JP5922244B2 - ビデオコーディングにおいて適応ループフィルタとマージされたサンプル適応オフセット - Google Patents

ビデオコーディングにおいて適応ループフィルタとマージされたサンプル適応オフセット Download PDF

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Description

関連出願
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2011年10月13日に出願された米国仮出願第61/546,925号の利益を主張する。
本開示は、ビデオコーディングに関し、より詳細には、ビデオコーディングプロセスにおいてサンプル適応オフセットプロセスと適応ループフィルタプロセスとを実行するための技法に関する。
デジタルビデオ機能は、デジタルテレビジョン、デジタルダイレクトブロードキャストシステム、ワイヤレスブロードキャストシステム、携帯情報端末(PDA)、ラップトップまたはデスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、デジタルカメラ、デジタル記録デバイス、デジタルメディアプレーヤ、ビデオゲームデバイス、ビデオゲームコンソール、セルラーまたは衛星無線電話、いわゆる「スマートフォン」、ビデオ遠隔会議デバイスなどを含む、広範囲にわたるデバイスに組み込まれ得る。デジタルビデオデバイスは、デジタルビデオ情報をより効率的に送信、受信および記憶するための、MPEG−2、MPEG−4、ITU−T H.263、ITU−T H.264/MPEG−4,Part10,アドバンストビデオコーディング(AVC:Advanced Video Coding)によって定義された規格、現在開発中の高効率ビデオコーディング(HEVC:High Efficiency Video Coding)規格、およびそのような規格の拡張に記載されているビデオ圧縮技法など、ビデオ圧縮技法を実装する。
ビデオ圧縮技法は、ビデオシーケンスに固有の冗長性を低減または除去するために空間的予測および/または時間的予測を含む。ブロックベースのビデオコーディングの場合、ビデオフレームまたはスライスはブロックに区分され得る。各ブロックはさらに区分され得る。イントラコード化(I)フレームまたはスライス中のブロックは、同じフレームまたはスライス中の隣接ブロック中の参照サンプルに対する空間的予測を使用して符号化される。インターコード化(PまたはB)フレームまたはスライス中のブロックは、同じフレームまたはスライス中の隣接ブロック中の参照サンプルに対する空間的予測、あるいは他の参照フレーム中の参照サンプルに対する時間的予測を使用し得る。空間的予測または時間的予測は、コーディングされるべきブロックの予測ブロックを生じる。残差データは、コーディングされるべき元のブロックと予測ブロックとの間のピクセル差分を表す。
インターコード化ブロックは、予測ブロックを形成する参照サンプルのブロックを指す動きベクトル、およびコード化ブロックと予測ブロックとの間の差分を示す残差データに従って符号化される。イントラコード化ブロックは、イントラコーディングモードと残差データとに従って符号化される。さらなる圧縮のために、残差データは、ピクセル領域から変換領域に変換されて、残差変換係数が得られ得、その残差変換係数は、次いで量子化され得る。最初は2次元アレイに構成される、量子化された変換係数は、特定の順序でスキャンされて、エントロピーコーディングのための変換係数の1次元ベクトルが生成され得る。
概して、本開示では、ビデオデータをコーディングするための技法について説明する。特に、本開示では、ビデオコーディングプロセスにおいてサンプル適応オフセット(SAO:sample adaptive offset)プロセスと適応ループフィルタ(ALF:adaptive loop filter)プロセスとを実行するための技法について説明する。適応ループフィルタは、SAOオフセット値が、適応ループフィルタのAC係数に関連する値に少なくとも部分的に基づくように、オフセット値のSAO判断とマージされ得る。
本開示の一例によれば、ビデオデータをフィルタ処理する方法は、ビデオデータのブロックを受信することであって、ビデオデータのブロックが複数のサンプル値を含む、受信することと、ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することと、1つまたは複数のフィルタ係数に関連する値に少なくとも部分的に基づいて、複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することと、判断された1つまたは複数のフィルタ係数と判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいてビデオデータのブロックをフィルタ処理することとを備える。
本開示の別の例によれば、ビデオデータをフィルタ処理するように構成される装置は、ビデオデータのブロックを受信するための手段であって、ビデオデータのブロックが複数のサンプル値を含む、受信するための手段と、ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断するための手段と、1つまたは複数のフィルタ係数に関連する値に少なくとも部分的に基づいて、複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断するための手段と、判断された1つまたは複数のフィルタ係数と判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいてビデオデータのブロックをフィルタ処理するための手段とを備える。
本開示の別の例によれば、デバイスは、ビデオデータのブロックを受信することであって、ビデオデータのブロックが複数のサンプル値を含む、受信することと、ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することと、1つまたは複数のフィルタ係数に関連する値に少なくとも部分的に基づいて、複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することと、判断された1つまたは複数のフィルタ係数と判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいてビデオデータのブロックをフィルタ処理することとを行うように構成されるビデオコーダを備える。
本開示の別の例によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、実行されると、ビデオデータのブロックを受信することであって、ビデオデータのブロックが複数のサンプル値を含む、受信することと、ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することと、1つまたは複数のフィルタ係数に関連する値に少なくとも部分的に基づいて、複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することと、判断された1つまたは複数のフィルタ係数と判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいてビデオデータのブロックをフィルタ処理することとをビデオコーディングデバイスの1つまたは複数のプロセッサに行わせる命令を記憶している。
1つまたは複数の例の詳細を添付の図面および以下の説明に記載する。他の特徴、目的、および利点は、説明および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになろう。
SAOフィルタ処理のための4つの可能なエッジオフセット分類を示す概念図。 SAOフィルタ処理のための2つの可能なエッジオフセット分類を示す概念図。 SAOフィルタ処理のための例示的な帯域オフセットタイプを示す概念図。 適応ループフィルタのための領域ベースの分類を示す概念図。 適応ループフィルタのためのブロックベースの分類を示す概念図。 例示的なビデオ符号化および復号システムを示すブロック図。 例示的なビデオエンコーダを示すブロック図。 区分されたピクチャまたはビデオフレームの例を示す概念図。 区分されたピクチャまたはビデオフレームの例を示す概念図。 ビデオエンコーダ中に含まれる例示的なSAO/ALFモジュールを示すブロック図。 本開示の技法に従ってビデオデータをフィルタ処理する一例を示すフローチャート。 例示的なビデオデコーダを示すブロック図。 ビデオデコーダ中に含まれる例示的なSAO/ALFモジュールを示すブロック図。 本開示の技法に従ってビデオデータをフィルタ処理する一例を示すフローチャート。
概して、本開示では、ビデオデータをコーディングするための技法について説明する。本開示では、ビデオコーディングプロセスにおいてサンプル適応オフセットプロセスと適応ループフィルタプロセスとを実行するための技法について説明する。ある場合には、SAOがDCオフセットをすでに使用しているので、ALFにおけるDC係数オフセットは冗長であり得る。さらに、SAOは、一般にALFを適用する前に実行されるので、追加のエンコーダフレーム遅延が生じ得る。この点から見て、本開示は、SAOフィルタ処理技法をALFフィルタ処理技法と組み合わせるためのいくつかの技法を提案する。
デジタルビデオデバイスは、デジタルビデオ情報をより効率的に符号化および復号するためのビデオ圧縮技法を実装する。ビデオ圧縮技法はビデオコーディング規格に従って定義され得る。ビデオコーディング規格の例としては、ITU−T H.261、ISO/IEC MPEG−1 Visual、ITU−T H.262またはISO/IEC MPEG−2 Visual、ITU−T H.263、ISO/IEC MPEG−4 Visual、およびスケーラブルビデオコーディング(SVC)拡張とマルチビュービデオコーディング(MVC)拡張とを含む、(ISO/IEC MPEG−4 AVCとしても知られる)ITU−T H.264がある。さらに、ITU−Tビデオコーディングエキスパーツグループ(VCEG:Video Coding Experts Group)とISO/IECモーションピクチャエキスパーツグループ(MPEG:Motion Picture Experts Group)とのビデオコーディング共同研究部会(JCT−VC:Joint Collaboration Team on Video Coding)によって開発されている新しいビデオコーディング規格、すなわち、高効率ビデオコーディング(HEVC)がある。
HEVCの規格化の取り組みは、HEVCテストモデル(HM:HEVC Test Model)と呼ばれるビデオコーディングデバイスのモデルに基づく。HMは、他の前のビデオコーディング規格、たとえば、ITU−T H.264/AVCの開発中に利用可能なビデオコーディングデバイスに対する現在のビデオコーディングデバイスの能力の改善が開発されたと仮定する。たとえば、H.264は9つのイントラ予測符号化モードを提供するが、HEVCは35個ものイントラ予測符号化モードを提供する。「HEVCワーキングドラフト4」または「WD4」と呼ばれるHEVCの最近のワーキングドラフト(WD)が、文書JCTVC−F803_d2、Brossら、「WD4: Working Draft 4 of High-Efficiency Video Coding (HEVC)」、ITU−T SG16 WP3とISO/IEC JTC1/SC29/WG11とのビデオコーディング共同研究部会(JCT−VC)、第6回会合:トリノ、イタリア、2011年7月に記載されている。さらに、HEVCの別の最近のワーキングドラフト、ワーキングドラフト8が、文書HCTVC−J1003_d7、Brossら、「High Efficiency Video Coding (HEVC) Text Specification Draft 8」、ITU−T SG16 WP3とISO/IEC JTC1/SC29/WG11とのビデオコーディング共同研究部会(JCT−VC)、第10回会合:ストックホルム、スウェーデン、2012年7月11〜20日に記載されている。HEVC規格は、HEVCの配信されたバージョンの標準番号であることが意図された、ISO/IEC 23008−HEVCと呼ばれることもある。
HEVC WD4などのビデオコーディング規格に従って動作する典型的なビデオエンコーダは、元のビデオシーケンスの各フレームを、「ブロック」または「コーディングユニット」と呼ばれる連続矩形領域に区分する。これらのブロックは、ビデオシーケンスに固有の冗長性を低減または除去するために、空間的(フレーム内)予測および/または時間的(フレーム間)予測技法を適用することによって符号化され得る。空間的予測は「イントラモード」(Iモード)と呼ばれることがあり、時間的予測は「インターモード」(PモードまたはBモード)と呼ばれることがある。
インターモードでは、エンコーダは、最初に、コーディングされるべきブロックと同様であるブロックの(Frefによって示される)「参照フレーム」を探索する。フレーム内でコーディングされるべきブロックのロケーションは(x,y)によって示され得る。探索は、概して、符号化されるべきブロックからある空間変位以下になるように制限される。最良の一致、すなわち、予測ブロックまたは「予測」が識別されたとき、それは2次元(2D)動きベクトル(Δx,Δy)の形式で表現され得、ただし、Δxは、コーディングされるべきブロックの位置に対する参照フレーム中の予測ブロックの位置の水平変位であり、Δyはその垂直変位である。動きベクトルは、参照フレームとともに、以下のように予測ブロックFpredを構成するために使用される。
Figure 0005922244
イントラモードで符号化されたブロックの場合、予測ブロックは、コーディングされるべきブロックと同じフレーム内の前に符号化された隣接ブロックからの空間的予測を使用して形成される。
IモードとPまたはBモードの両方の場合、予測誤差、すなわち、符号化されているブロック中のピクセル値と予測ブロックとの間の差分は、離散コサイン変換(DCT)など、何らかの離散変換の重み付けされた基底関数のセットとして表され得る。変換は、4×4、8×8または16×16およびそれ以上など、ブロックの様々なサイズに基づいて実行され得る。また、たとえば、16×4、32×8などの変換ブロックサイズをもつ、矩形形状変換ブロックが使用され得る。その後、重み(すなわち、変換係数)は量子化され得る。量子化係数は元の変換係数よりも低い精度を有し得る。したがって、量子化は情報の損失をもたらし得る。量子化パラメータ(QP:quantization parameter)が量子化係数の精度のレベルを決定し得る。
これらの量子化係数、および動きベクトルなどのシンタックス要素、さらに何らかの制御情報は、ビデオシーケンスのコード化表現を形成し得る。さらに、量子化係数、シンタックス要素および制御情報はまた、エントロピーコーディングされ、それによって、それらの表現のために必要とされるビット数がさらに低減され得る。エントロピーコーディングは、確率分布に基づいて送信または記憶されるシンボルを表すために必要とされるビット数を最小限に抑えること(すなわち、それらが生じる頻度に基づいてシンボルをコーディングすること)を目的としたロスレス演算である。圧縮比、すなわち、コーディングされたビデオシーケンスを表すために使用されるビット数に対する、元のシーケンスを表すために使用されるビット数の比は、変換係数を量子化するときに使用されるQPの値を調整することによって制御され得る。ただし、値QPを調整すると、コーディングされたビデオシーケンスの視覚的品質が影響を受け得る。圧縮比はまた、採用されたエントロピーコーディングの方法に依存し得る。デコーダにおいて、復号されるべき現在フレーム中のブロックは、識別された予測ブロックに予測誤差を加算することによって再構成され得る。コーディングプロセスにおける情報損失により、場合によっては、再構成されたフレームは元のフレームと異なり得る。再構成されたフレームと元のフレームとの間の差分は再構成誤差と呼ばれる。
一例として、HEVCに従うビデオコーディングでは、ビデオフレームはコーディングユニットに区分され得る。コーディングユニット(CU:coding unit)は、概して、ビデオ圧縮のために様々なコーディングツールが適用される基本ユニットとして働く画像領域を指す。CUは、通常、Yとして示されるルミナンス成分と、UおよびVとして示される2つのクロマ成分とを有する。2つのクロマ成分はCbおよびCrで示されることもある。ビデオサンプリングフォーマットが、ルーマサンプルの数に対するクロマサンプルの数を定義し得る。いくつかのビデオサンプリングフォーマットでは、クロマサンプルの数は、ルーマサンプルの数と同じであるか、またはそれとは異なり得る。CUは、一般に方形であり、たとえば、たとえば、ITU−T H.264などの他のビデオコーディング規格に記載されているいわゆる「マクロブロック」と同様であると見なされ得る。本出願では、例示のために、開発中のHEVC規格の現在提案されている態様のいくつかに従うコーディングについて説明する。ただし、本開示で説明する技法はまた、ITU−T H.264または他の規格に従って定義されるビデオコーディングプロセスあるいはプロプライエタリビデオコーディングプロセスなど、他のビデオコーディングプロセスのために有用であり、それらのプロセスに適用され得る。
