JP5928851B2 - リハビリ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、脳卒中の後遺症などにより身体の一部が麻痺した患者のリハビリのための装置に係り、特に、左右何れか一方の手が健常な健常手であり他方の手が麻痺して不自由な麻痺手であるとき、麻痺手を健常手と同様に動かす訓練を行うためのリハビリ装置に関する。
従来、この種のリハビリ装置としては、例えば、特許第4618795号公報(特許文献1)に掲載された技術が知られている。図14に示すように、このリハビリ装置Taは、健常手HAにその運動を検出する運動検出器100を装着し、この運動検出器100により例えば手指の関節角,位置や角速度などを検出する。一方、麻痺手HBには、制御部101の制御により、運動検出部100が検出した健常手HAの運動と略同等の運動が行われるように助力を付与する助力付与器102を装着する。また、患者には健常手HAの運動を予め撮像した正画像GA及び正画像GAを鏡面対象に反転させた反転画像GBを表示するディスプレイ103を装着する。このディスプレイ103に表示される画像は、予め、患者の健常手HAの運動を、患者の視点よりデジタルビデオで撮影して準備する。それから、この画像を、PCなどに取り込み、健常側を、左右反転させ、麻痺側の映像として合成する編集をする。これにより、患者は、ディスプレイ103に表示された正画像GA及び反転画像GBを視認しながら健常手HA及び麻痺手HBを同様に動かしての運動を行なう。この場合、麻痺手HBは助力付与器102により助力が付与されるので、麻痺手HBの運動を確実に行うことができるようになる。また、患者は、健常手HAも麻痺手HBも共に滑らかに動いているような映像を見ることになるので、それだけ、麻痺手HBの運動を支援する作用が生じ、リハビリ効果を増長させることができるというものである。
また、従来においては、上記のリハビリ装置のようにディスプレイに健常手の正画像及び反転画像を表示することは行わないが、例えば、特許第4002974号公報(特許文献2)に掲載された技術も知られている。これは、上記と同様に、健常手にその運動を検出する運動検出器を装着し、この運動検出器により例えば手指の関節角度を検出する一方、麻痺手には、制御部の制御により運動検出部が検出した健常手の運動と略同等の運動が行われるように助力を付与する助力付与器を装着する。これにより、患者は、健常手及び麻痺手を同様に動かしての運動を行なうが、麻痺手は助力付与器により助力が付与されるので、麻痺手の運動を確実に行うことができるようになる。
特許第4618795号公報 特許第4002974号公報
しかしながら、図14に示す前者のリハビリ装置Taにあっては、
(イ)健常手HAにその運動を検出する運動検出器100を装着しているので、これが抵抗になって負荷がかかり、健常手HAの動きが必ずしもスムーズに行われない。
(ロ)そのため、助力付与器102の助力付与が不安定になりやすい。
(ハ)また、ディスプレイ103に表示される正画像GA及び反転画像GBは、予め、患者の健常手HAの運動をデジタルビデオで撮影して準備したものなので、実際の健常手HAの運動と正画像GAの運動とが合わないときがあり、健常手HAと麻痺手HBの動きのタイミングを取りにくい。
等の問題があった。
また、後者のリハビリ装置にあっても、上記と同様、(イ),(ロ)記載の問題があるとともに、ディスプレイに健常手の正画像及び反転画像を表示することは行わないので、視覚入力による麻痺手の運動支援を行うことができないという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、健常手に運動検知の負荷をかけないように健常手の運動を検出して麻痺手に安定した助力を付与できるようにするとともに、健常手の運動をリアルタイムで正画像及び反転画像に反映できるようにして健常手と麻痺手との動きのタイミングを取り易いようにし、装置の性能を向上させて信頼性の向上を図ったリハビリ装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明のリハビリ装置は、左右何れか一方の手が健常な健常手であり他方の手が麻痺して不自由な麻痺手であるとき、上記麻痺手を健常手と同様に動かす訓練を行うためのリハビリ装置であって、健常手の運動を検出する運動検出部と、麻痺手に上記運動検出部が検出した健常手の運動と略同等の運動が行われるように助力を付与する助力付与部と、健常手の運動を撮像した正画像及び該正画像を鏡面対象に反転させた反転画像を表示するディスプレイとを備え、該ディスプレイに表示された正画像及び反転画像を視認しながら麻痺手の運動を行なわせるリハビリ装置において、
上記運動検出部を、健常手の所定の動きを撮像するカメラで構成し、該カメラが健常手の運動をリアルタイムで撮像した画像データに基づいて上記ディスプレイに該カメラが健常手の運動をリアルタイムで撮像した正画像及び該正画像を鏡面対象に反転させた反転画像を表示させながら上記助力付与部の制御を行う制御部を設けた構成としている。
これにより、麻痺手の訓練を行うときは、患者は、ディスプレイに表示された正画像及び反転画像を視認しながら健常手及び麻痺手を同様に動かしての運動を行なう。この際、麻痺手は助力付与部により助力が付与されるので、麻痺手の運動を確実に行うことができるようになる。また、患者は、健常手も麻痺手も共に滑らかに動いているような映像を見ることになり、そのため、この視覚入力が脳に刺激を与え、麻痺のある麻痺手を患者自身がスムーズに動かしているという感覚をもつので、それだけ、麻痺手の運動を支援する作用が生じ、高いリハビリ効果を得ることができる。
