JP5920886B2 - 端末の位置・方位情報に基づいてpoiを推定するサーバ、システム、プログラム及び方法 - Google Patents

端末の位置・方位情報に基づいてpoiを推定するサーバ、システム、プログラム及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、地理空間情報を処理する技術に関する。
情報端末のユーザに、様々な地理空間情報、例えばユーザの現在位置周辺における特定の場所に関する情報、広告等、を提供するサービスが公知である。特に、近年、拡張現実感技術(AR(Augmented Reality)技術)を利用して、現実空間映像に、仮想的な注釈用メタデータであるアノテーション(annotation)を重畳させ、関連情報や広告を提供するサービスが注目されている。
このようなAR技術を利用したサービスの一例として、例えば非特許文献1は、頓智ドット株式会社によって提供されるセカイカメラ(Sekai Camera)(登録商標)を開示している。セカイカメラによれば、ユーザがスマートフォン等の情報端末を用いて撮影する現実空間映像における特定の場所に、この場所の関連情報である、エアタグと称されるアノテーションが重畳表示される。
ここで、AR技術を利用して情報・広告を提示する際、ユーザが興味を持つ場所、所謂POI(Point Of Interest)、を的確に把握することが、情報提供者・広告主にとって重要となる。このPOIを把握する技術として、例えばLBS(Location-Based Service)がある。LBSでは、地理空間上でユーザがどのエリアに何人存在するかを把握し、人気の高いエリアを特定することによってPOIを把握する。
また、例えば特許文献1及び非特許文献2は、携帯端末の現在の位置に基づいて、POIが、携帯端末の画面に適切に表示される技術を開示している。特に、特許文献1の技術は、姿勢センサを用いて携帯端末のヨー角及びピッチ角を特定し、携帯端末の現在の姿勢をも考慮して、POIを画面に適切に表示する。
特開2011−022112号公報
頓智ドット株式会社、「Sekai Camera Support Center」、[online]、[平成24年7月9日検索]、インターネット<http://support.sekaicamera.com/ja/how-to> 情報処理学会誌、「特集 拡張現実感(AR)」、Vol.51、No.4、385-391ページ、2010年
しかしながら、以上に述べたような従来技術を利用しても尚、ユーザが実際に興味を持って視認する対象物・地点を、POIとして把握することは非常に困難である。
実際、AR技術を利用して情報・広告を提示する際、如何なる対象物・地点をPOIとして把握するかが重要となる。具体的には、多くの(高い割合の)ユーザから視認される位置・方位にある対象物・地点を、POIとすることが好ましい。ここで、「視認」には、情報端末のカメラによって撮影された画像を通しての視覚による認識が含まれる。
これに対して、例えば従来のLBSでは、確かに、ユーザが集まっている人気の高いエリアを特定することができる。しかしながら、当該エリア近辺で、実際に、如何なる数のユーザが如何なる対象物・地点を、如何なる方向から視認するかを把握することはできない。また、特許文献1では、情報端末の現在の位置だけでなく、現在の姿勢にも対応してPOIが表示可能である。しかしながら、この技術では、あくまでも緯度・経度情報の付与されたPOIの存在が前提となっており、実際に多くのユーザによって視認され得るPOIを把握するものではない。
さらに、AR技術を利用して情報・広告を提示する際、情報・広告を付与するPOIから見て、如何なる方位から如何なる数(割合)のユーザによって当該POIが視認されるか、を把握することも非常に重要である。これにより、視認される割合(興味の度合い)が高い位置及び方位に、選択的に情報・広告を付与することも可能となる。また、その結果、効果的なアノテーションが適切な場所に表示されてアノテーション数が制御されるので、画面内で、ユーザが目的とする情報に辿り着き易くなる。しかしながら、以上に述べたような従来技術を利用しても、そのような視認度が高い方位やユーザの興味の度合いといった情報を得ることは非常に困難である。
そこで、本発明は、ユーザが興味を持って視認するPOIを推定可能なPOI推定サーバ、システム、プログラム及び方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、複数の情報端末とネットワークを介して通信するPOI推定サーバであって、
情報端末から取得した情報端末の位置情報及び方位情報を、情報端末毎に蓄積する位置方位情報蓄積手段と、
位置情報及び方位情報が個々に対応付けられた情報端末群を、蓄積された位置情報に基づいて複数のクラスタに分割し、クラスタ毎に、クラスタ内の位置情報の平均であるクラスタ重心位置と、クラスタ内の方位情報の和に相当するクラスタ興味ベクトルとを生成するクラスタ情報生成手段と、
最大ベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第1のクラスタのクラスタ重心位置から第1のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第1の半直線と、2番目に大きいベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第2のクラスタのクラスタ重心位置から第2のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第2の半直線との交点を、POIに決定するPOI決定手段と
を有するPOI推定サーバが提供される。
この本発明によるPOI推定サーバの一実施形態として、POI決定手段は、
nを1から始まる奇数として、第nのクラスタ及び第(n+1)のクラスタを用いてPOIを決定した際、POI決定に尚関与していない残りのクラスタのクラスタ興味ベクトルの中で、少なくとも(n+2)番目に大きいベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する(n+2)番目のクラスタのクラスタ興味ベクトルから、この(n+2)番目のクラスタのクラスタ重心位置と決定されたPOIとを結ぶ方向への射影成分を差し引いたベクトルを、(n+2)番目のクラスタの新たなクラスタ興味ベクトルとして更新し、
第1のクラスタから第(n+1)のクラスタまでを除いた残りのクラスタの中で、最大ベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第(n+2)のクラスタのクラスタ重心位置から第(n+2)のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第(n+2)の半直線と、2番目に大きいベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第(n+3)のクラスタのクラスタ重心位置から第(n+3)のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第(n+3)の半直線との交点を、(n+3)/2番目のPOIに決定する
