JP5920399B2 - 端末装置及びプログラム - Google Patents
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Description
また、通信モジュール部10は、制御部100より送信される制御信号に応じて、NFC技術を用いた通信を実行する際に、自機1aを送信モード(送信側)に設定するか受信モード(受信側)に設定するかの切換えを行う。上記切換えにより、自機1aが送信モード(又はイニシエータモード)に設定され、通信相手1bが受信モード(又はターゲットモード)に設定された際の通信処理のフローが図3に例示される。
図3に示すように、送信モードに設定された自機1aは応答要求信号を送信して通信相手1bを検索する。そして、受信モードに設定された通信相手1bが当該応答要求信号を受信し、自機1aが通信相手1bより応答信号を受信できた場合に通信相手1bの検索が成功した(通信状態が確立される)こととなる。そして、当該通信状態が確立された状態で、自機1aが通信処理内容に応じた通信処理信号を通信相手1bに送信し、通信相手1bより応答処理信号を受信できた場合に通信処理が完了する。ここで、通信処理内容としては、自機1aと通信相手1bとの間でのデータの送受信処理,送信モードに設定された自機1a(通信相手1b)の設定値に基づく通信相手1b(自機1a)の初期化処理,自機1aと通信相手1bの双方の端末間でのデータの同期処理、等がある。
加速度センサ31は、端末装置1がユーザによってX,Y,Z軸方向に並進移動された際のX,Y,Z軸方向それぞれの加速度を検出するための3軸加速度センサである。
角速度検出センサ32は、例えば、ジャイロセンサ(ジャイロスコープ)であり、ヨー方向,ローリング方向,ピッチング方向,それぞれの角速度を検出する。
そして、加速度センサ31にて検出された加速度及び角速度検出センサ32にて検出された角速度は、AD変換器(図示省略)等を介して制御部100に出力されることで、端末装置1(装置本体)の姿勢及び動作(アクション)が把握されるように構成されている。
音声出力部55は、制御部100から入力される音声出力信号に従って、ビープ音やアラーム音を発生させて音声出力を行う。
電源部70は、端末装置1の各部に対して必要な電力供給を行う電源である。具体的には、電源部70は、図示は省略するが、電気エネルギーを生成する蓄電池、当該電気エネルギーを端末装置1の各部で必要とされる適切な電圧に変換するDC/DCコンバータ、等を含んで構成される。
RAM120は、CPU110によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを一次的に格納するためのデータ格納領域などを備える。具体的には、RAM120は、CPU110が表示部50に表示制御するための文字列、CPU110が処理プログラムを実行する際に使用するフラグの現在値(0:正常値、−1:エラー値、1:通信終了値)、自機1aに現在設定されているモード(送信モード又は受信モード)、加速度センサ31にて検出された加速度及び角速度検出センサ32にて検出された角速度、等を記憶する。
具体的には、CPU110が通信相手検索プログラムを実行すると、図4に示すように、通信モジュール部10を介して、予めROM130に記憶されたランダム係数に基づくランダムな時間間隔で、送信モードに設定するパターンと受信モードに設定するパターンと、を順次切換える。そして、自機1aが送信モードで且つ通信相手1bが受信モードに設定されているタイミングT1や、自機1aが受信モードで且つ通信相手1bが送信モードに設定されているタイミングT2において、通信モジュール部10による応答要求信号及び応答信号の送受信が可能になるので、通信相手1bの検索が成功する(通信状態が確立される)こととなる。なお、上記ランダムな切換えにより自機1a及び通信相手1bに設定される送信モード/受信モードは、通信状態を確立するための一時設定であり、通信処理実行時において自機1a及び通信相手1bの何れを送信モード/受信モードとするかは、通信処理プログラムの実行時に決定される。
