JP5926982B2 - 鉄筋連結構造および鉄筋連結装置 - Google Patents

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Description

この発明は、2本の鉄筋を連結してなる構造、及び前記連結に用いる装置に関する。
建築又は土木分野で用いられる一般的な異形鉄筋は、軸方向に延びるリブと、周方向に延びるフシとを有している。上記リブ及びフシによってコンクリート付着力を大きくできる。
特許文献1では、上記の異形鉄筋どうしを連結する手段として、2個の筒状の継手部材と、雄ネジ部材が用いられている。一方の異形鉄筋の端部に上記継手部材の1つを圧着して継ぎ足し、他方の異形鉄筋の端部にもう1つの継手部材を圧着して継ぎ足す。各継手部材の内周には雌ネジが形成されている。1つの継手部材の雌ネジに上記雄ネジ部材の約半分をねじ込み、もう1つの継手部材の雌ネジに上記雄ネジ部材の残り半分をねじ込む。これによって、雄ネジ部材を介して2つの継手部材が連結され、ひいては2本の異形鉄筋どうしが連結される。
特開平10−131303号公報
上掲公報の鉄筋連結手段は、ネジ部に高い精度が要求されるから、製造するのが容易でなく、コストが高い。また、2つの継手部材の圧着作業等を要し、施工が煩雑である。
上記問題点を解決するために、本発明は、第1鉄筋及び第2鉄筋を軸方向に連結する鉄筋連結構造であって、
前記第1鉄筋の外周に雄ネジ山が形成されており、
前記雄ネジ山と噛み合い可能な雌ネジ山を内周に有して、前記第1、第2鉄筋の互いに対向する端部の外周間に跨る筒状の継手と、
前記継手の第1鉄筋側の端部に当るようにして、前記第1鉄筋の外周に嵌められたナットと、
を備えたことを特徴とする。
この特徴構成によれば、前記鉄筋、継手、及びナットのネジ山は、ミリネジ等の規格ネジほどの精度は要求されない。したがって、鉄筋、継手、及びナットを簡易に製造でき、製造コストを安価にできる。そして、ネジ山どうし間に十分な遊びを持たせることで、鉄筋連結作業の施工性を向上できる。遊びがあっても、ナットを締め付けることで、第1鉄筋と継手とナットを、がたつくことなく連結できる。
前記ナットの前記継手を向く端面には、被引掛部が突出するように設けられており、
前記継手の前記ナットを向く端面には、前記継手を前記第2鉄筋の側へ向かう回転方向(以下「第1回転方向」と称す。)に回すとき前記被引掛部に突き当たる引掛部と、前記被引掛部が前記引掛部から前記第1回転方向に離れるのを許容する逃がし部とが設けられていることが好ましい。
この構造によれば、継手を第1回転方向に回して第1鉄筋から第2鉄筋に跨るように移動させる際、ナットをも継手と一体に第1回転方向に回転させて移動させることができる。これによって、鉄筋連結作業の施工性を一層向上できる。その後、ナットを締め付ける際は、前記逃がし部が前記被引掛部を逃がすことで、ナットを継手に対して締め付け方向(第1回転方向)に相対回転させることができる。前記被引掛部は、少なくともナットの締め付け角度分だけ、前記引掛部から前記第1回転方向に離れるのが許容されていればよい。
前記継手の前記ナットを向く端面には、前記第1回転方向を向く第1段差面と、前記第1回転方向に沿って前記軸方向の前記ナット側に傾く第1螺旋面とが形成され、
前記ナットの前記継手を向く端面には、前記第1回転方向とは反対側を向く第2段差面と、前記第1回転方向に沿って前記第1螺旋面と同じ側に傾いて前記第1傾斜面と面接触する第2螺旋面とが形成されていることが好ましい。
これによって、継手を第1回転方向に回して第1鉄筋から第2鉄筋に跨るように移動させる際、第1段差面に第2段差面を引っ掛けることで、ナットを継手に追随させて移動させることができる。その後、ナットを締め付ける際は、第2螺旋面が第1螺旋面に案内されることで、ナットの雌ネジ山を周方向にだけでなく軸方向にも変位させて雄ネジ山に強く押し当てることができる。また、ナットの締め付け角度を小さくできる。
前記第1段差面によって、前記引掛部を構成できる。
前記第2段差面によって、前記被引掛部を構成できる。
前記第1螺旋面の少なくとも一部分は、前記逃げ部として提供できる。
前記継手の内周と前記第1、第2鉄筋との間にグラウトが充填されていることが好ましい。これによって、第1、第2鉄筋どうしを、引っ張り力が確実に伝達されるように連結できる。