HEVCによれば、CUは、1つまたは複数の予測ユニット(PU:prediction unit)および/または1つまたは複数の変換ユニット(TU:transform unit)を含み得る。ビットストリーム内のシンタックスデータは、ピクセルの数に関して最大CUである最大コーディングユニット(LCU:largest coding unit)を定義し得る。概して、CUは、CUがサイズの差異を有しないことを除いて、H.264のマクロブロックと同様の目的を有する。したがって、LCUはサブCUに分割され得、各サブCUはさらにサブCUに分割され得る。さらに、CUは、予測のために予測PUに区分され得る。PUは、対応するCUの全部または一部分を表し得、そのPUの参照サンプルを取り出すためのデータを含み得る。PUは方形または矩形の形状を有し得る。TUは、変換係数を生成するように変換され得る、ピクセル差分値またはピクセル残差のセットを表す。ビットストリームのシンタックスデータは、CU深度と呼ばれる、LCUが分割され得る最大回数を定義し得る。それに応じて、ビットストリームは最小コーディングユニット(SCU:smallest coding unit)をも定義し得る。本開示ではまた、CU、PU、またはTUのいずれかを指すために「ブロック」、「パーティション」、または「部分」という用語を使用する。概して、「部分」は、ビデオフレームの任意のサブセットを指し得る。
さらに、HEVC WD4は、サンプル適応オフセット(SAO)コーディング技法を記載している。追加のSAOコーディング技法が、HEVC規格への可能性がある包含のために提案されている。1つの例示的なSAOコーディング技法が、C.−M. Fu、C.−Y. Chen、C.−Y. Tsai、Y.−W. Huang、S. Lei、「CE13: Sample Adaptive Offset with LCU-Independent Decoding」、JCT−VC Contribution、E049、ジュネーブ、2011年3月(以下、「JCT−VC E049」)に記載されている。概して、SAOコーディング技法は、ビデオフレーム中のピクセルにオフセット値を加算するフィルタ処理技法である。場合によっては、オフセット値は、再構成されたビデオフレーム中のピクセルに加算され得る。オフセット値をもつ再構成されたフレームはさらに、参照ビデオフレームとして使用されおよび/またはディスプレイに出力され得る。SAO技法は、他のフィルタ処理技法と併せてビデオエンコーダまたはデコーダの「ループ内」フィルタブロック中で実行され得る。
上記で説明したように、予測コーディングは再構成誤差を生じ得る。概して、再構成されたビデオフレーム中のピクセルへのオフセット値の加算は、ビデオシーケンスのフレーム間の照明変化中の(たとえば、フレーム間の閃光、暗くなる空、または他のタイプの照明変化などの間の)コーディングを改善し得る。そのような照明変化は、フレーム中のピクセルの領域にわたって比較的均一な強度変化を加え得る。SAO技法は、SAO技法の使用によって改善される照明変化または他のビデオコーディング状態を補償するように予測ビデオブロックの値をバイアスするために、予測ビデオブロックのピクセルにオフセット値を適用し得る。SAO技法は、分類メトリックに従ってピクセルを分類することによってピクセルへのオフセット値を判断し、適用し得る。分類メトリックは、ピクセル分類またはオフセットタイプと呼ばれることもある。さらに、分類メトリックに従ってピクセルを分類した結果は、オフセットタイプ、ピクセルオフセットタイプ、カテゴリーまたはピクセルカテゴリーと呼ばれることもある。可能な分類メトリックは、エッジメトリックおよび帯域メトリックなど、アクティビティメトリックを含む。
いくつかのSAO技法は複数のピクセル分類技法を含む。いくつかのビデオコーディング規格は、フレームごとに適用され得る異なるピクセル分類の数を制限し得る(たとえば、フレームごとに1つの技法)が、他のビデオコーディング規格は、異なるピクセル分類がブロックごとにまたはピクセルごとに適用されることを可能にすることによってさらなるフレキシビリティを可能にし得る。適用されることを可能にされたピクセル分類タイプの数と、異なるピクセル分類がビデオフレーム中に適用されることを可能にされた頻度とは、コーディング効率に影響を及ぼし得ることに留意されたい。
HEVC WD4は、(LCUのセットからなる)各パーティションが、オフセットなし、エッジ分類ベースタイプ、および帯域分類ベースオフセットタイプという3つのピクセル分類のうちの1つを有することができる、HEVCのための可能なSAO実装形態を記載している。さらに、エッジ分類ベースタイプは、(分類0のSAOエッジオフセットまたはSAO_EO_0とも呼ばれる)1D0度エッジ、(分類1のSAOエッジオフセットまたはSAO_EO_1とも呼ばれる)1D90度エッジ、(分類2のSAOエッジオフセットまたはSAO_EO_2とも呼ばれる)1D135度エッジ、および(分類3のSAOエッジオフセットまたはSAO_EO_3とも呼ばれる)1D45度エッジという4つのエッジオフセット分類を含む。帯域分類ベースオフセットタイプは、中心帯および側波帯という2つの帯域オフセットタイプ分類を含む。
エッジ分類ベースタイプSAO技法は、エッジ情報に基づいてパーティション内の各ピクセルを分類する。図1は、4つの可能なエッジオフセット分類を示す概念図である。JCT−VC E049が、上述の4つのエッジオフセットタイプ分類を含むエッジ分類技法の一例を記載している。図1に示す所与のエッジ分類について、現在ピクセルのエッジタイプは、現在ピクセル(C)の値を隣接ピクセル(1および2)の値と比較することによって計算される。いくつかの例では、ピクセル値は、256個の可能な値を含む8ビットストリング、または1024個の可能な値を含む10ビットストリングであり得る。SAO_EO_0では、現在ピクセルは左および右のネイバーピクセルと比較される。SAO_EO_1では、現在ピクセルは上および下のネイバーピクセルと比較される。SAO_EO_2では、現在ピクセルは左上および右下のネイバーピクセルと比較される。SAO_EO_3では、現在ピクセルは左下および右上のネイバーピクセルと比較される。
最初に、現在ピクセルのエッジタイプは0であると仮定される。現在ピクセルCの値が左と右のネイバーピクセル(1と2)の両方の値に等しい場合、エッジタイプは0にあるままである。現在ピクセルCの値がネイバーピクセル1の値よりも大きい場合、エッジタイプは1だけ増加される。現在ピクセルCの値がネイバーピクセル1の値よりも小さい場合、エッジタイプは1だけ減少される。同様に、現在ピクセルCの値がネイバーピクセル2の値よりも大きい場合、エッジタイプは1だけ増加され、現在ピクセルCの値がネイバーピクセル2の値よりも小さい場合、エッジタイプは1だけ減少される。
したがって、現在ピクセルCは、−2、−1、0、1、または2のいずれかのエッジタイプを有し得、(1)現在ピクセルCの値がネイバーピクセル1とネイバーピクセル2の両方の値よりも小さい場合、エッジタイプは−2であり、(2)現在ピクセルCの値が1つのネイバーピクセルよりも小さいが他のネイバーピクセルに等しい場合、エッジタイプは−1であり、(3)現在ピクセルCの値が両方のネイバーピクセルと同じ場合、または現在ピクセルCの値が1つのネイバーピクセルよりも大きいが他のネイバーピクセルよりも小さい場合、エッジタイプは0であり、(4)現在ピクセルCの値が1つのネイバーピクセルよりも大きいが他のネイバーピクセルに等しい場合、エッジタイプは1であり、(5)現在ピクセルCの値がネイバーピクセル1とネイバーピクセル2の両方の値よりも大きい場合、エッジタイプは2である。隣接するピクセル1およびピクセル2のうちの一方が利用可能でない(すなわち、現在ピクセルCがフレームまたはパーティションのエッジに位置する)とき、デフォルトエッジタイプが定義され得ることに留意されたい。
上記の説明に鑑みて、各エッジオフセット分類について、エッジタイプ値が以下の式を用いて計算され得る。
Figure 0005922244
現在ピクセルのエッジタイプが判断されると、現在ピクセルのオフセット値が判断され得る。オフセット値は、元のビデオフレームと再構成されたビデオフレームとの間の差分に基づく。一例では、各非0エッジタイプ値(すなわち、−2、−1、1、および2)は、元のピクセルの値と、パーティション中の各カテゴリーに属する再構成されたピクセルの値との間の差分の平均を取ることによって計算される1つのオフセット値を有する。4つのオフセット値は、eoffset-2、eoffset-1、eoffset1、およびeoffset2として示され得る。eoffset-2、eoffset-1、eoffset1、およびeoffset2の各々は、ビデオデコーダにおいて入手可能でない元のビデオフレームに基づくので、ビデオデコーダは、元のビデオフレームの依拠することなしにこれらの4つのオフセット値を導出するための機構を含む。
図1に示す4つのオフセット分類に加えて、追加のエッジオフセット分類が、図1に示すエッジオフセット分類と併せてまたはそれの代替として使用され得る。図2に、図1に示すオフセット分類に加えてまたはそれの代替として使用され得る2つの追加のオフセット分類を示す。図2に示す追加のオフセット分類は、それぞれ1D135度超エッジ(SAO_EO_4)、および1D45度未満エッジ(SAO_EO_5)と呼ばれることがある。したがって、図1および図2に示すエッジオフセット分類の任意の組合せがエッジオフセットフィルタ処理のために使用され得る。以下でより詳細に説明するように、エッジオフセット分類の組合せは帯域分類ベースオフセットタイプとともに使用され得る。図2に示す各エッジオフセット分類について、エッジタイプ値が、図1に示したエッジオフセット分類に関して上記で与えた式に従って計算され得る。
帯域分類ベースオフセットタイプは、ピクセルの強度に基づいてピクセルを異なる帯域に分類する。上記で説明したように、帯域分類ベースオフセットタイプは、中心帯および側波帯という2つの帯域オフセットタイプ分類を含み得る。図3は、中心帯と側波帯とを含む例示的な帯域分類ベースオフセットタイプを示す概念図である。図3に示すように、ピクセル強度0〜MAXの各々は、32個の帯域のうちの1つにカテゴリー分類され得る。一例では、ピクセルは8ビット強度値を有し得、MAXは255に等しくなり得る。図3の例では、中心にある16個の帯域は第1のグループに分類され、残りの側波帯は第2のグループに分類される。エッジタイプ帯域オフセットと同様の方法で、現在ピクセルの帯域タイプが判断されると、現在ピクセルのオフセット値が、元のビデオフレームと再構成されたビデオフレームとの間の差分に基づいて判断され得る。一例では、各帯域タイプ値(すなわち、0〜31)は、元のピクセルの値と、パーティション中の各帯域タイプカテゴリーに属する再構成されたピクセルの値との間の差分の平均を取ることによって計算される1つのオフセット値を有する。したがって、帯域の各グループ(すなわち、第1のグループおよび第2のグループ)について、16個のオフセット値が判断される。各グループの16個のオフセット値はboffset0、...、boffset15と示され得る。eoffset-2、eoffset-1、eoffset1、およびeoffset2の場合と同様に、boffset0、...、boffset15の各々は元のビデオフレームに基づき、ビデオデコーダは、16個のオフセット値を導出するための機構を含む。一般に、符号化ビデオビットストリームは、ビデオフレームの各パーティションについて、6つのピクセル分類タイプのうちの1つと、オフセットの対応するセット(すなわち、eoffset-2、...、eoffset2およびboffset0、...、boffset15)とを示す情報を含む。いくつかの例では、オフセット値のセット中の各オフセット値は、パーティションごとに符号付き単項コーディングを使用して独立してコーディングされ、ビットストリーム中でシグナリングされる。他の例では、オフセット値は、ビットストリーム中の他のオフセット値を使用してビデオデコーダによって予測され得る。たとえば、ビデオデコーダはeoffset2からeoffset-2の値を予測し得る。このようにして、オフセット値のセットをシグナリングするために必要とされるビット数は低減され得る。オフセット値をシグナリングする例は、参照により本明細書に組み込まれる、2012年9月26日に出願された同時係属米国特許出願第13/627,457号に記載されている。
さらに、上記で説明したように、SAO技法は、追加のフィルタ処理技法と併せて実行され得る。追加のフィルタ処理技法としては、たとえば、ウィーナー(Weiner)フィルタ処理技法がある。SAO技法のためのオフセット値の計算と同様に、追加のフィルタ処理技法は、元のフレームと再構成されたフレームとの間の差分に基づいてフィルタ係数を計算し得る。たとえば、ウィーナーフィルタのためのフィルタ係数が、元のピクチャと再構成されたピクチャとの間の差分に基づいて判断され得る。オフセット値のように、計算された係数は、ビデオデコーダが使用するためにビットストリーム中にも含まれ得る。
HEVCのための他の提案では、適応ループフィルタ(ALF)プロセスについて説明する。1つの例示的なALFプロセスでは、2つの適応モード(すなわち、ブロック適応および領域適応)が提案される。領域ベースの適応モードの場合、フレームは16個の領域に分割され、各領域は線形フィルタ係数(AC係数および1つのDC係数)の1つのセットを有し得、1つの領域は他の領域と同じフィルタ係数を共有することができる。図4は、適応ループフィルタのための領域ベースの分類を示す概念図である。図4に示すように、フレームは16個の領域に分割され、各領域は、インデックス値、すなわち、0、...、15に従ってインデックス付けされる。図4に示すように、インデックスは、図示したパターンに従ってフレームの領域に割り当てられる。他の例では、インデックス値は、他のパターン、たとえば、ラスタスキャン、ジグザグなどに基づいてフレームの領域に割り当てられ得る。いくつかの例では、インデックス値0、...、15は、領域上で動作が実行される順序に関連付けられ得る。
図5は、適応ループフィルタのためのブロックベースの分類を示す概念図である。1つの例示的なブロックベースのモードでは、各4×4ブロックは、方向およびアクティビティ情報を使用してメトリックを計算することによってクラスを導出する。方向、アクティビティおよび対応するクラスは以下の式に従って計算され得る。以下の式において、(i,j)は、水平座標および垂直座標によるピクセルのロケーションを示す。
Figure 0005922244
各クラス(すなわち、0、1、...、14、15)について、線形フィルタ係数(AC係数および1つのDC係数)の1つのセットが使用され得る。さらに、一例では、クラスは、フィルタ係数を他のクラスと共有することが可能にされ得る。
したがって、領域ベースの分類では、各領域は、ACフィルタ係数とDCフィルタ係数との1つのセットを有し得る。同様に、ブロックベースの分類では、各ブロックは、ACフィルタ係数とDCフィルタ係数との1つのセットを有し得る。さらに、例示的なALFプロセスでは、フィルタ処理されたピクセル値は、ビデオブロックのパーティション内の現在ピクセルと隣接ピクセルとの調整値の合計を取ることによって導出され、現在ピクセルと隣接ピクセルとの値は、計算されたAC係数を乗算し、現在ピクセルと隣接ピクセルとにDC係数を加算することによって調整される。このように、AC係数は乗数または重みとして記述され得る。合計の値はさらに、合計の結果を、パーティション中に含まれるピクセルの総数で除算することによって正規化され得る。以下の式に、AC係数とDC係数とを使用してフィルタ処理されたピクセルを計算するための例示的な式を与え、ただし、ピクセルはサイズl×mのパーティション中に含まれ、bit_shiftは正規化ファクタである。
Figure 0005922244
SAOプロセスがピクセルにオフセット値を加算するので、場合によっては、SAOフィルタ処理されたピクセルへのDC係数の加算は冗長であり得る。さらに、SAOは、一般にALFを適用する前に実行されるので、各フィルタ処理プロセス中にDC係数/オフセットを適用することによって追加のエンコーダフレーム遅延が生じ得る。以下に鑑みて、本開示は、SAOフィルタ処理技法を、AC係数とDC係数とを利用する領域ベースおよびブロックベースのフィルタ処理技法(たとえば、ALF)とマージするための技法を提案する。
図6は、ALF技法とSAO技法との組合せを使用してビデオをフィルタ処理するための技法を利用するように構成され得る例示的なビデオ符号化および復号システム10を示すブロック図である。図6に示すように、システム10はソースデバイス12と宛先デバイス14とを含む。ソースデバイス12は、符号化ビデオを、通信チャネル16を介して宛先デバイス14に、または必要に応じて宛先デバイス14によってアクセスされ得るファイルサーバ36に送信するように構成され得る。ソースデバイス12および宛先デバイス14は、デスクトップコンピュータ、ノートブック(すなわち、ラップトップ)コンピュータ、タブレットコンピュータ、セットトップボックス、いわゆるスマートフォンなどの電話ハンドセット、テレビジョン、カメラ、ディスプレイデバイス、デジタルメディアプレーヤ、ビデオゲームコンソールなどを含む、多種多様なデバイスのいずれかを備え得る。多くの場合、そのようなデバイスはワイヤードおよび/またはワイヤレス通信が可能であり得る。したがって、通信チャネル16は、無線周波数(RF)スペクトルまたは1つまたは複数の物理伝送ラインなど、任意のワイヤレスまたはワイヤード通信媒体、あるいはワイヤレス媒体とワイヤード媒体との任意の組合せを備え得る。通信チャネル16は、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、またはインターネットなどのグローバルネットワークなど、パケットベースネットワークの一部を形成し得る。通信チャネル16は、概して、ワイヤード媒体またはワイヤレス媒体の任意の好適な組合せを含む、ビデオデータをソースデバイス12から宛先デバイス14に送信するのに好適な任意の通信媒体、または様々な通信媒体の集合体を表す。通信チャネル16は、ソースデバイス12から宛先デバイス14への通信を可能にするのに有用であり得るルータ、スイッチ、基地局、または任意の他の機器を含み得る。