具体的には、CPU110は、ユーザにより端末装置1が傾斜された状態で、角速度検出センサ32よりヨー方向,ローリング方向,ピッチング方向,それぞれの角速度を取得する。そして、CPU110は、当該角速度に基づいて、端末装置1の姿勢を姿勢変化量Θx,Θy,Θzとして導出する。この姿勢変化量は、例えば、Θの添え字以外の2軸(例えば、添え字がzの場合、XY軸)が形成する平面からの端末装置1の傾斜角(°)を表し、当該2軸回りそれぞれの傾斜角の平均等により取得する。具体的には、図5に示すように、Θzは、XY軸が形成する平面からの端末装置1の傾斜角であり、時計回りに(端末装置1が底面側から上面側に向かって)傾斜した場合を正方向(0°〜180°)、反時計回りに(端末装置1が上面側から底面側に向かって)傾斜した場合を負方向(0°〜−180°)とする。そのため、CPU110は、|90°|<Θz≦|180°|の範囲にあるときに端末装置1が下向きの姿勢、|0°|≦Θz<|90°|の範囲にあるときに端末装置1が上向きの姿勢、と判断できる。
次に、CPU110は上記特定(導出)した端末装置1の姿勢を基準として、ユーザにより端末装置1がX,Y,Z軸方向へ並進移動された又はヨー方向(Z軸回り)に回転された場合の加速度及び角速度を加速度センサ31及び角速度検出センサ32より取得する。そして、CPU110は、取得した加速度及び角速度に基づいて所定の演算処理を行い、上記特定した端末装置1の姿勢を基準とするX,Y,Z軸方向への並進移動した量を示す並進動作量Mx,My,Mz(m/s)及びヨー方向へ回転移動した量を示す回転動作量Mr(°/s)を端末装置1の動作として導出(取得)する。
上記001〜111のそれぞれの機能識別コードKは、機能識別コードテーブル131の1段目及び2段目に示すように、端末装置1の姿勢に基づいて当該端末装置1を送信モードと受信モードの何れかに設定する処理をCPU110が実行するか否か、及び、端末装置1の動作に基づいて通信処理内容をCPU110が判断するか否か、により分類したコードである。
ここで、図6の2段目において、「自機・通信相手の両方」とは、自機1aと通信相手1bの双方の動作に基づいてCPU110が通信処理内容を判断することを指し、「自機1a・通信相手1bの片方のみ」とは、自機1aと通信相手1bの何れか一方(送信モードに設定された端末装置1)の動作に基づいてCPU110が通信処理内容を判断することを指す。
また、図6の3段目において、許容される動作識別コードAとは、001〜111の各機能識別コードKで許容される端末装置1の動作を識別するためのコードであり、4ビット(0000〜1111)にて表現される。ここで、先頭のビットは端末装置1をヨー方向に回転させる動作(回転動作量Mrに対応するZ軸回りに回転させる動作)、次のビットは端末装置1をZ軸方向に並進移動させる動作(並進動作量Mzに対応するZ軸方向に振る動作)、次のビットは端末装置1をY軸方向に並進移動させる動作(並進動作量Myに対応するY軸方向に振る動作)、末尾のビットは端末装置1をX軸方向に並進移動させる動作(並進動作量Mxに対応するX軸方向に振る動作)、をそれぞれ実行する/しない(ビット値:1/0)を表す。
そして、自機1aが通信相手1bと通信を行う際に、予めユーザが操作部40を介して、当該機能識別コードテーブル131に備わる機能識別コードKより一の機能識別コードKを指定するように構成される。なお、CPU110により、予め特定の機能識別コードKが指定されるように構成しても勿論よい。また、機能識別コードKは複数指定してもよく、全ての機能識別コードKを指定しても、敢えて機能を制限する等のために選択的に幾つか複数指定するとしてもよい。
また、図9(vii)及び(viii)を除く図8及び図9の(i)〜(xi)において、便宜上送信モードに設定された端末装置1を自機1a、受信モードに設定された端末装置1を通信相手1b、としている。つまり、図8(i)〜(vi)の動作パターン1〜6のように、端末装置1の姿勢にて端末装置1を送信モードと受信モードの何れかに設定する処理を行う場合(機能識別コードKが001〜011の場合)、CPU110は、下向きの姿勢にある(上方にある)端末装置1を送信モード,上向きの姿勢にある(下方にある)端末装置1を受信モードと判断する。
一方、CPU110は、端末装置1の姿勢にて端末装置1を送信モードと受信モードの何れかに設定する処理を行わない場合、機能識別コードKが111に係る、図9(ix)〜(xi)の動作パターン9〜11のように、ユーザによる端末装置1の並進移動動作や回転動作が行われる側の端末装置1を送信モード、停止状態にある端末装置1を受信モードと設定する。また、図9(vii)の動作パターン7のように、機能識別コードKが110且つ動作識別コードAが0010において、通信処理内容がデータの同期であり、自機1aと通信相手1bの何れが送信モードでも受信モードでもよい場合、CPU110は、通信相手検索プログラムの実行時に設定した送信モード/受信モードを自機1aと通信相手1bに用いる。加えて、図9(viii)の動作パターン8のように、機能識別コードKが110且つ動作識別コードAが0100の場合、CPU110は、自機1aから見たZ軸方向への並進移動が正(Z(+))である場合、自機1aを送信モード及び通信相手1bを受信モード、自機1aから見たZ軸方向への並進移動が負(Z(−))である場合、自機1aを受信モード及び通信相手1bを送信モード、と判断する。
