JP5923150B2 - ロックボルト - Google Patents

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Description

本発明は、締結具に関し、特に、ロックボルトに関するものである。
ボルトは、ナットと螺合して、締結ユニットを形成する。これにより、被固定物を固定することが可能である。締結ユニットを利用することが可能な場合は極めて多い。締結ユニットを利用する場所では、動的負荷を受け、又は振動があると、ボルトとナットが不意に緩んで事故が発生することはよくある。特に、安全性が厳しく要請される設備(例えば車両、橋、又は発電所など)は、締結ユニットの緩みが許されない。
ボルトとナットの緩みを防止するために、本願の出願人は台湾発明102121375号を提案した。これは、図1に示すように、ボルト12とナット14の間に一つ以上の弾性体10を設けることにより、ボルト12とナット14の間には、弾性的な接触力を有する。このように、ボルトとナットの緩みを防止することが可能である。しかし、弾性体10の弾力が一定であるため、ボルト12が弾性体10の一定な弾力に押付けられて、ボルトとナットの緩みを防止する。換言すると、ボルト12が弾性体10の一定な弾力の押付だけにより、ボルトとナットの緩みを防止するが、このような方式によれば、緩み止め効果は不十分である。
また、異なる設備に要求されるボルトの緩み止め程度は異なる。上記の従来のものは、異なる場合に対応する場合に、ボルトの緩み止め程度を調整することができない問題がある。
本発明の主な目的は、アクティブ式の緩み止め手段を利用してボルトの緩みを防止することが可能なロックボルトを提供することにある。
本発明の次の目的は、ボルトの緩み止め効果を調整することが可能であり、各種類の被固定物と締結条件に対応することが可能なロックボルトを提供することにある。
本発明のロックボルトによると、ヘッド部と、ねじ軸と、を有し、ねじ軸は、その上端がヘッド部に連接されており、その周面にスレッドが設けられているボルトと、
ボルトに設けられており、少なくとも一つの開口端を有し、ボルトの一端に位置する通路と、
ボルトのねじ軸の周面に設けられており、通路と連通する少なくとも一つの収容空間と、
収容空間に配されており、ねじ軸の径方向に沿って変位することが可能な少なくとも一つの係止具と、
通路に配されており、通路内で変位することが可能な押付具と、
を含み、
押付具が変位すると、係止具を直接、又は間接に押さえることが可能であり、これにより、係止具がねじ軸の周面に移動することを特徴とする。
本発明のロックボルトによると、係止具は当接部を有し、当接部が通路に挿入されており、押付具は係止具の当接部を押さえることが可能であることを特徴とする。
本発明のロックボルトによると、各収容空間は連通穴を有し、連通穴は収容空間と通路を連通し、係止具の当接部は、連通穴を挿通して通路に挿入し、各押付具は、少なくとも一つのタッチ部を有し、タッチ部によって係止具の当接部を押さえ、タッチ部と当接部の間は、円錐面、円弧面、又は斜面の形態で接触することを特徴とする。
本発明のロックボルトによると、係止具は、更に、胴部を有し、当接部は胴部に連接されており、胴部は収容空間内に位置することを特徴とする。
本発明のロックボルトによると、係止具の胴部は、長い構成を有し、その長手方向がボルトの縦方向に平行することを特徴とする。
本発明のロックボルトによると、各収容空間は、貫通孔であり、一端が通路と連通し、他端がねじ軸の周面と連通し、係止具は、ピン状を呈し、その裏端が当接部であり、各押付具は、少なくとも一つのタッチ部を有し、タッチ部によって係止具の当接部を押さえ、タッチ部と当接部の間は、円錐面、斜面、球面、又は円弧面の形態で接触することを特徴とする。
本発明のロックボルトによると、ねじ軸は、二つ又は二つ以上の収容空間を有し、二つ又は二つ以上の係止具は、それぞれこれらの収容空間に配されていることを特徴とする。
