JP5928007B2 - 貯湯タンク用断熱材および貯湯式給湯機 - Google Patents

貯湯タンク用断熱材および貯湯式給湯機 Download PDF

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Description

本発明は、貯湯タンク用断熱材およびこれを備えた貯湯式給湯機に関する。
ヒートポンプユニット等の加熱手段によって水を加熱して得られた高温水を貯湯タンクに貯留し、この貯湯タンクから必要時に湯を取り出して給湯端末に供給するように構成された貯湯式給湯機が広く用いられている。貯湯タンクからの放熱を抑えるため、貯湯タンクの周囲には断熱材が配置される。断熱材としては、例えば発泡ポリスチレン等の発泡性成形断熱材が従来より用いられているが、貯湯タンクの保温性能を更に向上するため、より断熱性能の高い真空断熱材を用いる技術が提案されている。真空断熱材は、発泡体、粉体、繊維体等をシート状に加工してなる芯材(コア材)を、ガスバリア性フィルム(プラスチックフィルム、プラスチック金属ラミネートフィルム等)で包んで内部を真空状態とし、ガスバリア性フィルムの周縁部を熱溶着して密封した構成となっている。真空断熱材は、極めて高い断熱性能を有しているが、ガスバリア性フィルムに穴が開いて内部の真空状態が損なわれると、断熱性能が大きく低下する。このように、真空断熱材は、破損し易いため、製造時や運搬時、貯湯タンクユニットへの組立時等の取り扱いが難しいという問題がある。
この問題を解決するため、真空断熱材を発泡性成形断熱材と一体成形し、発泡性成形断熱材内に真空断熱材を埋設する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2には、部品点数の削減を図るために、追い焚き用熱交換器を貯湯タンクの発泡性成形断熱材に埋設した貯湯式給湯機が開示されている。
特開2007−131329号公報 特開2011−94925号公報
近年の貯湯式給湯機は、多機能化が進行し、部品点数の増加や配管構成が複雑になる傾向がある。このため、貯湯タンクユニットは、大型化や組立工数の増加および誤組立の可能性も増えている。特に、貯湯タンクユニット内の配管には、熱放出を防ぐため、断熱性を有する保温筒を巻く必要があるため、配管が増えると保温筒も増えることとなり、部品点数が更に増加するという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、高い断熱性能を有し、部品点数の削減が図れる貯湯タンク用断熱材およびこれを備えた貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯タンク用断熱材は、湯水を貯留する貯湯タンクを覆う形状に成形された成形断熱材と、成形断熱材内に埋設された真空断熱材と、成形断熱材内に埋設され、湯水が流通可能な配管とを備え、配管の接続口が成形断熱材から露出した状態で配管が成形断熱材内に埋設され、成形断熱材内に複数の配管が埋設され、成形断熱材内に埋設されたすべての配管のすべての接続口が、貯湯タンクを収容する外郭ケースの所定の側面に面するように、成形断熱材から露出するものである。
本発明によれば、高い断熱性能を有し、部品点数の削減が図れる貯湯タンク用断熱材およびこれを備えた貯湯式給湯機を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機が備える貯湯タンクとこれを覆う断熱材を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態1における貯湯タンクの胴部を覆う成形断熱材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2における貯湯タンクおよび断熱材の前面図である。 図4中のA−A線断面図である。 図4中のB−B線断面図である。 本発明の実施の形態3における貯湯タンクおよび断熱材の上面図である。 本発明の実施の形態4における貯湯タンクおよび断熱材の前面図である。 本発明の実施の形態5における貯湯タンクおよび断熱材の上面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。図1に示すように、本実施の形態の貯湯式給湯機は、貯湯タンクユニット60と、加熱手段4とを有している。貯湯タンクユニット60は、略直方体形状の外郭ケースを備えており、この外郭ケースは、底板9、外郭ケース側板10、外郭ケース天板11等により構成されている。外郭ケース内には、略円筒形の貯湯タンク1と、ポンプ類、弁類、配管類、追い焚き用熱交換器等の各種機器とが収容されている。貯湯タンク1は、雰囲気への放熱を防ぐために、後述する断熱材で覆われた状態となっている。外郭ケースの下方には、複数のタンクユニット脚12が設置されており、これらのタンクユニット脚12により貯湯タンクユニット60が地面または台座に対し支持固定されている。