具体的に、密着状態とは、例えば、自機1aの姿勢変化量Θx,Θy,Θz(Θxa,Θya,Θza)と、通信相手1bの姿勢変化量Θx,Θy,Θz(Θxb,Θyb,Θzb)と、の間で、||Θxa|−90°|=||Θxb|−90°|,||Θya|−90°|=||Θyb|−90°|,||Θza|−90°|=||Θzb|−90°|が成立している場合をいう。当該密着状態が成立している場合の自機1aと通信相手1bの位置関係及び姿勢変化量を、図10の密着形式1〜4に例示する。また、近接状態とは、自機1aの姿勢変化量と通信相手1bの姿勢変化量とが、密着状態における自機1a及び通信相手1b各々の姿勢変化量に予め定めた所定値を増減させた値以下の範囲(許容範囲)内にある状態をいう。一例として、当該所定値を15°とした場合の近接状態における自機1aと通信相手1bの位置関係及び姿勢変化量を、図11の近接形式1〜4に例示する。
具体的には、CPU110は、ユーザにより端末装置1が傾斜され、X,Y,Z軸方向へ並進移動やヨー方向(Z軸回り)へ回転されると、姿勢/動作取得プログラムの実行により、センサ部30より検出される端末装置1の加速度及び角速度に基づいて、姿勢変化量Θx,Θy,Θz、及び動作量(並進動作量Mx,My,Mz,回転動作量Mr)を取得する。
そして、CPU110は、予め指定された動作識別コードKが110又は111の場合、上述のように、取得された並進動作量Mx,My,Mz,回転動作量Mrに基づいて、当該端末装置1を送信モードと受信モードの何れかに設定し、動作識別コードKが001〜011の場合、姿勢変化量Θzに基づいて端末装置1が上向きの姿勢であるか下向きの姿勢であるかを判断することで、当該端末装置1を送信モードと受信モードの何れかに設定する。
さらに、CPU110は、例えば、回転動作量Mrが予め定めた回転動作量Dr(°/s)を上回るか否か(つまり、上記基準とする端末装置1の姿勢より予め定めた時間内に予め定めた量以上の回転を行っているか否か)を判断し、回転動作量Mrが回転動作量Dr以上の場合に、ヨー方向への回転動作がユーザになされたと判断する。加えて、CPU110は、回転動作がユーザになされていないと判断した場合、並進動作量Mx,My,Mzの絶対値の中で最大値をとるものを特定することで、XYZ軸方向の何れかの方向への並進移動動作がユーザになされたと判断する。そして、CPU110は、当該判断結果に基づいて、0000〜1111の中から一の動作識別コードAを特定する。
次に、CPU110は、動作パターンテーブル132を参照し、動作パターン1〜11の中から当該特定した動作識別コードAと予め指定された機能識別コードKとの組み合わせに該当する動作パターンを特定する。そして、CPU110は、特定した動作パターンに該当する通信処理内容を抽出し、通信モジュール部10を介して当該通信処理内容に応じた通信処理信号を送受信することで通信相手1bとの通信を行う。なお、動作パターン2,3,7,8の場合、自機1aが送信モードに設定されると、CPU110は、通信相手1bより当該通信相手1bの動作量を通信モジュール部10を介して取得し、自機1aの動作量及び通信相手1bの動作量の双方に基づいて(つまり、双方の動作量の差異が予め定められた所定値以下である場合に)動作パターンの特定を行う。また、動作パターン4〜6,9〜11の場合、通信相手1bより当該通信相手1bの動作量を通信モジュール部10を介して取得し、通信相手1bの動作量に基づいて当該通信相手1bが停止状態(つまり、並進動作量Mx,My,Mz,回転動作量Mrが全て予め定められた所定値以下である)と判断されると、自機1aの動作量に基づいて動作パターンの特定を行う。
次に、本実施形態に係る端末装置1による通信状態確立処理について図12のフローチャートを用いて説明する。
次いで、CPU110は、通信モジュール部10を介して応答要求信号を送信し、受信モードに設定された通信相手1bを検索する(ステップS2)。
次いで、CPU110は、受信モードに設定された通信相手1bより応答処理信号を受信したか否かにより通信相手1bの検索に成功したか否かを判断し(ステップS3)、通信相手1bの検索に成功したと判断した場合(ステップS3;Yes)、ステップS9の処理へ移行する。