本発明のロックボルトによると、これらの収容空間は、ボルトの縦方向の異なる高さに位置し、押付具は、二つ又は二つ以上のタッチ部を有し、これらのタッチ部は、これらの係止具の当接部にそれぞれ対応することを特徴とする。
本発明のロックボルトによると、これらの収容空間は、ボルトの縦方向の同じ高さに位置し、ねじ軸において同じ円周に配列されており、これらの係止具の当接部は、押付具の同一のタッチ部に対応することを特徴とする。
本発明のロックボルトによると、少なくとも一つの連通穴は、ねじ軸に設けられており、収容空間と通路を連通し、
更に、連動具を含み、連動具は、連通穴に摺動可能に配されており、一端が通路に挿入されており、押付具が通路を変位するときには、連動具が駆動されて係止具をねじ軸の周面へ変位することを特徴とする。
本発明のロックボルトによると、係止具は、ねじ軸の径方向に弾性を有することを特徴とする。
本発明のロックボルトによると、押付具と連動具の間は、円錐面、斜面、円弧面、又は球面の形態で接触することを特徴とする。
本発明のロックボルトによると、通路は、スレッドが設けられている穴であり、押付具は、その周面にスレッドが設けられている螺着子であることを特徴とする。
本発明のロックボルトによると、更に、ナットを含み、ナットは、盲穴状を呈するねじ穴を有し、ねじ軸の自由端に螺着されており、押付具の外端と接触し、ナットをボルトにねじ込むと、押付具が押付けられて変位することを特徴とする。
本発明のロックボルトによれば、次のような効果がある。
(1)アクティブ式の緩み止め手段を利用して、ボルトとそれに対応する螺着具の間に緊迫力を発生して、ボルトの緩みを防止することが可能である。
(2)ボルトとそれに対応する螺着具の間に発生する緊迫力の大きさを調整することが可能であるため、ボルトの緩み止め効果を調整することが可能であり、各種類の被固定物と締結条件に対応することが可能である。
従来のボルトとナットの螺合を示す断面図である。 本発明の実施例1のボルトを示す一部切断斜視図であって、本実施例のボルトにナットが螺合されている。 本発明の実施例1のボルトを示す断面図である。 本発明の実施例1のボルトにナットが螺合されている状態を示す断面図である。 本発明の実施例1のボルトにナットが螺合されて係止されている状態を示す断面図である。 本発明の実施例2のボルトを示す断面図である。 本発明の実施例2のボルトにナットが螺合されている状態を示す断面図である。 本発明の実施例2のボルトにナットが螺合されて係止されている状態を示す断面図である。 本発明の実施例3のボルトを示す断面図である。 本発明の実施例4のボルトを示す断面図である。 本発明の実施例5のボルトを示す断面図である。 本発明の実施例5のボルトの使用状態を示す図である。 本発明の実施例6のボルトを示す断面図である。 本発明の実施例7のボルトを示す断面図である。 図14における15−15線の断面図である。 本発明の係止具の別の実施例を示す模式図である。 本発明の実施例8のボルトを示す断面図である。 本発明の実施例9のボルトを示す断面図であって、本実施例のボルトにナットが螺合されている。 本発明の実施例10のボルトを示す断面図であって、本実施例のボルトにナットが螺合されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施例1)
図2及び図3を参照する。図2は、本発明の実施例1のボルトを示す一部切断斜視図であって、本実施例のボルトにナットが螺合されており、図3は本発明の実施例1のボルトを示す断面図である。本実施例のロックボルトは、ボルト20と、通路24と、少なくとも一つの収容空間26と、少なくとも一つの係止具30と、押付具40と、を含む。
ボルト20は、ヘッド部21と、ねじ軸22と、を有する。ねじ軸22は、その上端がヘッド部21の底面に連接されており、その周面にスレッドが設けられている。