この場合、運動検出部をカメラで構成し、このカメラによる健常手の撮像によりその運動を検出するので、健常手には負荷がかからないことから、健常手の動きをスムーズに行わせることができる。そのため、制御部は、このスムーズな動きを行う健常手の画像データに基づいて助力付与部を制御するので、助力付与部の助力付与を安定化することができる。また、ディスプレイに表示される正画像及び反転画像は、健常手の運動をカメラによりリアルタイムで撮影した画像によるので、健常手と麻痺手の動きのタイミングを取りやすくすることができ、確実に視覚入力による麻痺手の運動支援を行うことができる。
より具体的には、上記健常手に予め定めた所定の動作を行うことが可能に該健常手を特定の姿勢で支持する健常手支持部を備え、上記助力付与部を、上記健常手支持部に並設され上記麻痺手を上記健常手と鏡面対象の姿勢で支持する麻痺手支持部と、該麻痺手支持部に支持された麻痺手に付帯して移動させられ該麻痺手に助力を付与する可動部と、該可動部を駆動する駆動部とを備えて構成し、
上記制御部は、上記カメラの撮像に係る正画像を鏡面反転させた反転画像を生成して上記ディスプレイに表示する反転画像生成表示手段と、上記カメラが撮像した撮像データに基づいて上記健常手の所定部位の移動位置を検知する移動位置検知手段と、該移動位置検知手段が検知した移動位置に対応して該助力付与部の可動部を移動させるように駆動部を制御する駆動制御部とを備えた構成としている。これにより、健常手の移動位置に応じて、助力付与部の可動部を移動させるので、麻痺手を確実に運動させることができる。
そして、必要に応じ、上記可動部に作用する麻痺手からの反力を検知する反力検知手段を備え、上記制御部は、上記反力検知手段が検知した反力が予め定めた所定反力以上になったとき異常信号を送出する異常信号送出手段を備えた構成としている。これにより、麻痺手が、健常手に追従できずに動きが停滞し、無理な負荷がかかったときには、反力検知手段がこれを検知して、異常信号送出手段により異常信号を送出できるので、健常手の運動を調整するなどして、麻痺手に負荷がかかる事態を防止することができる。
この場合、上記制御部は、上記異常信号送出手段からの異常信号に基づいて駆動部を強制停止させる強制停止手段を備えた構成とすることができる。麻痺手に負荷がかかる事態を確実に防止することができる。
また、必要に応じ、上記制御部は、上記健常手の所定部位の運動開始位置及び運動終了位置を登録する開始終了位置登録手段と、上記移動位置検知手段が検知した健常手の所定部位が運動開始位置から運動終了位置に至ったとき麻痺手の運動が成功したとして成功信号を送出する成功信号送出手段とを備えた構成としている。成功信号により、例えば、スピーカから患者を誉める言葉を発したり、ゲーム性を付与すること等に利用でき、患者の意欲を増進させることができる。この場合、健常手の動きを持って、成功とみなすので、仮に麻痺手の追従が多少スムーズでなくても、成功したことになるので、患者の意欲の増進効果を促進できる。
あるいはまた、上記可動部の位置を検知する可動部位置検知手段を備え、上記制御部は、上記可動部の運動始端及び運動終端を登録する始端終端登録手段と、上記可動部位置検知手段が検知した可動部が運動始端から運動終端に至ったとき麻痺手の運動が成功したとして成功信号を送出する成功信号送出手段とを備えた構成とすることもできる。この場合、可動部の動きを持って、成功とみなすので、仮に麻痺手の追従が多少スムーズでなくても、成功したことになるので、患者の意欲の増進効果を促進できる。
更に、必要に応じ、上記健常手及び麻痺手の運動は、親指に対してその他の4指がMP関節から曲げられて該親指に近接するツマミ動作であり、上記制御部に、上記ディスプレイが表示する反転画面に親指と人差し指とで挾持して摘むことのできるツマミ体を表示するツマミ体表示手段と、上記成功信号送出手段からの成功信号があったとき、上記ツマミ体表示手段が表示したツマミ体を上記ディスプレイの別に設けた表示エリアに積層して表示するツマミ体積層表示手段とを備えた構成としている。ツマミ体を親指と人差し指とで摘む(掴む)ようにするので、麻痺手の運動支援を確実に行うことができるとともに、ゲーム性が生じるので、患者の意欲の増進効果を促進できる。
更にまた、必要に応じ、上記制御部に、上記成功信号送出手段からの成功信号が所定時間内にいくつ有るかをカウントする成功数カウント手段と、該成功数カウント手段のカウント結果を上記ディスプレイに表示する成功数表示手段とを備えた構成としている。成功数が表示されるので、目標ができ、より一層、患者の意欲の増進効果を促進できる。
また、必要に応じ、上記移動位置検知手段が検知した上記健常手の所定部位の移動位置に基づいて該健常手の所定部位の移動軌跡を経時的に算出する健常手移動軌跡算出手段と、上記可動部の位置を検知する可動部位置検知手段と、該可動部位置検知手段が検知した可動部の移動軌跡を経時的に算出する可動部移動軌跡算出手段と、上記健常手移動軌跡算出手段が算出した健常手の所定部位の移動軌跡及び上記可動部移動軌跡算出手段が算出した可動部の移動軌跡を記録する移動軌跡記録手段と、該移動軌跡記録手段が記録する健常手の所定部位の移動軌跡及び可動部の移動軌跡を対比して表示させる移動軌跡表示手段とを備えた構成としている。
