JP5922726B2 - 電子機器の屈曲構造および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、剛性のある2つの部品を屈曲させるための屈曲構造に関し、さらには電子機器のヒンジ機構に代わり得る新しいデザイン・コンセプトに基づく屈曲構造に関する。
ノートブック型パーソナル・コンピュータ(ノートPC)、スマートフォン、タブレット端末および携帯電話などの携帯式電子機器には、使用状態において筐体が複数の姿勢をとることができるようにしたり、あるいは使用状態でディスプレイやキーボードを搭載する筐体を開き、保管状態で筐体を閉じたりするためのヒンジ構造を設ける場合がある。
特許文献1は、携帯型の情報処理装置に採用するヒンジ装置を開示する。ヒンジ装置は、3つ以上の菱形柱状の中間部材を相互に回動可能なように結合した複数の回動軸を含む。特許文献2は、タブレット型携帯端末に採用する曲げ規制面状材を開示する。面状材は、可撓性および復元性を備える連続シートに形状または配置間隔により相互に隙間を空けて配置した樹脂製棒状部材で構成されている。
特開2000−186710号公報 特開2012−190321号公報
図12は、ノートPC10が採用している一般的なヒンジ機構の一例を説明するための図である。ノートPC10はディスプレイやアンテナなどを収納するディスプレイ筐体11とシステム・デバイスを実装したマザーボードや記憶装置などを収納するシステム筐体13がヒンジ機構15a、15bで開閉可能に結合されている。ヒンジ機構15a、15bは、ディスプレイ筐体11を任意の位置で停止させるための適度なトルクを発生させるトルク機構を含んでいる。
図12(A)は斜視図で、図12(B)はディスプレイ筐体11を閉じた状態の背面図で、図12(C)はディスプレイ筐体11を開いた状態の部分的な側面図で、図12(D)はディスプレイ筐体11を180度まで開いたときの部分的な側面図である。ヒンジ機構15a、15bの取り付け部分には、回動に必要な自由空間を確保するために、システム筐体13との間に隙間17a、17bが形成される。
隙間17a、17bは、システム筐体13の内部に水やホコリが進入する場所にもなる。また、ディスプレイ筐体11とシステム筐体13の端部にも回動のための必要空間が隙間19として形成される。隙間17a、17b、19の大きさは、ディスプレイ筐体11を開いた状態と閉じた状態で変化するため、特に指の小さい子供の場合は、誤ってディスプレイ筐体11を開閉したときに指を挟む可能性がないとはいえない。
図13は、タブレット端末30が採用している一般的なヒンジ機構の一例を説明するための図である。タブレット端末30はそれぞれタッチスクリーンを収納する独立した筐体31a、31bがヒンジ機構33a、33bで結合されている。このようなタブレット端末30にもノートPC10と同じような問題が潜在する。
そこで本発明の目的は、電子機器に採用が可能な安全性を高めた屈曲機構を提供することにある。さらに本発明の目的は、美観に優れた屈曲機構を提供することにある。さらに本発明の目的は、筐体の内部に異物が侵入しにくい屈曲機構を提供することにある。さらに本発明の目的は、そのような屈曲機構を採用した携帯式電子機器および屈曲方法を提供することにある。
本発明にかかる屈曲機構は、複数の回動軸を備え第1の本体および第2の本体に結合したヒンジ機構と、ヒンジ機構の表面を覆う弾性カバーとを含む。ヒンジ機構は複数の回動軸を備えているため、屈曲時に弾性カバーに対して包絡線が円滑に湾曲する屈曲部を構成する。弾性カバーはヒンジ機構の表面を覆うことで、本体への異物の侵入、および指はさみの防止を図ることができる。弾性カバーよりも剛性の大きい材料で形成した複数の制御ピースを弾性カバーに埋め込むように配置することで、屈曲部において弾性カバーの表面をヒンジ機構の包絡線に沿って滑らかに湾曲させることができる。
制御ピースを隣接する回動軸の間に配置することで、屈曲機構の薄型化を図ることができる。各制御ピースの端部側の断面積を、中央部の断面積より大きくすることで、端部側で回動軸の方向に弾性カバーが湾曲することを防ぐことができる。屈曲機構は、屈曲していない回動基準状態から2方向に屈曲することができる。このとき複数の制御ピースを、回動基準面の両側に配置することができる。
