JP5937421B2 - 輻射式空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は輻射式空気調和機に関する。
家屋用のヒートポンプ式空気調和機で、室外機と室内機に分かれたいわゆるセパレート型の空気調和機では、室外機に熱交換器とファンが設けられるとともに、室内機にも熱交換器とファンが設けられるのが通常の構造である。これに対し、同じセパレート型の空気調和機であっても、室内機の熱交換器を輻射パネルとして構成し、ファンを用いることなく、熱の輻射により室内の冷房または暖房を行うタイプのものも存在する。その例を特許文献1に見ることができる。
特許文献1に記載された空気調和機は建屋の天井に配設される輻射パネルを備える。輻射パネルの内部には冷媒配管が蛇行状に配置されている。冷房運転時には輻射パネルで吸熱がなされて輻射式冷房が行われる。暖房運転時には輻射パネルで放熱がなされて輻射式暖房が行われる。輻射式冷暖房は室内ファンによる空気の攪拌や騒音と無縁であり、静粛で快適な冷暖房を行うことができる。
特開平10−205802号公報
輻射式空気調和機の場合、自然対流により緩やかに熱交換するものであり、輻射パネルの単位面積当たりの熱交換性能はそれほど高くある必要がないことを考慮して、普段は圧縮機の上限回転数を抑えている。このため冷媒循環量も多くない。輻射パネルに強制的に風を当てると、通常の空気調和機と同様に冷暖房性能を上げることができるが、この場合には冷媒循環量が不足気味となり、輻射パネルの温度を一定に保てなくなる。
輻射パネルは大面積であり、それが室内空間に露出していることから、風だけでなく光も当たりやすい。その光が通常の室内照明光である場合は問題ないが、直射日光あるいはガラス越しの日光のような高強度光であったりすると、輻射パネルの温度が変動し、一定値を保てなくなる。
本発明は上記の問題に鑑みなされたものであり、輻射式空気調和機において、輻射パネルに風が当たった場合、あるいは輻射パネルに高強度光が当たった場合、運転の仕方を変えて輻射パネルの温度が一定に保たれるようにすることを目的とする。
本発明に係る輻射式空気調和機は、室内に配置される輻射パネルと、室外側熱交換器と、前記輻射パネル及び前記室外側熱交換器に冷媒配管を通じて冷媒を循環させる圧縮機とを備え、また前記輻射パネルに風が当たっていることを検出する風検出装置を備え、当該空気調和機の制御部は、前記風検出装置が風を検出しているとき、前記輻射パネルの冷暖房能力を増強する制御を行うことを特徴としている。
上記構成の輻射式空気調和機において、前記制御部は、前記輻射パネルの冷暖房能力増強を、前記圧縮機の回転数上限を上げること、または、前記輻射パネルに接続された前記冷媒配管中の弁の開度を大きくすることで実現することが好ましい。
上記構成の輻射式空気調和機において、前記風検出装置は風検出器により構成されることが好ましい。
上記構成の輻射式空気調和機において、前記風検出装置は、前記輻射パネルの表面温度の変化に基づき風を検出する、または、前記圧縮機の吐出部の温度変化に基づき風を検出するものであることが好ましい。
本発明に係る輻射式空気調和機は、室内に配置される輻射パネルと、室外側熱交換器と、前記輻射パネル及び前記室外側熱交換器に冷媒配管を通じて冷媒を循環させる圧縮機とを備え、また前記輻射パネルに高強度光が当たっていることを検出する高強度光検出装置を備え、当該空気調和機の制御部は、前記高強度光検出装置が高強度光を検出しているとき、前記輻射パネルの冷房能力を増強する制御を行うことを特徴としている。
上記構成の輻射式空気調和機において、前記制御部は、前記輻射パネルの冷房能力増強を、前記圧縮機の回転数上限を上げること、または、前記輻射パネルに接続された前記冷媒配管中の弁の開度を大きくすることで実現することが好ましい。
上記構成の輻射式空気調和機において、前記高強度光検出装置は光検出器により構成されることが好ましい。
上記構成の輻射式空気調和機において、前記高強度光検出装置は、前記輻射パネルの表面温度の変化に基づき高強度光を検出する、または、前記圧縮機の吐出部の温度変化に基づき高強度光を検出することが好ましい。
本発明によると、風や高強度光が当たったとき、輻射パネルの冷暖房能力あるいは冷房能力を増強する制御を行うから、風や高強度光が当たっても輻射パネルの温度変動が少なく、安定した冷暖房を行うことができる。
