JP5916532B2 - ポリフェニレンサルファイド樹脂/ポリアミド46樹脂複合材料 - Google Patents

ポリフェニレンサルファイド樹脂/ポリアミド46樹脂複合材料 Download PDF

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Description

本発明は、単独使用または他の樹脂のベース樹脂としても使用され、薄肉製品でポリフェニレンサルファイド樹脂(以下、単に『PPS樹脂』という)と同等以上の耐熱性、耐薬品性、延性、靭性が必要な自動車部品、家電部品及び製品、同じくPPS樹脂部品として、強化材、添加剤等で補強や新たな機能を付与するためのベース樹脂として使用されるPPS樹脂とポリアミド46樹脂(以下、単に『PA46樹脂』という)との複合材料であるPPS樹脂/PA46樹脂複合材料に関するものである。
この種の複合材料の技術として特許文献1に記載の技術がある。特許文献1は、少なくとも2成分の樹脂からなり、かつ、PPS樹脂を1種以上含むPPS樹脂組成物であり、該PPS樹脂組成物が構造周期0.01〜1μmの両相連続構造または粒子間距離0.01〜1μmの分散構造を有し、優れた機械特性、低バリ性を有する成形材料を開示している。
また、特許文献2には、スチレン系単量体及び/またはアクリル系単量体を用いて合成された少なくとも1種以上の熱可塑性樹脂、ポリアミド系樹脂、単体での熱伝導率が1.5W/m・K以上でかつ電気絶縁性を示す高熱伝導性無機化合物からなり、熱可塑性樹脂/ポリアミド系樹脂の体積比が15/85〜75/25の割合であり、高熱伝導性無機化合物/{熱可塑性樹脂+ポリアミド系樹脂}の体積比が10/90〜75/25であり、高熱伝導性無機化合物が熱可塑性樹脂の相中に存在している比率が熱可塑性樹脂の体積分率×0.4以下であり、更に、少なくともポリアミド系樹脂が連続相構造を形成しており、汎用樹脂の機械的特性及び成形加工性等の諸特性を実用上保持し、熱伝導性に優れた無機物含有熱可塑性樹脂組成物を開示している。
そして、特許文献3には、ポリアミド樹脂とポリフェニレンエーテルの樹脂混合物に、熱伝導性充填材粒子が分散されたもので、良好な成形性とともに耐水性に優れ、しかも、高熱伝導性を有する熱伝導性樹脂組成物を開示している。
更に、特許文献4には、ポリフェニレンスルフィド樹脂100重量部に対し、BET比表面積が140m/g以上のアルミナ粒子0.01〜10重量部を配合してなり、成形時の流動性を損なうことなく機械的強度、結晶化特性が著しく改良されたポリフェニレンスルフィド樹脂組成物を開示している。
特開2003−113307 特開2007−327010 特開平9−59511 特開平10−25416
このように、特許文献1は、PPS樹脂の靭性を改良する技術に関するものであり、従来から他の熱可塑性樹脂を配合する方法が検討されてきたが、単純に配合するのみでは、PPS樹脂との相性が悪く、十分な効果が得られていなかった。ここではアロイにおいて優れた規則性を有する組織とすることで、優れた靭性を確保する技術として、特に、溶融混練により相溶化させた樹脂を、吐出後氷水中などで急冷し、スピノーダル分解による構造生成物を構造周期0.01〜1μmに固定化することで両相連続構造に構造制御して、優れた靭性を確保する方法が記載されている。ここで、PPS樹脂とのポリマーアロイさせる樹脂は、スピノーダル分解可能な樹脂が好ましい。比較例では、PPS樹脂とPA46樹脂を7/3で混合させた例が記載されている。
しかし、この特許文献1の技術では、実用状態の射出成形においては、急冷効果が損なわれ、靭性が確保できない可能性が想定される。また、本技術では、構造周期0.01〜1μmに固定化することで両相連続構造に構造制御するものであるから、射出成形をすると、製品の厚さによって、この構造を採ることは困難となるので、ある程度の大きさになっても引張伸び率を維持できるようにする必要があった。
また、特許文献2では、スチレン系樹脂とポリアミド系樹脂、熱伝導フィラーでポリアミド系樹脂を海構造とし、その中に熱伝導フィラーが集中的に存在する形態であるが、スチレン系(アクリル)樹脂が入っており、PPS樹脂に比較して耐熱性を高くすることができなかった。
そして、特許文献3では、ポリフェニレンエーテル(PPE)とポリアミド66(PA66;66ナイロン)と海島構造で海部をPA66としている。PA66中に熱伝導フィラーであるアルミナ粒子が多く存在している。この特許文献3の実施物では流動性は良くならなかった。
