JP5925975B2 - 培養器搬送システム、培養器保管庫、アイソレータシステム - Google Patents

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Description

本開示は、培養器搬送システム、培養器保管庫、アイソレータシステムに関する。
例えば、被培養体の培養等の作業を行う作業室を有するアイソレータが知られている(例えば特許文献1)。
特開2013―135858号公報
例えば、特許文献1のアイソレータを用いて被培養体の培養等のための作業を行う場合、被培養体が収容されている培養器から作業室へ被培養体を移動させるために、培養器をアイソレータに接続する必要がある。このアイソレータに対する培養器の接続は人手に頼らざるを得ず、培養器から作業室への被培養体を移動させる作業が煩雑になる虞がある。
前述した課題を解決する主たる本発明は、複数の収容室と、外部機器に接続される第1開口と、前記複数の収容室と前記第1開口とを繋ぐ搬送室と、を区画する搬送器本体と、前記複数の収容室に着脱可能に収容される複数の培養器と、前記複数の培養器の一つを前記収容室から前記第1開口へ搬送する搬送装置と、それぞれの培養器に対して給気及び排気をして前記複数の培養器の内部環境を個々に制御する環境制御装置と、を備える、培養器搬送システムである。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、収容室から外部機器に接続されている第1開口へ培養器を搬送することができる。
本発明の第1実施形態かかるアイソレータシステムを示す正面図である。 本発明の第1実施形態におけるアイソレータを示す断面図である。 本発明の第1実施形態における搬送器本体を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における搬送器本体を示す透視図である。 本発明の第1実施形態における搬送器本体とチャンバーとを示す断面図である。 本発明の第1実施形態における接続開口側に培養器が搬送された状態の搬送器本体とチャンバーとを示す断面図である。 本発明の第1実施形態における保管庫本体を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における培養器を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における蓋が取り外された状態の培養器を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における第2気体循環回路を示す図である。 本発明の第1実施形態における第1気体循環回路を示す図である。 本発明の第1実施形態における制御装置のハードを示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における制御装置を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における培養器情報を示す図である。 本発明の第1実施形態における培養器が保管室から取り出される場合の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における培養器が収容室に収容される場合の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における培養器が収容室から接続開口側へ搬送される場合の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における培養器が接続開口側から収容室へ搬送される場合の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における培養器を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態における蓋が取り外された状態の培養器を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態における培養器を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態における搬送器本体を示す透視図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
[第1実施形態]
===アイソレータシステム===
以下、図1を参照して、本実施形態におけるアイソレータシステムについて説明する。図1は、本実施形態にかかるアイソレータシステムを示す正面図である。尚、Z軸は、アイソレータシステム110が立設する垂直方向に沿う軸であり、下側から上側に向かう方向を+Zとし、上側から下側に向かう方向を−Zとする。X軸は、搬送器本体2とアイソレータ1とが隣り合う方向に沿う軸であり、搬送器本体2からアイソレータ1に向かう方向を+Xとし、アイソレータ1から搬送器本体2に向かう方向を−Xとする。Y軸は、X軸及びZ軸に対して直交する軸であり、アイソレータ1の扉11からY軸における扉11とは反対側の背板14に向かう方向を+Yとし、背板14から扉11に向かう方向を−Yとする。
アイソレータシステム110は、アイソレータ1(外部機器)、搬送器本体2、保管庫本体4、制御装置3、培養器5(図8)を有するシステムをいい、例えば実験室等に設けられる。又、培養器搬送システムは、搬送器本体2及び、搬送器本体2の内部に設けられる培養器5や搬送装置9等を有するシステムをいい、例えばアイソレータ1等の外部機器に接続される。培養器搬送システムは、例えばアイソレータ1に接続されることでアイソレータシステム110の一部を構成する。
アイソレータ1は、除染された環境で、例えば細胞等の被培養体(培養物)の培養、操作、観察等の作業を行うための装置である。尚、除染とは、滅菌ガスを供給することにより、微生物や細胞等を殺菌して無菌に近づけることを示すものとする。
搬送器本体2は、複数の収容室21乃至26内に収容されている培養器5(図8)のうちの所定の培養器をアイソレータ1側に搬送する装置であり、結合部101を介してアイソレータ1と結合(接続)されている。尚、搬送器本体2は、アイソレータ1に対して着脱自在であり、アイソレータ1と同様な構成の他のアイソレータとも結合できることとしてもよい。
保管庫本体4は、複数の保管室41乃至46内に培養器5を保管するための装置である。保管庫本体4は、保管室41乃至46から取り出された培養器5を搬送器本体2の収容室21乃至26に収容したり、収容室21乃至26から取り出された培養器5を保管室41乃至46に収容したりする作業が容易となるように、搬送器本体2の周辺に設けられる。
制御装置3は、アイソレータ1、搬送器本体2、保管庫本体4(「各装置」とも称する)夫々の制御装置100、200、400と接続されており、各装置を制御する。尚、制御装置3の機能が、各装置のうちの何れかの装置に含まれていることとしてもよい。又、各装置は夫々、入力装置を有しており、当該入力装置への情報の入力により個別に制御されることとしてもよい。
培養器5は、被培養体を培養するためのカセット型のインキュベータである。
===アイソレータ===
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態におけるアイソレータについて説明する。図2は、本実施形態におけるアイソレータを示す断面図である。図2は、図1のA1―A2断面から+X側へ向かって見た断面図である。
アイソレータ1は、チャンバー10、第1気体循環回路7A(図11)を有する。
チャンバー10は、略矩形柱形状を呈しており、内部に作業室17を有する金属製の箱体である。チャンバー10は、扉11、底板13、背板14、天板15、側板18(図1)、側板16(「チャンバー10の外形部材」とも称する)によって、チャンバー10の内部と外部とが隔離されている。尚、チャンバー10の外形部材は、チャンバー10の外部から内部への菌の侵入が抑制さるように、チャンバー10の内部の気密性が保たれるように、例えば所定の金属板を折り曲げて溶接したり、取り付けたりして形成されることとしてもよい。
扉11は、チャンバー10の正面(−Y)に設けられる。扉11は、扉11の上部(+Z)に設けられている蝶番111を通るX軸に沿った回動軸を中心に、D1方向又はD2方向に回動するように、設けられている。尚、扉11をD2方向に回動させて、扉11を閉めた際に、チャンバー10の内部の気密性が保たれるように、例えばゴムパッキン等のシール部材が扉11の縁に設けられているものとする。
扉11には、チャンバー10の外部からチャンバー10の内部を視認できるように、例えば樹脂等によって形成された透明板12が設けられている。
透明板12には、作業室17に延びる例えば3個のグローブ121、122、123が設けられている。グローブ121、122、123は、作業室17外の作業者が、作業室17で被培養体の培養等の作業を行う際に用いられる。グローブ121、122、123は夫々、作業室17の気密性を保った状態で作業者が作業を行えるように、枠121A、122A、123Aに取り付けられる。
チャンバー10は、更に、区画板141、作業板131を有する。
作業板131は、被培養体を収容するディッシュ、フラスコ等が載置される作業台としての機能を発揮する。作業板131は、+Zから−Zに向かって見て、略矩形形状を呈する金属製の平板であり、複数の通気孔131Aが設けられている。作業板131は、作業板131と底板13との間に、気体を通すためのダクト132が設けられるように、底板13よりも上側に設けられている。尚、気体とは、アイソレータ1の外部から流入する空気、滅菌ガス等を含む。
