JP5934606B2 - 光学部品及び画像投影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学部品及び画像投影装置に関し、例えば投影光の出射方向に対して斜めに画像を投影する画像投影装置及びそれに用いられる光学部品に関する。
近年、携帯型の画像投影装置が用いられている。例えば、プロジェクタ機能を有する携帯電話端末等が用いられている。このような画像投影装置においては、レーザ光を走査することにより投影光とし画像を投影する。また、投影光の出射方向に対して斜めに画像を投影する画像投影装置がある。例えば、特許文献1には、画像投影装置を設置した平面に画像を投影する画像投影装置が開示されている。
特開2011−70135号公報
投影光の出射方向に対して斜めに画像を投影すると、スクリーン上のレーザ光のビームスポット形状が歪んでしまう。スクリーン上において、隣接する画素同士のビームスポットが重なると、画像の解像度が低下する。特許文献1においては、レーザ光のビームの上下をカットすることにより、ビームスポット形状の歪みを補償している。しかしながら、特許文献1の方法では、レーザ光の光量が低下してしまう。また、画像が小さく、ピクセルサイズがそれに伴って小さくなると、ビームの上下をカットしても、回折の影響で所望のビーム形状にならない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、レーザ光のビームスポット形状の歪みを補償することを目的とする。
本発明は、投影光の出射方向に対して画像の上が画像投影装置から遠く前記画像の下が前記画像投影装置に近くなるように斜めに前記画像を投影する平面上に設置された画像投影装置に用いられる光学部品であって、レーザ光を集光させる集光レンズと、前記集光レンズを通過した前記レーザ光を走査することにより、前記投影光とする走査ミラーと、前記走査ミラーで走査された前記レーザ光を、前記画像投影装置が設置された前記平面に反射させ、前記レーザ光を上下方向に集光させる反射ミラーと、を備え、前記集光レンズは、上下方向に長い長円形の前記レーザ光が前記反射ミラーに入射するように、前記レーザ光を上下方向に集光させ、前記反射ミラーは、前記レーザ光を前記画像の上に反射させる反射面の上下方向の曲率半径が、前記レーザ光を前記画像の下に反射させる反射面の上下方向の曲率半径よりも大きく、前記走査ミラーは、前記反射ミラーに対して斜め上に配置され、前記反射ミラー側の斜め下から入射された前記レーザ光を、前記反射ミラーに向かって斜め下に反射し、前記反射ミラーは、斜め上から入射された前記レーザ光を斜め下に反射することを特徴とする光学部品である。本発明によれば、レーザ光のビームスポット形状の歪みを補償することができる。
上記構成において、前記反射ミラーは、前記レーザ光を前記画像の左右方向の走査線の中央に反射させる反射面の左右方向の曲率半径が、前記レーザ光を前記走査線の端に反射させる反射面の左右方向の曲率半径よりも小さい構成とすることができる。
上記構成において、前記反射ミラーは、前記レーザ光を前記画像の左右方向の走査線の端に反射させる反射面が、前記レーザ光を前記走査線の中央に反射させる反射面よりも仰ぐように傾いている構成とすることができる。
本発明は、投影光の出射方向に対して画像の上が画像投影装置から遠く前記画像の下が前記画像投影装置に近くなるように斜めに前記画像を投影する画像投影装置に用いられる光学部品であって、レーザ光を集光させる集光レンズと、
前記集光レンズを通過した前記レーザ光を走査することにより、前記投影光とする走査ミラーと、前記走査ミラーで走査された前記レーザ光を前記画像が投影させる面に反射させ、前記レーザ光を上下方向に集光させる反射ミラーと、を備え、前記集光レンズは、上下方向に長い長円形の前記レーザ光が前記反射ミラーに入射するように、前記レーザ光を上下方向に集光させ、前記反射ミラーは、前記レーザ光を前記画像の上に反射させる反射面の曲率半径が、前記レーザ光を前記画像の下に反射させる反射面の曲率半径よりも大きく、前記反射ミラーの反射面は、前記レーザ光を左右方向に集光させる形状をしておらず、前記集光レンズは、前記レーザ光が前記反射ミラーで反射された後に、前記レーザ光を左右方向に集光させることを特徴とする光学部品である。