更に、特許文献4では、PPS樹脂の流動性を損なうことなく、機械的強度、結晶化特性を向上させ、PPS樹脂にBET比表面積が140m/g以上のアルミナ粒子をPPS樹脂100重量部に対して1重量部をヘンシェルミキサーでドライブレンドした後、2軸押出機で溶融混練後ペレタイズして得られたペレットを、射出成形したサンプルでPPS樹脂と比較すると流動性が低下することもなく、引張、曲げ、衝撃強度の機械的特性が向上し、また、降温結晶化温度も高くなり結晶化特性が向上し、著しく特性が改良され、特に、アルミナはγ-アルミナで5〜10nmのものが特に効果が大きい。アルミナはアロイ材としてではなく、PPS樹脂に対して使用している。殊に、PPS樹脂にアルミナ微粉を入れると物性が向上すると記載されているが、アロイ材を入れると物性が一義的に向上するものではなく、アロイ材の効果は相性の問題である。
このように、射出成型で薄肉製品として成形可能なPPS樹脂と同等以上の耐熱性、延性、靭性、耐薬品性が確保されるためには、ベース樹脂にそのベース樹脂と物性の似たものを添加すると、相溶性が増すと云われていた。そこで発明者らは、実験を繰り返し、PPS樹脂をベース樹脂とし、他の材料を混ぜ合わせ、流動性の向上及び引張伸び率の向上を図るため、混ぜ合わせる材料としてPPS樹脂より流動性の良いPA46樹脂を前提に進めてきた。しかし、実験結果は、ただ単に混ぜ合わせても引張伸び率が向上せず、そればかりか反対に低下したのが現状である。
そこで、本発明は、単独使用または他の樹脂のベース樹脂としても使用され、薄肉製品が射出成型でき、PPS樹脂並みの耐熱性、耐薬品性、延性、靭性が必要な自動車部品、家電部品及び製品として、また、強化材、添加剤等で補強や新たな機能を付与するためのベース樹脂としても使用できるPPS樹脂/PA46樹脂複合材料及びその製造方法の提供を課題とするものである。
請求項1に係る発明のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料は、PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂)とPA46樹脂(ポリアミド46樹脂)を溶融混練して作製した海島構造を有するポリマーアロイであって、前記PPS樹脂が海島構造の海部となり、前記海部の前記PPS樹脂側に、配合量で前記PPS樹脂100重量部に対して1重量部乃至9重量部配合した前記PPS樹脂の結晶化を促進させるための結晶核剤として働く中位径100nm未満の微粉体が配されているものである。
ここで本発明の説明において、JIS Z 8901「試験用粉体及び試験用粒子」の本文及び解説の用語の定義によれば、「中位径」とは、粉体の粒径分布において、ある粒子径より大きい個数(または質量)が、全粉体のそれの50%を占めるときの粒子径(直径)、即ち、オーバサイズ50%の粒径であり、通常、メディアン径または50%粒子径といいD50と表わされる。定義的には、平均粒子径と中位径で粒子群のサイズを表現されるが、ここでは、商品説明の表示、レーザ回折・散乱法によって測定した値である。そして、この「レーザ回折・散乱法によって測定した中位径」とは、レーザ回折式粒度分布測定装置を用いてレーザ回折・散乱法によって得られた粒度分布において積算重量部が50%となる粒子径(D50)をいう。なお、上記数値は、厳格なものでなく概ねの値であり、当然、測定等による誤差を含む概略値であり、数割の誤差を否定するものではない。この意味で、平均粒子径と中位径は殆ど同じである。
請求項2に係る発明のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の前記微粉体は、中位径30〜50nmの範囲内のアルミナとしたものである。
ここで、中位径30〜50nmの範囲内の微粉体をアルミナとしたものでは、特に、アロイ化が安定して行われる。
請求項3に係る発明のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の製造方法は、PPS樹脂中に、前記PPS樹脂の結晶化を促進させるための結晶核剤として働く中位径100nm未満の微粉体を配合量で前記PPS樹脂100重量部に対して1重量部乃至9重量部配合して、溶融押出により微粉体添加PPS樹脂のペレットを作製し、次いで、前記微粉体添加PPS樹脂ペレットとPA46樹脂を溶融押出して複合化するものである。
請求項4に係る発明のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の製造方法の前記微粉体は、中位径30〜50nmの範囲内のアルミナとしたものである。
ここで、中位径30〜50nmの範囲内の微粉体をアルミナとしたものでは、特に、アロイ化が安定して行われる。