一方で、CPU110は、ステップS3にて通信相手1bの検索に成功していないと判断した場合(ステップS3;No)、受信モードへの切換えのタイミングか否かを判断し(ステップS4)、切換えのタイミングでないと判断した場合(ステップS4;No)、ステップS3以降の処理を繰り返す。
次いで、CPU110は、通信モジュール部10を介して応答要求信号を受信可能な状態にして、送信モードに設定された通信相手1bを検索する(ステップS6)。
次いで、CPU110は、送信モードに設定された通信相手1bより応答要求信号を受信したか否かにより通信相手1bの検索に成功したか否かを判断し(ステップS7)、通信相手1bの検索に成功したと判断した場合(ステップS7;Yes)、当該通信相手1bへ応答信号を送信し、ステップS9の処理へ移行する。
一方で、CPU110は、ステップS7にて通信相手1bの検索に成功していないと判断した場合(ステップS7;No)、送信モードへの切換えのタイミングか否かを判断し(ステップS8)、切換えのタイミングでないと判断した場合(ステップS8;No)、ステップS7以降の処理を繰り返す。また、CPU110は、ステップS8にて切換えのタイミングであると判断した場合(ステップS8;Yes)、ステップS1以降の処理を繰り返す。
次に、本実施形態に係る端末装置1による機能確認処理について図13(i)(ii)のフローチャートを用いて説明する。ここで、図13(i)は、通信状態確立処理にて自機1aが送信モード(通信相手1bが受信モード)に一時的に設定されている場合の処理を、図13(ii)は、通信状態確立処理にて自機1aが受信モード(通信相手1bが送信モード)に一時的に設定されている場合の処理を、それぞれ示す。なお、以下の説明で、添え字sが付されたものは送信モード側であることを、添え字rが付されたものは受信モード側であることを、便宜的に示す。
まず、図13(i)に示すように、ユーザが操作部40を介して、機能識別コードテーブル131の中から一の機能識別コードKsを指定し、動作識別コードAs(当該指定した機能識別コードKsで許容される動作識別コードAsの何れか)を選択すると、CPU110は、ROM130より自機1aのグループ識別コードGsを取得し、機能識別コードKsと動作識別コードAsとグループ識別コードGsとで構成されるコード列KsAsGsの設定を行う(ステップS21)。
なお、機能識別コードKsはユーザが指定/入力する場合に限られず、CPU110が予め指定された機能識別コードKsを機能識別コードテーブル131より抽出する構成であっても勿論よい。
次いで、CPU110は、後述するステップS50にて受信モードの通信相手1bより送信されるコード列KrArGr(受信モードの通信相手1bに設定されたコード列)が受信できたか否かを判断し(ステップS23)、受信できていないと判断する場合(ステップS23;No)、受信されるまで待機する。
一方で、CPU110は、ステップS23にて受信できたと判断した場合(ステップS23;Yes)、グループ識別コードGsとグループ識別コードGrが一致するか否かを判断する(ステップS24)。
一方で、CPU110は、ステップS24にて一致すると判断した場合(ステップS24;Yes)、機能識別コードKs及び動作識別コードAsと、機能識別コードKr及び動作識別コードArと、が一致するか否かを判断する(ステップS27)。そして、CPU110は、ステップS27にて一致しないと判断した場合(ステップS27;No)、音声出力部55を介してエラー音を出力し(ステップS28)、自機1aと通信相手1bとで機能又は動作が相違する旨を表示部50にてエラー画面として表示する(ステップS29)。そして、CPU110は、一定時間が経過又はユーザにより操作部40を介してエラー状態の解除の操作が行われた後(ステップS30)、本処理を終了し再び「通信状態確立処理」を実行する。
また、CPU110は、ステップS27にて一致すると判断した場合(ステップS27;Yes)、音声出力部55を介して通信開始のメロディ音を出力し(ステップS31)、通信開始の旨を表示部50にて表示し(ステップS32)、フラグを正常状態を表す0に設定し(ステップS33)、本処理を終了する。
まず、図13(ii)に示すように、CPU110は、ステップS22にて送信されるコード列KsAsGsを受信出来たか否かを判断し(ステップS41)、受信出来ていないと判断した場合(ステップS41;No)、受信されるまで待機する。
一方で、CPU110は、ステップS41にて受信出来たと判断した場合(ステップS41;Yes)、ROM130より自機1aのグループ識別コードGrを取得し、グループ識別コードGsと一致するか否かを判断する(ステップS42)。