加熱手段4としては、例えば、冷凍サイクルを用いて外気の熱を吸収して湯を沸かすことのできるヒートポンプ式の加熱手段が好ましく用いられる。加熱手段4と貯湯タンクユニット60とは、入水配管3と、出湯配管5と、電気配線(図示せず)とを介して接続されている。なお、本発明の貯湯式給湯機における加熱手段は、このような構成に限定されるものではなく、例えば電気ヒーター等の加熱手段を貯湯タンク1内に配置したものであってもよい。
貯湯タンクユニット60には、給水配管2と、風呂給湯配管6と、給湯配管7とが更に接続されている。水道等の外部の水源から供給される低温水は、給水配管2を通って、貯湯タンク1内に供給される。貯湯タンク1内に貯留された水は、入水配管3を通って加熱手段4へ搬送される。加熱手段4に搬送された低温水は、加熱手段4により加熱され、高温水となる。この高温水は、出湯配管5を通って貯湯タンクユニット60に搬送され、貯湯タンク1の上部に流入し、貯留される。貯湯タンクユニット60内には、貯湯タンク1内から取り出された高温水と、給水配管2から供給される低温水とを混合して温度調節する混合弁が設けられている。混合弁により温度調節された湯は、風呂給湯配管6を通って浴槽40へ供給され、あるいは給湯配管7を通ってシャワーや、台所、洗面所の蛇口などの給湯端末へ供給される。
図2は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機が備える貯湯タンク1とこれを覆う断熱材を示す分解斜視図である。図2に示すように、貯湯タンク1は、雰囲気への放熱を防ぐために、所定形状に成形された成形断熱材14,15,16,17により覆われている。これらの成形断熱材14,15,16,17は、例えば発泡ポリスチレン等の発泡材料により成形された発泡性成形断熱材であることが望ましい。貯湯タンク1は、複数本のタンク脚8により、底板9上に支持されている。底板9の下方には、複数本のタンクユニット脚12が設置されている。
成形断熱材14は、貯湯タンク1の上部を覆う略お椀状の形状をなしている。成形断熱材15は、貯湯タンク1の下部を覆う略お椀状の形状をなしている。成形断熱材16,17は、それぞれ、略半円筒状の形状をなしており、この両者を組み合わせることによって貯湯タンク1の胴部(側面部)がほぼ全周に渡り覆われている。成形断熱材16は、貯湯タンクユニット60の前面側に配置され、成形断熱材17は、貯湯タンクユニット60の後面側に配置される。なお、後述するように、成形断熱材16には配管30aが埋設されるとともに配管接続用の凹部50が形成されているが、図2ではそれらの図示を省略している。
図3は、本発明の実施の形態1における貯湯タンク1の胴部を覆う成形断熱材16,17を示す斜視図である。図3に示すように、成形断熱材16,17内には、それぞれ、真空断熱材13が埋設(内蔵)されている。真空断熱材13は成形断熱材16,17と一体化され、真空断熱材13の表面の前面または大部分は成形断熱材16,17により覆われている。真空断熱材13は、例えば発泡体、粉体、繊維体等をシート状に加工してなる心材(コア材)を、ガスバリア性フィルム(プラスチックフィルム、プラスチック金属ラミネートフィルム等)で包んで内部を真空状態(減圧状態)とし、ガスバリア性フィルムの周縁部を熱溶着して密閉した構成となっている。このため、真空断熱材13は、芯材を内蔵した本体部分の外周部に、ガスバリア性フィルムが熱溶着されてなる溶着フィルム部が張り出した構成となっている。
真空断熱材13は、成形断熱材16,17の円筒面に沿った曲面状(略半円筒状)をなした状態で成形断熱材16,17内に埋設されている。図示の構成では、成形断熱材16,17内に各1個の真空断熱材13が内蔵されているが、一個の成形断熱材16,17に複数の真空断熱材13を内蔵させてもよい。その場合、複数の真空断熱材13を重ねてもよいし、領域を分けて複数の真空断熱材13を配置してもよい。真空断熱材13を埋設した成形断熱材16,17を製造する方法としては、成形断熱材16,17を成形する金型内に真空断熱材13を配置し、真空断熱材13を取り囲むようにして成形断熱材16,17を一体成形する、すなわちインサート成形を行うことにより、容易に製造することができる。
一般に、真空断熱材13は、ガスバリア性フィルムに穴が開いて内部の真空状態が損なわれると、断熱性能が著しく低下する。このため、製造時や運搬時、組立時には、ガスバリア性フィルムを傷つけて穴を開けることのないよう、細心の注意を払う必要があり、取り扱いが困難である。これに対し、本実施の形態では、成形断熱材16,17に真空断熱材13を内蔵させたことにより、成形断熱材16,17によって真空断熱材13が保護されているので、成形断熱材16,17を製造した後の運搬時や貯湯タンクユニット60の組立時に、真空断熱材13のガスバリア性フィルムを誤って傷つけて穴を開けることを確実に抑制することができる。また、貯湯タンクユニット60の組立作業も容易となる。