請求項1のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料は、PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂)とPA46樹脂樹脂(ポリアミド46樹脂)を溶融混練して作製した海島構造を有するポリマーアロイであって、前記PPS樹脂が海島構造の海部となり、前記海部の前記PPS樹脂側に、配合量で前記PPS樹脂100重量部に対して1重量部乃至9重量部配合した前記PPS樹脂の結晶化を促進させるための結晶核剤として働く中位径100nm未満の微粉体が配されているものである。
PPS樹脂とPA46樹脂のポリマーアロイのPPS樹脂側に100nm未満の微粉末を集中的に配すると、流動性と引張伸び率が良好なPPS樹脂/PA46樹脂複合材料となる。このPPS樹脂/PA46樹脂複合材料は、薄肉製品の射出成型ができ、耐熱性、耐薬品性、延性、靭性が必要な部品、例えば、自動車部品、家電部品に使用できる。また、強化材、添加剤等での補強や新たな機能を付与するためのベース樹脂としても使用ができる。
100nm未満の微粉体の配合量を前記PPS樹脂100に対して1重量乃至9重量部の範囲内とすることで、PA46樹脂とアロイ化したときPPS樹脂単体のときに比べて引張強度の低下を招くことなく流動性が向上したPPS樹脂/PA46樹脂複合材料が得られる。
請求項2のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の前記微粉体は、中位径30〜50nmの範囲内のアルミナとしたものであるから、より安定した複合化が可能となる。
請求項3のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の製造方法は、PPS樹脂中に、前記PPS樹脂の結晶化を促進させるための結晶核剤として働く中位径100nm未満の微粉体を配合量で前記PPS樹脂100重量部に対して1重量部乃至9重量部配合して溶融押出により微粉体添加PPS樹脂のペレットを作製し、次いで、前記微粉体添加PPS樹脂ペレットとPA46樹脂を溶融押出して複合化するものである。この様な製造方法によってPPS樹脂単体のときに比べて引張強度の低下を招くことなく流動性が向上したPPS樹脂/PA46樹脂複合材料を作製出来る。
請求項4のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の製造方法の前記微粉体は、中位径30〜50nmの範囲内のアルミナとしたものであるから、より安定した複合化が可能となる。
図1は本発明の実施の形態のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の製造方法1を示す流れ図である。 図2は本発明の実施の形態のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の製造方法2を示す流れ図である。 図3は本発明の実施の形態のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の製造方法3を示す流れ図である。 図4は本発明の実施の形態のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料のスパイラルフローの比較図である。 図5は本発明の実施の形態のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の引張強度の比較図である。 図6は本発明の実施の形態のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の引張伸び率の比較図である。 図7は本発明の実施の形態のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の試料として形成したペレットの断面写真である。 図8は本発明の実施の形態のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の試料として形成した樹脂の流動方向の成形品の断面写真である。 図9は本発明の実施の形態のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の試料として形成した樹脂の流動方向の成形品の断面写真である。 図10は本発明の実施の形態のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の試料として形成した成形品の表面写真である。 図11は本発明の実施の形態のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の試料として形成したペレットの断面写真に相当する概念図である。 図12は本発明の実施の形態のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の試料として形成したペレットの断面写真とは異なる状態を示す概念図である。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、実施例において、図示の同一記号及び同一符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここではその重複する説明を省略する。