同様に、ファイルサーバ36は、インターネット接続を含む任意の標準データ接続を通してソースデバイス12と宛先デバイス14とによってアクセスされ得る。これは、ファイルサーバ36に記憶された符号化ビデオデータにアクセスするのに好適である、ワイヤレスチャネル(たとえば、Wi−Fi(登録商標)接続)、ワイヤード接続(たとえば、DSL、ケーブルモデム、イーサネット(登録商標)、USBなど)、またはその両方の組合せを含み得る。ファイルサーバ36は、符号化ビデオを記憶し、符号化ビデオを宛先デバイス14に送信することが可能な任意のタイプのサーバであり得る。例示的なファイルサーバとしては、(たとえば、ウェブサイト用の)ウェブサーバ、FTPサーバ、ネットワーク接続ストレージ(NAS)デバイス、ローカルディスクドライブ、または符号化ビデオデータを記憶し、それを宛先デバイスに送信することが可能な他のタイプのデバイスがある。ファイルサーバ36からの符号化ビデオデータの送信は、ストリーミング送信、ダウンロード送信、またはその両方の組合せであり得る。
ソースデバイス12はまた、記憶媒体34に符号化ビデオデータを記憶するように構成され得る。記憶媒体34は、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD、CD−ROM、フラッシュメモリ、または符号化ビデオを記憶するための任意の他の好適なデジタル記憶媒体を含み得る。符号化ビデオデータが記憶媒体34またはファイルサーバ36に記憶されたとき、ビデオエンコーダ20は、コード化ビデオデータを記憶媒体に記憶するための、ネットワークインターフェース、コンパクトディスク(CD)、ブルーレイまたはデジタルビデオディスク(DVD)バーナーまたはスタンピングファシリティデバイス、あるいは他のデバイスなど、別のデバイスにコード化ビデオデータを与え得る。同様に、ネットワークインターフェース、CDまたはDVDリーダーなど、ビデオデコーダ30とは別個のデバイスが、記憶媒体からコード化ビデオデータを取り出し、取り出されたデータをビデオデコーダ30に与え得る。
本開示の例による、ALF技法とSAO技法との組合せを使用してビデオデータをフィルタ処理するための技法は、オーバージエアテレビジョン放送、ケーブルテレビジョン送信、衛星テレビジョン送信、たとえばインターネットを介したストリーミングビデオ送信、データ記憶媒体に記憶するためのデジタルビデオの符号化、データ記憶媒体に記憶されたデジタルビデオの復号、または他の適用例など、様々なマルチメディア適用例のいずれかをサポートするビデオコーディングに適用され得る。いくつかの例では、システム10は、ビデオストリーミング、ビデオ再生、ビデオブロードキャスト、および/またはビデオテレフォニーなどの適用例をサポートするために、一方向または双方向のビデオ送信をサポートするように構成され得る。
図6の例では、ソースデバイス12は、ビデオソース18と、ビデオエンコーダ20と、変調器/復調器22と、送信機24とを含む。ビデオソース18は、ビデオカメラなどのビデオキャプチャデバイス、以前にキャプチャされたビデオを含んでいるビデオアーカイブ、ビデオコンテンツプロバイダからビデオを受信するためのビデオフィードインターフェース、および/またはソースビデオとしてコンピュータグラフィックスデータを生成するためのコンピュータグラフィックスシステムなどのソース、あるいはそのようなソースの組合せを含み得る。一例として、ビデオソース18がビデオカメラである場合、ソースデバイス12および宛先デバイス14は、いわゆるカメラフォンまたはビデオフォンを形成し得る。ただし、本開示で説明する技法は、概してビデオコーディングに適用可能であり得、ワイヤレスおよび/またはワイヤード適用例、あるいは符号化ビデオデータがローカルディスクに記憶された適用例に適用され得る。ビデオエンコーダ20は、キャプチャされたビデオ、以前にキャプチャされたビデオ、またはコンピュータ生成されたビデオを符号化し得る。符号化ビデオ情報は、ワイヤレス通信プロトコルなどの通信規格に従ってモデム22によって変調され、送信機24を介して宛先デバイス14に送信され得る。モデム22は、信号変調のために設計された様々なミキサ、フィルタ、増幅器または他の構成要素を含み得る。送信機24は、増幅器、フィルタ、および1つまたは複数のアンテナを含む、データを送信するために設計された回路を含み得る。ビデオエンコーダ20は、後で消費するために符号化ビデオ情報を記憶媒体34またはファイルサーバ36に記憶し得る。記憶媒体34に記憶された符号化ビデオは、次いで、復号および再生のために宛先デバイス14によってアクセスされ得る。
図6の例では、宛先デバイス14は、受信機26と、モデム28と、ビデオデコーダ30と、ディスプレイデバイス32とを含む。宛先デバイス14の受信機26はチャネル16を介して情報を受信し、モデム28はその情報を復調して、ビデオデコーダ30のための復調されたビットストリームを生成する。チャネル16を介して通信される情報は、ビデオデータを復号する際にビデオデコーダ30が使用する、ビデオエンコーダ20によって生成された様々なシンタックス情報を含み得る。そのようなシンタックスはまた、記憶媒体34またはファイルサーバ36に記憶された符号化ビデオデータとともに含まれ得る。ビデオエンコーダ20およびビデオデコーダ30の各々は、ビデオデータを符号化または復号することが可能であるそれぞれのエンコーダデコーダ(コーデック)の一部を形成し得る。
ディスプレイデバイス32は、宛先デバイス14と一体化されるかまたはその外部にあり得る。いくつかの例では、宛先デバイス14は、一体型ディスプレイデバイスを含み、また、外部ディスプレイデバイスとインターフェースするように構成され得る。他の例では、宛先デバイス14はディスプレイデバイスであり得る。概して、ディスプレイデバイス32は、復号されたビデオデータをユーザに対して表示し、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、または別のタイプのディスプレイデバイスなど、様々なディスプレイデバイスのいずれかを備え得る。
ビデオエンコーダ20およびビデオデコーダ30は、HEVCなどのビデオ圧縮規格に従って動作し得、HMに準拠し得る。代替的に、ビデオエンコーダ20およびビデオデコーダ30は、ITU−T H.264規格など、他のプロプライエタリ規格または業界規格、あるいはそのような規格の拡張に従って動作し得る。ただし、本開示の技法は、いかなる特定のコーディング規格にも限定されない。
図6には示されていないが、いくつかの態様では、ビデオエンコーダ20およびビデオデコーダ30は、それぞれオーディオエンコーダおよびオーディオデコーダと統合され得、また、共通のデータストリームまたは別個のデータストリーム中のオーディオとビデオの両方の符号化を処理するための適切なMUX−DEMUXユニット、または他のハードウェアおよびソフトウェアを含み得る。適用可能な場合、いくつかの例では、MUX−DEMUXユニットは、ITU H.223マルチプレクサプロトコル、またはユーザデータグラムプロトコル(UDP)などの他のプロトコルに準拠し得る。
ビデオエンコーダ20およびビデオデコーダ30はそれぞれ、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ディスクリート論理、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアなど、様々な好適なエンコーダ回路のいずれか、またはそれらの任意の組合せとして実装され得る。本技法がソフトウェアで部分的に実装されるとき、デバイスは、好適な非一時的コンピュータ可読媒体にソフトウェアの命令を記憶し、1つまたは複数のプロセッサを使用してその命令をハードウェアで実行して、本開示の技法を実行し得る。ビデオエンコーダ20およびビデオデコーダ30の各々は1つまたは複数のエンコーダまたはデコーダ中に含まれ得、そのいずれも、それぞれのデバイスにおいて複合エンコーダ/デコーダ(コーデック)の一部として統合され得る。
ビデオエンコーダ20は、ビデオ符号化プロセスにおいてサンプル適応オフセット値とフィルタ係数とをコーディングし、シグナリングするために本開示の技法のいずれかまたはすべてを実装し得る。同様に、ビデオデコーダ30は、ビデオコーディングプロセスにおいてALFのためのサンプル適応オフセット値とAC係数とをコーディングするためにこれらの技法のいずれかまたはすべての逆バージョンを実装し得る。本開示で説明するビデオコーダは、ビデオエンコーダまたはビデオデコーダを指し得る。同様に、ビデオコーディングユニットは、ビデオエンコーダまたはビデオデコーダを指し得る。同様に、ビデオコーディングはビデオ符号化またはビデオ復号を指し得る。このように、ビデオエンコーダ20およびビデオデコーダ30は、ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することと、1つまたは複数のフィルタ係数に少なくとも部分的に基づいて、複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することとを行うように構成されるビデオコーダの例を表す。
図7は、本開示で説明するALF技法とSAO技法との組合せを使用してビデオデータをフィルタ処理するための技法を使用するように構成され得るビデオエンコーダ20の一例を示すブロック図である。ビデオエンコーダ20について、説明のためにHEVCコーディングのコンテキストにおいて説明するが、本明細書で説明する技法は他のビデオコーディング規格に等しく適用可能であり得る。ビデオエンコーダ20は、ビデオフレーム内のCUのイントラコーディングおよびインターコーディングを実行し得る。上記で説明したように、イントラコーディングは、所与のビデオフレーム内のビデオデータの空間的冗長性を低減または除去するために空間的予測に依拠する。インターコーディングは、ビデオシーケンスの現在フレームと前にコーディングされたフレームとの間の時間的冗長性を低減または除去するために時間的予測に依拠する。イントラモード(Iモード)は、いくつかの空間ベースのビデオ圧縮モードのいずれかを指し得る。単方向予測(Pモード)または双方向予測(Bモード)などのインターモードは、いくつかの時間ベースのビデオ圧縮モードのいずれかを指し得る。
図7に示すように、ビデオエンコーダ20は、符号化されるべきビデオフレーム内のソースビデオブロックを受信する。図7の例では、ビデオエンコーダ20は、モード選択モジュール40と、動き推定モジュール42と、動き補償モジュール44と、イントラ予測モジュール46と、参照フレームバッファ64と、加算器50と、変換モジュール52と、量子化モジュール54と、エントロピー符号化モジュール56とを含む。ビデオエンコーダ20はまた、ビデオブロック再構成のために、逆量子化モジュール58と、逆変換モジュール60と、加算器62と、デブロッキングモジュール43と、SAO/ALFモジュール45とを含む。
符号化プロセス中に、ビデオエンコーダ20は、コーディングされるべきビデオフレームまたはスライスを受信する。動き推定モジュール42および動き補償モジュール44は、時間圧縮を行うために、1つまたは複数の参照フレーム中の1つまたは複数のブロックに対して受信したビデオブロックのインター予測コーディングを実行する。イントラ予測モジュール46は、空間圧縮を行うために、コーディングされるべきブロックと同じフレームまたはスライス中の1つまたは複数の隣接ブロックに対して受信したビデオブロックのイントラ予測コーディングを実行し得る。
上記で説明したように、HEVCによるビデオコーディングのために、フレームまたはスライスは複数のビデオブロック(すなわち、LCU、CU、TU、およびPU)に分割され得る。LCUは4分木データ構造に関連付けられ得る。概して、4分木データ構造はCUごとに1つのノードを含み、ルートノードはLCUに対応する。CUが4つのサブCUに分割される場合、CUに対応するノードは4つのリーフノードを含み、リーフノードの各々はサブCUのうちの1つに対応し得る。4分木データ構造の各ノードは、対応するCUのシンタックスデータを与え得る。たとえば、4分木のノードは、そのノードに対応するCUがサブCUに分割されるかどうかを示す分割フラグを含み得る。CUのシンタックス要素は、再帰的に定義され得、CUがサブCUに分割されるかどうかに依存し得る。CUがさらに分割されない場合、そのCUはリーフCUと呼ばれる。本開示では、元のリーフCUの明示的分割が存在しなくても、リーフCUの4つのサブCUをリーフCUとも呼ぶ。たとえば、16×16サイズのCUがさらに分割されない場合、この16×16CUが決して分割されなくても、4つの8×8サブCUをリーフCUとも呼ぶ。
その上、リーフCUのTUもそれぞれの4分木データ構造に関連付けられ得る。すなわち、リーフCUは、リーフCUがどのようにTUに区分されるかを示す4分木を含み得る。本開示では、LCUがどのように区分されるかを示す4分木をCU4分木と呼び、リーフCUがどのようにTUに区分されるかを示す4分木をTU4分木と呼ぶ。TU4分木のルートノードは概してリーフCUに対応し、CU4分木のルートノードは概してLCUに対応する。分割されないTU4分木のTUはリーフTUと呼ばれる。
リーフCUは、1つまたは複数の予測ユニット(PU)を含み得る。概して、PUは、対応するCUの全部または一部分を表し、そのPUの参照サンプルを取り出すためのデータを含み得る。たとえば、PUがインターモード符号化されるとき、PUは、PUの動きベクトルを定義するデータを含み得る。動きベクトルを定義するデータは、たとえば、動きベクトルの水平成分、動きベクトルの垂直成分、動きベクトルの解像度(たとえば、1/4ピクセル精度もしくは1/8ピクセル精度)、動きベクトルが指す参照フレーム、および/または動きベクトルの参照リスト(たとえば、リスト0もしくはリスト1)を記述し得る。(1つまたは複数の)PUを定義するリーフCUのデータはまた、たとえば、CUを1つまたは複数のPUに区分することを記述し得る。区分モードは、CUがコーディングされないか、イントラ予測モード符号化されるか、またはインター予測モード符号化されるかに応じて異なり得る。イントラコーディングの場合、PUは、以下で説明するリーフ変換ユニットと同じように扱われ得る。
一例として、HMは、様々なPUサイズでの予測をサポートする。特定のCUのサイズが2N×2Nであると仮定すると、HMは、2N×2NまたはN×NのPUサイズでのイントラ予測をサポートし、2N×2N、2N×N、N×2N、またはN×Nの対称的なPUサイズでのインター予測をサポートする。HMはまた、2N×nU、2N×nD、nL×2N、およびnR×2NのPUサイズでのインター予測のための非対称区分をサポートする。非対称区分では、CUの一方向は区分されないが、他の方向は25%と75%とに区分される。25%の区分に対応するCUの部分は、「n」とその後ろに付く「Up」、「Down」、「Left」、または「Right」という表示によって示される。したがって、たとえば、「2N×nU」は、上部の2N×0.5N PUと下部の2N×1.5N PUとで水平方向に区分された2N×2N CUを指す。
本開示では、「N×N(NxN)」および「N×N(N by N)」は、垂直寸法および水平寸法に関するビデオブロックのピクセル寸法、たとえば、16×16(16x16)ピクセルまたは16×16(16 by 16)ピクセルを指すために互換的に使用され得る。概して、16×16ブロックは、垂直方向に16ピクセルを有し(y=16)、水平方向に16ピクセルを有する(x=16)。同様に、N×Nブロックは、概して、垂直方向にNピクセルを有し、水平方向にNピクセルを有し、ただし、Nは非負整数値を表す。ブロック中のピクセルは行と列に構成され得る。その上、ブロックは、必ずしも、水平方向において垂直方向と同じ数のピクセルを有する必要があるとは限らない。たとえば、ブロックはN×Mピクセルを備え得、ただし、Mは必ずしもNに等しいとは限らない。
モード選択モジュール40は、たとえば、各モードのレートひずみ分析に基づいて、コーディングモードのうちの1つ、すなわち、イントラまたはインターを選択し得、得られたイントラまたはインター予測ブロック(たとえば、予測ユニット(PU))を、残差ブロックデータを生成するために加算器50に与え、参照フレーム中で使用する符号化ブロックを再構成するために加算器62に与える。加算器62は、以下でより詳細に説明するように、予測ブロックを、そのブロックについての、逆変換モジュール60からの逆量子化され逆変換されたデータと合成して、符号化ブロックを再構成する。いくつかのビデオフレームはIフレームに指定され得、Iフレーム中のすべてのブロックはイントラ予測モードで符号化される。場合によっては、たとえば、動き推定モジュール42によって実行された動き探索によって得られたブロックの予測が不十分であったとき、イントラ予測モジュール46は、PフレームまたはBフレーム中のブロックのイントラ予測符号化を実行し得る。
