JP5940421B2 - 回転電機の固定子 - Google Patents
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Description
すなわち、特許文献1の製造方法によれば、図19に示すように、直線状に展開された固定子鉄心(以下、展開鉄心101と呼ぶことがある。)のティース102に複数相をなす毎極毎相の巻線群103を装着するとともに、展開鉄心101を屈曲させ端部同士を一体化して環状にする。
また、それぞれの巻線群は、電気角180度未満のピッチの巻線のみからなる短節巻群、または、電気角180度のピッチの巻線を含む全節巻群のいずれかである。さらに、異なる2相に含まれて周方向に隣り合う短節巻群の組合せが存在する。そして、この組合せには、周方向一方側の短節巻群と周方向他方側の短節巻群とが周方向に重ならず、かつ、周方向一方側の短節巻群の周方向他端と周方向他方側の短節巻群の周方向一端との間に別の巻線群が配置されない短節巻特定組が存在する。
これにより、各相で発生する誘起電圧やトルク等を均等に保って3相間のバランスをとることができる。
これにより、3相間のバランスをとることができる。また、回転子と固定子との間に作用する径方向の力(ラジアル力)のバランスをとることができる。
これにより、異相スロットにおいて2相の短節巻群が周方向に重ならない限度で、全てのティースを巻線群により囲むことができるので、磁束の利用率を高めることができる。
これにより、異相スロットにおいて2相の短節巻群が周方向に重ならない限度で、全てのティースを巻線群により囲むことができるので、磁束の利用率を高めることができる。
これにより、異相スロットを形成する2つのティースの磁気飽和を緩和して巻線係数を高めることができる。
これにより、コイルエンドの立体的干渉を回避しながらコイルエンドを取り回すために、バックヨークの軸方向両端側の空間を有効に活用することができる。このため、高い占積率を維持しながらコイルエンドの高さを低減することができる。
これにより、磁束の利用率をさらに高めることができる。
これにより、ギャップにおける磁束密度の周方向の分布を滑らかにすることができるので、回転電機のトルク等のリップルを抑制することができる。
実施例1の固定子1の構成を、図1および図2を用いて説明する。
固定子1は、例えば、内径側に回転子2が配されるインナーロータ型の回転電機3を構成するものであって同期機や誘導機等を構成する。そして、固定子1は、以下ようにして設けられている。
また、実施例1の固定子1では、全ての巻線群7が集中巻きであって分布巻きは存在せず、毎極毎相のスロット数qは1である。
そして、実施例1の大スロット13の周方向幅は、小スロット12の周方向幅の2倍に略一致している。よって、実施例1の固定子1によれば、大スロット13の周方向幅は、小スロット12の周方向幅に2×qを乗じたものに略一致する。
そして、実施例1の特定ティース14の周方向幅は、通常ティース15の周方向幅の1.5倍に略一致している。よって、実施例1の固定子1によれば、特定ティース14の周方向幅は、通常ティース15の周方向幅に(q+0.5)を乗じたものに略一致する。
また、実施例1の巻線群7は、コイルエンド21が外径側に振られる外振り群22、または、コイルエンド21が内径側に振られる内振り群23のいずれか一方である。そして、外振り群22のコイルエンド21同士は、互いに交差することなく外径側のバックヨーク10の軸方向両端側の空間に振られる。また、内振り群23のコイルエンド21同士は、互いに交差することなく内径側に振られる。
実施例1の固定子1は、極数Nが8、スロット11またはティース6の総数(全スロット数)Sが23であり、巻線群7の総数は12であって各相に4つの巻線群7が存在する。
そして、実施例1の固定子1によれば、外振り群22の並びにおいて、周方向他端から一方側に向かい、1個の短節巻群18および5個の全節巻群19が1本の通常ティース15を間に挟みつつ順次に並ぶ。また、内振り群23の並びにおいて、周方向他端から一方側に向かい、5個の全節巻群19および1個の短節巻群18が1本の通常ティース15を間に挟みつつ順次に並ぶ。