通路24は、直線状を呈し、ボルト20の内部に設けられており、ボルト22両端の間に位置し、少なくとも一つの開口端25を有する。通路24は、図17に示すように、ねじ軸22の底面、又はヘッド部21の上面に位置する。本実施例では、通路24は、ねじ軸22の軸方向に沿うようにねじ軸22に設けられている。開口端25は、ねじ軸22の底面に位置する。実施例に係る通路24は、穴であり、その周面にスレッド241が設けられている。
少なくとも一つの収容空間26は、ボルト20のねじ軸22の周面に設けられている。本実施例では、ねじ軸22に収容空間26が一つ設けられている。収容空間26は、溝状を呈し、ある長さを有し、その長さはねじ軸22の長さの半分よりも長いことが好ましいが、本発明はこれらに限定されない。少なくとも一つの連通穴28は、収容空間26の裏壁面に設けられており、収容空間26と通路24を連通する。
本実施例では、係止具30が一つある。係止具30は、金属ワイヤ、又は金属ストリップを採用し、胴部32と、当接部34と、を有する。胴部32は、屈折されてU字形を呈し、弾性を有し、ある長さを有する。当接部34は、胴部32の一端に設けられている。係止具30はボルト20に組み付けられている。胴部32は収容空間26に収容される。当接部34は、連通穴28を挿通して通路24に挿入されている。係止具30は、収容空間26内にボルト20の径方向に沿って摺動することが可能である。本発明の径方向とは、ボルトの内部からねじ軸の周面へ、又はねじ軸の周面からボルトの内部への方向を指し、ボルトの軸方向に垂直する方向に限定されない。胴部32は、その長手方向がボルト20の縦方向に平行し、ねじ軸22の径方向へ圧縮されることが可能である。
押付具40は、円錐状を呈するタッチ部42を有し、ボルト20の通路24に配されており、通路24内に変位することが可能である。本実施例に係る押付具40は、締結子(螺子)であり、周面にスレッドが設けられている。タッチ部42は、円錐状を呈し、押付具40の一端(裏端)に位置する。押付具40はボルト20の通路24に螺着されている。押付具40が回転されると、押付具40は通路24を変位することが可能である。タッチ部42は、係止具30の当接部34に対応する。タッチ部42と当接部34の間は、円錐面の形態で接触する他、円弧面、球面、又は斜面の形態で接触してもよい。
次に、本実施例の使用状態を説明する。ボルト20は、図2及び図4に示すように、被螺着する位置(図示せず)に設けられているねじ穴、又はナット50に螺着されており、これにより、品物55を固定することが可能である。ボルト20が利用される前には、押付具40が係止具30を押付けないため、係止具30の胴部32は収容空間26内に位置し、ボルトとナットの締結は係止具30に妨害されない。要求される緊迫度にボルト20をナットにねじ込むと、ボルトとナットの締結作業が完成した。次に、押付具40が通路24内に押付方向へ移動するように、押付具40を回転し、すなわち、押付具をボルトの奥へ移動すると、タッチ部42は、係止具30の当接部34へ移動して、当接部34にタッチする。タッチ部42は、円錐状を呈し、斜面を有するため、係止具30と共に押付方向へ移動する。タッチ部42は、当接部34が通路24から離れるように当接部34を押さえて、係止具30がねじ軸22の径方向に沿って外側へ移動する。胴部32は、収容空間26の内部でねじ軸22の周面へ移動して、ナット50のねじ穴52の壁面に緊迫する。係止具30の弾性的な緊迫力がボルトとナットの間に存在するため、ボルトとナットは容易に緩むことはできない。換言すると、胴部32の弾力により、ボルトとナットは容易に緩むことはできない。本実施例の押付具は、係止具を直接に押さえて移動させる。