動き推定モジュール42と動き補償モジュール44とは、高度に統合され得るが、概念的な目的のために別々に示してある。動き推定(または動き探索)は、ビデオブロックの動きを推定する動きベクトルを生成するプロセスである。動きベクトルは、たとえば、参照フレームの参照サンプルに対する、現在フレーム中の予測ユニットの変位を示し得る。動き推定モジュール42は、予測ユニットを参照フレームバッファ64に記憶された参照フレームの参照サンプルと比較することによってインターコード化フレームの予測ユニットの動きベクトルを計算する。参照サンプルは、絶対差分和(SAD:sum of absolute difference)、2乗差分和(SSD:sum of squared difference)、または他の差分メトリックによって判断され得るピクセル差分に関して、コーディングされているPUを含むCUの部分にぴったり一致することがわかるブロックであり得る。参照サンプルは、参照フレームまたは参照スライス内のどこにでも発生し得、必ずしも、参照フレームまたはスライスのブロック(たとえば、コーディングユニット)境界において発生するとは限らない。いくつかの例では、参照サンプルは分数ピクセル位置において発生し得る。
動き推定モジュール42は、計算された動きベクトルをエントロピー符号化モジュール56と動き補償モジュール44とに送る。動きベクトルによって識別される参照フレームの部分は参照サンプルと呼ばれることがある。動き補償モジュール44は、たとえば、PUの動きベクトルによって識別される参照サンプルを取り出すことによって、現在CUの予測ユニットについての予測値を計算し得る。
イントラ予測モジュール46は、動き推定モジュール42と動き補償モジュール44とによって実行されるインター予測の代替として、受信ブロックをイントラ予測し得る。イントラ予測モジュール46は、隣接する、前にコーディングされたブロック、たとえば、ブロックについての左から右へ、上から下への符号化順序を仮定すると、現在ブロックの上、右上、左上、または左のブロックに対して受信ブロックを予測し得る。イントラ予測モジュール46は多種多様なイントラ予測モードで構成され得る。たとえば、イントラ予測モジュール46は、符号化されているCUのサイズに基づいて、一定数の方向性予測モード、たとえば、35個の方向性予測モードで構成され得る。
イントラ予測モジュール46は、たとえば、様々なイントラ予測モードの誤差値を計算し、最も低い誤差値を生じるモードを選択することによって、イントラ予測モードを選択し得る。方向性予測モードは、空間的に隣接するピクセルの値を合成し、その合成された値をPU中の1つまたは複数のピクセル位置に適用するための機能を含み得る。PU中のすべてのピクセル位置の値が計算されると、イントラ予測モジュール46は、PUと符号化されるべき受信ブロックとの間のピクセル差分に基づいて予測モードの誤差値を計算し得る。イントラ予測モジュール46は、許容できる誤差値を生じるイントラ予測モードが発見されるまでイントラ予測モードをテストし続け得る。イントラ予測モジュール46は、次いで、PUを加算器50に送り得る。
ビデオエンコーダ20は、コーディングされている元のビデオブロックから、動き補償モジュール44またはイントラ予測モジュール46によって計算された予測データを減算することによって残差ブロックを形成する。加算器50は、この減算演算を実行する1つまたは複数の構成要素を表す。残差ブロックはピクセル差分値の2次元行列に対応し得、残差ブロック中の値の数は、残差ブロックに対応するPU中のピクセルの数と同じである。残差ブロック中の値は、PU中と、コーディングされるべき元のブロック中とで、コロケートされたピクセルの値の差分、すなわち、誤差に対応し得る。差分は、コーディングされるブロックのタイプに応じてクロマ差分またはルーマ差分であり得る。
変換モジュール52は、残差ブロックから1つまたは複数の変換ユニット(TU)を形成し得る。変換モジュール52は、複数の変換の中から変換を選択する。変換は、ブロックサイズ、コーディングモードなど、1つまたは複数のコーディング特性に基づいて選択され得る。変換モジュール52は、次いで、選択された変換をTUに適用して、変換係数の2次元アレイを備えるビデオブロックを生成する。変換モジュール52は、上記で説明した本開示の技法に従って変換パーティションを選択し得る。さらに、変換モジュール52は、選択された変換パーティションを符号化ビデオビットストリーム中でシグナリングし得る。
変換モジュール52は、得られた変換係数を量子化モジュール54に送り得る。量子化モジュール54は、次いで、変換係数を量子化し得る。エントロピー符号化モジュール56は、次いで、スキャンモードに従って、行列中の量子化された変換係数のスキャンを実行し得る。本開示では、エントロピー符号化モジュール56がスキャンを実行するものとして説明する。ただし、他の例では、量子化モジュール54などの他の処理モジュールがスキャンを実行し得ることを理解されたい。変換係数が1次元アレイにスキャンされると、エントロピー符号化モジュール56は、CAVLC、CABAC、シンタックスベースコンテキスト適応型バイナリ算術コーディング(SBAC:syntax-based context-adaptive binary arithmetic coding)、または別のエントロピーコーディング方法などのエントロピーコーディングを係数に適用し得る。
CAVLCを実行するために、エントロピー符号化モジュール56は、送信されるべきシンボルの可変長コードを選択し得る。VLCのコードワードは、相対的により短いコードがより可能性が高いシンボルに対応し、より長いコードがより可能性が低いシンボルに対応するように構築され得る。このようにして、VLCの使用は、たとえば、送信されるべき各シンボルのために等長コードワードを使用するよりも、ビット節約を達成し得る。CABACを実行するために、エントロピー符号化モジュール56は、送信されるべきシンボルを符号化するために、あるコンテキストに適用すべきコンテキストモデルを選択し得る。コンテキストは、たとえば、隣接値が非0であるか否かに関係し得る。エントロピー符号化モジュール56はまた、選択された変換を表す信号、および以下でより詳細に説明するフィルタシンタックス要素など、シンタックス要素をエントロピー符号化し得る。本開示の技法によれば、エントロピー符号化モジュール56は、コンテキストモデル選択のために使用されるファクタの中でも、たとえば、イントラ予測モードのためのイントラ予測方向、シンタックス要素に対応する係数のスキャン位置、ブロックタイプ、および/または変換タイプに基づいて、これらのシンタックス要素を符号化するために使用されるコンテキストモデルを選択し得る。エントロピー符号化モジュール56によるエントロピーコーディングの後に、得られた符号化ビデオは、ビデオデコーダ30などの別のデバイスに送信されるか、あるいは後で送信するかまたは取り出すためにアーカイブされ得る。
場合によっては、エントロピー符号化モジュール56またはビデオエンコーダ20の別のモジュールは、エントロピーコーディングに加えて、他のコーディング機能を実行するように構成され得る。たとえば、エントロピー符号化モジュール56は、CUおよびPUのコード化ブロックパターン(CBP:coded block pattern)値を判断するように構成され得る。また、場合によっては、エントロピー符号化モジュール56は係数のランレングスコーディングを実行し得る。
逆量子化モジュール58および逆変換モジュール60は、それぞれ逆量子化および逆変換を適用して、たとえば参照ブロックとして後で使用するために、ピクセル領域において残差ブロックを再構成する。動き補償モジュール44は、残差ブロックを参照フレームバッファ64のフレームのうちの1つの予測ブロックに加算することによって参照ブロックを計算し得る。動き補償モジュール44はまた、再構成された残差ブロックに1つまたは複数の補間フィルタを適用して、動き推定において使用するサブ整数ピクセル値を計算し得る。加算器62は、再構成された残差ブロックを、動き補償モジュール44によって生成された動き補償予測ブロックに加算して、再構成されたビデオブロックを生成する。
デブロッキングモジュール43は、再構成されたビデオのスライスまたはフレームを形成する複数の再構成されたビデオブロックを受信し、スライスまたはフレームからブロッキネスアーティファクトを除去するためにブロック境界をフィルタ処理し得る。一例では、デブロッキングモジュール43は、ビデオブロックのいわゆる「境界強度」を評価する。ビデオブロックの境界強度に基づいて、ビデオブロックのエッジピクセルは、閲覧者にとって1つのビデオブロックからの遷移を知覚することがより困難になるように、隣接ビデオブロックのエッジピクセルに対してフィルタ処理され得る。デブロッキングフィルタによって使用される変数は、一般に、再構成されたビデオブロックを元のソースビデオブロックと比較するなしに、再構成されたビデオブロックから導出され得ることに留意されたい。したがって、ビデオエンコーダ20およびビデオデコーダ30はそれぞれ、ビットストリーム中でコーディングされた元のビデオフレームに関する最小の追加の情報を用いて、再構成されたビデオブロック上で同じデブロッキングプロセスを実行するようにプログラムされ得る。ただし、場合によっては、ビデオエンコーダ20は、デブロッキングが実行されるべきであるかどうか、および/または特定のタイプのデブロッキングモードのうちの1つが実行されるべきであるかどうかを示すシンタックス要素をビットストリーム中に含み得ることに留意されたい。
SAO/ALFモジュール45は、デブロッキングモジュール43から再構成されたビデオブロックを受信し、再構成されたビデオブロックにSAOおよび他のフィルタ処理技法を適用し得る。フィルタ処理された再構成されたビデオブロックは、次いで、参照フレームバッファ64に記憶され得る。再構成されたビデオブロックは、後続のビデオフレーム中のブロックをインターコーディングするために動き推定モジュール42および動き補償モジュール44によって参照ブロックとして使用され得る。上記で説明したように、SAOコーディング技法は、再構成されたビデオフレーム中のピクセルにオフセット値を加算し得、オフセット値はソースビデオフレームに基づいて計算される。さらに、他のフィルタ処理技法は、ソースビデオフレームと再構成されたビデオフレームとの間の差分に基づいてAC係数およびDC係数を計算するALFプロセスおよび/またはウィーナーフィルタ処理技法を含み得る。したがって、図7に示すように、SAO/ALF調整されたビデオブロックを参照フレームバッファ64に出力することに加えて、SAO/ALFモジュール45は、ビデオデコーダが後で使用するためにフィルタシンタックス要素をエントロピー符号化モジュール56に出力する。どのフィルタ処理プロセスが実行されるべきであるかに関する情報を含むことに加えて、一例では、フィルタシンタックス要素は、オフセット値とフィルタ係数とのセットを含み得る。他の例では、フィルタシンタックス要素は、ビデオデコーダがオフセットおよび/または係数値のセットを判断し得るような情報を含み得る。
一例では、SAO/ALFモジュール45は、以下のフィルタ処理技法の任意の組合せを実行するように構成され得る。
(1)ブロック適応性をもつALF技法。ALF技法は、HEVCのための提案において説明したALF技法であり得る。ブロック適応性は、図4および図5に関して上記で説明したブロックおよび/または領域適応モードを含み得る。
(2)ブロック適応性をもたないALF技法。ALF技法は、HEVCのための提案において説明したALF技法であり得る。ALF技法がブロック適応性を含まないとき、ビデオデータのパーティションのために単一のフィルタが使用され得る。
(3)SAOフィルタ処理技法。SAOフィルタ処理技法は、図1および図2に示したエッジオフセット分類の任意の組合せを利用する帯域オフセット分類技法またはエッジオフセット技法を含み得る。
(4)ブロック適応性をもつALF技法とSAOフィルタ処理技法との組合せを含むフィルタ処理技法。ブロック適応性をもつALF技法とSAOフィルタ処理技法との例示的な組合せについては、図9に関して以下でより詳細に説明する。
(5)ブロック適応性をもたないALF技法とSAOフィルタ処理技法との組合せを含むフィルタ処理技法。
(6)フィルタ処理またはオフセットが適用されないフィルタ処理技法。
ビデオエンコーダ20は、ビデオフレームをいくつかのパーティションに分割するように構成され得、各パーティションのためにフィルタ処理技法が選択され得る。図8A〜図8Bに、フィルタ処理技法をパーティションに割り当てるためにパーティションに分割されたビデオフレームの一例を示す。図8Aは、フレームが異なるサイズのパーティション(P0〜P2)に分割された一例を示している。図8Bは、フレームが異なるサイズのパーティション(P0〜P3)に分割された一例を示している。一例では、ビデオフレームのパーティション(P0〜P2)および(P0〜P3)はビデオデータまたはCUの整数個のスライスに対応し得る。一例では、図8Aおよび図8Bのパーティションの各々は、上記で説明した6つのフィルタ処理技法のうちの1つを割り当てられ得る。たとえば、P0はSAO技法に従ってフィルタ処理され得、P1はフィルタ処理されないことがあり、P3は、ブロック適応性をもつALFフィルタ処理技法とSAOフィルタ処理技法との組合せであるフィルタ処理技法を使用してフィルタ処理され得る。
図9は、ビデオエンコーダ中に含まれ得る例示的なSAO/ALFモジュールを示すブロック図である。SAO/ALFモジュール45は、SAOフィルタ処理技法を、AC係数とDC係数とを利用するフィルタ処理技法とマージするように構成され得るSAO/ALFモジュールの一例を示す。SAOフィルタ技法の例は、図1および図2に関して上記で説明した。AC係数とDC係数とを利用するフィルタ処理技法の例としては、図4および図5に関して上記で説明した領域ベースおよびブロックベースのフィルタ処理技法がある。HEVCのための提案されたALF技法では、CUレベルALFオン/オフマップがある。すなわち、ALFはCUごとに選択的に適用され得る。SAO/ALFモジュール45は、ALFとSAOとが組み合わせられた技法においてSAOシグナリングがALFのCUレベルオン/オフマップと同期され得るように構成され得る。すなわち、組み合わせられたフィルタ処理技法はCUごとに選択的に適用され得る。
図9に示すように、SAO/ALFモジュール45は、フィルタ係数計算モジュール402と、SAOモード選択モジュール404と、ピクセル分類モジュール406と、オフセット値分類モジュール408と、ビデオブロックフィルタモジュール410とを含む。フィルタ係数計算モジュール404は、ソースビデオブロックと再構成されたビデオブロックとを受信し、再構成されたビデオブロックをフィルタ処理するために使用されるべきフィルタ係数を計算するように構成される。フィルタ係数は、図4および図5に関して上記で説明した領域ベースまたはブロックベースの技法を使用してビデオデータのブロックについて計算され得る。上記で説明したように、両方の技法は、分類に基づいて1つまたは複数の係数を判断することを含み得る。フィルタ係数計算モジュール404は、図4に関して上記で説明したように領域ベースの分類を使用してビデオデータのブロックを分類するか、あるいは図5に関して上記で説明したブロックベースの技法を使用してビデオデータのブロックを分類するように構成され得る。たとえば、フィルタ係数計算モジュール404は、上記で与えた式に従って、方向およびアクティビティ情報を計算することによって4×4ブロックのクラスを導出し得る。
フィルタ係数計算モジュール404は、判断された分類に基づいてACおよび/またはDCフィルタ係数を判断するように構成され得る。一例では、フィルタ係数計算モジュール402は、ソースビデオフレームと再構成されたビデオフレームとの間の差分に基づいてACおよび/またはDCフィルタ係数を計算するように構成され得る。別の例では、ACおよび/またはDCフィルタ係数は事前計算され得、フィルタ係数計算モジュール402は、領域またはブロックに関連する分類に基づいてフィルタ係数をルックアップするように構成され得る。図9に示すように、フィルタ係数計算モジュール402は、分類情報をSAOモード選択モジュール404に出力し、フィルタ係数をビデオブロックフィルタモジュール410に出力する。
さらに、一例では、ブロックベースの分類が使用されるとき、各クラスはclass_iとして識別され得、ただし、i=0、...、L−1およびLはクラスの数である。一例では、f_i(m)として識別され得る1つのフィルタ(ただし、m=0、...、M)が各クラスに割り当てられ得、f_i(M)はクラスのためのACおよびDC係数を与える。同様にして、一例では、領域ベースの分類が使用されるとき、各クラスはregion_iとして識別され得、ただし、i=0、...、P−1およびPはフレームの領域の数であり、f_i(m)として識別され得る1つのフィルタ(ただし、m=0、...、M)が各クラスに割り当てられ得、f_i(M)はクラスまたは領域のためのACおよびDC係数を与える。
