JP5920266B2 - 楽譜演奏装置、楽譜演奏方法及びプログラム - Google Patents

楽譜演奏装置、楽譜演奏方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5920266B2
JP5920266B2 JP2013062026A JP2013062026A JP5920266B2 JP 5920266 B2 JP5920266 B2 JP 5920266B2 JP 2013062026 A JP2013062026 A JP 2013062026A JP 2013062026 A JP2013062026 A JP 2013062026A JP 5920266 B2 JP5920266 B2 JP 5920266B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
score
staff
note
musical
screen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013062026A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014186224A (ja
Inventor
淳一郎 副島
淳一郎 副島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2013062026A priority Critical patent/JP5920266B2/ja
Priority to US14/223,799 priority patent/US9324243B2/en
Priority to CN201410172725.9A priority patent/CN104078033A/zh
Publication of JP2014186224A publication Critical patent/JP2014186224A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5920266B2 publication Critical patent/JP5920266B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B15/00Teaching music
    • G09B15/001Boards or like means for providing an indication of chords
    • G09B15/002Electrically operated systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Educational Technology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Auxiliary Devices For Music (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

本発明は、画面上に表示された楽譜を演奏する楽譜演奏装置、楽譜演奏方法及びプログラムに関する。
従来、タッチパネルを備えた楽譜演奏装置において、画面上に表示された楽譜の任意の位置をユーザがタッチすることで、そのタッチした位置から楽譜の演奏を開始する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−215630号公報
上述した特許文献1では、ユーザのタッチ操作により演奏ポインタを移動させることで、その演奏ポインタの移動に応じたタイミングで楽譜上の各音符を発音することができる。しかしながら、通常、楽曲の楽譜は複数の楽譜の段により記譜されているのが一般的である。
例えば、ピアノの楽曲では、右手パートと左手パートの2段の五線譜によって記譜されていることが一般的であるし、オーケストラや合奏・合唱譜、さらにはバンドスコアなどの楽譜では、各種楽器別に五線譜が付された多段構成の楽譜が用いられている。このような場合に、例えば右手パートの演奏がどのようになっているのか、ある一つの楽器の音がどのような演奏をしているかなどを確認しながら読譜したり練習したりすることは、上記特許文献1の技術では実現されていなかった。
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、画面上に表示された多段構成の楽譜を簡単な操作で部分的あるいは全体的に再生することのできる楽譜演奏装置、楽譜演奏方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る楽譜演奏装置は、楽曲を表わす複数の五線譜を上段と下段に分けて配列した楽譜を画面上に表示させる楽譜表示手段と、上記画面上の任意の位置を指示する指示手段と、上記指示された位置が、上記複数の五線譜のいずれかが表示された位置である場合は前記指示された位置にある上記五線譜にて表された楽曲を再生するとともに、上記指示された位置が上記上段の五線譜と上記下段の五線譜との間の位置である場合は上記上段の五線譜と上記下段の五線譜とで表された楽曲を再生する再生制御手段と、上記上段の五線譜が再生中の場合は第1のマークを表示させ、上記下段の五線譜が再生中の場合は第2のマークを表示させる表示制御手段と、を具備する
本発明によれば、画面上に表示された多段構成の楽譜を簡単な操作で部分的あるいは全体的に再生することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る演奏システムの構成を示すブロック図である。 図2は同実施形態における演奏システムのPCに備えられたCPUの機能構成を示すブロック図である。 図3は同実施形態における演奏システムの表示画面に関する制御変数を示す図である。 図4は同実施形態における演奏システムの楽譜画像に関する制御変数を示す図である。 図5は同実施形態における演奏システムの小節情報の構成を示す図である。 図6は同実施形態における演奏システムの演奏情報の構成を示す図である。 図7は同実施形態における演奏システムの楽譜画像の表示画面の一例を示す図である。 図8は同実施形態における演奏システムの両パート選択時の画面状態を示す図である。 図9は同実施形態における演奏システムの右パート選択時の画面状態を示す図である。 図10は同実施形態における演奏システムの左パート選択時の画面状態を示す図である。 図11は同実施形態における演奏システムのPC(CPU)によって実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 図12は上記図11のステップA13で実行される楽譜画像表示処理を示すフローチャートである。 図13は同実施例における楽譜画像として用いられる元画像とディスプレイ画面42との関係を示す図である。 図14は上記図11のステップA17で実行される再生処理を示すフローチャートである。 