まず、各比較例及び本発明の実施例と共にPPS樹脂として、東レ株式会社製のトレリナA900(商品名)を使用した。また、PA46樹脂(DSMエンジニアリングプラスチックス株式会社)のスタニールTW341J(商品名)を使用した。
そして、比較例3乃至比較例4、及び実施例では、PPS樹脂/PA46樹脂を70/30の重量部とした。そして、比較例4では、微粉体である粒子径が中位径100nmのアルミナ(大明化学工業株式会社、タイミクロンTM−DA(商品名)をPPS樹脂70重量部に対し1重量部添加し、比較例5及び実施例では、微粉体である粒子径が中位径33nmのアルミナ(シーアイ化成株式会社、ナノテック(商品名)をPA46樹脂30重量部またはPPS樹脂70重量部に対し1重量部を添加した。
なお、JIS Z 8901「試験用粉体及び試験用粒子」の本文及び解説の用語の定義によれば、「中位径」とは、粉体の粒径分布において、ある粒子径より大きい個数(または質量)が、全粉体のそれの50%を占めるときの粒子径(直径)、即ち、オーバサイズ50%の粒径であり、通常、メディアン径または50%粒子径といいD50と表わされる。定義的には、平均粒子径と中位径で粒子群のサイズを表現されるが、ここでは、レーザ回折・散乱法によって測定した値である。
そして、この「レーザ回折・散乱法によって測定した中位径」とは、レーザ回折式粒度分布測定装置を用いてレーザ回折・散乱法によって得られた粒度分布において積算重量部が50%となる粒子径(D50)をいう。なお、上記数値は、厳格なものでなく概ねの値であり、当然、測定等による誤差を含む概略値であり、数割の誤差を否定するものではない。この意味で、平均粒子径と中位径は殆ど同じである。
比較例及び本発明の実施例をまとめると、比較例1はPPS樹脂のみ、比較例2はPA46樹脂のみ、比較例3はPPS樹脂/PA46樹脂を70/30の重量部とし、微粉体を混入していない。比較例4はPPS樹脂/PA46樹脂を70/30の重量部とし、ここに微粉体である中位径100nmのアルミナをPPS樹脂70重量部に対して1重量部添加した。比較例5はPPS樹脂/PA46樹脂を70/30の重量部とし、ここに微粉体である中位径33nmのアルミナをPA46樹脂30重量部に対して1重量部添加したものである。実施例はPPS樹脂/PA46樹脂を70/30の重量部とし、ここに微粉体である中位径33nmのアルミナをPPS樹脂70重量部に対して1重量部添加したものである。ここで、PA46樹脂は吸水率が高く、寸法精度が悪いので、PPS樹脂をベース樹脂とする。
次に、比較例及び本発明の実施例の製造方法について説明する。
まず、比較例及び本発明の実施例の成形材料は2軸混練押出機(株式会社テクノベル製)を使用し、スクリュー径がφ15mm、回転数300rpm、温度320℃の条件にて混練及び押出によりペレットとして作製した。このペレットを射出成形機(株式会社ソディックプラスチック製)にて射出することで流動長の測定と、引張試験用板材(厚みt=0.8mm、幅W=7mm)を成形した。流動長は、流動長の厚みをt=0.8mmとし、樹脂温度320℃、金型温度130℃、圧力100MPaのときのスパイラルフローにて測定した。そして引張試験は、引張試験用板材から引張試験用板材の長さ方向中央部に幅5mmとなるようにR10mmのくびれ部を切削加工によって引張試験用ダンベルを作製し、このダンベルを23℃の温度で引張試験機(株式会社島津製作所製)にて引張速度5mm/分で引張り、破断時の強度とそのときの伸びを測定した。なお、引張試験用板材は樹脂温度320℃、金型温度30℃にて射出成形した後、150℃で60分アニール処理を施したものを使用した。
比較例1はPPS樹脂のみ、比較例2はPA46樹脂のみの特性であるから、その説明を省略する。
製造方法1の比較例4では、ステップS10でホッパーからPPS樹脂を供給し、ステップS11でホッパーからPA46樹脂を供給し、それらを一体化して70/30の重量部となるように押出機の投入口に供給し、ステップS12でPPS樹脂70重量部に対し微粉体Aとしてのアルミナを1重量部サイドフィーダーにて押出機に供給する。そしてスクリュー内で混練されることで、ステップS13でPPS樹脂/PA46樹脂の配合割合が70/30の重量部で、PPS樹脂側にPPS樹脂70重量部に対してアルミナが1重量部添加されて、PPS樹脂/PA46樹脂複合材料としては、PPS樹脂とPA46樹脂の総量100重量部に対し微粉体Aとしてのアルミナを1重量部含有するコンパウンドとなる。そして、このコンパウンドされた試料をステップS14でカットしてペレットを形成する。