ことも好ましい。
また、上述した射影成分を差し引いてクラスタ興味ベクトルを更新する実施形態において、POI決定手段は、第nのクラスタ及び第(n+1)のクラスタを用いてPOIを決定した際、POI決定に尚関与していない残りの各クラスタのクラスタ興味ベクトルから、当該各クラスタのクラスタ重心位置と決定されたPOIとを結ぶ方向への射影成分を差し引いたベクトルを、当該各クラスタの新たなクラスタ興味ベクトルとして更新することも好ましい。
さらに、この本発明によるPOI推定サーバの他の実施形態として、決定されたPOIから見て、第1のクラスタのクラスタ重心位置を指す方位を含むPOIの第1の方位範囲に、第1のクラスタのクラスタ興味ベクトルのベクトル長に対応した興味度を付与し、第2のクラスタのクラスタ重心位置を指す方位を含むPOIの第2の方位範囲に、第2のクラスタのクラスタ興味ベクトルのベクトル長に対応した興味度を付与する興味度付与手段を更に有することも好ましい。
ここで、上述した興味度付与手段は、nを1から始まる奇数として、第nのクラスタ及び第(n+1)のクラスタを用いてPOIを決定した際、(n+2)番目に大きいベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する(n+2)番目のクラスタのクラスタ興味ベクトルにおける、(n+2)番目のクラスタのクラスタ重心位置と決定されたPOIとを結ぶ方向への射影成分の大きさに対応した興味度を算出し、
決定されたPOIから見て、(n+2)番目のクラスタのクラスタ重心位置を指す方位を含むPOIの方位範囲に、射影成分の大きさに対応した興味度を付与する
ことも好ましい。
さらに、この本発明によるPOI推定サーバの他の実施形態として、決定されたPOIにおける方位範囲毎に、POIに関連して表示されるアノテーションを対応付けて蓄積するアノテーション蓄積手段と、
情報端末から受信した位置情報及び方位情報をキーとして、情報端末の画面に表示される現実空間映像に重畳表示すべきアノテーションを検索するアノテーション検索手段と
を更に有することも好ましい。
本発明によれば、さらに、以上に述べたPOI推定サーバと、このPOI推定サーバとネットワークを介して通信する情報端末とを有するシステムであって、
情報端末は、
情報端末自体の位置を測定する測位部と、
情報端末自体の方位を測定する方位センサと、
測定された位置及び方位から、POI推定サーバに送信する位置情報及び方位情報を生成する位置方位情報生成手段と
を有することを特徴とするシステムが提供される。
本発明によれば、さらにまた、複数の情報端末とネットワークを介して通信するPOI推定用のサーバに搭載されたPOI推定プログラムであって、
情報端末から取得した情報端末の位置情報及び方位情報を、情報端末毎に蓄積する位置方位情報蓄積手段と、
位置情報及び方位情報が個々に対応付けられた情報端末群を、蓄積された位置情報に基づいて複数のクラスタに分割し、クラスタ毎に、クラスタ内の位置情報の平均であるクラスタ重心位置と、クラスタ内の方位情報の和に相当するクラスタ興味ベクトルとを生成するクラスタ情報生成手段と、
最大ベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第1のクラスタのクラスタ重心位置から第1のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第1の半直線と、2番目に大きいベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第2のクラスタのクラスタ重心位置から第2のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第2の半直線との交点を、POIに決定するPOI決定手段と
してコンピュータを機能させるPOI推定プログラムが提供される。
本発明によれば、さらに、複数の情報端末とネットワークを介して通信するPOI推定用のサーバの有するコンピュータにおけるソフトウェアの情報処理によるPOI推定方法であって、
情報端末から取得した情報端末の位置情報及び方位情報を、情報端末毎に蓄積する第1のステップと、
位置情報及び方位情報が個々に対応付けられた情報端末群を、蓄積された位置情報に基づいて複数のクラスタに分割し、クラスタ毎に、クラスタ内の位置情報の平均であるクラスタ重心位置と、クラスタ内の方位情報の和に相当するクラスタ興味ベクトルとを生成する第2のステップと、
最大ベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第1のクラスタのクラスタ重心位置から第1のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第1の半直線と、2番目に大きいベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第2のクラスタのクラスタ重心位置から第2のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第2の半直線との交点を、POIに決定する第3のステップと
を有するPOI推定方法が提供される。
本発明のPOI推定サーバ、システム、プログラム及び方法によれば、ユーザが興味を持って視認するPOIを推定することができる。
本発明によるPOI推定サーバと、ネットワークを介した接続された情報端末とから構成されるシステムの一実施形態を概略的に示す構成図である。 本発明に係るクラスタ情報生成及びPOI決定の手順を示す概略図である。 本発明に係る、第2のPOIを決定する手順を示す概略図である。 本発明に係る、POIに方位毎の「興味度」を付与する手順を示す概略図である。 本発明によるPOI推定方法及び「興味度」付与方法の一実施形態を概略的に示すフローチャートである。
以下では、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明によるPOI推定サーバと、ネットワークを介して接続された情報端末とから構成されるシステムの一実施形態を概略的に示す構成図である。
図1によれば、POI推定サーバ1は、複数の情報端末2と無線及びインターネットを介して通信可能である情報処理装置である。POI推定サーバ1は、情報端末2から取得した情報端末2の位置情報及び方位情報に基づいて、以下の手順(a)〜(c)をもって、地図空間(地理空間)の所定範囲内に存在するPOIを推定する。
(a)複数の情報端末2から取得した情報端末2の位置情報及び方位情報を、情報端末毎に蓄積し、
