JP5939239B2 - 収容棚の制震構造 - Google Patents

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Description

この発明は、柱部材と梁部材を有する複数の架構を備えた収容棚の制震構造に関する。
収容棚の制震構造に関する従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された制振ラックと制振方法が知られている。
特許文献1に開示された制振ラックでは、制振ラックの長辺方向において間隔を空けて2本の柱が設置されており、この2本の柱が短辺方向に一対設けられている。
長辺方向における両側の柱に腕木がそれぞれ取り付けられており、腕木には棚受け本体がそれぞれ設けられている。
棚受け本体と腕木との間には制振部材として粘弾性体が介在されている。
特許文献1に開示された制振ラックと制振方法によれば、一対の棚受け本体に荷物が支えられている場合、制振ラックの振動エネルギーを荷物の振動エネルギーに変換する間に振動エネルギーを吸収散逸し、荷物を制振するとしている。
特開2003−118818号公報
しかしながら、特許文献1に開示された制振ラックは、荷を支える一対の棚受け本体の両側に制振部材がそれぞれ設けられた構造である。
このため、制振部材の変形量は、地震により脚部から制振ラックが揺れた際に、荷がその場所に位置し続けようとする力(荷の慣性力)によらざるを得ず、荷の質量や、棚受け本体との摩擦係数によっては効果を発揮できないという問題がある。
また、特許文献1に開示された制振ラックと制振方法では、荷を支える一対の棚受け本体の両側に制振部材がそれぞれ設けられることから、製造コストが増大する。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、地震時にワークを支える一対の支持部材を備えた架構同士において位相の異なる揺れを発生させ、制振部材による地震エネルギーの効率的な吸収を可能とする収容棚の制震構造の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、柱部材と梁部材により囲まれた構面を有する一対の架構が、前記構面を互いに平行にして配設され、前記一対の架構の間にワークを収容可能とする架構空間が形成され、前記一対の架構における一方の前記架構は、前記架構空間へ向けて設置された第1支持部材を備え、前記一対の架構における他方の前記架構は、前記架構空間へ向けて設置され、前記第1支持部材と対向する第2支持部材を備え、前記第1支持部材および前記第2支持部材により前記ワークを支持する収容棚の制震構造において、前記第2支持部材に備えられ、前記ワークと前記第2支持部材との水平方向の相対変位を規制する変位規制部材と、前記一方の前記架構と前記他方の架構を連結する連結部材と、前記連結部材に設けた制振部材とを有することを特徴とする。
本発明では、収容棚において第1支持部材と第2支持部材により受承されるワークが存在する場合、収容棚が地震エネルギーを受けると、一方の架構および他方の架構ではそれぞれ揺れが生じる。
このとき、他方の架構側では、変位規制部材により第2支持部材に対するワークの変位が規制され易く、ワークは他方の架構の揺れとともに揺れ易い。
一方の架構側では、第1支持部材に対するワークの変位は積極的に規制されないため、ワークは第1支持部材に対して他方の架構の揺れに応じて変位する。
ワークと一体となって揺れ易い他方の架構は、負担する水平荷重の違いにより、一方の架構よりも揺れが大きくなることから、一方の架構と他方の架構は異なる位相の揺れを生じる。
このとき、一方の架構と他方の架構との間の連結部材に設けた制振部材が地震エネルギーを吸収し、収容棚の揺れを減衰する。
本発明によれば、第2支持部材に変位規制部材を設けることで、例えば、一方の架構および他方の架構が同じ構造であっても、ワークを利用して一方の架構と他方の架構に互いに異なる位相の揺れを生じさせることができ、制振部材による地震エネルギーの効率的な吸収が可能である。
また、既設の収容棚であっても、第2支持部材に変位規制部材を設けるとともに制振部材を設けてワークを搭載すれば、制震機能を収容棚に付加させることができる。
なお、ここでいう制震機能は構造物の揺れを積極的に抑制する機能を意味し、揺れに対抗する耐震機能とは区別される機能である。
また、上記の収容棚の制震構造において、前記変位規制部材は、前記ワークの前記第2支持部材に対する水平方向の相対変位を許容しない係止片とする構成としてもよい。
この場合、係止片が第2支持部材に対するワークの相対変位を許容しないため、第2支持部材を設けた他方の架構はワークと共に揺れる。
その結果、一方の架構の揺れと他方の架構の揺れとの位相差をより大きくすることができ、制震部材よる地震エネルギーの吸収をより効率的に行うことができる。
また、上記の収容棚の制震構造において、前記一方の前記架構は、主柱部材と主梁部材により囲まれた主構面を有する主架構であり、前記他方の前記架構は、従属柱部材と従属梁部材により囲まれた従属構面を有し、前記主架構より変形しやすい従属架構である構成としてもよい。
この場合、ワークを利用して架構空間を形成する架構間に互いに異なる位相の揺れを生じさせるだけでなく、架構の構造上の相違により互いに異なる位相の揺れを生じさせることができる。
第2支持部材を設けた他方の架構は従属架構であるから、従属架構はワークと共により揺れ易く、主架構の揺れと従属架構の揺れとの位相差をさらに大きくすることができる。
