換ユニット8を複写機1に装着する動作と同様の動作である。ただし、導通検出部15は、ステップS21において、測定した電圧値Vsが所定の基準電圧値Vthを超えるか否かによって、第1接続端子92Cと第2接続端子93Cとの間の導通の有無を検出する。
例えば、ユニットコネクター80Cが本体コネクター90Cに装着されている場合、電源部20から、抵抗器22、第1接続端子92C、交換ユニット802、及び第2接続端子93Cを介してグランドに至る電流の導通経路は遮断されていない。この場合、第1接続端子92Cがグランドに接続されるので、第1接続端子92Cの電圧値がグランドレベルになり、測定した電圧値Vsが所定の基準電圧値Vthを下回る。これによって、導通検出部15は、第1接続端子92Cと第2接続端子94Cとの間が導通していることを検出する。
一方、ユニットコネクター80Cが本体コネクター90Cに装着されていない場合、電源部20から、抵抗器22、第1接続端子92C、交換ユニット802、及び第2接続端子93Cを介してグランドに至る電流の導通経路がどこかで遮断される。この場合、電源部20から抵抗器22を介して第1接続端子92Cに向けて電流が流れなくなり、測定した電圧値Vsが所定の基準電圧値Vthを下回らない。これによって、導通検出部15は、第1接続端子92Cと第2接続端子93Cとの間が導通していないことを検出する。
第4実施形態の構成によれば、ユニットコネクター80Cが本体コネクター90Cに装着されたことを、第1接続端子92Cと第2接続端子93Cとの間が導通されていることによって適切に検知することができる。そして、ユニットコネクター80Cが本体コネクター90Cに装着された後に、電源部20から電源端子91Cへの電源電圧の供給が開始される。つまり、交換ユニット802が本体コネクター90Cに装着されていなければ、電源端子91Cには電源電圧は供給されない。したがって、電源電圧が供給された状態の本体コネクター90Cに交換ユニット802が装着されることがない。これによって、本体コネクター90Cに装着された交換ユニット802の電源端子81Cにサージ電圧が生じる虞が軽減され、当該交換ユニット802を損傷させる虞が軽減される。
〔第5実施形態〕
上記第1乃至第3実施形態では、4つの交換ユニットへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成について説明し、第4実施形態では、1つの交換ユニットへの電源電圧の供給及び遮断を切り替える構成について説明したが、これに限らず、3つの交換ユニットへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成にしてもよい。
具体的には、例えば、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応する感光体ドラム3C、3M、3Yをそれぞれ含む3つの交換ユニット8C、8M、8Yへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成にしてもよい。この構成は、例えば、黒色の画像を用紙に形成するための画像形成部を備えず、シアン、マゼンタ、イエローの3色の画像を用紙に形成するための画像形成部を備えた複写機に適用することができる。
以下、3つの交換ユニット8C、8M、8Yへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成について説明する。図12は、複写機1における3つの交換ユニット8C、8M、8Yに関わる部分の構成の一例を示すブロック図である。尚、図12において、図2に示したものと同じ構成のブロックについては図2と同じ符号を用い、その説明を省略する。
図12に示すように、3つの交換ユニット8C、8M、8Yへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成は、図2に示した構成とは、以下の点で異なる。即ち、図12に示す複写機1は、交換ユニット8K及び本体コネクター90Kを備えていない。また、本体コネクター90Mの第2接続端子93Mにおけるユニットコネクター80Mと接続される側とは反対側の端部と、本体コネクター90Yの第1接続端子92Yにおけるユニットコネクター80Yと接続される側とは反対側の端部とが、配線部L2(第2の配線部)によって接続されている。また、本体コネクター90Yの第2接続端子93Yにおけるユニットコネクター80Yと接続される側とは反対側の端部がグランドに接続されている。