本発明に係る輻射式空気調和機の概略構成図で、冷房運転時の状態を示すものである。 本発明に係る輻射式空気調和機の概略構成図で、暖房運転時の状態を示すものである。 輻射パネルの第1実施形態を示す概略構成図である。 輻射パネルの第2実施形態を示す概略構成図である。 放熱部の第1実施形態を示す断面図である。 放熱部の第2実施形態を示す断面図である。 輻射式空気調和機の第1実施形態を示す制御ブロック図である。 輻射式空気調和機の第2実施形態を示す制御ブロック図である。 圧縮機上限回転数の変化について説明するグラフである。
図1に基づき輻射式空気調和機1の概略構成を説明する。輻射式空気調和機は室外機10と輻射パネル30により構成される。輻射パネル30は室内に配置されるものであり、通常のセパレート型空気調和機の室内機に相当する。
室外機10は、板金製部品と合成樹脂製部品により構成される筐体11の内部に、圧縮機12、四方弁13、室外側熱交換器14、膨張弁15、室外側送風機16などを収納している。膨張弁15には開度制御の可能なものが用いられる。
室外機10は2本の冷媒配管17、18で輻射パネル30に接続される。冷媒配管17は液体の冷媒を流すことを目的としており、冷媒配管18に比較して細い管が用いられている。そのため冷媒配管17は「液管」「細管」などと称されることがある。冷媒配管18は気体の冷媒を流すことを目的としており、冷媒配管17に比較して太い管が用いられている。そのため冷媒配管18は「ガス管」「太管」などと称されることがある。冷媒には例えばHFC系のR410aやR32等が用いられる。
室外機10の内部の冷媒配管で、冷媒配管17に接続される冷媒配管には二方弁19が設けられ、冷媒配管18に接続される冷媒配管には三方弁20が設けられる。二方弁19と三方弁20は、室外機10から冷媒配管17、18が取り外されるときに閉じられ、室外機10から外部に冷媒が漏れることを防ぐ。室外機10から、あるいは輻射パネル30を含めた冷凍サイクル全体から、冷媒を放出する必要があるときは、三方弁20を通じて放出が行われる。
輻射パネル30は室内の壁際に立設されることが多く、板金製部品と合成樹脂製部品により構成される正面形状矩形の筐体31の内部に複数の放熱部32が配置されている。簡潔さを尊び「放熱部」と命名したが、この部品は暖房運転時に周囲の空気に対し放熱を行うだけでなく、冷房運転時に周囲の空気から吸熱を行うものでもある。
放熱部32は筒状の部品であり、垂直に配置される。図5、6に示すように、中心の冷媒管33を放熱フィン34が取り囲む、というのが放熱部32の基本的な構成である。冷媒管33と放熱フィン34は銅やアルミニウムのような熱伝導の良い金属で形成され、互いに密着する。なお、ここで言う「垂直」とは厳密な垂直方向に限られない。多少の傾きを含む垂直方向であってもよい。
図5の放熱フィン34も図6の放熱フィン34も複数のフィンが放射状に展開する水平断面形状を有している。図5の放熱フィン34は軸線方向に沿って二つ割りにされた部品として形成され、冷媒管33を前後から挟み込んでいる。図6の放熱フィン34は単一の部品であり、中心の、車輪で言えばハブに相当する部分に冷媒管33が挿入されている。言うまでもないが、図5、6に示す放熱部32の構造は単なる例示であり、異なる断面形状の放熱フィン34を用いることもできるし、冷媒管33と放熱フィン34を異なる様式で組み合わせることも可能である。
筐体31の内部に複数(図においては7本)の放熱部32が互いに並行するように配置される。筐体31の前面には放熱部32を露出させる開口部35が設けられている。複数の放熱部32は全て冷媒配管17、18に接続される。図3に示す接続構成例では全ての放熱部32が冷媒配管17、18に並列接続される。図4に示す接続構成例では全ての放熱部32を直列接続したものが冷媒配管17、18に接続されている。
複数の放熱部32を接続するのに、図3、4に示した方式以外の方式を採用することもできる。例えば、複数の放熱部32を所定本数ずつグループ分けし、同一グループに属する放熱部32は互いに並列接続し、グループ同士を直列接続するといった方式も可能である。あるいは、複数の放熱部32を所定本数ずつグループ分けし、同一グループに属する放熱部32は直列接続し、グループ同士を並列接続するといった方式も可能である。