上記構成において、前記反射ミラーは、側端側の反射面が中央の反射面に対して、前記走査ミラーから離れる方向に斜めに傾いている構成とすることができる。
上記構成において、前記走査ミラーは、前記反射ミラーに対して斜め上に配置され、前記反射ミラー側の斜め下から入射された前記レーザ光を、前記反射ミラーに向かって斜め下に反射し、前記反射ミラーは、斜め上から入射された前記レーザ光を斜め下に反射する構成とすることができる。
上記構成において、前記画像投影装置は、平面上に設置され、前記平面上に前記画像を投影する構成とすることができる。
本発明は、上記光学部品を備えることを特徴とする画像投影装置である。
本発明によれば、レーザ光のビームスポット形状の歪みを補償することができる。
図1(a)は、画像投影装置の側面図、図1(b)は、上面図である。 図2(a)から図2(d)は、レーザビームの形状を示す図である。 図3(a)は、実施例1に係る光学部品の側面図、図3(b)は、図3(a)の一部を拡大した側面図である。 図4(a)は、実施例1に係る光学部品の上面図、図4(b)は、図4(a)の一部を拡大した上面図である。 図5は、走査ミラーの走査によって反射ミラーに照射されるレーザ光の位置を計算した計算結果である。 図6は、反射ミラーの形状の一例を示す図である。 図7(a)は、実施例1の光学部品における走査ミラーと反射ミラーとの配置を示す図であり、図7(b)は、実施例1の変形例1の光学部品における走査ミラーと反射ミラーとの配置を示す図である。 図8(a)から図8(c)は、図7(a)の光学部品を用いた場合での、レーザ光の光路長差を計算した計算結果である。 図9(a)から図9(c)は、図7(b)の光学部品を用いた場合での、レーザ光の光路長差を計算した計算結果である。
以下、図面を参照し実施例について説明する。
図1(a)は、画像投影装置の側面図、図1(b)は、上面図である。図1(a)及び図1(b)のように、平面16上に画像投影装置10が置かれている。画像投影装置10は、例えば携帯電話端末、カメラ、携帯用ナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、又は単独の画像投影装置でもよい。画像投影装置10の前面に投影口18が設けられている。投影口18から投影光12が出射される。投影光12はレーザ光を走査したものである。投影光12は平面16に照射され画像14が投影される。このように、画像投影装置10が置かれた平面16を、画像14を投影するスクリーンとして用いる。例えば、平面16は壁であり、画像投影装置10を壁に設置してもよい。また、平面16は、ホワイトボード等でもよい。
図1(a)及び図1(b)において、画像14の中心点P1を通る投影光12aと平面16とのなす角度をθとする。画像14の上(画像投影装置10から遠い方)の辺の中点をP2、画像14の下(画像投影装置10から近い方)の辺の中点をP3とする。画像14の左右の辺の中点をそれぞれP4及びP5とする。なお、点P5、点P1、及び点P4を通る一点鎖線は、画像14の左右方向の走査線を示している。このように、画像投影装置10は、投影光12の出射方向に対して画像14の上が画像投影装置10から遠く、画像14の下が画像投影装置10から近くなるように斜めに画像14を投影する。
なお、以下の説明では、画像14の画像投影装置10から遠い方向を上方向、近い方向を下方向とする。レーザ光等の上下方向とは、物理的な上下方向ではなく、画像14の上下方向に対応する方向とする。左右方向についても同様である。