比較例3では、ステップS12の混練したPPS樹脂/PA46樹脂の配合割合が70/30重量部で、微粉体Aとしてのアルミナを添加する工程が省略されている。
また、製造方法2の比較例5は、ステップS20でホッパーからPA46樹脂を押出機の投入口に供給し、ステップS21でPA46樹脂を30重量部としたとき微粉体Aとしてのアルミナが1重量部添加となるように計算して微粉体Aとしてのアルミナをサイドフィーダーにて押出機に供給する。そして、押出機で混練することでステップS22のPA46樹脂に微粉体Aとしてのアルミナが添加された中間コンパウンドを得る。次に、この中間コンパウンドをステップS23でペレット状とし、ステップS24のPPS樹脂とともに押出機の投入口に供給し押出機で混練する。このときステップS24のPPS樹脂は、PPS樹脂/PA46樹脂の重量比が70/30重量部となるように調整して供給される。そしてステップS25でPPS樹脂/PA46樹脂の配合割合が70/30重量部で、PA46樹脂側にPA46樹脂30重量部に対してアルミナが1重量部添加されて、PPS樹脂/PA46樹脂複合材料としては、PPS樹脂とPA46樹脂の総量100重量部に対し微粉体Aとしてのアルミナを1重量部含有するコンパウンドとなる。そして、得られたコンパウンドをステップS26でカットし試料のペレットを形成する。
そして、製造方法3の実施例は、ステップS30でホッパーからPPS樹脂を押出機の投入口に供給し、ステップS31でPPS樹脂を70重量部としたとき微粉体Aとしてのアルミナが1重量部添加となるように計算して微粉体としてのアルミナをサイドフィーダーにて押出機に供給する。そして、押出機で混練することでステップS32のPPS樹脂に微粉体Aとしてのアルミナが添加された中間コンパウンドを得る。次に、この中間コンパウンドをステップS33でペレット状とし、ステップS34のPA46樹脂とともに押出機の投入口に供給し押出機で混練する。このときステップS34のPPS樹脂は、PPS樹脂/PA46樹脂の重量比が70/30重量部となるように調整して供給される。そしてステップS35でPPS樹脂/PA46樹脂の配合割合が70/30重量部で、PPS樹脂側にPPS樹脂70重量部に対してアルミナが1重量部添加されて、PPS樹脂/PA46樹脂複合材料としては、PPS樹脂とPA46樹脂の総量100重量部に対し微粉体Aとしてのアルミナを1重量部含有するコンパウンドとなる。そして、得られたコンパウンドをステップS36でカットし試料のペレットを形成する。
比較例1乃至比較例5及び実施例を表にまとめると、次のようである。
図4は、比較例1乃至比較例5及び実施例の流動長を示すものであり、比較例1のPPS樹脂は比較例2のPA46樹脂に比べて流動性が1/2以下と悪いことが分かる。これに対し、PPS樹脂にPA46樹脂を複合化した比較例3乃至比較例5及び実施例は、流動性が向上し、流動特性の改良が得られている。したがって、PPS樹脂を単独で使用したときに比べてPA46樹脂を複合化することで流動性が増して成形性が向上するため薄肉での成形が出来、製品の薄肉化が可能となる。
図5に示す引張強度の結果から比較例1のPPS樹脂と比較例2のPA46樹脂の引張強度は略同等の結果であることから、PPS樹脂とPA46樹脂の複合化によっても同等の強度を示すことが期待できるが、この点については、複合化した比較例3乃至比較例5及び実施例の結果が略同等の強度を示していることで確認された。ここで比較例3乃至比較例5及び実施例は重量部で70/30重量部で複合化しているが、PA46樹脂の比率が50重量部まで多くなるとと流動性や引張強度の低下を招くことになる。
そして、引張伸び率は、図6に示すように、比較例2のPA46樹脂及び実施例が他より2〜3倍以上伸び率がよいことが確認される。ここで引張伸び率は、引張試験において引張試験によって破断したときのチャック間距離に対する引張前のチャック間距離(本試験では200mm)の比率で求められる値であり、引張伸び率が大きいほど破断するまでの伸びが大きいといえる。
以上の測定結果から、PPS樹脂と同等の引張強度を有し、成形品の肉厚を薄肉化するためにはPPS樹脂にPA46樹脂を複合化させることで可能となる。しかし、PPS樹脂と同等の引張強度を有し、破断時の伸びをPPS樹脂より大きくPA46樹脂に近づけるためには本発明の実施例のように100nm未満の微粉体をPPS樹脂側に配する必要がある。