弾性カバーと制御ピースは、液状の弾性材料を使ったインサート射出成形で形成することができる。このとき弾性カバーが第1の本体と第2の本体とヒンジ機構を覆うようにすれば、弾性カバーの屈曲部に対応する領域と本体に対応する領域の境界をなくしたシームレス化を実現することができる。ヒンジ機構に対応する弾性カバーの側壁に外側への膨らみを抑制する複数の制御孔を形成することで側壁の膨らみを抑制することができる。
本発明により、電子機器に採用が可能な安全性を高めた屈曲機構を提供することができた。さらに本発明により、美観に優れた屈曲機構を提供することができた。さらに本発明により、筐体の内部に異物が侵入しにくい屈曲機構を提供することができた。さらに本発明により、そのような屈曲機構を採用した携帯式電子機器および屈曲方法を提供することができた。
屈曲機構90の基本的な構成の一例を説明するための分解斜視図である。 組み立てた状態の屈曲機構90を説明するための図である。 制御ピース群200の構成を説明するための図である。 制御ピース群200、500を設けない屈曲機構の挙動を説明するための断面図である。 制御ピース群200、500を設けない屈曲機構11の挙動を説明するための断面図である。 制御ピース群200、500を設けた屈曲機構90の挙動を説明するための断面図である。 制御ピース群200、500を設けた屈曲機構90の挙動を説明するための断面図である。 制御孔105の機能を説明するための平面図である。 屈曲機構90を適用したノートPC600を説明するための図である。 屈曲機構90を適用したタブレット端末700を説明するための図である。 屈曲機構90を適用した分離型の携帯式コンピュータ800を説明するための図である。 一般的なヒンジ機構を説明するための図である。 一般的なヒンジ機構を説明するための図である。
図1は、本実施の形態にかかる屈曲機構90の基本的な構成の一例を説明するための分解斜視図である。図2は、組み立てた状態の屈曲機構90を説明するための図である。図3は、制御ピース群500の構成を説明するための図である。屈曲機構90は、さまざまな電子機器に適用できるため特に用途を限定する必要はないが、ここでは美観上の要求、操作時の安全性向上、および異物侵入抑制などの観点から携帯式電子機器に適用する場合を例示して説明する。
図1で屈曲機構90は、上から弾性カバー100a、本体401a、401b、制御ピース群200、ヒンジ機構300、制御ピース群500、本体403a、403b、および弾性カバー100bを積層した構造になっている。弾性カバー100a、100bはシリコンゴムのような弾性材料で形成している。弾性カバー100a、100bの材質は、屈曲機構90に適した弾力性、復元性、強度および用途に応じたその他の環境特性を備えているものであればシリコンゴムに限定する必要はない。
弾性カバー100a、100bは組み立てた状態で、本体401a、401b、制御ピース群200、ヒンジ機構300、制御ピース群500および本体403a、403bの全体を覆う。あるいは弾性カバー100a、100bは、屈曲部91(図2)だけを覆うようにしてもよい。この場合は、屈曲部91と非屈曲部93、95(図2)の間に境界ができる。
本体401a、403aの組、本体401b、403bの組およびそれらに対応する弾性カバー100a、100bの領域は、屈曲部91が屈曲させる対象である非屈曲部93、95を構成する。本体401a、401b、403a、403bは、マグネシウム合金やアルミニウム合金などの金属材料、プラスチック、炭素繊維やガラス繊維で強化した繊維強化プラスチックおよびそれらを組み合わせた複合材料などで形成することができる。
屈曲機構90をノートPC10(図12)に適用する場合は、本体401a、403aの組をディスプレイ筐体11に対応させ、本体401b、403bの組をシステム筐体13に対応させることができる。屈曲機構90をスマートフォン30(図13)に適用する場合は、本体401a、403aの組を一方の筐体31aに対応させ、本体401b、403bの組を他方の筐体31bに対応させることができる。