(b)位置情報及び方位情報が個々に対応付けられた情報端末群を、蓄積された位置情報に基づいて複数のクラスタに分割し、クラスタ毎に、クラスタ内の位置情報の平均である「クラスタ重心位置」と、クラスタ内の方位情報の和に相当する「クラスタ興味ベクトル」とを生成し、
(c)最大ベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」及び「クラスタ重心位置」と、2番目に大きいベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」及び「クラスタ重心位置」とに基づいて、POIを決定する。
一方、情報端末2は、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ノート型コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、又はヘッドマウントディスプレイ(HMD)といった、ユーザに所持される機器である。情報端末2は、通信インタフェース200と、測位部201と、方位センサ202と、カメラ203と、ディスプレイ204と、プロセッサ・メモリとしての機能構成部とを備えている。ここで、機能構成部(プロセッサ・メモリ)は、情報端末2に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって、その機能を実現する。この機能構成部は、位置方位情報生成部210と、アノテーション取得部211と、表示制御部212とを有している。
同じく図1によれば、測位部201は、例えばGPS衛星3を利用し、GPS測位方式によって情報端末2の所在位置を測定する。また、測位部201は、例えば地下鉄駅構内等の、GPS衛星3からの測位信号が受信できない場所において、当該場所近辺に設置された基地局から、当該基地局(エリア)の緯度・経度情報を直接取得してもよい。
方位センサ202は、例えば静電容量方式又はピエゾ抵抗方式による3軸タイプの加速度センサと、例えば磁気抵抗(AMR、GMR又はTMR)効果、磁気インピーダンス(MI)効果、フラックスゲート(FG)方式又はホール効果を利用して地磁気を測定する3軸タイプの地磁気センサとを備えている。
このうち、加速度センサは、重力加速度の方向、即ち鉛直方向に対して情報端末2の所定の基準軸がなす角度を測定する。また、地磁気センサは、地磁気磁力線の方向に対する情報端末2の所定の基準軸がなす角度を測定する。これにより、少なくとも水平面内(地図空間内)における情報端末2の所定の基準軸の方位が決定される。ここで、所定の基準軸を例えばカメラ203の光軸とすれば、カメラ203の向いている方位、即ちディスプレイ204に表示された現実空間映像の向きが、方位センサ202によって決定される。
カメラ203は、その撮影の方向と、情報端末2のユーザがディスプレイ204を見る際の視線方向とが概ね一致するように固定されて設置されることが好ましい。この場合、ユーザが情報端末2を興味のある対象物・地点に差し向けて、ディスプレイ204にこの対象物・地点の映像を表示させた際、カメラ203の光軸、即ち情報端末2の(所定の基準軸の)方位は、情報端末2を基準とした興味のある対象物・地点の方位となる。
位置方位情報生成部210は、測位部201での測定結果及び方位センサ202での測定結果を入力し、情報端末2の位置情報及び方位情報を生成する。生成されたこれらの情報は、POI推定サーバ1に送信される。ここで、位置情報は、例えば情報端末2の所在位置の緯度・経度とすることができる。また、方位情報は、例えば北を基準方位として、この基準方位と情報端末2の基準軸とがなす、時計回りを正とする(水平面内での)方位角とすることができる。
アノテーション取得部211は、POI推定サーバ1からアノテーションを取得する。また、ディスプレイ204に表示された現実空間映像における、対応するPOIの近傍位置に、アノテーションを重畳的に(例えば浮かんでいる様に)表示させるべく、表示制御部212にアノテーションを出力し、その表示を指示する。
同じく図1によれば、POI推定サーバ1は、無線及びインターネットを介して情報端末2と通信する際の、POI推定サーバ1側のインタフェースである通信インタフェース100と、プロセッサ・メモリとしての機能構成部とを備えている。ここで、機能構成部(プロセッサ・メモリ)は、POI推定サーバ1に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって、その機能を実現する。この機能構成部は、位置方位情報蓄積部110と、クラスタ情報生成部111と、POI決定部112と、興味度付与部113と、POI・アノテーション蓄積部114と、アノテーション検索部115とを有している。
位置方位情報蓄積部110は、複数の情報端末2から取得した情報端末2の位置情報及び方位情報を、情報端末毎に蓄積する。位置方位情報蓄積部110は、例えば、情報端末2のMAC(Media Access Control)アドレス毎に、緯度・経度、及び方位角が記載された位置方位情報テーブルを作成する。
クラスタ情報生成部111は、クラスタ生成部111aと興味ベクトル生成部111bとを有している。クラスタ生成部111aは、位置情報及び方位情報が個々に対応付けられた情報端末群を、地図空間上に分布させ、蓄積された位置情報に基づいて複数のクラスタに分割する。興味ベクトル生成部111bは、クラスタ毎に、クラスタ内の位置情報の平均である「クラスタ重心位置」と、クラスタ内の方位情報の和に相当する「クラスタ興味ベクトル」とを生成する。クラスタ情報生成部111におけるこれらの機能は、後に図2を用いて詳細に説明される。
POI決定部112は、最大ベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する第1のクラスタの「クラスタ重心位置」からこの第1のクラスタの「クラスタ興味ベクトル」の向きに伸長する第1の半直線と、2番目に大きいベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する第2のクラスタの「クラスタ重心位置」からこの第2のクラスタの「クラスタ興味ベクトル」の向きに伸長する第2の半直線との交点を、POIに決定する。POI決定部112におけるこの機能も、後に図2を用いて詳細に説明される。
POI決定部112は、さらに、第1のクラスタ及び第2のクラスタを用いてPOIを決定した際、3番目に大きいベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する3番目のクラスタの「クラスタ興味ベクトル」から、この3番目のクラスタの「クラスタ重心位置」と決定されたPOIとを結ぶ方向への射影成分を差し引いたベクトルを、3番目のクラスタの新たな「クラスタ興味ベクトル」として更新する。尚、後に図3を用いて詳述するように、4番目(及びそれ以降)のクラスタについても、同様の射影成分を差し引いたベクトルを、新たな「クラスタ興味ベクトル」として更新してもよい。