ここで、短節巻特定組25とは、異なる2相に含まれて周方向に隣り合う短節巻群18の組合せであって、さらに次の条件を満たす組合せである。すなわち、短節巻特定組25では、周方向一方側の短節巻群18と周方向他方側の短節巻群18とが周方向に重ならず、かつ、周方向一方側の短節巻群18の周方向他端と周方向他方側の短節巻群18の周方向一端との間に別の巻線群7が配置されない。
まず、周方向他端の特定ティース14(ティース61)と、周方向一端の特定ティース14(ティース623)とにより大スロット13が形成される。また、大スロット13には、外振り群22の並びに含まれるV相の短節巻群18の周方向他方側の部分、および内振り群23の並びに含まれるU相の短節巻群18の周方向一方側の部分が通っており、大スロット13は異相スロットをなす。
実施例1の固定子1は、展開鉄心5のティース6に3相をなす毎極毎相の巻線群7を装着するとともに、展開鉄心5を屈曲させ端部同士を一体化して環状鉄心8にすることで設けられる。また、固定子1には、異なる2相に含まれて周方向に隣り合う短節巻群18の組合せが存在する。そして、この組合せには、周方向一方側の短節巻群18と周方向他方側の短節巻群18とが周方向に重ならず、かつ、周方向一方側の短節巻群18の周方向他端と周方向他方側の短節巻群18の周方向一端との間に別の巻線群7が配置されない短節巻特定組25が存在する。
これにより、異相スロットにおいて2相の短節巻群18が周方向に重ならない限度で、全てのティース6を巻線群7により囲むことができるので、磁束の利用率を高めることができる。
これにより、異相スロットを形成する2つのティース6の磁気飽和を緩和して巻線係数を高めることができる。
これにより、コイルエンド21の立体的干渉を回避しながらコイルエンド21を取り回すために、バックヨーク10の軸方向両端側の空間を有効に活用することができる。このため、高い占積率を維持しながらコイルエンド21の高さを低減することができる。
これにより、磁束の利用率をさらに高めることができる。
これにより、ギャップにおける磁束密度の周方向の分布を滑らかにすることができるので、回転電機3のトルク等のリップルを抑制することができる。
実施例2の固定子1を実施例1の固定子1との相違点を中心に説明する。実施例2の固定子1は、図3に示すように、極数Nが8、全スロット数Sが21であり、巻線群7の総数は12であって各相に4つの巻線群7が存在する。
よって、実施例2の固定子1によれば、下記の数式1〜3が成立する。
〔数式1〕各相に含まれる短節巻群18の数=2
〔数式2〕各相に含まれる全節巻群19の数=N/2−2
〔数式3〕全スロット数S=3×q×N−3×(q×2−1)
そして、実施例2の固定子1によれば、周方向他端から一方側に向かって1個の短節巻群18→2個の全節巻群19→1個の短節巻群18が並ぶ配列パターンを、周方向に3回繰り返す。
すなわち、U相の2つ目の短節巻群18とV相の1つ目の短節巻群18とが短節巻特定組25を構成し、V相の2つ目の短節巻群18とW相の1つ目の短節巻群18とが短節巻特定組25を構成し、W相の2つ目の短節巻群18とU相の1つ目の短節巻群18とが短節巻特定組25を構成する。
実施例2の固定子1によれば、各相に含まれる短節巻群18の数、および、各相に含まれる全節巻群19の数は、それぞれ数式1、2の関係を満たす。そして、全ての短節巻群18は短節巻特定組25を構成している。
これにより、各相で発生する誘起電圧やトルク等を均等に保って3相間のバランスをとることができる。
これにより、異相スロットにおいて2相の短節巻群18が周方向に重ならない限度で、全てのティース6を巻線群7により囲むことができるので、磁束の利用率を高めることができる。
実施例3の固定子1は、図4および図5に示すように、実施例2の固定子1と同様に、極数Nが8、全スロット数Sが21であり、巻線群7の総数は12であって各相に4つの巻線群7が存在する。