ヒンジ機構300およびそれに対応する弾性カバー100a、100bの領域は屈曲部91を構成する。ヒンジ機構300は一例として、本体403a、403bに固定するための固定部305a、305b、固定部305a、305bの間に配置したヒンジピース群301、および複数の連結部303a、303bで構成している。ヒンジピース群301を構成する複数の円柱状のヒンジピース301a〜301h(図3)はそれぞれ回動軸を備えており、隣接するヒンジピースが各回動軸を中心に回動することができる。したがって、ヒンジピース群301は屈曲部91が屈曲したときに断面において屈曲時の外側および内側の包絡線が滑らかな曲線を描く。
ヒンジ機構300が屈曲していないときに各回動軸は同一平面上に存在する。この平面上で回動軸に垂直な方向にX軸を定義し、回動軸に平行な方向にY軸を定義し、X−Y平面に垂直な方向にZ軸を定義する。すべての回動軸がX−Y平面に存在するときの屈曲機構90の状態を回動基準状態といい、このときのX−Y平面を回動基準面97(図2)ということにする。また、屈曲部91が屈曲したときの回動軸を結ぶ曲面を回動面98(図7)ということにする。
制御ピース群200、500はそれぞれ、複数の制御ピースで構成している。制御ピース群200、500は屈曲部91が屈曲したときに弾性カバー100a、100bの変形量を制御するために、ポリカーボネート(PC)、PC/ABS樹脂といったプラスチック材料や、アルミニウム合金やマグネシウム合金といった金属材料のような弾性カバー100a、100bよりも剛性の高い材料で形成する。弾性カバー100a、100bの内側に形成したY軸方向に延びる複数の細長いリセス部101にはそれぞれ制御ピース500a〜500g(図3)が嵌め込まれ、リセス部103a、103bには本体403a、403bが嵌め込まれる構造になっている。
ここでいう嵌め込まれる構造は、屈曲機構90が屈曲する間に本体403a、403b、制御ピース群500がX−Y平面上でスライドして自由に移動しない構造を意味している。本実施の形態では、あらかじめ金型のキャビティ内部の所定の位置に、本体403a、403bおよび制御ピース群500を挿入しておき、液状シリコンゴムをインサート射出成形することで、本体403a、403b、制御ピース群500および弾性カバー100bを一体成形することではめ込み構造を実現している。同様にして、本体401a、401b、制御ピース群200および弾性カバー100aを一体成形することができる。
図3(A)は、インサート射出成形で一体成形された本体403a、403b、制御ピース群500および弾性カバー100bの平面図で、図3(B)は、図3(A)のA−A矢視の拡大した部分断面図で、図3(C)は、図3(A)のB−B矢視の拡大した部分断面図である。図3(B)には、点線でヒンジピース群301を構成するヒンジピース301a〜301h、および連結部材303a、303bを示している。ヒンジピース301a〜301hは端部で適度な回動トルクを生成できる円柱状の部材である。
X軸方向において固定部305bに結合されるヒンジピース301aから始まって隣接するヒンジピース301aと301bの組、301cと301dの組、301eと301fの組、301gと301hの組がそれぞれ連結部材303bで両端が回動可能に結合される。また、ヒンジピース301bから始まって隣接するヒンジピース301bと301cの組、301dと301eの組、301fと301gの組がそれぞれ連結部材303bで両端が回動可能に結合される。
このような構成の結果、各ヒンジピース301a〜301hが隣接するヒンジピースの回動軸を中心に独立して回動して、図2(B)に示すように屈曲部91は回動基準面97から2方向に回動することができる。制御ピース群500を構成する独立した制御ピース500a〜500gは、ヒンジピース群301に平行(Y軸に平行)でかつX軸方向に等間隔に配置している。
弾性カバー100bの表面の凹凸を避けるため、制御ピース群500は回動基準状態のときに弾性カバー100bの内面がヒンジピース群301に接触しないようにする。各制御ピース500a〜500gのX軸方向の位置は、必ずしも隣接するヒンジピースの回動軸の間の中央にする必要はないが、中央に配置すると回動基準状態で制御ピース群500をヒンジピース群301に接触しないようにしながら回動基準面97に接近させることができるため、屈曲機構の薄型化を図る上で効果的である。弾性カバー100aと制御ピース群200の構造も同じである。