次いで、CPU110は、ステップS43にてKsAsと一致するKrArが存在すると判断する場合(ステップS43;Yes)、ステップS42にて一致すると判断したグループ識別コードGr及びステップS43にて一致すると判断したKrArにより、コード列KrArGrを生成する(ステップS44)。そして、CPU110は、フラグを正常状態を表す0に設定し(ステップS45)、ステップS50の処理へ移行する。
一方で、CPU110は、ステップS43にてKsAsと一致するKrArが存在しないと判断する場合(ステップS43;No)、KrArにエラー値を代入してコード列KrArGr(GrはGsに一致する値)を生成する(ステップS46)。そして、CPU110は、フラグをエラー状態を表す−1に設定し(ステップS47)、ステップS50の処理へ移行する。
次いで、CPU110は、ステップS44,S46,S48にて生成したコード列KrArGrを送信モードの通信相手1bに送信する(ステップS50)。次いで、CPU110は、フラグが0であるか否かを判断し(ステップS51)、フラグが0でないと判断した場合(ステップS51;No)、音声出力部55を介してエラー音を出力し(ステップS52)、エラー状態にある旨を一定時間表示部50にてエラー画面として表示する(ステップS53)。そして、一定時間が経過又はユーザにより操作部40を介してエラー状態の解除の操作が行われた後(ステップS54)、本処理を終了し再び「通信状態確立処理」を実行する。一方で、CPU110は、フラグが0であると判断した場合(ステップS51;Yes)、通信開始の旨を表示部50にて表示し(ステップS55)、本処理を終了する。
次に、本実施形態に係る端末装置1による通信実行処理について図15のフローチャートを用いて説明する。
一方で、CPU110は、ステップS101にて0であると判断した場合(ステップS101;Yes)、機能識別コードKの1桁目が0であるか否かを判断(つまり、端末装置1の姿勢に基づいて送信モードと受信モードの何れかに設定する処理をCPU110が実行するか否かを判断)する(ステップS102)。
そして、CPU110は、ステップS102にて機能識別コードKの1桁目が0でないと判断した場合(ステップS102;No)、後述する「第2動作判断処理」を実行し(ステップS103)、ステップS101以降の処理を繰り返す。
一方で、CPU110は、ステップS102にて機能識別コードKの1桁目が0であると判断した場合(ステップS102;Yes)、姿勢/動作取得プログラムの実行により自機1aの姿勢変化量Θx,Θy,Θzを取得する(ステップS104)。
次いで、CPU110は、ステップS9にて決定された現在のモードが送信モードか否かを判断する(ステップS105)。
次いで、CPU110は、ステップS104にて取得した自機1aの姿勢変化量Θx,Θy,Θzと、ステップS106にて取得した通信相手1bの姿勢変化量Θx,Θy,Θzと、を比較し(ステップS107)、比較結果の差異が許容範囲内にあるか否かを判断する(ステップS108)。
そして、CPU110は、ステップS108にて許容範囲内に無いと判断した場合(ステップS108;No)、音声出力部55を介してエラー音を出力し(ステップS109)、自機1aと通信相手1bとの姿勢が許容範囲内に無い旨を表示部50にてエラー画面として表示する(ステップS110)。そして、CPU110は、一定時間が経過又はユーザにより操作部40を介してエラー状態の解除の操作が行われた後(ステップS111)、本処理を終了し、再び「通信状態確立処理」を実行する。
そして、CPU110は、ステップS112にて自機1aが下向きの姿勢且つ通信相手1bが上向きの姿勢にあると判断した場合(ステップS112;Yes)、自機1aを送信モードに確定し(ステップS113)、通信相手1bへ受信モードに確定させるための指示信号を送信する(ステップS114)。次いで、CPU110は、後述する「第1動作判断処理」(ステップS115)及び「送信モード処理」(ステップS116)を実行し、ステップS101以降の処理を繰り返す。
そして、ステップS117にて自機1a及び通信相手1bの姿勢変化量Θzが上記範囲にあると判断した場合(ステップS117;Yes)、通信相手1bへ送信モードに切換えさせるための指示信号を送信し(ステップS118)、自機1aを受信モードに切換える処理を実行する(ステップS119)。次いで、CPU110は、後述する「第1動作判断処理」(ステップS120)及び「受信モード処理」(ステップS121)を実行し、ステップS101以降の処理を繰り返す。