POI決定部112は、次いで、第1のクラスタ及び第2のクラスタを除いた残りのクラスタの中で、最大ベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第3のクラスタの「クラスタ重心位置」からこの第3のクラスタの「クラスタ興味ベクトル」の向きに伸長する第3の半直線と、2番目に大きいベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する第4のクラスタの「クラスタ重心位置」からこの第4のクラスタの「クラスタ興味ベクトル」の向きに伸長する第4の半直線との交点を、2番目のPOIに決定する。POI決定部112におけるこれらの機能も、後に図3を用いて詳細に説明される。
興味度付与部113は、決定された(1番目の)POIから見て、第1のクラスタの「クラスタ重心位置」を指す方位を含むこのPOIの第1の方位範囲に、第1のクラスタの「クラスタ興味ベクトル」のベクトル長に対応した「興味度」を付与し、第2のクラスタの「クラスタ重心位置」を指す方位を含むこのPOIの第2の方位範囲に、第2のクラスタの「クラスタ興味ベクトル」のベクトル長に対応した「興味度」を付与する。
興味度付与部113は、また、第1のクラスタ及び第2のクラスタを用いてPOIを決定した際、3番目に大きいベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する3番目のクラスタの「クラスタ興味ベクトル」における、この3番目のクラスタの「クラスタ重心位置」と決定された(1番目の)POIとを結ぶ方向への射影成分の大きさに対応した「興味度」を算出する。次いで、決定された(1番目の)POIから見て、3番目のクラスタの「クラスタ重心位置」を指す方位を含むこのPOIの方位範囲に、この算出された「興味度」を付与する。興味度付与部113におけるこれらの機能も、後に図4を用いて詳細に説明される。
POI・アノテーション蓄積部114は、決定されたPOIにおける方位範囲毎に、POIに関連して表示されるアノテーションを対応付けて蓄積する。ここで、POIの位置情報、更には興味度付与部113によって付与された「興味度」も、このPOIの方位範囲に対応付けて蓄積される。また、アノテーション検索部115は、情報端末2から受信した位置情報及び方位情報をキーとして、情報端末2の画面に表示される現実空間映像に重畳表示すべきアノテーションを検索する。検索されたアノテーションは、通信インタフェース100からインターネット及び無線を介して、情報端末2に送信される。
図2は、本発明に係るクラスタ情報生成及びPOI決定の手順を示す概略図である。
図2(A)によれば、所定範囲の地図空間(地理空間)に、各々が1つの情報端末2に対応する複数のドットが、分布している。これらドットの各々は、情報端末2の位置情報(緯度・経度)及び方位情報(方位角)を含む。この分布図は、位置方位情報蓄積部110(図1)が複数の情報端末2から取得し蓄積した情報、例えば情報端末2のMACアドレス毎に、緯度・経度、及び方位角が記載された位置方位情報テーブル、に基づいて、クラスタ生成部111a(図1)によって作成される。
ここで、この分布図の範囲は、例えば、地図空間上を100m間隔のメッシュで区切った際の1つのメッシュの範囲としてもよい。本発明では、ユーザによって実際に視認されるPOIを推定することから、このメッシュの大きさも、視認され得る対象物・地点の分布状態を考慮して決定することが好ましい。尚、「視認」には、情報端末のカメラによって撮影された画像を通しての視覚による認識が含まれるものとする。
また、情報端末2の位置情報及び方位情報を取得するタイミングとして、一定時間内にARを利用した所定のアプリケーションを起動させた情報端末2から、又は更に何らかの情報を検索・収集した情報端末2から、位置情報及び方位情報を、例えばその都度又は定期的に取得してもよい。また、ユーザが、興味を持って情報端末2をある方位に向け、所定の時間範囲内でその方位を維持した際、この方位の情報を、その時点での位置情報と共に取得することも好ましい。さらに、情報端末2の方位が所定時間以上固定されている場合、例えばユーザの乗車中に情報端末2が進行方向に対して一定の方位を向いている場合、このような情報端末2からは、位置情報及び方位情報を取得しないことも好ましく、またはそれにもかかわらず定期的に位置情報及び方位情報を取得する、とすることも可能である。
次いで、図2(B)に示すように、クラスタ生成部111a(図1)は、これらのドット(情報端末群)を、その位置情報(緯度・経度)に基づいて複数のクラスタに分割する。このクラスタリングは、種々の公知の手法を用いて実施可能であるが、例えば、DBSCAN(Density-Based Spatial Clustering)法を用いて実施されてもよい。
DBSCAN法は、任意形状のクラスタを抽出可能なクラスタリング手法である。DBSCAN法では、距離の閾値Epsと対象(ドット)数の閾値MinPtsという2つのパラメータを用いて、対象(ドット)のdirectly density-reachable(DDR)な接続関係を定義し、このように接続されている対象を同一のクラスタとして分類する。
具体的には、次の条件(1)及び(2)を満たす場合、x(ドット)からy(ドット)への接続はDDRな関係である、とする。
(1) y∈NEps(x)
(2) |NEps(x)|≧MinPts
ここで、NEps(x)は、xの近傍であり、xからの距離が閾値Eps内にあるドットの集合である。また、|NEps(x)|は、近傍NEps(x)内に含まれるドットの数である。尚、図2(B)における2つのドット間の距離は、a及びbを距離換算のための定数として、
(a×(ドット間の緯度差)+b×(ドット間の緯度差)0.5
として算出される。
DBSCAN法では、あるseed点(ドット)から出発して、条件(1)及び(2)を満たすDDRな関係にあるドットを同一クラスタに分類しつつ順次たどっていき、最終的に到達可能な極大集合を1つのクラスタとして抽出する。ここで、極大とは、クラスタ内のドットの近傍に、DDRな対象を新たに見つけることができない状態をいう。1つのクラスタが極大集合として確定した後、このクラスタ中のドットを取り除いて、新たなseed点(ドット)を選択し、次のクラスタを生成する。
図2(B)によれば、クラスタ生成部111a(図1)によって、複数のドット(情報端末群)が複数のクラスタに分割されている。次いで、興味ベクトル生成部111b(図1)は、クラスタ毎に、クラスタ内の「クラスタ重心位置」及び「クラスタ興味ベクトル」を生成する。ここで、「クラスタ重心位置」は、1つのクラスタ内のドットにおける位置情報(例えば(緯度,経度))の平均であり、例えば、ドット(情報端末2)iの緯度値をLATとし、経度値をLNGとすると、
(ΣLAT/ndot,ΣLNG/ndot