前記引掛部(若しくは第1段差面)及び被引掛部(若しくは第2段差面)を有する構造では、前記ナットの締め付けによって、前記引掛部(若しくは第1段差面)及び被引掛部(若しくは第2段差面)が周方向に離れて、両者間に開口部が形成される。その後、継手の内周と鉄筋との間にグラウトを充填する際、前記開口部からグラウトが漏れ出ることで、グラウトが継手の端部まで達したことを確認でき、この時点でグラウト注入を停止できる。ナットと鉄筋との間にまでグラウトを充填しなくても済み、グラウトを節約できる。
また、本発明は、外周に雄ネジ山が形成された第1鉄筋と、第2鉄筋とを、軸方向に連結する鉄筋連結装置であって、
前記雄ネジ山と噛み合い可能な雌ネジ山を内周に有して、前記第1、第2鉄筋の互いに対向する端部の外周間に跨る長さの筒状の継手と、
前記継手の第1鉄筋側の端部に当てられるべきナットと、
を備え、
前記継手の前記ナットを向く端面には、前記継手を前記第2鉄筋の側へ向かうように回す回転方向(以下「第1回転方向」と称す。)を向く第1段差面と、前記第1回転方向に沿って前記軸方向の前記ナット側に傾く第1螺旋面とが形成され、
前記ナットの前記継手を向く端面には、前記第1回転方向とは反対側を向く第2段差面と、前記第1回転方向に沿って前記第1螺旋面と同じ側に傾く第2螺旋面とが形成されていることを更なる特徴とする。
この特徴構成によれば、前記鉄筋、継手、及びナットのネジ山は、ミリネジ等の規格ネジほどの精度は要求されない。したがって、鉄筋、継手、及びナットを簡易に製造でき、製造コストを安価にできる。そして、ネジ山どうし間に十分な遊びを持たせることで、鉄筋連結作業の施工性を向上できる。この鉄筋連結作業において、継手を第1回転方向に回して第1鉄筋から第2鉄筋に跨るように移動させる際、第1段差面に第2段差面を引っ掛けることで、ナットを継手に追随させて移動させることができる。続いて、ナットを締め付ける。このとき、第2螺旋面が第1螺旋面に案内されることで、ナットの雌ネジ山を周方向にだけでなく軸方向にも変位させて雄ネジ山に強く押し当てることができる。また、ナットの締め付け角度を小さくできる。この締め付けによって、第1鉄筋と継手とナットを、がたつくことなく連結できる。
その後、継手内にグラウトを充填すれば、第1鉄筋と継手を一層確実に連結でき、更には第1、第2鉄筋どうしを確実に連結できる。ナットの締め付けによって第1、第2段差面どうし間に開口部が形成されるから、この開口部からグラウトが漏れ出ることで、グラウトの充填状態を判断できる。ナットと鉄筋との間にまでグラウトを充填しなくても済み、グラウトを節約できる。
前記鉄筋連結構造又は前記鉄筋連結装置において、前記引掛部(若しくは第1段差面)又は前記被引掛部(若しくは第2段差面)の前記軸方向に沿う高さは、前記第1鉄筋の雄ネジ山と前記継手の雌ネジ山との間の前記軸方向の余裕、及び前記第1鉄筋の雄ネジ山と前記ナットの雌ネジ山との間の前記軸方向の余裕の合計より小さいことが好ましい。これによって、ナットを継手に確実に突き当てることができ、更には確実に締め付けることができる。
前記第2鉄筋の外周に第2の雄ネジ山が形成されていることが好ましい。
前記鉄筋連結構造又は前記鉄筋連結装置が、前記継手の第2鉄筋側の端部に当るようにして、前記第2鉄筋の外周に嵌められた第2のナットを、更に備えていることが好ましい。
前記継手の両端部にそれぞれナットを締め付けることで、第1、第2鉄筋どうしを一層確実に連結できる。
本発明によれば、連結装置を容易に製造きる、かつ鉄筋連結作業の施工性を向上できる。
図1は、本発明の基本形態に係る鉄筋連結構造を、部分的に断面にして示す正面図である。 図2は、図1のII−II線に沿う、第1鉄筋の断面図である。 図3は、図1のIII−III線に沿う、継手の断面図である。 図4は、上記基本形態の鉄筋連結手順を示し、同図(a)は、第1鉄筋及び第2鉄筋を一直線上に配置した状態の正面図であり、同図(b)は、継手を第1鉄筋と第2鉄筋との間に跨らせた状態の正面図である。 図5は、上記基本形態の鉄筋連結手順を示し、同図(a)は、第1、第2鉄筋間に跨る継手の両端にナットをそれぞれ当てた状態の正面図であり、同図(b)は、上記各ナットを締め付けた状態の正面図である。 図6は、本発明の改変形態に係る鉄筋連結構造を、部分的に断面にして示す正面図である。 図7は、上記改変形態に係る鉄筋連結装置の分解斜視図である。 図8は、上記改変形態の鉄筋連結手順を示し、同図(a)は、第1鉄筋及び第2鉄筋を一直線上に配置した状態の正面図であり、同図(b)は、上側ナットを継手の最上部に当てた状態の正面図である。 図9は、上記改変形態の鉄筋連結手順を示し、同図(a)は、上側ナットの第2段差面が継手の第1段差面と周方向に一致した状態の正面図であり、同図(b)は、上側ナットと継手が噛み合った状態の正面図である。 図10は、上記改変形態の鉄筋連結手順を示し、同図(a)は、継手を第1鉄筋から第2鉄筋に跨らせた状態の正面図であり、同図(b)は、上記継手の両端部にナットを当てた状態の正面図であり、同図(c)は、上下のナットを締め付けた状態の正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<基本形態>