また、本発明は、柱部材と梁部材により囲まれた構面を有する一対の架構が、前記構面を互いに平行にして配設され、前記一対の架構の間にワークを収容可能とする架構空間が形成され、前記一対の架構における一方の前記架構は、前記架構空間へ向けて設置された第1支持部材を備え、前記一対の架構における他方の前記架構は、前記架構空間へ向けて設置され、前記第1支持部材と対向する第2支持部材を備え、前記第1支持部材および前記第2支持部材により前記ワークを支持する収容棚の制震構造において、前記ワークと前記第1支持部材との間の摩擦係数は、前記ワークと前記第2支持部材との間の摩擦係数よりも小さく設定され、前記一方の前記架構と前記他方の架構を連結する連結部材と、前記連結部材に設けた制振部材とを有することを特徴とする。
本発明では、収容棚において第1支持部材と第2支持部材により受承されるワークが存在する場合、収容棚が地震エネルギーを受けると、一方の架構および他方の架構ではそれぞれ揺れが生じる。
ワークと第2支持部材との間の摩擦係数は、ワークと第1支持部材との間の摩擦係数よりも大きく設定されているから、ワークは第2支持部材とともに揺れ易く、第1支持部材に対して変位しやすい。
一方の架構と他方の架構が負担する水平荷重の違いにより、一方の架構の揺れよりも他方の架構の揺れが大きくなり、一方の架構と他方の架構は異なる位相の揺れを生じる。
このとき、一方の架構と他方の架構との間の連結部材に設けた制振部材が地震エネルギーを吸収し、収容棚の揺れを減衰する。
本発明によれば、ワークと第2支持部材との間の摩擦係数をワークと第1支持部材との間の摩擦係数よりも大きく設定することで、例えば、一方の架構および他方の架構が同じ構造であっても、ワークを利用して一方の架構と他方の架構に互いに異なる位相の揺れを生じさせることができ、制振部材による地震エネルギーの効率的な吸収が可能である。
また、上記の収容棚の制震構造において、前記一方の前記架構は、主柱部材と主梁部材により囲まれた主構面を有する主架構であり、前記他方の前記架構は、従属柱部材と従属梁部材により囲まれた従属構面を有し、前記主架構より変形しやすい従属架構である。
この場合、ワークを利用して架構空間を形成する架構間に互いに異なる位相の揺れを生じさせるだけでなく、架構の構造上の相違により互いに異なる位相の揺れを生じさせることができる。
第2支持部材を設けた他方の架構は従属架構であるから、従属架構はワークと共により揺れ易く、主架構の揺れと従属架構の揺れとの位相差をさらに大きくすることができる。
本発明によれば、地震時にワークを支える一対の支持部材を備えた架構同士において位相の異なる揺れを発生させ、制振部材による地震エネルギーの効率的な吸収を可能とする収容棚の制震構造を提供することができる。
第1の実施形態に係る自動倉庫の概略平面図である。 (a)は図1におけるA−A線の矢視図であり、(b)は図1におけるB−B線の矢視図である。 自動倉庫の収容棚の側面図である。 第1の実施形態に係る自動倉庫の収容棚の斜視図である。 収容棚の概略平面図である。 第1支持部材と係止片を備えた第2支持部材の斜視図である。 地震発生時にワークが第1支持部材に対して前方へ相対変位した状態を示す収容棚の要部平面図である。 第2の実施形態に係る自動倉庫の収容棚の斜視図である。 第3の実施形態に係る自動倉庫の収容棚の斜視図である。 第3の実施形態に係る第1支持部材と第2支持部材の斜視図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る収容棚の制震構造について図面を参照して説明する。
本実施形態は、収容棚の制震構造を自動倉庫の収容棚に適用した例である。
図1に示すように、自動倉庫10は、複数の収容棚11と、収容棚11の間に設けたレール12上を往復走行するスタッカクレーン13と、制御装置としての地上制御盤Cとを備えている。
ワーク移送装置としてのスタッカクレーン13は、収容棚11と収容棚11の端部に設けた入出庫台14との間にてワークWを搬送するほか、収容棚11におけるワークWの再配置のためにワークWを搬送する。
地上制御盤Cは、ワークWの入出庫管理や在庫管理を行うほか、収容棚11に収容されているワークWの再配置計画を行い、入出庫管理や在庫管理、ワークWの再配置計画のための指令をスタッカクレーン13へ伝達する。
本実施形態では、スタッカクレーン13の走行方向を収容棚11の長手方向とし、スタッカクレーン13と収容棚11との間でのワークWの出入方向を、収容棚11の前後方向とする。
なお、収容棚11に収容される多数のワークWの重量は互いに同じである。
また、ワークWは、パレットとパレットに搭載された荷を含み、荷が搭載されるパレットは、変形させようとする外力に対して対抗できる十分な剛性を有している。
図1に示すように、収容棚11およびスタッカクレーン13は、収容棚11、スタッカクレーン13、収容棚11、収容棚11、スタッカクレーン13、収容棚11、収容棚11、スタッカクレーン13、収容棚11の順にて配列されている。
各収容棚11は、互いに同一構成である。
図3に示すように、収容棚11の上下方向および長手方向には、ワークWを収容する多数のワーク収容空間Sが形成されている。
図2(a)、図2(b)および図3に示すように、本実施形態の収容棚11は、収容棚11の主たる骨格となる2つの主架構15と、主架構15よりも剛性が小さい2つの従属架構20とを備えている。
まず、架構としての主架構15について説明すると、主架構15は、前後に配置された柱部材としての一対の主柱部材16と、主柱部材16の頂部、下部および中間部を接続する梁部材としての主梁部材17と、を備えている。
各主柱部材16の下端は床面Fに固定されている。
図2(a)に示すように、本実施形態の主架構15には、主柱部材16と主梁部材17より囲まれた構面としての複数の主構面18が形成されており、各主構面18にはラチス19が上下方向にわたって配設されている。
ラチス19は主構面18の変形を防止するための垂直斜材であり、主柱部材16に対して傾斜して前後の主柱部材16を接続する。