図15は上記図14のステップC12で実行される時刻取得処理を示すフローチャートである。 図16は上記図15のステップD13で実行される小節番号取得処理を示すフローチャートである。 図17は同実施形態におけるユーザの指示位置と小節の領域との関係を説明するための図である。 図18は上記図15のステップD14で実行される小節内時刻処理を示すフローチャートである。 図19は同実施形態における指示位置と小節内時刻との関係を説明するための図である。 図20は上記図14のステップC15で実行される発音判断処理を示すフローチャートである。 図21は上記図20のステップG16で実行される順方向発音/消音処理を示すフローチャートである。 図22は上記図20のステップG17で実行される逆方向発音/消音処理を示すフローチャートである。 図23は同実施形態における順方向移動時の消音/発音のタイミングを示す図である。 図24は同実施形態における逆方向移動時の消音/発音のタイミングを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る演奏システムの構成を示すブロック図である。
この演奏システムは、PC(パーソナルコンピュータ)10と電子楽器20とで構成される。PC10は、本発明の楽譜演奏装置として用いられる。PC10には、主制御部であるCPU11と、このCPU11に接続されるRAM12、ROM13、入力部14、表示部15、MIDIインタフェース(I/F)16などが設けられている。
CPU11は、ROM12に記憶された各種プログラム12aを起動し、入力部14から入力されるイベントに従って各種処理を実行する。本実施形態において、このCPU11には、本発明の楽譜演奏装置を実現するための各種機能が備えられている(図2参照)。
RAM12には、CPU11の処理に必要な各種データが記憶される。このRAM12には、後述する楽譜の画像データや演奏情報などが記憶される。ROM13には、各種プログラム12aなどが記憶されている。上記各種プログラム12aには、本発明の楽譜演奏制御用のプログラムも含まれる。
入力部14は、例えばキーボードやマウスなどの入力デバイスであり、ユーザの入力操作に対応したイベントを発生してCPU11に与える。表示部15は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等のカラー表示可能な表示デバイスからなり、所定サイズの画面を有する。ここで、本実施形態では、入力部14としてタッチパネルを用い、そのタッチパネルが表示部15の画面上に載置された構成を想定している。
MIDIインタフェース16は、MIDI(musical instrument digital interface)規格の電子楽器20との間で信号の入出力処理を行う。
電子楽器20としては電子ピアノが用いられる。この電子楽器20は、所定音高数分の鍵を有するキーボード21と、電子楽器20とPC10との間の信号の入出力処理を行うMIDIインタフェース22と、様々な楽音を発生可能な音源・サウンドシステム23とを備える。
図2はCPU11の機能構成を示すブロック図である。CPU11には、本発明の楽譜演奏装置に関わる機能構成として、楽譜表示部11aと再生制御部11bが設けられている。
楽譜表示部11aは、複数の段からなり、所定の楽曲を表した楽譜を画面上に表示する。再生制御部11bは、上記画面上の任意の位置が指示された際に、その指示位置に応じて楽譜の各段の一部あるいは全体で表された楽曲を演奏対象として再生する。
このような構成において、RAM12などに記憶された楽譜の画像データが表示部15の画面上に表示される。ユーザが画面上の任意の位置をタッチ操作により指示すると、その指示された位置に対応した楽譜の音符が再生出力される。この場合、楽譜の各音符の演奏情報はRAM12などに記憶されており、そこから指示位置に対応した音符の演奏情報が読み出されて再生出力される。
図3は表示画面に関する制御変数を示す図である。
表示画面に関する制御変数として、「表示中のページ」,「前回の指示時刻」,「ディスプレイ上のx方向楽譜表示開始座標」,「ディスプレイ上のy方向楽譜表示開始座標」,「ディスプレイ上の楽譜表示幅」,「ディスプレイ上の楽譜表示高さ」,「ページ数」,「各ページの画像データ」,「元画像に対する表示倍率」,「元画像のx方向表示開始座標」,「元画像のy方向表示開始座標」,「元画像のx方向の表示幅」,「元画像のy方向の表示幅」が図3に示すような変数で定義されている。これらの変数に関するデータは、例えばRAM12内の図示せぬ表示画面制御領域に記憶されている。
図4は楽譜画像に関する制御変数を示す図である。
楽譜画像に関する制御変数として、「画像データ」,「幅」,「高さ」が図4に示すような変数で定義されている。これらの変数に関するデータは、例えばRAM12内の図示せぬ楽譜画像制御領域に記憶されている。
図5は小節情報の構成を示す図である。
楽譜のデータは小節単位で管理されている。図中の“Meas[N]”は小節の番号を表している。各小節の「ページ番号」,「元画像上での小節の矩形座標(Left/Top/Right/Bottom)」,「段番号」,「元画像上での右パートの最上部五線のy座標」,「元画像上での右パートの最下部五線のy座標」,「元画像上での左パートの最下部五線のy座標」,「小節先頭の時刻」,「小節の長さ(時間)」が図5に示すような変数で定義されており、これらの変数に関するデータが例えばRAM12内の図示せぬ小節管理領域に記憶されている。
図6は演奏情報の構成を示す図である。
演奏情報は、楽譜の各音符を発音するための情報であり、音符単位で管理されている。図中の“Note[N]”は音符(ノート)番号を表している。各音符の「発音開始時間」,「発音継続時間」,「音高」,「トラック番号(1:右手用,2:左手用)」,「小節番号」,「元画像上での玉のx座標」,「元画像上での玉のy座標」が図6に示すような変数で定義されており、これらの変数に関するデータが例えばRAM12内の図示せぬ演奏情報管理領域に記憶されている。
ここで、本システムの動作を説明する前に理解を容易にするため、本発明の楽譜演奏方法について具体例を挙げて説明する。
図7は楽譜画像の表示画面の一例を示す図である。
図中の30が楽譜画像を示している。図中の31aが楽譜画像30の上段の五線譜、31bが楽譜画像30の下段の五線譜を示している。上段の五線譜31aはピアノの右パート、下段の五線譜31bはピアノの左パートに相当する。また、32は現在の演奏位置を示す演奏ポインタであり、楽譜画像30と共に画面上に表示される。
演奏ポインタ32は、上段の五線譜31aと下段の五線譜31bと直交する形状で配置され、ユーザのタッチ操作によって曲の進行方向あるいは逆方向に移動する。この演奏ポインタ32は楽譜画像30に対する現在の再生位置を示している。
ここで、画面上の任意の位置を指示したとき、その指示された位置に応じて、楽曲の一部または全部のパート(楽譜の段)が再生出力される。この様子を図8乃至図10に示す。
図8は両パート選択時の画面状態、図9は右パート選択時の画面状態、図10は左パート選択時の画面状態を示している。