また、ステップS117にて自機1a及び通信相手1bの姿勢変化量Θzが上記範囲に無いと判断した場合(ステップS117;No)、音声出力部55を介してエラー音を出力し(ステップS122)、自機1aと通信相手1bとの姿勢により送信/受信モードが判断できない旨を表示部50にてエラー画面として表示する(ステップS123)。そして、CPU110は、一定時間が経過又はユーザにより操作部40を介してエラー状態の解除の操作が行われた後(ステップS124)、本処理を終了し、再び「通信状態確立処理」を実行する。
次いで、CPU110は、通信相手1bより受信モードに確定の指示信号を受信したか否かを判断する(ステップS126)。
そして、CPU110は、ステップS126にて指示信号を受信したと判断する場合(ステップS126;Yes)、後述する「第1動作判断処理」(ステップS127)及び「受信モード処理」(ステップS128)を実行し、ステップS101以降の処理を繰り返す。
一方で、CPU110は、ステップS126にて指示信号を受信していないと判断する場合(ステップS126;No)、送信モードに切換えさせるための指示信号の受信を待って、自機1aを送信モードに切換える処理を実行する(ステップS129)。そして、CPU110は、後述する「第1動作判断処理」(ステップS130)及び「送信モード処理」(ステップS131)を実行し、ステップS101以降の処理を繰り返す。
次に、本実施形態に係る端末装置1による第1動作判断処理について図16及び図17のフローチャートを用いて説明する。
そして、CPU110は、ステップS210にて上回ると判断した場合(ステップS210;Yes)、動作パターン3の通信処理内容で通信処理信号を生成し(ステップS211)、本処理を終了する。
一方で、CPU110は、ステップS210にて下回ると判断した場合(ステップS210;No)、並進動作量|Mx|,|My|,|Mz|中で最大値をとるものが並進動作量|Mx|であるか否かを判断する(ステップS212)。
そして、CPU110は、ステップS212にて並進動作量|Mx|であると判断した場合(ステップS212;Yes)、動作パターン2の通信処理内容で通信処理信号を生成し(ステップS213)、本処理を終了する。
一方で、CPU110は、ステップS212にて並進動作量|Mx|でないと判断した場合(ステップS212;No)、音声出力部55を介してエラー音を出力し(ステップS214)、動作パターンが特定できない旨を表示部50にてエラー画面として表示する(ステップS215)。そして、CPU110は、一定時間が経過又はユーザにより操作部40を介してエラー状態の解除の操作が行われた後(ステップS216)、本処理を終了し、再び「通信状態確立処理」を実行する。
一方で、CPU110は、ステップS221にて所定値以下であると判断した場合(ステップS221;Yes)、自機1aの回転動作量|Mr|が予め定めた回転動作量Drを上回るか否かを判断する(ステップS222)。
次いで、CPU110は、ステップS222にて上回ると判断した場合(ステップS222;Yes)、動作パターン6の通信処理内容で通信処理信号を生成し(ステップS223)、本処理を終了する。
一方で、CPU110は、ステップS222にて下回ると判断した場合(ステップS222;No)、並進動作量|Mx|,|My|,|Mz|の絶対値の中で最大値をとるものを判断する(ステップS224)。
そして、CPU110は、ステップS224にて並進動作量|Mx|であると判断した場合(ステップS224;1.|Mx|)、動作パターン4の通信処理内容で通信処理信号を生成し(ステップS225)、本処理を終了する。一方、CPU110は、ステップS224にて並進動作量|My|であると判断した場合(ステップS224;2.|My|)、動作パターン5の通信処理内容で通信処理信号を生成し(ステップS226)、本処理を終了する。さらに、CPU110は、ステップS224にて並進動作量|Mz|であると判断した場合(ステップS224;3.|Mz|)、ステップS228以降の処理へ移行する。
次に、本実施形態に係る端末装置1による送信モード(イニシエータモード)処理について図18のフローチャートを用いて説明する。
次いで、CPU110は、ステップS301にて送信した通信処理信号に対する応答処理信号を通信相手1bより受信したか否かを判断する(ステップS302)。
次に、本実施形態に係る端末装置1による受信モード(ターゲットモード)処理について図19のフローチャートを用いて説明する。