図1は、本発明の基本形態に係る鉄筋連結構造1を示したものである。鉄筋連結構造1は、建築分野又は土木分野における鉄筋コンクリート構造物などに適用される。鉄筋連結構造1は、2本の鉄筋10,20と、鉄筋連結装置3を備えている。鉄筋10,20は、上記鉄筋コンクリート構造物の例えば柱部の主筋を構成している。これら鉄筋10,20が、軸方向を鉛直に向けて、一直線上に配置されている。第1鉄筋10は相対的に上側に位置し、第2鉄筋20は相対的に下側に位置している。
鉄筋10,20は、ネジ状(螺旋状)のフシ11,21(突起)を有する異形鉄筋にて構成されている。詳述すると、第1鉄筋10の外周には、フシとして、第1の雄ネジ山11が形成されている。雄ネジ山11は、第1鉄筋10の周方向に180度離れた2つのネジ形成領域12,12に、一定のピッチで、第1鉄筋10の全長にわたって設けられている。図2に示すように、第1鉄筋10の外周における2つのネジ形成領域12,12間の部分は、ほぼ平らな平坦部13になっている。図1の二点鎖線に示すように、一方の領域12の雄ネジ山11を平坦部13へ仮想的に延長すると、該仮想の雄ネジ山11xが他方の領域12の雄ネジ山11に連続する。雄ネジ山11は、右ネジになっているが、左ネジであってもよい。
同様に、第2鉄筋20は、第2の雄ネジ山21及び平坦部23を有し、第1鉄筋10と同一の形状及び寸法になっている。
図1に示すように、2つの鉄筋10,20が、鉄筋連結装置3にて連結されている。鉄筋連結装置3は、継手30と、この継手30を上下から挟む一対のナット40,50を備えている。
図1及び図3に示すように、継手30は、筒状になっている。継手30の内周には、そのほぼ全域にわたって雌ネジ山31が形成されている。継手30の外形の断面は、例えば十角形であるが、これに限られず、十角形以外の多角形でもよく、円形でもよい。
図1及び図3に示すように、継手30の軸方向の中央部には、グラウト孔32が形成されている。グラウト孔32は、継手30の外周から内周に貫通している。グラウト孔32の位置は、継手30の中央部に限られず、継手30の端部近くに設けてもよい。グラウト孔32の数は、1つに限られず、2つ以上設けてもよい。2つのグラウト孔32を継手30の両端部に設けてもよく、この場合、一方の孔32をグラウト注入孔とし、他方の孔32をグラウト排出孔としてもよい。
図1に示すように、継手30は、軸線を鉄筋10,20の軸線と一致させて、鉄筋10,20の互いに対向する端部の外周間に跨っている。継手30の上側部分に第1鉄筋10の下端部が挿入されている。継手30の下側部分に第2鉄筋20の上端部が挿入されている。継手30の上側部分の雌ネジ山31は、第1鉄筋10の雄ネジ山11と軸方向に余裕をもって噛み合っている。継手30の下側部分の雌ネジ山31は、上記ネジ山31,11間と同程度の軸方向の余裕をもって、第2鉄筋20の雄ネジ山21と噛み合っている。雌ネジ山31と雄ネジ山11,21との間の隙間には、グラウト61が充填されている。
図1に示すように、第1のナット40は、継手30より上側の第1鉄筋10の外周に嵌められ、更に継手30の上端部に押し当てられている。ナット40の内周には、雌ネジ山41が形成されている。雌ネジ山41は、上記ネジ山31,11間と同程度の軸方向の余裕をもって、第1鉄筋10の雄ネジ山11と噛み合っている。雌ネジ山41と雄ネジ山11との間の隙間には、グラウト61が充填されている。
図1に示すように、第2のナット50は、継手30より下側の第2鉄筋20の外周に嵌められ、更に継手30の下端部に押し当てられている。ナット50の内周には、雌ネジ山51が形成されている。雌ネジ山51は、上記ネジ山31,11間と同程度の軸方向の余裕をもって、第2鉄筋20の雄ネジ山21と噛み合っている。雌ネジ山51と雄ネジ山21との間の隙間には、グラウト61が充填されている。
上記構成の鉄筋連結装置3によって一対の鉄筋10,20を連結して鉄筋連結構造1を構築する方法を説明する。
図4(a)に示すように、下側の第2鉄筋20には、上端部からナット50を嵌め込む。上側の第1鉄筋10には、下端部からナット40及び継手30を順次嵌め込む。これら鉄筋10,20を鉛直な一直線上に配置する。通常は、下側の第2鉄筋20を施工現場に定置した後、第1鉄筋10を第2鉄筋20の上方に配置する。