主架構15は、収容棚11に必要な強度を主に受け持つ要素である。
主柱部材16、主梁部材17およびラチス19は鋼材により形成されており、主柱部材16は鋼管である。
次に、架構としての従属架構20について説明すると、従属架構20は、前後に配置された柱部材としての一対の従属柱部材21と、従属柱部材21の頂部、下部および中間部を接続する梁部材としての従属梁部材22を備えている。
各従属柱部材21の下端は床面Fに固定されている。
図2(b)に示すように、従属架構20には、従属柱部材21と従属梁部材22より囲まれた構面としての複数の従属構面23が形成されている。
従属構面23にはラチス19が配設されていないため、従属構面23は主構面18と比較すると前後方向の外力を受けると容易に変形し易い。
従属架構20は、ワークWを支持することができる程度の強度を持ち、収容棚11の地震に対する強度への貢献は殆どなく、主架構15と比較すると著しく剛性が小さい。
従属柱部材21および従属梁部材22は鋼材により形成されており、従属柱部材21は主柱部材16より小径の鋼管である。
本実施形態では、主架構15の主構面18と従属架構20の従属構面23を互いに平行にして、主架構15および従属架構20が複数配設されている。
具体的には、図3に示すように、主架構15および従属架構20が、主架構15、従属架構20、従属架構20、主架構15の順に連設されている。
つまり、収容棚11では、主架構15と主架構15の間に2つの従属架構20が連続して配設されている。
従って、主架構15および従属架構20の配設方向における収容棚11の両端部には主架構15がそれぞれ設置されている。
本実施形態では、主架構15と従属架構20との間には第1架構空間R1が形成され、互いに連設される従属架構20の間に第2架構空間R2が形成される。
第1架構空間R1および第2架構空間R2には、多段状にワーク収容空間Sが形成されている。
本実施形態では、5段のワーク収容空間Sが形成されており、ワーク収容空間Sについては下から1段目、2段目と数え、最上部のワーク収容空間Sを5段目とする。
収容棚11は、2つの第1架構空間R1と1つの第2架構空間R2を備え、各架構空間R1、R2に5つのワーク収容空間Sが形成されていることから、最大15個のワークWを収容可能である。
図3および図4に示すように、主架構15には、一対の主柱部材16に固定された略コ字状の第1支持部材24を備えている。
従属架構20には、第1支持部材24と対向するように一対の従属柱部材21に固定された略コ字状の第2支持部材25を備えている。
第1支持部材24および第2支持部材25はワークWを支持する部材である。
本実施形態では、第1架構空間R1におけるワーク収容空間Sは、第1支持部材24と第2支持部材25により区画され、第2架構空間R2におけるワーク収容空間Sは、一対の第2支持部材25により区画される。
第1架構空間R1では、第1支持部材24および第2支持部材25がワークWを支持する一対の支持部材に相当し、第2架構空間R2では、一対の第2支持部材25がワークWを支持する一対の支持部材に相当する。
第1支持部材24および第2支持部材25の詳細については後述する。
収容棚11は、主架構15の後部側の主柱部材16および従属架構20の後部側の従属柱部材21を連結する水平架材26を備えている。
水平架材26は鋼材により形成され、主架構15および従属架構20における上下方向の複数箇所に配設されている。
具体的には、水平架材26は、主柱部材16および従属柱部材21の最上部と1段目のワーク収容空間Sの下部に水平に架設されているほか、2段目および4段目のワーク収容空間Sの下部においてそれぞれ水平に架設されている。
収容棚11は、後部側の水平架材26と同様に、主架構15の前部側の主柱部材16および従属架構20の前部側の従属柱部材21を連結する水平架材26を備えている。
収容棚11の前部および後部において、連設された2本の従属柱部材21を挟む両側の2本の主柱部材16と、最上部の水平架材26と最下部の水平架材26とは、収容棚11の前部および後部に垂直構面を形成する。
図3、図4に示すように、収容棚11における後部の垂直構面には2本1組として対角線状にブレース27が配置されている。
本実施形態の収容棚11では、3組の対角線状のブレース27が上中下に位置するように配置されている。
最下位のブレース27の両端部は、収容棚11の両端の主柱部材16における最下端と、主柱部材16と2段目の水平架材26が接続する箇所にそれぞれ連結されている。
中間位置のブレース27の両端部は、収容棚11の両端の主柱部材16と2段目の水平架材26が接続する箇所と、収容棚11の両端の主柱部材16と4段目の水平架材26が接続する箇所にそれぞれ連結されている。
最上位のブレース27の両端部は、収容棚11の両端の主柱部材16と4段目の水平架材26が接続する箇所と、収容棚11の両端の主柱部材16と最上部の水平架材26が接続する箇所にそれぞれ連結されている。
なお、スタッカクレーン13によりワーク収容空間Sに対するワークWの出し入れを行うことから、収容棚11における前部の垂直構面にはブレース27は設けられない。
水平架材26およびブレース27は収容棚11の強度を向上させる要素である。
図4に示すように、本実施形態の収容棚11は、第2架構空間R2では、従属架構20の最上部に水平斜材としての連結部材28を備えているほか、2段目、4段目のワーク収容空間Sの下部において連結部材28が備えられている。
本実施形態では、連結部材28は鋼材により形成されている。
連結部材28は、第2架構空間R2において水平に架設されている。
第2架構空間R2では、連結部材28は、前部の従属柱部材21と後部の従属柱部材21との間を連結する。
つまり、連結部材28は、第2架構空間R2における従属架構20同士を連結する。
