JP5915355B2 - 軸連結機構 - Google Patents

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Description

本発明は、回転源側の回転軸と作動側の回転軸との連結に適した軸連結機構に関し、特に、車輪のバンプおよびリバウンドに伴うキャンバー角や対地トレッドの変化を抑制して操縦安定性能を高めるべく、車両のサスペンション装置のアッパーリンクおよびロアリンクを伸縮制御する伸縮アクチュエータにおける電動モータ等の回転源側の回転軸と送りねじ機構等の作動側の回転軸との連結に適した軸連結機構(カップリング)に関する。
例えば、特許文献1及び2においては、車輪のバンプおよびリバウンドに伴うキャンバー角や対地トレッドの変化を抑制して操縦安定性能を高めるべく、車両のサスペンション装置のアッパーリンクおよびロアリンクを伸縮制御する伸縮アクチュエータが提案されている。斯かる伸縮アクチュエータは、電動モータと、この電動モータの回転軸の回転により相対回転する雄ねじ部材及び雌ねじ部材を備えた送りねじ機構とによって構成されており、当該電動モータの出力部材である回転軸と送りねじ機構の入力部材である回転軸とは軸連結機構(カップリング)によって連結されており、この軸連結機構は、ポリアセタールで構成された二枚の外側ブッシュ及びシリコンゴムで構成された一枚の内側ブッシュを備えており、これら各ブッシュにはその外周から等間隔で放射状に突出した複数の突起が設けられている。電動モータの回転軸及び送りねじ機構の回転軸は、各ブッシュの突起間に配される軸方向に伸びた複数の突起が設けられた連結基体を夫々介して当該各ブッシュに連結される。
特開2008−167551号公報 特開2009−233705号公報
ところで、伸縮アクチュエータにおいて、電動モータ側の一方の回転軸と送りねじ機構側の他方の回転軸とを軸連結機構を介して連結する場合、電動モータの出力回転軸の反転時の衝撃、電動モータのブラシ振動が軸連結機構を介して送りねじ機構側に伝達され、而して、前記衝撃、振動が自動車のサスペンションのナックル側及び/又は自動車の車体側に伝達される虞があり、これを回避するために例えば軸連結機構にゴム等のスペーサ(ブッシュ)を設けることが提案されるが、衝撃、振動の低減を重視してスペーサをより柔軟なものにすると、柔軟なスペーサはクリープ変形を生じやすいために、スペーサへの繰り返し荷重によるスペーサの永久的な変形で軸連結機構にガタが生じる虞がある一方、耐久性を重視してスペーサを硬質なものにすると、前記と逆にガタが生じなくなるが、上述の通り衝撃、振動が自動車のサスペンションのナックル側及び/又は自動車の車体側に伝達される虞がある。
また、連結基体の夫々が、基部とこの基部の軸方向の一方の面から軸方向に一体的に突出した突部とを具備している場合、一方の回転軸の他方の回転軸に対する軸方向の相対的な変位において、各連結基体の突部が相手側の連結基体の基部に押圧、接触して、この押圧、接触による衝突音が生じ、更には、一方の回転軸の回転の他方の回転軸への伝達において斯かる軸方向の相対的な変位が生じると、押圧、接触に起因する不快な摩擦音が生じる虞がある。斯かる押圧、接触を避けるべく、各連結基体の突部の軸方向の長さを短くすると、各連結基体の突部の各回転伝達部材への軸心周りの方向における接触面積が小さくなり、各回転伝達部材が異常に変形されたりして耐久性が劣化する虞がある。
加えて、伸縮アクチュエータにおいて、電動モータ側の一方の回転軸と送りねじ機構側の他方の回転軸とを軸連結機構を介して連結する場合、一方の回転軸の回転軸心と他方の回転軸の回転軸心とは互いに同軸上となるように配されるのが回転伝達効率上望ましいが、電動モータの出力回転軸の反転時の衝撃、電動モータのブラシ振動が軸方向に直交する方向における一方の回転軸の回転軸心と他方の回転軸の回転軸心との位置ずれを生じさせると前記回転伝達効率が低下する虞があり、これを回避するために一方の回転軸の回転軸心と他方の回転軸の回転軸心との位置ずれを確実に防止することが望まれる。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、長期の使用によっても一方の回転軸と他方の回転軸との間に軸心周りの方向についてのガタが生じ難く、電動モータの反転時の衝撃及びブラシ振動の車両のサスペンションのナックル側及び/又は自動車の車体側への伝達を低減でき、一方の連結基体の軸方向突部の先端面と他方の連結基体の基部の軸方向の一方の面との接触及び他方の連結基体の軸方向突部の先端面と一方の連結基体の基部の軸方向の一方の面との接触を避けることができて、一方の回転軸の他方の回転軸に対する軸方向の相対的な変位において衝突音の発生をなくし得ると共に一方の回転軸の回転の他方の回転軸への伝達においては不快な摩擦音を生じさせることなく、耐久性を向上できる上に、一方の回転軸の回転軸心と他方の回転軸の回転軸心との位置ずれを確実に防止することができて、回転伝達効率が低下する虞をなくし得る軸連結機構を提供することにある。