として生成される。ここで、Σはいずれもi=1,2,・・・,ndot(ndot:クラスタ内のドット数)についての総和(summation)である。
また、「クラスタ興味ベクトル」は、クラスタ内の方位情報の和に相当するベクトルとして定義される。具体的には、クラスタ内のドット(情報端末2)iが有する方位情報を、情報端末2の方位角θaziの向きを有する方位単位ベクトルeaziと見なし、クラスタ内の全ての方位単位ベクトルeaziのベクトル和を「クラスタ興味ベクトル」V、即ち、
(3) V=Σeazi
とする。ここで、Σはi=1,2,・・・,ndotについてのベクトル和をとる総和である。
また、「クラスタ興味ベクトル」Vの始点を、このクラスタの「クラスタ重心位置」とする。これにより、「クラスタ興味ベクトル」Vは、このクラスタ内の情報端末2の位置・方位情報を代表する指標として捉えられる。また、ドット(情報端末群)が分布した所定範囲の地図空間において、全てのVの集合Vsetは、この地図空間を特徴付けるベクトル集合として捉えられる。
このような「クラスタ興味ベクトル」Vは、例えばクラスタ内においてより多くの情報端末2(方位単位ベクトルeazi)が1つの対象物・地点に向けられている場合、「クラスタ重心位置」からこの対象物・地点に向かう方向の成分をより多く有することになる。
実際、例えばセカイカメラ(登録商標)のようなAR技術を利用した地理空間情報を提供するアプリケーションを起動させているユーザは、興味を持った対象物・地点に、「何か情報はないか?」と情報端末2(のカメラの対物レンズ(の光軸))を差し向ける場合が多い。
従って、「クラスタ興味ベクトル」Vの向きは、クラスタ内の多くのユーザが興味を持って情報端末2を差し向けた先の対象物・地点の方に概ね向く傾向にある。また、その結果、Vのベクトル長は、このような対象物・地点に対するユーザの興味の程度(興味度)に対応することになる。
尚、各クラスタにおいて、「クラスタ興味ベクトル」Vのベクトル長|V|と、クラスタ内の全ての方位単位ベクトルeaziのベクトル長の和Σ|eazi|とを比較し、次式
(4) |V|<C×Σ|eazi| (C:0<C<1である所定の係数)
が当てはまる場合、興味の対象となる対象物・地点が乱立又は分散しているとして、図2(A)に示した分布図(地図空間)の範囲を設定し直すことも好ましい。例えば、この分布図の範囲を、地図空間上を100m間隔で区切ったメッシュから、10m間隔で区切ったメッシュの範囲に変更することも好ましい。このように、例えば大都市の繁華街では、興味を持たれる度合いが高い対象物・地点が多数存在するので、ユーザの興味の度合いを的確に反映した「クラスタ興味ベクトル」Vを得るために、調査対象となる地図空間範囲を限定することも必要となり得る。
次いで、図2(C)に示すように、POI決定部112(図1)は、複数のクラスタの中から、最大ベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する第1のクラスタとして、クラスタAを選択し、2番目に大きいベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する第2のクラスタとして、クラスタBを選択する。
次いで、POI決定部112は、クラスタAの「クラスタ重心位置」からクラスタAの「クラスタ興味ベクトル」VIAの向きに伸長する第1の半直線と、クラスタBの「クラスタ重心位置」からクラスタBの「クラスタ興味ベクトル」VIBの向きに伸長する第2の半直線との交点を求め、この交点を1番目のPOIに決定する。
ここで、クラスタA(第1のクラスタ)の「クラスタ興味ベクトル」VIAは、最大ベクトル長を有している。これは、クラスタA内の多くのユーザが「クラスタ興味ベクトル」VIAの向きに存在する対象物・地点に、興味を持って情報端末2を差し向けている傾向にあることを意味している。また、クラスタB(第2のクラスタ)の「クラスタ興味ベクトル」VIBも、VIAに次ぐ大きさのベクトル長を有している。これは、同じくクラスタB内の多くのユーザが「クラスタ興味ベクトル」VIBの向きに存在する対象物・地点に、興味を持って情報端末2を差し向けている傾向にあることを意味している。
従って、上述したクラスタAの第1の半直線と、クラスタBの第2の半直線との交点は、クラスタA及びB内の多くのユーザが共通して興味を持つ、興味の度合いが高い対象物・地点、即ちPOI、に対応している確率が高いことが理解される。尚、第1及び第2の半直線の交点が、所定の地図空間範囲に存在しない場合、興味の度合いの高いPOIは存在しないとして、本POI推定の手順を終了してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、情報端末群をクラスタリングし、各クラスタ内の情報端末2の位置・方位情報を代表する指標として、「クラスタ重心位置」及び「「クラスタ興味ベクトル」VIAを算出する。次いで、これらの量から、多くのユーザが興味を持って情報端末2を差し向けている確率が高い対象物・地点を、POIに決定する。これにより、ユーザが興味を持って視認するPOIを推定することが可能となる。
図3は、本発明に係る、第2のPOIを決定する手順を示す概略図である。
図3(A)によれば、クラスタA及びクラスタB(図1(C))を用いて1番目のPOIを決定した際、POI決定部112は、さらに、3番目に大きいベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する3番目のクラスタとして、クラスタCを選択する。次いで、クラスタCの「クラスタ興味ベクトル」VICを、
(a)「クラスタ重心位置」と、決定された1番目のPOIとを結ぶ方向への射影成分と、
(b)この射影成分に直交する非射影成分と
に分解する。
次いで、POI決定部112は、「クラスタ興味ベクトル」VICの非射影成分を、クラスタC(3番目のクラスタ)の新たな「クラスタ興味ベクトル」VIC’として更新する。言い換えると、「クラスタ興味ベクトル」VICから、VICの射影成分を差し引いたベクトルを、クラスタCの新たな「クラスタ興味ベクトル」VIC’として更新する。
この後、図3(B)に示すように、POI決定部112は、クラスタA(第1のクラスタ)及びクラスタB(第2のクラスタ)を除いた残りのクラスタの中で、最大ベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する第3のクラスタと、2番目に大きいベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する第4のクラスタとを決定する。図3(B)では、第3のクラスタとしてクラスタCが選択され、第4のクラスタとしてクラスタDが選択される。
POI決定部112は、次いで、クラスタCの「クラスタ重心位置」から、クラスタCの「クラスタ興味ベクトル」VIC’の向きに伸長する第3の半直線と、クラスタDの「クラスタ重心位置」から、クラスタDの「クラスタ興味ベクトル」VIDの向きに伸長する第4の半直線との交点を、2番目のPOIに決定する。