しかしながら、上記で説明したように、SAOプロセスはピクセルにオフセット値を加算するので、場合によっては、DC係数が冗長であり得る。したがって、代替例では、f_i(M)は、f_i(M)がDC係数を与えず、代わりに、上記で説明したオフセット分類方法(すなわち、エッジオフセット0/1/2/3または帯域オフセット0/1)を使用してブロックまたは領域について複数のオフセットが計算され得るように修正され得る。たとえば、4×4ブロックでは、アクティビティおよび方向メトリックを使用してブロックについて1つのACフィルタ係数が判断され得、エッジオフセット分類を使用して16個のピクセルの各々についてSAOオフセット値が判断され得る。このようにして、ALFフィルタ処理技法とSAOフィルタ処理技法とは組み合わせられ得る。したがって、フィルタ係数計算モジュール402は、(たとえば、SAOがALFと組み合わせられるときに)ブロックもしくは領域のAC係数のみを計算し、および/または(たとえば、ALFが単独で実行されるときに)ブロックもしくは領域のAC係数とDC係数とを計算するように構成され得る。
SAOモード選択モジュール404は、クラス情報と、ソースビデオブロックと、再構成されたビデオブロックとを受信し、ビデオブロックのパーティションのための様々なSAO技法の間で選択するように構成され得る。一例では、SAOモード選択モジュール404は、SAOフィルタを適用しないこと、1D0度エッジフィルタを適用すること、1D90度エッジフィルタを適用すること、1D135度エッジフィルタを適用すること、1D45度エッジフィルタを適用すること、図2に示すSAOフィルタのいずれかを適用すること、中心帯フィルタを適用すること、または側波帯フィルタを適用することの間で選択するように構成される。一例では、SAOモード選択モジュール404は、ソースビデオフレームの特性、再構成されたビデオフレームの特性、再構成誤差、および/またはソースビデオブロックと再構成されたビデオブロックとの間の差分に基づいてモードを選択するように構成され得る。他の例では、モード選択モジュール404は、複数のSAO技法が実行され、SAOモード選択モジュール404がレートひずみ分析に基づいてSAO技法を選択する反復的プロセスに基づいてSAO技法を選択するように構成され得る。
さらに、一例では、SAOモード選択モジュール404は、ALFのブロックベースまたは領域ベースの分類に基づいてSAOモードを選択するように構成され得る。このようにして、ALFフィルタ処理技法とSAOフィルタ処理技法とがさらに組み合わせられ得る。たとえば、図5に関して上記で説明したブロックベースの分類技法では、クラス(すなわち、0、1、...、14、15)の各々は、ブロックに関連するアクティビティおよび方向の計算に基づく。アクティビティおよび方向の計算は、エッジオフセット技法のどれがより最適なフィルタ処理結果を与え得るかの指示を与え得る。一例では、SAOモード選択モジュール404は、可能なオフセット分類方法を優先させる(すなわち、特定のオフセットモードが選択される確率を高める)か、またはブロックに関連するクラスに基づいてブロックのための可能なオフセット分類方法の数を制限するように構成され得る。
たとえば、クラス5、6、..、9は強い水平方向アクティビティを示す。したがって、SAOモード選択モジュール404は、クラスが5、6、..、9のうちのいずれかに等しいとき、水平方向ピクセルを使用するエッジオフセット0の選択を優先させるように構成され得る。クラスが5、6、..、9のうちのいずれかに等しいときにエッジオフセット0の選択を優先させることの追加または代替として、SAOモード選択モジュール404は、クラスが5、6、..、9のうちのいずれかに等しいとき、垂直方向ピクセルを使用するエッジオフセット1をなくすようにさらに構成され得る。さらに、クラス10、11、..、14は強い垂直方向アクティビティを示す。したがって、SAOモード選択モジュール404は、垂直方向ピクセルを使用するエッジオフセット1の選択を優先させ、および/または、クラスが10、11、..、14のうちのいずれかに等しいときにエッジオフセット0をなくすように構成され得る。
さらに、SAOモード選択モジュール404は、領域ベースの分類におけるビデオフレームの各領域が、領域内でブロックベースの分類を使用することによって2つ以上のオフセット分類モードを有し得るように構成され得ることに留意されたい。たとえば、region_0では、エッジoffset0が、class_5〜class_9のクラスを有する領域内のすべての4×4ブロックのために適用され得、エッジoffset1が、class_10〜class_14のクラスを有する領域内のすべての4×4ブロックのために適用され得る。
さらに、SAO/ALFモード選択モジュール404はまた、特定のclass_iをもつ4×4ブロックのためにALFが適用されるが、それらのブロックのためのSAOフィルタ処理を実行することをスキップするように構成され得る。たとえば、class_0をもつ4×4ブロックでは、class_0は、それらのブロック上で小さい方向性およびラプラシアンアクティビティがあることを意味するので、SAOがスキップされ得る。このようにして、領域ベースの分類技法とブロックベースの分類技法とは組み合わせられ得る。
ピクセル分類モジュール406は、SAOモード選択モジュール404からSAO技法の指示を受信し、それに応じてピクセルを分類するように構成され得る。たとえば、上記の図2に関して説明したように、指示されたSAO技法がSAO_EO_4である場合、ピクセル分類モジュール406は、図2において1および2として識別されるピクセルの値に基づいてブロックまたは領域ピクセル内のピクセルの各々について−2、−1、0、1、または2のいずれかのエッジタイプを計算し得る。1または2として識別されるピクセルのうちの一方が、現在ピクセルのエッジタイプを計算するために利用不可能であるとき、ピクセル分類モジュール406は、現在ピクセルにデフォルトエッジタイプ値(たとえば、エッジタイプ0)を割り当て得る。さらに、ピクセル分類モジュール406は、帯域オフセットが選択されたとき、ピクセルを帯域に分類するように構成され得る。
オフセット値計算モジュール408は、ビデオデータのパーティションのためのエッジタイプ値または帯域分類のセットを受信し、対応するオフセット値のセットを判断するように構成され得る。上記で説明したように、オフセット値は、元のビデオフレームと再構成されたビデオフレームとの間の差分に基づき得る。さらに、上記で説明したように、エッジ分類の場合、1つの例示的なSAO技法では、各非0エッジタイプ値(すなわち、−2、−1、1、および2)は1つのオフセット値(すなわち、eoffset-2、eoffset-1、eoffset1、およびeoffset2)を有し得る。ただし、1つの他の例では、オフセット値計算モジュール408はまた、EdgeType=0のときにエッジオフセット値を判断するように構成され得る。したがって、オフセット値計算モジュール408は、各エッジタイプ値(すなわち、−2、−1、0、1、および2)について1つのオフセット値(すなわち、eoffset-2、eoffset-1、eoffset0、eoffset1、eoffset2)を判断し得る。さらに、オフセット値計算モジュール408は、SAOフィルタ処理技法がALFとマージされるかどうかに基づいてEdgeType=0の場合のエッジオフセット値を判断するように構成され得る。たとえば、オフセット値計算モジュール408は、フィルタ処理係数計算モジュール402がDC係数を計算するかどうかに基づいて、EdgeType=0の場合のエッジオフセット値を計算するように構成され得る。
さらに、オフセット値計算モジュール408は、オフセット値を再構成するためにビデオデコーダによって使用され得るオフセット値シンタックスを生成するように構成され得る。さらに、オフセット値計算モジュール408は、反復的モード選択プロセスの一部として、モード選択モジュール404にオフセット値を出力し得る。一例では、オフセット値計算モジュール408は、SAOモードと対応するオフセット値とを示すオフセット値シンタックスを生成し得、対応するオフセット値の各々はバイナリストリング(たとえば、5つのオフセット値では5つのバイナリ値)を使用して表される。さらに、一例では、オフセット値計算モジュール406は、グループ内のオフセット値の間の相関を利用することによってオフセット値のグループを送るために必要とされるビット数を低減し得る。したがって、各オフセット値を個々に表す代わりに、オフセット値計算モジュール406は、ビデオデコーダがオフセット値のグループを判断/予測することを可能にするシンタックス要素を出力し得る。
一例では、オフセット値計算モジュール406は、以下の2つの方法のうちの1つで、すなわち、独立して、または予測技法を使用して、上記で説明した5つのエッジオフセット値(すなわち、eoffset-2、eoffset-1、eoffset0、eoffset1、eoffset2)をシグナリングするように構成され得る。予測技法は、ビデオデコーダが逆演算を実行することによってオフセット値のセットを生成することができるように、知られている演算を使用してオフセット値のセット内の1つまたは複数のオフセット値を修正することを含み得る。予測技法は、エッジオフセット値が短縮単項コーディング技法を使用してコーディングされるときに特に有用であり得る。一例では、オフセット値のうちの1つが別のオフセット値から減算され得、オフセット値の1つと減算の結果とがビットストリーム中でシグナリングされ得る。この場合、ビデオデコーダは、知られているオフセット値に結果を加算することによってオフセット値を判断し得る。一例では、eoffset0が、エッジオフセット値のセット内の他のオフセット値から減算され得る。この例では、オフセット値計算モジュールは、符号化ビットストリーム中にeoffset-2−eoffset0と、eoffset-1−eoffset0と、eoffset0と、eoffset1−eoffset0と、eoffset2−eoffset0との値を含めるように構成され得る。
一例では、オフセット値計算モジュール406は、独立してまたは予測技法を使用して、上記で説明した16個の帯域オフセット値(すなわち、boffset0、...、boffset15)をシグナリングするようにさらに構成され得る。一例では、予測技法は、boffset0、...、boffset15の各々からboffset0、...、boffset15の平均を計算することと、符号化ビットストリーム中にM_b=Mean(boffset0,...,boffset15)と、boffset0−M_bと、boffset1−M_bと、...と、boffset15−M_bとの値を含めることとを含み得る。予測技法は、上記で説明した領域ベースの分類技法とブロックベースの分類技法とのいずれかと併せて使用され得ることに留意されたい。
フィルタモジュール410は、再構成されたビデオブロックと、オフセット値と、フィルタ係数とを受信するように構成され得、フィルタ処理されたビデオブロックとフィルタ係数シンタックスとを出力する。フィルタモジュール410は、HEVCへの提案において説明したウィーナーフィルタ処理技法またはALF技法など、フィルタ処理係数を使用したフィルタ処理技法を実行するように構成され得る。さらに、フィルタモジュール410は、再構成されたビデオブロックにオフセット値を加算するように構成され得る。フィルタモジュール410は、領域またはブロック内の各ピクセルについて係数の単一のセットを使用してビデオデータの領域またはブロックにフィルタ処理技法を適用し、領域またはブロック内の各ピクセルにそれぞれのオフセット値を加算するように構成され得る。上記で説明したように、オフセット値は、ビデオデータの領域またはブロックに関連する分類に基づいて判断され得る。
このようにして、ビデオエンコーダ20、SAO/ALFモジュール45、フィルタ係数計算モジュール402、SAOモード選択モジュール404、ピクセル分類モジュール406、オフセット値計算モジュール408および/またはフィルタモジュール410は、ビデオデータのブロックを受信することであって、ビデオデータのブロックが複数のサンプル値を含む、受信することと、ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することと、1つまたは複数のフィルタ係数に少なくとも部分的に基づいて、複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することと、判断された1つまたは複数のフィルタ係数と判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいてビデオデータのブロックをフィルタ処理することとを行うように構成され得る。
図10は、本開示の技法に従ってフィルタ処理技法を適用し、フィルタシンタックスを符号化する例を示すフローチャートである。図10のプロセスについて、ビデオSAO/ALFモジュール45に関して以下で説明するが、このプロセスは、ビデオエンコーダ20、SAO/ALFモジュール45、フィルタ係数計算モジュール402、SAOモード選択モジュール404、ピクセル分類モジュール406、オフセット値計算モジュール408および/またはフィルタモジュール410の任意の組合せによって実行され得る。
図10に示すように、SAO/ALFモジュール45は、再構成されたビデオブロックを受信する(1002)。再構成されたビデオブロックは予測技法に従って生成され得る。場合によっては、再構成されたビデオブロックがSAO/ALFモジュール45によって受信される前にそれらにデブロッキングフィルタが適用され得る。SAO/ALFモジュール45はビデオブロックのフィルタ係数を判断する(1004)。フィルタ係数は、AC係数、DC係数、またはAC係数とDC係数を含み得る。フィルタ係数は、上記で説明した技法に従って生成されたウィーナーフィルタプロセスとALFフィルタプロセスとに対応し得る。SAO/ALFモジュール45は、ビデオブロック内のサンプルのためのオフセット値を判断する(1006)。オフセット値は、エッジオフセット分類または帯域オフセット分類に対応し得、上記で説明した技法を使用して判断され得る。SAO/ALFモジュール45は、生成されたフィルタ係数およびオフセット値を使用して再構成されたビデオブロックをフィルタ処理する(1008)。再構成されたビデオブロックをフィルタ処理することは、再構成されたビデオブロック中のピクセル値にSAOオフセットを加算すること、および/またはビデオブロック内のピクセル値のすべてにフィルタ係数のセットを乗算することを含み得る。SAO/ALFモジュール45は、フィルタ処理された再構成されたビデオブロックを出力する(1010)。フィルタ処理された再構成されたビデオブロックは、後続の予測のために使用されるために参照フレームバッファに出力され得る。SAO/ALFモジュール45はフィルタシンタックスを生成する(1012)。フィルタシンタックスは、上記で説明したシンタックス要素のいずれかを含み得、ビデオデコーダがフィルタ処理技法を判断し、フィルタ技法に関連する値をフィルタ処理することを可能にする任意のシンタックス要素をさらに含み得る。SAO/ALFモジュール45は、生成されたフィルタシンタックスを出力する(1014)。SAO/ALFモジュール45は、上記で説明したエントロピーエンコーダ56など、エントロピーエンコーダにフィルタシンタックスを出力し得る。
図11は、符号化ビデオシーケンスを復号するビデオデコーダ30の一例を示すブロック図である。図11の例では、ビデオデコーダ30は、エントロピー復号モジュール70と、動き補償モジュール72と、イントラ予測モジュール74と、逆量子化モジュール76と、デブロッキングモジュール77と、逆変換モジュール78と、参照フレームバッファ82と、SAOおよびALFモジュール79と、加算器80とを含む。ビデオデコーダ30は、いくつかの例では、ビデオエンコーダ20(図7参照)に関して説明した符号化パスとは概して逆の復号パスを実行し得る。
エントロピー復号モジュール70は、変換係数の1次元アレイを取り出すために、符号化ビットストリームに対してエントロピー復号プロセスを実行する。使用されるエントロピー復号プロセスは、ビデオエンコーダ20によって使用されたエントロピーコーディング(たとえば、CABAC、CAVLCなど)に依存する。エンコーダによって使用されたエントロピーコーディングプロセスは、符号化ビットストリーム中でシグナリングされるか、または所定のプロセスであり得る。
いくつかの例では、エントロピー復号モジュール70(または逆量子化モジュール76)は、ビデオエンコーダ20のエントロピー符号化モジュール56(または量子化モジュール54)によって使用されたスキャンモードをミラーリングするスキャンを使用して受信値をスキャンし得る。係数のスキャンは逆量子化モジュール76において実行され得るが、スキャンについては、例示のために、エントロピー復号モジュール70によって実行されるものとして説明する。さらに、説明しやすいように別個の機能モジュールとして示されているが、ビデオデコーダ30のエントロピー復号モジュール70、逆量子化モジュール76、および他のモジュールの構造および機能は互いに高度に統合され得る。さらに、エントロピー復号モジュール70は、上記で説明したフィルタシンタックス要素などのシンタックス要素をエントロピー復号し得る。