輻射式空気調和機1の運転制御を行う上で、各所の温度を知ることが不可欠である。この目的のため、室外機10と輻射パネル30に温度検出器が配置される。室外機10においては、室外側熱交換器14に温度検出器21が配置され、圧縮機12の吐出部となる吐出管12aに温度検出器22が配置され、圧縮機12の吸入部となる吸入管12bに温度検出器23が配置され、膨張弁15と二方弁19の間の冷媒配管に温度検出器24が配置されている。輻射パネル30には温度検出器36が配置される。温度検出器21、22、23、24、36はいずれもサーミスタにより構成される。
温度検出器36は放熱部32の温度測定を目的とするが、放熱部32に直接取り付けられるのでなく、図3に示す通り、液体冷媒用の冷媒配管17に取り付けられる。温度検出器36を冷媒配管17に配置するのは次の理由による。すなわち放熱部32は位置(特に上下の位置)によって温度が異なるため、どの位置に温度検出器36を配置するかを決めるのが難しい。
複数の放熱部32を結ぶ冷媒経路がどのように設計されているかによっても放熱部32の表面温度は左右される。冷媒経路が単一経路の場合、圧力損失や冷媒の気液相変化によって温度差が生じやすい。冷媒経路が複数経路の場合、経路によって温度差が生じる可能性がある。また、温度検出器には感温性を良くするために金属で覆われているものがある。放熱部32を構成する金属と温度検出器に使われている金属の種類が異なる場合、それらの接触部において異種金属による電位差が生じ、電蝕を起こす可能性がある。いずれにしても、放熱部32のどの位置に温度検出器36を配置するかを決めるのは容易ではない。
筐体31の内部の冷媒配管17を温度検出器36の取付箇所とすれば、上記の問題は解消される。冷媒配管17は、冷房運転時には膨張弁15で絞られた冷媒が流入する箇所であり、暖房運転時には凝縮した冷媒が放熱部32から流出する箇所である。
冷房運転時には冷媒配管17に気液二相状態の冷媒(ただし、気化があまり進んでいない、液相冷媒が多い状態の冷媒)が流れるので、言い換えれば冷媒の気液相変化が少ないので、冷媒配管17の温度を放熱部32の温度として取り扱うことができる。一方、暖房運転時には冷媒配管17は冷凍サイクルの過冷却部(液相部)となり、液体の冷媒が溜まるため、冷媒配管17の温度を直ちに放熱部32の温度として取り扱うことはできない。しかしながら、適切に温度を補正することにより、暖房運転時においても温度検出器36の測定温度から放熱部32の表面温度を求めることができる。温度補正値は実験を通じて決定する。
温度検出器36の取付位置は、冷媒配管17の筐体31内部分の中でも比較的上位にある部分とされる。このような場所を温度検出器36の取付位置として選択した理由は後で説明する。
輻射式空気調和機1の全体制御を司るのは図7に示す制御部40である。制御部40は
室内温度が使用者によって設定された目標値に達するように制御を行う。
制御部40は圧縮機12、四方弁13、膨張弁15、及び室外側送風機16に対し動作指令を発する。また制御部40は温度検出器21〜24、及び温度検出器36からそれぞれの検出温度の出力信号を受け取る。制御部40は温度検出器21〜24及び温度検出器36からの出力信号を参照しつつ、圧縮機12と室外側送風機16に対し運転指令を発し、四方弁13と膨張弁15に対しては状態切り替えの指令を発する。
輻射パネル30の筐体31の正面中央上部には検出器取付部37が設けられる。検出器取付部37には風検出器または光検出器が取り付けられる。検出器取付部37に、図7に示す風検出器38を配置したものを輻射式空気調和機1の第1実施形態とする。検出器取付部37に、図8に示す光検出器39を配置したものを輻射式空気調和機1の第2実施形態とする。図1、2は第1実施形態を示すものである。
風検出器38は輻射パネル30に風が当たっていることを検出し、検出信号を制御部40に出力する。風検出器38は風量、風速、風圧のいずれかのパラメータで風を検出する。光検出器39は輻射パネルに当たっているのが通常の室内照明光でなく高強度光(例えば、日光)であることを検出し、検出信号を制御部40に出力する。