区画板141は、気体を通すダクト118と作業室17とを区画するための、金属製の平板である。区画板141の下側の端部(−Z)は、作業板131における+Y側の端部と結合される。区画板141の上側の端部(+Z)は、ダクト191とダクト192との間に設けられる。
ダクト191を介して作業室17に流入した気体は、通気孔131A、ダクト132、118、192を介してチャンバー10から流出する。これらの気体の流入及び流出は、第1気体循環回路7Aによって制御される。尚、第1気体循環回路7Aについては、後述する。
===搬送器本体===
以下、図1、図3乃至図6を参照して、本実施形態における搬送器本体について説明する。図3は、本実施形態における搬送器本体を示す斜視図である。図4は、本実施形態における搬送器本体を示す透視図である。尚、図4は、搬送器本体2の外形を破線で示しており、搬送器本体2の内部を実線で示している。載置台214の一部及び読取装置215は見えない状態となっているが、説明の便宜上、破線で示されている。図5は、本実施形態における搬送器本体とチャンバーとを示す断面図である。図6は、本実施形態における接続開口側に培養器が搬送された状態の搬送器本体とチャンバーとを示す断面図である。尚、図5及び図6は、図4の収容室21よりも−Y側のXZ平面に平行な断面から+Y側へ向かって見た搬送器本体2とチャンバー10とを示している。図5及び図6の培養器5は、説明の便宜上、培養器5の中央を通り且つXZ平面に平行な断面から+Y方向へ向かって見た断面図として示されている。又、図5は、扉182が閉じている状態のチャンバー10を示している。図6は、扉182が開いている状態を示しているが、説明の便宜上、扉182は省略されている。
搬送器本体2は、除染を行ったり、搬送器本体2内の培養器5を搬送したりする装置である。搬送器本体2は、背板201がアイソレータ1の側板18と対向するように設けられる。
搬送器本体2は、略矩形柱形状を呈する金属製の箱体である。前板202、背板201を含む搬送器本体2の外形は、搬送器本体2の外部から内部への菌の侵入が抑制さるように、搬送器本体2の内部の気密性が保たれるように、例えば所定の金属板を折り曲げて溶接したり、取り付けたりして形成されることとしてもよい。
搬送器本体2は、収容室21乃至26、搬送室27、搬送装置9、第1気体循環回路7、第2気体循環回路6を有する。つまり、搬送器本体2は、少なくとも収容室21乃至26、搬送室27、後述する第1開口としての接続開口281を区画している。
=収容室=
収容室21乃至26は、水平方向(Y軸)において3個ずつ並ぶように設けられており、垂直方向において2個ずつ並ぶように設けられている。尚、搬送器本体2に設けられている収容室は、6個より少ない個数だけ設けられていることとしてもよいし、6個より多い個数だけ設けられていることとしてもよい。又、収容室は、垂直方向及び水平方向において並んでいなくてもよい。
収容室21乃至26の内部は、互いに隔離されており、更に搬送室27からも隔離されている。収容室21乃至26の構成は互いに同様であるので、収容室21の構成についてのみ説明し、収容室22乃至26の構成についてはその説明を省略する。
収容室21は、内部の形状が略矩形柱形状となるように、扉211、216、底板311、側板312、313、天板314によって構成される。収容室21の内形は、収容室21に培養器5を収容できるように、培養器5の外形よりも大きくなるように形成される。収容室21の内部は、清掃が容易となるように面取り加工されていることとしてもよい。
扉211は、略矩形柱形状を呈しており、収容室21を開閉するのに用いられる。扉211は、収容室21の−X側に設けられ、収容室21の内部と外部とを隔離している。扉211は、蝶番315を通るZ軸に沿った回動軸を中心に、回動するように設けられている。尚、扉211を閉めた際の収容室21の内部の気密性が保たれるように、例えばゴムパッキン等のシール部材が扉211の縁に設けられていることとしてもよい。
扉211の収容室21の内側の面には、給気ポート212、排気ポート213が設けられている。給気ポート212は、収容室21に収容されている培養器5の内部に気体を供給するのに用いられ、排気ポート213は、培養器5から排出された気体を排気するのに用いられる。つまり、給気ポート212から気体が流出し、排気ポート213に気体が流入することになる。給気ポート212、排気ポート213は夫々、培養器5の給気ポート552、排気ポート553と対向する位置に設けられる。
扉211を閉めた場合、搬送器本体2に設けられている第1ロック装置によってロックされる。この場合、扉211を開けなくなる。第1ロック装置は、制御装置3によって制御され、扉211のロック及びロックの解除を行う。第1ロック装置がロックの解除を行った場合、扉211を開けるようになる。
培養器5が収容室21に収容された状態で扉211を閉じた場合、給気ポート212、排気ポート213が夫々、培養器5の給気ポート552、排気ポート553と接続される。一方、扉211を開いた場合、給気ポート212、排気ポート213は、培養器5の給気ポート552、排気ポート553から外れることになる。給気ポート212、排気ポート213からの気体の給排気は、第2気体循環回路6(図10)によって行われる。尚、第2気体循環回路6の詳細については、後述する。
扉216は、搬送室27の内部で収容室21を開閉するのに用いられる。扉216は、収容室21の+X側に設けられ、収容室21の内部と外部とを隔離している。扉216は、蝶番316を通るZ軸に沿った回動軸を中心に、回動するように設けられている。扉216は、扉216の近傍に設けられたモータ(不図示)によって、自動的に回動される。このモータは、制御装置3によって制御される。つまり、扉216の開閉は、制御装置3によって制御される。尚、扉216を閉めた際の収容室21の内部の気密性が保たれるように、例えばゴムパッキン等のシール部材が扉216の縁に設けられていることとしてもよい。
収容室21は、内部に設けられる読取装置215、載置台214を有している。
読取装置215は、培養器5に付されているタグ551(図8)に記憶されている情報を読み出すための装置である。読取装置215は、天板314における培養器5のタグ551と対向する位置に設けられる。尚、読取装置215については、後述する。
載置台214には、培養器5が載置される。載置台214は、+Zから−Zに向かって見て略コ字形状を呈する。載置台214は、Z軸方向の載置台214と底板311との間に搬送テーブル96(図4)を挿入するための隙間が設けられるように、底板311よりも上側(+Z)に設けられる。載置台214は、+X側から−X側に向かって切り欠かれている切欠き部214Aを有する。切欠き部214AのY軸方向の幅は、載置台214に載置されている培養器5を搬送する際に搬送テーブル96に当たらないように、搬送テーブル96のY軸方向の幅よりも長く、且つ、培養器5のY軸方向の幅よりも短くなるように設定されている。
又、収容室21は、収容室21に気体を流入させる流入口(不図示)及び収容室21の気体を流出させる流出口(不図示)が設けられており、第1気体循環回路7によって気体が流入及び流出される。尚、第1気体循環回路7については、後述する。
第1気体循環回路7の気体により、収容室21は、温度や湿度、二酸化炭素濃度等を制御されるが、収容室21を加温することにより、培養器5が冷えずに培養器5内部の結露を防止する。加温に関しては、第1気体循環回路7の気体循環ではなく、収容室21内にヒータを設けることでもよい。
=搬送室=
搬送室27は、搬送器本体2の内部に設けられ、搬送器本体2の外部から隔離されている。搬送室27は、収容室21乃至26と第1開口としての接続開口281とを繋いでいる。搬送室27には、搬送装置9、載置台283、シール部材282が設けられている。
載置台283は、接続開口281よりも下側(−Z)に設けられ、培養器5が接続開口281と対向するように載置される。載置台283の構成は、載置台214の構成と同様である。尚、載置台283に載置されている培養器5のY軸方向における位置ずれを防止するためのガイド板が、載置台283のY軸方向における両側に設けられていることとしてもよい。
接続開口281は、結合部101を介してチャンバー10の接続開口181と通じている。尚、接続開口181は、作業室17(図2)と搬送室27とが、外部に対して気密性が保たれた状態で接続されるように側板18に設けられている。接続開口181の径は、接続開口281の径D12と同等な大きさであることとしてもよい。接続開口181は、チャンバー10に設けられている扉182により開閉されることとしてもよい。扉182は、グローブ121、122、123を利用した作業室17外の作業者によって、開閉される。扉182を閉じた場合、作業室17は、外部に対して気密性が保たれた状態になる。つまり、この場合、作業室17と搬送室27とが互いに隔離された状態になる。一方、扉182を開いた場合、作業室17と搬送室27とが通じることになる。
又、それぞれの培養器5は、アイソレータ1によって被培養体を搬入及び搬出のための第2開口としての開口53Aを有する。接続開口281は、培養器5の外周より小さく、かつ、開口53Aより大きく構成されている。つまり、接続開口281の径D12は、培養器5の前板53の径(培養器5の外周)よりも小さく、且つ、開口53Aの径D11よりも大きくなるように設定されている。