係止具30のナット50に対する緊迫力(前記緊迫力もボルトに加える)は、押付具40によって調整することが可能である。押付具40が係止具30の当接部34を緊迫するほど、胴部32が外側へもっと移動して、ナット50に対する緊迫力が増加する。逆に、押付具40の当接部34に対する緊迫力を減少すると、係止具30のナットに対する緊迫力が減少する。このように、各種類の被固定物に対応して、係止具30の緊迫力を調整することが可能であり、ボルト20の実用性を増加することが可能である。
ボルト20とナット50を緩めたいときには、押付具40を上記の逆方向に回転すると、押付具40が通路24の内部で緩め方向へ移動する。すなわち、押付具40が開口端25へ移動して、タッチ部42の当接部34に対する押さえ力が無くなる。このとき、押付具40の胴部32がナット50を緊迫せず、ボルト20とナット50を緩めることが可能となる。
本実施例では、押付具40が係止具30を圧迫するというアクティブ式の構成を採用するため、ボルトとナットは、互いに緊迫して、緩むことを無くすことが可能である。押付具40の係止具30に対する緊迫力を調整可能にすることにより、ボルトとナットの間の緊迫程度を変化することが可能であり、異なる被固定物(例えば精密工具、機械設備、橋、又は車両などの安全係数がより高くて振動周波数がより高いもの)に対応することが可能である。このように、押付具40が係止具30を確実に押さえて、係止具30の胴部32のナットに加える緊迫力を増加することが可能であり、これにより、ボルトとナットが緩むことはできない。逆に、安全係数がより低くて振動周波数がより低い構造の場合には、押付具40の係止具30に対する緊迫力がより小さくても、ボルトとナットが緩むことはできない。下記の実施例もこれと同じ効果を達成することができる。
(実施例2)
図6から図8を参照する。図6は本発明の実施例2のボルトを示す断面図であり、図7は本発明の実施例2のボルトにナットが螺合されている状態を示す断面図であり、図8は本発明の実施例2のボルトにナットが螺合されて係止されている状態を示す断面図である。本実施例に係るボルト20は、実施例1と同じ部品に同じ符号を付ける。本実施例の構成は、大分が実施例1と同じであり、実施例1と同じ部分の説明を省略する。
係止具30の胴部32は、条状を呈し、金属を採用する。当接部34は胴部32の一端に設けられている。当接部34が押付具40のタッチ部42を押さえると、係止具30がボルト20の径方向に沿って収容空間26の外側へ変位する。胴部32は、当接部34に対して撓むことが可能であるため、ねじ軸22の径方向に弾性を有する。ボルト20が螺着部位のねじ穴、又はナット50にねじ込まれた後、押付方向へ押付具40を移動することにより、タッチ部42が係止具30の当接部34を押さえて、係止具30の胴部32は、外側へ摺動して、ナット50のねじ穴52の壁面を弾性的に緊迫する。係止具により、ボルトとナットの間に弾性的な緊迫力が存在するため、ボルトとナットが緩むことはできない。前記押付方向の逆方向である解放方向へ押付具40を移動することにより、押付具40の係止具30に対する緊迫力を無くすことが可能である。
(実施例3)
図9を参照する。図9は本発明の実施例3のボルト20を示す断面図である。本実施例の構成は、大分が上記の実施例と同じであり、上記の実施例と同じ部分の説明を省略する。
少なくとも一つの収容空間26はねじ軸22に設けられている。二つの連通穴28は、予定の距離で離れ、収容空間26と通路24を連通する。
少なくとも一つの係止具30は、収容空間26に収容され、その胴部32が直線的な条状を呈する。二つの当接部34は、胴部32に設けられており、胴部32の両端に設けられていることが好ましい。二つの当接部34の間にある胴部32は柔軟性/弾性を有する。
押付具40は二つのタッチ部42を有する。二つのタッチ部42は、押付具40の軸方向に沿って設けられているが、本発明はこれらに限定されない。例えば、一つのタッチ部42が押付具の裏端に設けられており、もう一つのタッチ部42が押付具の胴部に設けられていてもよい。これらのタッチ部42は、それぞれ係止具30の二つの当接部34に対応する。