逆量子化モジュール76は、ビットストリーム中で与えられ、エントロピー復号モジュール70によって復号された、量子化変換係数を逆量子化(inverse quantize)、すなわち、逆量子化(de-quantize)する。逆量子化プロセスは、たとえば、HEVCのために提案されたプロセスまたはH.264復号規格によって定義されたプロセスと同様の、従来のプロセスを含み得る。逆量子化プロセスは、量子化の程度を判断し、同様に、適用されるべき逆量子化の程度を判断するための、CUについてビデオエンコーダ20によって計算される量子化パラメータQPの使用を含み得る。逆量子化モジュール76は、係数が1次元アレイから2次元アレイに変換される前または変換された後に変換係数を逆量子化し得る。
逆変換モジュール78は、逆量子化された変換係数に逆変換を適用する。いくつかの例では、逆変換モジュール78は、ビデオエンコーダ20からのシグナリングに基づいて、あるいはブロックサイズ、コーディングモードなどの1つまたは複数のコーディング特性から変換を推論することによって、逆変換を判断し得る。いくつかの例では、逆変換モジュール78は、現在ブロックを含むLCUのための4分木のルートノードにおけるシグナリングされた変換に基づいて、現在ブロックに適用すべき変換を判断し得る。代替的に、変換は、LCU4分木中のリーフノードCUのためのTU4分木のルートにおいてシグナリングされ得る。いくつかの例では、逆変換モジュール78は、逆変換モジュール78が、復号されている現在ブロックの変換係数に2つ以上の逆変換を適用する、カスケード逆変換を適用し得る。
イントラ予測モジュール74は、シグナリングされたイントラ予測モードと、現在フレームの前に復号されたブロックからのデータとに基づいて、現在フレームの現在ブロックについての予測データを生成し得る。取り出された動き予測方向、参照フレームインデックス、および計算された現在動きベクトルに基づいて、動き補償モジュール72は現在部分の動き補償ブロックを生成する。これらの動き補償ブロックは、本質的に、残差データを生成するために使用される予測ブロックを再作成する。動き補償モジュール72は、動き補償ブロックを生成し、場合によっては、補間フィルタに基づいて補間を実行し得る。サブピクセル精度をもつ動き推定に使用されるべき補間フィルタの識別子がシンタックス要素中に含まれ得る。動き補償モジュール72は、ビデオブロックの符号化中にビデオエンコーダ20によって使用された補間フィルタを使用して、参照ブロックのサブ整数ピクセルの補間値を計算し得る。動き補償モジュール72は、受信されたシンタックス情報に従って、ビデオエンコーダ20によって使用された補間フィルタを判断し、その補間フィルタを使用して予測ブロックを生成し得る。
さらに、動き補償モジュール72およびイントラ予測モジュール74は、HEVCの例では、(たとえば、4分木によって与えられる)シンタックス情報の一部を使用して、符号化ビデオシーケンスの(1つまたは複数の)フレームを符号化するために使用されたLCUのサイズを判断し得る。動き補償モジュール72およびイントラ予測モジュール74はまた、シンタックス情報を使用して、符号化ビデオシーケンスのフレームの各CUがどのように分割されるか(および、同様に、サブCUがどのように分割されるか)を記述する分割情報を判断し得る。シンタックス情報はまた、各分割がどのように符号化されるかを示すモード(たとえば、イントラまたはインター予測、およびイントラ予測の場合はイントラ予測符号化モード)と、各インター符号化PUについての1つまたは複数の参照フレーム(および/またはそれらの参照フレームの識別子を含んでいる参照リスト)と、符号化ビデオシーケンスを復号するための他の情報とを含み得る。加算器80は、残差ブロックを、動き補償モジュール72またはイントラ予測モジュール74によって生成される対応する予測ブロックと合成して、復号ブロックを形成する。
デブロッキングモジュール77は、再構成されたビデオのスライスまたはフレームを形成する複数の再構成されたビデオブロックを受信し、スライスまたはフレームからブロッキネスアーティファクトを除去するためにブロック境界をフィルタ処理し得る。デブロッキングモジュール77は、上記で説明したデブロッキングモジュール43と同様に動作し得る。一例では、デブロッキングモジュール77は、ビデオブロックのいわゆる「境界強度」を評価する。ビデオブロックの境界強度に基づいて、ビデオブロックのエッジピクセルは、隣接ビデオブロックのエッジピクセルに対してフィルタ処理され得る。
SAO/ALFモジュール79は、フィルタシンタックスと再構成されたビデオブロックとを受信し、フィルタ処理された再構成されたビデオブロックを出力する。SAO/ALFモジュール79は、たとえば図9に関して上記で説明したフィルタ技法に従って動作する。SAO/ALFモジュール79は、参照フレームバッファ82および/または(図6のディスプレイデバイス32などの)ディスプレイにフィルタ処理されたビデオブロックを出力し得る。フィルタ処理されたビデオブロックが参照フレームバッファ82に記憶されると、それらは後続の動き補償のための参照ブロックとして使用され得る。
図12は、ビデオデコーダ中に含まれる例示的なSAO/ALFモジュールを示すブロック図である。SAO/ALFモジュール79は、入力および出力のフィルタ処理されたビデオブロックとして、再構成されたビデオブロックおよびフィルタシンタックス(たとえば、モードシンタックス、オフセット値、およびフィルタ係数)を受信する。SAO/ALFモジュール79は、SAOフィルタ処理技法を単独で使用することによって、HEVCのための提案において説明したウィーナーフィルタ処理技法またはALFプロセスなどの他のフィルタ処理技法を単独で使用することによって、あるいは上記で説明したSAOフィルタ処理技法と他のフィルタ処理技法とを組み合わせて使用することによって、フィルタ処理されたビデオブロックを生成し得る。たいていの場合、SAO/ALFモジュール79は、ビデオエンコーダによって実行されたフィルタプロセスに一致するフィルタ処理を実行することになる。したがって、SAO/ALFモジュール79は、SAO/ALFモジュール79がSAO/ALFモジュール45に関して上記で説明した例示的なフィルタ技法のいずれかを実行することができるように構成され得る。簡潔のために、SAO/ALFモジュール45に関して説明したフィルタ処理技法の詳細な説明については繰り返さない。ただし、SAO/ALF45は、フィルタ処理モードを判断し、フィルタ処理プロセスを実行するとき、元のビデオフレームを参照し得るが、SAO/ALFモジュール79は、符号化ビットストリーム中に含まれる情報に依拠することに留意されたい。図12に示す例示的なSAO/ALFモジュール79は、領域/ブロック分類モジュール702と、ピクセル分類モジュール704と、フィルタパラメータモジュール706と、フィルタモジュール708とを含む。
一例では、領域/ブロック分類モジュール702は、ビデオフレームのパーティションと分類の指示(たとえば、ブロックベースの分類または領域ベースの分類)とを受信し、パーティションに関連する値に基づいてパーティションを分類するように構成され得る。たとえば、領域/ブロック分類モジュール704は、図4および5に関して上記で説明した技法に基づいてピクセルを分類し得る。たとえば、領域/ブロック分類モジュール702は、4×4ビデオブロックを受信し、上記で説明した方向およびアクティビティ計算を使用してブロックをクラス0〜15のうちの1つとして分類し得る。場合によっては、分類値はフィルタシンタックス中に含まれ得ることに留意されたい。
一例では、ピクセル分類モジュール704は、フィルタシンタックスからSAO技法の指示を受信し、再構成されたビデオブロックのピクセル値に基づいてピクセルを分類するように構成され得る。一例では、ピクセル分類モジュール704は、上記の図1〜図3に関して上記で説明した技法に基づいてピクセルを分類し得る。さらに、上記で説明したように、ピクセル分類は、ビデオデータの領域またはブロックに関連する分類に基づいて判断され得る。したがって、場合によっては、ピクセル分類モジュール704は、ブロックベースの分類を受信し、分類に基づいてSAO技法を判断し得る。場合によっては、ピクセル分類値はフィルタシンタックス中に含まれ得ることに留意されたい。
フィルタパラメータモジュール706は、パーティションのオフセットタイプ値と分類とのセットを受信し、対応するフィルタ係数およびオフセット値およびフィルタ係数を判断するように構成され得る。フィルタパラメータモジュール706は、判断された分類に基づいてACおよび/またはDCフィルタ係数を判断するように構成され得る。別の例では、ACおよび/またはDCフィルタ係数は、符号化ビットストリーム中のフィルタシンタックス中に含まれ得る。さらに、フィルタ係数は事前計算され得、フィルタ係数計算モジュール706は、領域またはブロックに関連する分類に基づいてフィルタ係数をルックアップするように構成され得る。
さらに、図9に関して上記の例で説明したように、オフセット値シンタックスは、各オフセット値を明示的にシグナリングするシグナリング技法、またはオフセット値間の相関を利用する技法に基づき得る。フィルタパラメータモジュール706は、上記で説明したコーディングプロセスのいずれかに対する逆コーディングプロセスを実行することによってオフセット値を判断するように構成され得る。
フィルタモジュール708は、再構成されたビデオブロックと、オフセット値と、フィルタ係数と、オフセット値とを受信し、フィルタ処理されたビデオブロックを出力するように構成され得る。フィルタモジュール708は、HEVCのための提案において説明したウィーナーフィルタ処理技法またはALF技法など、フィルタ処理係数を使用したフィルタ処理技法を実行するように構成され得る。さらに、フィルタモジュール708は、再構成されたビデオブロックにオフセット値を加算するように構成され得る。フィルタモジュール708は、ブロックまたは領域について係数の単一セットを使用してビデオデータの領域またはブロックにフィルタ処理技法を適用し、領域またはブロック内の各ピクセルにそれぞれのオフセット値を加算するように構成され得る。
このようにして、ビデオデコーダ30、SAO/ALFモジュール79、領域/ブロック分類モジュール702、ピクセル分類モジュール704、フィルタパラメータモジュール706、および/またはフィルタモジュール708は、ビデオデータのブロックを受信することであって、ビデオデータのブロックが複数のサンプル値を含む、受信することと、ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することと、1つまたは複数のフィルタ係数に少なくとも部分的に基づいて、複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することと、判断された1つまたは複数のフィルタ係数と判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいてビデオデータのブロックをフィルタ処理することとを行うように構成され得る。
図13は、本開示の技法に従ってフィルタ処理技法を適用する一例を示すフローチャートである。図13のプロセスについて、ビデオSAO/ALFモジュール79に関して以下で説明するが、このプロセスは、ビデオデコーダ30、SAO/ALFモジュール79、領域/ブロック分類モジュール702、ピクセル分類モジュール704、フィルタパラメータモジュール706、および/またはフィルタモジュール708の任意の組合せによって実行され得る。
図13に示すように、SAO/ALFモジュール79は、再構成されたビデオブロックを受信する(1302)。再構成されたビデオブロックは予測技法に従って生成され得る。場合によっては、再構成されたビデオブロックがSAO/ALFモジュール79によって受信される前にそれらにデブロッキングフィルタが適用され得る。SAO/ALFモジュール79はビデオブロックのフィルタ係数を受信する(1304)。フィルタ係数は、AC係数、DC係数、またはAC係数とDC係数を含み得る。フィルタ係数は、上記で説明した技法に従って生成されたウィーナーフィルタプロセスとALFフィルタプロセスとに対応し得る。SAO/ALFモジュール79は、ビデオブロック内のサンプルのためのオフセット値を受信する(1306)。オフセット値は、エッジオフセット分類または帯域オフセット分類に対応し得、上記で説明した技法を使用して判断され得る。SAO/ALFモジュール45は、受信されたフィルタ係数およびオフセット値を使用して再構成されたビデオブロックをフィルタ処理する(1308)。再構成されたビデオブロックをフィルタ処理することは、再構成されたビデオブロック中のピクセル値にSAOオフセットを加算すること、および/またはビデオブロック内のピクセル値のすべてにフィルタ係数のセットを乗算することを含み得る。SAO/ALFモジュール79は、フィルタ処理された再構成されたビデオブロックを出力する(1310)。フィルタ処理された再構成されたビデオブロックは、後続の予測のために使用されるために参照フレームバッファに出力され得る。
ビデオエンコーダ20は、ビデオコーディングプロセスにおいてサンプル適応オフセットプロセスと適応ループフィルタプロセスとを実行するために本開示の技法のいずれかまたはすべてを実装し得る。同様に、ビデオデコーダ30は、ビデオコーディングプロセスにおいてサンプル適応オフセットプロセスと適応ループフィルタプロセスとを実行するためにこれらの技法のいずれかまたはすべてを実装し得る。本開示で説明するビデオコーダは、ビデオエンコーダまたはビデオデコーダを指し得る。同様に、ビデオコーディングユニットは、ビデオエンコーダまたはビデオデコーダを指し得る。同様に、ビデオコーディングはビデオ符号化またはビデオ復号を指し得る。
1つまたは複数の例では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され、ハードウェアベースの処理ユニットによって実行され得る。コンピュータ可読媒体は、データ記憶媒体などの有形媒体に対応するコンピュータ可読記憶媒体を含み得、または、たとえば、通信プロトコルに従って、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む通信媒体を含み得る。このようにして、コンピュータ可読媒体は、概して、(1)非一時的である有形コンピュータ可読記憶媒体、あるいは(2)信号または搬送波などの通信媒体に対応し得る。データ記憶媒体は、本開示で説明した技法の実装のための命令、コードおよび/またはデータ構造を取り出すために1つまたは複数のコンピュータあるいは1つまたは複数のプロセッサによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。コンピュータプログラム製品はコンピュータ可読媒体を含み得る。
限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、または他の磁気ストレージデバイス、フラッシュメモリ、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、命令が、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ただし、コンピュータ可読記憶媒体およびデータ記憶媒体は、接続、搬送波、信号、または他の一時媒体を含まないが、代わりに非一時的有形記憶媒体を対象とすることを理解されたい。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
命令は、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)などの1つまたは複数のプロセッサ、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブル論理アレイ(FPGA)、あるいは他の等価な集積回路またはディスクリート論理回路によって実行され得る。したがって、本明細書で使用する「プロセッサ」という用語は、前述の構造、または本明細書で説明した技法の実装に好適な他の構造のいずれかを指し得る。さらに、いくつかの態様では、本明細書で説明した機能は、符号化および復号のために構成される専用ハードウェアおよび/またはソフトウェアモジュール内に提供され得、あるいは複合コーデックに組み込まれ得る。また、本技法は、1つまたは複数の回路または論理要素中に十分に実装され得る。
本開示の技法は、ワイヤレスハンドセット、集積回路(IC)、またはICのセット(たとえば、チップセット)を含む、多種多様なデバイスまたは装置において実装され得る。本開示では、開示する技法を実行するように構成されるデバイスの機能的態様を強調するために様々な構成要素、モジュール、またはユニットについて説明したが、それらの構成要素、モジュール、またはユニットを、必ずしも異なるハードウェアユニットによって実現する必要があるとは限らない。むしろ、上記で説明したように、様々なユニットが、好適なソフトウェアおよび/またはファームウェアとともに、上記で説明した1つまたは複数のプロセッサを含めて、コーデックハードウェアユニットにおいて組み合わせられるか、または相互動作ハードウェアユニットの集合によって与えられ得る。