シール部材282は、培養器5が押し付けられたときに培養室53B(図9)と作業室17とを、培養室53B及び作業室17の外部に対する気密性を保った状態で連通させるための例えばゴムパッキン等である。シール部材282は、背板201における接続開口281の周囲に例えば接着剤等を用いて固定される。シール部材282の径は、培養器5が押し付けられたときに培養機5の前板53における開口53A(図6)の周囲にシール部材282が当たるように、開口53Aの径D11よりも大きく、且つ、前板53の外周の径よりも小さく設定されている。
又、搬送室27は、搬送室27に気体を流入させる流入口(不図示)及び搬送室27の気体を流出させる流出口(不図示)が設けられており、第1気体循環回路7Cによって気体が流入及び流出される。尚、第1気体循環回路7Cについては、後述する。
=搬送装置=
<搬送装置の構成>
搬送装置9は、収容室21乃至26に収容されている培養器5を載置台283上に搬送したり、載置台283に載置されている培養器5を収容室21乃至26に搬送したりする装置である。更に、搬送装置9は、載置台283に載置されている培養器5をパッキン282に対して押し付けたりもする。
搬送装置9は、第1レール91、第2レール94、第1移動体92、第2移動体97(図5)、搬送テーブル95、96、柱部材93を有する。
第1レール91は、水平方向(Y軸)に沿って設けられる。第1レール91は、X軸方向における収容室21乃至26と載置台283との間に設けられる。
第1移動体92は、第1レール91に沿って移動する。第1移動体92は、制御装置3によって制御される第1モータ92Aを有しており、第1モータ92Aから伝達される駆動力に基づいて+Y方向又は−Y方向に移動する。
柱部材93は、柱部材93の長手方向が垂直方向(Z軸)に沿うように、第1移動体92上に固定されている。従って、柱部材93は、第1移動体92のY軸方向への移動に伴って、Y軸方向に移動する。
第2レール94は、垂直方向に沿って柱部材93に設けられる。
第2移動体97は、第2レール94に沿って移動する。第2移動体97は、制御装置3によって制御される第2モータ97Aを有しており、第2モータ97Aから伝達される駆動力に基づいて上側(+Z)又は下側(−Z)に移動する。
搬送テーブル95は、第2移動体97に固定されている。搬送テーブル95は、+Zから−Zへ向かって見たときに略矩形形状を呈する。搬送テーブル95は、X軸方向の幅がY軸方向の幅よりも長くなるように設定されている。搬送テーブル95は、第2移動体97のZ軸方向への移動に伴って、Z軸方向に移動する。
搬送テーブル96は、搬送テーブル95と同様な形状を呈する。搬送テーブル96は、搬送テーブル95に対してX軸方向に移動できるように、搬送テーブル95上に設けられる。例えば、搬送テーブル95の上面(+Z)にX軸方向に沿っているレールが設けられており、当該レールに沿って搬送テーブル96が移動可能になることとしてもよい。又、搬送テーブル96は、制御装置3によって制御される第3モータ95Aから伝達される駆動力に基づいて、搬送テーブル95上を+X方向又は−X方向に移動することとする。尚、搬送テーブル95は、ラックアンドピニオン機構を用いてモータの回転力をX軸方向の力に変換することにより、X軸方向に移動することとしてもよい。
搬送テーブル96は、制御装置3による第1モータ92A、第2モータ97A、第3モータ95Aの制御により、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向により移動可能となる。そして、搬送テーブル96は、搬送器本体2の内部において培養器5を搬送したり、載置台283に載置されている培養器5に対して+X側に向かう力を伝達したりするアームとしての機能を発揮する。
<搬送装置の動作>
収容室21に収容されている培養器5が載置台283上に搬送される場合、搬送テーブル96が収容室21と対向し、且つ、Z軸方向において載置台214と底板311との間となる位置に移動するように第1モータ92A、第2モータ97Aが制御される。この後、搬送テーブル96が収容室21側(−X)に移動するように第3モータ95Aが制御される。この制御により、搬送テーブル96は、Z軸方向において切欠き部214Aを介して培養器5の下側に設けられることになる。搬送テーブル96が上側に移動するように第2モータ97Aが制御される。この制御により、搬送テーブル96に培養器5が載置され、培養器5を搬送することが可能になる。この後、搬送テーブル96は、培養器5が載置台283に載置されるように適宜移動される。
尚、収容室22乃至26に収容されている培養器5も、収容室21に収容されている培養器5と同様にして、搬送テーブル96の移動により載置台283に載置される。
載置台283に載置されている培養器5の背板51と対向する位置に搬送テーブル96が移動される。搬送テーブル96が+X側に移動するように第3モータ95Aが制御される。このとき、背板51には、搬送テーブル96によって−X側から+X側に向かう力が付与される。この搬送テーブル96から付与される力に基づいて、培養器5の前板53は、シール部材282に対して押し付けられることになる。このとき、アイソレータ1側(+X)から−X側へ向かって見て開口53Aが接続開口281の内側に位置することになる。
又、搬送テーブル96を適宜移動させることにより、載置台283に載置されている培養器5が収容室21乃至26に搬送される。
===保管庫本体===
以下、図1、図7を参照して、本実施形態における保管庫本体について説明する。図7は、本実施形態における保管庫本体を示す斜視図である。尚、保管室41の内部及び読取装置416は、見えない状態となっているが、説明の便宜上破線で示されている。
保管庫本体4は、除染を行ったり、保管室41乃至46に培養器5を収容して保管したりする装置である。保管庫本体4は、保管庫本体4と搬送器本体2との間における、作業者による培養器5の移動が容易となるように、搬送器本体2の周辺に設けられる。保管庫本体4の前板402は、+X側に向けられていることとしてもよい。
保管庫本体4は、略矩形柱形状を呈する金属製の箱体である。前板402を含む保管庫本体4の外形は、保管庫本体4の外部から内部への菌の侵入が抑制さるように、保管庫本体4の内部の気密性が保たれるように、例えば所定の金属板を折り曲げて溶接したり、取り付けたりして形成されることとしてもよい。
保管庫本体4は、保管室41乃至46、第2気体循環回路6B、第1気体循環回路7Bを有する。つまり、保管庫本体4は、少なくとも保管室41乃至46を区画している。
=保管室=
保管室41乃至46は、水平方向(Y軸)において3個ずつ並ぶように設けられており、垂直方向(Z軸)において2個ずつ並ぶように設けられている。尚、保管庫本体4に設けられている保管室は、6個より少ない個数だけ設けられていることとしてもよいし、6個より多い個数だけ設けられていることとしてもよい。又、保管室は、垂直方向及び水平方向において並んでいなくてもよい。
保管室41乃至46の内部は、互いに隔離されている。保管室41乃至46の構成は互いに同様であるので、保管室41の構成についてのみ説明し、保管室42乃至46の構成についてはその説明を省略する。
保管室41は、内部の形状が略矩形柱形状を呈している。保管室41の内形は、保管室41に培養器5を収容できるように、培養器5の外形よりも大きくなるように形成される。保管室41の内部は、清掃が容易となるように面取り加工されていることとしてもよい。
保管室41は、略矩形柱形状を呈する扉411によって、開閉される。扉411は、保管室41の+X側に設けられ、保管室41の内部と外部とを隔離している。扉411は、蝶番415を通るZ軸に沿った回動軸を中心に、回動するように設けられている。尚、扉411を閉めた際の保管室41の内部の気密性が保たれるように、例えばゴムパッキン等のシール部材が扉411の縁に設けられていることとしてもよい。
扉411の保管室41の内側の面には、給気ポート412、排気ポート413が設けられている。給気ポート412は、保管室41に収容されている培養器5の内部に気体を供給するのに用いられ、排気ポート413は、培養器5から排出された気体を排気するのに用いられる。つまり、給気ポート412から気体が流出し、排気ポート413に気体が流入することになる。給気ポート412、排気ポート413は夫々、培養器5の給気ポート552、排気ポート553と対向する位置に設けられる。
扉411を閉めた場合、保管庫本体4に設けられている第2ロック装置によってロックされる。この場合、扉411を開けなくなる。第2ロック装置は、制御装置3によって制御され、扉411のロック及びロックの解除を行う。第2ロック装置がロックの解除を行った場合、扉411を開けるようになる。
培養器5が保管室41に収容された状態で扉411を閉じた場合、給気ポート412、排気ポート413が夫々、培養器5の給気ポート552、排気ポート553と接続されることになる。一方、扉411を開いた場合、給気ポー412、排気ポート413は、培養器5の給気ポート552、排気ポート553から外れることになる。給気ポート412、排気ポート413からの気体の給排気は、第2気体循環回路6B(図10)によって行われる。尚、第2気体循環回路6Bの詳細については、後述する。
保管室41は、内部に設けられる読取装置416を有している。読取装置416は、天板417に設けられ、読取装置215と同様な構成である。
又、保管室41は、保管室41に気体を流入させる流入口(不図示)及び保管室41の気体を流出させる流出口(不図示)が設けられており、第1気体循環回路7Bによって気体が流入及び流出される。尚、第1気体循環回路7Bについては、後述する。
===培養器===