次に、図4(b)に示すように、継手30を下降するように回して第1鉄筋10から第2鉄筋20に跨らせる。
次に、図5(a)に示すように、ナット40を下降するように回して継手30の上端部に突き当てる。また、ナット50を上昇するように回して継手30の下端部に突き当てる。継手30を更に下降するように回すことでナット50に突き当ててもよい。
雄ネジ山11,21と雌ネジ山31,41,51との間には、十分な遊びがあるから、継手30及びナット40,50の螺合操作を簡単に行うことができる。
その後、図5(b)に示すように、上下のナット40,50をそれぞれ継手30に向けて締め付ける。図1に示すように、これらナット40,50の締め付けによって、ナット40の雌ネジ山41が第1鉄筋10の雄ネジ山11に下側から強く当たり、ナット50の雌ネジ山51が第2鉄筋20の雄ネジ山21に上側から強く当たる。継手30の上側部分の雌ネジ山31は、第1鉄筋10の雄ネジ山11に上方から近接し、更に好ましくは雄ネジ山11の上側部に強く当たる。継手30の下側部分の雌ネジ山31は、第2鉄筋20の雄ネジ山21に下方から近接し、更に好ましくは雄ネジ山21の下側部に強く当たる。したがって、ネジ山どうし間に遊びがあっても、鉄筋10,20と継手30とナット40,50を、がたつくことなく連結できる。
図1に示すように、次に、グラウト61をグラウト孔32から継手30の内部に注入する。このグラウト61が、継手30の内周と鉄筋10,20との間の隙間に充填される。更に、グラウト61は、第1ナット40の内周と第1鉄筋10との間の隙間、及び第2ナット50の内周と第2鉄筋20との間の隙間にも充填される。そして、第1ナット40のネジ穴の上端部からグラウト61が漏れ、かつ第2ナット50のネジ穴の下端部からグラウト61が漏れる。これによって、グラウト61が鉄筋連結装置3内に十分に行き渡ったことを確認できる。この時点で、グラウト61の注入を停止する。グラウト61は、やがて固化する。このようにして、2本の鉄筋10,20を、鉄筋連結装置3を介して簡単に連結することができる。
鉄筋連結構造1によれば、上記ネジ山11,21,31,41,51どうしの当たり及びグラウト61の充填固化によって、鉄筋10,20間で引っ張り力を確実に伝達できる。
さらに、鉄筋連結装置3より上側の鉄筋10は、外周の雄ネジ山11によってコンクリートとの付着性を高めることができ、かつ鉄筋連結装置3より下側の鉄筋20は、外周の雄ネジ山21によってコンクリートとの付着性を高めることができる。この結果、鉄筋10,20の主筋としての機能を充分に発現できる。
また、継手30及びナット40,50は、高精度を要求されることがなく、安価に製造できる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を簡素化する。
<改変形態>
図6は、本発明の改変形態に係る鉄筋連結構造1Aを示したものである。鉄筋連結構造1Aは、鉄筋コンクリート構造物の柱部の主筋を構成する2本の鉄筋10,20と、鉄筋連結装置3Aを備えている。基本形態(図1)と同様に、上側の第1鉄筋10の外周には、180度離れて一対のネジ形成領域12,12が設けられ、各領域12に雄ネジ山11が形成されている。同様に、下側の第2鉄筋20の外周には、雄ネジ山21が形成されている。
図6に示すように、2つの鉄筋10,20が、軸方向を鉛直に向けて一直線上に配置され、更に鉄筋連結装置3Aにて連結されている。図6及び図7に示すように、鉄筋連結装置3Aは、筒状の継手30Aと、この継手30Aを上下から挟む一対のナット40A,50Aとを備えている。継手30Aの内周のほぼ全域に雌ネジ山31が形成されている。継手30Aの軸方向の中央部には、グラウト孔32が継手30Aの外周から内周に貫通するように形成されている。グラウト孔32の位置及び数は適宜改変できることは、基本形態(図1)で述べた通りである。
図6に示すように、継手30Aは、基本形態(図1)と同様に、軸線を上下に向けて、鉄筋10,20の互いに対向する端部の外周間に跨っている。継手30Aの上側部分に第1鉄筋10の下端部が挿入されている。継手30Aの下側部分に第2鉄筋20の上端部が挿入されている。継手30Aの上側部分の雌ネジ山31は、軸方向に上記基本形態(図1)と同程度の余裕をもって、第1鉄筋10の雄ネジ山11と噛み合っている。この上側部分の雌ネジ山31は、雄ネジ山11に上方から近接し、好ましくは雄ネジ山11の上側部に強く当たっている。継手30の下側部分の雌ネジ山31は、上記ネジ山31,11間と同程度の軸方向の余裕をもって、第2鉄筋20の雄ネジ山21と噛み合っている。この下側部分の雌ネジ山31は、雄ネジ山21に下方から近接し、好ましくは雄ネジ山21の下側部に強く当たっている。雌ネジ山31と雄ネジ山11,21との間の隙間には、グラウト61が充填されている。