本発明では、制御部は、駆動制御部により助力付与部の可動部を、移動位置検知手段が検知した移動位置に対応して移動させるように制御するが、麻痺手の抵抗により必ずしも可動部は予定の移動を行うとは限らない。そのため、移動位置検知手段が検知し健常手移動軌跡算出手段により算出された健常手の移動軌跡と、可動部位置検知手段が検知し可動部移動軌跡算出手段により算出された可動部の移動軌跡とが、異なる場合があるが、移動軌跡表示手段が、健常手の所定部位の移動軌跡及び可動部の移動軌跡を対比して表示させるので、その表示を見て麻痺手の回復具合を知ることができ、リハビリや治療の参考にすることができる。また、移動軌跡記録手段が、健常手の移動軌跡及び可動部の移動軌跡を記録するので、過去の記録と現在の記録とを比較することができ、リハビリの進捗状況や効果等を知ることができる。
そしてまた、必要に応じ、上記健常手支持部を、健常手の親指に対してその他の4指がMP関節から曲げられて該親指に近接するツマミ動作を行うことが可能なように該健常手の親指を上にしてその手首側を支承する健常手支承台と、該健常手支承台に対して所定位置に立設され健常手の親指が接触する外側面及びその他の4指が対向する内側面を有した立設板とを備えて構成し、上記麻痺手支持部を、麻痺手の親指に対してその他の4指がMP関節から曲げられて該親指に近接するツマミ動作を行うことが可能なように該麻痺手の親指を上にしてその手首側を支承する麻痺手支承台と、該麻痺手支承台に対して麻痺手の親指を拘束する親指拘束部とを備えて構成し、上記可動部を、麻痺手のその他の4指をこれらの内側及び外側から挟んで拘束する一対の拘束板と、該拘束板を支持するとともに回動させられて該拘束板により他の4指がMP関節から曲がるように押圧する回転盤とを備えて構成している。ツマミ動作を確実に行わせることができる。
この構成において、必要に応じ、上記カメラを健常手支承台に支持された健常手の人差し指側から撮像するように配置し、
上記制御部の上記移動位置検知手段は、上記カメラが撮像した撮像データに基づいて上記健常手の所定部位としての人差し指の先端部の移動位置を検知する機能を備えて構成し、
上記制御部に、上記健常手の所定部位としての人差し指の先端部が親指から適宜離間した運動開始位置及び親指に適宜近接した運動終了位置を登録する開始終了位置を登録する開始終了位置登録手段と、上記回転盤の上記拘束板が親指に近接した所定の回転角度を基準として親指から適宜離間した最大の回転角度である運動始端及び親指に近接した所定の回転角度を基準として親指に近接した最小の回転角度である運動終端を登録する始端終端登録手段と、上記移動位置検知手段が検知した移動位置に基づいて、上記開始終了位置登録手段に登録された運動開始位置及び運動終了位置,上記始端終端登録手段に登録された運動始端としての最大の回転角度及び運動終端としての最小の回転角度から、上記回転盤の回動すべき角度を線形補完により算出する回動角度算出手段とを備え、
上記制御部の駆動制御部は、上記回動角度算出手段が算出した回動角度分上記回転盤を回動させるように上記駆動部を制御する機能を備えた構成としている。
これにより、回転盤の回動すべき角度を回動角度算出手段により線形補完により算出して、回転盤を回動させるようにするので、麻痺手にできるだけ無理を与えないようにして助力を付与することができる。即ち、運動始端と運動終端の回転角度の差である麻痺手の開閉角度を、例えば医学療法士などの助言を得て麻痺手の開閉能力に応じて定め、一般には、麻痺手の能力は健常手の能力よりも劣るので運動開始位置と運動終了位置とから求められる健常手の開閉角度よりも小さい角度に設定することができる。そのため、麻痺手に負担がかからないようにして訓練を行うことができる。
本発明によれば、麻痺手の訓練を行うときは、患者は、ディスプレイに表示された正画像及び反転画像を視認しながら健常手及び麻痺手を同様に動かしての運動を行なうが、麻痺手は助力付与部により助力が付与されるので、麻痺手の運動を確実に行うことができるようになる。また、患者は、健常手も麻痺手も共に滑らかに動いているような映像を見ることになり、そのため、この視覚入力が脳に刺激を与え、麻痺のある麻痺手を患者自身がスムーズに動かしているという感覚をもつので、それだけ、麻痺手の運動を支援する作用が生じ、高いリハビリ効果を得ることができる。この場合、カメラによる健常手の撮像によりその運動を検出するので、健常手には負荷がかからないことから、健常手の動きをスムーズに行わせることができる。そのため、制御部は、このスムーズな動きを行う健常手の画像データに基づいて助力付与部を制御するので、助力付与部の助力付与を安定化することができる。また、ディスプレイに表示される正画像及び反転画像は、健常手の運動をカメラによりリアルタイムで撮影した画像によるので、健常手と麻痺手の動きのタイミングを取りやすくすることができ、確実に視覚入力による麻痺手の運動支援を行うことができ、装置の性能を向上させて信頼性の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態に係るリハビリ装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るリハビリ装置の要部を示し、(a)は健常手支持部及び麻痺手支持部の構成を示す斜視図、(b)はこれらに健常手及び麻痺手を支持した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るリハビリ装置の要部を示し、(a)は健常手支持部及び麻痺手支持部の構成を示す平面図、(b)はこれらに健常手及び麻痺手を支持した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るリハビリ装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るリハビリ装置の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るリハビリ装置の設定画面を示す図である。 