以下、図8及び図9を参照して、本実施形態における培養器について説明する。図8は、本実施形態における培養器を示す斜視図である。図9は、本実施形態における蓋が取り外された状態の培養器を示す斜視図である。
培養器5は、内部に被培養体を収容するための培養室53Bが区画されるように、中空構造を呈する金属製の箱体である。培養器5の外形は、略矩形柱形状を呈している。培養器5は、収容室21乃至26及び保管室41乃至46に着脱可能に収容される。
培養器5は、背板51、側板52、54、前板53、底板56、天板55(「培養器5の外形部材」とも称する)によって、培養器5の内部と外部とが隔離されている。尚、培養器5の外形部材は、培養器5の外部から内部への菌の侵入が抑制さるように、培養器5の内部の気密性が保たれるように、例えば所定の金属板を折り曲げて溶接したり、取り付けたりして形成されることとしてもよい。
培養器5は、把手511、タグ551、給気ポート552、排気ポート553、脚561、蓋531を有する。また、培養器5は金属製では無く、樹脂製の筐体としてもよく、また中空構造としたが断熱材を介在する構成としてもよい。更には、培養器5内部の結露を防止するために内部の側壁を加温するヒータを設けてもよい。
蓋531は、+X側から−X側に向かって見て略矩形形状を呈している。蓋531は、前板53に設けられており、培養室53Bに続く開口53Aを開閉するのに用いられる。蓋531の外径は、蓋531が開口53Aに嵌るように、開口53Aの径よりも小さく設定されている。蓋531の外周にはシール部材532が設けられている。シール部材532は、蓋531を用いて開口53Aを塞いだ際の培養室53Bの気密性が保たれるように設けられる、例えばゴムパッキン等である。
蓋531には、開口53Aを開閉する際に蓋531を操作するための把手としての機能を発揮するつまみ533が設けられている。作業者は、このつまみ533を掴んで蓋531を移動させることにより、開口53Aを開閉することができる。
開口53Aを閉じる場合、前板53に対して蓋531が平行な状態で、開口53A側(−X)側に移動される。蓋531が開口53A内の段部534に当接して、開口53Aが蓋531によって塞がれる。この場合、シール部材532が蓋531と開口53Aの周囲との間に挟まれて変形する。そして、シール部材532から蓋531に対して付与される弾性力によって、蓋531が自重で開口53Aから外れない程度に固定されることになる。尚、この場合、培養室53Bは、外部に対して気密性が保たれた状態になる。
開口53Aを開く場合、つまみ533に対して−X側から+X側に向かう力が付与される。蓋531が、この付与された力に基づいて開口53Aから外れる。
培養器5は金属製では無く、樹脂製の筐体としてもよいとしたが、透明樹脂により形成することや、蓋531に透明窓を設けるなどして内部の状態を視認可能としてもよい。その際、加温するヒータは、ITO( 酸化インジウム・スズ)などの透明電極とすることにより内部視認性を確保するようにしてもよい。
タグ551は、培養器5を識別するための情報(「識別情報」とも称する)が記憶されている。タグ551は、収容室21乃至26にのうちの培養器5が収容されている収容室内の読取装置、保管室41乃至46のうちの培養器5が収容されている保管室内の読取装置との間で、RFID(Radio Frequency Identification)に基づく近距離無線通信を行うICタグである。尚、タグ551は、RFID以外に基づく無線通信を読取装置との間で行うこととしてもよい。又、タグ551は、前述の読取装置によって情報が読み取られるバーコード等の符号が付されたタグであってもよいし、当該符号自体であってもよい。尚、この場合、符号は、培養器5を識別するための符号であることとする。
給気ポート552、排気ポート553は、培養室53Bへの給排気を行うための給排気口である。給気ポート552、排気ポート553は、天板55上における背板51側(−X)の端に設けられており、培養室53Bに通じている。給気ポート552、排気ポート553は、−X側に向けられている。このために、例えば収容室21に培養器5を収容した状態で扉211を閉じた場合、給気ポート552、排気ポート553は夫々、給気ポート212、排気ポート213と接続される。又、例えば保管室41に培養器5を収容した状態で扉411を閉じた場合、給気ポート552、排気ポート553は夫々、給気ポート412、排気ポート413と接続される。
尚、培養器5が収容室21乃至26に収容される場合、背板51が前板202側(−X)に向けられるように収容される。又、培養器5が保管室41乃至46に収容される場合、背板51が前板402側(+X)に向けられるように収容される。
把手511は、背板51に設けられており、例えば収容室21、保管室41に収容されている培養器5を扉211、411側から取り出す際に用いられる。
脚561は、底板56に複数設けられている。
===気体循環回路===
以下、図10及び図11を参照して、本実施形態における気体循環回路について説明する。図10は、本実施形態における第2気体循環回路を示す図である。図11は、本実施形態における第1気体循環回路を示す図である。
=第2気体循環回路=
第2気体循環回路6は、収容室21乃至26に収容されている培養器5に対して、気体の給気及び排気を行う回路である。尚、第2気体循環回路6が収容室21乃至26毎に設けられており、各収容室に収容されている培養器5は、別個に気体の給排気が行われることとしてもよい。又、第2気体循環回路6が収容室21乃至26のうちの所定の組み合わせ毎に設けられており、各組み合わせの収容室に収容されている培養器5は、別個に気体の給排気が行われることとしてもよい。又、第2気体循環回路6が1個だけ設けられており、各収容室に収容されている培養器5は、一体的に気体の吸排気が行われることとしてもよい。
第2気体循環回路6Bは、保管室41乃至46に収容されている培養器5に対して、気体の給気及び排気を行う回路である。第2気体循環回路6Bは、第2気体循環回路6と同様に、各保管室に設けられていることとしてもよいし、各組み合わせに毎に設けられていることとしてもよいし、1個だけ設けられていることとしてもよい。尚、第2気体循環回路6、6Bは同様な構成であるので、第2気体循環回路6についてのみ説明し、第2気体循環回路6Bについてはその説明を省略する。
第2気体循環回路6は、滅菌ガス発生装置661、環境装置662、電磁弁V1、V2、第1ポンプP1、第2ポンプP2、第1フィルタ664、第2フィルタ663を有する。
滅菌ガス発生装置661は、滅菌物質を供給するための滅菌装置としての機能を発揮する装置である。滅菌ガス発生装置661は、例えば過酸化水素水等の滅菌物質を霧化又は気化した滅菌ガスを発生させる装置である。環境装置662は、環境装置662に供給された空気の湿度、温度、二酸化炭素濃度等を調整する装置である。電磁弁V1、V2は気体の流路を変更するための例えば3方弁である。第1ポンプP1は、電磁弁V1から給気ポート212、552を介して気体が培養室53Bに供給されるように正圧を発生する。第2ポンプP2は、培養室53Bから排気ポート553、213を介して電磁弁V2に気体が供給されるように負圧を発生する。第1フィルタ664は、培養器5に供給される気体に含まれる塵埃等の不純物を取り除くための、例えばHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタである。第2フィルタ663は、培養器5から排出される気体に含まれる滅菌ガスの濃度を低減して、無害化するための装置である。第2フィルタ663には、滅菌物質を分解するための例えば白金等の触媒、活性炭等が含まれているものとする。
電磁弁V1、第1ポンプP1、培養器5、第2ポンプP2、電磁弁V2、環境装置662は、配管61によって環状に接続されている。滅菌ガス発生装置661は、発生した滅菌ガスが配管61内に流入するように、電磁弁V2と環境装置662との間接続されている。電磁弁V1には、第1フィルタ664を介して外気が流入するように、配管62の一端が接続されている。電磁弁V2には、第2気体循環回路6の気体が第2フィルタ663を介して排出されるように、配管63の一端が接続されている。つまり、第2フィルタ663は、培養室53内の気体が排気される排気通路に設けられている。
=第1気体循環回路=
第1気体循環回路7は、収容室21乃至26に対して、気体の給気及び排気を行う回路である。尚、第1気体循環回路7は、第2気体循環回路6と同様に、各収容室に設けられていることとしてもよいし、各組み合わせに毎に設けられていることとしてもよいし、1個だけ設けられていることとしてもよい。
第1気体循環回路7Bは、保管室41乃至46に対して、気体の給気及び排気を行う回路である。第1気体循環回路7Bは、第1気体循環回路7と同様に、各保管室に設けられていることとしてもよいし、各組み合わせに毎に設けられていることとしてもよいし、1個だけ設けられていることとしてもよい。
第1気体循環回路7A、7Cは夫々、作業室17、搬送室27に対して、気体の給気及び排気を行う回路である。尚、第1気体循環回路7、7A、7B、7Cは夫々同様な構成であるので、第1気体循環回路7Cについてのみ説明し、第1気体循環回路7、7A、7Bについてはその説明を省略する。
第1気体循環回路7Cは、滅菌ガス発生装置761、環境装置762、電磁弁V3、V4、第1ポンプP3、第2ポンプP4、第1フィルタ764、第2フィルタ763を有する。尚、滅菌ガス発生装置761、環境装置762、電磁弁V3、V4、第1ポンプP3、第2ポンプP4、第1フィルタ764、第2フィルタ763の構成は夫々、滅菌ガス発生装置661、環境装置662、電磁弁V1、V2、第1ポンプP1、第2ポンプP2、第1フィルタ664、第2フィルタ663の構成と同様である。