一方の回転軸の回転を他方の回転軸に伝達するように二つの回転軸の間に配されて二つの回転軸を連結する本発明の軸連結機構は、一方の回転軸に連結される一方の連結基体と、他方の回転軸に連結される他方の連結基体と、一方及び他方の連結基体間に配されている一対の回転伝達部材と、一対の回転伝達部材間に配されている中間介在部材とを具備しており、一方及び他方の連結基体の夫々は、第一の基部と、この第一の基部の軸方向の一方の面から軸方向に突出して当該第一の基部に一体的に形成された第一の軸方向突部とを具備しており、一方の連結基体の第一の軸方向突部と他方の連結基体の第一の軸方向突部とは、軸心周りの方向において間隔をもって配されており、一対の回転伝達部材のうちの一方の回転伝達部材は、軸方向において一方及び他方の連結基体の第一の基部間に配されている第二の基部と、軸心周りの方向において互いに離間していると共に第二の基部の外周縁から径方向に突出して当該第二の基部に一体的に形成された少なくとも一対の第一の径方向突部と、第二の基部の中央に形成された第一の貫通孔とを有しており、一対の回転伝達部材のうちの他方の回転伝達部材は、軸方向において一方及び他方の連結基体の第一の基部間に配されている第三の基部と、軸心周りの方向において互いに離間していると共に第三の基部の外周縁から径方向に突出しており、且つ一対の第一の径方向突部に対して軸方向において対面して当該第三の基部に一体的に形成された少なくとも一対の第二の径方向突部と、第三の基部の軸方向の一方の面から軸方向に突出して当該第三の基部に一体的に形成されている第二の軸方向突部と、第三の基部の軸方向の他方の面から軸方向に突出して当該第三の基部に一体的に形成されている第三の軸方向突部とを有しており、中間介在部材は、軸方向において第二の基部及び第三の基部間に配されている第四の基部と、軸心周りの方向において互いに離間して第四の基部の外周縁から径方向に突出して当該第四の基部に一体的に形成されていると共に軸方向において一対の第一の径方向突部及び一対の第二の径方向突部間の夫々に配されており、且つ一対の第一の径方向突部及び一対の第二の径方向突部における軸心周りの方向の幅よりも大きな幅をもった一対の第三の径方向突部と、第四の基部の中央に形成された第二の貫通孔とを有しており、一対の第三の径方向突部は、第一の軸方向突部並びに第一及び第二の径方向突部の剛性よりも小さな剛性を有すると共に弾性変形可能であり、一方の連結基体の第一の基部及び一方の回転軸のうちの少なくとも一方は、その軸方向の一方の面で第二の軸方向突部の軸方向の面に接触しており、他方の連結基体の第一の基部及び他方の回転軸のうちの少なくとも一方は、その軸方向の一方の面で第三の軸方向突部の軸方向の面に接触しており、一方の連結基体の第一の軸方向突部は、軸心周りの方向における一方の第三の径方向突部間に配されていると共にその軸心周りの方向における両側面で一方の第三の径方向突部の軸心周りの方向における一方の側面及び他方の第三の径方向突部の軸心周りの方向における他方の側面に夫々接触しており、且つ他方の回転伝達部材の一方の軸方向の面を越えて軸方向の先端面で他方の連結基体の第一の基部の軸方向の一方の面に隙間をもって対面しており、他方の連結基体の第一の軸方向突部は、軸心周りの方向における他方の第三の径方向突部間に配されていると共にその軸心周りの方向における両側面で一方の第三の径方向突部の軸心周りの方向における他方の側面及び他方の第三の径方向突部の軸心周りの方向における一方の側面に夫々接触しており、且つ一方の回転伝達部材の一方の軸方向の面を越えて軸方向の先端面で一方の連結基体の第一の基部の軸方向の一方の面に隙間をもって対面しており、第二の軸方向突部は、第一及び第二の貫通孔を貫通しており、第二の軸方向突部の外周面は、第一の貫通孔を規定している第二の基部の内周縁に接触している。
本発明の軸連結機構によれば、上述の構成を有するために、長期の使用によっても一方の回転軸と他方の回転軸との間に軸心周りの方向についてのガタが生じ難く、電動モータの反転時の衝撃及びブラシ振動の車両のサスペンションのナックル側及び/又は自動車の車体側への伝達を低減でき、特に、一方の連結基体の第一の基部及び一方の回転軸のうちの少なくとも一方は、その軸方向の一方の面で第二の軸方向突部の軸方向の面に接触しており、他方の連結基体の第一の基部及び他方の回転軸のうちの少なくとも一方は、その軸方向の一方の面で第三の軸方向突部の軸方向の面に接触しており、一方の連結基体の第一の軸方向突部は、他方の回転伝達部材の一方の軸方向の面を越えて軸方向の先端面で他方の連結基体の第一の基部の軸方向の一方の面に隙間をもって対面しており、他方の連結基体の第一の軸方向突部は、一方の回転伝達部材の一方の軸方向の面を越えて軸方向の先端面で一方の連結基体の第一の基部の軸方向の一方の面に隙間をもって対面しているために、一方の連結基体の軸方向突部の先端面と他方の連結基体の基部の軸方向の一方の面との接触及び他方の連結基体の軸方向突部の先端面と一方の連結基体の基部の軸方向の一方の面との接触を避けることができる上に、一方及び他方の連結基体の軸方向突部を一対の回転伝達部材の径方向突部の全面に軸心周りの方向において接触させることができるのみならず、一方の回転軸の他方の回転軸に対する軸方向の相対的な変位において衝突音の発生をなくし得ると共に一方の回転軸の回転の他方の回転軸への伝達においては不快な摩擦音を生じさせることなく、しかも、各連結基体の軸方向突部の各回転伝達部材の径方向突部への軸心周りの方向における接触面積を所望に確保できる上に、中間介在部材の過度な弾性圧縮変形を回避できて、耐久性を向上できる。