連結部材28の長手方向は従属梁部材22の長手方向に対して傾斜している。
つまり、連結部材28は従属構面23に対して傾斜している。
本実施形態の収容棚11における第1架構空間R1では、主架構15および従属架構20の最上部にダンパー35を備えた連結部材29が設けられている。
また、2段目および4段目における第1支持部材24と第2支持部材25の下部となる位置にもダンパー35を備えた連結部材29が設けられている。
図5に示すように、連結部材29は、従属架構20に固定される第1部材30と、主架構15に固定される第2部材31と、2本の第1部材30と第2部材31との間に介在されるダンパー35とを備えている。
第1部材30は棒状の鋼材であり、従来の水平斜材と同等の鋼材である。
第1部材30の一方の端部は、従属架構20における従属柱部材21と従属梁部材22との接続部に固定されている。
第1部材30の他方の端部は、主架構15の主梁部材17の中心へ向けられており、2本の第1部材30における他方の端部は接続部材32に固定されている。
接続部材32は金属製の部材であり、接続部材32には第2部材31と対向する第1対向面33が形成されている。
第2部材31は金属製の部材であり、主梁部材17の長手方向の中心部に固定されており、第2部材31には接続部材32と対向する一対の第2対向面34が形成されている。
第1部材30に設けた接続部材32と第2部材31との間は、ゴム製のダンパー35が介在されており、ダンパー35は第1対向面33および第2対向面34に固定されている。
ダンパー35は、振動を減衰する制振部材であり、材料であるゴムの粘弾性により変形可能である。
振動時のせん断力がダンパー35に作用してダンパー35が変形する時、ダンパー35が振動エネルギーを吸収する。
本実施形態では、主架構15に対して従属架構20が前後方向に相対移動する前後方向の振動(主構面18および従属構面23と平行な揺れ)が生じたとき、接続部材32と第2部材31とは相対移動する。
図5に示すように、ダンパー35は接続部材32と第2部材31との相対移動に応じて前後方向へ変形する。
従って、収容棚11における振動の方向と、ダンパー35の変形の方向が一致することから、前後方向の振動は効率的に減衰され、振動エネルギーはダンパー35により吸収される。
次に、第1支持部材24および第2支持部材25について詳しく説明する。
まず、第1支持部材24から説明すると、主架構15には、1〜5段のワーク収容空間Sに対応する第1支持部材24が備えられている。
図6に示すように、第1支持部材24は、略コ字状の部材であって、前後の主柱部材16にそれぞれ固定され、先端が第1架構空間R1へ水平に突出する腕部36と、腕部36の先端を接続する接続部37を有している。
腕部36および接続部37の上面がワークWの底部(パレット)の一部を支える受け面となっている。
第1支持部材24とワークWとの間には、第1支持部材24とワークWとにより摩擦係数が規定される。
そして、摩擦係数を定数として第1支持部材24における受け面に作用する荷重に比例した摩擦力が第1支持部材24とワークWとの間に発生する。
第1支持部材24とワークWとの摩擦力は、地震時においてワークWに作用する水平方向の荷重(以下「水平荷重」と表記する)に対する抵抗となる。
次に、第2支持部材25について説明する。
図6に示すように、第2支持部材25は、略コ字状の部材であって、前後の従属柱部材21にそれぞれ固定され、先端が第1架構空間R1(又は第2架構空間R2)へ水平に突出する腕部38と、腕部38の先端を接続する接続部39を有している。
第2支持部材25の腕部38は第1支持部材24の腕部36と同じ構成であり、また、第2支持部材25の接続部39は第1支持部材24の接続部37と同じ構成である。
従属架構20には、1〜5段のワーク収容空間Sに対応する第2支持部材25が備えられている。
本実施形態では、第1支持部材24と対向する全ての第2支持部材25は、ワークWの前後方向への変位を規制する変位規制部材としての係止片40を備えている。
本実施形態の係止片40は金属板の打ち抜きにより形成されている。
図6に示すように、第2支持部材25における接続部39の前後の端部に取り付けられており、係止片40の一部は接続部39より上方へ突出している。
係止片40は、第2支持部材25に対するワークWの前後方向(水平方向)への変位を規制する変位規制部材に相当する。
特に、本実施形態の係止片40は、第2支持部材25に対するワークWの前後方向の相対変位を許容しない機能を有する。
なお、係止片40は接続部39から上方へ向かうほど接続部39の外側へ向かうように傾斜する傾斜面41を備えている。
接続部37から傾斜面41の上端までの高さは、スタッカクレーン13によるワークWの出し入れに支障が出ない高さ以下に設定されている。
係止片40が傾斜面41を備えていることにより、ワーク収容空間SへのワークWの収容時において、ワークWを下降する際に、傾斜面41がワークWの底部を第2支持部材25へ案内するガイド部として機能する。
本実施形態の収容棚11は、主架構15に設けた第1支持部材24と、係止片40を有し、従属架構20に設けた第2支持部材25と、第1支持部材24と第2支持部材25により受承されたワークWと、ダンパー35を用いた制震構造を採用している。
次に、本実施形態に係る収容棚11の制震作用について説明する。
本実施形態では、説明の便宜上、ワーク収容空間SにワークWが収容されているとする。
第1架構空間R1ではワークWは第1支持部材24および第2支持部材25により支持され、第2架構空間R2では、一対の第2支持部材25、25により支持される。
大地震が発生し、主架構15および従属架構20の前後方向の振動(主構面18および従属構面23と平行な揺れ)が生じると、十分な強度が設定されている主架構15と、主架構15と比べると変形し易い従属架構20には、互いに位相の異なる揺れが発生する。