検出器取付部37の配置箇所は、図1、2では筐体31の正面中央上部としたが、他の箇所を選んでもよい。例えば、筐体31の側面や下部を配置箇所としてもよい。窓から差し込む日光は筐体31の下部に当たる可能性が大きいことから、光検出器39を配置する検出器取付部37の場合、それを筐体31の下部に置くことで日光を一層検知しやすくなる。
検出器取付部37の数に限定はない。複数の箇所に検出器取付部37を配置し、複数の風検出器38で風の検出を行い、あるいは複数の光検出器39で高強度光の検出を行うようにしてもよい。
図1は輻射式空気調和機1が冷房運転(除湿運転)あるいは除霜運転を行っている状態を示す。圧縮機12から吐出された高温高圧の冷媒は室外側熱交換器14に入り、そこで室外空気との熱交換が行われる。すなわち冷媒は室外空気に対し放熱を行う。放熱し、凝縮して液状となった冷媒は室外側熱交換器14から膨張弁15を通じて輻射パネル30の放熱部に送られ、減圧し膨張して低温低圧となり、放熱部32の表面温度を下げる。表面温度の下がった放熱部32は室内空気から吸熱し、これにより室内空気は冷やされる。吸熱後、低温の気体状の冷媒は圧縮機12に戻る。室外側送風機16によって生成された気流が室外側熱交換器14からの放熱を促進する。
図2は輻射式空気調和機1が暖房運転を行っている状態を示す。この時は四方弁13が切り替えられて冷房運転時と冷媒の流れが逆になる。すなわち、圧縮機12から吐出された高温高圧の冷媒は放熱部32に入り、そこで室内空気との熱交換が行われる。すなわち冷媒は室内空気に対し放熱を行い、室内空気は暖められる。放熱し、凝縮して液状となった冷媒は放熱部32から膨張弁15を通じて室外側熱交換器14に送られ、減圧し膨張して室外側熱交換器14の表面温度を下げる。表面温度の下がった室外側熱交換器14は室外空気から吸熱する。吸熱後、低温の気体状の冷媒は圧縮機12に戻る。室外側送風機16によって生成された気流が室外側熱交換器14による吸熱を促進する。吸熱により室外側熱交換器14に付着した霜は、除霜運転を行うことにより取り除かれる。
暖房運転中、温度検出器36により温度検出が行われる。前述の通り温度検出器36は冷媒配管17に配置されており、輻射パネル30の表面温度(より正確に言うならば放熱部32の表面温度)を直接検出するものではない。また、過冷却度がどのような値になるかによっても冷媒配管17の温度と輻射パネル30の表面温度の差が変化する。そこで暖房運転時には、冷媒配管17の温度から放熱部32の過冷却度を予測して温度を補正することにより、輻射パネル30の表面温度を予測する。補正温度は前述の通り実験を通じて求めておく。
上記のように、温度検出器36が検出した温度を補正して求めた輻射パネル30の表面温度を参照しつつ、制御部40は輻射式空気調和機1の暖房運転の制御を行う。
暖房運転中、制御部40は輻射パネル30が設定温度以上の高温になったか、どうかを調べる。この場合の温度検出にも温度検出器36を利用することができる。このように、輻射パネル30が設定温度以上の温度になったかどうかを調べるのに温度検出器36を利用することにより、つまり空調制御用の温度検出器36を保護用の温度検出器に兼用することにより、輻射式空気調和機1の制御システムを簡素化することができる。
冷房運転(除湿運転)あるいは除霜運転の場合には、温度検出器36が検出した温度を放熱部32の表面温度として取り扱うことができる。このため、暖房運転の場合のような温度補正は必要ない。
前述の通り、温度検出器36は冷媒配管17の筐体31内部分に取り付けられているので、輻射パネル30の冷媒経路が冷房運転時の冷媒経路であるか暖房運転時の冷媒経路であるかに関係なく、同じ位置で輻射パネル30の表面温度を検出できる。このため、冷房運転時と暖房運転時とで制御の仕様を変える必要がない。
冷房運転(除湿運転)時、放熱部32には結露水が発生する。温度検出器36は筐体31内の冷媒配管17の中でも比較的上位の部分に取り付けられているので、放熱部32の結露水が放熱部32の下方にドレン水として溜まったとしても(ドレン水は放熱部32の下方に配置された図示しないドレンパンに受けられる)、ドレン水に接触せずにいられる。このため、温度検出器36の検出温度に誤りが生じたり、温度検出器36が故障したりすることを懸念せずに済む。放熱部32ほどではないにせよ、冷媒配管17にも結露水が生じるが、その結露水による影響を小さくする上でも、冷媒配管17の上位部分に温度検出器36を配置することは有意義である。