そして、CPU110は、ステップS401にて受信したと判断した場合(ステップS401;Yes)、フラグを通信終了状態を示す1に設定し(ステップS402)、通信処理信号を解析して通信が成功しているか否かを判断する(ステップS403)。
次に、本実施形態に係る端末装置1による第2動作判断処理について図20及び図21のフローチャートを用いて説明する。
次いで、CPU110は、自機1aが送信モードであるか否かを判断する(ステップS503)。そして、CPU110は、ステップS503にて送信モードであると判断した場合(ステップS503;Yes)、通信相手1bより当該通信相手1bの動作量を取得する(ステップS504)。
そして、CPU110は、ステップS507にて上回ると判断した場合(ステップS507;Yes)、ステップS509以降の処理を実行する。
そして、CPU110は、ステップS508にて並進動作量|Mx|であると判断した場合(ステップS508;1.|Mx|)、音声出力部55を介してエラー音を出力し(ステップS509)、動作パターンが特定できない旨をエラー画面として表示部50にて表示する(ステップS510)。そして、CPU110は、一定時間が経過又はユーザにより操作部40を介してエラー状態の解除の操作が行われた後(ステップS511)、本処理を終了し、再び「通信状態確立処理」を実行する。
また、CPU110は、ステップS508にて並進動作量|Mz|であると判断した場合(ステップS508;3.Mz)、並進動作量Mzが正の値であるか否か(つまり、自機1aが通信相手1b側へ向かう動作を行っているか否か)を判断する(ステップS513)。
そして、CPU110は、通信相手1bより送信モードへの切換えの指示信号を受信したか否かを判断し(ステップS520)、受信していないと判断した場合(ステップS520;No)、「受信モード処理」を実行して(ステップS521)、本処理を終了する。
一方で、CPU110は、ステップS520にて受信したと判断した場合(ステップS520;Yes)、自機1aを送信モードに切換える処理を実行する(ステップS522)。
そして、CPU110は、動作パターン8の通信処理内容で通信処理信号を生成し(ステップS523)、「送信モード処理」を実行して(ステップS524)、本処理を終了する。
次いで、CPU110は、自機1aが送信モードであるか否かを判断する(ステップS526)。そして、CPU110は、ステップS526にて送信モードであると判断した場合(ステップS526;Yes)、通信相手1bより当該通信相手1bの動作量を取得する(ステップS527)。
そして、CPU110は、ステップS529にて自機1a及び通信相手1bの何れでもないと判断した場合(ステップS529;1.何れでもない)、音声出力部55を介してエラー音を出力し(ステップS530)、動作パターンが特定できない旨を表示部50にてエラー画面として表示する(ステップS531)。そして、CPU110は、一定時間が経過又はユーザにより操作部40を介してエラー状態の解除の操作が行われた後(ステップS532)、本処理を終了し、再び「通信状態確立処理」を実行する。
また、CPU110は、ステップS529にて自機1aであると判断した場合(ステップS529;2.自機)、通信相手1bへ送信モードに切換えさせるための指示信号を送信し(ステップS533)、自機1aを受信モードに切換える処理を実行する(ステップS534)。次いで、CPU110は、「受信モード処理」を実行して(ステップS535)、本処理を終了する。
さらに、CPU110は、ステップS529にて通信相手1bであると判断した場合(ステップS529;3.通信相手)、ステップS539以降の処理に移行する。
次いで、CPU110は、通信相手1bより受信モードに切換えの指示信号を受信したか否かを判断する(ステップS537)。そして、CPU110は、ステップS537にて受信したと判断する場合(ステップS537;Yes)、自機1aを送信モードに切換える処理を実行する(ステップS538)。
次いで、CPU110は、自機1aの回転動作量|Mr|が予め定めた回転動作量Drを上回るか否かを判断し(ステップS539)、上回ると判断した場合(ステップS539;Yes)、動作パターン9の通信処理内容で通信処理信号を生成し(ステップS540)、ステップS544の処理へ以降する。
そして、CPU110は、ステップS541にて並進動作量|Mx|であると判断した場合(ステップS541;1.|Mx|)、動作パターン10の通信処理内容で通信処理信号を生成し(ステップS542)、ステップS544の処理へ以降する。また、CPU110は、ステップS541にて並進動作量|My|であると判断した場合(ステップS541;2.|My|)、動作パターン11の通信処理内容で通信処理信号を生成し(ステップS543)、「送信モード処理」を実行して(ステップS544)、本処理を終了する。