貯湯タンクユニット60の前面側に配置される成形断熱材16内には、更に、湯水が流通可能な配管30aが埋設されている。配管30aは、成形断熱材16を成形する金型内に真空断熱材13と共に配置してインサート成形を行うことにより成形断熱材16内に埋設されたものであることが好ましい。インサート成形によれば、成形断熱材16内に配管30aを容易に埋設することができる。配管30a内を通る湯水は、例えば、加熱手段4から送られて貯湯タンク1内に流入する高温水、貯湯タンク1内から取り出された高温水、給水配管2から貯湯タンク1内に流入する低温水、追い焚き用熱交換器から貯湯タンク1内に流入する中温水など、いかなるものでもよい。なお、本実施の形態では、貯湯タンクユニット60の後面側に配置される成形断熱材17には、配管等の部品は埋設されていない。
本実施の形態では、上下方向に沿って直線的に延びる配管30aが成形断熱材16内に埋設されているが、屈曲部あるいは湾曲部を有する形状の配管を成形断熱材16内に埋設してもよい。
配管30aの両端部に設けられた接続口33は、成形断熱材16外に露出している。貯湯タンクユニット60の組立時に、配管30aの接続口33に、所定の配管等の他の部品が接続され、湯水の回路が形成される。配管30aの接続口33が成形断熱材16外に露出していることにより、貯湯タンクユニット60の組立時に、接続口33と他の部品との配管接続を容易に接続することができる。また、組立後に接続口33と他の部品との接続部からの水漏れを容易に確認することができる。
本実施の形態では、配管30aを成形断熱材16内に埋設したことにより、従来のように成形断熱材16の外に配管30aを設ける場合と比べ、配管30aの設置スペースが削減できるので、貯湯タンクユニット60の小型化に寄与する。
また、従来のように成形断熱材16の外に配管30aを設ける構成においては、成形断熱材16と配管30aとが干渉する位置において成形断熱材16に窪みや溝を設ける場合があった。その窪みや溝が形成された箇所では、成形断熱材16の厚さが薄くなるため、断熱性が低下する。これに対し、本実施の形態では、そのような窪みや溝を成形断熱材16に形成する必要がなく、成形断熱材16の厚さを十分確保できるため、断熱性の低下を回避することができる。
また、配管30aを成形断熱材16内に埋設したことにより、配管30aが成形断熱材16に覆われるので、配管30aからの放熱を防ぐことができる。このため、配管30aの外周を覆う保温筒(断熱材からなる筒状部材)を設ける必要がなくなり、部品点数を削減することができる。
また、本実施の形態では、配管30aの接続口33は、成形断熱材16に形成された配管接続用の凹部50内に露出している。これにより、接続口33の周囲に空間が形成されるので、接続口33と他の部品との配管接続をより容易に行うことができるとともに、組立後に接続口33と他の部品との接続部からの水漏れを極めて容易に確認することができる。
なお、真空断熱材13が埋設されている領域に配管接続用の凹部50を設ける場合には、凹部50の深さは、真空断熱材13まで達しない深さとすることが望ましい。これにより、真空断熱材13の露出を防止し、真空断熱材13をより確実に保護することができる。また、凹部50の大きさは、接続口33と他の部品との接続が容易に行うことができるように設定されていることが望ましい。
図示の構成では、成形断熱材16の外面側(貯湯タンク1と反対側)に配管接続用の凹部50を設けているが、貯湯タンク1と配管30aとを接続する場合には、成形断熱材16の内面側(貯湯タンク1と接触する側)に凹部50を設けても良い。
また、凹部50を埋めるような形状の断熱材からなる蓋を設け、接続口33と他の部品とを接続した後、この蓋を凹部50に圧入して凹部50を塞いでも良い。これにより、断熱性能を更に高めることができる。
また、配管30aは、成形断熱材16に対して固定されていても良いが、成形断熱材16に対して変位可能に設置されていても良い。すなわち、成形断熱材16に対して配管30aがその軸方向に移動可能であったり、成形断熱材16に対して配管30aが回転可能であったりしても良い。これにより、配管30aの接続口33と他の部品とを接続する際に配管30aの位置や向きを微調整することができるので、接続作業を容易に行うことができる。配管30aが成形断熱材16に対して変位可能となるように配管30aを埋設する方法としては、例えば、インサート成形を行う際に、配管30aの外周に保温筒を装着した状態でインサート成形を行えば良い。これにより、保温筒と配管30aとの間には成形断熱材16の材料となるビーズが流れ込むことがないので、成形後においても配管30aが軸方向および回転方向に変位可能となる。
実施の形態2.