図4のように複数の放熱部32を直列接続した場合においても、温度検出部36は冷媒配管17の上位部分に配置する。要は、結露水の発生しにくい箇所に温度検出器36を配置する、というのが守るべき事柄である。
輻射パネル30による冷暖房は、室内空気の自然対流を通じて行われる。使用者が室内を早く冷やしたい、あるいは早く温めたいときは、扇風機などで輻射パネル30に強制的に風を当てることにより冷暖房性能を上げることができる。反面、風が冷熱または温熱を運び去るため、輻射パネル30の表面温度、正確に言えば放熱部32の表面温度を、設定通りの温度で一定に保つことができなくなる。
そこで本発明では輻射パネル30に風検出装置を設け、輻射パネル30に風が当たっていることを風検出装置が検出した場合、制御部40に輻射パネル30の冷暖房能力を増強する制御を行わせる。第1実施形態では風検出器38が風検出装置を構成する。
風検出器38は、風量、風速、風圧といったパラメータのいずれかが設定値を超えたとき、制御部40に検出信号を出力する。それを受けて制御部40は、輻射パネル30の冷暖房能力を増強する制御を行う。
輻射パネル30の冷暖房能力の増強は、圧縮機12の上限回転数を上げることにより実現できる。「上限回転数」とは冷暖房を通じて圧縮機12の最高回転数となる回転数のことである。図9に示す通り、風検出器38が風を検出している(有風)ときには制御部40は圧縮機12の上限回転数を通常時に比べて上げる。これにより、圧縮機12は高い回転数領域で稼働されることになり、輻射パネル30の冷暖房能力が上がる。
圧縮機12の上限回転数を上げっぱなしにすると、各所に無理が生じて故障を招くおそれがある。圧縮機12の上限回転数を上げるのを有風時に限定すればそれほど無理はかからず故障の懸念はないので、輻射式空気調和機1の信頼性は損なわれない。
輻射パネル30の冷暖房能力の増強は、冷媒配管中の弁の開度を有風を検出する前の弁の開度よりも大きくし、冷媒が流れやすくすることによっても実現可能である。第1実施形態では膨張弁15が開度可変の弁とされており、制御部40は膨張弁15の開度を切り替える。膨張弁15の開度が大きくなると冷媒の循環量が増え、輻射パネル30の冷暖房能力が上がる。開度一定の膨張弁15に、開度可変の他の弁を組み合わせる構成としてもよい。
圧縮機12の上限回転数を上げることによる輻射パネル30の冷暖房能力の増強と、冷媒配管中の弁の開度を有風を検出する前の弁の開度よりも大きくすることによる輻射パネル30の冷暖房能力の増強を、同時に行うこととしてもよい。
風検出器38以外の要素で風検出装置を構成することもできる。例えば輻射パネル30の表面温度を検出する温度検出器36で風検出装置を構成することができる。温度検出器36からの出力信号が、それまでは検出温度一定であることを示していたものが変化した場合、制御部40は輻射パネル30に風が当たったと判定し、輻射パネル30の冷暖房能力を増強する。
制御部40は、温度検出器36からの出力信号を次のように処理して有風判定を行う。冷房運転時には、所定時間内に所定値の温度上昇が観測されたことをもって有風と判定する。暖房運転時には、所定時間内に所定値の温度低下が観測されたことをもって有風と判定する。時間や温度の所定値は、実験を通じて定めるのがよい。
圧縮機12の吐出部、すなわち吐出管12aの温度を検出する温度検出器22により風検出装置を構成することもできる。温度検出器22からの出力信号が、それまでは検出温度一定であることを示していたものが変化した場合、制御部40は輻射パネル30に風が当たったと判定し、輻射パネル30の冷暖房能力を増強する。温度検出器36で有風判定を行ったのと同様のやり方で有風判定を行う。
冷房運転時、輻射パネル30に高強度光(例えば、日光)が当たると、輻射パネル30の表面温度、正確に言えば放熱部32の表面温度が上がる。設定温度の冷房を維持するためには輻射パネル30の冷房能力を増強する必要がある。
そこで本発明では、輻射パネル30に高強度光検出装置(例えば、光センサー)を設け、輻射パネル30に高強度光が当たっていることを高強度光検出装置が検知した場合、制御部40に輻射パネル30の冷房能力を増強する制御を行わせる。光検出器39を備えている第2実施形態では光検出器39が高強度光検出装置を構成する。