様々な例について説明した。これらおよび他の例は以下の特許請求の範囲内に入る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ビデオコーディングプロセスにおいてビデオデータをフィルタ処理する方法であって、
ビデオデータのブロックを受信することと、ここで、前記ビデオデータのブロックが複数のサンプル値を含む、
前記ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することと、
前記1つまたは複数のフィルタ係数に関連する値に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することと、
前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理することと
を備える方法。
[C2]
前記ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、1つまたは複数のAC係数を判断することと、DC係数を判断しないこととを含む、
[C1]に記載の方法。
[C3]
それぞれのオフセット値を判断することは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、SAOフィルタ適用なしと、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジと、1D45度未満エッジと、1D135度超エッジと、中心帯フィルタと、側波帯フィルタとを含む、
[C1]に記載の方法。
[C4]
それぞれのオフセット値を判断することは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジとを含む、
[C1]に記載の方法。
[C5]
1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ビデオデータのブロックのための方向性アクティビティを判断することを含み、SAOオフセットフィルタモードを選択することは、前記方向性アクティビティに少なくとも部分的に基づいてSAOフィルタモードを選択することを含む、
[C4]に記載の方法。
[C6]
1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ビデオデータのブロックの方向性アクティビティに基づいて前記ビデオデータのブロックのための分類を判断することを含み、それぞれのオフセット値を判断することは、前記分類が小さい方向性アクティビティを示すときにSAOフィルタを適用しないと判断することを含む、
[C1]に記載の方法。
[C7]
前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理することは、前記1つまたは複数のフィルタ係数を重み値として使用し、それぞれのサンプル値に前記それぞれのオフセット値を加算することによって、前記ビデオデータのブロック中の前記サンプルのうちの前記1つまたは複数の前記値を調整することを含む、
[C1]に記載の方法。
[C8]
前記ビデオデータのブロックは、ビデオデータのサンプル値ブロックの4×4アレイである、
[C1]に記載の方法。
[C9]
前記ビデオデータのブロックは、ビデオフレームの16個の領域のうちの1つである、
[C1]に記載の方法。
[C10]
予測技法を使用して前記ビデオデータのブロックを符号化することと、符号化ビットストリーム中で前記1つまたは複数のフィルタ係数とそれぞれのオフセット値とをシグナリングすることとをさらに備える、
[C1]に記載の方法。
[C11]
符号化ビットストリームから前記ビデオデータのブロックを復号することをさらに備え、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することは、符号化ビットストリームから前記それぞれのオフセット値を復号することを含む、
[C1]に記載の方法。
[C12]
ビデオコーディングプロセスにおいてビデオデータをフィルタ処理するように構成される装置であって、
ビデオデータのブロックを受信するための手段と、ここで、前記ビデオデータのブロックは、複数のサンプル値を含む、
前記ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断するための手段と、
前記1つまたは複数のフィルタ係数に関連する値に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断するための手段と、
前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理するための手段と
を備える装置。
[C13]
前記ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、1つまたは複数のAC係数を判断することと、DC係数を判断しないこととを含む、
[C12]に記載の装置。
[C14]
それぞれのオフセット値を判断することは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、SAOフィルタ適用なしと、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジと、1D45度未満エッジと、1D135度超エッジと、中心帯フィルタと、側波帯フィルタとを含む、
[C12]に記載の装置。
[C15]
それぞれのオフセット値を判断することは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジとを含む、
[C12]に記載の装置。
[C16]
1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ビデオデータのブロックのための方向性アクティビティを判断することを含み、SAOオフセットフィルタモードを選択することは、前記方向性アクティビティに少なくとも部分的に基づいてSAOフィルタモードを選択することを含む、
[C15]に記載の装置。
[C17]
1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ビデオデータのブロックの方向性アクティビティに基づいて前記ビデオデータのブロックのための分類を判断することを含み、それぞれのオフセット値を判断することは、前記分類が小さい方向性アクティビティを示すときにSAOフィルタを適用しないと判断することを含む、
[C12]に記載の装置。
[C18]
前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理することは、前記1つまたは複数のフィルタ係数を重み値として使用し、それぞれのサンプル値に前記それぞれのオフセット値を加算することによって、前記ビデオデータのブロック中の前記サンプルのうちの前記1つまたは複数の前記値を調整することを含む、
[C12]に記載の装置。
[C19]
前記ビデオデータのブロックは、ビデオデータのサンプル値ブロックの4×4アレイである、
[C12]に記載の装置。
[C20]
前記ビデオデータのブロックは、ビデオフレームの16個の領域のうちの1つである、
[C12]に記載の装置。
[C21]
予測技法を使用して前記ビデオデータのブロックを符号化するための手段と、符号化ビットストリーム中で前記1つまたは複数のフィルタ係数とそれぞれのオフセット値とをシグナリングするための手段とをさらに備える、
[C12]に記載の装置。
[C22]
符号化ビットストリームから前記ビデオデータのブロックを復号するための手段をさらに備え、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することは、符号化ビットストリームから前記それぞれのオフセット値を復号することを含む、
[C12]に記載の装置。
[C23]
ビデオコーダを備えるデバイスであって、前記ビデオコーダは、
ビデオデータのブロックを受信することと、ここで、前記ビデオデータのブロックは、複数のサンプル値を含む、
前記ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することと、
前記1つまたは複数のフィルタ係数に関連する値に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することと、
前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理することと
を行うように構成される、デバイス。
[C24]
前記ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、1つまたは複数のAC係数を判断することと、DC係数を判断しないこととを含む、
[C23]に記載のデバイス。
[C25]
それぞれのオフセット値を判断するように構成されることは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、SAOフィルタ適用なしと、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジと、1D45度未満エッジと、1D135度超エッジと、中心帯フィルタと、側波帯フィルタとを含む、
[C23]に記載のデバイス。
[C26]
それぞれのオフセット値を判断するように構成されることは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジとを含む、
[C23]に記載のデバイス。
[C27]
1つまたは複数のフィルタ係数を判断するように構成されることは、前記ビデオデータのブロックのための方向性アクティビティを判断することを含み、SAOオフセットフィルタモードを選択するように構成されることは、前記方向性アクティビティに少なくとも部分的に基づいてSAOフィルタモードを選択することを含む、
[C26]に記載のデバイス。
[C28]
1つまたは複数のフィルタ係数を判断するように構成されることは、前記ビデオデータのブロックの方向性アクティビティに基づいて前記ビデオデータのブロックのための分類を判断することを含み、それぞれのオフセット値を判断することは、前記分類が小さい方向性アクティビティを示すときにSAOフィルタを適用しないと判断することを含む、
[C23]に記載のデバイス。
[C29]
前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理するように構成されることは、前記1つまたは複数のフィルタ係数を重み値として使用し、それぞれのサンプル値に前記それぞれのオフセット値を加算することによって、前記ビデオデータのブロック中の前記サンプルのうちの前記1つまたは複数の前記値を調整することを含む、
[C23]に記載のデバイス。
[C30]
前記ビデオデータのブロックは、ビデオデータのサンプル値ブロックの4×4アレイである、
[C23]に記載のデバイス。
[C31]
前記ビデオデータのブロックは、ビデオフレームの16個の領域のうちの1つである、
[C23]に記載のデバイス。
[C32]
前記ビデオコーディングデバイスは、ビデオエンコーダを備え、予測技法を使用して前記ビデオデータのブロックを符号化することと、符号化ビットストリーム中で前記1つまたは複数のフィルタ係数とそれぞれのオフセット値とをシグナリングすることとを行うようにさらに構成される、
[C23]に記載のデバイス。
[C33]
前記ビデオコーディングデバイスは、ビデオデコーダを備え、前記ビデオデコーダは、符号化ビットストリームから前記ビデオデータのブロックを復号するように構成され、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断するように構成されることが、符号化ビットストリームから前記それぞれのオフセット値を復号することを含む、
[C23]に記載のデバイス。
[C34]
命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、実行されると、
ビデオデータのブロックを受信することと、ここで、前記ビデオデータのブロックが複数のサンプル値を含む、
前記ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することと、
前記1つまたは複数のフィルタ係数に関連する値に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することと、
前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理することと
をビデオコーディングデバイスの1つまたは複数のプロセッサに行わせる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C35]
前記ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、1つまたは複数のAC係数を判断することと、DC係数を判断しないこととを含む、
[C34]に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C36]
それぞれのオフセット値を判断することは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、SAOフィルタ適用なしと、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジと、1D45度未満エッジと、1D135度超エッジと、中心帯フィルタと、側波帯フィルタとを含む、
[C34]に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C37]
それぞれのオフセット値を判断することは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジとを含む、
[C34]に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C38]
1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ビデオデータのブロックのための方向性アクティビティを判断することを含み、SAOオフセットフィルタモードを選択することは、前記方向性アクティビティに少なくとも部分的に基づいてSAOフィルタモードを選択することを含む、
[C37]に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C39]
1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ビデオデータのブロックの方向性アクティビティに基づいて前記ビデオデータのブロックのための分類を判断することを含み、それぞれのオフセット値を判断することは、前記分類が小さい方向性アクティビティを示すときにSAOフィルタを適用しないと判断することを含む、
[C34]に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C40]
前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理することは、前記1つまたは複数のフィルタ係数を重み値として使用し、それぞれのサンプル値に前記それぞれのオフセット値を加算することによって、前記ビデオデータのブロック中の前記サンプルのうちの前記1つまたは複数の前記値を調整することを含む、
[C34]に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C41]
前記ビデオデータのブロックは、ビデオデータのサンプル値ブロックの4×4アレイである、
[C34]に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C42]
前記ビデオデータのブロックは、ビデオフレームの16個の領域のうちの1つである、
[C34]に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C43]
前記命令が、実行されると、予測技法を使用して前記ビデオデータのブロックを符号化することと、符号化ビットストリーム中で前記1つまたは複数のフィルタ係数とそれぞれのオフセット値とをシグナリングすることとをビデオコーディングデバイスにさらに行わせる、
[C34]に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[C44]
前記命令が、実行されると、符号化ビットストリームから前記ビデオデータのブロックを復号することをビデオコーディングデバイスにさらに行わせ、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することが、符号化ビットストリームから前記それぞれのオフセット値を復号することを含む、
[C34]に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。

Claims (40)

  1. ビデオコーディングプロセスにおいてビデオデータをフィルタ処理する方法であって、
    ビデオデータのブロックを受信することと、ここで、前記ビデオデータのブロックが複数のサンプル値を含む、