押付具40をボルト20の奥へ移動すると、二つのタッチ部42がそれぞれ二つの当接部34を押さえて、係止具30がねじ軸22の周面へ変位する。このように、胴部32が螺着具(被螺着部位にあるねじ穴、又はボルトと螺合するナット)を弾性的に緊迫することにより、ボルトと螺着具の間に弾性的な緊迫力が存在するため、ボルトと螺着具が緩むことはできない。押付具40をボルト20の外側へ移動すると、係止具30の螺着具に加える緊迫力を無くすことが可能である。
(実施例4)
図10を参照する。図10は本発明の実施例4のボルトを示す断面図である。本実施例の構成は、大分が実施例3と同じであり、実施例3と同じ部分の説明を省略する。
係止具30の胴部32は、円弧状を呈し、若干の突出部位321を有する。これらの突出部位321は、螺着具(ナット、又は螺着部位にあるねじ穴)に接触して、係止具の螺着具に対する緊迫力を増加することが可能である。本実施例の利用する方式及びその効果は、上記の実施例と同じである。
(実施例5)
図11を参照する。図11は本発明の実施例5のボルト20′を示す断面図である。ボルト20′は、ヘッド部21と、ねじ軸22と、ねじ軸22に設けられている通路24と、少なくとも一つの収容空間26と、収容空間26に組み付けられている係止具30と、通路24に組み付けられている押付具40と、を有する。通路24は、その周面にスレッド241が設けられており、開口端25を有する。
収容空間26は、貫通孔であり、一端が通路24と連通し、他端がねじ軸22の周面と連通する。係止具30は、ピン状を呈し、金属を採用し、その裏端が当接部34であり、その外端が係止部36である。係止具30は、収容空間26に組み付けられており、スライドすることが可能である。当接部34は、通路24に挿入することが可能である。
次に、本実施例の使用状態を説明する。図12を参照する。図12は本発明の実施例5のボルトの使用状態を示す図である。図12に示すように、通路24の押付方向へ(すなわち、ボルトの奥へ)押付具40を移動すると、タッチ部42が係止具30の当接部34を押さえて、係止具30が収容空間26に沿って外側へ変位する。このように、係止部36がナット50のねじ穴52の壁面を緊迫して、ボルトとナットが緩むことはできない。ボルトとナットを緩めたいときには、押付具40の係止具30に対する押さえ力を無くすと、ボルトを緩めることが可能である。
(実施例6)
図13を参照する。図13は本発明の実施例6のボルト20を示す断面図である。本実施例の実施例5と相違する点は下記にある。
本実施例に係る収容空間26は、三つあり、ねじ軸22の一端から他端へ距離を置いて配列されている。そして三つの収容空間26は、前記ねじ軸の軸方向で異なる高さに位置している。該三つの収容空間26は、同一平面に位置し、即ち、該三つの収容空間26はねじ軸の円周上では同一の角度箇所に位置する。
本実施例に係る係止具30は、三つあり、それぞれこれらの収容空間26に収容される。
押付具40は長棒状を呈する。三つのタッチ部42は、距離を置くように押付具40に設けられており、係止具30の当接部34にそれぞれ対応する。一つのタッチ部42は押付具40の裏端に設けられており、残りのタッチ部は押付具の胴部に設けられていることが好ましい。
押付方向へ押付具40を移動すると、三つのタッチ部42がそれぞれ係止具30の当接部34を押さえて、係止具30が外側へスライドして螺着具を緊迫する。このように、ボルトと螺着具が緩むことはできない。
(実施例7)
図14及び図15を参照する。図14は本発明の実施例7のボルト20′を示す断面図であり、図15は図14における15−15線の断面図である。本実施例は、実施例6と同じように、複数の収容空間26と、複数の係止具30と、を有する。
これらの収容空間26は、ねじ軸22の一端から他端へ距離を置いて配列され、かつ同一平面に位置しないため、前記ねじ軸の軸方向で異なる角度箇所に位置する。そしてこれらの収容空間26は、ねじ軸22の一端から他端へ同じ距離を置いて配列されていることが好ましい。