光検出器39は、それに当たっている光の強度が設定値を超えたとき、制御部40に検出信号を出力する。それを受けて制御部40は、光検出器39が高強度光を検出している(有光)と判定し、輻射パネル30の冷房能力を増強する制御を行う。輻射パネル30の冷房能力の増強は、有風の場合と同様、圧縮機12の上限回転数を上げたり、冷媒配管中の弁の開度を有光を検出する前の弁の開度よりも大きくしたりすることによって実現される。
光検出器39以外の要素で高強度光検出装置を構成することもできる。例えば輻射パネル30の表面温度を検出する温度検出器36で高強度光検出装置を構成することができる。温度検出器36からの出力信号が、それまでは検出温度一定であることを示していたものが変化した場合、例えば、所定時間内に所定値の温度上昇が観測された場合、制御部40は輻射パネル30に高強度光が当たった(有光)と判定し、輻射パネル30の冷房能力を増強する。制御部40は、有風判定の場合と同様に温度検出器36からの出力信号を処理し、有光判定を行う。時間や温度の所定値は、実験を通じて定めるのがよい。
圧縮機12の吐出部、すなわち吐出管12aの温度を検出する温度検出器22で高強度光検出装置を構成することもできる。温度検出器22からの出力信号が、それまでは検出温度一定であることを示していたものが変化した場合、例えば、所定時間内に所定値の温度上昇が観測された場合、制御部40は輻射パネル30に高強度光が当たった(有光)と判定し、輻射パネル30の冷房能力を増強する。温度検出器36で有光判定を行ったのと同様のやり方で有光判定を行う。時間や温度の所定値は、実験を通じて定めるのがよい。
暖房運転時には、輻射パネル30に高強度光が当たったとしても暖房に悪影響は生じない。従って制御部40は、暖房運転時には有光判定を行わず、輻射パネル30の暖房能力を増強することもしない。
風検出装置と高強度光検出装置の一方のみが輻射式空気調和機1に配置される構成である必要はない。風検出装置と高強度光検出装置の両方を輻射式空気調和機1に配置してもよい。
これまで、放熱部32は垂直に配置するものとして話を進めてきたが、放熱部32を水平に配置する構成も可能である。その場合の放熱フィン34は、冷媒管33の軸線に直交する薄板を、互いの間に間隔を置いて多数配置する構成とするのがよい。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は輻射式空気調和機に広く利用可能である。
1 輻射式空気調和機
10 室外機
11 筐体
12 圧縮機
13 四方弁
14 室外側熱交換器
15 膨張弁
16 室外側送風機
17、18 冷媒配管
30 輻射パネル
31 筐体
32 放熱部
22、36 温度検出器
38 風検出器
39 光検出器
40 制御部

Claims (4)

  1. 室内に配置される輻射パネルと、室外側熱交換器と、前記輻射パネル及び前記室外側熱交換器に冷媒配管を通じて冷媒を循環させる圧縮機とを備えた輻射式空気調和機において、
    前記輻射パネルに風が当たっていることを検出する風検出装置を備え、
    当該空気調和機の制御部は、前記風検出装置が風を検出しているとき、前記輻射パネルの冷暖房能力を増強する制御を行うことを特徴とする輻射式空気調和機。
  2. 前記制御部は、前記輻射パネルの冷暖房能力増強を、前記圧縮機の回転数上限を上げること、または、前記輻射パネルに接続された前記冷媒配管中の弁の開度を大きくすることで実現することを特徴とする請求項1に記載の輻射式空気調和機。
  3. 前記風検出装置は風検出器により構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の輻射式空気調和機。
  4. 前記風検出装置は、前記輻射パネルの表面温度の変化に基づき風を検出する、または、前記圧縮機の吐出部の温度変化に基づき風を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の輻射式空気調和機
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