図2(a)から図2(d)は、レーザビームの形状を示す図である。図2(a)のように、投影光に垂直な断面のレーザビーム形状62を直径φ0の略円形とする。この場合、図2(b)のように、平面16に投影されたビームスポット形状64は、上下に長い長軸φ1及び短軸φ0の長円形となる。ここでレーザビーム形状62の直径φ0とビームスポット形状64の短軸φ0とはほぼ同じとなる。長軸φ1と短軸φ0との比は角度θに依存する。角度θが5°程度であると、φ1/φ0は、約10となる。ビームスポットの大きさは画像14のピクセルサイズ程度とすることが好ましい。ビームスポット形状64のようにビームスポットの形状が歪んでしまうとビームスポットが隣のピクセルと重なってしまい、画像の解像度が低下する。
そこで、図2(c)のように、投影光に垂直な断面のレーザビーム形状66を左右に長い長軸φ0及び短軸φ2の長円形とする。このとき、φ0/φ2を約10とする。図2(d)のように、平面16に投影されたビームスポット形状68は、直径φ0の略円形となる。
図2(c)のようなレーザビーム形状66を形成するためには、2つのプリズムと回折格子とを組み合わせることも考えられる。しかしながら、画像14の大きさが小さい場合、例えば、ピクセルサイズが1mm程度以下の場合、短軸φ2を100μm程度以下とすることになる。このため、略平行のレーザ光を用いた場合、回折限界を下回る短軸φ2を求めることになり、実現困難である。以下の実施例1に係る光学部品では、小さいピクセルサイズにおいてもビームスポットの歪みを補償することができる。
図3(a)は、実施例1に係る光学部品の側面図、図3(b)は、図3(a)の一部を拡大した側面図である。図4(a)は、実施例1に係る光学部品の上面図、図4(b)は、図4(a)の一部を拡大した上面図である。図3(a)から図4(b)において、レーザ光60を示す2本の実線は、レーザ光60の両端を示している。すなわち、2本の実線の間隔は、レーザ光60の上下方向及び左右方向の幅を示している。また、図3(b)及び図4(b)において、レーザ光60を示す2本の実線の間の破線は、レーザ光60の中心を示している。なお、図3(b)の点Aから点Dと図4(b)の点Aから点Dとは対応している。
図3(a)から図4(b)のように、光学部品50は、レーザ光源20、集光レンズ22、走査ミラー24、及び反射ミラー26を備えている。レーザ光源20は、1または複数の波長のレーザ光60を出射する。複数の波長のレーザ光60は、例えば赤色レーザ光、緑色レーザ光、及び青色レーザ光である。赤色、緑色、及び青色レーザ光の波長は、それぞれ610nm〜660nm、515nm〜540nm、及び440nm〜460nmの範囲でよい。
集光レンズ22は、レーザ光60が走査ミラー24に到達する前に、レーザ光60を上下方向に集光させる。また、集光レンズ22は、レーザ光60が反射ミラー26で反射された後に、レーザ光60を左右方向に集光させる。例えば、集光レンズ22は、画像14が投影される平面16(例えば、図1(b)の点P1)で、レーザ光60を左右方向に集光させる。このように、集光レンズ22は、上下方向と左右方向とで異なる正のパワーを有しており、これにより、レーザ光60の上下方向と左右方向とで合焦距離が異なっている。
走査ミラー24は、集光レンズ22を通過したレーザ光60を走査することにより、投影光12とする。走査ミラー24は、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーであり、上下左右にレーザ光を走査する。走査ミラー24の有効径が大きいと対応可能な周波数が下がるため、走査ミラー24の有効径は1mm程度である場合が好ましい。例えば、走査ミラー24の有効径は1.2mmである。これにより、画像14をレーザビームが高周波で走査する。