もちろん、これらの収容空間26は、ボルトの縦方向の同じ高さに位置し、ねじ軸において同じ円周に配列されていてもよい。この場合には、三つの係止具30は、ボルトの縦方向の同じ高さに位置し、タッチ部42が一つだけを有してもよい。すなわち、一つのタッチ部42により、三つの係止具30の当接部34を同時に押さえることが可能である。
図11から図15に示す実施例は、図16に示す係止具30′を使用してもよい。係止具30′は、係止部36がほぼ円錐状を呈する。このように、係止具の螺着具に対する緊迫力は更に集中し、ボルトと螺着具の間の摩擦力が増加し、ボルトと螺着具の緩み止め効果を増加することが可能である。
図1から図10及び図17に示す実施例は、図11から図15に示す実施例のように、複数の係止具を設けてもよい。
(実施例8)
図17を参照する。図17は本発明の実施例8のボルト20″を示す断面図である。少なくとも一つの収容空間26はねじ軸22に設けられている。連通穴28は、通路24と収容空間26を連通する。係止具30は収容空間26に組み付けられている。押付具40は通路24に組み付けられている。
ボルト20″は、更に、連動具60を含む。連動具60は、例えば玉であり、連通穴28に摺動可能に配されている。連動具60の裏端は通路24に伸び込む。押付具40のタッチ部42は、連動具60の裏端に対応する。係止具30の胴部32の裏端322は、連動具60の外端に接触する。胴部32は弾性を有することが好ましい。
押付方向へ押付具40を移動すると、タッチ部42が連動具60を外側へ押さえて、連動具60が係止具30をねじ軸の周面へ押さえる。これにより、係止具の胴部32は螺着具を緊迫して、ボルトと螺着具が緩むことはできない。押付方向の逆方向である解放方向へ押付具40を移動すると、係止具の螺着具に対する緊迫力を無くすことが可能である。本実施例に係る押付具は、連動具を介して係止具を間接に押さえる。
(実施例9)
図18を参照する。図18は本発明の実施例9のボルト20′″を示す断面図である。ボルト20′″は、ヘッド部21と、ねじ軸22と、を有する。ねじ軸22には、通路24と、少なくとも一つの収容空間26とが設けられている。二つの係止具30は収容空間26に組み付けられている。押付具40は、通路24に組み付けられており、通路24に沿って変位することが可能である。通路24の壁面と押付具40の周面にスレッドが設けられていない。ナット55は、ねじ軸22の自由端に螺着されており、盲穴状を呈するねじ穴56を有する。押付ロッド58は、ねじ穴56の閉鎖端に設けられており、押付具40の外端に押付ける。
ボルト20′″とナット55は、特殊な場合又は設備(例えば車両)に利用される。ボルト20′″にナット55をねじ込むと、ナット55の変位により、押付ロッド58が押付具40を通路24の奥へ押さえて、押付具40が押付方向へ移動して、二つの係止具30が収容空間26の外側へ移動して、係止具30の胴部32が螺着部位のねじ穴の壁面を緊迫する。このように、ボルト20′″は緩まない。
(実施例10)
図19を参照する。図19は本発明の実施例10のボルト20′″を示す断面図である。本実施例は、実施例9の部位の符号を流用する。本実施例の実施例9と相違する点は、押付具40の外端が、通路24の外部に位置し、ナット55のねじ穴56の閉鎖端の壁面に接触することにある。このように、ボルト20′″にナット55をねじ込むと、押付具40が通路24の奥へ押さえられて、二つの係止具30が収容空間26の外側へ移動する。
図18及び図19に示す実施例の構成は、上記の実施例の何れかの一つに適用することが可能である。
本発明は、ロックボルトに適用することができる。アクティブ式の緩み止め手段を利用して、ボルトとそれに対応する螺着具の間に緊迫力を発生して、ボルトの緩みを防止することが可能である。そしてボルトとそれに対応する螺着具の間に発生する緊迫力の大きさを調整することが可能であるため、ボルトの緩み止め効果を調整することが可能であり、各種類の被固定物と締結条件に対応することが可能である。