各制御ピース500a〜500gは断面が一例として矩形の棒状の部材で、両端側にはリブ501a〜501gが形成されている。リブ501a〜501gは、屈曲部91がY軸方向に折れ曲がるのを防止する。したがって、リブ501a〜501gに代えて、制御ピース500a〜500gの断面積を大きくするような他の構造を採用してもよい。制御ピース500a〜500gの弾性カバー100bの表面に近い面の形状は、屈曲部91の湾曲の程度が大きいときの弾性カバーの表面が、ヒンジピース群301の包絡線に沿った理想的な曲面形状に近づくように曲面にしてもよい。弾性カバー100aと制御ピース群200の構造も同じである。
図4、図5は、制御ピース群200、500を設けない屈曲機構11(図5)の挙動を説明するための断面図である。図4はシリコンゴムで製作した長さL1の板状の部材50に対して、長さ方向に圧縮応力および引っ張り応力を加えたときの様子を示している。シリコンゴムは、外部から加えられた応力により弾性変形するときに体積がほとんど変化しないため、圧縮応力に対しては図4(B)のように変形し、引っ張り応力に対しては図4(C)のように引っ張り方向に長くなって厚さが減少する。
図5(A)は、図1の屈曲機構90に制御ピース群200、500を設けないで構成した屈曲機構11の回動基準状態を示す断面図で、図5(B)は屈曲した状態を示す断面図である。図5(B)のように屈曲機構11を屈曲させると、弾性カバー100aには引っ張り応力が発生し弾性カバー100bには圧縮応力が発生する。弾性カバー100aは、図4(C)に示したように引っ張り方向に延びて厚さが減少し、弾性カバー100aの表面がヒンジピース群301に接近する。
その結果、弾性カバー100aの屈曲部91に対応する領域が、ヒンジピース群301の輪郭が見えたり指で触ったときに違和感を受けたりするような状態になるため、弾性カバー100aの非屈曲部93、95に対応する領域と屈曲部91に対応する領域の表面の一体感がなくなって美観上好ましくない。弾性カバー100bは、図4(B)に示したように圧縮されて、内側に膨れたり皺になるように変形したりするため美観上好ましくない。
図6、図7は、制御ピース群200、500を設けた屈曲機構90の挙動を説明するための断面図である。図6はシリコンゴムの層63と、制御ピース群200、500に相当する剛性の高い材料の層61を交互に配置して製作した板状の部材60に対して、長さ方向において圧縮応力および引っ張り応力を加えたときの様子を示している。板状の部材60に圧縮応力を加えると、図6(B)に示すように剛性の高い材料の層61はほとんど変形しないでシリコンゴムの層63だけが変形する。しかし、シリコンゴムの層63は圧縮方向の長さLが板状の部材50の長さL1より短いため図4(B)のように一方に大きく膨らまないで両側に膨れる。
このとき剛性の高い材料の層61は、シリコンゴムの層63の圧縮方向の長さLをL1より短くすることでシリコンゴムの層63が変形する量および方向を制御していることになる。引っ張り応力に対しては図6(C)に示すように剛性の高い材料の層61はほとんど変形しないが、シリコンゴムの層63は厚さが減少する。図4(C)に示す均一な板状の部材50は全体の厚さが薄くなっているが、図6(C)に示す板状の部材60は剛性の高い材料の層61が形成する元の厚さの層と、シリコンゴムの層63が形成する薄い層が交互に発生する。屈曲機構90はこの原理を利用して屈曲時に屈曲部91の表面が滑らかな曲面になるように制御する。
図7(A)に示す回動基準状態の屈曲構造90を図7(B)の方向に屈曲させると、図5(B)の場合と同様に、外側の弾性カバー100aには引っ張り応力が発生し、内側の弾性カバー100bには圧縮応力が発生する。弾性カバー100aは、図6(C)に示したように引っ張り方向に延びて、制御ピース群200がヒンジピース群301に接触する。
拡大して図7(C)に示すように、特定の制御ピースに対応する弾性カバー100aの領域の表面111aは、制御ピース群200によって回動面98の方向への移動が抑制される。また、制御ピースの間に対応する弾性カバー100aの領域の表面113aは、両側の2つの制御ピースで回動面98の方向への移動が抑制される。したがって、図5(B)のようにヒンジピース群301の輪郭が現れる程度まで弾性カバー100aの表面がヒンジピース群301に接近しない。