反射ミラー26は、走査ミラー24で走査されたレーザ光60を画像14を投影させる平面16に反射させると共に、レーザ光60を上下方向に集光させる。例えば、反射ミラー26は、平面16でレーザ光60を上下方向に集光させる。また、反射ミラー26は、レーザ光60を左右方向には集光させない。すなわち、反射ミラー26の反射面28は、レーザ光60を左右方向に集光させる形状をしていない。レーザ光60は、集光レンズ22によって走査ミラー24に到達する前に上下方向のみ集光されているため、走査ミラー24及び反射ミラー26には、上下方向は拡散光、左右方向は集束光として入射する。このため、走査ミラー24及び反射ミラー26に入射するレーザ光60は、上下方向に長い長円形の形状をしている。例えば、走査ミラー24に入射したレーザ光60の上下方向の幅が1.2mmである場合、反射ミラー26に入射するレーザ光60の上下方向の幅は、その3倍の3.6mm程度となっている。このように、反射ミラー26に入射するレーザ光60の上下方向の幅は、集光レンズ22に入射する前のレーザ光60の上下方向の幅よりも広くなっている。
反射ミラー26から画像14の上(例えば、図1(b)の点P2)までの距離は、画像14の下(例えば、図1(b)の点P3)までの距離よりも長い。このため、画像14の上下方向の領域でレーザ光60を集光させるために、レーザ光60を画像14の上に反射させる場合の反射ミラー26の合焦距離を、画像14の下に反射させる場合の合焦距離よりも長くする。したがって、反射ミラー26は、レーザ光60を画像14の上に反射させる反射面28の曲率半径が、画像14の下に反射させる反射面28の曲率半径よりも大きくなっている。つまり、反射ミラー26は、上下方向において下から上に向かって(図3(b)の点Bから点A及び点Dから点Cに向かって)、反射面28の曲率半径が連続的に大きくなっている。反射ミラー26として、例えば、反射面28が楕円面形状で、反射面28を構成する楕円の長軸が、走査ミラー24に入射するレーザ光60の光軸に対して適切な偏芯とあおり角とを有する反射ミラーを用いることができる。
このように、実施例1によれば、集光レンズ22によってレーザ光60を上下方向に集光させることで、上下方向に長い長円形のレーザ光60を反射ミラー26に入射させている。これにより、反射ミラー26に入射するレーザ光60の上下方向の開口数(NA)を大きくすることができる。反射ミラー26は、画像14が投影される平面16にレーザ光60を反射させると共に、レーザ光60を集光させるが、反射ミラー26に入射するレーザ光60の上下方向の開口数が大きいことから、上下方向で小さいサイズに集光させることができる。したがって、図2(c)のような左右に長い長円形のレーザビーム形状を得ることができる。また、反射ミラー26は、レーザ光60を画像14の上に反射させる反射面28の曲率半径が、画像14の下に反射させる反射面28の曲率半径よりも大きくなっている。これにより、画像14の上下方向の領域に渡ってレーザ光60を集光させることができる。以上のことから、実施例1によれば、画像14のビームスポット形状の歪みを補償することができる。また、特許文献1のように、レーザ光のビームの上下をカットしていないため、レーザ光の強度を保持できる。
レーザ光源20から出射されたレーザ光60は左右方向に集光されない場合でもよいが、図2(c)のような適正形状のレーザビームを得る観点から、レーザ光60を左右方向に集光させる場合が好ましい。この際、実施例1のように、反射ミラー26の反射面28は、レーザ光60を左右方向に集光させる形状をしてなく、集光レンズ22によって画像14が投影される平面16でレーザ光60を左右方向に集光させる場合が好ましい。反射ミラー26でレーザ光60を左右方向に集光させると、MEMSミラー24の振れ角ほど十分な大きさの走査角を得ることが難しいためである。
図4(b)のように、反射ミラー26は、側端側の反射面28aが、中央の反射面28bに対して、走査ミラー24から離れる方向に斜めに傾いている場合が好ましい。反射面28aと反射面28bとが一直線上にある場合でもよいが、反射面28aを反射面28bに対して斜めに傾けることで、反射面28aで反射されるレーザ光60の左右方向の広がりを抑えることができる。このため、図2(c)のような適正形状のレーザビームを容易に得ることができる。