ここで、変更態様として、図3(C)に示すように、クラスタA及びクラスタBを用いて1番目のPOIを決定した際、POI決定部112は、POI決定に尚関与していない残りの各クラスタのクラスタ興味ベクトル(図3(C)では、VIC及びVIDの各々)を、
(a’)「クラスタ重心位置」と、決定された1番目のPOIとを結ぶ方向への射影成分と、
(b’)この射影成分に直交する非射影成分と
に分解することも好ましい。
この場合、POI決定部112は、「クラスタ興味ベクトル」VICの非射影成分を、クラスタC(3番目のクラスタ)の新たな「クラスタ興味ベクトル」VIC’として更新し、さらに、「クラスタ興味ベクトル」VIDの非射影成分を、クラスタD(4番目のクラスタ)の新たな「クラスタ興味ベクトル」VID’として更新する。言い換えると、POI決定に尚関与していない残りの各クラスタのクラスタ興味ベクトルから、当該各クラスタのクラスタ重心位置と決定されたPOIとを結ぶ方向への射影成分を差し引いたベクトルを、当該各クラスタの新たなクラスタ興味ベクトルとして更新する。
さらに、POI決定部112は、POI決定に尚関与していない残りのクラスタのクラスタ興味ベクトルの中で、ベクトル長の大きい順に数えて所定数だけのクラスタのクラスタ興味ベクトルにおいて、射影成分を差し引いた非射影成分を新たなクラスタ興味ベクトルとして更新することも可能である。いずれにしても、更新するクラスタ興味ベクトルの数を少なくするほど、POI決定のための計算量は低減する。
以後、図3(A)に示したステップに戻って、クラスタA〜Dを除いた中で、最大ベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する5番目のクラスタを決定し、この「クラスタ興味ベクトル」の非射影成分を、この5番目のクラスタの新たな「クラスタ興味ベクトル」として更新する。次いで、上述した2番目のPOIを決定したステップと同様にして、3番目のPOIを決定する。
このように、図3に示した一連のステップを繰り返して順次、新たなPOIを決定することができる。ここで、図3(A)(又は図3(C))で求めた非射影成分(新たな「クラスタ興味ベクトル」)のベクトル長が、所定閾値lth未満である場合、POI決定の手順を終了することも好ましい。このように非射影成分(新たな「クラスタ興味ベクトル」)のベクトル長が所定閾値lth未満ということは、興味の度合いが所定以上である対象物・地点が存在しないと解釈される。
以上説明したように、図3に示した実施形態によれば、(1番目の)POIを決定した後に、3番目のクラスタ(又はそれ以降のクラスタ)の「クラスタ興味ベクトル」における非射影成分を、新たな「クラスタ興味ベクトル」とする。このように、決定したPOIに対する興味の度合い(射影成分)を差し引くことによって、ユーザが興味を持って視認し得る、次の新たなPOIを適切に推定することが可能となる。
図4は、本発明に係る、POIに方位毎の「興味度」を付与する手順を示す概略図である。
図4(A)には、決定された1番目のPOIと、このPOI決定に関係したクラスタA及びBの「クラスタ興味ベクトル」VIA及びVIBと、2番目のPOIを決定する際に算出された、クラスタCの「クラスタ興味ベクトル」VICの射影成分VICpとが示されている。この射影成分VICpは、2番目のPOIを決定する際に、「クラスタ興味ベクトル」VICにおける1番目のPOIに向かう成分として除外されたベクトル成分である。以下、この成分をも考慮して、1番目のPOIについての「興味度」を算出する。
興味度付与部113(図1)は、「クラスタ興味ベクトル」VIA及びVIB、並びに「クラスタ興味ベクトル」VICの射影成分VICpから、VIA、VIB及びVICpに対応した「興味度」を算出する。例えば、1番目のPOIから見て、クラスタAの「クラスタ重心位置」を指す方位に関する「興味度」をIvとし、クラスタBの「クラスタ重心位置」を指す方位に関する「興味度」をIvとし、クラスタCの「クラスタ重心位置」を指す方位に関する「興味度」をIvとすると、Iv、Iv及びIvは、例えば、
(5) Iv=|VIA|/(|VIA|+|VIB|+|VICp|)
(6) Iv=|VIB|/(|VIA|+|VIB|+|VICp|)
(7) Iv=|VICp|/(|VIA|+|VIB|+|VICp|)
として算出される。ここで、|VIA|、|VIB|及び|VICp|はそれぞれ、VIA、VIB及びVICpのベクトル長である。式(5)〜(7)の定義では、Iv+Iv+Iv=1であり、「興味度」は相対評価値として最大値1に規格化されている。
尚、Iv、Iv及びIvは、式(5)〜(7)に限定されるものではないが、それぞれ|VIA|、|VIB|及び|VICp|が大きいほど、大きな値を取ることが好ましい。即ち、「クラスタ興味ベクトル」の定義からして、そのベクトル長が「興味度」に相当することが好ましい。また、Iv、Iv及びIvとしてそれぞれ、|VIA|、|VIB|及び|VICp|に所定の定数を掛けた絶対評価値を採用してもよい。また、POI決定に関係した「クラスタ興味ベクトル」VIA及びVIBだけで、Iv及びIvのみを算出することも可能である。
図4(B)に、Iv=0.45、Iv=0.39、Iv=0.16である場合の、POIに対する「興味度」の付与の様子を示す。1番目のPOIから見て、クラスタAの「クラスタ重心位置」を指す方位を含む方位範囲(第1の方位範囲)WIAに、「興味度」Iv=0.45が付与され、クラスタBの「クラスタ重心位置」を指す方位を含む方位範囲(第2の方位範囲)WIBに、「興味度」Iv=0.39が付与され、クラスタCの「クラスタ重心位置」を指す方位を含む方位範囲(第3の方位範囲)WICに、「興味度」Iv=0.16が付与される。
ここで、方位範囲WIA、WIB及びWICはそれぞれ、1番目のPOIから見た、クラスタA、B及びC内の全ての情報端末2を指す方位を含むように設定されることが好ましい。
また、方位範囲WNOは、この範囲の方位からは1番目のPOIが見えないような方位範囲である。例えば、1番目のPOIがビルの角部に設けられた柱状の広告塔である場合、この広告塔の広告表示壁は、このビルの背後からは視認できない。この場合、この広告塔から見て、この背後の方位範囲がWNOとなる。