図7に示すように、継手30Aの上端面(ナット40Aを向く端面)には、1又は複数(ここでは2つ)の第1段差面33と、1又は複数(ここでは2つ)の第1螺旋面34が形成されている。第1段差面33の高さ(継手30Aの軸方向に沿う寸法)は、雌ネジ山31と雄ネジ山11との間の軸方向の余裕と、雌ネジ山41と雄ネジ山11との間の軸方向の余裕の合計より小さいことが好ましい。2つの第1段差面33は、継手30Aの周方向に180度離れている。各第1段差面33は、継手30Aを第2鉄筋20の側(下側)へ向かうように回す方向(以下「第1回転方向」と称す。)を向いている。すなわち、図7において、紙面手前側の第1段差面33は左方を向き、紙面奥側の第1段差面33は右方を向いている。第1段差面33は、継手30Aの径方向に沿って延び、その径方向の内側の端部は継手30Aの内周面に達し、径方向の外側の端部は継手30Aの外周面に達している。
第1段差面33によって、継手30Aの上端面から上方へ突出する引掛部が構成されている。
図7に示すように、継手30Aの上端面における、2つの第1段差面33,33で分けられた2つの半周部分が、それぞれ第1螺旋面34になっている。各第1螺旋面34は、第1回転方向(平面視で時計回り方向)に沿って上側(ナット40A側)に傾く螺旋状の斜面になっている。第1螺旋面34の周方向の低所側の端部が、一方の段差面33の下端部に連なっている。その180度反対側で、上記第1螺旋面34の高所側の端部が、他方の段差面33の上端部に連なっている。
図7に示すように、継手30Aの下端面(ナット50Aを向く端面)は、継手30Aの上端面に対して上下に180度回転対称な形状になっている。すなわち、継手30Aの下端面には、周方向に180度離れて2つの段差面35が形成されている。段差面35の高さ(継手30Aの軸方向に沿う寸法)は、ネジ山31,21間の軸方向の余裕と、ネジ山51,21間の軸方向の余裕の合計より小さいことが好ましい。段差面35は、上記第1回転方向とは反対側の第2回転方向(平面視で反時計回り方向)を向いている。
段差面35によって、継手30Aの下端面から下方へ突出する引掛部が構成されている。
継手30Aの下端面における、これら段差面35,35間の2つの半周部分は、それぞれ螺旋面36になっている。各螺旋面36は、第2回転方向(反時計回り方向)に沿って下側に傾く螺旋状の斜面になっている。螺旋面36の周方向の高所側の端部が、一方の段差面35の上端部に連なっている。その180度反対側で、上記螺旋面36の低所側の端部が、他方の段差面35の下端部に連なっている。
図6に示すように、第1のナット40Aは、継手30Aより上側の第1鉄筋10の外周に嵌められ、更に継手30の上端部に押し当てられている。図6及び図7に示すように、ナット40Aの内周には、雌ネジ山41が形成されている。雌ネジ山41は、上記ネジ山31,11間と同程度の軸方向の余裕をもって、第1鉄筋10の雄ネジ山11と噛み合っている。鉄筋連結構造1Aでは、基本形態(図1)とは異なり、雌ネジ山41と雄ネジ山11との間の隙間には、グラウト61がほとんど入り込んでいない。
図7に示すように、第1ナット40Aの下端面(継手30Aを向く端面)は、継手30Aの上端面に対して上下に回転対称な形状になっている。詳述すると、ナット40Aの下端面には、周方向に180度離れて2つの第2段差面43が形成されている。第2段差面43の高さ(ナット40Aの軸方向に沿う寸法)は、ネジ山31,11間の軸方向の余裕と、ネジ山41,11間の軸方向の余裕の合計より小さいことが好ましく、上記第1段差面33の高さと等しいことがより好ましい。第2段差面43は、第2回転方向(平面視で反時計回り方向)に面している。すなわち、図7において、紙面手前側の第2段差面43は右方を向き、紙面奥側の第2段差面43は左方を向いている。第2段差面43は、第1ナット40Aの径方向に沿って延び、その径方向の内側の端部は、第1ナット40Aの内周面に達している。第2段差面43の径方向の外側の端部は、第1ナット40Aの外周面に達している。
第2段差面43は、後述する鉄筋連結工程において、継手30Aの上記第1段差面33からなる引掛部に引っ掛けられる被引掛部を構成している。
図7に示すように、第1ナット40Aの下端面における2つの第2段差面43,43で分けられた2つの半周部分は、それぞれ第2螺旋面44になっている。各第2螺旋面44は、第1回転方向(時計回り方向)に沿って第1螺旋面34と同じ側(上側)に傾く螺旋状の斜面になっている。第2螺旋面44の周方向の低所側の端部が、一方の段差面43の下端部に連なっている。その180度反対側で、上記第2螺旋面44の高所側の端部が、他方の段差面43の上端部に連なっている。