20、20′、20″、20′″ ボルト
21 ヘッド部
22 ねじ軸
24 通路
241 スレッド
25 開口端
26 収容空間
28 連通穴
30 係止具
32 胴部
321 突出部位
34 当接部
36 係止部
40 押付具
42 タッチ部
50、55 ナット
52、56 ねじ穴
58 押付ロッド
60 連動具

Claims (8)

  1. ヘッド部と、ねじ軸と、を有し、前記ねじ軸は、その上端が前記ヘッド部に連接されており、その周面にスレッドが設けられているボルトと、
    前記ボルトに設けられており、少なくとも一つの開口端を有し、前記ボルトの一端に位置する通路と、
    前記ボルトの前記ねじ軸の周面に設けられており、前記通路と連通する少なくとも一つの収容空間と、
    前記収容空間に配されており、前記ねじ軸の径方向に沿って変位することが可能な少なくとも一つの係止具と、
    前記係止具は当接部を有し、更に、胴部を有し、前記当接部は前記胴部に連接されており、前記胴部は前記収容空間内に位置し、
    前記係止具の前記胴部は、長い構成を有し、その長手方向が前記ボルトの縦方向に平行し、前記胴部はねじ軸の径方向に弾性を有し、
    前記通路に配されており、前記通路内で変位することが可能な押付具と、
    を含み、
    前記係止具の前記当接部は前記通路に挿入されており、前記押付具は前記係止具の前記当接部を押さえることが可能であり、
    前記各収容空間は連通穴を有し、前記連通穴は前記収容空間と前記通路を連通し、前記係止具の前記当接部は、前記連通穴を挿通して前記通路に挿入し、前記各押付具は、少なくとも一つのタッチ部を有し、前記タッチ部によって前記係止具の前記当接部を押さえ、前記タッチ部と前記当接部の間は、円錐面、円弧面、又は斜面の形態で接触し、
    前記押付具が変位すると、前記係止具を直接、又は間接に押さえることが可能であり、これにより、前記係止具が前記ねじ軸の周面に移動することを特徴とするロックボルト。
  2. 前記ねじ軸は、二つ又は二つ以上の収容空間を有し、二つ又は二つ以上の係止具は、それぞれこれらの前記収容空間に配されていることを特徴とする、請求項1に記載のロックボルト。
  3. これらの前記収容空間は、前記ボルトの縦方向の異なる高さに位置し、前記押付具は、二つ又は二つ以上のタッチ部を有し、これらの前記タッチ部は、これらの前記係止具の前記当接部にそれぞれ対応することを特徴とする、請求項2に記載のロックボルト。
  4. これらの前記収容空間は、前記ボルトの縦方向の同じ高さに位置し、前記ねじ軸において同じ円周に配列されており、これらの前記係止具の前記当接部は、前記押付具の同一の前記タッチ部に対応することを特徴とする、請求項2に記載のロックボルト。
  5. 連動具を有し、前記連動具は、前記連通穴に摺動可能に配されており、一端が前記通路に挿入されており、前記押付具が前記通路を変位するときには、前記連動具が駆動されて前記係止具を前記ねじ軸の周面へ変位することを特徴とする、請求項1に記載のロックボルト。
  6. 前記押付具と前記連動具の間は、円錐面、斜面、円弧面、又は球面の形態で接触することを特徴とする、請求項5に記載のロックボルト。
  7. 前記通路は、スレッドが設けられている穴であり、前記押付具は、その周面にスレッドが設けられている螺着子であることを特徴とする、請求項1又は5に記載のロックボルト。
  8. 更に、ナットを含み、前記ナットは、盲穴状を呈するねじ穴を有し、前記ねじ軸の自由端に螺着されており、前記押付具の外端と接触し、前記ナットを前記ボルトにねじ込むと、前記押付具が押付けられて変位することを特徴とする、請求項1又は5に記載のロックボルト。
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