加えて、本発明の軸連結機構によれば、特に、第二の軸方向突部の外周面は、第一及び第二の貫通孔を規定している第二及び第四の基部の夫々の内周縁に接触しているために、一対の回転伝達部材間の軸方向に直交する方向における相対変位を禁止することができ、一方の回転軸の回転軸心と他方の回転軸の回転軸心との位置ずれを確実に防止することができて、回転伝達効率が低下する虞をなくし得る。
本発明において、一対の回転伝達部材は、好ましくは、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂等の硬質の樹脂から形成されるが、その他の剛性を呈する硬質の樹脂から形成されていてもよく、中間介在部材は、ウレタンゴム、ポリエステルエラストマー等のゴム弾性体から形成されているとよい。
本発明の好ましい例の軸連結機構は、一対の回転伝達部材を相互に結合する結合手段を更に有しており、結合手段は、第二の基部の他方の軸方向の面の内周縁から第三の基部に向かって突出して当該第二の基部に一体的に設けられているつめ部と、第三の基部に設けられていると共につめ部がその先端で第三の基部に引っ掛けられるように挿し入れられた結合用孔とを具備しているとよく、この場合、中間介在部材は、第四の基部の第二の貫通孔を規定する内周縁から径方向に伸びて当該第四の基部に一体的に設けられた係止突起を具備しており、係止突起は、結合手段のつめ部で区画される空所に嵌合されているとよい。結合手段のつめ部で区画される空所に係止突起が嵌合されることにより中間介在部材が結合手段のつめ部で一対の回転伝達部材に対して位置決めされていると、二つの回転軸の相対的な両方向の回転に対して中間介在部材による効果を均等に得ることができる。
本発明による軸連結機構では、一方の回転軸の他方の回転軸に対する相対的な初期回転で遊びが生じないようにするために、一方及び他方の連結基体の第一の軸方向突部は、軸心周りの方向のその各側面で、両回転軸の一定以下の相対回転では軸心周りの方向において対面する中間介在部材の第三の径方向突部の軸心周りの方向の側面に接触している一方、軸心周りの方向において対面する一対の回転伝達部材の第一の径方向突部及び第二の径方向突部の軸心周りの方向の側面に、両回転軸の一定以下の相対回転では非接触となり、
両回転軸の一定以上の相対回転では接触するようになっているとよい。一方の連結基体は、一方の回転軸に直接的に連結されて固着されていてもよいが、歯車機構等の他の回転伝達機構を介して一方の回転軸に間接的に連結されていてもよく、他方の連結基体も同様である。
本発明の軸連結機構は、車輪のバンプおよびリバウンドに伴うキャンバー角や対地トレッドの変化を抑制して操縦安定性能を高めるべく、車両のサスペンション装置のアッパーリンクおよびロアリンクを伸縮制御する伸縮アクチュエータであって、例えば自動車のサスペンションのナックルと車体とを連結する伸縮アクチュエータとしてのトーコントロールアクチュエータに用いられてもよく、この場合、一方の連結基体は、車体側に位置するトーコントロールアクチュエータのブラシ付きのモータの回転軸に連結された減速機の出力部材である回転軸に連結され、且つ、他方の連結基体は、ナックル側に位置するトーコントロールアクチュエータの送りねじ機構の入力部材である回転軸に連結されてもよい。また、本発明の軸連結機構は、電動式パワーステアリング装置用のものであってもよく、この場合、一方の回転軸は、電動モータの出力回転軸に連結されるようになっており、他方の回転軸は、自動車のステアリング軸に連結されるようになっていてもよい。
本発明によれば、長期の使用によっても一方の回転軸と他方の回転軸との間に軸心周りの方向についてのガタが生じ難く、電動モータの反転時の衝撃及びブラシ振動の車両のサスペンションのナックル側及び/又は自動車の車体側への伝達を低減でき、一方の連結基体の軸方向突部の先端面と他方の連結基体の基部の軸方向の一方の面との接触及び他方の連結基体の軸方向突部の先端面と一方の連結基体の基部の軸方向の一方の面との接触を避けることができて、一方の回転軸の他方の回転軸に対する軸方向の相対的な変位において衝突音の発生をなくし得ると共に一方の回転軸の回転の他方の回転軸への伝達においては不快な摩擦音を生じさせることなく、耐久性を向上できる上に、一方の回転軸の回転軸心と他方の回転軸の回転軸心との位置ずれを確実に防止することができて、回転伝達効率が低下する虞をなくし得る軸連結機構を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態の好ましい例の正面説明図である。 図2は、図1に示す例の一部破断正面説明図である。 図3は、図1に示す例の他方の回転軸側の連結基体の側面説明図である。 図4は、図1に示す例の一方の回転軸側の連結基体の側面説明図である。 図5は、図1に示す例のV−V線矢視断面説明図である。 図6は、図1に示す例の回転伝達体の側面説明図である。 図7は、図6に示すVII−VII線矢視断面説明図である。 図8は、図1に示す例の一方の回転伝達部材の側面説明図である。 図9は、図8に示す一方の回転伝達部材のIX−IX線矢視断面拡大説明図である。 図10は、図1に示す例の他方の回転伝達部材の側面説明図である。 図11は、図10に示す他方の回転伝達部材の正面説明図である。 図12は、図10に示すXII−XII線矢視断面説明図である。 図13は、図1に示す例の中間介在部材の側面説明図である。