尚、本体コネクター90C(第1の本体側接続部)、90M(第3の本体側接続部)、90Y(第2の本体側接続部)は、本体側接続部900を構成する。
つまり、3つのユニットコネクター80C、80M、80Yの全てがそれぞれに対応する本体コネクター90C、90M、90Yに装着された場合には、本体コネクター90Cの第1接続端子92Cと本体コネクター90Yの第2接続端子93Yとの間に、3つの本体コネクター90C、90M、90Yに含まれる全ての第1接続端子92C、92M、92Y及び第2接続端子93C、93M、93Yと、3つのユニットコネクター80C、80M、80Yに含まれる全ての第1接続端子82C、82M、82Y及び第2接続端子83C、83M、83Yと、を通る電流の導通経路が形成される。このため、3つのユニットコネクター80C、80M、80Yのうちの何れかが、それぞれに対応する本体コネクター90C、90M、90Yに装着されていない場合には、上記の電流の導通経路がどこかで遮断されることとなる。
ユーザーが交換ユニット8C、8M、8Yを複写機1から取り外すときの複写機1の動作は、図3に示した複写機1の動作と同様の動作であるため説明を省略する。
また、ユーザーが交換ユニット8C、8M、8Yを複写機1に装着するときの複写機1の動作は、図5に示した複写機1の動作と同様の動作である。ただし、導通検出部15は、ステップS21において、測定した電圧値Vsが所定の基準電圧値Vthを超えるか否かによって、第1接続端子92Cと第2接続端子93Yとの間の導通の有無を検出する。
例えば、ユニットコネクター80C、80M、80Yがそれぞれ本体コネクター90C、90M、90Yに装着されている場合、電源部20から、抵抗器22、第1接続端子92C、交換ユニット8C、8M、8Y及び第2接続端子93Yを介してグランドに至る電流の導通経路は遮断されていない。この場合、第1接続端子92Cがグランドに接続されるので、第1接続端子92Cの電圧値がグランドレベルになり、測定した電圧値Vsが所定の基準電圧値Vthを下回る。これによって、導通検出部15は、第1接続端子92Cと第2接続端子93Yとの間が導通していることを検出する。
一方、ユニットコネクター80C、80M、80Yのうちの何れかが本体コネクター90C、90M、90Yに装着されていない場合、電源部20から、抵抗器22、第1接続端子92C、交換ユニット8C、8M、8Y及び第2接続端子93Yを介してグランドに至る電流の導通経路がどこかで遮断される。この場合、電源部20から抵抗器22を介して第1接続端子92Cに向けて電流が流れなくなり、測定した電圧値Vsが所定の基準電圧値Vthを下回らない。これによって、導通検出部15は、第1接続端子92Cと第2接続端子93Yとの間が導通していないことを検出する。
このように、第5実施形態の構成によれば、導通検出部15によって、本体コネクター90Cの第1接続端子92Cと本体コネクター90Yの第2接続端子93Yとの間の導通、即ち、3つのユニットコネクター80C、80M、80Yに含まれる全ての第1接続端子82C、82M、82Y及び第2接続端子83C、83M、83Yと、3つの本体コネクター90C、90M、90Yに含まれる全ての第1接続端子92C、92M、92Y及び第2接続端子93C、93M、93Yと、を通る電流の導通経路の導通の有無を検出することによって、適切に、3つのユニットコネクター80C、80M、80Yの全てがそれぞれに対応する本体コネクター90C、90M、90Yに装着されたか否かを検知することができる。
そして、本体コネクター90Cの第1接続端子92Cと本体コネクター90Yの第2接続端子93Yとの間の導通が検出された場合に、つまり、3つのユニットコネクター80C、80M、80Yの全てがそれぞれに対応する本体コネクター90C、90M、90Yに装着された後に、電源部20から電源端子91C、91M、91Yへの電源電圧の供給が開始される。つまり、交換ユニット8C、8M、8Yのうち、一つでも本体コネクター90C、90M、90Yに装着されていない交換ユニットがあれば、本体コネクター90C、90M、90Yには電源電圧は供給されない。したがって、電源電圧が供給された状態の本体コネクター90C、90M、90Yに交換ユニット8C、8M、8Yが装着されることがない。これによって、本体コネクターに装着された交換ユニットの電源端子にサージ電圧が生じる虞が軽減され、当該交換ユニットを損傷させる虞が軽減される。
〔第6実施形態〕
また、2つの交換ユニットへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成にしてもよい。