拡大して図7(D)に示すように、圧縮応力を受ける弾性カバー100bは、制御ピース群500に対応する領域の表面111bは形状が維持され、制御ピースの間に対応する領域の表面113bは、図6(B)に示したようにわずかに膨れる。このとき、表面113bは、X軸方向の長さが短いため隣接する制御ピースの間だけで変形し、図5(B)のように大きく膨らんだり皺が寄ったりすることがない。ヒンジピース群301と制御ピース群200、500の関係は、回動基準面97に対して対称構造になっているため、反対方向に屈曲させたときは、弾性カバー100aには圧縮応力が発生し、弾性カバー100bには引っ張り応力が発生して同様の挙動を示す。
図8は図3に示した、弾性カバー100bの屈曲部91に対応する領域の側壁107に設けた複数の制御孔105の機能を説明するための平面図である。図8(A)、(B)は、制御孔のない側壁107aを示し、図8(C)、(D)はX軸方向に複数の制御孔105を設けた図2の側壁107を示している。図8(A)の回動基準状態から点線の位置を中心にして側壁107aの両端が手前方向に移動するように屈曲すると側壁107aの内側には圧縮応力が発生する。
側壁107aの一方の側面はリブ501a〜501g(図2)に接触するため、圧縮応力を受けた側壁107aは図8(B)に示すように外側に膨らむ。これに対して制御孔105を設けた側壁107が、図8(C)の回動基準状態から点線の位置を中心にして屈曲したときは、複数の制御孔105が側壁107の圧縮応力を吸収するように変形するため図8(D)に示すように外側へのふくらみ量を軽減することができる。
図9は、屈曲機構90を適用したノートPC600を説明するための図である。ノートPC600は、キーボード601を搭載するシステム筐体603とタッチスクリーン605を搭載するディスプレイ筐体607が屈曲部91で結合されている。図9(A)は、ディスプレイ筐体607を適度な角度まで傾斜させて、ノートPCとして使用する状態を示し、図9(B)はディスプレイ筐体607を閉じた状態を示し、図9(C)はシステム筐体603とディスプレイ筐体607が背中合わせになるように屈曲部91を屈曲させてタブレット端末として使用する状態を示している。
図10は、屈曲機構90を適用したタブレット端末700を説明するための図である。タッチスクリーン701を搭載するタブレット端末700は、屈曲部91で筐体の一部を屈曲させて支持台として利用しさまざまな姿勢で使用することができる。図11は、屈曲機構90を適用した分離型の携帯式コンピュータ800を説明するための図である。携帯式コンピュータ800は、キーボード803を搭載するキーボード筐体801とタッチスクリーン807を搭載するタブレット端末805で構成されている。
キーボード筐体801は端部の断面形状がU字型になるように加工された装着部804を備えている。タブレット端末805は、タブレット端末700(図10)と同じように屈曲部91で端部が屈曲できるようになっている。タブレット端末805は端部に端子を備えており装着部804に挿入したときに、キーボード筐体801のシステム・デバイスと電気的に接続される。タブレット端末805とキーボード筐体801は、無線で接続するようにしてもよい。コンピュータ800は、タブレット端末805を分離して使用することができるとともに、装着部804に装着してノートPCの構成要素として使用することができる。また、結合時には屈曲部91を屈曲させてタブレット端末805をさまざまな位置で使用することができる。
屈曲機構90は、屈曲状態でも回動基準状態でも屈曲部91と非屈曲部93、95の外観上の同一性が保たれており、ユーザに屈曲部91の存在を認識させない新しいでデザイン・コンセプトの電子機器を提供する。また、従来のヒンジ機構および筐体に存在していた隙間を弾性カバーで隠すことができるため、安全性を一層向上させることができる。また、ヒンジ機構の隙間が弾性カバーで覆われているため筐体の内部への異物の侵入を防止することもできる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
90 屈曲機構
91 屈曲部
93、95 非屈曲部
97 回動基準面
98 回動面
100a、100b 弾性カバー
105 制御孔
107 側壁
200、500 制御ピース群
500a〜500g 制御ピース
300 ヒンジ機構
301 ヒンジピース群
301a〜301h ヒンジピース
303a、303b 連結部
305a、305b 結合部
401a、401b、403a、403b 本体