次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
図1から図5において、本例の軸連結機構1は、車両のサスペンション装置のアッパーリンクおよびロアリンクを伸縮制御する伸縮アクチュエータであって自動車のサスペンションのナックルと車体とを連結する伸縮アクチュエータとしてのトーコントロールアクチュエータ用であり、トーコントロールアクチュエータの電動モータ側の一方の回転軸2に連結された連結基体3と、トーコントロールアクチュエータの相対回転する雄ねじ部材及び雌ねじ部材を備えた送りねじ機構側の他方の回転軸4に連結された連結基体5と、両連結基体3及び5間に配されていると共に両連結基体3及び5を介して回転軸2のR方向の回転を回転軸4に伝達する一対の回転伝達部材6及び7と、一対の回転伝達部材6及び7間に配されている中間介在部材8と、一対の回転伝達部材6及び7を相互に結合する結合手段9とを具備している。
剛性の連結基体3は、特に図に示すように、円環状の基部11と、基部11の軸方向、即ちA方向の一方の環状の面12からA方向であって連結基体5の基部16に向かって一体的に突出していると共に軸心周りの方向、即ちR方向に90°の等角度間隔をもって配された二対の軸方向突部13と、基部11の中央に形成された貫通孔14とを具備している。
回転軸2は、本例のように挿入された貫通孔14において基部11に嵌着されていてもよいが、基部11の中央に形成された有底の凹所において基部11に嵌着されていてもよく、更には、基部11に一体形成されていてもよい。
剛性の連結基体5は、特に図に示すように、円環状の基部16と、基部16のA方向の一方の環状の面17にA方向であって連結基体3の基部11に向かって一体的に突出していると共にR方向に90°の等角度間隔をもって配された二対の軸方向突部18と、基部16の中央に形成された貫通孔19とを具備している。
回転軸4も、本例のように挿入された貫通孔19において基部16に嵌着されていてもよいが、基部16の中央に形成された有底の凹所において基部16に嵌着されていてもよく、更には、基部16に一体形成されていてもよい。
軸方向突部13の夫々は、R方向において一対の剛性回転伝達面としての平坦な側面21及び22を有しており、軸方向突部18の夫々もまた、R方向において一対の剛性回転伝達面としての平坦な側面23及び24を有している。
ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂等から一体に形成されている剛性の回転伝達部材6は、特に図に示すように、A方向において基部11及び16間に配されていると共に基部11及び16と同心に配された円環状の基部31と、基部31の円筒状の外周縁32から径方向に突出して基部31に一体的に形成されていると共にR方向において45°の等角度間隔で互いに離間して配された四対の径方向突部33と、基部31の円筒状の内周縁34により規定されていると共に基部31の中央に形成された円形の貫通孔39とを具備している。基部31は、A方向の一方の円環状の面36を有している。回転伝達部材6には、後述のつめ部91が一体的に形成されている。
各径方向突部33は、R方向において一対の剛性回転伝達面としての側面41及び42を有しており、各径方向突部33の中間介在部材8の面75に対面する面43は、互いに面一となって平坦、好ましくはR方向において中高になっている。
回転伝達部材6と同様にポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂等から一体に形成されている剛性の回転伝達部材7は、特に図10に示すように、A方向において基部11及び16間に配されていると共に基部11及び16と同心に配された円環状の基部51と、基部51の円筒状の外周縁52から径方向に突出して伸びて基部51に一体的に形成されていると共にR方向において45°の等角度間隔で互いに離間して配された四対の径方向突部53と、基部51のA方向の一方の円環状の面63からA方向に突出して当該基部51に一体的に形成されている円筒状の軸方向突部57と、基部51のA方向の他方の面56からA方向に突出して当該基部51に一体的に形成されている円筒状の軸方向突部58とを有している。回転伝達部材7には、後述の結合用孔92が形成されている。
各径方向突部53は、R方向において一対の剛性回転伝達面としての側面61及び62を有しており、各径方向突部53の中間介在部材8の面77に対面する面63は、互いに面一となって平坦、好ましくはR方向において中高になっている。