さらに、CPU110は、ステップS541にて並進動作量|Mz|であると判断した場合(ステップS541;3.|Mz|)、音声出力部55を介してエラー音を出力し(ステップS545)、動作パターンが特定できない旨を表示部50にてエラー画面として表示する(ステップS546)。そして、CPU110は、一定時間が経過又はユーザにより操作部40を介してエラー状態の解除の操作が行われた後(ステップS547)、本処理を終了し、再び「通信状態確立処理」を実行する。
したがって、端末装置1及び制御部100が実行するプログラムは、ユーザにとっての利便性の高い端末装置及びプログラムといえる。
また、以上の実施形態における端末装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関して本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
また、例えば、本実施形態では、自機及び通信相手は、別個に設けられた二台の端末装置1としているが、自機を端末装置1、通信相手を当該端末装置1と同一の機能を備えた他の装置(例えば、パーソナルコンピュータなど)としても勿論よい。さらに、動作パターン4〜6,9〜11の通信処理を実行する場合のように、通信相手の動作を把握する必要がない場合、当該通信相手をNFCカードなどとしてもよい。
10 通信モジュール部
20 通信アンテナ
30 センサ部
31 加速度センサ
32 角速度検出センサ
40 操作部
50 表示部
55 音声出力部
60 2次記憶部
70 電源部
100 制御部
110 CPU
120 RAM
130 ROM
131 機能識別コードテーブル
132 動作パターンテーブル
Claims (6)
- 各種動作処理を行う端末装置であって、
当該端末装置本体の姿勢と移動動作とを検出する検出手段と、
近距離にある相手装置を特定し、その特定された相手装置の姿勢と移動動作とを取得する取得手段と、
前記検出手段で検出した当該端末装置の移動動作と前記取得手段で取得した前記相手装置の移動動作とを比較する比較手段と、
前記比較手段により、当該端末装置と前記相手装置との姿勢に差異があり、且つその双方の装置の動作量に差異がある場合には、その動作量の差異に応じた種類の動作内容を複数種類の動作内容の内から選択して当該端末装置における動作内容として決定する決定手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。 - 前記取得手段は、前記相手装置の姿勢または移動動作を、その相手装置が自身の姿勢または移動動作を検出した後における当該相手装置との通信に基づいて取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - 前記決定手段は、前記比較結果に基づいて当該端末装置における動作内容と共に、前記相手装置における相手動作内容をも決定する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。 - 前記決定手段で決定された動作内容に基づいて当該端末装置の処理を実行する動作制御手段と、
を更に具備したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の端末装置。 - 前記動作制御手段は、前記決定手段で決定された当該端末装置における動作内容に対応する前記相手装置における相手動作内容で前記相手装置が処理するよう制御する、
ことを特徴とする請求項4に記載の端末装置。 - 各種動作処理を行う端末装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
当該端末装置本体の姿勢と移動動作とを検出する検出手段、
近距離にある相手装置を特定し、その特定された相手装置の姿勢と移動動作とを取得する取得手段、
前記検出手段で検出した当該端末装置の移動動作と前記取得手段で取得した前記相手装置の移動動作とを比較する比較手段、
前記比較手段により、当該端末装置と前記相手装置との姿勢に差異があり、且つその双方の装置の動作量に差異がある場合には、その動作量の差異に応じた種類の動作内容を複数種類の動作内容の内から選択して当該端末装置における動作内容として決定する決定手段、
として機能させるようにしたプログラム。
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