Claims (19)

  1. 第1の本体と第2の本体を含む電子機器の屈曲機構であって、
    複数の回動軸を含み前記第1の本体および前記第2の本体に結合したヒンジ機構と、
    前記ヒンジ機構の表面を覆う弾性カバーと、
    前記ヒンジ機構が屈曲したときの前記弾性カバーの変形量を制御するために前記弾性カバーに埋め込むように配置した複数の制御ピースと
    を有する屈曲機構。
  2. 前記制御ピースを、前記弾性カバーよりも剛性の大きい材料で形成した請求項1に記載の屈曲機構。
  3. 前記制御ピースを、隣接する前記回動軸の間に配置した請求項1に記載の屈曲機構。
  4. 各制御ピースの端部側の断面積が、中央部の断面積より大きい請求項1に記載の屈曲機構。
  5. 前記屈曲機構が、回動基準状態から2方向に湾曲する請求項1に記載の屈曲機構。
  6. 前記複数の制御ピースを、前記回動基準状態で形成された回動基準面の両側に配置した請求項5に記載の屈曲機構。
  7. 前記弾性カバーと前記制御ピースを、液状の弾性材料を使ったインサート射出成形で形成した請求項1に記載の屈曲機構。
  8. 前記弾性カバーが前記第1の本体と前記第2の本体と前記ヒンジ機構を覆う請求項7に記載の屈曲機構。
  9. 前記ヒンジ機構に対応する領域の前記弾性カバーの側壁に前記回動軸の方向への膨らみを抑制する複数の制御孔を形成した請求項1に記載の屈曲機構。
  10. 第1の本体、
    第2の本体と、
    それぞれ回動軸を備える複数のヒンジピースを含み、前記第1の本体および前記第2の本体に結合したヒンジ機構と、
    前記第1の本体と前記第2の本体と前記ヒンジ機構の表面を覆う弾性カバーと、
    前記ヒンジ機構が屈曲したときの前記弾性カバーの変形量を制御するために前記弾性カバーに埋め込むように配置した複数の制御ピースと
    を有する携帯式電子機器。
  11. 前記携帯式電子機器が、前記第1の本体に対応するシステム筐体と前記第2の本体に対応するディスプレイ筐体を含むノートブック型携帯式コンピュータである請求項10に記載の携帯式電子機器。
  12. 前記携帯式電子機器が、前記第1の本体に対応する筐体と前記第2の本体に対応する支持台を含むタブレット端末である請求項10に記載の携帯式電子機器。
  13. タッチスクリーンを備える第1の本体と、第2の本体と、複数の回動軸を備え前記第1の本体および前記第2の本体に結合したヒンジ機構と、前記第1の本体と前記第2の本体と前記ヒンジ機構の表面を覆う弾性カバーと、前記ヒンジ機構が屈曲したときの前記弾性カバーの変形量を制御するために前記弾性カバーに埋め込むように配置した複数の制御ピースとを有するタブレット端末と、
    キーボードと前記第2の本体の装着が可能な装着部を有するキーボード筐体と
    を有する携帯式電子機器。
  14. 前記第2の本体および前記装着部がそれぞれ装着時に電気的な接続が可能な端子を備える請求項13に記載の携帯式電子機器。
  15. 第1のブロックと第2のブロックを屈曲させる方法であって、
    複数の回動軸を備えるヒンジ機構で前記第1のブロックおよび前記第2のブロックを結合するステップと、
    前記第1のブロックと前記第2のブロックと前記ヒンジ機構の表面を弾性カバーで覆うステップと、
    前記ヒンジ機構が回動したときの屈曲部における前記弾性カバーの内側と外側の変形を制御するステップと
    を有する方法。
  16. 前記変形を制御するステップが、前記弾性カバーの屈曲部に埋め込んだ前記弾性カバーより剛性の高い材料で前記弾性カバーの前記回動軸に垂直な方向の長さを短くすることで前記弾性カバーの内側の変形量を低減するステップを有する請求項15に記載の方法。
  17. 前記剛性の高い材料を前記第1のブロックから前記第2のブロックに向かって所定の間隔で配置するステップを有する請求項16に記載の方法。
  18. 前記変形を制御するステップが、前記弾性カバーの屈曲部に埋め込んだ前記弾性カバーより剛性の高い材料が前記弾性カバーの表面の前記回動軸の方向への接近を抑制する請求項15に記載の方法。
  19. 前記剛性の高い材料が前記ヒンジ機構に接触して接近を抑制する請求項18に記載の方法。
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