次に、図4乃至図6を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図4は、本発明の実施の形態2における貯湯タンク1および断熱材の前面図である。図5は、図4中のA−A線断面図であり、図6は、図4中のB−B線断面図である。図5および図6では、貯湯タンク1については断面でなく外観を表している。
これらの図に示すように、本実施の形態では、貯湯タンクユニット60の前面側に位置する成形断熱材16内に、複数の配管30b,30c,30dおよび30eと、追い焚き用熱交換器41とが埋設されている。本実施の形態では、追い焚き用熱交換器41を成形断熱材16内に埋設したことにより、成形断熱材16の外に追い焚き用熱交換器41を設ける場合と比べ、追い焚き用熱交換器41の設置スペースが削減できるので、貯湯タンクユニット60の小型化に寄与する。また、追い焚き用熱交換器41を取り付けるための部品が不要となるので、部品点数を削減することができる。なお、本発明では、追い焚き用熱交換器41以外にも、湯水の流通する機器(例えば、マイクロバブル等の微小気泡を発生する微小気泡発生装置)を成形断熱材16内に埋設してもよい。
図4に示すように、成形断熱材16内に埋設された配管30b,30cおよび30dが備える接続口33は、成形断熱材16に形成された配管接続用の凹部50内に露出している。配管30bと配管30cとは、同一直線上に位置している。配管30bの下端の接続口33と、配管30cの上端の接続口33とは、共通の凹部50内に露出している。また、追い焚き用熱交換器41は、湯水の出入りするポートを備え、そのポートが成形断熱材16に形成された配管接続用の凹部50内に露出するように配設されている。図示の構成では、貯湯タンクユニット60の組立時に、成形断熱材16の外側を通る接続配管30fが用意され、接続配管30fの一端を配管30bの下端の接続口33および配管30cの上端の接続口33に接続し、接続配管30fの他端を追い焚き用熱交換器41のポートに接続することにより、配管30b,30cと追い焚き用熱交換器41とを接続配管30fを介して接続することができるように構成されている。
図5に示すように、成形断熱材16内に埋設された配管30eの両端部に設けられた接続口34は、それぞれ、配管30eの本体部に対し直角に屈曲して、成形断熱材16の外面側(貯湯タンク1と反対側)に突出することにより、成形断熱材16外に露出している。貯湯タンクユニット60の組立時には、接続配管30gが用意され、連結部材31により接続口34に接続配管30gが接続される。
本実施の形態では、配管30b,30cおよび30dの接続口33と、配管30eの接続口34とが何れも、貯湯タンクユニット60の前面側の外郭ケース側板10に面して成形断熱材16から露出している。このように、複数の配管30b,30c,30d,30eの接続口33,34を外郭ケースの所定の側面(本実施の形態では前面)に面して成形断熱材16から露出するように配置することにより、貯湯タンクユニット60の組立時に、その所定の側面(本実施の形態では前面)側から各接続口33,34の配管接続を容易に行うことができ、組み立ての容易化が図れる。
図6に示すように、成形断熱材16内に埋設された真空断熱材13と、配管30b,30c,30d,30eとは、接触しておらず、成形断熱材16によって隔てられている。このため、成形時や輸送時、および組立時において、真空断熱材13と、配管30b,30c,30d,30eとが接触して互いに干渉することを確実に防止することができ、真空断熱材13の破損を確実に抑制することができる。真空断熱材13と、配管30b,30c,30d,30eとを隔てている部分の成形断熱材16の厚さは、数mmから数十mm程度であることが望ましい。このような厚さの成形断熱材16によって真空断熱材13と、配管30b,30c,30d,30eとを隔てることにより、真空断熱材13をより確実に保護することができる。また、本実施の形態では、真空断熱材13と、追い焚き用熱交換器41との間も、成形断熱材16によって隔てられている。このため、真空断熱材13と、追い焚き用熱交換器41とが接触して互いに干渉することを確実に防止することができ、真空断熱材13の破損を確実に抑制することができる。