次に、PPS樹脂/PA46樹脂複合樹脂中での微粉体の存在状況について説明する。
本実施例のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観測すると、図7の写真のようになっている。写真は目盛10個の間隔が5μmである。ここで、PPS樹脂で形成される図7のSEM写真の灰色部分を海原の海部Bと呼び、また、斑点がある黒色系の略円形状はPA46樹脂であり、海部Bに存在するから島部Cと呼ぶ。
白い細かい点がアルミナのナノ粒子であり、中位径33nmの微粉体Aである。この中位径33nmの微粉体Aは、PPS樹脂で形成される図7のSEM写真で海部Bのみに集中して分散されているが、PPS樹脂で形成される図7のSEM写真で孔状の斑点がある黒色系の略円形状の島部Cには分散されていない。即ち、島部Cが受け入れを拒否しているかの如く形成されている。この孔状の斑点がある黒色系の略円形状の島部CはPA46樹脂である。
ここで、図7の島部Cの面積は、本実施例のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料のペレットを形成する樹脂の流れ方向に対して垂直の断面を採ったときに生ずるものである。本実施例のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の射出成型等による成形品の樹脂の流れ方向に沿って断面を形成したときには、図8のような形態となる。
島部Cの大きさは、平均直径で示されるが、平均直径1μm〜30μmの範囲である。この平均直径とは、各島部Cを円と見做した算術平均(相加平均)であり、まず、図7の写真の島部Cの縦長と横長の平均、即ち、{(縦長+横長)/2}で計算した単純平均の直径距離を各々の島部Cで算出し、その各々の島部Cの積分値を島部Cの数で除したものである。
また、PA46樹脂からなる島部Cと島部Cとの間隔は、平均距離が10μ以下となっている。この島部Cと島部Cとの間隔は、図8の両端矢印の直線のように、図7の断面の写真ばかりでなく、樹脂の流れ方向の断面からも測定できる。
このとき本発明のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料は、PPS樹脂中に中位径100nm未満の微粉体Aを混練して形成したペレットを基準にしている。図7の写真では、島部Cと島部Cとの間隔が密であるが、その成形品では、島部Cと島部Cとの間隔が粗くなっていることが確認される。何れも、島部Cには白い細かい点のアルミナの微粉体Aが殆ど存在していない。なお、図8の成形品の写真では、白い細かい点のアルミナの微粉体Aが島部Cにも数個存在するように写っているが、これは切断の際に微粉体Aが移動したものと推定されるが、その事実関係は不明である。しかし、PPS樹脂のように集中して分布した状態にないことは明らかである。
図9の写真は、図8の成形品の写真におけるアルミナの微粉体Aが島部Cにも数個存在するかの如く写っているので、更に10倍走査型電子顕微鏡の倍率を上げて確認したものである。この写真の結果からは、PPS樹脂に微粉体Aが存在しているが、PA46樹脂には微粉体Aが存在していないと確認できる。
なお、図10の写真は、成形品の板成物の表面の写真である。右下に10μmのスケールが表示されているが、この光学顕微鏡では、表層にも海部Bと島部Cが形成されているのが確認できる程度である。
即ち、図7の写真を説明のために概念的に図示すると、図11及び図12に示すようになる。図11は本発明の実施の形態のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の試料として形成したペレットの断面写真に相当する概念図であり、図12は図7のペレットの断面写真とは異なる状態を示す概念図である。
PPS樹脂で形成される海原の海部Bは、全体に広がっている。略円形状はPA46樹脂であり、海部Bに存在する島部Cとなっている。ここで、黒い細かい点が微粉体Aである。この微粉体Aは、図7の写真の概念図の図11に示すように、PPS樹脂で形成される海部Bのみに集中して分散されている。
微粉体Aが全体に分散するものであれば、図12のように、略円形状の島部Cにも分散さるべきであるが、図7のSEM写真で確認されるように、図12のようにはなっていない。即ち、微粉体AはPPS樹脂で形成される海原の海部Bに集中して存在している。この現象は、予め微粉体AをPPS樹脂に含有させた後、PA46樹脂と複合化する製造方法によるものである。つまり微粉体AはPPS樹脂とPA46樹脂を複合化しても事前に含有しているPPS樹脂中に留まり、PA46樹脂中への移行が起こらないからである。