図8に示すように、ユーザが画面上に表示された楽譜画像30の上段の五線譜31aと下段の五線譜31bとの間を指でタッチすると、上段の五線譜31aと下段の五線譜31bの両方が演奏対象として選択される。この場合、演奏ポインタ32がユーザの指示位置に移動し、演奏ポインタ32で示される上段の五線譜31aの右パートの音と下段の五線譜31bの左パートの音が同時に再生出力される。
なお、図中の33aは上段が発音中であることを表わす発音マーク、33bは下段が発音中であることを表わす発音マークである。
図9に示すように、ユーザが画面上に表示された楽譜画像30の上段の五線譜31aを指でタッチすると、上段の五線譜31aが演奏対象として選択される。この場合、演奏ポインタ32がユーザの指示位置に移動し、演奏ポインタ32で示される上段の五線譜31aの右パートの音のみが再生出力される。
図10に示すように、ユーザが画面上に表示された楽譜画像30の下段の五線譜31bを指でタッチすると、下段の五線譜31bが演奏対象として選択される。この場合、演奏ポインタ32がユーザの指示位置に移動し、演奏ポインタ32で示される下段の五線譜31bの左パートの音のみが再生出力される。
このように、画面上での指示位置を変えるだけで、楽譜の全パートあるいは左右パート別に音を区別して再生することができる。したがって、楽譜の段構成と関連付けて各音を確認しながら楽器を練習するような場合に便利である。
次に、本システムの動作について、(a)メイン処理、(b)楽譜画像表示処理、(c)再生処理に分けて説明する。なお、以下の各フローチャートで示される処理は、PC10に設けられたCPU11がROM13に記憶されたプログラム13aを読み込むことにより実行される。
(a)メイン処理
図11は本システムにおけるPC10(CPU11)によって実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
まず、CPU11は、電源投入時のイニシャライズとして、図3から図6に示した各種制御変数を必要に応じて初期化した後(ステップA11)、所定の操作により選択された楽譜の画像データをRAM12から読み込み(ステップA12)、表示部15の画面上に表示する(ステップA13)。詳しくは、後に図12を参照して説明する。
このときの状態が図7である。
なお、図7では、楽譜画像30の一部分(ここでは6小節分)しか示されていないが、実際には画面サイズに応じて、さらに多くの小節分を表示可能である。
同画面上に設けられた図示せぬ再生開始ボタンの操作により再生開始が指示されると(ステップA15のYes)、CPU11は、現在表示中の楽譜画像30に関する楽曲の再生処理を実行する(ステップA17)。この再生処理については、後に図14などを参照して詳しく説明する。
また、同画面上に設けられた図示せぬ停止ボタンの操作により停止指示があると(ステップA16のYes)、停止フラグがセットされて、そこで再生が停止される(ステップA18)。同画面上に設けられた図示せぬ終了ボタンの操作により終了指示があると(ステップA14のYes)、ここでの一連の処理が終了する。
(b)楽譜画像表示処理
図12は上記図11のステップA13で実行される楽譜画像表示処理を示すフローチャートである。
いま、図13に示すように、楽譜画像として用いられる元画像41内の一部をディスプレイ画面(表示部15の画面)42に表示する場合を想定する。なお、各変数の定義は図3に従う。
まず、CPU11は、ディスプレイ画面42内の画像表示エリア44の始点の座標(scrX,scrY)と、縦横サイズ(scrSX,scrSY)を設定する(ステップB11)。例えば、PCで作動しているアプリケーションのウィンドウの所定の楽譜表示エリアなどに基づいて設定される。続いて、CPU11は、楽譜表示する元画像41内の始点の座標(x,y)を設定する(ステップB12)。
具体的には、例えば、上記ステップA12でユーザに選択された楽譜の所定の位置(ユーザが選択した曲の1ページ目の先頭や、ユーザの指定位置など)のページ数と楽譜画像上の位置に応じて設定される。
ここで、CPU11は、元画像41に対する表示倍率(Scale)を取得し(ステップB13)、その表示倍率に従って元画像41の中で楽譜表示する矩形領域を決定し(ステップB14)、その矩形領域内の画像43を楽譜画像30としてディスプレイ画面42上の画像表示エリア44に展開して表示する(ステップB15)。
具体的には、ユーザの設定や、アプリケーションによって設定された表示倍率(Scale)に基づき、ステップB12で設定された元画像41内の始点の座標(x,y)から、画面表示する縦横サイズ(scrSX,scrSY)をスケール変換したサイズの画像部分を画像表示する矩形領域として決定し、表示倍率(Scale)により拡大縮小を施してディスプレイ画面42上の画像表示エリア44に展開して表示する。
(c)再生処理
図14は上記図11のステップA17で実行される再生処理を示すフローチャートである。
再生処理は、最初に画面上の位置が指示された際に、指示位置に対応した画像上の位置を求め、そこから、指示された位置における楽曲の時刻を取得する処理(ステップC12)と、画面上での指示位置がドラッグ(移動)された場合(ステップC14のYes)に、その移動に基づいて発音を判断する処理(ステップC15)に分けられる。
なお、再生処理を実行する前に当該処理に関わる各種変数の初期化が行われる(ステップC11)。また、発音判断処理は、上記ステップA18に示した停止フラグがOFFの状態で(ステップC13のYes)、指示位置の移動があったとき(ステップC14のYes)に実行される。
以下に、時刻取得処理と発音判断処理について詳しく説明する。
(時刻取得処理)
図15は上記図14のステップC12で実行される時刻取得処理を示すフローチャートである。
まず、CPU11は、ディスプレイ画面42上でユーザが指示した位置の座標を取得し(ステップD11)、その指示座標に対応した元画像41上の座標を求める(ステップD12)。具体的には、以下のような計算式により、指示座標に対応した元画像41上の座標を求める。
なお、xt,ytはディスプレイ画面42上の指示座標であり、xs,ysはxt,ytに対応する元画像41上の指示座標である。その他の変数の定義は図3に従うものとする。
xs = scoreCtrl.scrX + (xt - scoreCtrl.scrX) / scoreCtrl.scrSX * scoreCtrl.SX
ys = scoreCtrl.scrY + (yt - scoreCtrl.scrY) / scoreCtrl.scrSY * scoreCtrl.SY
指示座標に対応した元画像41上の指示座標(xs,ys)が求められると、CPU11は、その指示座標(xs,ys)に基づいてユーザが指示した小節を判断し、その小節番号を取得する(ステップD13)。
図16に小節番号取得処理の詳細フローを示す。