回転伝達部材6と回転伝達部材7とは、中間介在部材8を間にして、基部31と基部51とが、そして、径方向突部33の夫々と径方向突部53の夫々とが夫々A方向において互いに対面するようにして同心に配されている。
軸方向突部57は、貫通孔39及び76に対して同心に配されるように当該貫通孔39及び76を貫通しており、軸方向突部57の外周面60は、貫通孔39を規定している基部31の内周縁34の全周に接触している。軸方向突部57はA方向における先端に平坦な環状の面82を有しており、軸方向突部58はA方向における先端に平坦な環状の面86を有している。軸方向突部57及び58は同径であり、互いに協働してA方向に伸びた一つの円筒部を形成しており、この円筒部は基部51と同心に配されている。軸方向突部57と軸方向突部58とは、A方向において互いに異なる高さを有しており、軸方向突部57は、A方向において軸方向突部58よりも高い。軸方向突部57及び58には、後述の条溝95が形成されている。
回転伝達部材6及び7よりも小さな剛性を有すると共に弾性変形可能であってウレタンゴム、ポリエステルエラストマー等のゴム弾性体から一体形成されている中間介在部材8は、特に図13に示すように、A方向において基部31及び51間に基部31及び51と同心に配された円盤状の基部71と、基部71の円筒状の外周縁72から径方向に突出して伸びて基部71に一体的に形成されていると共にR方向において45°の等角度間隔で互いに離間して配された四対の径方向突部73と、基部71の円筒状の内周縁74により規定されていると共に基部71の中央に形成された円形の貫通孔76とを具備しており、A方向において基部71が基部31及び51に、そして、径方向突部73が径方向突部33及び53に夫々挟まれてしかもこれらにぴったりと接触して配されている。基部71は、A方向の一方の平坦な面75及びA方向の他方の平坦な面77を有している。中間介在部材8には、後述の係止突起96が形成されている。
中間介在部材8の各径方向突部73は、回転伝達部材6及び7の径方向突部33及び53の夫々の剛性よりも小さな剛性を有すると共に弾性変形可能であり、R方向において側面79及び80を有している各径方向突部73は、A方向において回転伝達部材6及び7の対応の径方向突部33及び53間の夫々に当該対応の径方向突部33及び53の夫々にぴったりと接触して配されていると共に径方向突部33及び53の夫々のR方向の幅D1よりも大きな幅D2をもって形成されている。
回転伝達部材6及び7と回転伝達部材6及び7間に挟まれた中間介在部材8とは、基部31及び51と基部71とが、そして、径方向突部33及び53の夫々と径方向突部73の夫々とが夫々A方向において互いにぴったりと接触して対面するようにして同心に配されている。
連結基体3の基部11及び回転軸2の夫々は、A方向の面12及び81の夫々で軸方向突部57のA方向の面82に接触しており、連結基体3の軸方向突部13は、R方向における回転伝達部材6及び7の一つおきの径方向突部33及び53間及びR方向における中間介在部材8の一つおきの径方向突部73間に配されていると共にR方向における両側面21及び22の夫々で一方の径方向突部73のR方向における一方の側面79及び他方の径方向突部73のR方向における他方の側面80に夫々接触しており、且つ回転伝達部材7の面56を越えてA方向の先端面83で連結基体5の基部16の面17に隙間84をもって対面している。
連結基体5の基部16及び回転軸4の夫々は、A方向の面17及び85の夫々で軸方向突部58のA方向の面86に接触しており、連結基体5の軸方向突部18は、R方向における回転伝達部材6及び7の残る一つおきの径方向突部33及び53間及びR方向における中間介在部材8の残る一つおきの径方向突部73間に配されていると共にR方向における両側面23及び24の夫々で一方の径方向突部73のR方向における他方の側面24及び他方の径方向突部73のR方向における一方の側面79に夫々接触しており、且つ回転伝達部材6の面36を越えてA方向の先端面87で連結基体3の基部11の面12に隙間88をもって対面している。
結合手段9は、基部31の他方のA方向の面43の内周縁34から基部51に向かってA方向に突出して基部31に一体的に設けられている四個のつめ部91と、つめ部91の夫々が挿し入れられて引っ掛けられるように基部51に設けられた四個の結合用孔92と、軸方向突部57及び58の外周面には、A方向に伸びていると共に一部において結合用孔92の夫々を規定している四つの条溝95と、基部71の円筒状の内周縁74から径方向に伸びて当該基部71に一体的に設けられている四個の係止突起96とを具備している。
つめ部91の夫々は、R方向において90°の等角度間隔で互いに離間して配されており、その先端に形成された鉤部93と、鉤部93にA方向の間隔をもって径方向に突出して形成された段部94とを有している。つめ部91は係止突起96間を通って結合用孔92で引っ掛けられている。