===制御装置===
以下、図12乃至図14を参照して、本実施形態における制御装置について説明する。図12は、本実施形態における制御装置のハードを示すブロック図である。図13は、本実施形態における制御装置を示すブロック図である。図14は、本実施形態における培養器情報を示す図である。
制御装置3は、CPU(Central Processing Unit)31、通信装置32、記憶装置33、表示装置34、入力装置35を有する。CPU31は、記憶装置33に記憶されているプログラムを実行することにより制御装置3の各種機能を実現し、制御装置3を統括制御する。記憶装置33には、前述のプログラム、各種情報が記憶されている。表示装置34は、制御装置3の情報を表示するディスプレイである。入力装置35は、制御装置3に対して情報を入力するための例えばキーボード、マウス等である。通信装置32は、通信線N1を介して制御装置100、200、400との間で通信を行う。
制御装置3は、更に、読取部36、情報更新部37、第1制御部38、第2制御部39(「制御装置3の各種機能」とも称する)を有する。尚、制御装置3の各種機能は、記憶装置33に記憶されているプログラムのCPU31による実行により実現される。
読取部36は、収容室21乃至26に設けられている読取装置との間で通信を行って、各収容室に収容されている培養器5のタグ551に記憶されている情報を読み取る。
情報更新部37は、読取部36が読み取った情報に基づいて、培養器情報T1を更新する。培養器情報T1においては、各収容室と各収容室に収容されている培養器5の識別情報とが対応付けられており、又、各保管室と各保管室に収容されている培養器5の識別情報とが対応付けられている。尚、識別情報は、例えば、培養器5に収容されている被培養体に対応する患者を示す情報、被培養体自体を示す情報等を含むこととしてもよい。培養器情報T1は、収容室22、23、24に夫々識別情報A、B、Cが付された培養器5が収容されており、保管室41、43、45、46に夫々識別情報D、E、F、Gが付された培養器5が収容されていることを示している。培養器情報T1は、更に、収容室21、25、26、保管室42、44には、培養器5が収容されていないことを示している。
第1制御部38は、アイソレータシステム110の環境を制御する。尚、第1制御部38については、後述する。
第2制御部39は、アイソレータシステム110の動作を制御する。具体的には、第2制御部39は、入力装置35(図12)を介して作業者が入力する情報に基づいて、第1及び第2ロック装置を制御する。ここで、作業者は、ロックを解除したい収容室、保管室を示す情報を入力する。尚、例えば、表示装置34に培養器情報T1が表示されており、表示されている培養器情報T1に基づいて作業者が情報を入力することとしてもよい。例えば、作業者が収容室21と保管室41とを示す情報を入力した場合、第2制御部39は、扉211及び扉411のロックが解除されるように制御する。
更に、第2制御部39は、入力装置35を介して作業者が入力する情報に基づいて、各収容室に収容されている培養器5の各収容室から接続開口281側への搬送、及び、培養器5の接続開口281側から各収容室への搬送を制御する。
===第1制御部===
以下、図10及び図11を参照して、本実施形態における第1制御部について説明する。
第1制御部38は、第2気体循環回路6、6B、第1気体循環回路7、7A、7B、7C(「各気体循環回路」とも称する)を制御して、各収容室に収容されている培養器5の培養室53B、各保管室に収容されている培養器5の培養室53B、各収容室、各保管室、作業室17、搬送室27(「各室」とも称する)夫々の環境を制御する。尚、環境を制御するとは、各室の室温、湿度及び二酸化炭素濃度を調整したり、各室の除染を行ったりすることである。
尚、第1制御部38、第2気体循環回路6、6Bが、複数の培養器5に対して給気及び排気をして複数の5培養器の内部環境を個々に制御する環境制御装置としての機能を発揮する。
第1制御部38が各気体循環回路を制御する構成は同様であるので、第1制御部38が第2気体循環回路6を制御する構成についてのみ説明し、第1制御部38が第2気体循環回路6B、第1気体循環回路7、7A、7B、7Cを制御する構成についてはその説明を省略する。
=培養室の除染=
第1制御部38は、気体が配管61を介して、電磁弁V1、第1ポンプP1、培養室53B、第2ポンプP2、電磁弁V2、環境装置662の順に循環するように、電磁弁V1、V2、第1ポンプP1、第2ポンプP2を制御する。更に、第1制御部38は、滅菌ガス発生装置661から滅菌ガスを発生させる。この際、滅菌ガスが培養室53Bを含む環状の回路を循環して、培養室53Bが除染される。
この後、第1制御部38は、滅菌ガス発生装置661を停止した後、外気が第1フィルタ664、配管62、電磁弁V1、第1ポンプP1、培養室53B、第2ポンプP2、電磁弁V2、配管63、第2フィルタ663を介して排出されるように、電磁弁V1、V2、第1ポンプP1、第2ポンプP2を制御する。この際、培養室53Bに充満していた滅菌ガスが排出されることになる。
=培養室の室温、湿度及び二酸化炭素濃度を調整=
第1制御部38は、前述したように、気体が循環するように制御する。更に、第1制御部38は、環境装置662を制御して、環境装置662を通過する気体の温度、湿度、二酸化炭素濃度を調整する。環境装置662によって調整された気体が培養室53Bに供給されるので、培養室53Bの室温、湿度及び二酸化炭素濃度が調整されることになる。
=各モード=
第1制御部38は、各室のうちの何れか1つの環境を制御するモード、各室のうちの選択された複数の環境を同時に制御するモードを有することとする。つまり、例えば、第1制御部38は、作業室17の環境のみを制御するモード、搬送室27の環境のみを制御するモード、作業室17及び搬送室27の両方の環境を制御するモード等を有することになる。
===アイソレータシステムの動作===
以下、図4乃至図7、図15乃至図18を参照して、本実施形態におけるアイソレータシステムの動作について説明する。図15は、本実施形態における培養器が保管室から取り出される場合の動作を示すフローチャートである。図16は、本実施形態における培養器が収容室に収容される場合の動作を示すフローチャートである。図17は、本実施形態における培養器が収容室から接続開口側へ搬送される場合の動作を示すフローチャートである。図18は、本実施形態における培養器が接続開口側から収容室へ搬送される場合の動作を示すフローチャートである。
<培養器5が保管室41から取り出される場合の動作>
作業者が識別情報Dを入力する。制御装置3は、識別情報Dを受け付けた(ステップS1)後、培養器情報T1において識別情報Dの照合を行う(ステップS2)。制御装置3は、識別情報Dに対応する保管室41の扉411のロックを解除し、保管室41を示す情報を表示装置34に表示する(ステップS3)。
作業者は、表示装置34の表示に基づいて、扉411を開いて保管室41内の培養器5を取り出した後、扉411を閉じる。制御装置3は、扉411をロックした後、保管室41の除染を行う(ステップS4)。この後、制御装置3は、各読取装置によって読み取られた情報に基づいて、培養器情報T1を更新する。
尚、培養器5が保管室42乃至46から取り出される場合の動作は、培養器5が保管室41から取り出される場合の動作と同様である。又、培養器5が収容室21乃至26から取り出される場合の動作も、培養器5が保管室41から取り出される場合の動作と同様である。
<培養器5が収容室21に収容される場合の動作>
作業者が収容室21を示す情報を入力する。制御装置3は、収容室21を示す情報を受け付けた(ステップS11)後、培養器情報T1において収容室21を示す情報の照合を行う(ステップS12)。例えば、制御装置3は、収容室21に培養器5が収容されているか否かを判断し、既に収容されている場合、表示装置34に警告を表示することとしてもよい。ステップS12の動作の後、制御装置3は、収容室21の扉211のロックを解除し、ロックを解除したことを示す情報を表示装置34に表示する(ステップS13)。
作業者は、表示装置34の表示に基づいて、扉211を開いて収容室21に培養器5を収容した後、扉211を閉じる。制御装置3は、扉211をロックした後、収容室21の除染を行う(ステップS14)。制御装置3は、各読取装置によって読み取られた情報に基づいて、培養器情報T1を更新する。この後、制御装置3は、培養器5の培養室53Bの環境を制御する(ステップS15)。
尚、培養器5が収容室22乃至26に収容される場合の動作は、培養器5が収容室21に収容される場合の動作と同様である。又、培養器5が保管室41乃至46に収容される場合の動作も、培養器5が収容室21に収容される場合の動作と同様である。
<培養器5が収容室22から接続開口281側へ搬送される場合の動作>
作業者が識別情報Aを入力する。制御装置3は、識別情報Aを受け付けた(ステップS21)後、扉221(図3)をロックする(ステップS22)。制御装置3は、扉226(図4)を開く(ステップS23)。制御装置3は、収容室22に収容されている培養器5が収容室22から載置台283上に搬送されるように、第1モータ92A、第2モータ97A、第3モータ95A(「各モータ」とも称する)を制御する(ステップS24)。制御装置3は、培養器5の前板53がシール部材282に押し付けられるように、各モータを制御する(ステップS25)。この後、第2制御部39は、扉226を閉じる。