図5は、走査ミラー24の走査によって反射ミラー26に照射されるレーザ光60の位置を計算した計算結果である。図5の横軸は、反射ミラー26の左右方向の中央からの距離を示し、縦軸は、反射ミラー26の下端からの高さを示している。また、図5において、黒丸、黒四角、黒三角、白丸、白四角はそれぞれ、走査ミラー24の左右方向の振れ角の大きさが0°、4°、8°、12°、16°の場合を示している。図5のように、走査ミラー24の左右方向の振れ角の大きさが大きくなると、同じ振れ角の大きさにも関らず、反射ミラー26の上下方向において、入射するレーザ光60の左右方向の位置が大きく異なることになる。このことから、画像14の左右方向の領域でレーザ光60を集光させるために、反射ミラー26は、レーザ光60を画像14の左右方向の走査線の中央(例えば、図1(b)の点P1)に反射させる反射面28の曲率半径が、走査線の端(例えば、図1(b)の点P4及び点P5)に反射させる反射面28の曲率半径よりも小さいことが好ましい。言い換えると、反射ミラー26は、レーザ光60を画像14の左右方向の走査線の端に反射させる反射面28が、走査線の中央に反射させる反射面28よりも仰ぐように傾いていることが好ましい。このような反射ミラー26は、反射面28の上下方向の曲率半径が、左右方向の中央から端に向かって(図4(b)の点Cから点Aに向かって及び点Dから点Bに向かって)連続的に大きくなることで得られる。
図6は、反射ミラー26の形状の一例を示す図である。図6では、反射ミラー26の反射面28を構成する楕円の長軸から反射面28までの距離を等高線で表している。図6のように、反射ミラー26の最上端である点Oで長軸からの距離が48.95mmと最も長く、点Oから放射状に長軸からの距離が段々と短くなり、反射ミラー26の左右下端である点P、Qで長軸からの距離が10.322mmと最も短くなっている。
次に、走査ミラー24と反射ミラー26との位置関係について説明する。図7(a)は、実施例1の光学部品における走査ミラー24と反射ミラー26との配置を示す図であり、図7(b)は、実施例1の変形例1の光学部品における走査ミラー24と反射ミラー26との配置を示す図である。なお、図7(a)及び図7(b)においては、レーザ光源20と集光レンズ22との図示を省略している。図7(a)のように、実施例1では、走査ミラー24は反射ミラー26に対して斜め上に配置されている。そして、走査ミラー24は、斜め下から入射されたレーザ光60を反射ミラー26に向かって斜め下に反射させ、反射ミラー26は、斜め上から入射されたレーザ光60を平面16に向かって斜め下に反射させている。一方、図7(b)のように、実施例1の変形例1では、走査ミラー24は反射ミラー26に対して斜め下に配置されている。そして、走査ミラー24は、斜め下から入射されたレーザ光60を反射ミラー26に向かって斜め上に反射させ、反射ミラー26は、斜め下から入射されたレーザ光60を平面16に向かって斜め下に反射させている。
ここで、図7(a)及び図7(b)の光学部品を用いた場合での、平面16に投影されるビームスポットの上下方向の大きさを計算した計算結果について説明する。ビームスポットの上下方向の大きさの計算は、波長550nmのレーザ光60を用い、走査ミラー24の有効径(1.2mm)の中心に入射して平面16に投影されるレーザ光60を基準として、走査ミラー24の有効径の中心よりも上端側及び下端側に入射して平面16に投影されるレーザ光60の光路長差を計算することで行った。この光路長差が小さいと、ビームスポットは小さく、反対に、光路長差が大きいと、ビームスポットは大きいことになる。