図6に示すように、配管30cは、成形断熱材16内において真空断熱材13より内側(貯湯タンク1側)に配置されている。すなわち、配管30cは、貯湯タンク1と真空断熱材13との間に位置している。図示を省略するが、配管30bも同様である。貯湯タンクユニット60における高温水が通る高温配管は、配管30b,30cのように、真空断熱材13より内側(貯湯タンク1と真空断熱材13との間)に配置することが好ましい。断熱性の高い真空断熱材13の内側に高温配管を配置することにより、高温配管から外部への放熱をより効果的に抑制することができるので、放熱ロスを低減し、エネルギー効率を向上することができる。なお、ここでいう高温水とは、例えば、加熱手段4により加熱されて貯湯タンク1の上部に流入する高温水や、貯湯タンク1内から取り出される高温水である。
一方、配管30d,30eは、成形断熱材16内において真空断熱材13より外側(貯湯タンク1と反対側)に配置されている。すなわち、配管30d,30eは、真空断熱材13を介して貯湯タンク1と反対側に位置している。貯湯タンクユニット60において、上記高温水より温度の低い水(例えば、給水配管2から供給される水、追い焚き用熱交換器41から貯湯タンク1に戻る中温水など)が通る低温配管は、配管30d,30eのように、真空断熱材13より外側(真空断熱材13を介して貯湯タンク1と反対側)に配置することが好ましい。このように、貯湯タンク1や高温配管(配管30b,30c)と、低温配管(配管30d,30e)との間に、断熱性の高い真空断熱材13を配置することにより、貯湯タンク1内の高温水や高温配管を通る高温水の熱が、低温配管を通る低温水に奪われることを効果的に抑制することができるので、放熱ロスを低減し、エネルギー効率を向上することができる。
なお、本実施の形態では、成形断熱材16内に、貯湯タンク1と真空断熱材13との間に位置する配管30b,30cと、真空断熱材13を介して貯湯タンク1と反対側に位置する配管30d,30eとの双方を設けているが、本発明では、成形断熱材内に埋設する配管のすべてを貯湯タンク1と真空断熱材13との間に配置しても良いし、あるいは、成形断熱材内に埋設する配管のすべてを、真空断熱材13を介して貯湯タンク1と反対側に配置しても良い。
実施の形態3.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態3について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。図7は、本発明の実施の形態3における貯湯タンク1および断熱材の上面図である。
図7に示すように、本実施の形態では、貯湯タンクユニット60の前面側に位置する成形断熱材16内に、複数の配管30h,30iが埋設されている。配管30h,30iの接続口34は、成形断熱材16の外面側(貯湯タンク1と反対側)に突出し、成形断熱材16外に露出している。配管30hの接続口34の中心線と、配管30iの接続口34の中心線とは、平行になっている。貯湯タンクユニット60の組立時には、接続配管30jが用意され、接続配管30jの一端を配管30hの接続口34に接続し、接続配管30jの他端を配管30iの接続口34に接続することにより、配管30hと配管30iとを接続配管30jを介して接続することができる。このように、成形断熱材16内に埋設された複数の配管30h,30iの接続口34を、それらの中心線が平行となるように成形断熱材16から露出させることにより、貯湯タンクユニット60の組立時に接続する接続配管30jのような部品の取り付けを容易に行うことができる。
実施の形態4.
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態4について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。図8は、本発明の実施の形態4における貯湯タンク1および断熱材の前面図である。
図8に示すように、本実施の形態では、貯湯タンクユニット60の前面側に位置する成形断熱材16内に配管30kが埋設されている。配管30kの両端部に設けられた接続口33は、成形断熱材16に形成された配管接続用の凹部50内に露出している。また、成形断熱材16には、配管30kの途中の部分を露出させる凹部51が更に形成されている。凹部51にて露出した部分の配管30kには、凍結防止ヒーター32が取り付けられている。配管30k内の水が凍結するおそれのある冬期に、凍結防止ヒーター32に通電することにより、配管30kの凍結を防止することができる。このように、配管30kの途中の部分を露出させる凹部51を成形断熱材16に形成することにより、貯湯タンクユニット60の組立時に、成形断熱材16に埋設された配管30kに、凍結防止ヒーター32等の付属部品を容易に取り付けることができる。この付属部品としては、凍結防止ヒーター32のほか、例えば、温度センサ、流量センサ等が挙げられる。
実施の形態5.