図6に示すように、第1ナット40Aの締め付け状態において、第2段差面43(被引掛部)は、第1段差面33(引掛部)よりも第1回転方向に少し離れて、第1螺旋面34の低所側の部分上に位置している。第1螺旋面34の低所側の部分は、被引掛部43が引掛部33から第1回転方向に離れるのを許容する逃がし部を構成する。
第2段差面43(被引掛部)と第1段差面33(引掛部)とが周方向に対向し、これら段差面33,43どうしの間に開口部4が形成されている。開口部4からグラウト61が露出している。また、上記締め付け状態において、第1螺旋面34と第2螺旋面44とが互いに強く当たっている。更に、雌ネジ山41が雄ネジ山11の下側部に強く当たっている。
図7に示すように、第2ナット50Aは、第1ナット40Aと同一形状、同一寸法になっており、かつ第1ナット40に対して上下逆さまの姿勢になっている。図6に示すように、第2ナット50Aは、継手30Aより下側の第2鉄筋20の外周に嵌められ、更に継手30Aの下端部に押し当てられている。図6及び図7に示すように、第2ナット50Aの内周には、雌ネジ山51が形成されている。雌ネジ山51は、上記ネジ山31,11間と同程度の軸方向の余裕をもって、雄ネジ山21と噛み合っている。鉄筋連結構造1Aでは、基本形態(図1)とは異なり、雌ネジ山51と雄ネジ山21との間の隙間には、グラウト61がほとんど入り込んでいない。
図7に示すように、第2ナット50Aの上端面(継手30Aを向く端面)は、継手30Aの下端面に対して上下に回転対称な形状になっている。詳述すると、ナット50Aの上端面には、周方向に180度離れて2つの段差面55が形成されている。段差面55の高さ(ナット50Aの軸方向に沿う寸法)は、ネジ山31,21間の軸方向の余裕と、ネジ山51,21間の軸方向の余裕の合計より小さいことが好ましく、上記段差面35の高さと等しいことがより好ましい。段差面55は、第1回転方向(時計回り方向)を向いている。
段差面55は、後述する鉄筋連結工程において、上記継手30Aの段差面35からなる引掛部に引っ掛けられる被引掛部を構成している。
図7に示すように、第2ナット50Aの下端面における2つの段差面55,55で分けられた2つの半周部分は、それぞれ螺旋面56になっている。各螺旋面56は、第2回転方向(反時計回り方向)に沿って螺旋面36と同じ側(下方)に傾斜する螺旋状の斜面になっている。螺旋面56の周方向の高所側の端部が、一方の段差面55の上端部に連なっている。その180度反対側で、上記螺旋面56の低所側の端部が、他方の段差面55の下端部に連なっている。
図6に示すように、第2ナット50Aの締め付け状態において、段差面55(被引掛部)は、段差面35(引掛部)よりも第2回転方向に少し離れて、螺旋面56の高所側の部分の下方に位置している。螺旋面56の高所側の部分は、被引掛部55が引掛部35から第2回転方向に離れるのを許容する逃がし部を構成する。
段差面55(被引掛部)と段差面35(引掛部)とが周方向に対向し、これら段差面35,55どうしの間に開口部5が形成されている。開口部5からグラウト61が露出している。また、上記締め付け状態において、螺旋面36,56どうしが互いに強く当たっている。更に、雌ネジ山51が雄ネジ山21の上側部に強く当たっている。
上記構成の鉄筋連結装置3Aによって一対の鉄筋10,20を連結して鉄筋連結構造1Aを構築する方法を説明する。
図8(a)に示すように、下側の第2鉄筋20には、上端部から第2ナット50Aを嵌め込む。上側の第1鉄筋10には、下端部から第1ナット40A及び継手30Aを順次嵌め込む。これら鉄筋10,20を鉛直な一直線上に配置する。通常は、下側の第2鉄筋20を施工現場に定置した後、第1鉄筋10を第2鉄筋20の上方に配置する。
次に、図8(b)に示すように、第1ナット40Aを第1回転方向(時計回り)に回すことで継手30Aに向けて下降させる。または、継手30Aを第2回転方向(反時計回り)に回すことで第1ナット40Aに向けて上昇させてもよい。そして、第1ナット40Aの最下部(第2螺旋面44の低所側端部)を、継手30Aの最上部(第1螺旋面34の高所側端部)に突き当てる。