具体的には、例えば、黒色に対応する現像部6Kを含む交換ユニットと、黒色に対応する感光体ドラム3Kを含む交換ユニットと、の近接する2つの交換ユニットへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成にしてもよい。この構成は、例えば、黒色の画像を用紙に形成するための画像形成部のみを備えたモノクロコピーが行える複写機に適用することができる。
以下、黒色に対応する現像部6Kを含む交換ユニット803Kと黒色に対応する感光体ドラム3Kを含む交換ユニット8Kとの2つの交換ユニットへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成について説明する。図13は、複写機1における2つの交換ユニット803K、8Kに関わる部分の構成の一例を示すブロック図である。尚、図13において、図2及び図8に示したものと同じ構成のブロックについては図2及び図8と同じ符号を用い、その説明を省略する。
図13に示すように、2つの交換ユニット803K、8Kへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成は、図2に示した構成とは、以下の点で異なる。即ち、図13に示す複写機1は、交換ユニット8M、8Y、本体コネクター90M、90Yを備えていない。また、本体コネクター90Cの第2接続端子93Cにおけるユニットコネクター80Cと接続される側とは反対側の端部と、本体コネクター90Kの第1接続端子92Kにおけるユニットコネクター80Kと接続される側とは反対側の端部と、を接続する配線部L4(配線部)を備えている。また、交換ユニット803Kは、図2に示した交換ユニット8Cとは、内部ブロック85C(図2)の代わりに、図8に示した内部ブロック851Kを備えている。
尚、本体コネクター90C(第1の本体側接続部)、90M(第2の本体側接続部)は、本体側接続部901を構成する。
つまり、2つのユニットコネクター80C、80Kの全てがそれぞれに対応する本体コネクター90C、90Kに装着された場合には、本体コネクター90Cの第1接続端子92Cと本体コネクター90Kの第2接続端子93Kとの間に、2つの本体コネクター90C、90Kに含まれる全ての第1接続端子92C、92K及び第2接続端子93C、93Kと、2つのユニットコネクター80C、80Kに含まれる全ての第1接続端子82C、82K及び第2接続端子83C、83Kと、を通る電流の導通経路が形成される。このため、2つのユニットコネクター80C、80Kのうちの何れかが、それぞれに対応する本体コネクター90C、90Kに装着されていない場合には、上記の電流の導通経路がどこかで遮断されることとなる。
ユーザーが交換ユニット803K、8Kを複写機1から取り外すときの複写機1の動作は、図3に示したステップS1からステップS7と同様にして、交換ユニット8Kの交換要否を判断し、更に、図9に示したステップS41からステップS45と同様にして、交換ユニット803Kの交換要否を判断する動作を行った後、図3に示したステップS8及びステップS9を行う動作となる。
また、ユーザーが交換ユニット803K、8Kを複写機1に装着するときの複写機1の動作は、図5に示した複写機1の動作と同様の動作である。ただし、導通検出部15は、ステップS21において、測定した電圧値Vsが所定の基準電圧値Vthを超えるか否かによって、第1接続端子92Cと第2接続端子93Kとの間の導通の有無を検出する。
例えば、ユニットコネクター80C、80Kがそれぞれ本体コネクター90C、90Kに装着されている場合、電源部20から、抵抗器22、第1接続端子92C、交換ユニット803K、8K及び第2接続端子93Kを介してグランドに至る電流の導通経路は遮断されていない。この場合、第1接続端子92Cがグランドに接続されるので、第1接続端子92Cの電圧値がグランドレベルになり、測定した電圧値Vsが所定の基準電圧値Vthを下回る。これによって、導通検出部15は、第1接続端子92Cと第2接続端子93Kとの間が導通していることを検出する。
一方、ユニットコネクター80C、80Kのうちの何れかが本体コネクター90C、90Kに装着されていない場合、電源部20から、抵抗器22、第1接続端子92C、交換ユニット803K、8K及び第2接続端子93Kを介してグランドに至る電流の導通経路がどこかで遮断される。この場合、電源部20から抵抗器22を介して第1接続端子92Cに向けて電流が流れなくなり、測定した電圧値Vsが所定の基準電圧値Vthを下回らない。これによって、導通検出部15は、第1接続端子92Cと第2接続端子93Kとの間が導通していないことを検出する。