円弧状の結合用孔92の夫々は、R方向において90°の等角度間隔で互いに離間して配されており、径方向内側に向かって突出して基部31に形成されていると共に結合用孔92に配された鉤部93にA方向において引っ掛けられる被掛突部97を有している。被掛突部97は鉤部93と段部94との間に配されることで鉤部93に引っ掛けられると共に段部94に係合するように構成されている。
係止突起96は、R方向において90°の等角度間隔で互いに離間して配されており、結合手段9のつめ部91並びに基部31及び51で区画される空所に嵌合されている。結合手段9のつめ部91で区画される空所に係止突起96が嵌合されることにより中間介在部材8がつめ部91で回転伝達部材6及び7に対して位置決めされていると、二つの回転軸(回転軸4及び回転軸2)の相対的な両方向のR方向の回転に対して中間介在部材8による効果を均等に得ることができる。
回転伝達部材6及び7は、斯かる結合手段9を介して中間介在部材8を挟んで相互に結合されている。結合手段9を介して中間介在部材8を挟んで相互に結合された回転伝達部材6及び7並びに中間介在部材8は一つの組合せ体としての回転伝達体を形成している。
中間介在部材8と、中間介在部材8を間にしてしかも結合手段9により相互に結合された回転伝達部材6及び7とに対して、連結基体3の軸方向突部13の夫々は、R方向において、回転伝達部材6及び7の各対の径方向突部33及び53間のうちの一方の径方向突部33及び53間、すなわち一つおきの径方向突部33及び53間及び中間介在部材8の各対の径方向突部73間のうちの一方の径方向突部73間、すなわち一つおきの径方向突部73間に配されており、連結基体5の軸方向突部18の夫々は、R方向において、回転伝達部材6及び7の各対の径方向突部33及び53間のうちの他方の径方向突部33及び53間、すなわち残る一つおきの径方向突部33及び53間及び中間介在部材8の各対の径方向突部73間のうちの他方の径方向突部73間、すなわち残る一つおきの径方向突部73間に配されており、回転軸2及び4の一定以下のR方向の相対回転では、連結基体3の各軸方向突部13は、R方向のその各側面21及び22で、R方向において対面する中間介在部材8の各径方向突部73のR方向の側面79及び80に夫々接触している一方、R方向において対面する回転伝達部材6及び7の径方向突部33及び53の側面41及び42並びに61及び62に夫々非接触となっており、連結基体5の各軸方向突部18は、R方向のその各側面23及び24で、R方向において対面する中間介在部材8の各径方向突部73のR方向の側面79及び80に夫々接触している一方、R方向において対面する回転伝達部材6及び7の径方向突部33及び53の側面41及び42並びに61及び62に夫々非接触となっている。
以上の二つの回転軸である回転軸2及び4を相互に連結する軸連結機構1を具備したトーコントロールアクチュエータでは、電動モータの作動により減速機を介して回転軸2がR方向に回転されて、軸方向突部13による径方向突部73のR方向の弾性変形後における側面41及び61への側面21の接触又は側面42及び62への側面22の接触に基づく軸方向突部13による径方向突部33及び53のR方向への押圧を介して連結基体3のR方向の回転が連結基体5の軸方向突部18に伝達されて、これにより回転軸2のR方向の回転力に対して回転軸4のR方向の回転力を付加して送りねじ機構の雄ねじ部材及び雌ねじ部材に相対回転を生じさせてトーコントロールアクチュエータを伸縮させて、トー角を調整するようになっている。
回転軸2のR方向の回転を他方の回転軸である回転軸4に伝達するように回転軸2及び4の間に配されて回転軸2及び4を連結する軸連結機構1では、電動モータが作動しないで回転軸2がR方向に回転されない状態又は電動モータが作動して回転軸2がR方向に回転される状態のいずれの状態においても、回転軸2に対する回転軸4のR方向の相対回転が幅D2と幅D1との差の半分程度以内の微小なものである場合には、径方向突部73が容易に圧縮変形する結果、斯かる回転軸2の微小なR方向の相対回転は回転軸4には伝達されない一方、回転軸4の微小なR方向の相対回転は回転軸2には伝達されず、而して、軸連結機構1及び回転軸4を介する電動モータの反転時の衝撃、ブラシ振動の車両のサスペンションのナックル側及び/又は自動車の車体側への伝達を低減できる上に、径方向突部73の一定以上の圧縮変形後、側面41及び61への側面21の接触又は側面42及び62への側面22の接触が生じて径方向突部73のそれ以上の弾性圧縮変形を抑止できる結果、径方向突部73の夫々のクリープによるへたりを防止でき、軸方向突部13及び18と径方向突部73とのR方向における側面21及び22並びに23及び24と側面79及び80との互いの接触を長期に亘って維持でき、回転軸4と回転軸2との間にR方向についてのガタが生じ難いことになる。
そして、回転伝達部材6及び7は、電動モータの作動で回転軸2がR方向に回転されて回転軸4に対して回転軸2が一定以上、すなわち幅D2と幅D1との差の半分程度以上にR方向に相対回転されようとする場合には、側面41及び61への側面21の接触又は側面42及び62への側面22の接触に基づく軸方向突部13による径方向突部33及び53のR方向への押圧でもって斯かる一定以上のR方向の相対回転に応答して回転軸2のR方向の回転を回転軸4に伝達するようになる。