そこから、第1ナット40Aを更に第1回転方向(時計回り)に少し回すと、図9(a)に示すように、第2段差面43が第1段差面33よりも第1回転方向にずれる。すると、雌ネジ山41と雄ネジ山11との間の遊びの分だけ、第1ナット40Aを落下(下方にスライド)させることができる。又は、雌ネジ山31と雄ネジ山11との間の遊びの分だけ、継手30Aを上方にスライドさせることができる。これによって、図9(b)に示すように、第1段差面33と第2段差面43とが対面する。ひいては、これら段差面33,43からなる引掛部と被引掛部とが噛み合う。また、螺旋面34,44どうしが面接触する。
次に、図10(a)に示すように、継手30Aを第1回転方向(時計回り)に回すことで第2鉄筋20に向けて下降させる。すると、第1段差面33が第2段差面43に突き当たり、第1ナット40Aが継手30Aと一体になって第1回転方向に回転する。これによって、ナット40Aをも継手30Aと追随させて下降させることができる。したがって、継手30Aと第1ナット40Aの両方を別々に回して、別々に下降させる必要がなく、施工手順を簡素化できる。
そして、図10(a)に示すように、継手30Aを第1鉄筋10から第2鉄筋20に跨らせ、継手30Aの下側部分を第2鉄筋20にねじ込む。更には、図10(b)に示すように、継手30Aの下端部を第2ナット50Aに当てて、段差面35,55からなる引掛部と被引掛部とを噛み合わせる。
雄ネジ山11,21と雌ネジ山31,41,51との間には、十分な遊びがあるから、これらのねじ込み操作を簡単かつ確実に行うことができる。
その後、図10(c)に示すように、第1ナット40Aを第1回転方向(時計回り)にトルクを掛けて締め付けるとともに、第2ナット50Aを第2回転方向(反時計回り)にトルクを掛けて締め付ける。図6に示すように、第1ナット40Aの締め付けによって、螺旋面44,34どうしが強く当るとともに、螺旋面44が螺旋面34に案内されることで、ナット40Aが継手30Aに対して上方へ変位する。そのため、雌ネジ山41は、第1回転方向に変位するだけでなく上方へも変位する。したがって、基本形態(図1)よりも小さい締め付け角度で、雌ネジ山41を雄ネジ山11に強く押し当てることができる。また、段差面33,43どうしが周方向に離間して、開口部4が形成される。
同様に、第2ナット50Aを締め付けると、図6に示すように、螺旋面56,36どうしが強く当るとともに、螺旋面56が螺旋面36に案内されることで、第2ナット50Aが継手30Aに対して下方へ変位する。そのため、雌ネジ山51は、第2回転方向に変位するだけでなく下方へも変位する。したがって、基本形態(図1)よりも小さい締め付け角度で、雌ネジ山51を雄ネジ山21に強く押し当てることができる。また、段差面35,55どうしが周方向に離間して、開口部5が形成される。
次に、図6に示すように、グラウト61をグラウト孔32から継手30Aの内部に注入する。このグラウト61が、継手30Aの内周と鉄筋10,20との間の隙間に充填される。継手30A内の上端部に達したグラウト61は、開口部4から外に漏れる。また、継手30A内の下端部に達したグラウト61は、開口部5から外に漏れる。これによって、グラウト61が継手30A内に十分に行き渡ったことを確認できる。この時点で、グラウト61の注入を停止する。グラウト61を第1ナット40Aと第1鉄筋10との間にまで充填する必要はなく、かつ第2ナット50Aと第2鉄筋20との間にまで充填する必要はない。これによって、グラウト61の注入量を基本形態(図1)よりも少なくでき、グラウト61を節約できる。グラウト61は、やがて固化する。このようにして、2本の鉄筋10,20を、鉄筋連結装置3Aを介して簡単に連結することができる。
ナット40A,50Aは互いに同一形状かつ同一寸法であるから、各ナット40A.50Aを他方のナットとして用いることができる。また、継手30Aは、上下に回転対称であるから、どちらの端部を上に向けてもよい。したがって、部材管理が容易であり、さらには施工を一層容易化できる。
また、継手30A及びナット40A,50Aは、高精度を要求されることがなく、安価に製造できる。
鉄筋連結構造1Aによれば、基本形態(図1)と同様に、上記ネジ山11,21,31,41,51どうしの当たり及びグラウト61の充填固化によって、鉄筋10,20間で引っ張り力を確実に伝達できる。さらに、鉄筋10,20は、外周の雄ネジ山11,21によってコンクリートとの付着性を高めることができる。この結果、鉄筋10,20の主筋としての機能を充分に発現できる。
本発明は、上記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、上下に一直線に並んだ2本の鉄筋のうち、下側の鉄筋が「第1鉄筋」を構成し、上側の鉄筋が「第2鉄筋」を構成していてもよい。