    適応ループフィルタ(ALF)のための前記ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することと、ここで、前記ビデオデータのブロックのための前記1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ALFのための1つまたは複数のAC係数を判断することと、前記ALFのためのDC係数を判断しないこととを含む、
    前記1つまたは複数のフィルタ係数に関連する値に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することと、ここで、前記それぞれのオフセット値は、サンプル適応オフセット(SAO)フィルタのためのものである、
    前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理することと
    を備える方法。
  2. それぞれのオフセット値を判断することは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、SAOフィルタ適用なしと、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジと、1D45度未満エッジと、1D135度超エッジと、中心帯フィルタと、側波帯フィルタとを含む、
    請求項1に記載の方法。
  3. それぞれのオフセット値を判断することは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジとを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ビデオデータのブロックのための方向性アクティビティを判断することを含み、SAOフィルタモードを選択することは、前記方向性アクティビティに少なくとも部分的に基づいてSAOフィルタモードを選択することを含む、
    請求項3に記載の方法。
  5. 1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ビデオデータのブロックの方向性アクティビティに基づいて前記ビデオデータのブロックのための分類を判断することを含み、それぞれのオフセット値を判断することは、前記分類が小さい方向性アクティビティを示すときにSAOフィルタを適用しないと判断することを含む、
    請求項1に記載の方法。
  6. 前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理することは、前記1つまたは複数のフィルタ係数を重み値として使用し、それぞれのサンプル値に前記それぞれのオフセット値を加算することによって、前記ビデオデータのブロック中の前記サンプルのうちの前記1つまたは複数の前記値を調整することを含む、
    請求項1に記載の方法。
  7. 前記ビデオデータのブロックは、ビデオデータのサンプル値ブロックの4×4アレイである、
    請求項1に記載の方法。
  8. 前記ビデオデータのブロックは、ビデオフレームの16個の領域のうちの1つである、請求項1に記載の方法。
  9. 予測技法を使用して前記ビデオデータのブロックを符号化することと、符号化ビットストリーム中で前記1つまたは複数のフィルタ係数とそれぞれのオフセット値とをシグナリングすることとをさらに備える、
    請求項1に記載の方法。
  10. 符号化ビットストリームから前記ビデオデータのブロックを復号することをさらに備え、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することは、符号化ビットストリームから前記それぞれのオフセット値を復号することを含む、請求項1に記載の方法。
  11. ビデオコーディングプロセスにおいてビデオデータをフィルタ処理するように構成される装置であって、
    ビデオデータのブロックを受信するための手段と、ここで、前記ビデオデータのブロックは、複数のサンプル値を含む、
    適応ループフィルタ(ALF)のための前記ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断するための手段と、ここで、前記ビデオデータのブロックのための前記1つまたは複数のフィルタ係数を判断するための手段は、前記ALFのためのDC係数を判断することなしに前記ALFのための1つまたは複数のAC係数を判断するための手段を含む、
    前記1つまたは複数のフィルタ係数に関連する値に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断するための手段と、ここで、前記それぞれのオフセット値は、サンプル適応オフセット(SAO)フィルタのためのものである、
    前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理するための手段とを備える装置。
  12. それぞれのオフセット値を判断することは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、SAOフィルタ適用なしと、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジと、1D45度未満エッジと、1D135度超エッジと、中心帯フィルタと、側波帯フィルタとを含む、
    請求項11に記載の装置。
  13. それぞれのオフセット値を判断することは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジとを含む、請求項11に記載の装置。
  14. 1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ビデオデータのブロックのための方向性アクティビティを判断することを含み、SAOフィルタモードを選択することは、前記方向性アクティビティに少なくとも部分的に基づいてSAOフィルタモードを選択することを含む、
    請求項13に記載の装置。
  15. 1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ビデオデータのブロックの方向性アクティビティに基づいて前記ビデオデータのブロックのための分類を判断することを含み、それぞれのオフセット値を判断することは、前記分類が小さい方向性アクティビティを示すときにSAOフィルタを適用しないと判断することを含む、
    請求項11に記載の装置。
  16. 前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理することは、前記1つまたは複数のフィルタ係数を重み値として使用し、それぞれのサンプル値に前記それぞれのオフセット値を加算することによって、前記ビデオデータのブロック中の前記サンプルのうちの前記1つまたは複数の前記値を調整することを含む、
    請求項11に記載の装置。
  17. 前記ビデオデータのブロックは、ビデオデータのサンプル値ブロックの4×4アレイである、
    請求項11に記載の装置。
  18. 前記ビデオデータのブロックは、ビデオフレームの16個の領域のうちの1つである、請求項11に記載の装置。
  19. 予測技法を使用して前記ビデオデータのブロックを符号化するための手段と、符号化ビットストリーム中で前記1つまたは複数のフィルタ係数とそれぞれのオフセット値とをシグナリングするための手段とをさらに備える、
    請求項11に記載の装置。
  20. 符号化ビットストリームから前記ビデオデータのブロックを復号するための手段をさらに備え、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することは、符号化ビットストリームから前記それぞれのオフセット値を復号することを含む、請求項11に記載の装置。
  21. ビデオコーダを備えるデバイスであって、前記ビデオコーダは、
    ビデオデータのブロックを受信することと、ここで、前記ビデオデータのブロックは、複数のサンプル値を含む、
    適応ループフィルタ(ALF)のための前記ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することと、ここで、前記ビデオデータのブロックのための前記1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ALFのための1つまたは複数のAC係数を判断することと、前記ALFのためのDC係数を判断しないこととを含む、
    前記1つまたは複数のフィルタ係数に関連する値に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することと、ここで、前記それぞれのオフセット値は、サンプル適応オフセット(SAO)フィルタのためのものである、
    前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理することと
    を行うように構成される、デバイス。
  22. それぞれのオフセット値を判断するように構成されることは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、SAOフィルタ適用なしと、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジと、1D45度未満エッジと、1D135度超エッジと、中心帯フィルタと、側波帯フィルタとを含む、
    請求項21に記載のデバイス。
  23. それぞれのオフセット値を判断するように構成されることは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジとを含む、
    請求項21に記載のデバイス。
  24. 1つまたは複数のフィルタ係数を判断するように構成されることは、前記ビデオデータのブロックのための方向性アクティビティを判断することを含み、SAOフィルタモードを選択するように構成されることは、前記方向性アクティビティに少なくとも部分的に基づいてSAOフィルタモードを選択することを含む、
    請求項23に記載のデバイス。
  25. 1つまたは複数のフィルタ係数を判断するように構成されることは、前記ビデオデータのブロックの方向性アクティビティに基づいて前記ビデオデータのブロックのための分類を判断することを含み、それぞれのオフセット値を判断することは、前記分類が小さい方向性アクティビティを示すときにSAOフィルタを適用しないと判断することを含む、請求項21に記載のデバイス。
  26. 前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理するように構成されることは、前記1つまたは複数のフィルタ係数を重み値として使用し、それぞれのサンプル値に前記それぞれのオフセット値を加算することによって、前記ビデオデータのブロック中の前記サンプルのうちの前記1つまたは複数の前記値を調整することを含む、
    請求項21に記載のデバイス。
  27. 前記ビデオデータのブロックは、ビデオデータのサンプル値ブロックの4×4アレイである、
    請求項21に記載のデバイス。
  28. 前記ビデオデータのブロックは、ビデオフレームの16個の領域のうちの1つである、請求項21に記載のデバイス。
  29. 前記ビデオコーダは、ビデオエンコーダを備え、予測技法を使用して前記ビデオデータのブロックを符号化することと、符号化ビットストリーム中で前記1つまたは複数のフィルタ係数とそれぞれのオフセット値とをシグナリングすることとを行うようにさらに構成される、
    請求項21に記載のデバイス。
  30. 前記ビデオコーダは、ビデオデコーダを備え、前記ビデオデコーダは、符号化ビットストリームから前記ビデオデータのブロックを復号するように構成され、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断するように構成されることが、符号化ビットストリームから前記それぞれのオフセット値を復号することを含む、
    請求項21に記載のデバイス。
  31. 命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、実行されると、
    ビデオデータのブロックを受信することと、ここで、前記ビデオデータのブロックが複数のサンプル値を含む、
    適応ループフィルタ(ALF)のための前記ビデオデータのブロックのための1つまたは複数のフィルタ係数を判断することと、ここで、前記ビデオデータのブロックのための前記1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ALFのための1つまたは複数のAC係数を判断することと、前記ALFのためのDC係数を判断しないこととを含む、
    前記1つまたは複数のフィルタ係数に関連する値に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することと、ここで、前記それぞれのオフセット値は、サンプル適応オフセット(SAO)フィルタのためのものである、
    前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理することと
    をビデオコーディングデバイスの1つまたは複数のプロセッサに行わせる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  32. それぞれのオフセット値を判断することは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、SAOフィルタ適用なしと、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジと、1D45度未満エッジと、1D135度超エッジと、中心帯フィルタと、側波帯フィルタとを含む、
    請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  33. それぞれのオフセット値を判断することは、SAOフィルタモードのセットからSAOフィルタモードを選択することを含み、前記SAOフィルタモードのセットは、1D0度エッジと、1D90度エッジと、1D135度エッジと、1D45度エッジとを含む、請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  34. 1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ビデオデータのブロックのための方向性アクティビティを判断することを含み、SAOフィルタモードを選択することは、前記方向性アクティビティに少なくとも部分的に基づいてSAOフィルタモードを選択することを含む、
    請求項33に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  35. 1つまたは複数のフィルタ係数を判断することは、前記ビデオデータのブロックの方向性アクティビティに基づいて前記ビデオデータのブロックのための分類を判断することを含み、それぞれのオフセット値を判断することは、前記分類が小さい方向性アクティビティを示すときにSAOフィルタを適用しないと判断することを含む、
    請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  36. 前記判断された1つまたは複数のフィルタ係数と前記判断されたそれぞれのオフセット値とに基づいて前記ビデオデータのブロックをフィルタ処理することは、前記1つまたは複数のフィルタ係数を重み値として使用し、それぞれのサンプル値に前記それぞれのオフセット値を加算することによって、前記ビデオデータのブロック中の前記サンプルのうちの前記1つまたは複数の前記値を調整することを含む、
    請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  37. 前記ビデオデータのブロックは、ビデオデータのサンプル値ブロックの4×4アレイである、
    請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  38. 前記ビデオデータのブロックは、ビデオフレームの16個の領域のうちの1つである、請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
  39. 前記命令が、実行されると、予測技法を使用して前記ビデオデータのブロックを符号化することと、符号化ビットストリーム中で前記1つまたは複数のフィルタ係数とそれぞれのオフセット値とをシグナリングすることとをビデオコーディングデバイスにさらに行わせる、
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  40. 前記命令が、実行されると、符号化ビットストリームから前記ビデオデータのブロックを復号することをビデオコーディングデバイスにさらに行わせ、前記複数のサンプル値の各々のためのそれぞれのオフセット値を判断することが、符号化ビットストリームから前記それぞれのオフセット値を復号することを含む、
    請求項31に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
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