図8(a)から図8(c)は、図7(a)の光学部品を用いた場合での、レーザ光60の光路長差を計算した計算結果である。図8(a)、図8(b)、及び図8(c)はそれぞれ、図7(a)の平面16上の点X1、点X2、及び点X3についての計算結果である。図9(a)から図9(c)は、図7(b)の光学部品を用いた場合での、レーザ光60の光路長差を計算した計算結果である。図9(a)、図9(b)、及び図9(c)はそれぞれ、図7(b)の平面16上の点Y1、点Y2、及び点Y3についての計算結果である。なお、図8(a)から図9(c)において、横軸は、走査ミラー24の有効径の上端と下端を結ぶY座標であり、有効径の中心を0、上端側を正、下端側を負で示している。縦軸は、走査ミラー24の有効径の中心に入射したレーザ光60に対して、走査ミラー24の有効径の中心よりも上端側及び下端側に入射したレーザ光60の光路長差を示している。
図7(b)の光学部品の配置構成においては、図9(a)のように、点Y1において、走査ミラー24の有効径の中心に入射したレーザ光60に対して、有効径の上端及び下端に入射したレーザ光60の光路長差が小さくなると、図9(b)及び図9(c)のように、点Y2及び点Y3での光路長差は大きくなってしまう。例えば、レーザ光60の光路長差の大きさを点Y1で0.2λ程度にすると、点Y2及び点Y3では1λから1.6λ程度になってしまう。
一方、図7(a)の光学部品の配置構成においては、図8(a)から図8(c)のように、点X1、点X2、及び点X3の全てにおいて、走査ミラー24の有効径の中心に入射したレーザ光60に対して、有効径の上端及び下端に入射したレーザ光60の光路長差を小さくできる。例えば、点X1、点X2、及び点X3の全てにおいてレーザ光60の光路長差の大きさを0.2λ程度にすることができる。
この計算結果から、図7(b)のような光学部品の配置構成でもよいが、図7(a)のような光学部品の配置構成とすることで、画像14の上下方向に渡って、画像14のビームスポット形状の歪みをより補償できることが分かる。
実施例1では、反射ミラー26の反射面28が楕円面形状である場合を説明したが、曲率半径が連続して変化する場合であれば、その他の形状をしている場合でもよい。例えば、反射面28は、放物面形状をしている場合でもよい。また、集光レンズ22は、レーザ光60が走査ミラー24に到達する前に、レーザ光60を上下方向に集光させる場合を説明したが、反射ミラー26に入射するレーザ光60が上下方向に長い長円形になれば、その他の場所でレーザ光60を上下方向に集光させてもよい。例えば、集光レンズ22は、レーザ光60が走査ミラー24で走査された後、反射ミラー26に到達する前に、レーザ光60を上下方向に集光させてもよい。
また、集光レンズ22は、平面16でレーザ光60を左右方向に集光させる場合を説明したが、平面16で十分に小さいビームスポット形状が得られれば、平面16から少し離れた位置でレーザ光60を左右方向に集光させてもよい。同様に、反射ミラー26は、平面16でレーザ光60を上下方向に集光させる場合を例に説明したが、平面16で十分に小さいビームスポット形状が得られれば、平面16から少し離れた位置でレーザ光60を上下方向に集光させてもよい。また、実施例1において、反射ミラー26と集光レンズ22とを別々の部品とはせずに、一体化させてもよい。
図1(a)及び図1(b)で説明した画像投影装置10は、平面16上に設置され、平面16に画像を投影する。例えば、投影光の出射方向に対して略平行の平面に画像を投影する。この場合、図2(b)のように、ビームスポットの歪みが大きくなる。そこで、実施例1に係る光学部品50を用いることが好ましい。例えば、図1(a)の角度θが10°以下の場合、実施例1に係る光学部品50を用いることが有効である。実施例1に係る光学部品50は、投影光の出射方向に対して斜めに画像を投影する画像投影装置に用いることができる。
以上、発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 画像投影装置
12 投影光
14 画像
16 平面
18 投影口
20 レーザ光源
22 集光レンズ
24 走査ミラー
26 反射ミラー