小節番号取得処理では、CPU11は、まず、ユーザの指示座標に対応した元画像41上の指示座標(xs,ys)を含む小節を検索する(ステップE11)。具体的には、検索対象とする小節の番号をbとして、そのbを初期値から順に更新しながら、以下のような条件を満たす小節の矩形領域(Rect)を検索する。
Meas[b].Rect.Left < xs < Meas[b].Rect.Right
Meas[b].Rect.Top < ys < Meas[b].Rect.Bottom
図17にユーザが3小節目の位置を画面上で指示していた例を示す。
この例では、Meas[3].Rect.Left,Meas[3].Rect.Right,Meas[3].Rect.Top,Meas[3].Rect.Bottomの4つの座標で特定される小節の矩形領域内に指示座標(xs,ys)が存在している。
なお、楽曲によっては、五線譜のさらに上の部分あるいは下の部分に加線を付加して、五線の範囲を超える高音または低音の音符が書かれることがある。このような音符の位置を考慮して、単純に最上段の五線譜の第五線のy座標を「Rect.Top」とし、また最下段の五線譜の第一線のy座標を「Rect.Bottom」とするのではなく、例えば、五線譜の上下に所定本数分(例えば二本線分)の余裕を持たせた範囲が指定された場合に、当該小節が指定されたものと判断するようにしても良い。あるいは、各楽曲の各段の楽譜で、その段に表れる最高音や最低音に応じて、判断基準とする座標位置を適宜変更するようにしても差し支えない。
ここで、楽譜の最後の小節まで検索しても該当する小節が見つからなかった場合には(ステップE12のNo)、CPU11は、画面上の楽譜表示領域外の位置が指示されたものと判断し、例えば「正しく指示して下さい」等のエラーメッセージを表示するなどして、次の指示を待つ(ステップE13)。
該当する小節が見つかった場合(ステップE12のYes)、CPU11は、さらに小節内のどこを指示しているのかを探す(ステップE14)。具体的には、以下のような条件1,条件2を用いて小節内の位置を探す。なお、ysはユーザの指示座標に対応した元画像41のy座標である。
・条件1
Meas[b].TopR < ys < Meas[b].BottomR
・条件2
Meas[b].TopL < ys < Meas[b].BottomL
上記条件1を満たしていれば、CPU11は、指示座標(xs,ys)が当該小節内の上段の五線譜上に存在するものと判断し(ステップE17のYes)、再生位置として当該小節の右パートをセットする(ステップE18)。この状態が図9である。
また、上記条件2を満たしていれば、CPU11は、指示座標(xs,ys)が当該小節内の下段の五線譜上に存在するものと判断し(ステップE17のNo)、再生位置として当該小節の左パートをセットする(ステップE19)。この状態が図10である。
一方、上記条件1および上記条件2の両方とも満たしていなければ、CPU11は、指示座標(xs,ys)が当該小節内の上段の五線譜と下段の五線譜との間に存在するものと判断し(ステップE15のYes)、再生位置として当該小節の両手パートをセットする(ステップE19)。この状態が図8である。
続いて、図15に示すように、CPU11は、ユーザの指示座標(xs,ys)に基づいて小節内時刻を取得する処理を行う(ステップD14)。「小節内時刻」とは、楽譜演奏上における小節内でのある位置の発音時刻のことである。例えば、ある小節の一拍目の音符は、小節の開始時刻と同時に発音され、また、二拍目の音符は、小節の開始時刻より一拍分の時間が経過した後に発音される、などのことをいう。以下では、さらに、例えば一拍目と二拍目の間の位置が指示された場合に、その指示位置に応じて、その位置の正確な時刻を算出するようにしている。楽譜の各音符には、図6に示したように発音開始時間が定められている。この音符の発音開始時間を利用して小節内時刻を求める。
図18に小節内時刻処理の詳細フローを示す。
小節内時刻処理では、CPU11は、まず、上記ステップD12で求めた元画像41上の指示座標(xs,ys)を取得すると共に(ステップF11)、上記ステップD13で求めた小節番号を取得する(ステップF12)。
ここで、上記小節番号で定められる小節内において、CPU11は、元画像41上の当該小節の矩形領域の左端に時刻判定座標xl,同矩形領域の右端に時刻判定座標xrを設定する(ステップF13)。そして、CPU11は、検索対象とする音符の番号をnとして、そのnを初期値(n=1)から順に更新しながら、以下のような手順で小節内時刻を求める。
すなわち、CPU11は、当該小節内のn番目の音符が指示座標(xs,ys)より右にあるか否かを判断する(ステップF16)。このn番目の音符が指示座標(xs,ys)より右にない、すなわち指示座標より左にある場合には(ステップF16のNo)、CPU11は、左端の時刻判定座標xlをn番目の音符のx座標に更新した後(ステップF17)、nをインクリメント(+1更新)して、次の音符に関して上記同様の処理を行う(ステップF18→F15)。
一方、n番目の音符が指示座標(xs,ys)より右にあった場合には(ステップF16のYes)、CPU11は、その時点で右端の時刻判定座標xrをn番目の音符のx座標に更新する(ステップF19)。そして、CPU11は、指示座標xsと現時点の時刻判定座標xl,xrとの関係から以下のような比例配分式を用いて小節内時刻(Time)を算出する(ステップF20)。
Time = tl + (tr-tl) * (xs-xl) / (xr-xl)
なお、tlはxlに対応した時刻、trはxrに対応した時刻である。
図19に具体例を示す。
例えば図19(a)に示すように、ユーザが小節内の1番目の音符と2番目の音符との間を指示したとする。このような場合、左端の時刻判定座標xlは1番目の音符のx座標に更新され、右の時刻判定座標xrは2番目の音符のx座標に更新される。したがって、時刻tlを1番目の音符の演奏情報、時刻trを2番目の音符の演奏情報から得て、上記比例配分式により小節内時刻Timeを求めることができる。
一方、図19(b)に示すように、ユーザが小節の左端近くを指示したとすると、指示座標の左に音符がないので、1番目の音符のときに上記ステップF16でYesと判断される。したがって、上記ステップF19にて右端の時刻判定座標xrは、1番目の音符のx座標に更新される。このとき、左端の時刻判定座標xlは、上記ステップF13で設定された左端(小節の先頭)のままである。このように場合には、例えば小節1番目の音符を基準にして小節内時刻Timeを求めるものとする。
また、図19(c)に示すように、ユーザが小節の右端近くを指示したとすると、指示座標の右に音符がないので、上記ステップF16でYesと判断されることがない。したがって、左端の時刻判定座標xlは何度も更新され、最終的に最後の音符のx座標に更新されることになる。このとき、右端の時刻判定座標xrは、上記ステップF13で設定された右端(小節の末端)のままである。このように場合には、小節内の最後の音符の発音時刻(xl)と、小節の終了タイミング(次小節の開始タイミング、xr)との間で、指示座標(xs,ys)に応じて上記比例配分式を用いることにより、小節内時刻Timeを求めることができる。