また、実施例3の固定子鉄心4の態様は、実施例2と同様であって実施例2と同様のティース61〜621を有する。
さらに、実施例3の巻線群7は、外振り群22または内振り群23のいずれか一方であり、外振り群22、内振り群23のそれぞれの並びで、短節巻群18と全節巻群19とが周方向に交互に並ぶ。
また、全ての大スロット13は異相スロットをなし、全ての短節巻群18はいずれかの大スロット13に収容されて短節巻特定組25を構成する。
すなわち、U相の2つ目の短節巻群18とV相の1つ目の短節巻群18とが短節巻特定組25を構成し、V相の2つ目の短節巻群18とW相の1つ目の短節巻群18とが短節巻特定組25を構成し、W相の2つ目の短節巻群18とU相の1つ目の短節巻群18とが短節巻特定組25を構成する。
実施例3の固定子1によれば、各相に含まれる短節巻群18の数、および、各相に含まれる全節巻群19の数は、それぞれ数式1、2の関係を満たす。そして、全ての短節巻群18は短節巻特定組25を構成している。
これにより、3相間のバランスをとることができる。
実施例4の固定子1を実施例1〜3の固定子1との相違点を中心に説明する。実施例4の固定子1は、図6に示すように、極数Nが8、全スロット数Sが18であり、巻線群7の総数は12であって各相に4つの巻線群7が存在する。
よって、実施例4の固定子1によれば、下記の数式4〜6が成立する。
〔数式4〕各相に含まれる短節巻群18の数=4
〔数式5〕各相に含まれる全節巻群19の数=N/2−4
〔数式6〕全スロット数S=3×q×N−6×(q×2−1)
また、全ての大スロット13は異相スロットをなし、全ての短節巻群18はいずれかの大スロット13に収容されて短節巻特定組25を構成する。
実施例4の固定子1によれば、各相に含まれる短節巻群18の数、および、各相に含まれる全節巻群19の数は、それぞれ数式4、5の関係を満たし、全ての短節巻群18は短節巻特定組25を構成している。そして、巻線群7の相配置は、機械角180度ごとに同一パターンが繰り返される周期性を有する。
これにより、3相間のバランスをとることができる。
これにより、異相スロットにおいて2相の短節巻群18が周方向に重ならない限度で、全てのティース6を巻線群7により囲むことができるので、磁束の利用率を高めることができる。
実施例5の固定子1は、図9に示すように、極数Nが16、全スロット数Sが48であり、巻線群7の総数は24であって各相に8つの巻線群7が存在する。
また、実施例5の固定子鉄心4によれば、スロット11は全て小スロット12であって大スロット13が存在せず、異相スロットは形成されない。また、ティース6には特定ティース14が存在せず通常ティース15のみが存在する。さらに、ティース6の先端には凸部16が設けられていない。
さらに、実施例5の巻線群7は、外振り群22または内振り群23のいずれか一方である。そして、外振り群22の並びで、周方向他端から一方側に向かって1個の短節巻群18→3個の全節巻群19が並ぶ配列パターンを周方向に3回繰り返す。また、内振り群23の並びで、周方向他端から一方側に向かって3個の全節巻群19→1個の短節巻群18が並ぶ配列パターンを周方向に3回繰り返す。
すなわち、V相の1つ目の短節巻群18とU相の2つ目の短節巻群18とがティース61を挟んで短節巻特定組25を構成し、U相の1つ目の短節巻群18とW相の2つ目の短節巻群18とがティース617を挟んで短節巻特定組25を構成し、W相の1つ目の短節巻群18とV相の2つ目の短節巻群18とがティース633を挟んで短節巻特定組25を構成する。
実施例5の固定子1によれば、短節巻特定組25が存在することにより巻線群分割体104(図19参照。)を不要として、巻線群分割体104同士を接続する作業を省くことができる。また、各相に含まれる短節巻群18の数、および、各相に含まれる全節巻群19の数は、それぞれ数式1、2の関係を満たすとともに、全ての短節巻群18は短節巻特定組25を構成しているので、3相間のバランスをとることができる。