上記実施例では、PPS樹脂とPA46樹脂の重量比率を70/30重量部としてのデータを添付しているが、発明者らの実験によると、60/40〜80/20重量部の範囲内であれば実用的にPPS樹脂単独よりも特性がよいと評価できることを確認した。そして50/50重量部ではかえって強度低下を招くことも確認できている。つまりPA46樹脂に対するPPS樹脂の重量比率が50%を超えるとPPS樹脂と同等の引張強度を有したまま、流動性と引張伸び率を向上させることができるが、重量部以下ではPA46樹脂量が多くなりすぎて複合化のバランスが崩れ強度低下を招き、また重量部を超えるとPPS樹脂の特性が強くなり過ぎて特性の向上が図れなくなる。
このようにPA46樹脂に対するPPS樹脂の重量比率が50%を越えて80%以下の範囲内のとき、薄肉製品が射出成型でき、PPS樹脂並みの耐熱性であり、延性、靭性に富む安定した材料となる。
また、PPS樹脂70重量部に対し、中位径33nmの微粉体を1重量部混練した事例を示したが、発明者らの実験によると、混練する量はPPS樹脂の配合量によって決定され最小はPPS樹脂/PA46樹脂の配合割合が80/20重量部のとき、1重量部(PPS樹脂100重量部に対して1重量部)であり、最大はPPS樹脂/PA46樹脂の配合割合が60/40重量部のときで5重量部(PPS樹脂100重量部に対して9重量部)であることが確認された。
PPS樹脂に配する微粉体Aは、PPS樹脂の結晶化を促進させるための結晶核剤として働かせるためにPPS樹脂中に含有させている。つまりPPS樹脂とPA46樹脂は結晶化に差があるが、PPS樹脂に微粉体Aを含有させることでPPS樹脂の結晶化を制御してPA46樹脂の結晶化に同期させることができ両樹脂の特性を併せ持った複合材料とすることが可能となる。ここで、微粉体Aの配合量が少ないと結晶核剤としての働きが少なく所望の特性が得ることが困難となり、微粉体Aの配合量が多いと異物として働き、返って特性の低下を招くことになる。したがって、中位径100nm未満の微粉体であればPPS樹脂100重量部に対して1重量部乃至9重量部の微粉体Aは異物として作用せずに結晶化を促進させることができる。
ここで微粉体Aは結晶核剤となりえる微粉体であれば特に限定されるものではないが、中位径30〜50nmの範囲内のアルミナとしたものでは、特に、複合化(アロイ化)が安定して行われることが確認された。そして、アルミナの持つ熱伝導性等の特性によってPPS樹脂/PA46樹脂複合材料自体の熱伝導性等の向上も見込まれる。
また、この微粉体Aは、表面処理した粒体とすることもできる。特に、微粉体Aの表面にコーティングした材料とすると、コーティング材料に多種多様のものが使用でき、そして、コーティング材料の変化及びその芯材の選択の自由度が高くなる。
本実施例のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料のPA46樹脂からなる島部Cと島部Cとの間隔は、平均距離が10μ以下としたものである。
ここで、本発明の説明において、平均距離とは、算術平均(相加平均)であり、島部Cと島部Cとの相互間隔の距離の積分値を島部Cと島部Cとの相互間隔の数で除したものである。勿論、発明者らの確認によると、試料用のペレットでは、実施例のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料のPA46樹脂からなる島部Cと島部Cとの間隔は、10μ以下としても殆ど問題はない。但し、それを用いて製品の成形を行うと、そのばらつきのために、10μを超える場合が出てくる。そこで、特定を明確にするため、島部Cと島部Cとの間隔を10μ以下と特定したものである。
このように、本発明のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の製造方法は、PPS樹脂/PA46樹脂複合材料中のPPS樹脂の体積がPA46樹脂の体積より大きく、PPS樹脂とPA46樹脂の重量比率を60/40〜80/20重量部の範囲内とし、先にPPS樹脂と中位径100nm以下の微粉体AをPPS樹脂100重量部に対して1重量部乃至9重量部を混練し、次いで、PA46樹脂を加えて混練し、得られた材料の構造として海島構造を有している。そして、海部BとなるPPS樹脂側に微粉末Aが集中して存在し、また、PA46樹脂からなる島部Cの大きさは平均直径が1μ〜30μとしたものである。
特に、発明者らは、PPS樹脂とPA46樹脂を混ぜ合わせ、50nm以下の微粉末AをPPS樹脂側に集中的に添加すると、引張強度の低下を抑えて、得られた材料の引張伸び率が向上することを確認した。したがって、このPPS樹脂/PA46樹脂複合材料は、薄肉製品の射出成型ができ、PPS樹脂並みの耐熱性、耐薬品性、延性、靭性が必要な部品、例えば、自動車部品、家電部品、また、同じくPPS樹脂であるが、強化材、添加剤等で補強や新たな機能を付与するためのベース樹脂としても使用できる。