このように、第6実施形態の構成によれば、導通検出部15によって、本体コネクター90Cの第1接続端子92Cと本体コネクター90Kの第2接続端子93Kとの間の導通、即ち、2つのユニットコネクター80C、80Kに含まれる全ての第1接続端子82C、82K及び第2接続端子83C、83Kと、2つの本体コネクター90C、90Kに含まれる全ての第1接続端子92C、92K及び第2接続端子93C、93Kと、を通る電流の導通経路の導通の有無を検出することによって、適切に、2つのユニットコネクター80C、80Kの全てがそれぞれに対応する本体コネクター90C、90Kに装着されたか否かを検知することができる。
そして、本体コネクター90Cの第1接続端子92Cと本体コネクター90Kの第2接続端子93Kとの間の導通が検出された場合に、つまり、2つのユニットコネクター80C、80Kの全てがそれぞれに対応する本体コネクター90C、90Kに装着された後に、電源部20から電源端子91C、91Kへの電源電圧の供給が開始される。つまり、交換ユニット803K、8Kのうち、一つでも本体コネクター90C、90Kに装着されていない交換ユニットがあれば、本体コネクター90C、90Kには電源電圧は供給されない。したがって、電源電圧が供給された状態の本体コネクター90C、90Kに交換ユニット803K、8Kが装着されることがない。これによって、本体コネクターに装着された交換ユニットの電源端子にサージ電圧が生じる虞が軽減され、当該交換ユニットを損傷させる虞が軽減される。
〔第7実施形態〕
また、5つ以上の交換ユニットへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替えるように構成してもよい。具体的には、例えば、感光体ドラム3C、3M、3Y、3Kをそれぞれ含む4つの交換ユニットと定着部160を含む交換ユニットとの5つの交換ユニットへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成にしてもよい。或いは、感光体ドラム3C、3M、3Y、3Kをそれぞれ含む4つの交換ユニットと、現像部6C、6M、6Y、6Kをそれぞれ含む4つの交換ユニットとの8つの交換ユニットへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成にしてもよい。
以下、5つ以上の交換ユニットへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成を代表して、感光体ドラム3C、3M、3Y、3Kを含む4つの交換ユニット8C、8M、8Y、8Kと定着部160を含む交換ユニット804の5つの交換ユニットへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成について説明する。図14は、複写機1における5つの交換ユニット8C、8M、8Y、8K、804に関わる部分の構成の一例を示すブロック図である。尚、図14において、図2及び図10に示したものと同じ構成のブロックについては図2及び図10と同じ符号を用い、その説明を省略する。
定着部160を含む交換ユニット804は、図10に示した交換ユニット802と同様の構成であり、図10に示した内部ブロック852と、ユニットコネクター80Aと、を備えている。ユニットコネクター80Aは、図2に示したコネクター80Cと同様の構成であり、電源端子81Aと、第1接続端子82Aと、第2接続端子83Aと、信号端子84Aと、を備え、本体コネクター90Aに着脱可能に接続される。本体コネクター90Aは、本体コネクター90Cと同様の構成であり、電源端子91Aと、第1接続端子92Aと、第2接続端子93Aと、信号端子94Aと、を備えている。
また、複写機1は、本体コネクター90Kの第2接続端子93Kにおける交換ユニット8Kと接続される側とは反対側の端部と、本体コネクター90Aの第1接続端子92Aにおけるユニットコネクター80Aと接続される側とは反対側の端部と、を接続する配線部L5(第2の配線部)を備えている。
尚、本体コネクター90C(第1の本体側接続部)、90M(第3の本体側接続部)、90Y(第3の本体側接続部)、90K(第3の本体側接続部)、90A(第2の本体側接続部)は、本体側接続部902を構成する。また、第7実施形態の構成では、配線部L2は、本発明に係る第3の配線部の一例を構成する。