(発音判断処理)
次に、発音判断処理について説明する。
図20は上記図14のステップC15で実行される発音判断処理を示すフローチャートである。この発音判断処理は、指示座標の移動があったとき(ステップC14のYes)に実行される。
すなわち、指示座標の移動があると、CPU11は、まず、前回の指示座標の時刻と現在の指示座標の時刻を取得する(ステップG11,G12)。なお、ここで言う「時刻」とは、上述した小節内時刻のことである。具体的には、前回の指示座標の時刻(ステップG11)は、ステップC12で取得された初回の指示位置の指示座標、あるいは、後述するステップG18で保存された前回の指示位置の指示座標を参照して取得する。また、現在の指示座標の時刻(ステップG12)は、移動先の(現在の)指示座標に対して、上述の図15と同様の処理を行って取得する。この図15の処理は、上述したものと同様であるため、その説明を省略する。
前回の指示座標の時刻と現在の指示座標の時刻との差が許容値を超えていた場合(ステップG13のYes)、CPU11は、異常な移動であると判断して全消音処理を実行する(ステップG14)。これは、例えばユーザが数小節先を指示した場合、つまり例えばユーザが指示位置を縦に、楽譜の段を無視したような指示を行った場合や、楽譜表示エリア外を指示した場合などである。全消音処理では、発音中の音符の情報を保持しておくための図示せぬ発音中バッファをオールクリアして再生処理自体を終了する。なお、発音中バッファはRAM12の所定のエリアに設けられる。
両者の時刻差が許容値以内であり、正常な移動であった場合には、CPU11は、その移動が順方向移動(楽譜を左から右になぞる移動)であるか否かを判断する(ステップG15)。現在の指示座標の時刻が前回の指示座標の時刻より遅い時刻であった場合には順方向移動であると判断される。順方向移動の場合(ステップG15のYes)、CPU11は、順方向移動に応じた発音/消音処理を実行する(ステップG16)。詳しくは、後に図21を参照して説明する。
一方、現在の指示座標の時刻が前回の指示座標の時刻より早い時刻であった場合には逆方向移動(楽譜を右から左になぞる移動)であると判断される。逆方向移動の場合(ステップG15のNo)、CPU11は、逆方向移動に応じた発音/消音処理を実行する(ステップG17)。詳しくは、後に図22を参照して説明する。
また、次の指示座標の移動に備え、CPU11は、現在の指示座標の時刻を前回の指示座標の時刻としてコピーしてRAM12などに保持しておく(ステップG18)。
(順方向発音/消音処理)
図21は上記図20のステップG16で実行される順方向発音/消音処理を示すフローチャートである。
指示座標の移動が順方向であった場合、CPU11は、上記発音中バッファを参照して現在発音中の音符の情報を取得する(ステップH11)。現在発音中の音符があれば、CPU11は、当該音符の消音タイミングが前回の指示座標の時刻(以下、単に前回時刻と略す)と現在の指示座標の時刻(以下、単に現在時刻と略す)との間にあるか否かを判断する(ステップH12)。なお、順方向移動の場合には、音符の消音タイミングは、当該音符の発音開始時間と発音継続時間を加えることによって定められる。
当該音符の消音タイミングが前回時刻と現在時刻との間にあれば(ステップH12のYes)、CPU11は、当該音符を消音してから次の音符に移行する(ステップH13)。
ここで、一般に、複数段のそれぞれに音符がある場合や、重音奏法などで、同じ段内でも複数の音符がある場合など、同じ時刻に2つ以上の音符が存在することがあるため、CPU11は、現在発音中のすべての音符について上記同様の処理を施し、該当する音符があれば消音を行う(ステップH14)。
続いて、CPU11は、図6に示した演奏情報を参照し、音符の情報を順次取得する(ステップH15)。そして、CPU11は、当該音符の発音タイミングが前回時刻と現在時刻との間にあるか否かを判断する(ステップH16)。なお、上記「発音タイミング」は、当該音符の情報に含まれる「発音開始時間」から得られる。
当該音符の発音タイミングが前回時刻と現在時刻との間にあれば(ステップH16のYes)、CPU11は、図6に示した演奏情報に基づいて当該音符を発音する(ステップH17)。このとき、CPU11は、当該音符が発音中であることを上記発音中バッファに保持しておく(ステップH18)。
図6に示した演奏情報に含まれるすべての音符について、CPU11は上記同様の処理を施し、該当する音符について発音を行う(ステップH19)。なお、処理時間短縮のため、例えば、前回の指示座標と現在の指示座標の属する小節の間に存在する音符のみを順次対象として発音処理(ステップH15からH19)を行うこととしても良い。これにより、指示座標の順方向の移動に伴い、当該移動によって楽譜上の発音位置を経過した楽譜上の各音符が再生出力されることになる。なお、指示座標を順方向に移動させた場合に、図7乃至図10に示した演奏ポインタ32の表示位置もその移動操作に伴って順方向に更新される。
図23に順方向移動時の消音/発音のタイミングを示す。
いま、左から1番目の音符が発音中であったとすると、その音符の消音タイミング(発音開始時間+発音継続時間)が前回時刻(last)と現在時刻(time)との間にあれば、1番目の音符を消音する。また、2番目の音符の発音タイミング(発音開始時間)が前回時刻(last)と現在時刻(time)との間にあれば、2番目の音符の発音を行うことになる。
(逆方向発音/消音処理)
図22は上記図20のステップG17で実行される逆方向発音/消音処理を示すフローチャートである。
指示座標の移動が逆方向であった場合、CPU11は、上記発音中バッファを参照して現在発音中の音符の情報を取得する(ステップI11)。現在発音中の音符があれば、CPU11は、当該音符の消音タイミングが現在の指示座標の時刻(以下、単に現在時刻と略す)と前回の指示座標の時刻(以下、単に前回時刻と略す)との間にあるか否かを判断する(ステップI12)。ここで、逆方向移動の場合には、音符の消音タイミングは、当該音符の発音開始時間が基準となる。
当該音符の消音タイミングが現在時刻と前回時刻との間にあれば(ステップI12のYes)、CPU11は、当該音符を消音してから次の音符に移行する(ステップI13)。
また、同じ時刻に2つ以上の音符が存在することがあるため、CPU11は、現在発音中のすべての音符について上記同様の処理を施し、該当する音符があれば消音を行う(ステップI14)。
続いて、CPU11は、図6に示した演奏情報を参照し、音符の情報を順次取得する(ステップI15)。そして、CPU11は、当該音符の発音タイミングが現在時刻と前回時刻との間にあるか否かを判断する(ステップI16)。ここで、上記「発音タイミング」は、逆方向移動の場合には、当該音符の発音開始時間と発音継続時間を加えることによって定められる。