剛性の大きい主架構15では変形の小さい揺れであり、従属架構20は外力に対して変形し易いため変形の大きい揺れとなる。
特に、収容棚11の上部は下部と比べて揺れが大きくなる傾向がある。
上下方向において水平架材26と水平架材26との間に存在する複数のワーク収容空間Sでは、主柱部材16における上側の水平架材26と下側の水平架材26との間の部位と、従属柱部材21における上側の水平架材26と下側の水平架材26との間との変形は互いに異なる。
例えば、主柱部材16における2、3段目のワーク収容空間Sに対応する部位は、従属柱部材21における2、3段目のワーク収容空間Sに対応する部位と比べて変形は少ない。
同様に、主柱部材16における4、5段目のワーク収容空間Sに対応する部位は、従属柱部材21における4、5段目のワーク収容空間Sに対応する部位と比べて変形は少ない。
係止片40を有する第2支持部材25では、係止片40により第2支持部材25に対して変位が規制されるワークWが、従属柱部材21における第2支持部材25と一体になって前後方向に揺れる。
ワークWが前後方向に揺れるとき、ワークWに生じる水平方向の荷重は、第1支持部材24および第2支持部材25がそれぞれ負担するが、第1支持部材24が負担する水平荷重と第2支持部材25が負担する水平荷重は異なる。
本実施形態では、係止片40を有する第2支持部材25が負担する水平荷重は、第1支持部材24が負担する水平荷重よりも大きい。
従って、主柱部材16における係止片40を有する第2支持部材25と対向する第1支持部材24付近の部位は、従属柱部材21における第2支持部材25付近の部位と異なる位相にて揺れ、この従属柱部材21より揺れは小さい。
第2支持部材25とワークWが一体となって大きく揺れ、さらに、第1支持部材24では、第1支持部材24とワークWとの摩擦力以上の水平荷重がワークWに作用する場合、ワークWは第1支持部材24に対して前後方向へ相対変位する。
図7は、ワークWが従属柱部材21と一体となって距離dだけ前方へ変位するとともに、ワークWが第1支持部材24に対して距離dだけ前方へ相対変位した状態を示す。
ワークWと従属柱部材21は、一体となって前方へ変位するだけでなく、後方へも変位する。
また、ワークWは、第1支持部材24に対する前方への相対変位だけでなく、第1支持部材24に対して後方へも相対変位する。
第1支持部材24に対するワークWの相対変位と、ワークWと従属柱部材21との一体となった変位により、図5に示すように、連結部材29に設けたダンパー35が変形される。
ダンパー35が変形することにより地震エネルギーがダンパー35に吸収され、ダンパー35において熱エネルギーに変換される。
負担するワークWの水平荷重の違いにより、ワークWの従属柱部材21と一体となった前後方向への変位が大きいほど、第1支持部材24に対するワークWの相対変位が大きくなる。
第1支持部材24に対するワークWの相対変位が大きいほど、ダンパー35の変形も大きくなり、ダンパー35による地震エネルギーの吸収も多くなる。
なお、本実施形態では、架構空間R2において第2支持部材25にのみにより支持されるワークWは、係止片40による規制を受け架構空間R2を形成する従属架構20と一体となって揺れる。
従って、架構空間R1において負担するワークWの水平荷重に対して架構空間R2におけるワークWの水平荷重が加算され、第2支持部材25側の従属架構20はより大きく揺れることができる。
本実施形態の収容棚11の制震構造は以下の作用効果を奏する。
(1)第1支持部材24と第2支持部材25により受承されるワークWが存在する場合、収容棚11が地震エネルギーを受けると、主架構15および従属架構20ではそれぞれ揺れが生じる。このとき、従属架構20では、ワークWが係止片40により第2支持部材25と一体となって従属架構20とともに揺れる。ワークWと一体となって揺れる従属架構20では、負担するワークWの水平荷重の違いにより、主架構15よりも揺れが大きくなることから、主架構15と従属架構20は異なる位相の揺れを生じる。このため、主架構15では、ワークWが第1支持部材24に対して従属架構20の揺れに応じて変位する。このとき、連結部材29に設けたダンパー35が変形して地震エネルギーを吸収し、収容棚11の揺れを減衰する。主架構15と従属架構20との間の連結部材29にダンパー35を設け、第2支持部材25に係止片40を設けることで、ワークWを利用して主架構15と従属架構20に互いに異なる位相の揺れを生じさせることができ、ダンパー35による地震エネルギーの効率的な吸収が可能である。
(2)収容棚11が主架構15と従属架構20との組み合わせにより構成されるから、ワークWを利用して互いに異なる位相の揺れを複数の架構に生じさせるだけでなく、主架構15と従属架構20の構造上の相違を利用して、主架構15と従属架構20において互いに異なる位相の揺れを生じさせることができる。従って、主架構15と従属架構20の揺れの位相差をより大きくすることができる。
(3)第2支持部材25とワークWとの前後方向の相対変位が係止片40により規制されるから、ワークWと第1支持部材24との相対変位が確実にダンパー35に入力され、ダンパー35を変形させることができる。従って、ダンパー35の変形による地震エネルギーの確実で効率的な吸収が可能である。また、係止片40が第2支持部材25とワークWとの前後方向の相対変位を確実に規制することから、第2支持部材25が負担するワークWの水平荷重を、第1支持部材24が負担するワークWの水平荷重よりも大きくすることができ、ワークWを利用して主架構15と従属架構20に互いに異なる位相の揺れを確実に生じさせることができる。