培養器5がシール部材282に押し付けられた場合、作業室17外の作業者が、グローブ121乃至123(図1)を用いて培養器5の蓋531を開けて、培養室53B内の被培養体を作業室17内に移動させることが可能になる。つまり、培養室53B内の被培養体をアイソレータ1から搬入及び搬出することが可能になる。
尚、培養器5が収容室21、23乃至26から接続開口281側へ搬送される場合の動作は、培養器5が収容室22から接続開口281側へ搬送される場合の動作と同様である。
<培養器5が接続開口281側から収容室22へ搬送される場合の動作>
作業者が収容室22を示す情報を入力する。制御装置3は、収容室22を示す情報を受け付けた(ステップS31)後、扉226(図4)を開く(ステップS32)。制御装置3は、培養器5が載置台283上から収容室22に搬送されるように各モータを制御する(ステップS33)。制御装置3は、扉226を閉じた(ステップS34)後、扉221のロックを解除する(ステップS35)。
尚、培養器5が接続開口281側から収容室21、23乃至26へ搬送される場合の動作は、培養器5が接続開口281側から収容室22へ搬送される場合の動作と同様である。
又、制御装置3は、各室の環境を適宜制御することとする。
[第2実施形態]
第2実施形態のアイソレータシステムは、第1実施形態のアイソレータシステム110の培養器5を培養器5Bに変更したものである。
===培養器===
以下、図19を参照して、本実施形態における培養器について説明する。図19は、本実施形態における培養器を示す斜視図である。尚、図9と同様な構成には同様な符号を付し、その説明については省略する。
培養器5Bは、扉53Cを有する。扉53Cは、前板53の開口を開閉するための扉である。扉53Cは、蝶番53Dを通るZ軸に沿った回動軸を中心に、回動するように設けられている。尚、扉53Bを閉じた際の培養器5Bの内部の気密性が保たれるように、例えばゴムパッキン等のシール部材が扉53Cの縁に設けられているものとする。
又、扉53Cには、ノブ53Eが設けられている。扉53Cを閉じた場合、扉53Cのストッパ(不図示)が前板53Cに設けられている受け部(不図示)に引っ掛かって扉53Cが開かない状態になる。この場合、ノブ53Cを回動させたとき、ストッパが受け部から外れて、扉53Cを開くことが可能な状態になる。
[第3実施形態]
第3実施形態のアイソレータシステムは、第1実施形態のアイソレータシステム110の培養器5、搬送器本体2を夫々、培養器8、搬送器本体2Bに変更したものである。
===搬送器本体、培養器===
以下、図20乃至図22を参照して、本実施形態における搬送器本体、培養器について説明する。図20は、本実施形態における蓋が取り外された状態の培養器を示す斜視図である。図21は、本実施形態における培養器を示す斜視図である。図22は、本実施形態における搬送器本体を示す透視図である。
搬送器本体2Bは、搬送器本体2(第1実施形態)の接続開口281を接続開口281Bに変更し、搬送器本体2のシール部材282を省略したものである。
培養器8は、被培養体を培養するためのカセット型のインキュベータである。培養器8は、内部の培養室83Bに被培養体を収容できるように中空構造を呈する金属製の箱体である。培養器8の外形は、略矩形柱形状を呈している。
培養室83Bは、X軸方向の培養室83Bの長さ及びY軸方向の培養室83Bの長さが、Z軸方向における培養室83Bの長さよりも長くなるように構成されている。従って、培養室83Bにおける底861の面積を比較的広くすることにより、被培養体を収容するディッシュ、フラスコ等を培養室83Bの底861に複数載置することが可能になる。
培養器8は、背板81、側板82、84、底板86、天板85によって、培養器8の内部と外部とが隔離されている。尚、培養器8は、培養器5(第1実施形態)と同様にして構成されることとしてもよい。
培養器8は、把手841、821、タグ851、給気ポート812、排気ポート813、蓋83、シール部材863を有する。
蓋83は、培養室83Bに通じる開口83Aを開閉するのに用いられる。蓋83は、+X側から−X側に向かって見て略矩形形状を呈している。蓋83の縁833は、側板82、84、底板86、天板85の+X側の縁862に培養器8の外側から嵌るように−X側に折り曲げられている。蓋83の縁833の径は、蓋83が縁862に嵌るように、縁862の径よりも大きくなるように設定されている。縁862には、蓋83を用いて開口83Aを閉じた際に培養室83Bの気密性が保たれるように、例えばゴムパッキン等のシール部材(不図示)が設けられていることとする。
蓋83には、培養室83Bを開閉する際に蓋83を操作するための把手としての機能を発揮するつまみ831が設けられている。作業者は、このつまみ831を掴んで蓋83を移動させることにより、開口83Aを開閉することができる。
シール部材863は、培養器8の縁862側が搬送室27の内部から接続開口281Bに挿入されたときに、背板201Bにおける接続開口281Bの周囲に当接して作業室17と当該作業室17に通じる培養室83Bとの気密性を保持するための例えばゴムパッキン等である。シール部材863は、培養器8の外面に沿って設けられる。具体的には、シール部材863は、側板82、84、底板86、天板85に連続的に設けられる。シール部材863は、接着剤等を用いて固定される。シール部材863の外径は、シール部材863が背板201Bにおける接続開口281Bの周囲に当接するように、接続開口281Bの径よりも大きくなるように設定されている。
タグ851、給気ポート812、排気ポート813の構成は夫々、タグ551(第1実施形態)、給気ポート512、排気ポート513の構成と同様である。
[まとめ]
前述したように、アイソレータシステム110又は培養器搬送システムは、搬送器本体2、複数の培養器5、搬送装置9、第1制御部38、第2気体循環回路6を有する。アイソレータシステム110又は培養器搬送システムは、搬送器本体2、複数の収容室21乃至26、外部機器としての例えばアイソレータ1に気密性を有して接続される第1開口としての接続開口281と、複数の収容室21乃至26と接続開口281とを繋ぐ搬送室27と、を区画している。複数の培養器5は、複数の収容室21乃至26に着脱可能に収容される。搬送装置9は、収容室21乃至26に収容されている複数の培養器5の一つを収容室から接続開口281側へ搬送する。第1制御部38、第2気体循環回路6を含む環境制御装置は、収容室21乃至26に収容されているそれぞれの培養器5に対して給気及び排気をして、複数の培養器5の内部環境を個々に制御する。従って、収容室21乃至26からアイソレータ1に接続されている接続開口281側へ培養器5を搬送することができる。つまり、被培養体を培養器5単位で搬送することができる。又、培養室53B毎に環境を制御することが可能で使い勝手のよいアイソレータシステム110又は培養器搬送システムを提供することができる。
又、アイソレータシステム110又は培養器搬送システムは、第1気体循環回路7Cを有する。第1気体循環回路7Cは、搬送室27内に滅菌ガスを供給する滅菌装置としての滅菌ガス発生装置761を有する。従って、搬送室27を除染することにより、搬送室27から培養室53B及び作業室17に菌が入り込むのを防止することができる。よって、培養室53B、作業室17を確実に無菌状態に近づけることができる。
又、第1気体循環回路7Cは、電磁弁V3、V4、第1ポンプP3、第2ポンプP4(「第1循環装置」とも称する)を有する。第1循環装置は、搬送室27内の気体を搬送室27外に排気する空調装置としての機能を発揮する。第1気体循環回路7Cは、更に、第2フィルタ763を有する。第2フィルタ763は、搬送室27外に排気された気体が通過する排気通路に設けられ、滅菌物質を分解する触媒を有する。従って、アイソレータシステム110又は培養器搬送システムから滅菌物質が排出されるのを防止することができる。よって、排出される滅菌物質を分解するための分解装置が不要となり、設置場所を選ばず例えばクリニックの実験室等のあらゆる場所に設置することが可能で使い勝手のよいアイソレータシステム110又は培養器搬送システムを提供することができる。
又、アイソレータシステム110又は培養器搬送システムは、第1気体循環回路7を有する。第1気体循環回路7は、それぞれの収容室21乃至26内に滅菌ガスを供給する滅菌装置としての滅菌ガス発生装置761を有する。従って、各収容室を除染することにより、各収容室から培養室53Bに菌が入り込んだり、各収容室から搬送室27を介して作業室17に菌が入り込んだりするのを防止することができる。よって、培養室53B、作業室17を確実に無菌状態に近づけることができる。
又、第1気体循環回路7は、第1気体循環回路7Cの第1循環装置と同様な構成の第2循環装置を有する。第2循環装置は、収容室21乃至26内の気体を収容室21乃至26外に排気する空調装置としての機能を発揮する。第1気体循環回路7は、更に、第1気体循環回路7Cの第2フィルタ763と同様な構成の第2フィルタを有する。この第2フィルタは、収容室21乃至26外に排気された気体が通過する排気通路に設けられ、滅菌物質を分解する触媒を有する。従って、アイソレータシステム110又は培養器搬送システムから滅菌物質が排出されるのを防止することができる。
又、アイソレータシステム110又は培養器搬送システムは、第2気体循環回路6を有する。第2気体循環回路6は、それぞれの培養器5内に滅菌ガスを供給する滅菌装置としての滅菌ガス発生装置661を有する。従って、培養室53Bを確実に無菌状態に近づけることができる。