尚、1番目のPOIがクラスタD(図3(B))内の情報端末2からも視認される場合、クラスタDの「クラスタ興味ベクトル」VIDにおける1番目のPOIに向かう射影成分VIDpを抽出し、このベクトル長|VIDp|に応じた「興味度」を、クラスタDの「クラスタ重心位置」を指す方位を含む方位範囲WIDに付与することも可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、クラスタの「クラスタ興味ベクトル」に基づいて推定されたPOIに対し、POIから見て「クラスタ重心位置」を指す方位を含むPOIの方位範囲毎に、「クラスタ興味ベクトル」のベクトル長に対応した「興味度」を付与することができる。即ち、ユーザが視認する方向に応じたPOIを推定するだけではなく、POIから見た方位毎に、ユーザの興味の度合いを推定することができる。これにより、例えば、ユーザに対して、この方位範囲毎に、付与された「興味度」に応じた、互いに異なる関連情報、広告等のアノテーションを表示することができる。このように、POIから見てユーザを指す方位(ユーザがこのPOIを視認する方向)によって異なるアノテーションを提示できることは、本実施形態をAR技術に適用することによって奏功され得る1つの格別の効果である。
さらに、方位範囲毎に「興味度」が規定されたPOIを準備した上で、例えば、POIの各方位範囲を、付与された「興味度」に応じた広告掲載料をもって、広告掲載媒体として提供することも可能となる。即ち、興味・人気の度合いを数値化することによって、方位範囲毎に興味・人気の度合いに応じた広告料金を設定することができる。また、「興味度」に応じた順序で、または「興味度」が高い方位に優先して、情報・広告の提示を行うことも可能である。
また、このように視認される割合(興味の度合い)が高い位置及び方位に、選択的に情報・広告を付与可能であることから、例えば、効果的なアノテーションが適切な場所に表示されてアノテーション数が制御可能となる。その結果、情報端末2の画面内で、ユーザが目的とする情報に辿り着き易くなる。
さらに、本実施形態によれば、情報端末の位置・方位情報を収集した時点・時間帯・期間でのPOI及びその方位毎の「興味度」が推定されるので、例えば、情報・広告提供者が気付かなかったPOIの存在や、新たなPOIの出現を適宜把握することができる。また、POIの発生、「興味度」の変化、POIの消滅等、POIの時間的変遷を把握することができるので、例えば、時間帯及び方位に応じた情報・広告の提示や、時間帯及び方位毎の広告料金設定を行うことも可能となる。
図5は、本発明によるPOI推定方法及び「興味度」付与方法の一実施形態を概略的に示すフローチャートである。
(S500)情報端末2毎に、情報端末2の位置情報及び方位情報を蓄積する。
(S501)情報端末群を、位置情報に基づいて複数のクラスタに分割する(クラスタリングする)。
(S502)クラスタ毎に、「クラスタ重心位置」と「クラスタ興味ベクトル」とを生成する。
(S503)POI決定ループ(ステップS503〜S509)を開始する。ここで、nを奇数(=1,3,5,・・・)とし、nの初期値を1とする。また、所定のベクトル長閾値をlthに設定する。
(S504)最大ベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する第nのクラスタと、2番目に大きいベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する第(n+1)のクラスタとのそれぞれにおける、「クラスタ重心位置」及び「クラスタ興味ベクトル」から規定される第nの半直線及び第(n+1)の半直線の交点を、POIとして決定する。
(S505)(n+2)番目に大きいベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する(n+2)番目のクラスタの「クラスタ興味ベクトル」から、射影成分を差し引いたベクトル(非射影成分)を、(n+2)番目のクラスタの新たな「クラスタ興味ベクトル」として更新する。
(S506)決定されたPOIから見て、第nのクラスタ及び第(n+1)のクラスタの「クラスタ重心位置」を指す方位を含む方位範囲毎に、並びに(n+2)番目のクラスタの「クラスタ重心位置」を指す方位を含む方位範囲に、「クラスタ興味ベクトル」又は射影成分のベクトル長に対応した「興味度」を付与する。
(S507)第1のクラスタから第(n+1)のクラスタまでを除いた残りのクラスタの中で、最大ベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する第(n+2)のクラスタと、2番目に大きいベクトル長の「クラスタ興味ベクトル」を有する第(n+3)のクラスタとを決定する。
(S508)nを2だけ増分する(nを次に大きな奇数値とする)。
(S509)第nのクラスタにおける「クラスタ興味ベクトル」のベクトル長が、所定のベクトル長閾値lth以上であって、且つnが、生成されたクラスタ数よりも小さいというループ条件を満たす場合、ステップS503に戻って、POI決定ループを繰り返す(次のPOIを決定する)。一方、上記ループ条件を満たさない場合、決定可能なPOIはこれ以上存在しないとして、本POI推定方法を完了する。
以上に述べた本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 POI推定サーバ
100、200 通信インタフェース
110 位置方位情報蓄積部
111 クラスタ情報生成部
111a クラスタ生成部
111b 興味ベクトル生成部
112 POI決定部
113 興味度付与部
114 POI・アノテーション蓄積部
115 アノテーション検索部
2 情報端末
201 測位部
202 方位センサ
203 カメラ
204 ディスプレイ
210 位置方位情報生成部
211 アノテーション取得部
212 表示制御部
3 GPS衛星

Claims (9)

  1. 複数の情報端末とネットワークを介して通信するPOI(Point Of Interest)推定サーバであって、
    当該情報端末から取得した当該情報端末の位置情報及び方位情報を、情報端末毎に蓄積する位置方位情報蓄積手段と、
    当該位置情報及び方位情報が個々に対応付けられた情報端末群を、蓄積された当該位置情報に基づいて複数のクラスタに分割し、クラスタ毎に、クラスタ内の当該位置情報の平均であるクラスタ重心位置と、クラスタ内の方位情報の和に相当するクラスタ興味ベクトルとを生成するクラスタ情報生成手段と、
    最大ベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第1のクラスタのクラスタ重心位置から該第1のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第1の半直線と、2番目に大きいベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第2のクラスタのクラスタ重心位置から該第2のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第2の半直線との交点を、POIに決定するPOI決定手段と
    を有することを特徴とするPOI推定サーバ。
  2. 前記POI決定手段は、