第1鉄筋10及び第2鉄筋20は、鉛直に限られず、水平に配置されていてもよい。第1鉄筋10及び第2鉄筋20は、柱部の主筋に限られず、梁部の主筋を構成していてもよい。第1鉄筋10及び第2鉄筋20が、鉛直及び水平に対して斜めになっていてもよい。
改変形態(図6〜図10)において、各段差面33,35,43,55の数は、2つに限られず、1つでもよく、3つ以上でもよい。各螺旋面34,36,44,56の数は、2つに限られず、1つでもよく、3つ以上でもよい。
ナット30Aの上端面に、段差面33の下端部から第1回転方向に続く平坦面を設けてもよい。継手30Aの締め付けの際、上記平坦面が「被引掛部が引掛部から第1回転方向に離れるのを許容する逃がし部」を構成するようにしてもよい。上記平坦部は、少なくともナット30Aを締め付けるのに必要な角度分だけ周方向に延びていればよい。段差面33と螺旋面34との間に上記平坦面を介在させてもよい。
継手30Aの下端面及び第2ナット50Aの上端面については、基本形態(図1)と同様に全周にわたって平坦面にしてもよい。
本発明は、建築・土木構造物の構築に適用可能である。
1,1A 鉄筋連結構造
3,3A 鉄筋連結装置
4,5 開口部
10 第1鉄筋
11 第1の雄ネジ山
12 ネジ形成領域
13 平坦部
20 第2鉄筋
21 第2の雄ネジ山
23 平坦部
30,30A 継手
31 雌ネジ山
32 グラウト孔
33 第1段差面(引掛部)
34 第1螺旋面(逃がし部)
35 段差面(引掛部)
36 螺旋面(逃がし部)
40,40A 第1ナット
41 雌ネジ山
43 第2段差面(被引掛部)
44 第2螺旋面
50,50A 第2ナット
51 雌ネジ山
55 段差面(被引掛部)
56 螺旋面
61 グラウト

Claims (5)

  1. 第1鉄筋及び第2鉄筋を軸方向に連結する鉄筋連結構造であって、
    前記第1鉄筋の外周に雄ネジ山が形成されており、
    前記雄ネジ山と噛み合い可能な雌ネジ山を内周に有して、前記第1、第2鉄筋の互いに対向する端部の外周間に跨る筒状の継手と、
    前記継手の第1鉄筋側の端部に当るようにして、前記第1鉄筋の外周に嵌められたナットと、
    を備え、前記ナットの前記継手を向く端面には、被引掛部が突出するように設けられており、
    前記継手の前記ナットを向く端面には、前記継手を前記第2鉄筋の側へ向かう回転方向(以下「第1回転方向」と称す。)に回すとき前記被引掛部に突き当たる引掛部と、前記被引掛部が前記引掛部から前記第1回転方向に離れるのを許容する逃がし部とが設けられていることを特徴とする鉄筋連結構造。
  2. 前記継手の前記ナットを向く端面には、前記第1回転方向を向く第1段差面と、前記第1回転方向に沿って前記軸方向の前記ナット側に傾く第1螺旋面とが形成され、
    前記ナットの前記継手を向く端面には、前記第1回転方向とは反対側を向く第2段差面と、前記第1回転方向に沿って前記第1螺旋面と同じ側に傾いて前記第1傾斜面と面接触する第2螺旋面とが形成され
    前記第1段差面によって前記引掛部が構成されていることを特徴とする請求項に記載の鉄筋連結構造。
  3. 前記継手の内周と前記第1、第2鉄筋との間にグラウトが充填されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄筋連結構造。
  4. 前記第2鉄筋の外周に第2の雄ネジ山が形成されており、
    前記継手の第2鉄筋側の端部に当るようにして、前記第2鉄筋の外周に嵌められた第2のナットを、更に備えたことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の鉄筋連結構造。
  5. 外周に雄ネジ山が形成された第1鉄筋と、第2鉄筋とを、軸方向に連結する鉄筋連結装置であって、
    前記雄ネジ山と噛み合い可能な雌ネジ山を内周に有して、前記第1、第2鉄筋の互いに対向する端部の外周間に跨る長さの筒状の継手と、
    前記継手の第1鉄筋側の端部に当てられるべきナットと、
    を備え、
    前記継手の前記ナットを向く端面には、前記継手を前記第2鉄筋の側へ向かうように回す回転方向(以下「第1回転方向」と称す。)を向く第1段差面と、前記第1回転方向に沿って前記軸方向の前記ナット側に傾く第1螺旋面とが形成され、
    前記ナットの前記継手を向く端面には、前記第1回転方向とは反対側を向く第2段差面と、前記第1回転方向に沿って前記第1螺旋面と同じ側に傾く第2螺旋面とが形成されていることを特徴とする鉄筋連結装置。
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