実施例6の固定子1によれば、図10に示すように、実施例5の展開鉄心5において、短節巻特定組25を構成する2つの短節巻群18により挟まれていたティース61、617、633を取り除くことで、全スロット数Sを45、ティース6の本数を45本にする。
さらに、実施例6の固定子1によれば、大スロット13に、短節巻特定組25を構成する異なる2相の短節巻群18を両方とも配置する。また、大スロット13の周方向幅を小スロット12の周方向幅の2倍にする。
このため、異相スロットにおいて2相の短節巻群18が周方向に重ならない限度で、全てのティース6を巻線群7により囲むことができるので、磁束の利用率を高めることができる。
実施例7の固定子1によれば、図11に示すように、実施例6の展開鉄心5において、特定ティース14の周方向幅を他のティース6(通常ティース15)の周方向幅の1.5倍にする。
これにより、特定ティース14の周方向幅は、他のティース6の周方向幅に(q+0.5)を乗じたものに略一致する。このため、異相スロットを形成する2つのティース6の磁気飽和を緩和して巻線係数を高めることができる。
実施例8の固定子1は、図12に示すように、実施例5と同様の展開鉄心5(図9参照。)が用いられており、極数Nが16、全スロット数Sが48であり、巻線群7の総数は24であって各相に8つの巻線群7が存在する。また、巻線群7の数構成は、短節巻群18、全節巻群19がそれぞれ12個、12個であり、12個の短節巻群18は相ごとに4個ずつ含まれる。よって、実施例8の固定子1によれば、数式4、5が成立する。
さらに、実施例8の巻線群7は、外振り群22または内振り群23のいずれか一方であり、外振り群22、内振り群23のそれぞれの並びで、短節巻群18、全節巻群19が1個ずつ交互に周方向に並ぶ。
そして、全ての短節巻群18は、1本のティース6を挟んで周方向に隣り合う態様で短節巻特定組25を構成する。
実施例8の固定子1によれば、短節巻特定組25が存在することにより巻線群分割体104(図19参照。)を不要として、巻線群分割体104同士を接続する作業を省くことができる。
また、各相に含まれる短節巻群18の数、および、各相に含まれる全節巻群19の数は、それぞれ数式4、5の関係を満たすとともに、全ての短節巻群18は短節巻特定組25を構成し、さらに、巻線群7の相配置は、機械角180度ごとに同一パターンが繰り返される周期性を有するので、3相間のバランスをとることができるとともに、ラジアル力のバランスをとることができる。
実施例9の固定子1によれば、図13に示すように、実施例8の展開鉄心5において、短節巻特定組25を構成する2つの短節巻群18により挟まれていたティース61、69、617、625、633、641を取り除くことで、全スロット数Sを42、ティース6の本数を42本にする。
さらに、実施例9の固定子1によれば、大スロット13に、短節巻特定組25を構成する異なる2相の短節巻群18を両方とも配置する。また、大スロット13の周方向幅を小スロット12の周方向幅の2倍にする。
このため、異相スロットにおいて2相の短節巻群18が周方向に重ならない限度で、全てのティース6を巻線群7により囲むことができるので、磁束の利用率を高めることができる。
実施例10の固定子1によれば、図14に示すように、実施例9の展開鉄心5において、特定ティース14の周方向幅を他のティース6(通常ティース15)の周方向幅の1.5倍にする。
これにより、特定ティース14の周方向幅は、他のティース6の周方向幅に(q+0.5)を乗じたものに略一致する。このため、異相スロットを形成する2つのティース6の磁気飽和を緩和して巻線係数を高めることができる。
実施例11の固定子1によれば、図15に示すように、実施例10の展開鉄心5において、ティース6の先端に凸部16を設ける。また、異相スロット(大スロット13)に突出する凸部16を、他のスロット11(小スロット12)に突出する凸部16よりも周方向の突出幅を大きくする。
これにより、磁束の利用率をさらに高めることができる。
実施例12の固定子1によれば、図16に示すように、実施例11の展開鉄心5において、全てのスロット11における凸部16同士の周方向の距離を等しくする。