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態5について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。図9は、本発明の実施の形態5における貯湯タンク1および断熱材の上面図である。
図9に示すように、本実施の形態では、貯湯タンクユニット60の前面側に位置する成形断熱材16内に、複数の配管30m,30n,30pが埋設されている。配管30m,30n,30pの接続口34は、成形断熱材16の外面側(貯湯タンク1と反対側)に突出し、成形断熱材16外に露出している。配管30m,30n,30pの接続口34は、所定の同じ方向(本実施の形態では、貯湯タンクユニット60の前方向)に向かって突出している。その突出方向において、配管30mの接続口34と、配管30nの接続口34と、配管30pの接続口34とは、それらの先端部の高さが互いに異なっている。このような構成により、配管30m,30n,30pの各々の全長を短く抑えることができ、貯湯タンクユニット60内のスペースを有効に活用することができる。
1 貯湯タンク
2 給水配管
3 入水配管
4 加熱手段
5 出湯配管
6 風呂給湯配管
7 給湯配管
8 タンク脚
9 底板
10 外郭ケース側板
11 外郭ケース天板
12 タンクユニット脚
13 真空断熱材
14,15,16,17 成形断熱材
30a,30b,30c,30d,30e,30h,30i,30m,30n,30p 配管
30f,30g,30j 接続配管
31 連結部材
32 凍結防止ヒーター
33,34 接続口
40 浴槽
41 追い焚き用熱交換器
50,51 凹部
60 貯湯タンクユニット

Claims (13)

  1. 湯水を貯留する貯湯タンクを覆う形状に成形された成形断熱材と、
    前記成形断熱材内に埋設された真空断熱材と、
    前記成形断熱材内に埋設され、湯水が流通可能な配管と、
    を備え、
    前記配管の接続口が前記成形断熱材から露出した状態で前記配管が前記成形断熱材内に埋設され、
    前記成形断熱材内に複数の前記配管が埋設され、
    前記成形断熱材内に埋設されたすべての前記配管のすべての前記接続口が、前記貯湯タンクを収容する外郭ケースの所定の側面に面するように、前記成形断熱材から露出する貯湯タンク用断熱材。
  2. 前記成形断熱材は、凹部を有し、
    前記接続口は、前記凹部内に露出している請求項1記載の貯湯タンク用断熱材。
  3. 前記成形断熱材内に埋設され、湯水が流通する機器を備える請求項1または2記載の貯湯タンク用断熱材。
  4. 前記成形断熱材は、前記配管の途中の部分を露出させる凹部を有し、該凹部から前記配管に付属部品を取り付け可能である請求項1乃至3の何れか1項記載の貯湯タンク用断熱材。
  5. 前記複数の前記配管の前記接続口の中心線が互いに平行になっている箇所を有する請求項1乃至4の何れか1項記載の貯湯タンク用断熱材。
  6. 前記真空断熱材と前記配管とが接触しておらず、前記真空断熱材と前記配管とが前記成形断熱材により隔てられている請求項1乃至5の何れか1項記載の貯湯タンク用断熱材。
  7. 前記貯湯タンクと前記真空断熱材との間に位置する前記配管を有する請求項1乃至6の何れか1項記載の貯湯タンク用断熱材。
  8. 前記真空断熱材を介して前記貯湯タンクと反対側に位置する前記配管を有する請求項1乃至6の何れか1項記載の貯湯タンク用断熱材。
  9. 前記複数の前記配管には、前記貯湯タンクと前記真空断熱材との間に位置する前記配管と、前記真空断熱材を介して前記貯湯タンクと反対側に位置する前記配管とが含まれる請求項1乃至6の何れか1項記載の貯湯タンク用断熱材。
  10. 前記貯湯タンクと前記真空断熱材との間に位置する前記配管を通る湯水の温度は、前記真空断熱材を介して前記貯湯タンクと反対側に位置する前記配管を通る湯水の温度より高い請求項9記載の貯湯タンク用断熱材。
  11. 前記貯湯タンク用断熱材が装着された前記貯湯タンクを据え付け時の姿勢にした状態で上面から見たとき、前記複数の前記配管の前記接続口が所定方向に突出しており、その突出方向において各々の前記接続口の先端部の高さが互いに異なる箇所を有する請求項1乃至10の何れか1項記載の貯湯タンク用断熱材。
  12. 前記成形断熱材に対し前記配管が変位可能である請求項1乃至11の何れか1項記載の貯湯タンク用断熱材。
  13. 前記貯湯タンクと、
    請求項1乃至1の何れか1項記載の貯湯タンク用断熱材と、
    を備える貯湯式給湯機。
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