    nを1から始まる奇数として、第nのクラスタ及び第(n+1)のクラスタを用いてPOIを決定した際、POI決定に尚関与していない残りのクラスタのクラスタ興味ベクトルの中で、少なくとも(n+2)番目に大きいベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する(n+2)番目のクラスタのクラスタ興味ベクトルから、該(n+2)番目のクラスタのクラスタ重心位置と決定されたPOIとを結ぶ方向への射影成分を差し引いたベクトルを、該(n+2)番目のクラスタの新たなクラスタ興味ベクトルとして更新し、
    第1のクラスタから第(n+1)のクラスタまでを除いた残りのクラスタの中で、最大ベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第(n+2)のクラスタのクラスタ重心位置から該第(n+2)のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第(n+2)の半直線と、2番目に大きいベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第(n+3)のクラスタのクラスタ重心位置から該第(n+3)のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第(n+3)の半直線との交点を、(n+3)/2番目のPOIに決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のPOI推定サーバ。
  3. 前記POI決定手段は、第nのクラスタ及び第(n+1)のクラスタを用いてPOIを決定した際、POI決定に尚関与していない残りの各クラスタのクラスタ興味ベクトルから、当該各クラスタのクラスタ重心位置と決定されたPOIとを結ぶ方向への射影成分を差し引いたベクトルを、当該各クラスタの新たなクラスタ興味ベクトルとして更新することを特徴とする請求項2に記載のPOI推定サーバ。
  4. 決定されたPOIから見て、前記第1のクラスタのクラスタ重心位置を指す方位を含む当該POIの第1の方位範囲に、該第1のクラスタのクラスタ興味ベクトルのベクトル長に対応した興味度を付与し、前記第2のクラスタのクラスタ重心位置を指す方位を含む当該POIの第2の方位範囲に、該第2のクラスタのクラスタ興味ベクトルのベクトル長に対応した興味度を付与する興味度付与手段を更に有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のPOI推定サーバ。
  5. 前記興味度付与手段は、nを1から始まる奇数として、第nのクラスタ及び第(n+1)のクラスタを用いてPOIを決定した際、(n+2)番目に大きいベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する(n+2)番目のクラスタのクラスタ興味ベクトルにおける、該(n+2)番目のクラスタのクラスタ重心位置と決定されたPOIとを結ぶ方向への射影成分の大きさに対応した興味度を算出し、
    決定されたPOIから見て、前記(n+2)番目のクラスタのクラスタ重心位置を指す方位を含む当該POIの方位範囲に、当該射影成分の大きさに対応した興味度を付与する
    ことを特徴とする請求項4に記載のPOI推定サーバ。
  6. 決定されたPOIにおける方位範囲毎に、当該POIに関連して表示されるアノテーションを対応付けて蓄積するアノテーション蓄積手段と、
    当該情報端末から受信した位置情報及び方位情報をキーとして、当該情報端末の画面に表示される現実空間映像に重畳表示すべきアノテーションを検索するアノテーション検索手段と
    を更に有することを特徴とする請求項4又は5に記載のPOI推定サーバ。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のPOI推定サーバと、該POI推定サーバとネットワークを介して通信する情報端末とを有するシステムであって、
    前記情報端末は、
    情報端末自体の位置を測定する測位部と、
    情報端末自体の方位を測定する方位センサと、
    測定された当該位置及び当該方位から、前記POI推定サーバに送信する位置情報及び方位情報を生成する位置方位情報生成手段と
    を有することを特徴とするシステム。
  8. 複数の情報端末とネットワークを介して通信するPOI推定用のサーバに搭載されたPOI推定プログラムであって、
    当該情報端末から取得した当該情報端末の位置情報及び方位情報を、情報端末毎に蓄積する位置方位情報蓄積手段と、
    当該位置情報及び方位情報が個々に対応付けられた情報端末群を、蓄積された当該位置情報に基づいて複数のクラスタに分割し、クラスタ毎に、クラスタ内の当該位置情報の平均であるクラスタ重心位置と、クラスタ内の方位情報の和に相当するクラスタ興味ベクトルとを生成するクラスタ情報生成手段と、
    最大ベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第1のクラスタのクラスタ重心位置から該第1のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第1の半直線と、2番目に大きいベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第2のクラスタのクラスタ重心位置から該第2のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第2の半直線との交点を、POIに決定するPOI決定手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするPOI推定プログラム。
  9. 複数の情報端末とネットワークを介して通信するPOI推定用のサーバの有するコンピュータにおけるソフトウェアの情報処理によるPOI推定方法であって、
    当該情報端末から取得した当該情報端末の位置情報及び方位情報を、情報端末毎に蓄積する第1のステップと、
    当該位置情報及び方位情報が個々に対応付けられた情報端末群を、蓄積された当該位置情報に基づいて複数のクラスタに分割し、クラスタ毎に、クラスタ内の当該位置情報の平均であるクラスタ重心位置と、クラスタ内の方位情報の和に相当するクラスタ興味ベクトルとを生成する第2のステップと、
    最大ベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第1のクラスタのクラスタ重心位置から該第1のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第1の半直線と、2番目に大きいベクトル長のクラスタ興味ベクトルを有する第2のクラスタのクラスタ重心位置から該第2のクラスタのクラスタ興味ベクトルの向きに伸長する第2の半直線との交点を、POIに決定する第3のステップと
    を有することを特徴とするPOI推定方法。
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