当該音符の発音タイミングが現在時刻と前回時刻との間にあれば(ステップI16のYes)、CPU11は、図6に示した演奏情報に基づいて当該音符を発音する(ステップI17)。このとき、CPU11は、当該音符が発音中であることを上記発音中バッファに保持しておく(ステップI18)。
図6に示した演奏情報に含まれるすべての音符について、CPU11は上記同様の処理を施し、該当する音符について発音を行う(ステップI19)。なお、処理時間短縮のため、例えば、前回の指示座標と現在の指示座標の属する小節の間に存在する音符のみを順次対象として発音処理(ステップH15からH19)を行うこととしても良い。これにより、指示座標の逆方向の移動に伴い、当該移動によって楽譜上の(逆向き移動の場合の)発音位置を経過した楽譜上の各音符が逆再生で出力されることになる。なお、指示座標を逆方向に移動させた場合に、図7乃至図10に示した演奏ポインタ32の表示位置もその移動操作に伴って逆方向に更新される。
図24に逆方向移動時の消音/発音のタイミングを示す。
いま、左から2番目の音符が発音中であったとする。逆方向移動時には、音符の消音タイミングは発音開始時間が基準となる。この消音タイミングが現在時刻(time)と前回時刻(last)との間にあれば、2番目の音符を消音する。また、逆方向移動時には、音符の発音タイミングはその音符の(発音開始時間+発音継続時間)のタイミング(順方向移動時の消音タイミング)が基準となる。従って、1番目の音符の発音タイミング(発音開始時間+発音継続時間)が前回時刻(last)と現在時刻(time)との間にあれば、1番目の音符を発音することになる。
以上のように本実施形態によれば、例えばピアノ演奏などで用いられる多段構成の楽譜を画面上に表示した場合に、ユーザが画面上の任意の位置を指示することで、その指示された位置に応じて楽譜の各段の一部または全体を演奏対象として選択して、その選択された段の音符を再生することができる。
また、指示位置を移動させれば、その指示位置の移動に対応して楽譜を連続的に再生することができるので、直感的な操作で曲の流れを容易に把握することもできる。
さらに、指示位置を逆方向に移動させれば、その指示位置の逆方向への移動に対応して楽譜を逆方向に再生することもできる。この場合、楽譜の各音符が単純に逆方向に1音ずつ再生されるのではなく、連続性を持って逆再生されるので、直感的な操作でユニークな楽曲として楽しむことができる。
なお、上記実施形態では、タッチパネル式のディスプレイ画面を用いてユーザがタッチ操作により位置を指定するものとして説明したが、例えばマウスなどの他のポインティングデバイスを用いて位置を指定しても良い。
また、上記実施形態では、ピアノ演奏で用いる楽譜として、左右パート別の2段構成の楽譜を例にして説明したが、例えばオーケストラや吹奏楽の演奏などで用いられる多段構成の楽譜であっても同様に適用可能である。このような場合、例えば、複数段の楽譜のうちの、ある段の五線譜上を指定した場合は、その指定された段のパートのみを発音させ、楽譜の中の、段以外の部分(段と段の中間部分等)を指定した場合は、全パートを発音させるようにすることが可能である。
さらに、楽譜の段は五線譜に限らず、例えば1本の線上にリズムパターだけを記したような楽譜であっても良い。このような場合は、例えば、あらかじめ設定された上下範囲を指定された場合に「その段を指定された」と判断して、その段の発音を行うこととすることができる。
また、上記実施形態では、楽譜の画像データを読み込んで画面上に表示する場合について説明したが、本発明は電子楽譜のように、最初から演奏情報とリンクされている楽譜データを用いることでも良い。さらに、演奏情報として、MIDIデータやWAVデータを利用することも可能である。この場合、例えば、画面上に各トラックのMIDIデータやWAVデータを表示し、画面上をクリックしてドラッグした場合に、その画面表示上のどのトラックの位置をドラッグしているかに応じて、その段のMIDIあるいはWAVデータを再生する、また、トラックとトラックの間や、上下の端部をクリックしてドラッグされた場合には全パートを再生するようにすることができる。
また、上記実施形態において、ユーザによる画面上の任意の位置のタッチ操作で指示される画面上の指示位置は、(xt,yt)という座標をもつ一点が指示されるものとして説明したが、これに限られず、デバイスの仕様により、ある長さの線状の部分が指示されたり、ある広さをもつ面状の部分が指示される場合であってもよい。
このような場合には、例えば、線の属する楽譜の段のうち、もっとも長い線分部分が属している段が指示されたものとしたり、面の属する楽譜の段のうち、もっとも広い部分面が属している段が指示されたものとすることができる。さらに、簡易的には、例えば、面の中心を通る垂直方向の線分で、もっとも長い線分部分が属している段が指示されたものとしても良い。
要するに、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
さらに、上述した実施形態において記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレシキブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に適用したり、通信媒体により伝送して各種装置に適用することも可能である。本装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
複数の段からなり、所定の楽曲を表わした楽譜を画面上に表示する楽譜表示手段と、
上記画面上の任意の位置を指示する指示手段と、
上記指示手段によって指示された位置に応じて上記楽譜の上記複数の段の一部あるいは全体で表された楽曲を演奏対象として再生する再生制御手段と
を具備したことを特徴とする楽譜演奏装置。
[2]
上記再生制御手段は、
上記指示手段によって指示された位置が上記楽譜の上記複数の段のいずれかに対応していた場合には当該段で表された楽曲を演奏対象として選択して再生することを特徴とする[1]記載の楽譜演奏装置。
[3]
上記再生制御手段は、
上記指示手段によって指示された位置が上記楽譜の上記複数の段の間に対応していた場合には上記楽譜の上記複数の段のすべてで表された楽曲を演奏対象として選択して再生することを特徴とする請求項[1]または[2]に記載の楽譜演奏装置。
[4]
上記再生制御手段は、
上記指示手段によって指示された位置の移動に伴い、当該指示位置の移動に対応して楽譜で表された楽曲を連続的に再生することを特徴とする[1]から[3]のいずれかに記載の楽譜演奏装置。
[5]
上記再生制御手段は、
上記指示手段によって指示された位置の移動が上記楽譜の後ろから前への方向の移動であった場合に、当該指示位置の移動に対応して楽譜で表された楽曲を逆方向に再生することを特徴とする[1]から[4]のいずれかに記載の楽譜演奏装置。
[6]
上記再生制御手段は、
上記指示手段によって指示された位置の移動が上記楽譜の後ろから前への方向の移動であった場合に、当該移動によってある音符の通常時の消音タイミングに相当する位置を通過した際に、当該音符を発音させるとともに、当該移動によってある音符の通常時の発音タイミングに相当する位置を通過した際に、当該音符を消音させることを特徴とする[5]記載の楽譜演奏装置。