本発明の実施の形態に係るリハビリ装置の正画像及び反転画像の関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係るリハビリ装置のカメラの撮像座標系と可動部の座標系との関係を示すグラフ図である。 本発明の実施の形態に係るリハビリ装置の制御部の処理工程を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るリハビリ装置の使用中の表示画面(a)(b)(c)を示す図である。 本発明の実施の形態に係るリハビリ装置の使用中の表示画面(d)(e)(f)を示す図である。 本発明の実施の形態に係るリハビリ装置の使用中の表示画面(g)(h)(i)を示す図である。 本発明の実施の形態に係るリハビリ装置の健常手の移動軌跡及び可動部の移動軌跡を経時的に対比して表示した画面を示す図である。 従来のリハビリ装置の一例を示す図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係るリハビリ装置について詳細に説明する。
図1乃至図4に示すように、本発明の実施の形態に係るリハビリ装置Tは、対象とする患者の左右何れか一方の手が健常な健常手HA(実施の形態では右手でありMasterとも表記する)であり他方の手が麻痺して不自由な麻痺手HB(実施の形態では左手でありSlaveとも表記する)であるとき、麻痺手HBを健常手HAと同様に動かす訓練を行うためのものである。実施の形態では、健常手HA及び麻痺手HBの運動は、親指に対してその他の4指がMP関節aから曲げられて親指に近接するツマミ動作(対立運動)である。
リハビリ装置Tは、患者が椅子(図示せず)に着座して健常手HA及び麻痺手HBのある肘から先の腕を略平行にして無理なく伸ばして載せることができる高さのテーブル1と、テーブル1に設けられ健常手HA及び麻痺手HBを収容する矩形状の収容ボックス2と、収容ボックス2上に設置され患者が視認可能なディスプレイ3と、各種制御を行う制御部40とを備えている。収容ボックス2内には、健常手HAに予め定めた所定の動作(ツマミ運動)を行うことが可能に健常手HAを特定の姿勢で支持する健常手支持部10と、この健常手HAの運動を検出する運動検出部と、麻痺手HBに運動検出部が検出した健常手HAの運動と略同等の運動が行われるように助力を付与する助力付与部20とが設けられている。
運動検出部は、健常手HAの所定の動きを撮像するカメラ5で構成されており、カメラ5が撮像した画像データに基づいてディスプレイ3に所要の表示を行わせながら制御部40により助力付与部20の制御を行う。ディスプレイ3には、カメラ5が健常手HAの運動をリアルタイムで撮像した正画像GA及びこの正画像GAを鏡面対象に反転させた反転画像GBを表示し、患者はこのディスプレイ3に表示された正画像GA及び反転画像GBを視認しながら麻痺手HBの運動を行なわせることができる。
詳しくは、健常手支持部10は、健常手HAの親指に対してその他の4指がMP関節aから曲げられて親指に近接するツマミ動作を行うことが可能なように健常手HAの親指を上にしてその手首側を支承する健常手支承台11と、健常手支承台11に対して所定位置に立設され健常手HAの親指が接触する外側面及びその他の4指が対向する内側面を有した立設板12とを備えて構成されている。
助力付与部20は、健常手支持部10に並設され麻痺手HBを健常手HAと鏡面対象の姿勢で支持する麻痺手支持部21と、麻痺手支持部21に支持された麻痺手HBに付帯して移動させられ麻痺手HBに助力を付与する可動部22と、可動部22を駆動する駆動部23とを備えて構成されている。
麻痺手支持部21は、麻痺手HBの親指に対してその他の4指がMP関節aから曲げられて親指に近接するツマミ動作を行うことが可能なように麻痺手HBの親指を上にしてその手首側を支承する麻痺手支承台24と、麻痺手支承台24に対して麻痺手HBの親指を拘束する親指拘束部25とを備えて構成されている。親指拘束部25は、親指が差し込まれる可撓性のリング状部材であり、その基端が麻痺手支承台24に固定されている。
可動部22は、麻痺手HBのその他の4指をこれらの内側及び外側から挟んで拘束する一対の拘束板26と、これらの拘束板26を立設させて支持するとともに回動させられて拘束板26により他の4指がMP関節aから曲がるように押圧する回転盤27とを備えて構成されている。
駆動部23は、電動のサーボモータ28とサーボモータ28の回転を回転盤27に伝達して回転盤27を回転させるギヤ機構29とを備えて構成されている。
可動部22には、可動部22に作用する麻痺手HBからの反力を検知する反力検知手段30が備えられている。反力検知手段30は、図2(a)に示すように、一対の拘束板26の内側に夫々1対ずつ付設された感圧センサ31で構成されている。また、図4に示すように、例えば、拘束板26の所定位置の麻痺手支承台24を基準にした回転盤27の回転角度を検出するエンコーダ32若しくは位置センサ33が備えられている。
運動検出部としてのカメラ5は、例えば、CCDカメラで構成され、位置調整可能な可撓性の支持スタンド6の先端に設けられ、健常手支承台11に支持された健常手HAの人差し指側から撮像するように配置されている。
制御部40は、図4に示すように、カメラ5からの撮像データをハブ41を介して処理するとともに、ディスプレイ3の表示処理を行うシングルボードコンピュータ42を備えている。ハブ41には外部入力手段としてのキーボード43及びマウス44が接続されている。また、制御部40は、ラインドライバ45を介してシングルボードコンピュータ42と連携されたCPU46を備えており、CPU46は、記憶部としてのPOM47及びRAM48、サーボモータ28に接続されたモーターコントロールインターフェース49及びモータドライバー50、感圧センサ31及び位置センサ33のアンプ51及びAD変換器52に連携されている。