つまり、5つの交換ユニット8C、8M、8Y、8K、804の全てがそれぞれに対応する本体コネクター90C、90M、90Y、90K、90Aに装着された場合には、本体コネクター90Cの第1接続端子92Cと本体コネクター90Aの第2接続端子93Aとの間に、5つの本体コネクター90C、90M、90Y、90K、90Aと、5つの交換ユニット8C、8M、8Y、8K、804と、を通る電流の導通経路が形成される。このため、5つの交換ユニット8C、8M、8Y、8K、804のうちの何れかが、それぞれに対応する本体コネクター90C、90M、90Y、90K、90Aに装着されていない場合には、上記の電流の導通経路がどこかで遮断されることとなる。
ユーザーが交換ユニット8C、8M、8Y、8K、804を複写機1から取り外すときの複写機1の動作は、図3に示したステップS1からステップS7と同様にして、交換ユニット8C、8M、8Y、8Kの交換要否を判断し、更に、図11に示したステップS51からステップS55と同様にして、交換ユニット804の交換要否を判断する動作を行った後、図3に示したステップS8及びステップS9を行う動作となる。
また、ユーザーが交換ユニット8C、8M、8Y、8K、804を複写機1に装着するときの複写機1の動作は、図5に示した複写機1の動作と同様の動作である。ただし、導通検出部15は、ステップS21において、測定した電圧値Vsが所定の基準電圧値Vthを超えるか否かによって、第1接続端子92Cと第2接続端子93Aとの間の導通の有無を検出する。
このように、上記第1乃至第3実施形態及び第7実施形態に示した、4つ以上の交換ユニットへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成においては、4つ以上の交換ユニットにそれぞれ接続される本体コネクターは、以下に示す、1つの第1本体コネクター(第1の本体側接続部)と、1つの第2本体コネクター(第2の本体側接続部)と、複数の第3本体コネクター(第3の本体側接続部)と、に分類される。
第1本体コネクターは、その第1接続端子が配線部L0(図2、図6、図8、図14)を介して制御部10に接続されている本体コネクターである。第2本体コネクターは、その第2接続端子がグランドに接続されている本体コネクターである。第3本体コネクターは、第1本体コネクター及び第2本体コネクターとは別の複数の本体コネクターである。
例えば、図14では、本体コネクター90Cが第1本体コネクターに相当し、本体コネクター90Aが第2本体コネクターに相当し、本体コネクター90M、90Y、90Kが第3本体コネクターに相当する。以下の説明では、括弧内に図14に示すブロックを例示する。
また、4つ以上の交換ユニットへの電源電圧の供給及び遮断を同時に切り替える構成においては、第1本体コネクター(本体コネクター90C)の第2接続端子(第2接続端子93C)と、複数の第3本体コネクターのうち一つの第3本体コネクター(本体コネクター90M)の第1接続端子(第2接続端子93C)と、を接続する第1の配線部(配線部L1)が設けられている。
更に、第2本体コネクター(本体コネクター90A)の第1接続端子(第1接続端子92A)と、上記一つの第3本体コネクター(本体コネクター90M)とは別の第3本体コネクター(本体コネクター90K)の第2接続端子(第2接続端子93K)と、を接続する第2の配線部(配線部L5)が設けられている。
また、上記一つの第3本体コネクター(本体コネクター90M)の第1接続端子(第1接続端子92M)と、上記別の第3本体コネクター(本体コネクター90K)の第2接続端子(第2接続端子93K)とを除く、2つ以上の第3本体コネクター(本体コネクター90M、90Y、90K)の第1接続端子及び第2接続端子(第1接続端子92Y、92K及び第2接続端子93M、93Y)について、第3本体コネクターの第2接続端子を、それぞれ別の第3本体コネクターの第1接続端子に一対一になるように接続する第3の配線部(第1接続端子92Yと第2接続端子93Mとを接続する配線部L3、第1接続端子92Yと第2接続端子93Mとを接続する配線部L2)が設けられている。
これによって、4つ以上の交換ユニットの全てがそれぞれに対応する本体コネクターに装着された場合には、第1本体コネクターの第1接続端子(第1接続端子93C)と第2本体コネクターの第2接続端子(第1接続端子93A)との間に、4つ以上の本体コネクターに含まれる全ての第1接続端子及び第2接続端子と、4つ以上の交換ユニットのユニットコネクターに含まれる全ての第1接続端子及び第2接続端子と、を通る電流の導通経路が形成される。このため、4つ以上の交換ユニットのうちの何れかが、それぞれに対応する本体コネクターに装着されていない場合には、上記の電流の導通経路がどこかで遮断されることとなる。