[7]
複数の段からなり、所定の楽曲を表わす楽譜を画面上に表示するステップと、
上記画面上の任意の位置を指示するステップと、
上記指示された位置に応じて上記楽譜の上記複数の段の一部あるいは全体で表された楽曲を演奏対象として再生するステップと
を備えたことを特徴とする楽譜演奏方法。
[8]
コンピュータによって実行される楽譜演奏のためのプログラムであって、
上記コンピュータに、
複数の段からなり、所定の楽曲を表わす楽譜を画面上に表示する機能と、
上記画面上の任意の位置を指示する機能と、
上記指示された位置に応じて上記楽譜の上記複数の段の一部あるいは全体で表された楽曲を演奏対象として再生する機能と
を実現させることを特徴とするプログラム。
10…PC、11…CPU、11a…音符表示部、11b…再生制御部、12…RAM、13…ROM、13a…プログラム、14…入力部、15…表示部、16…MIDIインタフェース、20…電子楽器、21…キーボード、22…MIDIインタフェース、23…音源・サウンドシステム、30…楽譜画像、31a…上段の五線譜、31b…下段の五線譜、32…演奏ポインタ。

Claims (7)

  1. 楽曲を表わした複数の五線譜を上段と下段に分けて配列した楽譜を画面上に表示させる楽譜表示手段と、
    上記画面上の任意の位置を指示する指示手段と、
    上記指示手段によって指示された位置が、上記複数の五線譜のいずれかが表示された位置である場合は前記指示された位置にある上記五線譜にて表された楽曲を再生するとともに、上記指示された位置が上記上段の五線譜と上記下段の五線譜との間の位置である場合は上記上段の五線譜と上記下段の五線譜とで表された楽曲を再生する再生制御手段と、
    を具備する楽譜演奏装置。
  2. 前記楽譜演奏装置はさらに、上記上段の五線譜が再生中の場合は第1のマークを表示させ、上記下段の五線譜が再生中の場合は第2のマークを表示させる表示制御手段を有する請求項1記載の楽譜演奏装置。
  3. 上記再生制御手段は、
    上記指示手段によって指示された位置の移動に伴い、当該指示位置の移動に対応して楽譜で表された楽曲を連続的に再生する請求項1又は2に記載の楽譜演奏装置。
  4. 上記再生制御手段は、
    上記指示手段によって指示された位置の移動が上記楽譜の後ろから前への方向の移動であった場合に、当該指示位置の移動に対応して楽譜で表された楽曲を逆方向に再生する請求項1からのいずれかに記載の楽譜演奏装置。
  5. 上記再生制御手段は、
    上記指示手段によって指示された位置の移動が上記楽譜の後ろから前への方向の移動であった場合に、当該移動によってある音符の通常時の消音タイミングに相当する位置を通過した際に、当該音符を発音させるとともに、当該移動によってある音符の通常時の発音タイミングに相当する位置を通過した際に、当該音符を消音させる請求項記載の楽譜演奏装置。
  6. 楽譜演奏装置に用いられる楽譜演奏方法であって、
    楽曲を表わす複数の五線譜を上段と下段に分けて配列した楽譜を画面上に表示させ
    上記画面上の任意の位置を指示
    上記指示された位置が、上記複数の五線譜のいずれかが表示された位置である場合は前記指示された位置にある上記五線譜にて表された楽曲を再生するとともに、上記指示された位置が上記上段の五線譜と上記下段の五線譜との間の位置である場合は上記上段の五線譜と上記下段の五線譜とで表された楽曲を再生する、楽譜演奏方法。
  7. 楽譜演奏装置として用いられるコンピュータに、
    楽曲を表わす複数の五線譜を上段と下段に分けて配列した楽譜を画面上に表示させるステップと
    上記画面上の任意の位置を指示するステップと、
    上記指示された位置が、上記複数の五線譜のいずれかが表示された位置である場合は前記指示された位置にある上記五線譜にて表された楽曲を再生するとともに、上記指示された位置が上記上段の五線譜と上記下段の五線譜との間の位置である場合は上記上段の五線譜と上記下段の五線譜とで表された楽曲を再生するステップと、
    実行させるプログラム。
JP2013062026A 2013-03-25 2013-03-25 楽譜演奏装置、楽譜演奏方法及びプログラム Active JP5920266B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013062026A JP5920266B2 (ja) 2013-03-25 2013-03-25 楽譜演奏装置、楽譜演奏方法及びプログラム
US14/223,799 US9324243B2 (en) 2013-03-25 2014-03-24 Musical score performing apparatus, a method of performing a musical score, and a program recording medium
CN201410172725.9A CN104078033A (zh) 2013-03-25 2014-03-25 乐谱演奏装置及乐谱演奏方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013062026A JP5920266B2 (ja) 2013-03-25 2013-03-25 楽譜演奏装置、楽譜演奏方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014186224A JP2014186224A (ja) 2014-10-02
JP5920266B2 true JP5920266B2 (ja) 2016-05-18

Family

ID=51568157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013062026A Active JP5920266B2 (ja) 2013-03-25 2013-03-25 楽譜演奏装置、楽譜演奏方法及びプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9324243B2 (ja)
JP (1) JP5920266B2 (ja)
CN (1) CN104078033A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103258529B (zh) * 2013-04-16 2015-09-16 初绍军 一种电子乐器、音乐演奏方法
JP2015060189A (ja) * 2013-09-20 2015-03-30 カシオ計算機株式会社 楽譜表示装置、楽譜表示方法及びプログラム
EP2919228B1 (en) * 2014-03-12 2016-10-19 NewMusicNow, S.L. Method, device and computer program for scrolling a musical score.