詳しくは、制御部40は、図5に示すように、カメラ5の撮像に係る正画像GAを鏡面反転させた反転画像GBを生成してディスプレイに表示する反転画像生成表示手段60と、カメラ5が撮像した撮像データに基づいて健常手HAの所定部位の移動位置を検知する移動位置検知手段61とを備えている。この移動位置検知手段61は、カメラ5が撮像した撮像データに基づいて健常手HAの所定部位としての人差し指の先端部Pの移動位置を検知する機能を備えて構成されている。図6に示す設定画面において、人差し指の先端部Pの輝度(白い部分が最も強い)を、即ち、そのコントラスト値を入力設定する(図6中白色)ようになっており、制御部40は、画像データを2値化して、設定したコントラスト値の画素を認識し、図7に示すように、二次元座標平面において、水平軸方向をX軸、垂直軸方向をY軸とし、左上を原点として、人差し指の先端部Pの位置座標を算出する。位置座標は、反転画像GB側の座標系で出力され、ディスプレイ3にも表示される。
また、制御部40は、移動位置検知手段61が検知した移動位置に対応して助力付与部20の可動部22を移動させるように駆動部23を制御する駆動制御部62を備えている。駆動制御部62は、後述の回動角度算出手段65が算出した回動角度分、回転盤27を回動させるように駆動部23を制御する機能を備えている。
更に、制御部40は、健常手HAの所定部位としての人差し指の先端部Pが親指から適宜離間した運動開始位置(Open)及び親指に適宜近接した運動終了位置(Close)を登録する開始終了位置登録手段63を備えている。図6に示す設定画面において、健常手HAの閉じたとき(Close)の人差し指の先端部Pの位置座標(運動終了位置)と、開いたとき(Open)の人差し指の先端部Pの位置座標(運動開始位置)を入力して登録するようにしている。図7に示すように、ディスプレイ3に表示された反転画像GB側の座標系での位置座標を入力する。
また、制御部40は、回転盤27の拘束板26が親指に近接した所定の回転角度を基準として親指から適宜離間した最大の回転角度(MAX)である運動始端及び親指に近接した所定の回転角度を基準として親指に近接した最小の回転角度(MIN)である運動終端を登録する始端終端登録手段64を備えている。図6に示す設定画面において、麻痺手HB側の回転角度(MAX)及び回転角度(MIN)を入力して登録する。この運動始端の回転角度(MAX)と運動終端の回転角度(MIN)の差である麻痺手HBの開閉角度は、例えば医学療法士などの助言を得て麻痺手HBの開閉能力に応じて定められ、上記の運動開始位置(Open)と運動終了位置(Close)とから求められる健常手HAの開閉角度θ(図7(a))とは、同じでも良く、また、異なっていても良い。一般には、麻痺手HBの能力は健常手HAの能力よりも劣るので上記の角度θよりは小さい角度に設定される。
そして、制御部40は、移動位置検知手段61が検知した移動位置に基づいて、開始終了位置登録手段63に登録された運動開始位置及び運動終了位置,始端終端登録手段64に登録された運動始端としての最大の回転角度(MAX)及び運動終端としての最小の回転角度(MIN)から、回転盤27の回動すべき角度を線形補完により算出する回動角度算出手段65を備えている。図8に示すように、カメラ座標系とモータ座標系(回転盤27の回転角度)とを線形補完により対応付け、制御部40の駆動制御部62は、上記回動角度算出手段65が算出した回動角度分上記回転盤27を駆動部23を介して回動させる。
更に、制御部40は、反力検知手段30が検知した反力が予め定めた所定反力以上になったとき異常信号を送出する異常信号送出手段66と、異常信号送出手段66からの異常信号に基づいて駆動部23を強制停止させる強制停止手段67とを備えている。
更にまた、制御部40は、移動位置検知手段61が検知した健常手HAの所定部位が運動開始位置から運動終了位置に至ったとき麻痺手HBの運動が成功したとして成功信号を送出する成功信号送出手段70を備えている。そして、制御部40は、ディスプレイ3が表示する反転画面に親指と人差し指とで挾持して摘むことのできるツマミ体M(図1,図10乃至図12)を表示するツマミ体表示手段71と、成功信号送出手段70からの成功信号があったとき、ツマミ体表示手段71が表示したツマミ体Mをディスプレイ3の別に設けた表示エリアに積層して表示するツマミ体積層表示手段72とを備えている。実施の形態では、表示するツマミ体Mとしては、図10乃至図12に示すように、大豆やソラマメを擬人化(顔)にしており、反転画面に親指と人差し指とで挾持して摘むことのできるように表示するとともに、成功すると画面中央のエリアにツマミ体Mを積層表示する。
また、制御部40は、成功信号送出手段70からの成功信号が所定時間内にいくつ有るかをカウントする成功数カウント手段73と、成功数カウント手段73のカウント結果をディスプレイ3に表示する成功数表示手段74とを備えている。図10乃至図12に示すように、画面右に、ツマミ体Mを摘んで成功した数字が表示される。実施の形態では、所定時間(3分)を1セットとして、この1セット間に、成功した数を「今回の達成値」として表示する。また、制御部40は、異なる患者ごとに、データを蓄積して記憶する機能を備え、「今日の最高値」,過去の成績である「今までの最高値」として、そのカウント値を表示可能にしている。