本例の軸連結機構1によれば、連結基体3の基部11及び回転軸2の夫々は、面一に配されたA方向の面12及び81の夫々で軸方向突部57のA方向の面82に接触しており、連結基体5の基部16及び回転軸4の夫々は、面一に配されたA方向の面17及び85の夫々で軸方向突部58のA方向の面86に接触しており、連結基体3の軸方向突部13は、回転伝達部材7の面56を越えてA方向の先端面83で連結基体5の基部16の面17に隙間84をもって対面しており、連結基体5の軸方向突部18は、回転伝達部材6の面36を越えてA方向の先端面87で連結基体3の基部11の面12に隙間88をもって対面しているために、連結基体3の軸方向突部13の先端面83と連結基体5の基部16の面17との接触及び連結基体5の軸方向突部18の先端面87と連結基体3の基部11の面12との接触を避けることができる上に、連結基体3及び5の軸方向突部13及び18を回転伝達部材6及び7の径方向突部33及び53の全面にR方向において接触させることができるのみならず、回転軸2の回転軸4に対するA方向の相対的な変位において衝突音の発生をなくし得ると共に回転軸2のR方向の回転の回転軸4への伝達においては不快な摩擦音を生じさせることなく、しかも、連結基体3及び5の夫々の軸方向突部13及び18の回転伝達部材6及び7の径方向突部33及び53へのR方向における接触面積を所望に確保できる上に、中間介在部材8の過度な弾性圧縮変形を回避できて、耐久性を向上できる。
軸連結機構1によれば、A方向において回転伝達部材6及び7間に配されている中間介在部材8がA方向において回転伝達部材6及び7の径方向突部33及び53間の夫々に配されていると共に径方向突部33及び53の夫々のR方向の幅D1よりも大きな幅D2をもった径方向突部73を有しており、中間介在部材8の各径方向突部73が回転伝達部材6及び7の径方向突部33及び53の夫々の剛性よりも小さな剛性を有している結果、回転軸2のR方向の回転の回転軸4への伝達が中間介在部材8の径方向突部73の弾性変形を介して行われるために、回転軸2のR方向の微小な回転の回転軸4への伝達を中間介在部材8の径方向突部73の弾性変形で阻止できると共に回転軸2の回転軸4に対する大きなR方向の相対回転の回転軸4への伝達を中間介在部材8の径方向突部73よりも大きな剛性を有している回転伝達部材6及び7の径方向突部33及び53を介してそのまま行い得、しかも、回転軸4に対する回転軸2のR方向の一定以上の相対回転では大きい剛性をもった回転伝達部材6及び7の径方向突部33及び53で中間介在部材8の径方向突部73の大きな弾性変形を阻止できるために、中間介在部材8に対して柔軟性のある剛性の小さい樹脂材料を用いてもクリープによる中間介在部材8の永久的な変形を低減でき、その上、一対の回転伝達部材6及び7が結合手段9を介して相互に連結されているために、組み付け性を向上できると共に中間介在部材8の弾性変形による一対の回転伝達部材6及び7のA方向の相互の離反をなくし得て一対の回転伝達部材6及び7のA方向の広がりを一定に抑えることができ、而して、電動モータの反転時の衝撃、ブラシ振動の車両のサスペンションのナックル側及び/又は自動車の車体側への伝達を低減できる上に回転軸2及び4間のR方向についてのガタをなくし得て、操舵感覚を不快にさせないと共に耐久性に優れ特性の安定したものとし得る。
加えて、軸連結機構1によれば、特に、軸方向突部57の外周面60は、第一及び第二の貫通孔39及び76を規定している基部31及び71の夫々の内周縁34及び74に接触しているために、一対の回転伝達部材6及び7間のA方向に直交する方向における相対変位を禁止することができ、回転軸4の回転軸心と回転軸2の回転軸心との位置ずれを確実に防止することができて、回転伝達効率が低下する虞をなくし得る。
尚、連結基体3及び5の軸方向突部13及び18、回転伝達部材6及び7の径方向突部33及び53、中間介在部材8の径方向突部73、結合手段9のつめ部91及び結合用孔92は、上記の個数に限らないのであり、基部11の面12及び回転軸2の面81は、互いに面一でなくてもよく、同様に、基部16の面17及び回転軸4の面85は、互いに面一でなくてもよい。
1 軸連結機構
2、4 回転軸
3 連結基体
5 連結基体
6、7 回転伝達部材
8 中間介在部材

Claims (2)