これにより、ギャップにおける磁束密度の周方向の分布を滑らかにすることができるので、回転電機3のトルク等のリップルを抑制することができる。
実施例13の固定子1によれば、図17に示すように、全ての巻線群7が分布巻きであって集中巻きは存在せず、毎極毎相のスロット数qは2である。
また、実施例13の固定子鉄心4によれば、スロット11は全て小スロット12であって大スロット13が存在せず、異相スロットは形成されない。また、ティース6には特定ティース14が存在せず通常ティース15のみが存在する。さらに、ティース6の先端には凸部16が設けられていない。
さらに、実施例13の巻線群7は、外振り群22または内振り群23のいずれか一方であり、外振り群22、内振り群23のそれぞれの並びで、短節巻群18、全節巻群19が1個ずつ交互に周方向に並ぶ。
そして、全ての短節巻群18は、1本のティース6を挟んで周方向に隣り合う態様で短節巻特定組25を構成する。
実施例13の固定子1によれば、短節巻特定組25が存在することにより巻線群分割体104(図19参照。)を不要として、巻線群分割体104同士を接続する作業を省くことができる。
また、各相に含まれる短節巻群18の数、および、各相に含まれる全節巻群19の数は、それぞれ数式4、5の関係を満たすとともに、全ての短節巻群18は短節巻特定組25を構成し、さらに、巻線群7の相配置は、機械角180度ごとに同一パターンが繰り返される周期性を有するので、3相間のバランスをとることができるとともに、ラジアル力のバランスをとることができる。
実施例14の固定子1によれば、展開鉄心5は、図18に示すように、実施例13の展開鉄心5において、短節巻特定組25を構成する2つの短節巻群18により挟まれていたティース6およびこのティース6の周方向両隣のティース6を1本ずつ取り除いたものである。つまり、実施例14の展開鉄心5は、実施例13の展開鉄心5のティース61、615〜617、631〜633、647〜649、663〜665、679〜681、695、696、を取り除いたものである。
さらに、実施例14の固定子1によれば、大スロット13に、短節巻特定組25を構成する異なる2相の短節巻群18を両方とも配置する。また、大スロット13の周方向幅を他のスロット11(小スロット12)の周方向幅の4倍にする。
このため、異相スロットにおいて2相の短節巻群18が周方向に重ならない限度で、全てのティース6を巻線群7により囲むことができるので、磁束の利用率を高めることができる。
これにより、特定ティース14の周方向幅は、他のティース6の周方向幅に(q+0.5)を乗じたものに略一致する。このため、異相スロットを形成する2つのティース6の磁気飽和を緩和して巻線係数を高めることができる。
固定子1の態様は、実施例に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例の固定子1は、内径側に回転子2が配されるインナーロータ型の回転電機3を構成していたが、外径側に回転子2が配されるアウターロータ型の回転電機3を構成してもよい。
また、固定子1の極数N、全スロット数Sおよび毎極毎相のスロット数q等について実施例にて採用された数値以外の数値を採用してもよく、特定ティース14の周方向幅や大スロット13(異相スロット)の周方向幅についても実施例にて採用された数値以外の数値を採用してもよい。
Claims (9)
- 直線状に展開された固定子鉄心(4)のティース(6)に3相をなす毎極毎相の巻線群(7)を装着するとともに、前記固定子鉄心(4)を屈曲させ端部同士を一体化して環状にすることで設けられ、
前記巻線群(7)には、異なる2相に含まれて互いに周方向に重なる組合せが存在する回転電機(3)の固定子(1)において、
それぞれの前記巻線群(7)は、電気角180度未満のピッチの巻線のみからなる短節巻群(18)、または、電気角180度のピッチの巻線を含む全節巻群(19)のいずれかであり、
異なる2相に含まれて周方向に隣り合う前記短節巻群(18)の組合せが存在し、