また、制御部40は、移動位置検知手段61が検知した健常手HAの所定部位の移動位置に基づいて健常手HAの所定部位(実施の形態では人差し指)の移動軌跡を経時的に算出する健常手移動軌跡算出手段80と、上記のエンコーダ32若しくは位置センサ33によって可動部22の位置を検知する可動部位置検知手段81と、可動部位置検知手段81が検知した可動部22の移動軌跡を経時的に算出する可動部移動軌跡算出手段82と、健常手移動軌跡算出手段80が算出した健常手HAの所定部位の移動軌跡及び可動部移動軌跡算出手段82が算出した可動部22の移動軌跡を記録する移動軌跡記録手段83と、移動軌跡記録手段83が記録する健常手HAの所定部位の移動軌跡及び可動部22の移動軌跡を対比してディスプレイ3に表示させる移動軌跡表示手段84とを備えている。実施の形態では、図13に示すように、移動軌跡は、健常手HAの人差し指の角度変移RAと、可動部22の角度変移RBとを連続的に表示可能にしており、また、特定の時間における移動軌跡の状態を拡大して表示できるようにしている。
従って、実施の形態に係るリハビリ装置Tを用いて、患者がリハビリを行うときは、以下のようになる。予め、患者の補助者などによって、初期設定画面(図示せず)で患者名などの初期設定を行うとともに、図6に示すように、健常手HAの人差し指の先端部Pの輝度値(白色)、健常手HAの閉じたとき(Close)の人差し指の先端部Pの位置座標(運動終了位置)、開いたとき(Open)の人差し指の先端部Pの位置座標(運動開始位置)、麻痺手HB側の運動始端の回転角度(MAX)と運動終端の回転角度(MIN)を入力して登録する。
そして、3分間でどれだけの摘み動作を行うことができるかを競う。即ち、患者は、図1に示すように、ディスプレイ3に表示された正画像GA及び反転画像GBを視認しながら健常手HA及び麻痺手HBを同様に動かしての運動を行なう。図9に示すフローチャートを参照し、スタートにより、図10(a)(b)に示すように、ツマミ体Mが反転画像GB上に表示され、この状態で健常手HAを開く。制御部40は、健常手HAが最大開度以上か否かを判断し(S1)、最大開度以上と判断すると(S1Yes)、図10(c)に示すように、ツマミ体Mが反転画像GBの親指の点に表示させられる。この状態で、図10(c)に示すように、健常手HAを閉じていく。制御部40は、健常手HAが最小開度以下か否かを判断し(S3,S4)、最小開度以下と判断すると(S3Yes)、図11(d)に示すように、ツマミ体Mの摘みが成功したとして、ツマミ体Mを画面中央のエリアに積層させるとともにカウントしてその値を画面右上に表示する(S5)。その後、乱数によるツマミ体Mの種類(大豆やソラマメ)が選定され(S6)、図11(d)に示すように、再び、選定されたツマミ体Mが反転画像GB上に表示される(S7)。
その後、制御部40は、健常手HAが最大開度以上か否かを判断し(S1)、最大開度以上と判断すると(S1Yes)、図11(e)に示すように、ツマミ体Mが反転画像GBの親指の点に表示させられる。この状態で、図11(f)に示すように、健常手HAを閉じて、制御部40が、健常手HAが最小開度以下か否かを判断し(S3,S4)、最小開度以下と判断すると(S3Yes)、図11(f)に示すように、ツマミ体Mの摘みが成功したとして、ツマミ体Mを画面中央のエリアに積層させるとともにカウントしてその値を画面右上に表示する(S5)。その後も、同様の操作を行い、図12(g)〜図12(i)に示すように、3分終了するまで(S4,S8)、同様の操作が行われる。3分終了すると(S4Yes,S8Yes)、集計され(S9)、リセット処理される(S10)。
この麻痺手HBの訓練においては、麻痺手HBは助力付与部20により助力が付与されるので、麻痺手HBの運動を確実に行うことができるようになる。また、患者は、健常手HAも麻痺手HBも共に滑らかに動いているような映像を見ることになり、そのため、この視覚入力が脳に刺激を与え、麻痺のある麻痺手HBを患者自身がスムーズに動かしているという感覚をもつので、それだけ、麻痺手HBの運動を支援する作用が生じ、高いリハビリ効果を得ることができる。
この場合、運動検出部をカメラ5で構成し、このカメラ5による健常手HAの撮像によりその運動を検出するので、健常手HAには負荷がかからないことから、健常手HAの動きをスムーズに行わせることができる。そのため、制御部40は、このスムーズな動きを行う健常手HAの画像データに基づいて助力付与部20を制御するので、助力付与部20の助力付与を安定化することができる。また、ディスプレイ3に表示される正画像GA及び反転画像GBは、健常手HAの運動をカメラ5によりリアルタイムで撮影した画像によるので、健常手HAと麻痺手HBの動きのタイミングを取りやすくすることができ、確実に視覚入力による麻痺手HBの運動支援を行うことができる。
また、麻痺手HBの訓練においては、反力検知手段30が麻痺手HBからの反力を検知しており、麻痺手HBが、健常手HAに追従できずに動きが停滞し、無理な負荷がかかったときには、反力検知手段30がこれを検知して、異常信号送出手段66により異常信号を送出し、強制停止手段67により駆動部23を強制停止させる。このため、麻痺手HBに負荷がかかる事態を防止することができる。
そしてまた、上記の通り、麻痺手HBの訓練においては、ツマミ体Mを親指と人差し指とで摘む(掴む)ようにするので、麻痺手HBの運動支援を確実に行うことができるとともに、ゲーム性が生じるので、患者の意欲の増進効果を促進できる。また、成功数が表示されるので、目標ができ、より一層、患者の意欲の増進効果を促進できる。また、成功信号は、健常手HAの動きを持って送出され、成功とみなすので、仮に麻痺手HBの追従が多少スムーズでなくても、成功したことになるので、この点でも、患者の意欲の増進効果を促進できる。