  1. 一方の回転軸(2)の回転を他方の回転軸(4)に伝達するように二つの回転軸(2、4)の間に配されて二つの回転軸(2、4)を連結する軸連結機構(1)であって、一方の回転軸(2)に連結される一方の連結基体(3)と、他方の回転軸(4)に連結される他方の連結基体(5)と、一方及び他方の連結基体(3、5)間に配されている一対の回転伝達部材(6、7)と、一対の回転伝達部材(6、7)間に配されている中間介在部材(8)とを具備しており、一方の連結基体(3)は、第一の基部(11)と、この第一の基部(11)の軸方向の一方の面(12)から軸方向に突出して当該第一の基部(11)に一体的に形成された第一の軸方向突部(13)とを具備しており、他方の連結基体(5)は、第二の基部(16)と、この第二の基部(16)の軸方向の一方の面(17)から軸方向に突出して当該第二の基部(16)に一体的に形成された第二の軸方向突部(18)とを具備しており、一方の連結基体(3)の第一の軸方向突部(13)と他方の連結基体(5)の第の軸方向突部(18)とは、軸心周りの方向において間隔をもって配されており、一対の回転伝達部材(6、7)のうちの一方の回転伝達部材(6)は、軸方向において一方の連結基体(3)の第一の基部(11)及び他方の連結基体(5)の第の基部(16)間に配されている第の基部(31)と、軸心周りの方向において互いに離間していると共に第の基部(31)の外周縁(32)から径方向に突出して当該第の基部(31)に一体的に形成された少なくとも一対の第一の径方向突部(33)と、第の基部(31)の中央に形成された第一の貫通孔(39)とを有しており、一対の回転伝達部材(6、7)のうちの他方の回転伝達部材(7)は、軸方向において一方の連結基体(3)の第一の基部(11)及び他方の連結基体(5)の第の基部(16)間に配されている第の基部(51)と、軸心周りの方向において互いに離間していると共に第の基部(51)の外周縁(52)から径方向に突出しており、且つ一対の第一の径方向突部(33)に対して軸方向において対面して当該第の基部(51)に一体的に形成された少なくとも一対の第二の径方向突部(53)と、第の基部(51)の軸方向の一方の面(63)から軸方向に突出して当該第の基部(51)に一体的に形成されている第の軸方向突部(57)と、第の基部(51)の軸方向の他方の面(56)から軸方向に突出して当該第の基部(51)に一体的に形成されている第の軸方向突部(58)とを有しており、中間介在部材(8)は、軸方向において第の基部(31)及び第の基部(51)間に配されている第の基部(71)と、軸心周りの方向において互いに離間して第の基部(71)の外周縁(72)から径方向に突出して当該第の基部(71)に一体的に形成されていると共に軸方向において一対の第一の径方向突部(33)及び一対の第二の径方向突部(53)間の夫々に配されており、且つ一対の第一の径方向突部(33)及び一対の第二の径方向突部(53)における軸心周りの方向の幅よりも大きな幅をもった一対の第三の径方向突部(73)と、第の基部(71)の中央に形成された第二の貫通孔(76)とを有しており、一対の第三の径方向突部(73)は、第一の軸方向突部(13)及び第二の軸方向突部(18)並びに第一及び第二の径方向突部(33、53)の剛性よりも小さな剛性を有すると共に弾性変形可能であり、一方の連結基体(3)の第一の基部(11)及び一方の回転軸(2)のうちの少なくとも一方は、その軸方向の一方の面(12、81)で第の軸方向突部(57)の軸方向の面(82)に接触しており、他方の連結基体(5)の第の基部(16)及び他方の回転軸(4)のうちの少なくとも一方は、その軸方向の一方の面(17、85)で第の軸方向突部(58)の軸方向の面(86)に接触しており、一方の連結基体(3)の第一の軸方向突部(13)は、軸心周りの方向における一方の第三の径方向突部(73)間に配されていると共にその軸心周りの方向における両側面(21、22)で一方の第三の径方向突部(73)の軸心周りの方向における一方の側面(79)及び他方の第三の径方向突部(73)の軸心周りの方向における他方の側面(80)に夫々接触しており、且つ他方の回転伝達部材(7)軸方向の他の面(56)を越えて軸方向の先端面(83)で他方の連結基体(5)の第の基部(16)の軸方向の一方の面(17)に隙間(84)をもって対面しており、他方の連結基体(5)の第の軸方向突部(18)は、軸心周りの方向における他方の第三の径方向突部(73)間に配されていると共にその軸心周りの方向における両側面(24、23)で一方の第三の径方向突部(73)の軸心周りの方向における他方の側面(80)及び他方の第三の径方向突部(73)の軸心周りの方向における一方の側面(79)に夫々接触しており、且つ一方の回転伝達部材(6)軸方向の一方の面(36)を越えて軸方向の先端面(87)で一方の連結基体(3)の第一の基部(11)の軸方向の一方の面(12)に隙間(88)をもって対面しており、第の軸方向突部(57)は、第一及び第二の貫通孔(39、76)を貫通しており、第の軸方向突部(57)の外周面(60)は、第一の貫通孔(39)を規定している第の基部(31)の内周縁(34)に接触している軸連結機構(1)
  2. 一対の回転伝達部材(6、7)を相互に結合する結合手段(9)を更に有しており、結合手段(9)は、第の基部(31)の他方の軸方向の面(43)の内周縁(34)から第の基部(51)に向かって突出して当該第の基部(31)に一体的に設けられているつめ部(91)と、第の基部(51)に設けられていると共につめ部(91)がその先端で第の基部(51)に引っ掛けられるように挿し入れられた結合用孔(92)とを具備している請求項1に記載の軸連結機構(1)
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