(4)主架構15の第1支持部材24に対してワークWを相対変位可能とするとともに、主架構15よりも変形しやすい従属架構20の第2支持部材25に係止片40を設けたことにより、ワークWは従属架構20と一体となって揺れる。このため、従属架構20は主架構15に対してより大きな揺れを発生させることができ、より効率的にダンパー35に地震エネルギーを吸収させることができる。
(5)ダンパー35を備える第1支持部材24と係止片40を備える第2支持部材25を有するワーク収容空間Sに必ずワークWが収容されていれば、収容棚11の制震機能を最大限に活用することができる。従って、ダンパー35を備える第1支持部材24と係止片40を備える第2支持部材25を有するワーク収容空間Sに優先的にワークWを収容すれば、収容可能なワークWの数が限られている場合でも、収容棚11の制震機能を発揮させることができる。
(6)ワークWは荷およびパレットを有するが、パレットのみのワークWとしてもよい。この場合、第1支持部材24と係止片40を備える第2支持部材25を有するワーク収容空間SにパレットのみのワークWを収容しても収容棚11の制震機能を発揮することができる。
(7)全てのワーク収容空間SにワークWが収容されている状態であっても、収容棚11に制震機能を発揮させることができる。従って、ワークWのない空のワーク収容空間Sを積極的に設定する必要がなく、空のワーク収容空間Sを設定するためにスタッカクレーン13による制御やその制御のためのプログラムが不要となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る収容棚の制震構造について説明する。
本実施形態は、収容棚が従属架構を備えず第1支持部材を備えた主架構と第2支持部材を備えた主架構が交互に配設されて構成される点で第1の実施形態と異なる。
また、本実施形態の収容棚における主架構の基本構成は、第1の実施形態と同じであるため、第1の実施形態の説明を援用し、符号を共通して用いる。
また、第1支持部材および第2支持部材についても、第1の実施形態と同じであるから第1の実施形態の説明を援用し、符号を共通して用いる。
図8に示すように、本実施形態の収容棚51は、主柱部材16、主梁部材17およびラチス19を備えた主架構15が配設された構成を有している。
本実施形態では、4個の主架構15が、互いに主構面18を平行にして順に配設されている。
本実施形態では、収容棚51は、3つの架構空間Ra、Rb、Raを備え、各架構空間Ra、Rb、Raに5のワーク収容空間Sがそれぞれ形成されていることから、最大15個のワークWを収容可能である。
本実施形態では、架構空間Raを形成する互いに隣り合う主架構15のうち、一方の主架構15には第1支持部材24が設けられており、他方の主架構15には第2支持部材25が設けられている。
つまり、図8に示すように、収容棚51の最も端に位置し、架構空間Raを形成する主架構15は第1支持部材24を有しており、第1支持部材24を有した主架構15と隣り合う主架構15は、係止片40を備えた第2支持部材25を有している。
架構空間Raでは第1支持部材24および第2支持部材25によりワークWが支持される。
従って、架構空間Raにおける第1支持部材24および第2支持部材25は、ワークWを支持する一対の支持部材に相当する。
一方、架構空間Rbでは、互いに隣り合う主架構15に第2支持部材25がそれぞれ設けられている。
架構空間Rbでは互いに対向する第2支持部材25によりワークWが支持される。
収容棚51の前部および後部において、連設された4本の主柱部材16と、上下の水平架材26とは、収容棚51の前部および後部に垂直構面を形成する。
収容棚51における後部の垂直構面には2本1組として対角線状にブレース27が配置されている。
本実施形態の収容棚11では、第1の実施形態と同様に3組の対角線状のブレース27が上中下に位置するように配置されている。
なお、スタッカクレーン13によりワーク収容空間Sに対するワークWの出し入れを行うことから、収容棚51における前部の垂直構面にはブレース27は設けられない。
図8に示すように、本実施形態の収容棚51は、架構空間Rbでは、主架構15の最上部に水平斜材としての連結部材28を備えているほか、2段目、4段目のワーク収容空間Sの下部において連結部材28が備えられている。
連結部材28は、第1架構空間Rbにおいて水平に架設されている。
架構空間Rbでは、連結部材28は、前部の主柱部材16と後部の主柱部材16との間を連結する。
つまり、連結部材28は、架構空間Rbにおける主架構15同士を連結する。
連結部材28の長手方向は、主梁部材17の長手方向に対して傾斜していることから、連結部材28は主構面18に対して傾斜している。
本実施形態の収容棚11における架構空間Raでは、主架構15の最上部にダンパー35を備えた連結部材29が設けられている。
また、2段目および4段目における第1支持部材24と第2支持部材25の下部となる位置にダンパー35を備えた連結部材29が設けられている。
連結部材29が備える第1部材30、第2部材31、接続部材32およびダンパー35は、図8において図示されないが、第1の実施形態と同じ構成である。
因みに、第1部材30の一方の端部は、第2支持部材25を設けた主架構15における主柱部材16と主梁部材17との接続部に固定されている。
第1部材30の他方の端部は、第1支持部材24を設けた主架構15の主梁部材17の中心へ向けられており、2本の第1部材30における他方の端部は接続部材32に固定されている。
第2部材31は第1支持部材24を設けた主架構15の主梁部材17の中心に固定され、第2部材31と接続部材32の間にダンパー35が介在されている。
次に、本実施形態に係る収容棚51の制震作用について説明する。
収容棚51にワークWが全く収容されていない状態にて大地震が発生すると、収容棚51の各主架構15はほぼ同じ位相の揺れが発生する。