更に、実施の形態では、移動軌跡記録手段83が、健常手移動軌跡算出手段80が算出した健常手HAの所定部位の移動軌跡及び可動部移動軌跡算出手段82が算出した可動部22の移動軌跡を記録するとともに、移動軌跡表示手段84により、ディスプレイ3に移動軌跡記録手段83が記録する健常手HAの所定部位の移動軌跡及び可動部22の移動軌跡を対比して表示させることができる。制御部40は、駆動制御部62により助力付与部20の可動部22を、移動位置検知手段61が検知した移動位置に対応して移動させるように制御するが、麻痺手HBの抵抗により必ずしも可動部22は予定の移動を行うとは限らない。そのため、移動位置検知手段61が検知し健常手移動軌跡算出手段80により算出された健常手HAの移動軌跡と、可動部位置検知手段81が検知し可動部移動軌跡算出手段82により算出された可動部22の移動軌跡とが、異なる場合があるが、移動軌跡表示手段84が、健常手HAの所定部位の移動軌跡及び可動部22の移動軌跡を対比して表示させる。そのため、その表示を見て麻痺手HBの回復具合を知ることができ、リハビリや治療の参考にすることができる。また、移動軌跡記録手段83が、健常手HAの移動軌跡及び可動部22の移動軌跡を記録するので、過去の記録と現在の記録とを比較することができ、リハビリの進捗状況や効果等を知ることができる。
尚、上記実施の形態において、成功信号送出手段70は、成功信号を、健常手HAの所定部位(人差し指)が運動開始位置から運動終了位置に至ったとき送出するようにしているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、成功信号送出手段70を、可動部位置検知手段81が検知した可動部22が運動始端から運動終端に至ったとき麻痺手HBの運動が成功したとして成功信号を送出する構成とすることもできる。この場合、可動部22の動きを持って、成功とみなすので、仮に麻痺手HBの追従が多少スムーズでなくても、成功したことになるので、患者の意欲の増進効果を促進できる。また、上記実施の形態では、成功信号により、ツマミ体Mを積層する構成にしたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、スピーカから患者を誉める言葉を発したりするなど、どのように用いても良い。更に、麻痺手支持部21等手が触れるつまみなどの部分は、麻痺手の稼働をスムーズに行わせるため加温できる工夫を凝らしても良い。また、使い捨て手袋などを適宜かぶせることで、清潔に取り扱えるような工夫を凝らすことなど含めても良い。リハビリを行う患者が複数人いた場合にも清潔が保たれる。
また、上記実施の形態では、健常手HAが右手,麻痺手HBが左手の場合に対応できるように装置を構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、逆に構成しても良く、適宜変更してよい。更に、上記実施の形態は、ツマミ動作のリハビリ用のものであるが、握り動作など他の手の動作に対応できるように構成しても良いことは勿論である。
T リハビリ装置
HA 健常手
HB 麻痺手
a MP関節
1 テーブル
2 収容ボックス
3 ディスプレイ
5 カメラ(運動検出部)
GA 正画像
GB 反転画像
10 健常手支持部
11 健常手支承台
12 立設板
20 助力付与部
21 麻痺手支持部
22 可動部
23 駆動部
24 麻痺手支承台
25 親指拘束部
26 拘束板
27 回転盤
30 反力検知手段
32 エンコーダ
33 位置センサ
40 制御部
60 反転画像生成表示手段
61 移動位置検知手段
P 人差し指の先端部
62 駆動制御部
63 開始終了位置登録手段
64 始端終端登録手段
65 回動角度算出手段
66 異常信号送出手段
67 強制停止手段
70 成功信号送出手段
71 ツマミ体表示手段
M ツマミ体
72 ツマミ体積層表示手段
73 成功数カウント手段
74 成功数表示手段
80 健常手移動軌跡算出手段
81 可動部位置検知手段
82 可動部移動軌跡算出手段
83 移動軌跡記録手段
84 移動軌跡表示手段
RA 健常手の人差し指の角度変移
RB 可動部の角度変移

Claims (11)

  1. 左右何れか一方の手が健常な健常手であり他方の手が麻痺して不自由な麻痺手であるとき、上記麻痺手を健常手と同様に動かす訓練を行うためのリハビリ装置であって、
    健常手の運動を検出する運動検出部と、麻痺手に上記運動検出部が検出した健常手の運動と略同等の運動が行われるように助力を付与する助力付与部と、健常手の運動を撮像した正画像及び該正画像を鏡面対象に反転させた反転画像を表示するディスプレイとを備え、該ディスプレイに表示された正画像及び反転画像を視認しながら麻痺手の運動を行なわせるリハビリ装置において、
    上記運動検出部を、健常手の所定の動きを撮像するカメラで構成し、該カメラが健常手の運動をリアルタイムで撮像した画像データに基づいて上記ディスプレイに該カメラが健常手の運動をリアルタイムで撮像した正画像及び該正画像を鏡面対象に反転させた反転画像を表示させながら上記助力付与部の制御を行う制御部を設けたことを特徴とするリハビリ装置。
  2. 上記健常手に予め定めた所定の動作を行うことが可能に該健常手を特定の姿勢で支持する健常手支持部を備え、上記助力付与部を、上記健常手支持部に並設され上記麻痺手を上記健常手と鏡面対象の姿勢で支持する麻痺手支持部と、該麻痺手支持部に支持された麻痺手に付帯して移動させられ該麻痺手に助力を付与する可動部と、該可動部を駆動する駆動部とを備えて構成し、