又、第2気体循環回路6は、電磁弁V1、V2、第1ポンプP1、第2ポンプP2(「第3循環装置」とも称する)を有する。第3循環装置は、培養器5内の気体を培養器5外に排気する空調装置としての機能を発揮する。第2気体循環回路6は、更に、第2フィルタ663を有する。第2フィルタ663は、培養器5外に排気された気体が通過する排気通路に設けられ、滅菌物質を分解する触媒を有する。従って、アイソレータシステム110又は培養器搬送システムから滅菌物質が排出されるのを防止することができる。
又、アイソレータシステム110又は培養器搬送システムは、複数の培養器5を保管する複数の保管室41乃至46を区画する保管庫本体4を有する。従って、例えば搬送器本体2によって搬送する必要がない培養器5を保管庫本体4に保管することができる。従って、使い勝手のよいアイソレータシステム110又は培養器搬送システムを提供することができる。
又、アイソレータシステム110又は培養器搬送システムの制御装置3は、第1制御部38を有する。第1制御部38は、作業室17の環境のみを制御するモード(第1モード)、搬送室27の環境のみを制御するモード(第2モード)、作業室17及び搬送室27の両方の環境を制御するモード(第3モード)を有する。従って、各モードを実行することにより、培養室53B及び作業室17を確実に無菌状態に近づけることができる。
又、複数の培養器5は、外部から着脱可能であり、複数の培養器5が搬送器本体2の外部から着脱される方向(X軸方向)は、複数の培養器5が搬送装置9によって着脱される方向(X軸方向)と同じ方向である。従って、収容室21乃至26からアイソレータ1に接続されている接続開口281側へ培養器5を搬送することができる。つまり、被培養体を培養器5単位で搬送することができる。又、培養室53B毎に環境を制御することが可能で使い勝手のよいアイソレータシステム110又は培養器搬送システムを提供することができる。又、X軸方向において外部からの培養器5の着脱と搬送装置9による培養器5の着脱とが行われる。従って、例えば、各収容室内において培養器5をY軸方向及びZ軸方向に移動させる必要がないために、培養器5の各収容室への収容を確実かつ比較的容易に行うことができる。又、培養器5を各収容室内で移動させる際に、培養器5が各収容室に当たって塵埃が発生するのを防止することができる。又、各収容室内において培養器5をY軸方向及びZ軸方向に移動させるための移動装置が不要となるために、アイソレータシステム110又は培養器搬送システムを比較的低コストで提供することができる。
又、搬送装置9は、X軸方向において収容室21乃至26の前板202側(−X)とは反対側(+X)に設けられている。複数の培養器5は、搬送器本体2の外部から+X側に向かって収容室21乃至26に装着される。又、複数の培養器5は、搬送装置9により−X側に向かって収容室21乃至26に装着される。つまり、複数の培養器5が外部から装着される向き(+X)は、複数の培養器5が搬送装置9により装着される向き(−X)と反対向きになる。又、装着される向きと同様に、複数の培養器5が外部から取り外される向き(−X)は、複数の培養器5が搬送装置9により取り外される向き(+X)と反対向きになる。従って、X軸方向における各収容室の両側から培養器5が着脱されることになる。よって、例えば、搬送装置9が干渉して外部から培養器5を着脱できなくなるのを防止することができる。つまり、外部から各収容室に確実に培養器5を着脱することが可能であるとともに、搬送装置9によって各収容室に確実に培養器5を着脱することが可能である、使い勝手のよいアイソレータシステム110又は培養器搬送システムを提供することができる。
又、それぞれの収容室21乃至26は、培養器5に対して給気及び排気を行うための給気ポート及び排気ポート(第1ポート)を有する。培養器5は、収容室21乃至26の給気ポート及び排気ポートに接続される給気ポート552及び排気ポート553(第2ポート)を有する。複数の培養器5の一つが複数の収容室21乃至26のうちの例えば収容室21に装着されると、給気ポート552及び排気ポート553が夫々給気ポート212及び排気ポート213と接続される。従って、培養室53B毎の環境を確実に制御することが可能になる。
収容室21は、外部から培養器5を着脱するために収容室21を開閉する扉211を有する。給気ポート212及び排気ポート213は、扉211の内側に設けられる。給気ポート552及び排気ポート553は、培養器5が収容室21に収容された際の扉211側に設けられる。扉211を閉じると、給気ポート552及び排気ポート553が夫々給気ポート212及び排気ポート213と接続される。従って、例えば、扉211を閉じる前に、給気ポート552及び排気ポート553夫々と給気ポート212及び排気ポート213とを接続する接続作業が不要になる。よって、この接続作業における誤接続を防止して、培養室53B毎の環境を確実に制御することが可能になる。
収容室21は、外部から培養器5を着脱するために収容室21を開閉する扉211を有する。培養器5は、アイソレータ1から被培養体の搬入及び搬出のために培養器5を開閉する扉として機能する蓋531を有する。扉211を開く向き(−X)とシール部材282に押し付けられている培養器5(図6)の蓋531を開く向き(+X)とは、反対向きである。従って、例えば、搬送器本体2による搬送において、培養器5を通り且つZ軸に沿った回動軸を中心に培養器5を回動させる必要がなくなる。よって、培養器5を確実に搬送することができる。又、搬送装置9の構造を比較的単純な構造にできるために、搬送装置9の部品点数を減らして、搬送器本体2を低コストで提供することが可能になる。
又、それぞれの培養器5は、アイソレータ1によって被培養体を搬入及び搬出のための第2開口としての開口53Aを有する。接続開口281は、培養器5の外周より小さく、かつ、開口53Aより大きく形成されている。培養器5は、搬送装置9によって接続開口281の周囲に押し付けられるように固定され、かつ、アイソレータ1側から見て開口53Aが接続開口281の内側に位置するように配置される。さらに、培養器5と接続開口281の周囲との間にシール部材282が設けられることによって、培養器5とアイソレータ1とが気密性を有して接続される。従って、収容室21乃至26からアイソレータ1に接続されている接続開口281側へ培養器5を搬送することができる。つまり、被培養体を培養器5単位で搬送することができる。又、培養室53B毎に環境を制御することが可能で使い勝手のよいアイソレータシステム110又は培養器搬送システムを提供することができる。又、作業室17及び培養室53Bの外部に対する気密性を確実に保持することができる。従って、菌が入り込むのを防止して、培養室53B及び作業室17を確実に無菌状態に近づけることができる。
又、それぞれの培養器は、タグ551を有する。タグ551は、識別情報が記憶されている。それぞれの収容室21乃至26は、識別情報を読み取るための読取装置を有している。従って、収容室21乃至26からアイソレータ1に接続されている接続開口281側へ培養器5を搬送することができる。つまり、被培養体を培養器5単位で搬送することができる。又、培養室53B毎に環境を制御することが可能で使い勝手のよいアイソレータシステム110を提供することができる。又、例えば、タグ551に記憶されている識別情報に基づいて、アイソレータシステム110又は培養器搬送システムを制御することができる。よって、例えば、各収容室に収容されている培養器5のうちの搬送対象以外の培養器5が搬送されるのを防止することができる。
又、保管庫本体4(培養器保管庫)は、複数の保管室41乃至46を区画する。保管庫本体4は、複数の培養器5、第1制御部38、第2気体循環回路6Bを有する。複数の培養器5は、複数の保管室41乃至46に着脱可能に収容される。第1制御部38、第2気体循環回路6Bは、保管室41乃至46に収容されている培養器5に対して給気及び排気をして複数の培養器5の内部環境を個々に制御する。又、保管室41は、外部から培養器5を着脱するために保管室41を開閉する扉411(第1扉)と、培養器5に対して給気及び排気を行うために扉411の内側に設けられた給気ポート412及び排気ポート413(第1ポート)を有する。培養器5は、給気ポート552及び排気ポート553(第2ポート)を有する。給気ポート552及び排気ポート553は、保管室41に収容されている培養器5における扉411側に設けられる。給気ポート412及び排気ポート413と給気ポート552及び排気ポート553とは、扉411が開状態では接続されず、扉411が閉状態では接続される。従って、各保管室に収容されている培養器5の内部環境を個々に制御することができる。又、例えば、扉411を閉じる前に、給気ポート552及び排気ポート553夫々と給気ポート412及び排気ポート413とを接続する接続作業が不要になる。よって、この接続作業における誤接続を防止して、培養室53B毎の環境を確実に制御することが可能になる。