尚、導通検出部15は、電源部20から抵抗器22を介して印加される電圧値Vsが所定の基準電圧値Vthを超えるか否かによって、第1本体コネクターの第1接続端子(第1接続端子93C)と第2本体コネクターの第2接続端子(第1接続端子93A)との間の導通の有無を検出する。
(1)尚、着脱要否判断部13は、ステップS55(図11)において、更に、異常検出部16によって用紙の搬送経路において用紙検知センサーJ1から用紙検知センサーJ3までの区間内で紙詰まりが発生したことが検出された場合に、定着部160を含む交換ユニット802の取り外しが必要であると判断するように構成してもよい。当該紙詰まりを解消するためには定着部160を含む交換ユニットを取り外す必要があると考えられるからである。また、この場合、ステップS51からステップS55(図11)による、履歴情報及び基本情報に基づいて定着部160の交換要否を判断する処理を行わないように簡素化して構成してもよい。
これによって、用紙検知センサーJ1から用紙検知センサーJ3までの区間内、つまり、搬送路153(図1)において紙詰まりが発生したことが異常検出部16によって検出されたことによって、当該紙詰まりを解消すべく、定着部160を含む交換ユニットが取り外されるときに、定着部160を含む交換ユニットに電源電圧が供給される虞を軽減し、定着部160を含む交換ユニットを損傷させる虞を軽減することができる。
(2)更に、異常検出部16は、紙詰まりの発生を検出するだけでなく、感光体ドラム3の回転動作の異常、スクリューフィーダーの回転動作の異常、現像ローラーの回転動作の異常、或いは、加圧ローラー162の回転動作の異常等、交換ユニットに含まれる動作部の異常を公知の異常検出方法によって検出するように構成してもよい。
これに合わせて、着脱要否判断部13は、ステップS7(図3)、ステップS36(図7)、ステップS45(図9)において、更に、異常検出部16によって交換ユニットに含まれる動作部の異常が検出された場合にも、当該異常が検出された動作部を含む交換ユニットの取り外しが必要であると判断するように構成してもよい。当該異常を解消するためには、当該異常が検出された動作部を含む交換ユニットの交換が必要であると考えられるからである。
尚、この場合、ステップS3からステップS7(図3)による、履歴情報及び基本情報に基づいて感光体ドラム3の交換要否を判断する処理を行わないように簡素化して構成してもよい。同様に、ステップS31からステップS36(図7)による、履歴情報及び基本情報に基づいてトナー供給部60の交換要否を判断する処理を行わないように簡素化して構成してもよい。また、ステップS41からステップS45(図7)による、履歴情報及び基本情報に基づいて現像部6の交換要否を判断する処理を行わないように簡素化して構成してもよい。
上記(1)(2)によれば、上記の用紙の搬送経路において用紙検知センサーJ1から用紙検知センサーJ3までの区間内で発生した紙詰まりや、感光体ドラム3の回転動作の異常等、解消するために交換ユニットを取り外す必要のある異常が異常検出部16によって検出された場合には、その検出された異常を解決するためには交換ユニットを取り外す必要があるので、着脱要否判断部13は、当該交換ユニットの取り外しが必要であることを適切に判断することができる。
尚、上記実施形態において図1乃至図14に示した構成は単なる一例に過ぎず、本発明を当該実施形態に限定する趣旨ではない。
例えば、ユニットコネクター80(図2)に第1接続端子82及び第2接続端子83を備えないようにし、同様に、本体側接続部90(図2)を構成する各本体コネクターに第1接続端子92及び第2接続端子93を備えないようにして、簡素化して構成してもよい。これに合わせて、制御部10を、導通検出部15として機能しないように構成して、ステップS21からステップS22(図5)を行わないように簡素化して構成してもよい。
また、上記実施形態では、基準情報を交換ユニット8、800、801、802に備えられたROM86、860、861、862に記憶するように構成していたが、これに限らず、制御部10に備えられた不揮発性メモリーに基準情報を記憶するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置を複写機に適用する例について説明したが、これに限らず、例えば、電源電圧を用いて所定の動作を行う交換ユニットを備えた、モノクロコピー機、スキャナー、ファクシミリ装置、又は、コピー機能、スキャナー機能、或いはファクシミリ機能を兼ね備えた複合機に適用してもよい。