上記実施例では、PPS樹脂/PA46樹脂複合材料中のPPS樹脂の体積がPA46樹脂の体積より大きい関係があり、PPS樹脂とPA46樹脂の重量比率を60/40〜80/20重量部の範囲内とし、先にPPS樹脂と中位径100nm未満の微粉体AをPPS樹脂100重量部に対して1重量部乃至9重量部を混練し、次いで、PA46樹脂を加えて混練し、得られた材料の構造として海島構造を有しており、海部BとなるPPS樹脂側に微粉末Aが集中して存在し、また、PA46樹脂からなる島部Cの大きさは平均直径が1μ〜30μとしたものであるが、図7の実施例の形態を維持できた構造であればよい。
即ち、本発明のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料は、体積比でPPS樹脂>PA46樹脂の関係があり、PPS樹脂とPA46樹脂の重量比率を60/40〜80/20重量部の範囲内とし、それらPPS樹脂に対して中位径100nm未満の微粉体をPPS樹脂100重量部に対して1重量部乃至9重量部を混練し、得られた材料の構造として海島構造を有しており、前記海部BとなるPPS樹脂側に微粉末Aが集中して存在し、また、前記PA46樹脂からなる島部Cの大きさは平均直径が1μ〜30μとした実施例とすることができる。
特に、発明者らは、PPS樹脂とPA46樹脂を混ぜ合わせ、50nm以下の微粉末AをPPS樹脂に集中的に添加すると引張伸び率が向上する事実を確認し、流動性と引張伸び率が良好なPPS樹脂/PA46樹脂複合材料を得た。PPS樹脂/PA46樹脂複合材料は、薄肉製品の射出成型ができ、PPS樹脂並みの耐熱性、耐薬品性、延性、靭性が必要な部品、例えば、自動車部品、家電部品、また、同じくPPS樹脂であるが、強化材、添加剤等で補強や新たな機能を付与するためのベース樹脂としても使用ができる。
微粉体Aは結晶核剤の効果を有する材料が使用できるが、本発明を実施する場合には、微粉体Aは、表面処理した粒体とすることによって如何なる材料とすることもできる。特に、微粉体Aの表面にコーティングした材料では、コーティング材料に多種多様のものが使用でき、また、コーティング材料の変化及びその芯材の選択の自由度が高くなり、本発明のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の比重も任意に設定できる。また、ナノバルーン等を使用することもできる。
また、PPS樹脂が海部Bを構成しているから接合性がよく、他の樹脂のベース樹脂としても使用可能であり、薄肉製品でPPS樹脂と同等以上の耐熱性、耐薬品性、延性、靭性が必要な自動車部品、家電部品及び製品、同じくPPS樹脂部品として、強化材、添加剤等で補強や新たな機能を付与するためのベース樹脂として使用されるPPS樹脂とPA46樹脂の複合材料となる。
A 微粉体
B 海部
C 島部

Claims (4)

  1. PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂)とPA46樹脂(ポリアミド46樹脂)を溶融混練して作製した海島構造を有するポリマーアロイであって、
    前記PPS樹脂が海島構造の海部となり、前記海部の前記PPS樹脂側に、配合量で前記PPS樹脂100重量部に対して1重量部乃至9重量部配合した前記PPS樹脂の結晶化を促進させるための結晶核剤として働く中位径100nm未満の微粉体が配されていることを特徴とするPPS樹脂/PA46樹脂複合材料。
  2. 前記微粉体は、中位径30〜50nmの範囲内のアルミナとしたことを特徴とする請求項1に記載のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料。
  3. PPS樹脂中に、前記PPS樹脂の結晶化を促進させるための結晶核剤として働く中位径100nm未満の微粉体を配合量で前記PPS樹脂100重量部に対して1重量部乃至9重量部配合して、溶融押出により微粉体添加PPS樹脂のペレットを作製し、次いで、前記微粉体添加PPS樹脂ペレットとPA46樹脂を溶融押出して複合化したことを特徴とするPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の製造方法。
  4. 前記微粉体は、中位径30〜50nmの範囲内のアルミナとしたことを特徴とする請求項3に記載のPPS樹脂/PA46樹脂複合材料の製造方法。
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