    上記制御部は、上記カメラの撮像に係る正画像を鏡面反転させた反転画像を生成して上記ディスプレイに表示する反転画像生成表示手段と、上記カメラが撮像した撮像データに基づいて上記健常手の所定部位の移動位置を検知する移動位置検知手段と、該移動位置検知手段が検知した移動位置に対応して該助力付与部の可動部を移動させるように駆動部を制御する駆動制御部とを備えたことを特徴とする請求項1記載のリハビリ装置。
  3. 上記可動部に作用する麻痺手からの反力を検知する反力検知手段を備え、上記制御部は、上記反力検知手段が検知した反力が予め定めた所定反力以上になったとき異常信号を送出する異常信号送出手段を備えたことを特徴とする請求項2記載のリハビリ装置。
  4. 上記制御部は、上記異常信号送出手段からの異常信号に基づいて駆動部を強制停止させる強制停止手段を備えたことを特徴とする請求項3記載のリハビリ装置。
  5. 上記制御部は、上記健常手の所定部位の運動開始位置及び運動終了位置を登録する開始終了位置登録手段と、上記移動位置検知手段が検知した健常手の所定部位が運動開始位置から運動終了位置に至ったとき麻痺手の運動が成功したとして成功信号を送出する成功信号送出手段とを備えたことを特徴とする請求項2乃至4何れかに記載のリハビリ装置。
  6. 上記可動部の位置を検知する可動部位置検知手段を備え、
    上記制御部は、上記可動部の運動始端及び運動終端を登録する始端終端登録手段と、上記可動部位置検知手段が検知した可動部が運動始端から運動終端に至ったとき麻痺手の運動が成功したとして成功信号を送出する成功信号送出手段とを備えたことを特徴とする請求項2乃至4何れかに記載のリハビリ装置。
  7. 上記健常手及び麻痺手の運動は、親指に対してその他の4指がMP関節から曲げられて該親指に近接するツマミ動作であり、
    上記制御部に、
    上記ディスプレイが表示する反転画面に親指と人差し指とで挾持して摘むことのできるツマミ体を表示するツマミ体表示手段と、
    上記成功信号送出手段からの成功信号があったとき、上記ツマミ体表示手段が表示したツマミ体を上記ディスプレイの別に設けた表示エリアに積層して表示するツマミ体積層表示手段とを備えたことを特徴とする請求項5または6記載のリハビリ装置。
  8. 上記制御部に、
    上記成功信号送出手段からの成功信号が所定時間内にいくつ有るかをカウントする成功数カウント手段と、
    該成功数カウント手段のカウント結果を上記ディスプレイに表示する成功数表示手段とを備えたことを特徴とする請求項5乃至7何れかに記載のリハビリ装置。
  9. 上記移動位置検知手段が検知した上記健常手の所定部位の移動位置に基づいて該健常手の所定部位の移動軌跡を経時的に算出する健常手移動軌跡算出手段と、上記可動部の位置を検知する可動部位置検知手段と、該可動部位置検知手段が検知した可動部の移動軌跡を経時的に算出する可動部移動軌跡算出手段と、上記健常手移動軌跡算出手段が算出した健常手の所定部位の移動軌跡及び上記可動部移動軌跡算出手段が算出した可動部の移動軌跡を記録する移動軌跡記録手段と、該移動軌跡記録手段が記録する健常手の所定部位の移動軌跡及び可動部の移動軌跡を対比して表示させる移動軌跡表示手段とを備えたことを特徴とする請求項2乃至8何れかに記載のリハビリ装置。
  10. 上記健常手支持部を、健常手の親指に対してその他の4指がMP関節から曲げられて該親指に近接するツマミ動作を行うことが可能なように該健常手の親指を上にしてその手首側を支承する健常手支承台と、該健常手支承台に対して所定位置に立設され健常手の親指が接触する外側面及びその他の4指が対向する内側面を有した立設板とを備えて構成し、
    上記麻痺手支持部を、麻痺手の親指に対してその他の4指がMP関節から曲げられて該親指に近接するツマミ動作を行うことが可能なように該麻痺手の親指を上にしてその手首側を支承する麻痺手支承台と、該麻痺手支承台に対して麻痺手の親指を拘束する親指拘束部とを備えて構成し、
    上記可動部を、麻痺手のその他の4指をこれらの内側及び外側から挟んで拘束する一対の拘束板と、該拘束板を支持するとともに回動させられて該拘束板により他の4指がMP関節から曲がるように押圧する回転盤とを備えて構成したことを特徴とする請求項2乃至9何れかに記載のリハビリ装置。
  11. 上記カメラを健常手支承台に支持された健常手の人差し指側から撮像するように配置し、
    上記制御部の上記移動位置検知手段は、上記カメラが撮像した撮像データに基づいて上記健常手の所定部位としての人差し指の先端部の移動位置を検知する機能を備えて構成し、
    上記制御部に、
    上記健常手の所定部位としての人差し指の先端部が親指から適宜離間した運動開始位置及び親指に適宜近接した運動終了位置を登録する開始終了位置登録手段と、
    上記回転盤の上記拘束板が親指に近接した所定の回転角度を基準として親指から適宜離間した最大の回転角度(MAX)である運動始端及び親指に近接した所定の回転角度を基準として親指に近接した最小の回転角度(MIN)である運動終端を登録する始端終端登録手段と、
    上記移動位置検知手段が検知した移動位置に基づいて、上記開始終了位置登録手段に登録された運動開始位置及び運動終了位置,上記始端終端登録手段に登録された運動始端としての最大の回転角度(MAX)及び運動終端としての最小の回転角度(MIN)から、上記回転盤の回動すべき角度を線形補完により算出する回動角度算出手段とを備え、
    上記制御部の駆動制御部は、上記回動角度算出手段が算出した回動角度分上記回転盤を回動させるように上記駆動部を制御する機能を備えたことを特徴とする請求項10記載のリハビリ装置。
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