一方、一部又は全てのワーク収容空間SにワークWが収容された状態にて大地震が発生すると、架構空間RaにおいてワークWが収容されているワーク収容空間Sでは、第2支持部材25側の主架構15は、第1支持部材24側の主架構15よりも大きく揺れる。
つまり、係止片40を備えた第2支持部材25側の主架構15と第1支持部材24側の主架構15とは互いに異なる位相の揺れを生じる。
その理由は、係止片40を備えた第2支持部材25側の主架構15は、負担するワークWの水平荷重の違いにより、係止片40によりワークWと一体となって揺れ、第1支持部材24側の主架構15では、ワークWが第1支持部材24に対して相対変位するためである。
従って、架構空間Raにおいて係止片40を備えた第2支持部材25側の主架構15は、第1支持部材24側の主架構15よりも大きく揺れる。
第2支持部材25側の主架構15と第1支持部材24側の主架構15とは互いに異なる位相の揺れを生じることから、架構空間Raにおいて配設された連結部材29のダンパー35は揺れに応じて変形し、変形に応じて地震エネルギーを吸収し、熱エネルギーに変換する。
なお、本実施形態では、架構空間Rbにおいて第2支持部材25にのみにより支持されるワークWは、係止片40による規制を受け架構空間Rbを形成する主架構15と一体となって揺れる。
従って、架構空間Raにおいて負担するワークWの水平荷重に対して架構空間RbにおけるワークWの水平荷重が加算され、第2支持部材25側の主架構15はより大きく揺れることができる。
本実施形態によれば、主架構15により構成され、従属架構を備えない収容棚51であっても、負担するワークWの水平荷重の違いにより、互いに隣り合う主架構15について異なる位相の揺れを生じさせることができ、連結部材29が備えるダンパー35による地震エネルギーの吸収を図ることができる。
また、既存の収容棚が第1支持部材24と第2支持部材25を備える構成であれば、第2支持部材25に係止片40を追加し、架構空間Raにダンパー35を備えた連結部材29を配設することにより、既存の収容棚の制震性能を向上させることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る収容棚の制震構造について説明する。
本実施形態は、従属架構が備える第2支持部材が変位規制部材を備えず、主架構が備える第1支持部材とワークとの間との摩擦係数が、第2支持部材とワークとの摩擦係数より小さく設定された収容棚である点で第1の実施形態と異なる。
また、本実施形態の収容棚における主架構および従属架構の基本構成は、第1の実施形態と同じであるため、第1の実施形態の説明を援用し、符号を共通して用いる。
図9に示す本実施形態の収容棚61では、第1の実施形態と同様に、主架構15に第1支持部材24が設けられ、従属架構20に第2支持部材25が設けられている。
ワークWと第1支持部材24との間の摩擦係数は、ワークWと第2支持部材25との間の摩擦係数よりも小さく設定されている。
図10に示すように、本実施形態の第1支持部材24は、第1の実施形態と同様に、腕部36および接続部37を有する。
ワークWを支持する腕部36および接続部37の受け面となる上面には、ワークWと第1支持部材との摩擦係数を低減する摩擦低減フィルム62がそれぞれ貼着されている。
一方、第2支持部材25は、第1の実施形態と同様に、腕部38および接続部39を有するが、係止片40は備えられていない。
ワークWは、第1支持部材24および第2支持部材25により支持される。
本実施形態では、ワークWと第1支持部材24との間の摩擦係数は、摩擦低減フィルム62によりワークWと第2支持部材25との間の摩擦係数よりも小さく設定されている。
このため、ワークWと第1支持部材24との間の摩擦力は、ワークWと第2支持部材25との間の摩擦力よりも小さい。
本実施形態では、大地震が発生し前後方向の揺れが生じると、ワークWとの摩擦力が第2支持部材25の摩擦力よりも小さい第1支持部材24側では、ワークWの第1支持部材24に対する変位は、第2支持部材25に対する変位よりも大きくなる。
従って、第1架構空間R2におけるワークWは、従属柱部材21における第2支持部材25と一体になって前後方向に揺れ易くなる。
ワークWが前後方向に揺れるとき、ワークWに生じる水平方向の荷重は、第1支持部材24および第2支持部材25がそれぞれ負担する。
本実施形態では、ワークWと第1支持部材との摩擦力、ワークWと第2支持部材との摩擦力との相違から、第1支持部材24が負担する水平荷重と第2支持部材25が負担する水平荷重は異なる。
ワークWとの摩擦力が第1支持部材24よりも大きい第2支持部材25が負担する水平荷重は、第1支持部材24が負担する水平荷重よりも大きい。
従って、第1支持部材24を備えた主架構15は、第2支持部材25を備えた従属架構20と異なる位相にて揺れ、主架構15の揺れは従属架構20の揺れよりも小さい。
ワークWの水平荷重の負担が大きい第2支持部材25側では、第1支持部材24側に対してワークWと一体になるように揺れる。
主架構15と従属架構20との相対変位により、連結部材29に設けたダンパー35が変形され、ダンパー35が変形することにより地震エネルギーがダンパー35に吸収され、ダンパー35において熱エネルギーに変換される。
負担するワークWの水平荷重の違いにより、第1支持部材24に対するワークWの相対変位が大きくなるが、第1支持部材24に対するワークWの相対変位が大きいほど、ダンパー35の変形も大きくなり、ダンパー35による地震エネルギーの吸収も多くなる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、自動倉庫における収容棚に本発明の収容棚の制震構造を適用した例であったが、自動倉庫以外の収容棚であってもよい。