又、アイソレータシステム110又は培養器搬送システムは、搬送器本体2、保管庫本体4、複数の培養器5、搬送装置9、第1制御部38、第2気体循環回路6、6Bを有する。搬送器本体2は、複数の収容室21乃至26、外部機器としての例えばアイソレータ1に接続される接続開口281と、複数の収容室21乃至26と接続開口281とを繋ぐ搬送室27と、を区画している。複数の培養器5は、複数の収容室21乃至26に着脱可能に収容される。搬送装置9は、収容室21乃至26に収容されている複数の培養器5の一つを収容室から接続開口281側へ搬送する。保管庫本体4は、複数の培養器5を着脱可能に収容する複数の保管室41乃至46を形成する。保管室41は、外部から培養器5を着脱するために保管室41を開閉する扉411(第1扉)と、培養器5に対して給気及び排気を行うために扉411の内側に設けられた給気ポート412及び排気ポート413(第1ポート)を有する。培養器5は、給気ポート552及び排気ポート553(第2ポート)を有する。給気ポート552及び排気ポート553は、保管室41に収容されている培養器5における扉411側に設けられる。給気ポート412及び排気ポート413と給気ポート552及び排気ポート553とは、扉411が開状態では接続されず、扉411が閉状態では接続される。又、収容室21は、外部から培養器5を着脱するために収容室21を開閉する扉211(第1扉)と、培養器5に対して給気及び排気を行うために扉211の内側に設けられた給気ポート212及び排気ポート213(第1ポート)を有する。培養器5の給気ポート552及び排気ポート553は、保管室21に収容されている培養器5における扉211側に設けられる。給気ポート212及び排気ポート213と給気ポート552及び排気ポート553とは、扉211が開状態では接続されず、扉211が閉状態では接続される。又、前述のように、保管室41は、扉411、給気ポート412及び排気ポート413を有する。従って、収容室21乃至26からアイソレータ1に接続されている接続開口281側へ培養器5を搬送することができる。つまり、被培養体を培養器5単位で搬送することができる。又、培養室53B毎に環境を制御することが可能で使い勝手のよいアイソレータシステム110を提供することができる。例えば、扉211を閉じる前に、給気ポート552及び排気ポート553夫々と給気ポート212及び排気ポート213とを接続する接続作業が不要になる。よって、この接続作業における誤接続を防止して、培養室53B毎の環境を確実に制御することが可能になる。
尚、上記第1乃至第3実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
第1実施形態においては、シール部材282が背板201に固定されていることについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、シール部材282(図4)が培養器5の前板53における開口53Aの周囲に固定されていることとしてもよい。
又、第1実施形態においては、搬送装置9によって培養器5が搬送されることについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、X軸、Y軸及びZ軸において自在に動くロボットハンドが搬送器本体2に設けられており、このロボットハンドによって培養器5が搬送されることとしてもよい。
又、第1実施形態においては、搬送器本体2に対してアイソレータ1が接続開口281を介して結合(接続)されていることについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、搬送器本体2に対して、被培養体を保管するための保管装置、被培培養体を培養するための培養装置、被培培養体を観察するための観察装置等のアイソレータ1以外の外部機器が接続開口281を介して結合(接続)されていることとしてもよい。
1 アイソレータ
2、2B 搬送器本体
3 制御装置
4 保管庫本体
5、5B、8 培養器
9 搬送装置
21、22、23、24、25、26 収容室
27 搬送室
41、42、43、44、45、46 保管室
110 アイソレータシステム
215、416 読取装置
281 接続開口
551 タグ

Claims (18)

  1. 複数の収容室と、外部機器に接続される第1開口と、前記複数の収容室と前記第1開口とを繋ぐ搬送室と、を区画する搬送器本体と、
    前記複数の収容室に着脱可能に収容される複数の培養器と、
    前記複数の培養器の一つを前記収容室から前記第1開口へ搬送する搬送装置と、
    それぞれの培養器に対して給気及び排気をして前記複数の培養器の内部環境を個々に制御する環境制御装置と、を備える、
    培養器搬送システム。
  2. 前記搬送室内に滅菌物質を供給する滅菌装置を備える、
    請求項1に記載の培養器搬送システム。
  3. 前記搬送室内の気体を前記搬送室外に排気する空調装置と、
    前記搬送室外に排気された気体が通過する排気通路に設けられ、前記滅菌物質を分解する触媒と、を備える、
    請求項2に記載の培養器搬送システム。
  4. それぞれの収容室内に滅菌物質を供給する滅菌装置を備える、
    請求項1に記載の培養器搬送システム。
  5. それぞれの収容室内の気体を収容室外に排気する空調装置と、
    収容室外に排気された気体が通過する排気通路に設けられ、前記滅菌物質を分解する触媒と、を備える、
    請求項4に記載の培養器搬送システム。
  6. それぞれの培養器内に滅菌物質を供給する滅菌装置を備える、
    請求項1に記載の培養器搬送システム。
  7. それぞれの培養器内の気体を培養器外に排気する空調装置と、
    培養器外に排気された気体が通過する排気通路に設けられ、前記滅菌物質を分解する触媒と、を備える、
    請求項6に記載の培養器搬送システム。
  8. 前記複数の培養器を保管する複数の保管室を区画する保管庫本体を備える、
    請求項1に記載の培養器搬送システム。
  9. 前記複数の培養器は、外部から着脱可能であり、前記複数の培養器が外部から着脱される方向は、前記複数の培養器が前記搬送装置により着脱される方向と同じ方向である、
    請求項1に記載の培養器搬送システム。
  10. 前記複数の培養器が外部から装着される向きは、前記複数の培養器が前記搬送装置により装着される向きと反対向きであり、
    前記複数の培養器が外部から取り外される向きは、前記複数の培養器が前記搬送装置により取り外される向きと反対向きである、
    請求項9に記載の培養器搬送システム。
  11. それぞれの収容室は、前記培養器に対して給気及び排気を行うための第1ポートを有し、
    それぞれの培養器は、前記第1ポートに接続される第2ポートを有し、
    前記複数の培養器の一つが前記複数の収容室の一つに装着されると、前記第1ポートと前記第2ポートとが接続する、
    請求項9に記載の培養器搬送システム。
  12. それぞれの収容室は、外部から前記培養器を着脱するために前記収容室を開閉する第1扉を有し、
    前記第1ポートは、前記第1扉の内側に設けられ、
    前記第2ポートは、前記培養器において前記第1扉側に設けられ、
    前記第1扉を閉じることで、前記第1ポートと前記第2ポートとが接続される、
    請求項11に記載の培養器搬送システム。
  13. それぞれの収容室は、外部から前記培養器を着脱するために前記収容室を開閉する第1扉を有し、
    それぞれの培養器は、外部機器から培養物の搬入及び搬出のために前記培養器を開閉する第2扉を有し、
    前記第1扉を開く向きと前記第2扉を開く向きとは、反対向きである、
    請求項10に記載の培養器搬送システム。
  14. 前記複数の培養器を保管する複数の保管室を区画する保管庫本体を備える、
    請求項9に記載の培養器搬送システム。
  15. それぞれの培養器は、前記外部機器から培養物を搬入及び搬出のための第2開口を有し、
    前記第1開口は、前記培養器の外周より小さく、かつ、前記第2開口より大きく形成され、
    前記培養器は、前記搬送装置によって前記第1開口の周囲に押し付けられるように固定され、かつ、前記外部機器側から見て前記第2開口が前記第1開口の内側に位置するように配置され、
    さらに、前記培養器と前記第1開口の周囲との間にシール部材が設けられることによって、前記培養器と前記外部機器とが気密性を有して接続される、
    請求項1に記載の培養器搬送システム。
  16. それぞれの培養器は、個体識別情報を有し、
    それぞれの収容室は、前記個体識別情報を読み取る読取部を有する、
    請求項1に記載の培養器搬送システム。
  17. 複数の保管室を区画する保管庫本体と、
    前記複数の保管室に着脱可能に収容される複数の培養器と、
    それぞれの培養器に対して給気及び排気をして前記複数の培養器の内部環境を個々に制御する環境制御装置と、を備え、
    それぞれの保管室は、外部から前記培養器を着脱するために前記保管室を開閉する第1扉と、前記培養器に対して給気及び排気を行うために前記第1扉の内側に設けられた第1ポートと、を有し、
    それぞれの培養器は、前記培養器における前記第1扉側に設けられた第2ポートを有し、
    前記第1ポートと前記第2ポートとは、前記第1扉が開状態では接続されておらず、前記第1扉が閉状態で接続される、
    培養器保管庫。
  18. 外部から隔離され、グローブを介して内部で作業が行われるアイソレータと、
    複数の収容室と、前記アイソレータに接続される接続開口と、前記複数の収容室と前記接続開口とを繋ぐ搬送室と、を区画する搬送器本体と、
    前記複数の収容室に着脱可能に収容される複数の培養器と、
    前記複数の培養器の一つを前記収容室から前記接続開口へ搬送する搬送装置と、
    それぞれの培養器に対して給気及び排気をして前記複数の培養器の内部環境を個々に制御する環境制御装置と、を備える、
    アイソレータシステム。
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