28、28a、28b 反射面
50 光学部品
60 レーザ光

Claims (8)

  1. 投影光の出射方向に対して画像の上が画像投影装置から遠く前記画像の下が前記画像投影装置に近くなるように斜めに前記画像を投影する平面上に設置された画像投影装置に用いられる光学部品であって、
    レーザ光を集光させる集光レンズと、
    前記集光レンズを通過した前記レーザ光を走査することにより、前記投影光とする走査ミラーと、
    前記走査ミラーで走査された前記レーザ光を、前記画像投影装置が設置された前記平面に反射させ、前記レーザ光を上下方向に集光させる反射ミラーと、を備え、
    前記集光レンズは、上下方向に長い長円形の前記レーザ光が前記反射ミラーに入射するように、前記レーザ光を上下方向に集光させ、
    前記反射ミラーは、前記レーザ光を前記画像の上に反射させる反射面の上下方向の曲率半径が、前記レーザ光を前記画像の下に反射させる反射面の上下方向の曲率半径よりも大きく、
    前記走査ミラーは、前記反射ミラーに対して斜め上に配置され、前記反射ミラー側の斜め下から入射された前記レーザ光を、前記反射ミラーに向かって斜め下に反射し、
    前記反射ミラーは、斜め上から入射された前記レーザ光を斜め下に反射することを特徴とする光学部品。
  2. 前記反射ミラーは、前記レーザ光を前記画像の左右方向の走査線の中央に反射させる反射面の左右方向の曲率半径が、前記レーザ光を前記走査線の端に反射させる反射面の左右方向の曲率半径よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の光学部品。
  3. 前記反射ミラーは、前記レーザ光を前記画像の左右方向の走査線の端に反射させる反射面が、前記レーザ光を前記走査線の中央に反射させる反射面よりも仰ぐように傾いていることを特徴とする請求項1または2記載の光学部品。
  4. 投影光の出射方向に対して画像の上が画像投影装置から遠く前記画像の下が前記画像投影装置に近くなるように斜めに前記画像を投影する画像投影装置に用いられる光学部品であって、
    レーザ光を集光させる集光レンズと、
    前記集光レンズを通過した前記レーザ光を走査することにより、前記投影光とする走査ミラーと、
    前記走査ミラーで走査された前記レーザ光を前記画像が投影させる面に反射させ、前記レーザ光を上下方向に集光させる反射ミラーと、を備え、
    前記集光レンズは、上下方向に長い長円形の前記レーザ光が前記反射ミラーに入射するように、前記レーザ光を上下方向に集光させ、
    前記反射ミラーは、前記レーザ光を前記画像の上に反射させる反射面の曲率半径が、前記レーザ光を前記画像の下に反射させる反射面の曲率半径よりも大きく、
    前記反射ミラーの反射面は、前記レーザ光を左右方向に集光させる形状をしておらず、
    前記集光レンズは、前記レーザ光が前記反射ミラーで反射された後に、前記レーザ光を左右方向に集光させることを特徴とする光学部品。
  5. 前記反射ミラーは、側端側の反射面が中央の反射面に対して、前記走査ミラーから離れる方向に斜めに傾いていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項記載の光学部品。
  6. 前記走査ミラーは、前記反射ミラーに対して斜め上に配置され、前記反射ミラー側の斜め下から入射された前記レーザ光を、前記反射ミラーに向かって斜め下に反射し、
    前記反射ミラーは、斜め上から入射された前記レーザ光を斜め下に反射することを特徴とする請求項記載の光学部品。
  7. 前記画像投影装置は、平面上に設置され、前記平面上に前記画像を投影することを特徴とする請求項4または6記載の光学部品。
  8. 請求項1から7のいずれか一項記載の光学部品を備えることを特徴とする画像投影装置。
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