JP6432966B2 (ja) * 2014-03-24 2018-12-05 株式会社河合楽器製作所 楽譜表示・演奏プログラム及び楽譜表示・演奏装置
CN105280170A (zh) * 2015-10-10 2016-01-27 北京百度网讯科技有限公司 一种乐谱演奏的方法和装置
JP6414163B2 (ja) * 2016-09-05 2018-10-31 カシオ計算機株式会社 自動演奏装置、自動演奏方法、プログラムおよび電子楽器
CN106951457A (zh) * 2017-02-24 2017-07-14 北京银河润泰科技有限公司 曲谱的处理方法及装置
CN114067633A (zh) * 2020-08-04 2022-02-18 森兰信息科技(上海)有限公司 钢琴的琴谱标记方法、***、介质及装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2616656B2 (ja) * 1993-04-23 1997-06-04 ヤマハ株式会社 演奏情報再生装置
JP3267777B2 (ja) * 1993-12-27 2002-03-25 ローランド株式会社 電子楽器
JP2705568B2 (ja) * 1994-03-30 1998-01-28 ヤマハ株式会社 自動演奏装置
JP3980888B2 (ja) * 2002-01-16 2007-09-26 ローランド株式会社 電子楽器
JP4075565B2 (ja) * 2002-03-08 2008-04-16 ヤマハ株式会社 楽譜表示制御装置および楽譜表示制御プログラム
JP4111004B2 (ja) * 2003-02-28 2008-07-02 ヤマハ株式会社 演奏練習装置および演奏練習プログラム
US7119266B1 (en) * 2003-05-21 2006-10-10 Bittner Martin C Electronic music display appliance and method for displaying music scores
JP4277697B2 (ja) * 2004-01-23 2009-06-10 ヤマハ株式会社 歌声生成装置、そのプログラム並びに歌声生成機能を有する携帯通信端末
JP4379291B2 (ja) * 2004-10-08 2009-12-09 ヤマハ株式会社 電子音楽装置及びプログラム
CN101059911A (zh) * 2007-05-21 2007-10-24 陈洪荣 一种音乐读谱陪练的方法
WO2010146684A1 (ja) * 2009-06-18 2010-12-23 パイオニア株式会社 情報表示装置
JP2012215630A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 楽譜演奏装置及び楽譜演奏プログラム
JP5765848B2 (ja) * 2011-03-31 2015-08-19 株式会社河合楽器製作所 音再生プログラム及び音再生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014186224A (ja) 2014-10-02
US20140283668A1 (en) 2014-09-25
CN104078033A (zh) 2014-10-01
US9324243B2 (en) 2016-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5920266B2 (ja) 楽譜演奏装置、楽譜演奏方法及びプログラム
JP5549521B2 (ja) 音声合成装置およびプログラム
JP2015060189A (ja) 楽譜表示装置、楽譜表示方法及びプログラム
JP6217275B2 (ja) 曲データ表示装置、曲データ表示方法及びプログラム
JP5879682B2 (ja) 音声合成装置及びプログラム
JP5589741B2 (ja) 楽曲編集装置およびプログラム
JP5935815B2 (ja) 音声合成装置およびプログラム
JPWO2019092791A1 (ja) データ生成装置およびプログラム
JP6149917B2 (ja) 音声合成装置および音声合成方法
JP6950180B2 (ja) 楽音データ処理方法及び楽音データ処理装置
JP6394661B2 (ja) 楽譜表示装置、楽譜表示方法及びプログラム
JP5888295B2 (ja) 演奏情報表示装置、プログラム
JP4238237B2 (ja) 楽譜表示方法および楽譜表示プログラム
JP7320976B2 (ja) 歌詞編集装置及び歌詞編集プログラム
WO2024122278A1 (ja) オブジェクトの配置方法、音声の再生方法、オブジェクトの配置装置、音声の再生装置および演奏装置
JP7350555B2 (ja) 楽譜編集装置及び楽譜編集プログラム
JP2019179210A (ja) 電子楽器、演奏情報記憶方法、及びプログラム
JP5429840B2 (ja) 音声合成装置およびプログラム
JP2012103575A (ja) 楽音生成装置および楽音生成プログラム
JP7425558B2 (ja) コード検出装置及びコード検出プログラム
JP7219559B2 (ja) 楽器演奏練習装置及び楽器演奏練習用プログラム
WO2024024105A1 (ja) 音響再生装置、プログラム、及び再生制御方法
JP7107720B2 (ja) 運指表示プログラム
JP5224021B2 (ja) 楽譜表示装置および楽譜表示用プログラム
JP2009086084A (ja) 演奏練習支援装置および演奏練習支援処理のプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150630

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5920266

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150