この組合せには、周方向一方側の前記短節巻群(18)と周方向他方側の前記短節巻群(18)とが周方向に重ならず、かつ、前記周方向一方側の前記短節巻群(18)の周方向他端と前記周方向他方側の前記短節巻群(18)の周方向一端との間に別の前記巻線群(7)が配置されない短節巻特定組(25)が存在することを特徴とする回転電機(3)の固定子(1)。 - 請求項1に記載の回転電機(3)の固定子(1)において、
極数を4以上の偶数であるNとしたときに、
各相に含まれる前記短節巻群(18)の数が2であり、かつ、各相に含まれる前記全節巻群(19)の数が(N/2−2)であり、
全ての前記短節巻群(18)は前記短節巻特定組(25)を構成していることを特徴とする回転電機(3)の固定子(1)。 - 請求項1に記載の回転電機(3)の固定子(1)において、
極数を8以上の偶数であるNとしたときに、
各相に含まれる前記短節巻群(18)の数が4であり、かつ、各相に含まれる前記全節巻群(19)の数が(N/2−4)であり、
全ての前記短節巻群(18)は前記短節巻特定組(25)を構成し、
前記巻線群(7)の相配置は、機械角180度ごとに同一パターンが繰り返される周期性を有することを特徴とする回転電機(3)の固定子(1)。 - 請求項2に記載の回転電機(3)の固定子(1)において、
スロット(11)には、前記短節巻特定組(25)を構成する2相の前記短節巻群(18)が両方とも配置される異相スロットが存在し、
毎極毎相のスロット数を正の整数であるqとし、前記スロット(11)の総数および前記ティース(6)の総数を3×q×N−3×(2×q−1)としたときに、
前記異相スロットの周方向幅は、他の前記スロット(11)の周方向幅に2×qを乗じたものに略一致することを特徴とする回転電機(3)の固定子(1)。 - 請求項3に記載の回転電機(3)の固定子(1)において、
前記スロット(11)には、前記短節巻特定組(25)を構成する2相の前記短節巻群(18)が両方とも配置される異相スロットが存在し、
毎極毎相のスロット数を正の整数であるqとし、前記スロット(11)の総数および前記ティース(6)の総数を3×q×N−6×(2×q−1)としたときに、
前記異相スロットの周方向幅は、他の前記スロット(11)の周方向幅に2×qを乗じたものに略一致することを特徴とする回転電機(3)の固定子(1)。 - 請求項4または請求項5に記載の回転電機(3)の固定子(1)において、
前記異相スロットを形成する前記ティース(6)の周方向幅は、他の前記ティース(6)の周方向幅に(q+0.5)を乗じたものに略一致することを特徴とする回転電機(3)の固定子(1)。 - 請求項1ないし請求項6の内のいずれか1つに記載の回転電機(3)の固定子(1)において、
全ての前記巻線群(7)のコイルエンド(21)は、交差することなく内径側および外径側のいずれか一方側に振られ、
前記コイルエンド(21)が内径側に振られる前記巻線群(7)同士は周方向に重ならず、前記コイルエンド(21)が外径側に振られる前記巻線群(7)同士も周方向に重ならないことを特徴とする回転電機(3)の固定子(1)。 - 請求項4ないし請求項6の内のいずれか1つに記載の回転電機(3)の固定子(1)において、
前記ティース(6)の先端には、周方向に伸びて前記スロット(11)に突出する凸部(16)が設けられ、
前記異相スロットに突出する前記凸部(16)は、他の前記スロット(11)に突出する前記凸部(16)よりも周方向の突出幅が大きいことを特徴とする回転電機(3)の固定子(1)。 - 請求項1ないし請求項8の内のいずれか1つに記載の回転電機(3)の固定子(1)において、
前記ティース(6)の先端には、周方向に伸びて前記スロット(11)に突出する凸部(16)が設けられ、
前記スロット(11)を形成する2つの前記ティース(6)のそれぞれから伸びる前記凸部(16)同士の周方向の距離は、全ての前記スロット(11)において等しいことを特徴とする回転電機(3)の固定子(1)。
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