○ 上記の実施形態では、制振部材として粘弾性材料であるゴム系材料によるダンパーを用いたが、制振部材は粘弾性材料のダンパーに代えて、例えば、前後方向に伸縮するオイルダンパーを用いてもよい。制振部材がオイルダンパーの場合、オイルの抵抗を利用して振動を減衰することができる。この場合も粘弾性材料のダンパーと同等の作用効果を奏する。
○ 上記の第1、第2の実施形態では、変位規制部材として金属板の打ち抜きにより形成された係止片としたが、変位規制手段は第2支持部材に対するワークの前後方向の変位を規制することができる構成であればよく、変位規制部材の具体的構成は特に制限されない。また、変位規制部材は、係止片のように、第2支持部材に対するワークの相対移動を完全に規制する場合だけでなく、第2支持部材に対するワークの相対移動を不完全に規制する場合であってもよく、少なくとも、第2支持部材が第1支持部材よりもワークの水平荷重を負担することができるように相対移動の規制を図ることができればよい。
○ 第2の実施形態では、従属架構を備えず主架構を備えた収容棚とし、係止片を設けた第2支持部材が互いに隣り合う架構空間Rbを形成したがこれに限定されない。例えば、第1支持部材24および第2支持部材25によりワークWが支持される架構空間Raのみを形成するように、第1支持部材を備えた主架構15と、係止片40を備えた第2支持部材を備えた主架構15を交互に配設し、さらに、主架構15と従属架構20との間にダンパー35付きの連結部材29を備えた収容棚としてもよい。この場合でも、ワークWを収容される架構空間Raを構成する一対の主架構15において互いに位相の異なる揺れを生じることができる。
○ 第3の実施形態では、第1支持部材とワークとの間との摩擦係数が、第2支持部材とワークとの摩擦係数より小さく設定するために、摩擦低減フィルムを第1支持部材に貼着したが、これに限定されない。第1支持部材とワークとの間との摩擦係数は、第2支持部材とワークとの摩擦係数より相対的に小さく設定すればよい。例えば、第1支持部材には何も設けず、ワークと第2支持部材との摩擦係数が第1支持部材の摩擦係数よりも大きくなるように、第2支持部材におけるワークの支持面を粗面に形成し、第1支持部材とワークとの間との摩擦係数を第2支持部材とワークとの摩擦係数より相対的に小さく設定してもよい。また、第1支持部材に摩擦低減フィルムを設けるとともに、ワークと第2支持部材摩擦係数を大きくするためのフィルムを併用してもよい。また、摩擦係数を低減又は増大させるためのフィルムを用いるほかに、第1支持部材の鏡面加工又は第2支持部材の粗面加工により摩擦係数の低減又は増大を図るようにしてもよい。
10 自動倉庫
11、51、61 収容棚
15 主架構
16 主柱部材
17 主梁部材
18 主構面
20 従属架構
21 従属柱部材
22 従属梁部材
23 従属構面
24 第1支持部材
25 第2支持部材
26 水平架材
28 連結部材
29 連結部材
35 ダンパー
40 係止片
62 摩擦低減フィルム
C 地上制御盤(制御装置)
S 物品収容空間
R1 第1架構空間
R2 第2架構空間
Ra、Rb 架構空間
W ワーク
d 距離

Claims (5)

  1. 柱部材と梁部材により囲まれた構面を有する一対の架構が、前記構面を互いに平行にして配設され、
    前記一対の架構の間にワークを収容可能とする架構空間が形成され、
    前記一対の架構における一方の前記架構は、前記架構空間へ向けて設置された第1支持部材を備え、
    前記一対の架構における他方の前記架構は、前記架構空間へ向けて設置され、前記第1支持部材と対向する第2支持部材を備え、
    前記第1支持部材および前記第2支持部材により前記ワークを支持する収容棚の制震構造において、
    前記第2支持部材に備えられ、前記ワークと前記第2支持部材との水平方向の相対変位を規制する変位規制部材と、
    前記一方の前記架構と前記他方の架構を連結する連結部材と、
    前記連結部材に設けた制振部材とを有することを特徴とする収容棚の制震構造。
  2. 前記変位規制部材は、前記ワークの前記第2支持部材に対する水平方向の相対変位を許容しない係止片とすることを特徴とする請求項1記載の収容棚の制震構造。
  3. 前記一方の前記架構は、主柱部材と主梁部材により囲まれた主構面を有する主架構であり、
    前記他方の前記架構は、従属柱部材と従属梁部材により囲まれた従属構面を有し、前記主架構より変形しやすい従属架構であることを特徴とする請求項1又は2記載の収容棚の制震構造。
  4. 柱部材と梁部材により囲まれた構面を有する一対の架構が、前記構面を互いに平行にして配設され、
    前記一対の架構の間にワークを収容可能とする架構空間が形成され、
    前記一対の架構における一方の前記架構は、前記架構空間へ向けて設置された第1支持部材を備え、
    前記一対の架構における他方の前記架構は、前記架構空間へ向けて設置され、前記第1支持部材と対向する第2支持部材を備え、
    前記第1支持部材および前記第2支持部材により前記ワークを支持する収容棚の制震構造において、
    前記ワークと前記第1支持部材との間の摩擦係数は、前記ワークと前記第2支持部材との間の摩擦係数よりも小さく設定され、
    前記一方の前記架構と前記他方の架構を連結する連結部材と、
    前記連結部材に設けた制振部材とを有することを特徴とすることを特徴とする収容棚の制震構造。
  5. 前記一方の前記架構は、主柱部材と主梁部材により囲まれた主構面を有する主架構であり、
    前記他方の前記架構は、従属柱部材と従属梁部材により囲まれた従属構面を有し、前記主架構より変形しやすい従属架構であることを特徴とする請求項4記載の収容棚の制震構造。
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